JP5988634B2 - ガス栓 - Google Patents

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Description

本発明は、弁収容部と、当該弁収容部に対して夫々が開口するガス流入路及びガス流出路が、内部に形成されたガス栓本体と、
前記弁収容部に収容され、前記ガス流入路と前記ガス流出路との間の開閉を行う弁機構部と、
操作部に対する操作に伴って前記弁機構部を開閉させる操作機構部とを備えたガス栓に関する。
例えば、台所や壁面等に設置されガス流入路とガス流出路との間の開閉を行ってガスの供給及び停止を切り替えるガス栓として、操作つまみ等の操作部に対する回転操作に伴って開閉弁である回動弁を回転させて開閉を行う所謂回転式のガス栓(例えば、特許文献1を参照。)が知られている。
一方、ガスコンロ等に内蔵されガス流入路とガス流出路との間の開閉を行ってガスの供給及び停止を切り替える開閉弁として、操作ボタン等の操作部に対する押圧操作に伴って開閉弁であるスライド弁をスライドさせて開閉を行う所謂プッシュプッシュ式の開閉弁(例えば、特許文献2を参照。)などが知られている。また、プッシュプッシュ式の開閉弁は、比較的小さな力で操作ボタンを押圧するだけで、開状態から閉状態への切り替え動作(以下、「閉栓動作」と呼ぶ場合がある。)と、閉状態から開状態への切り替え動作(以下、「開栓動作」と呼ぶ場合がある。)とを交互に行うことができ、また回転式のもののように手が濡れているときに滑って操作できないなどの不都合がないことから、プッシュプッシュ式のものは回転式のものよりも使用者に好まれており、特にガスコンロ等のガス器具に多く利用されている。
そして、上記ガス栓についても、この開閉弁と同様にプッシュプッシュ式に構成することが望まれている。
従来のプッシュプッシュ式の開閉弁は、特許文献2のように、略ハート型のガイド溝を形成したガイド溝部材と、そのガイド溝に挿入され操作部及びスライド弁とともにスライドするガイドピンとを備えており、更に、ガイド溝が底面を有すると共にその底面にはガイドピンの逆行を防止するための段差が設けられており、更に、当該ガイドピンを挿入方向(ピンの軸方向)に付勢する板バネ等の付勢手段が設けられている。そして、このような開閉弁では、操作部に対する押圧操作がガイドピンに伝達されることで当該ガイドピンが略ハート型のガイド溝に沿って周回移動し、当該ガイドピンの周回移動に伴ってスライド弁が閉じ位置と開き位置との間で変位するように作動する。
実公平02−021660号公報 特開平02−154918号公報
ガス栓をプッシュプッシュ式に構成する場合には、上述したように、底面に段差を有する略ハート型の複雑なガイド溝を形成したガイド溝部材を備える必要がある点、更には、板バネ等の付勢手段によりガイド溝部材のガイド溝に挿入されるガイドピンに対し当該ガイドピンの挿入方向に付勢する必要があるために、当該ガイド溝部材をスライド弁がスライドする軸線からシフトした位置に配置する必要がある点等の理由から、大型で且つ複雑なものとなる。特に、台所や壁面等に設けてガスコンセントとして利用する場合には、配置場所やコスト面での制限があるため、かかるプッシュプッシュ式のガス栓を採用することは困難であり、従来の回転式のものが採用されるという状況であった。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、合理的な構成を採用しつつ小型化が可能なプッシュプッシュ式のガス栓を実現する点にある。
この目的を達成するための本発明に係るガス栓は、
弁収容部と、当該弁収容部に対して夫々が開口するガス流入路及びガス流出路が、内部に形成されたガス栓本体と、
前記弁収容部に収容され、前記ガス流入路と前記ガス流出路との間の開閉を行う弁機構部と、
操作部に対する操作に伴って前記弁機構部を開閉させる操作機構部とを備えたガス栓であって、
その第1特徴構成は、
前記弁機構部が、前記ガス流入路及び前記ガス流出路の何れか一方の特定ガス流通路の前記弁収容部に対する開口部に形成された弁座部と、前記特定ガス流通路の軸線である特定軸線に沿ってスライドして前記弁座部に対して着座して当該開口部を閉塞する閉じ位置と前記弁座部に対して離間して当該開口部を開放する開き位置との間で変位するスライド弁とを有して構成され、
前記操作機構部が、前記操作部に対する押圧操作を前記スライド弁に伝達させて当該スライド弁とともにスライド可能なスライド部と、前記スライド部を前記特定軸線に沿って前記閉じ位置側から前記開き位置側に向かう方向に付勢する軸線付勢手段と、前記スライド部のスライドをガイドするガイド部とを有して構成され、
前記スライド部が、前記特定軸線周りに回転自在に設けられたガイドピンと、当該ガイドピンを前記特定軸線周りの方向に付勢する回転付勢手段とを有し、
前記ガイド部が、前記ガイドピンが挿入されて当該ガイドピンの前記特定軸線上のスライド及び前記特定軸線周りの回転を誘導するガイド溝を有し、
