JP5982154B2 - 無限軌道駆動装置のシール構造 - Google Patents

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本発明は、車両の無限軌道駆動装置内を密封するシール構造に関するものである。
例えば油圧ショベル等の無限軌道車両は、土木工事現場等でぬかるんだ泥の上を走行するような場合に、無限軌道帯を駆動する無限軌道駆動装置が泥にまみれて回転作動することがある。このような無限軌道駆動装置には、泥等の異物が侵入することを防止するシール構造として、車両に取り付けられる固定ハウジングと無限軌道帯を駆動する回転ケーシングとの間にラビリンスシール及びフローティングシールを備えるものがある(特許文献1参照)。
この種のラビリンスシールは、フローティングシールのまわりに画成されるクランク状に曲折した断面形状の隙間を有し、泥等の異物がフローティングシールのまわりに侵入することを防止するようになっている。
フローティングシールは、固定ハウジングと回転ケーシングの内壁面の間に、一対のOリングを介して装着される一対の金属製シールリングを備え、各Oリングに押される各シールリングが互いに摺接する。これにより、装置内の潤滑油が外部に漏出しないように密封するとともに、外部から異物が装置内に侵入することを防止するようになっている。
特開2001−248735号公報
しかしながら、このような従来の無限軌道駆動装置のシール構造にあっては、フローティングシールの金属製シールリングどうしの摺接部に生じる摩擦熱の熱量が大きいため、装置内の潤滑油やシール材が過熱される心配があり、フローティングシールの摩擦損失が大きいという問題点があった。また、ラビリンスシール及びフローティングシールによって泥等の異物の侵入を防止することが難しいという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ラビリンスシールと共同して無限軌道駆動装置を密封するシール構造の摩擦損失を低減することを目的とする。
本発明は、車両の無限軌道帯を駆動する回転ケーシングと固定ハウジングとの間に環状のラビリンスシールが設けられる無限軌道駆動装置のシール構造であって、ラビリンスシールは回転ケーシングの回転軸方向に延びる軸方向シール間隙を有し、ラビリンスシールに軸方向シール間隙の中程を遮蔽するシールユニットが設けられ、シールユニットは、回転ケーシング及び固定ハウジングの一方に形成される環状のシール収容溝と、シール収容溝に収容されるシールリングと、回転ケーシング及び固定ハウジングの他方に形成されてシールリングが摺接する環状のスライド面と、を有し、固定ハウジング及び回転ケーシングの一方にはラビリンスシールを画成する環状凸部が形成され、固定ハウジング及び回転ケーシングの他方に環状凸部との間にラビリンスシールを画成する環状凹部が形成され、環状凹部の内周にはシール収容溝が開口し、環状凸部の内周にはスライド面が設けられ、環状凸部の内周端部にスライド面から離れるのにしたがって次第に拡径する環状のガイド面が形成されることを特徴とする。
本発明では、回転ケーシングが回転して無限軌道帯を駆動する車両の走行時に、ラビリンスシールによって外部から異物が無限軌道駆動装置内に侵入することを防止するとともに、シールユニットのシールリングが相対回転するスライド面に摺接して軸方向シール間隙を遮蔽し、無限軌道駆動装置内の潤滑油が外部に漏出しないように密封する。
シールユニットは、シール収容溝に収容されるシールリングを備えるため、シールリングに例えば低摩擦樹脂材を用いることが可能となり、シールリングとスライド面との摺接部に生じる摩擦損失を低減できる。
本発明の実施形態に係る無限軌道駆動装置の断面図である。 無限軌道駆動装置のシール構造の断面図である。 シールユニットの断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、例えば油圧ショベル等のクローラ式車両に設けられる無限軌道駆動装置1のシール構造を示す断面図である。無限軌道駆動装置1は、固定ハウジング10に対して回転作動する回転ケーシング(ハブ)20を備え、この回転ケーシング20に図示しないスプロケット(クローラホイール)が連結される。回転ケーシング20が回転作動することにより、スプロケットに噛み合う図示しない無限軌道帯(クローラベルト)が循環して、車両が走行するようになっている。
