JP5980676B2 - 嗜好性の高いドライキャットフードの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の組成および/またはテクスチャー特性を有するドライキャットフード調製品を提供すること、ならびに嗜好性の高いドライキャットフードが得られるように、それに嗜好性向上剤(palatability enhancers)を添加することによって、嗜好性の高いドライキャットフードを製造するための方法に関する。好ましくは、本発明は、約100N/mm以下の剛性を有する嗜好性の高いドライキャットフードを提供する。
本発明は、完全でバランスの取れたネコ用のドライフードに関する。
大切に世話をされているペットは、飼い主によって適切な選択肢のフードが与えられている。このようなフードには、ペットの通常の食餌だけでなく、サプリメント、おやつ(treats)、およびオモチャも含まれる。イヌおよびネコなどのペット用のフードを設計する場合、重要な目標は、最適な健康状態および良好な体調である。しかしながら、動物がフードを食べることを拒絶もしくは拒否した場合、またはペットがフードをおいしくないと感じることでペットによるフードの消費が制限された場合、栄養のあるペットフードのほとんどは、その価値がほとんどなくなってしまう。ペットは、ヒトと同様に、おいしいと感じるフードの方に、より一定して、およびより容易に魅力を感じ、これを食べるものである。この点で、特にネコはフードの嗜好性に対して非常に敏感であり、そのため、ネコの採食行動は、多くの場合「気難しい(finicky)」と称されてきた。従って、ペットによる消費のためには、嗜好性は極めて重要な基準であり、ペットフード、特にキャットフードの嗜好性を高めることが継続して求められている。
動物用フード(またはペットフード)は、通常、その嗜好性を高め、それをペットにとって魅力的であるかまたは食欲を刺激するものとするために、香味組成物を含有する。ドライペットフードの嗜好性は、ある種の嗜好性成分によって高めることができることが知られている。例として、特許文献1において、Gierhartは、キャットフードの嗜好性を改良するための酸性ピロリン酸ナトリウムを含む嗜好性組成物を開示している。別の例は、特許文献2に記載されており、ここでは、キャットフードの嗜好性が、コリン化合物を添加することによって高められている。
嗜好性が改良されたペットフードを提供するための取り組みが継続して行われている。そして、香味剤の添加だけがペットフードの嗜好性向上のための解決策というわけではない。例えば、特許文献3には、特定の多量栄養素含有パラメータを提供することによって、キャットフードが確実に受け入れられるようにする方法が記載されている。従って、キャットフードの嗜好性を高める種々の方法が存在し、ネコによるある程度満足するレベルのフードの消費が得られているものと考えられる。
米国特許第5,186,964号 米国特許第5,690,988号 米国特許出願第2008/057152号
結果として、ペットフードの嗜好性、特にキャットフードの嗜好性を改良することが継続して求められており、コストが高くないことを例とする製造業者に受け入れられる嗜好性改良の条件を見出すことが非常に注目されている。
本発明の目的は、嗜好性ドライキャットフードの製造方法に関し、その方法は、
a)約100N/mm以下の剛性を有するドライキャットフード調製品を作製する工程と、
b)該ドライキャットフード調製品に、少なくとも1つの嗜好性向上剤を添加する工程と、
c)嗜好性ドライキャットフードを得る工程であって、該嗜好性ドライキャットフードが、約100N/mm以下の剛性を有する、工程と、
を少なくとも含んでなる。
好ましくは、該ドライキャットフード調製品が、
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分を含む。
本発明の別の目的は、
a)
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分を含むドライキャットフード調製品を作製する工程と、
b)該ドライキャットフード調製品に、少なくとも1つの嗜好性向上剤を添加する工程と、
c)嗜好性ドライキャットフードを得る工程と、
を少なくとも含む、嗜好性ドライキャットフードの製造方法である。
好ましくは、該嗜好性ドライキャットフードは、約100N/mm以下の剛性を有する。
また、好ましくは、上記工程a)において、該ドライキャットフード調製品は、乾燥の前に押出し加工される。
本発明の別の目的は、前述の方法で得られる嗜好性ドライキャットフードに関する。
本発明のさらに別の目的は、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する嗜好性ドライキャットフードを製造するための、上述の少なくとも1つの成分の使用に関する。
本発明のさらなる目的は、ドライキャットフードへ添加される液体嗜好性向上剤の嗜好性効果を高めるための方法を提供することであり、その方法は、
a)ドライキャットフードまたはドライキャットフード調製品を提供する工程であって、該ドライキャットフードまたは該ドライキャットフード調製品は、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する、工程と、
b)該ドライキャットフードまたは該ドライキャットフード調製品に、該液体嗜好性向上剤を添加する工程と、
c)嗜好性ドライキャットフードを得る工程であって、該液体嗜好性向上剤の嗜好性効果が高められる、工程と、
を少なくとも含む。
本発明は、さらに、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する嗜好性ドライキャットフードを製造するための、嗜好性向上キットにも関する。
ペットフードのテクスチャー特性の測定に適する装置としてのLloyd TA Plusテクスチャーアナライザーの写真である。A:TA Plusテクスチャーアナライザー。B:この装置のロードセルおよびプローブの詳細。 プローブの写真および詳細を示す図である。写真C1)およびC2)は、2つの異なる角度から見たステンレス製コーン型プローブの図である。D1)、D2)、D3)、およびD4)の図は、寸法をミリメートルで表した技術断面図である。 TA Plusテクスチャーアナライザーを用いた製品のテクスチャー分析の概略を示す図である。A:(1)分析されるべきキブル(kibble);(2)コーン型プローブ;(3)テーブルベース。B:(2)コーン型プローブ;(3)テーブルベース;(4)キブル片。 圧縮破壊法(compression-until-breaking procedure)に従ってTA Plusテクスチャーアナライザーで測定した標準的なドライキャットフードのテクスチャーを表すグラフである。(1)前荷重(preload);(2)最高ピーク(すなわち、最大力(N));(3)0.15×最大力に対応する破壊の検出;(4)前荷重検出後の変形(単位はmm);(5)傾き(すなわち、剛性(N/mm));(6)y=最大力となるまでの曲線下面積(surface under the curve)(すなわち、仕事量(JまたはN・m))。
定義
本明細書における「フード」または「フード品」への言及はすべて、ネコの消費用に製造および販売されるドライフードのみを意味することを意図している。本文脈において、「ネコ用ペットフード」、「ペットフード」、「キャットフード」、「ドライキャットフード」、および「ドライペットフード」という用語は、交換可能に用いられ、ネコ用のバランスの取れた完全なドライフードのすべての種類を意味する。
本明細書における「バランスの取れた(および)完全なペットフード」という用語は、追加のフードなしに生命を維持するのに適する量と比率ですべての栄養素を含有する、ペット動物用の栄養上適切なフードを意味する。バランスの取れた完全なペットフードは、従って、これだけをフードとして与えることができる。言い換えると、バランスの取れた完全なペットフードは、チューズ(chews)、おやつなどを除く。
