JP2009062080A - コンタクトレンズ用ブリスターケース - Google Patents

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JP2009062080A JP2007232448A JP2007232448A JP2009062080A JP 2009062080 A JP2009062080 A JP 2009062080A JP 2007232448 A JP2007232448 A JP 2007232448A JP 2007232448 A JP2007232448 A JP 2007232448A JP 2009062080 A JP2009062080 A JP 2009062080A
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Abstract

【課題】開封からコンタクトレンズを眼に装着するまでの一連の動作をスムーズに行うことができるコンタクトレンズ用ブリスターケースを提供する。
【解決手段】ブリスターケース10はコンタクトレンズCL及び保存液Sを収納するとともに指掛け可能なレンズ収納部14を有する容器本体11を備える。ブリスターケース10は容器本体11に対して剥離可能に接着されて、レンズ収納部14の開口部14aを密閉して覆うシート20と、容器本体11に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時にシート20に作用して同シート20を容器本体11から剥離させてレンズ収納部14を開口する蓋板30を備える。蓋板30がレンズ収納部14に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能に形成されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、使い捨てコンタクトレンズを包装するために用いられるコンタクトレンズ用ブリスターケースに関するものである。
従来から、親水性コンタクトレンズをブリスターケースの形態で包装する技術が開発されている。この技術により、簡単で、コストを要することなく適当な方法で親水性コンタクトレンズを保管し、出荷することが可能となり、一方、医師や患者がコンタクトレンズを便利に簡単に取り出すことが容易になった。
なお、従来技術を調査した結果、特許文献1のブリスターパックがある。このブリスターパックでは、ブリスターケースの商品収納凹部の開口をシート材で覆い、シート材に重ね合わせた台紙をブリスターケースの長手方向にスライドさせることにより、台紙に連結されたシート材をブリスターケースから剥離させるようしている。
特開2006−168760号公報、段落0017
ところで、一般的に、ブリスターケースで包装されたものを開封する場合、一方の手で容器本体を支持し、他方の手でブリスターケースに施されたフィルム状のシートを剥離することが従来から行われている。特許文献1のブリスターパックにおいても、ブリスターケースを一方の手で把持するとともに、台紙を他方の手で把持し、台紙をブリスターケースの長手方向に引っ張ることにより行われている。上記のような、ブリスターケースの包装を両手で開封することは、包装された商品が大きなものは、重量もあることからやむを得ない面がある。
しかし、商品の重量も軽く、パッケージ全体も小型の場合であっても、従来は、上記のように両手でブリスターケースの包装の開封を行うことが当然のこととして行われ、片手でブリスターケースの包装の開封を容易に行うことができるための構成は提案されていない。
コンタクトレンズは、商品重量も軽く、全体としても小型であることから、保存液とともにブリスターケースに収納されたコンタクトレンズを、シート(包装)を開封して取り出すために、開封作業を片手で行うことができれば、開封からコンタクトレンズを眼に装着するまでの一連の動作が時間もかからずスムーズに行うことが期待できる。このような技術的課題、すなわち、ブリスターケースに収納されたコンタクトレンズを取り出す際における、開封作業の簡便性を得ることができることは、極めて重要であることを本出願人が初めて見いだしたものである。
しかし、このようなシートを片手で剥離するコンタクトレンズ用ブリスターケースは提案されていない。
なお、特許文献1のブリスターパックでは、片手で開封操作ができるための構成が開示されておらず、ブリスターケースに収納されている商品は、化粧料容器等のコンタクトレンズよりも大型の商品であって、両手でブリスターケースと台紙とを把持して、開封することが前提となっている。すなわち、特許文献1では、本願発明の課題を解決することが困難な構成である。
