JP5986293B2 - コンタクトレンズのブリスターパック集成体 - Google Patents

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Description

本件開示は、コンタクトレンズのブリスターパック関するものであるとともに、個装コンタクトレンズを製造する目的でブリスターパックを製造して使用する方法に関連している。
従来のヒドロゲルコンタクトレンズやシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズなどのようなコンタクトレンズの製造過程では、反応性材料を含有している重合可能なレンズ形成用組成物を重合して重合レンズを形成するが、その際には、一例として、注型成形プロセスを採用する。その後で、重合レンズは欠陥検査が施され、包装液中に浸した状態でパック包装され、シーリング部材で封止され、出荷に備えて滅菌処理される。
欧州特許出願公開 第1 752 058号(EP -A1) 欧州特許出願公開 第2 295 229号(EP -A2) 欧州特許出願公開 第1 930 243号(EP -A1) 英国特許出願公開 第2 418 418号(GB -1)
通例、コンタクトレンズは個々にプラスチック製のコンタクトレンズ用ブリスターパックに梱包されるが、かかるブリスターパックは、1個のコンタクトレンズと包装液とを内包する構成の空洞が設けられた比較的剛性のプラスチック基材と、該プラスチック基材に付着された、これと比較して可撓性に富む、箔などのようなシーリング部材とから構成されている。多数のコンタクトレンズ用ブリスターパックは箱またはカートンに入れた状態で提供することができ、その状態のまま後で配給業者、コンタクトレンズ商、または、消費者に出荷される。コンタクトレンズは、消費者が使用するまでにかなり長い時間、時には7年もの間に亘ってブリスターパックに入れられたままとなる。従って、消費者の観点からは機能性と惹きつけられる魅力を具備しており、更にまた、貯蔵寿命の期間に亘りレンズを適切に保護することができると同時に、製造経費、保管経費、および、送料を最小に抑えることができるブリスターパックが必要である。
新規なコンタクトレンズ用パック、および、かかるコンタクトレンズ用パックを利用して個装コンタクトレンズを製造する新規な方法を説明してゆく。本明細書に記載されているコンタクトレンズ用ブリスターパックは熱可塑性基材22を備えており、該熱可塑性基材は抓み部62が設けられた近位端領域34と遠位端領域36とを備えている。基材22はまた、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40とを備えている。基材22はまた、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26を備えている。基材22の空洞26は、基材22の近位端領域34と基材22の遠位端領域36との間に位置にしているとともに、基材22の第1側部領域38と基材22の第2側部領域40との間に位置にしている。基材22の空洞26はまた、底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達している。基材22の空洞26の空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とから成る。更に、基材22では、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっている。本明細書に記載されている装置および方法を利用すれば、空洞外縁部28に直線部が設けられた空洞26(すなわち、外縁部がその全周に亘って曲線だけで構成されているのではない空洞)に1個のコンタクトレンズを内包することができると同時に、該空洞内に収容されているコンタクトレンズが長期に亘って側壁50の直線部に当たったままになっていたせいで変形してしまう可能性を低減することができる。側壁に直線部が設けられた空洞を備えているブリスターパック(すなわち、空洞の外縁部と側壁が互いに合流する部分が全周に亘って曲線だけで構成されているのではないブリスターパック)においては、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59を空洞外縁部28の直線部から離れるにつれて下降するように傾斜させる構成にすることによって、貯蔵中にレンズが空洞側壁50の直線部に接触したままになる傾向を低減することができ、延いては、貯蔵中にレンズが空洞外縁部の直線部と接触したままになっていたことが原因で生じるレンズの変形を防止または低減することになるのが分かっている。具体例を挙げると、平面59は空洞外縁部28の直線部から離れるにつれて下降するように少なくとも5°の角度、または、少なくとも10°の角度、もしくは、少なくとも15°の角度に傾斜させることができる。この傾斜のおかげで、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った部位における空洞の深さは、ほぼ直線の部分とは対向側に位置する空洞外縁部の非直線の部分に沿った部位における空洞の深さよりも浅くすることができる。例えば、直線部に沿った空洞の深さは、空洞外縁部28の非直線部に沿った空洞の深さよりも少なくとも5%、または、少なくとも10%、もしくは、少なくとも15%浅くすることができる。
ブリスターパックの基材は、そこに設けられた空洞が直線の外縁部を有しており、もう1つ別なブリスターパックの基材と一緒に積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めてもこの直線の外縁部を他方のブリスターパックの基材の直線の外縁部と接触させることができるので、空洞が全周に亘って曲線で構成されているブリスターパックの基材に比べて、また、空洞が直線の外縁部を有していても、一方の上下反転により互いに正逆となる配置で積重ねた時に他方のブリスターパックの直線の外縁部と接触させることができないブリスターパックの基材に比べて、安定した積重ねと安定した配列を作ることができる。本願発明の装置および方法を利用すれば、1箱分または1カートン分のコンタクトレンズ用ブリスターパックの梱包効率を向上させることもできる。本願発明の装置および方法はコンタクトレンズパックの配列または集成体を作る際に有用となり、かかる配列または集成体を作った時には、個々のブリスターパックが積重ねたときに隣接するブリスターパックと密集しかつ揺ぎ無く収まるような形状に設定されている結果、比較的大量のブリスターパックを比較的小さな出荷用カートンまたは出荷用箱に梱包することができる。例えば、本願のブリスターパックは、第1ブリスターパックをそれとほぼ同一の第2ブリスターパックに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置で密集しかつ揺ぎ無く収まるような形状に設定される。本願のブリスターパックは積重ね効率が向上しているので、より多量のブリスターパックを所与の箱に同梱することができる。更に、本願のブリスターパックを梱包する予定の箱の幅または高さを縮小することができ、或いは、幅と高さの両方を縮小することができるため、通常の郵便箱や玄関扉に設置された郵便物受けの寸法に適合させることもできるようになる。これにより出荷経費を低減することができると同時に、ドアの外側や郵便受けの外に放置したままといった場合のような、不適切な配達のされ方が生じた場合にブリスターパックを梱包した箱を遺失するという危険を低減することもできる。
一実施例では、本願の装置および方法はまた、自動化されたレンズ検査に有用なコンタクトレンズのブリスターパックを製造するのについても効果がある。一実施例では、ブリスターパックの基材に設けられた空洞が光コリメーション空洞になっており、そこに満たされた液状媒体中に配備されたコンタクトレンズを手動式検査手順または自動化検査手順のいずれでも検査することができる。本願の装置および方法のかかる実施例を利用すれば、ブリスターパックの中でコンタクトレンズを直接的に検査することができ、よって、別個の検査容器に移す必要も回避することができるので、製造歩留りおよび製造効率を向上させることができる。1つの容器から別な容器へ移す回数を最小に抑えることにより、レンズを物理的に取り扱うことによって生じる損傷可能性も移している最中にレンズを遺失する危険も一緒に減じられ、その両得のいずれも歩留りを向上させることができる。更に、ブリスターパックの基材を水平面上に設置し、空洞開口側を上に向けるとともにブリスターパックの近位端と空洞の底面の両方が該水平面に接触した状態にすると、空洞の底面が側壁面と交差する部位に囲まれた平面が該水平面と平行になるような本願のブリスターパックの実施例では、ブリスターパックが水平面上に設置されると個装コンタクトレンズは空洞内の中心位置に残存し、従って、検査手順を容易にする。この実施例のブリスターパックを利用することで、コンタクトレンズを別な容器に移すことが原因で生じる恐れのある損傷を減じることによりコンタクトレンズ製造の歩留まりを向上させることができるとともに、検査中にコンタクトレンズをブリスターパック内の中心位置に来させるようにブリスターパックを適所に保持するための別個の受け容器も必要ないようにすることができる。
一実施例では、コンタクトレンズのブリスターパックは、比較的小さい側面縦断面になるよう設定されて梱包用カートンに高密度で詰込めるように図っている。かかるコンタクトレンズのブリスターパックは一実施例において、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、空洞26は容積が1.7ミリリットル(ml)から2.5ミリリットルの範囲であり、空洞26は最大長さが18.9ミリメートル(mm)、最大幅が22.5ミリメートル、最大深さが8.7ミリメートルであり、基材22は最大長さが47.8ミリメートル、最大幅が30.5ミリメートル、最大深さが9.5ミリメートル、最大壁厚さが1.00ミリメートルであり、ブリスターパックの寸法はオートクレーブ処理に付した後も同処理前とほぼ同じである。
また別な一実施例では、コンタクトレンズのブリスターパック集成体が提案されている。本願のこの実施例によるコンタクトレンズのブリスターパック集成体は、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bから成り、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、抓み部62a(62b)が設けられた近位端領域34a(34b)と、遠位端領域36a(36b)と、近位端領域34a(34b)から遠位端領域36a(36b)まで延びている第1側部領域38a(38b)と、第1側部領域38a(38b)の反対側に位置する第2側部領域40a(40b)と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26a(26b)とを含んでいる熱可塑性基材22a(22b)を備えており、空洞26a(26b)は、近位端領域34a(34b)と遠位端領域36a(36b)との間に位置にしているとともに、第1側部領域38a(38b)と第2側部領域40a(40b)との間に位置にしており、空洞26a(26b)は底壁外縁部54a(54b)が設けられた底壁48a(48b)と側壁50a(50b)とを備えており、該側壁は底壁外縁部54a(54b)から上方向に延びて、空洞外縁部28a(28b)を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28a(28b)は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54a(54b)が側壁50a(50b)と交差している部位に囲まれた平面59a(59b)が空洞外縁部28a(28b)の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、第2ブリスターパック20bを第1ブリスターパック20aに圧接して積重ねたときに上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されている。一実施例では、基材22aの直線側壁部はそこに積重ねられた基材22bの直線側壁部と直線接触部72を形成する。また別な実施例では、基材22aおよび基材22bは各々が、その遠位端37a(37b)から張出した支持突起32a(32b)を更に備えており、基材22aと基材22bは一方の上下反転により互いに正逆となる配置に積重ねられると、基材22aの近位端35aはそこに積重ねられた基材22bの支持隆起部32bに当接するようになっている。更に別な実施例では、コンタクトレンズのブリスターパック20aの基材22aは、コンタクトレンズのブリスターパック20bに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるようにすることで2包のほぼ同一なコンタクトレンズのブリスターパックの積重ねの高さがブリスターパック20aの高さHの1.0倍から1.25倍に、該積重ねの長さがブリスターパック20aの長さLの1.0倍から1.25倍に、該積重ねの幅がブリスターパック20aの幅Wの1.0倍から1.25倍になるような形状に設定されている。
従来のヒドロゲルコンタクトレンズやシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズなどのようなコンタクトレンズについて、個別包装(個装)されたものを製造する方法をここに説明してゆく。本願開示内容による個装コンタクトレンズの製造方法は、脱型処理および離型処理されたポリマーコンタクトレンズ成形体を準備すること、コンタクトレンズのブリスターパック20の熱可塑性基材22が包装液を湛えている中にコンタクトレンズ成形体を置くこと、および、コンタクトレンズのブリスターパックをシーリング部材24で封止することを含んでおり、基材22は抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを備えており、空洞26は近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26はまた、底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっている。
本願の装置および方法のこれ以上の具体的事項および詳細は、後段の詳細な説明、添付図面、および、添付の特許請求の範囲に記載されている。
本願の装置および方法の多様な具体例を後段の詳細な説明および特許請求の範囲に詳細に説明してゆく。ここに説明してゆくどの1つの特徴および各種特徴のどのような組合せも、組合せであることがそれと分かるように明言されていようと否とに関わらず、そのような組合せでここに含まれている各種特徴がここに記載されている文脈および当業者の知識から明らかに相互に矛盾しているのでなければ、本願開示の範囲に含まれるものである。更に、どの1つの特徴または各種特徴のどのような組合せであれ、本発明のいずれの実施例からも特に排除される場合もある。
