JP5995138B2 - 透析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対のチャンバを介して透析液を透析器に流通させる透析装置に関し、より詳しくは、各チャンバに透析液の供給室と回収室を備えるとともに可変容積室を備え、第1チャンバの可変容積室と第2チャンバの可変容積室との間で液体の送液を行う給排ポンプを備えた透析装置に関する。
従来、病院等に設置された透析装置は、透析液を流通させることで透析器において血液透析治療を行うようになっており、内部が新鮮透析液を収容する供給室および使用済透析液を収容する回収室に区画された第1、第2チャンバと、上記供給室に新鮮透析液を供給する給液通路と、上記供給室から透析器に新鮮透析液を供給する透析液供給通路と、透析器から上記回収室に使用済透析液を回収する透析液回収通路と、上記回収室から使用済透析液を排出する廃液通路とを備えている。
そして上記透析装置では、一方のチャンバにおいて上記透析器に新鮮透析液を供給するとともに使用済透析液の回収を行う間に、他方のチャンバで新鮮透析液の供給を受けるとともに使用済透析液の排出を行い、これを上記第1チャンバと第2チャンバを切り替えて交互に繰り返すことにより、透析器に連続的に透析液を流通させている。
また、このような透析装置において、血液から除水を行うため、上記第1、第2チャンバの供給室と回収室との間に、それぞれ液体を収容した可変容積室を形成し、これらの可変容積室の間で上記液体の送液を行う給排ポンプを備えた透析装置が知られている(特許文献1)。
このような透析装置では、一方のチャンバの回収室に透析器から使用済透析液を回収しながら、上記給排ポンプによって当該一方のチャンバの可変容積室から他方のチャンバの可変容積室へ液体を流動させている。このようにして一方のチャンバの回収室の容積を増大させることにより、透析液回収通路の内圧が低下して透析器の透析液流路の圧力も低下するので、血液流路の圧力が相対的に高くなって差圧が生じ、この差圧による限外濾過により血液から余分な水分を除水するようになっている。
特公平3−62107号公報
しかしながら、このような構成のチャンバにおいては、上記給排ポンプによって一方のチャンバの可変容積室から他方のチャンバの可変容積室へ液体を流動させると、他方のチャンバの可変容積室の容積が増大してチャンバの内圧が上昇する。
つまり、当該他方のチャンバでは、次に透析器に供給する新鮮透析液が供給室に充填され、回収室からは使用済透析液が排出された状態にあるため、これ以上の内部容積の増大に対応することができず、供給室に収容された新鮮透析液が給液通路に押し出されることとなる。
その結果、上記給液通路の内圧が上昇するため、上記給液通路を構成するチューブの接続部で液漏れが生じたり、チューブが抜け落ちてしまうという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は上記給排ポンプを作動させた際における上記給液通路の内圧上昇を抑えることが可能な透析装置を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明にかかる透析用監視装置は、内部が3室に区画されて、新鮮透析液を収容する供給室と、使用済透析液を収容する回収室と、液体を給排させて容積を増減させる可変容積室とを有する第1、第2チャンバと、上記供給室に新鮮透析液を供給する給液通路と、上記供給室から透析器に新鮮透析液を供給する透析液供給通路と、透析器から上記回収室に使用済透析液を回収させる透析液回収通路と、上記回収室から使用済透析液を排出する廃液通路と、上記第1チャンバの可変容積室と第2チャンバの可変容積室とを連通する連通路と、これら可変容積室の間で上記液体を送液する給排ポンプと、上記第1、第2チャンバによる上記透析器への透析液の流通および上記給排ポンプの作動を制御する制御手段とを備え、
