JP2017028492A - 電力線通信管理装置、電力線通信管理システム、電力線通信管理方法およびプログラム - Google Patents

電力線通信管理装置、電力線通信管理システム、電力線通信管理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力線通信の通信品質を改善することができる電力線通信管理装置、電力線通信管理システム、電力線通信管理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】履歴情報記憶部123aは、電気機器21、22、23の動作状態を示す動作情報、消費電力計測装置30が計測した消費電力を示す消費電力情報、電力線通信における通信品質を示す通信品質情報の履歴を記憶する。判定部121cは、履歴情報記憶部123aが記憶する通信品質情報が示す通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したか否かを判定する。特定部121dは、判定部121cにより電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報の履歴と消費電力情報が示す消費電力の履歴とに基づいて、電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器21、22、23を特定する。【選択図】図3

Description

本発明は、電力線通信管理装置、電力線通信管理システム、電力線通信管理方法およびプログラムに関する。
複数の電気機器とこれらの複数の電気機器とPLC(Power Line Communication)を利用して通信する集中管理装置とを備えるシステムが提案されている(特許文献1参照)。
この種のシステムでは、電力線に接続された電気機器の動作状態に応じて電気機器で発生するノイズの影響が変化するため、電気機器の動作状態により電気機器と集中管理装置との間の通信の通信品質が変動する。そこで、特許文献1に記載されたシステムでは、複数の電気機器それぞれの動作状態を示す動作情報と複数の電気機器と集中管理装置との間での通信の通信品質を示す情報とに基づいて、電気機器と集中管理装置との間での通信速度が設定されるようになっている。
特開2008−131612号公報
特許文献1に記載されたシステムでは、集中管理装置は、各電気機器から取得した動作情報と通信品質を示す情報とから、各電気機器の動作状態と通信品質との対応関係を特定することにより通信品質を悪化させる原因となっている電気機器を特定することができる。
しかしながら、このシステムでは、例えば集中管理装置と通信できない電気機器が電力線に接続されその電気機器が通信品質を悪化させる原因となっている場合、その電気機器から動作情報を取得することができないため通信品質を悪化させる原因となっている電気機器を即座に特定することが難しい。そのため、通信品質を良好な状態にするまでの時間が長期化してしまい、その結果、電力線通信の通信品質の低下を招いてしまう。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、電力線通信の通信品質を改善することができる電力線通信管理装置、電力線通信管理システム、電力線通信管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電力線通信管理装置は、
電源から電力線を介して電力が供給される電気機器の動作状態を示す動作情報、前記電力線における前記電力線の一部に設けられた検出部よりも下流側で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置が計測した消費電力を示す消費電力情報および前記電力線を用いた電力線通信における通信品質を示す通信品質情報の履歴を記憶する履歴情報記憶部と、
前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を時系列で前記履歴情報記憶部に記憶させる履歴情報管理部と、
前記履歴情報記憶部が記憶する前記通信品質情報が示す前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したと判定された場合、前記履歴情報記憶部が記憶する前記動作情報の履歴と前記消費電力情報が示す消費電力の履歴との少なくとも一方に基づいて、前記電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する特定部と、を備える。
本発明によれば、履歴情報記憶部が、動作情報、消費電力情報および通信品質情報の履歴を記憶し、通信品質が悪化した場合、履歴情報記憶部が記憶する動作情報の履歴と消費電力情報が示す消費電力の履歴との少なくとも一方に基づいて、電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する。これにより、電力線通信の通信品質が悪化した場合、ユーザは通信品質の悪化の原因となっている電気機器を早期に特定することができるので、通信品質を良好な状態にするまでの時間を短縮できる。従って、電力線通信の通信品質を改善することができる。
本発明の実施の形態1に係る電力線通信管理システムの概略構成図である。 実施の形態1に係る電力線通信管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る電力線通信管理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る履歴情報テーブルを示す図である。 実施の形態1に係る報知情報テーブルを示す図である。 実施の形態1に係る電力線通信管理装置が実行する電力線通信管理処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電力線通信管理装置の動作説明図である。 実施の形態1に係る入出力装置の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電力線通信管理システムの概略構成図である。 実施の形態2に係る履歴情報テーブルを示す図である。 実施の形態2に係る報知情報テーブルを示す図である。 実施の形態2に係る電力線通信管理装置が実行する電力線通信管理処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電力線通信管理装置の動作説明図である。 実施の形態2に係る入出力装置の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 変形例に係る電力線通信管理システムの概略構成図である。 変形例に係る履歴情報テーブルを示す図である。 変形例に係る電力線通信管理装置が実行する電力線通信管理処理を示すフローチャートである。 変形例に係る電力線通信管理システムの概略構成図である。 変形例に係る報知情報テーブルを示す図である。 変形例に係る入出力装置の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態に係る電力線通信管理システムについて、添付図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
電力線通信管理システムは、図1に示すように、電力線通信管理システム全体を管理する電力線通信管理装置1と、複数(図1では3つ)の電気機器21、22、23と、系統電源5から電力線通信管理装置1および電気機器21、22、23へ供給される総電力量を計測する電力量計4と、を備える。また、この電力線通信管理システムは、更に、各電気機器21、22、23で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置30と、電力線通信管理装置1の入出力インタフェースである入出力装置6と、を備える。系統電源5は、例えば電圧200Vまたは100Vの交流電力を供給する。系統電源5から電力線通信管理システムへ電力を供給する電力線は、系統電源5に接続された幹線PL0と、幹線PL0から分岐した分岐線PL1、PL21、PL22、PL23、PL3、PL4とから構成される。電力線通信管理装置1、電気機器21、22、23、消費電力計測装置30および電力量計4は、それぞれ分岐線PL1、PL21、PL22、PL23、PL3、PL4に接続されている。
電気機器21、22、23は、系統電源5から電力線、即ち幹線PL0および分岐線PL21、PL22、PL23を介して電力が供給される。電気機器21、22、23は、例えばテレビ、エアコン、冷蔵庫、IH(Induction Heating)調理機器である。電気機器21、22、23は、電力線通信管理装置1と無線通信するための無線通信部(図示せず)を有し、自機の動作状態を示す動作情報を電力線通信管理装置1へ無線で送信する機能を有する。電気機器21、22、23は、電力線通信管理装置1から送信された、動作情報を送信するよう要求する動作情報送信要求情報を受信すると、これに応じて動作情報を電力線通信管理装置1へ送信する。また、電気機器21、22、23は、自機の動作状態が変更されると、動作状態が変更された旨を通知する動作変更通知情報を電力線通信管理装置1へ送信する。
消費電力計測装置30は、電力線における、分岐線PL21、PL22、PL23および幹線PL0に設けられた電流検出部31、32、33、34よりも下流側で消費される消費電力を計測する。消費電力計測装置30は、電流検出部31、32、33、34により検出される電流の電流値を用いて消費電力を算出する。消費電力計測装置30は、算出した消費電力を示す消費電力情報を電力線通信管理装置1へ送信する。電流検出部31、32、33、34は、例えば変流器から構成される。分岐線PL21、PL22、PL23は、電気機器21、22、23それぞれに一対一で対応している。これにより、各電流検出部31、32、33で検出される電流に基づいて算出される消費電力は、電気機器21、22、23の消費電力と略等価となっている。また、消費電力計測装置30は、電力線通信管理装置1と無線通信するための無線通信部(図示せず)を有し、各電流検出部31、32、33、34で検出された消費電力を示す消費電力情報を電力線通信管理装置1へ無線で送信する機能を有する。消費電力計測装置30は、電力線通信管理装置1から送信された、消費電力情報を送信するよう要求する消費電力送信要求情報を受信すると、これに応じて各電流検出部31、32、33、34で検出された消費電力を示す消費電力情報を電力線通信管理装置1へ送信する。