図1はコンタクトレンズの封止されたブリスターパックの配列の斜視図である。 図2は図1の配列の頂面平坦図である。 図3は、図1のコンタクトレンズのブリスターパックの配列においてシーリング層が除去されてブリスターパックの空洞が明らかになっているのを例示した頂面平坦図である。 図4はコンタクトレンズの1包の未封止状態のブリスターパックの斜視図である。 図5は図4のコンタクトレンズのブリスターパックの頂面平坦図である。 図6は図5のブリスターパックの背部立面図である。 図7は図5のコンタクトレンズのブリスターパックをA−Aに沿って破断した側面縦断面図である。 図8は図5のコンタクトレンズのブリスターパックをB−Bに沿って破断した正面縦断面図である。 図9は図5のブリスターパックの側面立面図である。 図10は図5のブリスターパックの正面立面図である。 図11は、コンタクトレンズの2包のブリスターパックを一方の上下反転により互いに正逆となる配置で積重ねた状態にあるのを例示した側面断面図である。 図12は、コンタクトレンズを製造する工程とコンタクトレンズを梱包する工程とを例示した概略プロセスフロー図である。 図13は、出荷用カートンまたは出荷用箱にブリスターパックの配列が入っているのを例示した概略図である。
以下の開示は、コンタクトレンズを梱包する装置およびその方法に関するものである。特に、本願の装置および方法は、出荷中および保管中にコンタクトレンズを保有するために使用することができるブリスターパックに関するものである。一実施例において、ブリスターパックはその製造プロセス実施中、例えば、洗浄中、検査中、梱包中、または、これら処理・工程の各種組合せのいずれかの最中に、コンタクトレンズを保有するために使用することもできる。本願開示の装置および方法はまた、従来のヒドロゲルコンタクトレンズおよびシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズなどのような、各種ヒドロゲルコンタクトレンズに使用することができる。本願の装置および方法は、注型成形、旋盤切削研磨、遠心回転成型などのような当該技術で周知の多様な方法を利用して形成されたコンタクトレンズに使用することができる。
典型的な注型成形によるコンタクトレンズ製造手順では、まず、第1鋳型部材および第2鋳型部材から成るコンタクトレンズ鋳型組立体のコンタクトレンズ形状の空洞内に重合可能なレンズ前駆体組成物を注ぐ。次いで、重合可能なレンズ前駆体組成物を注入済みのコンタクトレンズ鋳型組立体を、重合可能なレンズ前駆体組成物を重合する(すなわち、硬化させる)のに有効な条件下に置き、例えば、熱、紫外線光、または、その両方に晒す。重合工程の後、ポリマーコンタクトレンズ成形体が鋳型組立体のコンタクトレンズ形状の空洞内に残存する。次に、第1鋳型部材と第2鋳型部材を互いから分離するようにコンタクトレンズ鋳型組立体を脱型し、ポリマーコンタクトレンズ成形体が鋳型部材のうち一方に接触したままである状態にする。コンタクトレンズ鋳型組立体を脱型した後、ポリマーコンタクトレンズ成形体を離型させる、すなわち、脱型工程の後もコンタクトレンズ成形体が付着したままになっていた残ったほうの鋳型部材からそれを取り出す。離型は、鋳型部材とコンタクトレンズ成形体を液体に接触させる処理を含まない乾式離型工程を利用して実施されてもよいし、或いは、離型工程の初期にコンタクトレンズ成形体が付着したままになっていたまたは接触状態にあった鋳型部材からそれを分離するのを助ける液体にコンタクトレンズ成形体および鋳型部材を接触させる処理を含んでいる湿式離型工程を利用して実施されてもよい。
ポリマーコンタクトレンズ成形体を離型させた後、コンタクトレンズ成形体は任意で1または複数の処理工程に付されてもよく、例えば、クリーニングのような洗浄プロセス、抽媒プロセス、水和プロセス、または、これらのプロセスの各種組合せの処理に付され、検査を受ける準備のできたコンタクトレンズ、または、包装する準備のできたコンタクトレンズを製造する。検査に付すまたは包装する前に全種類のコンタクトレンズに抽媒処理または水和処理を行う必要はないが、従来から、ブリスターパックの中に封入される前に、大半のヒドロゲルレンズは水和工程に付されており、また、大半のシリコーンヒドロゲルレンズは抽媒工程または水和工程に付されている。次に、水和処理済みのコンタクトレンズを包装液を満たしたブリスターパックの基材の中に置いてブリスターパックを封止し、当業者には分ることであるが、この段階でブリスターパックを滅菌することができる。
任意で、コンタクトレンズを検査するのは、それをブリスターパックの基材の中に置く前または後のいずれもが考えられる。プロセスによっては、検査前にコンタクトレンズは個々に検査容器に移されることもある。典型的な検査容器には1個または複数個の空洞を有しており、空洞には検査に好適な空洞底面が設けられており、すなわち、空洞内に置かれたレンズの欠陥を検出することができるようにするのに十分なだけ清浄かつ透明な空洞底面が設けられている。例えば、空洞は光を平行光束ことができるようになっており、すなわち、空洞は光平行化空洞としてもよい。好ましい方法は、コンタクトレンズのブリスターパックを封止する前または封止した後にその内部のコンタクトレンズを検査することができるようにした構成のブリスターパックに、コンタクトレンズ成形体を直接入れることである。このようなブリスターパックの一例が米国特許7,477,366号に記載されており、かかる特許の内容はそれと分かるように明確に言及することで本件の一部に組み入れられている。代替例として、または、先の一例に追加して、洗浄工程または水和工程で液体に晒す前に、コンタクトレンズを乾いた状態で検査するようにしてもよい。コンタクトレンズを乾いた状態で検査することを、コンタクトレンズ乾式検査と称することが多い。これらの処理工程は手動で実施することができるが、商業用製造プロセスでは、通例は大半の工程が自動化されている。
ソフトコンタクトレンズとは、本願で使用されているように、レンズ装着者の眼の角膜の形状に一致させることができるコンタクトレンズ、またそうでなければ、破損させずに折重ねることができるコンタクトレンズのことを言う。ハードコンタクトレンズとは、折重ねれば必ず破損してしまうコンタクトレンズのことを言う。ソフトコンタクトレンズはヒドロゲルコンタクトレンズを指すこともあり、すなわち、平衡状態で水を保持することのできるコンタクトレンズのことを言う。ヒドロゲルコンタクトレンズは、シリコーンを含有しないヒドロゲルコンタクトレンズまたはシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのいずれを指すこともある。本願に開示されている装置および方法と組合せて利用できるコンタクトレンズの1つがヒドロゲルコンタクトレンズである。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズとは、シリコーン成分を含んでいるヒドロゲルコンタクトレンズを指す。本願の装置および方法と組合せて使用することのできるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの具体例として、以下に列挙する合衆国で採用されている通称の各種シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズがあり、すなわち、ロトラフィルコンA(lotrafilcon A)、ロトラフィルコンB(lotrafilcon B)、バラフィルコンA(balafilcon A)、ガリフィルコンA(galyfilcon A)、セノフィルコンA(senofilcon A)、コムフィルコンA(comfilcon A)、エンフィルコンA(enfilcon A)、および、ステンフィルコンA(stenfilcon A)があるが、これらに限定されるものではない。ノンシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズとは、シリコーン成分が全く含まれていないヒドロゲルコンタクトレンズを指す。本願の装置および方法と組合せて使用することのできるノンシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの具体例として、以下に列挙する合衆国で採用されている通称の各種ノンシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズがあり、なかでも、オマフィルコンA(omafilcon A)、オクフィルコンA(ocufilcon A)、オクフィルコンB(ocufilcon B)、オクフィルコンC(ocufilcon C)、オクフィルコンD(ocufilcon D)、オクフィルコンE(ocufilcon E)、エタフィルコンA(etafilcon A)、メタフィルコンA(methafilcon A)、メタフィルコンBなどを挙げておく。
一実施例では、本願の装置および方法と組合せて使用することのできるコンタクトレンズまたは個装パックの改良例のいずれか単独、もしくは、コンタクトレンズと個装パックの改良例の両方が、1種類または複数種類の快適性向上剤を含んでいるようにしてもよい。快適性向上剤の具体例としては、米国特許第7,477,366号に記載されているような、コンタクトレンズのぬれ性を向上させて、1日の終わりでも、または、もっと長期化した連続装着の後ですらコンタクトレンズがレンズ装着者にとって快適なままであるようにする各種ぬれ性向上剤が挙げられるが、上記米国特許の内容はそれと分かるように明確に言及することによって本件の一部に組み入れられている。一実施例では、快適性向上剤は界面活性剤を含んでいる場合がある。界面活性剤の具体例としては、トゥイーン(Tween)商品各種、ポロキサマー、ポロキサミン、または、これらの各種組合せのいずれかを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また別な実施例では、快適性向上剤として、ホスホリルクロラインの水溶性ポリマーなどのようなホスホリルクロライン(PC)の各種派生物があり、例えば、メタクリレートホスホリルクロライン(MPC)の水溶性ポリマー、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルクロライン(HEMA-MPC)の水溶性ポリマー、これらに類する水溶性ポリマー、または、これらの各種組合せのいずれかを挙げることができる。
本願開示はコンタクトレンズのブリスターパックに関するものであり、かかるブリスターパックは、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっている。また、本願開示はコンタクトレンズのブリスターパック集成体に関するものであり、かかるブリスターパック集成体は第1ブリスターパック20a(図11参照)および第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が本願開示によるブリスターパックを含んでおり、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、基材22bを基材22aに圧接して積重ねたときに上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されている。また、本願開示は個装コンタクトレンズを製造する方法に関するものであり、かかる方法は、脱型処理および離型処理されたポリマーコンタクトレンズ成形体を準備すること、コンタクトレンズのブリスターパック20の熱可塑性基材22が包装液を湛えている中にコンタクトレンズ成形体を置くこと、および、コンタクトレンズのブリスターパックをシーリング部材24で封止することを含んでおり、コンタクトレンズのブリスターパックの基材は、本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの基材である。
ここで図1を参照すると、コンタクトレンズのブリスターパック20の配列10の斜視図が例示されている。図示された実施例では、配列10は5個のブリスターパックを含んでいる。これに代わる実施例では、配列10は5個よりも少数のブリスターパック、例えば、2個のブリスターパックを含んでいるようにしてもよい。更に別な実施例では、配列10は5個を超える数のブリスターパック、例えば、7個、10個、または、それより多数のブリスターパックを含んでいるようにしてもよい。
配列10のブリスターパック20は各々が、1個のコンタクトレンズ(図示せず)を収容するような空間特性(寸法および形状態)に設定されている。一実施例では、ブリスターパックは、コンタクトレンズに加えて包装液などのような液体媒体を更に包含している。ブリスターパック20は各々が、空洞26(図3参照)が設けられた基材22および被覆部材すなわちシーリング部材24から構成されている。シーリング部材24は、ブリスターパック空洞26の外縁部に沿って液体不浸透性封止を施し、封止された基材22に内包された液体媒体がこぼれるのを阻止するとともに、液体媒体中に置かれた滅菌済みコンタクトレンズが汚染されるのを防いでいる。一実施例では、シーリング部材24はブリスターパックの空洞内のコンタクトレンズおよび包装液を貯蔵寿命の期間に亘り無菌状態に維持するのに有効である。図2は図1の配列の上面図を更に例示しており、同図では基材22がシーリング層12によって被覆されているのが分かる。一実施例では、シーリング層12は基材22の個数に一致する数のシーリング部材24またはシーリング被膜24を有している。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、コンタクトレンズのブリスターパックのこの実施例は、空洞26の中に置かれたコンタクトレンズおよび包装液、および、基材22の空洞26を封止している取外し可能なシーリング部材24を更に備えている。
