JPH0216945Y2 - - Google Patents
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- JPH0216945Y2 JPH0216945Y2 JP1985050643U JP5064385U JPH0216945Y2 JP H0216945 Y2 JPH0216945 Y2 JP H0216945Y2 JP 1985050643 U JP1985050643 U JP 1985050643U JP 5064385 U JP5064385 U JP 5064385U JP H0216945 Y2 JPH0216945 Y2 JP H0216945Y2
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- guide roller
- collar
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- sealing
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
考案の技術分野
本考案は、ブルドーザ、油圧シヨベルカーなど
の建設機械の履帯を支持しガイドするためのガイ
ドローラのシール構造に関する。
の建設機械の履帯を支持しガイドするためのガイ
ドローラのシール構造に関する。
考案の技術的背景ならびにその問題点
一般に、ブルドーザなどは屋外で土砂相手の作
業に供されるため機械自体が苛酷な条件に耐える
ように設計されなければならない。このことは当
然ガイドローラにも適用される。
業に供されるため機械自体が苛酷な条件に耐える
ように設計されなければならない。このことは当
然ガイドローラにも適用される。
このガイドローラは、エンドレスに連結された
履帯のたるみなどを防止し、走行の安定性を確保
するために設けられた転輪であつて、このガイド
ローラにおけるシール構造は、ブルドーザなどの
建設機械本体と同様に、苛酷な温度条件に耐え、
しかも耐圧、耐振、耐水性の高い信頼性のあるも
のでなければならない。
履帯のたるみなどを防止し、走行の安定性を確保
するために設けられた転輪であつて、このガイド
ローラにおけるシール構造は、ブルドーザなどの
建設機械本体と同様に、苛酷な温度条件に耐え、
しかも耐圧、耐振、耐水性の高い信頼性のあるも
のでなければならない。
そこで従来からこのガイドローラにおけるシー
ル構造として採用されているものに、「フローテ
イングシール」と称される、オーバーホールまで
給油を必要とせず、整備の簡略化、寿命の長期化
を企画したものが用いられている。
ル構造として採用されているものに、「フローテ
イングシール」と称される、オーバーホールまで
給油を必要とせず、整備の簡略化、寿命の長期化
を企画したものが用いられている。
このフローテイングシールは、泥水、土砂など
の異物が軸受部分に侵入するのを防止するには有
効なものであるが、シール構造が複雑で大型化
し、各部品の形状が複雑で、部品加工に手間がか
かり、コスト的にも不利となるのみでなく、シー
ル面に生じる荷重の変化も大きいという問題点が
あつた。
の異物が軸受部分に侵入するのを防止するには有
効なものであるが、シール構造が複雑で大型化
し、各部品の形状が複雑で、部品加工に手間がか
かり、コスト的にも不利となるのみでなく、シー
ル面に生じる荷重の変化も大きいという問題点が
あつた。
第4図は、従来用いられてきたフローテイング
シールの構造を示す縦断面図、第5図は第4図の
要部拡大断面図である。
シールの構造を示す縦断面図、第5図は第4図の
要部拡大断面図である。
このフローテイングシールは、ローラ1aをロ
ーラ本体1bにボルト2により連結してなるガイ
ドローラ1をブツシユ3を介して軸4に取付けた
構造を有しており、この軸4とカラー5とはシー
ル部6aを介して回転可能に支持されている。
ーラ本体1bにボルト2により連結してなるガイ
ドローラ1をブツシユ3を介して軸4に取付けた
構造を有しており、この軸4とカラー5とはシー
ル部6aを介して回転可能に支持されている。
このシール部6aは、第5図に詳示するよう
に、軸4との間に充填されたグリース等の潤滑剤
7によりいわばフローテイング状態にされた金属
シールリング8a,8bを有し、この両金属シー
ルリング8a,8bはシール面9で接し、その外
周面10a,10bはOリング11a,11bの