本発明は、容器本体を把持した片方の手の指で、スライド部材をスライドすることができ、このことによりブリスターケースのシートを容器本体から剥離でき、開封からコンタクトレンズを眼に装着までの一連の動作をスムーズに行うことができるコンタクトレンズ用ブリスターケースを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、コンタクトレンズ及び保存液を収納するとともに指掛け可能に形成されたレンズ収納部を有する容器本体と、前記容器本体に対して剥離可能に接着されて、前記レンズ収納部の開口部を密閉して覆うシートと、前記容器本体に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時に前記シートに作用して同シートを前記容器本体から剥離させて同レンズ収納部を開口するスライド部材とを備え、前記スライド部材が、前記レンズ収納部に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能であることを特徴とするコンタクトレンズ用ブリスターケースを要旨とするものである。
請求項1の発明によれば、容器本体を片方の手で把持する際に、その片方の手の指、例えば、人指し指でレンズ収納部に指掛けする。そして、指掛けした片方の手の親指でスライド部材を押圧して、スライド部材をスライドすると、スライド部材が作用してシートが容器本体から剥離し、レンズ収納部が開口される。レンズ収納部が開口された後は、レンズ収納部内のコンタクトレンズを他方の手の指で把持して、眼に装用する。
仮に一方の手で容器本体を把持し、他方の手でスライド部材をスライドさせてシートを剥離させた後、レンズ収納部内のコンタクトレンズを取り出す場合、スライド部材をスライド操作した前記他方の手によるスライド部材の把持を解除した後、他方の手によってコンタクトレンズを把持するという動作が必要になって時間を要する。それに対して、請求項1の発明によれば、シートの剥離によりレンズ収納部が開口される迄は、一方の手で行うことができるため、レンズ収納部が開口された後は、即座に他方の手の指でコンタクトレンズを把持でき、把持したコンタクトレンズの眼への装用をスムーズに行うことができる。
請求項2の発明は、コンタクトレンズ及び保存液を収納するレンズ収納部と、前記レンズ収納部に隣接して配置された指掛け部を有する容器本体と、前記容器本体に対して剥離可能に接着されて、前記レンズ収納部の開口部を密閉して覆うシートと、前記容器本体に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時に前記シートに作用して同シートを前記容器本体から剥離させて同レンズ収納部を開口するスライド部材とを備え、前記スライド部材が、前記指掛け部に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能であることを特徴とするコンタクトレンズ用ブリスターケースを要旨とするものである。
請求項2の発明によれば、容器本体を一方の片手で把持するが、このとき、その片手の指、例えば、人指し指で指掛け部に指掛けする。そして、指掛けした片手の親指でスライド部材を押圧して、スライド部材をスライドすると、スライド部材が作用してシートを容器本体から剥離させてレンズ収納部を開口する。開口された後は、レンズ収納部内のコンタクトレンズを他方の手の指で把持して、眼に装用する。
仮に一方の手で容器本体を把持し、他方の手でスライド部材をスライドさせてシートを剥離させた後、レンズ収納部内のコンタクトレンズを取り出す場合、スライド部材をスライド操作した前記他方の手によるスライド部材の把持を解除した後、他方の手によってコンタクトレンズを把持するという動作が必要になって時間を要する。それに対して、請求項2の発明によれば、シートの剥離によりレンズ収納部が開口される迄は、一方の手で行うことができるため、レンズ収納部が開口された後は、即座に他方の手の指でコンタクトレンズを把持でき、把持したコンタクトレンズの眼への装用をスムーズに行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記スライド部材が、前記シート上に配置された蓋板であり、同蓋板が前記シートと連結されていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、片方の手で容器本体を把持した状態で、その片方の手の親指で蓋板をスライド操作することにより、蓋板に連結されたシートが容器本体から剥離される。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2において、前記スライド部材が、前記容器本体上に配置されたスクレーパであり、同スクレーパがスライド時に前記シートと前記容器本体との間に介在して前記シートを剥離することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、片方の手で容器本体を把持した状態で、その片方の手の親指でスクレーパをスライド操作することにより、スクレーパによりシートが容器本体から剥離される。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2において、前記容器本体には前記スライド部材のスライドをガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に発明によれば、ガイド部によりスライド部材がガイドされて、シートの剥離が行われる。