JP5983252B2 - 液体吐出装置、基板の接続構造、及び、液体吐出装置の製造方法 - Google Patents

液体吐出装置、基板の接続構造、及び、液体吐出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置、液体吐出装置などに用いられる基板の接続構造、及び、液体吐出装置の製造方法に関する。
特許文献1では、インク吐出ヘッドが、複数のノズルや各ノズルに連通する複数の圧力室等が形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータとを備えている。圧電アクチュエータの上面には、複数の圧力室に対応する複数の接続端子が配置されている。また、フレキシブル基板と第1、第2中継基板とによって形成された、可撓性を有する配線基板に設けられた接続端子が、圧電アクチュエータの上面に配置された接続端子に接続されている。配線基板は、圧電アクチュエータの上面から上方に引き出され、その上端部において、圧電アクチュエータの上方に配置されたキャリッジ基板のコネクタに接続されている。
特開2010−199329号公報
ここで、特許文献1に記載されているように、圧電アクチュエータの接点と、配線基板の接点とを接続する場合には、圧電アクチュエータの接点や基板の接点に高さのばらつきがあると、いずれかのインク吐出ヘッドの接続端子とこれに対応するキャリッジ基板の接続端子において、端子同士の密着性が不十分になってしまう虞がある。
また、基板が圧電アクチュエータの上面に固定されている場合には、基板に外力が加わった場合などに、基板の接点が、圧電アクチュエータの接点から剥がれやすくなってしまう。また、接点が、圧力室と対向する位置に配置されていると、圧電アクチュエータの接点と基板の接点とが接続されていることにより、圧電アクチュエータを駆動したときの圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまう虞がある。そのため、接点を圧力室と対向しない位置に配置する必要があり、接点の配置の自由度が低くなってしまう。
また、特許文献1では、圧電アクチュエータと接続される配線基板が可撓性を有するものであるが、圧電アクチュエータに接続される基板が、ガラスエポキシ基板やアルミナ基板などのリジッド基板である場合には、上述したような問題は特に顕著なものとなる。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドなどの構造体と基板とを直接接続する場合に、液体吐出ヘッドなどの構造体に設けられた接点と、基板の接点とが確実に接続することができ、接続後にも接点同士の接続が外れにくく、接点の配置の自由度の高い液体吐出装置、基板の接続構造、及び、液体吐出装置の製造方法を提供することである。
第1の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層の前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記基板は、貫通孔を有し、前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記貫通孔に入り込んでいることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、固定部材が樹脂材料からなり硬化時に収縮したものである場合には、固定部材が収縮したときに、液体吐出ヘッドと基板とが互いに近づこうとする。これにより、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が、圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形するとともに、弾性変形層の当該部分が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させることができる。
また、本発明によると、液体吐出ヘッドと基板との間に接着剤を形成することにより、固定部材を簡単に配置することができる。
また、本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とを位置合わせしてから、基板の液体吐出ヘッドと反対側から、貫通孔を通して接着剤を導入することにより、液体吐出ヘッドと基板との間に固定部材を配置することができる。
の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前前記固定部材は、光硬化性の接着剤であることを特徴とする。
本発明によると、基板の液体吐出ヘッドと反対側から、接着剤が配置された貫通孔に光を照射することにより、接着剤を容易に硬化させることができる。
の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記液体吐出ヘッドは、前記基板側の面において開口した孔を有し、前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記孔に入り込んでいることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、固定部材が樹脂材料からなり硬化時に収縮したものである場合には、固定部材が収縮したときに、液体吐出ヘッドと基板とが互いに近づこうとする。これにより、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が、圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形するとともに、弾性変形層の当該部分が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させることができる。
また、本発明によると、液体吐出ヘッドと基板との間に接着剤を形成することにより、固定部材を簡単に配置することができる。
また、本発明によると、固定部材が、液体吐出ヘッドに形成された孔に入り込んでいるため、液体吐出ヘッドと基板との接合強度を高くすることができる。
の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前記流路ユニットが、前記複数のノズルが形成された、透光性の合成樹脂材料からなるノズルプレートと、前記液体流路の前記複数のノズル以外の部分が形成されており、前記ノズルプレートの前記圧電アクチュエータ側の面に積層された流路部材と、を備え、前記孔が、前記流路部材を貫通しているとともに、前記基板と反対側の端が前記ノズルプレートによって塞がれていることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドに形成された孔の、基板と反対側の端がノズルプレートに塞がれているが、ノズルプレートが透光性の合成樹脂材料からなるため、透光性を有するノズルプレートを通して、孔に固定部材が正常に配置されているか否かを確認することができる。
の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において前記流路ユニットが、前記複数のノズルが形成された、金属材料からなるノズルプレートと、前記液体流路の前記複数のノズル以外の部分が形成されており、前記ノズルプレートの前記圧電アクチュエータ側の面に積層された流路部材と、を備え、前記孔が、前記ノズルプレート、及び、前記流路部材を貫通していることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドに形成された孔が、液体吐出ヘッドの基板と反対側まで貫通しているため、孔に固定部材が正常に配置されているか否かを、液体吐出ヘッドの基板と反対側から確認することができる。
の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記弾性変形層が、前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面に、前記複数の圧力室と対向して配置されており、前記複数のヘッド側接点の全体が、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面の前記複数の圧力室と対向する部分に配置されていることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、ヘッド側接点が、圧力室と対向して配置されているため、ヘッド側接点を圧力室とずれた位置に配置する場合と比較して液体吐出ヘッドを小型化することができる。
の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前記複数の圧力室が、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、所定の一方向を長手方向とする形状を有するものであって、前記複数のヘッド側接点が、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面の、前記複数の圧力室の長手方向における端部と対向する部分に配置されていることを特徴とする。
本発明によると、ヘッド側接点を圧力室と対向する位置に配置する場合に、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が、ヘッド側接点によって阻害されてしまうことを極力抑えることができる。
の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前記固定部材は、前記圧電層と前記基板との間に配置され、前記圧電層の少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記流路ユニットの、前記圧力室の前記長手方向における前記端部側に隣接する領域と対向して配置されていることを特徴とする。
本発明によると、固定部材がヘッド側接点の近傍に配置されるため、固定部材が収縮したときに、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分を確実に弾性変形させることができる。また、固定部材が圧力室と対向しないため、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が、固定部材によって阻害されてしまうのを抑えることができる。
