JP2012017122A - 収納ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラップフィルムのロール体bが収納されるケース本体1と、開口部を開閉する蓋体3と、蓋体3から連設されて前側立上り壁1aに重なるシート押え片4と、前側立上り壁1aとの連設コーナに沿う底面壁1bに固着された切刃5とを備えている。シート押え片4は、前側立上り壁1aの外側全面に沿って重なり、切刃5の刃先を覆うように連設コーナから飛び出す幅広状に形成され、当該幅方向の略中央部位に長辺方向の折り目6を備えており、飛出し先端縁4aに開封用指掛け凸部7を備えて、シート押え片4の折り目6から飛出し先端縁4aに至る先端側領域4bをケース本体1にスポットで貼着してなる。
【選択図】図3
Description
収納ケースは、ロール体が収納される側面視で略正四角形状で横長の略角型柱状(略角型筒状)に、板紙(厚紙)などを用いて形成されている紙製のものが一般的に知られている。
そして、収納ケースは、開口部から必要な長さだけ引き出されたラップフィルムを切断するための金属製の切刃(切断刃、カッター)を備え、この切刃による切断によって、収納ケース内から必要とする長さのラップフィルムが繰り返し供給されるようになっている。
そして、開封後、蓋体を開いて必要な長さだけ引き出したラップフィルムに、特許文献2の図3に示されているように、テンションを掛けつつシート押え片の先端縁に備えられている切刃の刃先にラップフィルムを押し当てて切断するようになっている。
そのために、従来技術では、日常的に繰り返し使用される過程で、ラップフィルムを切断するたびに繰り返し受けるテンションを掛けた状態での切刃への押し当て応力によって、シート押え片とともに切刃が波を打つように曲がってしまうなどの変形を起こし、ロール状に巻かれているラップフィルムの全てを使い終わる前に、切刃が役に立たなくなってしまうことがあった。
つまり、特許文献2の図3に示されているように、引き出されたラップフィルムを切断するときに、刃先を覆う帯状領域が、ラップフィルムの切断引っ張り方向(角度)に応じて折曲げ用罫線から捲れ上がることで、帯状領域によって覆われていた刃先が露出してラップフィルムが切断されるようになっている。
そのために、ラップフィルムの切断が日常的に繰り返されるたびに捲れ上げられる帯状領域の刃先を覆う形に戻るための復元力が徐々に衰え、最終的には刃先を覆う形に戻らなくなるおそれが残されていた。
前記ロール体が収納されるケース本体と、このケース本体から連設されて該ケース本体の開口部を開閉する蓋体と、この蓋体から連設されて前記ケース本体の長辺一側立上り壁に重なり合うシート押え片と、前記長辺一側立上り壁との連設コーナに沿う底面壁に固着されて前記ケース本体内から引き出された前記シート状物を切断する切刃と、を備え、
前記シート押え片は、前記長辺一側立上り壁の全面に沿って重なり、かつ、前記切刃の刃先を覆うように前記連設コーナから飛び出す程度の幅広状に形成され、さらに、当該幅方向の略中央部位に長辺方向の折り目を備えているとともに、飛出し先端縁に開封用指掛け凸部を備えていることを特徴とする。
ここで、前記シート押え片の前記折り目から前記飛出し先端縁に至る先端側領域を、前記ケース本体の前記長辺一側立上り壁の外側にスポットで貼着してなり、前記先端側領域の前記貼着部分に、前記折り目方向に向けた凸形状の切込みを備え、前記ケース本体の前記長辺一側立上り壁の前記貼着部分には前記凸形状の半切れ部を備えてなることが好適なものとなる。
なお、前記半切れ部は、板紙の厚み、略半分程度の深さにて切り込まれた切り線である。
すると、シート押え片の先端側領域が折り目から外側に折れ曲がるように倒れ、当該先端側領域のケース本体の長辺一側立上り壁に対する貼着部分が剥離されて開封される。このとき、シート押え片の先端側領域とケース本体の長辺一側立上り壁との貼着部分である半切れ部の内側の表面が層間剥離することとなり、収納ケースが開封される。
そして、開封後においては、シート押え片の先端側領域の飛出し先端縁によって切刃の刃先が覆われていることで、指先などが刃先に触れることを防ぐことができる。