固定ハウジング10は、図示しない車両フレームに連結される。固定ハウジング10の内部には、油圧モータ2が設けられる。この油圧モータ2は、例えば斜板式ピストンモータが用いられ、図示しない油圧源から供給される作動油によって回転軸Oを中心として回転作動する。
回転ケーシング20は、固定ハウジング10に対してベアリング3を介して回転可能に支持される。回転ケーシング20は、回転軸Oを中心として回転作動する。
回転ケーシング20の内部には、図示しない減速ギア機構5が設けられる。この減速ギア機構5は、油圧モータ2の出力回転を減速して回転ケーシング20に伝達する。回転ケーシング20の内側には減速ギア機構5を収容するギア室9が画成される。
円筒状の回転ケーシング20には、その外壁部22から環状に突出する回転フランジ部25が形成される。この回転フランジ部25は、回転軸Oと直交する半径方向に延びる回転フランジ端面26を有し、この回転フランジ端面26に開口する複数のネジ孔29が形成される。前記したスプロケット(クローラホイール)は、回転フランジ端面26に当接するように組み付けられ、ネジ孔29に螺合するボルト(図示せず)を介して回転フランジ部25に締結され、回転ケーシング20と共に回転作動する。
固定ハウジング10と回転ケーシング20の間には、ラビリンスシール30が設けられる。このラビリンスシール30は、固定ハウジング10に形成される環状凹部13と、回転ケーシング20に形成される環状凸部23との間に画成される。これにより、ラビリンスシール30は、クランク状に曲折した断面形状を有し、泥等の異物がギア室9に侵入することを防止するようになっている。
ラビリンスシール30は、その一端が無限軌道駆動装置1の外部に開口する半径方向シール間隙31と、この半径方向シール間隙31の他端にその一端が接続する軸方向シール間隙32と、この軸方向シール間隙32の他端にその一端が接続する半径方向シール間隙33と、この半径方向シール間隙33の他端にその一端が接続する軸方向シール間隙34とによって構成され、軸方向シール間隙34の他端がギア室9のベアリング3のまわりに開口している。半径方向シール間隙31、33は、回転軸Oと直交する半径方向に延びる円盤状の空間を画成している。軸方向シール間隙32、34は、回転軸O方向に延びる円筒状の空間を画成している。
なお、ラビリンスシール30は、上述した構成に限らず、半径方向シール間隙33の一端が無限軌道駆動装置1の外部に開口し、L字形に曲折した断面形状を有する構成としてもよい。その場合に、固定ハウジング10は環状凹部13の外周壁部分を持たない形状となる。
ラビリンスシール30の軸方向シール間隙34を遮蔽するシールユニット40が設けられる。このシールユニット40は、回転ケーシング20に形成される環状のスライド面46と、固定ハウジング10に形成される環状のシール収容溝45と、このシール収容溝45に収容されるシールリング50と、このシールリング50をスライド面46に押し付けるOリング42と、シールリング50のギア室9側に並んで介装されるバックアップリング43と、を備える。
軸方向シール間隙34は、固定ハウジング10の環状凹部13の内周面19と、回転ケーシング20の環状凸部23の内周面28との間に画成される。
環状凸部23の内周面28にスライド面46が設けられる。スライド面46は、機械加工によって所定の表面粗度となるように形成される。
なお、上述した構成に限らず、スライド面46を回転ケーシング20と別体で形成してもよい。
環状凹部13の内周面19にシール収容溝45が開口する。シール収容溝45は、スライド面46に対峙するように配置される。
図2に示すように、シール収容溝45は回転軸Oと直交する半径方向に延びる溝側面45A、45Bと、回転軸O方向に延びる溝底面45Cと、を有する。シールリング50は、溝側面45Aとバックアップリング43の間に挟まれ、回転軸Oと直交する半径方向について変位可能に支持される。
シールリング50は、合い口を持たないリング状に形成され、シール収容溝45に介装された状態にて、図示しない矯正治具を用いて縮径され、その全周に渡ってシール収容溝45に嵌合される。
