JP5988830B2 - 検体分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試薬や消耗品を使用して血液等の検体を分析する検体分析装置に関する。
患者に対して医学的処置を行う前に、患者から採取した検体に対して、検体分析装置を用いて臨床検査が行われる。このような検査は、通常、病院等の施設が開いている平日の昼間の時間帯に行われる。しかしながら、施設に緊急の患者が搬送された場合には、平日の夜間や休日にも、検査が行われることがある。平日の夜間や休日には、検体分析装置の操作に慣れていない経験の浅い検査技師が検査を担当したり、他の検査の専門の検査技師が、自らの専門でない種類の検査を担当したりする場合がある。そのような不慣れなユーザであっても、操作ミスをすることなく検体分析装置を使用した検査業務を行えるように、種々の技術が提案されている。
特許文献1には、夜間当直のような装置に不慣れなオペレータであっても、試薬の交換、補充、キャリブレーション、精度管理といった検体分析装置の準備の作業を抜け漏れなく実施できるようにするために、分析前に実施すべき準備作業に用いる複数のボタンを、準備の流れに沿って画面に表示する自動分析装置が開示されている。この文献には、試薬状況を確認するための画面として、装置内の試薬や消耗品の残量を示す画面を表示することも開示されている。
特許文献2には、不慣れな操作者が装置にログオンしたときに、試薬の準備作業などの操作手順のガイダンスを画面に表示させるようにした自動分析システムが開示されている。画面には、操作手順として、装置への試薬登録の手順や、試薬の取り扱いに関する注意事項などが表示される。
特開2004−28932号公報 特開2008−70321号公報
特許文献1および2に開示されている技術によれば、試薬や消耗品の補充に際して、操作に不慣れなユーザの負担をいくぶん軽減することは可能であるが、試薬等の補充の作業に伴う負担がなくなるわけではない。まして、夜間や休日の検査には緊急性が求められるため、たとえユーザが試薬等の補充を行えるとしても、このような作業に時間を掛けることは望ましくない。
そのため、特許文献1、2に開示されているような従来技術では、夜間や休日に検査を担当するユーザの負担軽減は、決して十分ではなかった。
上記の課題を解決することを目的とする本発明の主たる態様は、検体分析装置に関する。この態様に係る検体分析装置は、試薬と検体とを混和して調製した試料を測定する測定部と、表示部と、制御部と、を備える。前記測定部は、測定に用いられ、定期的に交換を要する部品を有する。前記制御部は、所定の操作が行われると、引継ぎに必要な作業を確認可能な情報を提示するための引継補助画面を前記表示部に表示させる。ここで、前記引継補助画面は、その時点で測定部が保有している試薬の残量に関する残量情報を表示させるための試薬残量領域と、前記部品の耐用期間または使用可能回数と、操作を受け付けた時点での前記部品の使用を開始してから経過した時間または使用した回数とに関する情報を表示させるための部品情報領域と、前記所定の操作が行われた当日に検体分析装置に生じた不具合に関する情報を表示させるためのエラー領域と、を含む。
従来提案されていた技術は、夜間休日に検査を担当する不慣れなユーザであっても、試薬等の補充を円滑に実施できるようにすることを志向したものであった。しかしながら、試薬等の補充の作業は、不慣れなユーザに任せるよりも、普段から装置の操作に慣れているユーザが引継前に済ませておけば、操作ミスもなく、確実である。
そこで、本発明は、引継前のユーザが、夜間休日を担当するユーザに業務を引き継ぐ前に、試薬等の補充を円滑に実施できるようにした。
本態様に係る検体分析装置によれば、引継前のユーザは、所定の操作を行うことによって、その時点での試薬の残量情報を表示させるための試薬残量領域と、前記部品の耐用期間または使用可能回数と、操作を受け付けた時点での前記部品の使用を開始してから経過した時間または使用した回数とに関する情報を表示させるための部品情報領域と、前記所定の操作が行われた当日に検体分析装置に生じた不具合に関する情報を表示させるためのエラー領域と、を含む引継補助画面を表示部に表示させることができる。この引継補助画面を参照することで、引継前のユーザは、引継後のユーザの担当時間内の検査をまかなえるだけ試薬が残っているか否かを判断することができる。また、引継前のユーザは、定期的に交換を要する部品の使用時間がもうすぐ耐用期間に達するとか、部品の使用回数がもうすぐ使用可能回数に達するといったことを、引継前に知ることができる。さらに、引継前のユーザは、当日に検体分析装置に生じた不具合と同様のエラーが引継後に発生する可能性があることを知ることができる。これにより、引継前のユーザは、予め試薬や部品を交換しておいたり、引継後に同様の不具合が起きないようにするための措置を講じたり、引継後に不具合が起きたときのために、引継後のユーザに連絡事項を残しておくことができる。
なお、本明細書において、「時間帯」とは、24時間のうちの2時点間を意味するだけでなく、24時間を超える日単位の期間をも含む。
前記引継補助画面は、前記測定部が過去の所定の時間帯において消費した前記試薬の消費実績に関する実績情報を表示させるための領域をさらに含む構成とされ得る。こうすると、過去に消費された試薬の消費実績と、現時点での試薬の残量とを対比して見ることができる。したがって、引継前のユーザは、試薬が、引継後のユーザの担当時間内の検査をまかなえるだけ残っているか否かを、実績情報を基に、経験的に判断することができる。
前記引継補助画面は、残量に関する警告を表示する警告表示領域を含み、前記制御部は、前記試薬の残量情報と前記消費実績とを比較し、前記試薬が前記時間帯に不足する可能性がある場合に、それを示唆するメッセージ、または、前記試薬の補充を促すメッセージを、前記警告表示領域に表示させる構成とされ得る。こうすると、消費実績と残量情報を基に、不足の可能性があるか否かをユーザが判断する手間が省ける。
前記制御部は、前記測定部が保有する複数の試薬のそれぞれについて実績情報と残量情報とを前記引継補助画面に表示させる構成とされ得る。こうすると、各試薬の残量情報と使用実績とが対応付けて表示されるため、ユーザは、画面表示を切り替える操作を行うことなく、各試薬の補充の要否を、引継補助画面を一目見て判断することができる。
また、前記制御部は、前記測定部が過去の所定の時間帯において消費した試薬の消費実績を複数の期間毎に取得し、前記複数の期間内での消費実績の最大値または各期間における消費実績の平均値を、前記実績情報として、前記引継補助画面を生成する構成とされ得る。こうすると、消費実績の最大値が表示される場合、残量が当該最大値を超えていれば、引継後に当該試薬の補充が必要となることは略起こらないと判断できる。また、消費実績の平均値が表示される場合、残量が当該平均値を超えていれば、引継後に当該試薬の補充が必要となることは経験的には起こらないと判断できる。
また、前記制御部は、前記試薬の残量情報が、予め決められた閾値か、または、その試薬の過去の消費実績に基づいて決められる閾値に満たない場合、その試薬の残量情報を強調表示させる構成とされ得る。こうすると、ユーザは、前記表示によって、残量が少ない試薬を容易に知ることができる。よって、試薬の補充を円滑に進めることができる。
前記実績情報は、前記所定の時間帯において、前記測定部が前記試薬を消費した量、または、前記測定部が前記試薬を使用して実行した測定回数である構成とされ得る。
前記制御部は、前記所定の操作が行われると、引継後のユーザが検体分析装置を操作する時間帯を指定する指定画面を表示部に表示させ、前記指定画面において任意の時間帯が指定されると、前記測定部が過去の指定された時間帯において消費した試薬の消費実績を前記実績情報として表示させる構成とされ得る。こうすると、検体分析装置の操作が引き継がれる時間帯を指定することができ、指定した時間帯に応じて、過去の同じ時間帯における消費実績を把握することができる。よって、より綿密に引継後の試薬の使用量を予測できる。
前記指定画面は、少なくとも、夜間として予め定義された第1の時間帯、および休日として予め定義された第2の時間帯を選択肢として含み、前記制御部は、前記選択画面において第1の時間帯が選択されると、前記測定部が過去のある一日の第1の時間帯において消費した試薬の消費実績を前記実績情報として表示させ、前記選択画面において第2の時間帯が選択されると、前記測定部が過去のある第2の時間帯において消費した試薬の消費実績を前記実績情報として表示させる構成とされ得る。こうすると、夜間および休日の両方での運用があり得る場合に、検体分析装置の操作が夜間に引き継がれるのか、休日に引き継がれるのかを簡単に指定することができる。
前記引継補助画面は、引継後のユーザに対するメッセージを入力するためのメッセージ入力領域を含む構成とされ得る。こうすると、操作に不慣れな引継後のユーザに対して、特に準備しておくべきことや、操作上の注意事項などを連絡することができる。
前記所定の操作は、一のユーザによる当該検体分析装置の操作を終了する際に入力を受け付けるボタンの操作を含む構成とされ得る。こうすると、ユーザが当該検体分析装置の操作を終了する際に必ず引継補助画面が表示されるため、各試薬の補充の必要性や部品の交換の必要性、および当日に検体分析装置に生じた不具合を確実にユーザに把握させることができる。よって、引継後に試薬の補充や部品の交換が必要になることを、より確実に、回避することができ、また、引継後に同様の不具合が起きないようにするための措置を講じることができる。
前記残量情報は、前記測定部が、残っている前記試薬を用いて実行することが可能な残り測定回数である構成とされ得る。こうすると、ユーザは、表示された画面を見ることにより、各測定項目について測定可能な回数を把握することができるため、各測定項目において使用される試薬の補充の要否を把握することができる。よって、引継後に、試薬の補充が必要になることを回避できる。