シール性を確実にするために、曲面に仕上げられ
ている。
に、軸4との間に充填されたグリース等の潤滑剤
7によりいわばフローテイング状態にされた金属
シールリング8a,8bを有し、この両金属シー
ルリング8a,8bはシール面9で接し、その外
周面10a,10bはOリング11a,11bの
シール性を確実にするために、曲面に仕上げられ
ている。
このシール部6aでは、カラー5にOリング1
1aを介して当接する金属シールリング8aは固
定で、一方ローラ本体1bにOリング11bを介
して当接する金属シールリング8bは可動となつ
ている。したがつて両金属シールリング8aと8
bとが接する部分がシール面9となり、両Oリン
グ11aおよび11bのたわみによりシール面圧
が与えられるとともに、この両Oリング11aお
よび11bによりシールされ、しかもこの金属シ
ールリング8a,8b内に封止した潤滑剤7によ
りシール摺動面に潤滑効果が与えられて、泥水あ
るいは土砂Wなどが内部に侵入することが防止さ
れることになる。
1aを介して当接する金属シールリング8aは固
定で、一方ローラ本体1bにOリング11bを介
して当接する金属シールリング8bは可動となつ
ている。したがつて両金属シールリング8aと8
bとが接する部分がシール面9となり、両Oリン
グ11aおよび11bのたわみによりシール面圧
が与えられるとともに、この両Oリング11aお
よび11bによりシールされ、しかもこの金属シ
ールリング8a,8b内に封止した潤滑剤7によ
りシール摺動面に潤滑効果が与えられて、泥水あ
るいは土砂Wなどが内部に侵入することが防止さ
れることになる。
ところがこのフローテイングシールでは、カラ
ー5とガイドローラ1との間の隙間12を複雑な
形状に形成しなければならず、金属シールリング
8a,8bの形状も複雑で、しかもガイドローラ
1も複数の部品から形成されていために、全体の
構成が複雑化し、その上この金属シールリング8
a,8b、カラー5ならびにローラ本体1bにも
充分な加工精度が要求されるため、コストが高く
なつているという問題点があつた。
ー5とガイドローラ1との間の隙間12を複雑な
形状に形成しなければならず、金属シールリング
8a,8bの形状も複雑で、しかもガイドローラ
1も複数の部品から形成されていために、全体の
構成が複雑化し、その上この金属シールリング8
a,8b、カラー5ならびにローラ本体1bにも
充分な加工精度が要求されるため、コストが高く
なつているという問題点があつた。
さらにOリング11a,11bのたわみにより
シール面圧を付与するため、このわたみ量の変化
が大きいと、シール面9にかかる荷重が大きく変
動し、適正なシール面圧が得られない恐れがある
という重大な問題点があつた。つまり第6図にこ
のフローテイングシールのたわみ−荷重特性(破
線)を示すが、この図において、シールに必要な
面圧が得られる所では、たわみの変化量a1に対す
るシール面の荷重の変化量b1が大きくなりすぎる
ため、荷重のバラツキを少なくし、シール面9に
適正な荷重を与えることはきわめて難しいという
ことになる。
シール面圧を付与するため、このわたみ量の変化
が大きいと、シール面9にかかる荷重が大きく変
動し、適正なシール面圧が得られない恐れがある
という重大な問題点があつた。つまり第6図にこ
のフローテイングシールのたわみ−荷重特性(破
線)を示すが、この図において、シールに必要な
面圧が得られる所では、たわみの変化量a1に対す
るシール面の荷重の変化量b1が大きくなりすぎる
ため、荷重のバラツキを少なくし、シール面9に
適正な荷重を与えることはきわめて難しいという
ことになる。
考案の目的
本考案は、上述した問題点を解決しようとする
ものであつて、構成が簡素でコンパクトな、しか
も成形加工が容易で安価な、さらにはシール面圧
をほぼ一定に保つことのできる履帯用ガイドロー
ラのシール構造を提供することを目的とする。
ものであつて、構成が簡素でコンパクトな、しか
も成形加工が容易で安価な、さらにはシール面圧
をほぼ一定に保つことのできる履帯用ガイドロー
ラのシール構造を提供することを目的とする。
考案の概要
本考案に係る履帯用ガイドローラのシール構造
は、ガイドローラの軸部を支持する軸受と、前記
軸部を外部より覆い前記軸受を介してこの軸部を
回動自在に支持するカラーと、前記軸部、軸受お
よびカラーの開口側端部により形成される空間部