上記一方のチャンバにおいて上記供給室から上記透析器に新鮮透析液を供給するとともに上記回収室で使用済透析液の回収を行う間に、他方のチャンバの供給室で新鮮透析液の供給を受けるとともに回収室から使用済透析液の排出を行い、これを上記第1チャンバと第2チャンバを切り替えて交互に繰り返すようにした透析装置において、
上記給液通路に開閉弁を設けるとともに、該開閉弁の下流側に当該給液通路内の圧力を逃す圧力開放バルブを設け、
上記開閉弁および圧力開放バルブは上記制御手段によって開閉動作を制御され、
上記制御手段は、上記給排ポンプが送液方向を切り替えてから所定時間後に上記圧力開放バルブを開放させ、かつ該圧力開放バルブを開放させてから所定時間後に上記開閉弁を閉鎖させ、
上記一方のチャンバにおいて上記透析器に新鮮透析液を供給するとともに使用済透析液の回収を行い、上記給排ポンプが当該一方のチャンバの可変容積室から他方のチャンバの可変容積室へと液体を送液する間に、これにより上昇する当該他方のチャンバの内圧を上記圧力開放バルブにより逃すことを特徴としている。
上記請求項1の発明によれば、上記給排ポンプの作動によりチャンバの内圧が上昇しても、上記給液通路に設けた圧力開放バルブを開放することによって上昇した内圧を逃がすことができ、チューブ接続部での液漏れやチューブの抜け落ちを防止することができる。
そして本発明では、上記圧力開放バルブを開放してから所定時間経過した後、上記給液通路の開閉弁を閉鎖するようになっているので、上記給液通路から圧力開放バルブを介して排出されてしまう新鮮透析液の流量を抑えることができる。
本実施例にかかる透析用監視装置の回路図。 上記透析用監視装置の動作を示し、(a)は、除水を行わない場合の動作を、(b)は除水時の動作をそれぞれ示している。
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1は血液透析を行うための透析装置1の回路図を示しており、本実施例では、透析液の供給を受け、透析器への透析液の流通の制御と、患者の監視を行う透析用監視装置について示している。
本実施例の透析用監視装置1は、血液透析を行う透析器2と、当該透析器2に接続された血液回路3と、上記透析器2に接続された透析液回路4とを備え、制御手段5によって制御されるようになっている。
また本実施例の透析用監視装置1は新鮮透析液を上記血液回路3を介して患者に供給する、いわゆるオンラインHDF(血液透析濾過)を行うことが可能となっており、上記血液回路3と透析液回路4との間には補充液通路6が設けられている。
上記透析器2の内部は図示しない中空糸膜によって血液流路と透析液流路とに区画され、血液は血液流路を図示左方から右方に、透析液は透析液流路を図示右方から左方に、互いに逆方向に流通するようになっている。
上記血液回路3は、透析器2の端部に接続された患者から血液が流入する動脈側通路11と、透析器2の他端に接続された患者へ血液を戻す静脈側通路12とを備えている。
動脈側通路11には、患者に穿刺される穿刺針11aと、血液を送液するチューブポンプからなる血液ポンプP1と、血液から空気を排除するドリップチャンバ13とが設けられている。
上記静脈側通路12には、血液から空気を排除するドリップチャンバ14と、患者に穿刺される穿刺針12aとが設けられている。
図1に示すように、上記透析液回路4は、透析液を給排する同形の第1、第2チャンバ21、22と、上記第1、第2チャンバ21、22に新鮮透析液を給液する給液通路23と、第1、第2チャンバ21、22から新鮮透析液を透析器2に供給する透析液供給通路24と、透析器2を通過した使用済透析液を第1、第2チャンバ21、22に回収する透析液回収通路25と、使用済透析液を第1、第2チャンバ21、22から排出する廃液通路26とを備えている。
