JP5996289B2 - 吸収性物品、及びおむつ - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品、及びおむつに関する。
従来から、装着者(例えば乳幼児、障害者、高齢者等)から排泄される排泄物(例えば尿や便等)を捕捉するために、おむつと組み合わせて着用する吸収性物品が用いられている。例えば、特許文献1には、装着者が尿道口の位置合わせを容易に行うことができる吸収性物品が開示されている。
具体的には、この吸収性物品は、肌当接面を形成する表面シートと、非肌当接面を形成する裏面シートと、これら表面シートと裏面シートとの間に配置された複数の吸収体とを備えている。そして、この複数の吸収体は、所定の隙間を介して吸収性物品の幅方向に沿って並設されている。また、この裏面シートは、装着者が吸収性物品の表面シート側から上記所定の隙間を介して裏面シートを視認できる色で彩色されている。このような構成により、装着者がこの吸収性物品が取り付けられたおむつを装着する際に、この装着者は、表面シート側から上記所定の隙間を介して視認可能な裏面シートの色を目印として、尿道口の位置合わせを容易に行うことができる。よって、例えば、吸収性物品の吸収率の高い部位に尿道口の位置をあわせることで、尿の吸収率を高めることができるように、吸収性物品を使用することが可能となる。
特開2011−130798号公報
しかしながら、上述した従来の吸収性物品においては、装着者又は装着者以外の者(以下、装着者等と称する)が吸収性物品の表面シート側から排泄物を視認することが困難であったため、以下のような問題が生じていた。具体的には、吸収性物品全体に尿が拡散した場合に、表面シートにおける上記所定の隙間に対応する部分についた尿の色が、上記所定の隙間を介して視認可能な裏面シートの色によって見えづらくなるので、尿の色に基づく健康判断を正確に行うことが困難になるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、尿の如き液状の排泄物の吸収率を高める使用が可能であることを維持しながら、装着者等が当該吸収性物品の表面シート側から排泄物を容易に視認することが可能となる、吸収性物品、及びおむつを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の吸収性物品は、平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、装着者の肌と当接する表面シートと、前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの相互間に設けられた吸収体と、前記表面シートと前記吸収体との相互間に設けられた有色部材であって、前記装着者が当該有色部材を当該表面シートを介して視認可能となるように、前記表面シートの色とは異なる色の有色部材と、を備え、前記有色部材が、前記吸収体における当該吸収性物品の短手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置し、前記裏面シートにおける前記吸収体と対向する側とは反対側の側面に、当該吸収性物品をおむつに止着させるための止着手段を設け、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さが、前記一対の有色部材の相互間の長さと略同一になるように、前記止着手段を形成し、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の端部の一方が、前記一対の有色部材の一方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になると共に、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の端部の他方が、前記一対の有色部材の他方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になるように、前記止着手段を前記裏面シートに配置した。
また、請求項2に記載の吸収性物品は、請求項1に記載の吸収性物品において、前記吸収体の一方の側面に、前記一対の有色部材を設け、前記吸収体の他方の側面に、前記裏面シートを設け、前記裏面シートは、前記吸収体に重ね合わせた第1部分と、前記一対の有色部材の一方よりも前記吸収体側とは反対側に設けられた第2部分であって、前記一対の有色部材の一方の一部と平行状に隣接する第2部分と、前記一対の有色部材の他方よりも前記吸収体側とは反対側に設けられた第3部分であって、前記一対の有色部材の他方の一部と平行状に隣接する第3部分と、を備え、前記第2部分及び第3部分よりも前記一対の有色部材側とは反対側において、前記第2部分及び第3部分と平行状に隣接するように、前記表面シートを設け、前記第1部分における前記吸収体と対向する側面とは反対側の側面に、前記止着手段を設けた。
また、請求項3に記載の吸収性物品は、平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、装着者の肌と当接する表面シートと、前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの相互間に設けられた吸収体と、前記表面シートと前記吸収体との相互間に設けられた有色部材であって、前記装着者が当該有色部材を当該表面シートを介して視認可能となるように、前記表面シートの色とは異なる色の有色部材と、を備え、前記有色部材が、前記吸収体における当該吸収性物品の長手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置し、前記裏面シートにおける前記吸収体と対向する側とは反対側の側面に、当該吸収性物品をおむつに止着させるための止着手段を設け、前記止着手段における当該吸収性物品の長手方向に沿った方向の端部の一方が、前記一対の有色部材の一方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になるように、前記止着手段を前記裏面シートに配置した。
また、請求項4に記載の吸収性物品は、請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品において、前記有色部材を、親水性不織布、紙、又は、弾性部材にて形成した。
また、請求項5に記載の吸収性物品は、請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品において、前記表面シートの一部と前記表面シートの他の一部とが相互に対向するように、当該吸収性物品を、当該吸収性物品における短手方向に沿った中心軸に沿って折り曲げた状態で保持した。
また、請求項6に記載の吸収性物品は、請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品において、前記装着者が当該吸収性物品のいずれか一つの端部の位置を特定可能となるように、前記有色部材における当該吸収性物品の中央から当該吸収性物品のいずれか一つの端部側の部分の少なくとも一部を、他の部分とは異なる色とした。
また、請求項7に記載のおむつは、請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品を備えている。
請求項1に記載の吸収性物品、及び請求項に記載のおむつによれば、装着者等が有色部材を表面シートを介して視認可能となるように、当該有色部材が、表面シートの色とは異なる色で彩色されているので、装着者等は、吸収性物品の表面シート側から、有色部材を目印として、表面シートにおける装着者の排泄孔を当接させる部分とそうでない部分とを容易に識別することができる。よって、例えば、表面シートにおける装着者の排泄孔を当接させる部分が有色部材と対応していない場合には、液状の排泄物の吸収率を高める使用が可能であることを維持しながら、当該部分に付着された排泄物を容易に視認することができる。
また、一対の有色部材が、吸収体における当該吸収性物品の短手方向の両端部を略覆うので、例えば、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体における当該吸収性物品の短手方向の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
