JP5989380B2 - 空気入りタイヤの製造方法及びビード製造装置 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法及びビード製造装置 Download PDF

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本発明は空気入りタイヤの製造方法及びビード製造装置に関する。
従来、空気入りタイヤは、ホイールのリムに噛み合わせられる1対のビードを形成するビード形成工程、ビードとカーカス及びサイドウォールを一体に貼り付ける1次成型工程、スチールベルト及びトレッドを巻き付けて生タイヤにする2次成型工程、生タイヤを加硫する加硫工程を備えている。
ビード形成工程では、環状のビードコアの外周にビードフィラーを配置して1対のビードを形成する。1次成型工程では、ビード形成工程で形成された1対のビード間に筒状のカーカスを配置し、カーカスの両端部を1対のビード部の各ビードフィラーの内側からビードコアを回ってビードフィラーの外側に折り返すことで、カーカスを1対のビードに一体に貼り付ける。
1次成型工程で、ビードの回りにカーカスとサイドウォールを巻き込むときにビードとカーカスの間に空気が巻き込まれ、ビードフィラーが倒れ込む際のビードフィラーの局部的な変形によりゴムがはみ出す結果、空気が排出されずに残留し、ビードフィラーにエア入りが発生し、成型不良となることがある。
特許文献1では、ビードフィラーの内周面側又は外周面側に切り込みを設けることで、製造時のビードフィラーを曲げ易くし、倒れ込みを容易にするとともに、倒れ込みの際のゴムのはみ出しを防止し、エア入りを抑制する方法が記載されている。
しかし、この切り込みはビードコアの長手方向(径方向)に沿って設けられているため、ゴムのはみ出しは防止されるが、切り込み内に一旦入り込んだエアは排出することができないため、ビードフィラー内に残留し、品質が低下する。
特許文献2では、ビードエーペックスゴム(ビードフィラー)の内面又は外面に非平滑な凹凸領域を設けた、ビードエーペックスゴムの粘着性を低下させることによりエアを閉じ込めにくくし、かつ閉じ込められたエアを分散する方法が記載されている。
しかし、この方法は、ビードフィラーの粘着性が低下するため、ビードフィラーとカーカスなどの他の部材との貼り合わせが困難となるうえ、閉じ込められたエアが分散されても、排出されずに残留するため、品質が低下する。
特開2008−178987号公報 特開2003−39570号公報
本願発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、ビードフィラーとカーカスの間に巻き込まれた空気を排出してエア入りを防止し、品質の良い空気入りタイヤを製造することができる空気入りタイヤの製造方法及びビード製造装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、
環状のビードコアの外周にビードフィラーを配置して1対のビードを形成するビード形成工程と、前記1対のビード間に筒状のカーカスを配置し、前記カーカスの両端部を前記1対のビード部の各ビードフィラーの内側から前記ビードコアを回って前記ビードフィラーの外側に折り返して前記カーカスを前記1対のビードに一体に貼り付ける成型工程と、を備える空気入りタイヤの製造方法において、
前記ビード形成工程は、前記ビードフィラー側面に前記ビードコアの接線に対して傾斜して延びる溝を設けることを含み、前記溝の半径方向内側の先端を前記ビードコアに至らしめる。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法では、ビードフィラー側面にビードコアの接線に対して傾斜して延びる溝を設けるため、ビードフィラーが曲がり易くなり、ビードの回りにカーカスを巻き込む際のビードフィラーの倒れ込みが容易となり、作業性が向上する。また、ビードフィラー側面に設ける溝の半径方向内側の先端をビードコアに至らしめる
ため、ビードフィラーとカーカスの間に巻き込まれた空気を溝に通してビードコアのワイヤ間の空間に排出し、エア入りを防止することができる。
前記溝の延びる方向を屈曲させることが好ましい。これにより、ビードの回りにカーカスを巻き込む際にエアを溝に取り込み易くすることができる。