更に図3を参照しながら一実施例を説明してゆくが、シーリング部材24は基材22のシール領域25に熱融着させることができる。シール領域25は空洞26を包囲している基材22の一領域であることが分かる。一実施例では、シール領域25には、ブリスターパック20cの例から分かるように、空洞26の外縁部のほぼ全周を巡って延びているとともに該外縁部と概ね同じ形状または構成の、所定の均一な幅の帯域25cが設けられている。また別な実施例では、シール領域25は空洞外縁部の形状とは異なる形状または構成である。例えば、シール領域25は、ブリスターパック20dの例から分かるように、円形リング25dの形状を有しているようにしてもよい。また別な実施例では、シール領域は、ブリスターパック20eの例で分かるように、楕円形リング25eの形状を有している。更に別な実施例では、シール領域は、ブリスターパック20fの例で分かるように、近位張出部25flが設けられた、ほぼ円形リング25fの形状を有しているようにしてもよい。図示した実施例ではブリスターパック20c、20d、20e、20fはそれぞれのシール領域が多様な構成に設定された状態で1つの配列10に含まれているのが明示されているが、別な実施例では、1つの配列10に含まれているブリスターパックはそれぞれのシール領域25の構成が全部同じであってもよい。また別な実施例では、シール領域25は上記とは異なる好適な構成、例えば、図示した多様なシール領域の何らかの組合せの構成を有するようにして、基材22にシーリング部材24を効果的に熱融着させるよう図ってもよい。シール領域の多様な構成は封止状態に多様な選択肢をもたらしており、その意図するところは、シーリング部材24を剥ぎ取ることにより2つの構成部材を分離させるのに要する力を加減するためにシーリング部材24と基材22との間の付着具合に強弱の差を生じさせることにある。シール領域25の幅寸法すなわち帯域幅は一定でもよいし、或いは、不定であってもよい。シーリング部材24は、所望のシール領域構成を設けるのに好適な形状の熱型を利用して基材22に付着させることができる。また別な実施例では、熱型の代わりに、シーリング部材24を基材22に付着させるための接着剤またはそれ以外の好適な付着手段を利用してもよい。シーリング部材24を基材22に付着させるにあたり、両構成部材を分離させることができるようにするには、シール領域25をはみ出して付着させることがない、すなわち、シール領域の外にまで付着させることがないようにするのが好ましい。シーリング部材24は、その付着されていない領域、例えば、基材の抓み部62に被さった部分(図4参照)を抓んで、基材22から除去することができる。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞は包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成になっており、空洞26は近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22には空洞外縁部28とは異なる形状を有しているシール領域25が設けられている。
シーリング層12は多様な素材から形成することができる。一実施例では、シーリング層12は、箔部材および溶融性熱可塑層などから成る多層膜から構成されているようにすることができる。また別な実施例では、シーリング層12は、1個のコンタクトレンズおよび包装液を包装するのに好適な上記とは異なる素材から作られているようにしてもよい。シーリング層に適した素材は、基材に付着したまま、そこに内包されているコンタクトレンズを使用者が取出すまで無菌状態に維持することのできるものである必要がある。例えば、シーリング部材の素材は苛酷な殺菌条件に耐えることができると同時にシーリング部材の特性を危うくする事のないものである必要があり、かかる殺菌条件とは例えば、オートクレーブ処理、ガンマ線照射、紫外線照射などが挙げられるが、これらに限定されない。シーリング部材の素材はまた、製品の貯蔵寿命である7年までの期間に亘り様々な出荷条件および保管条件に耐えることができるものである必要がある。シーリング層12はまた、文字、数字、バーコード、図柄、または、これらの各種組合せなどのしるしを含んでいることもある。具体的な熱可塑性素材としては、ポリプロピレンポリエチレン共重合体薄膜層、スチレンエチレンブチレンスチレン熱可塑性エラストマー薄膜層、または、両素材の各種組合せが挙げられる。
一実施例では、シーリング層12は隣接し合うシーリング部材対の境界に複数の脆弱化された部分14が設けられている。一実施例では、この脆弱化された部分14は、個別のブリスターパックを引きちぎるまたは分離するのを容易にする複数のパンチ穴を開口部すなわち複数の穿孔を有している。また別な実施例では、脆弱化された部分14は複数の穿孔が設けられている代わりに複数の窪み、アンダーカット、または、切開部が形成されて引きちぎりのを容易にするようにしてもよい。また別な実施例では、基材22は接続部材16によって1個または複数個の隣接する基材に接続されている。接続部材16の実施例としては、1個の基材をそこに隣接するもう1個の基材に連結させる脆弱な部材または引きちぎりタブが挙げられる。一実施例では、接続部材16は、射出成形中または熱成形中などのような処理の最中に、2個の隣接し合う基材22に一体的に形成することができる。また別な実施例では、接続部材16は、2個の隣接し合う基材22を一緒に接合させるような構成の外付け固着部材であってもよい。一実施例では、配列10のブリスターパック20は、2個の隣接し合う基材22の境界に設置された接続部材16によって一緒に保持され尚且つシーリング層12によっても同様に保持されているようにしてもよく、より具体的には、隣接し合うシーリング部材24の境界に設けられた脆弱化された部分14によっても同時に保持されているようにすることができる。別な実施例では、ブリスターパック20は、2個の隣接し合う基材22の境界に設置された接続部材16によってのみ一緒に保持され、シーリング層12の脆弱化された部分14によって保持されることのないようにすることもできる。また別な実施例では、個々のブリスターパック20は、シーリング層12の脆弱化された部分14によってのみ互いに接続されているようにすることもできる。
図4は1個の基材22の斜視図を、図5は1個の基材22の上面図を例示している。図示のとおり、基材22の空洞26には空洞外縁部28が設けられている。空洞26は、液体媒体中に水和処理済みのコンタクトレンズを収容するのに適した空間特性に設定され、例えば、寸法と形状が好適に設定される。基材22には更に、空洞外縁部28を包囲しているとともにそこから外側に張出しているフランジ30が設けられている。任意で、フランジ30は、その外側端縁から下側に張出している支持突起32を組入れることにより補強することができる。支持突起32は空洞の側壁50と共に溝33またはレース33を形成することができる(図8参照)。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は、空洞26から外側に張出しているフランジ30を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのまた別な実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は、空洞26から外側に張出しているフランジ30と、フランジ30の最遠位端から張出している支持突起32とを更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられている。この実施例のブリスターパックは任意で、空洞26の中に置かれたコンタクトレンズおよび包装液を更に備えており、また、シール領域25に付着された取外し可能なシーリング部材24を更に備えており、シーリング部材24は基材の空洞の部分を封止するのに有効であるとともに7年もの期間に亘り空洞の内容物を無菌状態に維持するのに効果的である。
図6、図7、および、図8に例示されているように、図示の基材には、フランジ30の最上位部から空洞26の底壁48に向かって内側に傾斜した側壁50が設けられている。例えば、空洞側壁50はその全体または複数個所が平坦なフランジ領域から空洞26の中心領域に向かって80度から90度未満までの角度で延びているようにすることができる。また別な実施例では、空洞側壁50はその全体または複数個所が垂直であり、すなわち、平坦なフランジ領域から空洞26の中心領域に向かって90度の角度で延びているようにしてもよい。更に別な実施例では、空洞側壁50はその全体または複数個所が空洞26の中心領域から離れるにつれて外側に傾斜し、例えば、5度またはそれより大きい角度で外側に傾いているようにすることもできる。
本願開示のコンタクトレンズのブリスターパックの基材22は多様な素材から作ることができる。図示のものを含む或るいくつかの実施例では、基材22は、射出成形や熱成形などのような従来技術のいずれかにより熱可塑性素材から形成可能である。従って、本願に開示されているような基材22はその一部に熱可塑性素材を含んでいる場合もあれば、主として熱可塑性素材から構成されている場合もあり、完全に熱可塑性素材のみから構成されていることもある。同様に、本願の基材22はその一部に射出成形により形成された基材22を含んでいる場合もあれば、射出成形により形成された基材を主として含んでいる場合もあり、その全部が射出成形により形成された基材のみから構成されていることもある。一実施例においては、基材22はポリプロピレンなどのようなポリオレフィン樹脂素材から作られている。しかしながら、上記以外の、ポリカーボネートやポリエチレンなどのような様々な熱可塑性素材を使用することができる。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は、主としてポリプロピレンから構成されている。
一実施例では、基材22は、米国特許7,477,366号に記載されているように、検査目的で空洞26に満たされた液体媒体中のコンタクトレンズの画像を取得することができるようにするために、光を透過することができる熱可塑性素材から作られているとよいが、上記特許の内容は既にそうと言及することで本件の一部に組み入れられている。一実施例では、空洞26は光平行化空洞であると解釈すればよく、尚且つ、液体媒体(例えば、包装液や検査液など)および空洞内に置かれたコンタクトレンズと協同して部分的平行光を更に平行化することで検査手順中にコンタクトレンズの均一で明るい視野画像を供与することができるものと解釈すればよい。換言すると、光が空洞26に中ってそこを通過するときに、空洞底壁48(図7参照)、空洞26に内包されたコンタクトレンズ、および、空洞26に内包された液体媒体の組合せが協同して光を十分に平行化することができる。一実施例では、平行光はコンタクトレンズを検査するために使用されているカメラに中てることができる。従って、コンタクトレンズのブリスターパックはここでは光平行化空洞26が設けられた熱可塑性基材22を備えているコンタクトレンズのブリスターパックを含んでいる場合もあり、該光平行化空洞26は、そこに内包された液体媒体中にコンタクトレンズを収容するのに適した空間特性(寸法および形状)に設定されているとともに部分平行光を更に平行化することで検査手順中にコンタクトレンズの画像を供与することができる構成になっている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、空洞26は光平行化空洞を含んでいることもある。光平行化空洞が設けられたブリスターパックの特定の実施例では、光平行化空洞26にはその外縁部28の形状とほぼ同一の形状を有しているシール領域25が設けられているようにすることもできる。また別な実施例では、シール領域25は空洞26の外縁部28の形状とは異なる形状を有しているようにすることもできる。例えば、図3のブリスターパック20bまたは20cの例で分かるように、シール領域25は丸い形状または楕円形状を有しているが、空洞外縁部28の形状は、図5に例示されているように、切頭部が設けられた丸い形にすることができる。また別な実施例では、シール領域25は、図3のブリスターパック20dを例に示されているものなどのように、細長い近位置方向張出部が設けられた丸い形にすることができる。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つ別な実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、空洞26は光平行化空洞を含んでいることもあり、基材22には、空洞28とは異なる形状を有しているシール領域25が設けられている。
平行化空洞を備えているブリスターパックの更に別な特定の一実施例においては、光平行化空洞は、検査過程中に基材22の位置を決めるのを支援する目的で空洞の底壁48にしるしが形成されているようにすることもできる。例えば、かかるしるしは複数の隆起部、線、または、その両方を含んでいる場合がある。しるしは自動化検査システムに認識できるような構成にすることができる。しるしは空洞の底壁の外側面に存在しているようにすることができる。
図4および図5を再び参照すると、基材22は、近位端縁35で終端している近位端領域34と、最遠位端37を含んでいる遠位端領域36と、第1側部領域38と、その反対側に位置する第2側部領域40とを備えている。近位端領域34は、図9および図10に関連して更に後段で論じられるが、ブリスターパックを取扱うための抓み部62を画定している。図示の例にあるような一実施例では、近位端領域34はゲート陥凹部39を備えており、かかる陥凹部は任意で基材22の別な部位に配置されていてもよい。
基材22は、近位端縁35から最遠位端37まで延びている長さ方向の中心軸線A−Aに沿って測定した場合の長さLと、中心軸線A−Aに直交する幅方向の軸線B−Bに沿って測定した場合の幅Wとを特徴の1つとする。幅方向の軸線B−Bは第1側部領域38からその反対側に位置する第2側部領域40まで延びている(図5参照)。一実施例では、基材22の長さLは約40 mmから約60 mmの範囲にあるようにするとよい。また別な実施例では、基材22は最大長さが47.8 mmまたは 47.3 mm もしくは 46.5 mmである。更に別な実施例では、基材22の長さLは約46 mmまたは 46.3 mm であってもよい。一実施例では、基材22の幅Wは約20 mmから約 40 mm の範囲にあるようにするとよい。また別な実施例では、基材22は最大幅が30.5 mmまたは 30.0 mm もしくは 29.5 mm 或いは 29.2 mmである。更に別な実施例では、基材22の幅Wは約29 mmであってもよい。
図6は、基材22を例示した背面立面図である。図6に例示されているように、基材22は、垂直軸線C−Cに沿ってシーリング部材24の最上位から空洞の底壁面52まで測定した高さHを有している。一実施例では、基材の最大高さHは7.5 mmから約10 mmの範囲にあるようにするとよい。また別な実施例では、基材22は最大高さが9.5 mmまたは 9.0 mm もしくは 8.2 mm 或いは8.2 mm である。更に別な実施例では、基材22の最大高さHは約8 mm にすることができる。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は最大長さLが47.8 mm、最大幅Wが30.5 mm、最大高さHが9.5 mm である。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのまた別な一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は長さLが約47 mm、幅Wが約29 mm、高さHが約8 mm である。
図7および図8を更に参照すると、空洞は、最大長さLcと最大幅Wcとを特徴の1つとする。長さLcは基材の長さLの測定と同じ観点に従って測定される。図に例示されている基材22の実施例では、長さLcは空洞外縁部28のほぼ直線の近位部44から外縁部28の最遠位点まで延びている。換言すると、基材の長さLを規定している軸線と空洞の長さLcを規定している軸線とは同軸である。軸線A−Aに沿って延びている空洞の長さは空洞の中心長さと呼称し、軸線A−Aに沿って延びている基材の長さは基材の中心長さと呼称してもよい。見てのとおり、基材22の図示した実施例では、空洞の最遠位点はこれとは反対側のほぼ円形の遠位部42上にあって、長さ方向の軸線A−Aに沿った位置にある。幅Wcは基材の幅Wの測定と同じ観点に従って軸線B−Bに沿って測定される。軸線B−Bに沿って延びている空洞の幅は空洞の中心幅と呼称し、軸線B−Bに沿って延びている基材の幅は基材の中心幅と呼称してもよい。また別な実施例においては、最大長さは中心長さと整列している必要はなく、最大幅も中心幅と整列している必要はない。図6を参照すると、空洞26は、空洞外縁部28の最上面から空洞内部の最下位点まで垂直に測定した空洞深さDcを特徴の1つとする。空洞深さはまた、空洞側壁の内側面に沿って測定することもできる。図7に例示されているように、空洞深さは空洞外縁部のほぼ直線の部分の内側面に沿って測定された空洞深さ D < x としてもよいし、或いは、空洞深さは空洞外縁部のほぼ直線の部分とは対向側に位置している空洞外縁部の非直線の部分の内側面に沿って測定された空洞深さDCNとしてもよい。
