JP5995199B2 - 遷移金属錯体内包シリカナノ粒子、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子及びこれらの製造方法 - Google Patents
遷移金属錯体内包シリカナノ粒子、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子及びこれらの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5995199B2 JP5995199B2 JP2012051403A JP2012051403A JP5995199B2 JP 5995199 B2 JP5995199 B2 JP 5995199B2 JP 2012051403 A JP2012051403 A JP 2012051403A JP 2012051403 A JP2012051403 A JP 2012051403A JP 5995199 B2 JP5995199 B2 JP 5995199B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transition metal
- group
- silica nanoparticles
- metal complex
- cluster
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- RWHFHMBICXPFJN-UHFFFAOYSA-N COc1cc(-c2ccncc2)cc(-c2ccncc2)c1 Chemical compound COc1cc(-c2ccncc2)cc(-c2ccncc2)c1 RWHFHMBICXPFJN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Silicon Compounds (AREA)
Description
特に、その構成原子の数nが数個から数十個と小さいとき、nの値によって金属ナノクラスターの性質が劇的に変化する。したがって、ある特定の性質を有する金属ナノクラスターを得るためには、nがある特定の値となるような金属ナノクラスターを製造する必要がある。
また、前記と同様のサイズの金属ナノクラスターを製造する方法として、逆ミセル等のテンプレート中で金属イオン前駆体を還元する溶液合成法も知られている(非特許文献2等)。
しかしながら、これらの方法では、nの値を厳格に制御したり、特に10前後の値とすることは困難であった。
また、製造された金属ナノクラスターは、酸化されやすく、生成したクラスター同士が融合して、より大きいクラスターになりやすいため、化学的、物理的に不安定であるという問題もあった。
しかし、この方法では、デンドリマーの製造が煩雑であるという問題があった。
本発明者等は、このMnL2n型の球状遷移金属錯体を利用して、nの値が厳密に制御された遷移金属ナノクラスターを製造する方法について、Pd12L24球状錯体を例に鋭意研究した。
その結果、二座有機配位子(L)として、後述する一般式(I)で表される化合物を用いて得られるPd12L24球状錯体(中空多面体状遷移金属錯体)の外周部に、ゾルゲル法によりケイ素酸化物からなる外層が形成されたPd錯体内包シリカナノ粒子を得た。次いで、中空内に閉じ込められたPd錯体を焼成することにより、Pd12L24球状錯体由来の酸化パラジウムからなるナノクラスター(n=12)を内包するシリカナノ粒子を得、さらにこのものを還元することにより、パラジウムのナノクラスター(n=12)を内包するシリカナノ粒子が得られることを見出した。そして、この知見を一般化することにより、本発明を完成するに至った。
(2)n個(nは6〜60の整数を表す。)の、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種の遷移金属原子Mと、2n個の、下記式(I)
m1、m2はそれぞれ独立して、0〜4の整数を表す。m1、m2が2以上のとき、R1同士、R2同士はそれぞれ同一であっても、相異なっていてもよい。
Aは、下記式(a)〜(f)
Gは、エチニレン基又はp−フェニレン基を表し、tは0〜6の整数を表す。tが2以上のとき、複数のG同士は同一であっても相異なっていてもよい。}
で表される二座有機配位子とから、自己組織的に形成された遷移金属錯体に、式:Si(OR5)4(R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で示されるテトラアルコキシシラン、又は式:Si(OR6)3(R7)(式中、R6は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、R7は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で示されるアルコキシシランを、前記遷移金属錯体に対して、1000〜30,000当量加えてゾルゲル反応を行い、前記遷移金属錯体の外周部にケイ素酸化物層を形成することで得られたものであることを特徴とする、(1)に記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
(4)前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである(1)〜(3)のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
(5)前記遷移金属錯体が、前記二座有機配位子として、下記式(I−1a)
(6)前記遷移金属錯体が、前記二座有機配位子として、下記式(I−1a1)
(7)前記シリカナノ粒子の粒子径が、4〜50nmである(1)〜(6)のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
(8)前記シリカナノ粒子のケイ素酸化物層の厚みが、1〜25nmである(1)〜(7)のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
(10)前記nが、6、12、24、30又は60であることを特徴する、(9)に記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子。
(11)前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである(9)又は(10)に記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子。
