JP5985316B2 - プラズマエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマエッチング装置に関する。
従来、基台(サセプタ)と静電チャックとの間に、基台と静電チャックとを接合する接合層を有するプラズマエッチング装置がある。また、静電チャックと接合層と基台とを貫通して形成される貫通穴が設けられ、貫通穴に露出した基台を覆うようにセラミックの管が設けられ、セラミックの管の内部にシリコンウエハなどの試料を昇降させるためのプッシャーピンが設けられたプラズマエッチング装置がある。セラミックの管は、例えば、接合層により静電チャックと接続される。
特開2011−151336号公報
しかしながら、上述の技術では、接合層が消耗するという問題がある。例えば、セラミックの管の上端部からプラズマが侵入すると、侵入したプラズマによってセラミックの管と静電チャックとの間にある接合層が消耗する。
開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、基台を有する。また、開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、前記基台の載置面に配置されて被処理体が載置される静電チャックを有する。また、開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、前記基台と前記静電チャックとを接合する接合層を有する。また、開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、前記静電チャック内に設けられたヒーターを有する。また、開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、前記静電チャックと前記接合層と前記基台とを貫通して形成される貫通穴を有する。また、開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、前記貫通穴において前記基台及び前記接合層の露出面を覆うように設けられ、前記静電チャックの下部と接触する弾性部材を有する。また、開示するプラズマエッチング装置は、一つの実施態様において、基台側から静電チャック側への押圧力を前記弾性部材にかける付勢部材を有する。
開示するプラズマエッチング装置の一つの態様によれば、接合層の消耗を防止可能となるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置の全体像を示す断面図である。 図2は、第1の実施形態における半導体ウエハ、静電チャック、サセプタ、フォーカスリング及びシール部材の位置関係を示す断面図である。 図3は、第1の実施形態における弾性部材と付勢部材と貫通穴との位置関係について示す図である。 図4は、緩和部を有する弾性部材の実施形態の一例を示す図である。 図5は、第1の部分及び第2の部分とがフッ素ゴムから形成され、第1の部分及び第2の部分以外の部分がセラミックで形成される実施形態の一例を示す図である。 図6は、第1の部分及び第2の部分とがフッ素ゴムから形成され、第1の部分及び第2の部分以外の部分がセラミックで形成される実施形態の一例を示す図である。
以下に、開示するプラズマエッチング装置の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例により開示する発明が限定されるものではない。各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置は、実施形態の一例において、基台と、基台の載置面に配置されて被処理体が載置される静電チャックと、基台と静電チャックとを接合する接合層と、静電チャック内に設けられたヒーターと、静電チャックと接合層と基台とを貫通して形成される貫通穴とを有する。また、1の実施形態に係るプラズマエッチング装置は、実施形態の一例において、貫通穴において基台及び接合層の露出面を覆うように設けられ、静電チャックの下部と接触する弾性部材と、基台側から静電チャック側への押圧力を弾性部材にかける付勢部材とを有する。
また、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置は、実施形態の一例において、弾性部材が、フッ素ゴムから形成される。
また、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置は、実施形態の一例において、付勢部材が、弾性部材の下部に接触する板状部材を有し、板状部材と基台とを連結するネジ部材を有する。
