JP5994648B2 - ノイズ検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノイズ検出装置に関する。
デジタル回路及びアナログ回路を混載する回路や、パワー素子などを内蔵したIC(Integrated Circuit)では、デジタル回路、パワー素子等で発生したノイズ信号が、半導体基板の内部領域を介して、基板ノイズとしてアナログ回路に伝播し、動作精度に影響を与えることが知られている。また、IC内部の回路に起因するのではなく、IC外部からの外来ノイズ信号もパワー素子や半導体基板の内部領域を介して基板ノイズとなり、アナログ回路等に伝播して、動作精度に影響を与えることがある。
そこで、かかるIC内部に伝播する基板ノイズ量を正確に測定し、ノイズ信号の影響を受けにくくなるようにIC設計にフィードバックしたいという要求がある。これに対して、ノイズ源となる回路の近傍に発振回路を設け、発振回路の出力のジッタ値を測定することで基板ノイズを間接的に測定する技術が考案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−332442号公報
しかし、この方法によれば、発振回路のジッタ値を測定するために設けた発振回路それ自体がノイズ源となるおそれがあり、また、実装や測定系の影響を受けるためジッタ値を正確に測定することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体基板の内部領域を伝播するノイズ信号のレベルを正確に測定することができるノイズ検出装置を提供することである。
請求項1に記載のノイズ検出装置は、内部領域を有する半導体基板と、半導体基板上に設けられた整流素子を備えるモニター部と、整流素子に電流を供給する定電流供給回路と、整流素子と前記定電流供給回路との共通接続点に接続された低域通過フィルタ回路と、内部領域と前記整流素子の間に設けられた絶縁領域とを有する。
上記構成によれば、半導体基板の内部領域と整流素子との間に設けられた絶縁領域は、容量性素子(カップリング容量)として機能する。これにより、ノイズ信号が内部領域に伝わると、ノイズ信号が絶縁領域を介して整流素子に入力される。この信号は、定電流供給回路から供給されるバイアス電流が加えられた整流素子に流れる。整流素子の端子には、ノイズ信号のレベル(振幅、周波数)に応じた振幅を有する電圧が発生するので、これが低域通過フィルタ回路を介して伝わることでノイズ信号のレベルに相当する直流電圧の信号として検出することができる。
従って、発振回路などのノイズ源となる要素を用いることなく、半導体基板の内部領域を介して伝わるノイズ信号のレベルを正確に検出することができる。これにより、ノイズ信号のレベルを正確に検出した結果に基づいて設計にフィードバックさせることが可能となる。
第1の実施形態による電気的構成図 ノイズ検出装置の配置位置を模式的に示したICの平面図 ICに形成したモニター部の模式的な縦断面図 ノイズ信号Va、Vb、Vcの波形を模式的に示す図 異なるバイアス電流での信号Vcの波形を模式的に示す図 比較回路での信号処理の概要を示す図 第2の実施形態におけるモニター部の構造を模式的に示すための縦断面図
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態におけるノイズ検出装置について、図1から図6を参照して説明する。
図1において、ノイズ検出装置1は、モニター部2、定電流供給回路3、低域通過フィルタ回路部4及び比較回路5を備える。
モニター部2は、ノイズ信号Vaを検知するもので、半導体基板8の内部領域8a(図3参照)と整流素子2bとの間に形成されるカップリング容量2aと、カップリング容量2aに共通接続点P1で接続される整流素子2bとを備えている。整流素子2bは、カソード側がアース2cに接続されている。
カップリング容量2a及び整流素子2bの共通接続点P1と、電源端子との間には定電流供給回路3が接続されており、整流素子2bに所定のバイアス電流を供給する。整流素子2bは例えばpn接合ダイオードであり、定電流供給回路3に対して順方向に接続される。モニター部2は例えばIC上に形成される。