前記ガイド溝に、前記操作部に押圧力を付加して前記スライド弁を前記開き位置から前記閉じ位置まで変位させるときに前記ガイドピンを前記回転付勢手段の付勢力に抗して回転させる回転誘導部と、続いて当該押圧力を抜いたときに前記スライド弁を前記閉じ位置に維持する状態で前記軸線付勢手段及び前記回転付勢手段により付勢される前記ガイドピンが係止する係止部とが形成されており、
前記ガイドピンが、前記特定軸線と同軸上に配置され当該特定軸線に沿ってスライド可能な軸部材の外表面に突出形成され、
前記回転付勢手段が、前記操作部に一端部が固定され前記軸部材に他端部が固定されて前記特定軸線と同軸上に配置されたねじりコイルばねで構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、操作部に対する一の押圧操作により閉栓動作が行われ、それに続く操作部に対する一の押圧操作により開栓動作が行われる所謂プッシュプッシュ式の開閉動作を実現することができる。
即ち、閉栓動作時においては、スライド弁が開き位置にある状態で操作部に押圧力が付加されると、その押圧力がスライド部を介して伝達されるスライド弁が開き位置から閉じ位置まで変位し、それに伴ってガイドピンがガイド溝の回転誘導部に沿って誘導される。即ち、この際に回転誘導部に沿って誘導されるガイドピンは、軸線付勢手段による特定軸線に沿った閉じ位置側から開き位置側へ向かう方向(以下「軸線付勢方向」と呼ぶ場合がある)への付勢力に抗して開き位置側から閉じ位置側へ向けて変位すると共に、回転付勢手段による特定軸線周りの方向(以下「回転付勢方向」と呼ぶ場合がある。)への付勢力に抗して回転することになる。そして、その回転誘導部に沿って誘導された後のガイドピンには、軸線付勢手段による軸線付勢方向の付勢力と回転付勢手段による回転付勢方向の付勢力とが付加された状態となる。
続いて操作部に対し付加されていた押圧力が取り除かれると、軸線付勢手段による軸線付勢方向の付勢力と回転付勢手段による回転付勢方向の付勢力とが付加された状態のままで、ガイドピンがガイド溝の係止部に係止されることで、スライド弁が閉じ位置に維持されることになって、閉栓動作が完了する。
更に、開栓動作時においては、ガイドピンがガイド溝の係止部に係止された状態で操作部に上記のような開栓動作時よりも小さい押圧力が付加されると、ガイドピンが付勢力に抗して開き位置側から閉じ位置側に向けて若干変位することで、ガイド溝の係止部におけるガイドピンの係止が解除される。続いて操作部に対し付加されていた押圧力が取り除かれると、軸線付勢手段による付勢力付加されたガイドピンが、ガイド溝の回転誘導部に沿って誘導されて軸線付勢方向に変位して、それに伴ってスライド弁が閉じ位置から開き位置まで変位することになって、開栓動作が完了する。
更に、このようなプッシュプッシュ式の開閉動作を実現するにあたり、スライド部が有するガイドピンに対して上記軸線付勢手段による軸線付勢方向の付勢力と上記回転付勢手段による回転付勢方向の付勢力とを付加するという構成を採用することができるため、そのガイドピンを設けたスライド部及び夫々の付勢手段を、スライド弁とともに特定軸線上に配置することができる。更に、このように特定軸線上に配置されるスライド部のスライドを、ガイド溝を形成したガイド部でガイドするという構成を採用することができるため、当該ガイド部についても、スライド部と同様に特定軸線上に配置することができる。即ち、操作機構部のスライド部及びガイド部等について、スライド弁とともに一の特定軸線と同軸上に配置するというような合理的且つ小型化が可能な構成を採用することができる。
更に、上記特徴構成によれば、これまで説明してきたスライド部を、外表面にガイドピンが突出形成された上記軸部材と当該軸部材に端部が固定された上記ねじりコイルばねとで構成することができる。このように構成したスライド部は、軸部材とねじりコイルばねとをスライド弁とともに一の特定軸線上に配置するという合理的な構成を採用することができ、一層の小型化が可能となる。
尚、本願において「ねじりコイルばね」とは、JIS(日本工業規格)B0103で規定されねじりモーメントを受けるコイルバネであって、コイル部分が互いに隣接する線材間において密着しているものを示す。
従って、本発明により、合理的な構成を採用しつつ小型化が可能なプッシュプッシュ式のガス栓を実現することができる。
本発明に係るガス栓の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記ガイド溝において、前記回転誘導部の前記閉じ位置側の端部が、前記回転付勢手段の付勢力に抗する回転方向において前記係止部より回転奥側に位置すると共に、前記回転誘導部の前記閉じ位置側の端部から前記係止部にかけて前記ガイド溝が前記軸線付勢手段の付勢方向側に膨出してなる膨出部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、閉栓動作において、操作部に押圧力が付加され回転誘導部に沿って誘導されるガイドピンは、係止部が形成された位置を通過した後に、回転付勢手段の付勢力に抗する回転方向言い換えれば回転付勢方向とは逆の回転方向に更に回転して、係止部よりも回転奥側に位置する回転誘導部の閉じ位置側の端部に到達することになる。
