JP5990281B2 - 接点装置及びこれを使用した電磁開閉器 - Google Patents

接点装置及びこれを使用した電磁開閉器 Download PDF

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Description

本発明は、所定間隔を保って配置された一対の固定接触子と、これら固定接触子に接離可能に配置された可動接触子とを有する接点装置及びこれを使用した電磁開閉器に関する。
電流路の開閉を行う接点装置として、従来、電磁継電器や電磁接触器などの電磁開閉器では、固定接触子及び可動接触子が接触している接点機構の閉成状態から電流を遮断して開成状態とするために可動接触子を固定接触子から離間させる開極時に発生するアークを消弧する接点機構が種々提案されている。
例えば、所定距離だけ離間して配設されたそれぞれ固定接点を有する一対の固定接触子と、これら一対の固定接触子に接離自在に配設された左右端に可動接点を有する可動接触子と、可動接触子を駆動する電磁石装置と、可動接触子及び固定接触子を収納する囲み部材とを備え、囲み部材の外側に可動接触子と平行にアーク消弧用の永久磁石を配置した電磁開閉装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−19148号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、永久磁石の磁力によってアークを引き伸ばして消弧し易くなるものの、固定接触子に可動接触子が接触している投入状態から可動接触子を離間させる電流遮断時すなわち開極時に発生するアークの足は、永久磁石の磁力によって可動接触子の可動接点を消弧空間側へ移動する。移動したアークの足は可動接触子の角部に留まってアーク足から生じる金属蒸気により可動接触子が消耗するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、開極時に固定接触子及び可動接触子間に発生するアークによる可動接触子の消耗を抑制することができる接点装置及びこれを使用した電磁開閉器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る接点装置の第1の態様は、消弧室内に所定間隔を持って固定配置された一対の固定接触子と、前記消弧室内に前記一対の固定接触子に対して接離可能に配設された可動接触子とを備え、前記可動接触子及び前記一対の固定接触子のいずれか一方に前記可動接触子が前記一対の固定接触子から離間する開極時に発生するアークの足を転流させる導電性のアーク転流板部を形成し、前記アーク転流板部は、前記可動接触子の前記一対の固定接触子とは反対側に接触し、前記一対の固定接触子に対向する位置に一対の固定接触子から離れる方向に折り曲げ延長する折曲延長部を有する取付板部と、該取付板部の折曲延長部から前記可動接触子の側縁に接触して延長する一対のアーク転流側板部とで構成されている。
この第1の態様によると、可動接触子及び一対の固定接触子の何れか一方の他方に対向する位置に形成された導電性のアーク転流板部で、可動接触子が一対の固定接触子から離間する際に発生するアークの足を可動接触子からアーク転流板部に転流させることができ、可動接触子及び一対の固定接触子のアーク転流部を設けた側の消耗を抑制することができる。
また、取付板部を可動接触子の一対の固定接触子とは反対側の面に取付けることにより、アーク転流板部を可動接触子に容易に装着することができる。しかも一対のアーク転流側板部によって可動接触子の側面が覆われるので、可動接触子の消耗をより少なくすることができる。
また、本発明に係る接点装置の第2の態様は、前記アーク転流板部が前記可動接触子より溶融温度の高い金属板で形成されている。
この第2の態様によると、アーク転流板部の溶融温度が可動接触子の溶融温度より高いので、アーク転流板部へアークの足を転流させることにより、アークによるダメージをアーク転流板部で請け負って可動接触子の消耗を抑制することができる。
また、本発明に係る電磁開閉器の第1の態様は、前述した第1の態様又はの態様に係る接点装置を備え、前記可動接触子が電磁石装置の可動鉄心に連結され、前記一対の固定接触子が外部接続端子に接続されている。
この構成によると、簡単な構成で開極時に発生するアークを確実に消弧して遮断性能を向上することができる接点装置及びこれを使用した電磁開閉器を提供することができる。
本発明によれば、可動接触子が一対の固定接触子から離間する開極時に可動接触子及び一対の固定接触子間にアークが発生したときに、可動接触子及び一対の固定接触子の一方の側のアークの足をアーク転流板部に素早く転流させて、可動接触子及び一対の固定接触子の一方の消耗抑制することができる。このため、可動接触子の寿命を長寿命化することができる。
また、上記効果を有する接点装置を電磁開閉器に適用することにより、簡易な構成で開極時に発生するアークによる可動接触子の消耗を抑制して長寿命化できる電磁接触器、電磁継電器等の電磁開閉器を提供することができる。
