JP5993810B2 - タイヤチェーン取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に於ける氷雪路のスリップ止めタイヤチェーンを、老若男女問わず、容易且つ迅速に装着することを可能にする取付具に関する。
雪道でのスリップを防止する方法として、以前にはスパイクタイヤがあった。しかし、「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」により、緊急車両等の特殊な例外を除き使用することができなくなり、係る規制の施行後は、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンが主たる雪道対策として用いられている。
スタッドレスタイヤは素材のゴムやトレッドパターン等の研究が進み、年々その性能が向上し、普及率も高まっている。しかし、スタッドレスタイヤは問題点も多く、例えば、スタッドレスタイヤが圧雪路面を磨きあげ、交差点や坂道などで鏡のような路面(ミラーバーン)の生成によるスリップ事故が起こりやすいともされており、また、普段降雪のない温暖な地域において、まれに路面に積雪したような時、路面温度は氷点下前後のために、タイヤ作動温度領域から外れるので、スタッドレスタイヤの性能を過信したドライバーによる事故の発生も懸念されるところである。更に、新雪を踏み締めるような路面では、タイヤチェーンほどの駆動力は発揮できない。
他方、タイヤチェーンは、騒音や振動、更には装着時の煩わしさといった理由から、スタッドレスタイヤの普及に伴って、利用率や装備率も減少傾向にある。しかしながら、使用しないときはトランク等に備えておくことができるので、道路状況の変化や突発的な積雪への対応が可能であり、また、豪雪地域での駆動力や、バスやトラックのように大きな駆動力を必要とする車両においては、タイヤチェーンは必需品である。また、スタッドレスタイヤとの併用により、あらゆるステージの雪道に対応することが可能となる。
タイヤチェーンを装着するためには、自動車を安全な場所に停止し、ジャッキアップしてタイヤに巻きつけて固定するか、タイヤの前、もしくは後ろに敷き、自動車を前進又は後退させて巻きつけ、これを固定させるのが一般的である。
しかしながら、タイヤチェーンの装着は、手間がかかるという大きな問題がある。すなわち、タイヤの周囲にチェーンを巻きつける作業は、タイヤは当然丸く引っかかりがなく、チェーンは金属性で比較的重量があるため、タイヤハウスとタイヤの間に手を入れてチェーンを均等に巻きつける作業は容易ではない重労働であり、夜間の装着ともなれば、作業に多くの時間を要することになる。特に近年の乗用自動車は、デザイン等からタイヤハウスやフェンダーとタイヤの隙間が狭くなっており、タイヤの扁平率は小さくなりホイール外径に対して薄くなって、幅は広くなっていること等から、装着がより難しくなる場合もある。また、例えば後輪駆動で後部座席に人が乗車している場合では、車体が沈み込んでいるため、タイヤハウスやフェンダーとタイヤとの隙間が更に狭くなり、積雪の中、車の外へ降りなければならない。
このような作業性の問題については、車体をジャッキアップしてタイヤチェーンを装着する方法で解消することができる。しかし、路面が凍結していたり、傾斜している場合はジャッキが外れる危険もあり、車載据え置き型のジャッキでは左右別々の作業となり、装着に時間がかかるという問題がある。
従って、これらの不便を解消するために、より容易に、そして迅速にタイヤチェーンを装着する技術が求められているといえる。
係る問題を解決すべく、従来からも種々の技術が提供されている。例えば、タイヤのホイールの中心部分から延びる複数のステーによってチェーンのサイド部分を保持し、タイヤチェーン全体を安定して保持する発明(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
