JP2011172308A - ブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法 - Google Patents
ブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザにとって利便性の高いブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法を提供する。
【解決手段】検針メータは、電気製品を検針し、検針した電気製品の使用電力量を、ネットワークを介して複数回送信する送信部を備え、分析サーバは、使用電力量を累積して記憶する記憶部と、検針メータから使用電力量を受信する取得部と、取得部が取得した使用電力量を記憶部に累積して登録する登録部と、記憶部が記憶する使用電力量のうちの2つの使用電力量に基づいて、ブレーカがダウンするか否かを示す第1のシミュレーションを行う判定部と、を備える。
【選択図】図7
【解決手段】検針メータは、電気製品を検針し、検針した電気製品の使用電力量を、ネットワークを介して複数回送信する送信部を備え、分析サーバは、使用電力量を累積して記憶する記憶部と、検針メータから使用電力量を受信する取得部と、取得部が取得した使用電力量を記憶部に累積して登録する登録部と、記憶部が記憶する使用電力量のうちの2つの使用電力量に基づいて、ブレーカがダウンするか否かを示す第1のシミュレーションを行う判定部と、を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、急激な電力利用に伴うブレーカダウンを未然に防ぐための技術に関する。
従来、ブレーカは電気メータに紐づいて設置され、契約電力量を超えた時点で、自動的にダウンし、全電力が全く利用できなくなる仕組みとなっている。このように、不用意にブレーカが動作することを回避するために、家電機器用載置台にて所定の家電製品の通電を自動的に遮断し、総消費電流を制限する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、あらかじめ優先順位を付けられた家電製品を管理するサーバを設け、家電製品の制御を行う技術が開示されている。この技術では、家電のON操作、OFF操作を行う度に、その情報が管理サーバに送信され、ON操作された家電の優先順位を最優先に変更すると同時に、ブレーカダウンを防ぐため、優先順位が最下位の家電をOFF状態にする技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
特許文献1では、通電を遮断する家電を選択できないため、例えば、録画中のDVDレコーダなど、ユーザにとって通電を遮断されては困る家電に対する通電が遮断されてしまう恐れがある。
特許文献2では、上記問題を解決するために、家電製品に優先順位をつけ、また常時その優先順位を変動させることにより、ユーザがその時に最も利用したい家電を利用することが可能になっている。さらに、通電が遮断されても影響が最も少ない家電を制御することにより、ブレーカダウンの防止とユーザの利用し易さを同時に解決している。
しかしながら、特許文献2では、家電のON操作、OFF操作を繰り返す度に、サーバに情報が送信され、処理が行われてから、実際の通電、断電の処理が行われる。そのため、ユーザが家電のスイッチを入れてから、実際に通電されて家電の電源がON状態になるまでにタイムラグが発生する可能性がある。特に、家電管理サーバが集約され、少数台のサーバで複数ユーザの全家電に対する処理を行った場合には、通信するネットワークの帯域、サーバの処理能力の低下等の影響に伴って、大幅なレスポンス遅延が発生する可能性がある。一方、これとは逆にサーバの性能を重視し、1ユーザに対し1台の管理サーバを設置するためには、膨大な数のサーバが必要になるが、ブレーカダウンを防ぐためだけに、それだけのサーバを準備した場合、高コストとなり非現実的である。
従って、特許文献1、特許文献2に開示された技術ともに、結果的に、ユーザにとっては、日常生活で家電を利用するにあたり、利便性が低いという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザにとって利便性の高いブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明にかかるブレーカダウン防止システムは、検針メータが検針した電気製品の使用電力量に応じてブレーカのダウンを防止するブレーカダウン防止システムであって、前記検針メータは、前記電気製品を検針し、検針した前記電気製品の前記使用電力量を、ネットワークを介して複数回送信する送信部を備え、分析サーバは、前記使用電力量を累積して記憶する記憶部と、前記検針メータから前記使用電力量を受信する取得部と、前記取得部が取得した前記使用電力量を前記記憶部に累積して登録する登録部と、前記記憶部が記憶する前記使用電力量のうちの2つの前記使用電力量に基づいて、前記ブレーカがダウンするか否かを示す第1のシミュレーションを行う判定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記ブレーカダウン防止システムで行われるブレーカダウン防止方法である。
