JP2017515465A - 嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果を有するペットフードの選択方法 - Google Patents

嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果を有するペットフードの選択方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法であって、該方法が、ペット給餌試行で集積されたデータの特異的な分析に基づいた方法を提供する。本発明は、該方法によるペット給餌試行において使用する自動化されたペット給餌システムをさらに提供し、同様に嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードでペットを給餌する方法も提供する。

Description

発明の背景
本発明は、ペットフードに対するペットの行動反応を分析する方法の一般的技術分野に関する。
より具体的には、本発明は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法であって、前記方法が、ペット給餌試行で集積されたデータの特異的な分析に基づいた方法を提供する。
本発明は、前記方法によるペット給餌試行において使用のための自動化されたペット給餌システムをさらに提供し、同様に嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを調製する方法を提供する。
背景技術
自動化ペット管理用の多様な方法および装置が知られている。そのような方法および装置は、一般的に、分野(例えば、家畜産業またはペットフード産業)および達成する目的(例えば、健康および栄養の観点での群れの管理、または各々の、成功するペットフードの商業的範囲の供給)によって異なっている。
ペットフード産業という特定の分野では、ペットフードについてその市場に参入する前に、ペットの受入れおよび反応を試験することは一般的である。従って、動物は、1種以上のペットフードに接することを要求される、ペットフード試験方法を通常受けさせられる。このような方法は、ペットフード消費量の定量的測定、同様にペットフードに対するペットの行動反応の視覚的イメージを伝統的に含み、従ってペットフードの特性および/またはペット行動に関する情報につながる。
従って、正確かつ有効なペットフード試験方法を提供するための手段が要求されている。これらの方法が、安全かつ信頼性のある様式で動物への食物の接近を管理することが可能なだけでなく、被験ペットフードにおける1つ以上の目的の特異的機能特性を(定性的に、および/または定量的に)決定するために、要求されているデータを集積し、かつこれらのデータを管理できるように適切に設計されていることが重要である。
この点において、試験されるペットフードのそのような目的の特異的機能特性の1つは、嗜好性である。嗜好性は、受入れを示す食物の摂取の尺度または1つの食物を他の食物より選好することの尺度である。ペットフード嗜好性は、一般的に1ボウル(single-bowl)または2ボウル(two-bowl)アッセイを用いて測定する。1ボウル試験または単項(monadic)試験を用いて、「動物は、食物を受入れるか/拒絶するか?」という問いに対して回答することで受入れを測定することができる。2ボウル(two-bowl)試験または対比(versus)試験を用いて、「動物は、どの食物を好んでいるか?」という問いに対して回答することで選好を測定することができる。この後者の試験は、既存の製品と比較して市場的に改善された新製品を開発することを目的としているペットフード産業において論理にかなった最大の関心事である。全てのこれら試験は、実験施設内または研究施設内等の管理された環境下の訓練された動物パネルで、またはペットフードが消費される実際の環境である家庭内のいずれかで実行できる。
例えば、国際特許出願第WO2009/056260号では、少なくとも2つの測定装置の規模で提供された、少なくとも2種の異なるペットフードの摂取日を決定することによる、ペットフードの嗜好性を試験するための遠隔データ集積システムが開示されている。
しかし、嗜好性は、必須ではあるが、ペットフードにおける唯一の目的の機能特性ではない。
具体的には、ペットの体重管理は、非常に高まりつつある懸念であるため、ペットフード産業は、満腹性(satiating)のおよび/または低カロリーのペットフードを開発することに関心がある。当然、このようなペットフードは、嗜好性もなければ商業的関心はなく、さもなければ動物が食べることもないであろう。
対比試験等の標準的嗜好性試験を用いて、食物摂取が高ければ高いほど、食物嗜好性が高いと典型的には結論づけられる。これは、以下の理論的例により例証される:
ペットフードAは、嗜好性である。
ペットフードBは、ペットフードAと同等に嗜好性であり、かつ満腹性である。
ペットフードCは、ペットフードAと同等に嗜好性であり、かつ低カロリーである。
ペットフードA、BおよびCを対比で試験すると、消費された食物量の比較に基づいた、下記表1に記載された結果をもたらす(グラム(g)でまたは消費率で表される):
表1で示されるように、消費率を決定することは、ペットフードAのほうがペットフードBより嗜好性であるという結論へつながり、これは正しくない。
表2で示されるように、消費率を決定することは、ペットフードAおよびCは類似の嗜好性レベルを有するという唯一の結論へつながる。実際、ペットフードCの低カロリー特性を検出することは不可能となる。
実際、満腹性ペットフードを例とすると、主な困難性は、食物の消費量の欠如または低減が嗜好性の欠如によるものではなく、実際の満腹性効果によるものであることを確実に可能とすることである。また、もしペットフードが嗜好性かつ満腹性の両方であるならば、これは明らかに、対比試験を用いて入手可能となった消費量データに対する誤った解釈へとつながる。
これは、満腹性ペットフードを対比において試験することは、食物の満腹性効果による世界的に観察された低減された消費量が、嗜好性食物が増加した消費量へつながる嗜好性アセスメントにより隠されているため、ほとんどの場合偏った結論へ導かれるであろうことを示す。
実質的には、満腹性食物は、時間とともに消費量の低下と関連している。そして、一貫した消費量の低下以上に、満腹性食物の消費量を測定することによって消費量の落ち込み(規則的な低下かまたは急な低下のいずれか)を観察することができる。
加えて、表2で示されているように、対比において2つのペットフードを試験することは、たとえ1つが低カロリーであって、他方がそうでなくても、2つの食物が類似の嗜好性レベルを有するや否や、両方とも類似の量(グラムでまたは消費率として表される)で消費されるため、2つの食物のうちの1つの低カロリー効果を決定することを可能としない。
従って、本技術分野において、嗜好性ペットフードの満腹性および/または低カロリー効果を正確に測定することを可能にする関連の方法に対して明白な必要性がある。
満腹性および/または低カロリーペットフードでペットを給餌することが、総カロリー摂取の低減をもたらすことの有利性を考慮すると、本発明では、関連のデータ集積および集中的ペット行動分析を可能にするペット給餌試験を介した、対象ペットフードの機能特性を評価するための、高いレベルの有意性および正確性を有する結果を得るための方法であって、機能特性が嗜好性およびカロリー供給の低減を組み合わさったペットフードを選択することを初めて可能とする方法を提供することにより、前述の本技術分野における必要性に対処する。
本文脈において、単項給餌試行(monadic feeding trial)のみが関連である。また、本明細書において示されるように、1体のペットで、嗜好性およびカロリー摂取低減性の両方であるペットフードと嗜好性でないが潜在的にカロリー摂取低減性のペットフードとを適切に区別するために、決定される必須の基準は、
−給餌試行の間中のペットによる総消費カロリー(tC)、および
−少なくとも次の1種からである:
・潜在時間、または初回の給餌イベント前の時間(DFE1)(給餌試行の開始とペットの初回給餌イベントの間の時間である)、:ペットは、ペットの買主が食物を嗜好性でないと見抜いてしまうのであまり長い時間をかけて食物を味わうべきではなく、および
・給餌試行中の低い食物摂取または食物摂取のない給餌イベントの回数(NbFElow):これら給餌イベントは、典型的にペットフードの低い嗜好性に強く相互に関連している。
本発明の目的は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法に関する。
本発明のさらなる目的は、前述の方法によるペット給餌試行における使用のための自動化ペット給餌システムに関する。
その上、本発明のさらなる目的は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを調製する方法に関する。
図1は、本発明による、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法の略図である。 図2は、嗜好性であり、かつカロリー摂取低減効果を有するか有しない、4つの製品についての動的消費量の略図である。 図3は、コントロールペットフードAおよび実験ペットフード1の動的消費量についての例示である。 図4は、コントロールペットフードAおよび実験ペットフード2の動的消費量についての例示である。
発明の具体的説明
定義
本開示において、範囲は、範囲内のありとあらゆる値を列挙し記載しなくてよいように、省略して記述される。必要に応じて、範囲内の任意の適当な値を、上位値、下位値、またはその範囲の末端値として選ぶことができる。例えば、0.1〜1.0の範囲は、0.1および1.0の限界値だけでなく、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9の中間値、および0.1〜1.0の範囲内に含まれる総ての中間範囲、例えば、0.2〜0.5、0.2〜0.8、0.7〜1.0なども表す。
