JP5983747B2 - 金属製機械部品用ブラシ研磨装置およびブラシ研磨方法 - Google Patents

金属製機械部品用ブラシ研磨装置およびブラシ研磨方法 Download PDF

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Description

本願発明は、金属製機械部品(以下「ワーク」という)の面粗度を向上させる加工と、溝あるいは切り込みの角部のバリ取り加工および面取り加工と、に関するものである。ここで、「面取り加工」とは、前記角部を研磨して角面にする加工(C面加工)および曲面にする加工(丸み付け加工)のいずれをも含む概念である。
機械を構成し使用されているワークは、機械加工により形成されて、近年、その形状は複雑化傾向にある。また、その組付け精度も高く要求されるワークが増大している。
ワークの組付け精度を向上させるために、各ワークの組付け面の面粗度を細かくするとともに、寸法精度を向上させるために表面処理を施す研磨手段に砥石を採用する方法がある。
しかしながら、砥石を採用した研磨方法は研磨能力が優れているものの、該研磨手段の研磨部が剛体の砥石であるため複雑な形状のワークの研磨加工の対応には限界がある。
そこで、ワークの形状に沿って研磨部が柔軟に作用して複雑な形状のワークの研磨加工に能力を発揮する研磨手段に研磨用ブラシがある。
前記のような機械加工後のワークをブラシ研磨した先行技術の内容を、以下に説明する。
ワークを形成する平面部の面粗度向上やバリ取りを施す先行出願として、水平方向に間欠回転するインデックステーブルの回転周囲にワークを載置して自転可能にワークテーブルを4台設けるとともに、該ワークテーブル12が停止する上方位置に回転しながら昇降動して前記ワークテーブル上に載置されているワークを研磨するブラッシング機構が配置されたブラッシング装置が特許第4909660号公報により開示されている。
また、ワークに穿設された孔の内面部の面粗度向上やバリ取りを施す先行出願として、研磨装置の軸部の先端部にブラシを取り付け、該ブラシをワークの中空シャフトからなる駆動軸の中空部内に挿入し、前記研磨装置の軸部を回転させなから昇降させて、前記ワークの内周面の面粗度を向上させるとともに突出したバリ取りを施す研磨装置が特開2009−148842号公報により開示されている。
また、ワークの表面に形成された溝の切り込みの角部に発生しているバリ取りの先行出願として、ワークが切り溝を形成した歯車であり、該切り溝に発生したバリを除去するホイル形状の回転ブラシを使用したバリ取り装置が特開2005−118909号公報および特開2000−167754号公報により開示されている。
なお、ワークが偏心カムを形成した回転軸の外周面を研磨して面粗度を向上させるブラシ研磨装置に関する先行出願はない。
機械加工により形成された金属製の機械部品は、前記のように多種類あり、またその形状も様々である。ここで、機械加工後の各部品の組付け精度を向上するには、組付け面となる平面部や孔の内面部の面粗度を細かくし、かつ寸法公差も少なくする必要がある。そこで、さらに、溝や切り込みが形成された箇所においては、その角部に発生しているバリを除去する加工と面取り加工が必要である。
従来のブラシ研磨装置は、前記各先行技術文献に示されているように、前記研磨加工箇所とその加工形態に応じた単能機のブラシ研磨装置である。
しかしながら、研磨する加工箇所とその加工形態が複数あるワークの研磨加工を行う場合は、1台のブラシ研磨装置で加工を完了できたものは無く、夫々の研磨加工箇所と加工形態に応じた単能機のブラシ研磨装置を準備する必要があった。よって、設置するブラシ研磨装置が複数台となって設備費用と設置スペースが多大となる問題があった。
第1の発明は、機械加工後の金属製機械部品(ワーク)の表面や穿設された孔の内面の面粗度を向上させる研磨加工と、前記ワークに形成された切込みや溝などの角部のバリ取り加工および面取り加工と、を行う研磨加工用の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、砥粒を含有したブラシ毛材にてワークの外形表面の面粗度を向上させる研磨加工および該ワークの外形表面のバリ取り加工をする平面研磨器具と、孔の内面の面粗度を向上させる研磨加工および該孔の角部のバリ取り加工をする大径孔研磨器具と、前記孔より小径の孔の内面の面粗度を向上させる研磨加工および該孔の角部のバリ取り加工をする小径孔研磨器具と、切込みや溝などの角部のバリ取り加工および面取り加工、或るいは棒状部材の外周面の面粗度を向上させる研磨加工を行うホイル研磨器具と、前記ワークを前記研磨器具の研磨位置に被加工面を前記研磨器具に対向して配置するワーク設定装置と、を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、平面研磨器具は、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材の一端を把持具により束ねて円柱状に形成した複数本のブラシ束と、前記ブラシ束の各々の把持具が挿入固定される複数個の挿入穴を円周方向に均等間隔をおいて形成した円盤状のホルダと、該ホルダを前記ブラシ束の軸心方向にスライド可能に覆う円筒状のハウジングと、該ハウジングの開口に取り付けられて前記ホルダと対向するとともに、前記各ブラシ束の他端を挿通させその先端が研磨部としてワークの研磨面に当接するように一部突出させる口金と、から構成されるセグメントブラシと、前記セグメントブラシのブラシ束の軸心方向と一致させて、一端を該セグメントブラシに連設した回転軸と、前記回転軸の他端に連結された正逆回転可能の回転駆動源と、前記回転軸を回転可能に挿通する内筒と、前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該平面研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、を備えることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明に記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記大径孔研磨器具は、砥粒を含有し一定の長さに切断した複数本のブラシ毛材の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、該ブラシ帯を取付軸に螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ毛材の先端が研磨部として円筒形状に形成されたコイルブラシと、前記取付軸の軸心と一致させて、前記コイルブラシに一端を着脱自在に連結する回転軸と、前記取付軸の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源と、前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸とコイルブラシを一体に保持する内筒と、前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該大径孔研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、前記外筒を前記回転軸の軸心方向と直交する方向に進退動させる進退駆動機構Bと、を備えることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記小径孔研磨器具は、砥粒を含有し一定の長さに切断されたブラシ毛材の中間位置を、可塑性を有する少なくとも2本の心材により挟み込み、該心材の両端を把持して「右ねじり」または「左ねじり」することにより前記ブラシ毛材の先端部が研磨部として円筒状に形成され、前記心材の基部を取付軸と一体にした右回転用ねじりブラシまたは左回転用ねじりブラシと、前記取付軸の軸心と一致させて、前記右回転用ねじりブラシまたは前記左回転用ねじりブラシに一端を着脱自在に連設する回転軸と、前記取付軸の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源と、前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と、前記回転軸と、前記右回転用ねじりブラシまたは前記左回転用ねじりブラシと、を一体に保持する内筒と、前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該小径孔研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、を備えることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記ホイル研磨器具は、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該チャンネル材をブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、ホイルに螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ帯とホイルとを一体化して前記ブラシ毛材の先端を研磨部として形成したホイルブラシと、前記ホイルに一端を装入して連結する回転軸と、前記回転軸の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源と、前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸とホイルブラシとを一体に保持する内筒と、前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該ホイル研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、前記外筒を前記回転軸の軸心方向と直交する方向に進退動させる進退駆動機構Bと、を備え、前記ブラシ毛材の方向が、進退駆動機構Aの進退動方向と直角方向であることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記ホイル研磨器具は、正逆回転可能の回転駆動源と、入力軸および出力軸を備え、前記回転駆動源の回転を伝達する方向を90度変更する回転伝達方向変換器と、一端が前記回転駆動源に連結し、他端が前記回転伝達方向変換器の入力軸に連結する回転軸と、前記回転伝達方向変換器の出力軸に連結するホイルを備え、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、該ブラシ帯を該ホイルに螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ帯とホイルを一体化して前記ブラシ毛材の先端を研磨部として形成したホイルブラシと、前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸と回転伝達方向変換器とを一体に保持する内筒と、前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該ホイル研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、を備え、前記ブラシ毛材の方向が、進退駆動機構Aの進退動方向と一致することを特徴とする。
第7の発明は、第2〜第6の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記進退駆動機構Aは、サーボモータ式シリンダまたは圧力式シリンダであることを特徴とする。
第8の発明は、第1〜第7の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、ワーク設定装置は、回転軸Aを中心にして扇状に等分割して形成された複数の作業エリアを有し、回転軸Aを中心にして間欠的に水平回転する円板状の回転テーブルと、前記回転テーブルの前記各作業エリアに前記回転軸Aを中心にした円周の接線上に直線等間隔に回転軸Bを有し、該回転軸Bを中心にして水平自転回転可能に設けられたワーク保持具と、を備え、前記回転テーブルが間欠的に水平回転して停止して前記ワーク保持具が停止する位置に、前記平面研磨器具、または大径孔研磨器具、または小径孔研磨器具、またはホイル研磨器具、の少なくともいずれかひとつを配置すると共に、ワークの入出口に、前記ワーク保持具への未研磨のワークWの配置およびワークの反転と、研磨済みのワークの取り出しと、をプログラム制御により行なうワーク移載機構を配置することを特徴とする。
第9の発明は、第1〜第7の発明のいずれかに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記ワーク設定装置は、
前記平面研磨器具、または大径孔研磨器具、または小径孔研磨器具、またはホイル研磨器具に対向するワーク保持具に、未研磨のワークを配置する操作と該ワークを反転する操作と研磨済みのワークを取り出す操作と、をプロクラム制御により行なうワーク把持機構を配置することを特徴とする。
第10の発明は、第1〜第9の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置であって、前記面取り加工が、角部を研磨して曲面とする丸み付け加工であることを特徴とする。
第11の発明は、第1〜第10の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置を用いた金属製機械部品のブラシ研磨方法であって、前記平面研磨器具または前記大径孔研磨器具によって研磨する際のワークの水平自転回転速度を、前記平面研磨器具または前記大径孔研磨器具の研磨ブラシの回転速度の1/30以下にすると共に、前記ワークの研磨加工が終了するまでの該ワークの水平自転回転数を2回転以上にすることを特徴とする。
第12の発明は、第1〜第10の発明のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置を用いた金属製機械部品のブラシ研磨方法であって、ワークの同一加工面を研磨加工する際に、前記平面研磨器具による研磨を最終工程にすることを特徴とする。
本発明のブラシ研磨装置は、研磨加工するワークの研磨加工箇所およびその加工形態に応じて研磨器具を選択して配置することができるから、前記研磨加工箇所とその加工形態が異なった様々なワークの研磨加工を1台のブラシ研磨装置で対応できる。
また、前記各研磨器具が研磨加工をする位置または作業位置に、前記ワークを自動的に移送して設定するワーク設定装置により研磨工程を自動化ができて研磨効率と研磨性能の向上を図ることができる。
また、本発明のブラシ研磨装置を用いて前記ワークを良好に加工するブラシ研磨方法を提供することができる。
なお、加工形態とは、研磨加工、バリ取り加工、面取り加工を指す。
この出願は、日本国で2012年7月19日に出願された特願2012−160245号に基づいており、その内容は本出願の内容として、その一部を形成する。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
本願発明のブラシ研磨装置に配置するサーボモータ式シリンダを使用した平面研磨器具を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 本願発明のブラシ研磨装置に配置する圧力式シリンダを使用した大径孔研磨器具を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 本願発明のブラシ研磨装置に配置する圧力式シリンダを使用した小径孔研磨器具を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 本願発明のブラシ研磨装置に配置する圧力式シリンダを使用した、ブラシ毛材の毛材方向が回転軸の軸心方向と直角方向を成すホイル研磨器具を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 本願発明のブラシ研磨装置に配置する圧力式シリンダを使用した、ブラシ毛材の回転方向が回転軸の軸心方向と直角方向を成すホイル研磨器具を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 本願発明のブラシ研磨装置のワーク設定装置を回転テーブル方式とし、前記平面研磨器具と大径孔研磨器具と小径孔研磨器具とホイル研磨器具を配置したブラシ研磨装置の実施例を説明する図で、(a)は平面図、(b)は装置内部を示す側面図である。 図6に示す本願発明のブラシ研磨装置の回転テーブルを等分割した作業エリアのパターンとワーク保持具の配置の実施例を示す説明図である。 本願発明のブラシ研磨装置のワーク設定装置をプログラム制御により作動するワーク把持機構としたブラシ研磨装置の実施例を示す平面図である。 図1に示す平面研磨器具のサーボモータ式シリンダを圧力式シリンダに変更した平面研磨器具の他の実施例を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 図3に示す小径孔研磨器具の他の実施例を説明する図で、(a)は正面図、(b)は一部切り欠きの側面図である。 図4に示すホイル研磨器具のホイルブラシを2個取付けた実施例を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 図5に示すホイル研磨器具のホイルブラシを2個取付けた実施例を説明する図で、(a)は側面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 図1に示す平面研磨器具に取付けるセグメントブラシの詳細を示す断面図である。 図9に示す平面研磨器具に取付ける他の実施例のセグメントブラシの詳細を説明する図で、(a)は正面図、(b)はそのA−A断面図である。 図2に示す大径孔研磨器具に取付けるコイルブラシの詳細を示す断面図である。 図3、図10に示す小径孔研磨器具に取付けるねじりブラシの詳細を示す断面図である。 図4、図5、図11、図12に示すホイル研磨器具に取付けるホイルブラシの詳細を示す断面図である。 図17に示すホイル研磨器具に取付けるホイルブラシの他の実施例の詳細を示す断面図である。 本願発明のブラシ研磨装置が研磨する一実施例のワークA、B、C、D、を組立てた状態を説明する図で、(a)は平面図、(b)は一部切り欠きの正面図である。 図18に示すワークA、B、C、D、を分解した状態を示す正面図である。 図18、図19に示すワークAの詳細平面図である。