(12)(1)〜8のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子を、酸化的雰囲気下で焼成して得られたものである、(9)〜(11)のいずれかに記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子。
(14)前記nが、6、12、24、30又は60であることを特徴する、(12)に記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子。
(15)前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである(13)又は(14)に記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子。
(16)(9)〜(12)に記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子の、中空内に存在する遷移金属酸化物を還元することにより得られたものである、(13)〜(15)のいずれかに記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子。
(17)n個(nは6〜60の整数を表す。)の遷移金属原子Mと、2n個の、下記式(I)
m1、m2はそれぞれ独立して、0〜4の整数を表す。m1、m2が2以上のとき、R1同士、R2同士はそれぞれ同一であっても、相異なっていてもよい。
Aは、下記式(a)〜(f)
Gは、エチニレン基又はp−フェニレン基を表し、tは0〜6の整数を表す。tが2以上のとき、複数のG同士は同一であっても相異なっていてもよい。}
で表される二座有機配位子とから自己組織的に形成された遷移金属錯体に、式:Si(OR5)4(R5は、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で示されるテトラアルコキシシラン、又は式:Si(OR6)3(R7)(式中、R6は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、R7は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で示されるアルコキシシランを、前記遷移金属錯体に対して、1,000〜30,000当量加えてゾルゲル反応を行う工程を有する、(1)〜(8)のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子の製造方法。
(18)前記nが、6、12、24、30又は60であることを特徴する、(17)に記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子の製造方法。
(19)前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである(17)又は(18)に記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子の製造方法。
(20)前記二座有機配位子として、下記式(I−1a)
(21)前記前記二座有機配位子として、下記式(I−1b)
(22)前記式:Si(OR5)4(R5は、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で示されるテトラアルコキシシラン、又は式:Si(OR6)3(R7)(式中、R6は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、R7は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で示されるアルコキシシランの添加量を、前記遷移金属錯体に対して、1,000〜30,000当量の範囲で変化させることにより、前記遷移金属錯体の外周部に形成されるケイ素酸化物層の厚みを所望の値に調整することを特徴とする、(17)〜(21)のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子の製造方法。
(24)(9)〜(12)に記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子の、中空内に存在する遷移金属酸化物を還元する工程を有する、(13)〜(16)に記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子の製造方法。
本発明によれば、クラスター同士が融合して大きなクラスターに成長することのない、nの値が厳密に制御され、一個一個が孤立した小さいサイズの金属ナノクラスターを、簡便に得ることができる。
本発明の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子は、中空を有するシリカナノ粒子の該中空内に、n個の遷移金属原子(M)と、2n個の二座有機配位子(L)とから自己組織的に形成された遷移金属錯体が内包されていることを特徴する。
ここで、nは1〜60の整数であり、好ましくは6、12、24、30又は60、特に好ましくは12である。
また、遷移金属原子(M)は、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種であり、Pd又はPtが好ましく、Pdが特に好ましい。
本発明に用いる遷移金属錯体は、式:MnL2nで表される組成からなり、中空を有する多面体形状の遷移金属錯体であるのが好ましい。
このような遷移金属錯体は、例えば、前記特許文献1〜4等に記載された球状遷移金属錯体と同様の構造を有するものである。
m1、m2はそれぞれ独立して、0〜4の整数を表す。m1、m2が2以上のとき、R1同士、R2同士はそれぞれ同一であっても、相異なっていてもよい。
R1、R2の、置換基を有していてもよいアルキル基のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−アセチル基、n−ノニル基、n−デシル基等の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。
また、R1、R2の、置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシル基;アルキル基(メチル基等)、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)、アルコキシ基(メトキシ基等)等の置換基を有していてもよいフェニル基;等が挙げられる。