続いて操作部に対し付加されていた押圧力が取り除かれると、その端部にあるガイドピンは、軸線付勢手段と回転付勢手段とによる付勢力により軸線付勢方向及び回転付勢方向に変位し、その方向に形成された膨出部を通って係止部に到達し易くなるので、当該ガイドピンを係止部に適切に係止させることができる。
本発明に係るガス栓の第3特徴構成は、上記第1乃至第2特徴構成に加えて、
前記回転誘導部が、前記特定軸線周りの方向において前記係止部よりも前記閉じ位置側に配置された閉じ位置側回転誘導部と前記係止部よりも前記開き位置側に配置された開き位置側回転誘導部とからなり、
前記閉じ位置側回転誘導部における前記特定軸線の直交面に対する前記ガイド溝のリード角が、前記開き位置側回転誘導部の同リード角よりも小さく設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、閉栓動作において、操作部に押圧力が付加され回転誘導部に沿って誘導されるガイドピンは、開き位置側から係止部が形成された位置までの間は上記開き位置側回転誘導部に沿って変位し、その係止部が形成された位置からそれよりも回転奥側に形成された閉じ位置側の端部までの間は上記閉じ位置側回転誘導部に沿って変位することになる。
また、回転誘導部のガイドピンが位置する部分のリード角が小さいほど、回転付勢手段の回転付勢方向への付勢力に抗してガイドピンを回転誘導部に沿って変位させるためには、押圧力に対して大きな押圧力を付加する必要がある。よって、上記閉じ位置側回転誘導部におけるリード角が上記開き位置側回転誘導部よりも小さく設定されているので、閉栓動作において、ガイドピンを回転誘導部に沿って変位させるために操作部に付加すべき押圧力は、ガイドピンが開き位置側回転誘導部に位置するときには比較的小さいが、その後にガイドピンが閉じ位置回転誘導部に侵入した時点で比較的大きなものに切り替わることになる。
よって、閉栓動作において操作部を押圧操作するにあたり、変位させるために必要な押圧力が大きくなったことで、ガイドピンが係止部の形成された位置を通過したことを知ることができ、続いて操作部に対し付加されていた押圧力を取り除いて確実にガイドピンを係止部に係止させて閉状態に切り替えることができる。
また、開栓動作において、操作部に押圧力を付加してガイド溝の係止部におけるガイドピンの係止を解除した際には、閉じ位置側回転誘導部のリード角が比較的小さく設定されているので、ガイドピンが再び当該閉じ位置側回転誘導部に沿って回転付勢手段による回転付勢方向の付勢力に抗して閉じ位置側の端部に変位することが抑制されることになる。よって、開栓動作において操作部を押圧操作するにあたり、その押圧操作により係止部の係止が解除されたガイドピンが閉じ位置側の端部に変位して再び係止部に係止されることを抑制することができ、続いて操作部に対し付加されていた押圧力を取り除いて確実に係止部におけるガイドピンの係止を解除して開状態に切り替えることができる。
本発明に係るガス栓の第4特徴構成は、上記第1乃至第3特徴構成に加えて、
前記ガス流入路及び前記ガス流出路の夫々が互いの軸線を交差する状態で配置されており、
前記特定ガス流通路が前記ガス流入路であると共に、前記操作部が、前記ガス流出路の軸線を挟んで前記ガス流入路とは反対側に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、ガス流入路及びガス流出路の夫々が互いの軸線を例えば直角に交差する状態で配置されているから、ガス流入路の軸線を上下方向に配置すると共にガス流出路の軸線を横向きに配置した所謂L型のガス栓として構成することができ、下から上に向けてガス栓本体に流入したガスを横向きに吐出して、側方に配置されたガス機器に供給し易くすることができる。
また、このようなL型のガス栓として構成する場合、スライド弁のスライド方向となる特定軸線を有する特定ガス流通路をガス流入路とし、そのスライド弁に押圧力を付加するための操作部をガス流出路の軸線を挟んでガス流入路とは反対側設けることができ、ガス流入路の特定軸線を上下方向に配置して下から上に向けて当該ガス流入路にガスが流入するようにガス栓を設置すれば、操作部がガス栓本体の上方に位置し当該操作部に対して下向きの押圧操作によってプッシュプッシュ式の開閉動作をさせることができるようになるので、操作性を向上することができる。
本発明に係るガス栓の第特徴構成は、上記第1乃至第特徴構成に加えて、
前記特定ガス流通路が、前記ガス流入路であり、
前記特定ガス流通路に配置された過流出防止弁を備え、
前記閉じ位置と前記開き位置との間での前記スライド弁の移動により前記過流出防止弁をリセットさせるリセット操作を行うリセット手段を備えた点にある。
上記特徴構成によれば、スライド弁のスライド方向となる特定軸線を有する特定ガス流通路としてのガス流入路に過流出防止弁を備えることで、特定ガス流通路のガス流量が一定以上となると、その一定以上のガス流量の流動圧により、過流出防止弁を初期位置からガス流通路を閉じる作動位置に移動させることで、ガス供給を遮断することができる。