に装着されるとともにこのカラー内に充填された
潤滑剤の流出および外部からの異物混入を防止す
るシール部材とを有し、該シール部材は、弾性体
からなる本体部より1個またはそれ以上のシール
リツプが突設された構造を有するものであつて、
このシールリツプの先端部が、この先端部外面と
前記ガイドローラの周面とのなす角度が鈍角とな
り、先端部内面と前記ガイドローラの周面とのな
す角度が鋭角となるようにガイドローラの周面に
圧接するように構成されていることを特徴とする
ものである。
は、ガイドローラの軸部を支持する軸受と、前記
軸部を外部より覆い前記軸受を介してこの軸部を
回動自在に支持するカラーと、前記軸部、軸受お
よびカラーの開口側端部により形成される空間部
に装着されるとともにこのカラー内に充填された
潤滑剤の流出および外部からの異物混入を防止す
るシール部材とを有し、該シール部材は、弾性体
からなる本体部より1個またはそれ以上のシール
リツプが突設された構造を有するものであつて、
このシールリツプの先端部が、この先端部外面と
前記ガイドローラの周面とのなす角度が鈍角とな
り、先端部内面と前記ガイドローラの周面とのな
す角度が鋭角となるようにガイドローラの周面に
圧接するように構成されていることを特徴とする
ものである。
このように構成することにより、回転するガイ
ドローラを軸受により確実に支持した状態で、こ
のガイドローラに対しシール部材の先端を圧接さ
せることができ、外部からの異物の侵入を阻止し
つつ、適度な潤滑を行い、しかもシール面の荷重
をほぼ均一に保つことができることになる。
ドローラを軸受により確実に支持した状態で、こ
のガイドローラに対しシール部材の先端を圧接さ
せることができ、外部からの異物の侵入を阻止し
つつ、適度な潤滑を行い、しかもシール面の荷重
をほぼ均一に保つことができることになる。
考案の具体的説明
以下、本考案の一実施例を添付図面を照しつつ
説明する。
説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す要部縦断面
図、第2図はシールリツプの拡大面図であり、第
4図および第5図に示す部材と同一部材には同一
符号を付している。
図、第2図はシールリツプの拡大面図であり、第
4図および第5図に示す部材と同一部材には同一
符号を付している。
本考案に係る履帯用ガイドローラのシール構造
は、前述したフローテイングシールでのローラ1
a,ローラ本体1b、ブツシユ3および軸4が一
体化されたような構造のガイドローラ20を有
し、このガイドローラ20の両端部には軸部21
が、そしてこの軸部21の基端部にはフランジ部
22が形成されている。
は、前述したフローテイングシールでのローラ1
a,ローラ本体1b、ブツシユ3および軸4が一
体化されたような構造のガイドローラ20を有
し、このガイドローラ20の両端部には軸部21
が、そしてこの軸部21の基端部にはフランジ部
22が形成されている。
この軸部21は、軸受6を介してカラー23に
回転自在に支持されているが、このカラー23は
車体側に図示しないリングなどを介して回転しな
いように固定支持されている。
回転自在に支持されているが、このカラー23は
車体側に図示しないリングなどを介して回転しな
いように固定支持されている。
このカラー23は、また前記軸部21を外部よ
り覆う断面U字状をした有底筒体であり、内部に
グリースなどの潤滑剤7が充填されたものである
が、このカラー23の開口側端部23aと、前記
軸部21と、軸受6とによつて区画形成された空
間部24内にはシール部材25が装着されてい
る。
り覆う断面U字状をした有底筒体であり、内部に
グリースなどの潤滑剤7が充填されたものである
が、このカラー23の開口側端部23aと、前記
軸部21と、軸受6とによつて区画形成された空
間部24内にはシール部材25が装着されてい
る。
このシール部材25は、ゴム等の弾性体からな
る本体部26と、この本体部26と一体に成形さ
れ、相互間に小空間Sを有する2個のシールリツ
プ27と、この本体部26に接着された金属材料
からなるリング28とから構成されている。
る本体部26と、この本体部26と一体に成形さ
れ、相互間に小空間Sを有する2個のシールリツ
プ27と、この本体部26に接着された金属材料
からなるリング28とから構成されている。
このシールリツプ27は、その先端部29が第
2図に詳示するように、土砂などの侵入部12に