前記引継補助画面は、前記試薬の補充を進めるための入力を受け付ける受付手段をさらに含む構成とされ得る。こうすると、ユーザは、表示された画面を見ることにより、試薬の補充が必要であると判断した場合に、受付手段を介して試薬の補充を円滑に進めることができる。
前記引継補助画面は、装置をシャットダウンさせるための入力を受け付ける受付手段をさらに含み得る。前記引継補助画面は、さらに、消耗品として洗浄液の残量に関する情報を表示させるための領域を含み得る。前記部品として、検体を吸引するピアサまたは測定に用いられる光源を含み得る。
以上のとおり、本発明によれば、引き継ぎの際に、補充が必要な試薬や消耗品等を容易かつ円滑に確認可能な検体分析装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る検体分析装置の外観の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る測定部の内部を上側から見た場合の平面図である。 実施の形態に係るメニュー画面を示す図である。 実施の形態に係る試薬配置画面を示す図である。 実施の形態に係るメンテナンス画面を示す図である。 実施の形態に係る測定部の構成を示す図である。 実施の形態に係る制御装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る試薬残量データベース、試薬使用量設定、エラー履歴データベース、および測定履歴データベースの構成を概念的に示す図である。 実施の形態に係る引継ボタンが押されたときに表示される画面を示す図である。 実施の形態に係る引継補助画面を示す図である。 実施の形態に係る引継時の制御装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る警告ダイアログを示す図および引継補助画面の表示処理を示すフローチャートである。 変更例に係る引継設定画面を示す図および設定された時間帯を示す図である。 変更例に係る引継補助画面のリストを示す図およびその他の変更例に係る引継補助画面のリストを示す図である。 その他の変更例に係る引継補助画面のリストを示す図である。 その他の変更例に係る引継補助画面を示す図である。
本実施の形態の検体分析装置は、検体(血漿)に試薬を添加することで調製された測定試料に光を照射し、得られた透過光を、凝固法、合成基質法、免疫比濁法または凝集法によって解析することにより、血液の凝固能に関する分析を行う血液凝固分析装置である。以下、本実施の形態に係る検体分析装置について、図面を参照して説明する。
図1は、検体分析装置1の外観の構成を示す斜視図である。
検体分析装置1は、検体(血漿)に含まれる成分を光学的に測定する測定部2と、測定部2の前方に配置された検体搬送部3と、測定部2により取得された測定データを分析すると共に、測定部2に指示を与える制御装置4を備えている。
測定部2には、蓋2a、2bと、カバー2cと、電源ボタン2dが設けられている。ユーザは、蓋2aを開けて、試薬テーブル11、12(図2参照)に設置されている試薬容器103を新たな試薬容器103と交換し、また、別の試薬容器103を新たに追加することができる。
なお、本明細書において、試薬容器103の「交換」および「追加」の両方を含む意味で、「補充」という用語を用いることとする。補充とは、検体分析装置1に対して、試薬または消耗品の残量を増やす作業を意味する。なお、ロット番号と有効期限を管理する必要がない試薬に関しては、継ぎ足しによる試薬の補充があり得る。例えば、ピペットを洗浄するための洗浄液や、染料を含有する染色液などは、継ぎ足しが可能な試薬の例である。
試薬容器103には、収容する試薬の種類と、試薬に付与されたシリアルナンバーからなる試薬IDを含むバーコードが印刷されたバーコードラベル103aが貼付されている。また、ユーザは、蓋2bを開けて、ランプユニット20(図2参照)を交換することができ、カバー2cを開けて、ピアサ17a(図2参照)を交換することができる。検体搬送部3は、検体ラック102に支持された検体容器101を、ピアサ17aによる吸引位置まで搬送する。検体容器101は、ゴム製の蓋101aにより密封されている。
ユーザは、検体分析装置1を使用する場合、まず、測定部2の電源ボタン2dを押して測定部2を起動させ、制御装置4の電源ボタン409を押して制御装置4を起動する。制御装置4が起動すると、表示部41にログオン画面が表示される。ユーザは、ログオン画面において、ユーザ名とパスワードを入力して制御装置4にログオンし、検体分析装置1の使用を開始する。また、直前に別のユーザが使用しており、測定部2と制御装置4がログオフ状態(誰のアカウントによってもログオンされていない状態)で起動している場合、ユーザは、表示部41に表示されているログオン画面において、ユーザ名とパスワードを入力して制御装置4にログオンし、検体分析装置1の使用を開始する。
ユーザは、検体分析装置1の使用を終了する場合、表示部41に表示されるシャットダウンボタンD17(図3参照)を押下して制御装置4をシャットダウンさせ、測定部2の電源ボタン2dを押して測定部2の電源をオフにし、検体分析装置1の使用を終了する。また、直後に別のユーザに対して検体分析装置1の使用を引き継ぐ場合、ユーザは、表示部41に表示されるログオフボタンD16(図3参照)を押下して、制御装置4からログ
オフし、検体分析装置1の使用を終了する。なお、本実施の形態では、別のユーザに対して検体分析装置1の使用を引き継ぐ場合、ユーザは、ログオフボタンD16またはシャットダウンボタンD17を押下する前に、引継ボタンD15(図3参照)を押して引き継ぎ作業を行う。引き継ぎ作業については、追って図9以降を参照して説明する。
図2は、測定部2の内部を上側から見た場合の平面図である。
試薬テーブル11、12とキュベットテーブル13は、円環形状を有すると共に、回転可能となるよう構成されている。試薬テーブル11、12には、試薬容器103が載置される。試薬テーブル11、12に載置された試薬容器103のバーコードは、バーコードリーダ14により読み取られる。バーコードから読み取られた情報、すなわち試薬の種類と試薬IDは、制御装置4に入力され、ハードディスク404に格納される。キュベットテーブル13には、キュベット104を支持可能な複数の孔からなる支持部13aが形成されている。ユーザによってキュベット供給部15に投入された新しいキュベット104は、キュベット供給部15により順次移送され、キャッチャ16によりキュベットテーブル13の支持部13aに設置される。
検体分注アーム17と試薬分注アーム18には、それぞれ、上下移動および回転移動することができるようステッピングモータが接続されている。検体分注アーム17の先端には検体容器101の蓋101aを穿刺できるよう先端が鋭利に形成されたピアサ17aが設置されている。試薬分注アーム18の先端にはピペット18aが設置されている。ピペット18aの先端は、ピアサ17aと異なり平坦に形成されている。また、ピペット18aには、静電容量式の液面検知センサ213(図6参照)が接続されている。
ランプユニット20は、第1検出部22と第2検出部23による光学的な信号の検出に用いられる5種類の波長の光を供給する。ランプユニット20の光は、光ファイバ21a、21bを介して、それぞれ、第1検出部22と第2検出部23に供給される。
検体搬送部3によって検体容器101が所定位置に搬送されると、ピアサ17aが、検体分注アーム17の回転移動により検体容器101の真上に位置付けられる。そして、検体分注アーム17が下方向に移動され、ピアサ17aが検体容器101の蓋101aを貫通し、検体容器101に収容されている検体が、ピアサ17aにより吸引される。緊急検体セット部19に緊急を要する検体がセットされている場合、ピアサ17aは、検体搬送部3から供給される検体に割り込んで、緊急を要する検体を吸引する。ピアサ17aにより吸引された検体は、キュベットテーブル13上の新しいキュベット104に吐出される。
検体が吐出されたキュベット104は、キュベットテーブル13が回転されることにより、第1検出部22による光学的な情報の取得が可能な位置に搬送される。第1検出部22は、ランプユニット20から供給された光を、試薬を添加する前の検体に照射し、透過光量(第1光学的情報)を取得する。取得された第1光学的情報は、制御装置4に送信される。
第1光学的情報が取得されると、このキュベット104は、キュベット移送部24のキャッチャ24aにより、キュベットテーブル13の支持部13aから、加温部25の支持部25aに移送される。加温部25は、支持部25aに設置されたキュベット104に収容されている検体を、約37℃に加温する。加温部25による検体の加温が終了すると、このキュベット104は、キャッチャ24aによって再び把持される。そして、このキュベット104は、キャッチャ24aにより把持されたまま所定位置に位置付けられ、この状態で、ピペット18aにより吸引された試薬が吐出される。
ピペット18aによる試薬の分注では、まず、試薬テーブル11、12が回転され、測定項目に対応する試薬を収容する試薬容器103が、ピペット18aによる吸引位置に搬送される。そして、原点位置を検知するためのセンサに基づいて、ピペット18aの上下方向の位置が原点位置に位置付けられた後、液面検知センサ213によりピペット18aの下端が試薬の液面に接触するまで、ピペット18aが下降される。ピペット18aの下端が試薬の液面に接触すると、必要な量の試薬を吸引できる程度に、さらにピペット18aが下降される。しかる後、ピペット18aの下降が停止され、ピペット18aにより試薬が吸引される。ピペット18aにより吸引された試薬は、キャッチャ24aによって把持されたキュベット104に吐出される。そして、キャッチャ24aの振動機能により、キュベット104内の検体と試薬が攪拌される。これにより、測定試料の調製が行われる。