また、止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さを、一対の有色部材の相互間の長さと略同一とし、止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の両端部が、一対の有色部材における内側端部と対応する位置になるので、装着者等が止着手段を直に見ることができなくても、当該装着者等は、止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さ及びその位置と対応する、一対の有色部材の相互間の長さ及びその位置を目印として、止着手段をおむつの所定部位に正確に止着することができ、使用性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の吸収性物品によれば、表面シート、第1部分、第2部分、及び第3部分にて吸収体を収容可能な構造にすることができ、排泄物が当該吸収性物品の外部に漏洩することを防止することができる。
また、請求項3に記載の吸収性物品によれば、装着者等が有色部材を表面シートを介して視認可能となるように、当該有色部材が、表面シートの色とは異なる色で彩色されているので、装着者等は、吸収性物品の表面シート側から、有色部材を目印として、表面シートにおける装着者の排泄孔を当接させる部分とそうでない部分とを容易に識別することができる。よって、例えば、表面シートにおける装着者の排泄孔を当接させる部分が有色部材と対応していない場合には、液状の排泄物の吸収率を高める使用が可能であることを維持しながら、当該部分に付着された排泄物を容易に視認することができる。
また、一対の有色部材が、吸収体における当該吸収性物品の長手方向の両端部を略覆うので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体における当該吸収性物品の長手方向の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
また、請求項4に記載の吸収性物品によれば、有色部材を、親水性不織布、紙、又は、弾性部材にて形成しているので、状況に応じた材質にて形成することができる。
また、請求項5に記載の吸収性物品によれば、当該吸収性物品を、当該吸収性物品における短手方向に沿った中心軸に沿って折り曲げた状態で保持したので、装着者がおむつを履いた状態において、当該吸収性物品をおむつに容易に取り付けることができる。
また、請求項6に記載の吸収性物品によれば、有色部材における当該吸収性物品の中央から当該吸収性物品のいずれか一つの端部側の部分の少なくとも一部を、他の部分とは異なる色としたので、装着者等が有色部材の色に基づいて吸収性物品の位置合わせを容易に行うことができる。
実施の形態1に係るパンツ型のおむつの構成を示す平面図である。 図1のパンツ型のおむつが組立てられた状態の正面図である。 実施の形態1に係る吸収性物品の構成を示す平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 パンツ型のおむつ装着時の吸収性物品の視認状況を示す図であり、(a)はパンツ型のおむつ装着時の装着者の体勢を示す図であり、(b)は(a)における吸収性物品の視認状況を示す図である。 実施の形態2に係る吸収性物品の構成を示す平面図である。 図6のB−B矢視断面図である。 パンツ型のおむつ装着時の吸収性物品の視認状況を示す図である。 実施の形態3に係る吸収性物品の構成を示す平面図である。 図9のC−C矢視断面図である。 パンツ型のおむつ装着時の吸収性物品の視認状況を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る吸収性物品、及びおむつの各実施の形態を詳細に説明する。最初に、吸収性物品、及びおむつの全体構成を説明し、次に、吸収性物品の装着方法を説明し、次いで吸収性物品の製造方法について説明し、最後に各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、有色部材が、吸収体における当該吸収性物品の短手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置した形態である。
(構成)
実施の形態1に係るおむつの適用対象又は種類は任意である。例えば、おむつの適用対象としては、幼児用おむつ、大人用おむつ、ペット用おむつ等が挙げられる。また、おむつの種類としては、トランクス型のおむつ、パンツ型のおむつ等が挙げられる。以下では、装着する対象者を大人として、排泄物を捕捉するために着用される大人用パンツ型のおむつ(以下、パンツ型のおむつと称す)に適用した場合を例として説明を行う。
図1は、実施の形態1に係るパンツ型のおむつの構成を示す平面図である。図2は、図1のパンツ型のおむつが組立てられた状態の正面図である。なお、以下の説明では、図1のX方向を短手方向、Y方向を長手方向、図1に示す形状を平面形状とする。図1、図2に示すように、パンツ型のおむつ1は、おむつ本体2に対して吸収性物品10を固定して構成されている。なお、おむつ本体2の側面のうち、装着者の肌面に対向する側の側面をおむつ内側面と称し、装着者の肌面に対向する側とは反対側の側面をおむつ外側面と称する(後述する外装シート3、おむつ吸収体4、吸収性物品10の側面も同様とする)。
(構成−おむつ本体)
おむつ本体2は、パンツ型のおむつ1の基本構造体である。このおむつ本体2は、外装シート3と、おむつ吸収体4と、伸縮材5とを備えて構成されている。また、このおむつ本体2は、装着者の腹側を覆う前側胴周り部2aと、装着者の背側を覆う後側胴周り部2bと、前側胴周り部2aと後側胴周り部2bとの相互間に設けられた股下部2cであって、装着者の股下側を覆う股下部2cとに区分されている。
(構成−おむつ本体−外装シート)
外装シート3は、おむつ吸収体4を保持するための保持手段である。具体的には、図1に示すように、外装シート3は、外側シート3aと、内側シート3bとを備えて構成されている。
外側シート3aは、おむつ本体2の外部を覆うシートである。具体的には、図1に示すように、外側シート3aは、平面形状を略砂時計形状とするシート状体であり、撥水性の化学繊維の不織布で形成されている。また、この外側シート3aは、前側胴周り部2a、後側胴周り部2b、及び股下部2cにわたって設けられている。
内側シート3bは、パンツ型のおむつ1を装着した時に、装着者の肌側に当たるシートである。具体的には、図1に示すように、内側シート3bは、平面形状を外側シート3aと相似形状(略砂時計形状)とするシート状体であり、撥水性の化学繊維の不織布で形成されている。また、この内側シート3bは、前側胴周り部2a、後側胴周り部2b、及び股下部2cにわたって設けられており、外側シート3aに対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定されている。
(構成−おむつ本体−おむつ吸収体)
おむつ吸収体4は、パンツ型のおむつ1において排泄物を吸収するものである。具体的には、図1に示すように、おむつ吸収体4は、外装シート3の平面形状よりも小さい平面形状であって、長尺状に形成されている。また、このおむつ吸収体4は、股下部2cにわたって設けられており、裏面材4aと、表面材4bと、吸収体4cと、立体ギャザー4dとを備えて構成されている。
裏面材4aは、液状の排泄物を透過しない非透過手段である。具体的には、図1に示すように、裏面材4aは、平面形状を略方形状とするシート状体であり、液状の排泄物を透過しない材質、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂材等で形成されている。また、この裏面材4aは、内側シート3bのおむつ内側面に配置されており、この内側シート3bに対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定されている。
表面材4bは、液状の排泄物を透過する透過手段である。具体的には、図1に示すように、表面材4bは、平面形状を裏面材4aと相似形状(略方形状)とするシート状体であり、液状の排泄物を透過する材質、例えば、親水性を有する化学繊維の不織布で形成されている。また、表面材4bは、裏面材4aのおむつ内側面に配置されており、裏面材4aに対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定されている。