また、R1、R2の、置換基を有していてもよいアルコキシル基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシル基;フェニル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、3−メトキシフェニル基等の置換基を有していてもよいフェニル基;等が挙げられる。
式中、R3は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、R4は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。
R3、R4の、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基の炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。
また、これらの置換基としては、前記R1、R2の、置換基を有していてもよいアルキル基の置換基として例示したのと同様のものが挙げられる。
また、これらの置換基としては、前記R1、R2の、置換基を有していてもよいアルコキシル基の置換基として例示したのと同様のものが挙げられる。
これらの中でも、R3は炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、R4は炭素数1〜6のアルコキシル基が好ましい。
これらの中でも、入手容易性の観点から、Dは、式:−O−(CH2)s−*で表される基(式中、sは前記と同じ意味を表し、*は、Siとの結合位置を表す。)であることが好ましく、式:−O−(CH2)s1−*で表される基(式中、s1は1〜6の整数を表し、*は前記と同じ意味を表す。)であることがより好ましい。
例えば、下記式(I−2)で表される二座有機配位子(L)は、次のようにして製造することができる。ただし、本発明に用いる二座有機配位子(L)の製造方法は、この方法に限られるものではない。
反応温度は、通常、0℃から溶媒の沸点までの温度範囲、好ましくは10℃〜70℃である。反応時間は、反応規模等にもよるが、通常、数分から数十時間である。
”Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions”,Armin de Meijere,Franois Diederich,Wiley−VCH
”Palladium−Catalyzed Cross−Coupling Reactions in Total Synthesis”K.C.Nicolaou,Paul G.Bulger,David Sarlah,Angew.Chem.Int.Ed.,2005,44,4442−4489
”Fluorous Nanodroplets Structurally Confined in an Organopalladium Sphere”S.Sato,J.Iida,K.Suzuki,M.Kawano,T.Ozeki,and M.Fujita,Science.,2006,313,1273−1276.
・”24−Fold Endohedral Functionalization of a Self−assembled M12L24 Coordination Nanoball”M.Tominaga,K.Suzuki,T.Murase,and M.Fujita,J.Am.Chem.Soc.,2005,127,11950−11951.
K.Sonogashira,Y.Tohda,N.Hagihara,Tetrahedron Lett.,1975,4467;J.F.Nguefack,V.Bolitt,D.Sinou,Tetrahedron Lett.,1996,31,5527
用いる溶媒としては、前記と同様のものが挙げられる。
反応温度は、通常、0℃から溶媒の沸点までの温度範囲、好ましくは10℃〜60℃であり、反応時間は、用いる化合物の種類や反応規模等にもよるが、通常、数分から数十時間である。
用いる溶媒としては、アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルセロソルブ等のセロソルブ類;水等が挙げられる。これらの溶媒は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
反応時間は、数分から数日間である。
反応終了後は、ろ過、イオン交換樹脂等によるカラム精製、蒸留、再結晶等の通常の後処理を行い、目的とする球状遷移金属錯体を単離することができる。
また、遷移金属の種類や酸化数に応じて配位数や結合角を制御することができるため、多様な配位結合性の構造体とすることができるが、本発明においては、nが、6、12、24、30又は60である、MnL2nの組成からなる球状遷移金属錯体が好ましく、M12L24の組成からなる遷移金属錯体が特に好ましい。
本発明の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子は、前記遷移金属錯体と、式:Si(OR5)4で表されるテトラアルコキシシラン、又は式:Si(OR6)3(R7)で表されるトリアルコキシシラン(以下、「アルコキシシラン等」ということがある。)とのゾルゲル反応により得ることができる。
R5、R6の、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基の炭素数1〜6のアルキル基としては、前記R3、R4で例示したのと同様のものが挙げられる。また、R5、R6の置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基の置換基としては、ヒドロキシルル基;メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;等が挙げられる。
R7の置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基としては、R1、R2で例示したのと同様のものが挙げられる。
置換基を有していてもよいアリール基としては、フェニル基、4−クロロフェニル基、4−メトキシフェニル基、3−クロロフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
