JP5995519B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体に保持された振動体を利用者の耳に押し当てて軟骨伝導により音を聞かせる電子機器に関する。
特許文献1には、携帯電話などの電子機器として、気導音と骨導音とを利用者に伝えるものが記載されている。また、特許文献1には、気導音とは、物体の振動に起因する空気の振動が外耳道を通って鼓膜に伝わり、鼓膜が振動することによって利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。また、特許文献1には、骨導音とは、振動する物体に接触する利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介して利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。
特許文献1に記載された電話機では、圧電バイモルフ及び可撓性物質からなる短形板状の振動体が、筐体の外面に弾性部材を介して取り付けられる旨が記載されている。また、特許文献1には、この振動体の圧電バイモルフに電圧が印加されると、圧電材料が長手方向に伸縮することにより振動体が屈曲振動し、利用者が耳介に振動体を接触させると、気導音と骨導音とが利用者に伝えられることが記載されている。
特開2005−348193号公報
特許文献1に記載の電子機器は、携帯電話などの筐体の外面に振動体が取り付けられ、振動体を振動させて音を聞かせる。そのため、利用者は、振動体を耳に確実に押し当てないと音が大きく聞こえない。また、その際、電子機器によって耳を塞ぐようにすれば、周囲音を遮蔽でき、騒音下での聴音の明瞭度を上げることができる。しかし、筐体によって耳が塞がれると、例えば電話の場合、利用者(送話者)の通話音が耳から抜け難くなって、利用者は閉塞感を感じることになる。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、閉塞感を軽減できる電子機器を提供することにある。
本発明による電子機器は、筺体とパネル及び該パネルに保持された圧電素子を備える振動体と、を備え、前記筐体に保持された前記振動体の前記パネルを耳に押し当てて振動伝達により振動音を聞かせる電子機器であって、前記圧電素子の長辺方向において該圧電素子の直上がその周囲と比較して最も高く隆起するように、前記圧電素子によって前記パネルが曲げられ、当該パネルに接触している人体の接触部位が振動して前記振動音を伝えるとともに、マイクを備え、該マイクで集音される周囲音に基づいて前記振動体を振動させる、ものである。
前記振動体は、3N〜10Nの押圧力で押圧可能としてもよい。
前記マイクで集音される周囲音が所定値以下の場合、前記マイクで集音される周囲音に基づいてサイドトーン処理として前記振動体を振動させてもよい。
前記マイクで集音される周囲音が所定値を超える場合、前記マイクで集音される周囲音に基づく前記振動体の振動を停止あるいは低減させてもよい。
前記振動体への接触物の接触面積検出機能あるいは圧力検出機能を有し、該接触面積検出機能により検出される接触面積あるいは、前記圧力検出機能により検出される圧力検出値が所定値を超える場合、前記マイクで集音される周囲音に基づいてサイドトーン処理として前記振動体を振動させてもよい。
前記接触面積検出機能により検出される接触面積あるいは圧力検出機能により検出される圧力検出値が所定値以下の場合、前記マイクで集音される周囲音に基づく前記振動体の振動を停止させるあるいは低減させてもよい。
前記マイクで集音される周囲音に基づいて、サイドトーン処理として前記振動体を前記周囲音とは逆位相で振動させてもよい。
前記振動体を、前記周囲音の周波数帯域毎に、前記周囲音とは逆位相となるように位相調整して振動させてもよい。
さらに、本発明による電子機器は、筺体と、パネル及び該パネルに保持された圧電素子を備える振動体と、通話機能と、マイクと、を備え、前記筐体に保持された前記振動体の前記パネルを耳に押し当てて振動伝達により振動音を聞かせる電子機器であって、前記圧電素子の長辺方向において該圧電素子の直上がその周囲と比較して最も高く隆起するように、前記圧電素子によって前記パネルが曲げられ、当該パネルに接触している人体の接触部位が振動して前記振動音を伝えるとともに、前記通話機能による通話中に、前記マイクで集音される周囲音に基づいてサイドトーン処理として前記振動体を振動させてもよい。
周囲音が集音される前記マイクは、送話用のメインマイクとは異なる位置に配置されたサブマイクであってもよい。
前記メインマイクは、前記筐体の前記振動体が面する側に指向性を有するように配置され、前記サブマイクは、前記メインマイクとは反対側に指向性を有するように配置されてもよい。
前記振動体の前記圧電素子は、前記圧電素子の長手方向における前記パネルの中央に配置されてもよい。
前記圧電素子は、前記筺体の一方向における一端側に配置されてもよい。
前記パネルは、平面視における形状が矩形状を成し、対向する一方の2辺の長さが、対耳珠から対耳輪下脚までの長さ以上であってもよい。
前記パネルは、対向する他方の2辺の長さが、耳珠から対耳輪までの長さ以上であってもよい。
前記パネルは、前記筐体に接合部材により接合されてもよい。
