JP5990118B2 - 静電噴霧装置、および静電噴霧装置の制御方法 - Google Patents

静電噴霧装置、および静電噴霧装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、噴霧安定性に優れた静電噴霧装置、および静電噴霧装置の制御方法に関する。
従来から、容器内の液体をノズル(以下、スプレー電極と称する)から噴射する噴霧装置が幅広い分野に適用されている。この種の噴霧装置として、電気流体力学(EHD:Electro Hydrodynamics)により液体を霧化して噴霧する静電噴霧装置が知られている。この静電噴霧装置は、スプレー電極の先端部に電場を形成し、その電場を利用してスプレー電極の先端部から液体を霧化噴射するものである。そのような静電噴霧装置を開示する文献として、特許文献1が知られている。
国際特許公開公報WO2004/089552A2(2004年10月21日公開)
しかしながら、特許文献1等の従来の技術には次のような点で改善の余地がある。
一般に、静電噴霧装置は、基準電極とスプレー電極との間に電場を形成し、その電場を利用してスプレー電極の先端部から液体を霧化噴射するところ、従来の静電噴霧装置は、特に運転開始直後の期間であって、所望の噴霧量が得られるまでに時間を要しうる(以下、「スタートアップ期間」と称する場合もある)。そして、従来の静電噴霧装置は、電場が不安定になる、噴霧量の変動が大きくなる、液体の噴霧角度が大きくなるといった問題、さらに、噴霧された液体が静電噴霧装置側に戻り、装置表面が濡れてしまうという問題(Face-wet)も発生しうる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、噴霧の安定性を高めることが可能な静電噴霧装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記の課題を解決するために、先端から物質を噴霧する第1電極と、上記第1電極との間で電圧が印加される第2電極と、を備え、上記第1電極および上記第2電極はそれぞれ、装置表面に形成された第1開口部および第2開口部の内部に配置されており、さらに、上記第1開口部と上記第2開口部との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極を備え、上記第1電極または上記第2電極と、上記第3電極との間の電圧の大きさを、上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御することを特徴としている。
本発明の一態様に係る静電噴霧装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、上記静電噴霧装置は、先端から物質を噴霧する第1電極と、上記第1電極との間で電圧が印加される第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極と、を備えており、上記第1電極と上記第2電極との間に第1電圧を印加する電圧印加工程と、上記第1電極または上記第2電極と、上記第3電極との間の電圧の大きさを、上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する電圧制御工程と、を含むことを特徴としている。
静電噴霧装置では、第1電極と第2電極との間に電圧が印加されることで、第1電極と第2電極との間に電場が形成される。このとき、第1電極は正に帯電し、第2電極は負に帯電する(その逆でもよい)。これにより、第1電極は正帯電した物質を噴霧する。また、第2電極は電極近傍の空気をイオン化して負帯電させる。負帯電した空気は、電極間に形成された電場と負帯電された空気粒子間の反発力とによって第2電極から遠ざかる動きをする。この動きが空気の流れ(以下、イオン流と称する場合もある)を生み、このイオン流によって正帯電した物質が静電噴霧装置から離れる方向へと噴霧される。
このとき、本願発明者らは、従来の静電噴霧装置では、特に運転開始直後の期間であって、所望の噴霧量が得られるまでのスタートアップ期間に所望の噴霧量を得られないという課題が潜在することを見出した。さらに、本願発明者らは、この課題に対して、上記第1開口部と上記第2開口部との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極を設け、かつ、第1電極または第2電極と、第3電極との間に印加する電圧の大きさが上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲内にある場合、スタートアップ期間における噴霧の安定性が高まることを見出した。
そこで、噴霧の安定性が高まる電圧の大きさであって、第1電極または第2電極と、第3電極との間に印加する電圧の大きさを所定の範囲とすることにより、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、スタートアップ期間を含め、運転期間を通して噴霧の安定性を高めることができる。
なお、「所定の範囲」は、上記第1開口部と上記第2開口部との間に印加される電圧の大きさ等によって異なるものであり、一意に決まるものではない。
また、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記第1電極と上記第2電極との間に上記第3電極を備える構成であってもよい。
本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記の構成を備えることにより、第1電極の先端部に形成される電場を、さらに物質噴霧に好適な電場とすることができ、噴霧の安定性をさらに高めることができる。
また、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記第3電極における電流値を所定の範囲内に制御する電流制御手段を備える構成であってもよい。
第1電極または第2電極と、第3電極との間に印加する電圧の大きさに応じてスタートアップ期間における噴霧の安定性が変化する。
そこで、スタートアップ期間における噴霧の安定性をもたらす上記第3電極の電流値の範囲を予め把握し、その範囲を「所望の範囲」とする。そして、上記電流制御手段が上記第3電極における電流値を当該所定の範囲内に制御することにより、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、スタートアップ期間を含め、運転期間を通して噴霧の安定性を高めることができる。
また、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記第1電極と上記第2電極との間に6kVの電圧が印加されるとき、上記第2電極と上記第3電極との間の電圧は、2kv以上、かつ、2.4kv以下に制御される構成であってもよい。
また、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記第1電極と上記第2電極との間に5.5kVの電圧が印加されるとき、上記第2電極と上記第3電極との間の電圧は、1.9kv以上、かつ、2.3kv以下に制御される構成であってもよい。