前記溝の半径方向外側の先端は前記ビードフィラーの中腹まで延びていることが好ましい。中腹とは、ビードコアからのビードフィラーの高さの10〜60%の範囲をいう。これにより、曲がりが大きく空気を巻き込み易いビードフィラーの中腹からエアを溝に取り込むことができ、巻き込まれた空気を溝に通して十分に排出することができる。
前記溝は前記ビードコアに向かうにつれて溝幅を広くすることが好ましい。これにより、溝に沿って流れるエアの流量を増加できるので、溝の両側からもエアを取り込んで、エアを効率よく排出することができる。
前記溝は前記溝の両壁が底に向かって接近する形状の断面を有することが好ましい。これにより、ビードフィラーが曲がる際に溝が隙間無く閉じるので、エア溜まりが防止される。
前記溝は前記ビードフィラーの周方向に等間隔に形成することが好ましい。これにより、ビードフィラーの曲がり均一になり、ビードの回りにカーカスを巻き込む際のビードフィラーの倒れ込みが容易となり、作業性が向上する。また、ビードフィラーとカーカスの間に巻き込まれた空気を周方向に均一に溝に通してビードコアに排出し、エア入りを防止することができる。
前記溝は前記ビードフィラーの内側、外側、或いは両側に設けてもよい。
成型工程やその後の加硫工程でビードフィラーがどちらの方向に倒れ込んでも、巻き込まれたエアを排出することができる。
また、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法に用いるビード製造装置は、
環状のビードコアの外周にビードフィラーを配置して1対のビードを形成するビード形成工程と、
前記1対のビード間に筒状のカーカスを配置し、前記カーカスの両端部を前記1対のビード部の各ビードフィラーの内側から前記ビードコアを回って前記ビードフィラーの外側に折り返して前記カーカスを前記1対のビードに一体に貼り付ける成型工程と、
を備える空気入りタイヤのビード製造装置において、
前記ビード成形工程に、前記ビードコアに巻き付けられる前記ビードフィラー側面に前記ビードコアの接線に対して傾斜して延びる溝を形成する溝形成装置を設ける。
前記溝形成装置は、前記ビードコアに巻き付けられる前記ビードフィラーを挟持する1対の円盤からなり、前記円盤の内側に前記溝を形成する突起を形成する。
前記溝形成装置は、前記ビードコアに供給される前記ビードフィラーを挟持する1対のローラからなり、前記ローラの外周面に前記溝を形成する突起を形成する。
この溝形成装置により、ビードフィラー側面に溝を簡単に形成することができる。
本発明によれば、ビードフィラー側面にビードコアの接線に対して傾斜して延びる溝を設けるため、ビードフィラーが曲がり易くなり、作業性が向上する。また、ビードフィラー側面に設ける溝の半径方向内側の先端をビードコアに至らしめるため、ビードフィラーとカーカスの間に巻き込まれた空気を溝に通してビードコアのワイヤ間の空間に排出し、エア入りを防止することができ、品質を向上することができる。
空気入りタイヤの断面図。 ビードの正面図(a)及び断面図(b). ビードに形成する溝を示すビードの拡大正面図(a)及び断面図(b)。 ビードに形成する溝の断面形状の一実施例(a)及び他の実施例(b)を示す断面図。 ビードに溝を形成する装置を示す正面図。 図5のビード形成装置の部分側面図。 図5のビード形成装置の搬送ローラの拡大断面図。 成型工程の一例を示す断面図。 溝を通じてエアが排出される状況(a),及び溝が閉じられた状態(b)を示す断面図。 成型工程の一例を示す断面図。 成型工程の一例を示す断面図。 ビードに形成する溝の他の例を示す拡大正面図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る空気入りタイヤ1を示す。この空気入りタイヤ1は、環状のビードコア2の外周にビードフィラー3を配置した1対のビード4と、1対のビード4間に配置され、両端部が1対のビード4の各ビードフィラー3の内側からビードコア2を回ってビードフィラー3の外側に至るカーカス5と、カーカス5の両端部の外側に配置されたサイドウォール6と、カーカス5の上に配置されたスチールベルト7と、スチールベルト7の上に配置されたトレッド8とを備えている。