の発明に係る液体吐出装置は、第1〜第のいずれかの発明に係る液体吐出装置において、前記弾性変形層が、前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面に、前記複数の圧力室と対向する部分を避けて配置されていることを特徴とする。
本発明によると、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が、弾性変形層やヘッド側接点によって阻害されてしまうのを抑えることができる。
10の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間にスペーサが配置されていることを特徴とする。
一般に、固定部材の収縮量は制御が難しい。本発明によると、スペーサにより液体吐出ヘッドと基板とが近づきすぎるのが規制される。これにより、固定部材の収縮によって弾性変形層が過度に弾性変形してしまうのを防止することができる。
第11の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記固定部材は、樹脂材料からなり、硬化時に収縮したものであり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間にスペーサが配置されていることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、固定部材が樹脂材料からなり硬化時に収縮したものである場合には、固定部材が収縮したときに、液体吐出ヘッドと基板とが互いに近づこうとする。これにより、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が、圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形するとともに、弾性変形層の当該部分が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させることができる。
また、本発明によると、スペーサにより液体吐出ヘッドと基板とが近づきすぎるのが規制される。これにより、固定部材の収縮によって弾性変形層が過度に弾性変形してしまうのを防止することができる。
12の発明に係る液体吐出装置は、第10又は11の発明に係る液体吐出装置において、前記スペーサが、前記流路ユニットの前記圧電アクチュエータ側の面に前記圧電アクチュエータを取り囲むように配置されており、前記流路ユニットと反対側の端が前記基板に接触した、前記液体吐出ヘッドの剛性を補強するためのフレームであることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドの剛性を補強するためのフレームをスペーサとして利用することができる。
13の発明に係る液体吐出装置は、第12の発明に係る液体吐出装置において、前記スペーサが、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点が配置されている領域をその全周にわたって取り囲んでおり、前記液体吐出ヘッドと、前記基板と、前記スペーサとによって囲まれた空間が密閉空間になっていることを特徴とする。
本発明によると、複数のヘッド側接点及び基板側接点が、液体吐出ヘッドと基板とスペーサとによって形成された密閉空間内に配置されるため、周辺の湿度が上昇したときなどに、当該空間に湿気が入り込まない。したがって、接点同士が周辺の湿気などによって導通してしまう、いわゆるマイグレーションや、湿気による接点などのサビを防止することができる。
14の発明に係る液体吐出装置は、第10〜第13のいずれかの発明に係る液体吐出装置において、複数の前記スペーサが、前記圧電層と前記基板との間に、前記流路ユニットの前記圧力室が形成されていない領域と対向して配置されていることを特徴とする。
本発明によると、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が、スペーサによって阻害されてしまうのを抑えることができる。
15の発明に係る液体吐出装置は、第14の発明に係る液体吐出装置において、複数の前記スペーサが、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に埋め込まれているとともに、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面から前記基板側に突出した球状の部材であることを特徴とする。
本発明によると、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面に球状部材を埋め込むことにより、スペーサを容易に形成することができる。また、スペーサとしての球状部材は、弾性変形層に埋め込まれることでその位置が固定される。
16の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前記固定部材が、液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点が配置されている領域をその全周にわたって取り囲んでいることを特徴とする。
本発明によると、固定部材が収縮したときに、弾性変形層の各ヘッド側接点が配置されている複数の領域が均等に弾性変形する。これにより、複数のヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。
第17の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記固定部材が、液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点が配置されている領域をその全周にわたって取り囲んでいることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、固定部材が樹脂材料からなり硬化時に収縮したものである場合には、固定部材が収縮したときに、液体吐出ヘッドと基板とが互いに近づこうとする。これにより、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が、圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形するとともに、弾性変形層の当該部分が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させることができる。
また、本発明によると、液体吐出ヘッドと基板との間に接着剤を形成することにより、固定部材を簡単に配置することができる。
また、本発明によると、固定部材が収縮したときに、弾性変形層の各ヘッド側接点が配置されている複数の領域が均等に弾性変形する。これにより、複数のヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。
18の発明に係る液体吐出装置は、第16又は第17の発明に係る液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドと、前記基板と、前記固定部材とによって囲まれた空間が密閉空間になっていることを特徴とする。
本発明によると、複数のヘッド側接点及び基板側接点が、液体吐出ヘッドと基板と固定部材とによって形成される密閉空間内に配置されるため、周辺の湿度が上昇したときなどに、当該空間に湿気が入り込まない。したがって、接点同士が周辺の湿気などによって導通してしまう、いわゆるマイグレーションや、湿気による接点などのサビを防止することができる。
19の発明に係る液体吐出装置は、第1〜第5、第8のいずれかの発明に係る液体吐出装置において、複数の前記固定部材が、液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点の間に位置していることを特徴とする。
本発明によると、複数の固定部材が収縮したときに、弾性変形層の各ヘッド側接点が配置されている複数の領域が均等に弾性変形する。これにより、複数のヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。
20の発明に係る液体吐出装置は、第1〜第5、第8のいずれかの発明に係る液体吐出装置において、前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面に、前記弾性変形層が配置されていない部分があり、前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面の前記弾性変形層が配置されていない部分と、前記基板とが、前記固定部材によって互いに固定されていることを特徴とする。
本発明によると、弾性変形層よりも強度の高い液体吐出ヘッドの基板側の面と、基板とを、固定部材で互いに固定することにより、液体吐出ヘッドと基板との接合強度を高くすることができる。
21の発明に係る液体吐出装置は、第の発明に係る液体吐出装置において、前記弾性変形層と前記基板との間に、前記複数の圧力室にまたがって連続的に延びた前記固定部材の層が配置されていることを特徴とする。
本発明によると、弾性変形層は、圧電層などと比較して強度が弱いが、固定部材の層が複数の圧力室にまたがって連続的に延びており、固定部材による弾性変形層と基板との接合面積が大きくなっているため、液体吐出ヘッドと基板との接合強度を確保することができる。また、弾性変形層の基板側の面に固定部材の層を形成することにより、固定部材の形成を容易に行うことができる。
第22の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記弾性変形層と前記基板との間に、前記複数の圧力室にまたがって連続的に延びた前記固定部材の層が配置されていることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、固定部材が樹脂材料からなり硬化時に収縮したものである場合には、固定部材が収縮したときに、液体吐出ヘッドと基板とが互いに近づこうとする。これにより、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が、圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形するとともに、弾性変形層の当該部分が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させることができる。