測定試料を収容するキュベット104は、キャッチャ24aにより、第2検出部23の支持部23aに移送される。第2検出部23は、ランプユニット20から供給される光をキュベット104に照射し、透過光量(第2光学的情報)を取得する。第2光学的情報は、制御装置4に送信される。制御装置4は、第1光学的情報と第2光学的情報に基づいて分析を行い、分析結果を表示部41に表示する。こうして、検体の測定が終了する。
測定が終了し不要となったキュベット104は、キュベットテーブル13により搬送され、キャッチャ16により廃棄口26に廃棄される。なお、ピアサ17aとピペット18aは、流体部27から供給される洗浄液などの液体により、適宜洗浄される。
図3は、制御装置4の表示部41に表示されるメニュー画面D1を示す図である。メニュー画面D1は、ユーザが制御装置4にログオンすると、表示部41に表示される。
メニュー画面D1は、測定部2と検体搬送部3による測定動作を開始させるためのボタンD11と、測定動作を停止させるためのボタンD12と、試薬配置画面D2(図4参照)を表示させるための試薬情報ボタンD13と、メンテナンス画面D3〜D5(図5(a)〜(c)参照)を表示させるためのメンテナンスボタンD14と、引継ボタンD15と、制御装置4からログオフするためのログオフボタンD16と、制御装置4をシャットダウンするためのシャットダウンボタンD17と、各種設定を行うための設定ボタンD18を含んでいる。引継ボタンD15については、追って図9と図10を参照して説明する。
図4は、制御装置4の表示部41に表示される試薬配置画面D2を示す図である。
試薬配置画面D2は、メニュー画面D1のボタンD11、D12と同様に測定動作を開始および停止させるためのボタンD21、D22と、試薬配置表示領域D23と、試薬情報表示領域D25と、試薬の補充を行うための試薬交換・追加ボタンD26を含んでいる。
試薬配置表示領域D23には、試薬テーブル11、12上の試薬容器103の位置に対応する試薬表示領域D24が表示される。試薬表示領域D24は、試薬容器103の位置を示す表示部D241と、試薬容器103内の試薬の試薬名を示す表示部D242と、試薬容器103内の試薬の残量を示す表示部D243を含む。表示部D243に示される試薬の残量は、試薬残量データベース(図8(a)参照)の残量項目に基づいて表示される。
試薬情報表示領域D25には、試薬表示領域D24が押下されることにより指定された試薬容器103の属性情報(ホルダ番号、試薬名、使用可能量、残テスト数など)が表示
される。属性情報において、ホルダ番号は、表示部D241の表示内容に対応し、使用可能量は、表示部D243の表示内容に対応する。なお、試薬は複数の測定項目において使用されることがあるため、試薬情報表示領域D25の残テスト数には、ある測定項目の測定に使用する試薬の量を1回分としたときに、残りの試薬を用いて実行可能な測定回数が表示される。
試薬容器103が配置された試薬表示領域D24が指定された状態で、試薬交換・追加ボタンD26が押下されると、試薬テーブル11または12が回転し、指定された試薬表示領域D24に対応する試薬容器103が蓋2aの真下に移動される。これにより、ユーザは蓋2aを開けて、試薬容器103の交換を行うことができる。また、試薬容器103が配置されていない試薬表示領域D24が指定された状態で、試薬交換・追加ボタンD26が押下されると、押下された位置に対応する試薬テーブル11、12上の位置が蓋2aの真下に移動される。これにより、ユーザは蓋2aを開けて、試薬容器103の追加を行うことができる。
図5(a)〜(c)は、制御装置4の表示部41に表示されるメンテナンス画面D3〜D5を示す図である。メンテナンス画面D3〜D5は、メニュー画面D1のメンテナンスボタンD14が押下されることにより表示されるメンテナンス指定画面において、表示指示が行われることにより、それぞれ表示される。
図5(a)を参照して、メンテナンス画面D3は、ランプユニット20のメンテナンスを行うための画面であり、領域D31、D32を含んでいる。領域D31には、ランプユニット20を交換するタイミングの目安となる耐用期間が表示され、領域D32には、現在設置されているランプユニット20の使用時間が表示される。また、領域D32には、使用時間をリセットするためのリセットボタンD321が含まれている。耐用期間と使用時間は制御装置4のハードディスク404(図7参照)に記憶され、使用時間は、ランプユニット20の使用時間に応じてカウントアップされる。
ユーザは、領域D31の耐用期間と領域D32の使用時間を参照して、ランプユニット20を交換する必要があると判断すると、メニュー画面D1に戻ってシャットダウンボタンD17を押下して制御装置4をシャットダウンさせ、測定部2の電源をオフにする。続いて、蓋2bを開けてランプユニット20の交換を行い、再び検体分析装置1を起動して、制御装置4にログオンする。そして、メンテナンス画面D3を再び表示させてリセットボタンD321を押下し、領域D32内の使用時間を0時間にする。こうして、ランプユニット20の交換が完了する。
図5(b)を参照して、メンテナンス画面D4は、ピアサ17aのメンテナンスを行うための画面であり、領域D41、D42を含んでいる。領域D41には、ピアサ17aを交換するタイミングの目安となる使用可能回数が表示され、領域D42には、現在設置されているピアサ17aの使用回数が表示される。また、領域D42には、使用回数をリセットするためのリセットボタンD421が含まれている。使用可能回数と使用回数は制御装置4のハードディスク404(図7参照)に記憶され、使用回数は、検体分注アーム17が上下に移動してピアサ17aが検体容器101の蓋101aを貫通するたびにカウントアップされる。
ユーザは、領域D41の使用可能回数と領域D42の使用回数を参照して、ランプユニット20を交換する必要があると判断すると、メニュー画面D1に戻ってシャットダウンボタンD17を押下して制御装置4をシャットダウンさせ、測定部2の電源をオフにする。続いて、カバー2cを開けてピアサ17aの交換を行い、再び検体分析装置1を起動して、制御装置4にログオンする。そして、メンテナンス画面D4を再び表示させてリセッ
トボタンD421を押下し、領域D42内の使用回数を0回にする。こうして、ピアサ17aの交換が完了する。
図5(c)を参照して、メンテナンス画面D5は、測定部2において発生したエラー履歴を示す画面であり、リストD51を含んでいる。リストD51に示されるエラー履歴は、エラー履歴データベース(図8(c)参照)に基づいて表示される。ユーザは、リストD51を参照することにより、過去に発生したエラーに基づいて、適宜対処を行うことができる。
図6は、測定部2の構成を示す図である。
測定部2は、制御部200と、ステッピングモータ部211と、ロータリーエンコーダ部212と、液面検知センサ213と、センサ部214と、機構部215と、バーコードリーダ14と、ランプユニット20を含んでいる。制御部200は、CPU201と、メモリ202と、通信インターフェース203と、I/Oインターフェース204を含んでいる。
CPU201は、メモリ202に記憶されているコンピュータプログラムを実行する。メモリ202は、ROM、RAM、ハードディスク等からなる。また、CPU201は、通信インターフェース203を介して、検体搬送部3を駆動させると共に、制御装置4との間で指示信号およびデータの送受信を行う。また、CPU201は、I/Oインターフェース204を介して、測定部2内の各部を制御すると共に、各部から出力された信号を受信する。
ステッピングモータ部211は、試薬テーブル11、12と、キュベットテーブル13と、キュベットテーブル13と、キャッチャ16と、検体分注アーム17と、試薬分注アーム18と、キュベット移送部24を、それぞれ駆動するためのステッピングモータを含んでいる。ロータリーエンコーダ部212は、ステッピングモータ部211に含まれる各ステッピングモータの回転変位量に応じたパルス信号を出力するロータリーエンコーダを含んでいる。
液面検知センサ213は、試薬分注アーム18の先端に設置されたピペット18aに接続されており、ピペット18aの下端が試薬の液面に接触したことを検知する。センサ部214は、ピペット18aの上下方向の位置が原点位置に位置付けられたことを検知するセンサと、電源ボタン2dが押されたことを検知するセンサを含んでいる。機構部215は、キュベット供給部15と、緊急検体セット部19と、加温部25と、流体部27を駆動するための機構と、ピアサ17aとピペット18aによる分注動作が可能となるようピアサ17aとピペット18aに圧力を供給する空圧源を含んでいる。検出部216は、第1検出部22と第2検出部23を含んでいる。
図7は、制御装置4の構成を示す図である。
制御装置4は、パーソナルコンピュータからなり、本体40と、表示部41と、入力部42から構成されている。本体40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、読出装置405と、画像出力インターフェース406と、入出力インターフェース407と、通信インターフェース408と、電源ボタン409を有する。
CPU401は、ROM402に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM403にロードされたコンピュータプログラムを実行する。RAM403は、ROM40
2およびハードディスク404に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM403は、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU401の作業領域としても利用される。
