JP5996273B2 - 建築用シートシャッター装置 - Google Patents
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Description
ところで近時、ガイドレールの左右出幅を縮小化して左右間口寸法を大きく確保することが要求される。ところでこのような障害物検知センサは、シャッターカーテンに当接しないようシャッターカーテンの左右端位置よりも左右方向外方に取り付けられ、その内側に位置するようにしてシャッターカーテンの左右端縁をガイドするガイドレールが設けられることになるから、障害物検知センサを、前記ケースブラケットの内面にそのまま取付けた場合、障害物検知センサの内側突出量が大きく、このため、ガイドレールの出幅の縮小化が達成できないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、センサ取付け孔は、巻取りドラム配設位置に対して上背面側に偏倚するようにして設けられていることを特徴とする請求項1記載の建築用シートシャッター装置である。
請求項2の発明とすることにより、障害物検知センサは、巻取りドラム配設位置に対して上背面側に偏倚していて広いスペースが確保される部位での取付けがなされることになって取り付け作業がし易くなる。
図面において、1は建築物(躯体B)に形成される開口部を開閉して建築物の内外を仕切るシートシャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、可撓性を有したシート材からなり、躯体Bに開設される開口部の上部内部側に向けて突出配設されたシャッターケース2に回転自在に内装された巻取りドラム3に巻装されている。そして、巻取りドラム3は、後述するように、シャッターケース2に内装される開閉機4に連動連結されており、巻取りドラム3に巻装されるシャッターカーテン1は、開閉機4の開閉駆動に基づいて巻取りドラム3から巻出されて開口部を閉鎖する全閉姿勢と、巻取りドラム3に巻取られて開口部を開放する全開姿勢とのあいだを姿勢変姿して開口部を開閉するが、このときシャッターカーテン1の左右両側縁部は、開口部の左右方向両側となる躯体Bにそれぞれ固定される左右一対のガイドレール5にそれぞれ移動案内されるように設定されており、これらの基本構成は何れも従来通りとなっている。
これによって、第三レール8は、ボルト支持片8bが第二レール7の溝底片7bに弾圧する状態で支持されており、シャッターカーテン1に風圧などによる負荷が作用した場合に、前記負荷が所定の大きさの範囲内であれば、第三レール8がボルト9とともに前後方向に揺動すること、さらには、コイル弾機9dの付勢力に抗して第三レール8がボルト9とともに左右方向内方に変位することに基づいて、係止片1bが第三レール8のガイド片8aから抜出すことなくシャッターカーテン1の変形が許容され、また、シャッターカーテン1に作用する負荷が所定の大きさよりも大きい場合では、ガイド片8aの弾性変形に基づいて係止片1bが第三レール8から抜出して、シャッターカーテン1、第三レール8の保護が図れるように構成されている。
さらに本体部10a、11aの前縁は、下側が前方に突出した状態の垂直縁となり、ここから下側前面片10e、11eが左右方向外方に向けて折曲形成され、上側が後方に後退した状態の垂直縁となり、ここから上側前面片10f、11fが折曲形成され、上下前面片10f、10eと11f、11eのあいだには折曲片がない構成になっている。
そして該固定された障害物検知センサ16の光軸は、巻取りドラム3に最大限巻装されたシャッターカーテン1の外周よりも外側(外径側)位置を通る設定となっており、開閉機4の駆動により閉作動しているシャッターカーテンが障害物に当ることに伴いシャッターカーテン1がシャッターケース2内のマグサ直上部位で撓むことによる光軸の遮断で障害物検知をするようになっている。
そして開閉機4は、駆動軸4aに取付けられた状態の駆動ギア4bを、ブラケット本体部10aに左右方向内側から外側に貫通させた状態で、開閉機4をブラケット本体部10aの左右方向内側面に当てがい、ボルト4cを介して螺着固定するようになっており、このようにすることで、開閉機4は、シャッターケース2の巻取りドラム3の前下方に形成されるケーススペースの駆動ブラケット側半部に配設されるようになっている。
このようにして取付けられた開閉機4の駆動ギア4bは、シャフト用取付け孔10gから左右方向外方に突出した巻取りシャフト3aに取付け固定した従動ギア3dに無端チエン17を介して連動連結されており、そして開閉機4が正逆駆動することに伴う巻取りドラム3の回動でシャッターカーテン1の開閉作動をすることができるようになっている。
尚、本体部10a、11aおよび底面片10d、11dには、配線を引き回すための配線用切欠き10j、10k、11j、11kが形成されている。
また、天面部14aの左右両端部はビス14eを介して本体部天井片10b、11bに固定されると共に、天面部14aの前端には、下方に向けて折曲され、後述するように前面板12、カバー板15と共に左右両端部が本体部上側前面片10f、11fに前方側からビス15aを介して固定される固定片14gが形成されている。