本発明によれば、ユーザにとって利便性の高いブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法を提供することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下ではブレーカダウンを生じさせるものとして家庭用電気製品(家電)を前提に説明しているが、家電に限らず種々の電気製品に対して適用することができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるブレーカダウン防止システム1000の物理的な構成を示す図である。図1に示すように、ブレーカダウン防止システム1000は、電力使用分析サーバ100と、自動検針メータ200と、ネットワークNと、を含んで構成されている。なお、ネットワークNは、インターネット等の一般的な公衆回線網である。まず、電力使用分析サーバ100について説明する。
図1に示すように、電力使用分析サーバ100は、物理的には、処理装置(CPU:Central Processing Unit)101と、メモリ102と、ハードディスクドライブ103と、を含んで構成されている。なお、ブレーカダウン防止システム1000の管理者等が、後述する種々の情報の登録状況等を確認したり、あるいは設定を変更するために、電力使用分析サーバ100には、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置104や、キーボードやマウス等の入力装置105を備えていることが望ましい。
処理装置101は、後述する各種の処理を行うものである。処理装置101が有する具体的な機能については後述する。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体から構成され、上述した処理装置101が実行する種々のデータを一時的に記憶する。
ハードディスクドライブ103は、顧客契約情報データベース1031と、使用家電登録データベース1032と、電力使用量登録データベース1033と、を含む種々のデータを記憶するものである。
顧客契約情報データベース1031は、自動検針メータ200が設置されている顧客を管理するためのデータベースである。図2は、顧客契約情報データベース1031の構成の例を示す図である。
図2に示すように、顧客契約情報データベース1031は、顧客を一意に特定するための「お客様番号」と、顧客が契約している使用可能な電力量である「契約電力量」とが、対応付けて記憶されている。図2に示す例では、「お客様番号」が「A0000001」である顧客が、「契約電力量」が「30kw」で電力供給の契約を締結していることを示している。なお、図2に示す例では、「お客様番号」が「A0000001」である顧客についてのみ示しているが、この顧客以外にも複数の顧客が登録されているものとする。このように、顧客毎の契約電力量を保持することによって、顧客毎にブレーカダウンが発生する使用電力量を把握できるようになっている。
使用家電登録データベース1032は、顧客が所有している家電に関する情報を、顧客毎に記憶するものである。図3は、使用家電登録データベース1032の構成の例を示す図である。
図3に示すように、使用家電登録データベース1032は、上述した「お客様番号」と、顧客が所有する家電の種類を示す「家電情報」と、が対応付けて記憶されている。また、「家電情報」には、その種類の家電が消費する電力量を示す「消費電力量」と、他の家電との関係においてその家電を使用する順序(優先順位)を示す「利用優先度」と、その家電が使用中であるか否かを示す「使用中フラグ」と、その家電の使用を停止させるか否かのトリガを示す「停止制御フラグ」と、が含まれている。