電力量計4は、スマートメータ等から構成される。電力量計4は、PLCモデム(図示せず)を有し、電力線通信管理装置1との間で電力線通信を行う。
入出力装置6は、例えばタブレット型端末から構成される。入出力装置6は、電力線通信管理装置1と無線通信するための無線通信部(図示せず)と、電力線通信管理装置1から受信した情報を表示する表示部6aと、ユーザによる操作を受け付ける受付部(図示せず)と、を有する。表示部6aは、液晶ディスプレイ等から構成される。受付部は、液晶ディスプレイに重ねて配置されたタッチパネル等から構成される。また、入出力装置6は、受付部がユーザにより電力線通信管理装置1が管理する情報を取得するための操作を受け付けると、電力線通信管理装置1が管理する後述の履歴情報を送信するよう要求する履歴送信要求情報を、無線通信部を介して電力線通信管理装置1へ送信する。
電力線通信管理装置1は、分岐線PL1に接続され、電力量計4との間での分岐線PL1、PL4および幹線PL0を介したPLCにより系統電源5から電気機器21、22、23等へ供給される総電力量を取得して入出力装置6へ送信する。また、電力線通信管理装置1は、消費電力計測装置30から電流検出部34を用いて計測された消費電力の瞬時値を示す消費電力情報を入出力装置6へ送信する。これにより、ユーザは、入出力装置6を介して総電力量および総消費電力の瞬時値を知ることができ、電力線通信管理システム全体における総電力量および総消費電力の瞬時値に基づいて各電気機器21、22、23の動作状態を適宜変更することができる。電力線通信管理装置1は、図2に示すように、電力量計4と分岐線PL1、PL4および幹線PL0を介して通信するためのPLCモデム101と、PLCモデム101、電気機器21、22、23および消費電力計測装置30から取得した情報を処理する主処理部102と、無線通信部103と、を備える。
PLCモデム101は、DSP(Digital Signal Processor)111と結合回路112と変調回路113と復調回路114とモデム用記憶部115とモデム用PLCインタフェース回路116とを備える。結合回路112は、変調回路113および復調回路114と分岐線PL1との間に介挿され、変調回路113および復調回路114と分岐線PL1とを磁気的に結合するトランスを有する。
変調回路113は、例えばPSK(Phase Shift Keying)方式で変調を行う。変調回路113は、DSP111から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換するDA(Digital to Analog)変換器と、DA変換器から出力されるアナログ信号により分岐線PL1を伝送する信号を、結合回路112を介して変調する変調器と、を有する。
復調回路114は、例えばPSK方式で変調されたアナログ信号を復調する。変調回路113は、結合回路112を介して取得されるアナログ信号を復調する復調器と、復調器により復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換してDSP111へ出力するAD(Analog to Digital)変換器と、を有する。
モデム用記憶部115は、電力線通信の通信品質を示す通信品質情報を記憶する通信品質情報記憶部115aと、誤りが検出されないパケットを一時的に記憶するモデム用バッファ115bと、を有する。通信品質情報には、復調回路114から入力されるパケット数、誤りが検出されたパケット数、誤り検出率およびSNRが含まれる。
モデム用PLCインタフェース回路116は、主処理部102から入力される送信データをDSP111へ出力するとともに、DSP111から入力される受信データを主処理部102へ出力する。
DSP111は、パケット生成部111aと誤り検出符号付加部111bと誤り検出部111cとSNR(Signal to Noise Rate)算出部111dとパケット管理部111eとを備える。パケット生成部111aは、モデム用PLCインタフェース回路116から入力される送信用データからパケットを生成して誤り検出符号付加部111bへ出力する。
誤り検出符号付加部111bは、パケット生成部111aから入力されるパケットに誤り検出符号を付加し、誤り検出符号が付加されたパケットを含むディジタル信号を変調回路113へ出力する。誤り検出符号付加部111bは、例えばパケットのデータ長に応じた数のパリティビットを誤り検出符号としてパケットに付加する。
誤り検出部111cは、復調回路114から入力されるディジタル信号に含まれる各パケットについて誤り検出を実行し、誤りが検出されないパケットをパケット管理部111eへ出力し、誤りが検出されたパケットを破棄する。また、誤り検出部111cは、復調回路114から入力されるパケット数と誤りが検出されたパケット数とを通信品質情報記憶部115aに記憶させるとともに、これらのパケット数に基づいて誤り検出率を算出し通信品質情報記憶部115aに記憶させる。
SNR算出部111dは、復調回路114から入力されるディジタル信号を用いて、信号成分の周波数帯域の信号強度と、信号成分の周波数帯域以外の周波数帯域の信号強度とを算出し、算出した各周波数帯域の信号強度の比からSNRを算出する。SNR算出部111dは、算出したSNRを通信品質情報記憶部115aに記憶させる。
パケット管理部111eは、誤り検出部111cから入力されるパケットをモデム用バッファ115bに蓄積するとともに、モデム用バッファ115bに蓄積されたパケットに応じた受信データをモデム用PLCインタフェース回路116へ出力する。
主処理部102は、CPU(Central Processing Unit)121と主記憶部122と補助記憶部123と主処理部用PLCインタフェース部124と無線通信インタフェース部125と計時部126と各部を接続するバス127とを有している。
CPU121は、補助記憶部123に記憶されたプログラムを主記憶部122に読み出して実行する。そして、CPU121は、読み出したプログラムに応じて電力線通信管理装置1を統括的に制御する。
主記憶部122は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを有している。主記憶部122は、CPU121の作業領域として用いられる。
補助記憶部123は、磁気ディスク、半導体メモリなどの不揮発性メモリを有している。補助記憶部123は、CPU121が実行するプログラムおよび各種パラメータなどを記憶している。また、CPU121による処理結果などを順次記憶する。
主処理部用PLCインタフェース部124は、PLCモデム101のモデム用PLCインタフェース回路116から入力される受信データから各種情報を構築してバス127へ送出する。この主処理部用PLCインタフェース部124は、例えばモデム用PLCインタフェース回路116から入力されるパケットに含まれる複数の情報を連結することにより生成した情報をバス127へ送出する。
無線通信インタフェース部125は、無線通信部103から入力される受信データから各種情報を構築してバス127へ送出する。この無線通信インタフェース部125は、無線通信部103から入力される複数のパケットに含まれる情報を連結して1つの情報を生成し、生成した情報をプロトコル変換した後バス127へ送出する。また、無線通信インタフェース部125は、電気機器21、22、23から無線通信部103を介して動作変更通知情報が入力されると、その動作変更通知情報を主記憶部122の動作変更通知記憶部122aに記憶させる。更に、無線通信インタフェース部125は、入出力装置6から無線通信部103を介して履歴送信要求情報が入力されると、その履歴送信要求情報を履歴送信要求記憶部122bに記憶させる。
計時部126は、タイマ等から構成され、時刻を計時する機能を有する。
無線通信部103は、無線通信用モデムから構成される。無線通信部103は、電気機器21、22、23および消費電力計測装置30から送信される各種情報を含むパケットを受信し、受信したパケットに応じた受信データを主処理部102へ出力する。
次に、電力線通信管理装置1の主処理部102の機能構成について説明する。主処理部102は、図3に示すように、取得部121aと履歴情報管理部121bと判定部121cと特定部121dと報知情報選択部121eと報知部121fとを備える。主処理部102は、CPU121が、補助記憶部123に記憶させた後述の電力線通信管理処理を実行するためのプログラムを実行することによりこれらの機能部を実現している。
補助記憶部123は、電気機器21、22、23の動作情報、消費電力計測装置30が計測した消費電力を示す消費電力情報および電力線を用いた電力線通信における通信品質を示す通信品質情報の履歴を記憶する履歴情報記憶部123aを有する。更に、補助記憶部123は、電力線通信における通信品質の改善のための処置方法に関する報知情報を、電気機器21、22、23に対応づけて記憶する報知情報記憶部123bを有する。
主記憶部122は、電気機器21、22、23から受信した動作変更通知情報を記憶する動作変更通知記憶部122aと、入出力装置6から受信した履歴送信要求情報を記憶する履歴送信要求記憶部122bと、を有する。更に、主記憶部122は、特定部121dが特定した電気機器21、22、23の電気機器識別情報を記憶する特定対象記憶部122cを有する。
履歴情報記憶部123aは、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を、通信品質情報を取得した時刻を示す時刻情報に対応付けて記憶している。履歴情報記憶部123aは、例えば図4に示すような、誤り検出率(PER:Packet Error Rate)およびSNRから構成される通信品質情報と、各電気機器21、22、23の動作状態を示す動作情報と、各電気機器21、22、23の消費電力を示す消費電力情報と、通信品質情報を取得した日時を示す時刻情報とが対応づけられた履歴情報テーブルを記憶している。例えば、日時「20XX/YY/ZZ 8時00分」において、誤り検出率が0.5[%]でありSNRが10[dB]であることを示している。また、通信品質情報を取得した日時において、電気機器21は「運転」状態で消費電力が30[W]であり、電気機器22は「待機」状態で消費電力が30[W]であり、電気機器23は「停止」状態で消費電力が0[W]であることを示している。
