JP5984449B2 - 異常検出装置、異常検出方法およびプログラム - Google Patents

異常検出装置、異常検出方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、異常検出装置、異常検出方法およびプログラムに関する。
屋内に設置された電気機器で使用された電力の時間当たりの使用量に基づいて、居住者に発生した異常を検出する技術として、特許文献1に記載の電気使用量報知システムがある。
特許文献1に記載の電気使用量報知システムは、計測した使用量と予め定められた閾値とを比較して閾値以下の使用量になる時間帯を特定し、特定した時間帯を、居住者が電気機器を使用していない不使用時間帯として記憶する。その後、記憶した不使用時間帯に対応する時間帯になっても、使用量が減少しない場合、電気使用量報知システムは、電気機器を不使用にすることができない等の異常が居住者に発生したと判定し、異常を報知する。また、記憶した不使用時間帯以外に対応する時間帯になっても、使用量が増加しない場合、電気使用量報知システムは、電気機器を使用開始することができない等の異常が居住者に発生したと判定し、異常を報知する。
特開2006−349219号公報
ここで、特許文献1に記載の電気使用量報知システムは、異常か否かの判定に用いる情報として、居住者が電気機器を使用していない不使用時間帯を用いている。この不使用時間帯は、前述の通り、閾値以下の使用量になると特定された時間帯であり、複数の日における使用量で特定した時間帯である。よって、不定期に動作することから、動作する時間帯が不規則に変動する電気機器(例えば、冷蔵庫やヒータ付き便座等)が配置されている場合、この電気機器の動作状況によって、居住者が電気機器を使用していないにも関らず、閾値を超える使用量になる場合が生じ、不使用時間帯と特定されない時間帯が発生する。このため、特定された不使用時間帯と、居住者による電気機器の使用パターンとに大きなずれが生じる可能性があり、異常を誤検出する可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、異常の誤検出を防止できる異常検出装置、異常検出方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係る第1の異常検出装置の電力計測記憶部は、対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する。時間帯計測記憶部は、対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する。最小値時間帯特定部は、時間帯計測記憶部により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する。最大特定部は、最小値時間帯特定部により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、電力計測記憶部に記憶されている消費電力のうちから特定する。最大記憶部は、最大特定部により特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する。時間帯特定部は、最大記憶部に記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と時間帯計測記憶部に記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、基準値を超える消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する。時間帯記憶部は、時間帯特定部により特定された時間帯を記憶する。判定部は、電力計測記憶部によって計測された消費電力が新たに電力計測記憶部に記憶され、時間帯特定部により時間帯が新たに特定されると、新たに特定された時間帯と時間帯記憶部に記憶された時間帯であり時間帯特定部によって以前に特定された時間帯とを比較し、記憶された時間帯に、特定された時間帯に含まれない時間帯がある場合、異常と判定する。
また、上記目的を達成するために、この発明に係る第2の異常検出装置の電力計測記憶部は、対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する。時間帯計測記憶部は、対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する。最小値時間帯特定部は、時間帯計測記憶部により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する。最大特定部は、最小値時間帯特定部により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、電力計測記憶部に記憶されている消費電力のうちから特定する。最大記憶部は、最大特定部により特定された消費電力のうち最も大きいものを記憶する。時間帯特定部は、最大記憶部に記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と時間帯計測記憶部に記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する。実行部は、時間帯特定部による特定を所定の累積期間中実行させる。頻度部は、時間帯特定部により時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める。回数記憶部は、実行部による実行完了後、電力計測記憶部に計測した消費電力が記憶され、時間帯特定部により時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する。判定部は、頻度部により求められた頻度を基数とし、回数記憶部に記憶された回数を指数として算出される値を時間帯毎に求め、求めた値が閾値以下の場合、異常と判定する。
また、上記目的を達成するために、この発明に係る第3の異常検出装置の電力計測記憶部は、対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する。時間帯計測記憶部は、対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する。最小値時間帯特定部は、時間帯計測記憶部により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する。最大特定部は、最小値時間帯特定部により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、電力計測記憶部に記憶されている消費電力のうちから特定する。最大記憶部は、最大特定部により特定された消費電力のうち最も大きいものを記憶する。時間帯特定部は、最大記憶部に記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と時間帯計測記憶部に記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する。実行部は、時間帯特定部による特定を所定の累積期間中実行させる。頻度部は、時間帯特定部により時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める。回数記憶部は、実行部による実行完了後、電力計測記憶部に計測した消費電力が記憶され、時間帯特定部により時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する。判定部は、頻度部により求められた頻度、および、回数記憶部に記憶された回数を判定式に代入して求めた判定値が閾値以下となる時間帯の有無に基づいて、異常が発生したか否かを判定する。
本発明によれば、異常の誤検出を防止できる。
本発明の実施の形態1に係る異常検出装置の配置を示す図である。 実施の形態1に係る異常検出装置のブロック図である。 RAMおよび記憶部に記憶される内容を示す図である。 記憶部に記憶される内容を示す図である。 累積処理を示すフローチャートである。 異常検出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る異常検出装置のブロック図である。 更新式、判定式、記憶部に記憶される内容を示す図である。 実施の形態2に係る異常検出装置で実行される累積処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る異常検出装置で実行される異常検出処理を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る異常検出装置1を、図1〜6を参照して説明する。
異常検出装置1は、屋内に配置される例えばエアコン、電子レンジ、冷蔵庫、或いはヒータ付き便座等の電気機器100で使用された消費電力量から、居住者に突発的に発生した異常を検出する。
異常検出装置1は、図1に示す通り、例えば、屋内供給線60を介して送電された電力会社からの電力を、屋内配線80を用いて分配する分電盤70に内蔵される。分電盤70により分配された電力は、屋内配線80に接続されたコンセント90を介して、電気機器100へ供給される。
異常検出装置1は、図2に示すように、演算部10と、記憶部20と、PTセンサ31と、CTセンサ32と、A/Dコンバータ33と、入力部34と、表示部35と、インターフェイス36と、バスラインBLと、を備えている。
演算部10は、異常検出装置1の制御を行うと共に異常の検出に必要となる各種の演算を行う。演算部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only Memory)、RAM(Random Access Memory)および時計を備えている。
CPUは、ROMに格納されたプログラム(例えば、後述する図5〜6に示す処理を実現するプログラム)を実行する。
また、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより、演算部10は、電力計測部11と、暫定最大値部12と、暫定時間帯部13と、累積最大値部14と、累積時間帯部15と、電力量異常判定部16と、時間帯異常判定部17と、の機能を実現する。
電力計測部11は、屋内配線80に印加された線間電圧と屋内配線80を流れる電流とから、電気機器100の消費電力を定期的(本実施の形態では、1秒毎)に計測し、計測した消費電力を、計測タイミング、具体的には、計測時刻と対応付けてRAMに記憶する。計測時刻は、演算部10が備える時計により計時される。
電力計測部11によりRAMに記憶される情報は、例えば、図3に記載の「計測データ」に示すようになる。即ち、RAMに記憶される情報は、定期的に計測された消費電力と計測時刻とが対応付けられた情報である。本実施の形態では、電力計測部11は、図3に記載の「計測データ」のように、計測した消費電力を、1分間毎に、更には、計測した消費電力の24時間分を一組として(24時間毎に)、RAMに記憶する。
また、電力測定部11は、計測開始から1分間が経過すると、その1分間に属する計測時刻の消費電力をRAMから読み出し、読み出した消費電力の平均値を算出することで、消費電力量を求める。また、電力測定部11は、読み出した消費電力に対応付けられている計測時刻から計測時間帯を算出する。その後、電力計測部11は、求めた消費電力量と計測時間帯とを対応付けて電力量記憶部21に記憶する。
