JP5991948B2 - 製造実行システム - Google Patents

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Description

本発明は、生産情報に関するデータを一元管理することが可能で、ネットワーク負荷/サーバ負荷を低減させる機能を備えたプログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller, PLC)及びこれを用いた製造実行システム(Manufacturing Execution System, MES)に関する。
PLCは、MES上にある上位のデータベース(以下、DBという。)から制御に必要なレシピデータをPLC内部のメモリに取り込み、これを用いて制御対象機器を制御することによって生成した稼働実績データを逐次的に上位のDB(以下、上位DBという。)へ登録する。上位DBは、上位サーバによって管理され、レシピデータや稼働実績データの一元管理を行う。なお、レシピデータは、複数の制御パラメータを一つに関連付けたものであり、具体例としては、工程管理や生産管理における、制御対象機器の運転設定(素材の量や温度設定など)があげられる。
PLC内部へのレシピデータの取り込みに関して、1日分のデータを予め上位DBから取得しておき、1日の終了時に稼働実績データを上位DBへデータを格納することで、ネットワーク負荷を軽減する技術が提案されている(特許文献1参照)。但し、特許文献1には、上位サーバの負荷軽減に関する開示は無い。
また、PLCが上位のワークステーションの処理負荷状態を検知し、調整する技術が提案されている(特許文献2参照)。
また、電池によってバックアップされたSRAM(Static Random Access Memory)をメモリとして有するPLCが提案されている(特許文献3参照)。
特開2007−257010号公報 特開平7−56619号公報 特開平6−222811号公報
従来の技術では、生産情報データ(レシピデータ/稼働実績データ等)は、MES上の上位DBにて一元管理されるため、複数台のPLCがネットワークを介して上位DBへアクセスを行うこととなり、ネットワーク負荷や、上位DBを管理する上位サーバのCPU(Central Processing Unit)処理負荷が増大する課題があった。
また、従来のシステム構成では、PLCがネットワーク経由で上位DBにある生産情報データへアクセスする際、応答に時間がかかる課題があった。
また、従来のシステム構成では、ネットワーク通信障害時や上位サーバのダウン時にレシピデータを取得できないため、PLCの運転を開始・継続できない課題があった。
また、従来のシステム構成では、生産情報データをPLC内部にあるSRAMで管理する場合、データが失われる可能性があった。すなわち、生産情報データを単にPLC内部のSRAMに記録するだけでは、データの完全性を保証することが困難であった。なお、ここでのデータの完全性とは、データベース管理システム(DataBase Management System, DBMS)に備わるACID特性(原子性/一貫性/隔離性/耐久性)のことを指す。
従来のシステム構成では、生産情報データを単にPLC内部にあるSRAMで管理する場合、SRAMで管理している生産情報データを上位DBとやりとりするためには、上位DBを管理する上位サーバとの通信処理を行うためのプログラムを開発する必要があった。
一方、PLCが生成する稼働実績データを上位DBへ反映せず、PLCが具備するファイルシステム(リムーバブル型外部記憶装置の記憶メディア、メモリカード等。)へ生産データを蓄積するようにすれば、上位サーバのCPU負荷やネットワーク負荷の発生は抑えられるが、上位DBにおいてデータの一元管理ができない課題がある。この場合には、PLCが具備するファイルシステムがI/O(Input/Output)耐久回数に制限を持っていると、ファイルシステムへ稼働実績データを生データとして蓄積した場合、ファイルシステムが破損する課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ネットワーク通信障害時や上位サーバのダウン時にもプログラマブルロジックコントローラが運転を開始・継続することが可能であり、ネットワーク負荷や上位サーバのCPU処理負荷の増大を防止しつつデータの完全性を保証することができ、さらに、他のDBとデータをやりとりするにあたって特別なプログラムが不要である製造実行システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のプログラマブルロジックコントローラがネットワークを介して接続された製造実行システムであって、複数のプログラマブルロジックコントローラの各々は、複数の制御パラメータを含むレシピデータに基づいて制御プログラムを実行することにより稼働実績データを生成する制御実行