1対のビード4のビードフィラー3の両側面には、図2に示すように、周方向に等間隔に溝9が形成されている。溝9の周方向の間隔は、10〜30mmが好ましい。溝9は、図3に示すように、ビードコア2の外周面上のある一点aから、該点aを通る接線Ltに対して傾斜して外周側に向かってビードフィラー3の中腹まで延びている。換言すれば、溝9は、ビードフィラー3の両側面上の中腹のある一点bから、該点bとビード4の中心Oとを結ぶ線Lrに対して傾斜して内周側に向かって延びている。ビードフィラー3の中腹とは、ビードフィラー3の内周から半径方向に向かう高さの10〜60%の範囲をいう。10%以下ではエアの排出が不十分となり、60%以上ではタイヤの剛性が低下し、操縦安定性が低下する。溝9は、ビードフィラー3の両側面に形成してもよいが、内側面にのみ形成してもよいし、外側面にのみ形成してもよい。
溝9の断面は、図4(a)に示すように対応する壁面が直線形、又は図4(b)に示すように対向する壁面が凸形状であって、底に向かって溝幅が狭まり、両壁が接近するような形状であればよい。溝9の幅としては、1mmが好ましい。また、溝9の深さは0.5〜2mmで、特に1mmが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤ1の製造方法は、ビード形成工程、1次成型工程、2次成型工程及び加硫工程を備える。
ビード形成工程では、図示しないホイールのリムに噛み合わせられるビードコア2とビードフィラー3かなる1対のビード4を形成する。図5に示すように、鋼線を巻回してなる環状のビードコア2を回転させながら、ビードコア2の外周に混合ゴムからなるビードフィラー3を巻き付けて固定する。ビードフィラー3は、搬送ローラ10を介して搬送され、ビードコア2上に供給された時点で、回転する1対の成型円板11により厚み方向から挟持されて所定の形状に成型される。具体的には、ビードフィラー3の外周縁が内周縁よりも薄くなるように成型される。
図5のビード形成装置には溝形成装置が設けられている。すなわち、1対の成型円板11のビードフィラー3を挟持する面に、図6に示すように、周方向に等間隔で配置された突起12が形成されている。これにより、ビードフィラー3が1対の成型円板11により挟持された際に、突起12がビードフィラー3に押し付けられて、ビードフィラー3の側面に溝9が周方向に等間隔に形成される。成型円板11の対応する両面に突起12を形成すれば、ビードフィラー3の両側面に溝9が形成される。
1つの成型円板11に突起12を形成する代わりに、図6に示すように、1対の搬送ローラ10の外周面に突起13を形成して、ビードフィラー3がこの1対の搬送ローラ10を通過する間に、ビードフィラー3に溝9が形成されるようにしてもよい。
1次成型工程では、図8に示すように、ビード形成工程で形成された1対のビード4間に、繊維コードからなる筒状のカーカス5を配置し、カーカス5の両端部を1対のビード4の各ビードフィラー3の内側からビードコア2を回ってビードフィラー3の外側に折り返すことで、カーカス5を1対のビード4に一体に貼り付ける。続いて、カーカス5の外側部の上に混合ゴムからなるサイドウォール6を巻き付けて貼り付ける。
カーカス5の両端部をビードフィラー3の外側に折り返す際に、ビードフィラー3はカーカス5の上に倒れ込む。ビードフィラー3には、両側面に溝9が形成されて曲がり易くなっているので、作業性がよい。ビードフィラー3が倒れ込むとき、ビードフィラー3の外周縁は薄くなっているためカーカス5に先に接触する。この結果、ビードフィラー3とカーカス5の本体部との間の空間にエアが閉じ込められる。閉じ込められたエアは、図9(a)に示すように、ビードフィラー3の内側面に形成された溝9を通ってビードコア2のワイヤ間の空間に排出されるので、ビードフィラー3内部へのエア入りが防止される。
また溝9の半径方向外側の先端はビードフィラー3の中腹まで延びているので、曲がりが大きく空気を巻き込み易いビードフィラー3の中腹から、エアを溝9に取り込むことができ、巻き込まれた空気を溝9に通して十分に排出することができる。
さらに、溝9は、該溝9の両壁が底に向かって接近する形状の断面を有するので、図9(b)に示すように、ビードフィラー3が曲がるにつれて溝9が隙間無く閉じるので、エア溜まりが防止される。