吸収体4cは、表面材4bを透過した液状の排泄物を吸収するおむつ吸収手段である。具体的には、図1に示すように、吸収体4cは、平面形状を略砂時計形状とするシート状体であり、液状の排泄物を吸収する材質、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維、又は、高分子材料を原料とする親水性化学繊維、又は、前記親水性繊維と粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))等の高吸収性材料とを組み合わせたもので形成されている。また、この吸収体4cは、裏面材4aと表面材4bとの相互間に挟持されており、裏面材4a又は表面材4bに対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定されている。
立体ギャザー4dは、排泄物がおむつ本体2外に漏洩することを防止する漏洩防止手段である。具体的には、図1に示すように、立体ギャザー4dは、公知の立体ギャザーを用いて構成されており、表面材4b(又は裏面材4a)のX方向の両端部に配置され、表面材4b(又は裏面材4a)に対して接着剤又は溶着等により固定されている。
(構成−おむつ本体−伸縮材)
伸縮材5は、おむつ本体2を伸縮させるための伸縮手段である。具体的には、図1に示すように、伸縮材5は、天然ゴムや合成ゴム等の弾性部材で形成された略細長の線状体又は棒状体である。また、この伸縮材5は、前側胴周り部2a、及び後側胴周り部2bに複数設けられており、外側シート3aと内側シート3bとの相互間に挟持され、当該伸縮材5を伸長させた状態で外側シート3a又は内側シート3bに対して接着剤又は溶着等によって固定されている。
(構成−吸収性物品)
図3は、実施の形態1に係る吸収性物品10の構成を示す平面図である。図4は、図3のA−A矢視断面図である。吸収性物品10は、装着者から排泄される排泄物を捕捉するためのものである。具体的には、図1、図3、図4に示すように、吸収性物品10は、おむつ吸収体4の平面形状よりも小さい平面形状であって、長尺状に形成されており、おむつ吸収体4と同様に、股下部2cにわたって設けられている。
また、この吸収性物品10は、表面シート20と、裏面シート30と、吸収体40と、有色部材50a、50bと、ティシュー60と、止着部材70a、70bと、立体ギャザー80とを備えて構成されている。
(構成−吸収性物品−表面シート)
表面シート20は、装着者の肌と当接するものである。具体的には、図3、図4に示すように、表面シート20は、平面形状を略方形状とするシート状体であり、液状の排泄物を透過する材質、例えば、親水性を有する不織布にて形成されている。
また、この表面シート20の材質については、装着者が吸収性物品10を装着した際に、表面シート20が装着者の肌に当接することから、当該表面シート20は肌触りに優れた材質で形成されることが好ましく、例えば、表面シート20は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の単繊維、またはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の複合繊維等の、より柔軟性の高い不織布にて形成されることが好ましい。
(構成−吸収性物品−裏面シート)
裏面シート30は、液状の排泄物を透過しないものである。具体的には、図3、図4に示すように、裏面シート30は、フィルム体であり、液状の排泄物を透過しない材質、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂材等で形成されている。また、この裏面シート30は、表面シート20よりも、おむつ吸収体4の表面材4bにおけるおむつ内側面側に配置されている。また、この裏面シート30は、第1部分30aと、第2部分30bと、第3部分30cとを備えている。
第1部分30aは、吸収性物品10がパンツ型のおむつ1に取り付けられた際に、おむつ吸収体4の表面材4bと当接するものである。具体的には、図3、図4に示すように、第1部分30aは、平面形状を表面シート20よりも大きな形状にて形成されており、表面シート20と間隔を隔てて並設されている。
第2部分30bは、表面シート20のX方向の左端部と隣接するものである。具体的には、図3、図4に示すように、第2部分30bは、平面形状を方形状にて形成されている。また、この第2部分30bは、第1部分30aよりも表面シート20側に設けられ、表面シート20のX方向の左端部と隣接する位置に配置されており、表面シート20に対して接着剤又は溶着によって固定されている。そして、この第2部分30bは、当該第2部分30bと表面シート20とが相互に平行となるように、第1部分30aから当該第2部分30bに至る第4部分30dを介して第1部分30aと接続されている。
第3部分30cは、表面シート20のX方向の右端部と隣接するものである。具体的には、図3、図4に示すように、第3部分30cは、平面形状を方形状にて形成されている。また、この第3部分30cは、第1部分30aよりも表面シート20側に設けられており、表面シート20のX方向の右端部と隣接する位置に配置されており、表面シート20に対して接着剤又は溶着によって固定されている。そして、この第3部分30cは、当該第3部分30cと表面シート20とが相互に平行となるように、第1部分30aから第3部分30cに至る第5部分30eを介して第1部分30aと接続されている。
(構成−吸収性物品−吸収体)
吸収体40は、液状の排泄物を吸収するものである。具体的には、図3、図4に示すように、吸収体40は、平面形状を第1部分30aと略同形状とするシート状体であり、液状の排泄物を吸収する材質、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維、又は、高分子材料を原料とする親水性化学繊維、又は、前記親水性繊維と粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))等の高吸収性材料とを組み合わせたもので形成されている。また、この吸収体40は、表面シート20及び第1部分30aと重なり合うように、表面シート20と第1部分30aとの相互間に設けられており、第1の吸収体40aと、第2の吸収体40bとを備えている。
第1の吸収体40aは、表面シート20を透過した液状の排泄物を吸収するものである。具体的には、図4に示すように、第1の吸収体40aは、平面形状を長尺の略砂時計形状にて形成されており、これら第2部分30b及び第3部分30cと重なり合うように、第2部分30b及び第3部分30cと間隔を隔てて並設されている。
また、第2の吸収体40bは、第1の吸収体40aを透過した液状の排泄物を吸収するものである。具体的には、図4に示すように、第2の吸収体40bは、平面形状を第1の吸収体40aよりも小さな形状であって、長尺の略方形状にて形成されており、第1の吸収体40aよりも第1部分30a側の位置であって、第1の吸収体40aと平行状に隣接する位置に配置され、第1の吸収体40aに対して接着剤又は溶着によって固定されている。
(構成−吸収性物品−有色部材)
有色部材50a、50bは、表面シート20における装着者の排泄孔(例えば、尿道口や肛門等)を当接させる部分でない部分であることを表示するための表示手段である。具体的には、図3、図4に示すように、有色部材50a、50bは、シート状体にて形成されており、第2部分30b(又は第3部分30c)と第1の吸収体40aとの相互間に設けられ、第2部分30b(又は第3部分30c)、又は第1の吸収体40aに対して少なくともその一部を接着剤又は溶着によって固定されている。
また、この有色部材50a、50bの材質については、液状の排泄物を透過することができるように、例えば、親水性を有する不織布にて形成されている。あるいは、これに限られず、例えば、紙(具体的には和紙等)、又は弾性部材(具体的には天然ゴム、合成ゴム等)にて形成されてもよい。
(構成−吸収性物品−ティシュー)
ティシュー60は、吸収性物品10の製造時において、吸収体40を構成するパルプを設備内で搬送するためのものである。具体的には、図4に示すように、ティシュー60は、平面形状を第2の吸収体40bと略同一の形状にて形成されたシート状体であり、不織布、又はティシューペーパーにて形成されている。また、このティシュー60は、第2の吸収体40bと第1部分30aとの相互間に設けられており、これら第2の吸収体40b及び第1部分30aと平行状に隣接する位置に配置され、これら第2の吸収体40b及び第1部分30aに対して接着剤又は溶着によって固定されている。