また、本発明によると、液体吐出ヘッドと基板との間に接着剤を形成することにより、固定部材を簡単に配置することができる。
また、本発明によると、弾性変形層は、圧電層などと比較して強度が弱いが、固定部材の層が複数の圧力室にまたがって連続的に延びており、固定部材による弾性変形層と基板との接合面積が大きくなっているため、液体吐出ヘッドと基板との接合強度を確保することができる。また、弾性変形層の基板側の面に固定部材の層を形成することにより、固定部材の形成を容易に行うことができる。
第23の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、前記弾性変形層が、導電性材料によって構成されているとともに、前記複数のヘッド側接点毎に分離されており、前記複数のヘッド側接点が、前記弾性変形層を介して前記液体吐出ヘッドと導通していることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電アクチュエータと基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、ヘッド側接点や基板側接点に高さのばらつきがある場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
また、本発明によると、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させているため、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。
また、本発明によると、圧電層とヘッド側接点との間に、弾性変形可能な弾性変形層が配置されるため、ヘッド側接点が圧力室と対向する位置に配置されていても、圧電アクチュエータを駆動したときに、圧電層の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。したがって、本発明では、ヘッド側接点を、弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面の、圧力室と対向する部分及び圧力室と対向しない部分のいずれに配置することもできる。これにより、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
また、本発明によると、弾性変形層が導電性材料によって形成されているため、弾性変形層の基板側の面にヘッド側接点を配置するだけで、個別電極とヘッド側接点とを導通させることができる。
第24の発明に係る液体吐出装置は、第23の発明に係る液体吐出装置において、前記弾性変形層が、導電性ポリマーによって構成されており、前記導電性ポリマーの前記圧電層との接合面が、前記個別電極を兼ねていることを特徴とする。
本発明によると、個別電極の配置されていない圧電アクチュエータの流路ユニットと反対側の面に導電性ポリマーを配置することにより、個別電極と弾性変形層とを一度に形成することができる。
25の発明に係る液体吐出装置の製造方法は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記圧電層の流路ユニットと反対側の面に配置されており、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、を備え、前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数の個別電極に対応する複数の基板側接点が配置された液体吐出装置の製造方法であって、前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に弾性変形層を形成する弾性変形層形成工程と、前記弾性変形層の前記基板側の面の前記基板側接点と対向する部分に、前記複数の個別電極と導通しているとともに、前記基板側接点と接続される複数のヘッド側接点を形成するヘッド側接点形成工程と、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを固定部材で互いに固定する固定工程と、を備え、前記固定工程において、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを前記固定部材で互いに固定することによって、前記弾性変形層の前記ヘッド側接点が配置された部分を、前記圧電アクチュエータと前記基板とで挟んで弾性変形させるとともに、前記弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記ヘッド側接点を前記基板側接点に接触させ、前記基板は、貫通孔を有するものであって、前記固定部材は、硬化時に収縮する接着剤によって形成されたものであって、前記固定工程が、前記基板を、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向するように配置する基板配置工程と、インクジェット法によって、前記基板の前記液体吐出ヘッドと反対側から前記貫通孔に向けて前記接着剤を滴下することで、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に前記接着剤を形成する接着剤形成工程と、前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とが固定部材によって互いに固定されたことによって、弾性変形層のヘッド側接点が配置された部分が圧電層と基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によってヘッド側接点を基板側接点に接触させている。これにより、ヘッド側接点と基板側接点との密着性が高くなり、ヘッド側接点と基板側接点とを確実に接続することができる。また、弾性変形前の弾性変形層の厚みのばらつきなどにより、ヘッド側接点の位置が、液体吐出ヘッドと基板とが対向する方向においてばらついている場合でも、弾性変形層が弾性変形することで、ヘッド接点と基板側接点とを確実に接触させることができる。
本発明によると、液体吐出ヘッドと基板とを位置合わせして配置した後に、液体吐出ヘッドと基板との間に接着剤を形成する場合に、基板に貫通孔が形成されているため、基板の液体吐出ヘッドと反対側から貫通孔に向けて接着剤を滴下することにより、液体吐出ヘッドと基板との間に、簡単に接着剤を形成することができる。さらに、例えば、接着剤が光硬化性を有する場合には、基板の液体吐出ヘッドと反対側から貫通孔を通して接着剤に光を照射することにより、接着剤を容易に硬化させることができる。
26の発明に係る液体吐出装置の製造方法は、第25の発明に係る液体吐出装置の製造方法において、前記弾性変形層形成工程において、インクジェット法によって前記弾性変形層を形成し、前記ヘッド側接点形成工程において、インクジェット法によって前記ヘッド側接点を形成することを特徴とする。

本発明によると、弾性変形層、接点及び固定部材としての接着剤を、いずれもインクジェットヘッド法により形成するため、液体吐出装置の製造工程を簡単にすることができる。
本発明によれば、ヘッド接点と基板側接点とを確実に密着させることができる。また、基板に外力が加わったときに、基板側接点がヘッド側接点から剥がれにくい。また、ヘッド側接点の配置の自由度が高くなる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 インクジェットヘッドに基板を接続する手順を示す図である。 変形例1の図3相当の図である。 変形例1のインクジェットヘッドに基板を接続する手順を示す図である。 (a)が変形例2の図3相当の図であり、(b)が変形例3の図3相当の図である。 (a)が変形例4の図3相当の図であり、(b)が変形例5の図3相当の図である。 変形例6の図2相当の図である。 (a)が変形例7の図3相当の図であり、(b)が変形例8の図3相当の図である。 変形例9の図3相当の図である。 変形例10の図3相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、用紙搬送ローラ4などを備えている。キャリッジ2は、2本のガイドレール6に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1に示す右側、左側を、走査方向の右側、左側として説明を行う。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されており、その下面に形成された複数のノズル15からインクを吐出する。用紙搬送ローラ4は、走査方向と直交する紙送り方向におけるキャリッジ2を挟んだ両側に配置されており、記録用紙Pを紙送り方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、用紙搬送ローラ4によって記録用紙Pを紙送り方向に搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインクを吐出することによって、記録用紙Pに印刷を行う。また、印刷が完了した記録用紙Pは、用紙搬送ローラ4によって紙送り方向に排出される。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。インクジェットヘッド3は、図2、図3に示すように、ノズル15やノズル15に連通する後述の圧力室10等のインク流路を有する流路ユニット21と、圧力室10内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ22とを備えている。
流路ユニット21は、キャビティプレート31、ベースプレート32、マニホールドプレート33及びノズルプレート34の4枚のプレートが互いに積層されることによって形成されている。4枚のプレート31〜34のうち、ノズルプレート34を除いたプレート31〜33は、ステンレスなどの金属材料からなる。また、ノズルプレート34はポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。
キャビティプレート31には、複数の圧力室10が形成されている。複数の圧力室10は、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有している。また、複数の圧力室10は、紙送り方向に2列に配列されている。ベースプレート32には、複数の圧力室10の長手方向における両端部と対向する部分に、それぞれ、略円形の複数の貫通孔12、13が形成されている。