前記パネルを前記筐体に接合する前記接合部材は、非加熱型硬化性の接着材であってもよい。
前記パネルを前記筐体に接合する前記接合部材は、両面テープであってもよい。
前記パネルは、表示部、入力部、前記表示部のカバーのうちいずれかの一部または全部を構成してもよい。
前記パネルにおける前記圧電素子の固定部分は、当該パネルの平面視における前記表示部との重複領域の外部に位置してもよい。
前記表示部は、前記筺体の内側から前記パネルに固定されてもよい。
本発明に係る電子機器によれば、閉塞感を軽減することが可能となる。
第1の実施形態に係る電子機器の要部の機能ブロックを示す図である。 パネルの好適な形状を示す図である。 第1の実施形態に係る電子機器の実装構造の要部を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る電子機器のパネルの振動の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電子機器による通話時の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電子機器による通話中のサイドトーン処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る電子機器による通話時の動作を示すフローチャートである。 図7の割り込み処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る電子機器の実装構造の要部を概略的に示す図である。 第4の実施形態に係る電子機器のパネルの振動の一例を示す図である。 サブマイクを有するスマートフォンタイプの電子機器の変形例を示す概略断面図である。 サブマイクを有する折りたたみ構造の電子機器の変形例を示す概略断面図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器1の要部の機能ブロックを示す図である。電子機器1は、例えば通話機能を有する携帯電話であって、無線通信部5と、マイク7と、パネル10と、表示部20と、圧電素子30と、入力部40と、制御部50と、を備える。無線通信部5は、公知の構成からなり、基地局等を介して通信ネットワークに無線接続される。マイク7は、コンデンサマイク等の公知のマイクからなり、無線通信部5を介しての通話時に利用者が発する送話音等を集音する。
パネル10は、接触を検出するタッチパネル、または表示部20を保護するカバーパネル等である。パネル10は、例えばガラス、またはアクリル等の合成樹脂により形成される。パネル10の形状は板状であるとよい。パネル10は、平板であってもよいし、表面が滑らかに傾斜する曲面パネルであってもよい。パネル10は、タッチパネルである場合、利用者の指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチパネルの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式を用いることができる。
表示部20は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又は無機ELディスプレイ等の表示デバイスである。表示部20は、パネル10の背面側に設けられる。例えば、表示部20は、接合部材(例えば接着剤)によりパネル10の背面に配設される。あるいは、表示部20は、パネル10と離間して、電子機器1の筐体に支持される。
圧電素子30は、電気信号(電圧)を印加することで、構成材料の電気機械結合係数に従い伸縮または湾曲する素子である。これらの素子は、例えばセラミック製や水晶からなるものが用いられる。圧電素子30は、ユニモルフ、バイモルフまたは積層型圧電素子であってよい。積層型圧電素子には、バイモルフを積層した(例えば16層または24層積層した)積層型バイモルフ素子が含まれる。積層型の圧電素子は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる複数の誘電体層と、該複数の誘電体層間に配置された電極層との積層構造体から構成される。ユニモルフは、電気信号(電圧)が印加されると伸縮し、バイモルフは、電気信号(電圧)が印加されると湾曲する。
圧電素子30は、パネル10の背面(電子機器1の内部側の面)に配置される。圧電素子30は、接合部材(例えば両面テープ)によりパネル10に取り付けられる。圧電素子30は、中間部材(例えば板金)を介してパネル10に取り付けられてもよい。圧電素子30は、パネル10の背面に配置された状態で、筐体の内部側の表面と所定の距離だけ離間している。圧電素子30は、伸縮または湾曲した状態でも、筐体の内部側の表面と所定の距離だけ離間しているとよい。すなわち、圧電素子30と筐体の内部側の面との間の距離は、圧電素子30の最大変形量よりも大きいとよい。
入力部40は、利用者からの操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。なお、パネル10がタッチパネルである場合には、パネル10も利用者からの接触を検出することにより、利用者からの操作入力を受け付けることができる。