図3に示す例では、「お客様番号」が「A0000001」である顧客が、「家電情報A」、「家電情報B」、「家電情報C」の3種類の家電を所有し、「家電情報A」の家電の「消費電力量」は「3kw」であり、「利用優先度」が「1」であり、「使用中フラグ」が「1」であり、「停止制御フラグ」が「0」であることを示している。これと同様に、「家電情報B」の家電の「消費電力量」は「5kw」であり、「利用優先度」が「2」であり、「使用中フラグ」が「0」であり、「停止制御フラグ」が「1」であり、「家電情報C」の家電の「消費電力量」は「4kw」であり、「利用優先度」が「3」であり、「使用中フラグ」が「0」であり、「停止制御フラグ」が「0」であることを示している。
なお、図3に示した例では、「利用優先度」の数値が小さいほど優先度が高いことを意味しているものとする。また、「使用中フラグ」が「1」の場合は「使用中」であり、「0」の場合は「非使用」であることを意味しているものとする。さらに、「停止制御フラグ」が、「0」の場合はその家電に対して停止制御が行われていないことを意味し、「1」の場合はその家電に対して停止制御が行われていることを意味しているものとする。続いて、電力使用量登録データベース1033について説明する。
電力使用量登録データベース1033は、顧客が使用する電力量を、顧客毎に時系列に履歴で(累積して)記憶するものである。図4は、電力使用量登録データベース1033の構成の例を示す図である。
図4に示すように、電力使用量登録データベース1033は、上述した「お客様番号」と、電力量を計測した日を示す「処理実施日」と、ある時点で顧客が使用している電力量を示す「使用電力量」と、が対応付けて記憶されている。
図4に示す例では、「お客様番号」が「A0000001」である顧客が、「20100101(2010年1月1日)」の「0時00分」に「5kw」を使用し、「0時05分」に「4kw」を使用し、以降、5分毎にその時点の「使用電力量」が記憶されていることを示している。
続いて、電力使用分析サーバ100の機能的な構成について説明する。図5は、電力使用分析サーバ100の機能的な構成を示すブロック図である。図5に示すように、電力使用分析サーバ100は、機能的には、検針値データ取得部1001と、検針データ登録部1002と、分析用データベース参照部1003と、家電停止制御判定部1004と、家電停止制御命令部1005と、停止家電登録部1006と、を含んで構成されている。
なお、上述したこれらの機能は、実際にはプログラムによって実行され、そのプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては処理装置100が不図示のROM(Read Only Memory)等の記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部がメモリ102上にロードされ、検針値データ取得部1001と、検針データ登録部1002と、分析用データベース参照部1003と、家電停止制御判定部1004と、家電停止制御命令部1005と、停止家電登録部1006とがメモリ102上に生成されるようになっている。
また、これらのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供することも可能である。
さらに、上述したプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。あるいは、上述したプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成したり、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。続いて、電力使用分析サーバ100の各部について説明する。
検針値データ取得部1001は、自動検針メータ300が取得した家電の検針値を定期的(例えば、5分毎)に受信し、検針データ登録部1002に引き渡す。なお、図示していないが、検針値データ取得部1001は、物理的にはNIC(Network Interface Card)等の通信媒体を介して検針値を受信しているものとする。
検針データ登録部1002は、検針値データ取得部1001から受け取った5分毎の検針値を電力使用量登録データベース1033に登録する。なお、検針データ登録部1002は、検針値データ取得部1001が処理を行う際に常に実行する必要はないが、より正確にユーザが家電を使用する状況を把握するために、検針値データ取得部1001が取得した直後の検針値を電力使用量登録データベース1033に登録することが望ましい。
また、検針データ登録部1002は、5分毎に現在利用している家電を使用家電登録データベース1032に登録する。そして、登録されたこれらの家電に関する情報のうち、「使用中フラグ」については、例えば、自動検針メータ300およびネットワークNを介して顧客が使用している家電のON信号等の起動情報を受信した場合に、その家電に関する情報の「使用中フラグ」を更新する。