本発明を電磁接触器に適用した場合の第1の実施形態を示す断面図である。 第1の実施形態におけるアーク転流板部を示す斜視図である。 第1の実施形態におけるアーク転流板部によるアーク伸長状況を示す断面図である。 本発明を電磁接触器に適用した場合の第2の実施形態を示す断面図である。 第2の実施形態におけるアーク転流板部を示す斜視図である。 第2の実施形態におけるアーク転流板部によるアーク伸長状況を示す断面図である。 本発明を電磁接触器に適用した場合の第3の実施形態を示す断面図である。 第3の実施形態におけるアーク転流板部によるアーク伸長状況を示す断面図である。 第3の実施形態におけるアーク転流板部を示す斜視図である。 第3の実施形態の変形例を示すアーク転流板部の斜視図である。 第3の実施形態の他の変形例を示すアーク転流板部の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る接点装置を電磁接触器に適用した場合の第1の実施形態を示す断面図、図2は接点収納ケースの分解斜視図である。この図1及び図2において、10は電磁接触器であり、この電磁接触器10は接点機構を配置した接点装置100と、この接点装置100を駆動する電磁石ユニット200とで構成されている。
接点装置100は、図1及び図2から明らかなように、接点機構101を収納する消弧室としての接点収納ケース102を有する。この接点収納ケース102は、絶縁性を有し下端を開放した桶状体103と、この桶状体103の下端面に接合された金属角筒体104とで構成されている。金属角筒体104は、そのフランジ部105が後述する電磁石ユニット200の上部磁気ヨーク210にシール接合されて固定されている。
また、桶状体103の天板103aには、中央部に後述する一対の固定接触子111及び112を挿通する貫通孔106及び107が所定間隔を保って形成されている。
接点機構101は、図1に示すように、接点収納ケース102の天板103aの貫通孔106及び107に挿通されて固定された一対の固定接触子111及び112を備えている。これら固定接触子111及び112のそれぞれは、天板103aの貫通孔106及び107に挿通される上端に外方に突出するフランジ部113を有する接点支持導体部114と、この接点支持導体部114に連結されて天板103aの下面側に配設され内方端に平坦な接点部115を形成した接点導体部116とを備えている。
そして、固定接触子111及び112の接点導体部116に下方から対向するように例えば銅製の可動接触子130が配設されている。この可動接触子130は後述する電磁石ユニット200の可動鉄心212に固定された連結軸131に支持されている。この可動接触子130は、図1に示すように、中央部に連結軸131を挿通する貫通孔132が形成されている。
連結軸131は、上端に外方に突出するCリング又はEリングでなる止め輪131aによって固定リング131bが抜け止めされ、この固定リング131bの下側に可動接触子130が配置されている。
また、可動接触子130の一対の固定接触子111,112とは反対側の下端面にアーク転流板部133が配置されている。このアーク転流板部133は可動接触子130より溶融温度の高い導電性の金属材料例えば鉄、ステンレス鋼等で形成されている。
このアーク転流板部133は、図2に示すように、可動接触子130の一対の固定接触子111及び112とは反対側の下面に接触する取付板部134を有する。この取付板部134は、中央部に連結軸131を挿通する貫通孔135aを形成した中央板部135と、この中央板部135の左右両端部に形成された下方に折り曲げられた折曲部136a,136bと、この折曲部136a,136bの下端から中央板部135と平行に外方に延長する延長部137a,137bとで構成されている。そして、左右両端の延長部137a,137bの前後側面にそれぞれ上方に延長し、可動接触子130の前後両側面に嵌合する一対のアーク転流側板部138a及び138bが一体に形成されている。
そして、アーク転流板部133を、可動接触子130に装着する。このアーク転流板部133の装着は、可動接触子130の一対の固定接触子111及び112とは反対側の下面に取付板部134を接触させるとともに、可動接触子130の貫通孔132と取付板部134の貫通孔135aとを合致させ、さらにアーク転流側板部138a,138bを可動接触子130の前後側面に嵌合させることにより行う。
その後、連結軸131の固定リング133bより所定距離下側に形成されたフランジ部133cに連結軸131の回りに巻回される接触スプリング139を配置した状態で、可動接触子130及びアーク転流板部133の貫通孔132及び135a内に連結軸131を挿通してから固定リング133bを止め輪131aで固定する。これにより、連結軸131に可動接触子130及びアーク転流板部133が接触スプリング139によって固定リング133bに押し付けられた状態で配置される。
この可動接触子130は、釈放状態で、両端の接点部130aと固定接触子111及び112の接点導体部116の下板部の平坦な接点部115とが所定間隔を保って離間した状態となる。また、可動接触子130は、投入位置で、両端の接点部が固定接触子111及び112の接点導体部116の下端の平坦な接点部115に、接触スプリング139による所定の接触圧で接触するように設定されている。
さらに、接点収納ケース102の桶状体103の固定接触子111,112と可動接触子130との対向部に前後方向から対向する外周面に、図3に示すように、可動接触子130が一対の固定接触子111及び112から離間する際に発生するアークを引き伸ばす一対のアーク消弧用永久磁石142及び143が配設されている。
これら一対のアーク消弧用永久磁石143及び144は、厚み方向に互いの対向磁極面が同極例えばN極となるように着磁されている。そして、桶状体103の一対の固定接触子111,112と可動接触子130との対向位置の前後方向両外側には、図3に示すようにアーク消弧空間145及び146が形成されている。
したがって、可動接触子130が一対の固定接触子111及び112から離間する際に発生するアーク150は、図3に示すように、アーク消弧用永久磁石143及び144からの磁束により、アーク消弧用永久磁石143側のアーク消弧空間145側に引き伸ばされる。