つまり、シート状物の幅方向全体の切断部分を切刃の刃先とシート押え片の飛出し先端縁側とで押さえ込み、切刃の刃先に押し当てたときにシート状物が滑るように動いてしまうなどを完全に止めた状態でシート状物を切刃に沿わせて速やかに切断することができる。
図1は、本実施形態に係る収納ケースの封緘状態を示す斜視図であり、図2は、同縦断側面図であり、図3は、封緘する前の状態を示す収納ケースの斜視図であり、図4は、ケース本体から引き出したラップフィルムを切断するときの状態を示す収納ケースの縦断側面図である。
なお、食品包装用のシート状物としては、ラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなどを挙げることができるが、本実施形態については、ラップフィルムBのロール体bを収納する収納ケースAを一例に挙げて説明する。
収納ケースAは、流通のときや販売店などにおける陳列のときに、破損しない程度の強度(方形保持力)を有する厚さの板紙(厚紙)などを用いて、図1および図2に示すように、ロール体bを収納し得る大きさを有する側面視で略正四角形状で横長の略角型筒状に形成されているケース本体1を備えている。
そして、収納ケースAは、ケース本体1の四角四面の一側面(上面)に開口されている開口部2の開口長辺一側縁に沿わせて連設させた蓋体3を備えている。この蓋体3には、ケース本体1の長辺一側立上り壁(以後、「前側立上り壁」と称する)1aに重なり合わせるラップ押え片4が備えられている。
また、収納ケースAは、図1および図2に示すように、前側立上り壁1aとの連設コーナに沿う底面壁1bに金属製の切刃5を備えている。
なお、ケース本体1から引き出されたラップフィルムBの切刃5による切断は、一方の手でケース本体1を掴み、他方の手で引き出したラップフィルムBの端縁を摘んでテンションを掛けつつ切刃5の刃先にラップフィルムBを押し当てて切断するやり方と、引き出したラップフィルムBを食器や容器の上に拡げ被せた状態で、ケース本体1を掴む手でケース本体1をひねってラップフィルムBにテンションを掛けつつ切刃5の刃先に押し当てて切断するやり方とがある。
ラップ押え片4は、図4に示すように、ケース本体1から必要な長さに引き出されたラップフィルムBにテンションを掛けつつ切刃5の刃先に押し当てて切断するときに、ラップフィルムBをケース本体1の前側立上り壁1aとの間で挟み込むように押え込む役目を成すものである。
このラップ押え片4は、図1〜図3に示すように、ケース本体1の開口部2を覆う蓋体3の先端縁(前端縁)から折り曲げ可能に連設されて、ケース本体1の前側立上り壁1aの表面全面に沿って重なり、先端縁を底面壁1bに固着されて連設コーナから前側立上り壁1a側に飛び出している切刃5の刃先を覆うように連設コーナから底面壁1b側に飛び出させた幅広状に形成されている。
そして、ラップ押え片4は、幅方向の略中央部位に長手方向の折り目6を備えているとともに、ケース本体1の底面壁1b側に飛び出させた飛出し先端縁4aに開封用指掛け凸部7を備えている。
折り目6は、ラップ押え片4の長辺方向にわたり筋状に形成される押罫(罫線)であり、収納ケースAを開封するときに、ラップ押え片4の先端側領域4bがケース本体1の前側立上り壁1aから離れる外側に向けて折り曲げられるようになっている。
この切込み8は、先端側領域4aの長辺方向に等間隔をおいた数ヶ所、例えば、計6ヶ所において、図1および図3に示すように、折り目6の方向に向けた凸形状に切込み形成されている。
具体的に説明すると、切込み8は、開封方向に向かって凸形とする半円状に、先端側領域4aの表面から裏面に至るように切り込み形成されている。
これにより、ラップ押え片4の先端側領域4aを折り目6から折り曲げて開封するときに、折り目6方向に向けた半円状の切込み8の反動で後記する半切れ部9を表面から表層剥離し易いようにしている。
なお、図示を省略しているが、切込み8の個数やその形状においては特に限定されるものではない。例えば、折り目6の方向に向けたU字状、V字状、コの字状などの任意の形状に形成することができる。