なお、シールリング50は、上述した構成に限らず、合い口を持ち、矯正治具を用いることなくシール収容溝45に嵌合される構成としてもよい。
Oリング42は、シールリング50をスライド面46に押し付ける弾性部材として設けられる。Oリング42は、円形状の断面を有し、ゴム材によってリング状に形成される。Oリング42は、シールリング50の内側(背後側)にてシール収容溝45に圧縮して介装され、シールリング50のリング内周面52(図3参照)を押圧する。
なお、シールリング50をスライド面46に押し付ける弾性部材は、Oリングに限らず、他の形状のものを用いてもよい。
バックアップリング43は、矩形の断面形状を有し、例えばポリアミド等の樹脂材によって形成され、シールリング50より高い剛性を有する。バックアップリング43は、図示しない合い口端部によって画成される合い口隙間を有するリング状に形成される。バックアップリング43は、合い口隙間を拡げた状態でシール収容溝45に嵌め込まれる。
バックアップリング43は、スライド面46に押圧されるシールリング50がギア室9側にはみ出さないように支持するバックアップ機能を果たす。
バックアップリング43は、シールリング50及びOリング42のギア室9側(図2において右側)に介装される。
なお、上述した構成に限らず、一対のバックアップリング43がシールリング50及びOリング42を挟むように介装される構成としてもよい。また、バックアップリングを用いないでシールリング50の形状が維持される場合には、シールユニット40はバックアップリングを備えない構成としてもよい。
環状凸部23の内周端部には、テーパ状のガイド面27が形成される。このガイド面27は、スライド面46から離れる方向(図2において左方向)にかけて次第に拡径している。
無限軌道駆動装置1の組み立て時に、シール収容溝45にOリング42とシールリング50とバックアップリング43とが嵌め込まれた後に、固定ハウジング10に回転ケーシング20が組み付けられる。環状凹部13に環状凸部23が挿入される際に、ガイド面27がシール収容溝45から突出しているバックアップリング43及びシールリング50に摺接することにより、バックアップリング43及びシールリング50がテーパ状のガイド面27に追従してシール収容溝45に収まる。これにより、バックアップリング43及びシールリング50が環状凸部23に当たって損傷することが防止されるとともに、ガイド面27に連接するスライド面46がバックアップリング43とシールリング50の内側へと円滑に挿入され、この組み付け作業が容易に行われる。
図3に示すように、シールリング50は、スライド面46に対峙するシール部51と、略矩形の断面形状に沿うリング内周面52及び両リング端面53、54と、を有する。シール部51は、スライド面46に摺接する2つのリップ部51A、51Bと、このリップ部51A、51Bの間にて窪むリップ間凹部51Cと、を有する。なお、シールリング50は、上述した構成に限らず、シール部51の断面が直線状に延び、凹凸を持たない構成としてもよい。この場合に、シールリング50は、シール部51がスライド面46に対して円筒面状に接触する。
シールリング50は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の樹脂材によって形成されるが、これに限らず、他の低摩擦樹脂材を用いてもよい。シールリング50が低摩擦樹脂材によって形成されることにより、金属によって形成されるスライド面46に対するシールリング50の摩擦係数は、従来のフローティングシールにおける金属どうしの摺接部に比べて小さく抑えられる。
以下、無限軌道駆動装置1の動作について説明する。
車両の走行時に、無限軌道駆動装置1は油圧モータ2が回転ケーシング20を回転作動させ、回転ケーシング20と共に回転するスプロケットに噛み合う図示しない無限軌道帯(クローラベルト)を循環させる。例えば土木工事現場等で車両がぬかるんだ泥の上を走行するような場合に、無限軌道帯が泥にめり込みながら循環し、無限軌道駆動装置1も泥にまみれて作動する。このような作動時に、無限軌道駆動装置1はラビリンスシール30によって泥等の異物が侵入することが防止されるとともに、ラビリンスシール30の軸方向シール間隙34がシールユニット40によって密封されることによって、ギア室9の潤滑油が外部に洩れ出さないように封止される。
