JP5981690B2 - ウェザーストリップ - Google Patents
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Description
一方、サイドガラス(ドアガラス)5の前方側を支えるフロントピラー6には、図13に示すよう、ピラー側ウェザーストリップ7が取付けられて、昇降するサイドガラス5と弾接して車内側をシールするようになっている。
一方、ピラー側ウェザーストリップ7は、フロントピラー6に形成されたフランジ6aを挟み込むグリップ部7aと、グリップ部7aの車外側に一体成形されサイドガラス5の先端と側面にそれぞれ弾接する上側中空部7bと車外側にリップRが突出形成された下側中空部7cを備えている。またグリップ部7aには、フランジ6aに対する保持力をアップさせるための芯材7dが埋設されている。
また、型成形部における取付け面側ではヘッダー3やフロントピラー6との間のシールが非常に難しくシール機能の不足を補うために、エプトシーラ(高発泡コーキングスポンジ),ブチルテープ,3Mテープなどを多く使用する場合が多い。
前記ヘッダー(3)からフロントピラー(6)に渡る間において、少なくとも前記グリップ部(21)を押出成形品とし、
しかも前記グリップ部(21)には、U字状の小片を長手方向に複数並べて連結部(26a)で繋げられてなるワイヤーキャリア(26)が埋設され、
前記ワイヤーキャリア(26)の連結部(26a)は、前記グリップ部(21)の車内側側壁(21b)から突出する前記保持部(24)のうち最も開放端部側にある前記保持部(24)の付け根近辺のみに配置されることを特徴とする。
また、ヘッダー側からフロントピラー側に渡るコーナー部であっても、爪部や突起部などの保持部が内側に設けられ、連続して押出成形されたグリップ部が、ヘッダー及びフロントピラーに沿って組付けられるので、型成形されたグリップ部で組付ける場合と比較して固定力は大きく、安定してウェザーストリップを取付けることができる。
よって、サブシール部は、継ぎ目のない状態でヘッダー及びフロントピラーに当接するのでその間のシール機能が大幅に向上する。これにより、シール機能の不足を補うために、エプトシーラ(高発泡コーキングスポンジ),ブチルテープ,3Mテープなどといった副資材を設ける必要がないのでコストを抑えられる。
また、サブシール部は、継ぎ目のない状態で非固定式ルーフ及びサイドガラスに弾接するので段差のない連続したシールラインが得られる。
また、本発明によれば、メインシール部を、グリップ部の車外側側壁の開放端部側とは逆側から開放端部側に向けて湾曲するリップ形状にして、弾接時には車外側側壁の開放端部側に向けて倒れるようにしたので、構造が簡単で製造も容易である。
次に、図1乃至図4及び図11を参照して、本発明の第1実施形態に係るウェザーストリップについて説明する。ここでは、非固定式ルーフである幌1が自動又は手動で開閉自在のオープンカー100にウェザーストリップ20を取付けた例を示す。
図1は本発明の第1実施形態に係るウェザーストリップ20を示す斜視図であり、図2は図1のC−C線拡大断面図、図3はウェザーストリップ20のヘッダー3側の部位を示す図11のA−A線拡大断面図であり、図4はウェザーストリップ20のフロントピラー6側の部位を示す図11のB−B線拡大断面図である。従来例と同一部分には同一符号を付した。
車外側側壁21aと車内側側壁21bの内側にはヘッダー3及びフロントピラー6に形成されたフランジ3a,6aを挟み込んで保持する爪部24と突起部25が内方に向けて突出するように設けられている。本実施形態では、車内側側壁21b側に爪部24を設け、車外側側壁21aに突起部25を設けたが、両側壁21a,21bに爪部24を設けるようにしてもよい。またグリップ部21には、同じく断面略U字状の芯材26が埋設され、さらに車内側側壁21bと奥壁21cの連結位置よりリップ部27が車内側側壁21bの開放端部側に向けて延びるように突設されている。
またサブシール部22は、グリップ部21の車外側側壁21aの端部から車外側に向けて略垂直に延びてヘッダー3側ではヘッダー3の立設面3b,フロントピラー6側ではフロントピラー6の立設面6bに当接する立設壁22aと、立設壁22aの付け根よりも、車外側側壁21aの開放端部側とは逆側(オープンカー100にウェザーストリップ20が取付けられた状態における車両後方側)から車外側側壁21aの開放端部側に向けて湾曲して立設壁22aの先端に連結された背面壁22bとからなる断面先細の中空形状をしている。サブシール部22は、グリップ部21と同様に、ヘッダー3側,ヘッダー3側からフロントピラー6側に渡るコーナー部の間,そして、フロントピラー6側まで押出成形された同一の断面形状をしている。