また、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置は、実施形態の一例において、基台は、接合層及び静電チャックが設けられた載置面の周囲に周辺凸部を有し、周辺凸部の側面と、静電チャックの側面と、基台の底面とのうち、少なくとも2箇所と接触するシール部材を有する。
(第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置の構成)
図1は、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置の全体像を示す断面図である。図2は、第1の実施形態における半導体ウエハ、静電チャック、サセプタ、フォーカスリング及びシール部材の位置関係を示す断面図である。
図1に示すように、プラズマエッチング装置100は、チャンバー1を有する。チャンバー1は、外壁部に、導電性のアルミニウムで形成される。図1に示す例では、チャンバー1は、半導体ウエハ2をチャンバー1内に搬入又は搬出するための開口部3と、気密にシールする封止体を介して開閉可能なゲートバルブ4とを有する。封止体とは、例えば、Oリングである。
図1には示されていないが、チャンバー1には、ゲートバルブ4を介して、ロードロック室が連設される。ロードロック室には、搬送装置が設けられる。搬送装置は、半導体ウエハ2をチャンバー1内に搬入又は搬出する。
また、チャンバー1は、側壁底部に、開口してチャンバー1内を減圧するための排出口19を有する。排出口19は、例えばバタフライ・バルブなどの開閉弁を介して図示しない真空排気装置に接続される。真空排気装置とは、例えば、ロータリーポンプ又はターボ分子ポンプ等である。
また、図1に示すように、プラズマエッチング装置100は、チャンバー1の内部の底面中央部に、基台支持台5を有する。プラズマエッチング装置100は、基台支持台5の上部に基台10を有する。図1及び図2に示すように、プラズマエッチング装置100は、基台10の上部に静電チャック9を有する。また、プラズマエッチング装置100は、基台10の上部に、静電チャック9を取り囲むように設けられるフォーカスリング21を有する。
また、図1及び図2に示すように、基台10は、静電チャック9が設置される箇所と比較して、箇所の周辺の高さが高い。以下では、静電チャック9が設置される箇所と比較して高さが高い箇所を周辺凸部と称する。また、図2に示すように、静電チャック9の側面と、基台10の周辺凸部と、サセプタの底辺とのうち、少なくとも2箇所と接触するシール部材22を有する。シール部材22は、例えば、Oリングである。
また、プラズマエッチング装置100は、基台10の上方かつチャンバー1の上部には、上部電極50を有する。上部電極50は、電気的に接地される。上部電極50には、ガス供給管51を介して処理ガスが供給され、上部電極50の底壁に複数個穿設された放射状の小穴52より半導体ウエハ2方向に処理ガスが放出する。ここで、高周波電源12をONにされることで、放出された処理ガスによるプラズマが上部電極50と半導体ウエハ2との間に生成される。なお、処理ガスとは、例えば、CHF3、CF4などである。
ここで、プラズマエッチング装置100の各部について更に説明する。基台支持台5は、アルミニウム等の導電性部材で円柱形状に形成される。基台支持台5は、冷却媒体を内部に留める冷媒ジャケット6が内部に設けられる。冷媒ジャケット6には、冷却媒体を冷媒ジャケット6に導入するための流路71と、冷却媒体を排出するための流路72とが、チャンバー1の底面に気密に貫通して設けられる。
なお、以下では、冷媒ジャケット6が基台支持台5の内部に設けられる場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。例えば、冷媒ジャケット6が、基台10の内部に設けられても良い。冷媒ジャケット6は、後述するように、チラー70により冷却媒体が循環されることで、基台10や基台支持台5の温度を制御する。
基台支持台5の上部に設けられる基台10は、アルミニウムよりも熱膨張率の低い材料で形成される。例えば、基台10は、静電チャック9の材料と熱望率が同等となる材料を用いて形成される。基台10を形成する金属は、例えば、チタン、コバール、インバー、スーパーインバー、ノビナイトの少なくとも1つを含む。基台10は、ブロッキング・コンデンサ11を介して高周波電源12と接続される。高周波電源12は、例えば、13.56MHz又は40MHz等の高周波電源である。
