JP5995742B2 - 目印付加装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材に糸を貫通させて目印を付加する、目印付加装置および方法に関する。
従来から、布帛などのシート材には、裁断工程で衣料品を縫製するためのパーツなどとして裁断する際に、裁断工程の後工程でパーツを縫製する際の位置合せの目印にするために、マーキングを行うマーキング装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このマーキング装置では、予め染料を付着させた染料付着糸を糸供給スプールに用意しておき、先端の目孔に染料付着糸を通す針をシート材に突刺して、糸を貫通させて巻取ることで、シート材を染料で着色することができる。
特公昭56−020388号公報
特許文献1に示すようなマーキング装置を使用して染料で着色しても、縫製時までに着色部分から染料などが落ちると不鮮明になるおそれがある。特許文献1の第5頁、左側の欄(第9欄)第3行から第4行には、「同じ点で針を数回往復運動させることによって目印の濃さを増すことができる。」と記載されており、条件次第で、染料着色糸での着色が不十分となるおそれがあることを裏付けるものであると推定される。
特許文献1のマーキング装置では、糸がシート材には残らないけれども、染料付着糸などの着色用糸をシート材に残すようにすれば、後工程では、目印用の糸を手動操作して、着色を補強することができる。着色用糸でなくても、ある程度の長さで糸がシート材に付加されていれば、後工程で明確な目印として利用することができる。
本発明の目的は、十分な長さの糸をシート材に貫通させて残すことが可能であるとともに、着色用糸を貫通させてシート材を着色させることも可能な、目印付加装置および方法を提供することである。
本発明は、シート材の一方表面側から他方表面側に、糸を貫通させて目印を付加する、シート材への糸による目印付加装置であって、
糸を供給可能な糸供給源と、
糸供給源から供給を受ける糸を先端から引出し可能で、一方表面側からシート材に突刺してから引抜くことで、先端から引出される糸をシート材に貫通する状態で残す、糸目打ち針と、
他方表面側に配置され、糸目打ち針をシート材の目打ち位置に突刺した後、シート材に貫通した糸を捕捉して、さらに一方表面側に引抜いた糸目打ち針の先端から他方表面側に糸を引出す、引出し手段と、
一方表面側に配置され、シート材から引抜いた糸目打ち針の先端からシート材側に延びる糸を切断する、切断機構と、
一方表面側に配置され、切断機機構で切断される糸の糸目打ち針へ延びる側を保持する、保持機構と、
糸目打ち針をシート材の目打ち位置に相対移動させる移動手段とを、
含むことを特徴とする目印付加装置である。
また本発明で、前記糸は着色用糸であり、
前記引出し手段は、前記シート材に貫通した着色用糸を捕捉後さらに着色用糸を引出し、
前記切断機構は前記目打ち針の先端からシート材側に延びる着色用糸を切断し、
引出し手段は、捕捉していたシート材に貫通した着色用糸を引出すことで、シート材から着色用糸を除去する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記糸は前記シート材に残して目印とする目印用糸であり、
前記引出し手段はシート材に貫通した糸を捕捉するとともに、さらに糸を引出してから、捕捉していた糸を解放し、
前記切断機構は前記糸目打ち針の先端からシート材側に延びる糸を切断する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記糸は着色用糸であり、
前記一方表面側に配置され、前記他方表面側で前記引出し手段が捕捉する着色用糸を一方表面側の前記糸目打ち針の先端と前記シート材との間で捕捉し、引出し手段と連動して、着色用糸を、シート材の一方表面側と他方表面側との間で往復移動させる往復手段をさらに含む、
ことを特徴とする。
また本発明は、前記糸目打ち針の先端から引出される糸に、抜け防止処理を施す抜け防止機構をさらに含む、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記シート材は、搬送機能付きの裁断テーブルを備える裁断機で裁断され、
前記糸目打ち針、前記移動手段、前記保持機構、前記引出し手段、および前記切断機構は、裁断テーブル、裁断テーブルへの搬入側あるいは裁断テーブルの搬出側に配置されて、
移動手段は、裁断テーブルの搬送方向と垂直な方向に移動する、
ことを特徴とする。