また、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記第1電極と上記第2電極との間に5kVの電圧が印加されるとき、上記第2電極と上記第3電極との間の電圧は、1.8kv以上、かつ、2.2kv以下に制御される構成であってもよい。
上記各構成によれば、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、スタートアップ期間を含め、運転期間を通して噴霧の安定性を高めることができる。
また、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、上記第1電極と上記第2電極との間に電圧を印加する電源を備えるとともに、上記第3電極は、零電流に制御される構成であってもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、第3電極へ通電する必要がなく、上記第1電極および上記第2電極と上記第3電極とを電気的に非接続の状態で装置の運転を行うことができる。これにより、本発明の一態様に係る静電噴霧装置は、第3電極へ通電するための電源を設ける必要がないため、低コストで製造でき、かつ、回路設計等を簡略化することもできる。
本発明に係る静電噴霧装置は、先端から物質を噴霧する第1電極と、上記第1電極との間で電圧が印加される第2電極と、を備え、上記第1電極および上記第2電極はそれぞれ、装置表面に形成された第1開口部および第2開口部の内部に配置されており、さらに、上記第1開口部と上記第2開口部との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極を備え、上記第1電極または上記第2電極と、上記第3電極との間の電圧の大きさを、上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御することが可能な構成である。
また、本発明に係る静電噴霧装置の制御方法は、上記静電噴霧装置は、先端から物質を噴霧する第1電極と、上記第1電極との間で電圧が印加される第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極と、を備えており、上記第1電極と上記第2電極との間に第1電圧を印加する電圧印加工程と、上記第1電極または上記第2電極と、上記第3電極との間の電圧の大きさを、上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する電圧制御工程と、を含む構成である。
それゆえ、発明に係る静電噴霧装置、および静電噴霧装置の制御方法は、噴霧の安定性を高めることができるという効果を奏する。
本実施の形態に係る静電噴霧装置の概略図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置の外観を説明するための図である。 本実施の形態に係る、スプレー電極、基準電極、ガード電極を説明するための図である。 本実施の形態に係る電源装置の構成図の一例を示す。 本実施の形態に係る電源を説明するための図である。 従来の静電噴霧装置を用いたときの、時間日数と噴霧量との関係を説明するためのグラフである。 従来の静電噴霧装置を用いた場合の、運転開始3日経過後の先端部の写真を示す図である。 従来の静電噴霧装置を用いた場合の、25日経過後のスプレー電極1の先端部の写真を示す図である。 スプレー電極とガード電極との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極と基準電極との間に印加される電圧の大きさの中ほどに設定したときの電場の様子を説明するための図である。 スプレー電極とガード電極との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極と基準電極との間に印加される電圧の大きさより僅かに低くしたときの電場の様子を説明するための図である。 スプレー電極とガード電極との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極と基準電極との間に印加される電圧の大きさよりも極めて低くしたときの電場の様子を説明するための図である。 スプレー電極と基準電極との間に6kVの電圧を印加したときの、基準電極とガード電極との間に印加される電圧と、ガード電極における電流値との関係を示すグラフである。 スプレー電極と基準電極との間に5.5kVの電圧を印加したときの、基準電極とガード電極との間に印加される電圧と、ガード電極における電流値との関係を示すグラフである。 スプレー電極と基準電極との間に5kVの電圧を印加したときの、基準電極とガード電極との間に印加される電圧と、ガード電極における電流値との関係を示すグラフである。 本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法の一例を示す上面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法の一例を示す上面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法の一例を示す上面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極の一配置例を示す上面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極の一配置例を示す上面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極の一配置例を示す上面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極の一配置例を示す正面図である。 本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極の一配置例を示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態に係る静電噴霧装置100について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔静電噴霧装置100について〕
静電噴霧装置100は、芳香油、農産物用化学物質、医薬品、農薬、殺虫剤、空気清浄化薬剤等の噴霧等に用いられる装置であり、スプレー電極(第1電極)1と、基準電極(第2電極)2と、電源装置3と、ガード電極(第3電極)4と、を備える。
まず、静電噴霧装置100の外観を図2により説明する。図2は、静電噴霧装置100の外観を説明するための図である。
図示するように、静電噴霧装置100は、直方形状である。その装置の一面に、スプレー電極1および基準電極2が配設されている。スプレー電極1は、基準電極2の近傍に位置する。また、スプレー電極1を取り囲むように環状の開口11が、基準電極2を取り囲むように環状の開口12が、それぞれ形成されている。スプレー電極1と基準電極2との間には電圧が印加され、それによりスプレー電極1と基準電極2との間に電場が形成される。スプレー電極1からは正帯電した液滴が噴霧される。基準電極2は、電極近傍の空気をイオン化して負帯電させる。そして、負帯電した空気は、電極間に形成された電場と負帯電された空気粒子間の反発力とによって基準電極2から遠ざかる動きをする。この動きが空気の流れ(以下、イオン流と称する場合もある)を生み、このイオン流によって正帯電した液滴が静電噴霧装置100から離れる方向へと噴霧される。