この場合、トリアルコキシシラン等の添加量を変化させることにより、前記Pd錯体の外周部に形成されるケイ素酸化物層の厚みを所望の値に調整することができる。
用いる溶媒としては、水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;テトラヒドロフラン等のエーテル類;及び、これらの溶媒の2種以上からなる混合溶媒;等が挙げられる。
これらの中でも、アルコール類、又はアルコール類とスルホキシド類との混合溶媒が好ましい。
このような溶媒を用いることにより、ゾルゲル反応が適度な速さで進行し、遷移金属錯体の外周に、ケイ素酸化物層が均一に形成される。
反応終了後は、反応混合物から溶媒を除去し、エチルアセテート、エーテル等の貧溶媒を添加することにより、目的とする遷移金属錯体内包シリカナノ粒子を沈殿させて、単離することができる。
また、遷移金属錯体内包シリカナノ粒子のケイ素酸化物層の厚みは、通常1〜25nm、好ましくは2〜10nmである。
本発明の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子は、内部に中空を有するシリカナノ粒子の該中空内に、遷移金属酸化物のナノクラスター〔(MOx)n〕が内包されていることを特徴とする。
ここで、nは6〜60の整数、好ましくは6、12、24、30又は60である。Mは、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種、好ましくはPd、Ptである。また、xは遷移金属Mの原子価/2の数である。例えば、遷移金属がPdであり、原子価が2の場合、xは1となる。
前記遷移金属錯体内包シリカナノ粒子を、酸化的雰囲気下で焼成することにより、有機物は焼成されてシリカナノ粒子の中空内から除かれ、中空内には遷移金属のみが酸化された状態で残る。すなわち、外周を覆っているケイ素酸化物の薄膜は、焼成してもシリカの薄膜の状態でとどまり、破壊されることがないため、結果として、内包されている遷移金属の数(n値)は変化せず、厳密に制御された数の遷移金属酸化物からなるクラスターが、シリカナノ粒子中に残存することとなる。
焼成温度は、通常350〜500℃であり、焼成時間は、反応規模にもよるが、通常30分から数時間である。
本発明の遷移金属ナノクラスター内包シリカナノ粒子は、内部に中空を有するシリカナノ粒子の該中空内に、遷移金属のナノクラスター(Mn)が内包されていることを特徴とする。ここで、nは6〜60の整数、好ましくは6、12、24、30又は60である。Mは、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種、好ましくはPd、Ptである。
このように構成原子の数が小さな値に厳密に制御された遷移金属酸化物クラスター又は遷移金属クラスターの、新規な化学的(触媒的)、物理的特性が期待される。
特に、Pd12個のクラスターは、従来、製造が困難とされてきたものであり、触媒としての利用が期待される。
1.溶液状態の1H−NMR及び13C−NMRスペクトルの測定
Bruker DRX−500、Bruker AV−500スペクトロメーターを使用して測定した。
2.溶液状態の29Si−NMRスペクトルの測定
JEOL JNM−ECA−300スペクトロメーターを使用して測定した。
3.ケミカルシフト値は、TMSを内部標準として用いて算出した。
化学シフトはδ値で表示し、次の省略形を用いた。s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、br(ブロード)。
5.固体NMRのケミカルシフト値は、ポリジメチルシロキサンの−34.16ppmを外部標準として用いて算出した。
6.CSI−MS(Cold Spray Ionization Mass Spectrometry)は、4セクター(BE/BE)タンデムマススペクトロメーター,JEOL JMS−700Cを用いて測定した。
8.融点は、Yanaco MP−500V 融点測定装置を使用して測定した。
9.元素分析は、東京大学 元素分析センターにあるYanaco MT−6を使用して測定した。
10.GC−MSは、Agilent 5973を使用して測定した。
12.TEM画像は、JEOL JEM−2100F(千葉大学)、JEOL JEM−2010HC(東京大学)を使用して測定した。
14.Pd K−edge X−ray absorption fine structure(XAFS)スペクトルは、Japan Synchrotron Radiation Reseach Instituteの Spring−8のBL01B1ビームラインを用いて測定した。Si(311)面を使った二結晶分光器を使い、1.5eVのエネルギー分解能で測定を行った。エネルギー校正はPdフォイルを標準試料として用いて行った。Ar(100%)とAr/Kr(50%/50%)で満たしたイオンチャンバーを、I0とI検出器としてそれぞれ用い、錠剤成形した試料をこれらのイオンチャンバー間に置いて測定を行った。データ解析は、Ifeffitソフト(AthenaおよびArtemis)と、FEFFソフトを用いて行った。
3次スプライン法と正規化を行い、2.0から15Å−1のk3−weighted EXAFS oscillationをR空間にフーリエ変換した。1.4から3.4Åのデータに対し、カーブフィッティング解析を1st,2nd,3rd shellモデル(Pd−O,Pd−Pd1 and Pd−Pd2 shell)を使って行った。
溶媒及び試薬は、東京化成工業社、和光純薬工業社、及びシグマ−アルドリッチ社製の市販品を使用した。全ての溶媒及び試薬は特に断りのない限り、試薬特級のものを使用した。
(1)配位子(1)の合成と物性
配位子(1)は次のようにして合成した。
3,5−ジブロモフェノール(3)(3.78g、15.0mmol)、4−ブロモ−1−ブテン(4.05g、30.0mmol)、炭酸カリウム(6.22g,45.0mmol)、及びアセトン100mLの混合物をアルゴン雰囲気下で36時間還流した。
反応混合物をろ過して、ろ液を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン:クロロホルム=1:5(容積比))により精製して、透明オイルとして化合物(4)を3.12g得た(収率68%)。
化合物(4)についての、GC−MS、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトル、IRスペクトル、Elemental Analysisの測定結果を以下に示す。