さらに本発明は、シート材の一方表面側から他方表面側に、糸を貫通させて目印を付加する、目印付加方法であって、
糸を先端から引出し可能な糸目打ち針を、一方表面側からシート材の目打ち位置に突刺してから引抜くことで、先端から引出される糸をシート材に貫通する状態で残し、
シート材の他方表面側で、シート材に貫通した糸を捕捉して、一方表面側に引抜いた糸目打ち針の先端から他方表面側に糸をさらに引出し、
シート材の一方表面側で、シート材から引抜いた糸目打ち針の先端からシート材側に延びる糸を切断し、
シート材の一方表面側で、切断される糸の糸目打ち針へ延びる側を保持する、
ことを特徴とする目印付加方法である。
本発明によれば、糸目打ち針でシート材の目打ち位置に糸を貫通させた後で、糸目打ち針をシート材の一方表面側から引抜く。糸の端部をシート材の他方表面側の引出し手段で捕捉し、一方表面側に引抜いた糸目打ち針の先端から糸を他方表面側に引出すことができる。糸をシート材に貫通させた後で、さらに糸目打ち針の先端から他方表面側に糸を引出すことができるので、十分な長さの糸をシート材に貫通させて残すことが可能となる。シート材に残す糸に着色用糸を使用したり、シート材に残した後で着色したりすると、後工程での手動操作で、十分な着色を行わせることもできる。
また本発明によれば、着色用糸をシート材に貫通させた後、さらに引出してシート材を通過させることができるので、着色用糸によるシート材の着色を確実に行うことができる。着色用糸の除去まで行うことができるので、着色用糸が残ることでの周囲に対する余分な着色や、後工程での除去作業を無くすことができる。
また本発明によれば、シート材の表面に糸を残して、後工程での目印にすることができる。引出し手段で引出す糸を長くすれば、シート材に長い糸を残すことができる。
また本発明によれば、着色用糸をシート材の一方表面側と他方表面側との間で往復させるので、着色用糸の使用量が少なくしても十分な着色を行わせることができる。
また本発明によれば、シート材に残す糸に抜け防止処理を施し、後工程で目印として使用するまでの間に抜け難くすることができる。
また本発明によれば、裁断機の裁断テーブルが搬送機能付きである場合に、裁断テーブル、裁断テーブルの搬入側あるいは搬出側で、搬送方向に垂直な方向に移動する移動手段を設け、目打ち位置に移動して、裁断されるシート材に対して糸による目印を残すことができる。
さらに本発明によれば、シート材の一方表面側から糸目打針を突刺して引抜き、糸の端部をシート材の他方表面側で捕捉し、糸目打ち針の先端から糸をさらに引出すことができる。糸を引出すことができるので、十分な長さの糸をシート材に貫通させて残すことが可能となる。シート材に残す糸に着色糸用を使用したり、シート材に残した後で着色したりすると、シート材への着色を行わせることもできる。
図1は、本発明の実施例1としての目印付加装置10の概略的な構成を示す簡略化した平面図および側面断面図である。 図2は、図1の目印付加装置10の動作を示す、部分的な側面断面図である。 図3は、図1の目印付加装置10に使用する糸目打ち手段12の概略的な構成を示す、平面断面図および側面断面図である。 図4は、図3の糸目打ち手段12で抜け防止処理を行う動作を示す、平面断面図および側面断面図である。 図5は、本発明の実施例2としての目印付加装置20の動作を示す、側面断面図である。
以下、図1〜図4で、本発明の実施例1としての目印付加装置10の構成および動作を示す。説明を簡明にするために、図1、図3および図4で併記する平面構成および側面構成では、対応する部分を一方のみに示し、他方では省略する場合がある。また、図5は、本発明の実施例2としての目印付加装置20の動作を示す。
各実施例の説明では、先に説明した部分と対応する部分に、同一の参照符を付して、重複する説明を省略する場合がある。また、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。さらに、先に説明した実施例と同等の事項は、記載を省略する場合がある。