また、ジャバラ型のタイヤチェーンであって、収納時は圧縮され、使用時は1回転分に伸長することによって、容易に装着できる発明(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、文献1の発明では、取り付け装置そのものもタイヤに装着し続けなければならず、タイヤへの装着量が増えるし、取り付け装置の耐久性もタイヤチェーンと同等になければならず、その分堅牢に作る必要があった。また、文献2の発明では、タイヤを1回転するのみで装着完了し、取り付け容易といえるが、専用のタイヤチェーンを用いなければならず、一般的に普及したタイヤチェーンを容易に装着することはできない。そのため、前記問題の解決には至っていない。
本願発明者は、それらの問題を解決しようと、タイヤチェーン装着時に必要なタイヤとチェーンとの位置関係と、チェーンの対称形状による自重バランスとの関係に着目し、本願発明に係る「タイヤチェーン取付具」の提案に至るものである。
特表平9−510417号 特開平8−282226号
本発明は上記問題点に鑑み、通常のタイヤチェーンを容易に迅速に装着するタイヤチェーン取付具の提供を図る。
本発明に係るタイヤチェーン取付具は、タイヤを該タイヤの幅方向の片側から挟持する腕部と、前記腕部に対し反対方向から前記タイヤを挟持して密着させるための可動形腕部と、前記可動形腕部を保持して前記腕部と距離を調節する基台となる可動形腕部保持部と、前記腕部と前記可動形腕部保持部を各々両端に備える固定部と、前記固定部の前記腕部側の端部から外側へ突き出すように固定して取り付けられるタイヤチェーン懸架部と、前記固定部の前記可動形腕部保持部側の端部からボルトの螺合によって内側と外側への移動量を調整可能に取り付けられるタイヤチェーン懸架部と、前記可動形腕部と前記腕部との距離を調節して前記タイヤを挟持する挟持力調整部と、前記タイヤの幅の変更に対応して前記可動形腕部と前記腕部との距離を調整するタイヤサイズ調整部とを備えて成り、前記挟持力調整部、前記可動形腕部及び前記タイヤサイズ調整部は前記可動形腕部保持部を介して前記固定部に取り付けられ、前記可動形腕部の側面にボルトの端部が接触することで該可動形腕部の位置決めを行い、前記タイヤサイズ調整部による調整と、前記挟持力調整部の調整によって前記可動形腕部と前記腕部とで前記タイヤを挟持し、適宜双方の前記タイヤチェーン懸架部の中心が前記タイヤの中心と重なる配置に調整可能であることを特徴とするタイヤチェーン取付具。
また、本発明は、前記固定部の長手方向の長さを調整する固定部長さ調整部を持ち、前記固定部長さ調整部は、長手方向に伸びるねじ穴と、それに対応する調整用ねじ部と長手方向に伸びるガイド用ピン挿入穴と、それに対応するピンとを持つ構成を採用することもできる
また、本発明は、前記挟持力調整部は、前記タイヤの幅に応じて、前記腕部を前記タイヤの側面との距離を調整するタイヤサイズ調整部を持つ手段を採用することもできる
また本発明は、前期腕部によってタイヤを挟持した状態でタイヤチェーン保持部は、前記タイヤの幅方向の中央から略等距離の位置にある手段を採用することもできる
また本発明は、前記固定部の長手方向の長さを調整する固定部長さ調整部を持ち、前記固定部長さ調整部は、長手方向に伸びるねじ穴と、それに対応するねじ部と長手方向に伸びる穴と、それに対応するピンとを持つ手段を採用することもできる
また、本発明は、少なくとも前記腕部または前記保持部のいずれかの長手方向の長さを調整する挟持長さ調整部を持ち、前記挟持長さ調整部は、長手方向に伸びるねじ穴と、それに対応するねじ部と長手方向に伸びる穴と、それに対応するピンとを持つ手段を採用することもできる
本発明に係るタイヤチェーン取付具によれば、タイヤチェーンをタイヤに容易に迅速に取り付けることができ、使用者の利便性に供するものである。具体的には、慣れれば左右合わせて1分40秒程度で装着が可能であり、不慣れな人でも、手順さえわかれば2分から3分程度で装着可能である(表1)。通常の金属タイヤチェーンをジャッキアップせずに装着する場合、手慣れた人でも両輪では最低5分はかかると考えられ、慣れていない人では20分以上かかることと比べると、大幅な装着時間の短縮である。本願発明者は、かかる装着時間の短縮効果を明確にすべく簡単な装着実験を行った。これは、本願発明者がタクシー業における運転業務を長年続けてきた関係から、同業者の協力を得て行ったもので、一般の方を含めて装着に要した時間を測定する実験である(表1)。本願発明の最大の効果である装着時間の大幅な短縮効果を表1に示す。