電力計測部11により電力量記憶部21に記憶される情報は、例えば、図3に記載の「消費電力量」に示すようになる。即ち、電力量記憶部21に記憶される情報は、消費電力量と計測時間帯とが対応付けられた情報である。本実施の形態では、電力計測部11は、図3に記載の「消費電力量」のように、消費電力量を、計測時間帯毎に、更には、24時間分の消費電力量を一組として(24時間毎に区分し)、RAMに記憶する。
加えて、電力計測部11は、RAMから読み出した消費電力から最大値を検索することで、1分間に属する計測時刻における消費電力のうちの最大値を求め、この最大値を、事前に算出した計測時間帯に対応付けて最大値記憶部22に記憶する。
電力計測部11により最大値記憶部22に記憶される情報は、例えば、図3に記載の「最大値」に示すようになる。即ち、最大値記憶部22に記憶される情報は、1分間における最大値と計測時間帯とが対応付けられた情報である。本実施の形態では、電力計測部11は、図3に記載の「最大値」に示すように、最大値を、計測時間帯毎に、更には、消費電力の最大値の24時間分を一組として(24時間毎に)、RAMに記憶する。
本実施の形態では、電力計測部11は、消費電力、消費電力量および最大値のRAMへの記憶を、1分間が経過する度に、異常検出装置1の電源オンされている間中、繰り返し行う。
なお、屋内配線80に印加された電圧はPTセンサ31により計測され、屋内配線80を流れる電流は、CTセンサ32により計測される。
暫定最大値部12は、計測開始後24時間が経過すると、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過すると、最新の24時間分の計測時間帯毎の消費電力量を電力量記憶部21から読み出し、読み出した消費電力量から最小値を検索する。そして、暫定最大値部12は、検索した消費電力量と対応付けられている計測時間帯を特定することで、消費電力量が最小値を示す計測時間帯を特定する。
その後、暫定最大値部12は、求めた時間帯(消費電力量が最小値を示す計測時間帯)と一致する計測時間帯を最大値記憶部22から検索し、検索した計測時間帯と対応付けられた最大値を、最大値記憶部22から読み出す。これにより、暫定最大値部12は、消費電力量が最小値を示す計測時間帯での消費電力の最大値を求める。その後、暫定最大値部12は、求めた最大値を、暫定最大値として、暫定最大値記憶部23に記憶する。
上述の通り、暫定最大値部12により求められた暫定最大値は、消費電力量が最小値を示す計測時間帯での最大の消費電力である。よって、暫定最大値は、居住者が電気機器100を使用しておらず、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作していない場合の最大の消費電力(例えば、電気機器100が待機状態である場合の最大の消費電力)と推定できる。
暫定最大値部12は、上述の動作を、24時間が経過する度に30日間、繰り返し行う。
暫定最大値部12により暫定最大値記憶部23に記憶される暫定最大値は、例えば、図4に記載の「暫定最大値」に示すようになる。なお、図4に記載の「暫定最大値」は、RAMに記憶された計測データが図3に示すものであった場合を想定している。よって、暫定最大値部12により暫定最大値記憶部23に記憶される暫定最大値は、消費電力量が最小値となる計測時間帯(0時1分帯)と対応付けられて最大値記憶部22に記憶されている8Wとなる。
暫定時間帯部13は、計測開始後から24時間が経過すると、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過すると、暫定最大値記憶部23から暫定最大値を読み出し、読み出した暫定最大値を超える消費電力量を、電力量記憶部21に記憶された消費電力量から検索する。そして、暫定時間帯部13は、検索した消費電力量に対応付けられている計測時間帯を、電力量記憶部21から読み出す。これにより、暫定時間帯部13は、暫定最大値を超える消費電力量を示す計測時間帯を特定する。
その後、暫定時間帯部13は、特定した計測時間帯を、暫定時間帯として、暫定時間帯記憶部24に記憶する。
上述した通り、暫定時間帯部13は、暫定最大値を超える消費電力量を示す計測時間帯を特定する。ここで、暫定最大値は、居住者が電気機器100を使用しておらず、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作していない場合の最大の消費電力と推定できる。よって、暫定最大値を超える消費電力量を示すとして暫定時間帯部13により特定された計測時間帯は、居住者が電気機器100を使用しておらず、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作していない時間帯を除いた時間帯、言い換えれば、居住者が電気機器100を使用している時間帯、不定期に動作する電気機器100が動作している時間帯、或いは居住者が電気機器100を使用しており、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作している時間帯とすることができる。
暫定時間帯部13は、上述の動作を、24時間が経過する度に30日間、繰り返し行う。
暫定時間帯部13により暫定時間帯記憶部24に記憶される暫定時間帯は、例えば、図4に記載の「暫定時間帯」に示すようになる。なお、図4に記載の「暫定時間帯」は、RAMに記憶された計測データが図3に示すものであった場合を想定している。よって、暫定時間帯記憶部24に記憶される暫定時間帯は、暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値である8Wを超える消費電力量に対応付けられて電力量記憶部21に記憶されている計測時間帯、つまり、4時0分帯〜0時59分帯(4時0分を始期とし、23時を回り、1時0分になる直前を終期とする時間帯)となる。言い換えれば、暫定時間帯記憶部24に記憶される暫定時間帯は、暫定最大値である8W以下である消費電力量に対応付けられている1時0分帯〜3時59分帯を除いた時間帯となる。
なお、暫定時間帯記憶部24に記憶される暫定時間帯は、時間帯を表現する情報に限られない。例えば、暫定時間帯記憶部24を計測時間毎に0または1を示すフラグとし、暫定時間帯部13は、例えば、特定した計測時間帯に対応するフラグを1とし、特定しない計測時間帯に対応するフラグを0とすることで、特定した計測時間帯を記憶させても良い。この場合、特定した計測時間帯を2値からなる情報として記憶することができるので、情報量の増大を抑制することができる。
累積最大値部14は、計測開始後から24時間が経過すると、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過すると、暫定最大値部12が新たに求めた暫定最大値(新たに暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値))と、これまでに暫定最大値部12で求められた暫定最大値のうちで最も大きかったもの(累積最大値記憶部25に既に記憶されている累積最大値)とを比較し、新たに求められた暫定最大値がこれまで最も大きかったものを超えた場合に、新たに求められた暫定最大値を、累積最大値記憶部25に記憶する。即ち、累積最大値部14は、累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値を更新する。
本実施の形態では、累積最大値部14は、上述の動作を、24時間が経過する度に30日間、繰り返し行う。
累積最大値部14により累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値は、例えば、図4に記載の「累積最大値」に示すようになる。なお、図4に記載の「累積最大値」は、RAMに記憶された計測データが図3に示すものであった場合であり(新たに暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値が8Wであった場合であり)、且つ、更新前の累積最大値が7.9Wであった場合を想定している。よって、累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値は、新たに暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値である8Wとなる。
累積時間帯部15は、計測開始後から24時間が経過すると、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過すると、暫定時間帯部13が新たに特定した暫定時間帯(新たに暫定時間帯記憶部24に記憶された暫定時間帯)を、これまでに暫定時間帯部13で求められた暫定時間帯(累積時間帯記憶部26に既に記憶されている累積時間帯)を保持した上で、累積時間帯記憶部26に記憶する。具体的には、累積時間帯部15は、暫定時間帯部13が新たに特定した暫定時間帯(新たに暫定時間帯記憶部24に記憶された暫定時間帯)と、これまでに暫定時間帯部13で求められた暫定時間帯(累積時間帯記憶部26に既に記憶されている累積時間帯)との論理積を求め、求めた論理積を、累積時間帯記憶部26に記憶する。このように論理積を求めることで、累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯を、不定期に動作する電気機器100のみが動作している時間帯や電気機器100が待機状態である時間帯を除いた時間帯に、言い換えれば、居住者が電気機器100を使用している時間帯、および、居住者が電気機器100を使用しており、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作している時間帯にすることができる。
本実施の形態では、累積時間帯部15は、上述の動作を、24時間が経過する度に30日間、繰り返し行う。
累積時間帯部15により累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯は、例えば、図4に記載の「累積時間帯」に示すようになる。なお、図4に記載の「累積時間帯」は、RAMに記憶された計測データが図3に示すものであった場合であり(詳細には、新たに暫定時間帯記憶部24に記憶された暫定時間帯が4時0分帯〜0時59分帯であった場合であり)、且つ、累積時間帯記憶部26に既に記憶されている累積時間帯が4時0分帯〜23時59分帯であった場合を想定している。よって、累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯は、4時0分帯〜23時59分帯となる。
なお、累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯は、時間帯を表現する情報に限られない。例えば、累積時間帯記憶部26を計測時間毎に0または1を示すフラグとし、累積時間帯部15は、例えば、特定した計測時間帯に対応するフラグを1とし、特定しない計測時間帯に対応するフラグを0とすることで、特定した計測時間帯を記憶させても良い。この場合、特定した計測時間帯を2値からなる情報として記憶することができるので、情報量の増大を抑制することができる。
電力量異常判定部16は、累積最大値記憶部25および累積時間帯記憶部26の記憶内容の更新(居住者の生活パターンの反映)が完了し、その後、異常判定の実行が居住者等のユーザにより指示されて、電力計測部11による消費電力の計測が行われると、累積最大値記憶部25に記憶された累積最大値を基準値とし、この累積最大値と、電力量記憶部21に記憶された消費電力量とを比較し、累積最大値を超えない消費電力量(言い換えれば、累積最大値以下となる消費電力量)を電力量記憶部21から検索する。その後、電力量異常判定部16は、検索した累積最大値以下となる消費電力量に対応付けて記憶されている計測時間帯を電力量記憶部21から特定し、暫定時間帯記憶部24に記憶する。