本願発明の金属製機械部品用ブラシ研磨装置の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。なお、各図において示される研磨器具(平面研磨器具、大径孔研磨器具、小径孔研磨器具、ホイル研磨器具)の台数は参考であり、必ずしも当該図面を参照した説明における台数と一致している訳ではない。図1〜図5、図9〜図12は各研磨器具を、図6、図7は該各研磨器具を配置して自動化された回転テーブル方式のブラシ研磨装置を、図8はワーク把持機構方式のブラシ研磨装置を示す。ここで、回転テーブル方式とワーク把持機構方式とは、各研磨器具の研磨位置にワークを搬送するワーク設定装置が異なる構成である。後述するが、回転テーブル方式とは、等分割した各作業エリアにワークWを保持して水平回転(自転)可能にしたワーク保持具54を取り付けて間欠的に水平回転(公転)する回転テーブル51が前記ワークWを各研磨器具に移送するようにした方式である。また、ワーク把持機構方式とは、基台59に前記各研磨器具を研磨加工するワークWに対応させて配置し、該ワークWをプログラム制御により各研磨器具に移送して設定するワーク把持機構58を備えた方式である。
図1〜図5、図9〜図12に示す各研磨器具は、回転軸7と、回転軸7を回転可能に軸支する内筒8と、該内筒8を前記回転軸7の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、ブラシ研磨装置の各研磨器具を載置する装置本体56(以降、単に「装置本体」と記す)または基台59に固定する外筒9と、回転軸7の一端に連接され、回転軸7を正逆方向に回転する回転駆動源6と、回転軸7の他端に連接される研磨ブラシと、回転駆動源6と回転軸7と研磨ブラシを一体に保持した内筒8を軸心方向と一致する方向に進退動させる進退駆動機構A(10A)を有する。前記進退駆動機構A(10A)は、サーボモータ式シリンダ、または圧力式シリンダのどちらかを選択することができる。
前記進退駆動機構A(10A)にサーボモータ式シリンダを取り付けた研磨器具は、回転駆動源6と回転軸7と研磨ブラシを一体に保持した内筒8の進退動の微調整ができる機能を有しているので、ワークWの研磨箇所に対して研磨ブラシの切り込み量の微調整ができる。
しかし、圧力式シリンダを取り付けて前記微調整を必要とする研磨器具(図5、9、12を参照)は、前記微調整ができない。その為、回転駆動源6と回転軸7と研磨ブラシとを一体に保持した内筒8の停止位置を回転して位置決めする調整筒9Aと、該調整筒9Aを回転させる制御駆動をする駆動モータ9Bと、前記回転駆動源6と回転軸7と研磨ブラシを一体に保持した内筒8を前記調整筒9Aの端面に当接して停止させるための位置決めボルト9Cと、を別に設けて研磨ブラシの切り込み量の微調整ができるようにされている。
なお、「切り込み量」とは、被加工物表面からの研磨ブラシの送り量を指す。
次に、研磨加工するワークWを図19〜図21に示すエアコン用コンプレッサのシリンダ(後述の、第1のワークW1)として、ワーク設定装置5を回転テーブル方式としたブラシ研磨装置の構成について、図6を用いて詳細に説明する。
ワークWであるエアコン用コンプレッサのシリンダは、円盤形状の本体の表面と裏面に平面部101を有し、該平面部101の中央にシリンダ孔102と、該シリンダ孔102に通じる吸気孔103およびベーン溝104が形成されている。そこで、該ワークWの加工には、平面および大径孔および小径孔のバリ取りおよび研磨加工と角部のバリ取りおよび面取り加工を必要とする。よって、研磨器具は、該ワークWの表側と裏側の平面101を研磨する平面研磨器具1を各1台と、シリンダ孔102の内面を研磨する大径孔研磨器具2を1台と、吸気孔103の内面を研磨する小径孔研磨器具3を1台と、ベーン溝104の表側と裏側の角部のバリ取り加工および面取り加工をするホイル研磨器具4を各1台とを備える。面取り加工は、製品によって、角部を角面に加工(C面加工)または曲面に加工(丸み付け加工)から選択できるが、本実施形態では丸み付け加工(R付け加工)として説明する。
回転テーブル51は円盤状であり、回転軸A(52)を中心に回転することができる(この回転を、「公転」と記す)。該回転テーブル51の上面には、該回転軸A(52)を中心に、扇状に等分割されて作業エリアが形成されている。該作業エリアには、ワークWを保持し、回転軸B(53)を中心にワークを回転することができるワーク保持具54が設けられている(この回転を、「自転」と記す)。なお、回転テーブル51を等分割して形成される作業エリアの数と、各作業エリアに設けられるワーク保持具54の台数は、ワークWの研磨加工箇所と、その加工形態によって配置される研磨器具の種類および台数によって決定される。すなわち、研磨加工の生産計画に合わせてその配置等を適宜選択し、最適なブラシ研磨装置を得ることができる。その配置例を図7に示す。図7には、[作業エリアの分割数×各作業エリアに設けられるワーク保持具54の台数]を併記している。
本実施形態では、回転テーブル51の作業エリアを、図7(b)の(3×4)に示すように3分割し、各作業エリアに夫々4台のワーク保持具54を取り付ける。
前記回転テーブル51が3分割された3つの作業エリアのうち、その一つがワークWの移載エリアである。該移載エリアは搬入ポートP1と反転ポートP2と裏面ポートP3と搬出ポートP4とを有する。
該移載エリアは、装置本体56にワークWを搬入出するワークの入出口57に位置し、ワーク移載機構55が設けられている。ワーク移載機構55は、回転テーブル51が周回して、前記P1、P2、P3、P4の各ポートに停止している各研磨加工を終えた4個のワークW、および搬入ラインの未研磨のワークWを、次に記載した1〜5の順に移載する。
1.搬出ポートP4に停止しているワークWを搬出用の搬送ラインへ移載する。
2.裏面ポートP3に停止しているワークWを搬出ポートP4へ移載する。
3.反転ポートP2に停止しているワークWを反転して裏面ポートP3へ移載する。
4.搬入ポートP1に停止しているワークWを反転ポートP2へ移載する。
5.搬送ラインに待機している未研磨のワークWを搬入ポートP1へ移載する。
すなわち、前記回転テーブル54の方式のブラシ研磨装置は、その装置本体56のワークの入出口57に、次に示す作業1〜作業5を順次に行うワーク移載機構55が設けられて、連続的に研磨加工を行うことができる。
作業1:回転テーブル51が回転(公転)し周回して、すべての研磨が終了した搬出ポートP4のワークWを把持して搬送ラインへの排出。
作業2:回転テーブル51が回転(公転)し周回して、研磨が終了した裏面ポートP3のワークWを把持して次の搬出ポートP4のワーク保持具54への設定。
作業3:回転テーブル51が回転(公転)し周回して、研磨が終了した反転ポートP2のワークWを把持して反転し、次の裏面ポートP3のワーク保持具54への設定。
作業4:回転テーブル51が回転(公転)し周回して、研磨が終了した設定ポートP1のワークWを把持して次の反転ポートP2のワーク保持具54への設定。
作業5:搬送ラインより搬送されてきた未研磨のワークWを把持して回転テーブル51の搬入ポートP1のワーク保持具54への設定。
ワーク移載機構55により、移載エリアで上記1〜5の順にワークWの移載を終えたら、回転テーブル51が図6の平面図で見て、時計方向に間欠的に1/3回転する。上記2〜5で移載された4個のワークWは左側の研磨エリアに移送されて研磨加工され、前記左側の研磨エリアで研磨加工を終えた4個のワークWは、右側の研磨エリアに移送されて研磨加工され、前記右側の研磨エリアで研磨加工を終えた4個のワークWは、前記移載エリアに移送されて前記ワーク移載機構55により前記と同様に移載される。