なお、以下では、現在利用している家電に関する情報については、あらかじめブレーカダウン防止システム1000の管理者等によって、入力装置104を介して登録されているものとして説明しているが、自動検針メータ300が上述した家電に関する情報を収集して検針値データ取得部1001に送信し、検針データ登録部1003は、検針値データ取得部1001が受信したその家電に関する情報を登録することも可能である。
また、使用家電登録データベース1032および電力使用量登録データベース1033は顧客ごとに記憶されているため、検針データ登録部1002は、検針値の登録や現在利用している家電についても顧客ごとに登録するものとする。
分析用データベース参照部1003は、顧客契約情報データベース1031、使用家電登録データベース1032、電力使用量登録データベース1033を検索し、必要な情報を取得、参照するものである。
家電停止制御判定部1004は、家電の利用を停止するか否かを判定するものである。自動検針メータ200から得られる検針値は一定時間毎(例えば、5分毎)であるため、リアルタイムにユーザの電力使用状況を把握することができない。そのため、家電停止制御判定部1004は、定期的に取得される使用電力量と現在使用されていない家電に関する情報とを比較して2段階シミュレーションを実施し、ブレーカダウンの可能性を予測する。
家電停止制御判定部1004は、その結果、ブレーカダウンの可能性がある場合は、家電の利用を停止させるために、後述する家電停止制御命令部1005および停止家電登録部1006に停止させる対象となる家電に関する情報を引き渡す。一方、ブレーカダウンの可能性が低く、家電の利用を停止させる必要が無い場合は、処理を終了する。
家電停止制御命令部1005は、家電停止制御判定部1004より利用を停止させる対象となる家電に関する情報を受け取り、自動検針メータ200に対して、その家電を停止させるように制御するための種々の命令を行う。この命令を受信した自動検針メータ200は、その命令に従って家電を停止させる。
停止家電登録部1006は、家電停止制御判定部1004より利用を停止させる対象となる家電に関する情報を受け取り、電力使用量登録データベース1033に記憶されているその家電の停止制御フラグに「1」を登録する。このように停止制御フラグに「1」を設定することによって、例えば、ブレーカダウン防止システム1000の管理者等は、表示装置105を介して、顧客が所有するどの家電が停止制御されたか否かがわかるようになっている。
続いて、自動検針メータ300について説明する。自動検針メータ300は、顧客が所有する家電(例えば、家電A〜C)が使用している電力量を検針するものである。
図6は、自動検針メータ300の機能的な構成を示す図である。図6に示すように、自動検針メータ300は、検針値データ転送部210と、家電停止制御命令受信部220と、を含んで構成されている。
検針値データ転送部210は、顧客が使用している家電の使用電力量を検針し、その検針値(使用電力量)をネットワークNを介して電力使用分析サーバ100に転送(送信)する。
家電停止制御命令受信部220は、電力使用分析サーバ100から停止させる家電に関する情報や命令を受け取り、その情報に含まれる家電を停止させる。
続いて、上述したブレーカダウン防止システム1000が行う処理について説明する。以下に説明する処理では、家電停止制御判定部1004は定期的(例えば、5分毎)に実行され、現在の電力使用量と未使用の家電の情報からシミュレーションを実施し、事前に家電の停止制御を実施する必要があるか否かを判定している。しかし、シミュレーションを実施するのは5分毎であるため、その間にユーザが急に大量の家電を使用した場合には、事前に予測できないブレーカダウンが生じる恐れがある。そのため、シミュレーションを2段階で実施することにより、予期せぬブレーカダウンの発生確率を低減するとともに、ユーザの利便性損なわないようにしている。
図7は、ブレーカダウン防止システム1000が行う処理手順を示すフローチャートである。以下では、ブレーカダウン防止システム1000は、あらかじめ一定間隔(例えば、5分毎)で、検針値データ取得部1001が、自動検針メータ300から検針値を受信しているものとする。
図7に示すように、まず、分析用データベース参照部1003は、電力使用量登録データベース1033を参照し、履歴で記憶された使用電力量の中から最新の使用電力量と、その1つ前の使用電力量とを取得し、取得したこれらの使用電力量をメモリ102に記憶する(ステップS701)。