ここで、電力量異常判定部16は、累積最大値以下となる消費電力量を検索できなかった場合、異常と判定する。これは、普段ならば累積最大値以下となる消費電力量となる時間帯が24時間以内に存在するにも関わらず、これが検索されないことから、居住者が行動不能に陥り、例えば電灯等の電気機器100の使用を停止できない可能性があることによる。
なお、本実施の形態の異常検出装置1では、累積最大値記憶部25および累積時間帯記憶部26の記憶内容の更新(居住者の生活パターンの反映)が完了するまでの期間を、電力計測部11による計測開始後から30日間としている。
時間帯異常判定部17は、電力量異常判定部16によって累積最大値以下となる消費電力量となる計測時間帯が特定され、特定された計測時間帯が暫定時間帯記憶部24に記憶されると、記憶された計測時間帯を除く時間帯、即ち、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯と、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯とを比較する。そして、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯が、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯に内包(包含)されている場合、時間帯異常判定部17は、異常と判定する。これは、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯であるにも関わらず、その時間帯に、累積最大値以下の消費電力量となっていることから、居住者が行動不能に陥り、例えば電灯等の電気機器100の使用ができない可能性があることによる。
記憶部20は、例えばフラッシュメモリである。記憶部20は、電力量記憶部21と、最大値記憶部22と、暫定最大値記憶部23と、暫定時間帯記憶部24と、累積最大値記憶部25と、累積時間帯記憶部26と、を備えている。
電力量記憶部21は、消費電力量と計測時間帯とが電力計測部11によって対応付けられた情報を、電力計測部11による計測開始から24時間分、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過した後の24時間分、即ち、1日分、記憶する(図3に記載の「消費電力量」参照)。
最大値記憶部22は、消費電力の最大値と計測時間帯とが電力計測部11によって対応付けられた情報を、電力計測部11による計測開始から24時間分、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過した後の24時間分、即ち、1日分、記憶する(図3に記載の「最大値」参照)。
暫定最大値記憶部23は、電力計測部11による計測開始から24時間分、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過した後の24時間分の、消費電力量が最低値を示す計測時間帯における消費電力の最大値、即ち、暫定最大値を記憶する(図4記載の「暫定最大値」参照)。この最大値は、暫定最大値部12により求められる。
暫定時間帯記憶部24は、電力計測部11による計測開始から24時間分、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過した後の24時間分の、暫定最大値を超える消費電力量を示す計測時間帯、即ち、暫定時間帯を記憶する(図4に記載の「暫定時間帯」参照)。この計測時間帯は、暫定時間帯部13により求められる。
累積最大値記憶部25は、累積最大値部14により求められた累積最大値、即ち、暫定最大値部12が30日間に求めた暫定最大値のうちで最も大きい暫定最大値を記憶する。
累積時間帯記憶部26は、累積時間帯部15により特定された累積時間帯、即ち、暫定時間帯部13が30日間に1度でも特定した計測時間帯を記憶する。
PTセンサ31は、屋内配線80に印加された線間電圧を計測する。PTセンサ31の入力端子の一端は、屋内配線80の一方に接続され、PTセンサ31の入力端子の他端は、屋内配線80の他方に接続されている。PTセンサ31は計測した電圧値(アナログ値)をA/Dコンバータ33へ出力する。
CTセンサ32は、屋内配線80を流れる電流を計測する。CTセンサ32は、屋内配線80の一方に直列に接続されている。CTセンサ32は計測した電流値(アナログ値)をA/Dコンバータ33へ出力する。
A/Dコンバータ33は、アナログ−デジタルコンバータであり、PTセンサ31から出力された電圧値(アナログ値)或いはCTセンサ32から出力された電流値(アナログ値)をデジタル値に変換して、バスラインBLへ出力する。
A/Dコンバータ33からバスラインBL出力されたデジタルの電圧値および電流値を用いて、電力計測部11は、電気機器100で使用された消費電力量を計測する。
入力部34は、例えば、押しボタン式スイッチである。入力部34は、累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値および累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯の更新を指示するユーザによる操作や異常判定の実行を指示するユーザによる操作を受け付ける。
表示部35は、例えば液晶ディスプレイである。表示部35には、異常を報知する画面等が表示される。
インターフェイス36は、例えば、警備会社に設置されたコンピュータ等の外部装置との通信を媒介する。
バスラインBLは、演算部10と、記憶部20と、A/Dコンバータ33と、入力部34と、表示部35と、インターフェイス36と、を相互に接続する。
上述した異常検出装置1で実行される累積処理を、図5を参照して説明する。累積処理は、累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値および累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯に、居住者の生活パターン(居住者による電気機器100の使用パターン)を反映させる処理である。累積処理は、実行を命令するユーザによる入力部34の操作が行われた場合に開始される。
なお、累積処理は、異常検出装置1を新たに分電盤70に設置した場合や、電気機器100を新たに屋内に設置した場合等に実行されるものである。
累積処理では、まず、演算部10(電力計測部11)は、RTセンサ31により計測された屋内配線80に印加された線間電圧と、CTセンサ32により計測された屋内配線80を流れる電流とから、電気機器100で消費されている消費電力を計測し、計測した消費電力を、計測時刻と対応付けてRAMに記憶する(ステップS1)。
その後、演算部10(電力計測部11)は、計測期間が経過したか否か、具体的には、1分間の計測が完了したか否かを、RAMに記憶された最新の計測時刻を取得することで判定する(ステップS2)。演算部10(電力計測部11)は、計測期間が経過していないと判定すると(ステップS2:No)、ステップS1へ戻る。
一方、演算部10(電力計測部11)は、1分間の計測が完了したと判定すると(ステップS2:Yes)、ステップS3を実行する。即ち、演算部10(電力計測部11)は、1分間の消費電力をRAMから読み出し、読み出した消費電力の平均値を算出することで、消費電力量を求める。また、演算部10(電力計測部11)は、読み出した消費電力に対応付けられている計測時刻から計測時間帯を算出する。その後、演算部10(電力計測部11)は、求めた消費電力量と計測時間帯とを対応付けて電力量記憶部21に記憶する。
なお、電力計測部11により電力量記憶部21に記憶される情報は、例えば、図3に記載の「消費電力量」に示すものとなる。
ステップS3の実行後、演算部10(電力計測部11)は、ステップS4を実行する。即ち、演算部10(電力計測部11)は、ステップS3でRAMから読み出した消費電力(1分間に計測された消費電力)の中から最大値を検索することで、1分間における消費電力の最大値を求め、この最大値を、ステップS3で算出した計測時間帯に対応付けて最大値記憶部22に記憶する。
ここで、電力計測部11により最大値記憶部22に記憶される情報は、例えば、図3に記載の「最大値」に示すものとなる。
ステップS4の実行後、演算部10(電力計測部11)は、設定期間が経過したか否かを、具体的には、電力計測部11による計測開始から24時間、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過したか否かを、RAMに記憶された計測時刻を取得することで判定する(ステップS5)。演算部10(電力計測部11)は、設定期間が経過していないと判定すると(ステップS5:No)、ステップS1へ戻る。
一方、演算部10(電力計測部11)は、設定期間が経過したと判定すると(ステップS5:Yes)、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、演算部10(暫定最大値部12)は、電力量記憶部21から消費電力量を読み出し、読み出した消費電力量のうちの最小値を検索する。そして、演算部10(暫定最大値部12)は、検索した消費電力量と対応付けられている計測時間帯を特定することで、消費電力量が最小値を示す計測時間帯を特定する(ステップS6)。これにより、演算部10(暫定最大値部12)は、消費電力量が最小値を示した計測時間帯を特定する。
その後、演算部10(暫定最大値部12)は、ステップS7を実行する。即ち、演算部10(暫定最大値部12)は、特定した時間帯(消費電力量が最小値を示す計測時間帯)と一致する計測時間帯を最大値記憶部22に記憶された計測時間帯から検索し、検索した計測時間帯と対応付けられた最大値を、最大値記憶部22から読み出す。これにより、暫定最大値部12は、消費電力量が最小値を示す計測時間帯での消費電力の最大値、即ち、暫定最大値を求める。その後、暫定最大値部12は、求めた最大値(暫定最大値)を、暫定最大値記憶部23に記憶する。
ここで、暫定最大値部12により暫定最大値記憶部23に記憶される暫定最大値は、例えば、図4に記載の「暫定最大値」に示すものとなる。
その後、演算部10(暫定時間帯部13)は、ステップS8を実行する。即ち、演算部10(暫定時間帯部13)は、暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値を読み出し、読み出した暫定最大値を基準とし、この累積最大値を超える消費電力量を、電力量記憶部21に記憶された消費電力量から検索する。そして、演算部10(暫定時間帯部13)は、検索した消費電力量に対応付けられている計測時間帯を、電力量記憶部21から読み出す。これにより、演算部10(暫定時間帯部13)は、暫定最大値を超える消費電力量を示す計測時間帯、即ち、暫定時間帯を特定する。つまり、演算部10(暫定時間帯部13)は、居住者が電気機器100を使用している時間帯、不定期に動作する電気機器100が動作している時間帯、或いは居住者が電気機器100を使用しており、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作している時間帯を特定する。その後、演算部10(暫定時間帯部13)は、特定した計測時間帯(暫定時間帯)を、暫定時間帯記憶部24に記憶する。