図1は、本発明の実施例1としてのシート材への糸による目印を付加する付加装置10の概略的な構成を示す。図1(a)は平面構成、図1(b)は側面断面構成をそれぞれ示す。裁断機1は、裁断テーブル2および裁断ヘッド3を備える。裁断ヘッド3は、裁断テーブル2上に架設される走行ビーム4に沿って移動可能である。裁断ヘッド3には、裁断刃5が設けられる。裁断テーブル2は、搬送コンベア6による搬送機能を備える。搬送コンベア6は、紙面では右から左の方向となるX軸方向に、シート材7を載置して搬送することができる。走行ビーム4は、X軸方向に往復走行可能であり、裁断ヘッド3は、走行ビーム4で支持され、X軸に垂直なY軸方向に往復移動可能である。搬送コンベア6を静止させた状態、あるいは搬送コンベア5を駆動させながら、シート材7を表面7a側から裏面7b側に裁断ヘッド3の裁断刃5で突刺して裁断することができる。シート材7には、予めデータとして、目印を付加する目打ち位置7cと、裁断する裁断ライン7dが設定されている。裁断テーブル2の搬入側には、シート材7を延反するための延反テーブル8が配置されている。本実施例では、延反テーブル8上にシート材7を用意して、目打ち位置7cに糸9を目印用糸(9a)として、目印付加装置10で貫通させて付加することができる。
図1とともに図3および図4も参照して、目印付加装置10は、糸供給源11、糸目打ち手段12、糸目打ち針13、移動手段14、保持機構15、引出し手段16、切断機構17および制御手段19を含む。糸供給源11は、糸9を供給可能なボビンや糸コーンである。糸目打ち手段12は、シート材7の表面7a側に配置され、抜け防止機構18を収容しているとともに、後述する往復手段としても機能する。糸目打ち針13は、中空針であり、糸供給源11から供給を受ける糸9を、中空部分を通して、先端13aから引出し可能である。糸目打ち針13を、一方表面となる表面7a側からシート材7に突刺してから引抜くことで、先端13aから引出される糸9をシート材7に貫通する状態で残すことができる。移動手段14は、目打ち針13をシート材7の目打ち位置7cに相対移動させることができる。保持機構15は、糸目打ち手段12に収容され、糸目打ち針13を目打ち位置7cでシート材7に突刺す前に、先端13aから引出される糸9の端部を保持し、解放することができる。引出し手段16は、シート材7の他方表面である裏面7b側に配置され、糸目打ち針13を目打ち位置7cに突刺して引抜いた後、シート材7に貫通した糸9を捕捉して、表面7a側の糸目打ち針13の先端13aから糸9をさらに引出すことができる。保持機構15によって保持される糸9の端部は、糸目打ち針13をシート材7に突刺す際に解放されるか、遅くとも引出し手段16で糸9を引出す際には解放される。切断機構17は、糸目打ち手段12に収容され、目打ち位置7cに糸9を貫通させた後で、シート材7から引抜いた糸目打ち針13の先端13aからシート材7側に延びる糸9を切断する。制御手段19は、シート材への糸による目印付加装置10の各部を制御する。
移動手段14は、コンベア14a,14b、固定ビーム14cおよび移動ヘッド14dを含む。延反テーブル8では、シート材7をコンベア14a,14b上に積層する。固定ビーム14cは、コンベア14a,14bの間の上方で、Y軸方向に架設される。移動ヘッド14dは、固定ビーム14cのY軸方向に沿って往復移動する。移動ヘッド14dには、糸目打ち手段12が設けられ、引出し手段16がY軸方向に連動する。
延反テーブル8上で準備されるシート材7に対しては、データによって、目打ち位置7cおよび裁断ライン7dが決定される。コンベア14a,14bでシート材7を搬送して、目打ち位置7cがコンベア14a,14b間の固定ビーム14cの位置に達すれば、コンベア14a,14bを停止する。移動ヘッド14dのY軸方向への移動で、糸目打ち手段12および糸目打ち針13は、目打ち位置7cに移動して、糸9をシート材7に貫通させて、目印用糸9aとして残す。すべての目印用糸9aが付加されたシート材7は、裁断テーブル2に搬入され、裁断刃5で裁断ライン7dが裁断される。
なお、糸供給源11からは、目打ち位置7cで貫通するシート材7を着色して目印にすることができる着色用糸9bを供給することもできる。着色用糸9bを使用する場合、引出し手段16は、シート材7に貫通した着色用糸9bを捕捉後さらに引出す。切断機構17は、糸目打ち針13の先端13aからシート材7側に延びる着色用糸9bを切断する。引出し手段16は、捕捉していたシート材7に貫通した着色用糸9bをさらに引出すことで、シート材7から除去することができる。着色用糸9bの除去まで行えば、着色用糸9bが残ることでの周囲に対する余分な着色や、後工程での除去作業を無くして手間を省くこともできる。
図2は、図1の目印付加装置10の動作を示す。シート材7の裏面7b側に設ける引出し手段16は、相互間が開閉可能な一対のローラー16a,16bと、吸引機構16cとを含む。図3および図4に示すように、本実施例の保持機構15および切断機構17は、一体化されている。