化合物(4)(3.56g,11.6mmol)、4−ピリジルボロン酸ピナコールエステル(7.18g,34.9mmol)、リン酸カリウム(12.37g,58.15mmol),テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(1.32g,1.16mmol)及び1,4−ジオキサン90mLの混合物をアルゴン雰囲気下で、70℃で6日間攪拌した。
化合物(5)についての、融点、MALDI−TOF MS、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトル、IRスペクトル、Elemental Analysisの測定結果を以下に示す。
MALDI−TOF MS(matrix:dithranol);calcd for:C20H19N2O([M+H]+)302.1,found:302.3
化合物(5)(1.50g,4.96mmol)、トリエトキシシラン(1.08mL,5.96mmol)、白金(0)−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体(キシレン溶液、Pt〜2%;0.221mL,0.496mmol)及びテトラヒドロフラン50mLからなる混合物を室温で22時間攪拌した。
反応混合物を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム:エタノール=30:1(容積比))で精製して、目的とする配位子(1)を白色固体として1.92g得た(収率87%)。
配位子(1)についての、融点、MALDI−TOF MS、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトル、29Si−NMRスペクトル、Diffusion coefficient、IRスペクトル、Elemental Analysisの測定結果を以下に示す。
MALDI−TOF MS(matrix:dithranol):calcd for C26H35N2O4Si([M+H]+)467.2、found 467.3
配位子1(2.23mg,5.00μmol)とPd(BF4)2(CH3CN)4(10mM,5.2μmol)とをジメチルスルホキシド(0.52mL)に溶解し、50℃で1時間撹拌することにより、中空Pd錯体(2)を定量的に得た。反応混合物に酢酸エチルとジエチルエーテルを加えることにより析出する白色結晶をろ取した。ろ取した白色結晶をジエチルエーテルで洗浄した後、真空乾燥することで、目的とする錯体を収率86%で得た。
このものの構造は、1H−NMRとCSI−MSを測定することにより確認した。
中空Pd錯体(2)についての、融点、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトル、Diffusion coefficient、CSI−MS、IRスペクトルの測定結果を以下に示す。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6,27℃) δ9.38(br,96H),8.36(br,96H),7.96(br,248H),7.56(br,48H),4.07(br,48H),3.64(br,144H),1.69(br,48H),1.42(br,48H),1.01(br,48H),0.73(br,48H)
calcd for[M−6(BF4 −)]6+ 2339.7、found 2339.0;
calcd for[M−7(BF4 −)]7+ 1993.1、found 1992.8;
calcd for[M−8(BF4 −)]8+ 1733.1、found 1733.0;
calcd for[M−9(BF4 −)]9+ 1530.8、found 1530.8;
calcd for[M−10(BF4 −)]10+ 1369.0、found 1369.1;
calcd for[M−11(BF4 −)]11+ 1236.7、found 1236.7;
calcd for[M−12(BF4 −)]12+ 1126.4、found 1126.4;
calcd for[M−13(BF4 −)]13+ 1033.0、found 1033.1
2⊂(SiO2)7200のDOSYによる1H−NMRシグナルは、かなりブロード化し、クリアなシグナルは観察されない。D値はもはや測定不能となった。
TEM観察の結果から、2⊂(SiO2)2000、2⊂(SiO2)7200の直径は、それぞれ、7.8±0.3nm、8.8±0.8nmであることがわかった。
また、TEM観察から、中空Pd錯体(2)の中空の直径は、約3nmであり、中空Pd錯体(2)の直径は、3.5nmであることもわかった。
上記で得た2⊂(SiO2)7200を、空気中、400℃で2時間焼成して、(PdO)n⊂(SiO2)7200を茶色の固体として得た。
XPS分析の結果、このもの〔(PdO)n⊂(SiO2)7200〕のPd 3d3/2とPd 3d5/2のコアレベルのピークは、それぞれ、341.3eV、336.2eVであった。同様に、PdOとPd箔のXPS分析を行い、PdOとPd箔の、Pd 3d3/2とPd 3d5/2のコアレベルのピーク値を測定した。その結果、(PdO)n⊂(SiO2)7200の、Pd 3d3/2とPd 3d5/2のコアレベルのピークは、PdOのPd 3d3/2とPd 3d5/2のコアレベルのピーク値とほぼ一致することから、(PdO)n⊂(SiO2)7200に存在する(PdO)nのPd原子は、酸化状態にあることが示唆される。
図8中、横軸はk/A−1、縦軸はk3χ(k)/A−3を示す。図9中、横軸はr/Å、縦軸はk3χ(k)の|FT|を示す。また、図8、9中、a)はPd箔、b)はPbO、c)は(PdO)n⊂(SiO2)7200、d)は(Pd)n⊂(SiO2)7200のXAFSの測定結果である。図8、9から、(PdO)n中のPd原子の原子価状態が2価であることがわかる。このことは、(PdO)n⊂(SiO2)7200のXPS測定結果と一致している。d)については後述する。
配位数〔the coordination number(C.N.)〕と、原子距離(d)は、Pd−OとPd−Pdの、adjacent X−rayの、吸収と拡散(Ab−Sc)を曲線フィッティングにより分析することにより決定した。測定により得られたC.N.とd値は、nが約12であるPdOクラスターから予想される値と合致する値になっていた。中空Pd錯体(2)から得られるPdOクラスターは、XPS実験により証明されたように、シリカナノ粒子の中空内に孤立されている。よって、nが12であるナノサイズの(PdO)12クラスターが得られたことがわかる。