この半切れ部9は、半切れと称するように、ラップ押え片4(ケース本体1)の材料紙である板紙の厚みを表面から略半分程度の深さにて切込みを入れる加工により前側立上り壁1aの表面に形成されるものである。
開封用指掛け凸部7は、収納ケースAを開封するときに、後記の図5に示すように、ケース本体1の底面壁1bの幅方向両連設コーナに表示されている親指目印Sに、両手の親指をそれぞれそえてケース本体1を蓋体3側にそえた人差し指、中指、薬指、小指で挟み込むように掴んだ状態で、ラップ押え片4側に位置する一方の手の親指を掛けるものである。
この開封用指掛け凸部7は、ラップ押え片4の飛出し先端縁4aの長辺方向における略中央部位において親指を掛けることができる程度の飛び出し幅と高さにて形成されている。
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る収納ケースAについて簡単に説明する。
図5は、封緘状態の収納ケースを、ケース本体の底面壁側から見たときの斜視図であり、図6は、収納ケースの開封状態を示す縦断側面図である。ここでは、図1および図3を適宜参照しながら説明する。
図1に示すように、ラップフィルムBのロール体bを収納する収納ケースAは、ケース本体1の前側立上り壁a1の表面に設けた半切れ部9の表面とラップ押え片4の先端側領域4aに設けた切込み8の裏面とが糊接着などにより貼着された長辺方向数ヶ所の部分接合部(スポット接合)によって封緘される。
これにより、シート押え片4の先端側領域4bとケース本体1の前側立上り壁a1との長辺方向数ヶ所の部分接合部である半切れ部9の内側の表面が、開封用指掛け凸部7による先端側領域4bの外側への層間剥離することによって、収納ケースAが開封される。
つまり、開封用指掛け凸部7に掛けた親指で開封用指掛け凸部7を外側に押すように力を加えてラップ押え片4の先端側領域4bを折り目6から外側に倒すワンタッチ操作によって、収納ケースAを簡単に開封することができきる。
1 ケース本体
1a 前側立上り壁(長辺一側立上り壁)
1b 底面壁
2 開口部
3 蓋体
4 ラップ押え片(シート押え片)
4a 飛出し先端縁
4b 先端側領域
5 切刃
5a 刃先
6 折り目
7 開封用指掛け凸部
8 切込み
9 半切れ部
B ラップフィルム(シート状物)
b ロール体
Claims (2)
- シート状物のロール体を収納するとともに、外に引き出された前記シート状物を切断する切刃を備えている収納ケースであって、
前記ロール体が収納されるケース本体と、
このケース本体から連設されて該ケース本体の開口部を開閉する蓋体と、
この蓋体から連設されて前記ケース本体の長辺一側立上り壁に重なり合うシート押え片と、
前記長辺一側立上り壁との連設コーナに沿う底面壁に固着されて前記ケース本体内から引き出された前記シート状物を切断する切刃と、を備え、
前記シート押え片は、前記長辺一側立上り壁の全面に沿って重なり、かつ、前記切刃の刃先を覆うように前記連設コーナから飛び出す程度の幅広状に形成され、さらに、当該幅方向の略中央部位に長辺方向の折り目を備えているとともに、飛出し先端縁に開封用指掛け凸部を備えていることを特徴とする収納ケース。 - 前記シート押え片の前記折り目から前記飛出し先端縁に至る先端側領域を、前記ケース本体の前記長辺一側立上り壁の表面にスポットで貼着してなり、
前記先端側領域の前記貼着部分に、前記折り目方向に向けた凸形状の切込みを備え、前記ケース本体の前記長辺一側立上り壁の前記貼着部分に、前記凸形状の半切れ部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の収納ケース。
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CN103569438A (zh) * | 2012-07-20 | 2014-02-12 | 株式会社吴羽 | 卷绕体收置盒以及装有卷绕体的收置盒 |
CN109433291A (zh) * | 2019-01-09 | 2019-03-08 | 贵州省旱粮研究所 | 一种透气防菌吸头盒 |
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