このような止水材30は、ウェザーストリップ20を押出成形するときにサブシール部22に対して同時に押出成形され連続的に設けられている。よって、止水材30の取付作業性がよい。なお、止水材30として、リップ状のものやビード状のものを使用してウェザーストリップ20とともに一体的に押出成形してもよい。また、後貼りになるが、エプトシーラ(高発泡コーキングスポンジ),ブチルテープ,3Mテープなどを使用することも可能である。
またメインシール部23は、車外側側壁21aの開放端部側とは逆側から車外側側壁21aの開放端部側(オープンカー100にウェザーストリップ20が取付けられた状態における車両後方側から車両前方側)に向けて湾曲する前側壁23aと後側壁23bの先端を連結した断面先細の中空形状をしていて、幌1又はサイドガラス5に弾接する時には、前側壁23aの前側の凹部23cの溝をより深くするように車外側側壁21aの開放端部側に向けて倒れるようになっている。なお、メインシール部23の断面形状を従来例(図12)で示したような丸タイプに設定すると断面形状が転んでシールする位置が安定しないといった問題があるので、ここではフロントピラー6側で使用されるような断面先細の中空形状で弾接時には強制的に車外側側壁21aの開放端部側に向けて倒れるようにしている。
なお、図1では型成形されたメインシール部23(23X)を斜線で表現している。
また、メインシール部23の弾接時に生じるシール反力は、ヘッダー3側で幌1に弾接するときのシール反力の方がフロントピラー6側でサイドガラス5に弾接するときのシール反力よりも大きいことが望ましいが、ここではフロントピラー6側のシール反力を基準にしている。その結果、ヘッダー3側ではメインシール部23のシール反力が不足する事態も予想されるため、これには、例えば、ストッパーラバーやパット等を使用して反力を稼ぐようにしたり、型成形部においてゴム材質や構造により反力を向上させて対応する。また、型成形部において反力を向上させる場合は、少なくとも幌1に弾接する部分の反力が向上していればよいため、幌1が弾接する部位の型成形部構造のみが反力の高い構造であるか、又は幌1の弾接する部位のみが型成形部となっていてもよい。
また、幌1は通常、布製であるが、樹脂製あるいはメタル製のものであってもよい。
また、ヘッダー3側からフロントピラー6側に渡るコーナー部であっても、爪部24及び突起部25といった保持部が内側に設けられ、連続して押出成形されたグリップ部21が、ヘッダー3及びフロントピラー6から突出するフランジ3a,6aに組付けられるので、型成形されたグリップ部で組付ける場合と比較して固定力は大きく、安定してウェザーストリップ20を取付けることができる。
よって、サブシール部22の立設壁22aを継ぎ目のない状態でヘッダー3及びフロントピラー6の立設面3b,6bに当接するのでその間のシール機能が大幅に向上する。これにより、シール機能の不足を補うために、エプトシーラ(高発泡コーキングスポンジ),ブチルテープ,3Mテープなどといった副資材を設ける必要がないのでコストを抑えられる。
また、サブシール部22の背面壁22bについても継ぎ目のない状態で幌1及びサイドガラス5に弾接するので段差のない連続したシールラインが得られる。
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るウェザーストリップについて説明する。
本発明の第1実施形態では、ヘッダー3側,ヘッダー3側から車両の左右両側にあるフロントピラー6側に渡るコーナー部の間,そして、左右両側のフロントピラー6側まで、メインシール部23を除く、グリップ部21,サブシール部22及びリップ部27を一連一体的に押出成形し、メインシール部23の部分だけを型成形したものであるが、本発明の第2実施形態では、図5及び図6に示すように、コーナー部においてはサブシール部22についても型成形し、グリップ部21とリップ部27だけを一連一体的に押出成形したものである。この場合、サブシール部22はメインシール部23と同様に一旦押出成形されたものから、コーナー部に相当する部位ではサブシール部とメインシール部の部位が切り欠きされた後に新たにサブシール部22(22X)とメインシール部23(23X)が型成形されるようにして製造される。
なお、図5では型成形されたサブシール部22(22X)及びメインシール部23(23X)を斜線で表現している。また押出成形されたサブシール及びメインシール部23にいてては符号22Y,23Yとした。