このとき、可動接触子130では、一対の固定接触子111,112に対向する位置の前後端部にアーク転流板部133のアーク転流側板部138a及び138bが嵌合されているので、可動接触子130が一対の固定接触子111,112から離間した直後はアークの足は可動接触子130の前後端部の露出している角部130bに位置する。
しかしながら、次の瞬間には、アーク転流板部133のアーク転流側板部138aの上部側に転流し、アーク150の足がアーク消弧用永久磁石143及び144の磁束により引き伸ばされるに従ってアーク転流側板部138a及び138bの下端側に移動し、最終的に、図3に示すように、アーク転流側板部138a及び138bと延長部137a及び137bとの連結部に到達する。
電磁石ユニット200は、図1に示すように、側面から見てU字形状の磁気ヨーク201を有し、この磁気ヨーク201の底板部202の中央部に円筒状補助ヨーク203が固定されている。この円筒状補助ヨーク203の外側にスプール204が配置されている。
このスプール204は、円筒状補助ヨーク203を挿通する中央円筒部205と、この中央円筒部205の下端部から半径方向外方に突出する下フランジ部206と、中央円筒部205の上端より僅かに下側から半径方向外方に突出する上フランジ部207とで構成されている。そして、中央円筒部205、下フランジ部206及び上フランジ部207で構成される収納空間に励磁コイル208が巻装されている。
そして、磁気ヨーク201の開放端となる上端間に上部磁気ヨーク210が固定されている。この上部磁気ヨーク210は、中央部に固定鉄心211を嵌合支持する貫通孔210aが形成されている。
また、スプール204の中央円筒部205の上部側に固定鉄心211が配置されている。この固定鉄心211の対向する下部側に所定距離離間して可動鉄心212が配置され、この可動鉄心212と固定鉄心211との間に復帰スプリング214を配設されている。また、可動鉄心212に可動接触子130を支持する連結軸131が固定されている。
そして、固定鉄心211及び可動鉄心212が非磁性体製で有底筒状に形成されたキャップ230で覆われ、このキャップ230の開放端に半径方向外方に延長して形成されたフランジ部231が上部磁気ヨーク210の下面にシール接合されている。これによって、接点収納ケース102及びキャップ230によって、接点機構101及び固定鉄心211、可動鉄心212を密閉空間に配置する密封容器が形成されている。そして、接点収納ケース102及びキャップ230で形成される密封容器内に水素ガス、窒素ガス、水素及び窒素の混合ガス、空気、SF、He等のガスが封入されている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、固定接触子111が例えば大電流を供給する電力供給源に接続され、固定接触子112が負荷に接続されているものとする。
この状態で、電磁石ユニット200における励磁コイル208が非励磁状態にあって、電磁石ユニット200で可動鉄心212を下降させる励磁力を発生していない釈放状態にあるものとする。この釈放状態では、可動鉄心212が復帰スプリング214によって、固定鉄心211から下方に離れる方向に付勢される。
このため、可動鉄心212に連結軸131を介して連結されている接点機構101の可動接触子130の接点部130aが固定接触子111及び112の平坦な接点部115から下方に所定距離だけ離間している。このため、固定接触子111及び112間の電流路が遮断状態にあり、接点機構101が開極状態となっている。
この釈放状態から、負荷に電力を供給するには、電磁石ユニット200の励磁コイル208を励磁し、電磁石ユニット200で励磁力を発生させて、可動鉄心212を固定鉄心211で吸引することにより、可動鉄心212を復帰スプリング214の付勢力に抗して上昇させる。この可動鉄心212上昇が、可動鉄心212の上面が固定鉄心211の下面に当接することにより停止される。
このように、可動鉄心212が上昇することにより、可動鉄心212に連結軸131を介して連結されている可動接触子130も上昇し、その接点部130aが固定接触子111及び112の平坦な接点部115に接触スプリング139の接触圧で接触する。
このため、外部電力供給源の大電流が固定接触子111、可動接触子130、及び固定接触子112を通じて負荷に供給される閉極状態となる。
この接点機構101の閉極状態から、負荷への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット200の励磁コイル208の励磁を停止する。
これによって、電磁石ユニット200で可動鉄心212を上方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動鉄心212が復帰スプリング214の付勢力によって下降する。
この可動鉄心212が下降することにより、連結軸131を介して連結された可動接触子130が下降する。これに応じて接触スプリング139で接触圧を与えている間は可動接触子130が固定接触子111及び112に接触している。その後、接触スプリング139の接触圧がなくなった時点で可動接触子130が固定接触子111及び112から下方に離間する開極状態となる。
この開極状態となると、固定接触子111及び112の平坦な接点部115と可動接触子130の接点部130aとの間にアークが発生し、このアークによって電流の通電状態が継続される。