図2(a)に示すように、糸目打ち針13をシート材7に突刺す前には、糸9を繰出す糸目打ち針13の先端13aは、表面7aの上方で、糸9の端部は保持機構15で保持されている。図2(b)に示すように、糸目打ち針13を下降させてシート材7に突刺す際には、保持機構15が保持する糸9の端部を解放させる。シート材7に突刺した糸目打ち針13は、開いた状態のローラー16a,16b間を通過し、先端13aが吸引機構16cに接近する。吸引機構16cによる吸引を開始すると、先端13aから出る糸9は、吸引される。図2(c)に示すように、吸引機構16cで糸9の端部を吸引しながら、糸目打ち針13を上昇させてシート材7から引抜き、ローラー16a,16b間を閉じる。ただし、図2(b)に示すようにシート材7に糸目打ち針13を突刺した状態で、糸目打ち針13の下端よりも下にローラー16a,16bを設けることもできる。この場合は、ローラー16a,16b間を閉じてから糸目打ち針13を上昇させることができる。
図2(d)に示すように、ローラー16a,16bを回転させて、糸9を引下げると、糸9は、上昇している糸目打ち針13の先端13aから下方に引出される。吸引機構16cで糸9を吸引していれば、引下げられた糸9は、吸引機構16内に吸込まれる。図2(e)に示すように、ローラー16a,16bによる引下げを停止し、切断機構17で糸9を切断し、切断される糸9の上側を保持機構15で保持すれば、糸目打ち針13側では、図2(a)と同様の状態となる。切断された下側の糸9は、ローラー16a,16b間を開いて、目印用糸9aとして、シート材7に貫通している状態で付加することができる。吸引機構16による吸引も停止し、コンベア14a,14bでシート材7をX軸方向に搬送すれば、吸引機構16に吸込まれた糸9も引出され、目印用糸9aとして残すこともできる。
このように、糸目打ち針13でシート材7に糸9を貫通させ、シート材7から引抜いた糸目打ち針13の先端13aからシート材7側に延びる糸9を切断することで、シート材7に目印用糸9aを残すことができる。シート材7に残す目印用糸9aの長さを長くしたいときは、引出し手段16がシート材7を貫通した糸9を捕捉して、さらに糸9を引出してから糸9を解放し、切断機構17が糸目打ち針13からシート材7側に延びる糸9を切断すればよい。
ローラー16a,16bは、紙面に垂直なY軸方向に一定の長さを有し、糸目打ち針13と連動してY軸方向に移動するけれども、ローラー16a,16bの長さを、固定ビーム14cと同等にしておけば、Y軸方向への移動は不要となる。また吸引機構16cは設けなくても構わないが、吸引機構16cを設ければ、ローラー16a,16bを閉じたときに、確実に糸9を挟み込むことができる。また引出し手段16のように、一対のローラー16a,16bおよび吸引機構16cではなく、たとえば開閉可能で、開いた状態で挿入する糸9の端を閉じて挟み込み、回転することで糸9を巻付けることが可能なボビンを含む引出し手段で、糸9を引出すこともできる。また、図5で後述するようなグリッパを設けて、糸9を引出すこともできる。
糸供給源11から着色用糸9bを供給する場合、引出し手段16がさらに糸目打ち針13側から着色用糸9bを引出すので、シート材7の目打ち位置7cを通過する着色用糸9bが多くなり、より確実にシート材7に目印となる着色を行うことができる。着色用糸9bは、切断機構17による切断後に引出し手段16でさらに引出してシート材7から除去することもできる。吸引機構16cが設けられていれば、シート材7から除去した着色用糸9bを吸引機構16cで吸引して回収することもできる。
図3は、図1の目印付加装置10に使用する糸目打ち手段12の概略的な構成を示す。図3(a)は、図3(b)に示す切断面線A−Aから見た断面を示す。また、糸目打ち手段12の昇降機構と、保持機構15および切断機構17の駆動源とは、図示を省略する。
糸目打ち手段12は、ハウジング12a内に、保持機構15、切断機構17および抜け防止機構18を収容する。ハウジング12aの底面12bは、シート材7の表面に下降して、目打ち位置7c近傍を押えることができる。底面12bには、下方に挿通する下方孔12cが設けられる。ハウジング12aから上方に挿通する上方孔12dも設けられる。下方孔12cおよび上方孔12dには、糸目打ち針13を挿通させることができる。上昇している糸目打ち針13の先端13aから出る糸9の端部は、切断機構17が並設される保持機構15で保持される。
抜け防止機構18は、フック18a、レバー18b、傘歯車18c,18dを、モータ18eの出力軸18fで駆動し、案内部材18gをモータ18hの出力軸18iで駆動する。ハウジング12aの底部の下方孔12cの周囲には、糸押え12eも設けられる。