なお、図面は省略したが、ヘッダー3側,ヘッダー3側からフロントピラー6側に渡るコーナー部の間,そして、フロントピラー6側まで、ウェザーストリップ20を全て、すなわち、グリップ部21とサブシール部22とメインシール部23とリップ部27を一連一体的に押出成形して、同一断面形状の一本ものにすることも可能である。
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係るウェザーストリップについて説明する。
本発明の第1実施形態では、メインシール部23を前側壁23aと後側壁23bの先端を連結した断面先細の中空形状として弾接によって、車外側側壁21aの開放端部側とは逆側から車外側側壁21aの開放端部側(オープンカー100にウェザーストリップ20が取付けられた状態における車両後方側から車両前方側)に向けて湾曲するようにしたが、本発明の第3実施形態では、図7に示すように、少なくとも型成形部のメインシール部33Xを車外側側壁21aの開放端部側とは逆側から車外側側壁21aの開放端部側(車両後方側から車両前方側)に向けて湾曲したリップ形状にして、幌1やサイドドア5に対する弾接時には車両前方側に向けて倒れるようにしたものである。
これによれば、メインシール部33の少なくとも型成形部の形状が断面略舌状であり、断面先細の中空形状をした本発明の第1実施形態のメインシール部23よりも容易に製造することができる。
このような車両であれば、例えば、図9に示すような、ルーフ12を分割することができるタルガトップ車や、図10に示すような、ルーフ13,13が2分割されるTバールーフ車に適用してもよい。
2 フロントガラス
3 ヘッダー
3a フランジ
3b 立設面
4 ヘッダー側ウェザーストリップ
4a グリップ部
4b サブシール部
4c メインシール部
4d 芯材
5 サイドガラス
6 フロントピラー
6a フランジ
6b 立設面
7 ピラー側ウェザーストリップ
7a グリップ部
7b 上側中空部
7c 下側中空部
7d 芯材
12 ルーフ
13 ルーフ
20 ウェザーストリップ
21 グリップ部
21a 車外側側壁
21b 車内側側壁
21c 奥壁
22(22X,22Y) サブシール部
22a 立設壁
22b 背面壁
23(23X,23Y) メインシール部
23a 前側壁
23b 後側壁
23c 凹部
24 爪部
25 突起部
26 芯材
26a 連結部
27 リップ部
30 止水材
33(33X,33Y) メインシール部
100 オープンカー
R リップ
T 爪部
Claims (4)
- 可動または取外し自在な非固定式ルーフを有する車両のフロントピラー上端部からフロントガラス上端を固定するヘッダーからフロントピラーに沿って取付けられる断面略U字状で、その車外側側壁と車内側側壁の内側に突出する保持部が設けられたグリップ部と、該グリップ部の両側壁のうち車外側側壁の開放端部側に取付けられ、前記非固定式ルーフ及びサイドガラスに弾接するサブシール部と、前記グリップ部の両側壁のうち車外側側壁の開放端部側とは逆側に取付けられ、前記非固定式ルーフ及びサイドガラスに弾接するメインシール部を備えるウェザーストリップであって、
前記ヘッダーからフロントピラーに渡る間において、少なくとも前記グリップ部を押出成形品とし、
しかも前記グリップ部には、U字状の小片を長手方向に複数並べて連結部で繋げられてなるワイヤーキャリアが埋設され、
前記ワイヤーキャリアの連結部は、前記グリップ部の車内側側壁から突出する前記保持部のうち最も開放端部側にある前記保持部の付け根近辺のみに配置されることを特徴とするウェザーストリップ。 - 前記ヘッダーからフロントピラーに渡る間において、少なくとも前記グリップ部とサブシール部とメインシール部を押出成形品としたことを特徴とする請求項1に記載のウェザーストリップ。
- 前記メインシール部を、前記グリップ部の車外側側壁の開放端部側とは逆側から開放端部側に向けて湾曲する前側壁と後側壁の先端を連結した断面先細の中空形状にして、前記弾接時には前記車外側側壁の開放端部側に向けて倒れるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のウェザーストリップ。
- 前記メインシール部を、前記グリップ部の車外側側壁の開放端部側とは逆側から開放端部側に向けて湾曲するリップ形状にして、前記弾接時には前記車外側側壁の開放端部側に向けて倒れるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のウェザーストリップ。
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