市販のペットフードは、その水分含有量に基づいて3種類に分類することができる:
− 缶入り、またはウェット、または高水分フード(一般に、少なくとも50%の水分)、通常はペットにとって最も嗜好性が高い;
− ドライまたは低水分量フード(一般に、15%未満の水分を含有)、通常は、高い栄養素含有量、最も安いパッケージング、最も高い利便性を有するが、嗜好性は劣る;ならびに、
− 半生、またはセミドライ、またはソフトドライ、または中間もしくは中程度水分フード(通常、約15から50%の水分)、一般的に、嗜好性は、缶入りフードよりは劣るが、ドライフードよりは良い。
この分類によると、「ドライペットフード」の用語は、15%未満の水分を有するペットフードを意味する。通常、ドライペットフードは、キブルとして製造される。「キブル」という用語は、ペレット化または押出しプロセスのいずれかによって形成される粒状片を意味する。この粒状片は、プロセスまたは装置によって大きさや形状が様々となり得る。重要なことは、本発明のドライペットフードは、カリッとした歯切れの良い食感のフードであることである。より詳細には、本発明のドライペットフードは、1つ1つがカリッとした歯切れの良い食感のキブルの形態である。このことは、口の中でこのフードを噛むのに比較的に力が必要であること、ならびに変形および/または破壊の際に小さい音が一般的に発生することを意味している。これは、軟質の特性を有し、噛み易いソフトなテクスチャーを示すウェットおよび半生ペットフードとは異なる。
「水分」という用語は、フードまたはそのサンプル内に存在する水の総量である。ペットフードの水分は、従来の技術および手段を用いて当業者が容易に測定することができる標準的な量的パラメータである。
「嗜好性」という用語は、あるフード組成物に対する別のものと比較した、動物による相対的な選択性を意味する。嗜好性は、動物を両組成物に同等にアクセス可能とする標準的な試験プロトコルによって測定することができる。このような選択性は、動物の感覚のいずれからも生じ得るものであるが、通常は、味、香り、香味、テクスチャー、および口当たりに関連している。本明細書にて「高められた」、または「改良された」、または「増加された」嗜好性を有すると示されるペットフード、特にキャットフードは、ペット動物、特にネコが、コントロールフード組成物と比較して選択性を示すフードである。
「嗜好性向上剤」、または「味改良剤(palatants)」、または「香味剤」、または「嗜好剤」、または「食欲刺激因子(appetizing factors)」、または「味改良剤成分(palatant components)」、または「嗜好物質」という用語は、動物にとってのフード組成物の嗜好性を向上させるいずれの物質をも意味する。嗜好性向上剤は、単一の物質であっても、または物質のブレンドであってもよい。物質のブレンドである場合、ブレンドが全体として嗜好性を有する限り、ブレンド中のすべての物質が嗜好性である必要はなく、または互いが同等に嗜好性である必要もない。また、嗜好性向上剤は、天然物質、加工もしくは未加工物質、合成物質、または一部が天然で一部が合成である物質であってもよい。嗜好性向上剤は、液体であっても粉末(乾燥)であってもよい。これらは、コーティングおよび/または含有によって用いてよい。嗜好性向上剤は、本発明の技術分野にて一般的に用いられている。従って、非常に様々な嗜好性向上剤が市販されている。
「嗜好性向上キット」という用語は、1つ以上の嗜好性向上剤、および またはフィロシリケート、グルコマンナンおよびその機能性均等物(ガラクトマンナンなど)、ならびに少なくとも65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質などの1つ以上の適切なフード成分を含むキットである。
本発明に関して、「成分」または「フード成分」とは、ペットフード調製品に嗜好性を与えるために、または該嗜好性を改良するために用いられる、ペットフード添加剤またはペットフード構成成分である。本明細書で定める成分は、ドライペットフードのテクスチャーの改良を、このペットフードがペットにとって嗜好性を有するものとなるような方法で行なうために非常に重要であることを発明者らが見出した、水結合特性を有する。より詳細には、成分は、本明細書にて、フィロシリケート、グルコマンナンおよびその機能性均等物、少なくとも65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびにこれらの組み合わせから選択される。
フィロシリケートは層状シリケートであり、Siまたは2:5の比のシリケート四面体の平行な層によって形成されている。「フィロシリケート」という用語は、本明細書にて:アケルマタイト(Akermatite)、アリエッタイト(Aliettite)、アロフェン、アルミノセラドナイト、アメサイト、アナンダイト、鉄雲母、アンチゴライト、アポフィライト、アスピドライト、バイレイクロレ(Baileychlore)、バタバイト(Batavite)、バイデライト、ベメント石、ベンソナイト(Bensonite)、ベントナイト、ベルチェリン、黒雲母、鉄珪蒼鉛石、ビティ石、ボロマスコバイト(Boromuscovite)、ボロクーク石(Borocookeite)、サポナイト(Bowlingite)、ブラマライト、ブリンドレイアイト(Brindleyite)、ブロンロベルサイト(Bronrobersite)、ブロケンヒライト(Brokenhillite)、ブルクハルト石、カリオピライト、カバンス石、セラドナイト、シャモサイト、シャンプマナイト(Champmanite)、チェルニクハイト(Chernykhite)、クロライト、クロライト群、クロムセラドナイト(Chromceladonite)、クロムフィライト(Chromphyllite)、クリソコール(Chrysocolle)、クリソライト;クリソタイル、粘土鉱物群、クリノクロア、クリントナイト、クーク石、コレンス石、クロンステダイト、ダモウザイト(Damouzite)、デレス石、ディッカイト;ドンバサイト(Donbassite)、ドジアイト(Dozyite)、イーストナイト、エイリカイト(Eirikite)、エフェサイト、ファルコンド石(Falcondoite)、フェドライト(Fedorite)、フェリパイロフィライト(Ferripyrophyllite)、フェリスライト(Ferrisurite)、フェロアルミノセラドナイト(Ferro-aluminoceladonite)、フェロセラドナイト(Ferroceladonite)、フェロキノシタライト(Ferrokinoshitalite)、フェロサポナイト(ferrosaponite)、耐火粘土、フルオラナイト(Fluorannite)、フルオロフォゴパイト(Fluorophogopite)、フライポンタイト(Fraipontite)、フランクリンファーナセアイト(Franklinfurnaceite)、フリーデライト、クロム雲母、ガンテライト(Ganterite)、ガーニエライト、ゲーレナイト、グラゴレバイト(Glagolevite)、グロコナイト、ゴニエライト(Gonyerite)、グリーナライト、グルマンンタイト(Grumantite)、ガイロル石、ハロイサイト、ヘクトライト、ヘンドリックサイト(Hendricksite)、ヒシンゲライト、ハイドロバイオタイト、イライト、イモゴライト、インテルシライト(Intersilite)、カリフェルサイト(Kalifersite)、カオリナイト、カルピンスカイト(Karpinskite)、ケゲライト(Kegelite)、ケリーアイト(Kellyite)、木下石、クルケアイト(Kulkeite)、クルムサカイト(Kurumsakite)、ラロンデアイト(Lalondeite)、レディカイト(Ledikite)、ライファイト、レピドライト、リザルダイト、ローフリナイト、ルニジアンライト(Lunijianlaite)、マカウレイアイト(Macaulayite)、マカタイト、マナンドナイト、マンガノネプツナイト(Manganoneptunite)、マーガライト、マルチナイト(Martinite)、益富雲母、マギライト(Magillite)、薬用土(Medicinal