ガード電極4は、開口11と開口12との間に設けられている。ガード電極4は、図2のような矩形に限られず、線状、点状等により形成されていてよい。ガード電極4は、開口11と開口12との間に設けられ、より好ましくは、スプレー電極1の先端部に形成される電場を物質噴霧に好適な電場とするために、スプレー電極1と基準電極2とを結ぶ線上に重なるように配置される。
静電噴霧装置100は、直方形状ではなく、他の形状であってもよい。また、開口11、開口12は、環状とは異なる形状であってよく、その開口寸法も適宜調整されてよい。
〔スプレー電極1、基準電極2、ガード電極4について〕
スプレー電極1、基準電極2、およびガード電極4を図3により説明する。図3は、スプレー電極1、基準電極2、ガード電極4を説明するための図である。
スプレー電極1は、金属性キャピラリ(例えば、304型ステンレス鋼など)等の導電性導管と、先端部である先端部5とを有する。スプレー電極1は、電源装置3を介して基準電極2と電気的に接続される。先端部5からは噴霧物質(以下、単に「物質」と称する)が噴霧される。スプレー電極1は、スプレー電極1の軸心に対して傾斜する傾斜面9を有し、先端部5に向かうほど先端が細く、尖った形状である。
基準電極2は、金属ピン(例えば、304型スチールピンなど)等の導電性ロッドからなる。スプレー電極1および基準電極2は、一定の間隔をあけて離間し、互いに平行に配置されている。また、スプレー電極1および基準電極2は、例えば、互いに8mmの間隔をあけて配置される。
電源装置3は、スプレー電極1と基準電極2との間に高電圧を印加する。例えば、電源装置3は、スプレー電極1と基準電極2との間に1−30kVの間の高電圧(例えば、3−7kV)を印加する。高電圧が印加されると電極間に電場が形成され、誘電体10の内部に電気双極子が生じる。このとき、スプレー電極1は正に帯電し、基準電極2は負に帯電する(その逆でもよい)。そして、負の双極子が正のスプレー電極1に最も近い誘電体10の表面に生じ、正の双極子が負の基準電極2に最も近い誘電体10の表面に生じ、帯電したガスおよび物質種が、スプレー電極1および基準電極2によって放出される。ここで、上述したように、基準電極2において生成される電荷は、液体の極性とは逆の極性の電荷である。したがって、液体の電荷は、基準電極2において生成される電荷によって平衡化される。それゆえ、静電噴霧装置100は、電荷平衡の原理に基づき、電流フィードバック制御によって、噴霧の安定性を図ることができる。
さらに、電源装置3は、スプレー電極1とガード電極4との間、および/または、基準電極2とガード電極4との間にも電圧を印加する。その詳細は、図5により説明する。
ガード電極4は、導電性材料からなる電極であり、例えば導電性プラスチックなどの導電体が一例として挙げられる。ガード電極4は、誘電体10の上に配置されてもよいし、誘電体10に形成された窪みや開口部の内部に配置されてもよい。
なお、ガード電極4は、静電噴霧装置100の内部に組み込まれ、外部に露出しない構成で実現されてもよい。一例として、ガード電極4が薄い誘電体のフィルムにより覆われる構成が挙げられる。これにより、ガード電極4に接触することにより生じうる感電を未然に防止することもできる。このように、スプレー電極1の先端部に形成される電場が物質噴霧に好適な電場となる上記の機能を果たすのであれば、ガード電極4は、様々な形態、配置により実現されてよい。
なお、本実施の形態に係る電圧調整方法、ガード電極4の配置例については、様々な実施例を図15〜図22により後述する。
静電噴霧装置100は、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間の電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する。ここで、所定の範囲とは、スタートアップ期間における噴霧の安定性が高まる電圧の大きさであって、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間に印加される電圧の大きさの範囲をいう。また、スプレー電極1から噴霧される液体がテイラーコーン状であるときに噴霧が安定していると言うことができる。
誘電体10は、例えばナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ポリプロピレン、ナイロン66またはポリアセチル−ポリテトラフルオロエチレン混合物などの誘電体材料からなる。誘電体10は、スプレー電極1をスプレー電極取付部6において支持し、基準電極2を基準電極取付部7において支持する。
〔電源装置3について〕
図4は、電源装置3の構成図の一例を示す。電源装置3は、電源21と、高電圧発生装置22と、スプレー電極1および基準電極2における出力電圧を監視する監視回路23と、基準電極2の電流値を所定の値(所定の範囲)に制御した状態で高電圧発生装置22の出力電圧が所望の値となるように高電圧発生装置22を制御する制御回路(電流制御手段、電圧制御手段)24とを備える。様々な用途に対応するために、制御回路24はマイクロプロセッサ241を備え、マイクロプロセッサ241は、他のフィードバック情報25に基づいて、出力電圧およびスプレー時間をさらに調整できるように設計されていてもよい。フィードバック情報25には、環境条件(気温、湿度、および/または、大気圧)、液体量、ユーザによる任意の設定などが含まれる。また、制御回路24は、スプレー電極1または基準電極2とガード電極との間の電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御することが可能である。
電源21は周知の電源を用いることができ、主電源または1つ以上のバッテリーを含む。この電源21は、低電圧電源、直流(DC)電源が好ましく、例えば、1つ以上のボルタ電池を組み合わせて1つの電池を構成する。好適な電池には単3電池、単1電池が含まれる。電池の個数は、必要な電圧レベルと電源の消費電力とによって決まる。
さらに、電源21について図5を用いて説明する。図5は、電源21を説明するための図である。
電源21は、電源21aと電源21bとを備える。電源21aは、スプレー電極1と基準電極2との間に電圧を印加する。電源21bは、基準電極2とガード電極4との間に電圧を印加する。あるいは、電源21bは、スプレー電極1とガード電極4との間に電圧を印加してもよい。そして、静電噴霧装置100は、電源21bによって、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間の電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の範囲内に含まれる所定の範囲に制御することが可能である。