図6の平面図に示した各研磨器具による前記ワークWの研磨加工は、次に示す1〜6の研磨器具で順に研磨加工される。なお、研磨加工の順番は、他の順番であってもよい。
1;ベーン溝の本体表側の角部のバリ取りと丸み付けをするホイル研磨器具4。
2;吸気孔の内面を研磨する小径孔研磨器具3。
3;シリンダ孔の内面を研磨する大径孔研磨器具2。
4;本体表側の平面を研磨する平面研磨器具1。
5;ベーン溝の本体裏側の角部のバリ取りと丸み付けをするホイル研磨器具4。
6;本体裏側の平面を研磨する平面研磨器具1。
平面研磨器具1は、研磨ブラシであるセグメントブラシ18Aと、該セグメントブラシのブラシ束13の軸心方向と一致するように一端が連結された回転軸7と、該回転軸7の他端に連結した正逆回転可能の回転駆動源6と、該回転軸7を回転可能に軸支して挿通し、該回転駆動源6と該回転軸7と該セグメントブラシ18Aとを一体に保持する内筒8と、該内筒8を進退駆動機構A(10A)によって該回転軸7の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該平面研磨器具を装置本体56または基台59に固定する外筒8と、を備える。該セグメントブラシ18Aは、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材11の一端を把持具12により束ねて円柱状に形成した複数本のブラシ束13と、各ブラシ束13の把持具12が挿入固定される複数個の挿入穴14を円周方向に均等間隔をおいて形成した円盤状のホルダ15と、該ホルダ15を前記ブラシ束13の軸心方向にスライド可能に覆いブラシ毛材11の先端方向が開口される円筒状のハウジング16と、該ハウジング16の開口に取り付けられて前記ホルダ15と対向する(すなわち、ワークWの被加工面と対向する)と共に、前記円周方向に配置された各ブラシ束13が挿通し、各ブラシ束13の先端が研磨部としてワークWの研磨面に当接するように一部突出させる口金17と、で構成される。(図1,図13を参照)
なお、図14に示すように、ハウジング16から突出するブラシ毛材11の長さを調整するために、ハウジング16に形成された長孔を挿通し、ホルダ15の位置をハウジング16に対して固定する固定ボルト19を備えるセグメントブラシ18Bを用いてもよい。
図1に示すように、セグメントブラシ18Aの口金17より突出するブラシ束13の先端のワークWに対する切り込み量の設定ならびに調整は、進退駆動機構A(10A)のサーボモータ式シリンダにより自動制御されて行なわれるものである。
また、図9に示すように、セグメントブラシ18Bの口金17より突出するブラシ束13の先端のワークWに対する切り込み量の設定は、該セグメントブラシ18Bと回転軸7と回転駆動源6を一体に保持した内筒8の停止位置を、回転して位置決めする調整筒9Aと、該調整筒9Aを回転させて制御駆動する駆動モータ9Bと、前記調整筒9Aの端面に当接して内筒8を停止させる位置決めボルト9Cにより行う。
また、図13に示すセグメントブラシ18Aまたは図14に示すセグメントブラシ18Bのブラシ束13が、研磨加工の磨耗により短くなり使用に適さなくなったら、該セグメントブラシ18A、18Bを、前記進退駆動機構A(10A)の作動距離を大きくしてワークWより退避させた状態にした後、該セグメントブラシ18A、18Bのホルダ15の挿入穴15に取り付けられている使用済みのブラシ束13の把持具12を抜き取り、未使用のブラシ束13を取り付けることにより、ブラシ束の交換を容易に行うことができる。
また、前記平面研磨器具1の装置本体56または基台59に取り付ける方向は、垂直または水平または斜めのいずれの方向でも良く、研磨器具の取り付け方向は限定されない。
大径孔研磨器具2は、研磨ブラシであるコイルブラシ25と、取付軸24の軸心と一致させて、前記コイルブラシに一端を着脱自在に連結する回転軸7と、前記取付軸24の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源6と、前記回転軸7を回転可能に軸支して挿通し前記回転駆動源6と回転軸7とコイルブラシ25を一体に保持する内筒8と、前記内筒8を進退駆動機構A(10A)によって前記回転軸7の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該大径孔研磨器具2を装置本体56または基台59に固定する外筒9と、前記外筒9と前記回転軸7の軸心方向と直交する方向に進退動させる進退駆動機構B(10B)と、を備える。(図2、図15を参照)
前記コイルブラシ25は、砥粒を含有し一定の長さに切断した複数本のブラシ毛材21の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、該ブラシ帯を取付軸24に螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ毛材の先端が研磨部として円筒形状に形成されている。本実施形態では、溝型材を、断面が「コ」字状のチャンネル材22とし、該溝にブラシ毛材21の一端を装入して配置した後、該チャンネル材22をコーキングして(かしめて)、ブラシ帯23を形成した。該ブラシ帯23を、取付軸24にコイル状にスパイラル巻きすることで、コイルブラシ25を形成した。コイルブラシ25は、製造過程において、コーキングされた前記チャンネル材22に亀裂・破損を生じることなく取付軸24にコイル状にスパイラル巻きできる最小径は約10mmである。チャンネル材22に一体化されるブラシ毛材21の長さを考慮すると、研磨加工が可能なワークWの孔の最小径は20mm程度である。
また、前記大径孔研磨器具2に取り付けられる進退駆動機構A(10A)は、ワークWの研磨加工する孔の形成方向に前記コイルブラシ25を挿入して進退動させるものである。進退駆動機構B(10B)は、コイルブラシ25のブラシ毛材21をワークWの孔の削り代となる方向に切り込み量を微調整して設定するために移動させるものである。
また、前記大径孔研磨器具2の装置本体56または基台59に取り付ける方向は限定されず、垂直または水平または斜めのいずれの方向でも良い。
また、前記大径孔研磨器具2に取り付けられるコイルブラシ25は、前記のように、チャンネル材22を使用してブラシ帯23を形成し、該ブラシ帯23を取付軸24にスパイラル巻きしてブラシ毛材21をロール状にしたものであるが、他の周知の方法でブラシ毛材21をロール状に取付軸24に取り付けてもよい。
小径孔研磨器具3は、研磨ブラシである右回転用ねじりブラシ34A、または左回転用ねじりブラシ34Bと、取付軸33の軸心と一致させて、前記右回転用ねじりブラシ34Aまたは前記左回転用ねじりブラシ34Bに一端を着脱自在に連結する回転軸7と、前記取付軸33の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源6と、前記回転軸7を回転可能に挿通し、前記回転駆動源6と前記回転軸7と研磨ブラシ(右回転用ねじりブラシ34Aまたは左回転用ねじりブラシ34B)とを一体に保持する内筒8と、前記内筒8を進退駆動機構A(10A)によって前記回転軸7の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該小径孔研磨器具3を装置本体56または基台59に固定する外筒と、を備える。
小径孔研磨器具3の研磨ブラシは、砥粒を含有し一定の長さに切断されたブラシ毛材31の長さ方向中間位置を、可塑性を有する少なくとも2本の心材32により挟み込み、該心材32の両端を把持して「右ねじり」または「左ねじり」することにより前記ブラシ毛材31の先端部が研磨部として円筒状に形成され、前記心材32の基部を取付軸33と一体にした右回転用ねじりブラシ34A、または左回転用ねじりブラシ34Bである。なお、可塑性の心材とは、ブラシ毛材31を挟み込み、ねじることによりねじりブラシ34A、34Bを形成できる材料であればよく、針金等の周知の素材でよい。(図3、図16を参照)
前記大径孔研磨器具2によって研磨するワークWの孔の最小形は約20mmであるので、小径孔研磨器具3によって研磨するワークWの孔の最大径は、約20mmとするとよい。また、当該小径孔研磨器具3によって研磨する孔の最小径は、ねじりブラシが容易に製造可能な1mm程度までとすることができる。
また、内面に溝などが形成された小径孔を研磨加工する場合は、前記溝の両角部に発生しているバリ取りと丸み付け加工が必要であるから、当該小径孔研磨器具3に取り付ける研磨ブラシは、前記右回転用ねじりブラシ33Aと左回転用ねじりブラシ33Bの双方を用いて研磨加工をするのがよい。