一方、前記本体部天井片10b、11bは、前端縁が切欠かれていて、上側前面片10f、11fとのあいだに間隙Sが形成されると共に、天面部14aの前記間隙Sに相当する部位にも切欠き14hが形成され、これによって間隙Sと切欠き14hとは天井部位にて連通するようになっている。尚、背面部14bにはシャッターカーテン1の後面に接触して封止するための封止材18を取付けるための取付け片14iが設けられている。
一方、前面板12の上端縁左右両端部には、冂字形をした係止フック12eが設けられている。そして前面板12は、係止フック12eを、前記連通状態となった間隙Sと切欠き14hに嵌合係止することで仮保持状態に保持され、この仮保持状態で後述するようにビス15aを介してカバー板15と共に上下前面片10f、10eと11f、11eに固定されるようになっている。
前記前面板12の制御部19に対向する部位には点検窓12fが開設され、該点検窓12fから制御部19の点検ができるようになっているが、点検窓12fには開閉蓋20が着脱自在に設けられている。点検窓12fの左右両側縁には、係止溝12gが切欠き形成されている。
一方、開閉蓋20の背面には、上下方向中央部に係止具20aが固着されるが、該係止具20aから上下方向に係止爪20bが突出している。そして開閉蓋20は、係止爪20bを係止溝12gに嵌入した状態で下方に降ろすことで、係止爪20bが係止溝12gの下辺に係止することとなって仮保持され、該仮保持状態でビス20cを介して前面板12に固定されるようになっている。尚、係止具20aは上下方向中央部に設けられ、かつ係止爪20bが上下に形成されることで、開閉蓋20は、どちらを天地にしても前面板12に取付けできる(天地逆の取付けができる)ようになっている。
そして連結板21は、前記ガイドレール5を躯体Bに固定する前の状態で、第二レール7に左右方向外方から当てがいボルト21dにより固定する。しかる後、ガイドレール5を立てかけて躯体Bに当てがいボルト21fを介して(または溶着により)躯体B側に固定する。このとき併せて前述したようにレールブラケット6aの躯体B側へのボルト固定をする。その後、シャッターケース2を左右連結板21に乗せ、ボルト21eを介して連結板上板部21bと本体部底面片10d、11dとを固定する(溶着による固定でも良い。)ことでガイドレール5とシャッターケース2の躯体Bへの組み付けができるようになっている。
このように組込まれたカバー板15は、下側板15eにより連結板上板部21bをボルト21dも含めて覆蓋し、上側板15cにより天面部14aの左右両端部をビス14eを含めて覆蓋するようになっている。
この結果、障害物検知センサ16は、左右ブラケット10、11の内面に取付けたものに比して外側に偏倚した状態で取り付けられることになって、その分、シャッターカーテン1の左右端縁を左右外方に位置させることができる結果、ガイドレール5によるシャッターカーテン1のガイド位置を左右方向外方に偏倚させたものにできるから、ガイドレール5の左右出幅を縮小化できることになって開口部の左右間口幅を広く確保することができる。
尚、障害物検知センサ16をブラケット本体部10a、11aの左右方向外側に偏倚させるスペースを確保するには、ブラケット10、11の周縁から少なくとも一つの片を左右方向外側に延出したものとすればよいが、本実施の形態のようにシャッターケース2の左右端部がブラケット本体部10a、11aよりも左右方向外側に突出する構成にすることで、障害物検知センサ16の外側に偏倚した部位の四周がシャッターケース2の左右端部に保護されることになるという利点がある。
2 シャッターケース
3 巻取りドラム
10、11 ブラケット
10h、11h 障害物検知センサ用取付け孔
12 ケース前面板
16 障害物検知センサ
Claims (2)
- 可撓性を有したシート式のシャッターカーテンが巻装される巻取りドラムを、シャッターケースを構成する左右のブラケットに回転自在に軸支する一方、巻き取りドラムの正逆回動に伴いシャッターカーテンがガイドレールに案内されることで開口部の開閉をするように構成された建築用シートシャッター装置において、シャッターカーテンが閉作動中に障害物に当接したことに伴い発生するシャッターケース内でのシャッターカーテンの撓みをシャッターケース内に配した障害物検知センサを用いて検知するように構成するにあたり、前記左右ブラケットを、巻取りドラムが軸支される本体部に対し、シャッターケースの前面板、天井板、底面板がそれぞれ固定される前面片、天井片、底面片の少なくとも前面片及び天井片を左右方向外方に折曲した状態で形成されたものとしてブラケット本体部の左右方向外方にスペースを備えたものとし、シャッターケースの天井板、前面板、底面板、背面板はいずれもブラケット本体部よりも左右方向外側に突出していると共に、前面板は前方から着脱自在に設けられており、天井片及び天井板はスペース部位の前端縁が切欠かれたものとして、前面片の上端縁とのあいだに間隙が形成されており、前面板の前記スペース部位の上端部背面には、前面片の上端縁に上側から係止して前面板の仮保持をする係止フックが設けられており、前記障害物検知センサを、ブラケット本体部に形成したセンサ取付け孔を貫通して前記スペース側に偏倚するようにして設けたことを特徴とする建築用シートシャッター装置。
- センサ取付け孔は、巻取りドラム配設位置に対して上背面側に偏倚するようにして設けられていることを特徴とする請求項1記載の建築用シートシャッター装置。
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