以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、遊技盤5等が上部側に、遊技盤5の前側の遊技領域5aに向けて遊技球を発射する発射手段6等が下部側にそれぞれ配置され、また遊技盤5等の前側に対応してガラス扉7が、発射手段6等の前側に対応して前面板8がそれぞれヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉自在に枢支されている。
ガラス扉7にはガラス窓11が設けられており、遊技者は遊技機本体1の前側からこのガラス窓11を介して遊技領域5a内の様子を視認可能となっている。また、ガラス扉7の前面側は、ガラス窓11を除く略全面が合成樹脂製の前面パネル12により覆われている。
前面板8の前側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段6に供給する上皿13が上部側に配置され、またその上皿13の下側には、例えば上皿13が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿14が左端側に、発射手段6を作動させるための発射ハンドル15が右端側に夫々設けられている。上皿13、下皿14等は、合成樹脂製のカバーパネル16によってその略全体が前側から覆われている。このカバーパネル16上には演出用操作ボタン(操作手段)17等が配置され、また発射ハンドル15はカバーパネル16の前側に突設されている。
また、前枠4の前側には、例えば上部側に2個、下部側に1個の計3個のスピーカ18が配置されると共に、前面パネル12及びカバーパネル16の後側に多数のLED(発光手段)19が配置されている。
遊技盤5の前面側には、発射手段6から発射された遊技球を案内するガイドレール21が環状に装着されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域5aに、センターケース22、普通図柄始動手段23、特別図柄始動手段24、大入賞手段25、普通入賞手段26等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース22は、例えば遊技領域5aの略中央に配置されており、液晶表示手段(画像表示手段)27に対応する略矩形状の表示窓28を備え、その表示窓28を取り囲む装飾枠29には、例えば多数のLED(発光手段)30が配置される他、普通図柄表示手段31、特別図柄表示手段32、普通保留個数表示手段33等の各種表示手段、ステージ34、可動演出手段35等が設けられている。液晶表示手段27は、演出図柄表示手段36、特別保留個数表示手段37等を構成している。
ステージ34は、液晶表示手段27の下部前側に左右方向に配置されており、センターケース22の側部、例えば左側に設けられたワープ入口38に流入した遊技球を自由に転動させた後、例えば左右方向中央の中央落下部又はその左右両側の側部落下部から前側に落下させるようになっている。
可動演出手段35は、例えば動物や任意のキャラクター等を象った所定形状に形成され且つ揺動、水平移動等の所定動作が可能な状態に支持された可動体35aと、この可動体35aを駆動するステッピングモータ等の駆動手段35bとを備えている。
普通図柄表示手段31は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)によって構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段23が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段23による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段31の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段23が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値等の普通乱数情報が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段33がその発光個数により普通乱数情報の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段24は、特別図柄表示手段32による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの特別始動口24a,24bと、下特別始動口24bを開閉する開閉手段39とを備え、例えばセンターケース22の下側に配置されている。上特別始動口24aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口24bは、開閉手段39により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に発生する普通利益状態において、開閉手段39が所定時間閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段32は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口24a,24bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口24a,24bへの入賞時に取得された乱数情報に含まれる大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのような特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口24a,24bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等の特別乱数情報が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、例えば特別保留個数表示手段37が液晶表示手段27上に特別乱数情報の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段36は、例えば特別図柄表示手段32による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄(図柄)を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に液晶表示手段27の表示画面27aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口24a,24bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字を含む図柄が用いられ、「6・6・6」、「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄も大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。
また大当たり態様には、偶数図柄等よりなる通常大当たり態様と、奇数図柄等よりなる確変大当たり態様とがあり、例えば大当たり態様の種類が通常大当たり態様であるか確変大当たり態様であるかに応じて、特別利益状態の終了後に発生する特別遊技状態の種類(時短遊技状態/確変遊技状態)が決まるようになっている。なお、演出図柄表示手段36は、特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
特別保留個数表示手段37は、特別保留個数分の保留表示画像Xの表示個数により特別保留個数を表示するもので、表示画面27a上の所定部分、例えば下部側に特別保留個数分の保留表示画像Xを表示するようになっている。