低域通過フィルタ回路部4は、所定の周波数以下の信号を通過させるローパスフィルタ回路(低域通過フィルタ回路)である。低域通過フィルタ回路部4は、抵抗4aとコンデンサ4bとを備えている。抵抗4aとコンデンサ4bは、共通接続点P1とアース4cとの間に直列に接続されている。抵抗4aとコンデンサ4bの共通接続点P2は、低域通過フィルタ回路部4の出力端子となる。
比較回路5の一方の入力端子は共通接続点P2に接続されており、他方の入力端子は比較参照電圧Vrefが入力される。比較回路5は、共通接続点P2から入力された信号VcのレベルがVrefを下回るときにハイレベルの信号Vhighを出力する。なお、低域通過フィルタ回路部4及び比較回路5は、例えばIC上に形成しても良いし、IC外に設けても良い。ノイズ検出装置1の構成のうち、少なくともモニター部2がICを形成している半導体基板8に設けられていれば良い。
次に、図2を参照してノイズ検出装置1のIC表面での配置位置について説明する。IC6は、例えばデジタル回路部6a、パワー素子回路部6b及びアナログ回路部6cを備えている。ノイズ発生源は、デジタル回路部6a及びパワー素子回路部6bを想定している。また、ノイズ信号の影響を受ける部位としては、アナログ回路部6cを想定している。モニター部2又はノイズ検出装置1は、ノイズ信号によって大きく影響を受けることが予想される部位に配置することが望ましい。例えばアナログ回路部6cの周辺部で、ノイズ発生源であるデジタル回路部6a又はパワー素子回路部6bに面した側面の位置7cに配置する。また、位置7cに限らず、アナログ回路部6cの周辺部で、IC側面に面した位置など、ノイズ信号に大きく影響を受けることが予想される場所に、モニター部2又はノイズ検出装置1を設置しても良い。また、モニター部2又はノイズ検出装置1を複数個所に設けても良い。
さらに、モニター部2又はノイズ検出装置1を、ノイズ発生源であるデジタル回路部6a又はパワー素子回路部6bの近傍であって、ノイズ信号の影響を受けるアナログ回路部6cに面した側面の位置7a、7bに配置しても良い。
このような配置とすることによって、影響を受ける箇所でのノイズ信号を正確かつ効率的にモニターすることが可能となる。また、ノイズ発生源でのノイズ信号もモニターすることで、ノイズ信号が発生源からどのように伝わっているかを把握することができる。これらの結果に基づいてIC設計にフィードバックさせることが可能となる。
次に、図3を参照して、モニター部2の半導体基板8内における構成について述べる。例えば、p型の半導体基板8の表面に第1のn型半導体領域(第1の第1導電型半導体領域)9が形成されている。第1のn型半導体領域9の内側にはp型半導体領域(第2導電型半導体領域)10が形成され、さらにp型半導体領域10の内側には第2のn型半導体領域(第2の第1導電型半導体領域)11が形成されている。半導体基板8内において、第2のn型半導体領域11はp型半導体領域10に覆われ、p型半導体領域10は第1のn型半導体領域9に覆われている。p型半導体領域10は、第1のn型半導体領域9及び第2のn型半導体領域11に挟まれるように形成されている。
電極12は第1のn型半導体領域9とp型半導体領域10とを電気的に接続する共通電極であり、これにより第1のn型半導体領域9とp型半導体領域10とが電気的に短絡されている。p型半導体領域10と第2のn型半導体領域11によって、pn接合ダイオード(整流素子2b)が構成されている。p型半導体領域10には不純物として例えばボロンがドープされており、第1のn型半導体領域9及び第2のn型半導体領域11には例えば不純物としてリン又はヒ素がドープされている。
上記第1及び第2のn型半導体領域9、11、及びp型半導体領域10によって形成される構造は、npnバイポーラトランジスタのエミッタ、コレクタ、ベースのうち、コレクタとベースを短絡し、ベースとエミッタによりpn接合ダイオードを形成した構造に相当する。従って、既存のバイポーラトランジスタの構造を利用することができる。すなわち、新たに工程を追加することなく電極12による接続状態を変更するだけで上記構成を形成できる。