図4は、図3の糸目打ち手段12で抜け防止処理を行う動作を示す。抜け防止機構18は、糸目打ち針13によって糸9をシート材7に貫通させた後、シート材7の上方で、糸9に抜け防止処理として結び目を形成する。抜け防止機構18の駆動源となるモータ18eの出力軸18fは、上下方向の軸線まわりに回転し、傘歯車18dが取付けられ、傘歯車18cが噛合する。傘歯車18cの軸の先端には、結び目形成用のフック18aが取付けられる。出力軸18fは、フック18aに掛けた糸9を外すためのレバー18bも角変位させることができる。モータ18hの出力軸18iは、糸9をフック18aに掛けるように案内する案内部材18gを角変位させる。このような結び目を形成する機構は、ノッターとして、たとえば特開平6−250147号公報で公知の機構を利用する。
なお、糸押え12eは、結び目を形成する際に、糸9がシート材7側から供給されないように、閉じて糸9を押えるようにする。切断機構17は、結び目を形成した部分の糸9の上方を切断する。切断機構17で切断した糸9のシート材7側は、ハウジング12aを上昇させれば、抜け防止機構18から抜けて、シート材7の表面に落下し、目印用糸9aとして残る。
以上のように、本実施例では、目印付加装置10を、延反テーブル8で、シート材7を搬送するコンベア14a,14bを分割して、コンベア14a,14b間に設けている。シート材への糸による目印付加装置10は、延反テーブル8と裁断テーブル2との間や、裁断テーブル2の搬出側のピックアップテーブルに設けることもできる。また、裁断テーブル2が搬送機能を有していなければ、裁断テーブル2にシート材への糸による目印付加装置10を設けることもでき、シート材7の裏面7b側に引出し手段を設けるために、搬送コンベア6を、たとえば特許第2517746号公報の第6図に示されるような構造にすればよい。
本実施例では、糸目打ち針13でシート材7の目打ち位置7cに糸9を貫通させた後で、糸目打ち針13をシート材7の表面7a側から引抜き、糸9の端部をシート材7の裏面7b側の引出し手段16で捕捉し、糸目打ち針13の先端13bから糸9をさらに引出すことができる。糸9を引出すことができるので、十分な長さの糸9をシート材7に貫通させて残すことが可能となる。シート材7に残す糸9に着色用糸9bを使用したり、シート材7に残した後で着色したりすると、後工程での手動操作で、十分な着色を行わせることもできる。
なお、糸目打ち針13として中空針を使用しているけれども、中空針に限らず、たとえば特許文献1と同様に、先端部に糸9を通す目孔を有する中実針を使用することもできる。
図5は、本発明の実施例2としてのシート材への糸による目印付加装置20の動作を示す。シート材7の裏面7b側に設ける引出し手段26は、相互間が開閉可能な一対のグリッパ26a,26bと、吸引機構16cとを含む。グリッパ26a,26bは、相互間の開閉と、上下動とが可能である。引出し手段26は、表面側の糸目打ち手段12と連動して上下動させる。糸供給源11は、着色用糸9bを供給する。
図5の(a)〜(e)の動作は、図2の(a)〜(e)の動作にそれぞれ対応する。ただし、図5(d)では、グリッパ26a,26b間を閉じた状態で、上下動を繰返す。
糸目打ち手段12では、糸押え12eを利用して糸9を把持する。すなわち、図5(c)に示すように、グリッパ26a,26b間が閉じると、糸押え12eも閉じて、糸9を把持する。図5(d)に示すように、グリッパ26a,26bを閉じて上下動させる際には、糸押え12eも閉じた状態で上下動させる。糸押え12eは、ハウジング12aの底部に設けられているので、糸押え12eを上下動させるためには、ハウジング12aを上下動させているが、あるいはハウジング12a内の糸押え12eのみ上下動させてもよい。この上下動によって、着色用糸9bは、シート材7を往復して通過するので、シート材7が着色されやすくなる。
図5(e)で、切断機構17が着色用糸9bを切断した後では、着色用糸9bがシート材7に貫通している状態で残すことができ、後工程で目印にしたり、手作業で着色に利用したりすることができる。実施例1と同様に、本実施例でも、切断後の着色用糸9bを引出し手段26で引出して、シート材7から除去することもできる。
なお、糸押え12eの代りに、ローラーを用い、回転方向の反転を繰返すようにしてもよい。引出し手段26側も、図2の引出し手段16を用いて、ローラー16a,16bの回転方向の反転を繰返すようにしてもよい。