更に、上記リセット手段を備えることで、スライド弁が閉じ位置と開き位置との間で移動すると、過流出防止弁が閉じ位置から開き位置に復帰することになる。
即ち、操作部の押圧操作に連動させて、スライド弁を閉じ位置と開き位置との間で移動させ、過流量流出弁をリセットすることができる。
本実施形態のガス栓の開栓時の状態を示す側断面図 本実施形態のガス栓のスライド弁及び操作機構部を示す分解斜視図 本実施形態のガス栓の過流出防止弁の作動時の状態を示す側断面図 本実施形態のガス栓の閉栓動作途中の状態を示す側断面図 本実施形態のガス栓の閉栓時の状態を示す側断面図 閉栓動作時のガイド溝におけるガイドピンの位置の遷移状態を説明する説明図 開栓動作時のガイド溝におけるガイドピンの位置の遷移状態を説明する説明図
本発明のガス栓の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施形態のガス栓は、図1及び図2に示すように、弁収容部4と、当該弁収容部4に対して夫々が開口するガス流入路2及びガス流出路3が、内部に形成されたガス栓本体1と、弁収容部4に収容され、ガス流入路2とガス流出路3との間の開閉を行う弁機構部Aと、操作部11に対する操作に伴って弁機構部Aを開閉させる操作機構部Bとを備えている。
以下、ガス栓本体1、弁機構部A、及び操作機構部Bの詳細構成について、順次説明する。
〔ガス栓本体〕
ガス流入路2及びガス流出路3の夫々は、互いの軸線X、Yを直角に交差する状態でガス栓本体1の内部に配置された円形断面を有する流路である。具体的には、ガス流入路2の軸線Xを上下方向に配置すると共に、ガス流出路3の軸線Yを横向きに配置することで、本実施形態のガス栓は所謂L型のガス栓として構成されている。このように構成されたL型のガス栓は、下から上に向けてガス栓本体1に流入したガスgを横向きに吐出して、側方に配置されたガス機器(図示せず)等に供給する。
また、弁収容部4は、ガス流入路2の上方延長上にガス栓本体1の内部に形成された円形断面を有する空間であり、弁収容部4の下方にはガス流入路2が開口し、弁収容部4の側方にはガス流出路3が開口することになる。
〔弁機構部〕
ガス流入路2及びガス流出路3の何れか一方の特定ガス流通路をガス流入路2とし、同特定ガス流通路の軸線である特定軸線をガス流入路2の軸線Xとすると、弁機構部Aは、当該特定ガス流通路であるガス流入路2の弁収容部4に対する開口部2aに形成された弁座部5と、同特定軸線である軸線Xに沿ってスライドして弁座部5に対して着座して当該開口部2aを閉塞する閉じ位置と、軸線Xに沿ってスライドして弁座部5に対して離間して当該開口部2aを開放する開き位置との間で変位するスライド弁6とを有して構成されている。
即ち、スライド弁6は、上下方向に配置されたガス流入路2の軸線Xに沿って、上下方向にスライドする。そして、そのスライド範囲の下端位置が、スライド弁6が弁座部5に着座して開口部2aを閉塞する閉じ位置であり、同範囲の上端位置が、スライド弁6が弁座部5に対して離間して当該開口部2aを開放する開き位置となる。よって、本実施形態において、閉じ位置側とは下方側を示し、開き位置側とは上方側を示すことになる。
尚、図4及び図5にはスライド弁6が閉じ位置にある状態が示されており、図1及び図3にはスライド弁6が開き位置にある状態が示されている。
〔操作機構部〕
操作機構部Bは、操作者による操作部11に対する下向きの押圧操作をスライド弁6に伝達させて当該スライド弁6とともにスライド可能なスライド部Cと、スライド部Cを軸線Xに沿って閉じ位置側から開き位置側に向かう上向きに付勢する軸線付勢手段Dと、スライド部Cのスライドをガイドするガイド部Fとからなる。
操作部11は、ガス流入路2の軸線Xと同軸上に配置されガス栓本体1の上部を覆う逆カップ状の操作ボタン10の上底部の上面として設けられている。
また、操作ボタン10は、軸線Xに沿って上下方向にスライド可能に設けられており、更に操作ボタン10の上底部の下面とガス栓本体1の上面との間には、ガス栓本体1に対し操作ボタン10を上向きに付勢するコイルバネ13が介挿されている。
尚、このコイルバネ13は、巻線部分が隣接間において互いに離間している通常のコイルバネが利用されており、軸線Xに沿って圧縮力を受けることで同軸線Xに沿って膨張力を発生する。
スライド部Cは、軸線X周りに回転自在に設けられたガイドピン18と、当該ガイドピン18を軸線X周りの方向に付勢する回転付勢手段Eとを有して構成されている。
ガイドピン18は、軸線Xと同軸上に配置され当該軸線Xに沿ってスライド可能な円柱状の軸部材17の外表面において、軸部材17の円形断面の径外方向に向けて突出形成されている。
一方、回転付勢手段Eは、操作ボタン10における上底部の下面に一端部が固定され、上記軸部材17の上面に他端部が固定されて、ガス流入路2の軸線Xと同軸上に配置されたねじりコイルバネ15で構成されている。