なお、モニター部2は、上述の構成に代えて、第1のn型半導体領域9と、p型半導体領域10及び第2のn型半導体領域11を有するpn接合ダイオードとを、素子分離領域によって電気的に分離した別個の領域に形成し、第1のn型半導体領域9とp型半導体領域10を電気的に接続するという構成にしても良い。
第2のn型半導体領域11は電極13によって電気的接続がなされている。電極12は共通接続点P1に接続されており、電極13はアース2cに接続されている。
半導体基板8は、p型不純物が低濃度にドープされており、第1のn型半導体領域9の下側に位置し素子が形成されていない領域を内部領域8aとしている。第1のn型半導体領域9は内部領域8aとの間でpn接合を形成している。このpn接合には使用時に逆バイアスが印加されて素子間分離される。このとき、pn接合部には空乏層16が形成されている。この場合、不純物濃度は、第1のn型半導体領域9より半導体基板8の方が低いため、空乏層16は主として半導体基板8側に延びている。ここで、空乏層16は、キャリアが存在しない領域であり、従ってこの領域は電気的には絶縁領域として機能する。これによって、当該空乏層16は前述のカップリング容量2aを構成し、コンデンサとして作用する。
次に、ノイズ信号Vaの波形が、モニター部2、低域通過フィルタ回路部4、比較回路5によって、どのように変換されるかについて説明する。まず、半導体基板8を伝播するノイズ信号Vaは、内部領域8aに到達し、その交流成分が上述の空乏層16によって構成されたカップリング容量2aを通過して第1のn型半導体領域9に入力される。
図4の各図(a)〜(c)はシミュレーション結果を示している。図4において、横軸は時間(μs)、縦軸はノイズ信号の電圧を示している。図4(a)は、半導体基板8を伝播するノイズ信号Vaの信号波形である。V0はノイズ信号が伝播する前(時刻0〜0.1(μs)の間)の電圧レベルである。ここでは、シミュレーション開始時刻0(μs)から0.1(μs)が経過した時刻1.0(μs)においてノイズ信号Vaが第1のn型半導体領域9に伝播したものとしている。
半導体基板8を伝播するノイズ信号Vaは、実際には様々な信号成分が混在しているため単純な波形とはならないが、ここでは簡単のために、図4(a)に示すように、ノイズ信号Vaを振幅2Vの所定周波数の正弦波としている。共通接続点P1には、ノイズ信号Vaが、カップリング容量2a、整流素子2b、定電流供給回路3及び低域通過フィルタ回路部4の各々のインピーダンスに応じて影響を受けた信号波形(ノイズ信号Vb)として出現する。
図4(b)は、共通接続点P1でのノイズ信号Vbの信号波形である。共通接続点P1では、カップリング容量2aを通過してきたノイズ信号Vaに、定電流供給回路3により与えられるバイアス電流が加えられ、この電流が整流素子2bの順方向に流れる。共通接続点P1には、整流素子2bの順方向電圧として、ノイズ信号Vbが現れる。整流素子2bは、非線形特性を有するので、ノイズ信号Vbの電圧波形は、図4(b)に示すように、ノイズ入力前の信号レベルV1に対して、略正弦波の上側が低くなり、下側に伸びた波形に歪んでいる。
次に、ノイズ信号Vbは、低域通過フィルタ回路部4に入力される。前述のように、低域通過フィルタ回路部4は所定周波数以上の周波数成分を除去するローパスフィルタであるため、ノイズ信号Vbの信号波形からノイズ信号Vbの所定周波数以上の成分が除去されて直流成分を含めた低周波数成分が抽出され、かつ、略正弦波が下側に伸びるように歪んだノイズ信号Vbの信号波形の歪み量に応じた直流シフト量に相当する信号波形に変換される。すなわち、ノイズ信号Vbが、低域通過フィルタ回路部4によって高周波成分がカットされ、低周波成分すなわち直流レベル変換された信号Vcとして得られる。
図4(c)は信号Vcの信号波形である。信号Vcの信号波形は時間の経過とともに以下のように変化する。すなわち、ノイズ信号Vbが入力される前の電圧レベルV2から、時刻1.0(μs)に低域通過フィルタ回路部4にノイズ信号が入力され、その後低域通過フィルタ回路部4によって信号レベルが下がり始め、時間Ts(μs)が経過した時刻6.0(μs)において信号Vcの電圧値がほぼ直流レベルになって安定する。このノイズ信号Vbの入力から電圧値が安定するまでの時間Tsは、抵抗4a及びコンデンサ4bによる時定数を変えることよって変更設定可能である。すなわち、時定数が大きい場合は時間Tsは長くなり、時定数が小さい場合は時間Tsは短くなる。