このとき、アーク消弧用永久磁石143及び144の対向磁極面がN極であり、その外側がS極であるので、このN極から出た磁束が、平面から見て各アーク消弧用永久磁石143及び144固定接触子111の接点部115と可動接触子130の接点部130aとの対向部のアーク発生部を可動接触子130の長手方向に内側から外側に横切ってS極に達して磁界が形成される。同様に、固定接触子112の接点部115と可動接触子130の接点部130aとのアーク発生部を可動接触子130の長手方向に内側から外側に横切ってS極に達して磁界が形成される。
したがって、アーク消弧用永久磁石143及び144の磁束がともに固定接触子111の接点部115及び可動接触子130の接点部130a間と、固定接触子112の接点部115及び可動接触子130の接点部130a間を可動接触子130の長手方向で互いに逆方向に横切ることになる。
このため、固定接触子111の接点部115と可動接触子130の接点部となる接点部130aとの間では、電流が固定接触子111側から可動接触子130側に流れるとともに、磁束Φの向きが内側から外側に向かう方向となる。このため、フレミングの左手の法則によって、可動接触子130の長手方向と直交し且つ固定接触子111の接点部115と可動接触子130との開閉方向と直交してアーク消弧空間145側に向かう大きなローレンツ力が作用する。
このローレンツ力によって、固定接触子111の接点部115と可動接触子130の接点部130aとの間に発生したアークが、固定接触子111の接点部115の側面からアーク消弧空間145内を通って可動接触子130の上面側に達するように大きく引き伸ばされて消弧される。
このとき、アークが外側のアーク消弧空間145内に引き伸ばされることにより、可動接触子130では、アークの足が可動接触子130の角部130bから素早くアーク転流板部133のアーク転流側板部138aに転流し、このアークの足がアーク転流側板部138aの下側に順次移動する。そして、最終的に、図3に示すように、アーク150がアーク消弧空間145の内壁面に沿って大きく引き伸ばされる。
したがって、可動接触子130にアークの足が留まる時間が僅かとなり、可動接触子130の消耗を抑制することができる。しかも、固定接触子111及び可動接触子130のアークの足間距離が大きく広がり、固定接触子111及び可動接触子130間にアークによって発生する金属蒸気の影響による電界強度の低下を防止して、アーク足間の電界強度をアーク電圧以上に維持することができる。このため、固定接触子111及び可動接触子130のアーク足の近傍の電極間に再発弧が発生することを確実に防止することができ、遮断性能を向上させることができる。
一方、電磁接触器10の投入状態で、固定接触子111,112に通電する電流の正負の極性を逆にした状態で、釈放状態とする場合には、固定接触子112から可動接触子130を通って固定接触子111側に電流が流れ、電流の方向が逆となることから、ローレンツ力がアーク消弧空間146側に作用し、アークがアーク消弧空間146側に引き伸ばされることを除いては同様の消弧機能が発揮される。
このように、上記第1の実施形態によれば、可動接触子130の接点部130aが固定接触子111及び112の接点部115に接触している投入状態から、可動接触子130の接点部130aを固定接触子111及び112の接点部115から離間させる開極時に、可動接触子130の接点部130aと固定接触子111及び112の接点部115との間にアークが発生する。このアークはアーク消弧用永久磁石143又は144の磁力によってアーク消弧空間145又は146に引き伸ばされる。
このとき、可動接触子130には、一対の固定接触子111,112に対向する前後側面にアーク転流板部133のアーク転流側板部138a,138bが嵌合されている。このため、アークが発生した後にアークがアーク消弧空間145又は146に引き伸ばされ始めることにより、可動接触子130側のアークの足は可動接触子130の角部130bから直ちにアーク転流側板部138a又は138bに転流し、その後、アークが消弧されるまでアークの足がアーク転流側板部138a又は138b上を下方に移動することになる。
したがって、可動接触子130にはアークの足が接触することはなくなり、アークによるダメージをアーク転流板部133側で請け負って、アーク足から生じる金属蒸気により可動接触子が消耗することを抑制することができる。しかも、アーク転流板部133が可動接触子130より溶融温度の高い鉄、ステンレス等の金属部材で構成されているので、可動接触子130に比較してアークによる消耗量をより抑制することができる。
この結果、可動接触子130の寿命を長寿命化することができ、電磁接触器10の信頼性を向上させることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、アーク転流板部133が取付板部134を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、取付板部134を省略してアーク転流側板部138a,138bと両者の下部間を連結する延長部137a,137bとで断面U字状に形成し、延長部137a,137bの前後方向の中央部を可動接触子130の下面に接触する凸部を形成し、この凸部を可動接触子130にねじ、ロウ付け、溶接等の固定手段で固定するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態ついて図4〜図6を伴って説明する。
この第2の実施形態では、アーク転流板部133の形状を上下逆転させたものである。
すなわち、第2の実施形態では、第1の実施形態で前述したアーク転流板部133が、図5に示すように、可動接触子130の一対の固定接触子111,112とは反対側の下面に接触する平板状の取付板部301と、この取付板部301の一対の固定接触子111,112に対向する左右端部側における前後端部にそれぞれ下方に延長するアーク転流側板部302a,302bが設けられた構成とされている。ここで、取付板部301には中央部に連結軸131を挿通する貫通孔301aが形成されている。