尚、このねじりコイルバネ15は、巻線部分が隣接間において互いに密着しているコイルバネであり、ある回転方向にねじりモーメントを受けることで当該回転方向とは逆の回転方向(図1における右方向)に反発力を発生する。更に、かかるねじりコイルバネ15は、巻線部分が隣接間において互いに密着していることで、一端側から受けた操作部11の軸線Xに沿った下方向の押圧力を、他端側の軸部材17に伝達することができる。
ねじりコイルバネ15の両端部には、突起部16が設けられており、突起部16を含む巻線部分が、操作ボタン10における上底部の下面に形成された溝部12、及び軸部材17の上面に形成された溝部19に嵌め込まれることで、ねじりコイルバネ15の両端が操作ボタン10及び軸部材17に固定されている。
軸線付勢手段Dは、巻線部分が隣接間において互いに離間している通常のコイルバネ24からなり、軸線Xに沿って圧縮力を受けることで同軸線Xに沿って膨張力を発生する。
このコイルバネ24は、スライド弁6の下面と、弁収容部4の下方に設けられた筒状部材H1の上面との間に軸線Xに沿って圧縮状態で介挿されており、筒状部材H1の上面に対してスライド弁6を上向きに付勢する形態で、スライド弁6を含むスライド部Cを軸線Xに沿って閉じ位置側から開き位置側に向かう上向きに付勢する。
ガイド部Fは、ガイドピン18が挿入されて当該ガイドピン18の軸線X上のスライド及び軸線X周りの回転を誘導するガイド溝22を外表面に形成した筒状部材21で構成されている。
更に、このガイド溝22には、操作部11に押圧力を付加してスライド弁6を開き位置から閉じ位置まで変位させるときにガイドピン18をねじりコイルバネ15の付勢力に抗して回転させる回転誘導部22a、22bと、続いて当該押圧力を抜いたときにスライド弁6を閉じ位置に維持する状態でコイルバネ24及びねじりコイルバネ15により付勢されるガイドピン18が係止する係止部22cとが形成されている。
そして、このような構成により、本実施形態のガス栓は、詳細については後述するが、操作部11に対する一の押圧操作により閉栓動作が行われ、それに続く操作部11に対する一の押圧操作により開栓動作が行われる所謂プッシュプッシュ式の開閉動作を実現している。
図6(a)に示すように、このガイド溝22において、回転誘導部22a、22bの閉じ位置側の端部が、ねじりコイルバネ15の軸線X周りの付勢力に抗する回転方向において係止部22cより回転奥側(例えば図6(a)において左側)に位置する。回転誘導部22a、22bの閉じ位置側の端部から係止部22cにかけて、ガイド溝22がコイルバネ24の軸線Xに沿った付勢方向側(即ち上方側)に膨出してなる膨出部22dが形成されている。
よって、ガイドピン18が、その膨出部22dを介して、回転誘導部22a、22bの閉じ位置側の端部から係止部22cに向けてガイド溝22の上辺に沿って直接的に移動可能となり、係止部22cに適切に係止されるようになる。
この回転誘導部22a、22bは、軸線X周りの方向において係止部22cよりも閉じ位置側に配置された閉じ位置側回転誘導部22bと係止部22cよりも開き位置側に配置された開き位置側回転誘導部22aとからなる。
更に、ガス流入路2の軸線Xの直交面をSとすると、閉じ位置側回転誘導部22bにおける直交面Sに対するガイド溝22のリード角αbが、開き位置側回転誘導部22aの同リード角αaよりも小さく設定されている。
即ち、閉栓動作において、操作部11に押圧力が付加され回転誘導部22a、22bに沿って誘導されるガイドピン18は、開き位置側から係止部22cが形成された位置までの間は開き位置側回転誘導部22aに沿って変位し、その係止部22cが形成された位置からそれよりも回転奥側に形成された閉じ位置側の端部までの間は閉じ位置側回転誘導部22bに沿って変位することになる。
そして、閉じ位置側回転誘導部22bのリード角αbが、開き位置側回転誘導部22aのリード角αaよりも小さいので、ねじりコイルバネ15の付勢力に抗してガイドピン18を閉じ位置側回転誘導部22bに沿って変位させるために必要な操作部11に対する押圧力は、開き位置側回転誘導部22aに沿って変位させるときよりも大きくなる。
以下、ガイド溝22の詳細構成について、本実施形態のガス栓の開閉動作時におけるガイド溝22におけるガイドピン18の遷移状態とあわせて、図6及び図7等に基づいて説明する。尚、図6及び図7において、ガイド溝22は、筒状部材21の外周面を平面に展開したときの状態で示されている。
〔閉栓動作時〕
先ず、本実施形態のガス栓の閉栓動作時のガイド溝22におけるガイドピン18の位置の遷移状態について、図6等に基づいて説明する。
スライド弁6が開き位置にあって開栓しているとき(図3参照)には、ガイドピン18は、図6(a)に示すように、ガイド溝22において開き位置側回転誘導部22aの開き位置側の端部(図6(a)において右上端部)に位置している。
次に、操作部11に押圧力f11を付加し、その押圧力f11がスライド部Cに伝達されると、スライド部Cに設けられたガイドピン18は、図6(b)に示すように、ガイド溝22において開き位置側回転誘導部22aと閉じ位置側回転誘導部22bとの境界部に移動する。