部と、自局用のレシピデータ及び自局で生成した稼働実績データを格納するデータベースと、データベース内のデータを管理し、制御実行部との間でレシピデータ及び稼働実績データの入出力を行うデータベース管理部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク通信障害時や上位サーバのダウン時にも運転を開始・継続することが可能であり、ネットワーク負荷や上位サーバのCPU処理負荷の増大を防止しつつデータの完全性を保証することができ、さらに、他のDBとデータをやりとりするにあたって特別なプログラムが不要であるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかるプログラマブルロジックコントローラの実施の形態1の構成を示す図である。 図2は、制御プログラムを実行することによってCPUが実現する機能を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラを複数用いたMESの一例を示す図である。 図4は、内蔵するメモリ上で生産情報データを単にデータとして管理するプログラマブルロジックコントローラを用いたMESの一例を示す図である。 図5は、外付けメモリ上で生産情報データを単にデータとして管理するプログラマブルロジックコントローラを用いたMESの一例を示す図である。 図6は、実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラを複数用いたMESの別の一例を示す図である。 図7は、本発明にかかるプログラマブルロジックコントローラの実施の形態2の構成を示す図である。 図8は、フラッシュメモリを用いたメモリカードを外付けメモリとして有するPLCの構成の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる製造実行システム及びプログラマブルロジックコントローラの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるプログラマブルロジックコントローラの実施の形態1の構成を示す図である。PLC1000は、CPU1001、揮発性メモリ1030、不揮発性記憶装置1042及び通信I/F(interface)1050を有する。不揮発性記憶装置1042には、DB1041が構築されている。
図2は、制御プログラムを実行することによってCPUが実現する機能を示す図である。不揮発性記憶装置1042に格納されている制御プログラムをCPU1001が実行することにより、CPU1001には、スケジューラ1010、データベースアクセス用コマンド生成部1020、データベース管理部1040及び制御実行部1060の各機能部が形成される。
スケジューラ1010は、ユーザによって設定されたタイミングでデータベースアクセス用コマンド生成部1020にデータベース言語に従ったコマンドを生成させる。ここで、ユーザによって設定されたタイミングとは、計画的、定期的なタイミング(定刻、一定期間ごとなど)や、ユーザが設定した条件成立(ある接点がONなど)をトリガとするタイミングである。すなわち、スケジューラ1010は、ユーザによって設定されたタイミングで他の装置(上位サーバや他のPLCなど)が管理するDBとのデータ交信を行うために用いられる。データベースアクセス用コマンド生成部1020は、データベース言語に従い、任意の必要データをPLC1000が内蔵するDB1041に格納するためのコマンドや、任意の稼働実績データを他の装置のDBやPLC1000が内蔵するDB1041に格納するためのコマンドを生成する。データベース言語としては、例えばSQLを適用可能であるが、これ以外のデータベース言語を適用することも可能である。
データベース管理部1040は、DBMSとしての機能を有する。すなわち、データベース管理部1040は、DBMSに付随する機能であるレプリケーション機能及び分散DB機能を実行可能であり、DB1041内の生産情報データを、ACID特性を持って管理する。レプリケーション機能は、ネットワークを介したDB間でのデータのコピーを、DBMSへの設定のみで可能とする機能である。例えば、DB1041をマスタ、他の装置に構築されたDBをスレーブとして通信パラメータを設定することにより、DB1041の更新内容を他の装置に構築されたDBに反映させることができる。また、他の装置に構築されたDBをマスタ、DB1041をスレーブとして通信パラメータを設定することにより、他の装置に構築されたDBの更新内容をDB1041に反映させることができる。レプリケーション機能の主な目的は、様々な障害(例えば、システム障害/通信障害/記憶媒体の障害)に備えバックアップを取ることである。また、分散DB機能とは、ネットワークで相互接続された他の装置に構築されたDBを制御する機能である。レプリケーション機能を用いてDB間でデータをコピーすることにより、DBのACID特性を実現するとともに、ダウンタイムを短縮する効果が得られる。
