JPH0733790U - 装軌車両の転輪シール装置 - Google Patents

装軌車両の転輪シール装置

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JPH0733790U
JPH0733790U JP071371U JP7137193U JPH0733790U JP H0733790 U JPH0733790 U JP H0733790U JP 071371 U JP071371 U JP 071371U JP 7137193 U JP7137193 U JP 7137193U JP H0733790 U JPH0733790 U JP H0733790U
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JP
Japan
Prior art keywords
seal
roller
bracket
shaft
tracked vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP071371U
Other languages
English (en)
Inventor
晋二 富田
Original Assignee
株式会社小松製作所
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Publication date
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Publication of JPH0733790U publication Critical patent/JPH0733790U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジアル方向に2つの異なったシールを別々
に配置したもの。 【構成】 トラックフレームに設けたブラケット1にシ
ャフト2を固着して、回転可能にローラ3を支承し、ブ
ラケット1とローラ3の互いに向き合う両側面1a,3
a間に土砂侵入防止用のシールを配置した装軌車両の転
輪装置において、シールを複数のダストリップ4aとオ
イルシール4bとを組み合わせた第1シール4とし、ブ
ラケット側面1aとローラ側面3aとの隙間5のシャフ
ト2中心から離れる方向の水平部5aと、その立ち上が
り部5bとに跨る部分に、スラストおよびラジアル両方
向のガタに追従可能なL形の第2シール6を設けたも
の。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はブルドーザ等の装軌車両の転輪に係り、詳しくは構造上、および価格 上の問題の解決を図った装軌車両の転輪シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から装軌式建設車両、すなわちブルドーザのような建設車両においては、 回動する履帯をガイドするために上下に図3のような転輪装置が用いられている 。この転輪装置は装軌車両の足回り装置のトラックフレームの上下にブラケット 11を固着し、このブラケット11に1本のシャフト12を固着して、シャフト 12には回転可能にローラ13を支承したもので、上転輪、および下転輪がある 。ここで図3は上転輪の場合を示し、14は軸受である。
【0003】 しかして転輪は上下共、土砂・泥水の侵入と荷重および負荷によってシャフト とローラとの摺動面の摩耗が激しく、その上、潤滑オイルの洩れ等によって益々 摩耗が促進される。このため、図3に示したようにブラケット11とローラ13 との間には土砂の侵入に対して比較的強いフローティングシール15を設け、内 部油をシールし、外部からの土砂の侵入を防止する対策が取られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら現状のシール装置には構造上の問題点と価格上の問題点がある。 構造上の問題点では、図3のシール部分を拡大した図4に示すように土砂の 侵入に対して軸受14のガタやローラ13の加工精度の不良によりラビリンス部 16、17に侵入した土砂が、ローラ13の回転中にラビリンス部の幅δ2 から δ1 ′δ2 ′に変化することにより、フローティングシール15側に押し込まれ 、その結果シール線圧不良やシール傾きが発生し油洩れを発生する場合がある。 また、冬期、シール部の水分が凍結することにより金属シール15aが傾き、そ の状態で回転すると油洩れが発生する場合がある。 価格上の問題点では、(1) 金属シール15aは隣合う左右の金属間摺動のた め、高級材料と特殊熱処理が必要である。(2) 1ヵ所のシールに金属シール15 aが2個とOリング15bが2個必要である。(3) ブラケット11とシャフト1 2の接合面aは油をシールするために長い幅と大圧入力が必要であり、組立性が 良くない。(4) シール性を確保するため、Oリング15bとの接触面であるロー ラ13側と金属シール15a側は高精度の加工が必要であり、特にローラ13側 は熱処理硬化部のため長時間の加工が求められる等がある。
【0005】 本考案はこれに鑑み、ラジアル方向に2つの異なったシールを別々に配置した 装軌車両の転輪シール装置を提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目 的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、装軌車両の足回り装置のトラックフレーム にブラケットを固着し、このブラケットに一本のシャフトを固着して、該シャフ トに回転可能にローラを支承し、前記ブラケットとローラの互いに向き合う両側 面間に土砂侵入防止用のシールを配置した装軌車両の転輪装置において、前記シ ールを複数のダストリップとオイルシールとを組み合わせた第1シールとしたこ とを第1の特徴とし、第1シールに加え前記ブラケット側面とローラ側面との隙 間の前記シャフト中心から離れる方向で何れか一方をカバーする水平部と、その 立ち上がり部とに跨る部分に、スラストおよびラジアル両方向のガタに対して追 従可能なL形の第2シールを設けたことを第2の特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、第1シールにより水分凍結による油洩れは防止でき、また 、第2シールによりシール部への土砂押し込みが防止できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図1および図2に示す一実施例を参照して説明する。 本考案にかかる装軌車両の転輪シール装置は、上転輪の場合を例としており、 装軌車両の足回り装置の図示しないトラックフレームにブラケット1を固着し、 このブラケット1に一本のシャフト2を固着して、該シャフト2に回転可能にロ ーラ3を支承し、前記ブラケット1とローラ3の互いに向き合う両側面1a,3 a間に土砂侵入防止用のシールを配置した装軌車両の転輪装置において、前記シ ールを複数のダストリップ4aとオイルシール4bとを組み合わせた第1シール 4とし、また、前記ブラケット側面1aとローラ側面3aとの隙間5の前記シャ フト2中心から離れる方向で何れか一方をカバーする水平部5aと、その立ち上 がり部5bとに跨る部分に、スラストおよびラジアル両方向のガタに対して追従 可能なL形の第2シール6を設けたものからなっている。
【0009】 図1および図2に示すようにブラケット1にはシャフト2が図示しない固着手 段により固着されており、ローラ3はシャフト2の回りを軸受7を介して回転す るようになっている。シャフト2の外周面とローラ3との間には、ローラ3側に 環状の凹部3bが設けられて、この凹部3bには第1シール4が取付けられてい る。この第1シール4は複数のダストリップ4aとオイルシール4bとを組み合 わせたものからなり、ダストリップ4aはブラケット1の側面1aに接して細か い土砂の侵入を防止し、また、オイルシール4bはシャフト2の外周面に接して ローラ3とシャフト2との間に設けられた軸受7からの油洩れを防止するもので ある。したがってブラケット1とシャフト2との接触面となるb部は油をシール する必要がないため組み立ての際には軽い圧入で済ますことができる。
【0010】 前記第1シール4から外側へ離れたブラケット1の側面1aとローラ3の側面 3aとの間には適宜な隙間5が設けられているが、側面同士が垂直であると外部 からの土砂の侵入が容易であるところから、外周部に向かって互いに相手部品同 士をカバーさせて隙間を水平とし、少しでも土砂の侵入を防止するように、ブラ ケット1とローラ3の端部同士は図2のように食い込ませる形状となっている。 そこでこの隙間の水平部5aと、その立ち上がり部5bとの間にL形の第2シー ル6を挿入するものである。この第2シール6はスラストおよびラジアル方向の ガタに対して追従して、外部からの大きな土砂の侵入を防止し、第1シールの機 能を補充するものであり、材質は例えばウレタン等の合成樹脂からなる。
【0011】 なお、本考案は実施例において、上転輪の適用した場合を説明したが、下転輪 に適用して全く同様の効果を得られることは云うまでもない。
【0012】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように、装軌車両の足回り装置のトラックフレームにブ ラケットを固着し、このブラケットに一本のシャフトを固着して、該シャフトに 回転可能にローラを支承し、前記ブラケットとローラの互いに向き合う両側面間 に土砂侵入防止用のシールを配置した装軌車両の転輪装置において、前記シール を複数のダストリップとオイルシールとを組み合わせた第1シールとし、また、 第1シールに加えて前記ブラケット側面とローラ側面との隙間の前記シャフト中 心から離れる方向で何れか一方をカバーする水平部と、その立ち上がり部とに跨 る部分に、スラストおよびラジアル両方向のガタに対して追従可能なL形の第2 シールを設けたから、構造上の面で第1シールでは冬期において水分凍結による 油洩れが防止され、また、第2シールを加えることにより、よりシール部への土 砂押し込みが防止される。さらに、価格上の面では従来のフローティングシール と比較して低コストシールとなり、しかもブラケットとシャフト間は軽い圧入に できるから、組立性も良くなると共に、シールとの接触部もフローティングシー ル部のような高精度の加工が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる装軌車両の転輪シール装置の一
実施例を示す断面図である。
【図2】図1のP部の拡大図である。
【図3】従来の転輪装置を示す断面図である。
【図4】図3のフローティングシールの不具合を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ブラケット 1a 側面 2 シャフト 3 ローラ 3a 側面 4 第1シール 4a ダストリップ 4b オイルシール 5 隙間 5a 水平部 5b 立ち上がり部 6 第2シール