そして、上記構成を有するアーク転流板部133が取付板部301の上面を可動接触子130の下面に接触させ、且つ貫通孔301aを可動接触子130の貫通孔132に合致させた状態で、連結軸131に前述した第1の実施形態と同様に装着する。
このようにアーク転流板部133の取付板部301を可動接触子130の下面に接触させて連結軸131に装着し、図4に示すように、可動接触子130を一対の固定接触子111,112に対向させた状態とする。
この状態では、図6に示すように、可動接触子130の一対の固定接触子111,112に対向する位置でアークが発生する前後側面でアーク転流側板部302a及び302bが可動接触子130の前後両端部から一対の固定接触子111,112とは反対方向に下方に突出することになる。
その他の構成については前述した第1の実施形態と同様の構成を有し、図4〜図6において図1〜図3との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
したがって、上記第2の実施形態でも、前述した第1の実施形態と同様に、可動接触子130を固定接触子111,112から離間させる開極放開始状態としたときに可動接触子130の接点部130aと一対の固定接触子111,112の接点部115との間にアークが発生する。
このアークの足は可動接触子130の平坦な接点部130aと一対の固定接触子111,112の接点部115との間に発生するが、両接点部130a及び115が離れるにしたがって、一対の固定接触子111,112及び可動接触子130の幅方向外側に移動する。
そして、電磁石143及び144の磁束によってアーク消弧空間145又は146側に引き伸ばされ始めると、可動接触子130のアークの足が可動接触子130の角部130bから前後側面を下側に移動する。その後、可動接触子130の下側の角部130cからアーク転流板部133に転流し、アークの足がアーク転流板部133のアーク転流側板部302a,302bを下側に移動し、最終的に、アーク転流側板部302a,302bの下端部に達して図6に示すようにアークがアーク消弧空間145又は146の内壁に沿うように大きく引き伸ばされて消弧される。
したがって、第2の実施形態によると、アークが引き伸ばされることにより、アークの足が可動接触子130からアーク転流板部133に転流することになり、可動接触子の消耗を抑制することができる。この結果、可動接触子130の寿命を長寿命化することができ、電磁接触器10の信頼性を向上させることができる。
なお、上記第2の実施形態においても、アーク転流板部133の取付板部301の長手方向の中央部を切断除去して左右端部の取付板部301とアーク転流側板部302a,302bとで断面逆U字状の2組アーク転流板部を形成し、これらアーク転流板部を個別に可動接触子130の一対の固定接触子111,112とは反対側に、ねじ、ロウ付け、溶接等の固定手段によって固定するようにしてもよい。この場合でも、上記第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同様に取付板部301のアーク転流側板部302a及び302bに対応する上面側に可動接触子130の側面に嵌合するアーク転流側板部138a及び138bを形成するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、アーク転流板部を可動接触子130とは別体に構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アーク転流側板部138a及び138bを可動接触子130に一体に形成するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、電磁石ユニット200が固定鉄心211及び可動鉄心212を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、固定鉄心211を省略し、上部磁気ヨーク210と可動鉄心212との間に磁気的吸引部を形成するようにしてもよい。
また、電磁石ユニット200としては上記構成に限定されるものではなく、任意の構成を採用することができ、要は可動接触子130を一対の固定接触子111,112に対して接離可能に駆動できればよいものである。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、接点収納ケース102及びキャップ230で密封容器を構成し、この密封容器内にガスを封入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、遮断する電流が低い場合にはガス封入を省略するようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について図7〜図9を伴って説明する。
この第3の実施形態は、可動接触子にアーク転流板部を取付ける場合に代えて固定接触子にアーク転流板部を取付けるようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態では、電磁接触器10が図7に示すように構成されている。
この電磁接触器10は接点機構を配置した接点装置400と、この接点装置400を駆動する電磁石ユニット500とで構成されている。
接点装置400は、図7及び図8から明らかなように、接点機構401を収納する消弧室としての接点収納ケース402を有する。この接点収納ケース402は、金属製の下端部に外方へ突出するフランジ部403を有する金属角筒体404と、この金属角筒体404の上端を閉塞する平板状のセラミック絶縁基板で構成される固定接点支持絶縁基板405とを備えている。