c)については後述する。
a)及びb)の場合:室温で、59.7MHz、MAS rate=5kHz
c)の場合:室温で、59.7MHz、MAS rate=6kHZz
また、Q1:Q2:Q3:Q4の比は、a)の場合、0:7:30:62、b)の場合、0:6:33:61、c)の場合、0:8:37:55であった。
図10から、2⊂(SiO2)7200を空気中で焼成して(PdO)n⊂(SiO2)7200を得た後においても、シリカナノ粒子の構造が保たれていることがわかる。
次いで、(4)で得た(PdO)n⊂(SiO2)7200を、水素雰囲気下、400℃で4時間還元することにより、Pdn⊂(SiO2)7200を得た。
得られたPdn⊂(SiO2)7200を、29Si MAS NMR、XPS、及び、XAFSで分析した。
また、PdのK−edge X線吸収微細構造測定(XAFS)によって、(Pd)n⊂(SiO2)7200の詳細な構造を解明した。PdのK−edge X線吸収微細構造測定(XAFS)スペクトルを図8、9に示す。図8、9から、(Pd)n中のPd原子の原子価状態がPd箔と同様の0価であることがわかる。このことは、(Pd)n⊂(SiO2)7200のXPS測定結果と一致している。
また、このものは、(MOx)nやMnクラスター(n=6、12、24、30、60)の形成材料として好適である。
Claims (17)
- 中空を有するシリカナノ粒子の該中空内に、n個(nは6〜60の整数を表す。)の、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種の遷移金属原子Mと、2n個の二座有機配位子とから自己組織的に形成された遷移金属錯体が内包されていることを特徴する、遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
- 前記二座有機配位子が、下記式(I)
m1、m2はそれぞれ独立して、0〜4の整数を表す。m1、m2が2以上のとき、R1同士、R2同士はそれぞれ同一であっても、相異なっていてもよい。
Aは、下記式(a)〜(f)
Gは、エチニレン基又はp−フェニレン基を表し、tは0〜6の整数を表す。tが2以上のとき、複数のG同士は同一であっても相異なっていてもよい。}で示される化合物である、請求項1に記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。 - 前記nが、6、12、24、30又は60であることを特徴する、請求項1〜4のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
- 前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである請求項1〜5のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
- 前記シリカナノ粒子の粒子径が、4〜50nmである請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
- 前記シリカナノ粒子のケイ素酸化物層の厚みが、1〜25nmである請求項1〜7のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子。
- n個(nは6〜60の整数を表す。)の、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種の遷移金属原子Mと、2n個の、下記式(I)
m1、m2はそれぞれ独立して、0〜4の整数を表す。m1、m2が2以上のとき、R1同士、R2同士はそれぞれ同一であっても、相異なっていてもよい。
Aは、下記式(a)〜(f)
Gは、エチニレン基又はp−フェニレン基を表し、tは0〜6の整数を表す。tが2以上のとき、複数のG同士は同一であっても相異なっていてもよい。}
で表される二座有機配位子とから、自己組織的に形成された遷移金属錯体に、式:Si(OR5)4(R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で示されるテトラアルコキシシラン、又は式:Si(OR6)3(R7)(式中、R6は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、R7は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で示されるアルコキシシランを、前記遷移金属錯体に対して、1,000〜30,000当量加えてゾルゲル反応を行い、前記遷移金属錯体の外周部にケイ素酸化物層を形成することを特徴とする、請求項2〜8のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子の製造方法。 - 中空を有するシリカナノ粒子の該中空内に、遷移金属酸化物のクラスター〔(MOx)n、Mは、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種を表し、nは6〜60の整数を表し、xは、Mの原子価の1/2を表す。〕が内包されていることを特徴とする、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子。
- 前記nが、6、12、24、30又は60であることを特徴する、請求項10に記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子。
- 前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである請求項10又は11に記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の遷移金属錯体内包シリカナノ粒子を、酸化的雰囲気下で焼成することを特徴とする、請求項10〜12のいずれかに記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子の製造方法。
- 中空を有するシリカナノ粒子の該中空内に、遷移金属のクラスター〔(M)n、Mは、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、Pd、Cd、Os、Ir及びPtからなる群から選ばれる一種を表し、nは6〜60の整数を表す。〕が内包されていることを特徴とする、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子。