第1チャンバ21および第2チャンバ22の内部は2枚のダイアフラムによって3室に区画されており、新鮮透析液が収容される供給室21a,22aと、使用済透析液が収容される回収室21b、22bと、これら供給室21a,22aと回収室21b、22bとの間に形成されるとともに、液体としてシリコーンオイルを収容し、これを給排させて容積を増減させる可変容積室21c、22cとを有している。
上記第1チャンバ21の可変容積室21cと第2チャンバ22の可変容積室22cとは連通路27によって連通し、この連通路27には給排ポンプとしてのシリコーンオイルポンプP3が設けられている。
このシリコーンオイルポンプP3によれば、上記可変容積室21cと可変容積室22cの間で、一方から他方へ、また、他方から一方へ、正逆に制御手段5の設定に基づく送液流量でシリコーンオイルを送液するようになっている。
例えば上記可変容積室21cから可変容積室22cにシリコーンオイルを送液した場合、可変容積室21cの容積が減少して可変容積室22cの容積が増大するが、その際減少した容積と増大した容積とは同じ容積となる。
上記給液通路23には、その上流端から順に、制御手段5によって制御される第1開閉弁V11と、新鮮透析液を送液する給液ポンプP4とが設けられ、下流部分は2方向に分岐してそれぞれ上記第1、第2チャンバ21、22の上記供給室21a,22aに接続されている。また上記分岐部分にはそれぞれ上記制御手段5によって開閉される給液弁V1、V2が設けられている。
そして、上記給液通路23における上記第1開閉弁V11と上記分岐部分の間で、かつ上記給液ポンプP4の下流側には、圧力開放用の液通路28が接続され、この液通路28には制御手段5によって開閉される圧力開放バルブとしての第2開閉弁V12が設けられている。換言すると、上記圧力開放バルブとしての第2開閉弁V12は、上記液通路28を介して給液通路23に設けられている。
そして液通路28の末端は廃液通路26に接続されており、第2開閉弁V12が開放されると、給液通路23の新鮮透析液は廃液通路26に排出されるようになっている。
上記透析液供給通路24の上流部分は2方向に分岐してそれぞれ上記第1、第2チャンバ21、22の供給室21a,22aに接続され、下流端は上記透析器2に接続されている。また上記分岐部分にはそれぞれ制御手段5によって開閉される供給弁V3,V4が設けられている。
また上記透析液供給通路24における上記分岐部分よりも下流側には、透析液の有害成分を除去する第1透析液フィルタF1および第2透析液フィルタF2と、上記補充液通路6を接続する接続ポート29とが設けられている。
このうち第1透析液フィルタF1には、上記透析液供給通路24と透析液回収通路25とを連通させるバイパス通路30が接続され、このバイパス通路30は第3開閉弁V13によって開閉可能となっている。
接続ポート29に接続された補充液通路6は、下流側の端部が上記動脈側通路11における上記ドリップチャンバ13に接続されている。補充液通路6には、チューブポンプからなる補充液ポンプP2が設けられており、補充液通路6によって透析液供給通路24から動脈側通路11へ新鮮透析液を送液するものとなっている。
上記透析液回収通路25の上流端は透析器2に接続され、下流部分は2方向に分岐してそれぞれ上記第1、第2チャンバ21、22の回収室21b、22bに接続され、上記分岐部分にはそれぞれ制御手段5によって開閉される回収弁V5、V6が設けられている。
また透析液回収通路25における上記分岐部分よりも上流側には使用済透析液を送液する透析液ポンプP5が設けられるとともに、当該透析液ポンプP5は上記バイパス通路30の接続部分よりも下流側に設けられている。
上記廃液通路26の上流部分は2方向に分岐してそれぞれ上記第1、第2チャンバ21、22の回収室21b、22bに接続されている。また上記分岐部分にはそれぞれ制御手段5によって開閉される廃液弁V7、V8が設けられている。
上記廃液通路26における上記分岐部分よりも下流側に、上記液通路28の下流側の端部が接続されている。
このような構成を有する透析用監視装置1の動作を、図2を用いて説明する。まず図2(a)は通常の透析治療、つまり除水(限外濾過)を行わない場合の動作を示している。