制御部50は、電子機器1を制御するプロセッサである。制御部50は、通話時において、マイク7により集音されて電気音響変換された音声信号を処理して無線通信部5から送信する。また、制御部50は、圧電素子30に所定の電気信号(通話相手の音声、サイドトーン、着信メロディ、音楽を含む楽曲等の音響信号に応じた電圧)を印加する。なお、音声信号は、内部メモリに記憶された音楽データに基づくものでもよいし、外部サーバ等に記憶されている音楽データがネットワークを介して再生されるものであってもよい。
圧電素子30に電気信号が印加されると、圧電素子30は長手方向に伸縮又は湾曲する。このとき、圧電素子30が取り付けられたパネル10は、圧電素子30の伸縮又は湾曲にあわせて変形し、パネル10が湾曲振動する。ここで、制御部50が圧電素子30に印加する電気信号の最大電圧は、例えば、振動音ではなく気導音による音の伝導を目的とした所謂パネルスピーカの印加電圧である±5Vよりも高い、±15Vであってよい。これにより、利用者が例えば3N以上の力(5N〜10Nの力)で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10に十分な湾曲振動を発生させ、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介する振動音を発生させることができる。尚、どの程度の印加電圧を用いるかは、パネル10の筐体または支持部材に対する固定強度もしくは圧電素子30の性能に応じて適宜調整可能である。
パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、取付領域から離れた領域も湾曲振動する。パネル10は、振動する領域において、当該パネル10の主面と交差する方向に振動する箇所を複数有し、当該複数の箇所の各々において、振動の振幅の値が、時間とともにプラスからマイナスに、あるいはその逆に変化する。パネル10は、ある瞬間において、振動の振幅が相対的に大きい部分と振動の振幅が相対的に小さい部分とが一見パネル10の略全体にランダムにあるいは周期的に分布した振動をする。即ちパネル10全域にわたって、複数の波の振動が検出される。利用者が例えば5N〜10Nの力で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10の上述したような振動が減衰しないためには、制御部50が圧電素子30に対して印加する最大電圧は、±15Vであってよい。そのため、利用者は、上述した圧電素子30の取付領域から離れた領域、例えばパネル10の中央部に耳を接触させて音を聞くことができる。
ここで、パネル10は、利用者の耳とほぼ同じ大きさであってよい。また、パネル10は、図2に示すように、利用者の耳よりも大きいものであってもよい。この場合、利用者が音を聞く際、電子機器1のパネル10により耳全体が覆われやすいことから、周囲音(ノイズ)を外耳道に入りにくくできる。パネル10は、対耳輪下脚(下対輪脚)から対耳珠までの間の距離に相当する長さと、耳珠から対耳輪までの間の距離に相当する幅とを有する領域よりも広い領域が振動すればよい。パネル10は、好ましくは、耳輪における対耳輪上脚(上対輪脚)近傍の部位から耳垂までの間の距離に相当する長さと、耳珠から耳輪における対耳輪近傍の部位までの間の距離に相当する幅を有する領域が振動すればよい。上記の長さおよび幅を有する領域は、長方形状の領域であってもよいし、上記の長さを長径、上記の幅を短径とする楕円形状であってもよい。日本人の耳の平均的な大きさは、社団法人 人間生活工学研究センター(HQL)作成の日本人の人体寸法データベース(1992−1994)等を参照すれば知ることができる。尚、パネル10が日本人の耳の平均的な大きさ以上の大きさであれば、パネル10は概ね外国人の耳全体を覆うことができる大きさであると考えられる。上記のような寸法や形状を有することで、パネル10は、ユーザの耳を覆うことができ、耳に当てたときの位置ずれに対して寛容になる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により、気導音と、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介する振動音とを利用者に伝えることができる。そのため、従来のダイナミックレシーバと同等の音量の音を出力する場合、パネル10が振動することで空気の振動により電子機器1の周囲へ伝わる音は、ダイナミックレシーバと比較して少ない。したがって、例えば録音されたメッセージを電車内等で聞く場合等に適している。
また、上記の電子機器1は、パネル10の振動によって振動音を伝えるため、例えば利用者がイヤホンまたはヘッドホンを身につけていても、それらに電子機器1を接触させることで、利用者はイヤホンまたはヘッドホンおよび体の一部を介して音を聞くことができる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により利用者に音を伝える。そのため、電子機器1が別途ダイナミックレシーバを備えない場合、音声伝達のための開口部(放音口)を筐体に形成する必要がなく、電子機器1の防水構造が簡略化できる。尚、電子機器1がダイナミックレシーバを備える場合、放音口は、気体は通すが液体は通さない部材によって閉塞されるとよい。気体は通すが液体は通さない部材は、例えばゴアテックス(登録商標)である。