面する側の端面(以下単に先端部外面29aと称
する)とガイドローラ20の周面に相当するフラ
ンジ部端面22aとの間のなす角度αが鈍角とな
り、またフランジ部22aに面する側の端面(以
下単に先端部内面29bと称する)と、ガイドロ
ーラ20の周面に相当するフランジ部の端面22
aとの間のなす角度βが鋭角となるように、ガイ
ドローラ20の周面に弾性的に圧接されている。
2図に詳示するように、土砂などの侵入部12に
面する側の端面(以下単に先端部外面29aと称
する)とガイドローラ20の周面に相当するフラ
ンジ部端面22aとの間のなす角度αが鈍角とな
り、またフランジ部22aに面する側の端面(以
下単に先端部内面29bと称する)と、ガイドロ
ーラ20の周面に相当するフランジ部の端面22
aとの間のなす角度βが鋭角となるように、ガイ
ドローラ20の周面に弾性的に圧接されている。
また前記シールリツプ27を弾性的にガイドロ
ーラ20に圧接させるために、このシール部材2
5の自由長は、カラー23に形成したシール部材
装着用の段部30とフランジ部22の端面22a
との間の距離lよりも長く形成されている。
ーラ20に圧接させるために、このシール部材2
5の自由長は、カラー23に形成したシール部材
装着用の段部30とフランジ部22の端面22a
との間の距離lよりも長く形成されている。
さらに前記本体部26の内周面と軸部21の外
周面との間には、わずかな隙間31が形成されて
おり、この隙間31によつて潤滑剤7の移動が可
能ならしめられている。
周面との間には、わずかな隙間31が形成されて
おり、この隙間31によつて潤滑剤7の移動が可
能ならしめられている。
次に本考案に係る履帯用ガイドローラの作用を
説明する。
説明する。
まずカラー23に軸受6を取付け、カラー23
内に適量の潤滑剤7を充填した後に、小空間Sに
も潤滑剤7を充填したシール部材25を、カラー
23の内周面に形成された段部30に当接するま
で押し込む。
内に適量の潤滑剤7を充填した後に、小空間Sに
も潤滑剤7を充填したシール部材25を、カラー
23の内周面に形成された段部30に当接するま
で押し込む。
さらにガイドローラ20の軸部21に、前記軸
受6およびシール部材25が取付けられたカラー
23を嵌め込み、車体側にカラー23を固定す
る。
受6およびシール部材25が取付けられたカラー
23を嵌め込み、車体側にカラー23を固定す
る。
この状態でガイドローラ20が回転していると
きに侵入部12を通つて土砂などの異物Wが侵入
して来たとする。しかしこの異物Wは、シール部
材25の働きによりカラー23内の空間部24に
は侵入することはできない。
きに侵入部12を通つて土砂などの異物Wが侵入
して来たとする。しかしこの異物Wは、シール部
材25の働きによりカラー23内の空間部24に
は侵入することはできない。
まず第1段階のシールは、シール部材25の外
側のシールリツプ27aにおける先端部外面29
aが鈍角αでもつて端面22aに圧接しているこ
とにより発輝される。
側のシールリツプ27aにおける先端部外面29
aが鈍角αでもつて端面22aに圧接しているこ
とにより発輝される。
この先端部外面29aがフランジ端面22aに
鈍角をもつて圧接されていると、前記異物Wはシ
ールリツプ27上に存在することができず、この
シールリツプの外周面に沿つて下方に流れ落ちる
ことになり、この先端部29と端面22aとの間
に入り込むことはできない。
鈍角をもつて圧接されていると、前記異物Wはシ
ールリツプ27上に存在することができず、この
シールリツプの外周面に沿つて下方に流れ落ちる
ことになり、この先端部29と端面22aとの間
に入り込むことはできない。
第2段階のシールは先端部内面29bがフラン
ジ端面22aに鋭角で圧接していることにより発
輝される。
ジ端面22aに鋭角で圧接していることにより発
輝される。
この先端部内面29bがフランジ端面22aに
対して鋭角をもつて圧接されていると、このシー
ルリツプ27が弾性変形したときあるいはガイド
ローラ20の回転に伴う遠心力の作用が働き、小
空間S内の潤滑剤7がこの先端部内面29bとフ
ランジ端面22aとの間の隙間に入り込み外部か
らの異物の侵入を防止することになる。しかもこ
の先端部内面29bとフランジ端面22aとの間
の隙間に潤滑剤7が入り込むと、潤滑不足になり
がちなシール部材25に適当な潤滑が与えられる