全体を通して使用されるように、文脈上明らかに他の意味に解釈すべき場合を除いて、単語の単数形は複数形も含み、逆の場合も同様である。従って、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」という指示は、一般的に、それぞれの用語の複数形を含む。例えば、「1つの方法」または「1つのペットフード」への言及は、複数のそのような「方法」または「ペットフード」を含む。同様に、「含んでなる(comprise)」、「含んでなる(comprises)」、および「含んでなる(comprising)」という単語は、包括的に解釈されるべきである。同じように、「含む(include)」、「含む(including)」および「または(or)」という用語は、総て包括的であると解釈されるべきである。しかしながら、これら総ての用語は、「からなる(consist of)」などの言葉を使用して表すことができる排他的な実施態様を包含するものとして考えなければならない。
本明細書において例示される方法、組成物および他の実施形態は、本明細書に記載される特定の方法論、プロトコール、および試薬に限定されないが、その理由は、当業者には理解されるように、それらを変更してもよいものであるためである。
特に定義されない限り、本明細書において使用される技術用語および科学用語、本技術分野の用語、ならびに頭字語は総て、本発明の分野または用語が使用されている分野の当業者によって一般的に理解されている意味を有する。本明細書において記載されているものと類似または同等の、任意の製品、方法または他の手段もしくは材料を、本発明の実施において使用することができるが、好ましい製品、方法、または他の手段もしくは材料を本明細書において記載している。
量、継続時間などのような測定可能な値を指す場合に、本明細書において使用される「約」という用語は、指定値から、±15%、より好ましくは、±10%、さらに好ましくは、±5%の変動を、開示された方法および製品を再現するためにそのような変動が適当である限りにおいて、具体的には、実際的な測定変動を理由に、包含することを意味する。
本発明の内容において、差異(「Δ」)は、統計的に有意な場合においてのみ計算され、かつ考慮される。さらに、本明細書において使用されるように、記号「>」および「<」は、それぞれ「有意に大なり」および「有意に小なり」を意味する。本明細書において使用されるように、記号「≧」および「≦」は、それぞれ「有意に大なりまたは有意差がない」および「有意に小なりまたは有意差がない」を意味する。本明細書において使用されるように、記号「=」は、「有意差がない」ことを意味する。全ての場合において、用語「有意に」は、「統計的に有意である」ことを意味する。
本明細書で使用されるように、用語「嗜好性」または「嗜好性効果」とは、ペットによる特定のペットフードを食べようという全体的な意思を指す。ペットが、例えば、2つ以上の食物のうちの1つに対して、選好を示すときはいつでも、好ましい食物がより「口に合う」ものであり、「高い嗜好性」を示している。このような選好は、ペットの感覚のいずれからも生じ得るが、典型的には、とりわけ、味、芳香、香味、テクスチャー、香気および/または口当りに関連している。
嗜好性効果を決定するためには、異なる方法が存在する。このような方法の例として、ペットをペットフードへ同時的に(例えば、サイドバイサイド(side-by-side)の自由選択比較において、例えば、少なくとも2種の異なるペットフードの関連の消費を測定することによる)、または連続的に(例えば、1ボウル試験法を用いて)のいずれかで曝すことが挙げられる。有利には、与えられたペットフードの嗜好性効果に対する、このように得られた結果を統合するために少なくとも2種の異なる方法を使用することができる。
本内容において、ペットフードの嗜好性効果は、有利には、消費されたペットフードの量を考慮して動的手法により決定され、これら量に関係した一時的データと関連して、有利には、消費されている。
用語「カロリー摂取低減効果」または「カロリー摂取低減」は、本明細書においてペットの自身の自由意思によるカロリー摂取の低下を意味し、従って動物の、肥満を予防し、および/または体重増加の抑制し、および/または満腹性を促進し、および/または健康を促進する。
用語「満腹性効果」には、本明細書において空腹感の消滅の意味があり、しばしば「満腹感」と記載される。満腹反応は、食べることが不意にまたは徐々に低下して止む等の、十分な量の食物を消費したことと一貫して観察される行動特性を指す。
本明細書で使用される、「低カロリー(hypocaloric)」ペットフードは、コントロールペットフードと比べて低いカロリー密度を有するペットフードである。それは、例えば脂肪分を減らすことによるか、または消化されやすい炭水化物を消化されにくい炭水化物(食物繊維等)と置き換えることによる等の、異なる様式により得ることができる。好ましくは、「低カロリー」ペットフードのカロリー密度は、コントロールペットフードのカロリー密度より、約3〜35%、好ましくは5〜20%低い。
本発明は、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット、フェレット、ハムスター、ネズミ、スナネズミ、トリ、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ブタ等の、任意の「ペット」および「伴侶動物(companion animals)」に専心するものである。好ましくは、本発明の内容で考慮されるペットは、ネコおよびイヌであり、また好ましくはネコである。所望するならば、本発明は、伴侶動物として考慮され得る異なる分類の動物での使用における好適性を評価するために試験され得る。
本明細書で使用される、用語「ペットフード」または「食物」とは、「栄養的に完全な」、「栄養バランスの取れた」または「完全で栄養バランスの取れたフード」を意味する。
「栄養的に完全な」、「栄養バランスの取れた」または「完全で栄養バランスの取れたフード」とは、前記ペットフードの意図された受容体または消費体に必要な総ての既知栄養素を、例えば、ペット栄養の分野での公認機関または監督当局の推奨に基づいた、適当な量および割合で含有するものである。従って、そのようなペットフードは、補足的な栄養源を添加することなく、生命を維持するための唯一の食餌摂取源としての役割を果たすことが可能である。
本内容において、「対象ペットフード」または「実験用ペットフード」とは、本発明による選択の方法において試験されるペットフードである一方、「コントロールペットフード」は参照のペットフードである。従って、「コントロールペットフード」は、嗜好性効果およびペットによるカロリー摂取の両方の参照レベルを有するペットフードである。「対象ペットフード」の嗜好性効果およびカロリー摂取低減効果を検証するために、給餌試行中、それを「コントロールペットフード」と比較する。
ペットフードには、低、中または高である水分含量に応じて3つの主要なカテゴリーまたは種類がある:
−ドライまたは低水分含量の製品(約14%未満の水分を有する):ペットが噛んだときに、バリバリという音が通常発生する、一般的に、栄養価が高く、安く包装することができ(例えば、袋入または箱入)、保存および利用に非常に便利である、比較的常温保存され、細菌性または真菌性の劣化または混入に耐性である、
−缶詰またはウェットもしくは高水分含量の製品(約50%を超える水分を有する):典型的には、高肉含量の製品、通常、生産および包装にコストがかかる(主に、缶入)、開封すると常温保存できないため、余分な、または未使用のウェットフードは、細菌性または真菌性腐敗から保護するために冷蔵しなければならない、
−セミモイストもしくはセミドライまたはソフトドライもしくはソフトモイストまたは中間もしくは中程度の水分含量の製品(約14〜約50%の水分を有する):通常、適当な袋または箱に包装される、安定剤を含有し、従ってドライ製品と同様に保存することができる。
本明細書において使用される「キブル(kibble)」という用語は、ペレット化または押出処理のいずれかによって形成された粒状のチャンクまたはピースを意味する。典型的には、キブルは、ドライペットフードおよびセミモイストペットフードを得るために生産される。ピースは、方法または装置によって、大きさおよび形状が異なっていてもよい。例えば、キブルは、球形、円筒形、楕円形、または同様の形状を有していてもよい。これらは、最大寸法が、例えば、約2cm未満であってよい。
本明細書において使用される用語「チャンクインゼリー(chunk in jelly)」、「チャンクイングレービー(chunk in gravy)」、「ローフ(loaf)」は、ウェット食用食料品を指す。
ペットフードを試験するための伝統的ペット給餌試行は本技術分野において公知である。そのような試行の例として、「単項試験」および「対比試験」が挙げられる。
「単項試験」または「単項給餌試行」または「1ボウル試験」においては、1つのみの食物がペットに対して一度の所与の時間に与えられ、従ってペットに対してこの特定のペットフードの評価にアクセスできる。単項試験を用いて幾つかのペットフードが連続的に提示された際には、他と比較した1つのペットフードに対する選好は、連続的に集積したデータを比較することにより定めることができる。本発明において、ペットフードの評価は、消費されたペットフードの量およびこれらの量に関連した一時的データに基づいて、幾つかの基準を用いて決定される。
「2ボウル試験」または「2皿試験(two-pan test)」または「対比試験」によって、他のペットフードと同時に比較した1つのペットフードに対するペットの選好を決定することができる。「対比試験」は、消費される食物が多いほど食物がより嗜好性であるという前提条件に基づいている。
本明細書で使用されるように、用語「ペットフードデータ」とは、本発明の内容においてペットフードを適切に特徴付けることができる、ペットフードに関する任意の関連情報を指す。典型的には、用語「ペットフードデータ」とは、ペットフード同定(petfood identification)、その分析的組成物、それに含有されている原料の一覧、同様にペットフードの袋または缶に見られる任意の他の種類の情報等の構造的および/または商業的情報を指す。
用語「ペットフード同定」とは、本明細書において、表示、名称、商標、同業者信用照会先、生産者等のペットフードを完全にかつ明白に同定できる、任意の情報を意味する。
用語「ペットフードカロリー密度」とは、本明細書において使用されるように、ペットフードの所与の量または容積で与えられるカロリーの量を意味する。カロリー(「cal」)またはキロカロリー(「Kcal」)またはジュール(「J」)またはキロジュール(「KJ」)等の異なる単位で表すことができる。一般的には、食物1KgあたりKcalで表される。
本技術分野の通常の技術を有する者によれば、ペットフードカロリー密度が代謝性エネルギー(ME)を含むことは分かる。