データベース管理部1040は、データベースアクセス用コマンド生成部1020が生成したデータベース言語のコマンドを処理することによって、DBMSとしての機能を実行する。また、データベース管理部1040は、後述する制御実行部1060との間で後述するレシピデータ及び稼働実績データの入出力を行う。すなわち、DB1041内のレシピデータを制御実行部1060に渡し、制御実行部1060が生成して揮発性メモリ1030に格納した稼働実績データをDB1041に格納する。
レシピデータは、PLC1000が制御動作を行うために必要とする目標データであり、稼働実績データとは、PLC1000の動作結果として出力されるデータである。制御対象機器がレーザ加工機である場合を例とすると、レーザ加工機の加工ヘッドの目標位置の縦・横・高さの各方向の座標値はレシピデータであり、加工ヘッドの縦・横・高さの各方向の座標位置の実測値は稼働実績データである。
また、データベース管理部1040は、レプリケーション設定画面の表示機能を有している。レプリケーション設定画面で設定する内容(通信パラメータ)は、データの複製元(マスタ)及び複製先(スレーブ)を指定する情報、並びにマスタ及びスレーブのそれぞれにおける、DB、複製対象のテーブル、複製対象の行・列を指定する情報である。レプリケーション設定画面は、これらの情報の設定欄を備えている。レプリケーション設定画面は、PLC1000に接続されるコンピュータの画面上に表示させても良いし、PLC1000に装着される不図示の表示ユニットに表示させても良い。なお、PLC1000が不図示の表示部を備える構成である場合には、表示部に表示させても良い。
制御実行部1060は、データベース管理部1040から渡されたレシピデータに基づいてプログラムを実行して制御対象機器を制御することによって稼働実績データを生成し、生成した稼働実績データを揮発性メモリ1030に格納する。
揮発性メモリ1030は、制御実行部1060が生成した稼働実績データを一時格納する。
不揮発性記憶装置1042は、情報を不揮発に記憶可能であればどのような記憶装置でも適用可能である。不揮発性記憶装置1042は、半導体メモリカードとカードリーダライタとを組み合わせたものでも良い。
通信I/F1050は、ネットワークを通じて他の装置と通信するためのインタフェースである。なお、以下の説明では、特にことわりが無い場合は、PLC1000が他の装置と通信する際には、通信I/F1050を用いて通信が行われる。
図3は、実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラを複数用いたMESの一例を示す図である。MES500は、複数のPLC1000(1000,1000,・・・,1000)と、上位サーバ21及び上位DB22からなる上位システム20と、これらを接続するネットワーク30とを備える。上位DB22は、複数のPLC1000の各々が制御プログラムを実行する際に使用するレシピデータを格納している。PLC1000,1000,・・・,1000の各々は、図1、図2に示したPLC1000の各構成要素を備えているが、図3ではDB1041(1041,1041,・・・,1041)のみを図示している。なお、以下の説明では、PLC1000,1000,・・・,1000の各々を区別する必要がない場合には、参照符号の末尾に下付数字を付さずにPLC1000と表記する。PLC1000内部の各機能部についても同様である。
実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラの動作について説明する。ユーザがスケジューラ1010に予め設定したタイミング(計画的、定期的なタイミング、又はユーザが設定した条件成立をトリガとするタイミング)になると、データベースアクセス用コマンド生成部1020は、上位システム20から自局で制御実行部1060が制御プログラムを実行する際に用いるレシピデータを取得するためのコマンドを生成し、データベース管理部1040に出力する。データベース管理部1040は、データベースアクセス用コマンド生成部1020が生成したコマンドを受信すると、上位DB22に格納されている自局で制御実行部1060が制御プログラムを実行する際に用いるレシピデータをDBMSのレプリケーション機能によりDB1041に複製する。この際には、上位DB22がマスタ、DB1041がスレーブとなるように通信パラメータを設定することにより、上位DB22からDB1041へのデータの複製であることを特定する。
制御実行部1060は、レプリケーション機能によりDB1041に複製されたレシピデータに基づいてプログラムを実行し、制御対象機器を制御することによって稼働実績データを生成する。制御実行部1060は、生成した稼働実績データを揮発性メモリ1030に格納する。揮発性メモリ1030に稼働実績データが格納されると、データベースアクセス用コマンド生成部1020は、稼働実績データをDB1041に格納するための格納要求コマンドを生成する。データベース管理部1040は、このコマンドを処理し、揮発性メモリ130に格納されている稼働実績データをDB1041に格納する。