報知情報記憶部123bは、例えば図5に示すような報知情報テーブルを記憶する。報知情報テーブルでは、電気機器21、22、23を識別する電気機器識別情報と、報知情報とが対応づけられている。報知情報は、対応する電気機器識別情報が付与された電気機器が通信品質悪化の原因となっている場合に通信品質を改善するためにその電気機器に対して行うべき処置方法を示すメッセージから構成される。例えば電気機器23の識別情報ID3に対して、報知情報DOC1、DOC2が対応づけられている。報知情報DOC1は、「N21の配線長を延長」というメッセージを示す。報知情報DOC2は、「N21にノイズフィルタを取付」というメッセージを示す。ここで、N21は、電気機器21の名称である。また、報知情報テーブルには、電力線通信の通信品質悪化の原因に該当する電気機器が無い場合の識別情報ID0に対して、報知情報DOC0が対応づけられている。報知情報DOC0は、「原因不明」というメッセージを示す。
図3に戻って、取得部121aは、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を取得する。取得部121aは、PLCモデム101の通信品質情報記憶部115aから通信品質情報を取得し、電気機器21、22、23および消費電力計測装置30から無線通信部103を介して各電気機器21、22、23の動作情報と消費電力情報とを取得する。また、取得部121aは、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を予め設定された時間間隔よりも短い時間間隔で逐次取得する。具体的には、取得部121aは、予め設定された時間間隔で到来する情報取得時期が到来する毎に動作情報、消費電力情報および通信品質情報を取得するとともに、情報取得時期以外の時刻で、電気機器21、22、23の少なくとも1つから動作変更通知情報を受信した場合にも動作情報、消費電力情報および通信品質情報を取得する。取得部121aは、通信品質情報を取得した時刻に対応する時刻に、動作情報および消費電力情報を取得する。「通信品質情報を取得した時刻に対応する時刻」には、通信品質情報を取得した時刻と同じ時刻のみならず、通信品質情報を取得した時刻とは異なる時刻であるが通信品質情報を取得した時刻に対応づけられた時刻も含まれる。
履歴情報管理部121bは、取得部121aが取得した動作情報、消費電力情報および通信品質情報を時系列で履歴情報記憶部123aに記憶させる。具体的には、履歴情報管理部121bは、通信品質情報が取得された時刻を示す時刻情報を計時部126から取得し、通信品質情報、動作情報および消費電力情報を、取得した時刻情報に対応づけて履歴情報記憶部123aに記憶させる。
判定部121cは、履歴情報記憶部123aが記憶する通信品質情報が示す通信品質が予め設定された通信品質基準よりも悪化したか否かを判定する。具体的には、判定部121cは、通信品質情報が示す誤り検出率が予め設定された誤り検出率閾値以上である、またはSNRが予め設定されたSNR以下であるか否かを判定する。即ち、「予め設定された通信品質基準」とは、通信品質情報が示す誤り検出率が予め設定された誤り検出率閾値未満であり、SNRが予め設定されたSNRよりも大きいことに相当する。判定部121cは、直近に取得した通信品質情報が示す誤り検出率およびSNRについて判定する。
特定部121dは、判定部121cにより電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報の変化および消費電力情報が示す消費電力の変化量の少なくとも一方に基づいて通信品質の悪化の原因となっている電気機器21、22、23を特定する。特定部121dは、判定部121cの判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける、動作情報の変化および消費電力情報が示す消費電力の変化量の少なくとも一方に基づいて通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する。特定部121dは、これら2つの時刻の間で動作情報が変化した電気機器または消費電力情報が示す消費電力の変化量が予め設定された電力変化量閾値以上である電気機器を、通信品質の悪化の原因となっている電気機器として特定する。そして、特定部121dは、特定した電気機器21、22、23の電気機器識別情報を特定対象記憶部122cに記憶させる。
報知情報選択部121eは、特定部121dが特定した電気機器に対応する報知情報を、報知情報記憶部123bが記憶する報知情報テーブルから選択する。報知情報選択部121eは、選択したメッセージを示す報知情報を報知部121fへ出力する。
報知部121fは、報知情報選択部121eが選択した報知情報を、無線通信部103を介して入出力装置6へ送信することにより、ユーザに報知する。また、報知部121fは、入出力装置6から履歴送信要求情報を受信すると、これに応じて、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報、消費電力情報、通信品質情報および時刻情報を、無線通信部103を介して入出力装置6へ送信する。
次に、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1が実行する電力線通信管理処理について図6を参照しながら説明する。この電力線通信管理処理は、例えば電力線通信管理装置1へ電源が投入されたことを契機として開始される。
まず、取得部121aは、通信品質情報、動作情報および消費電力情報を取得する情報取得時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、取得部121aは、計時部126が計時する日時が予め設定された情報取得時期に到達したか否かを判定する。この情報取得時期は、例えば15分間隔に設定される。
取得部121aにより情報取得時期が到来したと判定されると(ステップS101:Yes)、後述のステップS103の処理が実行される。一方、取得部121aは、情報取得時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、電気機器21、22、23の少なくとも1つから動作変更通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、取得部121aは、動作変更通知記憶部122aが動作変更通知情報を記憶しているか否かを判定する。
取得部121aにより動作変更通知情報を受信していないと判定されると(ステップS102:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、取得部121aは、動作変更通知情報を受信したと判定すると(ステップS102:Yes)、PLCモデム101の通信品質情報記憶部115aが記憶する通信品質情報を取得する(ステップS103)。このとき、取得部121aは、同時に動作変更通知記憶部122aが記憶する動作変更通知情報を消去する。
次に、取得部121aは、電気機器21、22、23から電気機器21、22、23それぞれの動作情報を取得し、消費電力計測装置30から各電気機器21、22、23の消費電力情報を取得する(ステップS104)。具体的には、取得部121aは、まず、動作情報要求情報を電気機器21、22、23へ送信する。そして、取得部121aは、動作情報要求情報を送信してから予め設定された待ち時間内に、各電気機器21、22、23から動作情報要求情報に応じて送信され無線通信部103が受信した動作情報を取得する。続いて、取得部121aは、消費電力要求情報を消費電力計測装置30へ送信する。そして、取得部121aは、消費電力要求情報を送信してから予め設定された待ち時間内に、消費電力計測装置30から消費電力要求情報に応じて送信され無線通信部103が受信した消費電力情報を取得する。これにより、通信品質情報を取得する時刻は、運転情報または消費電力情報を取得する時刻に対して高々上記待ち時間程度のずれが生じる。本実施の形態では、通信品質情報を取得した時刻から上記待ち時間内において運転情報または消費電力情報を取得した時刻を、通信品質情報を取得した時刻に対応する時刻として扱う。
続いて、履歴情報管理部121bは、取得部121aにより取得された通信品質情報、動作情報および消費電力情報と、計時部126が計時する日時を示す時刻情報とを組み合わせて履歴情報を生成する(ステップS105)。
その後、履歴情報管理部121bは、生成した履歴情報を履歴情報記憶部123aが記憶する履歴情報テーブルに記録する(ステップS106)。
次に、判定部121cは、履歴情報記憶部123aが記憶する履歴情報テーブルを参照して、通信品質が悪化したか否かを判定する(ステップS107)。図7に示すような履歴情報テーブルが得られており、誤り検出率閾値が5[%]、SNR閾値が5[dB]に設定されているとする。この場合、直近の日時が「20XX/YY/ZZ 8時40分」であるとすると、判定部121cは、誤り検出率(PER)が20[%]で誤り検出率閾値を超えており、SNRが5[dB]でSNR閾値に等しくなっているので、通信品質が悪化したと判定する。
図6に戻って、判定部121cにより通信品質が悪化していないと判定されると(ステップS107:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、判定部121cにより通信品質が悪化したと判定されると(ステップS107:Yes)、特定部121dは、判定部121cの判定対象日時と過去のその日時に最も近い日時とにおける電気機器21、22、23の動作情報および消費電力情報を比較する(ステップS108)。図7に示すような履歴情報テーブルが得られており、判定部121cの判定対象の日時が「20XX/YY/ZZ 8時40分」であるとする。この場合、特定部121dは、日時「20XX/YY/ZZ 8時40分」と過去のその日時に最も近い日時「20XX/YY/ZZ 8時20分」とにおける電気機器21、22、23の動作情報および消費電力情報を比較する(図7中のA1参照)。
図6に戻って、ステップS108が実行された後、特定部121dは、比較結果に基づいて、動作情報が変化した電気機器、または、消費電力の変化量が変化量閾値以上である電気機器が有るか否かを判定する(ステップS109)。特定部121dが、動作情報が変化した電気機器および消費電力の変化量が変化量閾値以上である電気機器が無いと判定すると(ステップS109:No)、後述のステップS111の処理が実行される。一方、特定部121dは、動作情報が変化した電気機器、または、消費電力の変化量が変化量閾値以上である電気機器が有ると判定すると(ステップS109:Yes)、動作情報が変化した電気機器、または、消費電力の変化量が変化量閾値以上である電気機器を特定する(ステップS110)。このとき、特定部121dは、特定した電気機器の電気機器識別情報を特定対象記憶部122cに記憶させる。図7に示す履歴情報テーブルでは、2つの日時「20XX/YY/ZZ 8時40分」、「20XX/YY/ZZ 8時20分」で、電気機器23の動作情報が「停止」状態から「運転」状態に変化し、電気機器23の消費電力の変化量が50[W]である(図7中のA2参照)。従って、変化量閾値が1[W]に設定されている場合、特定部121dは、電気機器23を特定する(図7中のA3参照)。