溝9は、ビードフィラー3の周方向に等間隔に形成されているので、ビードフィラー3の曲がり均一になり、ビード4の回りにカーカス5を巻き込む際のビードフィラー3の倒れ込みが容易となり、作業性が向上する。また、ビードフィラー3とカーカス5の間に巻き込まれた空気を周方向に均一に溝9に通してビードコア2に排出し、エア入りを防止することができる。
また、カーカス5の外側部をビードフィラー3の外側面に巻き込む際にも、カーカス5の外側部の外周端部がビードフィラー3に先に接触する。この結果、ビードフィラー3とカーカス5の外側部の間の空間にエアが閉じ込められる。閉じ込められたエアは、ビードフィラー3の外側面に形成された溝9を通って、ビードコア2のワイヤ間の空間に排出されるので、ビードフィラー3内部へのエア入りが防止される。
2次成型工程では、図10に示すように、カーカス5を径方向外側に膨出させてカーカス5の上にスチールベルト7及び混合ゴムからなる合成トレッド8を巻き付けて貼り付け、生タイヤを形成する。カーカス5を径方向外側に膨出させる際に、ビードフィラー3が外側に向かって立ち上がるが、ビードフィラー3とカーカス5の本体部又は外側部に残留していたエアは、カーカス5の内側面又は外側面に形成された溝を通って、ビードコア2のワイヤ間の空間に排出されるので、ビードフィラー3内部へのエア入りが防止される。
加硫工程では、生タイヤを成型型内に設置し、生タイヤを型に押し付けながら所定時間加熱して加硫し、トレッド8に溝を形成する。加硫時には、図11に示すように、ビードフィラー3が外側に倒れ込むが、ビードフィラー3とカーカス5の本体部又は外側部に依然として残留していたエアは、ビードフィラー3の内側面又は外側面に形成された溝9を通って、ビードコア2のワイヤ間の空間に排出されるので、ビードフィラー3内部へのエア入りが防止される。
このように、成型時にビードフィラー3とカーカス5の間に閉じ込められたエアがビードフィラー3に形成された溝9を通ってビードコア2に排出されるので、ビードフィラー3へのエア入りが防止され、品質が向上する。
ビードフィラー3に形成する溝9としては、図3(a)に示すように、溝幅を一定にする代わりに、以下の種々の形態にすることができる。
図12(a),(b)に示すように、ビードフィラー3の中複から内周側に向かって溝幅が大きくなるように形成することができる。このようにすることで、溝9に沿って流れるエアの流量を増加できるので、溝9の両側からもエアを取り込んで、エアを効率よく排出することができる。
図12(c)に示すように、溝の9延びる方向を屈曲させることができる。図12(d)に示すように、溝9から枝分かれした副溝9aを設けることもできる。このようにすると、周方向のより多くの部分からエアを溝9,9aに取り込むことができ、エア入りをより確実に防止することができる。
本発明者らは、本発明の効果を確認するために実験を行った。
従来品として、ビードフィラーに溝がないものを用意した。
比較例1として、ビードコアの接線方向に平行(角度0°)に溝を配置したもの、比較例2として、ビードコアの接線方向に平行(角度0°)に溝を配置するとともに、溝幅を大きくしたものを準備した。
また、実施例1−4として、溝をビードコアの接線方向に対してそれぞれ15°、30°、45°、60°傾斜させるとともに、ビードフィラーの高さ分だけ延ばしたものを用意した。
さらに、実施例5として、溝をビードコアの接線方向に対して45°傾斜させるとともに、ビードフィラーの中腹からビードコアまで延ばしたものを用意した。
また、いずれも、溝の断面形状は、図4(a)に示すV字形とした。
タイヤサイズは、195/65R15とした。
従来品、比較例1,2、実施例1−5について、72本当たりのエア入り発生の有無、ベアー発生の有無、操縦安定性能を評価し、比較した。その結果を表1に示す。ベアーとは、フィラーに溝を形成したことによるゴムの不足により、表面に凹みが出来ることをいう。操縦安定性能とは、各タイヤをリムサイズ15×6JJのホールに装着し、空気圧200kPaとして、2000cc前輪駆動車に装着し、時速80−140kmでのレーンチェンジ時のフィーリング評価値であり、従来品を100%としたときの相対指数で示す。
Figure 0005989380
表1に示すように、ビードフィラーに溝がない従来品は、エア入りが頻発した。