シールユニット40が軸方向シール間隙34に介装されることにより、外部からシールユニット40へと延びる半径方向シール間隙31と軸方向シール間隙32と半径方向シール間隙33とによってラビリンスシール30の長さが十分に確保され、泥等の異物がシールユニット40のまわりに侵入することを有効に抑えられる。また、こうしてシールユニット40がラビリンスシール30の奥側に介装されることにより、ラビリンスシール30の長さを確保するために固定ハウジング10及び回転ケーシング20が大型化することを抑えられる。
ラビリンスシール30に入った泥等の異物が軸方向シール間隙34に侵入しても、シールリング50のリップ部51Aがスライド面46に摺接することによって軸方向シール間隙34が遮蔽されているため、異物がギア室9に侵入することが防止される。
一方、シールリング50のリップ部51Bがスライド面46に摺接することによって軸方向シール間隙34が遮蔽されるため、ギア室9の潤滑油が外部に洩れ出さないように封止される。
上記無限軌道駆動装置1の作動時に、ベアリング3のガタ等によって回転ケーシング20が固定ハウジング10に対して偏心して回転作動するときに、半径方向シール間隙33の間隙幅が回転周方向について増減する。固定ハウジング10のシール収容溝45に対して回転ケーシング20のスライド面46が変位することに対応して、シールリング50がスライド面46から離れないように摺接し、シールユニット40の密封性が維持される。
シールリング50がスライド面46に押し付けられる力は、Oリング42の弾性復元力とシールリング50自体の弾性復元力とによって得られる。Oリング42及びシールリング50の材質形状を任意に設定することにより、シールリング50とスライド面46との間に生じる摩擦力が小さく抑えられる。これにより、シールリング50とスライド面46との間に生じる摩擦熱によって無限軌道駆動装置1内の潤滑油やシール材が過熱されることを防止し、これらの寿命延長がはかれる。また、無限軌道駆動装置1の摩擦損失を低減して車両の燃費低減がはかれる。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
〔1〕ラビリンスシール30は回転ケーシング20の回転軸O方向に延びる軸方向シール間隙34を有し、この軸方向シール間隙34を遮蔽するシールユニット40を備え、このシールユニット40は、固定ハウジング10に形成される環状のシール収容溝45と、このシール収容溝45に収容されるシールリング50と、回転ケーシング20に形成されてシールリング50が摺接する環状のスライド面46と、を有するため、回転ケーシング20が回転して無限軌道帯を駆動する車両の走行時に、ラビリンスシール30によって外部から異物が無限軌道駆動装置1内に侵入することを防止するとともに、シールユニット40のシールリング50が相対回転するスライド面46に摺接して軸方向シール間隙34を遮蔽し、無限軌道駆動装置1内の潤滑油が外部に漏出しないように密封する。
シールユニット40は、シール収容溝45に収容されるシールリング50を備えるため、シールリング50に低摩擦樹脂材を用いることが可能となり、シールリング50とスライド面46との摺接部に生じる摩擦損失を低減できる。
〔2〕シールリング50をスライド面46に押し付けるOリング(弾性部材)42がシール収容溝45に介装され、シール収容溝45は回転ケーシング20の回転軸Oと直交する半径方向に延びる溝側面45Aを有するため、回転ケーシング20がベアリング3のガタ等によって固定ハウジング10に対して半径方向に変位すると、シールリング50がシール収容溝45の溝側面45Aに摺接して半径方向に移動し、シールリング50がスライド面46に追従することによって密封性が維持される。
〔3〕回転ケーシング20にはラビリンスシール30を画成する環状凸部23が形成され、この環状凸部23の内周にスライド面46が設けられ、固定ハウジング10には環状凸部23との間にラビリンスシール30を画成する環状凹部13が形成され、この環状凹部13の内周にシール収容溝45が開口するため、ラビリンスシール30は外部に対する開口端からシールユニット40までの長さが十分に確保され、泥等の異物がラビリンスシール30を通ってシールユニット40のまわりに侵入することを有効に抑えられる。