マニホールドプレート33には、2つのマニホールド流路11が形成されている。2つのマニホールド流路11は、それぞれ、各圧力室10の列に対応して、紙送り方向に延びており、圧力室10の、走査方向における貫通孔12側の略半分と対向している。また、2つのマニホールド流路11は、紙送り方向下流側の端部において互いに接続されている。そして、2つのマニホールド流路11には、これらの接続部分に設けられたインク供給口8からインクが供給される。また、マニホールドプレート33には、複数の貫通孔13と対向する部分に、略円形の複数の貫通孔14が形成されている。ノズルプレート34には、複数の貫通孔14と対向する部分に複数のノズル15が形成されている。
そして、流路ユニット21においては、マニホールド流路11が貫通孔12を介して圧力室10と連通しており、圧力室10が貫通孔13、14を介してノズル15と連通している。これにより、流路ユニット21には、マニホールド流路11の出口から圧力室10を経てノズル15に至る複数の個別インク流路が形成されている。
圧電アクチュエータ22は、インク分離層41、圧電層42、43、共通電極44、複数の個別電極45などを備えている。インク分離層41は、ステンレスなどの金属材料からなり、複数の圧力室10を覆うように、キャビティプレート31の上面に接合されている。インク分離層41は、圧力室10内のインクが圧電層42に接触してしまうのを防止するためのものである。
圧電層42は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、インク分離層41の上面に、複数の圧力室10にまたがって連続的に延びている。圧電層43は、圧電層42と同じ圧電材料からなり、圧電層42の上面にその全域にわたって連続的に延びている。
共通電極44は、圧電層42と圧電層43との間に、そのほぼ全域にわたって配置されている。共通電極44は、後述する基板60に実装された図示しないドライバICにより、常にグランド電位に保持されている。複数の個別電極45は、圧力室10よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有している。複数の個別電極45は、圧電層43の上面43aに複数の圧力室10の略中央部に対向して配置されている。また、複数の個別電極45には、それぞれ、後述する基板60に実装された図示しないドライバICにより、グランド電位及び所定の駆動電位のいずれかの電位が選択的に付与される。
また、共通電極44及び個別電極45がこのように配置されているのに対応して、圧電層43の共通電極44と個別電極45とに挟まれた部分は、その厚み方向に分極されている。
ここで、圧電アクチュエータ22を駆動して、ノズル15からインクを吐出させる方法について説明する。インクジェットヘッド3においては、複数の個別電極45が、予めグランド電位に保持されている。あるノズル15からインクを吐出させる場合には、当該ノズル15に対応する個別電極45の電位を所定の駆動電位に切り換える。すると、共通電極44と個別電極45との間の電位差により、圧電層43の個別電極45と共通電極44とに挟まれた部分に、圧電層43の分極方向と平行な厚み方向の電界が発生する。これにより、圧電層43の当該部分が分極方向と直交する面方向に収縮し、圧電層42、43及びインク分離層41の、対応する圧力室10と対向する部分が圧力室10側に凸となるように変形する。その結果、圧力室10の容積が減少して圧力室10内のインクの圧力が上昇し、圧力室10に連通するノズル15からインクが吐出される。
また、複数の個別電極45が配置された圧電層43の上面43aには、弾性変形層51が配置されている。弾性変形層51は、例えば、ウレタンやシリコンゴムなど、非導電性であり、圧電層43や後述の基板60に比べて弾性係数の小さい材料からなり、圧電層43の上面43aのほぼ全域にわたって延びている。また、弾性変形層51には、複数の個別電極45の、走査方向における貫通孔12側の端部と対向する部分に貫通孔51aが形成されている。弾性変形層51の上面51cには、複数の貫通孔51aと隣接する部分に、複数の個別電極45に対応して複数のバンプ52が配置されている。互いに対応する個別電極45とバンプ52とは、貫通孔51a内に配置された、金属材料などからなる導電材55を介して電気的に接続されている。また、弾性変形層51には、貫通孔51bが形成されている。貫通孔51bは、平面視で、複数の圧力室10をその全周にわたって取り囲むように、略矩形状に延びている。
また、インク分離層41の上面には、補強フレーム49が配置されている。補強フレーム49は、平面視で略矩形の枠形状を有しており、インク分離層41の上面に圧電層42、43をその全周にわたって取り囲むように配置されている。これにより、複数の個別電極45、複数のバンプ52などが、平面視で補強フレーム49に囲まれている。また、補強フレーム49は、弾性変形層51の上面よりも上方まで突出している。そして、インク分離層41の上面に配置された補強フレーム49により、インクジェットヘッド3の剛性が補強されている。
また、弾性変形層51の上面51cには、複数の球状部材48が配置されている。複数の球状部材48は、流路ユニット21の上記2つの圧力室10の列の間の部分と対向する部分に配置されており、紙送り方向に配列されている。球状部材48は、合成樹脂材料など、弾性変形層よりも硬質の材料からなり、その上端部を除く部分が弾性変形層51に埋め込まれていることで弾性変形層51に固定されているとともに、その下端が圧電層43の上面43aに接触している。また、球状部材48は、その上端部が弾性変形層51の上面51cから上方に突出しており、その上端は、補強フレーム49の上端とほぼ同じ高さに位置している。
弾性変形層51の上方には、ドライバICなどが設けられ、インクジェットヘッドに駆動信号を出力する基板60が配置されている。基板60は、例えば、ガラスエポキシ基板、アルミナ基板など、弾性変形層51よりも弾性係数の大きいリジッド基板である。基板60の下面60aには、複数のバンプ52と対向する部分に、複数の接続端子62が配置されている。また、基板60には、複数の接続端子62と図示しないドライバICとを接続する複数の配線63が配置されている。ここで、ドライバICは、例えば、基板60の上面の、図3に現れていない領域に実装されており、基板60の下面60aと基板60の上面に実装されたドライバICとは、基板60に形成されたスルーホールなどを介して接続されている。このように、基板60が硬質の基板である場合には、ドライバICを基板60の上面に実装することができる。なお、配線63は、図3に示すように、基板60の下面60aに配置されていてもよいし、図3に示すのとは異なり、基板60の内部や上面に配置されていてもよい。
また、基板60は、固定部材61によって圧電アクチュエータ22に固定されている。より詳細に説明すると、固定部材61は、UV硬化性接着剤、熱硬化性エポキシ接着剤など、硬化時に収縮する接着剤によって形成されたものである。そして、固定部材61は、圧電アクチュエータ22と基板60との間の、貫通孔51bと対向する部分に配置されており、貫通孔51bを通して、圧電層43の上面43aまで延びている。これにより、固定部材61は、圧電層43の上面43aと基板60の下面60aとに接触し、圧電層43と基板60とを互いに固定している。
また、固定部材61は、このように貫通孔51bと対向するように配置されていることにより、平面視で、複数の圧力室10をその全周にわたって取り囲んでいる。また、このように配置された固定部材61は、流路ユニット21の、走査方向の左側に配列された圧力室10の左側の領域、及び、走査方向の右側に配列された圧力室10の右側の領域と対向している。すなわち、固定部材61は、流路ユニット21の、バンプ52が形成されている端部側において各圧力室10に隣接する領域と対向している。
このとき、固定部材61によって互いに固定された圧電層43と基板60とは、固定部材61の硬化時の収縮力によって、互いに近づこうとする。そのため、圧電層43と固定部材61との間に配置されている弾性変形層51のバンプ52が配置された部分は、圧電層43と基板60とに挟まれて弾性変形している。また、弾性変形した弾性変形層51の上記部分は、弾性変形前の状態に戻ろうとする反力によって、その上面に配置されたバンプ52を、基板60の下面60aに配置された接続端子62に接触させている。これにより、バンプ52と接続端子62とが接続される。また、このとき、基板60は、球状部材48及び補強フレーム49の上端部に接触している。
また、基板60が固定部材61によって圧電アクチュエータ22に固定されることにより、圧電層43と、固定部材61と、基板60とによって囲まれた空間が密閉空間S1となっている。これにより、複数のバンプ52や複数の接続端子62などが、密閉空間S1内に配置されている。さらに、インクジェットヘッド3と、補強フレーム49と、基板60とに囲まれた空間が密閉空間S2となっている。上述の密閉空間S1は、密閉空間S2の内部に配置されており、これにより、複数のバンプ52や複数の接続端子62などが、密閉空間S2内に配置されている。
次に、プリンタ1の製造において、インクジェットヘッド3に基板60を接続する手順について図4を用いて説明する。なお、インクジェットヘッド3に基板60を接続する段階では、インクジェットヘッド3及び基板60の向きは製造装置の向き等に応じて適宜変更可能であるが、図4では、便宜上、プリンタ1に組み付けられたときに走査方向となる方向を、走査方向として図示している。
インクジェットヘッド3に基板60を接続するためには、まず、図4(a)に示すように、作製したインクジェットヘッド3の上面に、貫通孔51a、51bが形成された弾性変形層51を形成する。具体的には、例えば、架橋前の弾性変形層51の材料を圧電層43の上面に塗布し、塗布した材料を硬化させることによって弾性変形層51を形成する。このとき、硬化する前の弾性変形層51の上面51cに球状部材48を埋め込む。これにより、弾性変形層51が硬化したときに、球状部材48が弾性変形層51に固定され、固定された位置に位置決めされる。
次に、図4(b)に示すように、弾性変形層51の上面にバンプ52を形成するとともに、貫通孔51a内に導電材55を形成することにより、バンプ52と個別電極45とを導通させる。ここで、弾性変形層51やバンプ52は、例えば、これらを形成する材料を滴下するインクジェット法など、公知の方法によって形成することができる。