ハードディスク404には、オペレーティングシステム、CPU401に実行させるためのコンピュータプログラム、試薬残量データベースと、試薬使用量設定と、エラー履歴データベースと、測定履歴データベース(図8(a)〜(d)参照)と、制御装置4の設定内容が記憶されている。読出装置405は、CDドライブまたはDVDドライブ等によって構成されており、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムおよびデータを読み出すことができる。
画像出力インターフェース406は、画像データに応じた映像信号を表示部41に出力し、表示部41は、画像出力インターフェース406から出力された映像信号に基づいて画像を表示する。ユーザは入力部42を介して指示を入力し、入出力インターフェース407は、入力部42を介して入力された信号を受け付ける。通信インターフェース408は、測定部2に接続されており、CPU401は、通信インターフェース408を介して、測定部2との間で指示信号およびデータの送受信を行う。
図8(a)は、試薬残量データベースの構成を示す概念図である。
試薬残量データベースは、試薬テーブル11、12に配置されている試薬容器103の位置を示す位置項目と、試薬IDを示す試薬ID項目と、試薬名を示す試薬名項目と、試薬の残量(mL)を示す残量項目を含んでいる。残量項目は、試薬の交換または追加時と、試薬の吸引時に更新される。
制御装置4のハードディスク404には、液面高さと試薬の残量(体積)との関係式が、試薬の種類ごとに記憶されている。試薬交換・追加ボタンD26が押下されると、ピペット18aが各試薬容器103に対して挿入され、液面の高さ位置が検出される。そして、検出された高さ位置と、ハードディスク404に記憶された関係式とを基に、この試薬の残量(体積)が算出され、残量項目の数値が更新される。試薬から吸引が行われる際には、その時点で試薬残量テーブルの残量項目に格納されている残量から、吸引された試薬の量(使用量)が差し引かれた値が、新たな試薬残量の値として、残量項目が更新される。これにより、試薬残量データベースには、試薬テーブル11、12上の全ての試薬容器103の残量が記憶されることになる。
なお、液面の高さ位置は、ピペット18aが原点位置に位置付けられた後、試薬の液面に接触するまでに、試薬分注アーム18に接続されたステッピングモータの回転変位量(ロータリーエンコーダの出力するパルス数)に基づいて取得される。また、測定項目ごとに必要な試薬の量は、図8(b)に示すような試薬使用量設定に基づいて予め決められている。試薬使用量設定は、測定項目と、測定項目に必要とされる試薬名を示す試薬名項目と、1回の測定に必要な試薬の量を示す使用量項目を含んでいる。
図8(c)、(d)は、それぞれ、エラー履歴データベースと測定履歴データベースの構成を示す概念図である。
エラー履歴データベースは、エラーが発生した日時を示す日時項目と、エラー名を示すエラー名項目を含んでいる。測定履歴データベースは、1検体ごとに、測定が終了した日時を示す日時項目と、測定項目の測定回数を示す測定回数項目を含んでいる。なお、1つの検体が複数のキュベット104に分注されて複数の測定項目が行われた場合、日時項目は、最後の測定項目が終了したときの日時となる。
ここで、一般に、平日の昼間には、多くの検体がルーチン検査(定常的に実施される検査)にかけられる。そのため、検査を効率的に行うための人員配置として、検体分析装置1の操作について専門的なトレーニングを受けた検査技師が少なくとも一人配置されるのが一般的である。
一方、平日の夜間や休日にはルーチン検査は行われず、緊急で搬送された患者の検体を検査するといったイレギュラーなケースでしか検査は発生しない。そのため、夜間または休日では、経験の浅い検査技師を待機させておいたり、あるいは、血液凝固分析装置以外の検査装置(たとえば血球計数装置、生化学分析装置)の専門の検査技師を待機させておくといった、昼間とは異なる人員配置にして、人手が余ることがないようにしている施設が多い。
このように、夜間または休日には、検体分析装置1の操作に慣れていないユーザが、制御装置4にログオンし、検体分析装置1を動作させることが多い。夜間または休日に試薬切れが発生した場合や、ランプユニット20やピアサ17aが故障した場合、操作に慣れているユーザであれば、上述したような試薬の補充や、ランプユニット20、ピアサ17aの交換といった作業をスムーズに行うことができるものの、操作に不慣れなユーザが、これらの作業を行うことは容易なことではない。また、一般に、夜間や休日に発生する検査は緊急性が高いため、たとえユーザが試薬の補充を行えるとしても、このような操作に時間を掛けることは望ましくない。
夜間または休日中に試薬等の不足が発生しないようにするには、夜間または休日の担当者に業務が引き継がれる前に、昼間の担当者が、夜間または休日中に発生し得る検査をまかなえるだけの残量となるように、試薬等の補充を実施しておく必要がある。
不足が発生しないようにする一つの方法として、全ての試薬または消耗品を満杯にしておくことも考えられるが、こと試薬に関しては有効期限の問題があるため、現実的ではない。試薬には、多くの場合、試薬が開封されてからその試薬を消費できる期間である開封後有効期限が定められている。この開封後有効期限は、一般的には30日程度と短いため、試薬の開封はなるべく遅らせることが好ましい。
このような事情から、一般的に試薬の補充が必要であるか否かは、夜間または休日に最低限必要となる量の試薬さえ残っていてれば必要でないし、試薬等の残量が最低限必要となる量に満たない場合には必要である。
しかしながら、昼間の時間帯を担当するユーザは、通常、夜間または休日にどれだけの頻度で、どの測定項目が測定されているかを知らない。ゆえに、どれだけの残量があれば、夜間休日の検査をまかなえるかを予測できないし、もし予測しようとすれば、過去の検査履歴を調べる必要がある。しかも、現時点での試薬等の残量がわからなければ、補充が必要か否かを判断できないので、検体分析装置1内に点在する試薬や消耗品があとどれだけ残っているかも調べなければならず、不便である。
そこで、本実施の形態では、昼間の時間帯を担当するユーザが、夜間や休日の時間帯(以下、「夜間等の時間帯」という)に検体分析装置1を使用するユーザに対して引き継ぎを行う際に、夜間等の時間帯における過去の試薬の消費量と、現時点での試薬の残量を一目で対比できるよう、一画面に集約して表示できるようにした。具体的には、昼間の担当者が自身の担当する時間帯の勤務を終えるときに、図3に示す引継ボタンD15を押下すると、引継補助画面D7(図10参照)が表示される。ユーザは、引継補助画面D7を参照して試薬の補充等を行うことにより、引き継ぎ作業を行う。
図9は、引継ボタンD15が押されたときに表示される画面D6を示す図である。画面D6は、いつの時間帯を対象に引き継ぎを行うかについてユーザの指示を受け付けるための画面である。平日の昼間を担当しているユーザが、夜間を担当しているユーザに業務を引き継ぐ場合には、「夜間」に対応するチェックボックスD61にチェックを入れ、OKボタンD63を押す。翌日が休日(土曜日ないし日曜日)であり、休日担当のユーザに業務を引き継ぐ場合には、「休日」に対応するチェックボックスD62にチェックを入れて、OKボタンD63を押す。キャンセルボタンD64が押されると、入力した内容は破棄され、メニュー画面D1に戻る。
図9で「夜間」が選択されると、夜間担当者に業務を引き継ぐための引継補助画面D7が表示される。「休日」が選択されると、休日担当者に業務を引き継ぐための引継補助画面D7が表示される。なお、本実施形態において、夜間とは18時〜翌日の9時までの時間帯を意味している。夜間担当者に業務を引き継ぐための引継補助画面D7には、過去のある1日のうち、18時〜翌日の9時までの時間帯に消費された試薬の消費量に関する情報などが表示される。本実施形態において、休日とは、土曜日の0時〜日曜日の24時までの時間帯を意味している。したがって、平日昼間の担当者が引継ボタンD15を押した場合、引継補助画面D7には、過去の土曜日ないし日曜日に消費された試薬の消費量に関する情報が表示される。
以下では、図9の画面D6において、「夜間」が選択された場合を例にとって説明することとする。
図10は、制御装置4の表示部41に表示される引継補助画面D7を示す図である。
領域D71は、リストD711と、通知領域D712と、試薬交換ボタンD713を含んでいる。リストD711には、測定項目ごとに、残り測定回数と、過去の測定回数が表示される。
残り測定回数は、現時点の試薬を用いて行うことが可能な測定回数のことであり、図8(a)に示す試薬残量データベースの残量項目として格納されている試薬の体積を、図8(b)に示す試薬使用量で除した値が表示される。過去の測定回数は、現在日の一週間前、二週間前および三週間前のそれぞれの該当日における夜間(18時〜翌日9時)の時間帯に行われた測定回数のことである。たとえば、現在日が3月28日である場合、過去の時間帯は、3月21日18時から3月22日9時と、3月14日18時から3月15日9時と、3月7日18時から3月9日9時となる。過去の測定回数は、CPU401が、図8(d)に示す測定履歴データベースの中から、該当する時間帯に日時が含まれる測定履歴を抽出し、その回数を集計することにより計算され、表示される。
また、ある測定項目について、現在の残り測定回数が、過去の測定回数の最大値よりも少ない場合、その測定項目と測定回数が、濃い色でハイライト表示される。通知領域D712には、その測定項目について、図9で指定された時間帯に(つまり本日18時〜翌日9時の間に)試薬が不足する可能性が高いことを通知するメッセージが表示される。
ある測定項目について、現在の残り測定回数が、過去の測定回数の最大値に所定の値N(たとえば2)を加算した値よりも少ない場合、その測定項目と測定回数が、薄い色でハイライト表示される。通知領域D712には、その測定項目について、指定された時間帯に試薬が不足する可能性があることを通知するメッセージが表示される。