図3は、第1の実施形態に係る電子機器1の実装構造の要部を概略的に示す図である。図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)におけるb−b線に沿った断面図である。図3に示す電子機器1は、パネル10として長方形状のガラス板が筐体60(例えば金属や樹脂のケース)の前面に配されたスマートフォンである。
パネル10は、例えば静電容量方式のタッチパネルを構成するもので、接合部材70を介して筐体60に支持されて、3N〜10Nの押圧力で押圧可能に構成されている。パネル10には、長手方向の一端側(上部)を除く背面に、接合部材70を介して表示部20が接合されている。表示部20は、回路基板130に接続されている。また、パネル10の一方向における一端側である上部背面には、パネル10とともに振動体を構成する圧電素子30が接合部材70を介して接合されている。圧電素子30は、長方形状を成し、その長辺がパネル10の短辺に沿うように接合される。なお、接合部材70は、熱硬化性あるいは紫外線硬化性等を有する接着剤や両面テープ等であり、例えば無色透明のアクリル系紫外線硬化型接着剤である光学弾性樹脂でもよい。
入力部40は、パネル10の長手方向の他端部(下部)側において筐体60に支持されている。また、入力部40には、破線で示すように、マイクの送話口41が形成されている。つまり、長方形状の筐体60の上部側に圧電素子30が配置され、下部側に送話口41が形成されている。マイク7は、送話口41と対向するように、回路基板130に搭載されている。したがって、マイク7は、パネル10が面する側に指向性を有している。
図4は、第1の実施形態に係る電子機器1のパネル10の振動の一例を示す図である。第1の実施形態に係る電子機器1では、表示部20がパネル10に取り付けられている。このため、パネル10の下部は、圧電素子30が取り付けられたパネル10の上部に比して振動しにくくなる。そのため、パネル10の下部において、パネル10の下部が振動することによる音漏れが低減できる。
図5は、第1の実施の形態に係る電子機器1による通話時の動作を示すフローチャートである。本実施形態において、制御部50は、無線通信部5による音声着信を検出すると、マイク7で集音される騒音レベル(周囲音レベル)を検出する(ステップS501)。騒音レベルは、例えば、マイク7の出力信号を一定時間サンプリングし、そのサンプリング出力を、伝送する音声周波数帯域内で周波数解析して検出することができる。そして、制御部50は、検出した騒音レベルが閾値以上か否かを判定する(ステップS502)。
その結果、騒音レベルが閾値未満(No)の場合、制御部50は、圧電素子30を駆動して発生させるサイドトーンを通常レベルに設定する(ステップS503)。つまり、制御部50は、マイク7の出力信号に基づく圧電素子30の駆動信号(サイドトーン信号)の増幅率を通常(所定)の増幅率として、圧電素子30を振動させる。
これに対し、騒音レベルが閾値以上(Yes)の場合、制御部50は、サイドトーンをOFFにして、マイク7の出力信号によって圧電素子30を駆動しないようにする(ステップS504)。その後、制御部50は、無線通信部5を介しての通話を開始させる。
このように、本実施形態に係る電子機器1によれば、通話開始前にマイク7で集音される騒音レベルを検出し、騒音レベルが閾値未満の場合は、サイドトーンを通常レベルに設定し、騒音レベルが閾値以上の場合は、サイドトーンをOFFにしている。したがって、騒音レベルが閾値未満であれば、利用者は、パネル10により耳を塞いで通話しても、自身の送話音を含む周囲音をサイドトーンとして聴くことができるので、閉塞感を軽減できるとともに、送話性を向上することができる。また、騒音レベルが閾値以上の場合は、サイドトーンがOFFとなるので、騒音下での受話音の明瞭度を上げることができる。
また、パネル10は、該パネル10の背面に取り付けられた圧電素子30の変形に起因してパネル10が変形して、圧電素子30が接着された長手方向の一端側から中央部近傍まで十分に振動する。したがって、利用者は、パネル10の中央部から上部の領域の少なくとも一部に、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を接触させることにより、パネル10の振動による気導音及び振動音を聞くことができる。これにより、振動体を筐体60の外面に突出させることなく気導音と振動音とを利用者に伝えることができるため、筐体に比べて非常に小さな振動体を人体に接触させる特許文献1に記載の電子機器よりも使い勝手が向上する。また、圧電素子自体に利用者の耳を当てる必要がないので圧電素子30そのものが破損しにくい。また、パネル10ではなく筐体60を変形させる場合には、振動を発生させる際に、利用者が端末を落としてしまいやすいのに対して、パネル10を振動させた場合には、このようなことが起きにくい。