そして、家電停止制御判定部1004は、分析用データベース参照部1003が取得した最新の使用電力量と、その1つ前の使用電力量のうち、最新の使用電力量が大きいか否か(すなわち、使用電力量が増加したか否か)を判定する(ステップS702)。
家電停止制御判定部1004は、使用電力量が増加していないと判定した場合(ステップS702;No)、図7に示した処理を終了する。この場合、ステップS703〜S706に示した処理(シミュレーション処理)を行わないようになっている。
しかし、たとえブレーカダウンの可能性があったとしても、図7に示した処理は定期的(例えば、5分毎)に実行される。したがって、前回(5分前)処理を実行した際に使用電力量が増加したと判定されていた場合、上述したシミュレーション処理が実行されているので、事前にブレーカダウンを回避することができる。このステップS702の処理を行うことによって、5分毎に、ブレーカダウンの危険性の少ない無駄なシミュレーションを行う必要がなくなり、処理を早めると共に処理負荷を軽減することができる。
一方、家電停止制御判定部1004が、使用電力量が増加したと判定した場合(ステップS702;Yes)、分析用データベース参照部1003は、顧客情報登録データベース1031から契約電力量を取得し、取得した契約電力量をメモリ102に記憶する(ステップS703)。
そして、家電停止制御判定部1004は、分析用データベース参照部1003がステップS703において取得した契約電力量と、最新の使用電力量との差分を計算し、その計算結果をメモリ102に記憶する(ステップS704)。この差分は、ブレーカダウンまで、どの程度電力を使用できるかを示す数値であり、ユーザが一度に、この差分量を超える電力を使用した場合には、即ブレーカダウンが生じることとなる。
ステップS704が終了すると、使用分析用データベース参照部1003は、使用家電登録データベース1032を参照し、未使用の家電であって、かつ消費電力量が最大の家電を特定し、特定した家電の消費電力量および利用優先度を取得し、取得したこれらの値をメモリ102に記憶する(ステップS705)。
より具体的には、使用分析用データベース参照部1003は、使用家電登録データベース1032に登録されている家電情報を参照し、家電情報の「使用中フラグ」が「0」のものであって、「消費電力量」が最大値の家電を特定する。図3に示した例では、「使用中フラグ」が「0」の家電は家電情報Bおよび家電情報Cの家電であり、そのうち消費電力量が最大値の家電は家電情報Bの家電(「消費電力量」が「5」)であるため、使用分析用データベース参照部1003は、この家電を特定する。そして、使用分析用データベース参照部1003は、特定した家電情報の「消費電力量」および「利用優先度」を取得し、取得したこれらの値をメモリ102に記憶する。
その後、家電停止制御判定部1004は、ステップS705において使用分析用データベース参照部1003が取得した消費電力量が、ステップS704において計算した差分よりも大きいか否かを判定する(ステップS706)。この大小判定の処理を行うことによって、ブレーカダウンの可能性を予測する。
そして、家電停止制御判定部1004は、ステップS705において使用分析用データベース参照部1003が取得した消費電力量が、ステップS704において計算した差分よりも大きいと判定した場合(ステップS706;Yes)、ブレーカダウンの可能性が既に高いと判断し、ステップS707に進む。
ステップS707において、家電停止制御判定部1004は、家電停止制御命令部1005および停止家電登録部1006に対して、停止させる対象となる家電に関する情報を引き渡す(ステップS707)。
図3に示した例では、家電停止制御判定部1004が特定した未使用の家電であって、かつ消費電力量が最大の家電が家電情報Bの家電である旨を出力する。すると、家電停止制御命令部1005は、家電情報Bの家電を停止させる(あるいは起動させない、使用を制御する)命令を自動検針メータ300に発行すると共に、停止家電登録部1006は、使用家電登録データベース1032が記憶する家電情報Bの家電の「停止制御フラグ」を「1」に更新する。
一方、家電停止制御判定部1004は、ステップS705において使用分析用データベース参照部1003が取得した消費電力量が、ステップS704において計算した差分よりも大きくないと判定した場合(ステップS706;No)、直ちにブレーカダウンが生じる可能性は低いとして、第2シミュレーション処理(ステップS408)に進む。