ユーザは、リストD711と通知領域D712を参照して、試薬が不足する可能性があ
ると判断すると、試薬交換ボタンD713を押下して、図4に示す試薬配置画面D2を表示させる。そして、ユーザは、上述したように、試薬配置画面D2を介して試薬容器103を交換し、または追加する。試薬容器103の交換または追加が完了し、試薬配置画面D2が閉じられると、領域D71の表示内容が更新される。
領域D72は、リストD721とシャットダウンボタンD722を含んでいる。リストD721には、メンテナンス画面D3、D4と同様の情報、すなわち、ランプユニット20の耐用期間と使用時間、および、ピアサ17aの使用可能回数と使用回数が表示される。
ユーザは、リストD721を参照して、ランプユニット20またはピアサ17aの交換が必要と判断すると、シャットダウンボタンD722を押下して制御装置4をシャットダウンさせ、測定部2の電源をオフにする。続いて、ユーザは、上述した交換手順により、ランプユニット20またはピアサ17aを交換し、再び検体分析装置1を起動させて、制御装置4にログオンする。この場合、ログオン後にメンテナンス画面D3、D4が自動的に表示されるよう制御装置4が構成されており、ユーザはリセットボタンD321またはリセットボタンD421を押下して、使用時間または使用回数をリセットする。メンテナンス画面D3、D4が閉じられると、引継補助画面D7が自動的に開くよう制御装置4が構成されている。この場合、リストD721の使用時間または使用回数がリセットされた状態となっている。
リストD73には、エラー履歴データベースから、今回のユーザのログオン中に発生したエラーのみが表示される。また、リストD73は、エラーの発生回数を示す発生回数項目を含んでいる。発生回数項目には、今回のユーザのログオン中に発生した同一エラーのうち、そのエラーが何度目に発生したものかが表示される。
入力領域D74は、ユーザが文字を入力することができる領域である。ユーザにより入力領域D74に文字が入力された後、OKボタンD75が押下されると、入力領域D74に入力された文字のテキストデータが、制御装置4のハードディスク404に記憶される。そして、次に引継後のユーザがログオンすると、表示部41に、入力領域D74に入力されたテキストデータを含む画面が表示される。これにより、引き継ぎを行うユーザは、引継後のユーザに対して連絡事項を伝達することができる。
領域D71内に試薬の補充が必要である旨が表示されている場合に、OKボタンD75が押下されると、警告ダイアログD8(図12(a)参照)が表示される。キャンセルボタンD76が押下されると、引継補助画面D7が閉じられる。
図11は、引継時の制御装置4の処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザによりメニュー画面D1の引継ボタンD15が押下されると開始される。
制御装置4のCPU401は、引継ボタンD15が押下されると、引継補助画面D7の表示処理を行う(S11)。引継補助画面D7の表示処理については、追って図12(b)を参照して説明する。続いて、CPU401は、ユーザにより試薬交換ボタンD713、シャットダウンボタンD722、OKボタンD75、キャンセルボタンD76の何れが押下されたかに応じて、以下の処理を行う。
試薬交換ボタンD713が押下された場合(S12:YES)、CPU401は、表示部41に試薬配置画面D2を表示させる(S13)。ユーザは、上述したように、試薬配置画面D2を介して試薬の補充を行う。試薬配置画面D2の試薬交換・追加ボタンD26が押下されると(S14:YES)、CPU401は、試薬残量データベースを更新する
(S15)。具体的には、バーコードリーダ14により、試薬テーブル11、12上の全ての試薬容器103のバーコードが読み取られ、交換または追加された試薬容器103、すなわち、図8(a)に示す試薬残量データベースに登録されていない試薬に対して、ピペット18aが下降されて試薬の残量が取得される。これにより、試薬残量データベースが更新される。
試薬配置画面D2が閉じられると(S16:YES)、CPU401は、更新された試薬残量データベースに基づいて、リストD711の残り測定回数の項目を更新し、後述する図12(b)のS104〜S106と同様にして、リストD711のハイライト表示と通知領域D712の表示を更新する(S17)。そして、処理がS12に戻される。
シャットダウンボタンD722が押下された場合(S18:YES)、CPU401は、次にユーザがログオンしたときに、メンテナンス画面D3、D4を自動的に表示するようにCPU401をリマインドするためのフラグを設定し、制御装置4をシャットダウンさせる(S19)。そして、ユーザは、上述したようにして、ランプユニット20またはピアサ17aを交換する。
OKボタンD75が押下された場合(S20:YES)、CPU401は、リストD711に試薬不足の可能性がある測定項目が存在するかを判定する(S21)。試薬不足の可能性がある測定項目が存在しないと(S21:NO)、CPU401は、入力領域D74に入力されているテキストデータをハードディスク404に記憶して(S22)、次にユーザがログオンしたときに、記憶したテキストデータを含む画面を表示部41に自動的に表示させるようにCPU401をリマインドするためのフラグを設定し、引継補助画面D7を閉じる(S23)。
他方、リストD711に試薬不足の可能性がある測定項目が存在すると(S21:YES)、CPU401は、図12(a)に示す警告ダイアログD8を表示部41に表示させる(S24)。ユーザにより警告ダイアログD8のOKボタンD81が押下されると(S25:YES)、引継補助画面D7が閉じられ(S23)、ユーザにより警告ダイアログD8のキャンセルボタンD82が押下されると(S25:NO)、処理がS12に戻される。
キャンセルボタンD76が押下された場合(S26:YES)、引継補助画面D7が閉じられる(S23)。
図12(b)は、図11のS11に示す引継補助画面D7の表示処理を示すフローチャートである。
制御装置4のCPU401は、試薬残量データベースから各試薬の残量を取得し、取得した残量と試薬使用量設定に基づいて、各測定項目に対応する残り測定回数を、リストD711に表示する(S101)。CPU401は、測定履歴データベースに基づいて、先週、2週間前、3週間前の同じ曜日の夜間(18時〜翌日9時)の時間帯において行われた各測定項目の測定回数を取得し、リストD711に表示する(S102)。
次に、CPU401は、各測定項目について、S102で取得した過去の測定回数の最大値を閾値Sh1とし、閾値Sh1に所定の値N(たとえば2)を加算した値を閾値Sh2とする(S103)。
次に、CPU401は、リストD711に表示された内容に基づいて、測定項目と、残り測定回数の項目のハイライト表示を行う(S104)。具体的には、図10において、
測定項目「ATIII」に示すように、残り測定回数(この場合5回)が、閾値Sh1(この
場合8回)よりも小さい場合、測定項目と残り測定回数が濃い色でハイライト表示される。また、測定項目「FDP」に示すように、残り測定回数(この場合10回)が、閾値Sh
1(この場合9回)以上であり、且つ、閾値Sh2(この場合、N=2として11回)よりも小さい場合、測定項目と残り測定回数が薄い色でハイライト表示される。
続いて、CPU401は、リストD711においてハイライト表示された測定項目について、試薬(この場合、測定項目「ATIII」に使用する試薬)が不足する可能性が高いこ
とを示すメッセージと、試薬(この場合、測定項目「FDP」に使用する試薬)が不足する
可能性があることを示すメッセージとを、通知領域D712に表示する(S105)。
次に、CPU401は、ハードディスク404に記憶しているランプユニット20とピアサ17aに関する情報を、リストD721に表示する(S106)。また、CPU401は、エラー履歴データベースに基づいて、今回のユーザのログオン中に発生したエラーと、今回のユーザのログオン中に発生した同一エラーのうち、そのエラーが何度目に発生したものかを示す発生回数とを、リストD73に表示する(S107)。
以上が、昼間の担当者が夜間の担当者に業務を引き継ぐ際の操作の一連の流れである。ここでは図9の画面D6において「夜間」が選択された場合を例示したが、「休日」が選択された場合も、引継補助画面D7のリストD711に表示される内容が異なるだけで、基本的な流れは変わらない。「休日」が選択された場合、測定履歴データベースから、先週、2週間前、3週間前の土曜日0時から日曜日24時までの測定履歴が抽出され、測定項目ごとに測定回数が集計されて、リストD711に表示される。
試薬等の補充が完了し、昼間担当者が制御装置4からログオフした後、昼間担当者から業務を引き継いだ夜間担当者は、昼間の担当者と同様にして制御装置4にログオンすることで、検体分析装置を使用することができる。夜間担当者によって検査が行われると、その検査の履歴は、測定の日時とともに測定履歴データベースに逐次格納されていく。ここで格納された測定履歴が、次に引継が実施される際に、引継補助画面D7のリストD711に表示される直近の測定履歴となる。
担当時間が終了するか、もしくは緊急検体を待機しておく必要がなくなれば、夜間担当者は、制御装置4からログオフするか、または制御装置4をシャットダウンし、測定部2の電源をオフする。
以上、本実施の形態によれば、他のユーザに業務を引き継ぐ場合に、現在のユーザにより引継ボタンD15が押下されると、試薬残量データベースから各試薬の残量が取得され、取得した残量と試薬使用量設定に基づいて、リストD711に、各測定項目の残り測定回数が集約して表示される。これにより、現在のユーザは、測定項目の残り測定回数を容易かつ円滑に把握することができる。また、測定項目に必要な試薬は、図8(b)の試薬使用量設定に示すように決まっているため、現在のユーザは、残り測定回数に応じて、不足する可能性のある試薬を知ることができ、引継後のユーザの担当時間内に十分な試薬が残っているかを判断することができる。よって、現在のユーザは、他のユーザへの引継前に、適宜、試薬の補充をすることができるため、引継後に、試薬の補充が必要になることが回避され得る。