図1及び図2に示すように、基台10と静電チャック9とは、接合層20によって接合される。接合層20は、静電チャック9と基台10との応力緩和の役割を果たすとともに、基台10と静電チャック9とを接合する。接合層20を「メタライズ層」とも称する。接合層20は、金属ろうを用いて形成される。金属ろうは、アルミニウムよりも熱膨張率の低い金属を用いて形成される。金属ろうは、例えば、銀と銅とチタンの合金とろう剤との混合物であったり、金と銅とチタンとの合金とろう剤との混合物であったりする。ただし、これは一例であって、これに限定されるものではない。
静電チャック9は、例えば、セラミック製(線熱膨張率;略7.1×10−6(cm/cm/度))で形成される。静電チャック9は、電極板9bとヒーター9aとを内部に有する。静電チャック9は、上面に半導体ウエハ2が載置される。
図1に示すように、電極板9bは、導電線25の一端側に接続され、導電線25の他端側が給電棒26に接続される。導電線25は、基台10に内蔵されたテフロン(登録商標)等の絶縁部材により周囲を覆われる。給電棒26は、例えば、銅で形成され、200V〜3KVの高電圧を給電する。また、給電棒26は、チャンバー1の底面に気密かつ絶縁して貫通され、電磁スイッチ28を介して高電圧電源27に接続される。また、電磁スイッチ28は図示しない装置を制御する制御信号によりON又はOFFされる。
また、基台10と基台支持台5と接合層20と静電チャック9には、貫通穴16が設けられる。貫通穴16の内部には、電気的に抵抗又はインダクタンスを介して接地されたプッシャーピン15が設けられる。プッシャーピン15は、チャンバー1を気密にするとともに伸縮可能としたべローズ17を介して上下移動手段となるエアーシリンダ18に接続される。また、プッシャーピン15は、ロードロック室の搬送装置より半導体ウエハ2の受渡しを行い、静電チャック9に半導体ウエハ2を接離する際に、エアーシリンダ18により上下移動する。半導体ウエハ2をチャンバー1内に受け渡す場合の搬入動作を説明する。ゲートバルブ4が開き、開口部3より搬送装置が半導体ウエハ2をチャンバー1内に搬入する。次に、プッシャーピン15が貫通穴16を介して上昇し半導体ウエハ2の裏面を支持し、搬送装置から半導体ウエハ2を持ち上げる。その後、搬送装置は開口部3よりロードロック室へ戻り、プッシャーピン15が貫通穴16を介して下降することで半導体ウエハ2が静電チャック9上に載置される。最後にゲートバルブ4が閉まることで半導体ウエハ2がチャンバー1内に受け渡される。半導体ウエハ2をチャンバー1内から取り出す際の搬出動作を説明する。ゲートバルブ4が開き、プッシャーピン15が貫通穴16を介して上昇することで半導体ウエハ2が静電チャック9上から持ち上げられる。開口部3から搬送装置がチャンバー1内に入り、プッシャーピン15上に支持されている半導体ウエハ2の下側まで来る。次に、プッシャーピン15が貫通穴16を介して下降し半導体ウエハ2が搬送装置に載置される。その後、搬送装置は開口部3よりロードロック室へ戻り、半導体ウエハ2がチャンバー内から搬出される。
基台10及び静電チャック9には、伝熱媒体を半導体ウエハ2の裏面に均一に供給するための貫通穴13aが複数設けられる。貫通穴13aは、貫通穴13aにかかるHeガスの圧力を均一にするためのガス溜め室13に接続される。ガス溜め室13は、伝熱媒体をチャンバー1の外部より導入するための供給管14に接続される。伝熱媒体とは、例えば、不活性ガスとしてのHeガスである。ただし、これに限定されるものではなく、任意のガスを用いて良い。
また、図1に示すように、プラズマエッチング装置100は、冷媒ジャケット6に冷却媒体を循環させるチラー70を有する。具体的には、チラー70は、冷却媒体を流路71から冷媒ジャケット6に送り込み、冷媒ジャケット6から出てきた冷却媒体を流路72から受け付ける。
また、プラズマエッチング装置100の各構成部は、CPUを備えたプロセスコントローラ90に接続されて制御される。プロセスコントローラ90には、工程管理者がプラズマエッチング装置100を管理するためのコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマエッチング装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザインタフェース91が接続される。
また、プロセスコントローラ90には、プラズマエッチング装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ90の制御にて実現するための制御プログラムや処理条件データ等が記録されたレシピが格納された記憶部92が接続される。