- 前記nが、6、12、24、30又は60であることを特徴する、請求項14に記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子。
- 前記遷移金属原子Mが、Pd又はPtである請求項14又は15に記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子。
- 請求項10〜12のいずれかに記載の遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子の、中空内に存在する遷移金属酸化物を還元することを特徴とする、請求項14〜16のいずれかに記載の遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012051403A JP5995199B2 (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 遷移金属錯体内包シリカナノ粒子、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子及びこれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012051403A JP5995199B2 (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 遷移金属錯体内包シリカナノ粒子、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子及びこれらの製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013184855A JP2013184855A (ja) | 2013-09-19 |
JP2013184855A5 JP2013184855A5 (ja) | 2015-05-07 |
JP5995199B2 true JP5995199B2 (ja) | 2016-09-21 |
Family
ID=49386619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012051403A Expired - Fee Related JP5995199B2 (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 遷移金属錯体内包シリカナノ粒子、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子及びこれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5995199B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6119653B2 (ja) * | 2014-03-31 | 2017-04-26 | マツダ株式会社 | 透明性積層体およびその製造方法 |
WO2020067997A1 (en) * | 2018-09-24 | 2020-04-02 | Agency For Science, Technology And Research | An encapsulated particle and a process of preparing the same |
CN116873942B (zh) * | 2023-07-18 | 2023-12-22 | 湖南华玺新材料科技有限公司 | 一种二氧化硅纳米颗粒及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3978440B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2007-09-19 | 財団法人川村理化学研究所 | シリカ/ポリマー/金属複合材料及びその製造方法 |
JP4940422B2 (ja) * | 2005-07-05 | 2012-05-30 | 国立大学法人 東京大学 | 球状遷移金属錯体およびその製造方法 |
JP4101271B2 (ja) * | 2005-07-22 | 2008-06-18 | 財団法人川村理化学研究所 | 針状表面微粒子及びその製造方法 |
WO2010104113A1 (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-16 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 多面体状遷移金属錯体、超微粒子内包遷移金属錯体およびその製造方法 |
JP5463099B2 (ja) * | 2009-08-21 | 2014-04-09 | 電気化学工業株式会社 | 中空シリカ粉末、その製造方法及び用途 |
-
2012
- 2012-03-08 JP JP2012051403A patent/JP5995199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013184855A (ja) | 2013-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Xiong et al. | Growing crystalline chalcogenidoarsenates in surfactants: from zero-dimensional cluster to three-dimensional framework | |
Astruc et al. | Ferrocenyl-terminated dendrimers: design for applications in molecular electronics, molecular recognition and catalysis | |
Sinhamahapatra et al. | Mesoporous sulfated zirconia mediated acetalization reactions | |
JP5995199B2 (ja) | 遷移金属錯体内包シリカナノ粒子、遷移金属酸化物クラスター内包シリカナノ粒子、遷移金属クラスター内包シリカナノ粒子及びこれらの製造方法 | |