基材22の空洞26は空洞長さLcが16 mmから20 mm の範囲であるとよい。基材22の空洞26は最大空洞長さLcが18.9 mm または18.4 mm もしくは17.9 mm 或いは17.6 mmにすることができる。空洞長さLcは約17 mm または約17.4 mm にすることができる。基材22の空洞26は空洞幅Wcが20 mmから23 mm の範囲であるとよい。基材22の空洞26は最大空洞幅Wcが22.5 mm または22.0 mm もしくは21.5 mm 或いは21.2 mmにすることができる。基材22の空洞幅Wcは約21 mm にすることができる。基材22の空洞26は空洞深さDcが6.5 mm から9.0 mm の範囲であるとよい。基材22の空洞26は最大空洞深さDcが8.7 mm または8.2 mm もしくは7.7 mm 或いは7.4 mmであるとよい。基材22の空洞深さDcは約7 mm または約7.2 mm にすることができる。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26から外側に張出しているフランジ30と、フランジ30の最遠位端から張出している支持突起32を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられており、空洞幅Wcは空洞長さLcよりも長いかこれに等しい。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのまた別な一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26は最大空洞長さLcが18.9 mmであり、最大空洞幅Wcが22.5 mmであり、最大空洞深さDcが8.7 mm である。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの別な一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22の空洞26は空洞長さLcが約17.4 mmであり、空洞幅Wcが約21.0 mmであり、空洞深さDcが約7.2 mm である。
本願のコンタクトレンズのブリスターパックの基材22の様々な構成部材は、その壁厚さが壁の第1面と第2面の間の距離であると定義することができる。例えば、底壁48は、その底壁厚さが空洞の外側底壁面52exと内側底壁面52inの間の距離であると定義することができる。空洞の側壁50は、その側壁厚さが内側側壁面56inと外側側壁面56exの間の距離であると定義することができる。基材の近位端縁は、その端縁厚さが上位近位端縁62uと下位近位端縁62iの間の距離であると定義することができる。基材22のフランジ30は、その壁厚さがその上面と下面の間の距離であると定義することができる。基材22のどの1個の部材も、その壁厚さはほぼ均一であってもよいし、或いは、部位によって変動するようにしてもよい。本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの基材は、その最大壁厚さを1.00 mm または0.90 mm もしくは0.85 mmとすることができる。基材はその壁厚さが約0.8 mm であってもよい。
本願のコンタクトレンズのブリスターパックの基材22の空洞26は、1個のコンタクトレンズと水和液、洗浄液、抽媒液、検査液、包装液、または、これらの各種組合せのいずれかなどを具体例とする液体媒体とを内包するよう構成されている。空洞26はその内部に置かれたコンタクトレンズを完全に覆うのに足りるだけの液体媒体を保有するのに十分な寸法に設定されるとよい。空洞26は、製品の貯蔵寿命の期間に亘ってコンタクトレンズを液体媒体中に浸漬された状態に維持するのに足る量の液体媒体を保有するのに十分な寸法に設定されるとよい。例えば、基材22の空洞26は、その容積が1.7ミリリットルから2.5ミリリットルの範囲、または、1.9ミリリットルから2.1ミリリットルの範囲となるようにしてもよい。本願開示のブリスターパックは中味を充填して封止した後に、例えば、オートクレーブ装置中で蒸気滅菌することなどにより滅菌される段取りとなっている。一実施例では、ブリスターパックは高温高圧の影響を受ける可能性のある素材から形成されているが、ブリスターパックは滅菌処理過程の影響を受けることはほぼ無い。具体例を挙げると、ブリスターパックの各種構成要素を形成するのに使用される素材の種類と採用される壁厚さ次第では、高温高圧に晒す時にブリスターパックを包んでもよい。しかしながら、一実施例では、本願に開示されている、例えば、基材の壁厚さ0.8 mmまたはそれよりも厚いブリスターパック20などのようなブリスターパックは、滅菌処理後も空間特性的には(寸法および形状は)安定した状態(すなわち、歪みの無い状態)に保てる。ブリスターパックに空間特性的に安定した状態を維持させることは、2個以上のブリスターパックが積重ねられるかもしれない場合には特に重要であり、というのも、ブリスターパックの一方または両方を歪ませることでブリスターパックを意図したとおりに一緒に積重ねることが不可能となる恐れがあるうえに、積重ねが意図したよりも大きな量の空間を占める結果となる恐れもあり、後者は保管費用と出荷経費を増大させる可能性がある。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は最大長さLが47.8 mmであり、最大幅Wが30.5 mmであり、最大高さHが9.5 mmであり、最大壁厚さが1.00 mm であり、最大空洞容積が2.5ミリリットルであり、ブリスターパックの空間特性(寸法および形状)はオートクレーブ処理の後もオートクレーブ処理の前とほぼ同じである。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの別な一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は長さLが約47 mmであり、幅Wが約29 mmであり、高さHが約8 mmであり、壁厚さが約0.8 mm であり、空洞容積が1.9ミリリットルから2.1ミリリットルの範囲であり、ブリスターパックの空間特性(寸法および形状)はオートクレーブ処理の後もオートクレーブ処理の前とほぼ同じである。
本願開示によると、基材22の空洞外縁部28はほぼ直線の部分と、このほぼ直線の部分の対向側に位置する非直線の部分とから成る。空洞外縁部28のほぼ直線の部分は空洞外縁部28に沿ったどの部位に置かれてもよい。図5に示された実施例では、空洞外縁部28のほぼ直線の部分は空洞の遠位部に配置されており、すなわち、空洞外縁部28はほぼ円形の遠位部42とほぼ直線の近位部44から成る。図示した実施例では、図5で最もよく分かるが、ほぼ直線の近位部44はまた、基材22の長さLに直交している。空洞外縁部28にほぼ直線の部分が存在することで、このブリスターパック20をもう1個のほぼ同一のブリスターパックと一緒に効率よく積重ねることができる。空洞外縁部のほぼ直線の部分が空洞の遠位部で長さLに直交して配置される実施例は、図1に関連して更に説明されているように、特に有用な実施例である。他の実施例では、ほぼ直線の近位部44を含むほぼ直線の部分が長さLと直交しているとよい。代替の幾つかの実施例では、空洞外縁部28の非直線の部分は楕円形、長円形、涙滴形状、または、それ以外にも適切であればどのような曲線形状を有していてもよい。ほぼ直線の部分44は空洞外縁部の約10%から約33%を占めているようにするとよい。百分率で示されたこの値は、後段で更に詳しく論じられているが、もう1個別の基材22と一緒に積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となることができるようにした切頭空洞部を設けるように選択するとよい。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の近位部44と、基材の最遠位端37からこれとは反対側に位置している近位端縁35まで延びている基材の長軸線方向の長さLと交差しているほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の遠位部42とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つの実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、基材の最遠位端37からこれとは反対側に位置している近位端縁35まで長軸線に延びている基材の長さLとほぼ交差しているほぼ直線の近位部44と、基材の長さLと交差しているほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の遠位部42とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっている。
図7および図8に例示されているように、本願開示の基材の空洞26は、底壁外縁部54が設けられた底壁48と、底壁外縁部54から上方向に延びて空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達している側壁50とから画定されている。底壁外縁部54が側壁50と交差している部位は平面59を画定し、かかる平面は図7および図8の断面図に線59として例示されている。本件開示によると、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれている平面59は、空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜している。換言すると、平面59は、空洞外縁部28のほぼ直線の部分の対向側に位置している空洞外縁部28の非直線の部分に向かって傾斜している。平面59の傾斜は少なくとも5度、または、少なくとも10度、もしくは、少なくとも15度のいずれでもよい。空洞外縁部28の直線部分から離れるにつれて、また、空洞外縁部の非直線の(すなわち、湾曲した)部分に向かって平面59が傾斜しているという事実のせいで空洞は、空洞外縁部の直線の部分に隣接している部位の深さに比べて、この直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に隣接している部位で比較的より深くなっている。空洞外縁部28のほぼ直線の部分が空洞外縁部28のほぼ直線の近位部44であるとともに、空洞外縁部28のほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分がほぼ直線の近位部44の対向側に位置している非直線の遠位部42である実施例においては、図9に例示されているように、非直線の部分42に隣接している空洞深さDCNは直線の部分44に隣接している空洞深さDCLよりも大きくなる。底壁外縁部54が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59の傾斜と、直線の部分の対向側の位置でより大きくなっている空洞深さの結果として、空洞内に収容されたコンタクトレンズが空洞外縁部28の直線の部分から離れた位置に居座る可能性が大きくなり、これにより、コンタクトレンズが直線の部分に乗ったことにより変形が生じるのを防止し、または、低減する。一実施例では、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59は、空洞外縁部28によって画定される平面と平行にはならない。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLは、該ほぼ直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に沿った空洞深さDCNよりも浅く、平面59は空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように5度またはそれよりも大きい角度で傾斜している。この実施例の基材22は、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLが該ほぼ直線部分の対向側に位置している非直線部分に沿った空洞深さDCNより5%浅い、または、10%浅い、もしくは、15%浅い基材22を含んでいるようにしてもよい。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つの実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26から外側に張出しているフランジ30を更に含んでおり、フランジ30はその最遠位端から張出している支持突起32を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられており、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLは、該ほぼ直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に沿った空洞深さDCNよりも5%またはそれ以上の割合だけ浅く、平面59は空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように5度またはそれよりも大きい角度で傾斜しているとともに、空洞外縁部28によって画定される平面と平行ではない。この実施例の基材22の空洞26は光平行化空洞を含んでいるようにしてもよい。