なお、図2において、各開閉弁に付した丸が白丸のものは開放されている状態を、黒丸は閉鎖されている状態を示すものとする。
まず、上記給液通路23の給液ポンプP4および透析液回収通路25の透析液ポンプP5は常時作動しており、この状態で第1チャンバ21に接続した給液弁V1と廃液弁V7とが開放され、供給弁V3と回収弁V5とが閉鎖されている。
この状態では、給液ポンプP4の作用により、第1チャンバ21の供給室21aに上記給液通路23から新鮮透析液が流入し、これにより可変容積室21cが押されて、回収室21bから使用済透析液が廃液通路26に排出される。
このとき、上記供給室21aに流入した新鮮透析液の量と、上記回収室21bから排出される使用済透析液の量とは同一となる。
一方、上記第2チャンバ22に接続した供給弁V4と回収弁V6とが開放され、給液弁V2と廃液弁V8とが閉鎖されている。この状態では、第2チャンバ22の供給室22aに収容された新鮮透析液が、透析液ポンプP5の作用により透析液供給通路24を流通して透析器2に供給されるとともに、透析器2を通過した使用済透析液が回収室22bに回収される。
このときも、上記供給室22aから供給した新鮮透析液の量と、上記回収室22bに回収される使用済透析液の量は同じになる。
このように、一方の第2チャンバ22において供給室22aから透析器2に新鮮透析液を供給するとともに、回収室22bで使用済透析液を回収する間に、他方の第1チャンバ21では、供給室21aで新鮮透析液の供給を受けるとともに、回収室21bから使用済透析液の排出を行うようになっており、これを第1チャンバ21と第2チャンバ22とで切り替えて、交互に繰り返すことにより、連続的に透析器2に透析液を流通させるようになっている。
第1チャンバ21と第2チャンバ22とによる透析器2に対する透析液の流通の切り替えは、上記制御手段5により行われる。
具体的には、図2(a)の状態において給液弁V1と給液弁V2との開閉状態を切り替えて、第2チャンバ22の供給室22aへの新鮮透析液の供給を開始し、これとともに供給弁V3と供給弁V4との開閉状態を切り替えて、第1チャンバ21の供給室21Aから透析器2への新鮮透析液の供給を開始する。
一方、これと合わせて回収弁V5と回収弁V6との開閉状態を切り替えて、第1チャンバ21の回収室21aで使用済透析液の回収を開始し、これとともに廃液弁V7と廃液弁V8との開閉状態を切り替えて、第2チャンバ22の回収室22bから使用済透析液の廃液を開始する。
そして制御手段5はこのような各開閉弁の切り替えを所定時間間隔毎に行うことで、第1チャンバ21と第2チャンバ22とを切り替えて、第1、第2チャンバ21、22において新鮮透析液の供給を受けて使用済透析液を排出することと、新鮮透析液を透析器2に供給して使用済透析液を回収することとを交互に繰り返すようになっている。
その際、透析器2における透析液の流通が途切れることがないよう、第1、第2チャンバ21、22の各供給室21a、22aに収容されている新鮮透析液の全量が流出される前に、第1チャンバ21と第2チャンバ22とを切り替えるように時間設定している。
また第1、第2チャンバ21、22の切り替え時には、供給室への新鮮透析液の充填が完了しているようにするため、給液ポンプP4の送液流量を透析液ポンプP5の設定可能な最大流量よりも大きくしている。これにより、途切れることなく透析器2に透析液を流通させることができる。
さらに、本実施例の透析用監視装置1では、各チャンバ21、22の供給室21a、22aから供給する新鮮透析液の供給流量を可変させることが可能となっており、供給流量の調節は透析液ポンプP5によって行い、制御手段5は入力される各チャンバ21、22の供給室21a、22aから供給する新鮮透析液の供給流量に応じて透析液ポンプP5の流量を変更するようになっている。