用語、ペットフードの「代謝エネルギー(ME)」または「代謝性エネルギー(ME)」には、本明細書において、糞、尿および可燃性ガスで排泄したエネルギーを差し引いた後のペットフードを消費した上でのペットにとって利用可能なエネルギーという意味がある。「代謝エネルギー」値は、Official Publication of The Association of American Feed Control Officials, Inc. or the National Research Council's Nutrient Requirements of Dogs and Cats, The National Academy Press, Washington, D. C, 2006における詳細等の当業者により公知の方法により決定されてもよい。「代謝エネルギー(ME)」は、ペットフード(ドライ物質)1kgあたりkcal MEまたはKJoules(キロジュール) MEとして表すことができる。
本明細書で使用される、用語「給餌イベント」(FE)とは、接近検知器(access detector)により指示された給餌装置でペットが存在している時である。ペットは、給餌イベントにおいて必ずしもペットフードを消費しないことに留意すべきである。ペットは、所与の時間において複数の給餌イベントに携わってもよい。
本明細書において使用される、用語「給餌イベントデータ」は、給餌試行中に発生する総ての給餌イベントから当該給餌イベントを適切に特徴付けることができる、給餌イベントに関する任意の関連情報を指す。典型的には、「給餌イベントデータ」とは、1つ以上の次のデータを含む:給餌イベント通し番号(feeding event serial number)、給餌イベント時間データ、および時間相関ペットフード重量データ。
用語「給餌イベント通し番号」とは、本明細書において、給餌試行中に発生する所与の給餌イベントに対して具体的に割り当てた順位付けした番号を指し、給餌試行中に発生した給餌イベントの総数からこの給餌イベントを正確に同定することができる。
用語「給餌イベント時間データ」とは、本明細書において、所与の給餌イベントに具体的に付された時間データ、例えばこの給餌イベントの開始時間および終了時間を意味する。
用語「時間相関ペットフード重量データ」とは、本明細書において、任意の重量データを具体的な対応する時間データ(すなわち、時間対重量)と関連づけることを可能とするような様式で、時間とともに集積された重量データを指す。
用語「給餌試行時間データ」とは、本明細書において、給餌試行に具体的に付された時間データ、例えばこの給餌イベントの開始時間および終了時間を意味する。
本明細書において使用される、用語「ペット同定データ」とは、給餌試行に関与しているペットを完全にかつ明白に同定することができる任意の情報を意味する。「ペット同定データ」には、ペットの名前、品種、体重、年齢等のデータを含む。
用語「基準」には、本明細書において、ペット給餌試行を介して得た関連情報を指し、ペットによるペットフードの消費の定量的測定に関連している。本発明の文脈において、「基準」(本明細書において「crit」という)は:
−給餌試行中(tC)の総カロリー消費量、即ち、全ての給餌試行中にペットにより消費されたカロリーの総量、
−給餌試行の開始と初回の給餌イベントとの間の持続時間(DFE1)、
−給餌試行中における低カロリーの、またはカロリーのない消費での給餌イベントの総回数(NbFElow)、
−初回の給餌イベントでのカロリー消費量(CFE1)、
−給餌試行の間中における給餌イベント1回あたりのカロリー消費量(CFEx)、および
−給餌試行の間中における規定時間あたりの累積カロリー消費量(CTPy
から選択される。
上記列挙された基準(「crit」)のうち、tC、DFE1、およびNbFEIowが、嗜好性を確保しつつも、低減されたカロリー摂取を評価するための主要基準である。CFE1、CFEx、およびCTPyは、付加的基準であって、CFE1は、満腹性であるが低カロリーではない効果、または低カロリー(および満腹性または満腹性でない)効果を評価するために用いられ、かつCFExおよびCTPyは、カロリー摂取低減効果をさらに特徴付けるために用いてもよい。
本明細書において使用される、「低い消費または消費のない給餌イベント」とは、ペットが、例えばペット栄養の分野での公認機関または監督当局の推奨(例えば、全米研究評議会(National Research council (NRC))の推奨、または米国飼料検査官協会(American Association of Feed Control Officials (AAFCO))の指針)に基づいた、1日の食糧必要量の総量と比べて低いかまたは5%と等しい消費をする給餌イベントを意味する。従って、ペットがネコの場合、「低い消費または消費のない給餌イベント」とは、典型的には、2g以下がネコにより消費された給餌イベントを意味する。有利には、NbFEIowの代わりに、またはNbFEIowに加えて、少なくとも1回の低い消費または消費のない給餌イベントがあるペットの割合を計算することができる。
本明細書において、用語「規定期間」とは、規定時間の合間(interval)または定期的、均一の頻度、または定期的、均一の期間を指す。例えば、「時間の規定期間」は、1日あたり、1時間あたり、1分あたり等である。好ましい時間の規定期間は、1時間あたりである。
本明細書において使用されるように、「等カロリーの」ペットフードとは、大体同じカロリー密度を有するペットフードである。具体的には、カロリー密度は、ペットフードによって±2%、好ましくは±1%変動してもよい。
用語「代謝重量」または「代謝体重」は、本明細書において、多少の体力Wbに引き上げられた体重を意味し、ここでWはキログラムにおける重量に等しく、bは実験データから計算された指数に等しい。この理論的指数は、エネルギーから質量への種内関係を予測するために用いることができる。健康的な成猫および成犬の典型的な指数は、0.75である。
「エネルギー必要量」とは、長時間の間エネルギー均衡を支持するために必要とされるエネルギーである。体温調節、自発的行動および適度な運動を支持する。
「コーティング」とは、本明細書において使用されるように、例えば、噴霧、振りかけ等による、ペットフード組成物の表面へのペットフード原料またはペットフード原料混合物の局所堆積を指す。
「含めること」とは、本明細書において使用されるように、ペットフード調製物内部へペットフード原料またはペットフード原料混合物を加えることを指し、最終ペットフード製品を得るためのさらなる加工工程(熱処理および/または押出および/またはレトルト処理等を含む)の前に、それを他のペットフード原料と混合することによる。
本明細書において使用される「自動化ペット給餌システム」、「給餌システム」、「自動化給餌装置」、および「給餌装置」とは、給餌試行中のペットフードに対するペットの行動反応を評価することに使用するデータを集積するために用いられるシステムまたは装置を指定する等しい用語である。
「給餌エリア(feeding area)」とは、ペットフードがペットフード容器に設置された給餌装置の指定された領域である。
「ペットフード容器」とは、ボウル、皿、コップ等のペットフードを保持するための任意の適切な容器を指す。
「接近検出器」とは、給餌装置でのペットの存在を指示する装置を指す。「接近検出器」は、ペットの給餌エリアへの進入およびペットの給餌エリアからの退出を検出することができる。有利には、「接近検出器」は、ペットの給餌エリアへの進入およびペットの給餌エリアからの退出を検出するだけでなく、ペットの同定もすることができる。接近検出器の非制限的な例として、RFID受信器(RFID receiver)、重量センサー、熱センサー等が挙げられる。
「計量手段」とは、給餌装置の、給餌エリアにおけるペットフード容器中に設置されたペットフードの重量を連続的に計測する装置を指す。計量手段の非制限的な例として、天秤、精密天秤等が挙げられる。
「時間集積器(time collector)」とは、時間情報を提供することができる装置である。時間集積器の例として、タイマー、腕時計等が挙げられる。
「画像集積器」とは、画像データを集積する装置であり、給餌エリアにおけるペットフード容器中に配置されたペットフードへ曝された上でのペットの行動反応を反映する。画像データの例として、映画、動画、写真、画像等が挙げられる。
「データ集積器」とは、集積する、録画する、かつ接近検出器、計量手段、時間集積器あるいは画像集積器のいずれかにより提供されたデータを保存するために用いられる装置である。データ集積器の非制限的な例として、コンピュータソフト、紙等が挙げられる。
「データ処理装置(data processor)」とは、1つ以上の本明細書において記載された基準の計算のための装置である。データ処理装置の例として、コンピュータ等が挙げられる。
本明細書において使用されるように「ペットの行動反応」とは、ペットによるペットフードへ曝されたことに対する反応に関与した外見上感知可能な行動を指す。ペットは、消費することなくペットフードに対して行動的に反応し得るため、ペットフードの消費の発生が必要ではないことを留意すべきである。行動反応の非制限的な例として、ペットが、唇を舐める、見上げる、首を振る、座る、ペットがペットフード容器からペットフードを外へ動かす、ペットがペットフードを床へ垂らす、ペットがペットフードを消費する、ペットが、給餌装置が位置する環境内を散策する、およびこれらの組合せが挙げられる。
発明の説明
本発明の第一の側面は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法であって、以下を含んでなり(図1参照):
a)少なくとも1つの対象ペットフードを提供すること、
b)嗜好性効果およびカロリー摂取の両方の参照レベルを有する少なくとも1つのコントロールペットフードを提供すること、
c)工程a)およびb)の各ペットフードを、単項給餌試行で別々に試験し、これにより、少なくとも以下をペット1体あたりで集積すること:
−好ましくはペットフード同定およびペットフードカロリー密度を含む、ペットフードデータ、
−好ましくは給餌イベント通し番号、給餌イベント時間データ、および時間相関ペットフード重量データを含む、給餌イベントデータ、
−給餌試行時間データ、および
−ペット同定データ、
前記方法が、さらに以下を含んでなることを特徴とする:
d)ペット1体あたりおよび各ペットフードについて基準(crit)を計算すること、ここで前記基準が、以下を含んでなる:
−給餌試行の間中の総カロリー消費量(tC)、
−給餌試行の開始と初回の給餌イベントとの間の持続時間(DFE1)、および
−給餌試行中における低い消費量の、または消費量のない給餌イベントの総回数(NbFElow)、
−および任意的に以下から選択される1つ以上の追加的基準:
・初回の給餌イベントでのカロリー消費量(CFE1)、
・給餌試行の間中における給餌イベント1回あたりのカロリー消費量(CFEx)、および
・給餌試行の間中における規則的期間あたりの累積カロリー消費量(CTPy
e)工程d)で計算された基準について、ペット1体あたりの、Δcrit=crit(対象ペットフード)−crit(コントロールペットフード)を計算すること、
f)工程e)で、ペット1体あたりで計算された全てのΔcritの平均としてΔcritmeanを計算すること、
g)もしΔtCmean≧0、およびΔDFE1mean >0またはΔNbFELowmean >0のいずれかならば、前記対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果がないため(ΔtCmean ≧0)、そしてコントロールペットフードほど嗜好性がない (ΔDFE1mean >0およびΔNbFELowmean >0)ため、対象ペットフードを選択しないこと、
h)もしΔtCmean≧0、ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0ならば、前記対象ペットフードは、少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性があるが、(ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0)、ペットへのカロリー摂取低減効果がないため(ΔtCmean ≧0)、対象ペットフードを選択しないこと、または
i)もしΔtCmean <0、およびΔDFE1mean >0 またはΔNbFELowmean >0のいずれかならば、前記対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果があるが (ΔtCmean<0)、コントロールペットフードほど嗜好性がないため(ΔDFE1mean >0 およびΔNbFELowmean >0)、対象ペットフードを選択しないこと、または
j)もしΔtCmean <0、ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0ならば、前記対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果があり(ΔtCmean<0)、かつ少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性があるため (ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0)、対象ペットフードを選択すること。
一つの態様において、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法は、以下を含んでなる:
a)少なくとも1つの対象ペットフードを提供すること、
b)少なくとも1つの嗜好性効果およびカロリー摂取の両方の参照レベルを有するコントロールペットフードを提供すること、
c)工程a)およびb)の各ペットフードを、単項給餌試行で別々に試験し、これにより、少なくとも以下をペット1体あたりで集積すること:
−好ましくはペットフード同定およびペットフードカロリー密度を含む、ペットフードデータ、
−好ましくは給餌イベント通し番号、給餌イベント時間データ、および時間相関ペットフード重量データを含む給餌イベントデータ、
−給餌試行時間データ、および
−ペット同定データ、
前記方法が、さらに以下を含んでなることを特徴とする:
d)ペット1体あたりおよび各ペットフードについて基準(crit)を計算すること、ここで前記基準が、tC、DFE1、ならびにNbFElow、ならびに任意的にCFE1、CFEx、およびCTPyから選択される1以上の追加的基準を含んでなり、
e)ペット1体あたりの、ΔtC=tC(対象ペットフード)−tC(コントロールペットフード)を計算すること、
f)工程e)でペット1体あたりに計算された、全てのΔtCの平均としてΔtCmeanを計算すること、
g)またはh)図1において例証されるように、ΔtCmean ≧0の場合、対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果を有しないと結論づけ、従って対象ペットフードを選択しないこと、または
i)またはj)図1において例証されるように、ΔtCmean <0の場合、対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果を有すると結論づけ、従って、Δcritmeanを総てのΔcritの平均として計算し、ここで、工程d)で計算された基準について、ペット1体あたりの、Δcrit=crit(対象ペットフード)−crit(コントロールペットフード)が、
−図1において、もしΔDFE1mean>0またはΔNbFELowmean>0(工程i)ならば、対象ペットフードは、コントロールペットフードほど嗜好性でないと結論づけ、従って対象ペットフードを選択しないこと、または
−図1において、もしΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean≦0(工程j)ならば、対象ペットフードは、コントロールペットフードと同等に嗜好性であると結論づけ、従って対象ペットフードを嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するとして選択すること。
別の態様において、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法は、以下を含んでなる:
a)少なくとも1つの対象ペットフードを提供すること、
b)嗜好性効果およびカロリー摂取の両方の参照レベルを有する少なくとも1つのコントロールペットフードを提供すること、
c)工程a)およびb)の各ペットフードを、単項給餌試行で別々に試験し、これにより、少なくとも以下をペット1体あたりで集積すること:
−好ましくはペットフード同定およびペットフードカロリー密度を含む、ペットフードデータ、
−好ましくは給餌イベント通し番号、給餌イベント時間データ、および時間相関ペットフード重量データを含む、給餌イベントデータ、
−給餌試行時間データ、および
−ペット同定データ、
前記方法が、さらに以下を含んでなることを特徴とする:
d)ペット1体あたりおよび各ペットフードについて基準(crit)を計算し、前記基準が、給餌試行中の総カロリー消費(tC)、DFE1、ならびにNbFElow、ならびに任意的にCFE1、CFEx、およびCTPyから選択される1以上の追加的基準を含んでなり、
e)工程d)で計算された基準について、ペット1体あたりの、Δcrit=crit(対象ペットフード)−crit(コントロールペットフード)を計算すること、
f)工程e)でペット1体あたりに計算された全てのΔcritの平均としてΔcritmeanを計算すること、
g)またはi)図1において示されるように、ΔDFE1mean >0またはΔNbFELowmean >0の場合、対象ペットフードは、コントロールペットフードほど嗜好性がないと結論づけ、従って対象ペットフードを選択しないこと、または
h)またはj)図1において示されるように、ΔDFE1mean ≦0、およびΔNbFELowmean ≦0の場合、対象ペットフードは、少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性があると結論づけ、ΔtCmeanを総てのΔtCの平均として計算し、ここでペット1体あたりΔtC=tC(対象ペットフード)−tC(コントロールペットフード)が、
−図1において例証されるように、もしΔtCmean ≧0(工程h)ならば、対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果を有しないと結論づけ、従って対象ペットフードを選択しないこと、または
−図1において例証されるように、もしΔtCmean<0(工程j)の場合、対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果を有すると結論づけ、従って対象ペットフードを嗜好性効果およびカロリー摂取低減効果の両方を有するものとして選択すること。
単項給餌試行を実行するための適切な動的系方法は以下のとおりである。
1つのペットフードを評価するための試験の操作方法:
−食物を秤量し、給餌ボウルに配置した。提供された量が、配給に含まれる量は、ペットに1日に必要なエネルギーを満たし得るものである。
−ボウルを、関連データを集積し、かつ好ましくは記録するための全ての必要な装備を含んでなる給餌システム中でペットに提供した。
−ペットは、試験の継続の間中、配布された食物に対して自由に接近し、かつ飲料水に自由に接近できた。
−1つのペットフードに対して、給餌試行は、プロトコールにより10分〜24時間続けることができ、数日および/または1日あたり数回にかけて繰り返すことができる。
−試験の1日あたり、1つのみのペットフードが、ペットに対して入手可能であった。
−食物は、給餌試行ごとの開始時に新鮮な食物と置き換えられた。
2つ以上のペットフードを評価するための試験の操作方法:
−2つ目のペットフードの評価について、1つのペットフードを評価するための方法が、同一の様式で繰り返される。
−理想的には、一切のペットフードの評価を開始する前に、1つのグループがコントロールペットフードを受け取り、他方のグループが対象ペットフードを受け取るように、ペットを2つのグループに分ける。方法の第二部分において、ペットフードの割り当てを反対にして、その後試験を繰り返す。
研究したパラメータ:消費されたペットフードの量およびこれらの量に関連した一時的データ。
統計的分析
異なるペットフードについて得られた結果を比較するために、統計的分析、好ましくはパラメータ分析、その上好ましくは、もしデータが定量的である場合、混合された効果を有する分散分析およびもしデータが定量的である場合、混合した効果を有する多分岐的ロジスティック回路を実行した。典型的には、コントロールペットフード対1つの対象ペットフードの各基準の差異を研究するために、これらのモデルから、定量的データにはスチューデントT検定(student's T-test)、または定性的データにはカイ2乗検定が行われる。