図6に戻って、ステップS110の処理が実行された後、報知情報選択部121eは、特定部121dにより特定された電気機器23に対応する報知情報を選択する(ステップS111)。報知情報選択部121eは、特定対象記憶部122cが電気機器識別情報を記憶していない場合、電力線通信の通信品質悪化の原因に該当する電気機器が無いものと看做し、この場合に対応する報知情報を選択する。一方、報知情報選択部121eは、特定対象記憶部122cが電気機器識別情報を記憶している場合、この電気機器識別情報を取得する。そして、報知情報選択部121eは、報知情報記憶部123bが記憶する報知情報テーブルを参照して、取得した電気機器識別情報に基づいて電気機器23に対応する報知情報を選択する。また、報知情報選択部121eは、特定対象記憶部122cから電気機器識別情報を取得した後、取得した電気機器識別情報を特定対象記憶部122cから消去する。
例えば図5に示す報知情報テーブルについて、特定部121dが電気機器23を特定した場合、報知情報選択部121eは、電気機器23の電気機器識別情報ID3に対応する報知情報DOC1、DOC2を選択する。一方、報知情報選択部121eは、特定対象記憶部122cが電気機器識別情報を記憶していない場合、電力線通信の通信品質悪化の原因に該当する電気機器が無いものと看做し、電気機器識別情報ID0に対応する報知情報DOC0を選択する。
続いて、報知部121fは、報知情報選択部121eが選択した報知情報を、無線通信部103を介して入出力装置6へ送信する(ステップS112)。例えば図5に示す報知情報テーブルについて、報知情報選択部121eが、電気機器識別情報ID3に対応する報知情報DOC1、DOC2が選択されたとする。この場合、報知部121fから入出力装置6へ報知情報DOC1、DOC2が送信される。すると、図8に示すように、入出力装置6の表示部6aの領域F1には、特定部121dにより特定された電気機器23の名称N23が表示され、表示部6aの領域F2には、報知情報DOC1、DOC2が示すメッセージが表示される。
図6に戻って、ステップS112が実行された後、報知部121fは、入出力装置6から履歴送信要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS113)。具体的には、報知部121fは、履歴送信要求記憶部122bが履歴送信要求情報を記憶しているか否かを判定する。
報知部121fにより履歴送信要求情報を受信していないと判定されると(ステップS113:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、報知部121fは、履歴送信要求情報を受信したと判定すると(ステップS113:Yes)、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報、消費電力情報、通信品質情報および時刻情報を入出力装置6へ送信する(ステップS114)。このとき、報知部121fは、同時に履歴送信要求記憶部122bが記憶する履歴送信要求情報を消去する。報知部121fは、動作情報および消費電力情報に各電気機器21、22、23の識別情報を付加して送信する。これにより、入出力装置6は、受信した動作情報および消費電力情報と各電気機器21、22、23との対応関係を認識できる。ステップS114が実行された後、再びステップS101の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1によれば、履歴情報記憶部123aが、動作情報、消費電力情報および通信品質情報の履歴を記憶し、通信品質が悪化した場合、特定部121dが動作情報の変化の有無および消費電力情報が示す消費電力の変化量に基づいて電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器21、22、23を特定する。これにより、電力線通信の通信品質が悪化した場合、ユーザは通信品質の悪化の原因となっている電気機器21、22、23を早期に特定することができる。従来は、電力線通信の通信品質が悪化した場合、ユーザは電力線に接続された各電気機器の動作状態を変更しながら電力線通信の通信品質を逐一確認することを繰り返すことにより、通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定するという作業を行うことが一般的であった。これに対して、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1を使用すれば、ユーザはこのような作業を行う必要が無くなるので、通信品質を良好な状態にするまでの時間を短縮できる。従って、電力線通信の通信品質を改善することができる。
また、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1では、取得部121aが、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を予め設定された時間間隔よりも短い時間間隔で逐次取得する。これにより、電力線通信の通信品質が悪化した状態で予め設定された時間よりも長い時間放置されることがないので、電力線通信の通信品質を改善することができる。
更に、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1では、取得部121aが、通信品質情報を取得した時刻に対応する時刻に、動作情報および消費電力情報を取得する。また、履歴情報記憶部123aが、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を、通信品質情報を取得した時刻を示す時刻情報に対応付けて記憶する。そして、報知部121fが、入出力装置6から履歴送信要求情報を受信すると、これに応じて、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報、消費電力情報、通信品質情報および時刻情報を入出力装置6へ送信する。これにより、ユーザは、入出力装置6を介して履歴情報記憶部123aが記憶する履歴情報テーブルを参照することにより、過去における電力線通信の通信品質と各電気機器21、22、23の動作状態または消費電力との相関関係を把握することができる。従って、ユーザは過去における電力線通信の通信品質と各電気機器21、22、23の動作状態または消費電力との相関関係を考慮しつつ電力線通信の通信品質を改善するための処置方法を検討することが可能となる。
また、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1では、報知情報記憶部123bが、電力線通信の通信品質が悪化した場合にユーザに報知すべき通信品質改善のための処置方法に関する報知情報を、各電気機器21、22、23に対応づけて記憶している。そして、報知情報選択部121eが、特定部121dにより特定された電気機器21、22、23に対応する報知情報を、報知情報記憶部123bが記憶する報知情報から選択し、報知部121fが、報知情報選択部121eが選択した報知情報を、入出力装置6を介してユーザに報知する。これにより、電力線通信の通信品質が悪化している場合に、ユーザは、電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器と通信品質改善のための処置方法とを、入出力装置6を介して知ることができるので、電力線通信の通信品質を改善するための作業の効率化を図ることができる。
更に、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1では、判定部121cが、電力線通信における誤り検出率が誤り検出率閾値以上になるか、或いは電力線通信におけるSNRがSNR閾値以下になると、電力線通信の通信品質が悪化していると判定する。これにより、判定部121cが誤り検出率およびSNRに基づいて電力線通信の通信品質を精度良く判定することができるので、電力線通信の通信品質を良好に維持することができる。
また、本実施の形態に係る電力線通信管理装置1では、特定部121dが、判定部121cにより電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける動作情報または消費電力情報から通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する。これにより、特定部121dが実行する電気機器の特定処理に対して、各電気機器21、22、23の動作状態の取得周期に比べて長い周期の変動が影響するのを抑制することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る電力線通信管理システムでは、図9に示すように、幹線PL0から分岐した分岐線PL22が、更に2つの分岐線PL221、PL222に分岐しており、各分岐線PL221、PL222に電気機器22、223が接続されている。そして、電流検出部231、232が、分岐線PL21、PL22それぞれに設けられている。また、電気機器223は、通信機能を備えていないドライヤや炊飯器、掃除機等から構成される。なお、図9において実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。
電力線通信管理装置201の構成は、実施の形態1で説明した構成と同様であり、履歴情報記憶部123aが記憶する履歴情報テーブルの内容と、報知情報記憶部123bが記憶する報知情報テーブルの内容とが、実施の形態1で説明したものと相違する。履歴情報記憶部123aは、消費電力情報の履歴を電力線における電流検出部231、232が設けられた分岐線PL21、PL22と対応づけて記憶し、電気機器21、22、223の動作情報の履歴を電気機器21、22、223と対応づけて記憶している。この履歴情報記憶部123aは、例えば図10に示すような、通信品質情報と、電気機器21、22の動作情報と、電流検出部231、232が設けられた分岐線PL21、PL22に対応する消費電力とが、時刻情報に対応付けられた履歴情報テーブルを記憶している。図10は、日時「20XX/YY/ZZ 8時00分」において、電気機器21は「運転」状態であり、電気機器22は「待機」状態であり、電流検出部231に対応する消費電力が30[W]であり、分岐線PL22に対応する消費電力が3[W]であることを示している。