なお、ガード電極4は、スプレー電極1または基準電極2との間で、上記の方法に限られず種々の方法によって電圧が印加されうる。一例として、ガード電極4における電流値をある一定の範囲(値)に制御する電流フィードバック制御、スプレー電極1とガード電極4との間、あるいは、基準電極2とガード電極4との間の電圧をある一定の範囲(値)に制御する電圧フィードバック制御、それらの組み合わせなどが挙げられる。なかでも電流フィードバック制御は、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧が大きい場合にもスプレー電極1からの物質噴霧量を安定させることができ、好適に適用される。その詳細は後述する。
なお、電流フィードバック制御、および電圧フィードバック制御はそれぞれ、マイクロプロセッサ241に内蔵されたソフトウエアにより行われればよい。
さらに、本実施の形態は次のような構成で実現されてもよい。具体的には、電源21は、電源21aのみを備え、電源21bを備えていない。このとき、ガード電極4は零電流(フローティング)である。一方で、スプレー電極1と基準電極2との間には電源21aにより電圧が印加される。この構成によれば、電源21bは不要となり、静電噴霧装置の製造コストを下げ、また、装置のコンパクト化にも寄与する。
高電圧発生装置22は、発振器221と、変圧器222と、コンバータ回路223とを備える。発振器221は直流を交流に変換し、変圧器222は交流で駆動する。この変圧器222にコンバータ回路223が接続される。通常、コンバータ回路223は、チャージポンプと整流回路とを備える。コンバータ回路223は、所望の電圧を生成し、交流を直流に変換する。典型的なコンバータ回路は、コックロフト・ウォルトン回路である。
監視回路23は、電流フィードバック回路231を備え、用途によっては、電圧フィードバック回路232を備えてもよい。電流フィードバック回路231は、基準電極2の電流値を測定する。静電噴霧装置100は電荷平衡されるため、基準電極2の電流値を測定し、参照することにより、スプレー電極1の先端部5での電流を正確に監視することができる。この方法によれば、高価で、複雑で、混乱を生じさせる測定手段をスプレー電極1の先端部5に設ける必要はなく、また、測定電流に対する放電(コロナ)電流の寄与を推定する必要もない。電流フィードバック回路231は、例えば変流器などの従来のいかなる電流測定装置を含んでもよい。
好ましい実施形態において、基準電極2における電流は、基準電極2と直列に接続されたセットレジスタ(フィードバック抵抗器)における電圧を測定することにより測定される。ある実施形態において、セットレジスタにおける測定電圧は、アナログ・デジタル(A/D)変換器を用いて読み取られる。なお、一般的に、アナログ・デジタル変換器は、マイクロプロセッサの一部である。アナログ・デジタル変換器を備えた好適なマイクロプロセッサは、Microchip社製のPIC16F18**ファミリー製品のマイクロプロセッサである。デジタル情報は、制御回路24に出力を供給するためにマイクロプロセッサにより処理される。
好ましい実施形態において、セットレジスタで測定された電圧は、比較器を用いて、所定の一定基準電圧値と比較される。比較器は、極めて低い電流(一般に、ナノアンペアかそれ以下)しか必要とせず、かつ、応答速度が速い。多くの場合、マイクロプロセッサ241には、その目的のために比較器が組み込まれている。例えば、上述したマイクロチップファミリーのPIC16F1824は、入力電流値が極めて低く、かつ一定の基準電圧を有する好適な比較器を提供する。比較器に入力される基準電圧値は、このマイクロプロセッサ241に含まれるD/A変換器を用いて設定され、選択可能な基準電圧値が用意されている。通常動作では、この回路は、基準電圧の大きさおよびフィードバック抵抗器によって決定される要求値よりも測定電流が高いか低いかを検出することができ、その情報を制御回路24に供給する。
正確な電圧値が要求される用途において、監視回路23はまた、電圧フィードバック回路232を備え、スプレー電極1に印加される電圧を測定する。一般に、印加電圧は、2つの電極を接続する分圧器を形成する2つの抵抗器の接合部における電圧を測定することによって直接監視される。あるいは、印加電圧は、同様の分圧器の原理を用いて、コックロフト・ウォルトン回路内のノードで生成される電圧を測定することによって監視される。同様に、電流フィードバックに関して、フィードバック情報は、A/D交換器を介して、あるいは、比較器を用いてフィードバック信号を基準電圧値と比較することによって、処理される。
制御回路24は、監視回路23から基準電極2の電流値を示す情報を取得し、基準電極2の電流値と所定の電流値(例えば、0.867μA)とを比較する。そして、制御回路24は、基準電極2の電流値が所定の電流値でなければ、所定の電流値となるように基準電極2の電流値を制御する。そして、制御回路24は、基準電極2の電流値を所定の電流値に制御したうえで、発振器221の振幅の大きさ、周波数、またはデューティーサイクル、電圧のオンーオフ時間(あるいは、これらの組み合わせ)を制御することによって、高電圧発生装置22の出力電圧を制御する。なお、電源装置3のユニットごとの製造誤差、もしくは電流値の測定誤差などを考慮して、制御回路24は、基準電極2の電流値を、「所定の電流値」ではなく、一定の幅を有する所定の範囲(±5%)内に収まるように制御してもよい。
大気温度、湿度、大気圧、液体の液体量などに基づいて電圧またはデューティーサイクル/スプレー間隔を補償する必要から、マイクロプロセッサ241に他の入力(フィードバック情報25)が入力されてもよい。その情報は、アナログ情報またはデジタル情報として与えられ、マイクロプロセッサ241により処理される。マイクロプロセッサ241は、入力情報に基づいて、スプレー間隔、スプレーをオンにする時間、または印加電圧の何れかを変更することよってスプレーの品質および安定性を高めるための補償を行うことができる。
一例として、電源装置3は、温度補償のために使用されるサーミスタなどの温度検知素子を備える。ある実施形態において、電源装置3は、温度検知素子により検知された温度の変化に従ってスプレー間隔を変化させる。スプレー間隔は、電源のオン、オフ時間の総計である。例えば、電源がスプレーを35秒間オンとし(その間、電源は第1電極と第2電極との間に高電圧を印加する)、145秒間オフとする(その間、電源は第1電極と第2電極との間に高電圧を印加しない)周期的なスプレー間隔の場合、そのスプレー間隔は35+145=180秒である。スプレー間隔は、電源のマイクロプロセッサ241に内蔵されたソフトウエアにより変更することができ、温度が上昇すると設定点から増加し、温度が低下すると設定点から減少する。スプレー間隔の増加および短縮は、噴霧される物質の特性によって定まる所定の指標に従うことが好ましい。便宜上、スプレー間隔の補償変化量は、スプレー間隔が0−60℃(例えば、10−45℃)の間でのみ変化するよう制限されていてもよい。そのため、温度検知素子によって記録された極端な温度は誤りとみなされ、考慮されず、高温および低温に対しては、最適ではないものの容認しうるスプレー間隔が設定される。あるいは、スプレー間隔のオン、オフ間隔は、スプレー間隔を一定にするように調整され、気温が上下したときにスプレー間隔内でスプレー時間を増減させてもよい。