また、ユーザインタフェース91からの指示等にて任意のレシピを記憶部92から呼び出され、プロセスコントローラ90が実行することで、プロセスコントローラ90の制御下で、プラズマエッチング装置100での所望の処理が行われても良い。レシピは、例えば、CD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納された状態のものを利用したり、あるいは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させて利用したりすることも可能である。プロセスコントローラ90は、「制御部」とも称する。なお、プロセスコントローラ90の機能は、ソフトウエアを用いて動作することにより実現されても良く、ハードウエアを用いて動作することにより実現されても良い。
(貫通穴16)
プラズマエッチング装置100は、弾性部材110と付勢部材120とを貫通穴16に更に有する。なお、貫通穴16は、上述したように、貫通穴16内部をプッシャーピン15が上限動作するためのものである。
図3は、第1の実施形態における弾性部材と付勢部材と貫通穴との位置関係について示す図である。なお、図3に示す例では、弾性部材110と付勢部材120と貫通穴16との位置関係を示す上で不要な部分については、適宜省略した。
図3に示すように、弾性部材110は、静電チャック9と接合層20と基台10とを貫通して形成される貫通穴16において、基台10及び接合層20の露出面を覆うように設けられる。また、弾性部材110は、静電チャック9の下部と接触する。
ここで、静電チャック9と接合層20と弾性部材110との関係について補足する。図3に示す例では、弾性部材110は、静電チャック9の下面に押しつけられる。言い換えると、静電チャック9の下面のうち弾性部材110が押しつけられる箇所には、接合層20は設けられていない。この結果、接合層20は、貫通穴13aにおいて露出していない。弾性部材110は、例えば、フッ素ゴムから形成される。
付勢部材120は、基台10側から静電チャック9側への押圧力を弾性部材110にかける。図3に示す例では、付勢部材120は、弾性部材110の下部に接触する板状部材121を有し、板状部材121と基台10とを連結するネジ部材122を有する。板状部材121は、例えば、セラミックで形成される。ただし、これに限定されるものではない。例えば、板状部材121は、弾性部材110と同様の材料を用いて形成されても良い。
図3に示す例では、付勢部材120のネジ部材122が基台10に設けられたねじ穴123に嵌められることで、板状部材121と基台10とが連結される。ここで、板状部材121は、静電チャック9側への押圧力を弾性部材110に与えており、ネジ部材122により基台10に連結されることで、静電チャック9側への押圧力が継続して弾性部材110に与えられるようになる。
なお、図3に示す例では、ネジ部材122をねじ穴123に嵌めた場合において、ねじ穴123の底に余っている空間123aがある場合を例に示したが、これに限定されるものではない。
上述したように、第1の実施形態におけるプラズマエッチング装置100は、基台10と、基台10の載置面に配置されて被処理体が載置される静電チャック9と、基台10と静電チャック9とを接合する接合層20と、静電チャック9内に設けられたヒーター9aとを有する。また、プラズマエッチング装置100は、静電チャック9と接合層20と基台10とを貫通して形成される貫通穴16を有する。また、プラズマエッチング装置100は、貫通穴16において基台10及び接合層20の露出面を覆うように設けられ、静電チャック9の下部と接触する弾性部材110と、基台10側から静電チャック9側への押圧力を弾性部材110にかける付勢部材120とを有する。この結果、接合層20の消耗を防止可能となる。
すなわち、例えば、基台と静電チャックとを貫通する貫通穴にセラミックの管を配置し、セラミックの管と静電チャックとの間に接合層を設けてセラミックの管と静電チャックとを固定するとともに、セラミックの管と静電チャックの壁面とを接着剤で接着する接着手法がある。接着手法を用いてプラズマエッチング装置では、セラミックの管の上端部からプラズマが侵入すると、侵入したプラズマによってセラミックの管と静電チャックとの間にある接合層が消耗することがある。すなわち、セラミックの管の上端部からプラズマが侵入し、静電チャックと基台との間の接合層が消耗し、消耗された部分が熱の特異点(ホットスポット)となることがある。この場合、熱の特異点においてプラズマエッチング特性が変動してしまう。また、接着手法を用いてプラズマエッチング装置では、接合層が消耗した場合、補修しようとしても、セラミックの管が基台に接着されている。この結果、セラミックの管を取り外すことは、静電チャックと基台を破壊するのと同じになってしまい、下部電極を再生することができない。