この移動の際に、ガイドピン18は、コイルバネ24による軸線Xに沿った閉じ位置側から開き位置側へ向かう上向きの付勢力fdに抗して開き位置側から閉じ位置側へ向かう下向きに変位すると共に、ねじりコイルバネ15による軸線X周りの方向への付勢力feに抗して回転することになる。
即ち、開き位置側回転誘導部22aと閉じ位置側回転誘導部22bとの境界部に位置するガイドピン18には、図6(b)において、上向きの付勢力fdと右向きの付勢力feとが付加された状態となっている。
更に、操作部11に比較的大きい押圧力f11を付加すると、ガイドピン18は、図6(c)に示すように、ガイド溝22において閉じ位置側回転誘導部22bの回転奥側(図6(c)の左側)の端部に移動し、それに伴ってスライド弁6は閉じ位置(図4参照)に変位する。
この移動の際においても、ガイドピン18は、コイルバネ24による上向きの付勢力fdとねじりコイルバネ15による右向きの付勢力feに抗して左下方向に移動することになり、移動後のガイドピン18には、上向きの付勢力fdと右向きの付勢力feとが付加された状態となっている。
尚、これら付勢力fd、feは、ガイドピン18の左下方向への変位量が増加するに伴って増加するが、説明を簡単にするためにそれらの符号は同じものを使用する。
次に、上記のように操作部11に対して付加していた押圧力f11を取り除くと、図6(d)に示すように、コイルバネ24による上向きの付勢力fdとねじりコイルバネ15による右向きの付勢力feによって、ガイドピン18は、膨出部22dに沿って右上方向にある係止部22cに当接する位置まで移動する。
そして、係止部22cのガイドピン18が当接する壁面の角度が、付勢力fd、feの合力が付加されているガイドピン18が回転誘導部22a、22b側に変位することを防止する角度に設定されているので、当該ガイドピン18の位置は係止部22cに係止された状態で保たれることになり、結果、図5に示すように、スライド弁6が閉じ位置で維持されて、閉栓動作が完了する。
〔開栓動作時〕
次に、本実施形態のガス栓の開栓動作時のガイド溝22におけるガイドピン18の位置の遷移状態について、図7等に基づいて説明する。
スライド弁6が閉じ位置にあって閉栓しているとき(図5参照)には、ガイドピン18は、図7(a)に示すように、係止部22cに係止される位置にある。
次に、操作部11に比較的小さな押圧力f11’を付加し、その押圧力f11’がスライド部Cに伝達されると、スライド部Cに設けられたガイドピン18は、図7(b)に示すように、付勢力fd、feに抗して左下向きに若干変位することで、係止部22cにおける係止が解除された位置に変位する。
この際に、操作部11に付加される押圧力f11’は、上述した閉栓動作時に付加した押圧力f11よりも小さなものとなっているため、ガイドピン18は、例えば閉じ位置側回転誘導部22bに沿って閉じ位置側に変位することはない。
更に、閉じ位置側回転誘導部22bのリード角αbが開き位置側回転誘導部22aのリード角αaよりも小さく、ねじりコイルバネ15の付勢力feに抗してガイドピン18を閉じ位置側回転誘導部22bに沿って閉じ位置側へ変位させるためには比較的大きな押圧力が必要となるので、その押圧力よりも小さな押圧力f11’で操作部11を押圧した場合には、ガイドピン18が閉じ位置側回転誘導部22bに沿って回転奥側に変位することはない。
次に、上記のように操作部11に対し付加されていた押圧力f11’を取り除くと、図7(c)に示すように、コイルバネ24による上向きの付勢力fdとねじりコイルバネ15による右向きの付勢力feによって、ガイドピン18は、開き位置側回転誘導部22aに沿って右上方向に移動し、結果、図1に示すように、それに伴ってスライド弁6が閉じ位置から開き位置まで変位して、開栓動作が完了する。
〔過流出防止機構〕
本実施形態のガス栓は、一定以上の流量のガスgが流れると当該ガス供給を遮断するための過流出防止機構Hを備えており、その詳細について以下に説明を加える。
特定ガス流通路としてのガス流入路2には、図1に示すように、過流出防止弁H2を備えた過流出防止機構Hが設けられており、更に、閉じ位置と開き位置との間でのスライド弁6の移動により過流出防止弁H2をリセットさせるリセット操作を行うリセット手段Rが設けられている。ここで、リセット操作は、過流出防止弁H2における被操作部材H3を、スライド弁6の下面に突出形成された押圧部材7により、ガス流入路2の上流側へ向けて押圧する操作となっている。即ち、リセット手段Rは、スライド弁6及びその下面に突出形成された押圧部材7により構成されている。
過流出防止機構Hは、ガス流入路2に配置されており、内部にガスgを流通する流路が形成された筒状部材H1を備えている。筒状部材H1の内部には、ガス流通を許容する初期位置とガス流通を阻止する作動位置とにガス栓本体1の軸方向に移動自在な過流出防止弁H2と、リセット手段Rからリセット操作としてのガス流入路2の上流側へ向けての押圧操作を受ける被操作部材H3と、過流出防止弁H2及び被操作部材H3をガス栓本体1の軸方向に移動自在に支持する支持部材H4とが備えられている。