そして供給流量を可変させる際には、上記制御手段5は第1チャンバ21と第2チャンバ22との切替タイミングを変更するようになっており、供給流量を増加させる際には、第1チャンバ21と第2チャンバ22との切り替え時間の間隔を短縮するようになっている。
次に、図2(b)は透析治療中に血液から除水を行う際の動作を示している。
この図2(b)も図2(a)と同様、第1チャンバ21では接続した給液弁V1および廃液弁V7を開放して、供給室21aに新鮮透析液が流入するとともに回収室21bから使用済透析液が排出され、第2チャンバ22では接続した供給弁V4および回収弁V6を開放して、透析器2に新鮮透析液を供給するとともに、回収室22bに使用済透析液を回収している状態を示している。
このような状態において、制御手段5は上記シリコーンオイルポンプP3を作動させて、第2チャンバ22の可変容積室22cのシリコーンオイルを、予め設定された除水量に応じた流量で、第1チャンバ21の可変容積室21cへと送液する。
これにより、第2チャンバ22の可変容積室22cの容積が減少するので、当該第2チャンバ22の回収室22bの容積が増大し、当該回収室22bと透析液回収通路25を介して連通した上記透析器2の透析液流路の圧力が低下し、相対的に血液流路の圧力が高まるため、中空糸膜を介して差圧が発生し、限外濾過により血液から除水が行われる。
ここで、上記除水量は患者毎に設定されるが、制御手段5はシリコーンオイルポンプP3の時間当たりの流量を制御することで、上記第1、第2チャンバ21、22を切り替えまでシリコーンオイルの送液を維持するようになっている。
そして制御手段5は、第1チャンバ21と第2チャンバ22との切り替えと同時に、シリコーンオイルポンプP3による送液方向を逆転させ、シリコーンオイルを次に新鮮透析液の供給を受ける第2チャンバ22の可変容積室22cへと送液させるようになっている。
一方第1チャンバ21では、第2チャンバ22の可変容積室22cから送液されたシリコーンオイルによって、可変容積室21cの容積が増大することとなる。
この場合、給液ポンプP4の送液量は透析液ポンプP5の送液量よりも高く設定されているため、第2チャンバ22の回収室22bに所定量の使用済透析液が回収される前に、上記第1チャンバ21の供給室21aには所定量の新鮮透析液の充填が完了されている。
その結果、第1チャンバ21の可変容積室21cの容積が増大することによって第1チャンバ21の内圧が上昇し、これにより当該第1チャンバ21の供給室21aに収容されている新鮮透析液が給液通路23に押し出されて給液通路23の内圧を上昇させ、当該給液通路23を構成するチューブの接続部で液漏れが生じたり、チューブが抜け落ちる危険性がある。
そこで本実施例では、上記給液通路23に接続した流通路28の第2開閉弁V12を開放し、上記供給室21aおよび給液通路23の内圧を逃がすようになっている。
具体的には、制御手段5は上記シリコーンオイルポンプP3の送液方向が逆転する第1チャンバ21と第2チャンバ22との切り替わり時、すなわち、供給室21aへの新鮮透析液の充填開始時から所定時間経過後に、上記第2開閉弁V12を開放して圧力を逃がすようになっている。
上記所定時間とは予め制御手段5に登録されているが、例えば上記給液通路23から上記第1、第2チャンバ21、22の供給室21a、22aに所定量の新鮮透析液が充填される充填時間を目処に設定することができる。
また本実施例では、上記第2開閉弁V12を開放してから所定時間経過した後、上記制御手段5は上記給液通路23の第1開閉弁V11を閉鎖するようになっている。
これにより、上記給液通路23からの新鮮透析液の流通を一時的に停止させて、上記液通路28を介して廃液通路26に排出されてしまう新鮮透析液の流量を抑えるようになっている。
そして、上記制御手段5は、第1チャンバ21と第2チャンバ22とを切り替える直前に、上記第2開閉弁V12を閉鎖し、上記第1開閉弁V11を開放するようになっている。