clay)、メリライト、雲母族、雲母、ミネヒライト(Minehillite)、ミネソタアイト、モンドライト(Montdorite)、モンモリロナイト、マスコバイト、ナクライト、ナフェルサイト(Nafersite)、ナンピンガイト(Nanpingite)、ナトロシライト、ネレナイト(Nelenite)、ネオトス石、ヌポア石、ニクセルギエバイト(Niksergievite)、ニマイト(Nimite)、ノントロナイト、ノリシャイト(Norrishite)、オーディナイト、オーケナイト、オーリマナイト(Orlymanite)、オルソシャモサイト、オキシキノシタライト(Oxykinoshitalite)、パリゴルスカイト(アタパルジャイト)、パラゴナイト、ペコラ石(Pecoraite)、ペナンタイト、ペタライト、フロガイト(Phlogite)、フロゴパイト、ポリリシオナイト、プレイスワーカイト(Preiswerkite)、パイロフィライト、パイロスマライト‐(Fe)、パイロスマライト‐(Mn)、ライト(Raite)、レクトライト、レイエライト(Reyerite)、ロスコー雲母、サリオタイト(Saliotite)、サポナイト(Saponite)、サルコライト(Sarcolite)、ソーコナイト、シャレライト(Schallerite)、セピオライト、セリサイト、蛇紋石、蛇紋石群、シャフラノブスカイト(Shafranovskite)、シロクシナイト(Shirokshinite)、シロズライト(Shirozulite)、シデロフィライト、スメクタイト、ソコロバアイト(Sokolovaite)、スパダアイト(Spadaite)、ステベンス石、スチルプノメラン、須藤石、スハイライト(Suhailite)、スール石、スワインホルダイト(Swinefordite)、タイニオライト(Tainiolite)、タルク、テリウシェンコアイト(Telyushenkoite)、テトラ‐フェリフォルゴパイト(Tetra-ferripholgopite)、テトラフェリアンナイト(Tetraferriannite)、砥部雲母、俊男石、トリリシオ雲母、ツッパースアツイアアイト(Tupperssuatsiaite)、ツングサイト(Tungusite)、トラスコット石、ウシンガイト(Ussingite)、バレンネサイト(Varennesite)、バーミキュライト、ボルコンスコアイト(Volkhonskoite)、ワタツミ石、ウィレムセアイト(Willemseite)、ウォネサイト(Wonesite)、ヤコントバイト(Yakhontovite)、ヨホルティエライト(Yofortierite)、ザクハロバイト、ゼオフィル石、ジンクシライト、およびチンワルダイトを含むが、これらに限定されないいずれの鉱物をも包含する総称として用いられる。ペットフードでの使用に許容されるいかなる種類または形態のフィロシリケートも、本発明に用いてよい。本発明での使用に適するフィロシリケートの好ましい例は、モンモリロナイト、ベントナイト、カオリナイト、セピオライト、およびバーミキュライトから選択される。ゼオライト(またはゼオリセ(zeolithe))は、フィロシリケートには属さず、テクトシリケートの分類に属する。
グルコマンナンは、単純な糖、主としてマンノースおよびグルコースの長鎖から構成されるポリサッカリドである。これは、水溶性繊維として分類される。一般には、コンニャク根(アモルフォルスコンジャク(Amorphophallus konjac))から単離されるが、植物またはイーストなどのその他の天然源から単離することもできる。コンニャクグルコマンナンは、コムギ、グルテン、炭水化物、カロリー、脂肪、タンパク質、または糖をまったく含有しない。コンニャクグルコマンナンの分子量は、種または変種、加工方法、さらには原料の保存時間に応じて200,000から2,000,000まで様々である。グルコマンナンは、とりわけ:コンニャクグルコマンナン、マンナ(Manna)、コンニャク(Konjac)、コンニャク繊維、コンニャク粉、コンニャク(Konnyaku)、ゾウコンニャク(Elephant-Foot Yam)、およびデビルズタン(Devil's Tongue)と称される場合もある。コンニャクグルコマンナンは、可逆性保水力、および熱不可逆性ゲル形成の特性を有することが知られている。
「グルコマンナンの機能性均等物」という用語は、本明細書にて、構造的にグルコマンナンと関連しているかどうかに関わらず、水結合特性を有するいずれの化合物をも包含すると解釈されるべきである。従って、化合物がグルコマンナンの機能性均等物となる唯一の要件は、その水との結合がグルコマンナンよりも非効率的であったとしても、それが水との結合能力を有することである。しかし、グルコマンナンと同定度の水結合能力を有する化合物を用いることが有利である。好ましいグルコマンナンの機能性均等物は、グアーガム、ローカストビーンガム、タラガム(tara gum)、およびカッシアガム(cassia gum)を含むがこれらに限定されないガラクトマンナンである。
「水結合性タンパク様物質」という用語は、本明細書にて、栄養目的でペットフード品に含まれるいずれのタンパク質とも対照的に、「テクスチャー機能特性(textural functional properties)を有するタンパク質」と同義である。本文脈において、水結合性タンパク様物質は、少なくとも水結合能または保水力(WHC)を持つペットフード構成成分である。これらは、脂肪結合性、ゲル化、泡立ち性などのその他のテクスチャー特性を含む、さらなる興味深い物理化学的特性を有し得る。これらの特性は、水結合能と共に、感覚刺激および/またはテクスチャーの(しかし栄養ではない)視点から、フードに嗜好性および/またはその他の有利な特徴を付与することに寄与し得る。本発明の目的のために、水結合性タンパク様物質は、少なくとも約65%、好ましくは少なくとも約70%、なお好ましくは少なくとも約75%、さらにより好ましくは少なくとも約80%、85%、90%、95%のタンパク質を含有する。このようなタンパク様物質は、好ましくは、動物または植物からの天然由来である。このようなタンパク様物質は、より好ましくは、動物由来である。
本発明において有用である水結合性タンパク様物質としては、エンドウマメタンパク質濃縮物、ダイズタンパク質濃縮物、ダイズタンパク質単離物、ならびにより好ましくは、乳清タンパク質濃縮物、カゼインナトリウム、天然低温固化性豚肉タンパク質(natural cold setting pork proteins)、およびこれらの機能性均等物などの動物由来タンパク様物質が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
「これらの機能性均等物」とは、本明細書では、動物由来であり、少なくとも約65%のタンパク質、好ましくは少なくとも約70%、なお好ましくは少なくとも約75%、さらにより好ましくは少なくとも約80%、85%、90%、95%のタンパク質を含有する、上記で定める水結合性タンパク様物質を意味する。有利には、これらの「機能性均等物」は、さらに、少なくとも約4%のヒドロキシプロリンを含有するタンパク様物質である。好ましくは、それらは、少なくとも約5%のヒドロキシプロリンを含有する。特に、それらは、約4〜約20%のヒドロキシプロリン、好ましくは約4〜約15%のヒドロキシプロリンを含有する。なお好ましくは、それらは、約5〜約20%のヒドロキシプロリン、さらにより好ましくは約5〜約15%のヒドロキシプロリンを含有する。