また、ユーザがスケジューラ1010に予め設定した別のタイミング(MES上の上位DBからレシピデータを取得するタイミングとは別のタイミング)になると、データベースアクセス用コマンド生成部1020は、稼働実績データを上位DB22に格納するためのコマンドを生成し、データベース管理部1040に出力する。データベース管理部1040は、DB1041に格納されている稼働実績データをDBMSのレプリケーション機能により上位DB22に複製する。この際には、上位DB22がスレーブ、DB1041がマスタとなるように通信パラメータを設定することにより、DB1041から上位DB22へのデータの複製であることを特定する。この動作により、DB1041内の稼働実績データが上位DB22にバックアップされる。バックアップを実行するタイミングとして、制御実行部1060が動作しない時間(制御対象機器が停止している夜間など)をスケジューラ1010に設定することで、PLC1000内での処理負荷が増大することを防ぐことができる。また、PLC1000〜1000の各々が時間をずらしてバックアップ処理を行うことで、ネットワーク30の負荷を低減できる。
上記の説明は、DB1041と上位DB22との間でのデータのやりとりの場合を例としているが、PLC1000〜1000の各々に設けられたDB1041〜1041間でデータをやりとりする場合も同様である。すなわち、稼働実績データのバックアップ先を他のPLC1000のDB1041とする場合には、データベース管理部1040は、他のPLC1000のDB1041がスレーブ、自局のDB1041がマスタとなるように通信パラメータを設定する。
ここで、メモリ上で生産情報データを単にデータとして管理するプログラマブルロジックコントローラを用いたMESにおける課題について説明する。図4は、内蔵するメモリ上で生産情報データを単にデータとして管理するプログラマブルロジックコントローラを用いたMESの一例を示す図である。図中の実線の矢印はレシピデータの流れを示し、破線の矢印は稼働実績データの流れを示している。MES400は、複数のPLC100〜100と、上位サーバ201及び上位DB202からなる上位システム200と、これらを接続するネットワーク300とを備える。PLC100〜100は、メモリ101〜101を有している。図4に示すMES400では、PLC100〜100の各々は上位DB202に格納されているレシピデータを、ネットワーク300を経由して取得した後に運転し、生成した稼働実績データをメモリ101〜101に格納し、メモリ101〜101に格納した稼働実績データを定期的に(メモリ101〜101に空きが無くなる前に)上位サーバ201へ送信して上位DB202に格納する。
MES400においては、PLC100〜100が上位DB202からレシピデータを取得する際や、上位DB202に格納する稼働実績データをPLC100〜100から上位サーバ201へ送信する際には、複数台のPLC100〜100がネットワーク300を経由して上位サーバ201へアクセスすることとなり、ネットワーク300の負荷や上位サーバ201のCPU処理負荷が増大する。また、生産情報データをやりとりするためには、PLC100〜100が上位DB202を制御する上位サーバ201との通信処理を行うためのプログラムを開発する必要がある。また、PLC100〜100がネットワーク300経由で上位DB202にある生産情報データへアクセスする際、応答に時間がかかる。さらに、ネットワーク300に通信障害が発生している時や上位サーバ201のダウン時にはレシピデータを取得できないため、PLC100〜100の運転を開始・継続できない。さらに、PLC100〜100の内部にある生産情報データを格納するメモリ101〜101がSRAMである場合、データが失われる可能性がある。
図5は、外付けメモリ上で生産情報データを単にデータとして管理するプログラマブルロジックコントローラを用いたMESの一例を示す図である。MES410は、複数のPLC100〜100と、上位サーバ201及び上位DB202からなる上位システム200と、これらを接続するネットワーク300とを備える。PLC100〜100には、外付きのメモリ102〜102が接続されている。図中の実線の矢印はレシピデータの流れを示し、破線の矢印は稼働実績データの流れを示している。図5に示すMES410では、DBMS機能による管理を行うことなく、PLC100〜100に外付けされるメモリ102〜102に単なるデータとして生産データを蓄積する。MES410においては、ネットワーク300の負荷や上位サーバ201のCPU負荷は発生しないものの、PLC100〜100が生成する稼働実績データが上位DB202へ反映されないため、生産情報データの一元管理ができない。