次に、図4(c)に示すように、弾性変形層51の上面の貫通孔51bと対向する部分に、接着剤を塗布することによって、固定部材61を形成する。
次に、図4(d)に示すように、弾性変形層51及び固定部材61を形成した、圧電アクチュエータ22の上方に基板60を配置する。そして、固定部材61を硬化させることによって、圧電層43と基板60とを互いに固定する。このとき、固定部材61は、矢印Aで示すように、硬化することによって収縮する。そして、固定部材61の収縮力により、圧電アクチュエータ22と基板60とが互いに近づく方向に移動する。
これにより、圧電層43と基板60との間に配置された弾性変形層51のバンプ52が配置された部分は、圧電層43により上方に押圧されるとともに、基板60により下方に押圧されて弾性変形する。さらに、弾性変形した弾性変形層51の当該部分は、弾性変形前の状態に戻ろうとする反力により、矢印Bで示すように、バンプ52を基板60に配置された接続端子62に接触させる。これにより、バンプ52と接続端子62とが接続される。ただし、このとき、圧電アクチュエータ22と基板60とがある程度近づいた段階で、基板60の下面60aが球状部材48及び補強フレーム49の上端に接触し、基板60はそれ以上圧電アクチュエータ22に近づくことが規制される。そのため、圧電アクチュエータ22と基板60とは、基板60の下面60aが補強フレーム49の上端に接触する位置よりも近づくことはない。
以上に説明した実施の形態によると、圧電アクチュエータ22を基板60に接続するときに、圧電アクチュエータ22と基板60とを互いに固定する固定部材61の収縮力により、圧電アクチュエータ22と基板60とが互いに近づく方向に移動する。これにより、弾性変形層51が、圧電アクチュエータ22と基板60とに挟まれて弾性変形する。さらに、弾性変形層51が、弾性変形前の状態に戻ろうとする反力によってバンプ52が基板60の接続端子62に接触する。したがって、バンプ52と接続端子62の密着性が高くなり、バンプ52と接続端子62とが確実に接続される。
ここで、弾性変形前の弾性変形層51の厚みのばらつきや、複数のバンプ52自身の高さのばらつきなどから、通常、複数のバンプ52の上端の高さにはばらつきがある。しかしながら、本実施の形態では、弾性変形層51が弾性変形することにより、バンプ52の上端部の高さのばらつきが吸収される。これにより、複数のバンプ52と対応する接続端子62と確実に接続することができる。
また、このとき、固定部材61が、平面視で、複数の圧力室10をその全周にわたって取り囲むように配置されているため、複数のバンプ52及び複数の接続端子62は、平面視で固定部材61に囲まれた領域内に配置される。これにより、固定部材61の収縮力は、弾性変形層51の各バンプ52が形成された部分に均等に加わり、弾性変形層51の各バンプ52が形成された部分が均等に弾性変形する。したがって、複数のバンプ52とこれに対応する接続端子62とが確実に接続される。
さらに、本実施の形態では、固定部材61は、平面視で複数の圧力室10をその全周にわたって取り囲むように配置されていることにより、流路ユニット21の、バンプ52が形成されている端部側において各圧力室10に隣接する領域と対向するように配置されている。これにより、各バンプ52の近傍に固定部材61が位置することとなる。したがって、固定部材61が収縮したときに、弾性変形層51の各バンプ52が配置された部分を確実に弾性変形させることができる。
また、本実施の形態では、弾性変形層51が、弾性変形前の状態に戻ろうとする反力によってバンプ52が基板60の接続端子62に接触することで、バンプ52と接続端子62とが接続されているため、圧電層43と基板60との接合後に、基板60に外力が加わっても、接続端子62がバンプ52から剥がれにくい。
また、本実施の形態では、固定部材61が硬化時に収縮する接着剤であるので、固定部材61の形成を簡単に行うことができる。
また、本実施の形態では、弾性変形層51に貫通孔51bが形成されていることにより、圧電層43の上面43aに弾性変形層51が配置されていない部分が存在し、圧電層43の当該部分と基板60とが固定部材61によって互いに固定されている。ここで、弾性変形層51は、圧電層43に比べて強度が低い。そのため、本実施の形態とは異なり、基板60が弾性変形層51のみと固定されているとすると、圧電アクチュエータ22と基板60との接合力を大きくするために、固定部材61を、弾性変形層51と基板60の間の広い範囲にわたって配置する必要がある。
これに対して、本実施の形態では、上記のとおり、固定部材61が、弾性変形層51よりも強度の高い圧電層43と、基板60とを互いに固定しているため、固定部材61を、圧電アクチュエータ22と基板60との間にそれほど広い範囲にわたって配置しなくても、圧電アクチュエータ22と基板60との接合強度を大きくすることができる。
また、本実施の形態では、上述したように、複数のバンプ52や複数の接続端子62などが、密閉空間S1、S2内に配置されている。そのため、装置周辺の湿度が上昇したときなどに、当該空間内に湿気が入り込むことがない。したがって、バンプ52同士が湿気によって導通してしまう、いわゆるマイグレーションや、湿気によるバンプ52のサビなどを防止することができる。
また、固化時の接着剤の収縮量は、塗布された接着剤の量などによって変わってくるため、接着剤からなる固定部材61の収縮量は、一般に制御が難しい。これに対して、本実施の形態では、上述したように、圧電アクチュエータ22と基板60とは、基板60の下面60aが球状部材48及び補強フレーム49の上端に接触する位置よりも近づくことがない。したがって、固定部材61が収縮したときに、圧電アクチュエータ22と基板60とが近づきすぎて、弾性変形層51が過度に弾性変形してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態では、弾性変形層51が圧電層43の上面43aの圧力室10と対向する部分に配置されている。そして、バンプ52が弾性変形層51の上面の圧力室10と対向する部分に配置されている。したがって、バンプ52が弾性変形層51の上面の圧力室10と対向しない部分に配置されている場合と比較して、インクジェットヘッド3を小型化することができる。
ここで、バンプ52が弾性変形層51の上面の圧力室10と対向する部分に配置されていると、圧電アクチュエータ22の駆動時に、基板60の接続端子62と接続されたバンプ52が圧電層42、43、インク分離層41の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまう虞がある。これに対して、本実施の形態では、圧電層43とバンプ52との間に弾性係数が低く弾性変形可能な弾性変形層51が配置されているため、バンプ52が圧力室10と対向するように配置されていても、圧電アクチュエータ22の駆動時に、圧電層42、43、インク分離層41の圧力室と対向する部分の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。さらに、本実施の形態では、バンプ52が弾性変形層51の上面の圧力室10の長手方向における端部と対向する部分に配置されている。したがって、バンプ52が弾性変形層51の圧力室10の中央部と対向する部分に配置されている場合と比較して、圧電アクチュエータ22の駆動時に圧電層42、43、インク分離層41の変形が阻害されてしまうのを抑えることができる。
また、本実施の形態では、固定部材61が、平面視で複数の圧力室10を取り囲むように配置されており、圧力室10と対向しない。これにより、圧電アクチュエータ22の駆動時に圧電層42、43、インク分離層41の変形が、固定部材61によって阻害されてしまうのを抑えることができる。
なお、本実施の形態では、インクジェットヘッド3が本発明に係る液体吐出ヘッド及び構造体に相当する。また、インクジェットヘッド3と基板60とが接続されることによって形成されたものが、本発明に係る液体吐出装置、及び、基板の接続構造に相当する。また、プレート31〜33を合わせたものが、本発明に係る流路部材に相当する。また、球状部材48及び補強フレーム49が、本発明に係るスペーサに相当する。圧電層43の上面43aが、本発明に係る圧電アクチュエータの流路ユニットと反対側の面に相当する。また、バンプ52が、本発明に係るヘッド側接点に相当する。また、また、弾性変形層51の上面51cが、本発明に係る弾性変形層の圧電アクチュエータと反対側の面に相当する。また、基板60の下面60aが、本発明に係る基板の圧電アクチュエータ側の面に相当する。また、接続端子62が、本発明に係る基板側接点に相当する。また、上下方向が、本発明に係る液体吐出ヘッドと基板とが対向する方向に相当する。
また、図4(a)に示す工程が、本発明に係る弾性変形層形成工程に相当する。また、図4(b)に示す工程が、本発明に係る接点形成工程に相当する。また、図4(c)、(d)に示す工程が、本発明に係る固定工程に相当する。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、圧電アクチュエータ22と基板60とを互いに固定する際に、圧電層43の上面43aに固定部材61を形成した後に、圧電アクチュエータ22の上方に基板60を配置したが、これには限られない。一変形例(変形例1)では、図5に示すように、基板60の圧電アクチュエータ22との固定部分に貫通孔71が形成されている。そして、圧電アクチュエータ22と基板60とを互いに固定する固定部材61が、貫通孔71に入り込んでいる。
そして、この場合には、圧電アクチュエータ22に基板60を接続する際に、図4(b)に示すように、弾性変形層51の上面にバンプ52を形成するとともに、導電材55を形成してバンプ52と個別電極45とを導通させた後、図6(a)に示すように、貫通孔71が形成された基板60を弾性変形層51の上方に配置する。続いて、図6(b)に示すように、インクジェット法により、貫通孔71の上方から、UV硬化性接着剤Iを滴下することによって、固定部材61を形成する。次に、図6(c)に示すように、貫通孔71の上方から紫外線Lを照射することによって、固定部材61を硬化させる。