例えば、プラズマエッチング装置では、半導体ウエハを静電チャック上に載置しない状態でチャンバー内にプラズマを発生させることで、プラズマクリーニングを行うことがある。この結果、貫通穴からプラズマが侵入してセラミックの管と静電チャックの間の接合層が消耗する。また、使用時間などにより消耗が進行しある程度進んでしまうと、ホットスポットになる。この場合、上述したように、下部電極を交換することになる。
このような接着手法を用いるプラズマエッチング装置と比較して、第1の実施形態におけるプラズマエッチング装置100によれば、弾性部材110を静電チャック9に押しつけることで固定し、接合層20が露出していない。この結果、接合層20の消耗を防止可能となる。言い換えると、接合層20が消耗する前に、弾性部材110が消耗することになり、接合層20の消耗を防止することが可能となる。また、弾性部材110が接着剤により基台10に固定されておらず、弾性部材110がプラズマにより消耗したとしても、接合層20が消耗する前に容易に交換することが可能となる。また、弾性部材110は下側から付勢されているため、プラズマにより消耗した量だけその付勢力によりその消耗部分に弾性部材110が補われる。この結果、下部電極を交換することなく再生することができ、長期間使用することが可能となる。
また、第1の実施形態におけるプラズマエッチング装置100では、弾性部材110が、フッ素ゴムから形成される。また、付勢部材120は、弾性部材110の下部に接触する板状部材121を有し、板状部材121と基台10とを連結するネジ部材122を有する。すなわち、第1の実施形態におけるプラズマエッチング装置100によれば、フッ素ゴム管を接着することなく、板状部材121のネジ止めにより下側から押圧し、接合層20を保護する。この結果、フッ素ゴムがプラズマにより消耗しても、ネジ部材122をはずして弾性部材110を交換することが可能となる。これにより、下部電極を長時間使用することが可能となる。
また、第1の実施形態におけるプラズマエッチング装置100によれば、基台10は、接合層20及び静電チャック9が設けられた載置面の周囲に周辺凸部を有し、周辺凸部の側面と、静電チャック9の側面と、基台10の底面とのうち、少なくとも2箇所と接触するシール部材を更に具備する。この結果、接合層20がプラズマから適切に保護される。
(その他の実施形態)
以上、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置及び制御方法について説明したが、これに限定されるものではない。以下では、他の実施形態について説明する。
(緩和部)
例えば、プラズマエッチング装置100では、実施形態の一例において、弾性部材110が、押圧力を緩和するための緩和部を有する筒状に形成される。図4は、緩和部を有する弾性部材の実施形態の一例を示す図である。
図4に示すように、弾性部材110は、押圧力を緩和するための緩和部111を有しても良い。この結果、付勢部材120によって弾性部材110を確実に静電チャック9に押しつけつつ、弾性部材110が静電チャック9に押しつけられる力により静電チャック9が接合層20から剥離することを防止することが可能となる。
また、例えば、プラズマエッチング装置100では、実施形態の一例において、緩和部111は、筒状に形成された弾性部材110に設けられたくびれ、又は、筒状に形成された弾性部材110に設けられた穴である。この結果、弾性部材110に押圧力を緩和するための緩和部111を簡単に設けることが可能となる。
(弾性部材)
また、例えば、プラズマエッチング装置100では、実施形態の一例において、弾性部材110のうち、付勢部材120と接触する第1の部分と、静電チャック9の下部と接触する第2の部分とがフッ素ゴムから形成され、第1の部分と第2の部分以外の部分がセラミックで形成される。
図5及び図6は、第1の部分及び第2の部分とがフッ素ゴムから形成され、第1の部分及び第2の部分以外の部分がセラミックで形成される実施形態の一例を示す図である。図5に示す例では、弾性部材110は、第1の部分112と、第2の部分114とがフッ素ゴムから形成され、第1の部分112及び第2の部分114以外の部分113がセラミックで形成される。また、図6に示す例では、弾性部材110は、第1の部分115と、第2の部分117とがフッ素ゴムから形成され、第1の部分115及び第2の部分117以外の部分116がセラミックで形成される。