また、当該小径孔研磨器具3の他の例として、回転駆動源6に研磨ブラシ(右回転用ねじりブラシ34Aまたは左回転用ねじりブラシ34B)を直接連結するようにしたドリル型としてもよい。該ドリル型の小径孔研磨器具3は、該小径孔研磨器具3を装置本体56または基台59に取り付けるための固定ベース35にレール36を設け、前記回転駆動源6および前記研磨ブラシを該レール36に軸心が同方向となるようにスライド可能に取り付け、該回転駆動源6および該研磨ブラシを一体にして前記レール36上を進退動させる進退駆動機構A(10A)を設ける。装置本体56または基台59の配置条件に合わせて、選択し使用することができる。(図10参照)
また、当該小径孔研磨器具3の装置本体56または基台59に取り付ける方向は限定されず、垂直または水平または斜めのいずれの方向でも良い。
ホイル研磨器具4は、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材41の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材41を該溝に固定してブラシ帯43を形成し、ホイル44に螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ帯43とホイル44とを一体化して前記ブラシ毛材41の先端を研磨部として形成したホイルブラシ45を備える。本実施形態では、溝型材を断面が「コ」字状のチャンネル材42とし、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材41の一端を装入して放射状に配列したのち、該チャンネル材42をコーキングして(かしめて)、ブラシ帯43を形成した。該ブラシ帯43をホイル44にスパイラル巻きして前記ブラシ帯43とホイル44とを一体化することで、ホイルブラシ45を形成した。
ホイル研磨器具4は、前記ブラシ毛材41の方向が後述の進退駆動機構A(10A)の進退動方向と直角方向を成すホイル研磨器具4Aと、前記進退駆動機構A(10A)の進退動方向と一致する(より正確には、ブラシ毛材41の方向は、進退動方向に直交する軸を中心とした放射状である)ホイル研磨器具4Bと、のいずれかのタイプとすることができる。
ホイル研磨器具4Aは、ホイルブラシ45と、前記ホイルに一端を装入して連結する回転軸7と、前記回転軸7の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源6と、前記回転軸7を回転可能に軸支して挿通し前記回転駆動源6と回転軸7とホイルブラシ43を一体に保持する内筒8と、前記内筒8を進退駆動機構A(10A)によって前記回転軸7の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該ホイル研磨器具4Aを装置本体56または基台59に固定する外筒と、前記外筒9を前記回転軸7の軸心方向と直交する方向に進退動させる進退駆動機構B(10B)と、を備える。この構成によって、前記ブラシ毛材41の方向は、前記進退駆動機構A(10A)の進退動方向と直角である。(図4、図17を参照)
ホイル研磨器具4Bは、ホイルブラシ45と、正逆回転可能の回転駆動源6と、入力軸および出力軸を備え、前記回転駆動源6の回転を伝達する方向を90度変更する回転伝達方向変換器46と、一端が前記回転駆動源6に連結し、他端が前記回転伝達方向変換器46の入力軸に連結する回転軸7と、前記回転軸7を回転可能に軸支して挿通し前記回転駆動源6と回転軸7と回転伝達方向変換器46とを一体に保持する内筒8と、前記内筒8を進退駆動機構Aによって前記回転軸7の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該ホイル研磨器具4Bを装置本体56または基台59に固定する外筒と、を備える。この構成によって、前記ブラシ毛材41の方向が、前記進退駆動機構A(10A)の進退動方向と一致する。(図5、図18を参照)
ホイル研磨器具4A、4Bを、装置本体56または基台59へ取り付ける方向は限定されず、前記ブラシ毛材41の先端が、研磨対象とするワークWの研磨加工箇所に直角に当接してワークWに形成された溝やスリットの角部のバリ取り加工と丸み付け加工、ならびに、円柱状のワークWや異形のワークWの外形研磨加工ができれば、垂直または水平または斜めのいずれの方向でも良い。また、ワークWの研磨箇所に対してブラシ毛材41の先端が直角に当接することができ、かつ当該ホイル研磨器具4A、4Bの配置スペースに不具合がなければ、ホイル研磨器具4A、4Bのどちらを選択しても良い。
ホイル研磨器具4A、4Bのホイルブラシ45は、図17に示すホイルブラシ45Aと、図18に示すホイルブラシ45Bと、のいずれかを選択することができる。ホイルブラシ45Aは、フランジ付きの可塑性ホイル44Aに前記ブラシ帯43をスパイラル巻きした後、前記フランジ部をコーキングして(かしめて)、ブラシ帯43とホイル44Aを一体化した。ホイルブラシ45Bは、機械加工等で形成したホイル44Bに前記ブラシ帯43をスパイラル巻きした後、該ブラシ帯43のチャンネル材42の基部とホイル44Bとをろう付け等により接合した。
また、ホイル研磨器具4A、4Bの回転軸7の他端、または回転伝達方向変換器46の出力軸に取り付けられるホイルブラシ45の数は、1個に限定されない。例えば、図11または図12に示すように、研磨ブラシの幅、あるいはブラシ毛材41に含有する砥粒の粒度を変更したホイルブラシ45を複数個取り付けても良い。
ブラシ研磨装置に配置された前記研磨器具の進退駆動機構A(10A)は、サーボモータ式シリンダまたは圧力式シリンダあるいは他の周知の手段のいずれでもよい。
ブラシ研磨装置に配置された研磨器具の進退駆動機構A(10A)をサーボモータ式シリンダにした例について、平面研磨器具の構成内容を、図1を用いて説明する。
ワークWの研磨加工面に当接するセグメントブラシ18Aと回転軸7と回転駆動源6とを一体にした内筒8の支持体8Aをスクリューねじ8Bに螺合させて、進退駆動機構A(10A)のサーボモータを制御駆動して、前記内筒8を進退動するように構成する。研磨開始時または研磨終了時、あるいは研磨加工により磨耗したブラシ束を未使用のブラシ束に交換する時などに、前記セグメントブラシ18AをワークWの研磨加工面から大きく後退および前進させる作動と、前記セグメントブラシ18Aの先端のワークWに対する切り込み量を設定するための微調整する作動と、の双方をサーボモータの制御駆動により可能とする。
本ブラシ研磨装置において、使用するブラシ毛材は特に限定はされない。すなわち、表面粗さが許容される程度となるようなブラシ毛材を用いればよい。例えば、エアコン用コンプレッサのシリンダのような表面の平坦さが比較的厳しく要求されるワークWについては、炭化ケイ素系砥粒あるいはアルミナ系砥粒をポリアミドに含有したブラシ毛材が好適に用いられる。この場合、砥粒の含有量は、30wt%程度までとするのが好ましい。また、ブラシ毛材の太さは、線径0.5〜2mmとするのが好適である。また、前記炭化ケイ素系砥粒あるいはアルミナ系砥粒の粒度は、F46〜#320(JIS R6001:1998にて規定)から選択するのが好ましい。
続いて、ブラシ研磨装置に配置された研磨器具の進退駆動機構A(10A)に圧力式シリンダを使用した例について、平面研磨器具1の構成内容およびその研磨ブラシの切り込み量を設定する構成を、図9を用いて説明する。
進退駆動機構A(10A)の圧力式シリンダは、ワークWの研磨加工面に当接するセグメントブラシ18Bと回転軸7と回転駆動源6を一体にした内筒8の支持体8Cにピストンロッドの先端を接続する。研磨開始時または研磨終了時、あるいは研磨加工により磨耗したブラシ束を未使用のブラシ束に交換する時などに、前記セグメントブラシ18BをワークWの研磨加工面から大きく後退および前進させる。
さらに、前記セグメントブラシ18BのワークWに対する切り込み量を設定する構成は、外筒9に螺合して回転によりセグメントブラシ18Bの進退動方向と同一方向に移動する調整筒9Aと、該調整筒9Aを回転させる駆動モータ9Bと、前記内筒8の支持体8Cに取付けた位置決めボルト9Cとで構成される。
駆動モータ9Bにより調整筒9Aを回転することにより、調整筒9Aがセグメントブラシ18Bの切り込み量に相当する位置に設定される。進退駆動機構A(10A)の圧力式シリンダの作動により、セグメントブラシ18Bと回転軸7と回転駆動源6を一体にした内筒8をワークW側に作動させて行けば、前記位置決めボルト9Cの頭が前記調整筒9Aの端面に当接して停止し、前記セグメントブラシ18Bの切り込み量を設定することができる。