ここで、暫定時間帯部13により暫定時間帯記憶部24に記憶される時間帯は、例えば、図4に記載の「暫定時間帯」に示すようになる。
その後、演算部10(累積最大値部14)は、ステップS9を実行する。即ち、演算部10(累積最大値部14)は、暫定最大値部12が新たに求めた暫定最大値(新たに暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値))と、これまでに暫定最大値部12で求められた暫定最大値の最大(累積最大値記憶部25に既に記憶されている累積最大値)とを比較し、新たに求められた暫定最大値がこれまで最も大きかったものを超えた場合に、新たに求められた暫定最大値を、累積最大値記憶部25に記憶する。即ち、累積最大値部14は、最も大きい暫定最大値に累積最大値を更新する。
ここで、累積最大値部14により累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値は、例えば、図4に記載の「累積最大値」に示すようになる。
そして、演算部10(累積時間帯部15)は、ステップS10を実行する。即ち、演算部10(累積時間帯部15)は、暫定時間帯部13が新たに特定した暫定時間帯(新たに暫定時間帯記憶部24に記憶された暫定時間帯)を、これまでに暫定時間帯部13で求められた暫定時間帯(累積時間帯記憶部26に既に記憶されている累積時間帯)を保持した上で、累積時間帯記憶部26に記憶する。具体的には、演算部10(累積時間帯部15)は、暫定時間帯部13が新たに特定した暫定時間帯(新たに暫定時間帯記憶部24に記憶された暫定時間帯)と、これまでに暫定時間帯部13で求められた暫定時間帯(累積時間帯記憶部26に既に記憶されている累積時間帯)との論理積を求め、求めた論理積を、累積時間帯記憶部26に記憶する。
ここで、累積時間帯部15により累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯は、例えば、図4に記載の「累積時間帯」に示すものとなる。
その後、演算部10(CPU)は、累積期間が経過したか否かを、具体的には、累積処理を開始して30日間が経過したか否かを、一組となってRAMに記憶された計測データの組数から判定する(ステップS11)。演算部10(CPU)は、累積期間が経過していないと判定すると(ステップS11:No)、ステップS1へ戻る。一方、演算部10(CPU)は、累積期間が経過したと判定すると(ステップS11:Yes)、累積処理を終了する。
このように、累積期間中、累積最大値記憶部25に記憶される累積最大値の更新および累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯の更新を行うことで、累積最大値および累積時間帯を居住者の生活パターン(居住者による電気機器100の使用パターン)を反映させたものとすることができる。
次に、異常検出装置1で実行される異常検出処理を、図6を参照して説明する。異常検出処理は、電力計測部11によって電力量記憶部21に記憶された消費電力量(図3に記載の「消費電力量」参照)から、居住者に異常が発生した可能性があるか否かを判定する処理である。異常検出処理は、実行を命令するユーザによる入力部34の操作が行われた場合に実行開始され、その後、所定時間毎(例えば、30分毎)に繰り返し実行される。
異常検出処理では、まず、演算部10(電力計測部11)は、電力量記憶部21に既に消費電力量が記憶されているか否かを判定する(ステップS21)。なお、異常検出処理においては、電力量記憶部21に記憶された消費電力量は、設定期間が経過する度に、具体的には、ステップS21による計測開始から24時間が経過すると、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過すると、クリアされる。
演算部10(電力計測部11)は、電力量記憶部21のクリアから1分間が経過しておらず、電力量記憶部21に消費電力量が記憶されていないと判定すると(ステップS21:No)、RTセンサ31により計測された屋内配線80に印加された線間電圧と、CTセンサ32により計測された屋内配線80を流れる電流とから、電気機器100で使用されている消費電力を計測し、計測した消費電力を、計測時刻と対応付けてRAMに記憶する(ステップS23)。
一方、演算部10(電力計測部11)は、電力量記憶部21に既に消費電力量が記憶されていると判定すると(ステップS21:Yes)、消費電力量に対応付けられて電力量記憶部21に記憶されている計測時間帯が累積時間帯記憶部26に記憶された時間帯であるか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22で、演算部10(電力計測部11)は、消費電力量に対応付けられて電力量記憶部21に記憶されている計測時間帯が累積時間帯記憶部26に記憶された時間帯ではないと判定すると(ステップS22:No)、ステップS23へ移行し、電気機器100で使用されている消費電力を計測し、計測した消費電力を、計測時刻と対応付けてRAMに記憶する。
このように、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯以外の計測時間帯における消費電力を、言い換えれば、普段ならば累積最大値以下となる消費電力量を示す時間帯における消費電力を計測してRAMに記憶することで、演算部10(電力計測部11)は、普段ならば累積最大値以下となる消費電力量を示す時間帯であるにも関わらず、その時間帯に、累積最大値を超えた消費電力量となっている状態を、後の処理において検出することを可能としている。
ステップS23の実行後、演算部10(電力計測部11)は、計測期間が経過したか否か、具体的には、1分間の計測が完了したか否かを、RAMに記憶された計測時刻を取得することで判定する(ステップS24)。演算部10(電力計測部11)は、計測期間が経過していないと判定すると(ステップS24:No)、ステップS21へ戻る。
一方、演算部10(電力計測部11)は、計測期間が経過したと判定すると(ステップS24:Yes)、ステップS25を実行する。即ち、演算部10(電力計測部11)は、1分間に計測された消費電力をRAMから読み出し、読み出した消費電力の平均値を算出することで、消費電力量を求める。また、演算部10(電力計測部11)は、読み出した消費電力に対応付けられている計測時刻から計測時間帯を算出する。その後、演算部10(電力計測部11)は、求めた消費電力量と計測時間帯とを対応付けて電力量記憶部21に記憶する。
なお、電力計測部11により電力量記憶部21に記憶される情報は、例えば、図3に記載の「消費電力量」に示すものとなる。
ステップS25の実行後、演算部10(電力計測部11)は、設定期間が経過したか否かを、具体的には、ステップS21による計測開始から24時間が経過したか、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過したか否かを、RAMに記憶された計測時刻を取得することで判定する(ステップS26)。このステップS26は、ステップS22でYesと演算部10(電力計測部11)で判定された場合、具体的には、消費電力量に対応付けられて電力量記憶部21に記憶されている計測時間帯が累積時間帯記憶部26に記憶された計測時間帯であると演算部10(電力計測部11)で判定された場合にも実行される。
ステップS26で、演算部10(電力計測部11)は、設定期間が経過していないと判定すると(ステップS26:No)、ステップS1へ戻る。
一方、演算部10(電力計測部11)は、設定期間が経過したと判定すると(ステップS26:Yes)、ステップS27へ移行する。
ステップS27では、演算部10(電力量異常判定部16)は、次の処理を実行する。即ち、演算部10(電力量異常判定部16)は、累積最大値記憶部25に記憶された累積最大値と、電力量記憶部21に記憶される消費電力量とを比較し、累積最大値を超える消費電力量を電力量記憶部21から検索する。
その後、演算部10(電力量異常判定部16)は、累積最大値以下の消費電力量が検索されたか否かを判定する(ステップS28)。累積最大値以下の消費電力量が検索できないと判定した場合、即ち、累積最大値以下の消費電力量を示す計測時間帯が電力量記憶部21に記憶されていない場合(ステップS28:No)、演算部10(電力量異常判定部16)は、普段ならば累積最大値以下の消費電力量となる時間帯が24時間以内に存在するにも関わらず、これが検索されないことから、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用を停止ができない可能性があるとして、表示部35に異常を報知する画面を表示する(ステップS31)。その後、演算部10(電力量異常判定部16)は、異常検出処理を終了する。
なお、ステップS31による異常の報知は、報知終了の指示が入力部34を介してユーザにより行われるまで継続される。また、ステップS31では、インターフェイス36を介して外部の装置(例えば、警備会社に設置されたコンピュータ)へ信号を送信可能である場合、異常を示す信号を外部の装置へ送ってもよい。
なお、上述のように、ステップS31が実行されると直ちに異常を示す信号を外部の装置へ送る構成以外にも、ステップS31が実行されると、外部の装置に異常を示す信号を送信するか否かの選択を促す画面を表示部35に表示し、ユーザによる入力部34の操作により、信号送信が指示された場合に、異常を示す信号を外部の装置へ送信する構成としてもよい。更には、ユーザによる入力部34の操作により信号の送信不要が指示された場合、居住者の生活パターンを反映させるために、演算部10(電力量異常判定部16)は、その時間帯に対応する累積時間帯を、累積時間帯記憶部26から削除する構成としてもよい。
一方、累積最大値以下の消費電力量が検索できた場合(ステップS28:Yes)、演算部10(電力量異常判定部16)は、検索した消費電力量に対応付けて記憶されている計測時間帯を電力量記憶部21から特定し、暫定時間帯記憶部24に記憶する(ステップS29)。
その後、演算部10(時間帯異常判定部17)は、ステップS30を実行する。即ち、演算部10(時間帯異常判定部17)は、暫定時間帯記憶部24に記憶された計測時間帯を除く時間帯、即ち、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯と、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯とを比較する。そして、演算部10(時間帯異常判定部17)は、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯が、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯に内包(包含)されているか否かを判定する(ステップS30)。
演算部10(時間帯異常判定部17)は、内包されていると判定すると(ステップS30:Yes)、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯であるにも関わらず、その時間帯に、累積最大値以下となる消費電力量となっていることから、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用ができない可能性があるとして、ステップS31を実行する。