図3に示した実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラを用いたMES500においては、PLC1000〜1000の各々は、自局で制御実行部1060が制御プログラムを実行する際に用いるレシピデータを自局のDB1041〜1041へ複製することで、上位DB22の生産レシピデータを各局のDB1041〜1041へ分散格納できる。また、揮発性メモリ130に格納されている稼働実績データをDB1041に格納する際には、PLC1000はネットワーク30を通じた通信を行わないため、この際にネットワーク30に負荷が発生することはない。すなわち、運転中のPLCシステム1000〜1000は、各局すべてが自局のDB1041〜1041へアクセスすることで、上位DB202へのアクセスが集中することを回避でき、ネットワーク30の負荷及び上位サーバ21のCPU負荷を低減できる。レシピデータの取り込みや稼働実績データの格納する際の速度性能及び応答時間の定時性が改善される効果がある。
図3に示したMES500においては、PLC1000〜1000は、上位システム20とは独立して自局内のDB10411〜1041にて生産情報データを扱うため、ネットワーク30を通じて上位システム20へアクセスする必要がなくなる。このため、ネットワーク30の通信障害時や、上位サーバ21のシステムダウン時においても、PLC1000〜1000は連続運転することができる。
また、PLC1000が上位サーバ21や他のPLC1000と通信する際、DBMSとしての機能の一つであるレプリケーション機能を用いることで、PLC1000と上位サーバ21との間、又は、PLC1000同士の間のデータ同期、パラメータ設定のみで行うことができ、プログラム開発費用を抑えることができる。
個々のPLC1000内のDB1041へ分散格納されているデータに対し、DBMSの分散DB機能を用いることで、ユーザは任意のタイミングで任意のデータを一元管理されたデータとして取り扱うことが可能となる。すなわち、データベース管理部1040がデータベース言語による問い合わせを行うだけで、上位DB22や他のPLC1000内のDB1041に格納されている情報を参照することができる。
図6は、実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラを複数用いたMESの別の一例を示す図である。MES600は、複数のPLC1000(1000,1000,1000,・・・,1000)と、これらを接続するネットワーク30とを備える。PLC1000〜1000の各々は、図1、図2に示した各構成要素を備えているが、図6ではDB1041(1041,1041,1041,・・・,1041)のみを図示している。DB1041〜1041には、自局の制御実行部1060が制御プログラムを実行して制御対象機器を制御するのに必要なレシピデータが予め格納している。レシピデータは、PLC100〜1000の一つを代表局とし、代表局のDB1041〜1041に格納しておき、PLC1000〜1000の各々のデータベース管理部1040が、制御対象機器の制御を制御実行部1060が開始するのに先立って自局のDB1041〜1041に複製するようにしても良い。すなわち、自局の制御実行部1060が制御対象機器を制御するのに必要なレシピデータをDB1041〜1041に格納する方法は任意である。
PLC1000〜1000の各々が内蔵のDB1041〜1041を備えるため、上位サーバが存在しない小規模なシステムにおいても、PLC1000自体が生産情報データを管理することが可能となる。上位サーバが存在しないシステム構成とした場合でも、ネットワーク負荷の発生を抑えるなどの効果は、上位サーバが存在するMESと同様に得られる。
本実施の形態にかかるプログラマブルロジックコントローラ1000は、内部の不揮発性記憶装置1042にDB1041を構築し、データベース管理部1040がDBMSを用いて管理するため、ネットワーク300に通信障害が発生した時や上位サーバ21がダウンした時にも運転を開始・継続することが可能である。また、本実施の形態にかかるプログラマブルロジックコントローラ1000は、ネットワーク30の負荷や上位サーバ21のCPU処理負荷の増大を防止し、データの完全性を保証することができる。すなわち、不揮発性記憶装置1042にDB1041を構築し、データベース管理部1040がDBMSを用いて管理するため、DB1041内の生産情報データが失われることはなく、かつ、生産情報に関するデータを一元管理することが可能となる。さらに、本実施の形態にかかるプログラマブルロジックコントローラ1000は、上位DB22や他のPLC1000のDB1041とデータをやりとりするにあたって特別なプログラムは不要である。
実施の形態2.