進退駆動機構A(10A)に圧力式シリンダを使用し、かつブラシ材の方向が進退駆動機構A(10A)の進退方向と同一である他の例に、ホイルブラシ45を縦型に取付けたホイル研磨器具4B(図5,図12を参照)がある。該ホイル研磨器具4Bは研磨ブラシが異なる以外は、上記平面研磨器具1と同様の構成となっている。
別の進退駆動機構を備えた研磨器具(大径孔研磨器具2(図2を参照)、小径孔研磨器具3(図3を参照)、ホイルブラシ45を横型に取付けたホイル研磨器具4A(図4、図11を参照))がある。これらの研磨器具は、横方向に位置する研磨加工面に研磨器具を押し付け移動する進退駆動機構B(10B)を備えており、該進退駆動機構B(10B)により研磨ブラシの切り込み量が設定される。
以上の説明で明らかなように、回転テーブル方式の金属製機械部品用ブラシ研磨装置は、前記回転テーブル51の間欠的回転により、2つの研磨エリアに配置された各研磨器具による研磨加工と、移載エリアに配置されたワーク移載機構55による未研磨のワークWの搬入およびすべての研磨加工を終了したワークWの搬出と、を連続で行うことができる。
次に、ワーク把持機構方式のブラシ研磨装置の構成内容について、図8を用いて詳細に説明する。ここでは、回転テーブル方式のブラシ研磨装置の説明と同様に、研磨加工するワークWをエアコンプレッサのシリンダ(後述の、第1のワークW1)として説明する。
前記回転テーブル方式のブラシ研磨装置で用いたワークWと研磨器具を用いる。ワークW1の表側および裏側の平面101を研磨する平面研磨器具1を各1台と、シリンダ孔102の内面を研磨する大径孔研磨器具2を1台と、吸気孔103の内面を研磨する小径孔研磨器具3を1台と、ベーン溝104の本体表側および裏側の角部のバリ取りおよび丸み付けをするホイル研磨器具4を各1台とを、基台59に配置する。前記各研磨器具の研磨ブラシと対向する位置には図示されないワーク保持具が取り付けられている。(図8を参照)
また、前記基台59に隣接させてワーク把持機構58が設けられている。ワーク把持機構58は、未研磨のワークWを最初の研磨器具のワーク保持具に設定する操作と、研磨加工を終えたワークWを次の研磨器具のワーク保持具に移載する操作と、表側の研磨加工を終えたワークWを反転する操作と、すべての研磨加工を終了したワークWを取り出す操作と、をプログラム制御により行う。
該ワーク把持機構58がワークWを移送する順序は、前記回転テーブル方式のブラシ研磨装置の場合の順序と同様である。
本実施形態のワーク設定装置5は、各研磨器具に対向して配置され水平自転回転するワーク保持具(不図示)に、未研磨のワークWを配置する操作と該ワークWを反転する操作と研磨済みのワークWを取り出す操作とを順次行なうようにしたワーク把持機構58とした。
該ワーク把持機構58は、例えば、ワークWを掴み上げて次のワーク保持具に移送して設定する一連の操作をプロクラム制御により行なえる産業用ロボットとすることで、省力化や生産性の向上を図ることができる。
また、ブラシ研磨装置の基台59に配置する各研磨器具の配置形態は、直線形あるいはL形あるいは曲線形等である。ワークWの把持と、次の目的場所への直線移動と、目的場所への配置と、を行う前記ワーク把持機構58の一連の作動は、予め設定されるプログラム制御によって行なわれる。当該ブラシ研磨装置の設置について、前記研磨器具の様々な配置形態や各装置の設置スペースの問題があっても、容易に対応ができる。すなわち、ワーク把持機構方式のブラシ研磨装置は、各研磨器具を配置する場所や台数の制限はないので、例えば、研磨加工するワークWの量産化のための配置や、狭い場所への配置が容易である。
研磨加工のバラツキを少なくして加工精度を向上させるために、ワークWを一方向に水平に自転させ、また各研磨器具の回転方向を、一定時間で変更して正逆回転するのが好ましい。しかし、当該ブラシ研磨装置に配置された平面研磨器具1または大径孔研磨器具2による研磨加工は、該平面研磨器具1または大径孔研磨器具2の研磨ブラシの回転中心とワーク保持具(=ワークW)の回転中心とが一致するから、該平面研磨器具1または大径孔研磨器具2の回転方向を一方向とし、ワーク保持具の回転方向を一定時間で変更して、ワークWの自転方向を正逆回転させても良い。
ブラシ研磨装置を用いて、平面研磨器具1または大径孔研磨器具2にて研磨加工するワークWの自転速度(回転速度)を、平面研磨器具1または大径孔研磨器具2の研磨ブラシの回転速度の1/30以下にするとともに、該ワークWの研磨加工が終了するまでの水平自転回転数を2回転以上にするとよい。ワークWの水平自転回転速度を研磨ブラシの回転速度の1/30以上にすると、すなわちワークWの水平自転回転速度が速いと、研磨加工のバラツキを少なくして研磨精度の向上を図ることが困難となる。ワークWの水平自転回転速度と研磨ブラシの回転速度との差を大きくして1/30以下にすれば、研磨精度の向上を図ることができる。また、ワークWの研磨加工が終了するまでの水平自転回転数を2回転以上にすることにより、ワークの全表面における研磨がより均一となる。
また、平面研磨器具1、大径孔研磨器具2、小径孔研磨器具3、およびホイル研磨器具4を用いてワークWの同一加工面を研磨加工するときに、平面研磨器具1による研磨を最終工程にすることが好ましい。
平面研磨加工を必要とする同一加工面に、孔や溝が形成されたワークWの研磨加工では、前記孔を研磨加工するコイルブラシ25(図15を参照)を取付けた大径孔研磨器具2、ねじりブラシ34(図16を参照)を取付けた小径孔研磨器具3、溝を研磨加工するホイルブラシ45(図17、図18を参照)を取付けたホイル研磨器具4、を用いて研磨加工をした結果、ワークWにブラシ痕が残る場合がある。しかし、セグメントブラシ18A、18B(図13、図14を参照)を取付けた平面研磨器具1は、ブラシ痕を残さずに研磨加工ができるという、優れた研磨能力を備えている。よって、平面研磨器具1による研磨を最終工程にすることが好ましい。
本願発明の金属製機械部品用ブラシ研磨装置の試験例に用いたワークWの組立した状態を図19に、分解した状態を図20に示す。ワークWは、シリンダ(第1のワークW1)と、カム用ローラ(第2のワークW2)と、軸受け(第3のワークW3)と、クランクカムシャフト(第4のワークW4)との4種類から構成されるエアコンのコンプレッサ用部品である。夫々の部品の研磨箇所、および研磨加工条件、および研磨加工の結果と評価を、以下の表1〜4にまとめて説明する。なお評価基準は、実務的に用いられている基準を用いた。
シリンダである第1のワークW1は、表面と裏面に平面101を形成した円盤形状の中央にシリンダ孔102と、該シリンダ孔102に通じる吸気孔103およびベーン溝104が形成されている(図21を参照)。
研磨箇所とその評価は、本体表側の平面101の研磨加工(試験例1)、本体裏側の平面101の研磨加工(試験例2)、シリンダ孔の内面102の研磨加工(試験例3)、吸気孔103の内面103の研磨加工(試験例4)、ベーン溝の角部104のバリ取り加工と丸み付け加工(試験例5)、の5箇所である。
回転テーブル方式のブラシ研磨装置を用い、回転テーブル51の作業エリアを図7(b)の(3×4)に示すように3分割した。図6に示すように、各作業エリアに4台のワーク保持具54を取り付けた回転テーブル方式のブラシ研磨装置を使用した。そして、表側と裏側の平面を研磨する平面研磨器具1を各1台と、シリンダ孔の内面を研磨する大径孔研磨器具2を1台と、吸気孔の内面を研磨する小径孔研磨器具3を1台と、ベーン溝の表側および裏側の角部のバリ取りおよび丸み付けをするホイル研磨器具4を各1台と、を配置した。
その研磨加工条件および研磨加工の結果と評価を、次の表1に示す。試験例1〜試験例5のいずれも3箇所で測定した(測定項目No.1〜3)。試験例1〜試験例3は、その平均値を用いて評価基準と比較し、試験例4および試験例5は、各測定点で評価基準と比較した。その結果、試験例1〜試験例5のすべての結果が評価基準を満足した。
Figure 0005983747
カム用ローラである第2のワークW2は、図20に示すように、カム挿入孔202の内面が形成された円環形状である。ワークWとして組立てしたときに、前記第1のワークW1の表側および裏側の平面101と同一面となる2つの端面201を有する。
研磨箇所と評価は、表側の端面201の研磨加工(試験例6)、裏側の端面201の研磨加工(試験例7)、および、カム挿入孔202の内面の研磨加工(試験例8)の3箇所である。
ワーク把持機構方式のブラシ研磨装置を用い、基台59に配置した、表側と裏側の端面201を研磨加工する平面研磨器具1を各1台と、カム挿入孔202の内面を研磨する大径孔研磨器具2を1台とを使用し、前記夫々の研磨器具に対向して図示されないワーク保持具を取り付けた。さらに基台59に隣接させてワーク把持機構58を設けた。ワーク把持機構58は、工業用ロボットを用いた。(図8参照)