統計的試験の典型的な有意レベルは、下記のとおり記される:
NS 有意性なし(p>0.05)
* 有意性がある(p<0.05)
** 高い有意性がある(p<0.01)
*** 非常に高い有意性がある(p<0.001)
本発明による選択方法の工程c)において、このように集積されたペットフードデータの中でも、ペットフードカロリー密度が考慮される。ペットフードカロリー密度は、代謝性エネルギー(ME)を含むため、ペットフードカロリー密度の代わりに直接的にMEを考慮することができる。
本発明による選択方法によって、ペットによるペットフードの消費量の定量的測定を介して関連データを提供することが可能となる。消費量データの非制限的な例として、所与の期間において消費されたペットフードの総量、給餌イベントにおいて消費されたペットフードの総量、複数の給餌イベントにおいて消費されたペットフードの平均量、ペットが給餌装置にいる総継続時間、所与の期間における給餌イベントの回数、消費率、所与の期間における初回給餌イベントでの消費率、所与の期間における初回給餌イベントまでの継続時間、所与の期間においてペットが消費装置にいる総継続時間、およびこれらの組合せが挙げられる。重量測定に関係した消費量データは、計量手段の使用を介して集積された。時間測定に関係した消費量データは、時間集積器の使用を介して集積された。典型的には、消費量データは、特に限定されないが、紙、コンピュータソフト、およびメモリ装置等の有形的媒体に印刷してもよい。
Δcritmeanは、本発明による選択方法において、tCおよび2つの他の基準:DFE1およびNbFElowについて計算される。
具体的には、本発明による選択方法において、もし2つの条件ΔDFE1mean >0 およびΔNbFELowmean >0のうち少なくとも1つが満たされれば、対象ペットフードは選択されない。
その上具体的には、本発明による選択方法において、もし2つの条件ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0が満たされ、ただしΔtC<0であれば、対象ペットフードは選択される。
好ましくは、Δcritmeanは、tCおよび3つの他の基準:DFE1およびNbFElowおよび追加の基準CFE1について計算される。
本発明による選択方法の一つの態様において、tCは、以下のとおりペット1体あたりに計算される:
tC = (W0 - Wf) x ME
(式中、
W0:給餌試行の開始時におけるペットフードの重量、
Wf:給餌試行の終了時におけるペットフードの重量、
ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりのKcalで表される)
ならびに、ここでW0およびWfは、行程c)において集計されたデータである)。
本発明による選択方法の一態様において、DFE1は、以下のとおりペット1体あたりに計算される:
DFE1 = Tfe1−T0
(式中、
T0:給餌試行の開始時間、および
Tfe1:初回給餌イベントの開始時間、
ならびに、ここでT0およびTfe1は、行程c)において集計されたデータである)。
一つの態様において、本発明による選択方法は、
工程d)で計測された少なくとも1つの追加的基準について、Δcritmeanを全てのΔcritの平均として計算することであって、ここで、ペット1体あたり、Δcrit=crit(対象ペットフード)−crit(コントロールペットフード)であり、ここで前記少なくとも1つの基準がCFE1、CFExおよびCTPyから選択されて計算されるk)により、
少なくとも工程j)で選択された、前記対象ペットフードのペットへのカロリー摂取低減効果を特徴付ける工程をさらに含んでなる。
好ましくは、Δcritmeanは、CFE1、CFExおよびCTPyから選択される2つの追加的基準について、上記工程k)で計算される。その上好ましくは、Δcritmeanは、CFE1、CFExおよびCTPyの3つの追加的基準について、上記工程k)で計算される。
一態様において、CFE1は、本発明の方法において以下のとおりペット一体あたりで計算される:
CFE1 = (Wfe0 - Wfe1 ) x ME
(式中、
Wfe0 = W0:給餌試行開始時のペットフードの重量、
Wfe1:初回給餌イベント後のペットフードの重量、
およびME:代謝エネルギー(1重量単位あたりKcalで表される)
ならびにここでW0およびWfe1は、工程c)で集積されたデータである)。
従って、工程k)で計算されたCFE1は、初回給餌イベントでのカロリー摂取を特徴づける。CFE1は、低カロリー効果と満腹性効果を区別するための鍵となる基準である。実際、低カロリー性食物の消費量は、早ければ初回給餌イベント内でのカロリー摂取の低下につながる。対照的に、満腹性食物の消費量は、通常カロリー摂取の段階的な低下につながり、満腹性効果は、生物学的メカニズムからもたらされ、FE1の後に現れる。
一態様において、CFExは、本発明の方法において以下のとおりペット一体あたりで計算される:
CFEx = (Wfex-1−Wfex) x ME
(式中、
Wfex:給餌イベントx後のペットフードの重量、
Wfex-1:給餌イベント x-1後のペットフードの重量、
ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりKcalで表される)、
xは給餌イベントを表し、x-1は給餌イベントx直前の給餌イベントを表し、xは1〜Nであり、かつNは給餌試行中の給餌イベントの総数であり、
ならびに、ここでWfex、Wfex-1およびNは工程c)で集積されたデータである)。
従って、工程k)で計算されたΔCFExは、全ての給餌イベントについて給餌イベント1回あたりの消費量の差異を特徴付け、それにより、これら給餌イベントの間中に食べられた量の分布に対する指示を与える。
一態様において、CTPyは、本発明の方法において以下のとおりペット一体あたりで計算される:
CTPy = (W0−Wtpy) x ME
(式中、
W0:給餌試行開始時のペットフードの重量、
Wtpy:期間yの終了時のペットフードの量、
ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりKcalで表される)
yは、期間を表し、yは、1〜Pであり、かつ、Pは、給餌試行の総継続時間を規則的に分割している期間の総数であり(tD)、
ここでtD = Tfin−T0、
T0:給餌試行の開始時間、および
Tfin:給餌試行の終了時間、
ならびに、ここでWtpy、T0、およびTfinは、工程c)で集積されたデータである)。
従って、工程k)で計算されたΔCTPyは、試験の各時点での2つのペットフードの間の累積消費量の差異を特徴付け、それにより、試験開始と両ペットフードの消費量の差異が有意となった時間との間の継続時間の指示を与える。
本発明による選択方法の一態様において、tC、CFE1、CFEX、CTPyのうちのいずれか一つは、カロリーまたはジュールで表される。あるいは、前記対象ペットフードおよび前記コントロールペットフードが等カロリーの際、tC、CFE1、CFEX、CTPyのうちのいずれか一つはグラム、カロリー、およびジュールから選択される任意の単位で表される。
本発明による選択方法の一態様において、tC、CFE1、CFEX、CTPyのうちのいずれか一つは、ペット、体重のkg、および代謝体重のkgから選択される任意の単位について表すことができる。
好ましくは、ペットフードの供給順序を、本発明による選択方法の工程c)の給餌試行中に均衡化する。これは、実行においてそれぞれの可能性のある供給順序を等しく用いるべきであることを意味する。一つの態様において、提示順序を、給餌試行中の各ペットフードについてランダム化する。
一態様において、本発明による選択方法は、当業者に公知である、任意の適切な方法、例えば、1回以上の対比試験、単項試験、家庭内消費者テスト等を介して嗜好性特徴化を実行する工程をさらに含んでなる。
一態様において、本発明による選択方法は、工程a)の前に少なくとも以下の工程をさらに含んでなる:
−工程a)において提供された前記対象ペットフードとして対象ペットフード混合物を剤型化すること、および
−工程b)において提供された前記コントロールペットフードとしてコントロールペットフード混合物を剤型化すること。
従って、このようなペットフード原料混合物の剤型化されたものは、ペットフード調製物、即ち、ペットフードマトリックスまたはペットフード基礎組成物を得るためのペットフードレシピに従った適量の原料の組合せに対応する。ペットフード調製物は、従って最終製品、即ち、レシピに従った適量の全必要原料の完全な組合せであり得る。あるいは、ペットフードレシピは、完全でかつ最終製品となるには1つ以上の原料が不足していることがあるため不完全であってもよい。本開示において、本技術分野において通常の技術を有する者であれば、ペットフード調製物が最終製品である態様とペットフード調製物が不完全である態様とを当然明白にかつ明瞭に区別するだろう。
ペットフードは、タンパク質、食物繊維、炭水化物、および/またはデンプン、脂質を含む、栄養バランスのとれた混合物を表す。このような混合物は、当業者において公知であり、それらの組成物/剤型は、例えば、ペットの特定の区分にとって所望される食物バランス等の多数の要素による。これら基礎的要素に加えて、食物は、ビタミン、ミネラル、および調味料、保存料等の他の添加物を含んでもよい。食物組成物中の各成分に対する特定の好適な量は、組成物を消費するペットの種、組成物中に含まれる具体的成分、ペットの年齢、体重、全体的な健康等の様々な要素による。従って、成分量は、態様によって変動してもよい。ビタミン、ミネラル、脂質、タンパク質、および炭水化物の関連の割合を含む食物バランスは、獣医学分野における公知の食事標準、例えば、全米研究評議会(National Research council (NRC))の推奨、または米国飼料検査官協会(American Association of Feed Control Officials (AAFCO))の指針に従うこと等によって決定される。