また、本実施形態において、表示部20及び圧電素子30は、パネル10に接合部材70により接合されている。これにより、圧電素子30の変形の自由度を阻害しにくい状態で圧電素子30をパネル10に取り付けることができる。また、接合部材70は、非加熱型硬化性の接着剤とすることができる。これにより、硬化時に、圧電素子30とパネル10との間に熱応力収縮が発生しにくいという利点がある。また、接合部材70は、両面テープとすることができる。これにより、圧電素子30とパネル10との間に接着剤使用時のような収縮応力がかかりにくいという利点がある。また、パネル10も、接合部材70により筐体60に接合されているので、同様の効果が得られる他、筐体60のカバー部材62にパネル10からの振動がダイレクトに伝わりにくくなり、筐体自体が大きく振動する場合と比較して、ユーザが電子機器1を落としてしまう恐れを低減できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る電子機器は、第1の実施形態に係る電子機器1の構成において、サイドトーンの位相を、周囲の騒音を弱める逆位相とする。そのため、制御部50は、無線通信部5による通話中にサイドトーン処理を実行する。
図6は、第2の実施形態に係る電子機器による通話中のサイドトーン処理を示すフローチャートである。サイドトーン処理では、先ず、マイク7の出力信号を周波数帯域毎に分割する(ステップS601)。ここで、分割する周波数帯域は、適宜設定可能であり、例えば、伝送する音声周波数帯域を、0Hz〜500Hz、500Hz〜1000Hz、1000Hz〜1500Hz、・・・のように分割することができる。次に、制御部50は、分割した周波数帯域毎の出力信号を、騒音を弱める逆位相となるように位相調整する(ステップS602)。なお、位相調整は、各周波数帯域における出力信号を完全に逆位相となるように調整してもよいし、平均的に騒音が弱まるように部分的に逆位相となるように調整してもよい。
その後、制御部50は、位相調整した各周波数帯域の出力信号を合成してサイドトーン信号を生成する(ステップS603)。そして、制御部50は、生成したサイドトーン信号に基づいて圧電素子30を駆動して、周囲の騒音を弱める逆位相のサイドトーンを発生させる(ステップS604)。
このように、本実施形態に係る電子機器1は、マイク7で集音される周囲の騒音を周波数帯域毎に分割し、分割した周波数帯域毎の騒音を弱めるようにサイドトーンの位相を逆位相に調整する。したがって、周囲の騒音をリアルタイムで低減できるので、利用者がパネル10により耳を塞いで通話する場合の閉塞感を効果的に軽減できるとともに、利用者は自身の送話音をサイドトーンとして聞くことができるので、送話性を向上できる。なお、本実施形態の場合、利用者の送話音は逆位相のサイドトーンとして出力されるが、送話音は周囲の騒音と関係がないので、位相が変わっても影響はない。その他の構成及び作用効果は、第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る電子機器は、第1の実施形態に係る電子機器1の構成において、パネル10への利用者の耳(接触物)の接触面積に応じてサイドトーンのレベルを調整する。そのため、制御部50は、パネル10への接触物の接触面積検出機能を有し、無線通信部5による通話中に、接触面積検出機能により検出されるパネル10への接触物の接触面積に基づいて、サイドトーンの割り込み処理を実行する。
図7は、第3の実施形態に係る電子機器による通話時の動作を示すフローチャートである。本実施形態において、制御部50は、無線通信部5による音声着信を検出すると、割り込みタイマを起動(開始)させて(ステップS701)、無線通信部5を介しての通話を開始させる(ステップS702)。
その後、制御部50は、ステップS701で開始された割り込みタイマによる設定時間が経過する毎に、割り込み処理を実行する(ステップS703)。その後、制御部50は、通話を終了させると(ステップS704)、割り込みタイマを終了させる(ステップS705)。
図8は、図7のステップS703で実行する割り込み処理を示すフローチャートである。割り込み処理において、制御部50は、先ず、パネル10の接触箇所を検出して接触面積を算出する(ステップS801)。次に、制御部50は、算出した接触面積Sと、第1の閾値S1及び第2の閾値S2(S1<S2)とを比較する(ステップS802)。
その結果、S1<S<S2の場合、制御部50は、圧電素子30を駆動して発生させるサイドトーンのレベルを通常(所定)のレベルに設定する(ステップS803)。つまり、制御部50は、マイク7の出力信号に基づく圧電素子30の駆動信号(サイドトーン信号)の増幅率を通常(所定)の増幅率とする。
一方、S≦S1の場合、制御部50は、サイドトーンをOFFにする(ステップS804)。つまり、制御部50は、マイク7の出力信号に基づいて圧電素子30を駆動しないように制御する。これに対し、S2≦Sの場合、制御部50は、サイドトーンのレベルを通常レベルよりも高く設定する(ステップS805)。つまり、制御部50は、マイク7の出力信号に基づく圧電素子30の駆動信号(サイドトーン信号)の増幅率を通常(所定)よりも高くする。