本願開示の基材22は、水平面上に安定位置で載置される構成にすることができる。基材22は、その空洞26の開口部が上を向いた状態で水平面上に安定位置で載置される構成になっていてもよい。一実施例では、基材22は、その空洞26の開口部が上を向いた状態で水平面上に安定位置で載置され、その状態で、その近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に直接接触する構成になっていてもよい。特定の一実施例においては、基材22は、その空洞26の開口部が上を向いた状態で水平面上に安定位置で載置され、その状態で、その近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に直接接触する構成になっており、その場合、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59は該水平面に平行となる。従って、この実施例の基材22の空洞に収容されているコンタクトレンズは、基材22が水平面上に設置されれば容易に空洞26の中心位置に置くことができる。この実施例は、空洞26が光平行化空洞を含んでいるときには特に有用となり、というのも、かかる光平行化空洞により基材22はコンタクトレンズの検査用受け皿としての機能が与えられ、検査過程中に基材22の底壁48を水平位置に置くために保持用受け皿に基材22を置く必要がなくなるからである。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、空洞26は光平行化空洞を含んでおり、空洞26の開口部が上を向いた状態でブリスターパックが水平面上に設置され、その状態で、基材22の近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に直接接触している場合は、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59が該水平面と平行になる。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つの実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26から外側に張出しているフランジ30を更に含んでおり、フランジ30はその最遠位端から張出している支持突起32を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられており、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLは、該ほぼ直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に沿った空洞深さDCNよりも5%またはそれ以上の割合だけ浅く、平面59は空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように5度またはそれよりも大きい角度で傾斜しており、空洞26は光平行化空洞を含んでおり、空洞26の開口部が上を向いた状態でブリスターパックが水平面上に設置され、その状態で、基材22の近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に直接接触している場合は、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59が該水平面と平行になる。
本願開示の一実施例は、空洞26を含んでおり空洞外縁部28が設けられた基材22を有しているコンタクトレンズのブリスターパック20であって、空洞外縁部28にはほぼ直線の近位部44が設けられており、第2のほぼ同一のブリスターパックと一緒に積重ねることができるようにするために、ほぼ直線の近位部44は基材の最遠位端37からその対向側に位置している近位端縁35まで長軸線方向に延びている長さLに直交している、コンタクトレンズのブリスターパック20を含んでいるものと解釈される。一実施例では、空洞は、ほぼ直線の近位部44の対向側に位置しているほぼ円形の遠位部42によっても画定されている。しかしながら、これとは異なる形状の遠位部42を組入れて本願の装置および方法を実施することもできる。もう1つの実施例では、直線の近位部44は空洞の外縁部の約10%から約33%を占めている。或る特定の実施例では、空洞は光平行化空洞であってもよい。
ここで図4から図5を参照すると、空洞外縁部28から張出しているフランジ30は近位フランジ部46と遠位フランジ部47とを含んでおり、近位フランジ部46は基材の長さに沿って近位側に、ほぼ直線の近位部44から近位端縁35まで延びており、遠位フランジ部47はほぼ直線の近位部44の対向側に位置しているほぼ円形の遠位部42から最遠位端37まで遠位側に延びている。一実施例では、近位フランジ部46は遠位フランジ部47長さLDと空洞長さLcとの和に近似した近位側長さLpを有している。図11を参照しながら後段で更に論じられているが、近位側長さLpは、第2のほぼ同一のブリスターパックと一緒に積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆にすることができるように、残りの2つの長さの和 LC + LD に一致または近似するように寸法設定されている。一実施例では、近位側長さLpは他の2つの長さLC + LD の±10%の範囲の値を取る。
ここに開示されているように、本願のコンタクトレンズのブリスターパックの基材22は、複数のブリスターパックを頑丈かつ密集した配置で互いに積重ね合わせられる構成にされている。本願のブリスターパックの好ましい梱包用配置は、図11に関連して後段で論じられているように、上下反転により互いに正逆となる配置である。一実施例では、本願の基材22は、2個のブリスターパックを積重ねたものの長さおよび幅が1個のブリスターパックの長さおよび幅とほぼ同じであるか大きくても5%未満の割増しとなるように、尚且つ、2個のブリスターパックを積重ねたものの高さが1個のブリスターパックの高さの1.5倍未満となるように一方の上下反転により互いに正逆となる配置で積重ねることができるようにした構成となっている。本願の基材は、複数続きのブリスターパック群を含むシートを2枚積重ねたものの長さおよび幅が該シート1枚分の長さおよび幅とほぼ同じであるか大きくても5%未満の割増しとなるように、尚且つ、複数続きのブリスターパック群を含むシートを2枚積重ねたものの高さが該シート1枚分の高さの1.5倍未満となるように一方の上下反転により互いに正逆となる配置で積重ねることができるようにした構成となっている。本願の基材は、2個のブリスターパックを1個のブリスターパック20の高さHの1.0倍から1.25倍の高さ、1個のブリスターパック20の長さLの1.0倍から1.25倍の長さ、1個のブリスターパック20の幅Wの1.0倍から1.25倍の幅を有する空間の容積で積重ねることができるようにした構成となっている。もう1つの実施例では、基材は、2個のブリスターパックを1個のブリスターパック20の高さHの1.0倍から1.1倍の高さ、1個のブリスターパック20の長さLとほぼ同じ長さ、1個のブリスターパック20の幅Wとほぼ同じ幅を有する空間の容積で積重ねることができるようにした構成となっている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のほぼ同一のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものの高さは第1ブリスターパック20aの高さHの1.0倍から1.25倍、その長さは第1ブリスターパック20aの長さLの1.0倍から1.25倍、その幅は第1ブリスターパック20aの幅Wの1.0倍から1.25倍となる積重ねを形成することができるような構成になっている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つの実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26から外側に張出しているフランジ30を更に含んでおり、フランジ30はその最遠位端から張出している支持突起32を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられており、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLは、該ほぼ直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に沿った空洞深さDCNよりも5%またはそれ以上の割合だけ浅く、平面59は空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように5度またはそれよりも大きい角度で傾斜しており、空洞26は光平行化空洞を含んでおり、空洞26の開口部が上を向いた状態でブリスターパックが水平面上に設置され、その状態で、基材22の近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に接触している場合は、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59が該水平面と平行になり、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のほぼ同一のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものの高さは第1ブリスターパック20aの高さHの1.0倍から1.1倍、その長さは第1ブリスターパック20aの長さLの1.0倍から1.1倍、その幅は第1ブリスターパック20aの幅Wの1.0倍から1.2倍となる積重ねを形成することができるような構成になっている。
従って、本願開示のもう1つの実施例は、最近位端縁35およびその反対側に位置する最遠位端37を含んでいる基材22を備えている第1ブリスターパック20であって、基材22は長さLcの空洞と、ほぼ直線の近位部44のようなほぼ直線の部分により画定される空洞外縁部と、空洞26から張出しているフランジ30を含んでいる。空洞外縁部のほぼ直線の部分がほぼ直線の近位部44を含んでいる場合は、フランジ30は、基材の長さLに沿って近位側にほぼ直線の近位部44から最近位端縁35まで延びている近位フランジ部46と、ほぼ直線の近位部44の対向側に位置している遠位空洞部から最遠位端37まで遠位側に延びている遠位フランジ部47とを含んでいる。一実施例では、第1ブリスターパック20を上下反転によりほぼ同一の第2ブリスターパックと互いに正逆になるように一緒に積重ねることができるようにするために、近位フランジ部46の長さは遠位フランジ部47の長さと空洞長さLcの和に近似させてある。また、ここに開示されているようなブリスターパック集成体は2個のブリスターパックを備えており、ブリスターパックは各々が、上面と底面を有している近位フランジ部46と、ほぼ直線の近位部44のようなほぼ直線の空洞外縁部、外側空洞側壁、および、外側空洞底部により画定される空洞26とを備えており、2個のブリスターパックは積重ねられた際に反転による互いに正逆の配置をとり、一方のブリスターパックの基材の外側空洞底部が他方のブリスターパックの近位フランジ部の底面に接触するとともに両方のブリスターパックの外側空洞側壁のそれぞれ近位側が互いに接触した状態になるものと解釈される。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものが第1基材22aの直線側壁部と第2基材22bの直線側壁部との間で線接合部をもつような積重ねを形成することができるような構成になっている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つの実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26から外側に張出しているフランジ30を更に含んでおり、フランジ30はその最遠位端から張出している支持突起32を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられており、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLは、該ほぼ直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に沿った空洞深さDCNよりも5%またはそれ以上の割合だけ浅く、平面59は空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように5度またはそれよりも大きい角度で傾斜しており、空洞26は光平行化空洞を含んでおり、空洞26の開口部が上を向いた状態でブリスターパックが水平面上に設置され、その状態で、基材22の近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に直接接触している場合は、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59が該水平面と平行になり、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のほぼ同一のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものの高さは第1ブリスターパック20aの高さHの1.0倍から1.1倍、その長さは第1ブリスターパック20aの長さLの1.0倍から1.1倍、その幅は第1ブリスターパック20aの幅Wの1.0倍から1.2倍となる積重ねを形成することができるような構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものが第1基材22aの直線側壁部と第2基材22bの直線側壁部との間で線接合部をもつような積重ねを形成することができるような構成になっている。
再度ここで図7および図8を参照すると、空洞26は底壁48および側壁50により画定されている。底壁48は底壁面52および底壁外縁部54を含んでいる。底壁面52は外側底壁面52exおよび内側底壁面52inを含んでおり、底壁外縁部54は外側外縁54exおよび内側外縁54inを含んでいる。側壁50は底壁外縁部54から上方向に延びて空洞外縁部28の最上面に達しており、外側側壁面56exおよび内側側壁面56inから成る側壁面56を含んでいる。図7に示された実施例では、側壁面56は、空洞外縁部のほぼ直線の近位部44から垂れ下がっている近位側壁部58と空洞外縁部の非直線の遠位部42から垂れ下がっている遠位側壁部60とを含んでいる。一実施例では、図11を参照しながら後段で更に論じられるが、空洞26は、ブリスターパック20の第1基材の近位側壁部58が上下反転により互いに正逆の配置に積重ねられた第1基材とほぼ同一の第2基材22の近位側壁部58と線接合部72(図11参照)を形成するような構成になっており、かかる線接合部は一点接合部とは対照的である。2個のほぼ同一の基材22が積重ねられた際に一方の上下反転により互いに正逆の配置に収まっている場合の両基材の間に形成された線接合部のおかげで、本願の装置および方法の特徴を緊密にひとまとめにした複数のブリスターパックにありと言い得るのであるが、このようなブリスターパックは、1個または複数個の個別のブリスターパックを普通郵便や荷物配送サービスにより顧客に直接発送するのに好適なのは元より、配給業者にブリスターパックを大量出荷する場合などのように出荷用の収納容器内に積載するのにも好適である。
従って、一実施例では、本願開示が目標とする、空洞26が設けられた熱可塑性基材22を備えているコンタクトレンズのブリスターパックにおいて、空洞26は、底壁面52と空洞の外周位置で底壁面52から空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁まで延びている側壁面56とにより画定されており、側壁面56は近位側壁部58とその対向側に位置している遠位側壁部60とを含んでおり、第1ブリスターパックの近位側壁部58は、第1ブリスターパックと一緒にそれとほぼ同一の第2ブリスターパックを積重ねる際に一方の上下反転により相互に正逆の配置に収まった状態の第2ブリスターパックの近位側壁部58と線接合部を形成する。