図7は、本発明にかかるプログラマブルロジックコントローラの実施の形態2の構成を示す図である。プログラマブルロジックコントローラ2000は、CPU1001、不揮発性メモリ1002、揮発性メモリ1030及び通信I/F1050を備える。CPU1001、揮発性メモリ1030及び通信I/F1050は実施の形態1と同様である。
不揮発性メモリ1002はデータの書き込み回数に上限のない不揮発性記憶装置(MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)やReRAM(Resistance Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、バッテリーバックアップされたSRAMなど)であり、不揮発メモリ1002上にオンメモリでDB1003が構築されている。
CPU1001が制御プログラムを実行することによって実現する機能は、実施の形態1と同様である。すなわち、不揮発性メモリ1002に格納されている制御プログラムをCPU1001が実行することにより、CPU1001には、スケジューラ、データベースアクセス用コマンド生成部、データベース管理部及び制御実行部の各機能部が形成される。
PLC2000のCPU1001は、本体内に内蔵する不揮発性メモリ1002上にオンメモリで構築したDB1003にアクセスするため、フラッシュメモリを用いたメモリカードなどの外付けメモリへアクセスする時間と比べ、DBへのアクセス速度を高速化でき、応答性能を改善できる。図8は、フラッシュメモリを用いたメモリカードを外付けメモリとして有するPLCの構成の一例を示す図である。CPU1001は、外付けメモリであるメモリカード80に対しては、内部バス60及び外部バス70を通じ、メモリカードリーダライタ90を用いてアクセスする必要があるのに対し、不揮発性メモリ1002に対してアクセスは内部バス60を通じてアクセスできる。このため、不揮発性メモリ1002にDB1003を構築することで、外付けメモリであるメモリカード80にDBを構築する場合と比較して、DBへのアクセス速度を高速化でき、応答性能を改善できる。
また、書き込み耐久回数の上限を持たない不揮発性半導体メモリを不揮発性メモリ1002として適用することで、フラッシュメモリを用いたメモリカード80などの外付けメモリへアクセスする場合と比べてI/O耐久回数を意識する必要がなくなり、不揮発性メモリ1002のメンテナンス費用を抑えることができる。すなわち、フラッシュメモリを用いたメモリカード80などの外付けメモリに稼働実績データを生データとして蓄積した場合、I/O耐久回数に制限を持つファイルシステムが破損するという問題が解消される。
この他については実施の形態1と同様である。
以上のように、本発明にかかるプログラマブルロジックコントローラは、ネットワーク通信障害時や上位サーバのダウン時にも運転を開始・継続することが可能であり、ネットワーク負荷や上位サーバのCPU処理負荷の増大を防止しつつデータの完全性を保証することができ、さらに、他のDBとデータをやりとりするにあたって特別なプログラムが不要である点で有用であり、特に、MESへの適用に適している。
20,200 上位システム、21,201 上位サーバ、22,202 上位DB、30,300 ネットワーク、60 内部バス、70 外部バス、80 メモリカード、90 メモリカードリーダライタ、100,1000,2000 PLC、400,4110,500,600 MES、1001 CPU、1002 不揮発性メモリ、1010 スケジューラ、1020 データベースアクセス用コマンド生成部、1030 揮発性メモリ、1041,1003 DB、1042 不揮発性記憶装置、1050 通信I/F、1060 制御実行部。

Claims (3)

  1. 複数のプログラマブルロジックコントローラがネットワークを介して接続された製造実行システムであって、
    前記複数のプログラマブルロジックコントローラの各々は、
    複数の制御パラメータを含むレシピデータに基づいて制御プログラムを実行することにより稼働実績データを生成する制御実行部と、
    自局用の前記レシピデータ及び自局で生成した前記稼働実績データを格納するデータベースと、
    前記データベース内のデータを管理し、前記制御実行部との間で前記レシピデータ及び前記稼働実績データの入出力を行うデータベース管理部とを備え
    前記複数のプログラマブルロジックコントローラの一つは、前記複数のプログラマブルロジックコントローラの各局用の前記レシピデータを前記データベースに格納する代表局とされており、
    前記代表局を除く各プログラマブルロジックコントローラの前記データベース管理部は、前記代表局のデータベースに格納されている自局用の前記レシピデータを、自局の前記データベースに複製することを特徴とする製造実行システム。
  2. 前記データベース管理部は、前記データベース内のデータの複製に関する設定画面の表示機能を有することを特徴とする請求項1に記載の製造実行システム。
  3. 前記複数のプログラマブルロジックコントローラの各々は、前記データベースを、バッテリーバックアップされた不揮発メモリ上に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造実行システム。
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