このように、本実施形態に係る電子機器1は、通話中に、パネル10への利用者の耳の接触面積を検出し、接触面積に応じてサイドトーンのレベルを調整する。つまり、パネル10の利用者の耳への接触面積が通常範囲の場合は、利用者の耳に周囲音が気導音として入り易く、利用者が閉塞感を感じる確率が低くなると想定されるので、サイドトーンのレベルを通常レベルとする。また、接触面積が通常範囲以下の場合は、利用者の耳に周囲音が気導音としてより入り易く、利用者が閉塞感を感じる確率がより低くなると想定されるので、サイドトーンをOFFにする。逆に、接触面積が通常範囲以上の場合は、パネル10により耳が塞がれて、利用者の耳に周囲音が気導音として入り難く、利用者が閉塞感を感じる確率が高くなると想定されるので、サイドトーンのレベルを通常レベルよりも高くする。これにより、パネル10への利用者の耳への接触状態に応じてサイドトーンが出力されるので、閉塞感を軽減できるとともに、騒音下での送話性を向上することができる。その他の構成及び作用効果は、第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る電子機器1の実装構造の要部を概略的に示す図である。図9(a)は正面図、図9(b)は図9(a)におけるb−b線に沿った断面図、図9(c)は図9(a)におけるc−c線に沿った断面図である。図9に示す電子機器1はパネル10として表示部20を保護するカバーパネル(アクリル板)が上側の筐体60aの前面に配され、入力部40が下側の筐体60bに配された折りたたみ式の携帯電話である。
第4の実施形態では、パネル10と圧電素子30との間には、補強部材80が配置される。補強部材80は、例えば樹脂製の板、板金またはガラス繊維を含む樹脂製の板である。すなわち、第4の実施形態に係る電子機器1は、圧電素子30と補強部材80とが接合部材70により接着され、さらに補強部材80とパネル10とが接合部材70により接着される構造である。
また、第4の実施形態では、表示部20は、パネル10に接着されるのではなく、筐体
60aによって支持されている。すなわち、第の実施形態に係る電子機器1は、表示部
20がパネル10と離間しており、表示部20と筐体60aの一部である支持部90とが
接合部材70により接着される構造である。なお、支持部90は、筐体60の一部として
の構成に限定されず、金属や樹脂等により筐体60から独立した部材として構成すること
が可能である。
下側の筐体60bには、送話口42が形成されている。また、筐体60bには、送話口42と対向するように、筐体60bに内蔵された回路基板43にマイク7が搭載されている。したがって、マイク7は、入力部40が面する側に指向性を有している。
図10は、第4の実施形態に係る電子機器1のパネル10の振動の一例を示す図である。第4の実施形態に係る電子機器1では、パネル10がガラス板と比較し剛性の低いアクリル板であり、また、パネル10の背面に表示部20が接着されていないため、図4に示す第1の実施形態に係る電子機器1に比べ、圧電素子30により生じる振幅が大きくなる。また、パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、取付領域から離れた領域も振動する。このため、利用者は、空気を介する気導音に加え、パネル10の任意の位置に耳を接触させて振動音を聞くことができる。
本実施形態に係る電子機器1においては、マイク7で集音される周囲音に基づいて、第1〜3の実施形態で説明したいずれかのサイドトーン処理を実行する。
本実施形態に係る電子機器1によれば、パネル10に補強部材80を介して取り付けられた圧電素子30の変形に起因して補強部材80およびパネル10が変形し、当該変形するパネル10に接触する対象物に対して気導音と振動音とを伝える。これにより、振動体自体を耳に当てることなく気導音と振動音とを利用者に伝えることができる。また、圧電素子30は、パネル10の筐体60aの内部側の面に取り付けられる。このため、振動体を筐体60aの外面に突出させることなく気導音と振動音とを利用者に伝えることができる。また、パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、パネル10のいずれの箇所においても気導音と振動音とを伝えるための変形が発生する。このため、利用者は、空気を介する気導音に加え、パネル10の任意の位置に耳を接触させて振動音を聞くことができる。
また、圧電素子30とパネル10との間に補強部材80を配置することで、例えばパネル10に外力が加わった場合に、その外力が圧電素子30に伝達され圧電素子30が破損する可能性を低減することができる。また、人体にパネル10を強く接触させても、パネル10の振動が減衰しにくくできる。また、圧電素子30とパネル10との間に補強部材80を配置することで、パネル10の共振周波数が下がり、低周波帯域の音響特性が向上する。なお、補強部材80に換えて、板状の錘を接合部材70により圧電素子30に取り付けてもよい。
また、本実施形態に係る電子機器1においては、マイク7で集音される周囲音に基づいて、第1〜3の実施形態で説明したいずれかのサイドトーン処理を実行するので、第1〜3の実施形態で説明したと同様に、パネル10により利用者の耳を閉塞した場合の閉塞感を軽減することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、第1の実施形態においては、図5のステップS502において騒音レベルが閾値以上(Yes)の場合、ステップS504においてサイドトーンをOFFにしたが、OFFにすることなく、サイドトーンのレベルを通常レベルよりも低レベルに設定してもよい。つまり、マイク7の出力信号に基づく圧電素子30の駆動信号の増幅率を通常の増幅率よりも低い所定の増幅率に設定してもよい。また、このようなサイドトーンのON/OFFを含むレベルの設定処理は、第3の実施形態の場合と同様に、通話中に割り込み処理によって実行してもよい。