判定部121cが、電力線通信の通信品質が悪化したと判定したとする。この場合、特定部121dは、判定部121cの判定対象の時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける消費電力情報を比較する。そして、特定部121dは、消費電力情報が示す消費電力の変化量が予め設定された変化量閾値以上である分岐線PL22が存在すると、当該分岐線PL22に対応する電気機器22、223を電力線通信の通信品質の悪化の原因と特定する。
報知情報記憶部123bは、図11に示すように、電流検出部231、232が設けられた位置を識別する位置識別情報および電気機器21、22を識別する電気機器識別情報の少なくとも一方と、ユーザに報知する報知情報と、が対応づけられた報知情報テーブルを記憶する。例えば、位置識別情報ID22には、報知情報DOC21、DOC22と、が対応づけられている。報知情報DOC21は、「N22、N223の配線長を延長」というメッセージを示す。N22、N223は、それぞれ電気機器22、223の名称である。また、報知情報DOC22は、「N22、N223にノイズフィルタを取付」というメッセージを示す。位置識別情報ID21に対応づけられた報知情報は、電流検出部231が設けられた分岐線PL21を介して電力を供給する電気機器21の電気機器識別情報ID1にも対応づけられている。また、位置識別情報ID22に対応づけられた報知情報は、分岐線PL22を介して電力を供給する電気機器22、223の電気機器識別情報ID2、ID3にも対応づけられている。
次に、本実施の形態に係る電力線通信管理装置201が実行する電力線通信管理処理について図12を参照しながら説明する。この電力線通信管理処理は、例えば電力線通信管理装置201へ電源が投入されたことを契機として開始される。ステップS201からステップS203までの処理が実行された後、取得部121aは、各電気機器21、22から電気機器21、22の動作情報を取得し、消費電力計測装置230から消費電力情報を取得する(ステップS204)。ステップS201からステップS203までの処理の内容は、実施の形態1で説明したステップS101からステップS103までの処理と同様である。
次に、ステップS205からステップS207までの処理が実行され、判定部121cにより通信品質が悪化したと判定されたとする(ステップS207:Yes)。この場合、特定部121dは、判定部121cによる判定対象である日時と過去のその日時に最も近い日時とにおける電気機器21、22の動作情報を比較する(ステップS208)。図13に示す履歴情報テーブルが得られており、判定部121cによる判定対象の日時が「20XX/YY/ZZ 8時40分」であるとする。この場合、特定部121dは、各電気機器21、22について日時「20XX/YY/ZZ 8時40分」と過去のその日時に最も近い日時「20XX/YY/ZZ 8時20分」とにおける動作情報を比較する(図13中のA21参照)。なお、ステップS205からステップS207までの処理の内容は、実施の形態1で説明したステップS105からステップS107までの処理と同様である。
図12に戻って、ステップS208が実行された後、特定部121dは、比較結果に基づいて、動作情報が変化した電気機器が存在するか否かを判定する(ステップS209)。特定部121dは、動作情報が変化した電気機器が存在すると判定すると(ステップS209:Yes)、動作情報が変化した電気機器を特定する(ステップS210)。続いて、後述のステップS214の処理が実行される。
一方、特定部121dが、動作情報が変化した電気機器が存在しないと判定したとする(ステップS209:No)。この場合、特定部121dは、判定部121cによる判定対象である日時と過去のその日時に最も近い日時とにおける、電流検出部231、232に対応する消費電力情報を比較する(ステップS211)。図13に示すような履歴情報テーブルが得られており、判定部121cの判定対象日時が「20XX/YY/ZZ 8時40分」であるとする。この場合、特定部121dは、電気機器21、22について日時「20XX/YY/ZZ 8時40分」と過去のその日時に最も近い日時「20XX/YY/ZZ 8時20分」とにおける分岐線PL21、PL22に対応する消費電力情報を比較する(図13中のA21参照)。
図12に戻って、ステップS211が実行された後、特定部121dは、分岐線PL21、PL22に対応する消費電力の変化量のいずれかが変化量閾値以上であるか否かを判定する(ステップS212)。特定部121dにより分岐線PL21、PL22に対応する消費電力の変化量のいずれもが変化量閾値未満であると判定されると(ステップS212:No)、後述のステップS214の処理が実行される。一方、特定部121dは、分岐線PL21、PL22に対応する消費電力の変化量のいずれかが変化量閾値以上であると判定すると(ステップS212:Yes)、変化量閾値以上の変化量を示した分岐線を特定する(ステップS213)。図13に示すような履歴情報テーブルが得られており、変化量閾値が1[W]に設定されているとする。この場合、日時「20XX/YY/ZZ 8時40分」と日時「20XX/YY/ZZ 8時20分」とにおいて、分岐線PL22の消費電力の変化量が37[W]であり変化量閾値を超えている(図13中のA22参照)。従って、特定部121dは、分岐線PL22を特定する(図13中のA23参照)。
このように、特定部121dは、ステップS208からステップS213の一連の処理において、まず、判定部121cの判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける消費電力情報を比較する。そして、特定部121dは、動作情報が変化した電気機器が存在すると、当該電気機器を電力線通信の悪化の原因と特定し、動作情報が変化した電気機器が存在しない場合、上記2つの時刻で取得された消費電力情報を比較することにより、電力線通信の通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する。
図12に戻って、ステップS213が実行された後、報知情報選択部121eは、報知情報記憶部123bが記憶する報知情報テーブルを参照して、特定部121dにより特定された電気機器21、22または分岐線PL21、PL22に対応する報知情報を選択する(ステップS214)。報知情報選択部121eは、特定対象記憶部122cが位置識別情報および電気機器識別情報の両方を記憶していない場合、電力線通信の通信品質悪化の原因に該当する電気機器が無いものと看做し、この場合に対応する報知情報を選択する。例えば図11に示す報知情報テーブルについて、特定部121dが分岐線PL22を特定した場合、特定対象記憶部122cが分岐線PL22の位置識別情報ID22を記憶している。この場合、報知情報選択部121eは、位置識別情報ID22に対応する報知情報DOC21、DOC22を選択する。
続いて、報知部121fは、報知情報選択部121eが選択した報知情報を、無線通信部103を介して入出力装置6へ送信する(ステップS215)。このとき、報知部121fは、報知情報選択部121eが選択した報知情報が分岐線PL21、PL22に対応するものである場合、位置識別情報ID21、ID22に対応づけられた電気機器識別情報ID1、ID2、ID3も同時に送信する。その後、再びステップS201の処理が実行される。例えば図10に示す報知情報テーブルについて、報知情報選択部121eにより位置識別情報ID22に対応する報知情報DOC21、DOC22が選択されたとする。この場合、報知部121fから入出力装置6へ報知情報DOC21、DOC22が送信される。すると、図14に示すように、入出力装置6の表示部6aの領域F21には、特定部121dにより特定された分岐線PL22の名称NPL22と、これに対応する電気機器22、223の名称N22、N223と、が表示される。表示部6aの領域F22には、報知情報DOC1、DOC2に対応するメッセージが表示される。
図12に戻って、ステップS215が実行された後、報知部121fは、入出力装置6から履歴送信要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS216)。
報知部121fにより履歴送信要求情報を受信していないと判定されると(ステップS216:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、報知部121fは、履歴送信要求情報を受信したと判定すると(ステップS216:Yes)、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報、消費電力情報、通信品質情報および時刻情報を入出力装置6へ送信する(ステップS217)。報知部121fは、動作情報に各電気機器21、22、23の識別情報を付加し、消費電力情報に各電流検出部231、232の識別情報を付加して送信する。ステップS217が実行された後、再びステップS201の処理が実行される。つまり、報知部121fは、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報、消費電力情報、通信品質情報および時刻情報を、入出力装置6からの履歴送信要求情報に応じて送信する。
以上説明したように、本実施の形態に係る電力線通信管理装置201では、特定部121dが、電力線通信の通信品質が悪化した時刻で取得された消費電力情報と、電力線通信の通信品質が良好な時刻で取得された消費電力情報と、を比較する。そして、特定部121dは、消費電力情報が示す消費電力の変化量が予め設定された変化量閾値以上である電流検出部が存在すると、当該電流検出部に対応する電気機器を電力線通信の通信品質の悪化の原因と特定する。例えば電力線通信管理装置201と通信する機能を備えない電気機器23が電力線(分岐線PL222)に接続され、この電気機器23が電力線通信の通信品質の悪化の原因となっているとする。この場合、特定部121dは、電力線におけるこの電気機器23に最も近い場所に設けられた電流検出部232を特定する。これにより、ユーザは、特定された電流検出部232が設けられた場所から、電力線通信の通信品質の悪化の原因を2つの電気機器22、23のいずれかであると推定できるので、通信品質の悪化の原因となっている電気機器23を早期に特定することができる。従って、電力線通信の通信品質を良好な状態にするまでの時間を短縮でき、電力線通信の通信品質を改善することができる。