植物、動物、またはその両方等の様々な源から得られた、全ての従来のタンパク質源を使用してもよい。動物性タンパク質は、鶏肉食、肉食、および骨食、魚食、カゼイン、卵粉、アルブミン、および例えば新鮮な肉組織または魚組織等の新鮮な動物組織を含む。植物性タンパク質は、グルテン、小麦タンパク質、大豆タンパク質、米タンパク質、トウモロコシタンパク質等を含む。タンパク質の他の種類は、酵母等の微生物タンパク質を含む。
脂肪食および炭水化物食の原料は、動物性脂肪、魚油、植物油、食肉、食肉処理された獣の肉以外の製品(meat by-products)、穀物、他の動物源または植物源、およびそれらの混合物等の様々な源から得られる。穀物は、小麦、トウモロコシ、大麦、米等を含む。食物繊維食原料は、例えば、セルロース、ビートパルプ、落花生殻、および大豆繊維の植物性食物繊維源等の様々な源から得られる。
食物調製物は、当業者に公知の、ビタミン、ミネラル、充填剤、嗜好性増強剤(palatability enhancers)、安定剤、テクスチャー剤、コーティング剤等の追加的成分を含んでもよい。従って、成分量は態様によって変動してもよい。
例えば、ここではペットフード調製物の1つのサンプルが、対象ペットフードを得られるような様式で剤型化された場合、別のサンプルはコントロールペットフードを得るために別の様式で剤型化することができる。一つの例として、もしペットフード調製物の1つのサンプルが対象ペットフードを得るために満腹性阻害剤を用いて、および/または低い脂質レベルで剤型化された場合、別のサンプルは、一切の満腹性阻害剤なく、および/または対象ペットフードと比較して高い脂質レベルでコントロールペットフードを得られるような様式で剤型化することができる。
従って、その上この態様において、本発明による選択方法は、具体的に工程a)の前に少なくとも以下の工程をさらに含んでなる:
−少なくとも2つのペットフード調製物のサンプルを提供すること、
−対象ペットフード成分を前記ペットフード調製物の1つのサンプルに包含させ、それにより工程a)で提供された前記対象ペットフードを得ること、および
−工程b)で提供された前記コントロールペットフードとして前記ペットフード調製物の別のサンプルを使用すること。
別の、または追加的な態様において、本発明による選択方法は、工程a)の前に少なくとも以下の工程をさらに含んでなる:
−少なくとも2つのペットフード調製物のサンプルを提供すること、
−前記ペットフード調製物の1つのサンプルを処理し、それにより工程a)で提供された前記対象ペットフードを得ること、および
−前記ペットフード調製物の別のサンプルを別に処理し、それにより工程b)で提供された前記コントロールペットフードを得ること。
ペットフード調製物のサンプルは、本技術分野における通常の知識に従った多様な様式で処理することができる。
ドライペットフードは、異なる方法により一般に調製される。広く用いられているこれらの方法の1つは、クッカー・エクストルーダー法(cooker-extruder method)である。動物性タンパク質源、植物性タンパク質源、穀物等を含む乾燥した原料は、粉砕され、および一緒に混合される。脂質、油、動物性タンパク質源、水等を含むモイストまたは液体原料は、次いでドライ混合物に添加され、混合される。混合物は、次いでキブルまたは類似のドライピースへと処理される。キブルは、しばしばドライ原料およびウェット原料の混合物が高圧および高温で機械的加工を受け、小さな開口またはダイに強制的に通され、回転刃によりキブルへと切断される、押出工程を用いて形成される。このダイは、押出された製品を特定の形状へ成形する。ウエットキブルは、次いで熱風乾燥機で乾燥される。一般的に、製品は、水分含有量が14%未満、および典型的には水分含有量が約5〜10%になるまで乾燥される。乾燥した粒子またはピースは、次いでコンベイヤーによりコーティングシステムへと移送され、脂質および/または液体の嗜好性増強剤で噴霧される。粒子は、1種以上の嗜好性増強剤、粉末等を含んでもよい、局所的コーティングでコーティングされてもよい。
粉砕ローフ製品等のウェットペットフードは、例えば、水、肉、穀物、ビタミン、ミネラル、嗜好性増強剤等の多様な成分を混合することによって一般的に調製される。固形物は、予め一緒に粉砕されている。得られた混合物は処理され、缶またはアルミ製トレイに充填され、製品を調理および滅菌する時点および温度で密閉され、かつレトルト化される。「ローフ」最終製品は、一般的に約65%〜約85%の水分含有量を有する。
チャンクス(chunks)インゼリーまたはチャンクスイングレービー等のウェットペットフードは、一般的に例えば水、肉、穀物、ビタミン、ミネラル、嗜好性増強剤等の多様な成分を混合することによって調製される。固形物は、予め一緒に粉砕される。得られた混合物は、調理および切り刻むことによって処理される。別々に、ゼリーまたはグレービーは、例えば、水、着色料、嗜好性増強剤、テクスチャー材等の多様な成分を混合することにより調製する。次いで、ピースおよびゼリーまたはグレービーは、処理され、かつレシピによって異なる割合で缶またはパウチまたはアルミ製トレイに充填される。缶またはパウチは、製品を調理および滅菌する時点および温度で密閉され、レトルト化される。最終製品「チャンクスインゼリー」または「チャンクスイングレービー」は、一般的に約65%〜約85%の水分含有量を有する。
従って、この態様において、ペットフード調製物の1つのサンプルが対象ペットフードを得るために1つの様式で処理された際には、別のサンプルはコントロールペットフードを得るために別の様式で処理される(「異なって処理される」)。例えば、もしペットフード調製物の1つのサンプルが、所与のバルク密度のコントロールペットフードを得られるような様式で押出された場合、別のサンプルは、コントロールペットフードより低いバルク密度の対象ペットフードを得られるような様式で押出される。
本発明の別の側面は、嗜好性効果およびペットに対する低カロリー効果の両方を有するペットフードを選択する方法に関し、少なくとも:
−CFE1、ΔCFE1およびΔCFE1meanの計算を含む、前記に記載された選択方法を実行すること、ならびに
−もしΔtCmean <0およびΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean≦0およびΔCFE1mean <0ならば、ペットに対する低カロリー効果を有する対象ペットフードとして、かつ少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性であるとして、対象ペットフードを選択すること
を含んでなる。
本明細書で選択される対象ペットフードは、その満腹性特性が何であっても、ペットに対する低カロリー効果を有する。
これは、このように選択された対象ペットフードは、低カロリーおよび満腹性であるか、または低カロリーおよび満腹性でない、のいずれかであり得る。
その上本発明の別の側面は、嗜好性効果およびペットに対する低カロリーではないが満腹性効果の両方を有するペットフードを選択する方法に向けられ:
−CFE1、ΔCFE1およびΔCFE1meanの計算を含む、前記に記載された選択方法を実行すること、および
−もしΔtCmean <0 およびΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0およびΔCFE1mean ≧0ならば、対象ペットフードが、満腹性効果を有するがペットに対する低カロリー効果がないとして、かつ少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性があるとして、対象ペットフードを選択すること
を少なくとも含んでなる。
本発明の別の側面は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードの製造方法に関する。
一つの態様において、本発明による製造方法は少なくとも:
−前記に記載された選択方法を実行すること、それにより嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果(具体的には、低カロリー効果または満腹性であるが低カロリーでない効果)の両方を有する対象ペットフード原料混合物を選択すること、および
−前記従って選択された対象ペットフード原料混合物をペットフード調製物中に包含させ、それにより嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有する前記ペットフードを得ること
を含んでなる。
好ましくは、前記対象ペットフード原料混合物は、前記ペットフード調製物中へ含めることにより包含させる。あるいは、前記対象ペットフード原料混合物は、前記ペットフード調製物をコーティングすることにより包含させる。
別の一つの態様において、本発明による製造方法は、少なくとも:
−前記に記載された選択方法を実行し、それにより嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果(具体的には、低カロリー効果または満腹性であるが低カロリーでない効果)の両方を有する対象ペットフード原料を選択すること、および
−前記のこのように選択された対象ペットフード原料をペットフード調製物中に包含させ、それにより嗜好性効果およびペットに対する低カロリー効果の両方を有する前記ペットフードを得ること、
を含んでなる。
好ましくは、前記対象ペットフード原料は、前記ペットフード調製物中へ含めることにより包含させる。あるいは、前記対象ペットフード原料は、前記ペットフードをコーティングすることにより包含させる。
その上本発明の別の側面は、嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードでペットを給餌する方法に関し、前記方法が少なくとも:
−前記に記載された選択方法を実行し、それにより嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果(具体的には、低カロリー効果または満腹性であるが低カロリーでない効果)の両方を有する対象ペットフードを選択すること、および
−前記ペットフードでペットを給餌すること
を含んでなる。
本発明のさらなる態様は、前記で記載された選択方法で定義されたペット給餌試行において使用する自動化ペット給餌システムに関し、
−ペットフード容器を含んでなる給餌エリア、
−給餌エリアを使用しているペットを検出および同定するための接近検出器、
−給餌エリア内でペットにより消費されたペットフードの量を計量するための計量手段、
−時間集積器、