このステップS31の実行時にも、前述の通り、外部の装置に異常を示す信号を送信するか否かの選択を促す画面を表示部35に表示し、ユーザによる入力部34の操作により、信号送信が指示された場合に、異常を示す信号を外部の装置へ送信する構成としてもよい。更に、ユーザによる入力部34の操作により信号の送信不要が指示された場合、居住者の生活パターンを反映させるために、演算部10(時間帯異常判定部17)は、暫定時間帯記憶部24に記憶された計測時間帯を除く時間帯のうち、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯と一致しなかった計測時間帯を、累積時間帯記憶部26に記憶させる構成としてもよい。
演算部10(時間帯異常判定部17)は、内包されていないと判定すると(ステップS30:No)、累積最大値を超える消費電力量となる時間帯になると、普段通り、消費電力量が累積最大値を超えていることから、異常はないとして、異常検出処理を終了する。
上述した通り、実施の形態に係る異常検出装置1は、累積最大値記憶部25に記憶された累積最大値と、電力量記憶部21に記憶される消費電力量とを比較し、累積最大値以下となる消費電力量を電力量記憶部21から検索する。このとき、累積最大値以下となる消費電力量が検索できなければ、異常検出装置1は、普段ならば累積最大値以下の消費電力量となる時間帯が24時間以内に存在するにも関わらず、これが検索されないことから、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用を停止できない可能性があるとして、異常と判定する。
また、異常検出装置1は、累積最大値以下となる消費電力量を電力量記憶部21から検索できた場合、検索した消費電力量に対応付けて記憶されている計測時間帯を特定し、特定した計測時間帯を除く時間帯、即ち、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯と、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯とを比較する。そして、異常検出装置1は、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯が、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯に内包(包含)されていると判定すると、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯であるにも関わらず、その時間帯に、累積最大値以下の消費電力量となっていることから、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用ができない可能性があるとして、異常と判定する。
ここで、異常検出装置1で使用する累積最大値は、居住者が電気機器100を使用しておらず、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作していない場合の最大の消費電力(暫定最大値)を累積した値である。よって、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯および累積時間帯は、居住者が電気機器100を使用しておらず、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作していない時間帯を除いた時間帯、即ち、居住者が電気機器100を使用している時間帯、不定期に動作する電気機器100が動作している時間帯、或いは居住者が電気機器100を使用しており、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作している時間帯とすることができる。このように、何らかの電気機器100が使用されている或いは動作している時間帯を特定することによって、居住者が電気機器100を使用していない時を精度良く検出することができる。この結果、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯であるにも関わらず、その時間帯に、累積最大値以下の消費電力量となっていることを、精度良く検出することができる。従って、異常検出装置1は、異常の誤検出を防止できる。
また、異常検出装置1で、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯と比較される、累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯は、暫定時間帯部13が新たに特定した暫定時間帯(新たに暫定時間帯記憶部24に記憶された暫定時間帯)と、これまでに暫定時間帯部13で求められた暫定時間帯(累積時間帯記憶部26に既に記憶されている累積時間帯)との論理積である。このように論理積を求めることで、異常検出装置1は、累積時間帯記憶部26に記憶される累積時間帯を、不定期に動作する電気機器100のみが動作している時間帯や電気機器100が待機状態である時間帯を除いた時間帯に、言い換えれば、居住者が電気機器100を使用している時間帯、および、居住者が電気機器100を使用しており、且つ、不定期に動作する電気機器100も動作している時間帯にすることができる。よって、異常検出装置1は、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯であるにも関わらず、その時間帯に、累積最大値以下の消費電力量となっていることを、精度良く検出することができる。従って、異常検出装置1は、異常の誤検出を防止できる。
更に、異常検出装置1で使用される累積最大値は、暫定最大値部12が累積期間となる30日間に求めた暫定最大値のうちで最も大きい暫定最大値であり、異常検出装置1で使用される累積時間帯は、暫定時間帯部13が30日間に1度でも特定した計測時間帯である。つまり、累積最大値および累積時間帯は、30日間の変動を反映している。これにより、不定期に動作することから消費電力量の変動が不規則となる電気機器(例えば、冷蔵庫やヒータ付き便座等)が配置されていても、これらの消費電力量の変動を、累積最大値および累積時間帯に、反映させることができる。よって、異常検出装置1は、不定期に動作する電気機器が屋内で使用されていても、特定された累積時間帯と、居住者による電気機器の使用パターンとのずれの発生を防止することからも、異常の誤検出を防止できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る異常検出装置2を、図7〜10を参照して説明する。異常検出装置2は、実施の形態1に係る異常検出装置1の構成および処理の一部を変更したものである。よって、異常検出装置2では、異常検出装置1と同一の構成・同一の動作(処理)については同一の番号を付して、その説明を省略する。
異常検出装置2は、異常検出装置1の演算部10で実現した累積時間帯部15を取り除き、累積頻度部18を演算部10で実現している。
累積頻度部18は、累積頻度記憶部27に記憶されている計測時間毎の頻度を更新する。累積頻度記憶部27に記憶されている計測時間毎の頻度は、累積期間、即ち、計測開始して30日のうちに、暫定時間帯記憶部24に計測時間帯が記憶された頻度、即ち、暫定最大値以下となる消費電力量を示した頻度を、計測時間毎に記録したものである。
具体的には、累積頻度記憶部27に記憶されている計測時間毎の頻度は、図8(a)に示す通りとなる。頻度は、0〜1の自然数となる。頻度の値が大きいほど、暫定最大値以下の消費電力量を示す頻度が多いことを示している。なお、図8(a)に示す計測時間帯は、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯(図3参照)に対応する。
累積頻度記憶部27に記憶されている計測時間毎の頻度は、累積頻度部18により、次のようにして更新される。即ち、累積頻度部18は、累積頻度記憶部27に既に記憶される計測時間毎の頻度と、設定期間(電力計測部11による計測開始から24時間、或いは、前回の24時間の経過から更に24時間が経過した後の24時間)を満たした回数と、暫定時間帯記憶部24に記憶されている計測時間帯と、図8(b)に示す更新式とから、累積頻度記憶部27に記憶されている計測時間毎の頻度を更新する。
具体的には、累積頻度部18は、累積頻度記憶部27に既に記憶されている任意の時間帯(例えば、1時帯)における頻度を取得し、これを、図8(b)に示す更新式にある「更新前の計測時間帯における頻度」に代入する。
また、累積頻度部18は、一組となってRAMに記憶された計測データの組数から、設定期間を満たした回数を特定し、その回数を、更新式にある「設定期間となった回数A」に代入する。
また、累積頻度部18は、暫定時間帯記憶部24に記憶されている計測時間帯(暫定最大値以下となる消費電力量を示す計測時間帯)を取得し、累積頻度記憶部27から既に取得している頻度に対応する時間帯(例えば、0時1分帯)と一致する計測時間帯が暫定時間帯記憶部24に記憶されているか否かを判定する。そして、累積頻度部18は、一致する時間帯が記憶されていれば、更新式にある「2値B」に「1」を代入し、一致する時間帯が記憶されていなければ、更新式にある「2値B」に「0(ゼロ)」を代入する。
このようにして、累積頻度部18は、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯で、更新式にある「更新後の計測時間帯における頻度」を算出し、算出した頻度を、累積頻度記憶部27に記憶して、頻度を更新する。
図7に示す異常検出装置2は、異常検出装置1の記憶部20にあった累積時間帯記憶部26を取り除き、累積頻度記憶部27および回数カウンタ28を追加している。
累積頻度記憶部27は、前述の通り、累積頻度部18が算出した更新後の計測時間帯における頻度(図8(a)参照)を記憶する。
回数カウンタ28は、消費電力量が暫定最大値以下となった回数を電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯毎に記憶する。具体的には、回数カウンタ28は、図8(c)に示すように、消費電力量が暫定最大値以下となった回数を記憶するカウンタを、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯毎に備えている。ここで、図8(c)に示すカウント値は、消費電力量が暫定最大値以下となった回数に対応し、図8(c)に示す計測時間帯は、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯に対応する。
回数カウンタ28のカウントアップは、時間帯異常判定部17により行われる。
時間帯異常判定部17は、消費電力量が暫定最大値以下となった時間帯を暫定時間帯記憶部24から取得し、取得した時間帯に対応するカウンタを1つカウントアップする。一方、時間帯異常判定部17は、暫定時間帯記憶部24に記憶されていなかった時間帯に対応するカウンタについては、カウントアップしない。
加えて、時間帯異常判定部17は、累積頻度記憶部27に記憶された計測時間帯毎の頻度(図8(a)参照)と回数カウンタ28に記憶された計測時間毎のカウント値(図8(c)参照)とを、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯毎に、図8(d)に示す判定式に代入することで、異常が発生したか否かの判定に用いる判定値Sを、計測時間毎に求める。そして、時間帯異常判定部17は、判定値Sが予め定められた閾値以下となる時間帯が1つでもあるか否かで、異常であるか否かを判定する。