また、本実施の形態に係る電力線通信管理装置201では、特定部121dが、電力線通信の通信品質が悪化した時刻で取得された動作情報と、通信品質が良好な時刻で取得された動作情報と、を比較する。そして、特定部121dは、これらの2つの時刻で動作情報が変化した電気機器が存在しない場合に、これら2つの時刻それぞれで取得された消費電力情報を比較することにより、電力線通信の通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する。これにより、例えば電力線通信管理装置201と通信可能な電気機器21、22のいずれかが電力線通信の通信品質の悪化の原因である場合、消費電力情報を比較する処理を行うまでもなく電力線通信の通信品質の悪化の原因となる電気機器21、22を特定することができる。つまり、無駄な処理を省略することによって電力線通信管理装置201の処理負担を軽減することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。例えば、電力線の幹線PL0に電流検出部を設けて、電気機器に接続される分岐線PL21、PL22、PL23のいずれか1つについて電流検出部を設けない構成としてもよい。
この構成の変形例に係る電力線通信管理システムは、例えば図15に示すように、電流検出部331、332、334が、分岐線PL21、PL22および幹線PL0に設けられている。消費電力計測装置330は、電流検出部331、332により検出される電流の電流値それぞれから電気機器321、322で消費される消費電力を算出し、電流検出部334により検出される電流の電流値から電力線通信管理システム全体で消費される消費電力を算出する。
電力線通信管理装置301は、前述の各実施の形態で説明した電力線通信管理装置1の構成と同様である。履歴情報記憶部123aは、例えば図16に示すような履歴情報テーブルを記憶する。履歴情報テーブルでは、通信品質情報と、電力線の一部を構成する分岐線PL21、PL22および幹線PL0に設けられた電流検出部331、332、334それぞれに対応する消費電力情報と、これらの情報を取得した日時を示す時刻情報とが対応づけられている。
次に、本変形例に係る電力線通信管理装置301が実行する電力線通信管理処理について図17を参照しながら説明する。ステップS301からステップS303までの処理が実行された後、取得部121aは、消費電力計測装置330から電流検出部331、332、334それぞれに対応する消費電力情報を取得する(ステップS304)。なお、ステップS301からステップS303までの処理の内容は、実施の形態1で説明したステップS101からステップS103までの処理と同様である。
次に、ステップS305からステップS307までの処理が実行され、判定部121cにより通信品質が悪化したと判定されたとする(ステップS307:Yes)。この場合、特定部121dは、判定部121cによる判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける電力線通信管理システム全体の消費電力情報を比較する(ステップS308)。このとき、特定部121dは、2つの時刻における電力線通信管理システム全体の消費電力情報が示す消費電力の差分絶対値を消費電力の変化量として算出する。なお、ステップS305からステップS307までの処理の内容は、実施の形態1で説明したステップS105からステップS107までの処理と同様である。
続いて、特定部121dは、比較結果に基づいて、電力線通信管理システム全体の消費電力の変化量が予め設定された全体変化量閾値以上であるか否かを判定する(ステップS309)。特定部121dにより電力線通信管理システム全体の消費電力の変化量が予め設定された全体変化量閾値未満であると判定されると(ステップS309:No)、ステップS314以降の処理が実行される。このステップS314以降の処理の内容は、実施の形態1で説明したステップS111以降の処理と同様である。
一方、特定部121dは、電力線通信管理システム全体の消費電力の変化量が全体変化量閾値以上であると判定すると(ステップS309:Yes)、判定部121cによる判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける分岐線PL21、PL22に対応する消費電力情報を比較する(ステップS310)。このとき、特定部121dは、2つの時刻における分岐線PL21、PL22に対応する消費電力情報が示す消費電力それぞれの差分絶対値を消費電力の変化量として算出する。
その後、特定部121dは、分岐線PL21、PL22に対応する消費電力の変化量のいずれかが変化量閾値以上であるか否かを判定する(ステップS311)。特定部121dは、分岐線PL21、PL22に対応する消費電力の変化量のいずれかが変化量閾値以上であると判定すると(ステップS311:Yes)、消費電力が変化量閾値以上の変化量を示した分岐線PL21(PL22)に対応する電気機器21(22)を特定する(ステップS312)。一方、特定部121dは、分岐線PL21、PL22に対応する消費電力の変化量の両方が変化量閾値未満であると判定すると(ステップS311:No)、電流検出部331、332が設けられていない分岐線PL23に対応する電気機器23を特定する(ステップS313)。その後、ステップS314以降の処理が実行される。
本構成によれば、電力線の一部を構成する分岐線PL21、PL22、PL23の一部に電流検出部を設ける必要がないので、電力線通信管理システムの簡素化を図ることができる。
前述の各実施の形態に係る電力線通信管理装置1、201では、取得部121aが、各電気機器21、22、23、223の動作情報と各電流検出部31、32、33、231、232、34を用いて計測された消費電力を示す消費電力情報との両方を取得する例について説明した。但し、取得部121aが動作情報と消費電力情報との両方を取得する構成に限定されるものではなく、取得部121aが動作情報と消費電力情報とのいずれか一方のみを取得する構成であってもよい。例えば、電力線通信管理装置は、各電気機器21、22、23の動作情報のみに基づいて電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する構成であってもよい。この構成によれば、電力線通信管理装置は、電流検出部31、32、33、34および消費電力計測装置30が省略された構成とすることができるので、電力線通信管理システム全体の簡素化を図ることができる。
また、電力線通信管理装置は、各電流検出部31、32、33、34に対応する消費電力情報のみに基づいて電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する構成であってもよい。この構成によれば、各電気機器21、22、23は、自機の動作情報を電力線通信管理装置へ送信する機能を備えていなくてもよいので、電力線通信管理システムに適用できる電気機器のバリエーションを増やすことができる。
前述の各実施の形態では、特定部121dが、判定部121cの判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とにおける動作情報または消費電力情報から通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する例について説明した。但し、特定部121dが用いる動作情報および消費電力情報は、これに限定されるものではない。例えば、特定部121dが、判定部121cの判定対象である時刻と、過去のその時刻に最も近い時刻以外の電力線通信の通信品質が良好な時刻と、における動作情報または消費電力情報から通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する構成であってもよい。
前述の各実施の形態では、判定部121cが、1の時刻に対応する誤り検出率が予め設定された誤り検出率閾値以上である、またはSNRが予め設定されたSNR閾値以下であるか否かを判定する例について説明した。但し、判定部121cが採用する判定方法はこれに限定されるものではない。例えば、判定部121cが、直近の誤り検出率を取得した時刻を含む複数の時刻における誤り検出率の最大値または平均値が予め設定された誤り検出率閾値以上であるか否かを判定する構成であってもよい。また、判定部121cは、直近のSNRを取得した時刻を含む複数の時刻におけるSNRの最大値または平均値が予め設定されたSNR閾値以下であるか否かを判定する構成であってもよい。
或いは、判定部121cは、直近に取得した通信品質情報が示す誤り検出率と過去のその時刻に最も近い時刻に取得した通信品質情報が示す誤り検出率との差分絶対値が予め設定された誤り検出率差分閾値以上であるか否かを判定するものであってもよい。或いは、判定部121cは、直近に取得した通信品質情報が示すSNRと過去のその時刻に最も近い時刻に取得した通信品質情報が示すSNRとの差分絶対値が予め設定されたSNR差分閾値以上であるか否かを判定するものであってもよい。この場合、特定部121dは、判定部121cにより誤り検出率の変化量が誤り検出率差分閾値以上またはSNRの変化量がSNR差分閾値以上であると判定された場合、判定部121cによる判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻とで動作情報が変化した電気機器または消費電力の変化量が変化量閾値以上である電気機器を通信品質の悪化の原因と特定するようにすればよい。
前述の各実施の形態では、電力線通信管理装置1,201と、電気機器21、22、23、223、消費電力計測装置30,230および入出力装置6とが無線通信する構成について説明したが、通信方法は無線通信に限定されない。例えば、電力線通信管理装置1,201と、電気機器21、22、23、消費電力計測装置30,230および入出力装置6の全部または一部とが有線通信する構成であってもよい。或いは、電気機器21、22、23および消費電力計測装置30,230がそれぞれPLCモデムを備える場合、電力線通信管理装置1,201と電気機器21、22、23および消費電力計測装置30,230の全部または一部とが電力線通信する構成であってもよい。