〔4〕環状凸部23の内周端部にスライド面46から離れるのにしたがって次第に拡径する環状のガイド面27が形成されるため、無限軌道駆動装置1の組み立て時において、環状凹部13に環状凸部23が挿入される際に、バックアップリング43及びシールリング50がテーパ状のガイド面27に追従してシール収容溝45に収まるとともに、ガイド面27に連接するスライド面46がバックアップリング43とシールリング50の内側へと円滑に挿入され、この組み付け作業が容易に行われる。
なお、上述した構成に限らず、固定ハウジングに設けられる環状凹部の内周にスライド面が設けられ、回転ケーシングに設けられる環状凸部の内周にシール収容溝が開口する構成としてもよい。この場合に、シールユニットのシールリング等は回転ケーシングと共に回転し、固定ハウジングに設けられるスライド面に摺接してラビリンスシールを遮蔽する。
また、上述した構成に限らず、固定ハウジングにラビリンスシールを画成する環状凸部が形成され、この環状凸部の内周にスライド面が設けられ、回転ケーシングに環状凸部との間にラビリンスシールを画成する環状凹部が形成され、この環状凹部の内周にシール収容溝が開口する構成としてもよい。この場合に、シールユニットのシールリング等は回転ケーシングと共に回転し、固定ハウジングに設けられるスライド面に摺接してラビリンスシールを遮蔽する。
また、上述した構成に限らず、固定ハウジングにラビリンスシールを画成する環状凸部が形成され、この環状凸部の内周にシール収容溝が開口し、回転ケーシングに環状凸部との間にラビリンスシールを画成する環状凹部が形成され、この環状凹部の内周にスライド面が設けられる構成としてもよい。この場合に、シールユニットのシールリング等は固定ハウジングに介装され、回転ケーシング設けられるスライド面に摺接してラビリンスシールを遮蔽する。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の無限軌道駆動装置のシール構造は、無限軌道帯(履帯)を循環して走行する例えば油圧ショベル等の建設機械や他の車両に利用できる。
1 無限軌道駆動装置
10 固定ハウジング
13 環状凹部
20 回転ケーシング
23 環状凸部
27 ガイド面
28 内周面
30 ラビリンスシール
34 軸方向シール間隙
40 シールユニット
42 Oリング(弾性部材)
45 シール収容溝
45A 溝側面
46 スライド面
50 シールリング

Claims (2)

  1. 車両の無限軌道帯を駆動する回転ケーシングと固定ハウジングとの間に環状のラビリンスシールが設けられる無限軌道駆動装置のシール構造であって、
    前記ラビリンスシールは前記回転ケーシングの回転軸方向に延びる軸方向シール間隙を有し、
    前記ラビリンスシールに前記軸方向シール間隙の中程を遮蔽するシールユニットが設けられ、
    前記シールユニットは、
    前記回転ケーシング及び前記固定ハウジングの一方に形成される環状のシール収容溝と、
    前記シール収容溝に収容されるシールリングと、
    前記回転ケーシング及び前記固定ハウジングの他方に形成されて前記シールリングが摺接する環状のスライド面と、を有し、
    前記固定ハウジング及び前記回転ケーシングの一方には前記ラビリンスシールを画成する環状凸部が形成され、
    前記固定ハウジング及び前記回転ケーシングの他方に前記環状凸部との間に前記ラビリンスシールを画成する環状凹部が形成され、
    前記環状凹部の内周には前記シール収容溝が開口し、
    前記環状凸部の内周には前記スライド面が設けられ、
    前記環状凸部の内周端部に前記スライド面から離れるのにしたがって次第に拡径する環状のガイド面が形成されることを特徴とする無限軌道駆動装置のシール構造。
  2. 前記シールリングを前記スライド面に押し付ける弾性部材が前記シール収容溝に介装され、
    前記シール収容溝は前記回転ケーシングの回転軸と直交する半径方向に延びる溝側面を有することを特徴とする請求項1に記載の無限軌道駆動装置のシール構造。
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