ここで、判定値Sは、図8(d)に示す判定式に示すように、累積頻度記憶部27に記憶された計測時間帯における頻度を基数とし、回数カウンタ28に記憶された計測時間帯におけるカウント値を指数とする関数により求められる。このため、判定値Sは、計測時間帯におけるカウント値が同じであっても、計測時間帯における頻度が小さいほうが、求められる値が小さくなる。つまり、判定値Sは、計測時間帯における頻度が小さくなればなるほど(暫定最大値以下の消費電力量を示す頻度が低くなれば低くなるほど)、少ないカウント値であっても、閾値以下となるように設計されている。これにより、時間帯異常判定部17は、計測時間帯における頻度が小さければ小さいほど、より少ないカウント値で、判定値Sを閾値以下とすることができる。よって、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯となることが多いにも関わらず(普段ならば累積最大値以下になる時間帯となることが少ないにも関わらず)、累積最大値以下になっている異常を、少ない発生回数で検出することができる。従って、異常検出装置2は、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用ができない可能性を、判定値Sを用いない場合と比較して、より早期に検出することができる。
上述した異常検出装置2で実行される累積処理を、図9を参照して説明する。なお、異常検出装置2で実行される累積処理は、実施の形態1の異常検出装置1で実行される累積処理のステップS8をステップS42へ変更し、異常検出装置1で実行されるステップS10をステップS41へ変更したものである。よって、異常検出装置1と同一の処理については同一の符号を付すと共に、その説明を省略する。
ステップS7の実行後、演算部10(暫定時間帯部13)は、ステップS41を実行する。即ち、演算部10(暫定時間帯部13)は、暫定最大値記憶部23に記憶された暫定最大値を読み出し、読み出した暫定最大値を基準とし、この累積最大値以下となる消費電力量を、電力量記憶部21に記憶された消費電力量から検索する。そして、演算部10(暫定時間帯部13)は、検索した消費電力量に対応付けられている計測時間帯を、電力量記憶部21から読み出す。これにより、演算部10(暫定時間帯部13)は、暫定最大値以下となる消費電力量を示す計測時間帯を特定する。つまり、演算部10(暫定時間帯部13)は、居住者が電気機器100を使用していない時間帯を特定する。
その後、演算部10は、ステップS9を実行する。ステップS9の実行の後、演算部10(累積頻度部18)は、累積頻度記憶部27に既に記憶される計測時間毎の頻度と、設定期間を満たした回数と、暫定時間帯記憶部24に記憶されている計測時間帯と、図8(b)に示す更新式とから、累積頻度記憶部27に記憶されている計測時間毎の頻度を更新する(ステップS42)。
具体的には、演算部10(累積頻度部18)は、ステップS42で次の処理を行う。即ち、演算部10(累積頻度部18)は、累積頻度記憶部27に既に記憶されている任意の時間帯(例えば、0時1分帯)における頻度を取得し、これを、更新式にある「更新前の計測時間帯における頻度(図8(b)参照)」に代入する。また、演算部10(累積頻度部18)は、一組となってRAMに記憶された計測データの組数から、設定期間を満たした回数を特定し、その回数を、更新式にある「設定期間となった回数A(図8(b)参照)」に代入する。また、演算部10(累積頻度部18)は、暫定時間帯記憶部24に記憶されている計測時間帯を取得し、累積頻度記憶部27から取得した頻度に対応する時間帯(例えば、1時帯)と一致する計測時間帯が暫定時間帯記憶部24に記憶されているか否かを判定する。そして、演算部10(累積頻度部18)は、一致する時間帯が記憶されていれば、更新式にある「2値B(図8(b)参照)」に「1」を代入し、一致する時間帯が記憶されていなければ、更新式にある「2値B」に「0(ゼロ)」を代入する。演算部10(累積頻度部18)は、これを、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯で繰り返すことで、更新式にある「更新後の計測時間帯における頻度(図8(b)参照)」を算出する。その後、演算部10(累積頻度部18)は、更新後の計測時間帯における頻度を累積頻度記憶部27に記憶する。
ステップS10の実行の後、演算部10(CPU)は、ステップS11の判定を実行し、累積期間が経過したと判定すると、即ち、計測開始して30日が経過したと判定すると(ステップS11:Yes)、累積処理を終了する。
次に、上述した異常検出装置2で実行される異常検出処理を、図10を参照して説明する。なお、異常検出装置2で実行される異常検出処理は、実施の形態1の異常検出装置1で実行される異常検出処理のステップS21、ステップS22およびステップS30を実行せず、ステップS51およびステップS52を追加したものである。よって、異常検出装置1と同一の処理については同一の符号を付すと共に、その説明を省略する。
ステップS29の実行後、演算部10(時間帯異常判定部17)は、ステップS51を実行する。即ち、演算部10(時間帯異常判定部17)は、消費電力量が暫定最大値以下となった時間帯を暫定時間帯記憶部24から取得し、取得した時間帯に対応するカウンタを1つカウントアップする。一方、演算部10(時間帯異常判定部17)は、暫定時間帯記憶部24に記憶されていなかった時間帯に対応するカウンタについては、カウントアップしない。
その後、演算部10(時間帯異常判定部17)は、ステップS52を実行する。即ち、演算部10(時間帯異常判定部17)は、累積頻度記憶部27に記憶された計測時間帯毎の頻度(図8(a)参照)と回数カウンタ28に記憶された計測時間毎のカウント値(図8(c)参照)とを、電力量記憶部21に記憶された全ての時間帯毎に、図8(d)に示す判定式に代入することで、異常が発生したか否かの判定に用いる判定値Sを、計測時間毎に求める。そして、演算部10(時間帯異常判定部17)は、判定値Sが予め定められた閾値以下となる時間帯が1つでもあるか否かで、異常であるか否かを判定する。
演算部10(時間帯異常判定部17)は、判定値Sが全ての時間帯において閾値を越えていると判定すると(ステップS52:No)、異常はないとして、異常検出処理を終了する。
一方、演算部10(時間帯異常判定部17)は、判定値Sが閾値以下となる時間帯が1つでもあると判定すると(ステップS52:Yes)、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯となることが多いにも関わらず(普段ならば累積最大値以下になる時間帯となることが少ないにも関わらず)、累積最大値以下になっていることから、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用ができない可能性があるとして、ステップS31を実行し、異常検出処理を終了する。
ここで、演算部10(時間帯異常判定部17)が求める判定値Sは、前述の通り、計測時間帯における頻度が小さくなればなるほど(暫定最大値以下の消費電力量を示す頻度が低くなれば低くなるほど)、少ないカウント値であっても、閾値以下となるように設計されている(図8(d)参照)。これにより、演算部10(時間帯異常判定部17)は、計測時間帯における頻度が小さければ小さいほど、より少ないカウント値で、判定値Sを閾値以下とすることができる。よって、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯となることが多いにも関わらず(普段ならば累積最大値以下になる時間帯となることが少ないにも関わらず)、累積最大値以下になっていることを、少ない発生回数で検出することができる。従って、異常検出装置2は、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用ができない可能性を、判定値Sを用いない場合と比較して、より早期に検出することができる。
また、実施の形態1の異常検出装置1と同様、暫定最大値部12が累積期間となる30日間に求めた暫定最大値のうちで最も大きい暫定最大値であり、異常検出装置2で使用される累積時間帯は、暫定時間帯部13が30日間に1度でも特定した計測時間帯である。つまり、累積最大値および累積時間帯は、30日間の変動を反映している。これにより、不定期に動作することから消費電力量の変動が不規則となる電気機器(例えば、冷蔵庫やヒータ付き便座等)が配置されていても、これらの消費電力量の変動を、累積最大値および累積時間帯に、反映させることができる。よって、異常検出装置2は、不定期に動作する電気機器が屋内で使用されていても、特定された累積時間帯と、居住者による電気機器の使用パターンとのずれの発生を防止することから、異常の誤検出を防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
例えば、上述した各実施の形態では、24時間(一日)を設定期間とし、30日を累積期間としたが、これに限られるものではない。即ち、累積期間が設定期間以上となる範囲で、設定期間および累積期間を任意に設定してもよい。なお、この場合、当然、設定期間よりも、電力計測部11による電力の計測の繰り返し期間(各実施の形態では1分間)を短くする必要がある。
また、上述した各実施の形態では、累積期間である30日分の変動を、累積最大値および累積時間帯に反映させたが、これに限られるものではない。即ち、累積期間である30日分の変動を、曜日毎に分類し、累積最大値および累積時間帯を曜日毎に設けても良い。この場合、演算部21にカレンダを設け、更に、各記憶部21〜26を曜日毎に設け、累積処理を実行する曜日に応じて、使用する各記憶部21〜26を変更する構成とすればよい。そして、異常検出処理を実行する曜日に応じて、曜日毎に設けられた累積最大値記憶部25および累積時間帯記憶部26の使用を変更する構成とすればよい。この構成によれば、累積最大値および累積時間帯に曜日毎の変動を反映させることができる。
また、上述した各実施の形態では、異常検出処理は、実行を命令するユーザによる入力部34の操作が行われた場合に実行が開始され、所定時間毎(例えば、30分毎)に繰り返し実行されたが、これに限られるものではない。即ち、居住者が不在である可能性が高い場合、異常検出処理の実行を中止としてもよい。この場合、次のような構成で実現できる。即ち、屋外に配置される玄関灯がオンされた場合、この玄関灯から放射される高周波成分を受信するコイルを、玄関灯周辺に配置する。そして、異常検出装置1,2は、コイルにより高周波成分が受信されている期間中、異常検出処理の実行を中止とする構成とすればよい。この構成により、居住者が不在である可能性が高いにもかかわらず、異常検出処理を実行することで、異常検出装置1,2で無駄な電力が使用されることを防止することができる。
また、実施の形態1では、異常検出装置1の暫定時間帯部13は、暫定最大値を超える消費電力量を示す計測時間帯を特定したが、これに限られるものではない。即ち、実施の形態1の異常検出装置1とは異なり、単に、暫定時間帯記憶部24に記憶された計測時間帯と累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯との両時間帯が一致していないときに、表示部35に異常を報知する画面を表示する装置を構成する場合には、実施の形態1の場合とは逆に、暫定時間帯部13が、暫定最大値以下の消費電力量を示す計測時間帯を特定してもよい。この場合、ステップS8(図5参照)を、「暫定最大値以下の消費電力量を示す計測時間帯を特定し、暫定時間帯として、暫定時間帯記憶部に記憶」へ変更し、ステップS30(図6参照)を、「暫定時間帯記憶部に記憶された計測時間帯は、累積時間と一致?」へ変更すればよい。