大入賞手段25は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板40を備えた作動式入賞手段で、特別図柄表示手段32の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて発生する特別利益状態中に、開閉板40が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図2は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図2において、41は主制御基板、42は演出制御基板、43は液晶制御基板で、これら各制御基板41〜43は、遊技盤5に装着されたセンターケース22、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。演出制御基板42は主制御基板41の下位に、また液晶制御基板43はその演出制御基板42の下位に夫々接続されており、制御コマンドは上位の基板から下位の基板への一方向通信により送信されるようになっている。なお、図2では演出制御基板42、液晶制御基板43以外のサブ制御基板、例えば払い出し制御基板等については省略している。
主制御基板41は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段51、普通始動口チェック処理手段52、普通乱数記憶手段53、普通図柄処理手段54、普通図柄表示制御手段55、普通利益状態発生手段56、特別乱数作成処理手段61、特別始動口チェック処理手段62、特別乱数記憶手段63、特別図柄処理手段64、特別図柄表示制御手段65、特別利益状態発生手段66、特別遊技状態発生手段67、コマンド送信手段68等を備えている。
普通乱数作成処理手段51は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段52は、普通図柄始動手段23による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段23が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段51で作成された当たり判定乱数値等の普通乱数情報を1個取得し、その普通乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段54は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段54a、普通停止図柄選択手段54b、変動時間選択手段54c等を備えている。当たり判定手段54aは、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段53に記憶されている普通乱数情報の待ち行列からその先頭の当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
普通停止図柄選択手段54bは、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。また、変動時間選択手段54cは普通図柄の変動時間を選択するものである。
普通図柄表示制御手段55は、普通図柄処理手段54による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段31の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段31による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段54cで選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段54bで選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段56は、当たり判定手段54aによる判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、特別図柄始動手段24を構成する下特別始動口24bの開閉手段39を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別乱数作成処理手段61は、大当たり/外れの判定に用いる大当たり判定乱数の他、大当たり判定の場合の停止図柄態様の選択に用いる大当たり図柄乱数、外れ判定の場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段62は、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち特別始動口24a,24bに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段61で作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値、変動パターン乱数値等の特別乱数情報を取得し、その特別乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の特別乱数記憶手段63に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段64は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、大当たり判定手段64a、特別停止図柄選択手段64b、変動パターン選択手段64c等を備えている。大当たり判定手段(抽選手段)64aは、乱数抽選により大当たり/外れ(遊技者に利益を付与するか否か)の判定(抽選)を行うもので、特別図柄表示手段32が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段63に1以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列からその先頭の大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
特別停止図柄選択手段64bは、特別図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するもので、例えば大当たり判定手段64aによる判定結果が大当たりであった場合には、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報に含まれる大当たり図柄乱数値に基づいて例えば複数種類の大当たり態様の何れかを選択し、大当たり判定手段64aによる判定結果が外れであった場合には例えば複数種類の外れ態様の何れかを抽選等により選択するように構成されている。
変動パターン選択手段(演出態様選択手段)64cは、演出図柄の変動パターン(演出態様)を複数の中から選択するもので、例えば所定の変動パターン選択テーブルと、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列における先頭の変動パターン乱数値とに基づいて変動パターンを択一的に選択するようになっている。
演出図柄の変動パターンは、リーチ状態を経て大当たり態様又は外れ態様となるリーチ変動パターンと、リーチ状態を経ることなく外れ態様となる通常変動パターンとの2種類に大別できる。本実施形態では、1又は複数種類の通常変動パターンと、図3に示す5種類のリーチ変動パターンA〜Eとが設けられている。変動後に大当たり態様となる確率、即ち大当たり信頼度(利益が付与される可能性)は、例えば通常変動パターンよりもリーチ変動パターンの方が高く、またリーチ変動パターンの中では図3に示すようにリーチ変動パターンAからEへと徐々に大当たり信頼度が高くなるように設定されている。