なお、電源装置3は、噴霧される物質の特性を検出し、当該物質の特性を示す特性情報を生成する検査回路をさらに備えてもよい。検査回路が生成した特性情報は、制御回路24に供給される。制御回路24は、この特性情報を用いて、少なくとも1つの電圧制御信号を補償する。上記電圧制御信号とは、周囲の環境条件(例えば、温度、湿度および/または大気圧、および/または噴霧量)の検出結果に基づいて生成された信号であり、出力電圧またはスプレー時間を調整するための信号である。電源装置3は、周囲の圧力(大気圧)を監視するために、圧力センサを備えていてもよい。
以上、電源装置3の内部構成について説明した。しかしながら、上記説明は電源装置3の一例であって、電源装置3は、上記の機能を有するのであれば、他の構成により実現されてもよい。
〔従来の静電噴霧装置における噴霧の安定性について〕
静電噴霧装置100では、運転が開始すると、スプレー電極1と基準電極2との間に電圧が印加され、スプレー電極1の先端部5に電場が形成される。電場が形成され、静電気力がある一定の強さを超えると、スプレー電極1の先端部5から液滴が噴霧される。良好な噴霧状態では、スプレー電極1の先端部5から噴霧される液体は円錐状であるテイラーコーンとなる。スプレー電極1の先端部5に形成される円錐形の液体は一般的にテイラーコーンと呼ばれ、スプレー電極1の先端部5側への液体の表面張力と電場による静電気力とが釣り合うことにより形成される。スプレー電極1から噴霧される液体がテイラーコーン状のときは、噴霧が安定していると言える。つまり、噴霧の安定性を実現するには、ある程度の電場強度が必要となる。
ここで、スプレー電極1と基準電極2との間に形成される電場の強度に影響を与える要因として誘電体10が考えられる。誘電体10は、スプレー電極1と基準電極2との間に電圧が印加されると、スプレー電極1および基準電極2において生成される正負の電荷によりチャージされる。この誘電体10にチャージされた電荷がスプレー電極1と基準電極2との間に形成される電場に影響を与え、その結果、静電噴霧装置100の噴霧安定性に影響を及ぼす場合があることを、本願発明者らは見出した。静電噴霧装置100では、特に運転開始直後の期間に所望の噴霧量が得られない場合がありうる(以下、「スタートアップ期間」と称する場合もある)。そして、スタートアップ期間中に所望量の噴霧が行われなければ、その静電噴霧装置は、噴霧安定性に改善の余地があるとも言える。
誘電体10と噴霧の安定性との関係を図6により説明する。図6は、従来の静電噴霧装置を用いたときの、時間日数と噴霧量との関係を説明するためのグラフである。同図において、横軸は経過日数(日)を、縦軸は、左側が噴霧量(g/日)を、右側が標準偏差(σ)の2倍値(2σ)を示す。なお、本データは、10回の噴霧試験を通じて得たものである。また、噴霧物質は、25°、相対湿度55%において伝導率280μS/mの液体が用いられている。また、従来の静電噴霧装置とは、静電噴霧装置100のガード電極4に対応する電極を備えていない静電噴霧装置をいう。
図6に示すケースでは、噴霧量は、運転開始直後では低く、時間の経過とともに徐々に増加する。また、2σは高いときで70%を超えており、噴霧量の変動が大きいことが分かる。
図7は、従来の静電噴霧装置を用いた場合の、運転開始3日経過後の先端部の写真を示す。図8は、従来の静電噴霧装置を用いた場合の、25日経過後のスプレー電極1の先端部の写真を示す。図7に示すように、運転開始3日経過後においては、スプレー電極1の先端部にテイラーコーン状の噴霧は認められない。一方、運転開始25日経過後においては、図8に示すように、スプレー電極1の先端部にテイラーコーン状の噴霧が認められる。図7、および図8の視認確認においても、従来の静電噴霧装置では、運転開始直後の噴霧量が十分ではない場合があることが分かる。
図6〜図8に示す結果から、従来の静電噴霧装置では、特に運転開始直後において噴霧の安定性を高める余地があると言える。
〔静電噴霧装置100の噴霧の安定性について〕
スタートアップ期間における噴霧の安定性を改善するために、静電噴霧装置100は、スプレー電極1を取り囲むように形成された開口11と基準電極2を取り囲むように形成された開口12との間、より好ましくは、スプレー電極1と基準電極2との間にガード電極4を備える。そして、静電噴霧装置100は、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間に電圧を印加し、スプレー電極1の周辺に強度の強い電場を形成することにより噴霧の安定性を高める。その概念を図9等により説明する。
図9は、スプレー電極1とガード電極4との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさの中ほどに設定したときの電場の様子を説明するための図である。
図9では、スプレー電極1とガード電極4との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさの中ほどに設定している。これにより、スプレー電極1回りの電場が強くなり、物質の噴霧に好適な電場が形成される。図中のD1は物質の噴霧方向を示し、D2はイオン流の方向を示す。D1が示すように、スプレー電極1とガード電極4との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさの中ほどに設定したとき、物質は、静電噴霧装置100から遠ざかる方向へ噴霧される。
図10は、スプレー電極1とガード電極4との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさより僅かに低くしたときの電場の様子を説明するための図である。このとき、スプレー電極1回りの電場強度が低下し、スプレー電極1から物質は噴霧されなくなる。
図11は、スプレー電極1とガード電極4との間に印加する電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさよりも極めて低くしたときの電場の様子を説明するための図である。このとき、スプレー電極1回りには極めて強い電場が形成される。ただし、良好な噴霧状態を得るために強い電場は必要であるものの、図11のケースでは、スプレー電極1から噴霧される物質は誘電体10の方向に向かってしまい、静電噴霧装置100から遠ざかる方向(図9のD1に相当)への噴霧は行われない。
このように、図9のケースでは良好な噴霧状態を実現できるが、図10、図11のケースでは良好な噴霧状態を得ることはできない。つまり、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間に印加される電圧の大きさは、良好な噴霧状態を実現するうえで重要な要素となる。
〔実施例〕
以下、3つの実施例を図1、図12〜図14により説明する。