また、上述の通り、単に、暫定時間帯記憶部24に記憶された計測時間帯と累積時間帯記憶部26に記憶された累積時間帯との両時間帯が一致していないときに、表示部35に異常を報知する画面を表示する装置を構成する場合に、暫定時間帯部13が、実施の形態1と同様、暫定最大値を超える消費電力量を示す計測時間帯を特定するのであれば、両時間帯が一致するか否かの判定の前に、次の処理を行ってもよい。即ち、電力量異常判定部16は、暫定時間帯記憶部24に記憶された計測時間帯を除く時間帯、即ち、累積最大値を超える消費電力量となる計測時間帯が検索されたか否かを判定して、累積最大値を超える消費電力量が検索できないと判定した場合、普段ならば累積最大値を超える消費電力量となる時間帯が24時間以内に存在するにも関わらず、これが検索されないことから、居住者が行動不能に陥り、電気機器100の使用を開始できない可能性があるとして、表示部35に異常を報知する画面を表示してもよい。
なお、上記実施形態において、異常検出装置1,2を制御するプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムを、コンピュータ等にインストールすることにより、図5〜図6および図9〜図10に示す処理を実行する異常検出装置を構成することとしてもよい。
また、上述のプログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の図5〜図6および図9〜図10に示す処理を、各OS(Operating System)が分担して実現する場合、又は、OSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、上述した実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
1,2 異常検出装置
10 演算部
11 電力計測部
12 暫定最大値部
13 暫定時間帯部
14 累積最大値部
15 累積時間帯部
16 電力量異常判定部
17 時間帯異常判定部
18 累積頻度部
20 記憶部
21 電力量記憶部
22 最大値記憶部
23 暫定最大値記憶部
24 暫定時間帯記憶部
25 累積最大値記憶部
26 累積時間帯記憶部
27 累積頻度記憶部
28 回数カウンタ
31 PTセンサ
32 CTセンサ
33 A/Dコンバータ
34 入力部
35 表示部
36 インターフェイス
60 屋内供給線
70 分電盤
80 屋内配線
90 コンセント
100 電気機器

Claims (14)

  1. 対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶部と、
    前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶部と、
    前記時間帯計測記憶部により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定部と、
    前記最小値時間帯特定部により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶部に記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定部と、
    前記最大特定部により特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶部と、
    前記最大記憶部に記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶部に記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値を超える消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定部と、
    前記時間帯特定部により特定された時間帯を記憶する時間帯記憶部と、
    前記電力計測記憶部によって計測された消費電力が新たに前記電力計測記憶部に記憶され、前記時間帯特定部により時間帯が新たに特定されると、新たに特定された時間帯と前記時間帯記憶部に記憶された時間帯であり前記時間帯特定部によって以前に特定された時間帯とを比較し、記憶された時間帯に、特定された時間帯に含まれない時間帯がある場合、異常と判定する判定部と、
    を備える異常検出装置。
  2. 前記時間帯特定部により時間帯が特定される度に、特定された時間帯を、前記時間帯記憶部に既に記憶されている時間帯を保持した上で前記時間帯記憶部に記憶させ、記憶内容を更新する時間帯更新部と、
    前記時間帯更新部による更新を所定の累積期間中実行させる実行部と、を備え、
    前記判定部は、前記実行部による実行完了後、前記電力計測記憶部によって計測された消費電力が新たに前記電力計測記憶部に記憶され、前記時間帯特定部により時間帯が新たに特定されると、新たに特定された時間帯と前記時間帯記憶部に記憶された時間帯であり前記時間帯特定部によって以前に特定された時間帯とを比較し、記憶された時間帯に、特定された時間帯に含まれない時間帯がある場合、異常と判定するものである、
    請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記時間帯更新部は、前記時間帯特定部により時間帯が特定される度に、特定された時間帯と前記時間帯記憶部に既に記憶されている時間帯との論理積を求め、求めた論理積を前記時間帯記憶部に記憶させて記憶内容を更新する、
    請求項2に記載の異常検出装置。
  4. 前記最大特定部により特定された消費電力と前記最大記憶部に記憶されている消費電力とを比較し、前記最大特定部により特定された消費電力が前記最大記憶部に記憶されている消費電力よりも大きい場合に、前記最大特定部により特定された消費電力を前記最大記憶部に記憶させ、前記最大記憶部の記憶内容を更新する最大更新部を備え、
    前記実行部は、前記時間帯更新部による更新に加え、前記最大更新部による更新を所定の累積期間中実行させる、
    請求項2または3に記載の異常検出装置。
  5. 前記判定部は、
    前記実行部による実行完了後、前記時間帯特定部によって、基準値を超える消費電力量を示した時間帯が特定されない場合も異常と判定する、
    請求項4に記載の異常検出装置。
  6. 対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶部と、
    前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶部と、
    前記時間帯計測記憶部により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定部と、
    前記最小値時間帯特定部により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶部に記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定部と、
    前記最大特定部により特定された消費電力のうち最も大きいものを記憶する最大記憶部と、
    前記最大記憶部に記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶部に記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定部と、
    前記時間帯特定部による特定を所定の累積期間中実行させる実行部と、
    前記時間帯特定部により時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める頻度部と、
    前記実行部による実行完了後、前記電力計測記憶部に計測した消費電力が記憶され、前記時間帯特定部により時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する回数記憶部と、
    前記頻度部により求められた頻度を基数とし、前記回数記憶部に記憶された回数を指数として算出される値を時間帯毎に求め、求めた値が閾値以下の場合、異常と判定する判定部と、
    を備える異常検出装置。
  7. 対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶部と、
    前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶部と、
    前記時間帯計測記憶部により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定部と、
    前記最小値時間帯特定部により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶部に記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定部と、
    前記最大特定部により特定された消費電力のうち最も大きいものを記憶する最大記憶部と、
    前記最大記憶部に記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶部に記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定部と、
    前記時間帯特定部による特定を所定の累積期間中実行させる実行部と、
    前記時間帯特定部により時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める頻度部と、
    前記実行部による実行完了後、前記電力計測記憶部に計測した消費電力が記憶され、前記時間帯特定部により時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する回数記憶部と、
    前記頻度部により求められた頻度、および、前記回数記憶部に記憶された回数を判定式に代入して求めた判定値が閾値以下となる時間帯の有無に基づいて、異常が発生したか否かを判定する判定部と、
    を備える異常検出装置。
  8. 前記最大特定部により特定された消費電力と前記最大記憶部に記憶されている消費電力とを比較し、前記最大特定部により特定された消費電力が前記最大記憶部に記憶されている消費電力よりも大きい場合に、前記最大特定部により特定された消費電力を前記最大記憶部に記憶させ、前記最大記憶部の記憶内容を更新する最大更新部を備え、
    前記実行部は、前記時間帯特定部による特定に加え、前記最大更新部による更新を所定の累積期間中実行させるものである、
    請求項6または7に記載の異常検出装置。