一実施例では、空洞外縁部28底壁外縁部54よりも寸法または空間特性が大きい。従って、底壁外縁部54から上方向に空洞外縁部28まで延びている側壁面56には上向きの傾斜が設けられている。一実施例においては、側壁面56の傾斜は場所ごとに変動する。例えば、近位側壁部58の傾斜は遠位側壁部60の傾斜とは異なっている場合もある。もう1つ別の実施例では、近位側壁部58および遠位側壁部60は同一傾斜にすることができる。その傾斜も一定であるよりはむしろ部位ごとに可変であってもよい。更に別な実施例では、近位側壁部58は真直ぐである、すなわち、傾斜が設けられていない。もう1つの実施例では、空洞外縁部28は底壁外縁部54に等しい傾斜であり、側壁面56は平坦で、すなわち、傾斜が設けられていないようにしてもよい。これに代わる実施例においては、側壁面56は湾曲しており、空洞外縁部28は底壁外縁部54と同じ傾斜となるようにすることができる。
再度ここで図4および図7を参照すると、フランジ30は空洞26から外側に張出しているとともに、自らの最遠位端から更に張出している支持突起32が設けられている。支持突起32は近位側で角度57pが設けられているとともに遠位側で角度57dが設けられている。幾つかの実施例で、角度57pは鋭角でも鈍角でもいずれであってもよい。また幾つかの実施例で、角度57pは約80度と約110度の間である。一実施例では、角度57pは約85度と約90度の間である。
図7および図8に例示されているように、空洞26の底壁面52は中心空洞空間に対して外側に湾曲しているようにしてもよい。一実施例では、内側底壁面52inは、空洞内に置かれたコンタクトレンズを容易に中心位置に置くことができるようにする構成となっている。具体的には、内側底壁面52inは湾曲しているようにしてもよい。
基材22の空洞26が光平行化空洞を含んでいる実施例では、内側底壁面52inおよび外側底壁面52exから成る底壁48は、基材22の空洞26に内包された水和処理済みのコンタクトレンズと包装液に関連して光平行化空洞を設けるような構成にされるとよい。例えば、内側底壁面52inは、空洞内に置かれた水和処理済みのコンタクトレンズの本体湾曲部の少なくとも2倍の曲率半径を有することができる。例えば、この曲率半径は、水和処理済みのコンタクトレンズの本体湾曲部よりも少なくとも200%増しで大きい、または、少なくとも300%増しで大きい、もしくは、少なくとも400%増しで大きいようにしてもよい。例えば、水和処理済みコンタクトレンズの本体湾曲部が約8 mmであれば、内側底壁面52inの曲率半径は少なくとも16 mm、または、少なくとも24 mm、もしくは、少なくとも32 mmにすることができる。もう1つの実施例では、内側底壁面52inの曲率半径は約15 mmから約40 mmの範囲であればよい。もう1つの実施例では、底壁面52bの曲率半径は28 mmから約31 mmの間にすることができる。更に別な実施例では、上記曲率半径は空洞26の長さLcに沿った部位と幅Wcに沿った部位とで異なっているようにすることができる。これに代わる実施例では、上記曲率半径は、空洞26の長さLcに沿った部位と幅Wcに沿った部位とで同一であってもよい。
図9は基材22の側面立面図であり、図10はその正面立面図である。図9に最もうまく例示されているが、抓み部62は近位側の概ね平坦な抓みフランジ部64から下方向に近位端縁35まで湾曲しており、この抓み部が底壁48と連合して平坦面に置かれた基材22を安定させる。一実施例では、抓み部62は上位抓み部62uと下位抓み部62lから成る。一実施例では、図11と関連して後段で更に説明されるが、ブリスターパックの下位抓み部62lはその曲率の少なくとも一部が、このブリスターパックとほぼ同一で尚且つこのブリスターパックに対して上下反転させて積重ねたもう1つ別なブリスターパックの底壁および遠位フランジ部を収納するような構成になっている。
一実施例では、抓み部62は、抓み易いことを目的として、美感に訴える目的で、または、その両方の目的で、隆起した複数のこぶまたは突起66が設けられている。突起66は規則的に間隔を設けた配列で形成されている。もう1つの実施例では、突起66は不規則配置に形成されていてもよい。図示の実施例では、隆起した複数のこぶまたは突起66は抓み部62の第1面68と第2面70の両方に設けられており、第1面および第2面とは上位抓み部62uと下位抓み部62lのことである。代替の実施例では、突起66は第1面68のみに設けられる、または、第2面のみに設けられて、両面ともに設けられてはいない。両面に設けられた場合、突起66の個数は両側で同数であってもよいし、或いは、異なっていてもよい。
図5および図10で最もよく分かるが、抓み部62は、近位側の抓みフランジ部64から近位端縁35までを垂線に沿って測った高さHQと近位側の抓みフランジ部64から近位端縁35までを基材の長軸線向きに沿って測った長さLQ(図5参照)とを有している。一実施例では、抓み部62は、効率良い包装を可能にするような空間特性、例えば、寸法および形状を有する構成になっている。例えば、2個のほぼ同一のブリスターパックを一緒に積重ねる際に一方の上下反転により互いに正逆になる配置に収めた場合、抓み部62は張出し過ぎることもなく、また、梱包空間を余分に占有することになる過剰な突出も無い。一実施例では、抓み部62の高さHQは約3 mmから約8 mmの範囲にすることができる。特定の一実施例では、抓み部62の高さHQは約6.5 mmである。もう1つの実施例では、抓み部62の高さHQは約4.5 mmである。更に別な実施例では、抓み部62の高さHQは約5.9 mmである。抓み部62の長さLQは場所ごとに異なるようにすることができる。一実施例では、抓み部62の長さLQは約45 mmから約50 mmの範囲にすることができる。一実施例では、抓み部62の長さは約47.1 mmである。これに代わる実施例では、抓み部62の長さは約46.3 mmである。更に別な実施例では、抓み部62の長さは約46.9 mmである。一実施例では、図11に例示されているとともに明細書中でも説明されているように、基材22は、もう1つ別のほぼ同一の基材を圧接して一緒に積重ねる際に一方の上下反転により互いに正逆になる配置に収めることができるような空間特性、例えば、寸法および形状を有する構成になっている。
図11は、第1基材22aがそれとほぼ同一の第2基材22bを圧接して積重ねられ、一方の上下反転により互いに正逆になった構成に収まるっているのを例示している。このような配置では、第2基材すなわち第2ブリスターパックは第1基材すなわち第1ブリスターパックの位置に対して上下反転されているとともに、第1基材すなわち第1ブリスターパックの位置に対して左右逆にされている。第2基材すなわち第2ブリスターパックは第1基材すなわち第1ブリスターパックの上面に直接置かれており、第1基材の底面が第2基材の底面に直接接触した状態になっている。換言すると、2個のほぼ同一の基材すなわちブリスターパックを積重ねるのに上述のように一方の上下反転により互いに正逆になる配置に収めると、第1基材の上面が第2基材の底面とは接触することは無く、第1ブリスターパックのシーリング部材が第2基材の底面すなわち第2ブリスターパックの底面に接触することも無く、第1基材のシーリング部材が第2ブリスターパックのシーリング部材に接触することも無い。便宜上、図11を参照しながらのこの説明は第1基材22aまたは第2基材22bの一方の構成部材の説明に限られてしまう場合もあるが、他の基材にも等しく適用されるものであるばかりか、より広く、本願の装置および方法について本明細書中の他の場所に記載されている基材22についても適用されるものと解釈されるべきである。
図11は、2個の積重ねられた基材すなわち2個の積重ねられたブリスターパックにおいて、第1機材22aの底壁48aが第2基材22bの近位フランジ部46bの第2面70bの少なくとも一部に当接しているのを例示している。一実施例では、第1基材22aの近位側壁部58aは、第1基材上に反転させて積重ねられた第2基材22bの近位側壁部58bに当接している。或る特定の実施例では、近位側壁部58aは反転させて積重ねられた基材22bの近位側壁部58bとの間に線接合部72を形成している。一実施例では、基材22bの下位抓み部62lは、その曲率により近位端縁35bが第1基材22aの遠位フランジ部47aから張出している支持突起32aに当接することができるようにする構成となっている。従って、図示のように、互いに左右が逆で上下も逆の配置で積重ねられた1対のブリスターパックはそれぞれの2個の空洞の外周が1個所の線接合部72と2個所の端縁接点を有しており、2箇所の端縁接点とは図11で分かるように、(1)支持突起32aと近位端縁35bの間の接点、および、(2)支持突起32bと近位端縁35aの間の接点である。本明細書に開示されている装置および方法の一実施例では、2個のほぼ同一のブリスターパックを積重ねたもの、すなわち、2個の基材を積重ねたものは1つ以上の上記のような接点を備えており、すなわち、第1基材の直線の側壁部と第2基材の直線の側壁部の(例えば、第1基材22aの直線の近位側壁部58aと第2基材22bの直線の近位側壁部58bの)線接合部、または、第1基材22aの支持突起32aと第2基材22bの近位端縁35bの端縁接点、もしくは、第1基材22aの近位端縁35aと第2基材22bの支持突起32bの端縁接点、或いは、これらの各種組合せのいずれかを備えている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックの一実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものが第1ブリスターパック20aの第1基材22aと第2ブリスターパック20bの第2基材22bとの間で少なくとも1種類の接点をもつような積重ねを形成することができるような構成になっており、少なくとも1種類の接点とは、第1基材22aの直線の側壁部と第2基材22bの直線の側壁部との間の線接合部、または、第1基材22aの支持突起32aと第2基材22bの近位端縁35bとの間の端縁接点、もしくは、第1基材22aの近位端縁35aと第2基材22bの支持突起32bとの間の端縁接点、或いは、これらの各種組合せのいずれかのことである。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパックのもう1つの実施例は、抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は、近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26は底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、基材22は空洞26から外側に張出しているフランジ30を更に含んでおり、フランジ30はその最遠位端から張出している支持突起32を更に含んでおり、フランジ30にはシール領域25が設けられており、空洞外縁部28のほぼ直線の部分に沿った空洞深さDCLは、該ほぼ直線の部分とは対向側に位置している非直線の部分に沿った空洞深さDCNよりも5%またはそれ以上の割合だけ浅く、平面59は空洞外縁部28のほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように5度またはそれよりも大きい角度で傾斜しており、空洞26は光平行化空洞を含んでおり、空洞26の開口部が上を向いた状態でブリスターパックが水平面上に設置され、その状態で、基材22の近位端縁35と底壁48の両方が該水平面に直接接触している場合は、底壁48が側壁50と交差する部位に囲まれた平面59が該水平面と平行になり、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のほぼ同一のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものの高さは第1ブリスターパック20aの高さHの1.0倍から1.1倍、その長さは第1ブリスターパック20aの長さLの1.0倍から1.1倍、その幅は第1ブリスターパック20aの幅Wの1.0倍から1.2倍となる積重ねを形成することができるような構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aは、それとほぼ同一の第2ブリスターパック20bに圧接して積重ねた際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることにより、これら2個のコンタクトレンズブリスターパックを積重ねたものが第1ブリスターパック20aの第1基材22aと第2ブリスターパック20bの第2基材22bとの間で少なくとも1種類の接点をもつような積重ねを形成することができるような構成になっており、少なくとも1種類の接点とは、第1基材22aの直線の側壁部と第2基材22bの直線の側壁部との間の線接合部、または、第1基材22aの支持突起32aと第2基材22bの近位端縁35bとの間の端縁接点、もしくは、第1基材22aの近位端縁35aと第2基材22bの支持突起32bとの間の端縁接点、或いは、これらの各種組合せのいずれかのことである。
従って、一実施例では、本願の装置および方法はコンタクトレンズのブリスターパック集成体に関するものであり、かかるブリスターパック集成体は第1ブリスターパック20aと、これとほぼ同一であり尚且つこれに圧接して積重ねられた際に一方の上下反転により相互に正逆となる配置に収めることができる第2ブリスターパック20bとを備えている。このようなコンタクトレンズのブリスターパック集成体においては、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、空洞26とそこに包装液および1個のコンタクトレンズを内包して含んでいるとともにフランジ30を更に含んでいる熱可塑性基材22を備えており、空洞26は底壁48から空洞外縁部28の上限を画定している空洞端縁まで延びている側壁50により画定されており、側壁は近位側壁部58およびこれの対向側に位置している遠位側壁部60を含んでおり、フランジ30は空洞26から外側に張出しており、また、フランジ30には、空洞を封止するためのシーリング部材24が付着されているシール領域25が設けられている。フランジ30は、基材22の長さに沿って空洞の近位端から熱可塑性基材の近位端縁35まで延びている近位フランジ部46を含んでおり、近位フランジ部46は、空洞外縁部28と切れ目なく連続している第1面と、第1面の裏側に位置している第2面とから成り、第1ブリスターパック20aの近位側壁部58aは第2ブリスターパック20bの近位側壁部58bに当接し、第1ブリスターパック20aの底壁50aは第2ブリスターパック20bの近位フランジ部46bの第2面の一部と当接している。一実施例では、シール領域25は空洞26を取り囲んでいる帯域を含んでいる。シール領域25は空洞26の外縁部と同じ構成または同じ形状を有しているようにしてもよい。これに代わる実施例では、シール領域25は円形、楕円形、涙滴形状、不規則形状、または、近位側に張出した突出部が設けられた円形などにすることができる。シール領域25は均一な幅を有しているようにしてもよいし、場所ごとに変動する幅を有しているようにしてもよい。