1 裁断機
2 裁断テーブル
3 裁断ヘッド
5 裁断刃
7 シート材
7a 表面
7b 裏面
7c 目打ち位置
8 延反テーブル
9 糸
9a 目印用糸
9b 着色用糸
10,20 目印付加装置
11 糸供給源
12 糸目打ち手段
12e 糸押え
13 糸目打ち針
13a 先端
14 移動手段
14a,14b コンベア
14d 移動ヘッド
15 保持機構
16,26 引出し手段
16a,16b ローラー
16c 吸引機構
17 切断機構
18 抜け防止機構
19 制御手段
26a,26b グリッパ

Claims (7)

  1. シート材の一方表面側から他方表面側に、糸を貫通させて目印を付加する、目印付加装置であって、
    糸を供給可能な糸供給源と、
    糸供給源から供給を受ける糸を先端から引出し可能で、一方表面側からシート材に突刺してから引抜くことで、先端から引出される糸をシート材に貫通する状態で残す、糸目打ち針と、
    他方表面側に配置され、糸目打ち針をシート材の目打ち位置に突刺した後、シート材に貫通した糸を捕捉して、さらに一方表面側に引抜いた糸目打ち針の先端から他方表面側に糸を引出す、引出し手段と、
    一方表面側に配置され、シート材から引抜いた糸目打ち針の先端からシート材側に延びる糸を切断する、切断機構と、
    一方表面側に配置され、切断機構で切断される糸の糸目打ち針へ延びる側を保持する、保持機構と、
    糸目打ち針をシート材の目打ち位置に相対移動させる移動手段とを、
    含むことを特徴とする目印付加装置。
  2. 前記糸は着色用糸であり、
    前記引出し手段は、前記シート材に貫通した着色用糸を捕捉後さらに着色用糸を引出し、
    前記切断機構は前記糸目打ち針の先端からシート材側に延びる着色用糸を切断し、
    引出し手段は、捕捉していたシート材に貫通した着色用糸を引出すことで、シート材から着色用糸を除去する、
    ことを特徴とする請求項1記載の目印付加装置。
  3. 前記糸は前記シート材に残して目印とする目印用糸であり、
    前記引出し手段はシート材に貫通した糸を捕捉するとともに、さらに糸を引出してから、捕捉していた糸を解放し、
    前記切断機構は前記糸目打ち針の先端からシート材側に延びる糸を切断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の目印付加装置。
  4. 前記糸は着色用糸であり、
    前記一方表面側に配置され、前記他方表面側で前記引出し手段が捕捉する着色用糸を一方表面側の前記糸目打ち針の先端と前記シート材との間で捕捉し、引出し手段と連動して、着色用糸を、シート材の一方表面側と他方表面側との間で往復移動させる往復手段をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の目印付加装置。
  5. 前記シート材の前記目打ち位置に突刺してから引抜いた前記糸目打ち針の先端と目打ち位置との間の糸に対し、抜け防止処理を施す抜け防止機構をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1または3記載の目印付加装置。
  6. 前記シート材は、搬送機能付きの裁断テーブルを備える裁断機で裁断され、
    前記糸目打ち針、前記移動手段、前記保持機構、前記引出し手段、および前記切断機構は、裁断テーブル、裁断テーブルへの搬入側あるいは裁断テーブルの搬出側に配置されて、
    移動手段は、裁断テーブルの搬送方向と垂直な方向に移動する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の目印付加装置。
  7. シート材の一方表面側から他方表面側に、糸を貫通させて目印を付加する、目印付加方法であって、
    糸を先端から引出し可能な糸目打ち針を、一方表面側からシート材の目打ち位置に突刺してから引抜くことで、先端から引出される糸をシート材に貫通する状態で残し、
    シート材の他方表面側で、シート材に貫通した糸を捕捉して、一方表面側に引抜いた糸目打ち針の先端から他方表面側に糸をさらに引出し、
    シート材の一方表面側で、シート材から引抜いた糸目打ち針の先端からシート材側に延びる糸を切断し、
    シート材の一方表面側で、切断される糸の糸目打ち針へ延びる側を保持する、
    ことを特徴とする目印付加方法。
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