この場合には、圧電アクチュエータ22の上方に基板60を配置してから、固定部材61を形成する。したがって、上述の実施の形態のように、固定部材61を形成してから、圧電アクチュエータ22の上方に基板60を配置する場合と比べて、圧電アクチュエータ22と基板60との位置合わせを容易に行うことができる。
また、この場合には、固定部材61が基板60に形成された貫通孔71に入り込んでいるため、圧電アクチュエータ22と基板60との接合強度がさらに高くなる。また、上述したように、貫通孔71の上方からUV硬化性接着剤Iを滴下することにより固定部材61を形成することができ、貫通孔71の上方から紫外線Lを照射することにより固定部材61を硬化させるため、固定部材61の形成、硬化を容易に行うことができる。
また、変形例1の場合、弾性変形層51の形成、バンプ52の形成、及び、固定部材61の形成を全てインクジェット法で行えば、単一の方法を用いてこれらの形成を行うことができる。これにより、プリンタ1の製造が簡単になる。
なお、変形例1では、図6(a)に示す工程が、本発明に係る基板配置工程に相当する。また、図6(b)に示す工程が、本発明に係る接着剤形成工程に相当する。また、図6(c)に示す工程が、本発明に係る接着剤硬化工程に相当する。そして、図6(a)〜(c)に示す一連の工程が、本発明に係る固定工程に相当する。
ここで、変形例1では、固定部材61がUV硬化性接着剤によって形成されていたが、固定部材61は、熱硬化性エポキシ接着剤によって形成されるものなどであってもよい。この場合でも、貫通孔71の上方から接着剤を滴下することにより、固定部材61を容易に形成することができる。
また、別の一変形例(変形例2)では、図7(a)に示すように、インクジェットヘッド3の、基板60との固定部分と対向する部分に、プレート31〜33、インク分離層41及び圧電層42、43にまたがってこれらの積層方向に延びた孔76が形成されている。そして、圧電アクチュエータ22と基板60とを互いに固定する固定部材61が、孔76に入り込んでいる。また、孔76の下端部は、ノズルプレート34によって塞がれている。ここで、変形例2では、ノズルプレート34が透光性の合成樹脂材料からなる。
また、別の一変形例(変形例3)では、ノズルプレート34が、プレート31〜33と同様の金属材料によって構成されている。そして、図7(b)に示すように、インクジェットヘッド3の、基板60との固定部分と対向する部分に、プレート31〜34、インク分離層41及び圧電層42、43にまたがってこれらの積層方向に延びた孔77が形成されている。そして、圧電アクチュエータ22と基板60とを互いに固定する固定部材61が、貫通孔77に入り込んでいる。
変形例2、3の場合には、固定部材61が孔76、77に入り込んでいるため、固定部材61による圧電アクチュエータ22と基板60との接合強度をさらに高くすることができる。
また、変形例2の場合には、孔76の下端がノズルプレート34によって塞がれている。しかしながら、ノズルプレート34が透光性の材料によって構成されているため、ノズルプレート34を通して、孔76に固定部材61が正常に配置されているか否かを目視などによって確認することができる。
一方、変形例3の場合には、孔77が流路ユニット21を上下に貫通しているため、流路ユニット21の下方から、孔77に固定部材61が正常に形成されているか否かを、目視などによって確認することができる。
また、ノズルプレート34が合成樹脂材料によって構成されている場合には、耐擦性を向上させるために、ノズルプレート34の下面に金属材料からなるプレートをさらに接合することがある。変形例2において、このようなプレートを設ける場合には、当該プレートの孔76と対向する部分に貫通孔をあける等することが好ましい。
また、変形例1の貫通孔71と、変形例2の孔76の両方が形成されており、固定部材61が貫通孔71と、孔76の両方に入り込んでいてもよい。あるいは、変形例1の貫通孔71と、変形例3の孔77の両方が形成されており、固定部材61が貫通孔71と、孔77の両方に入り込んでいてもよい。これらの場合には、圧電アクチュエータ22と基板60との接合強度がさらに高くなる。
また、上述の実施の形態では、弾性変形層51が非導電性材料からなり、圧電層43の上面43aに配置された個別電極45と弾性変形層51の上面に配置されたバンプ52とが、弾性変形層51の貫通孔51a内に配置された導電材55を介して導通していたが、これには限れられない。
別の一変形例(変形例4)では、図8(a)に示すように、個別電極45が配置された圧電層43の上面43aの、各個別電極45の走査方向右側の端部を含む部分と対向する部分に、それぞれ、導電性両面テープ81が配置されている。ここで、導電性両面テープ81とは、ウレタンなどからなる基材に導電性材料を混ぜることによって形成されたものである。そして、各導電性両面テープ81の上面にバンプ52が配置されている。これにより、個別電極45とバンプ52とが導電性両面テープ81を介して導通している。
この場合には、導電性両面テープ81の上面に、バンプ52を配置するだけで、個別電極45とバンプ52とを導通させることができる。なお、変形例3では、導電性両面テープ81が、本発明に係る弾性変形層に相当する。そして、導電性両面テープ81によって形成される弾性変形層は、複数の圧力室10毎に分離されている。
また、別の一変形例(変形例5)では、図8(b)に示すように、圧電層43の上面43aに個別電極45(図3参照)が配置されていない。そして、個別電極45が配置されていない圧電層43の上面43aの、各圧力室10の略中央部と対向する部分に、それぞれ、個別電極45とほぼ同じ略楕円の平面形状を有する導電性ポリマー層82が配置されている。そして、各導電性ポリマー層82の上面に、バンプ52が配置されている。
この場合には、導電性ポリマー層82が本発明に係る弾性変形層に相当する。そして、導電性ポリマー層82によって形成される弾性変形層は、複数の圧力室10毎に分離されている。また、この場合には、前記圧電層43との接合面となる導電性ポリマー層82の下面82aが、個別電極として機能する。したがって、圧電層43の上面43aに導電性ポリマー層82を配置することにより、弾性変形層と個別電極とを一度に形成することができる。また、この場合も、導電性ポリマー層82の上面にバンプ52を配置するだけで、導電性ポリマー層82の下面82aによって形成される個別電極とバンプ52とが電気的に接続される。
ここで、変形例4、5の場合には、圧電層43の上面の、流路ユニット21の2つの圧力室10の列の間の部分と対向する部分に、弾性変形層51が配置されていないため、球状部材48(図3参照)を配置することはできない。そこで、変形例4、5では、圧電層43の上面の、流路ユニット21の2つの圧力室10の列の間の部分と対向する部分に、圧電層43の上面43aから上方に突出したスペーサ83が配置されている。
なお、上述の実施の形態など、圧電層43の上面の、流路ユニット21の2つの圧力室10の列の間の部分と対向する部分に、弾性変形層51が配置されている場合でも、球状部材48の代わりにスペーサ83を配置してもよい。この場合は、弾性変形層51のスペーサ83と対向する部分に貫通孔を形成し、スペーサ83がこの貫通孔を通って弾性変形層51のまで延びるようにすればよい。
また、上述の実施の形態では、固定部材61が、平面視で、複数のバンプ52が配置されている領域をその全周にわたって取り囲むように延びていたが、これには限られない。別の一変形例(変形例6)では、図9に示すように、複数の固定部材86が、圧電層43の上面43aの、走査方向の左側に配置された複数の圧力室10の左側の領域と対向する部分、走査方向の右側に配置された複数の圧力室10の右側の領域と対向する部分、及び、上述の実施の形態において球状部材48が配置されていた、2列に配列された圧力室10の列の間の領域と対向する部分に点在している。これにより、複数の固定部材86が、平面視で、複数のバンプ52の間に配置されている。
この場合には、複数の固定部材86の収縮力が、圧電アクチュエータ22及び基板60の、複数のバンプ52が配置された領域と対向する部分に均等に加わるため、弾性変形層51が均等に弾性変形する。これにより、複数のバンプ52とこれに対応する接続端子62とが確実に接続される。
また、この場合にも、固定部材86は、流路ユニット21の、各圧力室10のバンプ52が形成されている端部側に隣接する領域と対向するように配置されている。これにより、各バンプ52の近傍に固定部材86が位置することとなる。したがって、固定部材86が収縮したときに、弾性変形層51の各バンプ52が配置された部分を確実に弾性変形させることができる。
なお、この場合には、上述の実施の形態の密閉空間S1は形成されない。しかしながら、密閉空間S2は形成され、複数のバンプ52や複数の接続端子62などが、密閉空間S2内に配置されている。そのため、マイグレーションや、湿気によるバンプ52のサビなどを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、補強フレーム49が、インク分離層41の上面に、複数のバンプ52が配置されている領域をその全周にわたって取り囲むように配置されていたが、これには限られない。例えば、補強フレーム49が、インク分離層41の上面の複数のバンプ52を取り囲む領域に間欠的に配置されているなどしてもよい。この場合、補強フレーム49は、1つの部材によって構成されいてもよいし、互いに離隔して配置された複数の部材によって形成されていてもよい。
ただし、この場合には、上述の実施の形態の密閉空間S2は形成されない。しかしながら、固定部材61が上述の実施の形態と同様に配置されている場合には、密閉空間S1は形成され、複数のバンプ52や複数の接続端子62などが、密閉空間S2内に配置される。これにより、マイグレーションや、湿気によるバンプ52のサビなどを防止することができる。
また、以上の例では、密閉空間S1、S2の少なくともいずれか一方が形成されていたが、これには限られず、密閉空間S1、S2の両方が形成されていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、インクジェットヘッド3を補強するための補強フレーム49の上端が基板60に接触していることで、補教フレーム49が、圧電層43と基板60とが近づきすぎて弾性変形層51が過度に変形してしまうのを防止するためのスペーサとなっていたが、これには限られない。