本発明に係るタイヤチェーン取付具の斜視図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の三面図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の実施例の図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の実施例の図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の実施例の図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の実施例の図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の他の実施例の図である。 本発明に係るタイヤチェーン取付具の他の実施例の図である。
本発明であるタイヤチェーン取付具は、タイヤへのタイヤチェーンの装着が容易に迅速にできることを最大の特徴とする。以下、実施例を図面に基づいて説明する。
なお、本実施例で示されるタイヤチェーン取付具の全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
図1から図2にしたがって、本発明を説明する。
図1は、本発明の全体斜視図を示し、図2は同三面図を示すものである。(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
タイヤチェーン取付具1は、フレーム2と可動形腕部6と、フレーム2と可動形腕部6を関係付けるタイヤサイズ調整部7・ばね10・挟持力調整部8からなる。ばね10はフレーム2に可動形腕部6を弾性を持って固定するためのばねである。ばねの力は、タイヤサイズ調整部7や挟持力調整部8によってフレーム2からの付勢に対応する程度の力があればよい。タイヤサイズ調整部7は可動形腕部6とタイヤの間隔を調整するための調整部であり、ねじで微調整できる。挟持力調整部8は可動形腕部6をタイヤに押し付けるための力を調整する部分であり、ハンドル9によって、ねじを回転させることで押し付け力を調整する。
フレーム2は、厚さ1センチ程度の鉄角棒で構成されている。フレーム2は、中央部が固定部4であり、両端部が腕部3と可動形腕部保持部5である。固定部4から腕部3の部分は、概ねタイヤのトレッドから側面の形状と同様の形状であり、タイヤに対して均等に当接するようになっている。固定部4から可動形腕部保持部5の部分は、可動形腕部6とある程度の間隔を持てる程度の形状である。可動形腕部6と可動形腕部保持部5の間隔はタイヤのサイズによって、あるいは、タイヤの締め付け動作によって変化するからである。フレーム2の腕部3の固定部4に近い部分にタイヤチェーン懸架部11がある。タイヤチェーンの端を固定する部分である。フレーム2の可動形腕部保持部5の固定部4に近い部分にもタイヤチェーン懸架部11があるが、タイヤサイズ調整部7と兼用しているねじによって形成されている。可動形腕部保持部5の先端付近には挟持力調整部8がありねじの回転によって、可動形腕部6をタイヤに押し付ける。
可動形腕部6はタイヤの側面に当接する部分であり、概ね、タイヤの側面形状と同様の形状となっている。固定部4に近い方の端は、タイヤサイズ調整部7に対応する部分であり、タイヤサイズ調整部7の先端を挟むように二股のフォーク状になっており、ボルト701が可動形腕部6の側面に当接することによって可動形腕部6と可動形腕部保持部5の位置が規定されている(図2(a))。可動形腕部6の略中央には、ばねを引っ掛ける爪が配置され、ばね10の一方を固定している。可動形腕部6はタイヤサイズ調整部7と挟持力調整部8によって押され、ばね10によって可動形腕部保持部5側に引っ張られることで可動形腕部保持部5との位置を安定に保っている。可動形腕部6の先部分には挟持力調整部8に対応する凹みが設けられている。この凹みによって挟持力調整部8は安定して可動形腕部6に対して付勢することができる(図2(a))。