金属角筒体404は、そのフランジ部403が後述する電磁石ユニット500の上部磁気ヨーク510にシール接合されて固定されている。
また、固定接点支持絶縁基板405には、中央部に後述する一対の固定接触子411及び412を挿通する貫通孔406及び407が所定間隔を保って形成されている。そして、固定接点支持絶縁基板405が角筒体404の上面にロウ付けされている。
接点機構401は、図7に示すように、接点収納ケース402の固定接点支持絶縁基板405の貫通孔406及び407に挿通されて固定された一対の固定接触子411及び412を備えている。これら固定接触子411及び412のそれぞれは、固定接点支持絶縁基板405の貫通孔406及び407に挿通される上端に外方に突出するフランジ部413を有する支持導体部414と、この支持導体部414に連結されて固定接点支持絶縁基板405の下面側に配設され内方側を開放したC字状部415とを備えている。
C字状部415は、固定接点支持絶縁基板405の下面に沿って外側に延長する上板部416とこの上板部416の外側端部から下方に延長する中間板部417と、この中間板部417の下端側から上板部416と平行に内方側すなわち固定接触子411及び412の対面方向に延長する下板部418とでC字状に形成されている。
ここで、支持導体部414とC字状部415とは、支持導体部414の下端面に突出形成されたピン414aをC字状部415の上板部416に形成された貫通孔420内に挿通した状態で例えばロウ付けによって固定されている。なお、支持導体部414及びC字状部415の固定は、ロウ付けに限らず、ピン414aを貫通孔420に嵌合させたり、ピン414aに雄ねじを形成し、貫通孔420に雌ねじを形成して両者を螺合させたりしてもよい。
また、固定接触子411及び412のC字状部415における中間板部417の内側面を覆うように、平面から見てC字状の磁性体板419が装着されている。このように、中間板部417の内側面を覆うように磁性体板419を配置することにより、中間板部417を流れる電流によって発生する磁場をシールドすることができる。
この磁性体板419は、中間板部417の周囲を覆うように形成してもよく、中間板部417に流れる電流による磁場をシールドできればよい。
そして、固定接触子411及び412のC字状部415にそれぞれ、アークの発生を規制する合成樹脂材製の絶縁カバー421が装着されている。
このように、固定接触子411及び412のC字状部415に絶縁カバー421を装着することにより、このC字状部415の内周面では下板部418の上面側のみが露出されて接点部418aとされている。
そして、固定接触子411及び412のC字状部415内に両端部を配置するように可動接触子430が配設されている。この可動接触子430は後述する電磁石ユニット500の可動プランジャ515に固定された連結軸431に支持されている。この可動接触子430は、図7に示すように、中央部の連結軸431の近傍が下方に突出する凹部432が形成され、この凹部432に連結軸431を挿通する貫通孔433が形成されている。
連結軸431は、上端に外方に突出するフランジ部431aが形成されている。この連結軸431に下端側から接触スプリング434に挿通し、次いで可動接触子430の貫通孔433を挿通して、接触スプリング434の上端をフランジ部431aに当接させこの接触スプリング434で所定の付勢力を得るように可動接触子430を例えばCリング435によって位置決めする。
この可動接触子430は、釈放状態で、両端の接点部430aと固定接触子411及び412のC字状部415の下板部418の接点部418aとが所定間隔を保って離間した状態となる。また、可動接触子430は、投入位置で、両端の接点部430aが固定接触子411及び412のC字状部415の下板部418の接点部418aに、接触スプリング434による所定の接触圧で接触するように設定されている。
さらに、接点収納ケース402の角筒体404の前後方向の外周面には、図8に示すようにアークを引き伸ばして消弧するアーク消弧用永久磁石443及び444が配置されている。
また、接点収納ケース402の角筒体404の内周面には、図7及び図8に示すように、例えば合成樹脂材で有底角筒状に形成された絶縁筒体440が配設されている。この絶縁筒体440には、固定接触子411及び412の接点部418aと可動接触子430の接点部418との対向部の前後位置にそれぞれアーク消弧室445及び446が形成されている。
また、固定接触子411及び412の下板部418には、可動接触子430の接点部430aに対向する接点部418aの下面側にはアーク転流板部450が固定されている。このアーク転流板部450は一対の固定接触子411及び412より溶融温度の高い導電性の金属材料例えば鉄、ステンレス鋼等で形成されている。
このアーク転流板部450は、図8及び図9に示すように、上板部451とこの上板部451の前後端部に下板部418の前後側面と平行に下方に延長する前後側板部452及び453とで略逆U字状に形成されている。
電磁石ユニット500は、図7に示すように、側面から見て扁平なU字形状の磁気ヨーク501を有し、この磁気ヨーク501の底板部502の中央部に円筒状補助ヨーク503が固定されている。この円筒状補助ヨーク503の外側にスプール504が配置されている。
このスプール504は、円筒状補助ヨーク503を挿通する中央円筒部505と、この中央円筒部505の下端部から半径方向外方に突出する下フランジ部506と、中央円筒部505の上端から半径方向外方に突出する上フランジ部507とで構成されている。そして、中央円筒部505、下フランジ部506及び上フランジ部507で構成される収納空間に励磁コイル508が巻装されている。