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項において、前記容器本体のレンズ収納部の開口に隣接する部位には、保存液のこぼれ防止用凹部が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、シートが剥離されてレンズ収納部が開口された際に、レンズ収納部内の保存液がレンズ収納部から出ることがある。この場合、レンズ収納部の開口に隣接する部位にこぼれ防止用凹部が設けられていると、シートが剥離して、レンズ収納部が開口された際に、このこぼれ防止用凹部が保存液を受け入れることにより、保存液のこぼれ防止がされる。
請求項1及び請求項2の発明によれば、容器本体を把持した片方の手の指で、スライド部材をスライドすることができ、このことによりブリスターケースのシートを容器本体から剥離でき、開封からコンタクトレンズを眼に装着するまでの一連の動作をスムーズに行うことができる。
請求項3の発明によれば、片方の手で容器本体を把持した状態で、その片方の手の親指で蓋板をスライド操作することにより、蓋板に連結されたシートが容器本体から容易に剥離できる。
請求項4の発明によれば、片方の手で容器本体を把持した状態で、その片方の手の親指でスクレーパをスライド操作することにより、スクレーパによりシートが容器本体から容易に剥離できる。
請求項5に発明によれば、ガイド部によりスライド部材がガイドされて、シートの剥離を容易に行うことができる。
請求項6の発明によれば、シートが剥離されてレンズ収納部が開口された際に、容器本体が傾く等によりレンズ収納部内の保存液がレンズ収納部から出た場合、レンズ収納部から出た保存液をレンズ収納部の開口に隣接する部位の凹部で受け止めて、保存液のこぼれを防止できる。
(第1実施形態)
以下、本発明のコンタクトレンズ用ブリスターケース(以下、単にブリスターケースという)を具体化した第1実施形態を図1〜4を参照して説明する。
図1、図2に示すようにブリスターケース10は、プラスチック製の容器本体11と、容器本体11に付設されたシート20と、シート20上に重ねて配置されたスライド部材としての蓋板30とを備えている。
図1、図2に示すように容器本体11は長方形をなす平板部12の上面12aに対してその長手方向の一端部寄り(図1、図2,図4では左端部寄り)の部位にレンズ収納凹部13が凹設されたレンズ収納部14が突出されている。平板部12は、図1、図2に示すようにレンズ収納凹部13が長手方向の一端部寄りの部位に偏って設けられていることにより、レンズ収納凹部13から他端部間は、レンズ収納凹部13から一端部間よりも長くされている。
そして、レンズ収納部14は平板部12の下面12bから下方にレンズ収納部14が凸状の球面を有するように形成されている。下面12bからのレンズ収納部14の突出量は、平板部12の一端部側(図1、図2、図4の左端部側)から、使用者が片手で把持する際に、図4に示すようにレンズ収納部14の凸状の球面に例えば、人指し指U1が掛け止め可能な量(すなわち、指掛けが可能な量)としている。
平板部12の短手方向の両側縁には、長手方向に延びる一対のガイド部15が上方へ突出されている。一対のガイド部15は互いに対向するように断面逆L字状に形成されている。なお、ガイド部15の断面形状は、C字状に湾曲形成されていてもよい。又、平板部12のレンズ収納部14に近接した一端部の縁部には、前記ガイド部15と断面形状が同形状のストッパ16が形成されている。
レンズ収納部14のレンズ収納凹部13は、凹状の球面を有し、コンタクトレンズCLと保存液Sが収納されている。このようにして、本実施形態では、レンズ収納凹部13は凹状の球面を有し、レンズ収納部14は、凸状の球面を有するようにしている。レンズ収納凹部13が凹状の球面を有することにより、図2に示すようにコンタクトレンズCLを収納した際に、コンタクトレンズCLの凸状の球面をレンズ収納凹部13の凹状の球面に沿わせることができる。この結果、レンズ収納凹部13からコンタクトレンズCLを取り出す際に、コンタクトレンズCLの凸状の球面をレンズ収納凹部13の凹状の球面に沿わせて容易に取り出すことができる。
レンズ収納部14の開口は、平板部12の上面12aに接着されたシート20により剥離可能に密封されている。
シート20は、ポリプロピレン等のプラスティック製のフィルムや、薄いプラスティック膜の上下両面にアルミニウム等の薄い金属を蒸着させたフィルムからなる。なお、薄いプラスティック膜の上下両面にアルミニウム箔等の薄い金属を蒸着させたフィルムはガスバリア性に優れたものとなる。シート20は、ストッパ16側の一端が180度折曲げされて折曲部21を有するとともに平板部12の上面12aに対してヒートシール等により剥離可能に接着され、レンズ収納部14の開口部14aを密封する。