  9. 異常を検出する異常検出装置が、対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯計測記憶ステップにより求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最小値時間帯特定ステップにより特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶ステップに記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最大特定ステップにより特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最大記憶ステップにより記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶ステップにより記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値を超える消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯特定ステップにより特定された時間帯を記憶する時間帯記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記電力計測記憶ステップによって計測された消費電力が新たに記憶され、前記時間帯特定ステップにより時間帯が新たに特定されると、新たに特定された時間帯と前記時間帯記憶ステップにより記憶された時間帯であり前記時間帯特定ステップによって以前に特定された時間帯とを比較し、記憶された時間帯に、特定された時間帯に含まれない時間帯がある場合、異常と判定する判定ステップと、
    を備える異常検出方法。
  10. 異常を検出する異常検出装置が、対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯計測記憶ステップにより求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最小値時間帯特定ステップにより特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶ステップに記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最大特定ステップにより特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最大記憶ステップにより記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶ステップにより記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯特定ステップによる特定を所定の累積期間中実行させる実行ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯特定ステップにより時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める頻度ステップと、
    前記異常検出装置が、前記実行ステップによる実行完了後、前記電力計測記憶ステップによって計測された消費電力が記憶され、前記時間帯特定ステップにより時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する回数記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記頻度ステップにより求められた頻度を基数とし、前記回数記憶ステップにより記憶された回数を指数として算出される値を時間帯毎に求め、求めた値が閾値以下の場合、異常と判定する判定ステップと、
    を備える異常検出方法。
  11. 異常を検出する異常検出装置が、対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯計測記憶ステップにより求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最小値時間帯特定ステップにより特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶ステップに記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最大特定ステップにより特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記最大記憶ステップにより記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶ステップにより記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯特定ステップによる特定を所定の累積期間中実行させる実行ステップと、
    前記異常検出装置が、前記時間帯特定ステップにより時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める頻度ステップと、
    前記異常検出装置が、前記実行ステップによる実行完了後、前記電力計測記憶ステップによって計測された消費電力が記憶され、前記時間帯特定ステップにより時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する回数記憶ステップと、
    前記異常検出装置が、前記頻度ステップにより求められた頻度、および、前記回数記憶ステップにより記憶された回数を判定式に代入して求めた判定値が閾値以下となる時間帯の有無に基づいて、異常が発生したか否かを判定する判定ステップと、
    を備える異常検出方法。
  12. 異常を検出する異常検出装置を制御するコンピュータに、
    対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶機能、
    前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶機能、
    前記時間帯計測記憶機能により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定機能、
    前記最小値時間帯特定機能により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶機能に記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定機能、
    前記最大特定機能により特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶機能、
    前記最大記憶機能により記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶機能により記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値を超える消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定機能、
    前記時間帯特定機能により特定された時間帯を記憶する時間帯記憶機能、
    前記電力計測記憶機能によって計測された消費電力が新たに記憶され、前記時間帯特定機能により時間帯が新たに特定されると、新たに特定された時間帯と前記時間帯記憶機能により記憶された時間帯であり前記時間帯特定機能によって以前に特定された時間帯とを比較し、記憶された時間帯に、特定された時間帯に含まれない時間帯がある場合、異常と判定する判定機能、
    を実現させるプログラム。
  13. 異常を検出する異常検出装置を制御するコンピュータに、
    対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶機能、
    前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶機能、
    前記時間帯計測記憶機能により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定機能、
    前記最小値時間帯特定機能により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶機能に記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定機能、
    前記最大特定機能により特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶機能、
    前記最大記憶機能により記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶機能により記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定機能、
    前記時間帯特定機能による特定を所定の累積期間中実行させる実行機能、
    前記時間帯特定機能により時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める頻度機能、
    前記実行機能による実行完了後、前記電力計測記憶機能によって計測された消費電力が記憶され、前記時間帯特定機能により時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する回数記憶機能、
    前記頻度機能により求められた頻度を基数とし、前記回数記憶機能により記憶された回数を指数として算出される値を時間帯毎に求め、求めた値が閾値以下の場合、異常と判定する判定機能、
    を実現させるプログラム。
  14. 異常を検出する異常検出装置を制御するコンピュータに、
    対象電気機器の消費電力を定期的に計測し、計測した消費電力を、計測タイミングを特定する情報と対応付けて記憶する電力計測記憶機能、
    前記対象電気機器の時間帯毎の消費電力量を求め、求めた消費電力量と時間帯とを対応付けて記憶する時間帯計測記憶機能、
    前記時間帯計測記憶機能により求められた時間帯毎の消費電力量が最小値を示す時間帯を特定する処理を、所定期間経過毎に実行する最小値時間帯特定機能、
    前記最小値時間帯特定機能により特定された時間帯に計測タイミングが属す消費電力のうちの最大のものを、前記電力計測記憶機能に記憶されている消費電力のうちから特定する最大特定機能、
    前記最大特定機能により特定された消費電力のうちの最も大きいものを記憶する最大記憶機能、
    前記最大記憶機能により記憶された消費電力に基づいて定められる基準値と前記時間帯計測記憶機能により記憶されている消費電力量とを時間帯毎に比較し、前記基準値以下となる消費電力量に対応付けられた時間帯を特定する時間帯特定機能、
    前記時間帯特定機能による特定を所定の累積期間中実行させる実行機能、
    前記時間帯特定機能により時間帯が特定された回数と累積期間とから、基準値以下となる消費電力量を示した頻度を時間帯毎に求める頻度機能、
    前記実行機能による実行完了後、前記電力計測記憶機能によって計測された消費電力が記憶され、前記時間帯特定機能により時間帯が特定されると、特定された回数を時間帯毎に記憶する回数記憶機能、
    前記頻度機能により求められた頻度、および、前記回数記憶機能により記憶された回数を判定式に代入して求めた判定値が閾値以下となる時間帯の有無に基づいて、異常が発生したか否かを判定する判定機能、
    を実現させるプログラム。
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