(構成−吸収性物品−止着部材)
止着部材70a、70bは、吸収性物品10をおむつ吸収体4の表面材4bに止着させるための止着手段である。具体的には、図4に示すように、止着部材70a、70bは、平面形状を略方形状にて形成された板状体であり、止着部材70aは、裏面シート30のおむつ外側面における前側胴周り部2a側に配置されており、止着部材70bは、裏面シート30のおむつ外側面における後側胴周り部2b側に配置されている。また、これら止着部材70a、70bは、裏面シート30に対して接着剤又は溶着等によって固定されている。また、これら止着部材70a、70bの構成については、例えば、おむつ吸収体4の表面材4bと着脱可能に止着される止着材(例えば、粘着シール、フック材等)にて構成されている。
(構成−吸収性物品−立体ギャザー)
立体ギャザー80は、排泄物が吸収性物品10外に漏洩することを防止する漏洩防止手段である。具体的には、図3、4に示すように、立体ギャザー80は、公知の立体ギャザーを用いて構成されており、表面シート20(又は裏面シート30)のX方向の両端部のX方向の両端部に配置され、表面シート20(又は裏面シート30)に対して接着剤又は溶着等により固定されている。
(構成−吸収性物品−有色部材の構成について)
ここで、吸収性物品10の有色部材50a、50bの構成においては、下記に示す工夫が施されている。以下、これら有色部材50a、50bの構成について説明する。図5は、パンツ型のおむつ1装着時の吸収性物品10の視認状況を示す図であり、(a)はパンツ型のおむつ1装着時の装着者の体勢を示す図であり、(b)は(a)における吸収性物品10の視認状況を示す図である。
上述したように、有色部材50aは、第2部分30bと第1の吸収体40aとの相互間に設けられており、有色部材50bは、第3部分30cと第1の吸収体40aとの相互間に設けられているので、これら有色部材50a、50bは、表面シート20に覆われることになる。このような有色部材50a、50bの配置状況においても、装着者等が有色部材50a、50bを視認できるように、これら有色部材50a、50bは構成されている。
具体的には、図3に示すように、この有色部材50a、50bは、装着者等が有色部材50a、50bを当該表面シート20を介して視認可能となるように、表面シート20の色とは異なる色に彩色されている。ここで、有色部材50a、50bの色の種類については、表面シート20よりも目立つ色が好ましく、例えば、青色、緑色、又はオレンジ色等が該当する。このような構成により、図5(a)、(b)に示すように、装着者がいす等に座っている体勢でパンツ型のおむつ1を装着する際に、装着者は、有色部材50a、50bを目印として、表面シート20における装着者の排泄孔を当接させる部分とそうでない部分とを容易に識別することができる。そして、表面シート20における装着者の排泄孔を当接させる部分でない部分は、有色部材50a、50bと対応していることからすると、液状の排泄物の吸収率を高める使用が可能であることを維持しながら、当該部分に付着された排泄物を容易に視認することができる。
なお、このような構成において、吸収性物品10の表面シート20側から見た場合の吸収性物品10の全面積に対する有色部材50a、50bの面積の割合については、装着者等が有色部材50a、50bを容易に視認できるように、例えば、20%以上80%以下の範囲であることが望ましい。
(構成−吸収性物品−有色部材の配置について)
上述したように、この有色部材50a、50bが、表面シート20の色とは異なる色に彩色されたことに伴い、有色部材50a、50bの配置についても、吸収性物品10の吸収性能を考慮して、下記に示す工夫が施されている。以下、この有色部材50a、50bの配置について説明する。
例えば、表面シート20のX方向の中央部が装着者の排泄孔を当接させる部分である場合には、装着者の排泄孔から排泄された液状の排泄物が吸収性物品10のX方向の中央部からX方向の端部に向かう方向に沿って拡散したとしても、この拡散した液状の排泄物を吸収性物品10から漏洩することなく、吸収体40全体に吸収させることができる。これにより、吸収性物品10に関する液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。そこで、実施の形態1では、表面シート20のX方向の中央部が装着者の排泄孔を当接させる部分であり、表面シート20のX方向の両端部が装着者の排泄孔を当接させる部分でないことを、装着者等が容易に認識できるように、有色部材50a、50bは配置されている。
具体的には、図3、図4、図5(b)に示すように、有色部材50a、50bが吸収体40のX方向の両端部を略覆うように、これら有色部材50a、50bは配置されている。より具体的には、有色部材50aは、第2部分30bと第1の吸収体40aとの相互間に設けられており、第2部分30b及び第1の吸収体40aに平行状に隣接している。また、有色部材50bは、第3部分30cと第1の吸収体40aとの相互間に設けられており、第3部分30c及び第1の吸収体40aに平行状に隣接している。そしてさらに、図4に示すように、式(1)〜式(4)の要件を満たすように、これら有色部材50a、50bは配置されている。
W4<W1<W/2・・・式(1)
W5<W2<W/2・・・式(2)
W3>0・・・式(3)
W6>0・・・式(4)
ここで、Wは吸収性物品10のX方向に沿った方向の長さ、W1は吸収性物品10のX方向の左端部から有色部材50aの内側端部に至る長さ、W2は吸収性物品10のX方向の右端部から有色部材50bの内側端部に至る長さ、W3は有色部材50aの内側端部から有色部材50bの内側端部に至る長さ、W4は吸収性物品10のX方向の左端部から第2部分30bの内側端部に至る長さ、W5は吸収性物品10のX方向の右端部から第3部分30cの内側端部に至る長さ、W6は第2部分30bの内側端部から第3部分30cの内側端部に至る長さを示す。このような配置により、装着者等は、有色部材50a、50b(特に、第2部分30bの内側端部から有色部材50aの内側端部に至る部分(図4に示すW1−W4の部分)、及び第3部分30cの内側端部から有色部材50bの内側端部に至る部分(図4に示すW2−W5の部分))を表面シート20を介して視認することができるので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体40のX方向の中央部に集中的に吸収させることができる。
(構成−吸収性物品−止着部材の形状及び配置について)
上述したように、有色部材50a、50bが吸収体40のX方向の両端部を略覆うように、これら有色部材50a、50bが配置されたことに伴って、止着部材70a、70bの形状及び配置についても、吸収性物品10におけるパンツ型のおむつ1への取り付けを正確に行えるように、下記に示す工夫が施されている。以下、この止着部材70a、70bの形状及び配置について説明する。
上述したように、止着部材70a、70bが裏面シート30のおむつ外側面に設けられていることからすると、例えば、図5(a)に示す体勢で、装着者がパンツ型のおむつ1に吸収性物品10を取り付ける場合に、装着者は、止着部材70a、70bを直に見ながら、これら止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1の所定部位に止着することが難しくなる。そこで、装着者が止着部材70a、70bを直に見ることができなくても、これら止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1の所定部位に正確に止着することができるように、止着部材70a、70bの形状及び配置がなされている。