次に、図5に、定電流供給回路3のバイアス電流値を変化させた場合の信号Vcをシミュレーションした場合の波形を示す。図5において、横軸は時間(μs)、縦軸は電圧(mV)である。時刻1.0(μs)においてノイズ信号Vbが入力されたものとしている。このノイズ信号Vbに対して、信号Vc1はバイアス電流値が100(μA)の場合、信号Vc2はバイアス電流値が50(μA)の場合、信号Vc3はバイアス電流値が20(μA)の場合、信号Vc4はバイアス電流値が10(μA)の場合の信号Vcの波形である。ΔVc1は信号Vc1の時刻0〜1.0(μs)の電圧レベルから時刻6.0(μs)での電圧レベルへのシフト量、ΔVc2は同じく信号Vc2のシフト量、ΔVc3は同じく信号Vc3のシフト量、ΔVc4は同じく信号Vc4のシフト量である。
図5に示すように、シフト量は、ΔVc1<ΔVc2<ΔVc3<ΔVc4となっている。すなわち、定電流供給回路3によって共通接続点P1に与えられるバイアス電流値が小さくなるほど、信号Vcのシフト量が大きくなる。定電流供給回路3によって供給されるバイアス電流値が小さい場合は、波形の歪みは大きくなり、定電流供給回路3によって供給されるバイアス電流値が大きい場合は、波形の歪みは小さくなるからである。このことは、定電流供給回路3によって供給されるバイアス電流値を変化させることにより、ノイズ信号Vbの波形信号のひずみ量を制御することが可能であることを意味する。バイアス電流値が小さくなるほど信号Vcのシフト量が大きくなり、ノイズ検出感度が高くなる。すなわち、定電流供給回路3によって共通接続点P1に与えられるバイアス電流値によって、ノイズ検出感度を制御することが可能である。
ここで、上記のように、バイアス電流値が小さい場合は、信号Vcのシフト量が大きくなりノイズ検出感度が高くなるが、ノイズ信号レベルが大きい場合はバイアス電流値を小さくしすぎると信号Vcのシフト量が大きくなりすぎてしまう。そのため、検出しようとするノイズ信号のレベルに応じてバイアス電流値を調整し、信号Vcのシフト量を適正な値にして、ノイズ検出精度を高くすることが望ましい。
図6(a)及び(b)は、低域通過フィルタ回路部4からの信号Vcが入力された比較回路5での信号処理の概要を示したものである。図6(a)及び(b)において、グラフの横軸は時間、縦軸は電圧である。図6(a)は信号Vcと比較参照電圧Vrefとの関係を示したものである。Vrefは比較回路5における比較参照電圧であり、ノイズ信号の判定レベルを設定している。図6(b)は比較回路5の出力信号を示したものである。
比較回路5の出力は、Vref≦Vcの場合はVlowとなり、Vref>Vcの場合はVhighとなる。図6では時刻t1において、Vref≦Vcという関係から、Vref>Vcという関係に切替る。比較回路5の出力はVlowからVhighに切替り、ノイズ検出の判定信号Vhighを出力する。これにより、所定レベルを超えるノイズ信号を検出することができると共に、ノイズ信号の検出をデジタル信号に変換することが可能となる。また、Vrefを調整することで、検出するノイズ信号のレベルを変更設定することができる。
比較回路5の出力は、例えば下記の用途に用いることができる。比較回路5が、所定のレベルを超えるノイズ信号を検知した場合、すなわち、比較回路5からVhighが出力された場合に、このVhigh信号が入力されると、所定の回路の動作を一時的にストップさせるように回路を構成する。このようにすることで、所定の大きさ以上のノイズが発生した場合に、ノイズ信号によって影響を受けやすい回路の動作をストップさせ、ノイズ信号による回路動作の精度悪化を回避することができる。なお、動作をストップさせていた回路は、ノイズがおさまり、比較回路5からVlow信号が入力されたことを契機として、再び動作させるようにすればよい。