例えば、図10(a)に示すように、基板60の下面60aに、下方に突出した突起91が設けられており、突起91がスペーサとなっていてもよい(変形例7)。あるいは、図10(b)に示すように、インク分離層41の上面に補強フレーム49よりも高さの低い補強フレーム92が設けられているとともに、基板60の下面60aの補強フレーム92と対向する部分に、突起91よりも突出量の小さい突起93が設けられており、補強フレーム92と突起93とを合わせたものがスペーサとなっていてもよい(変形例8)。あるいは、球状部材48のみがスペーサとなっていてもよい。
さらには、インクジェットヘッド3と基板6との間にスペーサが設けられることにも限られない。例えば、固定部材61の収縮力がそれほど大きくない場合には、インクジェットヘッド3と基板60とが互いに近づきすぎるのを防止するための突起は設けられていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、弾性変形層51が圧電層43の上面43aの、圧力室10と対向する部分を含めたほぼ全域に配置されており、バンプ52が、弾性変形層51の上面の圧力室10の長手方向における端部と対向するように配置されていたが、これには限られない。
例えば、バンプ52が、弾性変形層51の上面の圧力室10の略中央部と対向する部分に配置されていてもよい。あるいは、圧力室10が、略円形の平面形状を有しているなど、一方向を長手方向とする形状以外の形状を有しており、バンプ52が、圧力室10のいずれかの部分と対向するように弾性変形層51の上面に配置されていてもよい。
さらには、バンプ52が、弾性変形層51の上面の圧力室10と対向する部分に配置されていることにも限られない。別の一変形例(変形例9)では、図11に示すように、弾性変形層101が、圧電層43の上面43aに、圧力室10と対向する部分を避けて配置されている。そして、バンプ52は、弾性変形層101の上面101aの、圧力室10から走査方向の貫通孔12側にずれた部分に配置されている。
この場合には、弾性変形層101及びバンプ52が、圧力室10と対向していないので、圧電アクチュエータ22を駆動したときに、圧電層42、43、インク分離層41などの変形が、弾性変形層101やバンプ52によって阻害されてしまうのを抑えることができる。
ここで、変形例9のように、弾性変形層101を、圧電層43の上面43aの圧力室10と対向する部分を避けて配置する場合には、弾性変形層101を、圧力室10のいずれの部分とも重ならないように配置してもよいし、圧力室10の一部と重なるように配置してもよい。
なお、変形例9では、弾性変形層101が、圧電層43の上面43aに、圧力室10と対向する部分を避けて配置されていたが、バンプ52が圧力室10と対向しないように配置される場合であっても、弾性変形層101が圧力室10と対向する部分に配置されていてもよい。ここで、弾性変形層101もバンプ52と同様、圧電層42、43、インク分離層41などの変形を阻害する虞はある。しかしながら、弾性変形層の弾性係数が小さいため、弾性変形層101が、圧電層42、43やインク分離層41の変形をそれほど大きく阻害することはない。
また、上述の実施の形態及び変形例1〜8と、変形例9とからわかるように、バンプ52は、弾性変形層の上面の圧力室10と対向する部分、及び、圧力室10と対向しない部分のいずれに配置することも可能である。これにより、バンプ52の配置の自由度が高くなる。
また、上述の実施の形態では、弾性変形層51に貫通孔51bが形成されていることで、圧電層43の上面43aに弾性変形層51が配置されていない部分があり、固定部材61が、圧電層43の上面43aと基板60の下面60aとを互いに固定していたが、これには限られない。
別の一変形例(変形例10)では、図12に示すように、弾性変形層51に貫通孔51b(図3参照)が形成されておらず、弾性変形層51と基板60との間に、複数の圧力室10にまたがって連続的に延びた固定部材105の層が配置されており、固定部材105により弾性変形層51と基板60とが互いに固定されている。
この場合には、弾性変形層51と基板60とを互いに固定したときに、固定部材105の収縮力により、弾性変形層51及びその下面に接合された圧電アクチュエータ22と、基板60とが互いに近づく方向に移動する。これにより、弾性変形層51のバンプ52が配置された部分が、圧電アクチュエータ22と基板60とに挟まれて弾性変形する。そして、弾性変形した弾性変形層51の当該部分は、弾性変形前の状態に戻ろうとする反力によってバンプ52を接続端子62に接触させる。
ただし、上述したように、弾性変形層51は圧電層43に比べて強度が弱い。そこで、変形例10では、弾性変形層51の上面51cに複数の圧力室10にまたがって連続的に延びた固定部材105の層を形成することにより、固定部材105により弾性変形層51と基板60とが接合される面積を、上述の実施の形態の、固定部材61により圧電層43と基板60とが接合される面積よりも大きくしている。これにより、圧電アクチュエータ22と基板60との接合強度を確保することができる。また、変形例10の場合には、このように、弾性変形層51の上面51cに固定部材105の層を形成すればよいので、固定部材105の形成を容易に行うことができる。
また、以上の例では、硬化時に収縮する接着剤によって形成された固定部材61によって、インクジェットヘッド3と基板60とを互いに固定したが、これには限られない。接着剤以外の固定部材によって、インクジェットヘッド3と基板60とを互いに固定してもよい。例えば、固定部材が、収縮させることが可能な合成樹脂材料からなり、互いに積層されたインクジェットヘッド3と基板60とを上下から挟むように配置された略コの字の部材であってもよい。この場合には、合成樹脂材料からなる固定部材を収縮させることによって、固定部材に上下から挟まれたインクジェットヘッド3と基板60とが互いに固定される。
さらには、固定部材は、インクジェットヘッド3と基板60との固定時に収縮するものであることにも限られない。例えば、固定部材がネジなどであって、基板60がネジにより補強フレーム49に固定されることによって、インクジェットヘッド3と基板60とが互いに固定されていてもよい。
これらの場合でも、インクジェットヘッド3と基板60とが互いに固定されるときに、インクジェットヘッド3と基板60とが互いに近づこうとする。そして、これにより、弾性変形層51のバンプ52が形成された部分が、圧電層43と基板60とに挟まれて弾性変形する。
また、上述の実施の形態では、圧電アクチュエータ22に硬質の基板60が接続されていたが、これには限られない。圧電アクチュエータ22にFPCなどの可撓性を有する基板が接続されていてもよい。
また、以上の例では、インクジェットヘッドが、ノズル15や圧力室10を含むインク流路を有する流路ユニット21と、圧力室10内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ22とを備えたものであったが、これには限られない。インクジェットヘッドは、例えば、インク流路内のインクに吐出エネルギーを付与する、圧電アクチュエータ以外のアクチュエータを備えたものであってもよい。
また、以上では、ノズルからインクを吐出することによって印刷を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。さらには、基板と、液体吐出ヘッド以外の構造体とが接続されることによって形成された、接続構造を有する液体吐出以外の装置に、本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
10 圧力室
15 ノズル
42、43 圧電層
44 共通電極
45 個別電極
48 球状部材
49 補強フレーム
51 弾性変形層
60 配線基板
61 固定部材
71 貫通孔
76 貫通孔
81導電性両面テープ
82 導電性ポリマー
83 スペーサ
86 固定部材
91 突起
92 補強フレーム
93 突起
101 固定部材
105 弾性変形層

Claims (26)

  1. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記基板は、貫通孔を有し、
    前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記貫通孔に入り込んでいることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記固定部材は、光硬化性の接着剤であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記液体吐出ヘッドは、前記基板側の面において開口した孔を有し、
    前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、前記孔に入り込んでいることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 前記流路ユニットが、
    前記複数のノズルが形成された、透光性の合成樹脂材料からなるノズルプレートと、
    前記液体流路の前記複数のノズル以外の部分が形成されており、前記ノズルプレートの前記圧電アクチュエータ側の面に積層された流路部材と、を備え、
    前記孔が、前記流路部材を貫通しているとともに、前記基板と反対側の端が前記ノズルプレートによって塞がれていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記流路ユニットが、
    前記複数のノズルが形成された、金属材料からなるノズルプレートと、
    前記液体流路の前記複数のノズル以外の部分が形成されており、前記ノズルプレートの前記圧電アクチュエータ側の面に積層された流路部材と、を備え、
    前記孔が、前記ノズルプレート、及び、前記流路部材を貫通していることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  6. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記弾性変形層が、前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面に、前記複数の圧力室と対向して配置されており、