上述のように、「テクスチャー機能特性を有するタンパク質」とは、水結合能(例えば、水の水素結合、水の吸収、水の取り込み、をもたらす)を持つタンパク質であるが、それらは、溶解性、増粘、ゲル化(タンパク質マトリックスの形成および固化)、弾性(脂肪エマルジョンの形成および安定化)、香味剤の結合(吸着、取り込み、放出)など、追加のテクスチャー特性および/または感覚刺激特性を有していてよい。
本明細書における「テクスチャー」という用語は、ペットフードの、特にドライペットフードの、およびとりわけドライキャットフードの特徴的な物理的組成または構造を意味する。
「硬度」という用語は、表面の押し込みおよび磨耗に対する物質の耐性の尺度を意味する。「硬度」という用語はまた、「ピーク力」または「最大力」と同等でもある。「最大力」(またはFMax)という用語は、サンプルの破壊に対して調べられる最初の圧縮の力として定義される。これは、最初の貫通に対する押出し物の耐性を表す。通常、硬い生成物が高い最大力を伴う。「力」を表す単位はニュートン(N)である。
「変形」という用語は、ピーク力に到達する点(距離)として表される。「変形」という用語はまた、「ひずみ」、または「移動量(travel)」、または「貫通の距離」と同等でもある。これは、最大力へ到達するためにプローブが移動した距離の測定に帰する。変形を表す単位はミリメートル(mm)である。
「剛性」という用語は、物体が形状の変化に抗する耐性の量を表す。「剛性」パラメータは、最大力(N)を変形(mm)で割り算したものに等しい値として算出される。剛性はまた、「堅固さ」と称される場合もある。測定機器による堅固さは、主として試験下の物質の等価変形係数であり、力変形曲線の最初の直線部分の傾きから得られた(Anton et al, 2007; Ravi et al, 2007)。堅固さは、スナックフード押出し物、コーンスターチ押出し物、チューイングガムなどのフードに対して一般に測定される。剛性は、反力がある軸に沿って加えられた場合にその軸に沿って物体が変形する傾向を表すヤング率と比較される場合がある。ヤング率は、応力のひずみに対する比として定義される。ヤング率の高い物質は、「剛性」であると言える。
「仕事量」という用語は、仕事の推定値として定義される。それは、サンプルの最初の主たる破壊を誘発するのに必要とされる仕事量に対応しており、破壊の前に物質が機械エネルギーを吸収する能力を表す。それは、y=Fmax(最大力)までの曲線の面積であり、N・mまたはジュールとして表される。
「水分活性」(またはAw)という用語は、系内での水のエネルギー状態の尺度である。これは、フード中の水の分圧と純水の分圧との間の商によって表される。これは、物質内において、構造的または化学的に、水が密接に結合する度合いを示している。その測定は、液相(サンプル中)と気相(上部空間)とを平衡化し、その空間内の相対湿度を測定することによって行われる。
「密度」または「かさ密度」の用語は、任意の単位体積あたりに含まれる質量の尺度を意味する。これは、通常は1リットルあたりのグラム数として表される(g/L)。密度は、1リットルの容量を有する立方体の箱または円柱状の管を用いて測定することができる。
発明者らは、フードのテクスチャーが、ペットによるフードの消費に影響を与えることを観察することができた。この影響は、イヌおよびネコを含むすべてのペット全般において大きいものである。しかし、後者の場合、フードのテクスチャーは、非常に高い関連性があると考えられる。このような観察結果から、発明者らは、フードの嗜好性へのプラスの影響を期待して、フード中に水を結合させるおよび/または取り込ませるための手段を見出す試みを行うこととした。こうすることにより、本明細書で詳細に報告されるように、特定のテクスチャーを有するフードを作製することで、ドライキャットフードの嗜好性を高め、その結果ネコによるフードの消費を促進することができることを、実際に初めて示すことができた。
本発明の局面は、嗜好性ドライキャットフードの製造方法に関し、その方法は、
a)約100N/mm以下の剛性を有するドライキャットフード調製品を作製する工程と、
b)該ドライキャットフード調製品に、少なくとも1つの嗜好性向上剤を添加する工程と、
c)嗜好性ドライキャットフードを得る工程であって、該嗜好性ドライキャットフードが、約100N/mm以下の剛性を有する、工程と、
を少なくとも含む。
1つの態様では、該ドライキャットフードは、単一のテクスチャーを有する。別の選択肢として、該ドライキャットフードは、各々が約100N/mm以下の剛性を有する単一テクスチャーのドライキャットフードの複数の混合物であってもよい。
本発明による方法の工程a)の該ドライキャットフード調製品の剛性および/または工程c)で得られた該嗜好性ドライキャットフードの剛性は、好ましくは約50N/mm〜約100N/mmであり、なお好ましくは約55N/mm〜約95N/mmであり、なおより好ましくは約60N/mm〜約90N/mmである。
本発明による方法において、目標とするフード剛性に到達するために、いくつかの方法を単独で、または組み合わせて用いてよい。適切な方法の好ましい例は、以下で述べる。
1つの態様では、上記工程a)における該ドライキャットフード調製品は、
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分を含む。
これらの成分は、単独で、または組み合わせて、ドライキャットフード調製品の最終剛性を得るために適切な分量で用いられ、該剛性は、約100N/mm以下の、そのような分量は、標準的な方法を用いて、当業者によって容易に決定される。
本発明の別の局面は、従って、嗜好性ドライキャットフードの製造方法に関し、その方法は、
a)
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分を含むドライキャットフード調製品を作製する工程と、
b)該ドライキャットフード調製品に、少なくとも1つの嗜好性向上剤を添加する工程と、
c)嗜好性ドライキャットフードを得る工程と、
を少なくとも含む。
好ましくは、該嗜好性ドライキャットフードは、約100N/mm以下の剛性を有する。本発明による方法の工程a)の該ドライキャットフード調製品の剛性および/または工程c)で得られた該嗜好性ドライキャットフードの剛性は、好ましくは約50N/mmから約100N/mmであり、なお好ましくは約55N/mmから約95N/mmであり、なおより好ましくは約60N/mmから約90N/mmである。
ドライペットフードは、タンパク質、繊維、炭水化物、および/またはデンプン、脂肪を含有する栄養バランスの取れた混合物である。そのような混合物は、当業者に公知であり、その組成/調合は、例えば特定の種類のペットに対する所望されるフードバランスなど、多くの因子に応じて異なる。これらの基礎的要素に加えて、フードは、ビタミン、ミネラル、および調味料、保存料などのその他の添加物も含み得る。組成物中の各構成成分についての適する具体的な量は、その組成物を消費する動物の種、組成物に含有される特定の構成成分、動物の年齢、体重、一般的健康状態など、種々の因子に応じて異なる。従って、構成成分の量は、態様によって様々であり得る。ビタミン、ミネラル、脂質、タンパク質、および炭水化物の相対比を含むフードバランスは、獣医学の分野における公知の食餌標準に従って決定され、例えば、学術研究会議(NRC)の推奨、または米国飼料検査官協会(AAFCO)のガイドラインに従うものである。
植物、動物、またはその両方など種々の採取源から得られる従来のタンパク質源のいずれを用いてもよい。動物タンパク質としては、家禽肉粉、肉粉、および骨粉、魚粉、カゼイン、卵粉、アルブミン、ならびに生の肉組織および生の魚組織を例とする生の動物組織が挙げられる。植物タンパク質としては、コムギグルテン、またはグルテン粉、ダイズタンパク質が挙げられる。その他の種類のタンパク質としては、イーストなどの微生物タンパク質が挙げられる。