タイヤチェーン懸架部11A・11Bは、タイヤチェーンの端を懸架する部分である。棒状で先端に近い部分にくびれがあり、このくびれ部分にタイヤチェーンの端の鎖を差し込み、タイヤチェーンを吊り下げる形にする。フック型にすることも考えられるが、タイヤチェーン装着時にタイヤチェーン取付具1がタイヤと共に1回転することから、どの位置にあってもタイヤチェーン懸架部11A・11Bからタイヤチェーンの端が脱落しにくくするためにはくびれ構造が好適である。タイヤチェーン懸架部11A・11Bの太さは、概ねタイヤチェーンの鎖の内径より若干細い程度がよい。あまりタイヤチェーン懸架部11A・11Bの内径が細いと、タイヤチェーン取り付け最中にタイヤチェーン懸架部11A・11Bからタイヤチェーンの端が外れる可能性があるからである。
次に、図3、図4にしたがって、タイヤチェーン取付具1のタイヤへの固定方法を説明する。図3はタイヤチェーン取付具1をタイヤ17に固定した際の断面模式図である。図4は、タイヤサイズ調整部7、挟持力調整部8の動作説明図である。
タイヤチェーン取付具1はタイヤのトレッド部分に固定部4を当接し、タイヤの側面に腕部3、可動形腕部6を当接する。その際、腕部3および可動形腕部6の当接部分の形状はタイヤの側面部分の形状とほぼ同じであることが望ましい。そうすることで、タイヤと腕部3等の接触面積が増え、より強固にタイヤチェーン取付具1をタイヤ17に固定できるからである。腕部3、可動形腕部6は概ねタイヤ側面の最も盛り上がった部分を当接の範囲に含むことが望ましい。そのほうが、タイヤチェーン装着時にタイヤを回転させる際の遠心力に対して、対応できるからである。
タイヤチェーン取付具1をタイヤに仮に装着後、挟持力調整部8を回転されることによって、可動形腕部6の先端付近がタイヤ側に移動し、腕部3と可動形腕部6による挟持力を増す(図4(b))。この作業によって、タイヤとタイヤチェーン取付具1は強固に固定され、タイヤチェーン装着作業中にタイヤチェーン取付具1がタイヤ17から外れることはなくなる。タイヤチェーン装着完了後は挟持力調整部8を逆回転させることで、可動形腕部6への付勢を下げ、タイヤチェーン取付具1をタイヤ17からはずす。
タイヤの幅は、タイヤの種類によって異なる。概ね、大型車の方が195mm、205mm等と太く、軽自動車では145mm、155mm等細くなっている。さまざまなタイヤに対応するためには、腕部3と可動形腕部6の間隔を調整可能にしなければならない。そのため、タイヤチェーン取付具1をタイヤ17に装着する際、腕部3と可動形腕部6の間隔をタイヤの幅によって変えたほうが、タイヤ17との当接する面積も広くすることができるので好適である。そのため、タイヤのサイズによってタイヤサイズ調整部7、挟持力調整部8を調整することによって、可動形腕部6全体をタイヤに対して平行に移動する作業を行う(図固定部4(c))。
作業は、タイヤサイズ調整部7と挟持力調整部8のねじを同時に回転させることで行う。挟持力調整部8はハンドル9を回すことで行い、タイヤサイズ調整部7はボルト701を回すことで行う。
次に、図5、図6にしたがって、タイヤチェーン16の装着手順を説明する。図5(a)がタイヤ17にタイヤチェーン取付具1とタイヤチェーン16を配置した図である。図5(b)は、(a)の斜視図である。車体19は省略している。図6はタイヤチェーン取付具1、タイヤチェーン16を配置後、車を1メートル程度進めることでタイヤチェーン16をタイヤ17に巻きつける様子を時系列で示した図である。
タイヤ17の接地面に近い位置にタイヤチェーン取付具1を装着する。タイヤチェーン取付具1を装着する位置は、タイヤの前側、後側のいずれでもいいが、タイヤチェーン16がタイヤ17に概ね巻きついいた後タイヤチェーン取付具1を装着した側と反対側でタイヤチェーン16の端と端を結合するので、後ろのタイヤであれば、前側、前のタイヤであれば、後ろ側にタイヤチェーン取付具1を装着したほうがよい。そうすれば、タイヤチェーン取付具1をはずし、タイヤチェーン16の端と端を結合する際、後のタイヤであれば、後側から、前のタイヤであれば前側から作業できるので、よりタイヤが見えやすく作業が楽になるからである。