過流出防止弁H2は、コイルバネF3によって、作動位置よりも上流側の初期位置に復帰するように付勢されており、当接部材H5に当接することで初期位置に位置保持されている。そして、過流出防止弁H2は、ガス流量が一定以上の過流量となると、そのガス流量の流動圧によって初期位置から作動位置に移動自在に備えられており、作動位置に移動した過流出防止弁H2が弁座部H6に着座してガス流通を阻止している。
支持部材H4は、その内部がガス栓本体1の軸方向に貫通する円筒状に形成されている。支持部材H4の上流側部位は、過流出防止弁H2の軸部H2aに外嵌して、ガス栓本体1の軸方向に移動自在に過流出防止弁H2を支持している。支持部材H4の下流側部位は、被操作部材H3に外嵌して、ガス栓本体1の軸方向に移動自在に被操作部材H3を支持している。
被操作部材H3の上流側部位H3aは、ガス栓本体1の軸方向に延びる棒状に形成されており、支持部材H4に内嵌されて、ガス栓本体1の軸方向に移動自在に支持されている。被操作部材H3の下流側部位は、ガス流入路2の流路径方向の中央部に下流側に突出する頭部H3bが備えられた概略円錐状に形成されている。頭部H3bの径方向の外側には、径方向の外側に延びる脚部H3cを備えており、その脚部H3cの先端部が筒状部材H1に形成された係合溝H1aに係合されている。図示は省略するが、脚部H3cは、周方向で間隔を隔てて複数備えられており、脚部H3c同士の間をガスgが流通している。被操作部材H3は、コイルバネF4によって下流側部位の頭部H3bが筒状部材H1からガス流入路2の下流側に突出する突出位置に復帰するように付勢されており、脚部H3cが係合溝H1aの端部に当接して突出位置に位置保持されている。
支持部材H4は、初期位置に位置する過流出防止弁H2と突出位置に位置する被操作部材H3との間に、初期位置から作動位置までの移動量に相当する間隔を隔てる状態で、過流出防止弁H2と被操作部材H3をガス栓本体1の軸方向に移動自在に支持している。これにより、過流出防止機構Hは、突出位置に位置する被操作部材H3がガス流入路2の上流側へ向けて押圧されるリセット操作が解除されている場合に、過流出防止弁H2の初期位置から作動位置への移動を許容している。
一方、図3に示すように、一定以上のガス流量の流動圧によって過流出防止弁H2が作動位置に移動すると、作動位置に移動した過流出防止弁H2と突出位置に位置する被操作部材H3とが当接するようになっている。突出位置に位置する被操作部材H3がガス流入路2の上流側へ向けて押圧されるリセット操作を受けた場合には、図4に示すように、被操作部材H3と過流出防止弁H2との当接により被操作部材H3と過流出防止弁H2が一体的にガス流入路2の上流側へ向けて移動することになり、過流出防止弁H2の弁座部H6への着座が解除されて、上流側からのガス圧が解除され、図5に示すように、コイルバネF3の付勢力によって過流出防止弁H2が初期位置に復帰される。このようにして、過流出防止機構Hは、突出位置に位置する被操作部材H3がガス流入路2の上流側へ押圧されるリセット操作を受けた場合に、過流出防止弁H2を初期位置に復帰させている。
リセット手段Rは、軸線Xに沿ってスライド弁6が開き位置から閉じ位置への移動に伴って、過流出防止弁H2を初期位置に復帰させるために(リセットさせるために)、スライド弁6の下面に突出形成された押圧部材7により、被操作部材H3の頭部H3bをガス流入路2の上流側へ向けて押圧するリセット操作を行うように構成されている。
〔別実施形態〕
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、閉じ位置側回転誘導部22bの閉じ位置側の端部(図6(a)の左下側の端部)から係止部22cにかけて上方に膨出してなる膨出部22dを形成した例を示したが、その膨出部22dの形状等は適宜変更可能である。また、膨出部22dを省略して、閉じ位置側回転誘導部22bの途中に上方に切れ込む係止部22cを形成し、閉じ位置側の端部にガイドピン18がある状態で操作部11に付加する押圧力f11を取り除いたときに、ガイドピン18が閉じ位置側回転誘導部22bを若干逆行しその途中にある係止部22cに係止されるように構成しても構わない。
(2)上記実施形態では、ガイド溝22の回転誘導部を開き位置側回転誘導部22aと閉じ位置側回転誘導部22bとで構成したが、当該回転誘導部を一様のもので構成しても構わない。また、回転誘導部22a、22bのリード角αa、αbについては、一様のものとせずに、例えば開き位置側から閉じ位置側にかけて徐々に減少させるなど、適宜改変可能である。
(3)上記実施形態では、本発明に係るガス栓を、ガス流入路2の軸線Xを上下方向に配置すると共にガス流出路3の軸線Yを横向きに配置した所謂L型のガス栓として構成したが、例えば、ガス流出路3を斜め下向きに設けるなど、ガス流入路2とガス流出路3との交差角度は適宜改変可能である。