脂肪および炭水化物のフード成分は、動物脂肪、魚油、植物油、肉、肉の副生物、穀物、その他の動物または植物源、およびこれらの混合物などの種々の採取源から得られる。穀物としては、コムギ、トウモロコシ、オオムギ、およびコメが挙げられる。繊維のフード成分は、セルロース、ビートパルプ、ピーナッツの殻、およびダイズ繊維を例とする植物繊維源などの種々の採取源から得られる。
フード調製品は、ビタミン、ミネラル、充填剤、嗜好性向上剤、香味剤、安定化剤、コーティングなど、当業者に公知の追加成分を含有していてよい。従って、構成成分の量は、態様によって様々であり得る。標準的なドライキャットフードの調合は、当業者に公知である。レシピの例は、例えば、国際特許出願公開第2003/039267号に記載されている。
好ましくは、上記工程a)の該ドライキャットフード調製品は、該少なくとも1つの成分を、少なくとも1つの嗜好性向上剤と組み合わせて含み、後者は、キャットフード調製品中に含有させることによる組み込みに適している。
有利には、上記工程a)において、キャットフード調製品は、乾燥前に押出し加工される。
好ましくは、押出しは、約300g/L〜約450g/Lの密度を有する押出されたキャットフード調製品を得るために、適切な条件下で行われる。なお好ましくは、押出されたキャットフード調製品は、約350g/L〜約400g/Lの密度を有する。
ドライキャットフード(調製品)の最終水分は、15%水分未満である。好ましくは、該最終水分は、約3%〜約10%である。なお好ましくは、約3%〜約8%である。ドライキャットフードのそのような水分含有量により、水活性が0.65より低くなる。これは、製品中に病原性微生物が繁殖することを防止するのに十分である。従って、湿潤剤(プロピレングリコール、グリセロール、糖、ソルビトール、および塩が挙げられるが、これらに限定されないが、)または抗菌剤(ソルビン酸カリウム、プロピオン酸およびその塩、安息香酸ナトリウム、亜硝酸塩、ならびに硝酸塩が挙げられるが、これらに限定されない)を添加する必要がない。
乾燥の前に、または押出しおよび乾燥の前に、キャットフード調製品を適切な条件下で粉砕し、約500〜約1500μmの直径、好ましい範囲が約500〜約1000μmの直径を有する粒子などの微細フード粒子を得てもよい。
ドライペットフードは、一般的には様々な方法で作製される。広く用いられているこれらの方法の1つは、クッカー‐押出し機法(cooker-extruder method)である。動物タンパク質源、植物タンパク質源、穀物などの乾燥成分を粉砕し、互いに混合する。次に、脂肪、油類、動物タンパク質源、水などの湿潤または液体成分を乾燥混合物へ添加し、混合する。この混合物を、次に、キブルまたは類似の乾燥片へと加工する。キブルは、押出しプロセスを用いて形成されることが多く、この場合、乾燥および湿潤成分の混合物に高圧および高温にて機械的作用を施し、小開口部またはダイスに押し通し、回転刃により切断してキブルとする。このダイスは、押出し生成物を特定の形状に形成するものである。次に、湿潤キブルを熱風乾燥機で乾燥させる。一般的に、生成物は、15%未満の水分含有量まで、通常は約5〜10%の水分まで乾燥させる。乾燥粒子または乾燥片は、次に、コンベヤーによってコーティングシステムへと運ばれ、脂肪がスプレーされる。粒子は、所望される場合は、1もしくは2つ以上の局所的なコーティングによりコーティングしてもよく、これには、嗜好性向上剤、香味剤、粉末などを挙げることができる。
明らかなように、上記で述べる方法の工程a)では、ドライキャットフード調製品および/またはそのいずれの成分も、アルファ‐アミラーゼと接触しない。
本発明の方法の1つの態様では、上記で定める工程b)において、該添加された嗜好性向上剤は、液体および/または乾燥嗜好性向上剤、ならびにこれらの組み合わせから選択される。そのような嗜好性向上剤は、キャットフードへコーティングによって添加するのに適している。
本明細書で用いるコーティングとは、嗜好性向上剤または香味組成物を、スプレー、ダスティングなどによって基本組成物表面に局所的に堆積させることを意味する。例えば、未コーティングの押出し基本ペットフードのキブルを、混合のために槽またはコーティングドラムなどの容器内に配置してよい。豚肉脂肪または家禽類脂肪などの脂肪を加熱し、次にキブルのコーティングが得られるような方法でペットフード上へスプレーする。コーティングは連続した層である必要はないが、均一であることが好ましい。脂肪の後、キブルを混合しながら、嗜好性向上剤を液体、または乾燥粉末、またはその両方として適用してよい。液体嗜好性向上剤は、通常はスプレーされ、一方乾燥嗜好性向上剤は、通常はダスティングされる。別の選択肢として、嗜好性向上剤を脂肪と混合して同時に適用することもできる。さらに別の選択肢としてのコーティング方法において、嗜好性向上剤は、脂肪の堆積の前にコーティングされる。本発明の別の局面は、上述の方法によって得られる嗜好性ドライキャットフードに関する。好ましくは、この嗜好性ドライキャットフードは、約100N/mm以下の剛性を有する。
本発明のなお別の局面は、
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分の、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する嗜好性ドライキャットフードの製造のための使用に関する。
本発明のなお別の局面は、ドライキャットフードへ添加される液体嗜好性向上剤の嗜好性効果を高めるための方法に関し、その方法は、
a)ドライキャットフードまたはドライキャットフード調製品を提供する工程であって、該ドライキャットフードまたは該ドライキャットフード調製品は、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する、工程と、
b)該ドライキャットフードまたは該ドライキャットフード調製品に、該液体嗜好性向上剤を添加する工程と、
c)嗜好性ドライキャットフードを得る工程であって、該液体嗜好性向上剤の嗜好性効果が高められる、工程と、
を少なくとも含む。
工程b)において、液体嗜好性向上剤のフードまたはフード調製品への添加は、コーティングによって行われる。
好ましくは、工程a)における該ドライキャットフードまたは該ドライキャットフード調製品は、上述の嗜好性ドライキャットフードを製造するための方法の工程a)に従って作製される。
本発明のさらなる局面は、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する嗜好性ドライキャットフードを作製するために有用である、および/または約100N/mm以下の剛性を好ましくは有するドライキャットフードの嗜好性を向上させるために有用である、嗜好性向上キットに関する。
1つの態様では、そのような嗜好性向上キットは、
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分を含有する。
好ましくは、そのようなキットは、少なくとも1つの嗜好性向上剤、特に、フード中に含有させて用いるのに適する少なくとも1つの嗜好性向上剤をさらに含有する。
別の態様では、本発明によるキットは、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有するドライキャットフードの嗜好性を向上させるために、少なくとも1つの液体嗜好性向上剤および少なくとも1つの乾燥嗜好性向上剤を、同時に、別々に、または順次に用いるための混合調製品として含有する。これらの嗜好性向上剤は、コーティングによるフードへの添加に適することが好ましい。
好ましくは、そのようなキットは、
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分をさらに含有する。