    前記複数のヘッド側接点の全体が、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面の前記複数の圧力室と対向する部分に配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 前記複数の圧力室が、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、所定の一方向を長手方向とする形状を有するものであって、
    前記複数のヘッド側接点が、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面の、前記複数の圧力室の長手方向における端部と対向する部分に配置されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記固定部材は、
    前記圧電層と前記基板との間に配置され、前記圧電層の少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記流路ユニットの、前記端部側において前記圧力室に隣接する領域と対向して配置されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記弾性変形層が、前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面に、前記複数の圧力室と対向する部分を避けて配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 前記液体吐出ヘッドと前記基板との間にスペーサが配置されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  11. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記固定部材は、樹脂材料からなり、硬化時に収縮したものであり、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板との間にスペーサが配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 前記スペーサが、前記流路ユニットの前記圧電アクチュエータ側の面に前記圧電アクチュエータを取り囲むように配置されており、前記流路ユニットと反対側の端が前記基板に接触した、前記液体吐出ヘッドの剛性を補強するためのフレームであることを特徴とする請求項10又は11に記載の液体吐出装置。
  13. 前記スペーサが、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点が配置されている領域をその全周にわたって取り囲んでおり、
    前記液体吐出ヘッドと、前記基板と、前記スペーサとによって囲まれた空間が密閉空間になっていることを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  14. 複数の前記スペーサが、前記圧電層と前記基板との間に、前記流路ユニットの前記圧力室が形成されていない領域と対向して配置されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の液体吐出装置。
  15. 複数の前記スペーサが、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に埋め込まれているとともに、前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面から前記基板側に突出した球状の部材であることを特徴とする請求項14に記載の液体吐出装置。
  16. 前記固定部材が、液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点が配置されている領域をその全周にわたって取り囲んでいることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  17. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、
    前記固定部材が、液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点が配置されている領域をその全周にわたって取り囲んでいることを特徴とする液体吐出装置。
  18. 前記液体吐出ヘッドと、前記基板と、前記固定部材とによって囲まれた空間が密閉空間になっていることを特徴とする請求項16又は17に記載の液体吐出装置。
  19. 複数の前記固定部材が、液体吐出ヘッドと前記基板とが対向する方向から見て、前記複数のヘッド側接点の間に位置していることを特徴とする請求項1〜5、8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  20. 前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面に、前記弾性変形層が配置されていない部分があり、
    前記圧電層の前記流路ユニットと反対側の面の前記弾性変形層が配置されていない部分と、前記基板とが、前記固定部材によって互いに固定されていることを特徴とする請求項1〜5、8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  21. 前記弾性変形層と前記基板との間に、前記複数の圧力室にまたがって連続的に延びた前記固定部材の層が配置されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  22. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記固定部材は、樹脂材料からなり、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に配置され、前記液滴吐出ヘッドの少なくとも一部と前記基板の少なくとも一部とに接触し、硬化時に収縮した接着剤であり、
    前記弾性変形層と前記基板との間に、前記複数の圧力室にまたがって連続的に延びた前記固定部材の層が配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  23. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に配置された弾性変形層と、
    前記弾性変形層の前記圧電アクチュエータと反対側の面に配置され、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点と、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数のヘッド側接点と対向して配置された複数の基板側接点と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを互いに固定する固定部材と、を備え、
    前記弾性変形層は、前記液体吐出ヘッドと前記基板とが前記固定部材で固定されたことによって、前記ヘッド側接点が配置された部分が、前記圧電アクチュエータと前記基板とに挟まれて弾性変形しているとともに、弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記複数のヘッド側接点を前記基板側接点に接触させており、
    前記弾性変形層が、導電性材料によって構成されているとともに、前記複数のヘッド側接点毎に分離されており、
    前記複数のヘッド側接点が、前記弾性変形層を介して前記液体吐出ヘッドと導通していることを特徴とする液体吐出装置。
  24. 前記弾性変形層が、導電性ポリマーによって構成されており、
    前記導電性ポリマーの前記圧電層との接合面が、前記個別電極を兼ねていることを特徴とする請求項23に記載の液体吐出装置。
  25. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通した複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットに積層された圧電層、及び、前記圧電層の流路ユニットと反対側の面に配置されており、前記複数の圧力室と対向する複数の個別電極を有する圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向して配置された基板と、を備え、
    前記基板の前記液体吐出ヘッド側の面に、前記複数の個別電極に対応する複数の基板側接点が配置された液体吐出装置の製造方法であって、
    前記圧電アクチュエータの前記流路ユニットと反対側の面に弾性変形層を形成する弾性変形層形成工程と、
    前記弾性変形層の前記基板側の面の前記基板側接点と対向する部分に、前記複数の個別電極と導通した複数のヘッド側接点を形成するヘッド側接点形成工程と、
    前記液体吐出ヘッドと前記基板とを固定部材で互いに固定する固定工程と、を備え、
    前記固定工程において、前記液体吐出ヘッドと前記基板とを前記固定部材で互いに固定することによって、前記弾性変形層の前記ヘッド側接点が配置された部分を、前記圧電アクチュエータと前記基板とで挟んで弾性変形させるとともに、前記弾性変形層が弾性変形前の状態に戻ろうとする力によって前記ヘッド側接点を前記基板側接点に接触させ
    前記基板は、貫通孔を有するものであって、
    前記固定部材は、硬化時に収縮する接着剤によって形成されたものであって、
    前記固定工程が、
    前記基板を、前記液体吐出ヘッドの前記圧電アクチュエータ側の面と対向するように配置する基板配置工程と、
    インクジェット法によって、前記基板の前記液体吐出ヘッドと反対側から前記貫通孔に向けて前記接着剤を滴下することで、前記液体吐出ヘッドと前記基板との間に前記接着剤を形成する接着剤形成工程と、
    前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、を備えていることを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
  26. 前記弾性変形層形成工程において、インクジェット法によって前記弾性変形層を形成し、
    前記ヘッド側接点形成工程において、インクジェット法によって前記ヘッド側接点を形成することを特徴とする請求項25に記載の液体吐出装置の製造方法。
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