本願のコンタクトレンズのブリスターパック集成体のもう1つの実施例では、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bが一緒に積重ねて一方の上下反転により相互に正逆の配置に収まった場合は、第1ブリスターパック20aの近位側壁部58aは第2ブリスターパック20bの近位側壁部58bとの間に線接合部を形成する。
本願開示はコンタクトレンズのブリスターパック集成体に関するものである。本願開示によると、コンタクトレンズのブリスターパック集成体は第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aは本願明細書に開示されているような第1熱可塑性基材22aを、第2ブリスターパック20bも同様に第2熱可塑性基材22bを備えており、第1ブリスターパック20aの第1基材22aおよび第2ブリスターパック20bの第2基材22bは、第2基材22bが第1基材22aに圧接して積重ねられる際に一方の上下反転により相互に正逆となる配置に収めることができるような構成になっている。
本願開示によるコンタクトレンズのブリスターパック集成体の一実施例は第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、抓み部62a(62b)が設けられた近位端領域34a(34b)と、遠位端領域36a(36b)と、近位端領域34a(34b)から遠位端領域36a(36b)まで延びている第1側部領域38a(38b)と、第1側部領域38a(38b)の反対側に位置する第2側部領域40a(40b)と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26a(26b)とを含んでいる熱可塑性基材22a(22b)を備えており、空洞26a(26b)は、近位端領域34a(34b)と遠位端領域36a(36b)との間に位置にしているとともに、第1側部領域38a(38b)と第2側部領域40a(40b)との間に位置にしており、空洞26a(26b)は底壁外縁部54a(54b)が設けられた底壁48a(48b)と側壁50a(50b)とを備えており、該側壁は底壁外縁部54a(54b)から上方向に延びて、空洞外縁部28a(28b)を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28a(28b)は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54a(54b)が側壁50a(50b)と交差している部位に囲まれた平面59a(59b)が空洞外縁部28a(28b)の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、基材22bを基材22aに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されており、基材22a(22b)の空洞26a(26b)は光平行化空洞を含んでいる。
ブリスターパック集成体の特定の一実施例において、基材22aの直線の側壁部は、基材22aと一緒に積重ねられた基材22bの直線の側壁部との間に線接合部72を形成することができる。例えば、ブリスターパック集成体は、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、抓み部62a(62b)が設けられた近位端領域34a(34b)と、遠位端領域36a(36b)と、近位端領域34a(34b)から遠位端領域36a(36b)まで延びている第1側部領域38a(38b)と、第1側部領域38a(38b)の反対側に位置する第2側部領域40a(40b)と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26a(26b)とを含んでいる熱可塑性基材22a(22b)を備えており、空洞26a(26b)は、近位端領域34a(34b)と遠位端領域36a(36b)との間に位置にしているとともに、第1側部領域38a(38b)と第2側部領域40a(40b)との間に位置にしており、空洞26a(26b)は底壁外縁部54a(54b)が設けられた底壁48a(48b)と側壁50a(50b)とを備えており、該側壁は底壁外縁部54a(54b)から上方向に延びて、空洞外縁部28a(28b)を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28a(28b)は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54a(54b)が側壁50a(50b)と交差している部位に囲まれた平面59a(59b)が空洞外縁部28a(28b)の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、基材22bを基材22aに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されており、基材22aの直線の側壁部は、基材22aと一緒に積重ねられた基材22bの直線の側壁部との間に線接合部72を形成する。
もう1つの実施例では、ブリスターパック集成体は第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、抓み部62a(62b)が設けられた近位端領域34a(34b)と、遠位端領域36a(36b)と、近位端領域34a(34b)から遠位端領域36a(36b)まで延びている第1側部領域38a(38b)と、第1側部領域38a(38b)の反対側に位置する第2側部領域40a(40b)と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26a(26b)とを含んでいる熱可塑性基材22a(22b)を備えており、空洞26a(26b)は、近位端領域34a(34b)と遠位端領域36a(36b)との間に位置にしているとともに、第1側部領域38a(38b)と第2側部領域40a(40b)との間に位置にしており、空洞26a(26b)は底壁外縁部54a(54b)が設けられた底壁48a(48b)と側壁50a(50b)とを備えており、該側壁は底壁外縁部54a(54b)から上方向に延びて、空洞外縁部28a(28b)を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28a(28b)は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54a(54b)が側壁50a(50b)と交差している部位に囲まれた平面59a(59b)が空洞外縁部28a(28b)の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、基材22bを基材22aに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されており、基材22aの直線の近位側壁部44aは、基材22aと一緒に積重ねられた基材22bの直線の近位側壁部44bとの間に線接合部72を形成する。
もう1つの実施例では、ブリスターパックの集成体は第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、抓み部62a(62b)が設けられた近位端領域34a(34b)と、遠位端領域36a(36b)と、近位端領域34a(34b)から遠位端領域36a(36b)まで延びている第1側部領域38a(38b)と、第1側部領域38a(38b)の反対側に位置する第2側部領域40a(40b)と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26a(26b)とを含んでいる熱可塑性基材22a(22b)を備えており、空洞26a(26b)は、近位端領域34a(34b)と遠位端領域36a(36b)との間に位置にしているとともに、第1側部領域38a(38b)と第2側部領域40a(40b)との間に位置にしており、空洞26a(26b)は底壁外縁部54a(54b)が設けられた底壁48a(48b)と側壁50a(50b)とを備えており、該側壁は底壁外縁部54a(54b)から上方向に延びて、空洞外縁部28a(28b)を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28a(28b)は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54a(54b)が側壁50a(50b)と交差している部位に囲まれた平面59a(59b)が空洞外縁部28a(28b)の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、基材22bを基材22aに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されており、基材22aの直線の近位側壁部44aは、基材22aと一緒に積重ねられた基材22bの直線の近位側壁部44bとの間に線接合部72を形成し、基材22aの空洞26aおよび基材22bの空洞26bは各々が1個のコンタクトレンズおよび包装液を内包しており、シーリング部材24a(24b)は基材22a(22b)のシール領域25a(25b)に取外し可能に付着されている。
もう1つの実施例において、ブリスターパック集成体は第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bを含んでおり、第2ブリスターパック20bは第1ブリスターパック20aとほぼ同一であり、第1ブリスターパック20aおよび第2ブリスターパック20bは各々が、抓み部62a(62b)が設けられた近位端領域34a(34b)と、遠位端領域36a(36b)と、近位端領域34a(34b)から遠位端領域36a(36b)まで延びている第1側部領域38a(38b)と、第1側部領域38a(38b)の反対側に位置する第2側部領域40a(40b)と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26a(26b)とを含んでいる熱可塑性基材22a(22b)を備えており、空洞26a(26b)は、近位端領域34a(34b)と遠位端領域36a(36b)との間に位置にしているとともに、第1側部領域38a(38b)と第2側部領域40a(40b)との間に位置にしており、空洞26a(26b)は底壁外縁部54a(54b)が設けられた底壁48a(48b)と側壁50a(50b)とを備えており、該側壁は底壁外縁部54a(54b)から上方向に延びて、空洞外縁部28a(28b)を画定している上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部28a(28b)は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54a(54b)が側壁50a(50b)と交差している部位に囲まれた平面59a(59b)が空洞外縁部28a(28b)の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっており、第1ブリスターパック20aの基材22aおよび第2ブリスターパック20bの基材22bは、基材22bを基材22aに圧接して積重ねたときに一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるような形状に設定されており、基材22aの直線の近位側壁部44aは、基材22aと一緒に積重ねられた基材22bの直線の近位側壁部44bとの間に線接合部72を形成し、基材22aの空洞26aおよび基材22bの空洞26bは各々が1個のコンタクトレンズおよび包装液を内包しており、シーリング部材24a(24b)は基材22a(22b)のシール領域25a(25b)に取外し可能に付着されており、基材22aおよび基材22bは各々がその最遠位端37a(37b)から張出している支持突起32a(32b)を更に有しており、基材22aおよび基材22bを一緒に積重ねる際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めた場合に、基材22aの近位端縁35aは基材22aに積重ねられた基材22bの支持突起32bに当接し、第1ブリスターパック20aと第2ブリスターパック20bの両方の空間特性(寸法および形状)はオートクレーブ処理の後もオートクレーブ処理の前とほぼ同じであり、オートクレーブ処理の後では基材22aおよび基材22bは一緒に積重ねる際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めることができるようになる。
本願のブリスターパックおよび複数ブリスターパックを含む配列は、当業者には周知の従来からの各種方法を利用して作ることができる。例えば、ブリスターパックの基材22および複数ブリスターパックを含む配列の基材22は射出成形装置で熱可塑性素材から射出成形することができる。コンタクトレンズ包装液が基材22の空洞内に分配されてから、コンタクトレンズは1つの空洞につき1個のコンタクトレンズの割合で包装液中に置かれる。これに代わる例として、コンタクトレンズを空洞内の包装液中に置くにあたり、コンタクトレンズを空洞内に置いた後で包装液を注ぐようにしてもよい。次に、包装液およびコンタクトレンズを空洞内に封入するために、シーリング部材24が基材22のシール領域25に付与されるとよい。続いて、水和処理済みのコンタクトレンズおよび包装液を内包して封止されたブリスターパックは滅菌処理に付され、配給に備えることができる。
本願開示は、個装コンタクトレンズを製造する方法を含んでいるものと解釈するべきである。個装コンタクトレンズを製造する方法は、脱型処理および離型処理されたポリマーコンタクトレンズ成形体を準備すること、コンタクトレンズのブリスターパック20の熱可塑性基材22が包装液を湛えている中にコンタクトレンズ成形体を置くこと、および、コンタクトレンズのブリスターパックをシーリング部材24で封止することを含んでいる。本願の方法によると、基材22は抓み部62が設けられた近位端領域34と、遠位端領域36と、近位端領域34から遠位端領域36まで延びている第1側部領域38と、第1側部領域38の反対側に位置する第2側部領域40と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞26とを備えている。空洞26は近位端領域34と遠位端領域36との間に位置にしているとともに、第1側部領域38と第2側部領域40との間に位置にしており、空洞26はまた、底壁外縁部54が設けられた底壁48と側壁50とにより画定されており、該側壁は底壁外縁部54から上方向に延びて、空洞外縁部28の上限を画定している上位空洞端縁に達している。基材の空洞外縁部28は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、底壁外縁部54が側壁50と交差している部位に囲まれた平面59が空洞外縁部28の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜する構成になっている。従って、この製造方法によるブリスターパックとは、本明細書に開示されている各種ブリスターパックのいずれを含んでいてもかまわない。一実施例において、本願の方法は封止されたブリスターパックを滅菌する工程を更に含んでいるようにしてもよい。もう1つの実施例では、本願の方法は、脱型処理および離型処理された複数のコンタクトレンズを準備する工程、複数のコンタクトレンズを1個ずつ個別の複数のブリスターパックに入れる工程、および、個別の複数のブリスターパックを封止した後で、複数のブリスターパックを含んでいる配列を形成する工程を含んでいるようにしてもよい。本願開示の製造方法はまた、コンタクトレンズ鋳型で重合可能な組成物を成形して重合コンタクトレンズを形成すること、コンタクトレンズ鋳型を第1鋳型半体および第2鋳型半体に分離して、重合コンタクトレンズを第1鋳型半体または第2鋳型半体のいずれか一方に付着させた状態にすること、乾式離型または湿式離型のいずれかにより第1鋳型半体または第2鋳型半体から重合コンタクトレンズを離型させること、本明細書に開示されているようなブリスターパックの中に洗浄済みの重合コンタクトレンズを個別包装すること、潜在欠陥を探すためにコンタクトレンズを検査すること、および、その後に、ブリスターパックをシーリング部材で封止することを更に含んでいるようにしてもよい。特定の一実施例では、ブリスターパックは米国特許7,477,366号に記載および図示されているような自動検査手順を利用して検査するようにしてもよい。