なお別の態様では、本発明による嗜好性向上キットは、
a)
− フィロシリケート、
− グルコマンナンおよびその機能性均等物、
− 少なくとも約65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
− これらの組み合わせ、
から選択される少なくとも1つの成分と、
b)少なくとも1つの嗜好性向上剤と、
を、約100N/mm以下の剛性を好ましくは有する嗜好性ドライキャットフードを製造するために、同時に、別々に、または順次に用いるための混合調製品として含有する。ここで、キットに提供される1もしくは複数の嗜好性向上剤は、含有させることにより、および/またはコーティングすることにより使用するためのものであってよい。
本発明の別の局面は、ネコに餌を与える方法に関し、その方法は:上述の嗜好性ドライキャットフードをネコに与えることを含む。
以下の実施例によって本発明をさらに説明することができるが、これらの実施例は、単に例示および説明の目的で含まれるものであって、本発明の範囲をいかなる形でも限定することを意図するものではないことは理解されるであろう。
A 物質および方法
テクスチャー測定
テクスチャー測定は、Lloyd TA plusテクスチャーアナライザー(ロイドインスツルメンツ(Lloyd Instruments)、AMETEK社およびAMETEKメジャメント&カリブレーションテクノロジーズ(AMETEK Measurement & Calibration Technologies)の一部の商標(Lloyd Instruments Ltd; Steyning Way Bognor Regis West Sussex, PO22 9ST, UK; AMETEK, Inc. 37 N. Valley Road, Building 4 P.O. Box 1764 Paoli, PA 19301 U.S.A)を用いて行った(図1)。このテクスチャーアナライザーは、破壊まで試験圧縮が行えるように考案されたものである(図3)。これは、力および変形、ならびに応力‐ひずみ曲線を測定するものである。この装置は、フルブリッジひずみゲージ式ロードセル(full bridge strain gauged load cell)、ステンレススチールコーン型プローブ(図2)、分析される生成物が配置されるベーステーブルから構成される。コーン型プローブ(図2)は、アナライザーがイヌの噛み方を模倣することができるように、イヌの歯に似せて設計されている。この装置はまた、キャットフードの分析にも適しており、都合良く用いられる。
TA plusテクスチャーアナライザー(図1)などの装置を用いて貫入抵抗試験(puncture test)を行い、距離にわたっての力を測定した。図3に示すように、サンプルはベース上に平らに寝かせて配置される一方、プローブ「2」は、角度90°の方向でサンプルの最も近い点と接触するように、各片またはサンプル「1」を、プローブの下、アナライザーのベース上に載せる。
プローブ「2」は、試験速度35mm/分で作動させる(サンプルと接触する前のプローブの速度)。ニュートン Nの単位の力(y軸)をmmの単位の距離(x軸)に対してプロットする。「始動時力(starting force)」または「前荷重」は1Nである。これは、キブルのサイズまたは形状の変動にのみ起因する測定の相違を防止すること、およびキブルのいかなる特定の形状またはサイズとも独立した比較可能なデータを得ることを目的とする、「先行荷重(pre-loading)」の値を表す。前荷重により、プローブの始点からサンプルとの接触点までの移動距離を除外することができる。この前荷重がなければ、キブルの厚さの相違が、異なる変形測定を誘発することになる。最大力は、キブルの破壊に必要な力の最大量である(図4)。以下のパラメータを測定した:曲線の最大の力の値である最大力(N)、変形(mm)、および曲線下面積である仕事量(N・m)(図4)。これらのパラメータの各々について、測定値は、試験した生成物の少なくとも40のサンプルの値の平均とした。剛性パラメータ(N/mm)は、応力‐ひずみ曲線の傾きとして、分析した各片について算出した。最終的な剛性値は、試験した生成物の少なくとも40のサンプルの値の平均とした。
嗜好性評価
嗜好性効果は、「2ボウル試験(two-bowl test)」または「対比試験(versus test)」として知られる試験によって従来から測定されている。当然、当業者であれば、選択性を決定するために、本明細書で述べる2ボウル試験以外のその他の適切ないかなる試験を用いるのも自由である。そのような別の選択肢としての試験は本技術分野で公知である。
2ボウル試験の原理:
この試験は、フードの消費が多いほどその嗜好性がより高いとする仮定に基づいている。2つのフードの比較に基づいた、個々の対比または2ボウル欲求試験(Individual versus or Two bowls appetence tests)を行い、ボウルは同時に提供し、サイド(右と左)は毎日交換した。試験は、40匹のネコの群に対して実施する。
試験の実行方法:
− 同量のフードAとフードBを秤量し、同じボウルに入れた。各割り当て分に含まれる量は、1日の必要分を満たすことができるものとする。
− ボウルの配布:
ボウルは、個別の放し飼い小屋(loose box)内のネコの各々に同時に与え、利き手に起因する選択を避けるために、食餌毎に位置を入れ替えた。
− ネコ嗜好性試験の継続時間:
少なくとも15分間(2つのボウルのうちの1つが30分以内にすべて食べられた場合、ボウルは2つ共に取り除き、試験を終了した)から最大16時間まで。
研究パラメータ
− 測定パラメータ:最初に消費されたフード、および試験終了時までに消費された各フードの量
− 算出パラメータ:個々の消費率の%(CR)
CR=Aの消費(g)×100/(A+Bの消費(g))
CR=Bの消費(g)×100/(A+Bの消費(g));
⇒ 平均消費率(ACR)=個々の各消費率の平均(そのサイズおよび対応する消費に関わらず、各動物に対して同じ重みを付与する)
動物の消費量が、所定値よりも高いかまたは低い場合、その動物は統計処理への考慮に入れない。
統計解析:
統計解析を用いて、2つの消費率:ACRの間に有意差があるかどうかを判定した⇒3つの誤り閾値、すなわち5%、1%、および0.1%でのステューデントt‐検定。
χ検定を用いて、最初に食べたフードがフードAであるネコの数と最初に食べたフードがフードBであるネコの数との間に有意差があるかどうかを判定した。
有意水準は、以下のように示す:
NS 有意差なし(p>0.05)
* 有意差あり(p<0.05)
** 高い有意差あり(p<0.01)
*** 非常に高い有意差あり(p<0.001)
B 実施例
実施例1:剛性値の異なるコーティングされたキブルの例:50N/mm未満、50N/mm〜100N/mm、および100N/mm超
キブルを3%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤(super premium liquid palatability enhancer)で、次に1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤でコーティングした。
以下の表1に示すように、100N/mmより低いがより高い剛性値を有するドライキャットフード組成物の方が、より低い剛性値を有するドライキャットフード組成物よりも摂食率が高かった。この結果から、比較した2つのドライキャットフード組成物の剛性値が20N/mm〜68N/mm、より好ましくは20N/mm〜57N/mmである場合、嗜好性の選択の有意差が非常に高いことが示された。嗜好性の結果から、剛性値が57N/mm〜92N/mm、より好ましくは67N/mm〜92N/mmである2つのドライキャットフード組成物の場合、摂食率の相違が大きく縮小したことが示された。