具体的には、図3、図4、図5(b)に示すように、止着部材70a、70bの形状については、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の長さが、有色部材50a、50bの相互間の長さ(より具体的には、図4に示すW3)と略同一になるように、止着部材70a、70bは形成されている。また、止着部材70a、70bの配置については、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の左端部が、有色部材50aにおける内側端部と裏面シート30に略直交する方向に沿って対応する位置(より具体的には、図4に示す吸収性物品10のX方向の左端部から距離W1離れた位置)になると共に、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の右端部が、有色部材50bにおける内側端部と裏面シート30に略直交する方向に沿って対応する位置(より具体的には、図4に示す吸収性物品10のX方向の右端部から距離W2離れた位置)になるように、止着部材70a、70bが裏面シート30に配置されている。このような形状及び配置により、装着者が止着部材70a、70bを直に見ることができなくても、当該装着者は、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の長さ及びその位置と対応する、有色部材50a、50bの相互間の長さ及びその位置を目印として、止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1の所定部位に正確に止着することができる。
(吸収性物品の装着方法)
次に、上述した吸収性物品10の装着方法について説明する。この吸収性物品10の装着方法としては、最初に、装着者は、図5(a)に示す体勢で、止着部材70a、70bによって、吸収性物品10をパンツ型のおむつ1に取り付ける。ここで、止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1に止着する際には、有色部材50a、50bの相互間の長さ及びその位置を目印として、止着部材70a、70bの位置決めを行うことにより、止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1の所定部位に正確に止着することができる。
次に、吸収性物品10が取り付けられたおむつ本体2を装着者にあてがうために、後側胴周り部2bを装着者の背側を覆うように当接し(あるいは、吸収性物品10を介して当接し)、前側胴周り部2aを装着者の腹側を覆うように当接し(あるいは、吸収性物品10を介して当接し)、さらに、股下部2cを、装着者の股下側を覆うように当接する(あるいは、吸収性物品10を介して当接する)。
(吸収性物品の製造方法)
次に、上述した吸収性物品10の製造方法について説明する。この吸収性物品10の製造方法については、ティシュー60、第2の吸収体40b、第1の吸収体40a、有色部材50a、50b、裏面シート30、表面シート20、立体ギャザー80、止着部材70a、70bの順に、これら部材を重ね合わせていく。また、これと併せて、ティシュー60と第2の吸収体40b、第2の吸収体40bと第1の吸収体40a、第1の吸収体40aと有色部材50a、50b、有色部材50a、50bと裏面シート30、裏面シート30と表面シート20、立体ギャザー80と表面シート20(又は裏面シート30)、そして裏面シート30と止着部材70a、70bを接着剤又は溶着等によって順次接続していく。これにて、図3、図4に示す吸収性物品10が製造される。
なお、この吸収性物品10が包装される際の形態については任意であるが、吸収性物品10をコンパクトに包装でき、且つ、装着者がパンツ型のおむつ1を履いた状態において、吸収性物品10を当該パンツ型のおむつ1に容易に取り付けることができるように、例えば、吸収性物品10は、後述する表面シート20の一部と後述する表面シート20の他の一部とが相互に対向するように、当該吸収性物品10におけるX方向に沿った中心軸に沿って折り曲げた状態で保持されている。あるいは、これに限られず、吸収性物品10は、図3に示すようなフラットな形態であってもよい。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、表面シート20と吸収体40との相互間に設けられた有色部材50a、50bであって、装着者等が当該有色部材50a、50bを当該表面シート20を介して視認可能となるように、表面シート20の色とは異なる色の有色部材50a、50bを備えているので、装着者等は、吸収性物品10の表面シート20側から、有色部材50a、50bを目印として、表面シート20における装着者の排泄孔を当接させる部分とそうでない部分とを容易に識別することができる。よって、表面シート20における装着者の排泄孔を当接させる部分が有色部材50a、50bと対応していない場合には、液状の排泄物の吸収率を高める使用が可能であることを維持しながら、当該部分に付着された排泄物を容易に視認することができる。
また、有色部材50a、50bが、吸収体40のX方向の両端部を略覆うように、当該有色部材50a、50bを配置したので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体40のX方向の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
また、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の長さが、有色部材50a、50bの相互間の長さと略同一になるように、止着部材70a、70bを形成し、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の左端部が、有色部材50aにおける内側端部と裏面シート30に略直交する方向に沿って対応する位置になると共に、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の右端部が、有色部材50bにおける内側端部と裏面シート30に略直交する方向に沿って対応する位置になるように、止着部材70a、70bを裏面シート30に配置したので、装着者等が止着部材70a、70bを直に見ることができなくても、当該装着者等は、止着部材70a、70bのX方向に沿った方向の長さ及びその位置と対応する、有色部材50a、50bの相互間の長さ及びその位置を目印として、止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1の所定部位に正確に止着することができ、使用性を向上させることができる。
また、有色部材50a、50bを、親水性不織布、紙、又は、弾性部材にて形成したので、状況に応じた材質にて形成することができる。
また、表面シート20の一部と表面シート20の他の一部とが相互に対向するように、吸収性物品10を、当該吸収性物品10におけるX方向に沿った中心軸に沿って折り曲げて形成したので、吸収性物品10コンパクトに包装でき、且つ、装着者がパンツ型のおむつ1を履いた状態において、吸収性物品10を当該パンツ型のおむつ1に容易に取り付けることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、有色部材が、吸収体における当該吸収性物品の長手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置した形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素、装着方法、及び製造方法については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成−吸収性物品)
図6は、実施の形態2に係る吸収性物品の構成を示す平面図である。図7は、図6のB−B矢視断面図である。図8は、パンツ型のおむつ1装着時の吸収性物品の視認状況を示す図である。図6、図7に示すように、実施の形態2に係る吸収性物品110は、実施の形態1の吸収性物品10とほぼ同様に構成されている。ただし、有色部材50a、50bの配置、及び止着部材70a、70bの配置については、下記に示す工夫が施されている。
(構成−吸収性物品−有色部材の配置について)
有色部材50a、50bの配置については、例えば、表面シート20のY方向の中央部が装着者の排泄孔を当接させる部分である場合には、装着者の排泄孔から排泄された液状の排泄物が吸収性物品110のY方向の中央部からY方向の端部に向かう方向に沿って拡散したとしても、この拡散した液状の排泄物を吸収性物品110から漏洩することなく、吸収体40全体に吸収させることができる。これにより、吸収性物品110に関する液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。そこで、実施の形態2では、表面シート20のY方向の中央部が装着者の排泄孔を当接させる部分であり、表面シート20のY方向の両端部が装着者の排泄孔を当接させる部分でないことを、装着者等が容易に認識できるように、有色部材50a、50bは配置されている。