ことになり、一層好ましい潤滑作用と耐久性が発
輝されることになる。
対して鋭角をもつて圧接されていると、このシー
ルリツプ27が弾性変形したときあるいはガイド
ローラ20の回転に伴う遠心力の作用が働き、小
空間S内の潤滑剤7がこの先端部内面29bとフ
ランジ端面22aとの間の隙間に入り込み外部か
らの異物の侵入を防止することになる。しかもこ
の先端部内面29bとフランジ端面22aとの間
の隙間に潤滑剤7が入り込むと、潤滑不足になり
がちなシール部材25に適当な潤滑が与えられる
ことになり、一層好ましい潤滑作用と耐久性が発
輝されることになる。
第3段階のシールは小空間S内に充填された潤
滑剤7によつて発揮される。この小空間S内に潤
滑剤7が存在すれば、この潤滑剤7の存在によつ
て異物Wはカラー23の内部に侵入しにくくな
る。
滑剤7によつて発揮される。この小空間S内に潤
滑剤7が存在すれば、この潤滑剤7の存在によつ
て異物Wはカラー23の内部に侵入しにくくな
る。
第4,第5段階のシールは、内側のシールリツ
プ27bによつて発輝される。この作用は先の外
側のシールリツプ27aの場合と同様である。た
だしシールリツプ27が複数個あれば、外側のシ
ールリツプ27aが破損しても内側のシールリツ
プ27bがこれに代りシール機能を発輝するの
で、長期間にわつて優れたシール効果が得られ
る。
プ27bによつて発輝される。この作用は先の外
側のシールリツプ27aの場合と同様である。た
だしシールリツプ27が複数個あれば、外側のシ
ールリツプ27aが破損しても内側のシールリツ
プ27bがこれに代りシール機能を発輝するの
で、長期間にわつて優れたシール効果が得られ
る。
本実施例では上述したシール作用の他にシール
面の荷重が均一にもなるという機能も発輝され
る。すなわち、このシール構造では、ガイドロー
ラ20にかかる荷重は軸受6により支持され、シ
ール部材25に直接には作用しない。従来公知の
フローテイングシートでのたわみaとシール面の
荷重bとの関係は前述のとおりであるが、本実施
例ではこのシール部材25のたわみa2と、このた
わみ力が端面22aに作用して生じる力により生
じる荷重b2との関係は、第6図に実線で示すごと
くなる。
面の荷重が均一にもなるという機能も発輝され
る。すなわち、このシール構造では、ガイドロー
ラ20にかかる荷重は軸受6により支持され、シ
ール部材25に直接には作用しない。従来公知の
フローテイングシートでのたわみaとシール面の
荷重bとの関係は前述のとおりであるが、本実施
例ではこのシール部材25のたわみa2と、このた
わみ力が端面22aに作用して生じる力により生
じる荷重b2との関係は、第6図に実線で示すごと
くなる。
この第6図より明らかなように、たわみa2の変
化量が大きくても、シール面での荷重b2はあまり
変化しないようになり、このため、シール面での
荷重b2のバラツキは少なくなる。したがつてこの
ような特性を示すシール部材においてはこのシー
ル部材25を所定の精度で作れば、取付時の調整
はほとんど不要となり、このシール部材25の組
立て作業が著しく簡単になる。
化量が大きくても、シール面での荷重b2はあまり
変化しないようになり、このため、シール面での
荷重b2のバラツキは少なくなる。したがつてこの
ような特性を示すシール部材においてはこのシー
ル部材25を所定の精度で作れば、取付時の調整
はほとんど不要となり、このシール部材25の組
立て作業が著しく簡単になる。
上述した実施例は、ガイドローラ20にフラン
ジ部22を形成し、その端面22aすなわちガイ
ドローラ20の軸部21に対し直角の関係にある
端面に対しシールリツプ27の先端部29を弾性
的に圧接させたものであるが、本考案はこの実施
例に限定されるものではなく、第3図に示すよう
な実施例であつてもよい。
ジ部22を形成し、その端面22aすなわちガイ
ドローラ20の軸部21に対し直角の関係にある
端面に対しシールリツプ27の先端部29を弾性
的に圧接させたものであるが、本考案はこの実施
例に限定されるものではなく、第3図に示すよう
な実施例であつてもよい。
この実施例では、シールリツプ27を4本形成
し、このうち3本のシールリツプ27は、ガイド
ローラ20の軸部21の外周面21aに圧接する
ようにし、さらに最外部のシールリツプ27には
補助シールリツプ27sを形成し、この補助シー
ルリツプ27sの先端部がガイドローラ20の直