本件明細書に記載されている各種装置および各種方法を利用して、直線の部分が設けられた外縁部によって画定されている空洞にコンタクトレンズを内包することができると同時に、空洞内に収容されているコンタクトレンズが長期間に亘ってブリスターパックの直線の部分に当たったままになっていたせいで変形してしまう可能性を低減することができる。空洞外縁部の直線の部分から離れるにつれて底壁が側壁面と交差する部位に囲まれた平面を下降するように傾斜させることにより、貯蔵中にコンタクトレンズが空洞外縁部の直線の部分と接触したままになる傾向を低減することができ、延いては、貯蔵中にレンズが空洞外縁部の直線の部分と接触したままになっていたことが原因で生じるレンズの変形を防止または低減することができる。また、空洞を有しているブリスターパックにおいて、もう1つ別なブリスターパックと一緒に積重ねた際に一方の上下反転により相互に正逆の配置に収まった場合、一方のブリスターパックの空洞を画定している外縁部の直線の部分を他方のブリスターパックの外縁部の直線の部分に接触させることができるので、より安定した積重ねができるとともにより安定した配列を形成することができる。更に、このような構成にすることで積重ねまたは配列が占有する空間の容積を減じることができるので、上記のような安定した積重ねと配列はブリスターパックの箱またはカートンに効率よく梱包することを可能にし、一実施例では、上記の構成で複数ブリスターパックを積重ねたものまたは複数ブリスターパックの配列は、その長さが1個のブリスターパックの長さLとほぼ同じである、または、その幅が1個のブリスターパックの幅Wとほぼ同じである、もしくは、その長さと幅の両方が1個のブリスターパックの長さLと幅Wとほぼ同じとなるようにすることができる。それに加えて、上記の構成で複数ブリスターパックを積重ねたものまたは複数ブリスターパックの配列は、高さも減じることができる。
既に説明したように、本願の装置および方法は、個装コンタクトレンズを製造する効率を向上させるのに有効である。一実施例においては、本願の装置および方法は、本願のブリスターパック内にコンタクトレンズを個別包装してからコンタクトレンズを該ブリスターパック内に入れたまま検査手順を受けさせることにより、1つの受け皿から別な受け皿に移しかえる回数を減らすことで、よって、コンタクトレンズの取扱いが原因である損傷の恐れを減らすことで、許容できるコンタクトレンズの歩留まりを向上させるのに有効となる。
ここで図12を参照すると、コンタクトレンズを製造し、個別包装し、そして、出荷用箱または出荷用カートンに入れたコンタクトレンズを出荷する概略図が示されており、これらは全体としてプロセス74と指定されている。ステップ76で、コンタクトレンズ鋳型組立体のコンタクトレンズ形状の空洞内に重合可能なレンズ前駆体組成物を注ぐが、コンタクトレンズ鋳型組立体は第1鋳型部材と第2鋳型部材を含んでいる。次に、重合可能なレンズ前駆体組成物を注入済みのコンタクトレンズ鋳型組立体を、重合可能なレンズ前駆体組成物を硬化させるすなわち重合するのに有効な条件下に置き、例えば、熱、紫外線光、または、その両方の組合せに晒す。硬化工程すなわち重合工程の後、ポリマーコンタクトレンズ成形体が鋳型組立体のコンタクトレンズ形状の空洞内に形成される。実際は、複数の重合コンタクトレンズの製造と処理とが同時に行われるのが一般的である。
ステップ78で、第1鋳型部材と第2鋳型部材を互いから分離するようにコンタクトレンズ鋳型組立体を脱型する。コンタクトレンズ鋳型組立体を脱型した後、ポリマーコンタクトレンズ成形体をそれが付着したまま残っていたほうの鋳型部材から取り出す。離型は、コンタクトレンズ成形体を液体に接触させる処理を含まない乾式離型工程を利用して実施されてもよいし、或いは、コンタクトレンズ成形体が付着したままになっていたまたは接触状態にあったほうの鋳型部材からそれを分離するのを助ける液体にコンタクトレンズ成形体を接触させる処理を含んでいる湿式離型工程を利用して実施されてもよい。
ステップ80と、更に、ポリマーコンタクトレンズ成形体を離型させた後で、コンタクトレンズ成形体は任意で1または複数の処理工程に付されてもよく、例えば、クリーニングなどのような洗浄プロセス、抽媒プロセス、水和プロセス、または、これらのプロセスの各種組合せの処理に付され、検査を受ける準備のできたコンタクトレンズ、または、個別包装する準備のできたコンタクトレンズを製造する。ステップ82で、水和処理済みのコンタクトレンズをブリスターパックの基材の中に置き、任意で検査し、ブリスターパックを封止し、当業者には分ることであるが、この段階でブリスターパックを滅菌する。典型例として、図1から図11を参照しながら既に図示および説明されてきたように、コンタクトレンズは1個ずつ個別のブリスターパックに入れられる。封止プロセスの間、1個の基材ごとに1個のシーリング部材で封止されてもよいし、或いは、「1シート」の互いに接続された複数のシーリング部材を使って複数の基材を封止し、ブリスターパック群を含む「シート」を形成するようにしてもよい。
ステップ84で、複数の封止されたブリスターパック、または、複数の封止されたブリスターパックを含んでいる複数のシートが2つ1組で積重ねられて、図11を参照しながら前段で説明したように、一方の反転により相互に正逆となる配置を取る。複数の積重ねられたブリスターパック対またはシートは4段積みから8段積みにされ(すなわち、2対積みから4対積み)、2行幅から4行幅にされ、更に、5列から12列の奥行にされ、複数の積重なったブリスターパックの配列を形成する。ステップ86で、複数の積重なったブリスターパックの配列または複数の積重なったシートの配列は、出荷に備えて出荷用箱または出荷用カートンの中に入れられる。一実施例では、複数の積重なったブリスターパックの配列は次のような配列を含んでいる。すなわち、合計30個のブリスターパックに対して、高さ2対(ブリスターパック4個分)×幅3対(ブリスターパック6個分)×奥行5対(ブリスターパック10個)の配列である。もう1つの実施例では、複数の積重なったブリスターパックシートは次のような配列を含んでいる。すなわち、合計30個のブリスターパックに対して、ブリスターパックを5個ずつ含むシート2枚を積重ねる際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めたものを2対、そこに、ブリスターパックを5個ずつ含むシート2枚を積重ねる際に一方の上下反転により互いに正逆となる配置に収めたものをもう2対ずつ重ねた配列(1ユニット分のブリスターパック3組が垂直に重なっている)である。
図13は、複数のブリスターパック20を含む配列88がカートン90の中に納められているのを例示した概略図である。配列88は幅3行、奥行5列、更に、2対積みの高さ(図は真上から見た平面)であるように例示されている。もう1つの実施例では、ブリスターパック20の総数は30個よりも少ない。更に別な実施例では、ブリスターパックの総数は30個よりも多い。
既に説明したように、本願の装置および方法は、貯蔵中に空洞を画定している直線の部分が原因で生じるコンタクトレンズの変形を低減するのに有効であるとともに、複数の積重ねられたブリスターパックの配列または集成体を製造する効率、歩留り、または、効率と歩留まりの両方を向上させるのにも有効となる。例えば、本願の複数のブリスターパックを比較的より密集させることにより、1箱または1カートンに梱包されるブリスターパックの個数が増えるにつれて、梱包効率を向上させることができる。更に、本明細書に記載されているように、ブリスターパックの上に直接、上下反転させたブリスターパックを効率よく積重ねることにより、結果として必要となるカートン寸法を減じることができるようになり、延いては、通常の門扉脇または道路脇の郵便箱や玄関扉に設けた郵便物受けの寸法に適合させることができるようになる。これにより、郵便箱または郵便受けの外に放置されたままになっても、ブリスターパックを梱包した箱またはカートンを遺失するという危険を低減することになる。更にまた、2個のほぼ同一の、各々に空洞およびフランジが設けられたブリスターパックにおいて、ここに開示されたように、一方の上下反転により相互に正逆となる積重ね配置を採用することにより、1箱または1カートンにより多数のブリスターパックを一層効率よく梱包することで、すなわち、1箱または1カートンのブリスターパックの密度を増大させることで、より多くのコンタクトレンズを郵便箱や郵便受けを利用して顧客またはレンズ使用者に向けて出荷して届けることができるようになる。
従って、本願の装置および方法の幾つかの局面は、コンタクトレンズのブリスターパック集成体を収容および出荷するためのカートンに関連している。かかるカートンが包含する複数のブリスターパックはその各々が包装液および1個のコンタクトレンズを内包する空洞と、フランジと、空洞を封止するためにフランジに付着されるシーリング部材とを備えている。かかるカートンに収納されるブリスターパックの基材においては、底壁が側壁面と交差する部位に囲まれた平面が空洞外縁部の直線の部分から離れるにつれて下降するように傾斜し、貯蔵期間中、出荷中、または、その両方の期間中にコンタクトレンズが空洞外縁部の直線の部分と接触状態のままになる傾向を低減し、コンタクトレンズが空洞外縁部の直線の部分と接触したままになることが原因で生じるコンタクトレンズの変形を防止または低減する。ブリスターパックがカートンの内部で積重ねられる時には、対になる一方の上下反転により相互に正逆になる配置に収まるが、この配置を取った場合、第1ブリスターパックの空洞底壁が第2ブリスターパックのフランジの裏面を圧接して置かれ、第2ブリスターパックの空洞底壁が第1ブリスターパックのフランジの裏面に当接することになる。カートン内部の空間をより多数のブリスターパックに占有させ、よって、ブリスターパックの密度を更に増大させるために、空洞は各々をほぼ平坦な近位側壁部で囲うことで、隣接する空洞とはそこを囲う近位側壁部が線接合することができるようにしている。もう1つの実施例では、そのような線接合はほぼ平坦な近位側壁部のおかげで増強され、2つの隣接し合う空洞相互が面接合する結果を得る。
本願発明をコンタクトレンズに言及しながら説明してきたが、ここに記載された各種装置および各種方法などの説明は、上記以外の、角膜アンレーレンズ、角膜インレーレンズ、眼内レンズなどのような各種コンタクトレンズについても有用である。
また、本明細書中の開示は或る特殊な実施例について言及しているが、これらの実施例は具体例として提示されているにすぎず、限定するためではないものと解釈するべきである。これら具体的な実施例に関連づけて前段までに詳細に説明してきた意図は、添付の特許請求の範囲によって限定される発明の真髄および範囲に入る可能性のある前述の実施例のあらゆる変更例、代替例、および、均等物を網羅するためであると解釈されるべきである。

Claims (5)

  1. コンタクトレンズのブリスターパック集成体であって、
    第1ブリスターパックおよび第2ブリスターパックを含んでおり、
    ここで、第2ブリスターパックは第1ブリスターパックとほぼ同一であり、
    第1ブリスターパックおよび第2ブリスターパックは各々が、抓み部が設けられた近位端領域と、遠位端領域と、近位端領域から遠位端領域まで延びている第1側部領域と、第1側部領域の反対側に位置する第2側部領域と、包装液および1個のコンタクトレンズを内包する構成の空洞とを含んでいる熱可塑性基材を備えており、空洞は、近位端領域と遠位端領域との間に位置にしているとともに、第1側部領域と第2側部領域との間に位置にしており、空洞は底壁外縁部が設けられた底壁と側壁とを備えており、該側壁は底壁外縁部から上方向に延びて、空洞外縁部を画定し、かつ直線状の側壁部分を含む上位空洞端縁に達しており、空洞外縁部は、ほぼ直線の部分と、該ほぼ直線の部分の対向側に位置している非直線の部分とを含んでおり、および底壁外縁部が側壁と交差している部位に形成される平面が、該コンタクトブリスターパックが水平面上に設置されている場合に、下方に向かいかつ空洞外縁部の該ほぼ直線の部分から離れるにつれて傾斜する構成になっており、および
    第1ブリスターパックの基材および第2ブリスターパックの基材は、第2基材と第1基材とを、第一基材の該直線の側壁部分が、該積重ねられた第二基材の直線の側壁部分と線接合部を形成するように、上下反転となる配置で積重ね可能なように設定されていることを特徴とする、コンタクトレンズのブリスターパック集成体。
  2. 前記第1基材の前記空洞および前記第2基材の前記空洞は各々がそこを満たしている包装液中に1個のコンタクトレンズを内包している、請求項1に記載のコンタクトレンズのブリスターパック集成体。
  3. 前記第1基材および前記第2基材は各々がシール領域と、該シール領域に取外し可能に付着されたシーリング部材を更に含んでいる、請求項1または請求項2に記載のコンタクトレンズのブリスターパック集成体。
  4. 前記第1基材および前記第2基材各々が、更にその最遠位端から張出している支持突起をも含み、かつ該第1基材の近位端縁が、該第1基材および該第2基材が上下反転となる配置で積重ねられた場合に、該積重ねられた第2基材の前記支持突起に当接する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のコンタクトレンズのブリスターパック集成体。
  5. 前記第1コンタクトレンズパックと前記第2コンタクトレンズパックの両方の寸法はオートクレーブ処理の後もオートクレーブ処理の前とほぼ同じであり、かつ前記第1基材および前記第2基材が、オートクレーブ処理後に、上下反転となる配置で積重ねることができる、請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンタクトレンズのブリスターパック集成体。
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