具体的には、図6〜図8に示すように、有色部材50a、50bが吸収体40のY方向の両端部を略覆うように、これら有色部材50a、50bは配置されている。より具体的には、有色部材50a、50bの各々は、第2部分30b及び第3部分30cと第1の吸収体40aとの相互間に設けられており、第2部分30b、第3部分30c、及び第1の吸収体40aに平行状に隣接している。そしてさらに、図6に示すように、式(5)〜式(7)の要件を満たすように、これら有色部材50a、50bは配置されている。
0<L1<L/2・・・式(5)
0<L2<L/2・・・式(6)
L3>0・・・式(7)
ここで、Lは吸収性物品110のY方向に沿った方向の長さ、L1は吸収性物品110のY方向の上端部から有色部材50bの内側端部に至る長さ、L2は吸収性物品110のY方向の下端部から有色部材50aの内側端部に至る長さ、L3は有色部材50aの内側端部から有色部材50bの内側端部に至る長さを示す。このような配置により、装着者等は、有色部材50a、50b(特に、第2部分30bの内側端部から第3部分30cの内側端部に至る部分)を表面シート20を介して視認することができるので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体40のY方向の中央部に集中的に吸収させることができる。
(構成−吸収性物品−止着部材の配置について)
上述したように、有色部材50a、50bが吸収体40のY方向の両端部を略覆うように、これら有色部材50a、50bが配置されたことに伴い、止着部材70a、70bの配置についても、装着者等が止着部材70a、70bを直に見ることができなくても、吸収性物品110にパンツ型のおむつ1を正確に取り付けることができるように、下記に示す工夫が施されている。
具体的には、図6、図8に示すように、止着部材70aのY方向に沿った方向の上端部(又は下端部)が、有色部材50aにおける内側上端部と裏面シート30に略直交する方向に沿って対応する位置(より具体的には、図6に示す吸収性物品110のY方向の下端部から距離L2離れた位置)になると共に、止着部材70bのY方向に沿った方向の上端部(又は下端部)が、有色部材50bにおける内側端部と裏面シート30に略直交する方向に沿って対応する位置(より具体的には、図6に示す吸収性物品110のY方向の上端部から距離L1離れた位置)になるように、止着部材70a、70bが裏面シート30に配置されている。これにより、装着者等は、止着部材70a、70bのY方向に沿った方向の長さ及びその位置と対応する、有色部材50a、50bの相互間の長さ及びその位置を目印として、止着部材70a、70bをパンツ型のおむつ1の所定部位に正確に止着することができる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、有色部材50a、50bが、吸収体40のY方向の両端部を略覆うように、有色部材50a、50bを配置したので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体40のY方向の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、有色部材が吸収体の平面中央部以外の部分を略覆うように、当該有色部材を配置した形態である。なお、実施の形態3と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成−吸収性物品)
図9は、実施の形態3に係る吸収性物品の構成を示す平面図である。図10は、図9のC−C矢視断面図である。図11は、パンツ型のおむつ1装着時の吸収性物品の視認状況を示す図である。図9、図10に示すように、実施の形態3に係る吸収性物品210は、実施の形態1の吸収性物品10の構成要素に対して、有色部材50a、50bに代えて一枚の有色部材50として構成されている。また、止着部材70a、70bの配置については、止着部材70a、70bが有色部材50と重なり合うように配置されている。また、有色部材50の配置については、下記に示す工夫が施されている。
(構成−吸収性物品−有色部材の配置について)
有色部材50の配置については、例えば、表面シート20の中央部が装着者の排泄孔を当接させる部分である場合には、装着者の排泄孔から排泄された液状の排泄物が吸収性物品210の中央部からX方向の端部(又はY方向の端部)に向かう方向に沿って拡散したとしても、この拡散した液状の排泄物を吸収性物品210から漏洩することなく、吸収体40全体に吸収させることができる。これにより、吸収性物品210に関する液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。そこで、実施の形態3では、表面シート20の中央部が装着者の排泄孔を当接させる部分であり、表面シート20の中央部以外の部分が装着者の排泄孔を当接させる部分でないことを、装着者等が容易に認識できるように、有色部材50は配置されている。
具体的には、図9〜図11に示すように、有色部材50が吸収体40の中央部以外の部分を略覆うように、この有色部材50は配置されている。より具体的には、有色部材50は、平面形状を中央に貫通孔(例えば、円形孔や方形孔等)を有する略方形形状にて形成されており、第2部分30b及び第3部分30cと第1の吸収体40aとの相互間に設けられ、第2部分30b、第3部分30c、及び第1の吸収体40aに平行状に隣接している。そしてさらに、図9、図10に示すように、有色部材50におけるY方向の内側上端部から当該Y方向の内側下端部に至る部分については、上述した式(1)〜式(4)の要件を満たし、有色部材50におけるY方向の外側上端部から当該Y方向の内側上端部に至る部分、及び有色部材50におけるY方向の外側下端部から当該Y方向の内側下端部に至る部分については、上述した式(5)〜式(7)の要件を満たすように、この有色部材50は配置されている。
ここで、W、W4〜W6、及びLは、実施の形態1に示すW、W4〜W6と、実施の形態2に示すLと同様であるため、その説明を省略する。また、W1は吸収性物品210のX方向の左端部から有色部材50のX方向の内側左端部に至る長さ、W2は吸収性物品210のX方向の右端部から有色部材50のX方向の内側右端部に至る長さ、W3は有色部材50のX方向の内側左端部から有色部材50のX方向の内側右端部に至る長さ、L1は吸収性物品210のY方向の上端部から有色部材50のY方向の内側上端部に至る長さ、L2は吸収性物品210のY方向の下端部から有色部材50のY方向の内側下端部に至る長さ、L3は有色部材50のY方向の内側上端部から有色部材50のY方向の内側下端部に至る長さを示す。このような配置により、装着者等は、有色部材50を表面シート20を介して視認することができるので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体40の平面中央部に集中的に吸収させることができる。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、有色部材50が吸収体40の平面中央部以外の部分を略覆うように、当該有色部材50を配置したので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体40の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、装着者等が有色部材を表面シート20を介して視認しづらい場合であっても、有色部材を視認できる構造を、従来とは異なる技術により構築できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(おむつ吸収体、吸収体、吸収性物品、第1の吸収体、及び第2の吸収体の平面形状について)
上記実施の形態1〜3では、おむつ吸収体4、吸収性物品、第1の吸収体40a、及び第2の吸収体40bの平面形状が長尺状であると説明したが、例えば、短尺状であってもよい。
また、上記実施の形態1〜3では、吸収体4c、及び第1の吸収体40aの平面形状が略砂時計状であると説明したが、例えば、略方形状であってもよい。