−接近検出器、計量手段および時間集積器のいずれかにより提供されたデータを集積し、かつ記録するためのデータ集積器、および
−前記に記載された、少なくともtCおよびcritを計算するためのデータ処理装置
を含んでなる。
一つの態様において、給餌装置は、給餌試行データの保存についてハードウェアおよびソフトウェアに関連している。関連は、ネットワーク接続またはワイヤレス接続を介してもよい。
実行において、ペットフードは、給餌エリア内でペットフード容器に設置され、ペットフードエリアに進入したペットによるペットフードの消費を許容する。
本発明の全ての側面および態様において、ペットフード(対象(複数可)およびコントロール(複数可))は、ドライおよびウェット、そして好ましくはドライである。
その上本発明の全ての側面および態様において、ペットは、ネコおよびイヌから選択され、そして好ましくはネコである。
本発明は、以下の実施例を参照することによりさらに記載され、例証の目的で提示されるだけであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。
理論的な例
図2は、嗜好性およびカロリー摂取低減効果に基づく、4つの異なるペットフードについての消費量の理論的動態を図式的に例証している。「非満腹性/非低カロリー/嗜好性」食物は、コントロール食であり、その消費量は給餌試行の間中、線状である。
「非満腹性/低カロリー/嗜好性」食物も線状の曲線であるが、カロリー摂取はコントロールと比較して低減されていて、これは早ければ初回の給餌イベント内で低減されている。
「満腹性/非低カロリー/嗜好性」食物は、コントロールと比較してカロリー摂取の低下を提示し、計測可能な期間の経過後に現れる。
「満腹性/低カロリー/嗜好性」食物は、低カロリー効果による、給餌試行開始後に非常に早いカロリー摂取の低下を示し、この低下は満腹性効果の共存により、時間と共により顕著となる。
例1
ネコの消費に好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物組成物(以下「コントロールペットフードA」という)を調製した。その代謝性エネルギー値は、3563Kcal/kgであった。コントロールペットフードAは、嗜好性ペットフードとして知られていた。
ネコの消費に好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物、実験ペットフード1を調製した。その剤型は、満腹性剤を添加した点でコントロールペットフードAの剤型と異なっている。実験ペットフード1の代謝性エネルギー値は、3367Kcal/kgであった。
ネコの消費に好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物組成物、実験ペットフード2を調製した。その剤型は、別の満腹性剤を添加した点でコントロールペットフードAおよび実験ペットフード1の剤型と異なっている。実験ペットフード2の代謝性エネルギー値は、1kgあたり3314Kcalであった。
全ての3つのペットフードを2%の同一のドライ嗜好性増強剤でコーティングした。
ランダム化した単項様式で、3つの異なるペットフードで給餌試行を実行した。各ペットフードを1ボウルで、均一化された供給順序で提供し、20時間72匹のネコのパネルで試験した。本発明に記載されたとおりデータを集積した。試験は11時に開始した。
下記の表3および4に示されるとおり、ネコ1匹あたりの個別カロリー消費の総量から全てのペットの平均として計算された、総カロリー消費量tCsは、コントロールペットフードAと実験ペットフード2の間で有意差があったが、コントロールペットフードAと実験ペットフード1との間では有意差がなかった。これにより、実験ペットフード2がコントロールペットフードAと比較してカロリー摂取低減効果があることが示され、実験ペットフード1の場合はそうではなかった。
実験ペットフード1および2がコントロールペットフードAと同等に嗜好性であることを確立するために、異なる基準:DFE1 およびNbFEIowを測定した。表3および4の結果において、コントロールペットフードAと実験ペットフード1との間またはコントロールAと実験ペットフード2との間のいずれにおいても統計的有意差は観察されなかったことが示されている。これにより、実験ペットフード1および実験ペットフード2がコントロールペットフードAと同等に嗜好性であることが実証された。
この試行において、実験ペットフード2のみがコントロールペットフードAと類似の嗜好性レベルおよびコントロールペットフードAと比較してカロリー摂取低減効果を有するという両方の条件を満たすため、実験ペットフード2のみを選択することができる。
追加的データ:CFE1、CFExおよびCTPyを分析した。下記の表5および6において示されるように、CFE1は、実験ペットフード2とコントロールペットフードAとの間で有意差はなく、実験ペットフード2のカロリー摂取低減効果が満腹性効果によってであり、低カロリー効果でないことを示していた。CFExの研究は、この満腹性効果についてより多くの情報を与える。実際、CFE3は、実験ペットフード2とコントロールペットフードAとの間で有意差がないため、この給餌イベントでは、実験ペットフード2のカロリー摂取は、コントロールペットフードAのカロリー摂取と比べて低かった。これによって、実験ペットフード2のカロリー摂取低減効果は、3回目の給餌イベントで非常に有意となるため、即効ではないという指示が与えられた。
下記の表7および8において示されるとおり、実験ペットフード2は、試験の開始から6時間後であった、15時〜16時の期間において有意にコントロールペットフードAほど消費されなくなった。この累積カロリー摂取の差異は、試験の残時間において統計的に顕著なままであって、各期間で増加し、非常に顕著な最終的な差異を生じさせた(表7を参照のこと)。このカロリー摂取の動態は、満腹性剤の活性のメカニズムについての情報を与え得る。
例として、図3は、コントロールペットフードAおよび実験ペットフード1(「実ペットフード1」)の動的消費量であり、図4は、コントロールペットフードAおよび実験ペットフード2(「実ペットフード2」)の動的消費量である。
例2
市販されている、ネコの消費に好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物組成物(以下「コントロールペットフードB」という)を購入した。コントロールペットフードBは、成猫のための維持ペットフードとして商業的に提案されていて、嗜好性があると知られている。その代謝性エネルギー値は、3738Kcal/kgであった。
市販されている、ネコの消費に好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物組成物、実験ペットフード3を購入した。この市販のペットフードは、ネコの肥満を低減または制御するために提案されている。その剤型は、コントロールペットフードBの剤型と異なっている。実験ペットフード3の代謝性エネルギーは、3595Kcal/kgであった。
給餌試行をランダム化した単項様式で、2つの異なるペットフードで実行した。各ペットフードを1ボウルで、均一化された供給順序で提供し、20時間37匹のネコのパネルで試験した。データを本発明に記載されたとおり集積した。
下記の表9および10において示されるとおり、ネコ1匹あたりの個別カロリー消費の総量から全てのペットの平均として計算された、総カロリー消費量tCsは、コントロールペットフードBと実験ペットフード3との間で有意差があった。これにより、実験ペットフード3が、コントロールペットフードBと比較してカロリー摂取低減効果を有することが示された。
実験ペットフード3がコントロールペットフードBと同等に嗜好性であることを確立するために、異なる基準:DFE1 およびNbFEIowを測定した。表9および10の結果において、コントロールペットフードBと実験ペットフード3との間でNbFEIowについて統計的に有意差が観察されたことが示されている(しかしDFE1については有意差異がない)。これにより、実験ペットフード3がコントロールペットフードBと比べて嗜好性でないことが実証された。
この試行において、実験ペットフード3は、少なくともコントロールペットフードBと同等に嗜好性であるという1つの条件を満たさなかったため、選択することができなかった。
例3
市販されている、ネコの消費に好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物組成物(以下「コントロールペットフードC」という)を購入した。コントロールペットフードCは、成猫のための維持ペットフードとして商業的に提案されていて、嗜好性があると知られている。その代謝性エネルギー値は、4168Kcal/kgであった。
市販されている、ネコが消費するに好適であり、かつ押出および乾燥処理後に得られた、栄養バランスのとれたドライ食物組成物、実験ペットフード4を購入した。この市販のペットフードは、代謝性エネルギーを低減することによりネコのカロリー摂取を低減するために提案されている。その剤型は、コントロールペットフードCの剤型と異なっている。実験ペットフード4の代謝性エネルギーは、3484Kcal/kgであった (コントロールペットフードCより16%低い)。
給餌試行をランダム化した単項様式で、2つの異なるペットフードで実行した。各ペットフードを1ボウルで、均一化された供給順序で提供し、20時間40匹のネコのパネルで試験した。データを本発明に記載されたとおり集積した。
下記の表11および12において示されるとおり、ネコ1匹あたりの個別カロリー消費の総量から全てのネコの平均として計算された、総カロリー消費量tCsは、コントロールペットフードCと実験ペットフード4との間で有意差があった。これにより、実験ペットフード4が、コントロールペットフードCと比較してカロリー摂取低減効果を有することが示された。
実験ペットフード4がコントロールペットフードCと同等に嗜好性であることを確立するために、異なる基準:DFE1 およびNbFEIowを測定した。表11および12の結果において、コントロールペットフードCと実験ペットフード4との間で統計的有意差が観察されなかったことが示されている。これにより、実験ペットフード4がコントロールペットフードCと比べて嗜好性であることが実証された。