上記構成によれば、半導体基板8の内部領域8aとモニター部2の第1のn型半導体領域9との間に形成されたpn接合に、逆バイアス電圧を印加することにより空乏層を生じさせて、カップリング容量2aとして機能させるようにした。これにより、ノイズ信号が内部領域8aに伝わると、カップリング容量2aを介して整流素子2bに入力される。この信号に、定電流供給回路3から供給されるバイアス電流を加えて、整流素子2bに流すと、ノイズ信号のレベルに応じた直流成分を有する電圧となる。従って、低域通過フィルタ回路部4の出力端子において、ノイズ信号のレベルに相当する直流電流の信号として検出することができる。
この結果、発振回路などのノイズ源となる要素を用いることなく、半導体基板8の内部領域8aを介して伝わるノイズ信号のレベルを正確に検出することができる。また、ノイズ信号は最終的にレベルシフトした直流信号に変換されるため、これをモニターすることでノイズ信号の大きさを測定することが容易となる。これにより、ノイズ信号のレベルを正確に検出した結果に基づいてIC設計にフィードバックさせることが可能となる。
さらに、モニター部2の構造は、既存のpnpバイポーラの構造を利用するため、新たな工程を追加することなく上記構成を実現可能である。
また、モニター部2又はノイズ検出装置1を、半導体基板8上のノイズ発生源の周辺部又はノイズの影響を受けやすい回路の周辺部に配置することで、ノイズ信号のレベルを正確かつ効率的に検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施形態について第1の実施形態と異なる部分を説明する。図7において、モニター部2は、半導体基板8の表面上に形成された第1のn型半導体領域15を有する。半導体基板8内において、第1のn型半導体領域15の内側にはp型半導体領域10を備え、さらにp型半導体領域10の内側には第2のn型半導体領域11を備える。半導体基板8内において、第2のn型半導体領域11はp型半導体領域10に覆われ、p型半導体領域10は第1のn型半導体領域15に覆われている。p型半導体領域10は、第1のn型半導体領域15及び第2のn型半導体領域11に挟まれるように構成されている。第1のn型半導体領域15、p型半導体領域10及び第2のn型半導体領域11は、半導体基板8に埋め込まれた絶縁膜14によって囲まれている。第1のn型半導体領域15はさらに高濃度n型不純物領域15aを備えている。高濃度n型不純物領域15aは、半導体基板8の表面から深さ方向に深く延在するように形成されており、少なくともp型半導体領域10よりも深い位置まで形成されている。高濃度n型不純物領域15aの下側は絶縁膜14近傍に達している。高濃度n型不純物領域15aの下側は、絶縁膜14に接する程度に深い位置まで形成されていても良い。
電極12は、第1のn型半導体領域15とp型半導体領域10とを電気的に接続する共通電極であり、これによりp型半導体領域10と第1のn型半導体領域15とは電気的に短絡している。半導体基板8は、低濃度にp型不純物がドープされたp型半導体基板であり、絶縁膜14の下側にはp型の導電型の内部領域8aを有している。他の構成は第1の実施形態と同じである。
ここで、絶縁膜14は絶縁領域であり、内部領域8aと第1のn型半導体領域15によって挟まれたカップリング容量2aとして作用する。従って、半導体基板8を伝播するノイズ信号のうち交流成分は、この絶縁膜14によって形成されたカップリング容量2aを通過して第1のn型半導体領域15に入力され、絶縁膜14近傍まで達したインピーダンスの低い高濃度n型不純物領域15aを通って電極12に達する。
なお、絶縁膜14は、例えばSOI(Silicon on Insulator)基板の埋め込み絶縁膜及びトレンチ分離絶縁膜を利用して形成することが可能であるため、絶縁膜14を形成するためにICの製造工程を追加する必要がない。
第2の実施形態も第1の実施形態も等価回路としては同じであり、図1に示される等価回路が該当する。
以上に説明したように、この構成により、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、SOI基板を用いる場合は、既存のSOI基板の埋め込み絶縁膜構造を利用するため、新たな工程を追加することなく上記構成を実現可能である。さらに、絶縁膜14の膜厚を変えることによりカップリング容量2aの容量値を制御することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