図1は、本実施の形態に係る静電噴霧装置100の概略図であって、図12〜図14の測定に用いた静電噴霧装置100の概略図である。図示するように、静電噴霧装置100は、開口11と開口12との間、より具体的には、スプレー電極1と基準電極2との間にガード電極4を備える。ガード電極4は、矩形状であり、長手方向の長さが2mm、短手方向の長さが0.5mmであり、誘電体10上に設けられている。スプレー電極1と基準電極2との距離は8mmあり、ガード電極4は、短手方向における中心が、スプレー電極1から5mm、基準電極2から3mmの位置に位置決めされている。また、ガード電極4は、長手方向の中心が、スプレー電極1と基準電極2とを結ぶ線上または略線上に位置決めされている。
なお、上記のガード電極4のサイズ等の各諸元は、図12〜図14の測定におけるものであって、静電噴霧装置100は、上記諸元にかかわらず、種々の構成により実現されることは言うまでもない。
図12は、スプレー電極1と基準電極2との間に6kVの電圧を印加したときの、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧と、ガード電極4における電流値との関係を示すグラフである。本グラフでは、横軸は、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧の大きさを示し、縦軸は、ガード電極4における電流値を示す。基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧は1.3kV〜2.8kVの範囲で変化させ、かつ、スプレー電極1と基準電極2との間の電圧を一定に保っている。
この条件において、次の4つの状態が確認された。具体的には、第1の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2kVよりも低いとき、スプレー電極1から噴霧された物質は誘電体10の方向へと向かう(以下、この現象を「スプレーバック」と称する)。このとき、正帯電した液滴によって通電する電流値を下げる必要があるため、ガード電極4での電流値は負の値として測定される。
第2の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2kV以上かつ2.4kV以下のとき、スプレー電極1から噴霧される物質の噴霧状態は良好になり、スプレー電極1の先端ではテイラーコーンが確認される。また、噴霧目標とする0.7g/日を達成することができる。この電圧領域では、正帯電した液滴は装置本体から遠く離れる方向へと噴霧される。なお、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧の大きさが2kVから2.4kVへ増加するときのガード電極4における電流値の伸びは抑えられる。
第3の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2.4kVよりも高く2.5kV以下のとき、物質が噴霧される勢いは低下し、スプレー電極1から噴霧される液体のテイラーコーン形状が不安定になる。この電圧領域では、ガード電極4における電流値は正の値となる。これは、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が高くなると、基準電極2により生成される負電荷がガード電極4の方へ引き寄せられることに起因する。
そして、第4の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2.5kVよりも高くなると、スプレー電極1から物質は噴霧されなくなる。図12の結果から、言い換えると、第2の状態を実現するためにはガード電極4における電流値を−0.5〜0.5μAの範囲内に設定すればよく、これにより良好な噴霧状態を実現することができる。
図13は、スプレー電極1と基準電極2との間に5.5kVの電圧を印加したときの、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧と、ガード電極4における電流値との関係を示すグラフである。本グラフでは、横軸は、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧を示し、縦軸は、ガード電極4における電流値を示す。基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧は1.3kV〜2.8kVの範囲で変化させ、かつ、スプレー電極1と基準電極2との間の電圧を一定に保っている。
この条件において、次の4つの状態が確認された。具体的には、第1の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が1.9kVよりも低いとき、スプレー電極1から噴霧された物質はスプレーバックする。このとき、正帯電した液滴によって通電する電流値を低下させる必要があるため、ガード電極4での電流値は負の値として測定される。
第2の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が1.9kV以上かつ2.3kV以下のとき、スプレー電極1から噴霧される物質の噴霧状態は良好になり、スプレー電極1の先端ではテイラーコーンが確認される。また、噴霧目標とする0.7g/日を達成することができる。この電圧領域では、正帯電した液滴は装置本体から遠く離れる方向へと噴霧される。
第3の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2.3kVよりも高く2.4kV以下のとき、物質が噴霧される勢いは低下し、スプレー電極1から噴霧される液体のテイラーコーン形状が不安定になる。この電圧領域では、ガード電極4における電流値は正の値となる。これは、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が高くなると、基準電極2により生成される負電荷がガード電極4の方へ引き寄せられることによる。
そして、第4の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2.4kVよりも高くなると、スプレー電極1から物質は噴霧されなくなる。図13の結果から、言い換えると、第2の状態を得るためにはガード電極4における電流値を−1.0〜1.0μAの範囲内に設定すればよく、これにより良好な噴霧状態を実現することができる。
図14は、スプレー電極1と基準電極2との間に5kVの電圧を印加したときの、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧と、ガード電極4における電流値との関係を示すグラフである。本グラフでは、横軸は、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧を示し、縦軸は、ガード電極4における電流値を示す。基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧は1.3kV〜2.8kVの範囲で変化させ、かつ、スプレー電極1と基準電極2との間の電圧を一定に保っている。
この条件において、次の4つの状態が確認された。具体的には、第1の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が1.8kVよりも低いとき、スプレー電極1から噴霧された物質はスプレーバックする。このとき、正帯電した液滴によって通電する電流値を低下させる必要があるため、ガード電極4での電流値は負の値として測定される。
第2の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が1.8kV以上かつ2.2kV以下のとき、スプレー電極1から噴霧される物質の噴霧状態は良好になり、スプレー電極1の先端ではテイラーコーンが確認される。この電圧領域では、正帯電した液滴は装置本体から遠く離れる方向へと噴霧される。
第3の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2.2kVよりも高く2.3kV以下のとき、物質が噴霧される勢いは低下し、スプレー電極1から噴霧される液体のテイラーコーン形状が不安定になる。この電圧領域では、ガード電極4における電流値は正の値となる。これは、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が高くなると、基準電極2により生成される負電荷がガード電極4の方へ引き寄せられることによる。
そして、第4の状態として、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧が2.3kVよりも高くなると、スプレー電極1から物質は噴霧されなくなる。図13の結果から、言い換えると、第2の状態を得るためにはガード電極4における電流値を−1.0〜0.5μAの範囲内に設定すればよく、これにより良好な噴霧状態を実現することができる。
この図12〜図14が示すように、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧を所定の範囲内に制御することにより、静電噴霧装置100は、第2の状態における好適な噴霧状態を維持することができる。このとき、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧を所定の範囲内に制御するために電圧制御が用いられてもよい。
あるいは、図12〜図14が示すように、ガード電極4の電流を所定の範囲内に制御することにより、静電噴霧装置100は、第2の状態における好適な噴霧状態を維持することができる。このとき、基準電極2とガード電極4との間に印加される電圧を所定の範囲内に制御するために電流制御が用いられてもよい。
図12〜図14においては、スプレー電極1と基準電極2との間に5〜6kVの電圧を印加する場合、ガード電極4における電流値を−0.5〜0.5μAの範囲内に設定することで、静電噴霧装置100は良好な噴霧状態を実現することができる。
ただし、図12〜図14の実施例はあくまで一例であって、スプレー電極1と基準電極2との間に設定される電圧値は上記実施例に限られるものではない。そして、スプレー電極1と基準電極2との間に設定される電圧値にかかわらず、上記の機能を有するガード電極4を備えることにより、静電噴霧装置100は、噴霧の安定性を高めることができる。
ここで、電圧の方が電流よりも安定性が高いことを考慮すると、電流フィードバック制御の方が電圧フィードバック制御よりも正確な噴霧量の制御を可能とする。つまり、ガード電極4における電流値を、所定の範囲(例えば、−0.5〜0.5μA)、および/または、所定の値(例えば、0.1μA)に制御することにより、静電噴霧装置100は、好ましい噴霧強さを維持することができる。このことは、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさに依るものではない。
このように、静電噴霧装置100は、ガード電極4を用いることで噴霧の安定性を改善することができるという効果を奏する。この効果は、ガード電極を用いることなくスプレー電極1と基準電極2との間に印加する電圧を上下させるよりも、噴霧の安定性の観点からは効果的といえる。
〔電圧調整方法例〕
次に、本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法例を図15から図17により説明する。なお、図15から図17に示す電圧調整方法例は一例であって、これに限られるものではない。また、電源21は、静電噴霧装置内に含まれる構成で実現されてもよく、図15から図17の記載は一例を示すに過ぎない。
図15は、本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法の一例を示す上面図である。図15の静電噴霧装置は、1つの電源21を備える。電源21には、スプレー電極1、基準電極2、およびガード電極4が接続されている。そして、図15の静電噴霧装置は、1つの電源21によって、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間の電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する。
図15の電圧調整方法は、使用する電源が1つであることから、静電噴霧装置の製造コストを抑制し、かつ、回路設計等を簡素化することができる。
図16は、本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法の一例を示す上面図である。図16の静電噴霧装置は、電源21aおよび電源21bを備える。電源21aは、負極8を介してスプレー電極1、および、基準電極2に接続されている。電源21bは、ガード電極4における2点と接続されており、そのうちの1点は負極8を介してガード電極4と接続している。そして、図16の静電噴霧装置は、電源21aおよび電源21bによって、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間の電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する。
図16の電圧調整方法は、使用する電源が2つであることから、より精密な電圧制御が可能となる。
図17は、本実施の形態に係る静電噴霧装置に用いうる電圧調整方法の一例を示す上面図である。図17の静電噴霧装置は、電源21aおよび電源21bを備える。電源21aは、基準電極2と接続している。電源21bは、ガード電極4、スプレー電極1、およびアースと接続している。また、スプレー電極1もアースと接続している。これにより、図17の静電噴霧装置は、電源21aおよび電源21bによって、スプレー電極1または基準電極2と、ガード電極4との間の電圧の大きさを、スプレー電極1と基準電極2との間に印加される電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する。
図17の電圧調整方法は、使用する電源が2つであることから、より精密な電圧制御が可能となる。
このように、本実施の形態に係る静電噴霧装置は、様々な方法によって電圧調整をすることができるため、使用する電源の個数、電源と各電極との接続方法を適宜変更することが可能である。
〔ガード電極4の配置例〕
次に、本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極4の配置例を図18から図22により説明する。なお、図18から図22では、簡略化のため、スプレー電極1および基準電極2と電源との電気的接続は記載していない。また、電源21は、静電噴霧装置内に含まれる構成で実現されてもよく、図18から図22の記載に限られるものではない。
図18は、本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極4の一配置例を示す上面図である。図18の静電噴霧装置では、スプレー電極1と基準電極2との間に位置するガード電極4は針状であり、先端部のみ装置表面に露出し、他の部分は装置内部に含まれている。そして、針状に形成されたガード電極4の一端であって、装置内部に含まれている側の端部が電源21の負極と接続し、ガード電極4における電圧を安定させている。
図19は、本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極4の一配置例を示す上面図である。図19の静電噴霧装置では、スプレー電極1と基準電極2との間に位置するガード電極4は直方状であり、その一面が装置表面に露出している。そして、直方状に形成されたガード電極4の角部(1か所)が電源21の負極と接続している。なお、ガード電極4が導電性材料により形成されている場合には、ガード電極4が電源21と接続される箇所は適宜決められてよい。
図20は、本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極4の一配置例を示す上面図である。図20の静電噴霧装置では、スプレー電極1と基準電極2との間に位置するガード電極4は直方状であり、全体が装置内部に含まれ、装置表面には露出していない。そして、直方状に形成されたガード電極4が電源21の負極と接続している。ガード電極4が導電性材料で形成されている場合には、ガード電極4が電源21と接続される箇所は適宜決められてよい。
図21は、本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極4の一配置例を示す正面図である。図21の静電噴霧装置では、スプレー電極1と基準電極2との間に位置するガード電極4は直方状であり、その一面が装置表面に露出している。ガード電極4は、例えば、装置表面に形成された溝に埋め込まれてもよいし、装置表面に接着剤等で接着されていてもよい。そして、直方状に形成されたガード電極4が電源21の負極と接続している。ガード電極4が導電性材料で形成されている場合には、ガード電極4が電源21と接続される箇所は適宜決められてよい。
図22は、本実施の形態に係る静電噴霧装置におけるガード電極4の一配置例を示す正面図である。図22の静電噴霧装置では、スプレー電極1と基準電極2との間に位置するガード電極4は針状である。ガード電極4は、例えば、装置表面に形成された溝に埋め込まれてもよいし、装置表面に接着剤等で接着されていてもよい。そして、ガード電極4の一端は、電源21の負極と電気的に接続する。
以上、図18から図22を用いてガード電極4の種々の配置例を説明した。ここで説明した配置例は、あくまで一例であって、これらに限られるものではない。従って、例えば、ガード電極4は針状、直方体状ではなく、球状、多角形状の形状で形成されていてもよい。また、ガード電極4と電源21との電気的な接続方法も、種々の方法でなされてよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、芳香油、農産物用化学物質、医薬品、農薬、殺虫剤、空気清浄化薬剤等を噴霧する静電噴霧装置に利用することができる。
1 スプレー電極(第1電極)
2 基準電極(第2電極)
3 電源装置
4 ガード電極(第3電極)
5 先端部
6 スプレー電極取付部
7 基準電極取付部
8 負極
9 傾斜面
10 誘電体
11 開口(第1開口部)
12 開口(第2開口部)
21、21a、21b 電源
22 高電圧発生装置
23 監視回路
24 制御回路
25 フィードバック情報
100 静電噴霧装置
221 発振器
222 変圧器
223 コンバータ回路
231 電流フィードバック回路
232 電圧フィードバック回路
241 マイクロプロセッサ

Claims (8)

  1. 先端から物質を噴霧する第1電極と、
    上記第1電極との間で電圧が印加される第2電極と、を備え、
    上記第1電極および上記第2電極はそれぞれ、装置表面に形成された第1開口部および第2開口部の内部に配置されており、
    さらに、上記第1開口部と上記第2開口部との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極を備え、
    上記第1電極または上記第2電極と、上記第3電極との間の電圧の大きさを、上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御することを特徴とする静電噴霧装置。
  2. 上記第1電極と上記第2電極との間に上記第3電極を備えることを特徴とする請求項1に記載の静電噴霧装置。
  3. 上記第3電極における電流値を所定の範囲内に制御する電流制御手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の静電噴霧装置。
  4. 上記第1電極と上記第2電極との間に6kVの電圧が印加されるとき、上記第2電極と上記第3電極との間の電圧は、2kv以上、かつ、2.4kv以下に制御されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の静電噴霧装置。
  5. 上記第1電極と上記第2電極との間に5.5kVの電圧が印加されるとき、上記第2電極と上記第3電極との間の電圧は、1.9kv以上、かつ、2.3kv以下に制御されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の静電噴霧装置。
  6. 上記第1電極と上記第2電極との間に5kVの電圧が印加されるとき、上記第2電極と上記第3電極との間の電圧は、1.8kv以上、かつ、2.2kv以下に制御されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の静電噴霧装置。
  7. 上記第1電極と上記第2電極との間に電圧を印加する電源を備えるとともに、
    上記第3電極は、零電流に制御されることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の静電噴霧装置。
  8. 物質を噴霧する静電噴霧装置の制御方法であって、
    上記静電噴霧装置は、先端から物質を噴霧する第1電極と、上記第1電極との間で電圧が印加される第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に、上記第1電極および上記第2電極とは異なる第3電極と、を備えており、
    上記第1電極と上記第2電極との間に第1電圧を印加する電圧印加工程と、
    上記第1電極または上記第2電極と、上記第3電極との間の電圧の大きさを、上記第1電極と上記第2電極との間の電圧の大きさよりも小さい所定の範囲に制御する電圧制御工程と、を含むことを特徴とする静電噴霧装置の制御方法。
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