蓋板30は厚紙や、プラスチック等から長方形状に形成され、ストッパ16側の一端部の下面が前記シート20の折曲部21に対して接着剤にて接着されることにより、前記シート20と一体に連結されている。蓋板30の短手方向の両側部は、それぞれガイド部15内に位置するとともに、ガイド部15内によりガイドされてストッパ16側とは反対方向にスライド可能になっている。なお、ストッパ16は、蓋板30のストッパ16側への移動を規制するためのものである。
(第1実施形態の作用)
さて、上記のように構成されたブリスターケース10におけるシート20の剥離の仕方について説明する。
図4に示すように、容器本体11を片方の手(例えば左手)で左端部側から把持する際に、その左手の指、例えば人指し指U1でレンズ収納部14に指掛けする。そして、この状態で左手の親指U2で蓋板30を押圧して、蓋板30をスライドすると、蓋板30に連結されたシート20が容器本体11の平板部12の上面12aから剥離され、レンズ収納部14の開口部14aが開口される。レンズ収納部14が開口された後は、レンズ収納部14内のコンタクトレンズCLを右手の指で把持して、眼に装用する。
このように、シート20の剥離によりレンズ収納部14が開口される迄は、一方の手で行うことができるため、レンズ収納部14が開口された後は、即座に他方の手の指でコンタクトレンズCLを把持でき、把持したコンタクトレンズの眼への装用がスムーズに行われる。
なお、平板部12において、図1、図2に示すようにレンズ収納部14が長手方向の一端部寄りの部位に偏って設けられていることから、レンズ収納部14から他端部間は、レンズ収納部14から一端部間よりも長くされている。この結果、一対のブリスターケース10は、図12に示すように一方のブリスターケース10を180度反転させた状態で互いにレンズ収納部14を隣接させた状態で重ね合わせることにより、パッケージされた製品同士を梱包する際に無駄な空間をなくすことができる。
さて、上記のように構成されたブリスターケース10の作用効果について説明する。
(1) 本実施形態のブリスターケース10は、コンタクトレンズCL及び保存液Sを収納するとともに指掛け可能に形成されたレンズ収納部14を有する容器本体11を備えている。又、ブリスターケース10は、容器本体11に対して剥離可能に接着されて、レンズ収納部14の開口部14aを密閉して覆うシート20と、容器本体11に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時にシート20に作用して同シート20を容器本体11から剥離させてレンズ収納部14を開口する蓋板30(スライド部材)を備えている。そして、蓋板30が、レンズ収納部14に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能に形成されている。
この結果、容器本体11を把持した片方の手の指で、蓋板30をスライドすることができ、このことによりブリスターケース10のシート20を容器本体11から剥離でき、開封からコンタクトレンズCLを眼に装着するまでの一連の動作をスムーズに行うことができる。
(2) 本実施形態のブリスターケース10は、蓋板30がシート20と連結されている。この結果、片方の手で容器本体11を把持した状態で、その片方の手の親指U2で蓋板30をスライド操作すれば、蓋板30に連結されたシート20を容器本体11を容易に片手で剥離することができる。
(3) 本実施形態のブリスターケース10は、容器本体11には蓋板30のスライドをガイドするガイド部15が設けられている。この結果、ガイド部15により蓋板30がガイドされることにより、シート20の剥離を容易にスムーズに行うことができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態を図5を参照して説明する。なお、第2実施形態を含めた以下の実施形態では、第1実施形態と同一構成及び相当する構成については、同一符号を付して、詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる構成を説明する。
第2実施形態では、図5に示すように、レンズ収納部14を挟むようにして平板部12の一方の端部(図5では左端部)とは反対側の下面12bにレンズ収納部14と隣接するように板状の指掛け部17が設けられている。なお、指掛け部17の形状は、板状に限定されるものではなく、ブロック状であってもよい。