図6における第1の部分115及び第2の部分117の厚みが、図5における第1の部分112及び第2の部分114と比較して薄い場合を例に示した。図6に示す例では、第1の部分115及び第2の部分117のうち一方又は両方が、Oリングで形成されても良い。また、図5及び図6を用いて説明した場合には、第1の部分及び第2の部分以外の部分がセラミックで形成される場合を例に示したが、これに限定されるものではない。
(基台)
また、例えば、第1の実施形態では、基台10がアルミニウムよりも熱膨張率の低い材料で形成される場合を用いて説明したが、これに限定されるものではない。基台10は、例えば、下部電極としてアルミニウム等の導電性部材(Alの線熱膨張率;略23.5×10−6(cm/cm/度))で形成されても良い。
(接合層)
また、例えば、第1の実施形態では、接合層20が、メタライズ層である場合を用いて説明したが、これに限定されるものではない。接合層20は、例えば、室温硬化性のシリコンゴムのRTVゴムであっても良い。この場合、例えば、常温にて基台10と接合層20の接合面61又は静電チャック9と接合層20の接合面62の少なくとも一方に室温硬化性のシリコンゴムを均一に塗布し、他方の接合面を接触させることで接合される。
(貫通穴)
また、例えば、第1の実施形態では、プッシャーピン15が設けられる貫通穴16を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、伝熱媒体を半導体ウエハ2の裏面に均一に供給するための貫通穴13aについて、貫通穴16と同様の構成としても良い。すなわち、プラズマエッチング装置100は、貫通穴13aにおいて基台10及び接合層20の露出面を覆うように設けられ、静電チャック9の下部と接触する弾性部材と、基台10側から静電チャック9側への押圧力を弾性部材110にかける付勢部材120とを有しても良い。
1 チャンバー
5 基台支持台
6 冷媒ジャケット
9 静電チャック
9a ヒーター
10 基台
15 プッシャーピン
16 貫通穴
20 接合層
100 プラズマエッチング装置
110 弾性部材
111 緩和部
120 付勢部材
121 板状部材
122 ネジ部材

Claims (6)

  1. 基台と、
    前記基台の載置面に配置されて被処理体が載置される静電チャックと、
    前記基台と前記静電チャックとを接合する接合層と、
    前記静電チャック内に設けられたヒーターと、
    前記静電チャックと前記接合層と前記基台とを貫通して形成される貫通穴と、
    前記貫通穴において前記基台及び前記接合層の露出面を覆うように設けられ、前記静電チャックの下部と接触する弾性部材と、
    基台側から静電チャック側への押圧力を前記弾性部材にかける付勢部材と
    を具備し、
    前記付勢部材は、前記弾性部材の下部に接触する板状部材を有し、
    前記板状部材と前記基台とを連結するネジ部材をさらに具備することを特徴とするプラズマエッチング装置。
  2. 前記弾性部材は、フッ素ゴムから形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチング装置。
  3. 前記弾性部材は、前記押圧力を緩和するための緩和部を有する筒状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマエッチング装置。
  4. 前記緩和部は、前記筒状に形成された前記弾性部材に設けられたくびれ、又は、前記筒状に形成された前記弾性部材に設けられた穴であることを特徴とする請求項に記載のプラズマエッチング装置。
  5. 前記弾性部材のうち、前記付勢部材と接触する第1の部分と、前記静電チャックの下部と接触する第2の部分とがフッ素ゴムから形成され、前記第1の部分と第2の部分以外の部分がセラミックで形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  6. 前記基台は、前記接合層及び前記静電チャックが設けられた前記載置面の周囲に周辺凸部を有し、
    前記周辺凸部の側面と、前記静電チャックの側面と、前記基台の底面とのうち、少なくとも2箇所と接触するシール部材を更に具備することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
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