また、上記実施の形態1〜3では、第2の吸収体40bの平面形状は、第1の吸収体40aよりも小さな形状であると説明したが、例えば、第1の吸収体40aと略同一の形状であってもよい。この場合において、ティシュー60の平面形状は、第2の吸収体40bの形状と略同一の形状にしてもよい。
(裏面シートについて)
上記実施の形態1〜3では、裏面シート30は、第1部分30aと、第2部分30bと、第3部分30cと、第4部分30dと、第5部分30eとを備えていると説明したが、例えば、第2部分30b、第3部分30c、第4部分30d、及び第5部分30eを省略してもよい。この場合において、表面シート20のX方向の左端部は、裏面シート30のX方向の左端部に対して接着剤又は溶着等により固定され、表面シート20のX方向の右端部は、裏面シート30のX方向の右端部に対して接着剤又は溶着等により固定される。
(吸収体について)
上記実施の形態1〜3では、吸収体40は、二層構造である(具体的には、第1の吸収体40aと、第2の吸収体40bとを備えている)と説明したが、例えば、単層構造であってもよく、あるいは、二層構造よりも多い多層構造であってもよい。
(有色部材について)
上記実施の形態1〜3では、有色部材は、第2部分30b(又は第3部分30c)と第1の吸収体40aとの相互間に設けられると説明したが、例えば、第2部分30b(又は第3部分30c)と表面シート20との相互間に設けられてもよい。この場合において、有色部材は、第2部分30b(又は第3部分30c)と表面シート20に対して接着剤又は溶着によって固定される。
また、上記実施の形態1〜3では、有色部材の色は、青色、緑色、又はオレンジ色等であると説明したが、例えば、装着者等が有色部材の色に基づいて吸収性物品の位置合わせを容易に行えるように、有色部材が二色以上で構成されてもよい。例えば、装着者が吸収性物品のいずれか一つの端部の位置を特定可能となるように、前記有色部材における当該吸収性物品の中央から当該吸収性物品のいずれか一つの端部側の部分の少なくとも一部を、他の部分とは異なる色としてもよい。具体的には、実施の形態1の場合において、吸収性物品10のY方向の上端部側が装着者の腹側に当接され、且つ、吸収性物品10のY方向の下端部側が装着者の背側に当接されないと、装着者が吸収性物品10を正しく装着することができない場合(例えば、夜用の吸収性物品において、当該吸収性物品におけるY方向に沿った方向の長さが比較的長く設定されている場合等)には、有色部材50aの色を、吸収性物品10のX方向の左端部であることを特定する色(例えば青色等)とし、有色部材50bの色を、吸収性物品10のX方向の右端部であることを特定する色(例えばオレンジ色等)としてもよい(実施の形態2、3についても同様とする。なお、実施の形態3については、例えば、有色部材50のX方向(又はY方向)に沿った中心軸を境界部分として色分けをする)。
(ティシュー及び止着部材について)
上記実施の形態1〜3では、吸収性物品は、ティシュー60と、止着部材70a、70bとを備えていると説明したが、例えば、ティシュー60と、止着部材70a、70bとを省略してもよい。
(その他の吸収性物品の構造、装着方法、及び製造方法について)
その他、吸収性物品の構造、装着方法、及び製造方法については、上記説明した技術的思想に逸脱しない範囲で、任意に変更することが可能である。
(付記)
付記1の吸収性物品は、装着者の肌と当接する表面シートと、前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの相互間に設けられた吸収体と、前記表面シートと前記吸収体との相互間に設けられた有色部材であって、前記装着者が当該有色部材を当該表面シートを介して視認可能となるように、前記表面シートの色とは異なる色の有色部材とを備えている。
付記2の吸収性物品は、付記1に記載の吸収性物品において、平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、前記有色部材が、前記吸収体における当該吸収性物品の短手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置している。
付記3の吸収性物品は、付記2に記載の吸収性物品において、前記裏面シートにおける前記吸収体と対向する側とは反対側の側面に、当該吸収性物品をおむつに止着させるための止着手段を設け、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さが、前記一対の有色部材の相互間の長さと略同一になるように、前記止着手段を形成し、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の端部の一方が、前記一対の有色部材の一方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になると共に、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の端部の他方が、前記一対の有色部材の他方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になるように、前記止着手段を前記裏面シートに配置している。
付記4に記載の吸収性物品は、付記3に記載の吸収性物品において、前記吸収体の一方の側面に、前記一対の有色部材を設け、前記吸収体の他方の側面に、前記裏面シートを設け、前記裏面シートは、前記吸収体に重ね合わせた第1部分と、前記一対の有色部材の一方よりも前記吸収体側とは反対側に設けられた第2部分であって、前記一対の有色部材の一方の一部と平行状に隣接する第2部分と、前記一対の有色部材の他方よりも前記吸収体側とは反対側に設けられた第3部分であって、前記一対の有色部材の他方の一部と平行状に隣接する第3部分と、を備え、前記第2部分及び第3部分よりも前記一対の有色部材側とは反対側において、前記第2部分及び第3部分と平行状に隣接するように、前記表面シートを設け、前記第1部分における前記吸収体と対向する側面とは反対側の側面に、前記止着手段を設けている。
付記5に記載の吸収性物品は、付記1に記載の吸収性物品において、平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、前記有色部材が、前記吸収体における当該吸収性物品の長手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置している。
付記6の吸収性物品は、付記1に記載の吸収性物品において、前記有色部材が前記吸収体の平面中央部以外の部分を略覆うように、当該有色部材を配置している。
付記7に記載の吸収性物品は、付記1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品において、前記有色部材を、親水性不織布、紙、又は、弾性部材にて形成している。
付記8の吸収性物品は、付記1から7のいずれか一項に記載の吸収性物品において、平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、前記表面シートの一部と前記表面シートの他の一部とが相互に対向するように、当該吸収性物品を、当該吸収性物品における短手方向に沿った中心軸に沿って折り曲げて形成している。
付記9の吸収性物品は、付記1から8のいずれか一項に記載の吸収性物品において、前記装着者が当該吸収性物品のいずれか一つの端部の位置を特定可能となるように、前記有色部材における当該吸収性物品の中央から当該吸収性物品のいずれか一つの端部側の部分の少なくとも一部を、他の部分とは異なる色としている。
付記10のおむつは、付記1から9のいずれか一項に記載の吸収性物品を備えている。
(付記の効果)
付記1に記載の吸収性物品、及び付記10に記載のおむつによれば、装着者等が有色部材を表面シートを介して視認可能となるように、当該有色部材が、表面シートの色とは異なる色で彩色されているので、装着者等は、吸収性物品の表面シート側から、有色部材を目印として、表面シートにおける装着者の排泄孔を当接させる部分とそうでない部分とを容易に識別することができる。よって、例えば、表面シートにおける装着者の排泄孔を当接させる部分が有色部材と対応していない場合には、液状の排泄物の吸収率を高める使用が可能であることを維持しながら、当該部分に付着された排泄物を容易に視認することができる。