さらに、本実施例における透析用監視装置1では、上記補充液通路6を用いて新鮮透析液を患者に供給するオンラインHDFが可能となっており、上記補充液通路6に設けた置換液ポンプP2を作動させることで、透析液供給通路24から第1、第2透析液フィルタF1、F2により清浄化した透析液を、直接血液回路3に流通させるようになっている。
オンラインHDFでは、透析器2に流通させる透析液のほか、患者に供給する透析液が必要であることから、上記第1、第2チャンバ21、22からは通常の透析治療時よりもより多くの新鮮透析液を供給しなければならない。特に透析器2の上流側の動脈側通路11に透析液を給する前希釈を行う場合は、大量の透析液が必要となる。
そこで、上記制御手段5は、オンラインHDFを実施するにあたり、設定された透析液供給流量に従い透析液ポンプP5の送液流量を増加させ、かつ、第1チャンバ21と第2チャンバ22とを切り替える間隔を短縮させるとともに、第2開閉弁V12を開放させるまでの所定時間を変更するようになっている。
例えば第2開閉弁V12を開放させるタイミングを、各チャンバの供給室の充填が完了する時とした場合、上記所定時間とは、第1チャンバ21と第2チャンバ22とが切り替わった時、すなわち、給排ポンプP3が送液方向を切り替えた時から、供給室の充填が完了するまでの時間である。
そしてこの時間は、透析液ポンプP5に設定される透析液供給流量に、第1チャンバ21と第2チャンバ22との切り替え間隔時間を乗し、その値を給液ポンプP4に設定される新鮮透析液の送液流量で除することで求めることができる。
このように、透析液ポンプP5の送液流量および第1チャンバ21と第2チャンバ22との切り替え間隔が変更されると、給排ポンプP3が送液方向を切り替えてから圧力開放バルブである第2開閉弁V12を開放させるまでの所定時間も変更されるようになっている。
そしてこのオンラインHDFを行う間に血液から除水を行う場合も、図2(b)に示すように、第1チャンバ21の可変容積室21cの容積が増大して供給室21aおよび給液通路23の内圧が上昇してしまうことから、制御手段5は上記液通路28の第2開閉弁V12を開放し、その後給液通路23の第1開閉弁V11を閉鎖するようになっている。
このとき制御手段5は、オンラインHDFを行うために補充液ポンプP2を作動させることに応じて、上記第1チャンバ21と第2チャンバ22とを切り替える間隔を短縮させるよう制御を変更し、これに伴って上記給排ポンプP3が送液方向を切り替えてから圧力開放バルブとしての上記第2開閉弁V12を開放させるまでの時間を変更するようになっている。
なお本実施例では、上記補充液通路6の血液回路3側の端部は透析器2よりも上流側の動脈側通路11に接続されているが、透析器2よりも下流側の静脈側通路12に接続することも可能となっている。
その場合、補充液通路6に供給する透析液の流量は、動脈側通路11に供給する場合に比べて少なく設定されるため、上記第1チャンバ21と第2チャンバ22とを切り替える間隔は長くなり、上記制御手段5はこれに合わせて第2開閉弁V12を開放するタイミングを変更する。
上記実施例によれば、連通路27によって接続された可変容積室21c、22cを有する2つの第1、第2チャンバ21、22を備えた透析用監視装置1において、除水を行うために給排ポンプP3により一方から他方の可変容積室へシリコーンオイルを送液することによって、送液された可変容積室の容積が増大してチャンバの内圧が上昇した場合であっても、給液通路23と廃液通路26との間に設けた液通路28の第2開閉弁V12を開放することにより、内圧上昇による給液通路23を構成するチューブの接続部における液漏れやチューブの抜け落ちを防止することができる。
また、圧力開放バルブを開閉弁からなる上記第2開閉弁V12により構成し、その開閉動作を制御手段5により制御するよう構成することで、チャンバの内圧が高まり始めるタイミング、すなわち、供給室21a、22aへの新鮮透析液の充填が完了するタイミングに合わせて第2開閉弁V12を開放させることが可能となる。