そして、磁気ヨーク501の開放端となる上端間に上部磁気ヨーク510が固定されている。この上部磁気ヨーク510は、中央部にスプール504の中央円筒部505に対向する貫通孔510aが形成されている。
そして、スプール504の中央円筒部505内に、底部と磁気ヨーク501の底板部502との間に復帰スプリング514を配設した可動プランジャ515が上下に摺動可能に配設されている。この可動プランジャ515には、上部磁気ヨーク510から上方に突出する上端部に半径方向外方に突出する周鍔部516が形成されている。
また、上部磁気ヨーク510の上面に、例えば外形が方形で円形の中心開口521を有して環状に形成された永久磁石520が可動プランジャ515の周鍔部516を囲むように固定されている。この永久磁石520は上下方向すなわち厚み方向に上端側を例えばN極とし、下端側をS極とするように着磁されている。なお、永久磁石520の中心開口521の形状は周鍔部516の形状に合わせた形状とし、外周面の形状は円形、方形等の任意の形状とすることができる。
そして、永久磁石520の上端面に、永久磁石520と同一外形で可動プランジャ515の周鍔部516の外径より小さい内径の貫通孔524を有する補助ヨーク525が固定されている。この補助ヨーク525の下面に可動プランジャ515の周鍔部516が当接されている。
また、可動プランジャ515の上端面には可動接触子430を支持する連結軸431が螺着されている。
そして、可動プランジャ515が非磁性体製で有底筒状に形成されたキャップ530で覆われ、このキャップ530の開放端に半径方向外方に延長して形成されたフランジ部531が上部磁気ヨーク510の下面にシール接合されている。これによって、消弧室402及びキャップ530が上部磁気ヨーク510の貫通孔510aを介して連通される密封容器が形成されている。そして、消弧室402及びキャップ530で形成される密封容器内に水素ガス、窒素ガス、水素及び窒素の混合ガス、空気、SF等のガスが封入されている。
この第3の実施形態によると、電磁石ユニット500の励磁コイル508が非通電状態である状態では、可動プランジャ515が復帰スプリング514によって上方に付勢されている。このため、図7に示すように、可動プランジャ515の周鍔部516が補助ヨーク525の下面に当接しており、可動接触子430が固定接触子411及び412の下板部418から上方に離間している。このため、固定接触子411及び412間の電流路が遮断状態にあり、接点機構401が開極状態となっている。
このように、電磁石ユニット500の釈放状態では、可動プランジャ515に復帰スプリング514による付勢力と環状永久磁石520による吸引力との双方が作用しているので、可動プランジャ515が外部からの振動や衝撃等によって不用意に下降することがなく、誤動作を確実に防止することができる。
この釈放状態から、電磁石ユニット500の励磁コイル508を励磁すると、この電磁石ユニット500で励磁力を発生させて、可動プランジャ515を復帰スプリング514の付勢力及び環状永久磁石520の吸引力に抗して下方に押し下げる。
そして、可動プランジャ515が復帰スプリング514の付勢力及び環状永久磁石520の吸引力に抗して速やかに下降する。これにより、可動プランジャ515の下降が、周鍔部516の下面が上部磁気ヨーク510の上面に当接することにより停止される。
このように、可動プランジャ515が下降することにより、可動プランジャ515に連結軸431を介して連結されている可動接触子430も下降し、その接点部430aが固定接触子411及び412の接点部418aに接触スプリング434の接触圧で接触する。
このため、外部電力供給源の大電流が固定接触子411、可動接触子430、及び固定接触子412を通じて負荷に供給される閉極状態となる。
この接点機構401の閉極状態から、負荷への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット500の励磁コイル508の励磁を停止する。
これによって、電磁石ユニット500で可動プランジャ515を下方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動プランジャ515が復帰スプリング514の付勢力によって上昇し、周鍔部516が補助ヨーク525に近づくに従って環状永久磁石520の吸引力が増加する。
この可動プランジャ515が上昇することにより、連結軸431を介して連結された可動接触子430が上昇する。これに応じて接触スプリング434で接触圧を与えている間は可動接触子430が固定接触子411及び412に接触している。その後、接触スプリング434の接触圧がなくなった時点で可動接触子430が固定接触子411及び412から上方に離間する開極状態となる。
この開極状態となると、固定接触子411及び412の接点部418aと可動接触子430の接点部430aとの間にアークが発生し、このアークによって電流の通電状態が継続される。このとき、固定接触子411及び412のC字状部415の上板部416及び中間板部417を覆う絶縁カバー421が装着されているので、アークが固定接触子411及び412の接点部418aと可動接触子430の接点部430aとの間のみに発生させることができる。このため、アークが固定接触子411及び412のC字状部415上を動くことを確実に防止してアークの発生状態を安定させることができ、消弧性能を向上させることができる。しかも、固定接触子411及び412の両側面も絶縁カバー421で覆われているので、アークの先端が短絡することも確実に防止することができる。