このようにすると、第1実施形態では、レンズ収納部14に指掛けできるようにしたが、本実施形態では、指掛け部17がその機能を果たすことができる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態を図6及び図7を参照して説明する。第3実施形態では、ガイド部15、ストッパ16及び蓋板30が省略され、その代わりに、シート20の一端部(図6においては、左端部)側の下面と平板部12の上面12a間にスライド部材としてのスクレーパ40が介在配置されている。そして、スクレーパ40は、三角柱状に形成され、平板部12の上面12a上において、長手方向(図6において、右方向)にスライド可能に載置されている。なお、スクレーパ40の断面形状は、三角形に限定されるものではないが、くさび状であることが好ましい。又、スクレーパ40は、シート20を剥離する前は、図6に示すようにレンズ収納部14の開口部14a周縁部からは離間した位置に配置されている。又、スクレーパ40は、シート20の一端部側下面に対して、シート20を剥離する以前の状態では、粘着力が弱い接着剤にて接着され、図6において、右方へスライドする際に、その粘着力から解除されてシート20を平板部12の上面12aから剥離できるようにされている。
第3実施形態では、第1実施形態と同様に容器本体11を片方の手(例えば左手)で左端部側から把持する際に、その左手の指、例えば人指し指U1でレンズ収納部14に指掛けする。そして、この状態で左手の親指U2でスクレーパ40を押圧して、スクレーパ40をスライドすると、スクレーパ40に連結されたシート20が容器本体11の平板部12の上面12aから剥離され、レンズ収納部14の開口部14aが開口される。レンズ収納部14が開口された後は、レンズ収納部14内のコンタクトレンズCLを右手の指で把持して、眼に装用する。
従って、第3実施形態においては、下記の特徴がある。
(1) 本実施形態のブリスターケース10は、コンタクトレンズCL及び保存液Sを収納するとともに指掛け可能に形成されたレンズ収納部14を有する容器本体11を備えている。又、ブリスターケース10は、容器本体11に対して剥離可能に接着されて、レンズ収納部14の開口部14aを密閉して覆うシート20と、容器本体11に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時にシート20に作用して同シート20を容器本体11から剥離させてレンズ収納部14を開口するスクレーパ40(スライド部材)を備える。そして、スクレーパ40が、レンズ収納部14に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能に形成されている。
この結果、容器本体11を把持した片方の手の指で、スクレーパ40をスライドすることができ、このことによりブリスターケース10のシート20を容器本体11から剥離でき、開封からコンタクトレンズCLを眼に装着までの一連の動作をスムーズに行うことができる。
なお、本発明の実施形態は、前記各実施形態に限定されるものではなく、下記のように構成を変更してもよい。
○ 第1実施形態では、蓋板30の親指U2で押圧操作される面は単に平板としたが、蓋板30の表面全体に、或いは少なくとも親指U2で操作される面に滑り止め部を設けても良い。滑り止め部は、例えば、操作される面に凹凸を設けたり、或いは、シボ加工をすること等により形成することができる。この滑り止め部により、親指が滑りにくくなるため、蓋板30の押圧操作をより容易に行うことができる。
○ 又、第1実施形態では、蓋板30の親指U2で押圧操作される面は単に平板としたが、親指U2で操作される面に同親指U2が入る操作凹部を設けても良い。操作凹部により、親指U2が滑りにくくなるため、蓋板30の押圧操作をより容易に行うことができる。
○ 又、第1実施形態ではレンズ収納部14は凸状の球面を有するようにしたが、凸状の球面に限定されるものではなく、指掛け可能な形状であればよい。例えば、図13(a)に示すようにレンズ収納部14を四角ブロック状にして、指掛けされる側面を平面にして指掛け可能に形成してもよい。又、図13(b)に示すようにレンズ収納部14において、平板部12に隣接する部分を角柱状(例えば、四角柱、五角柱等)に形成するとともに底部側を凸状の球面を有するように形成したり、図13(c)に示すように、指掛けされる面14bを平面にして、残りの部分は、任意形状にしたりしてもよい。なお、図13(a)〜(c)においても、レンズ収納凹部13は、凹状の球面を有すると、コンタクトレンズが取り出しやすくなるため好ましい。
○ 第2実施形態では、指掛け部17は、レンズ収納部14とは離間して設けられているが、レンズ収納部14の外面に対して一体に設けられていてもよい。又、指掛け部17の下面12bからの突出量をレンズ収納部14の下面12bからの突出量と同じにすれば、ブリスターケース10を平面上のものに載置した際に、平板部12をその平面と平行にできて傾かないため、シートを剥離した状態で載置した場合に、安定して載置することができ、レンズ収納部14内に入れられた保存液Sがこぼれることがない。
○ 第3実施形態においても、第2実施形態と同様に指掛け部17を設けてもよいことは勿論のことである。
○ 又、第3実施形態において、図8に示すように平板部12の短手方向の両側部の上面12aに長手方向に沿ってガイド部としてのガイド溝12cを設けてもよい。この場合、スクレーパ40の長手方向の両端下面にガイド溝12cに係入してガイドされる図示しない突部を設けるものとする。このように構成されると、スクレーパ40は、このガイド溝12cにガイドされて容易にスライドすることができる。