タイヤ17にタイヤチェーン取付具1を装着後、タイヤチェーン取付具1のタイヤチェーン懸架部11A・11Bにタイヤチェーン16の端を懸架する。タイヤチェーン16は、タイヤ17に平行に地面に伸ばしておく(図5(b))。
次に、タイヤが1回転する程度に、車を動かす。後ろのタイヤの場合は前に、前のタイヤの場合は後ろに動かす。車を動かすとタイヤチェーン16はタイヤチェーン取付具1に導かれてタイヤ17に巻きついていく(図6(a,b)。タイヤチェーンサイド部1602は、タイヤの径よりも短く設計されているので、タイヤ17の内側、外側ともタイヤチェーンサイド部1602はタイヤ17の中心に近づくように動き、その結果、タイヤチェーン連結部をある程度引っ張る動きをする。更に、両タイヤチェーンサイド部1602は、タイヤ17の外周に近い位置にあるほうが、より強い力でタイヤチェーンサイド部1602を引っ張り、タイヤ17の中心に近い位置にあるほうが引っ張る力が弱くなることから、両タイヤチェーンサイド部1602のタイヤ中心からの位置は自然に同じような位置に収束する(図6(c、d))。ただし、タイヤチェーン懸架部11A・11Bがタイヤの幅方向の中央から等距離の位置に配置されたほうがより、早くタイヤチェーンサイド部1602の位置が両方とも均等な位置になるので、好適である。
タイヤが1回転を超える程度回転したところで、車を止めて、タイヤチェーン取付具1をはずす。タイヤチェーン16は適切な位置に装着されているので、タイヤチェーン16の端と端を結合することで作業は完了する(図6(e,f)。通常、タイヤチェーンの装着に1本数十分かかるが、タイヤチェーン取付具1を用いることで1本数分で完了する。さらに、後ろや前のタイヤを2本一度に作業可能であるのでさらに時間短縮可能である。
また、車の移動を極めて精度よく行う必要があるが、車の移動直後、タイヤ17がタイヤチェーン取付具1を乗り超え、1回転回転したところで再度、タイヤ17がタイヤチェーン取付具1を乗り越えることから、作業者はタイヤチェーン取付具1の位置関係を容易に把握でき、精度よく車を移動できる。
このように、本発明によって、タイヤチェーンの装着時間を、大幅に短縮することができ、使用者の作業負担を軽減するものである。
また、短時間であっても、雪等の水分にさらされる可能性のあるものであるので、防水処理を施してあると、より好適である。
また、タイヤチェーン取付具1をタイヤ17が乗り上げる負担を軽減するために、フレーム2の幅方向の断面が台形型になっていても良い。
他の実施例について図7を用いて説明する。実施例1と同様の部分は省略する。
図7(a)は、タイヤの幅変更に対応する実施例の図である。図7(b)は、タイヤの扁平率に違いに対応する実施例の図である。図7(c)は、長さ調整部の構造図である。
タイヤの幅寸法は、品種によって大きく異なる。その違いをタイヤサイズ調整部7にて対応しようとすると、タイヤの幅寸法が小さい場合に、可動形腕部保持部5と可動形腕部6の間が極端に開いてしまい、不安定になる可能性がある。そこで、フレーム2の固定部4部分に長さ調整部12を配置することによって、多くのタイヤ幅に対応できるようにする。
長さ調整部12は、フレーム2を切断し、その間をねじとピンで固定し、ねじを回転させることで、長さを微調整できるようするものである。フレーム2には、2つのガイド用ピン挿入穴1205と1つのねじ穴1204が設けられている。フレーム2の切断面の一方のねじ方向と他方の切断面のねじ方向は逆になっている。ガイド用ピン1203は、ガイド用ピン挿入穴1205に対してガタなく挿入されている。ガイド用ピン1203は、フレーム2のねじれを防ぐものである。調整用ねじ部1201は調整用ボルト1203を持ち、ねじ方向は一方端と他方端で逆になっている。調整用ねじ部1201を調整用ボルト1203によって回転させることによって、フレーム2の切断面の間隔を調整することが出来、異なるタイヤ幅に対応することができる(図7(a))。