図8は、図7に示した第2シミュレーション処理の処理手順を示すフローチャートである。図8に示すように、第2シミュレーション処理では、まず、分析用データベース参照部1003は、使用家電登録データベース1032を参照し、未使用の家電であって、かつ消費電力量が2番目に大きい家電を特定し、特定した家電の消費電力量および利用優先度を取得し、取得したこれらの値をメモリ102に記憶する(ステップS801)。
より具体的には、使用分析用データベース参照部1003は、使用家電登録データベース1032に登録されている家電情報を参照し、家電情報の「使用中フラグ」が「0」のものであって、「消費電力量」が2番目に大きい値の家電を特定する。図3に示した例では、「使用中フラグ」が「0」の家電は家電情報Bおよび家電情報Cの家電であり、そのうち消費電力量が2番目に大きい値の家電は家電情報Cの家電(「消費電力量」が「4」)であるため、使用分析用データベース参照部1003は、この家電を特定する。そして、使用分析用データベース参照部1003は、特定した家電情報の「消費電力量」および「利用優先度」を取得し、取得したこれらの値をメモリ102に記憶する。
その後、家電停止制御判定部1004は、図7に示したステップS705において取得された消費電力量に、ステップS801で取得された消費電力量が2番目に大きい家電の消費電力量を加算する(ステップS802)。この処理を行うことにより、未使用の家電のうち、消費電力が大きい2つの家電の合計消費電力量を求めることが出来る。
そして、家電停止制御判定部1004は、ステップS802において計算された消費電力量が、ステップS704において計算した差分とよりも大きいか否かを判定する(ステップS803)。この大小判定の処理を行うことによって、ブレーカダウンの可能性を予測する。
家電停止制御判定部1004は、ステップS802において計算された消費電力量が、ステップS704において計算した差分よりも大きいと判定した場合(ステップS803;Yes)、今後ブレーカダウンが発生する可能性があると判断し、ステップS804に進む。
ステップS804において、家電停止制御判定部1004は、家電停止制御命令部1005および停止家電登録部1006に対して、停止させる対象となる家電に関する情報を引き渡す(ステップS804)。
図3に示した例では、家電停止制御判定部1004が、第2シミュレーション処理において用いた2つの家電のうち、「利用優先度」の低い家電である。即ち、家電停止制御判定部1004は、ステップS705およびステップS801において特定した家電情報の家電(家電Bおよび家電C)の「利用優先度」(「2」および「3」)を比較し、利用優先度の値が大きい(すなわち、利用優先度が低い)家電が家電Cである旨を出力する。すると、家電停止制御命令部1005は、家電情報Cの家電を停止させる(または起動させない、使用を制御する)と共に、停止家電登録部1006は、使用家電登録データベース1032が記憶する家電情報Cの家電の「停止制御フラグ」を「1」に更新する。
このステップS804またはステップS803の処理が終了すると、図8に示した全ての処理が終了する。そして、図7において、ステップS707の処理、またはステップS708の第2シミュレーションが終了すると、本実施の形態における全ての処理が終了する。
このように、自動検針メータ200が検針した家電の使用電力量に応じてブレーカのダウンを防止するブレーカダウン防止システム1000において、自動検針メータ200は、検針値データ転送部210が、家電を検針し、検針した家電の使用電力量を、ネットワークNを介して複数回送信し、電力使用分析サーバ100は、電力使用量登録データベース1033が、使用電力量を累積して記憶し、検針値データ取得部1001が、自動検針メータ200から使用電力量を受信し、検針データ登録部1002が、検針値データ取得部1001が取得した使用電力量を電力使用量登録データベース1033に累積して登録し、家電停止制御判定部1004が、電力使用量登録データベース1033が記憶する使用電力量のうちの2つの前記使用電力量に基づいて、ブレーカがダウンするか否かを示す第1のシミュレーションを行うので、ユーザにとって利便性の高いブレーカダウン防止システム及びブレーカダウン防止方法を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1000…ブレーカダウン防止システム、100…電力使用分析サーバ、1031…顧客契約情報登録データベース、1032…使用家電登録データベース、1033…電力使用量登録データベース、1001…検針値データ取得部、1002…検針データ登録部、1003…分析用データベース参照部、1004…家電停止制御判定部、1005…家電停止制御命令部、1006…停止家電登録部、200…自動検針メータ、210…検針値データ転送部、220…家電停止制御命令受信部、N…ネットワーク。