(4)上記実施形態では、ガス栓に過流出防止機構Hを備えた例を説明したが、この過流出防止機構Hは適宜改変又は省略しても構わない。
本発明は、弁収容部(4)と、当該弁収容部(4)と前記ガス流出路(3)との間の開閉を行う弁機構部(A)と、操作部(11)に対する操作に伴って前記弁機構部(A)を開閉させる操作機構部(B)とを備えたガス栓であって、合理的な構成を採用しつつ小型化が可能なプッシュプッシュ式のガス栓として好適に利用可能である。
1 :ガス栓本体
2 :ガス流入路(特定ガス流通路)
2a :開口部
3 :ガス流出路
4 :弁収容部
5 :弁座部
6 :スライド弁
11 :操作部
15 :ねじりコイルバネ
17 :軸部材
18 :ガイドピン
22 :ガイド溝
22a :開き位置側回転誘導部
22b :閉じ位置側回転誘導部
22c :係止部
22d :膨出部
24 :コイルバネ
A :弁機構部
B :操作機構部
C :スライド部
D :軸線付勢手段
E :回転付勢手段
F :ガイド部
H :過流出防止機構
H2 :過流出防止弁
R :リセット手段
S :直交面
X :軸線(特定軸線)
Y :軸線
f11 :押圧力
fd :付勢力
fe :付勢力
g :ガス
αa、αb:リード角

Claims (5)

  1. 弁収容部と、当該弁収容部に対して夫々が開口するガス流入路及びガス流出路が、内部に形成されたガス栓本体と、
    前記弁収容部に収容され、前記ガス流入路と前記ガス流出路との間の開閉を行う弁機構部と、
    操作部に対する操作に伴って前記弁機構部を開閉させる操作機構部とを備えたガス栓であって、
    前記弁機構部が、前記ガス流入路及び前記ガス流出路の何れか一方の特定ガス流通路の前記弁収容部に対する開口部に形成された弁座部と、前記特定ガス流通路の軸線である特定軸線に沿ってスライドして前記弁座部に対して着座して当該開口部を閉塞する閉じ位置と前記弁座部に対して離間して当該開口部を開放する開き位置との間で変位するスライド弁とを有して構成され、
    前記操作機構部が、前記操作部に対する押圧操作を前記スライド弁に伝達させて当該スライド弁とともにスライド可能なスライド部と、前記スライド部を前記特定軸線に沿って前記閉じ位置側から前記開き位置側に向かう方向に付勢する軸線付勢手段と、前記スライド部のスライドをガイドするガイド部とを有して構成され、
    前記スライド部が、前記特定軸線周りに回転自在に設けられたガイドピンと、当該ガイドピンを前記特定軸線周りの方向に付勢する回転付勢手段とを有し、
    前記ガイド部が、前記ガイドピンが挿入されて当該ガイドピンの前記特定軸線上のスライド及び前記特定軸線周りの回転を誘導するガイド溝を有し、
    前記ガイド溝に、前記操作部に押圧力を付加して前記スライド弁を前記開き位置から前記閉じ位置まで変位させるときに前記ガイドピンを前記回転付勢手段の付勢力に抗して回転させる回転誘導部と、続いて当該押圧力を抜いたときに前記スライド弁を前記閉じ位置に維持する状態で前記軸線付勢手段及び前記回転付勢手段により付勢される前記ガイドピンが係止する係止部とが形成されており、
    前記ガイドピンが、前記特定軸線と同軸上に配置され当該特定軸線に沿ってスライド可能な軸部材の外表面に突出形成され、
    前記回転付勢手段が、前記操作部に一端部が固定され前記軸部材に他端部が固定されて前記特定軸線と同軸上に配置されたねじりコイルばねで構成されているガス栓。
  2. 前記ガイド溝において、前記回転誘導部の前記閉じ位置側の端部が、前記回転付勢手段の付勢力に抗する回転方向において前記係止部より回転奥側に位置すると共に、前記回転誘導部の前記閉じ位置側の端部から前記係止部にかけて前記ガイド溝が前記軸線付勢手段の付勢方向側に膨出してなる膨出部が形成されている請求項1に記載のガス栓。
  3. 前記回転誘導部が、前記特定軸線周りの方向において前記係止部よりも前記閉じ位置側に配置された閉じ位置側回転誘導部と前記係止部よりも前記開き位置側に配置された開き位置側回転誘導部とからなり、
    前記閉じ位置側回転誘導部における前記特定軸線の直交面に対する前記ガイド溝のリード角が、前記開き位置側回転誘導部の同リード角よりも小さく設定されている請求項1又は2に記載のガス栓。
  4. 前記ガス流入路及び前記ガス流出路の夫々が互いの軸線を交差する状態で配置されており、
    前記特定ガス流通路が前記ガス流入路であると共に、前記操作部が、前記ガス流出路の軸線を挟んで前記ガス流入路とは反対側に設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載のガス栓。
  5. 前記特定ガス流通路が、前記ガス流入路であり、
    前記特定ガス流通路に配置された過流出防止弁を備え、
    前記閉じ位置と前記開き位置との間での前記スライド弁の移動により前記過流出防止弁をリセットさせるリセット操作を行うリセット手段を備えた請求項1〜4の何れか1項に記載のガス栓。
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