前述の各実施の形態では、電気機器21、22、23等とは別体の、電流検出部31、32、33、34、231、232および消費電力計測装置30、230を備える例について説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、電流検出部31、32、33、34および消費電力計測装置30の全部または一部が、電気機器や電力線通信管理装置1、電力量計4、入出力装置6に内蔵されていてもよい。例えば、電流検出部31、32、33が、それぞれ対応する電気機器21、22、23に内蔵されていてもよい。また、前述の各実施の形態では、電力線通信管理装置1,201とは別体の、入出力装置6を備える例について説明したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、入出力装置6が電力線通信管理装置1,201に内蔵されていてもよい。
前述の実施の形態1では、誤り検出符号付加部111bが、パケットにパケットのデータ長に応じた数のパリティビットを付加する例について説明したが、パケットに付加する誤り検出符号は、これに限定されるものではなく、例えば、チェックサム、巡回符号、ハミング符号等であってもよい。
前述の各実施の形態では、通信品質情報が、誤り検出率およびSNRから構成される例について説明したが、通信品質情報の内容はこれに限定されるものではない。例えば、通信品質情報が、通信エラーの発生回数やLQI(Link Quality Indicator)、通信速度から構成されるものであってもよい。
前述の各実施の形態では、特定部121dが、判定部121cの判定対象である時刻と過去のその時刻に最も近い時刻との2つの時刻における動作情報または消費電力情報から通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する例について説明した。但し、特定部121dは、この2つの時刻における動作情報または消費電力情報を用いる構成に限定されるものではない。特定部121dは、3つ以上の時刻における動作情報または消費電力情報を用いて電気機器を特定する構成であってもよい。例えば特定部121dは、判定部121cの判定対象である時刻を含む過去のP(Pは正の整数)個の時刻における消費電力情報と、判定対象である時刻に最も近い時刻を含むそれよりも過去のP個の時刻における消費電力情報とから通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する構成であってもよい。この場合、特定部121dは、判定部121cの判定対象である時刻を含む過去のP個の時刻における消費電力の平均値と判定対象である時刻に最も近い時刻を含むそれよりも過去のP個の時刻における消費電力の平均値との差分が変化量閾値以上である電気機器を特定する構成であってもよい。この構成によれば、特定部121dは、電気機器の消費電力の変化量に基づいて通信品質の悪化の原因の電気機器を特定する場合、電気機器の消費電力が突発的に変動しても電気機器を正確に特定することができる。
前述の実施の形態2では、特定部121dが、電力線通信の通信品質が悪化した時刻と電力線通信の通信品質が良好な時刻とで動作情報が変化した電気機器が存在しない場合に、これら2つの時刻で取得された消費電力情報を比較する例について説明した。但し、特定部121dは、電気機器を特定する際に動作情報を消費電力情報に優先して用いる構成に限定されるものではない。例えば、特定部121dが、まず、電力線通信の通信品質が悪化した時刻の消費電力情報と電力線通信の通信品質が良好な時刻での消費電力情報とを比較する。そして、特定部121dは、これら2つの時刻で消費電力の変化量が変化量閾値以上の電流検出部が存在しない場合に、これら2つの時刻で取得された動作情報を比較する構成であってもよい。
本構成によれば、例えば電力線通信管理装置と通信できない電気機器23が電力線通信の通信品質の悪化の原因である場合、動作情報を比較する処理を行うまでもなく電力線通信の通信品質の悪化の原因となる電気機器23を特定できる。つまり、無駄な処理を省略することによって電力線通信管理装置の処理負担を軽減することができる。
前述の実施の形態2では、電流検出部231、232が電気機器21、22、223へ電力を供給するための分岐線PL21、PL22に設けられる例について説明したが、電流検出部を設ける場所はこれに限定されるものではない。例えば、図18に示すように、電力線通信管理装置401へ電力を供給するための分岐線PL1に電流検出部435が設けられた構成であってもよい。ここにおいて、消費電力計測装置430は、電力線通信管理装置401で消費される消費電力を示す消費電力情報を電力線通信管理装置401へ送信する。電力線通信管理装置401の構成は、実施の形態1で説明した電力線通信管理装置1の構成と同様である。
例えば図19に示すように、本変形例に係る報知情報テーブルでは、電流検出部435が設けられた位置を識別する位置識別情報ID41に報知情報DOC41が対応付けられている。報知情報DOC41は、「電力線通信管理装置の接続箇所を場所Posに変更」というメッセージを示す。例えば、特定部121dが、電流検出部435が設けられた分岐線PL1を特定した場合、報知情報選択部121eは、分岐線PL1を示す位置識別情報ID41に対応づけられた報知情報DOC41を選択する。そして、報知部121fは、入出力装置6へ報知情報DOC41を送信する。
特定部121dが、分岐線PL22、PL1を特定したとする。この場合、図20に示すように、入出力装置6の表示部6aの領域F21には、特定部121dにより特定された分岐線PL22、PL1の名称NPL22、NPL1と、分岐線PL22に対応する電気機器22、223の名称N22、N223と、が表示される。表示部6aの領域F22には、報知情報DOC1、DOC2、DOC41が示すメッセージが表示される。
本構成によれば、電力線通信管理装置401の接続箇所を、幹線PL0における通信品質の改善が見込まれる部分へ変更することをユーザに促すことが可能となるので、電気機器21、22、223に対する処置以外の方法で電力線通信の通信品質の改善を図ることができる。
前述の各実施の形態では、履歴情報記憶部123aが、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を、時刻情報と対応づけて記憶する例について説明したが、履歴情報記憶部123aは、必ずしも時刻情報を記憶する構成に限定されるものではない。例えば、履歴情報記憶部123aは、時刻情報を記憶せず、単に動作情報、消費電力情報および通信品質情報を、それらの時系列が識別できる形で記憶する構成であってもよい。
前述の各実施の形態では、報知部121fが、入出力装置6から送信された履歴送信要求情報に応じて、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報、消費電力情報、通信品質情報および時刻情報を、入出力装置6へ送信する例について説明した。但し、履歴送信要求情報の送信元は、入出力装置6に限定されるものではない。例えば、履歴送信要求情報の送信元が、電力線通信管理装置1と、インターネット等の広域ネットワークを介して通信可能なサーバ等の他の外部機器であってもよい。
電力線通信管理装置1,201,301,401における取得部121a、履歴情報管理部121b、判定部121c、特定部121d、報知情報選択部121e、報知部121fの各機能は、処理回路により実現される。即ち、電力線通信管理装置1,201,301,401は、系統電源5から電力線を介して電力が供給される電気機器21、22、23の動作状態を示す動作情報、電力線の一部に設けられた電流検出部31、32、33よりも下流側で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置30が計測した消費電力を示す消費電力情報、電力線を用いた電力線通信における通信品質を示す通信品質情報の履歴を記憶する履歴情報記憶部123aと、動作情報、消費電力情報および通信品質情報を取得する取得部121aと、取得部121aが動作情報、消費電力情報および通信品質情報を時系列で履歴情報記憶部123aに記憶させる履歴情報管理部121bと、履歴情報記憶部123aが記憶する通信品質情報が示す通信品質が悪化したか否かを判定する判定部121cと、判定部121cにより電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報の変化および消費電力情報が示す消費電力の変化量の少なくとも一方に基づいて通信品質の悪化の原因となっている電気機器21、22、23を特定する特定部121dと、を備える。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。取得部121a、履歴情報管理部121b、判定部121c、特定部121d、報知情報選択部121e、報知部121fの各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路で実現してもよい。
処理回路がCPUの場合、取得部121a、履歴情報管理部121b、判定部121c、特定部121d、報知情報選択部121e、報知部121fの機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、電力線通信管理装置1,201,301,401は、処理回路により実行されるときに、系統電源5から電力線を介して電力が供給される電気機器21、22、23の動作状態を示す動作情報、電力線の一部に設けられた電流検出部31、32、33よりも下流側で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置30が計測した消費電力を示す消費電力情報、電力線を用いた電力線通信における通信品質を示す通信品質情報を取得するステップと、取得した動作情報、消費電力情報および通信品質情報を時系列で履歴情報記憶部123aに記憶させるステップと、通信品質情報が示す通信品質が悪化したか否かを判定するステップと、電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、履歴情報記憶部123aが記憶する動作情報の変化および消費電力情報が示す消費電力の変化量の少なくとも一方に基づいて通信品質の悪化の原因となっている電気機器21、22、23を特定するステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、取得部121a、履歴情報管理部121b、判定部121c、特定部121d、報知情報選択部121e、報知部121fの手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリとは、例えば、RAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable and Programmable ROM) 、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等が該当する。