また、本実施の形態によれば、現在のユーザは、引継補助画面D7を介して、適宜、試薬の交換と追加の要否や、消耗品の交換の要否を、円滑に判断することができる。このため、現在のユーザは、メニュー画面D1の試薬情報ボタンD13を押下して、試薬配置画面D2を表示させ、各試薬の交換と追加の要否を判断し、メニュー画面D1のメンテナン
スボタンD14を押下して、メンテナンス画面D3、D4を表示させ、消耗品の交換の要否を判断するといった、煩雑な作業を行う必要がない。よって、現在のユーザは、試薬の交換と追加の要否や、消耗品の交換の要否を、円滑に判断することができる。
また、本実施の形態によれば、引き継ぎ対象の時間帯と同一の過去の時間帯において行われた各測定項目の測定回数が取得され、リストD711に、取得された各測定項目の過去の測定回数が表示される。これにより、ユーザは、各測定項目の残り測定回数と、各測定項目の過去の測定回数とを対比することにより、引継後のユーザの担当時間内に、各測定回数の残り測定回数が十分であるか否かを経験的に判断することができる。また、ユーザは、残り測定回数が十分であるか否かに基づいて、試薬が不足する可能性を知ることができるため、試薬の交換と追加の要否を容易に判断することができる。
また、本実施の形態によれば、各測定項目の過去の測定回数は、それぞれ、各測定項目の残り測定回数に対応付けて、リストD711に表示される。これにより、残り測定回数と過去の測定回数とが対応付けて表示されるため、ユーザは、残り測定回数と過去の測定回数とを容易に対比することができる。
また、本実施の形態によれば、引き継ぎ対象の時間帯と同一の過去の時間帯として、引き継ぎ対象の時間帯と同一の3つの期間(先週、2週前、3週前)の時間帯が設定されている。これにより、ユーザは、過去の測定回数の推移を把握することができるため、残り測定回数が十分であるか否かをより正確に知ることができる。
また、本実施の形態によれば、残り測定回数が、過去の測定回数の最大値を示す閾値Sh1よりも小さい場合、測定項目と残り測定回数が濃い色でハイライト表示され、残り測定回数が、閾値Sh1以上であり、且つ、閾値Sh2(=閾値Sh1+N)よりも小さい場合、測定項目と残り測定回数が薄い色でハイライト表示される。また、ハイライト表示と同様の表示が、通知領域D712に表示される。これにより、ユーザは、残り測定回数が少ない測定項目を容易に知ることができ、不足する可能性のある試薬を容易に知ることができるため、試薬の交換および追加を円滑に進めることができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザは、画面D6を介して検体分析装置1の操作が引き継がれる時間帯を設定することができ、指定した時間帯に応じて、リストD711に過去の同じ時間帯における測定回数が表示される。これにより、ユーザは、過去の同じ時間帯における測定回数を把握することができるため、より綿密に引継後の試薬の使用量を予測することができる。
また、本実施の形態によれば、画面D6には、夜間に対応するチェックボックスD61と、休日に対応するチェックボックスD62が含まれる。これにより、夜間と休日の両方での運用があり得る場合に、検体分析装置1の操作が夜間に引き継がれるのか、休日に引き継がれるのかを簡単に指定することができる。
また、本実施の形態によれば、入力領域D74に入力された文字は、引継後のユーザがログオンすると、表示部41に表示される。これにより、操作に不慣れな引継後のユーザに対して、特に準備しておくべきことや、操作上の注意事項などを連絡することができる。
また、本実施の形態によれば、エラー履歴データベースから、今回のユーザのログオン中に発生したエラーが取得され、リストD73に、取得されたエラーが表示される。これにより、ユーザは、リストD73を参照して、たとえば、引継後に同様のエラーが発生する可能性があることを知ることができる。よって、引継を行うユーザは、引継後に不具合
が起きないようにするための措置を講じたり、引継後に不具合が起きたときのために、引継後のユーザに連絡事項を残しておくことができる。また、引継を行うユーザは、引継後のユーザから同様のエラーについて問い合わせがあったような場合にも、円滑な対応をとることができる。
また、本実施の形態によれば、引継ボタンD15が、メニュー画面D1上に配置されているため、ユーザは、引継前の所定のタイミングにおいて、各測定項目の残り測定回数を確認し、不足する可能性のある試薬や、交換する必要がある消耗品を確認することができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザは、リストD711を見ることにより、試薬の交換と追加が必要であると判断した場合に、試薬交換ボタンD713を押下して、試薬配置画面D2を表示させることができる。これにより、ユーザは、試薬配置画面D2を介して試薬の交換と追加を円滑に進めることができる。
また、本実施の形態によれば、リストD721に、ランプユニット20の耐用期間と使用時間、および、ピアサ17aの使用可能回数と使用回数が表示される。これにより、現在のユーザは、ランプユニット20の使用時間がもうすぐ耐用期間に達するとか、ピアサ17aの使用回数がもうすぐ使用可能回数に達するといったことを、引継前に知ることができる。したがって、夜間または休日に故障が起きるリスクを最低限におさえるために予め部品を交換しておいたり、引継後のユーザが部品の交換をしやすいように、部品を準備しておくといった次善策を講じることに役立つ。
<変更例>
上記の実施の形態では、引継ボタンD15が押されると、図9に示す画面D6が表示されて、いつの時間帯に業務を引き継ぐのかをユーザに選択させるようにした。本発明の別の形態として、引継ボタンD15が押下された時点を基に、制御装置4が、いつの時間帯を対象に引継を行うのかを自動的に判断する形態であってもよい。
図13(a)は、制御装置4の表示部41に表示される引継設定画面D9を示す図である。
引継設定画面D9は、メニュー画面D1の設定ボタンD18が押下されることにより表示される指示画面において、表示指示が行われることにより表示される。引継設定画面D9は、時間設定を行うための領域D91と、休日設定を行うための領域D92と、OKボタンD93を含んでいる。
入力ボックスD911、D912には、それぞれ、夜間等の時間帯に含める時間帯(休日設定された日以外の日の夜間の時間帯)の開始時刻と終了時刻が入力される。また、領域D92内のチェックボックスには、夜間等の時間帯に含める日(休日に設定する日)が設定される。領域D91、D92における設定が完了し、OKボタンD93が押下されると、領域D91、D92に設定された内容は、ハードディスク404に記憶される。
図13(b)は、図13(a)に示すように設定が行われた場合に、ある期間(3月12日から3月21日まで)における、夜間等の時間帯を示す図である。
領域D92において月曜から金曜は休日設定されていないため、3月12日から3月16日までと、3月19日と3月21日における夜間等の時間帯は、領域D91に設定されているように、18時から9時までとなる。また、領域D92において設定された土曜、日曜、祝日は休日設定されているため、3月17日と、3月18日と、3月20日におけ
る夜間等の時間帯は、終日となる。
このように夜間等の時間帯が設定された上で、引き継ぎを行うユーザにより、引継ボタンD15が押下されると、現時点から見て直近の夜間等の時間帯、または、現時点を含む夜間等の時間帯(以下、「引き継ぎ対象の時間帯」という)が決定される。
たとえば、引継ボタンD15が押下されたタイミングが日時T1であると、この場合の引き継ぎ対象の時間帯は、3月13日18時から3月14日9時までとなる。また、引継ボタンD15が押下されたタイミングが日時T2であると、この場合の引き継ぎ対象の時間帯は、3月14日18時から3月15日9時までとなる。また、引継ボタンD15が押下されたタイミングが日時T3であると、この場合の引き継ぎ対象の時間帯は、3月16日18時から3月19日9時までとなる。また、引継ボタンD15が押下されたタイミングが日時T4であると、この場合の引き継ぎ対象の時間帯は、3月19日18時から3月21日9時までとなる。
このような形態によれば、自動的に引き継ぎ対象の時間帯が決定されるため、図9に示す画面D6においてユーザが選択を誤ることがなくなり、試薬等の準備をより確実に実施することができる。また、ユーザは、画面D6を介して夜間等の時間帯を設定することができる。これにより、過去の測定回数を取得および表示する時間帯を、施設毎の様々な引き継ぎタイミングに対応した時間帯に設定することができる。
また、上記実施の形態では、図9の画面D6において、いくつかの予め定義された時間帯の中から一つを選択することで、引継後のユーザが装置を使用する時間帯を指定するものであったが、これに限らず、ユーザが時間帯を数値で指定する形態であってもよい。
また、上記実施の形態では、図9の画面D6において、次に作業を引き継ぐ時間帯として、「夜間」と「休日」の中から選択する例を示したが、これに加えて「昼間」という選択肢があってもよい。図9の例では、夜間は18時〜翌9時と定義されていることから、夜間と昼間が互いに重複せず、かつ両者を合わせて24時間となるように、昼間の時間帯を例えば9時00分から18時00分と定義することができる。
上記実施の形態では、引継補助画面D7のリストD711には、測定項目ごとに、残り測定回数と過去の測定回数が表示されたが、リストD711に替えて、図14(a)に示すリストD714または図14(b)に示すリストD715が表示されるようにしても良い。