同様に、第3の実施形態においては、図8のステップS802において接触面積Sが、S≦S1の場合、ステップS804においてサイドトーンをOFFにしたが、OFFにすることなく、サイドトーンのレベルを通常レベルよりも低レベルに設定してもよい。
また、上記実施形態では、1つのマイク7を送話音及び周囲音の集音に共用したが、マイク7を送話用のメインマイクとし、マイク7とは異なる位置に周囲音を集音するサブマイクを配置してもよい。この場合、サブマイクは、マイク7とは反対側に指向性を有するように配置されるとよい。例えば、図3に示したスマートフォンタイプの電子機器1においては、図11に概略断面図で例示するように、圧電素子30が配置された側で、筐体60のパネル10とは反対側に集音口44を形成し、この集音口44と対向するようにサブマイク8を回路基板130に搭載することができる。同様に、図9に示した折りたたみ構造の電子機器1においては、図12に概略断面図で例示するように、上側の筐体60aと下側の筐体60bとの連結部近傍で、筐体60aのパネル10とは反対側に集音口44を形成し、この集音口44と対向するようにサブマイク8を回路基板(不図示)に搭載して内蔵することができる。なお、サブマイク8は、図11及び図12の例示した位置に限らず、メインマイク7とは異なる任意の位置に配置することができる。
さらに、上記実施形態では、通話時にサイドトーンを出力するようにした、通話時以外にも、利用者による選択等によってサイドトーンを出力するようにしてもよい。
また、パネル10と表示部20とが重畳しない構成である場合、圧電素子30は、パネル10の中央に配設されてもよい。圧電素子30がパネル10の中央に配設された場合、圧電素子30の振動がパネル10全体に均等に伝わり、気導音の品質を向上させたり、利用者が耳をパネル10の様々な位置に接触させても振動音を認識させたりすることができる。なお、圧電素子30は複数個搭載してもよい。
また、上記の電子機器1においては、圧電素子30はパネル10に貼り付けられているが、パネル10と異なる場所に取り付けられてもよい。例えば、図3のスマートフォンタイプの電子機器1の場合、圧電素子30は、筐体60に取り付けられてバッテリを覆うバッテリリッドに貼り付けられてもよい。バッテリリッドは、携帯電話機等の電子機器1においてパネル10と異なる面に取り付けられることが多いため、そのような構成によれば、利用者はパネル10と異なる面に体の一部(例えば耳)を接触させて音を聞くことができる。
また、パネル10は、表示パネル、操作パネル、カバーパネル、充電池を取り外し可能とするためのリッドパネルのいずれかの一部または全部を構成することができる。特に、パネル10が表示パネルのとき、圧電素子30は、表示機能のための表示領域の外側に配置される。これにより、表示を阻害しにくいという利点がある。操作パネルは、図3のスマートフォンタイプの電子機器1の場合はタッチパネルを含む。また、操作パネルは、例えば図9の折り畳み型携帯電話においては、操作キーのキートップが一体に形成され操作部側(下側)の筐体の一面を構成する部材であるシートキーを含む。
なお、上記実施形態では、パネル10と圧電素子30とを接着する接合部材およびパネル10と筐体60(60a)とを接着する接合部材等を同一の符号を有する接合部材70として説明した。しかしながら、接合部材は、接合する対象である部材に応じて適宜異なるものが用いられてよい。
また、上述の実施形態では、振動体への接触物の接触面積検出機能を有し、該接触面積検出機能により検出される接触面積が所定値を超える場合、前記マイクで集音される周囲音に基づいて前記振動体を振動させたり、あるいは、接触面積検出機能により検出される接触面積が所定値以下の場合、前記マイクで集音される周囲音に基づく前記振動体の振動を停止させることをのべたが、これに限られない。
例えば、接触面積検出機能により検出される接触面積に換えて、圧力検出機構を設け、この圧力検出値が所定値を超える場合に、マイクで集音される周囲音に基づいて振動体を振動させたり、あるいは圧力検出値が所定値以下の場合、マイクで集音される周囲音に基づく振動体の振動を停止させるようにしてもよい。広い面積が振動体に接触しているときは、通常強い圧力で振動体に接触していることが多いからである。また、周囲音の途絶えによる閉塞感も耳への押し付け圧力が強いときに生じやすいからである。
尚、パネルへの圧力検出は、例えば抵抗膜式のタッチパネルであれば、その電流値や抵抗値を検出すればよいし、また、静電容量式タッチパネルにおいても、その静電容量の変化値を検出すれば容易に圧力検出ができる。
1 電子機器
5 無線通信部
7 マイク
8 サブマイク
10 パネル
20 表示部
30 圧電素子
40 入力部
41 送話口
43 回路基板
44 集音口
50 制御部
60、60a、60b 筐体
70 接合部材
80 補強部材
90 支持部
130 回路基板

Claims (21)

  1. 筺体と