また、腕部3の中段、可動形腕部保持部5の中段でフレーム2を切断して、長さ調整部12の構造をいれることによって、異なる扁平率のタイヤに対応することができる。タイヤの扁平率は80,70、からタイヤによっては40%のものもある。扁平が大きい(扁平率が小さい)ものは、タイヤの厚さが薄くなり、その分、ホイールの大きさが大きくなる。そのため、たとえば、扁平率80用のタイヤチェーン取付具1を扁平率40のタイヤに装着しようとすると、腕部3の先端がホイールにあたり、ホイールを傷つけてしまうことになる。そのようなことを防ぐために、腕部3、可動形腕部保持部5の長さを調整可能とする。そうすることで、さまざまな扁平率のタイヤに対応することができる(図7(b))。
他の実施例について図8を用いて説明する。図8(a)は実施例の斜視図である。図8(b)は、タイヤに装着する例である。
調節機能をつけず、特定のタイヤに特化した構造としたものである。固定部13は腕部15を保持でき、タイヤで踏み越えられる重量に耐えることができれば、金属でも樹脂でもゴムでもよい。腕部15は、タイヤを側面から保持する部分であり、弾性があり、手でタイヤに取り付けられる程度の弾性力である。タイヤチェーン懸架部14はタイヤチェーン16の端を懸架するものである。実施例1と同様にタイヤ17の下付近に装着し、タイヤチェーン16を付け、車を若干移動することで、タイヤチェーン16をタイヤ17に巻きつける。図では、固定部13は幅広の形状であるが、針金状の形状であってもよい。
このような形態をとることで、安く量産可能となる。
本発明に係るタイヤチェーン取付具は、タイヤチェーン全般の産業上の利用可能性は大きいと解する。
1 タイヤチェーン取付具
2 フレーム
3 腕部
4 固定部
可動形腕部保持部
6 可動形腕部
7 タイヤサイズ調整部
8 挟持力調整部
9 ハンドル
10 ばね
11 タイヤチェーン懸架部
11B タイヤチェーン懸架部
12 長さ調整部
13 固定部
14 タイヤチェーン懸架部
15 腕部
16 タイヤチェーン
17 タイヤ
18 ホイール
19 車体
701 ボルト
1201 調整用ねじ部
1202 ガイド用ピン
1203 調整用ボルト
1204 ねじ穴
1205 ガイド用ピン挿入穴
1601 タイヤチェーン連結部
1602 タイヤチェーンサイド部

Claims (2)

  1. タイヤ17を該タイヤ17の幅方向の片側から挟持する腕部3と、
    前記腕部3に対し反対方向から前記タイヤ17を挟持して密着させるための可動形腕部6と、
    前記可動形腕部6を保持して前記腕部3と距離を調節する基台となる可動形腕部保持部5と、
    前記腕部3と前記可動形腕部保持部5を各々両端に備える固定部4と、
    前記固定部4の前記腕部3側の端部から外側へ突き出すように固定して取り付けられるタイヤチェーン懸架部11Aと、
    前記固定部4の前記可動形腕部保持部5側の端部からボルト701の螺合によって内側と外側への移動量を調整可能に取り付けられるタイヤチェーン懸架部11Bと、
    前記可動形腕部6と前記腕部3との距離を調節して前記タイヤ17を挟持する挟持力調整部8と、
    前記タイヤ17の幅の変更に対応して前記可動形腕部6と前記腕部3との距離を調整するタイヤサイズ調整部7とを備えて成り、
    前記挟持力調整部8、前記可動形腕部6及び前記タイヤサイズ調整部7は前記可動形腕部保持部5を介して前記固定部4に取り付けられ、
    前記可動形腕部6の側面にボルト701の端部が接触することで該可動形腕部6の位置決めを行い、前記タイヤサイズ調整部7による調整と、前記挟持力調整部8の調整によって前記可動形腕部6と前記腕部3とで前記タイヤ17を挟持し、適宜双方の前記タイヤチェーン懸架部11A・11Bの中心が前記タイヤ17の中心と重なる配置に調整可能であることを特徴とするタイヤチェーン取付具1。
  2. 前記固定部4の長手方向の長さを調整する固定部4の長さ調整部12を持ち、
    前記固定部4の長さ調整部12は、長手方向に伸びるねじ穴1204と、それに対応する調整用ねじ部1201と
    長手方向に伸びるガイド用ピン挿入穴1205と、それに対応するピン1202とを持つことを特徴とする請求項1に記載のタイヤチェーン取付具1。
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