リストD714には、測定項目ごとに、試薬名と、試薬の残量と、過去の使用量が表示される。ここでいう残量とは、試薬の残り測定回数ではなく、試薬の残り体積(たとえば何mL試薬が残っているか)という情報である。過去の使用量とは、当該測定項目において使用された当該試薬の過去の使用量、つまり何mL使用されたか、という情報である。また、残量と、過去の使用量の最大値とを比較して、試薬が不足する可能性が高いと判断される試薬の試薬名と残量が、濃い色でハイライト表示される。残量と、過去の使用量の最大値に所定の値Mを加算した値とを比較して、試薬が不足する可能性があると判断される試薬の試薬名と残量が、薄い色でハイライト表示される。
リストD715には、測定項目ごとに、試薬名と、試薬の残テスト数と、過去のテスト数が表示される。残テスト数は、当該試薬を用いて測定することができる当該測定項目の測定回数であり、過去のテスト数は、当該試薬を用いて測定された当該測定項目の過去の測定回数である。また、残テスト数と、過去の残テスト数の最大値とを比較して、試薬が不足する可能性が高いと判断される試薬の試薬名と残テスト数が、濃い色でハイライト表
示される。残テスト数と、過去の残テスト数の最大値に所定の値N(たとえば2)を加算した値とを比較して、試薬が不足する可能性があると判断される試薬の試薬名と残テスト数が、薄い色でハイライト表示される。
リストD714、D715が表示される場合、通知領域D712には、不足する可能性のある試薬名が表示される。また、この場合の引継補助画面D7の表示処理も、上記実施の形態の引継補助画面D7の表示処理(図12(b)参照)と略同様に行われる。ユーザは、こうして表示されるリストD714、D715を見ることにより、上記実施の形態と同様、適宜、試薬の交換と追加の要否を判断することができる。よって、引継後に、試薬の交換と追加といった煩雑な作業が生じることが回避され得る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、検体分析装置1を血液凝固分析装置としたが、これに限らず、検体分析装置1は、検体として臨床検体を分析する装置である限り、どのような検体分析装置であっても良い。たとえば、検体分析装置1は、血清を測定する免疫分析装置あるいは生化学分析装置、血液中の血球を計数する血球計数装置、尿を分析する尿分析装置、または骨髄液を分析する分析装置であっても良い。
また、上記実施の形態のリストD711に、図14(c)に示すように、過去の測定回数の最大値と平均値が、併せて表示されるようにしても良い。こうすると、残り測定回数が、過去の測定回数の最大値を超えていれば、ユーザは、引継後に試薬等の補充または交換が必要となることは略起こらないと判断できる。また、残り使用回数が、過去の測定回数の平均値を超えていれば、ユーザは、引継後に試薬の交換または追加が必要となることは、経験的に起こりにくいと判断できる。
また、上記実施の形態のリストD711と、上記変更例のリストD714、D715とが、引継補助画面D7に併せて表示されても良い。この場合、リストD711の表示内容に対して、リストD714の表示内容が結合されても良い。また、図15に示すように、リストD711の表示内容に対して、リストD715の表示内容が結合され、リストD716とされても良い。このように、測定項目の残り回数に対して、試薬の残量に関する情報が結合されて表示されると、測定項目と対応させながら試薬の残量に関する情報を確認することができる。
また、上記実施の形態では、引継ボタンD15が押下されたときに、引継補助画面D7が表示されたが、これに限らず、ユーザが、検体分析装置1の操作を終了するとき、すなわち、ログオフボタンD16またはシャットダウンボタンD17を押下したときに、引継補助画面D7が表示されるようにしても良い。これにより、ユーザが検体分析装置1の操作を終了する際に、必ず、残り測定回数、ランプユニット20の耐用期間と使用時間、および、ピアサ17aの使用可能回数と使用回数が表示される。よって、試薬や消耗品の補充と部品の交換の必要性を確実にユーザに把握させることができるため、引継後に試薬の補充と部品の交換が必要になる事態を、より確実に、回避することができる。
また、上記実施の形態では、過去の所定の時間帯に消費された試薬または消耗品の消費量に関する履歴情報として、予め決められた時間帯(夜間であれば18時〜翌9時)に使用された試薬等の消費量を表示した。
しかしながら、本発明における「所定の時間帯」には、一定の間隔で繰り返される期間(例えば毎日18時〜翌9時)だけでなく、不定の期間であっても、ある条件によって一
意に定義できる期間であれば、そのような期間も含む。例えば、装置に対してある操作が行われてから次に同じ操作が行われるまでの期間、装置に特定のモードが設定されている期間、ある権限を有した操作者が装置にログオンしている期間、なども本発明にいう「所定の時間帯」の範疇に属する。所定の時間帯として、ある条件によって定義される期間を適用した例を以下に示す。
たとえば、検体分析装置1を操作するユーザの権限として、「一般操作者」と、「夜間操作者」の少なくとも2つの権限を設定しておく。「一般操作者」は、昼間の時間帯に装置を使用するユーザのために割り当てられた権限であって、装置のほぼ全ての機能を使用できる。「夜間操作者」は、夜間の時間帯に装置を使用するユーザのために割り当てられた権限であって、検体の測定と試薬等の補充交換を含む限られた範囲でしか装置を使用できない。各ユーザには、2つの権限のいずれかが割り当てられていて、各ユーザに割り当てられるアカウントは、2つの権限のいずれかに対応している。
なお、夜間に検体分析装置1を使用する者には不慣れなユーザが含まれるため、あまり多くの使用権限を付与すると、意図しない操作によって装置が誤作動を起こしたり、故障の原因になることもある。そこで、「夜間操作者」が使用できる機能を制限することにより、意図しない操作が行われることを回避している。
この形態では、制御装置4にユーザがログオンすると、そのユーザの権限が、「一般操作者」と「夜間操作者」のいずれであるかがアカウントを基に判別される。検体の検査が実施されると、その検査の履歴が、検査が実施されたときに制御装置4にログオンしていた操作者の権限と共に記憶される。試薬または消耗品の消費量に関する履歴情報を表示する際には、検査履歴の中から「夜間操作者」の権限とともに記憶されている検査履歴が抽出され、夜間の時間帯に消費された試薬の消費量が算出される。
さらなる別の形態として、検体分析装置1が、ユーザ管理を行わない形態であってもよい。ユーザ管理とは、ユーザ毎にアカウントを発行しておいて、ログオンの際にアカウントの入力を求めることで、誰がログオンしているかを装置が認識し、管理することをいう。
ユーザ管理を行わない形態では、装置を稼働する時間帯または稼働日に応じて、検体分析装置1を異なるモードで動作させるようにする。具体的には、ユーザが装置を起動するときに、「昼間モード」と「夜間モード」のいずれかを選択できるようにする。昼間モードは、装置のほぼ全ての機能を使用できるモードで、夜間モードは、検体の測定と試薬等の補充交換を含む限られた範囲でしか装置を使用できないモードである。
検体分析装置1を起動したときに、昼間モードまたは夜間モードのいずれのモードで装置を起動するかが、ユーザによって選択される。装置が起動され検査が実施されると、検査の履歴は、その検査が行われたときのモードの種別と共に記憶される。試薬または消耗品の消費量に関する履歴情報を表示する際には、検査履歴の中から「夜間モード」のときに実施された検査履歴が抽出され、夜間の時間帯に消費された試薬の消費量が算出される。
また、上記実施の形態の通知領域D712には、試薬が不足する可能性が高いことを通知するメッセージが表示されたが、これに限らず、試薬の交換および追加をユーザに促すメッセージが表示されても良い。
また、上記実施の形態では、試薬残量データベースと、試薬使用量設定、エラー履歴データベース、測定履歴データベース、ランプユニット20の耐用期間と使用時間、および
、ピアサ17aの使用可能回数と使用回数は、制御装置4のハードディスク404に記憶された。しかしながら、これらの情報は、測定部2のメモリ202に記憶されても良く、検体分析装置1と通信可能に接続された外部のホストコンピュータに記憶されても良い。
また、上記実施の形態では、試薬残量データベースを制御装置4のハードディスク404に記憶したが、他の形態であってもよい。例えば、試薬容器103の外側に、情報の読み出しおよび書き込みが可能なRFIDを設け、このRFIDに試薬残量を記憶させておく形態であってもよい。この形態では、試薬を消費するたびにRFIDに格納されている試薬の残量が更新され、図10の引継補助画面D7を表示する際に、各試薬容器103から試薬残量が読み出され、画面が生成される。
また、上記実施の形態では、試薬残量データベースに試薬の残量を体積オーダで記録し、試薬分注を行う都度、記録されている残量から吸引した量を差し引いて試薬残量データベースを更新したが、このような方法に限られない。試薬残量データベースは、吸引が行われる都度、試薬容器103ごとに予め決められた残テスト数から1減算することで残量を管理する構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、過去の時間帯は、引き継ぎ対象の時間帯に対して、先週、2週前、3週前とされたが、これに限られるものではない。たとえば、引き継ぎ対象の時間帯が平日の場合、過去の時間帯は、過去の平日の引き継ぎ対象の時間帯のうち、直近3つの時間帯としても良い。
また、上記実施の形態では、過去の時間帯の測定回数の最大値を閾値Sh1とし、閾値Sh1に所定の値を加算した値を閾値Sh2とし、閾値Sh1、Sh2に基づいて、リストD711のハイライト表示と通知領域D712の表示が行われた。しかしながら、これに替えて、通常残存することが望ましいとされる残り測定回数を考慮して、各測定項目に対して固定的に閾値Sh3が設定されても良い。