Claims (8)
- 検針メータが検針した電気製品の使用電力量に応じてブレーカのダウンを防止するブレーカダウン防止システムであって、
前記検針メータは、
前記電気製品を検針し、検針した前記電気製品の前記使用電力量を、ネットワークを介して複数回送信する送信部を備え、
分析サーバは、
前記使用電力量を累積して記憶する記憶部と、
前記検針メータから前記使用電力量を受信する取得部と、
前記取得部が取得した前記使用電力量を前記記憶部に累積して登録する登録部と、
前記記憶部が記憶する前記使用電力量のうちの2つの前記使用電力量に基づいて、前記ブレーカがダウンするか否かを示す第1のシミュレーションを行う判定部と、
を備えることを特徴とするブレーカダウン防止システム。 - 前記判定部は、2つの前記使用電力量を比較して、前記使用電力量が大きくなっている場合にのみ前記第1のシミュレーションを行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のブレーカダウン防止システム。 - 前記判定部は、最新の前記使用電力量とその1つ前の前記使用電力量とを比較することにより、前記使用電力量が大きくなっているか否かの判定を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載のブレーカダウン防止システム。 - 前記記憶部は、前記電気製品を使用する顧客が使用可能な電力量である契約電力量と、使用されていない複数の電気製品の最大消費電力量とをさらに記憶し、
前記判定部は、前記使用電力量が大きくなっていると判定した場合において、前記契約電力量と前記使用電力量との差分を求め、前記使用されていない複数の電気製品のうち、前記最大消費電力量の大きさが最も大きい1番目の最大消費電力量が、求めた差分よりも大きくないと判定した場合に、さらに、前記第1のシミュレーションとは異なる第2のシミュレーションを行う、
ことを特徴とする請求項3に記載のブレーカダウン防止システム。 - 前記判定部は、前記第2のシミュレーションとして、前記1番目の最大消費電力量が、求めた差分よりも大きくないと判定した場合において、前記使用されていない電気製品のうち前記最大消費電力量の大きさが2番目の最大消費電力量と、前記1番目の最大消費電力量との和を求め、求めた和が、前記差分よりも大きいか否かを判定する処理を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載のブレーカダウン防止システム。 - 前記記憶部は、前記電気製品を利用する優先順位を示す優先度をさらに記憶し、
前記判定部は、前記求めた和が、前記差分よりも大きくないと判定した場合において、前記優先度が低い前記電気製品の使用を制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載のブレーカダウン防止システム。 - 検針メータが検針した電気製品の使用電力量に応じてブレーカのダウンを防止するブレーカダウン防止システムにおいて行われるブレーカダウン防止方法であって、
前記電気製品を検針し、検針した前記電気製品の前記使用電力量を、ネットワークを介して複数回送信する送信ステップと、
前記検針メータから前記使用電力量を受信する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された前記使用電力量を記憶部に累積して登録する登録ステップと、
前記記憶部が記憶する前記使用電力量のうちの2つの前記使用電力量に基づいて、前記ブレーカがダウンするか否かを示す第1のシミュレーションを行う判定ステップと、
を含むことを特徴とするブレーカダウン防止方法。 - 前記判定ステップは、2つの前記使用電力量を比較して、前記使用電力量が大きくなっている場合にのみ前記第1のシミュレーションを行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のブレーカダウン防止方法。
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JP2014027849A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Toshiba Home Technology Corp | 蓄電池システム |
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