半導体基板8は、シリコン単結晶基板、ヒ素ガリウム基板、ゲルマニウム基板などを用いることができる。
半導体基板8、第1のn型半導体領域9、p型半導体領域10、第2のn型半導体領域11、第1のn型半導体領域15及び高濃度n型不純物領域15aについて実施形態で用いたn型、p型の導電型は、適宜入れ替えても良い。
半導体基板8は、p型不純物が低濃度にドープされたp型半導体基板としたが、n型半導体基板にp型ウェル領域を設けた構造としても良い。
図面中、2bは整流素子、3は定電流供給回路、4は低域通過フィルタ回路、5は比較回路、8は半導体基板、8aは内部領域、9及び15は第1のn型半導体領域(第1の第1導電型半導体領域)、10はp型半導体領域(第2導電型半導体領域)、11は第2のn型半導体領域(第2の第1導電型半導体領域)、14は絶縁膜、15aは高濃度n型不純物領域(高濃度不純物領域)である。

Claims (11)

  1. 内部領域(8a)を有する半導体基板(8)と、
    前記半導体基板上に設けられ、整流素子(2b)を備えるモニター部(2)と、
    前記整流素子に電流を供給する定電流供給回路(3)と、
    前記整流素子と前記定電流供給回路との共通接続点に接続された低域通過フィルタ回路(4)と、
    前記内部領域と前記整流素子の間に設けられた絶縁領域と
    を有することを特徴とするノイズ検出装置。
  2. 前記モニター部は、第1の第1導電型半導体領域(9、15)と第2の第1導電型半導体領域(11)と、前記第1の第1導電型半導体領域と前記第2の第1導電型半導体領域の間に挟まれた第2導電型半導体領域(10)とを有し、
    第1の第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域は電気的に短絡しており、
    前記整流素子は、前記第2の第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域により構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のノイズ検出装置。
  3. 前記半導体基板内において、前記第2の第1導電型半導体領域は、前記第2導電型半導体領域に覆われており、前記第2導電型半導体領域は前記第1の第1導電型半導体領域に覆われていることを特徴とする
    請求項2に記載のノイズ検出装置。
  4. 前記内部領域は第2導電型であり、
    前記絶縁領域は、前記第1の第1導電型半導体領域と前記内部領域により形成されたpn接合に逆バイアスを印加することにより形成される空乏層(16)であることを特徴とする
    請求項2又は3に記載のノイズ検出装置。
  5. 前記絶縁領域は、前記第1の第1導電型半導体領域と前記内部領域との間に設けられた絶縁膜(14)であることを特徴とする
    請求項2又は3に記載のノイズ検出装置。
  6. 前記第1の第1導電型半導体領域は高濃度不純物領域(15a)を有していることを特徴とする
    請求項5に記載のノイズ検出装置。
  7. 前記高濃度不純物領域の深さは、少なくとも前記第2導電型半導体領域よりも深いことを特徴とする
    請求項6に記載のノイズ検出装置。
  8. 前記定電流供給回路は、前記第2導電型半導体領域に接続されていることを特徴とする
    請求項2から7のいずれか1項に記載のノイズ検出装置。
  9. 前記定電流供給回路が供給する電流値を設定変更可能とすることにより、ノイズを検出する感度を制御可能に構成されていることを特徴とする
    請求項から8のいずれか1項に記載のノイズ検出装置。
  10. 前記低域通過フィルタ回路は、前記第2導電型半導体領域に接続されていることを特徴とする
    請求項2から9のいずれか1項に記載のノイズ検出装置。
  11. 前記低域通過フィルタ回路の信号出力先には、さらに比較回路(5)が設けられていることを特徴とする
    請求項1から10のいずれか1項に記載のノイズ検出装置。
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