その研磨加工条件および研磨加工の結果と評価を、表2に示す。試験例6〜試験例8のいずれも3箇所で測定した(測定項目No.1〜3)。試験例6および試験例7は、その平均値を用いて評価基準と比較し、試験例8は、各測定点で評価基準と比較した。その結果、試験例6〜試験例8のすべての結果が評価基準を満足した。
Figure 0005983747
軸受けである第3のワークW3には、後述するクランクカムシャフト(第4のワークW4)の回転軸401Aが挿入される長軸用と、該クランクカムシャフトの回転軸401Bが挿入される短軸用の2種類がある。前記長軸用および短軸用の夫々の軸受け孔の内面302には油溝303が形成されている。前記長軸用および短軸用の夫々にはフランジ部が形成され、フランジ面301は、組立てたときに前記第1のワーク(W1))の表側と裏側の平面101、および第2のワークW2の表側と裏側の端面201と合わせ面となる(図20を参照)。
該第3のワークW3の試験例は、長軸用を用いて行ったもので、その研磨箇所とその評価は、フランジ面301の研磨加工(試験例9)、軸受け孔の内面302の研磨加工(試験例10)、軸受け孔の油溝303の研磨加工(試験例11)、の3箇所である。
ワーク把持機構方式のブラシ研磨装置を用い、基台59に配置した、フランジ面301を研磨する平面研磨器具1を1台と、軸受け孔の内面302を研磨する小径孔研磨器具3を右回転用と左回転用を各1台と、を使用し、前記夫々の研磨器具に対向してワーク保持具を取り付けた。さらに基台59に隣接させてワーク把持機構58を設けた。ワーク把持機構58は工業用ロボットを用いた(図8参照)。
その研磨加工条件および研磨加工の結果と評価を、表3に示す。試験例9〜試験例11のいずれも3箇所で測定した(測定項目No.1〜3)。試験例9は、その平均値を用いて評価基準と比較し、試験例10および試験例11は、各測定点で評価基準と比較した。その結果、試験例9〜試験例11のすべての結果が評価基準を満足した。
Figure 0005983747
クランクカムシャフトである第4のワークW4は、偏心カム402を間にして、一方に長軸の回転軸401Aと、他方に短軸の回転軸401Bを形成したものである(図20を参照)。
その研磨箇所とその評価は、長軸の回転軸401Aの外周面の研磨加工(試験例12)、短軸の回転軸401Bの外周面の研磨加工(試験例13)、偏心カム402の外周面の研磨加工(試験例14)、の3箇所である。
回転テーブル方式の研磨装置を用い、回転テーブル51の作業エリアを図7(c)の(2×1)に示すように2分割し、各作業エリアに1台のワーク保持具54を取り付けた。一方の作業エリアに、長軸の回転軸401Aと短軸の回転軸401Bの外周面を同時に研磨加工を行うことができるブラシ幅を有する2つのホイルブラシ45を取り付けたホイル研磨器具4(図11を参照)を1台と、偏心カム402の外周面を研磨加工ができるブラシ幅のホイルブラシ45を取り付けたホイル研磨器具4(図4を参照)を1台と、を配置した。
研磨加工する第4のワークW4は、ワーク保持具54に直立して保持され、研磨加工時はシャフトの軸心を中心に自転する。
その研磨加工条件および研磨加工の結果と評価を、表4に示す。試験例12〜試験例14のいずれも3箇所で測定した(測定項目No.1〜3)。試験例12および試験例13は、その平均値を用いて評価基準と比較し、試験例14は、各測定点で評価基準と比較した。その結果、試験例12〜試験例14のすべての結果が評価基準を満足した。
Figure 0005983747
上記試験例は、研磨加工する第4のワークW4をワーク保持具54に直立保持し自転させて研磨加工をしたが、例えば、前記第4のワークW4の軸心を横にして両端を自転可能に把持し、前記と同様の2台の研磨器具を横置きにして研磨を行っても良い。
以上の第1のワークW1、第2のワークW2、第3のワークW3、第4のワークW4、の試験例に使用した研磨装置は、記載した研磨装置に限られるものでなく、夫々の試験例に対し回転テーブル方式とワーク把持機構方式の双方を使用することができる。
以下に、本明細書および図面で用いた主な符号をまとめて示す。
1 平面研磨器具
2 大径孔研磨器具
3 小径孔研磨器具
4 ホイル研磨器具
4A ホイル研磨器具A
4B ホイル研磨器具B
5 ワーク設定装置
6 回転駆動源
7 回転軸
8 内筒
9 外筒
10A 進退駆動機構A
10B 進退駆動機構B
18 セグメントブラシ
18A セグメントブラシ
18B セグメントブラシ
25 コイルブラシ
34 ねじりブラシ
34A 右回転用ねじりブラシ
34B 左回転用ねじりブラシ
45 ホイルブラシ
45A ホイルブラシ
45B ホイルブラシ
46 回転伝達方向変換器
51 回転テーブル
54 ワーク保持具
55 ワーク移載機構
58 ワーク把持機構
W ワーク
本発明の金属製機械部品用ブラシ研磨装置およびブラシ研磨方法によれば、切削加工やプレス加工あるいはドリル加工等により形成されたワークの外側平面の面粗度を向上させる研磨加工およびバリ取り加工をする平面研磨器具と、大径孔(例えば、直径が20mm以上を目安とする)の内面の面粗度を向上させる研磨加工およびバリ取り加工をする大径孔研磨器具と、小径孔(例えば、直径が20mm以下を目安とする)の内面の面粗度を向上させる研磨加工およびバリ取り加工をする小径孔研磨器具と、切り込みや溝などの角部のバリ取り加工および丸み付け加工、または棒状部材および異形部材の外周面の面粗度を向上させる研磨加工をするホイル研磨器具と、を1台のブラシ研磨装置に適宜配置することができる。さらに、ワークを前記各研磨器具に研磨工程に合わせてプログラム制御により移送し設定するワーク設定装置を備えているから、1台のブラシ研磨装置で、研磨加工箇所ならびにその加工形態が異なった様々なワークの研磨加工を行うことができる。
また、両方式のブラシ研磨装置に配置される図1〜図5、図9〜図12に示した各研磨器具は、研磨ブラシの進退駆動機構Aあるいは進退駆動機構Bが、プログラム制御により作動して、ワークの研磨加工箇所に対して研磨ブラシの切り込み量を自動設定できる機能と、研磨時に自転するワークに対して正逆回転を可能とした機能と、を備えているから、研磨ムラがない等、加工精度を向上させることができる。
本実施形態では、本願発明の金属製機械部品用ブラシ研磨装置で研磨加工するワークを、エアコン用コンプレッサの部品として説明したが、ワークはこれに限定されない。前記実施形態で例示した部品の研磨加工箇所とその加工形態が類似していれば、他の金属製機械部品であっても良好に研磨加工を行うことができる。よって、本願発明のブラシ研磨装置は、広い用途で使用できる、汎用性に優れたブラシ研磨装置である。

Claims (11)

  1. 機械加工後のワークの表面や穿設された孔の内面の面粗度を向上させる研磨加工と、前記ワークに形成された切込みや溝などの角部のバリ取り加工および面取り加工と、を行う研磨加工用のブラシ研磨装置であって、
    砥粒を含有したブラシ毛材にてワークの外形表面の面粗度を向上させる研磨加工および該ワークの外形表面のバリ取り加工を行う平面研磨器具と、
    孔の内面の面粗度を向上させる研磨加工および該孔の角部のバリ取り加工を行う大径孔研磨器具と、
    前記孔より小径の孔の内面の面粗度を向上させる研磨加工および該孔の角部のバリ取り加工を行う小径孔研磨器具と、
    切込みや溝などの角部のバリ取り加工および面取り加工、或いは棒状部材の外周面の面粗度を向上させる研磨加工を行うホイル研磨器具と、
    前記ワークを前記研磨器具の研磨位置に被加工面を前記いずれかの研磨器具に対向して配置するワーク設定装置と、を備え、
    前記小径孔研磨器具は、
    砥粒を含有し一定の長さに切断されたブラシ毛材の中間位置を、可塑性を有する少なくとも2本の心材により挟み込み、該心材の両端を把持して「右ねじり」または「左ねじり」することにより前記ブラシ毛材の先端部が研磨部として円筒状に形成され、前記心材の基部を取付軸と一体にした右回転用ねじりブラシまたは左回転用ねじりブラシと、
    前記取付軸の軸心と一致させて、前記右回転用ねじりブラシまたは前記左回転用ねじりブラシに一端を着脱自在に連結する回転軸と、
    前記取付軸の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源と、
    前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と、前記回転軸と、前記右回転用ねじりブラシまたは前記左回転用ねじりブラシと、を一体に保持する内筒と、