以下の表1の結果はまた、剛性値が100N/mmより低い(72N/mm)ドライキャットフード組成物の方が、剛性値が100N/mmよりも高い(112N/mm)ドライキャットフード組成物よりも摂食率が高いことも示された。
Figure 0005980676
これらの結果は、ドライキャットフードの剛性の上限を約100N/mmに定めることの妥当性を明らかに示している。
実施例2:最終キブルの押出し前のキャットフード調製品中への特定の成分(フィロシリケート、グルコマンナン、および機能特性を有するタンパク質)の含有。家禽類脂肪、液体および乾燥嗜好性向上剤でコーティングされたキブルの例
本実施例は、フィロシリケート、グルコマンナン、および機能特性を有するタンパク質の、ドライキャットフード組成物へ添加された場合にその剛性を高め、従ってドライキャットフード組成物の嗜好性を向上させるものであるテクスチャー付与剤としての効果を示すものである。各々の比較において、ドライキャットフードの調製品は類似のものとし、相違点として、試験組成物は、フィロシリケート、および/またはグルコマンナン、および/または機能特性を有するタンパク質を、押出し前のドウ(dough)に組み込むことで含有させた。嗜好性試験において、試験組成物をコントロール組成物と比較した。キブルはすべて、6%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤で、次に1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤でコーティングした。各キャットフード組成物に対して剛性の測定を行った。実験は、異なるキブル組成物について行った。以下の表2に示すように、特定の成分を含有する実験用試験組成物は、コントロール組成物よりも高い摂食選択性を示し、一方剛性値は、コントロール組成物よりも試験組成物の方が高い。
Figure 0005980676
実施例3:フィロシリケート、グルコマンナン、および機能特性を有するタンパク質から選択される少なくとも1つの成分を嗜好性向上剤と組み合わせて含むドライキャットフードの嗜好性評価
この実施例は、ドライキャットフード組成物に添加された場合の、剛性値の増加、およびドライキャットフード組成物の嗜好性の向上の両方に対する、フィロシリケート、グルコマンナン、および/または機能特性を有するタンパク質と嗜好性成分との組み合わせの効果を実証するものである。各々の比較において、ドライキャットフードの調製品は類似のものとし、相違点として、試験組成物は、フィロシリケート、またはグルコマンナン、または機能特性を有するタンパク質を嗜好性成分と組み合わせて、押出し前のドウに組み込むことで含有させた。試験に応じて、嗜好性成分は、乾燥嗜好性向上剤、乾燥嗜好性肉粉、および乾燥嗜好性魚粉とした。
嗜好性試験において、試験組成物をコントロール組成物と比較した。実験は、異なるキブル組成物および異なるトップコーティングで行い、各組成物は、6%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤および1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤か、または2%乾燥嗜好性向上剤でコーティングした。各キャットフード組成物に対して剛性の測定を行った。以下の表3に示すように、特定の成分を嗜好性成分と組み合わせて含有する実験用試験組成物は、コントロール組成物よりも高い摂食選択性を示し、一方剛性値は、コントロール組成物よりも試験組成物の方が高い。
Figure 0005980676
実施例4:ドライキャットフードの作製に用いられる乾燥条件の嗜好性との関連性
この実施例は、異なる水分含有レベルで乾燥されたドライキャットフード組成物の剛性値、および得られた嗜好性の結果の向上に対する乾燥の影響を実証するものである。
各々の比較において、ドライキャットフードの調製品は類似のものとし、相違点として、組成物は、異なる水分含有量で乾燥した。実験は、異なるキブル組成物および異なるトップコーティングで行い、各組成物は、6%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤、または1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤、または液体および乾燥嗜好性向上剤の両方でコーティングした。嗜好性試験において、試験組成物を比較した。各キャットフード組成物について、高水分含有量のキャットフード組成物と低水分含有量のキャットフード組成物とを比較する目的で嗜好性試験を行った。各キャットフード組成物について剛性の測定を行った。以下の表4に示すように、水分含有量が低いキャットフード組成物は、水分含有量が高いキャットフード組成物よりも高い摂食選択性を示した。水分含有量が低いキャットフード組成物は、水分含有量が高いキャットフード組成物よりも高い剛性値を示した。
Figure 0005980676
実施例5:ドライキャットフードの作製に用いられる押出し条件の嗜好性との関連性
この実施例は、異なる密度レベルで製造されたドライキャットフード組成物の剛性値、および得られた嗜好性の結果の向上に対する押出しの影響を実証するものである。
各々の比較において、ドライキャットフードの調製品は類似のものとし、相違点として、組成物は、1リットルあたり420グラムの密度または1リットルあたり340グラムで押出した。二軸押出し機のスクリュー速度および蒸気注入口を変えて、これらの密度値を得た。両キャットフード組成物共に同じ水分含有量で乾燥した。キブルはすべて、3%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤で、続いて1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤でコーティングした。各キャットフード組成物について剛性の測定を行った。高密度キャットフード組成物と低密度キャットフード組成物とを比較する目的で嗜好性試験を行った。以下の表5に示すように、密度が低いキャットフード組成物は、密度が高いキャットフード組成物よりも高い摂食選択性を示した。密度が低いキャットフード組成物は、密度が高いキャットフード組成物よりも低い剛性値を示した。密度が高いキャットフード組成物は、108N/mmの剛性値を示し、これは、約100N/mmという上限値を超えている。
Figure 0005980676
実施例6:最終水分含有量の変化(乾燥条件)と合わせて、押出し前に含有させることで2%フィロシリケートを添加して作製したキブル
この実施例は、剛性値の増加、従ってドライキャットフード組成物の嗜好性の向上に対して、テクスチャー付与剤としてのフィロシリケートの添加、および適切な乾燥条件の使用が与える合わせたプラスの効果を実証するものである。各々の比較において、ドライキャットフードの調製品は類似のものとし、相違点として、試験組成物には、押出し前のドウに組み込むことでフィロシリケートを含有させた。最終水分含有量は2種類のレベル(6%と8%)で行った。嗜好性試験において、試験組成物をコントロール組成物と比較した。キブルはすべて、6%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤で、続いて1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤でコーティングした。各キャットフード組成物について剛性の測定を行った。実験は異なるキブル組成物に対して行った。以下の表6に示すように、フィロシリケート試験組成物は、コントロール組成物よりも高い摂食選択性を示し、一方、剛性値は、コントロール組成物よりもフィロシリケート試験組成物の方が高い。水分含有量が低い方(6%)のキブルは、水分含有量が高い方(8%)よりも高い剛性値を示す。