    パネル及び該パネルに保持された圧電素子を備える振動体と、を備え、
    前記筐体に保持された前記振動体の前記パネルを耳に押し当てて振動伝達により振動音を聞かせる電子機器であって、
    前記圧電素子の長辺方向において該圧電素子の直上がその周囲と比較して最も高く隆起するように、前記圧電素子によって前記パネルが曲げられ、当該パネルに接触している人体の接触部位が振動して前記振動音を伝えるとともに、
    マイクを備え、該マイクで集音される周囲音に基づいて前記振動体を振動させる、電子機器。
  2. 前記振動体は、3N〜10Nの押圧力で押圧可能である、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記マイクで集音される周囲音が所定値以下の場合、前記マイクで集音される周囲音に基づいてサイドトーン処理として前記振動体を振動させる、請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記マイクで集音される周囲音が所定値を超える場合、前記マイクで集音される周囲音に基づく前記振動体の振動を停止あるいは低減させる、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記振動体への接触物の接触面積検出機能あるいは圧力検出機能を有し、該接触面積検出機能により検出される接触面積あるいは、前記圧力検出機能により検出される圧力検出値が所定値を超える場合、前記マイクで集音される周囲音に基づいてサイドトーン処理として前記振動体を振動させる、請求項1又は2に記載の電子機器。
  6. 前記接触面積検出機能により検出される接触面積あるいは圧力検出機能により検出される圧力検出値が所定値以下の場合、前記マイクで集音される周囲音に基づく前記振動体の振動を停止させるあるいは低減させる、請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記マイクで集音される周囲音に基づいて、サイドトーン処理として前記振動体を前記周囲音とは逆位相で振動させる、請求項1又は2に記載の電子機器。
  8. 前記振動体を、前記周囲音の周波数帯域毎に、前記周囲音とは逆位相となるように位相調整して振動させる、請求項7に記載の電子機器。
  9. 筺体と、
    パネル及び該パネルに保持された圧電素子を備える振動体と、
    通話機能と、
    マイクと、を備え、
    前記筐体に保持された前記振動体の前記パネルを耳に押し当てて振動伝達により振動音を聞かせる電子機器であって、
    前記圧電素子の長辺方向において該圧電素子の直上がその周囲と比較して最も高く隆起するように、前記圧電素子によって前記パネルが曲げられ、当該パネルに接触している人体の接触部位が振動して前記振動音を伝えるとともに、
    前記通話機能による通話中に、前記マイクで集音される周囲音に基づいてサイドトーン処理として前記振動体を振動させる、電子機器。
  10. 周囲音が集音される前記マイクは、送話用のメインマイクとは異なる位置に配置されたサブマイクである、請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記メインマイクは、前記筐体の前記振動体が面する側に指向性を有するように配置され、前記サブマイクは、前記メインマイクとは反対側に指向性を有するように配置されている、請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記振動体の前記圧電素子は、前記圧電素子の長手方向における前記パネルの中央に配置されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の電子機器。
  13. 前記圧電素子は、前記筺体の一方向における一端側に配置されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の電子機器。
  14. 前記パネルは、平面視における形状が矩形状を成し、対向する一方の2辺の長さが、対耳珠から対耳輪下脚までの長さ以上である、請求項1から13のいずれか一項に記載の電子機器。
  15. 前記パネルは、対向する他方の2辺の長さが、耳珠から対耳輪までの長さ以上である、請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記パネルは、前記筐体に接合部材により接合される、請求項1から15のいずれか一項に記載の電子機器。
  17. 前記接合部材は、非加熱型硬化性の接着材である、請求項16に記載の電子機器。
  18. 前記接合部材は、両面テープである、請求項16に記載の電子機器。
  19. 前記パネルは、表示部、入力部、前記表示部のカバーのうちいずれかの一部または全部を構成する、請求項1から18のいずれか一項に記載の電子機器。
  20. 前記パネルにおける前記圧電素子の固定部分は、当該パネルの平面視における前記表示部との重複領域の外部に位置する、請求項19に記載の電子機器。
  21. 前記表示部は、前記筺体の内側から前記パネルに固定されている、請求項19又は20に記載の電子機器。
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