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装軌車両の足回り装置のトラックフレー
    ムにブラケットを固着し、このブラケットに一本のシャ
    フトを固着して、該シャフトに回転可能にローラを支承
    し、前記ブラケットとローラの互いに向き合う両側面間
    に土砂侵入防止用のシールを配置した装軌車両の転輪装
    置において、前記シールを複数のダストリップとオイル
    シールとを組み合わせた第1シールとしたことを特徴と
    する装軌車両の転輪シール装置。
  2. 【請求項2】 前記装軌車両の転輪シール装置には、前
    記ブラケット側面とローラ側面との隙間の前記シャフト
    中心から離れる方向で何れか一方をカバーする水平部
    と、その立ち上がり部とに跨る部分に、スラストおよび
    ラジアル両方向のガタに対して追従可能なL形の第2シ
    ールを設けたことを特徴とする請求項1記載の装軌車両
    の転輪シール装置。
JP071371U 1993-12-07 1993-12-07 装軌車両の転輪シール装置 Pending JPH0733790U (ja)

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JP071371U JPH0733790U (ja) 1993-12-07 1993-12-07 装軌車両の転輪シール装置

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JP071371U JPH0733790U (ja) 1993-12-07 1993-12-07 装軌車両の転輪シール装置

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Publication Number Publication Date
JPH0733790U true JPH0733790U (ja) 1995-06-23

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ID=13458584

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JP071371U Pending JPH0733790U (ja) 1993-12-07 1993-12-07 装軌車両の転輪シール装置

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JP (1) JPH0733790U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210070A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Kyb Co Ltd 無限軌道駆動装置のシール構造
JP2013210068A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Kyb Co Ltd 無限軌道駆動装置のシール構造
JP2018054113A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 ナブテスコ株式会社 シール構造体

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