また、C字状部415の上板部416及び中間板部417が絶縁カバー421で覆われているので、可動接触子430の両端部とC字状部415の上板部416及び中間板部417の間の絶縁カバー421によって絶縁距離を確保することができ、可動接触子430の可動方向の高さを短縮することができる。したがって、接点装置400を小型化することができる。
また、固定接触子411及び412の接点部418aと可動接触子430の接点部430aとの間に発生したアークの足は、図8に示すように、アーク消弧用永久磁石444によって引き伸ばされる。このため、可動接触子430側では側面を伝って上端側に転流する。一方、固定接触子411及び412の下板部418では、図8に示すように、アークの足が側面を伝って下方に転流し、アーク転流板部450の側板部453を伝って下端に達する。
この結果、固定接触子411及び412にはアークの足が接触することはなくなり、アークによるダメージをアーク転流板部450側で請け負って、アーク足から生じる金属蒸気により固定接触子が消耗することを抑制することができる。しかも、アーク転流板部450が固定接触子411,412より溶融温度の高い鉄、ステンレス等の金属部材で構成されているので、固定接触子411,412に比較してアークによる消耗量をより抑制することができる。したがって、固定接触子411,412の寿命を長寿命化することができ、電磁接触器10の信頼性を向上させることができる。
なお、上記第3の実施形態においては、アーク転流板部450が逆U字形状に形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図9とは上下反転させた略U字状として下板部418に取付けるようにしてもよい。
さらには、アーク転流板部450を別体に形成する場合に代えて、図11に示すように、下板部418に直接アーク転流板部461及び462を形成するようにしてもよい。
また、電磁石ユニット500としては上記構成に限定されるものではなく、任意の構成を採用することができ、要は可動接触子430を一対の固定接触子411,412に対して接離可能に駆動できればよいものである。
また、上記第3の実施形態においては、接点収納ケース402及びキャップ530で密封容器を構成し、この密封容器内にガスを封入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、遮断する電流が低い場合にはガス封入を省略するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態においては、本発明を電磁接触器に適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電磁継電器等の他の電磁開閉器にも本発明を適用することができる。
10…電磁接触器、100…接点装置、101…接点機構、102…接点収納ケース(消弧室)、103…桶状体、104…金属角筒体、111,112…固定接触子、114…支持導体部、115…接点部、130…可動接触子、130a…接点部、130b,130c…角部、131…連結軸、133…アーク転流板部、134…取付板部、135…中央板部、135a…貫通孔、136a,136b…折曲部、137a,137b…延長部、138a,138b…アーク転流側板部、139…接触スプリング、145,146…アーク消弧空間、200…電磁石ユニット、201…磁気ヨーク、203…円筒状補助ヨーク、204…スプール、208…励磁コイル、210…上部磁気ヨーク、211…固定鉄心、212…可動鉄心、214…復帰スプリング、301…取付板部、302a,302b…アーク転流側板部、400…接点装置、401…接点機構、402…接点収納ケース(消弧室)、403…桶状体、404…金属角筒体、411,412…固定接触子、414…支持導体部、415…接点部、430…可動接触子、430a…接点部、431…連結軸、439…接触スプリング、445,446…アーク消弧空間、450…アーク転流板部、500…電磁石ユニット、501…磁気ヨーク、503…円筒状補助ヨーク、504…スプール、508…励磁コイル、510…上部磁気ヨーク、511…固定鉄心、512…可動鉄心、514…復帰スプリング

Claims (3)

  1. 消弧室内に所定間隔を持って固定配置された一対の固定接触子と、
    前記消弧室内に前記一対の固定接触子に対して接離可能に配設された可動接触子とを備え、
    前記可動接触子に当該可動接触子が前記一対の固定接触子から離間する開極時に発生するアークの足を転流させる導電性のアーク転流板部を形成し、
    前記アーク転流板部は、前記可動接触子の前記一対の固定接触子とは反対側に接触し、
    前記一対の固定接触子に対向する位置に一対の固定接触子から離れる方向に折り曲げ延長する折曲延長部を有する取付板部と、該取付板部の折曲延長部から前記可動接触子の側縁に接触して延長する一対のアーク転流側板部とで構成されている
    ことを特徴とする接点装置。
  2. 前記アーク転流板部は前記可動接触子より溶融温度の高い金属板で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接点装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の接点装置を備え、前記可動接触子が電磁石装置の可動鉄心に連結され、前記一対の固定接触子が外部接続端子に接続されていることを特徴とする電磁開閉器。
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