    前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該小径孔研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、を備えること
    を特徴とする金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  2. 前記平面研磨器具は、
    砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材の一端を把持具により束ねて円柱状に形成した複数本のブラシ束と、前記ブラシ束の各々の把持具が挿入固定される複数個の挿入穴を円周方向に均等間隔をおいて形成した円盤状のホルダと、該ホルダを前記ブラシ束の軸心方向にスライド可能に覆う円筒状のハウジングと、該ハウジングの開口に取り付けられて前記ホルダと対向するとともに、前記各ブラシ束の他端を挿通させその先端が研磨部としてワークの研磨面に当接するように一部突出させる口金と、で構成されるセグメントブラシと、
    前記セグメントブラシのブラシ束の軸心方向と一致させて、一端を該セグメントブラシに連設した回転軸と、
    前記回転軸の他端に連結された正逆回転可能の回転駆動源と、
    前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸とセグメントブラシを一体に保持する内筒と、
    前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該平面研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  3. 前記大径孔研磨器具は、
    砥粒を含有し一定の長さに切断した複数本のブラシ毛材の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、該ブラシ帯を取付軸に螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ毛材の先端が研磨部として円筒形状に形成されたコイルブラシと、
    前記取付軸の軸心と一致させて、前記コイルブラシに一端を着脱自在に連結する回転軸と、
    前記取付軸の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源と、
    前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸とコイルブラシを一体に保持する内筒と、
    前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該大径孔研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、
    前記外筒を前記回転軸の軸心方向と直交する方向に進退動させる進退駆動機構Bと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  4. 前記ホイル研磨器具は、
    砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、ホイルに螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ帯とホイルとを一体化して前記ブラシ毛材の先端を研磨部として形成したホイルブラシと、
    前記ホイルに一端を装入して連結する回転軸と、
    前記回転軸の他端に連結する正逆回転可能の回転駆動源と、
    前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸とホイルブラシとを一体に保持する内筒と、
    前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該ホイル研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、
    前記外筒を前記回転軸の軸心方向と直交する方向に進退動させる進退駆動機構Bと、を備え、
    前記ブラシ毛材の方向が、進退駆動機構Aの進退動方向と直角方向であることを特徴とする請求項1に記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  5. 前記ホイル研磨器具は、
    正逆回転可能の回転駆動源と、
    入力軸および出力軸を備え、前記回転駆動源の回転を伝達する方向を90度変更する回転伝達方向変換器と、
    一端が前記回転駆動源に連結し、他端が前記回転伝達方向変換器の入力軸に連結する回転軸と、
    前記回転伝達方向変換器の出力軸に連結するホイルを備え、砥粒を含有し一定の長さに切断された複数本のブラシ毛材の一端を、溝型材の溝に装入して配列したのち、該ブラシ毛材を該溝に固定してブラシ帯を形成し、該ブラシ帯を該ホイルに螺旋状に巻回して固定することにより、前記ブラシ帯とホイルを一体化して前記ブラシ毛材の先端を研磨部として形成したホイルブラシと、
    前記回転軸を回転可能に挿通し、前記回転駆動源と回転軸と回転伝達方向変換器とを一体に保持する内筒と、
    前記内筒を進退駆動機構Aによって前記回転軸の軸心方向と一致する方向に進退動可能に挿通し、当該ホイル研磨器具を、前記各研磨器具を載置するブラシ研磨装置本体または基台に固定する外筒と、
    を備え、
    前記ブラシ毛材の方向が、進退駆動機構Aの進退動方向と一致することを特徴とする請求項1に記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  6. 前記進退駆動機構Aは、サーボモータ式シリンダまたは圧力式シリンダであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  7. 前記ワーク設定装置は、
    回転軸Aを中心にして扇状に等分割して形成された複数の作業エリアを有し、回転軸Aを中心にして間欠的に水平回転する円板状の回転テーブルと、前記回転テーブルの前記各作業エリアに前記回転軸Aを中心にした円周の接線上に直線等間隔に回転軸Bを有し、該回転軸Bを中心にして水平回転可能に設けられたワーク保持具と、を備え、
    前記回転テーブルが間欠的に水平回転して停止して前記ワーク保持具が停止する位置に、前記平面研磨器具、または大径孔研磨器具、または小径孔研磨器具、またはホイル研磨器具、の少なくともいずれかひとつを配置すると共に、ワークの入出口に、前記ワーク保持具への未研磨のワークの配置およびワークの反転と、研磨済みのワークの取り出しと、をプログラム制御により行なうワーク移載機構を配置することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  8. 前記ワーク設定装置は、
    前記平面研磨器具、または大径孔研磨器具、または小径孔研磨器具、またはホイル研磨器具に対向するワーク保持具に、未研磨のワークを配置する操作と該ワークを反転する操作と研磨済みのワークを取り出す操作と、をプロクラム制御により行なうワーク把持機構を配置することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  9. 前記面取り加工が、角部を研磨して曲面とする丸み付け加工であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置。
  10. 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置を用いた金属製機械部品のブラシ研磨方法であって、
    前記平面研磨器具または前記大径孔研磨器具によって研磨する際のワークの水平回転速度を、前記平面研磨器具または前記大径孔研磨器具の研磨ブラシの回転速度の1/30以下にすると共に、
    前記ワークの研磨加工が終了するまでの該ワークの水平回転数を2回転以上にすることを特徴とする金属製機械部品のブラシ研磨方法。
  11. 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の金属製機械部品用ブラシ研磨装置を用いた金属製機械部品のブラシ研磨方法であって、
    ワークの同一加工面を研磨加工する際に、前記平面研磨器具による研磨を最終工程にすることを特徴とする金属製機械部品のブラシ研磨方法。
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