溝の角度が0°の比較例1,2では、従来品に比べてエア入りが減少したが、ベアーが発生し、操縦安定性も低下した。
溝の角度を15−60°とした実施例1−4のうち、溝の角度が15°の実施例1は従来品よりもエア入りが減少したが、ベアー発生が見られ、溝の角度が60°の実施例4はベアー発生は無かったがエア入りが多少見られた。溝の角度が30,45°の実施例2,3はエア入りが無く、ベアーの発生も少なかった。したがって、溝の角度は30〜45°が望ましいことが分かった。
また、溝の角度が45°で、溝の位置をフィラーの中腹からコマまでとした実施例5は、エア入り発生もなく、ベアー発生もなく、操縦安定性も良かった。
1 空気入りタイヤ
2 ビードコア
3 ビードフィラー
4 ビード
5 カーカス
9 溝
10 搬送ローラ
11 成型円板
12 突起
13 突起

Claims (12)

  1. 環状のビードコアの外周にビードフィラーを配置して1対のビードを形成するビード形成工程と、前記1対のビード間に筒状のカーカスを配置し、前記カーカスの両端部を前記1対のビード部の各ビードフィラーの内側から前記ビードコアを回って前記ビードフィラーの外側に折り返して前記カーカスを前記1対のビードに一体に貼り付ける成型工程と、を備える空気入りタイヤの製造方法において、
    前記ビード形成工程は、前記ビードフィラー側面に前記ビードコアの接線に対して傾斜して延びる溝を設けることを含み、前記溝の半径方向内側の先端を前記ビードコアに至らしめることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記溝屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記溝の半径方向外側の先端は前記ビードフィラーの中腹まで延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記溝は前記ビードコアに向かうにつれて溝幅を広くしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. 前記溝は前記溝の両壁が底に向かって接近する形状の断面を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  6. 前記溝は前記ビードフィラーの周方向に等間隔に形成したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記溝は前記ビードフィラーの内側の側面に設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記溝は前記ビードフィラーの外側の側面に設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 前記溝は前記ビードフィラーの両側の側面に設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  10. 環状のビードコアの外周にビードフィラーを配置して1対のビードを形成するビード形成工程と、
    前記1対のビード間に筒状のカーカスを配置し、前記カーカスの両端部を前記1対のビード部の各ビードフィラーの内側から前記ビードコアを回って前記ビードフィラーの外側に折り返して前記カーカスを前記1対のビードに一体に貼り付ける成型工程と、
    を備える空気入りタイヤのビード製造装置において、
    前記ビード形成工程に、前記ビードコアに巻き付けられる前記ビードフィラー側面に前記ビードコアの接線に対して傾斜して延びる溝を形成する溝形成装置を設けたことを特徴とする空気入りタイヤのビード製造装置。
  11. 前記溝形成装置は、前記ビードコアに巻き付けられる前記ビードフィラーを挟持する1対の円盤からなり、前記円盤の内側に前記溝を形成する突起を形成してなることを特徴とする請求項10に記載の空気入りタイヤのビード製造装置。
  12. 前記溝形成装置は、前記ビードコアに供給される前記ビードフィラーを挟持する1対のローラからなり、前記ローラの外周面に前記溝を形成する突起を形成してなることを特徴とする請求項10に記載の空気入りタイヤのビード製造装置。
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