立周面32に圧接するようにしたものである。
し、このうち3本のシールリツプ27は、ガイド
ローラ20の軸部21の外周面21aに圧接する
ようにし、さらに最外部のシールリツプ27には
補助シールリツプ27sを形成し、この補助シー
ルリツプ27sの先端部がガイドローラ20の直
立周面32に圧接するようにしたものである。
いずれにしても、シールリツプ27はガイドロ
ーラ20の周面に圧接するように構成しておく必
要がある。
ーラ20の周面に圧接するように構成しておく必
要がある。
なお、シールリツプ27の形状は第2図にその
断面図が示されているが、シールリツプ27の形
状はこれに限られるものではなく、たとえばシー
ルリツプの先端部内面29bに凹凸を付した形状
であつてもよく、またシールリツプの先端部内面
29bを曲面に形成した形状であつてもよい。
断面図が示されているが、シールリツプ27の形
状はこれに限られるものではなく、たとえばシー
ルリツプの先端部内面29bに凹凸を付した形状
であつてもよく、またシールリツプの先端部内面
29bを曲面に形成した形状であつてもよい。
考案の効果
以上述べたように、本考案によれば、ガイドロ
ーラの軸部を支持する軸受と、前記軸部を外部よ
り覆い前記軸受を介してこの軸部を回動自在に支
持するカラーと、前記軸部、軸受およびカラーの
開口側端部により形成される空間部に装着される
とともにこのカラー内に充填された潤滑剤の流出
および外部からの異物混入を防止するシール部材
とを有し、該シール部材は、弾性体からなる本体
部より1個またはそれ以上のシールリツプが突設
された構造を有し、このシールリツプの先端部
は、、この先端部外面と前記ガイドローラの周面
とのなす角度が鈍角となり先端部内面と前記ガイ
ドローラの周面とのなす角度が鋭角となるように
ガイドローラの周面に圧接するように構成されて
いるため、構成が簡単でコンパクトな、しかも成
形加工が容易で安価な、さらにはシール面圧がほ
ぼ一定にできる履帯用ガイドローラのシール構造
を得ることができる。
ーラの軸部を支持する軸受と、前記軸部を外部よ
り覆い前記軸受を介してこの軸部を回動自在に支
持するカラーと、前記軸部、軸受およびカラーの
開口側端部により形成される空間部に装着される
とともにこのカラー内に充填された潤滑剤の流出
および外部からの異物混入を防止するシール部材
とを有し、該シール部材は、弾性体からなる本体
部より1個またはそれ以上のシールリツプが突設
された構造を有し、このシールリツプの先端部
は、、この先端部外面と前記ガイドローラの周面
とのなす角度が鈍角となり先端部内面と前記ガイ
ドローラの周面とのなす角度が鋭角となるように
ガイドローラの周面に圧接するように構成されて
いるため、構成が簡単でコンパクトな、しかも成
形加工が容易で安価な、さらにはシール面圧がほ
ぼ一定にできる履帯用ガイドローラのシール構造
を得ることができる。
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図、
第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は本考
案の他の実施例を示す断面図、第4図は従来の履
帯用ガイドローラのシール構造を示す断面図、第
5図は第4図の要部拡大断面図、第6図はたわみ
−荷重特性を示すグラフである。 6……軸受、7……潤滑剤、20……ガイドロ
ーラ、21……軸部、22a……フランジ部端
面、23……カラー、23a……開口側端部、2
4……空間部、25……シール部材、26……本
体部、27……シールリツプ、29……先端部、
32……直立周面。
第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は本考
案の他の実施例を示す断面図、第4図は従来の履
帯用ガイドローラのシール構造を示す断面図、第
5図は第4図の要部拡大断面図、第6図はたわみ
−荷重特性を示すグラフである。 6……軸受、7……潤滑剤、20……ガイドロ
ーラ、21……軸部、22a……フランジ部端
面、23……カラー、23a……開口側端部、2
4……空間部、25……シール部材、26……本
体部、27……シールリツプ、29……先端部、
32……直立周面。
Claims (1)
- ガイドローラ20の軸部21を支持する軸受6
と、前記軸部21を外部より覆い前記軸受6を介
してこの軸部21を回動自在に支持するカラー2