特に、補充液通路6と補充液ポンプP2を設けてオンラインHDFを行う場合には、第1、第2チャンバ21、22の供給室21a、22aから供給する新鮮透析液の供給流量を増加させるが、制御手段5は、オンラインHDFを行うために補充液ポンプP2を作動させることに応じて、上記第1チャンバ21と第2チャンバ22との切り替える間隔を短縮させ、これに伴って圧力開放バルブとしての上記第2開閉弁V12を開放させるまでの時間を変更させることができるので、除水動作に伴って上昇する第1、第2チャンバ21、22や給液通路23の内圧を逃すことが可能となる。
なお、上記実施例において、上記圧力開放バルブとしての第2開閉弁V12については、これを所定以上の圧力が作用することで開放される逆止弁などの圧力開放バルブとしてもよく、上記給液通路23の内圧が上昇した際にこの内圧を逃がす構成を有するものを採用することができる。
1 透析用監視装置 2 透析器
3 血液回路 4 透析液回路
5 補充液通路 21、22 第1、第2チャンバ
21a、22a 供給室 21b、22b 回収室
21c、22c 可変容積室 23 給液通路
26 廃液通路 28 液通路
P3 シリコーンオイルポンプ P4 給液ポンプ
V12 第2開閉弁(圧力開放バルブ)

Claims (2)

  1. 内部が3室に区画されて、新鮮透析液を収容する供給室と、使用済透析液を収容する回収室と、液体を給排させて容積を増減させる可変容積室とを有する第1、第2チャンバと、上記供給室に新鮮透析液を供給する給液通路と、上記供給室から透析器に新鮮透析液を供給する透析液供給通路と、透析器から上記回収室に使用済透析液を回収させる透析液回収通路と、上記回収室から使用済透析液を排出する廃液通路と、上記第1チャンバの可変容積室と第2チャンバの可変容積室とを連通する連通路と、これら可変容積室の間で上記液体を送液する給排ポンプと、上記第1、第2チャンバによる上記透析器への透析液の流通および上記給排ポンプの作動を制御する制御手段とを備え、
    上記一方のチャンバにおいて上記供給室から上記透析器に新鮮透析液を供給するとともに上記回収室で使用済透析液の回収を行う間に、他方のチャンバの供給室で新鮮透析液の供給を受けるとともに回収室から使用済透析液の排出を行い、これを上記第1チャンバと第2チャンバを切り替えて交互に繰り返すようにした透析装置において、
    上記給液通路に開閉弁を設けるとともに、該開閉弁の下流側に当該給液通路内の圧力を逃す圧力開放バルブを設け、
    上記開閉弁および圧力開放バルブは上記制御手段によって開閉動作を制御され、
    上記制御手段は、上記給排ポンプが送液方向を切り替えてから所定時間後に上記圧力開放バルブを開放させ、かつ該圧力開放バルブを開放させてから所定時間後に上記開閉弁を閉鎖させ、
    上記一方のチャンバにおいて上記透析器に新鮮透析液を供給するとともに使用済透析液の回収を行い、上記給排ポンプが当該一方のチャンバの可変容積室から他方のチャンバの可変容積室へと液体を送液する間に、これにより上昇する当該他方のチャンバの内圧を上記圧力開放バルブにより逃すことを特徴とする透析装置。
  2. 上記透析液供給通路と上記透析器に接続された血液通路との間に補充液通路を設けるとともに、当該補充液通路によって上記透析液供給通路から上記血液通路へ新鮮透析液を送液する補充液ポンプを設け、
    上記制御手段は、上記補充液ポンプの作動に応じて上記第1チャンバと第2チャンバとを切り替える間隔を短縮させ、これに伴って上記給排ポンプが送液方向を切り替えてから上記圧力開放バルブを開放させるまでの時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の透析装置。
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