低カロリー効果を、満腹性および/または低カロリー効果と区別するため、追加的データ:CFE1、CFExおよびCTPyを分析した。下記の表13および14で示されるとおり、CFE1は、実験ペットフード4とコントロールペットフードCとの間で有意差があった。これにより、実験ペットフード4のカロリー摂取低減効果が低カロリー効果によってであることが示され、早ければ初回給餌イベント中に現れるカロリー摂取低減効果が示されている。CFExの研究は、追加情報を付与する。CFE2およびCFE3は、実験ペットフード4とコントロールペットフードCとの間で有意差があり、実験ペットフード4の低カロリー性効果が初めの3回の給餌イベントで非常に顕著となることを示していた。この結果によって、真の低カロリーおよび嗜好性食物として分類できる、実験ペットフード4の強い、かつ早いカロリー摂取低減効果を結論づけることが許容される。

Claims (11)

  1. 嗜好性効果およびペットへのカロリー摂取低減効果の両方を有するペットフードを選択する方法であって、以下を含んでなり:
    a)少なくとも1つの対象ペットフードを提供すること、
    b)嗜好性効果およびカロリー摂取の両方の参照レベルを有する少なくとも1つのコントロールペットフードを提供すること、
    c)工程a)およびb)の各ペットフードを、単項給餌試行で別々に試験し、これにより、少なくとも以下をペット1体あたりで集積すること:
    −ペットフードデータ、
    −給餌イベントデータ、
    −給餌試行時間データ、および
    −ペット同定データ、
    さらに以下を含んでなる、方法:
    d)ペット1体あたりおよび各ペットフードについて基準(crit)を計算すること、ここで前記基準が、以下を含んでなる:
    −給餌試行の間中の総カロリー消費量(tC)、
    −給餌試行の開始と初回の給餌イベントとの間の持続時間(DFE1)、および
    −給餌試行中における低い消費量の、または消費量のない給餌イベントの総回数(NbFElow)、
    −および任意的に以下から選択される1つ以上の追加的基準:
    ・初回の給餌イベントでのカロリー消費量(CFE1)、
    ・給餌試行の間中における給餌イベント1回あたりのカロリー消費量(CFEx)、および
    ・給餌試行の間中における規則的期間あたりの累積カロリー消費量(CTPy)、
    e)工程d)で計算された基準について、ペット1体あたりの、Δcrit=crit(対象ペットフード)−crit(コントロールペットフード)を計算すること、
    f)工程e)でペット1体あたりに計算された全てのΔcritの平均としてΔcritmeanを計算すること、
    g)もしΔtCmean ≧0、およびΔDFE1mean >0またはΔNbFELowmean>0のいずれかならば、対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果がないため(ΔtCmean ≧0)、そしてコントロールペットフードほど嗜好性がないため、該対象ペットフードを選択しない、または
    h)もしΔtCmean ≧0、ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0ならば、対象ペットフードは、少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性があるが、ペットへのカロリー摂取低減効果がないため、該対象ペットフードを選択しない、または
    i)もしΔtCmean <0、およびΔDFE1mean >0 またはΔNbFELowmean >0のいずれかならば、対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果があるが、コントロールペットフードほど嗜好性がないため、該対象ペットフードを選択しない、または
    j)もしΔtCmean <0、ΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0ならば、前記対象ペットフードは、ペットへのカロリー摂取低減効果があり、かつ少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性があるため、該対象ペットフードを選択する。
  2. tCが、以下のとおりペット1体あたりで計算される、請求項1に記載の方法:
    tC = (W0−Wf) x ME
    (式中、
    W0:給餌試行の開始時におけるペットフードの重量、
    Wf:給餌試行の終了時におけるペットフードの重量、および
    ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりのKcalで表される)
    ならびに、ここでW0およびWfは、行程c)において集計されたデータである)。
  3. DFE1が、以下のとおりペット1体あたりで計算される、請求項1または2に記載の方法:
    DFE1 = Tfe1 −T0
    (式中、
    T0:給餌試行の開始時間、および
    Tfe1:初回給餌イベントの開始時間、
    ならびに、ここでT0およびTfe1は、行程c)において集計されたデータである)。
  4. 下記により工程j)で選択された、前記対象ペットフードのペットへのカロリー摂取低減効果を特徴付ける工程を少なくともさらに含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
    k)工程d)で計測された少なくとも1つの追加的基準について、Δcritmeanを全てのΔcritの平均として計算することであって、ここで、ペット1体あたり、Δcrit=crit(対象ペットフード)−crit(コントロールペットフード)であり、ここで該少なくとも1つの基準がCFE1、CFExおよびCTPyから選択されて計算される。
  5. CFE1が、以下のとおりペット一体あたりで計算される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法:
    CFE1 = (Wfe0 - Wfe1 ) x ME
    (式中、
    Wfe0 = W0:給餌試行開始時のペットフードの重量、
    Wfe1:初回給餌イベント後のペットフードの重量、および
    ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりKcalで表される)
    ならびに、ここでW0およびWfe1は、工程c)で集積されたデータである)。
  6. CFExが、以下のとおりペット一体あたりで計算される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法:
    CFEx = (Wfex-1−Wfex) x ME
    (式中、
    Wfex:給餌イベントx後のペットフードの重量、
    Wfex-1:給餌イベント x-1後のペットフードの重量、
    ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりKcalで表される)、
    xは、給餌イベントを表し、x-1は、給餌イベントx直前の給餌イベントを表し、xは1〜Nであり、かつNは給餌試行中の給餌イベントの総数であり、
    ならびに、ここでWfex、Wfex-1およびNは工程c)で集積されたデータである)。
  7. CTPyが、以下のとおりペット一体あたりで計算される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法:
    CTPy = (W0−Wtpy) x ME
    (式中、
    W0:給餌試行開始時のペットフードの重量、
    Wtpy:期間yの終了時のペットフードの重量、
    ME:代謝エネルギー(1重量単位あたりKcalで表される)
    yは期間を表し、yは1〜Pであり、かつ、Pは給餌試行の総継続時間を規則的に分割している期間の総数であり(tD)、
    ここでtD = Tfin −T0
    T0:給餌試行の開始時間、および
    Tfin:給餌試行の終了時間、
    ならびに、ここでWtpy、T0、およびTfinは、工程c)で集積されたデータである)。
  8. 嗜好性効果およびペットへの低カロリー効果の両方を有するペットフードを選択する方法であって、
    −請求項5に記載の方法を実行すること、および
    −もしΔtCmean <0およびΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0およびΔCFE1mean <0ならば、ペットに対する低カロリー効果を有する対象ペットフードとして、かつ少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性であるとして、該対象ペットフードを選択すること
    を少なくとも含んでなる方法。
  9. 嗜好性効果およびペットへの満腹性であるが低カロリーではない効果の両方を有するペットフードを選択する方法であって、少なくとも、
    −請求項5に記載の方法を実行すること、および
    −もしΔtCmean <0およびΔDFE1mean ≦0およびΔNbFELowmean ≦0およびΔCFE1mean ≧0ならば、ペットに対する満腹性を有するが低カロリーではない効果を有する対象ペットフードとして、かつ少なくともコントロールペットフードと同等に嗜好性であるとして、該対象ペットフードを選択すること
    を含んでなる方法。
  10. ペットを給餌する方法であって、
    −請求項1〜9に記載の方法を実行し、それにより対象ペットフードを選択すること、および
    −該ペットフードで該ペットを給餌すること
    を少なくとも含んでなる方法。
  11. 以下を含んでなる、請求項1〜9に記載の方法で規定されたペット給餌試行で使用する自動化ペット給餌システム:
    −ペットフード容器を含んでなる給餌エリア、
    −給餌エリアを使用しているペットを検出および同定するための接近検出器、
    −給餌エリア内でペットにより消費されたペットフードの量を計量するための計量手段、
    −時間集積器、
    −接近検出器、計量手段および時間集積器のいずれかにより提供されたデータを集積し、かつ記録するためのデータ集積器、ならびに
    −請求項1〜7のいずれか一項に記載された、critを計算するためのデータ処理装置。
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