3と、前記軸部21、軸受6およびカラー23の
開口側端部23aにより形成される空間部24に
装着されるとともにこのカラー23内に充填され
た潤滑剤7の流出および外部からの異物混入を防
止するシール部材25とを有し、該シール部材2
5は、弾性体からなる本体部26から1個または
それ以上のシールリツプ27が突設された構造を
有するものであつて、このシールリツプ27の先
端部29が、この先端部外面29aと前記ガイド
ローラ20の周面とのなす角度が鈍角αとなり、
この先端部内面29bと前記ガイドローラ20の
周面とのなす角度βが鋭角となるようにガイドロ
ーラ20の周面に圧接するように構成されている
ことを特徴とする履帯用ガイドローラのシール構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985050643U JPH0216945Y2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985050643U JPH0216945Y2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61165885U JPS61165885U (ja) | 1986-10-15 |
JPH0216945Y2 true JPH0216945Y2 (ja) | 1990-05-10 |
Family
ID=30568971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985050643U Expired JPH0216945Y2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0216945Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1310498B1 (it) * | 1999-09-28 | 2002-02-18 | Italtractor | Rullo perfezionato per cingoli. |
JP5041137B2 (ja) * | 2007-01-29 | 2012-10-03 | Nok株式会社 | 密封装置 |
US7946661B1 (en) | 2009-03-26 | 2011-05-24 | Ernie Freeman | Sprocket hub mounted guard |
CA2784289A1 (en) * | 2009-12-21 | 2011-07-14 | Caterpillar Inc. | Debris guard |
JP5800148B2 (ja) * | 2011-12-21 | 2015-10-28 | Nok株式会社 | エンジンリアシール |
JP2016044687A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-04-04 | キーパー株式会社 | オイルシール |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6050643B2 (ja) * | 1979-06-29 | 1985-11-09 | 東芝テック株式会社 | 包装機のフィルム側部保持装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57117460U (ja) * | 1981-01-14 | 1982-07-21 | ||
JPS6050643U (ja) * | 1983-09-16 | 1985-04-09 | トッパン・ム−ア株式会社 | 連続帳票スリット屑巻取処理装置 |
-
1985
- 1985-04-05 JP JP1985050643U patent/JPH0216945Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6050643B2 (ja) * | 1979-06-29 | 1985-11-09 | 東芝テック株式会社 | 包装機のフィルム側部保持装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61165885U (ja) | 1986-10-15 |
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