なお、取得部121a、履歴情報管理部121b、判定部121c、特定部121d、報知情報選択部121e、報知部121fの各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、取得部121aについては専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、履歴情報管理部121b、判定部121c、特定部121d、報知情報選択部121eおよび報知部121fの各機能については処理回路がメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明によれば、PLCを利用した電力線通信管理システムにおける通信品質の悪化の原因となっている電気機器の特定に好適である。
1,201,301,401 電力線通信管理装置、4 電力量計、5 系統電源、6 入出力装置、6a 表示部、21,22,23,223,321,322,323 電気機器、30,230,330,430 消費電力計測装置、31,32,33,34,231,232,234,331,332,334,435 電流検出部、101 PLCモデム、102 主処理部、103 無線通信部、111 DSP、111a パケット生成部、111b 誤り検出符号付加部、111c 誤り検出部、111d SNR算出部、111e パケット管理部、112 結合回路、113 変調回路、114 復調回路、115 モデム用記憶部、115a 通信品質情報記憶部、115b モデム用バッファ、116 モデム用PLCインタフェース回路、115a 通信品質情報記憶部、121 CPU、121a 取得部、121b 履歴情報管理部、121c 判定部、121d 特定部、121e 報知情報選択部、121f 報知部、122 主記憶部、122a 動作変更通知記憶部、122b 履歴送信要求記憶部、122c 特定対象記憶部、123 補助記憶部、123a 履歴情報記憶部、123b 報知情報記憶部、124 主処理部用PLCインタフェース部、125 無線通信インタフェース部、126 計時部、127 バス、PL0 幹線、PL1,PL3,PL4,PL21,PL22,PL23,PL221,PL222 分岐線

Claims (9)

  1. 電源から電力線を介して電力が供給される電気機器の動作状態を示す動作情報、前記電力線における前記電力線の一部に設けられた検出部よりも下流側で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置が計測した消費電力を示す消費電力情報および前記電力線を用いた電力線通信における通信品質を示す通信品質情報の履歴を記憶する履歴情報記憶部と、
    前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を時系列で前記履歴情報記憶部に記憶させる履歴情報管理部と、
    前記履歴情報記憶部が記憶する前記通信品質情報が示す前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したと判定された場合、前記履歴情報記憶部が記憶する前記動作情報の履歴と前記消費電力情報が示す消費電力の履歴との少なくとも一方に基づいて、前記電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する特定部と、を備える、
    電力線通信管理装置。
  2. 前記履歴情報記憶部は、前記消費電力情報の履歴を前記電力線における前記検出部が設けられた部分と対応づけて記憶し、
    前記特定部は、前記電力線通信の通信品質が悪化した時刻で取得された消費電力情報と、前記通信品質が良好な時刻で取得された消費電力情報とを比較し、前記検出部が設けられた部分の中に前記消費電力情報が示す消費電力の変化量が予め設定された変化量閾値以上である部分が存在すると、当該部分に対応する電気機器を前記電力線通信の通信品質の悪化の原因と特定する、
    請求項1に記載の電力線通信管理装置。
  3. 前記履歴情報記憶部は、前記動作情報の履歴を前記電気機器と対応づけて記憶し、
    前記特定部は、前記電力線通信の通信品質が悪化した時刻で取得された動作情報と、前記通信品質が良好な時刻で取得された動作情報とを比較し、前記動作情報が変化した電気機器が存在すると、当該電気機器を前記電力線通信の悪化の原因と特定し、前記動作情報が変化した電気機器が存在しない場合、前記電力線通信の通信品質が悪化した時刻で取得された消費電力情報と、前記通信品質が良好な時刻で取得された消費電力情報と、を比較することにより、前記電力線通信の通信品質の悪化の原因である電気機器を特定する、
    請求項2に記載の電力線通信管理装置。
  4. 前記取得部は、前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を予め設定された時間間隔よりも短い時間間隔で逐次取得する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電力線通信管理装置。
  5. 前記電力線通信における通信品質の改善のための処置方法に関する報知情報を、前記電気機器および前記電力線における前記検出部が設けられた部分の少なくとも一方に対応づけて記憶する報知情報記憶部と、
    前記特定部により特定された電気機器または前記電力線における前記検出部が設けられた部分に対応する報知情報を、前記報知情報記憶部が記憶する前記報知情報から選択する報知情報選択部と、
    前記報知情報選択部が選択した報知情報をユーザに報知する報知部と、を更に備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電力線通信管理装置。
  6. 前記取得部は、前記通信品質情報を取得した時刻に対応する時刻に、前記動作情報および前記消費電力情報を取得し、
    前記履歴情報記憶部は、前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を、前記通信品質情報を取得した時刻を示す時刻情報に対応付けて記憶し、
    前記報知部は、前記履歴情報記憶部が記憶する前記動作情報、前記消費電力情報、前記通信品質情報および前記時刻情報を、外部機器からの送信要求に応じて送信する、
    請求項5に記載の電力線通信管理装置。
  7. 電力線通信を管理する電力線通信管理装置と、
    電源から電力線を介して電力が供給され自機の動作状態を示す動作情報を前記電力線通信管理装置へ送信する電気機器と、
    前記電力線の一部に設けられた検出部を有し、前記電力線における前記検出部よりも下流側で消費される消費電力を計測し、計測した前記消費電力を示す消費電力情報を前記電力線通信管理装置へ送信する消費電力計測装置と、を備え、
    前記電力線通信管理装置は、
    前記動作情報、前記消費電力情報、前記電力線を用いた電力線通信の通信品質を示す通信品質情報の履歴を記憶する履歴情報記憶部と、
    前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を時系列で前記履歴情報記憶部に記憶させる履歴情報管理部と、
    前記履歴情報記憶部が記憶する前記通信品質情報が示す前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、前記履歴情報記憶部が記憶する前記動作情報の履歴と前記消費電力情報が示す消費電力の履歴との少なくとも一方に基づいて、前記電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する特定部と、を有する、
    電力線通信管理システム。
  8. 電源から電力線を介して電力が供給される電気機器の動作状態を示す動作情報、前記電力線における前記電力線の一部に設けられた検出部よりも下流側で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置が計測した消費電力を示す消費電力情報および前記電力線を用いた電力線通信の通信品質を示す通信品質情報を取得するステップと、
    前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を時系列で履歴情報記憶部に記憶させるステップと、
    前記履歴情報記憶部が記憶する前記通信品質情報が示す前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したか否かを判定するステップと、
    前記電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、前記履歴情報記憶部が記憶する前記動作情報の履歴と前記消費電力情報が示す消費電力の履歴との少なくとも一方に基づいて、前記電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定するステップと、を含む、
    電力線通信管理方法。
  9. コンピュータを、
    電源から電力線を介して電力が供給される電気機器の動作状態を示す動作情報、前記電力線における前記電力線の一部に設けられた検出部よりも下流側で消費される消費電力を計測する消費電力計測装置が計測した消費電力を示す消費電力情報および前記電力線を用いた電力線通信の通信品質を示す通信品質情報を取得する取得部、
    前記取得部が取得した前記動作情報、前記消費電力情報および前記通信品質情報を時系列で履歴情報記憶部に記憶させる履歴情報管理部、
    前記履歴情報記憶部が記憶する前記通信品質情報が示す前記電力線通信の通信品質が予め設定された通信品質基準より悪化したか否かを判定する判定部、
    前記判定部により前記電力線通信の通信品質が悪化したと判定された場合、前記履歴情報記憶部が記憶する前記動作情報の履歴と前記消費電力情報が示す消費電力の履歴との少なくとも一方に基づいて、前記電力線通信の通信品質の悪化の原因となっている電気機器を特定する特定部、
    として機能させるプログラム。
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