また、上記実施の形態では、ユーザは、試薬の交換と追加の必要があると判断すると、試薬交換ボタンD713を押下して、試薬配置画面D2を表示したが、これに替えて、上記リストD714〜D716が表示されている場合には、リストD714〜D716内の、交換と追加を行う試薬の試薬名が押下されると、試薬配置画面D2が表示されるようにしても良い。この場合、試薬テーブル11、12に配置されている交換と追加の対象となる試薬容器103が、蓋2aの真下に位置付けられる。
また、上記図14(b)のリストD711には、試薬の残り使用回数が表示されたが、これに限らず、他の消耗品の残存値や残り使用回数が表示されるようにしても良い。消耗品の例としては、キュベット供給部15に格納されるキュベットや、ピアサ17aやピペット18aを洗浄するための洗浄液が挙げられる。また、検体を吸引するためのピペットとして、先端にディスポーザブルなピペットチップを装着して検体を吸引する検体分析装置においては、ピペットチップも消耗品の他の例として挙げられる。検体をスライドに塗抹して作製したスライドを分析する装置においては、スライドが消耗品の他の例として挙げられる。この場合も、引継補助画面D7には、試薬交換ボタンD713と同様のボタンが配置され、かかるボタンが押下されることにより、上記他の消耗品の補充を進めることができる。
図16は、洗浄液に関する情報等が表示される領域D77を含む場合の引継補助画面D7を示す図である。領域D77は、リストD771と、通知領域D772と、交換ボタンD773を含んでいる。なお、領域D77以外の部分については、図10に示す引継補助画面と略同じである。
リストD771において、残り測定回数は、現時点での洗浄液を用いて行うことが可能な測定回数であり、過去の測定回数は、現在日の一週間前、二週間前および三週間前のそれぞれの該当日における夜間の時間帯に、洗浄液を用いて行われた測定回数である。なお、洗浄液が収容された容器に接続されているチューブには、当該容器内における洗浄液の液面位置を検出するためのフロートセンサが設置されており、フロートセンサによる検出信号に基づいて、残り洗浄液の液量が取得される。リストD771の残り測定回数は、こうして得られる残りの洗浄液の液量を所定値で除した値である。かかる所定値は、1回の測定で使用される、測定項目ごとに異なる洗浄液の使用量に基づいて決められる。
また、リストD771において、残り測定回数が、過去の測定回数の最大値(80)よりも少ないため、項目名と測定回数が濃い色でハイライト表示されており、通知領域D772には、洗浄液が不足する可能性が高いことを通知するメッセージが表示されている。ユーザは、リストD771と通知領域D772を参照して、洗浄液が不足する可能性があると判断すると、交換ボタンD773を押下して、洗浄液の交換または継ぎ足しを行うための画面を表示させる。洗浄液の交換または継ぎ足しが完了し、交換または継ぎ足しを行うための画面が閉じられると、領域D77の表示内容が更新される。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 検体分析装置
2 … 測定部
17a … ピアサ
20 … ランプユニット
4 … 制御装置(制御部)
401 … CPU(制御部)
41 … 表示部
D15 … 引継ボタン
D16 … ログオフボタン(ボタン)
D17 … シャットダウンボタン(ボタン)
D6 … 画面(指定画面)
D7 … 引継補助画面
D711、D714〜D716 … リスト(情報表示領域)
D712 … 通知領域(警告表示領域)
D713 … 試薬交換ボタン(受付手段)
D721 … リスト(部品情報領域)
D73 … リスト(エラー表示領域)
D74 … 入力領域(メッセージ入力領域)
D771 … リスト(情報表示領域)
D772 … 通知領域(警告表示領域)
D773 … 交換ボタン(受付手段)

Claims (16)

  1. 試薬と検体とを混和して調製した試料を測定する測定部と、
    表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記測定部は、測定に用いられ、定期的に交換を要する部品を有し、
    前記制御部は、所定の操作が行われると、引継ぎに必要な作業を確認可能な情報を提示するための引継補助画面を前記表示部に表示させ、
    前記引継補助画面は、
    その時点で測定部が保有している試薬の残量に関する残量情報を表示させるための試薬残量領域と、
    前記部品の耐用期間または使用可能回数と、操作を受け付けた時点での前記部品の使用を開始してから経過した時間または使用した回数とに関する情報を表示させるための部品情報領域と、
    前記所定の操作が行われた当日に検体分析装置に生じた不具合に関する情報を表示させるためのエラー領域と、を含む、検体分析装置。
  2. 請求項1に記載の検体分析装置において、
    前記引継補助画面は、前記測定部が過去の所定の時間帯において消費した前記試薬の消費実績に関する実績情報を表示させるための領域をさらに含む、検体分析装置。
  3. 請求項2に記載の検体分析装置において、
    前記引継補助画面は、残量に関する警告を表示する警告表示領域を含み、
    前記制御部は、前記試薬の残量情報と前記消費実績とを比較し、前記試薬が前記時間帯に不足する可能性がある場合に、それを示唆するメッセージ、または、前記試薬の補充を促すメッセージを、前記警告表示領域に表示させる、検体分析装置。
  4. 請求項2または3に記載の検体分析装置において、
    前記制御部は、前記測定部が保有する複数の試薬のそれぞれについて実績情報と残量情報とを前記引継補助画面に表示させる、検体分析装置。
  5. 請求項2ないし4の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記制御部は、前記測定部が過去の所定の時間帯において消費した試薬の消費実績を複数の期間毎に取得し、前記複数の期間内での消費実績の最大値または各期間における消費実績の平均値を、前記実績情報として、前記引継補助画面を生成する、検体分析装置。
  6. 請求項2ないし5の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記制御部は、前記試薬の残量情報が、予め決められた閾値か、または、その試薬の過去の消費実績に基づいて決められる閾値に満たない場合、その試薬の残量情報を強調表示させる、検体分析装置。
  7. 請求項2ないし6の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記実績情報は、前記所定の時間帯において、前記測定部が前記試薬を消費した量、または、前記測定部が前記試薬を使用して実行した測定回数である、検体分析装置。
  8. 請求項2ないし7の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記制御部は、
    前記所定の操作が行われると、引継後のユーザが検体分析装置を操作する時間帯を指定する指定画面を表示部に表示させ、
    前記指定画面において任意の時間帯が指定されると、前記測定部が過去の指定された時間帯において消費した試薬の消費実績を前記実績情報として表示させる、検体分析装置。
  9. 請求項8に記載の検体分析装置において、
    前記指定画面は、少なくとも、夜間として予め定義された第1の時間帯、および休日として予め定義された第2の時間帯を選択肢として含み、
    前記制御部は、
    前記選択画面において第1の時間帯が選択されると、前記測定部が過去のある一日の第1の時間帯において消費した試薬の消費実績を前記実績情報として表示させ、
    前記選択画面において第2の時間帯が選択されると、前記測定部が過去のある第2の時間帯において消費した試薬の消費実績を前記実績情報として表示させる、検体分析装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記引継補助画面は、引継後のユーザに対するメッセージを入力するためのメッセージ入力領域を含む、検体分析装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記所定の操作は、一のユーザによる当該検体分析装置の操作を終了する際に入力を受け付けるボタンの操作を含む、検体分析装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記残量情報は、前記測定部が、残っている前記試薬を用いて実行することが可能な残り測定回数である、検体分析装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記引継補助画面は、前記試薬の補充を進めるための入力を受け付ける受付手段をさらに含む、検体分析装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記引継補助画面は、装置をシャットダウンさせるための入力を受け付ける受付手段をさらに含む、検体分析装置。
  15. 請求項1ないし14の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記引継補助画面は、さらに、消耗品として洗浄液の残量に関する情報を表示させるための領域を含む、検体分析装置。
  16. 請求項1ないし15の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記部品として、検体を吸引するピアサまたは測定に用いられる光源を含む、検体分析装置。
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