付記2に記載の吸収性物品によれば、一対の有色部材が、吸収体における当該吸収性物品の短手方向の両端部を略覆うので、例えば、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体における当該吸収性物品の短手方向の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
付記3に記載の吸収性物品によれば、止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さを、一対の有色部材の相互間の長さと略同一とし、止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の両端部が、一対の有色部材における内側端部と対応する位置になるので、装着者等が止着手段を直に見ることができなくても、当該装着者等は、止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さ及びその位置と対応する、一対の有色部材の相互間の長さ及びその位置を目印として、止着手段をおむつの所定部位に正確に止着することができ、使用性を向上させることができる。
付記4に記載の吸収性物品によれば、表面シート、第1部分、第2部分、及び第3部分にて吸収体を収容可能な構造にすることができ、排泄物が当該吸収性物品の外部に漏洩することを防止することができる。
付記5に記載の吸収性物品によれば、一対の有色部材が、吸収体における当該吸収性物品の長手方向の両端部を略覆うので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体における当該吸収性物品の長手方向の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
付記6に記載の吸収性物品によれば、有色部材が吸収体の平面中央部以外の部分を略覆うので、装着者から排泄される液状の排泄物を吸収体の中央部に集中的に吸収させることができ、液状の排泄物の吸収率を高める使用が一層可能になる。
付記7に記載の吸収性物品によれば、有色部材を、親水性不織布、紙、又は、弾性部材にて形成しているので、状況に応じた材質にて形成することができる。
付記8に記載の吸収性物品によれば、当該吸収性物品を、当該吸収性物品における短手方向に沿った中心軸に沿って折り曲げて形成したので、装着者がおむつを履いた状態において、当該吸収性物品をおむつに容易に取り付けることができる。
付記9に記載の吸収性物品によれば、有色部材における当該吸収性物品の中央から当該吸収性物品のいずれか一つの端部側の部分の少なくとも一部を、他の部分とは異なる色としたので、装着者等が有色部材の色に基づいて吸収性物品の位置合わせを容易に行うことができる。
1 パンツ型のおむつ
2 おむつ本体
2a 前側胴周り部
2b 後側胴周り部
2c 股下部
3 外装シート
3a 外側シート
3b 内側シート
4 おむつ吸収体
4a 裏面材
4b 表面材
4c、40 吸収体
4d、80 立体ギャザー
5 伸縮材
10、110、210 吸収性物品
20 表面シート
30 裏面シート
30a 第1部分
30b 第2部分
30c 第3部分
30d 第4部分
30e 第5部分
40a 第1の吸収体
40b 第2の吸収体
50、50a、50b 有色部材
60 ティシュー
70a、70b 止着部材

Claims (7)

  1. 平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、
    装着者の肌と当接する表面シートと、
    前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、
    前記表面シートと前記裏面シートとの相互間に設けられた吸収体と、
    前記表面シートと前記吸収体との相互間に設けられた有色部材であって、前記装着者が当該有色部材を当該表面シートを介して視認可能となるように、前記表面シートの色とは異なる色の有色部材と、を備え、
    前記有色部材が、前記吸収体における当該吸収性物品の短手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置し、
    前記裏面シートにおける前記吸収体と対向する側とは反対側の側面に、当該吸収性物品をおむつに止着させるための止着手段を設け、
    前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の長さが、前記一対の有色部材の相互間の長さと略同一になるように、前記止着手段を形成し、
    前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の端部の一方が、前記一対の有色部材の一方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になると共に、前記止着手段における当該吸収性物品の短手方向に沿った方向の端部の他方が、前記一対の有色部材の他方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になるように、前記止着手段を前記裏面シートに配置した、
    吸収性物品。
  2. 前記吸収体の一方の側面に、前記一対の有色部材を設け、
    前記吸収体の他方の側面に、前記裏面シートを設け、
    前記裏面シートは、
    前記吸収体に重ね合わせた第1部分と、
    前記一対の有色部材の一方よりも前記吸収体側とは反対側に設けられた第2部分であって、前記一対の有色部材の一方の一部と平行状に隣接する第2部分と、
    前記一対の有色部材の他方よりも前記吸収体側とは反対側に設けられた第3部分であって、前記一対の有色部材の他方の一部と平行状に隣接する第3部分と、を備え、
    前記第2部分及び第3部分よりも前記一対の有色部材側とは反対側において、前記第2部分及び第3部分と平行状に隣接するように、前記表面シートを設け、
    前記第1部分における前記吸収体と対向する側面とは反対側の側面に、前記止着手段を設けた、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 平面形状が長尺状に形成された吸収性物品であって、
    装着者の肌と当接する表面シートと、
    前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、
    前記表面シートと前記裏面シートとの相互間に設けられた吸収体と、
    前記表面シートと前記吸収体との相互間に設けられた有色部材であって、前記装着者が当該有色部材を当該表面シートを介して視認可能となるように、前記表面シートの色とは異なる色の有色部材と、を備え、
    前記有色部材が、前記吸収体における当該吸収性物品の長手方向の両端部を略覆うように、当該有色部材を一対配置し、
    前記裏面シートにおける前記吸収体と対向する側とは反対側の側面に、当該吸収性物品をおむつに止着させるための止着手段を設け、
    前記止着手段における当該吸収性物品の長手方向に沿った方向の端部の一方が、前記一対の有色部材の一方における内側端部と前記裏面シートに略直交する方向に沿って対応する位置になるように、前記止着手段を前記裏面シートに配置した、
    収性物品。
  4. 前記有色部材を、親水性不織布、紙、又は、弾性部材にて形成した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートの一部と前記表面シートの他の一部とが相互に対向するように、当該吸収性物品を、当該吸収性物品における短手方向に沿った中心軸に沿って折り曲げた状態で保持した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記装着者が当該吸収性物品のいずれか一つの端部の位置を特定可能となるように、前記有色部材における当該吸収性物品の中央から当該吸収性物品のいずれか一つの端部側の部分の少なくとも一部を、他の部分とは異なる色とした、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品を備えたおむつ。
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