Figure 0005980676
実施例7:コーティングによって添加される液体嗜好性向上剤と組み合わせて、または組み合わせずに、0.5%または1%のグルコマンナンを押出し前に含有させることで添加して作製したキブル
この実施例は、ドライキャットフード組成物に添加された場合の、液体嗜好性向上剤の食欲刺激効果を高めるグルコマンナンの効果を実証するものである。以下の表7は、以下に示す3セットの比較実験の結果を示す。
1)グルコマンナンの非存在下における液体嗜好性向上剤の効果:グルコマンナンは添加されないが、6%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤で、続いて1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤でコーティングしたドライキャットフード組成物1は、6%の家禽類脂肪および1%の乾燥嗜好性向上剤のみでコーティングした同一のキャットフード組成物1よりも高い摂食率を示した。剛性値は、乾燥嗜好性向上剤のみでコーティングされたドライキャットフード組成物よりも、液体および乾燥嗜好性向上剤でコーティングされたドライキャットフード組成物の方が低い。
2)液体嗜好性向上剤の非存在下におけるグルコマンナンの効果:第二の比較では、押出し前にグルコマンナンが添加されず、6%の家禽類脂肪および1%の乾燥嗜好性向上剤でコーティングされたドライキャットフード組成物2と比較して、グルコマンナンが押出し前のドウに添加され、6%の家禽類脂肪および1%の乾燥嗜好性向上剤でコーティングされたドライキャットフード組成物2の方が、摂食率が高かった。この第二の比較において、グルコマンナンを含むキャットフード組成物の剛性値の方が、グルコマンナンを添加しないキャットフード組成物よりも高かった。
3)グルコマンナンの存在下における液体嗜好性向上剤の効果:第三の比較では、グルコマンナンが押出し前のドウに添加され、6%の家禽類脂肪および1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤のみでコーティングされたドライキャットフード組成物3よりも、押出し前のドウに添加されたグルコマンナンと、6%の家禽類脂肪、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤、次に1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤によるコーティングとを組み合わせたキャットフード組成物3の方が、食欲刺激効果の向上およびより強い選択性を示した。この結果から、液体嗜好性向上剤の食欲刺激効果は、グルコマンナンを添加しない場合の液体嗜好性向上剤の食欲刺激効果よりも、押出し前のドウに添加されたグルコマンナンと組み合わせた場合の方が、より強くなることが示された。押出し前のドウにグルコマンナンが添加され、液体嗜好性向上剤でコーティングされたドライキャットフード組成物の剛性値は、グルコマンナンを含有せず、液体嗜好性向上剤でコーティングされたドライキャットフード組成物の剛性値よりも高い。押出し前のドウにグルコマンナンが添加され、液体嗜好性向上剤でコーティングされたドライキャットフード組成物の剛性値はまた、グルコマンナンがドウに添加され、液体嗜好性向上剤が添加されないドライキャットフード組成物の剛性値よりも高い。
Figure 0005980676
実施例8:最終キブルの押出し前のキャットフード調製品へのゼオライトの含有。家禽類脂肪、液体および乾燥嗜好性向上剤でコーティングしたキブルの例
この実施例は、ドライキャットフード組成物へ添加された場合のゼオライトの効果、そしてこの場合はドライキャットフード組成物の嗜好性を高めないことを実証するものである。各々の比較において、ドライキャットフードの調製品は類似のものとし、唯一の相違点として、試験組成物には、押出し前のドウに組み込むことでゼオライトを含有させた。嗜好性試験において、試験組成物をコントロール組成物と比較した。キブルはすべて、6%の家禽類脂肪で、次に3%のスーパープレミアム液体嗜好性向上剤で、続いて1%のスーパープレミアム乾燥嗜好性向上剤でコーティングした。各キャットフード組成物について剛性の測定を行った。実験は同一のキブル組成物に対して行った。以下の表8に示すように、ゼオライトを含有する実験用試験組成物は、コントロール組成物と比べて高い摂食選択性を示すことはなく、一方、これらの試験組成物の剛性値は、コントロール組成物と比べて高くない。
Figure 0005980676
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Claims (5)

  1. 嗜好性ドライキャットフードの製造方法であって、
    a)
    − フィロシリケート、
    − グルコマンナンおよびガラクトマンナン、
    − 少なくとも65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
    − これらの組み合わせ、
    から選択される、ドライキャットフード調製品中に含有させた少なくとも1つの成分を含むドライキャットフード調製品を作製する工程と、
    b)前記ドライキャットフード調製品に、少なくとも1つの嗜好性向上剤を添加する工程と、
    c)3%〜10%の最終水分を有する嗜好性ドライキャットフードを得る工程と、
    を少なくとも含んでなり、
    工程a)において、前記ドライキャットフード調製品が、乾燥前に押出し加工され、
    工程a)において、前記ドライキャットフード調製品および/またはそのいずれの成分も、アルファ‐アミラーゼと接触せず
    前記嗜好性ドライキャットフードが、100N/mm以下の剛性を有する、方法。
  2. 前記ドライキャットフード調製品が、少なくとも1つの嗜好性向上剤と組み合わせて前記少なくとも1つの成分を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記押出されたキャットフードが、300g/L〜450g/Lの密度を有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程b)において、前記添加された嗜好性向上剤が、液体および/または乾燥嗜好性向上剤、ならびにこれらの組み合わせから選択される、請求項に記載の方法。
  5. ドライキャットフードへ添加される液体嗜好性向上剤の嗜好性効果を高めるための方法であって、
    a)ドライキャットフードまたはドライキャットフード調製品を提供する工程であって、前記ドライキャットフードまたは前記ドライキャットフード調製品が、
    − フィロシリケート、
    − グルコマンナンおよびガラクトマンナン、
    − 少なくとも65%のタンパク質を含有する水結合性タンパク様物質、ならびに、
    − これらの組み合わせ、
    から選択される、ドライキャットフード調製品中に含有させた少なくとも1つの成分を含む、工程と、
    b)前記ドライキャットフードまたは前記ドライキャットフード調製品に、前記液体嗜好性向上剤を添加する工程と、
    c)3%〜10%の最終水分を有する嗜好性ドライキャットフードを得る工程であって、前記液体嗜好性向上剤の嗜好性効果が高められる、工程と、
    を少なくとも含んでなり、
    工程a)において、前記ドライキャットフード、ドライキャットフード調製品、および/またはそのいずれの成分も、アルファ‐アミラーゼと接触せず、
    前記嗜好性ドライキャットフードが、100N/mm以下の剛性を有し、
    工程a)において、前記ドライキャットフード調製品が、乾燥前に押出し加工される、方法。
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