Sadeghzadeh et al. | Sonochemical synthesis of nano-scale mixed-ligands lead (II) coordination polymers as precursors for preparation of PbO and PbBr (OH) nano-structures; thermal, structural and X-ray powder diffraction studies | |
Sadeghzadeh et al. | Ultrasonic-assisted synthesis of two new nano-structured 3D lead (II) coordination polymers: Precursors for preparation of PbO nano-structures | |
Ranjbar et al. | Sonochemical synthesis of a novel nano-rod two-dimensional zinc (II) coordination polymer; preparation of zinc (II) oxide nanoparticles by direct thermolyses | |
CN102977879A (zh) | 一种通过共价键构筑的多酸基光致变色超分子自组装材料 | |
Yamamoto et al. | Redox-mediated high-yield exfoliation of layered composites into nanosheets | |
Wu et al. | Solvent-induced supramolecular chirality switching of bis-(trisalkoxy)-hexavanadates | |
JPWO2018131430A1 (ja) | 金属元素含有ナノ粒子を用いたヒドロシリル化による有機ケイ素化合物の製造方法 | |
WO2010104113A1 (ja) | 多面体状遷移金属錯体、超微粒子内包遷移金属錯体およびその製造方法 | |
JP6355078B2 (ja) | 有機シラン化合物の製造方法及び有機シラン化合物合成用触媒組成物 | |
Khalaji et al. | A New Copper (I) Coordination Polymer with N 2-Donor Schiff Base and Its Use as Precursor for CuO Nanoparticle: Spectroscopic, Thermal and Structural Studies | |
JP2009191024A (ja) | かご型シロキサン化合物 | |
Yang et al. | A new two-dimensional CdII coordination polymer based on 2-(1H-imidazol-1-ylmethyl)-6-methyl-1H-benzimidazole and benzene-1, 2-dicarboxylate: synthesis, crystal structure and characterization | |
JP5289776B2 (ja) | 有機シラン化合物及びそれを用いて得られる有機シリカ | |
WO2007102255A1 (ja) | フラーレン誘導体 | |
Jin et al. | New BPTH-Bridged Chained Cd (II) Coordination Polymer Based on Cd 2 O 2 Clusters: Synthesis and Crystal Structure of [Cd (BPTH)(phen)]· 3.75 H 2 O (BPTH= biphthalhydrazidate; phen= phenanthroline) | |
Wang et al. | Hydrothermal Preparation of a Series of Luminescent Cadmium (II) and Zinc (II) Coordination Complexes and Enhanced Real‐time Photo‐luminescent Sensing for Benzaldehyde | |
JP2013184855A5 (ja) | ||
Nandhini et al. | Synthesis, crystal structure of copper (II) complexes comprising 2-(biphenylazo) phenol and 1-(biphenylazo) naphthol ligands and their catalytic activity in nitroaldol reaction | |
Moriya et al. | Size-Controlled Submicrometer Hollow Spheres Constituted of ZnO Nanoplates from Layered Zinc Hydroxide | |
Saeednia et al. | Solvent-free chemoselective oxidation of alcohols by hydrogen peroxide using a new synthesized copper complex as reusable heterogeneous nanocatalyst | |
Gorinchoy et al. | Thermal analysis, synthesis and structural studies of heterometallic {Fe 2 MO} salicylate complexes |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150218 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150317 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160815 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5995199 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |