JP5990005B2 - ハイブリッド車両の電力供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧蓄電デバイスを電源とする制御機器を備えたハイブリッド車両の電力供給装置に関する。
近年、動力源としてエンジンおよび走行用モータを備えたハイブリッド車両が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このようなハイブリッド車両においては、エンジンのみを用いて走行させることや、走行用モータのみを用いて走行させることが可能である。このため、特許文献1に記載されるハイブリッド車両においては、エンジン故障時に走行用モータのみを用いて車両を走行させるとともに、非常走行用の電力を確保するため補機バッテリの電力を昇圧して高電圧バッテリに供給するフェイルセーフ機能を有している。
特開2007−129799号公報
ところで、制御系に設けられる各種制御機器の電源としては、補機バッテリを用いることが一般的であるが、高電圧バッテリにコンバータを介して制御機器を接続することにより、高電圧バッテリを制御機器の電源として用いるようにした車両も考えられている。このようなハイブリッド車両においては、高電圧バッテリの電力枯渇やコンバータの故障が発生してしまうと、制御機器に対する電力供給が遮断されて制御系が停止することから、制御機器に対する電力供給を継続するためのフェイルセーフ機能が求められている。
本発明の目的は、制御機器に対する電力供給を継続することにより、ハイブリッド車両の信頼性を向上させることにある。
本発明のハイブリッド車両の電力供給装置は、駆動輪に連結される第1モータジェネレータと、前記第1モータジェネレータに接続される高圧蓄電デバイスとを備える高電圧回路と、エンジンに連結される第2モータジェネレータと、前記第2モータジェネレータに接続される低圧蓄電デバイスとを備える低電圧回路と、前記高電圧回路に接続されて電力を降圧するコンバータと、前記コンバータに接続される制御機器とを備える制御系回路と、前記低電圧回路と前記制御系回路との間に設けられ、前記第2モータジェネレータを前記制御機器から切り離して前記低圧蓄電デバイスに接続する第1接続状態と、前記第2モータジェネレータを前記低圧蓄電デバイスから切り離して前記制御機器に接続する第2接続状態とに作動するスイッチ手段と、前記コンバータから前記制御機器に電力が供給されないフェイル時に、前記スイッチ手段を第2接続状態に制御するとともに前記第2モータジェネレータを発電状態に制御し、前記第2モータジェネレータから前記制御機器に電力を供給させるフェイルセーフ手段とを有することを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両の電力供給装置は、前記フェイル時とは、前記高圧蓄電デバイスの電力枯渇時または前記コンバータの故障時であることを特徴とする。また、本発明のハイブリッド車両の電力供給装置は、前記第2モータジェネレータは、前記エンジンを始動回転させるスタータモータとして作動することを特徴とする。さらに、本発明のハイブリッド車両の電力供給装置は、前記コンバータから前記制御機器に電力が供給される正常時に、前記スイッチ手段は第1接続状態に制御されるとともに前記第2モータジェネレータは発電状態に制御され、前記第2モータジェネレータから前記低圧蓄電デバイスに電力が供給されることを特徴とする。さらに、本発明のハイブリッド車両の電力供給装置は、前記スイッチ手段が第1接続状態のときの前記第2モータジェネレータの発電電圧は、前記スイッチ手段が第2接続状態のときの前記第2モータジェネレータの発電電圧よりも高いことを特徴とする。
本発明によれば、コンバータから制御機器に電力が供給されないフェイル時に、スイッチ手段を第2接続状態に制御するとともに第2モータジェネレータを発電状態に制御するようにしたので、第2モータジェネレータから制御機器に電力を供給することができ、ハイブリッド車両の制御系を正常に機能させることが可能となる。これにより、フェイル時においても最低限の走行性能を確保することができ、ハイブリッド車両の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の電力供給装置を示す概略図である。 オルタネータの制御系を示す概略図である。 EVモードにおける電力供給装置の作動状態を示す説明図である。 エンジン始動時における電力供給装置の作動状態を示す説明図である。 エンジン始動時におけるオルタネータの作動状態を示す説明図である。 パラレルモードにおける電力供給装置の作動状態を示す説明図である。 パラレルモードにおけるオルタネータの作動状態を示す説明図である。 フェイル時における電力供給装置の作動状態を示す説明図である。 フェイル時におけるオルタネータの作動状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の電力供給装置10を示す概略図である。図1に示すように、ハイブリッド車両に搭載されるパワーユニット11は、エンジン12とこれに連結される変速機13とを備えている。変速機13には、遊星歯車列等の変速機構14が設けられるとともに、主に電動機として機能する走行用の第1モータジェネレータ15が設けられている。モータジェネレータ15のロータ15aの一端側には、変速機構14およびクラッチ16を介してエンジン12が連結されており、モータジェネレータ15のロータ15aの他端側には、出力軸17を介して駆動輪18が連結されている。
クラッチ16を解放して駆動輪18からエンジン12を切り離すことにより、ハイブリッド車両の走行モードをEVモードに設定することが可能となる。これにより、モータジェネレータ15からのモータ動力のみを用いて車両を走行させることが可能となる。一方、クラッチ16を締結して駆動輪18にエンジン12を連結することにより、ハイブリッド車両の走行モードをパラレルモードに設定することが可能となる。これにより、モータジェネレータ15からのモータ動力およびエンジン12からのエンジン動力を用いて車両を走行させることが可能となる。なお、モータジェネレータ15としては、例えば永久磁石型の三相交流モータが用いられる。
図1に示すように、モータジェネレータ15のステータ15bには、交流電力と直流電力とを双方向に変換するインバータ20が接続されている。また、インバータ20には、通電ライン21,22を介して高電圧バッテリ(高圧蓄電デバイス)23が接続されている。高電圧バッテリ23としては、例えば200Vのリチウムイオンバッテリが用いられる。このように、ハイブリッド車両の電力供給装置10には、モータジェネレータ15および高電圧バッテリ23を備える高電圧回路24が設けられている。なお、モータジェネレータ15を、走行時に電動機として機能させるだけでなく、制動時等に発電機として機能させることにより、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して高電圧バッテリ23に回収することが可能となる。
また、高電圧回路24の通電ライン21,22には電力を降圧するコンバータ25が接続されており、コンバータ25には、各種制御ユニット(制御機器)26〜30、補機類31、電動パワーステアリング装置32等が接続されている。すなわち、高電圧バッテリ23から出力される電力は、コンバータ25を経て所定電圧(例えば12V)まで降圧された後に、制御ユニット26〜30や電動パワーステアリング装置32等に対して供給される。このように、ハイブリッド車両の電力供給装置10には、コンバータ25および制御ユニット26〜30等を備える制御系回路33が設けられている。また、制御系回路33には高電圧回路24よりも低電圧の電力が供給されている。さらに、エンジン12のクランク軸12aには、プーリ機構34を介してオルタネータ(第2モータジェネレータ)35のロータ35aが連結されている。このオルタネータ35には通電ライン36,37を介して低電圧バッテリ(低圧蓄電デバイス)38が接続されている。低電圧バッテリ38としては、例えば24Vの鉛バッテリが用いられる。このように、ハイブリッド車両の電力供給装置10には、オルタネータ35および低電圧バッテリ38を備える低電圧回路39が設けられている。また、低電圧回路39には高電圧回路24よりも低電圧かつ制御系回路33よりも高電圧の電力が供給されている。なお、図示するオルタネータ35は、インバータ40やレギュレータ41からなるコントローラ42を備えた一体型のオルタネータとなっている。
図2はオルタネータ35の制御系を示す概略図である。図2に示すように、オルタネータ35は、ステータコイル43が巻き付けられるステータ35bと、フィールドコイル44が巻き付けられるロータ35aとを備えている。ステータコイル43にはインバータ40が接続されており、インバータ40には通電ライン36,37を介して低電圧バッテリ38が接続されている。また、フィールドコイル44にはレギュレータ41が接続されており、レギュレータ41には通電ライン36,37を介して低電圧バッテリ38が接続されている。さらに、図1および図2に示すように、低電圧回路39と制御系回路33との間には切換リレー(スイッチ手段)50が設けられている。この切換リレー50は、制御系回路33に接続される入力端子50aと、オルタネータ35の電源端子に接続される第1入出力端子50bと、低電圧バッテリ38の正極端子に接続される第2入出力端子50cとを備えている。また、切換リレー50は、第1入出力端子50bと第2入出力端子50cとを接続する第1接続状態と、入力端子50aと第1入出力端子50bとを接続する第2接続状態とに切り換えられる。すなわち、切換リレー50を第1接続状態に切り換えることにより、オルタネータ35を低電圧バッテリ38に接続することが可能となる。一方、切換リレー50を第2接続状態に切り換えることにより、オルタネータ35を制御系回路33の制御ユニット26〜30に接続することが可能となる。さらに、インバータ40およびレギュレータ41には接地ライン51が接続されており、この接地ライン51には接続状態と切断状態とに切り換えられる接地リレー52が設けられている。
オルタネータ35を発電状態に制御する際には、フィールドコイル44に界磁電流を供給するとともに、エンジン動力によってロータ35aを回転させる。これにより、ステータコイル43に三相交流の誘起電流を発生させることができ、発生した誘起電流はインバータ40を介して直流電流に変換される。ここで、レギュレータ41によってフィールドコイル44の界磁電流を調整することにより、オルタネータ35の発電電圧を2段階に切り換えることが可能となっている。すなわち、フィールドコイル44の界磁電流を増加させてロータ35aの磁化強度を上げることにより、オルタネータ35の発電電圧を第1目標電圧(例えば24V)に上げることが可能となる。一方、フィールドコイル44の界磁電流を減少させてロータ35aの磁化強度を下げることにより、オルタネータ35の発電電圧を第2目標電圧(例えば12V)に下げることが可能となる。さらに、図示するオルタネータ35は所謂ISG(Integrated Starter Generator)であり、ステータ35bに回転磁界を発生させることでオルタネータ35を電動機として機能させることが可能となる。すなわち、オルタネータ35をスタータモータとして作動させることができ、オルタネータ35を用いてエンジン12を始動回転させることが可能となる。
続いて、ハイブリッド車両に設けられる各種制御ユニット26〜30について説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両には、インバータ20に制御信号を出力してモータジェネレータ15を制御するモータ制御ユニット26が設けられている。また、ハイブリッド車両には、高電圧バッテリ23の充電状態SOC、電流、電圧、温度等を監視するバッテリ制御ユニット27が設けられている。さらに、ハイブリッド車両には、スロットルバルブやインジェクタ等の補機類31に制御信号を出力してエンジン12を制御するエンジン制御ユニット28が設けられている。さらに、ハイブリッド車両には、コントローラ42に制御信号を出力してオルタネータ35を制御するオルタネータ制御ユニット(フェイルセーフ手段)29が設けられている。
そして、各制御ユニット26〜29を統括的に制御するとともに、クラッチ16やコンバータ25等を制御するため、ハイブリッド車両には車両制御ユニット30が設けられている。車両制御ユニット30は、図示しない各種センサからの情報に基づいて走行状態を判定し、所定のモードマップを参照して走行状態に応じた走行モード(EVモード,パラレルモード)を設定する。そして、車両制御ユニット30は、走行状態および走行モードに応じたモータ出力やエンジン出力を設定し、各制御ユニット26〜29等に対して制御信号を出力する。なお、各制御ユニット26〜30は、通信ネットワーク53を介して相互に接続されている。また、各制御ユニット26〜30は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
続いて、EVモードにおける電力供給装置10の作動状態と、パラレルモードにおける電力供給装置10の作動状態とについて説明する。図3はEVモードにおける電力供給装置10の作動状態を示す説明図である。なお、図3においては白抜きの矢印によって電力供給径路を示している。図3に示すように、EVモードにおいては、モータジェネレータ15が駆動状態(力行状態)に制御され、駆動輪18から切り離されるエンジン12は停止状態となる。このとき、高電圧バッテリ23からの電力は、インバータ20を介してモータジェネレータ15に供給されるとともに、コンバータ25を介して制御系回路33の各種制御ユニット26〜30等に供給される。なお、EVモードにおいて、オルタネータ35は停止状態に制御されている。また、EVモードにおいては、オルタネータ制御ユニット29によって、切換リレー50が第1接続状態に制御され、接地リレー52が切断状態に制御される。
図4はエンジン始動時における電力供給装置10の作動状態を示す説明図である。図5はエンジン始動時におけるオルタネータ35の作動状態を示す説明図である。図6はパラレルモードにおける電力供給装置10の作動状態を示す説明図である。図7はパラレルモードにおけるオルタネータ35の作動状態を示す説明図である。なお、図4〜図7においては白抜きの矢印によって電力供給径路を示している。図4および図5に示すように、走行モードをEVモードからパラレルモードに切り換える際には、EVモードでの走行中に、オルタネータ35をスタータモータとして駆動することでエンジン12が始動される。このエンジン始動時においては、オルタネータ制御ユニット29によって、切換リレー50が第1接続状態に制御され、接地リレー52が切断状態に制御される。そして、オルタネータ制御ユニット29からコントローラ42に対して制御信号が出力され、オルタネータ35は低電圧バッテリ38からの電力によって駆動状態(力行状態)に制御される。また、エンジン始動時においては、前述したEVモードと同様に、高電圧バッテリ23からの電力が、インバータ20を介してモータジェネレータ15に供給されるとともに、コンバータ25を介して制御系回路33の各種制御ユニット26〜30等に供給される。このように、エンジン始動時においては、モータジェネレータ15によってエンジン12を始動回転させるのではなく、専用の低電圧バッテリ38を備えたオルタネータ35によってエンジン12を始動している。これにより、エンジン始動時における制御系回路33の瞬間的な電圧低下を回避することが可能となり、モータジェネレータ15の大型化を回避しつつEVモードにおける駆動トルクの落ち込みを回避することが可能となる。
次いで、図6および図7に示すように、エンジン12が運転状態となるパラレルモードにおいては、オルタネータ制御ユニット29によって、切換リレー50が第1接続状態に制御され、接地リレー52が切断状態に制御される。そして、オルタネータ制御ユニット29からコントローラ42に対して制御信号が出力され、オルタネータ35は第1目標電圧(例えば24V)で発電する発電状態に制御される。これにより、オルタネータ35によって低電圧バッテリ38を充電することが可能となる。また、パラレルモードにおいては、前述したEVモードと同様に、高電圧バッテリ23からの電力が、インバータ20を介してモータジェネレータ15に供給されるとともに、コンバータ25を介して制御系回路33の各種制御ユニット26〜30等に供給される。
このように、制御系回路33にはコンバータ25を介して高電圧バッテリ23が接続されており、高電圧バッテリ23は各種制御ユニット26〜30等の電源として機能している。ところで、高電圧バッテリ23の電力が枯渇した場合(充電状態SOCが所定の下限値を下回る場合)やコンバータ25が故障した場合には、各種制御ユニット26〜30に対する電力供給が遮断されるため、ハイブリッド車両の制御系が停止してしまうおそれがある。そこで、本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の電力供給装置10は、コンバータ25から各種制御ユニット26〜30に電力が供給されないフェイル時に、オルタネータ35から各種制御ユニット26〜30に電力を供給することにより、ハイブリッド車両の制御系を正常に機能させるようにしている。
ここで、図8はフェイル時における電力供給装置10の作動状態を示す説明図である。図9はフェイル時におけるオルタネータ35の作動状態を示す説明図である。なお、図8および図9においては白抜きの矢印によって電力供給径路を示している。図8および図9に示すように、コンバータ25から各種制御ユニット26〜30に電力が供給されないフェイル時、つまり高電圧バッテリ23の電力枯渇時やコンバータ25の故障時においては、オルタネータ制御ユニット29によって、切換リレー50が第2接続状態に制御され、接地リレー52が接続状態に制御される。そして、オルタネータ制御ユニット29からコントローラ42に対して制御信号が出力され、オルタネータ35は第2目標電圧(例えば12V)で発電する発電状態に制御される。これにより、オルタネータ35から制御系回路33の制御ユニット26〜30等に電力を供給することができ、フェイル時においても最低限の走行性能を確保することが可能となる。
また、高電圧バッテリ23の電力枯渇が原因となるフェイル時においては、エンジン動力のみを用いて車両を走行させることになるが、減速時等にはモータジェネレータ15を発電状態(回生状態)に制御することにより、モータジェネレータ15の発電電力によって高電圧バッテリ23を充電している。なお、高電圧バッテリ23の充電状態SOCが所定の目標値に達するまで、エンジン動力のみを用いて車両を走行させながらモータジェネレータ15による高電圧バッテリ23の充電が継続される。なお、図8に示す場合には、エンジン動力のみを用いて車両を走行させているが、これに限られることはなく、コンバータ25の故障が原因となるフェイル時においては、エンジン動力およびモータ動力を用いて車両を走行させることが可能である。
これまで説明したように、コンバータ25から各種制御ユニット26〜30に電力が供給される正常時においては、切換リレー50が第1接続状態に制御されるとともにオルタネータ35が発電状態(発電電圧24V)に制御される。一方。コンバータ25から各種制御ユニット26〜30に電力が供給されないフェイル時においては、切換リレー50が第2接続状態に制御されるとともにオルタネータ35が発電状態(発電電圧12V)に制御される。これにより、低電圧回路39のオルタネータ35から制御系回路33の制御ユニット26〜30等に電力を供給することが可能となる。このように、高電圧バッテリ23が制御ユニット26〜30の電源となるハイブリッド車両においても、フェイル時にはオルタネータ35を用いて制御ユニット26〜30に電力を供給することが可能となる。これにより、フェイル時においても最低限の走行性能を確保することができ、ハイブリッド車両の信頼性を向上させることが可能となる。
なお、前述の説明では、フェイルセーフ手段として機能するオルタネータ制御ユニット29が制御系回路33に設けられている。このため、高電圧バッテリ23の充電状態SOCの過度な低下が検出された場合には、コンバータ25からの電力供給が遮断される前に、オルタネータ制御ユニット29から制御信号を出力し、切換リレー50を第2接続状態に制御するとともにオルタネータ35を発電状態に制御する必要がある。同様に、コンバータ25の故障状態が検出された場合には、コンバータ25を完全に停止させる前に、オルタネータ制御ユニット29から制御信号を出力し、切換リレー50を第2接続状態に制御するとともにオルタネータ35を発電状態に制御する必要がある。また、このような制御条件を解消するため、オルタネータ制御ユニット29を制御系回路33とは別個の電源回路に接続しても良い。このように、オルタネータ制御ユニット29の電源を確保することにより、高電圧バッテリ23が完全に枯渇した場合やコンバータ25が故障によって突然停止した場合であっても、ハイブリッド車両の制御系を正常に機能させることが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、第1モータジェネレータ15の一例として永久磁石型の三相交流モータを挙げているが、これに限られることはなく、他の形式のモータ(ジェネレータ)であっても良い。また、前述の説明では、オルタネータ35の一例として電磁石型の三相交流モータを挙げているが、これに限られることはなく、他の形式のモータ(ジェネレータ)であっても良い。さらに、前述の説明では、高電圧バッテリの一例としてリチウムイオンバッテリを挙げ、低電圧バッテリの一例として鉛バッテリを挙げているが、これに限られることない。例えば、ニッケル水素バッテリ等、他の形式のバッテリを用いて高圧蓄電デバイスや低圧蓄電デバイスを構成しても良く、キャパシタを用いて高圧蓄電デバイスや低圧蓄電デバイスを構成しても良い。
また、前述の説明では、オルタネータ35の発電電圧を切り換える際に、フィールドコイル44の界磁電流を制御しているが、これに限られることはない。例えば、複数のステータコイルの接続状態を切り換えることにより、ステータコイルの巻数を切り換えるようにしても良い。さらに、前述の説明では、スイッチ手段として1つの切換リレー50を挙げているが、これに限られることはなく、複数のリレーを組み合わせてスイッチ手段を構成しても良い。さらに、図示する場合には、電磁石式の切換リレー50によってスイッチ手段を構成しているが、これに限られることはなく、FET等のスイッチング素子を用いてスイッチ手段を構成しても良い。さらに、図示する場合には、モータジェネレータ15と駆動輪18とを直結しているが、これに限られることはなく、モータジェネレータ15と駆動輪18との間にクラッチを設けても良い。
10 電力供給装置
12 エンジン
15 モータジェネレータ(第1モータジェネレータ)
18 駆動輪
23 高電圧バッテリ(高圧蓄電デバイス)
24 高電圧回路
25 コンバータ
26 モータ制御ユニット(制御機器)
27 バッテリ制御ユニット(制御機器)
28 エンジン制御ユニット(制御機器)
29 オルタネータ制御ユニット(制御機器,フェイルセーフ手段)
30 車両制御ユニット(制御機器)
33 制御系回路
35 オルタネータ(第2モータジェネレータ)
38 低電圧バッテリ(低圧蓄電デバイス)
39 低電圧回路
50 切換リレー(スイッチ手段)

Claims (5)

  1. 駆動輪に連結される第1モータジェネレータと、前記第1モータジェネレータに接続される高圧蓄電デバイスとを備える高電圧回路と、
    エンジンに連結される第2モータジェネレータと、前記第2モータジェネレータに接続される低圧蓄電デバイスとを備える低電圧回路と、
    前記高電圧回路に接続されて電力を降圧するコンバータと、前記コンバータに接続される制御機器とを備える制御系回路と、
    前記低電圧回路と前記制御系回路との間に設けられ、前記第2モータジェネレータを前記制御機器から切り離して前記低圧蓄電デバイスに接続する第1接続状態と、前記第2モータジェネレータを前記低圧蓄電デバイスから切り離して前記制御機器に接続する第2接続状態とに作動するスイッチ手段と、
    前記コンバータから前記制御機器に電力が供給されないフェイル時に、前記スイッチ手段を第2接続状態に制御するとともに前記第2モータジェネレータを発電状態に制御し、前記第2モータジェネレータから前記制御機器に電力を供給させるフェイルセーフ手段とを有することを特徴とするハイブリッド車両の電力供給装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の電力供給装置において、
    前記フェイル時とは、前記高圧蓄電デバイスの電力枯渇時または前記コンバータの故障時であることを特徴とするハイブリッド車両の電力供給装置。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車両の電力供給装置において、
    前記第2モータジェネレータは、前記エンジンを始動回転させるスタータモータとして作動することを特徴とするハイブリッド車両の電力供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の電力供給装置において、
    前記コンバータから前記制御機器に電力が供給される正常時に、前記スイッチ手段は第1接続状態に制御されるとともに前記第2モータジェネレータは発電状態に制御され、前記第2モータジェネレータから前記低圧蓄電デバイスに電力が供給されることを特徴とするハイブリッド車両の電力供給装置。
  5. 請求項4記載のハイブリッド車両の電力供給装置において、
    前記スイッチ手段が第1接続状態のときの前記第2モータジェネレータの発電電圧は、前記スイッチ手段が第2接続状態のときの前記第2モータジェネレータの発電電圧よりも高いことを特徴とするハイブリッド車両の電力供給装置。
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