○ 又、図8のガイド溝12cの構成に加えて、図9に示すように第1実施形態と同様の断面逆L字状のガイド部15を形成して、スクレーパ40をガイド部15においてもガイドするようにしてもよい。なお、図9は、シート20が一部剥離されている状態を示している。
○ 又、第1実施形態の構成にさらに、平板部12に対して図10、図11に示すように、こぼれ防止用凹部12dをストッパ16とレンズ収納凹部13との間に形成してもよい。このように構成されていると、シート20が剥離されてレンズ収納部14が開口された際に、レンズ収納部14内の保存液Sがレンズ収納部14から出ることがある。この場合、レンズ収納部14の開口に隣接する部位にこぼれ防止用凹部12dが設けられているため、一部の保存液が出た際にこのこぼれ防止用凹部12dが保存液Sを受け入れることにより、保存液Sのこぼれ防止ができる。
本発明を具体化した第1実施形態のコンタクトレンズ用ブリスターケースの斜視図。 同じくコンタクトレンズ用ブリスターケースの断面図。 同じくコンタクトレンズ用ブリスターケースの側面図 同じく開封状態のコンタクトレンズ用ブリスターケースの断面図。 第2実施形態を変形した例のコンタクトレンズ用ブリスターケースの断面図。 第3実施形態のコンタクトレンズ用ブリスターケースの断面図。 第3実施形態のコンタクトレンズ用ブリスターケースの斜視図。 第3実施形態の開封状態のコンタクトレンズ用ブリスターケースの斜視図。 同じく第3実施形態のコンタクトレンズ用ブリスターケースの側面図。 他の実施形態のシート、蓋体を省略したコンタクトレンズ用ブリスターケースの斜視図。 他の実施形態のシート、蓋体を省略したコンタクトレンズ用ブリスターケースの断面図。 実施形態におけるコンタクトレンズ用ブリスターケースの流通時の配置を示す説明図。 (a)〜(c)は、他の実施形態の容器本体の形状の概略図。
符号の説明
10…ブリスターケース、11…容器本体、12…平板部、
12a…上面、12b…下面、12c…ガイド溝(ガイド部)、
12d…こぼれ防止用凹部、
13…レンズ収納凹部、
14…レンズ収納部、14a…開口部、15…ガイド部、
16…ストッパ、17…指掛け部、20…シート、
21…折曲部、30…蓋板(スライド部材)、
40…スクレーパ、
CL…コンタクトレンズ、S…保存液、
U1…人指し指、親指U2…親指。

Claims (6)

  1. コンタクトレンズ及び保存液を収納するとともに指掛け可能に形成されたレンズ収納部を有する容器本体と、
    前記容器本体に対して剥離可能に接着されて、前記レンズ収納部の開口部を密閉して覆うシートと、
    前記容器本体に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時に前記シートに作用して同シートを前記容器本体から剥離させて同レンズ収納部を開口するスライド部材とを備え、
    前記スライド部材が、前記レンズ収納部に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能であることを特徴とするコンタクトレンズ用ブリスターケース。
  2. コンタクトレンズ及び保存液を収納するレンズ収納部と、
    前記レンズ収納部に隣接して配置された指掛け部を有する容器本体と、
    前記容器本体に対して剥離可能に接着されて、前記レンズ収納部の開口部を密閉して覆うシートと、
    前記容器本体に対してスライド自在に配置されるとともにスライド時に前記シートに作用して同シートを前記容器本体から剥離させて同レンズ収納部を開口するスライド部材とを備え、
    前記スライド部材が、前記指掛け部に指掛けした片手の押圧操作によりスライド可能であることを特徴とするコンタクトレンズ用ブリスターケース。
  3. 前記スライド部材が、前記シート上に配置された蓋板であり、同蓋板が前記シートと連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンタクトレンズ用ブリスターケース。
  4. 前記スライド部材が、前記容器本体上に配置されたスクレーパであり、同スクレーパがスライド時に前記シートと前記容器本体との間に介在して前記シートを剥離することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンタクトレンズ用ブリスターケース。
  5. 前記容器本体には前記スライド部材のスライドをガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンタクトレンズ用ブリスターケース。
  6. 前記容器本体のレンズ収納部の開口に隣接する部位には、保存液のこぼれ防止用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用ブリスターケース。
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