特別図柄表示制御手段65は、特別図柄表示手段32の表示制御を行うもので、特別図柄表示手段32が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段63に1以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別図柄表示手段32による特別図柄の変動を開始させ、変動パターン選択手段64cにより選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、特別停止図柄選択手段64bにより選択された停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別利益状態発生手段66は、大入賞手段25が所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるもので、大当たり判定手段64aによる判定結果が大当たり判定となることに基づいて特別図柄表示手段32による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に、特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態における大入賞手段25の開放パターンは、大入賞手段25の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段25を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別遊技状態発生手段67は、特別利益状態終了後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるもので、例えば特別利益状態発生に係る大当たり態様の種類に応じて、例えば通常大当たり態様の場合には時短遊技状態を、確変大当たり態様の場合には確変遊技状態を発生させるように構成されている。なお、大当たり態様の種類は、例えば大当たり判定乱数値と共に特別乱数記憶手段63に記憶された大当たり図柄乱数値に基づいて決定する。
時短遊技状態中は、例えば特別図柄に関して特別図柄表示手段32の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口24bの開閉手段39の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短遊技状態は特別利益状態が終了した時点で開始し、例えば特別図柄が所定回数(例えば50回)変動するか、次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
確変遊技状態中は、例えば時短遊技状態と同様の各切り換えに加えて、大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。なお、確変遊技状態は特別利益状態が終了した時点で開始し、例えば次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
コマンド送信手段68は、所定のコマンドを一方向通信により演出制御基板42等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるもので、例えば演出制御基板42に対しては、特別保留個数の増加時に、増加後の特別保留個数等を指定する保留加算コマンドを送信し、また特別図柄の変動時には、まず変動開始時に、減少後の特別保留個数等を指定する保留減算コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンドを例えばこの順序で送信し、変動終了時に、演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを送信する等、所定のタイミングで各種コマンドを送信するようになっている。
演出制御基板42は、液晶表示手段27、スピーカ18、LED19,30、可動演出手段35等の各種演出手段による演出を制御するもので、コマンド受信手段71、コマンド送信手段72、演出図柄制御手段73、音声制御手段74a、発光制御手段74b、可動体制御手段74c等を備えている。ここで、音声制御手段74a、発光制御手段74b及び可動体制御手段74cは、大当たり判定手段(抽選手段)64aによる判定結果(抽選結果)に関する演出を所定の変動パターン(演出態様)に従って実行させる演出制御手段の一例である。なお、スピーカ18、LED19,30、可動演出手段35の駆動手段35b等についてはこの演出制御基板42によって直接制御されるが、液晶表示手段27については液晶制御基板43を介して間接的に制御される。
コマンド受信手段71は、主制御基板41から送信される制御コマンドを受信してその後の処理のための初期処理を実行するもので、コマンド送信手段72は、所定の制御コマンドを一方向通信により液晶制御基板43等に送信して制御指令を与えるものである。
演出図柄制御手段73は、演出図柄の変動に関する制御を行うもので、例えば主制御基板41から保留減算コマンド及び変動パターンコマンドを受信し且つその後所定時間以内に図柄指定コマンドを受信することに基づいて、それら保留減算コマンド、変動パターンコマンド及び図柄指定コマンドを例えばそのまま液晶制御基板43に送信すると共に例えば予告演出の抽選を行い、その抽選結果に対応する予告演出コマンドを液晶制御基板43に送信し、また演出図柄の変動開始後は、予告演出を含む演出図柄変動に関する実行制御を行い、主制御基板41から変動停止コマンドを受信した場合にはその変動停止コマンドを液晶制御基板43に送信するようになっている。
音声制御手段74aはスピーカ18からの音声出力を制御するもの、発光制御手段74bはLED(発光手段)19,30等の発光を制御するもの、可動体制御手段74cは可動演出手段35の駆動を制御するもので、それら音声制御手段74a、発光制御手段74b、可動体制御手段74cの制御により、例えば演出図柄の変動中には、その変動パターンに従ってスピーカ18から所定の音声を出力させ、LED19,30を発光させ、また可動体35aを所定の動作パターンに従って動作させるようになっている。
液晶制御基板43は、液晶表示手段27の制御を行うもので、コマンド受信手段81、特別保留個数表示制御手段82、停止図柄抽選手段83、画像表示制御手段84等を備えている。ここで、画像表示制御手段84は、演出制御基板42側の音声制御手段74a、発光制御手段74b及び可動体制御手段74cと同様、大当たり判定手段(抽選手段)64aによる判定結果(抽選結果)に関する演出を所定の変動パターン(演出態様)に従って実行させる演出制御手段の一例である。
コマンド受信手段81は、演出制御基板42から送信される制御コマンドを受信してその後の処理のための初期処理を実行するものである。
特別保留個数表示制御手段82は、画像表示制御手段84を介して特別保留個数表示手段37の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段24により新たに遊技球が検出され、主制御基板41から演出制御基板42を経て保留加算コマンドを受信したときに、その保留加算コマンドに基づいて、液晶表示手段27の表示画面27aの所定位置に増加後の特別保留個数分の保留表示画像Xを表示し、例えば主制御基板41から演出制御基板42を経て保留減算コマンドを受信することに基づいて、表示中の保留表示画像Xの数を1個減少させて前側にシフトさせるように構成されている。
停止図柄抽選手段83は、演出図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、例えば主制御基板41から演出制御基板42を経て変動パターンコマンド及び図柄指定コマンドを受信することに基づいて、変動パターンに整合する停止図柄を抽選により選択するようになっている。
画像表示制御手段84は、液晶表示手段27による画像表示を制御するもので、例えば演出制御基板42から変動パターンコマンド、図柄指定コマンド、予告演出コマンド等を受信することに基づいて、その変動パターンコマンドで指定された変動パターンで演出図柄表示手段36による演出図柄の変動を開始させると共に、その図柄変動中には予告演出コマンドで指定された予告演出を出現させ、主制御基板41から演出制御基板42を経て変動停止コマンドを受信したときに、停止図柄抽選手段83により選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させるようになっている。
続いて、リーチ変動パターンに対応する変動パターンコマンドを受信した場合の、画像表示制御手段84による画像表示演出、音声制御手段74aによる音声出力演出、発光制御手段74bによるLED発光演出、可動体制御手段74cによる可動体演出等について説明する。
本実施形態のリーチ変動パターンA〜E(図3参照)は、図4に示すように、その開始から終了までの演出期間が、大当たり判定結果(抽選結果)に対応する報知画像を表示する「結果報知期間」と、その結果報知期間よりも前に設けられ且つ報知画像へと続く動画像よりなる報知前画像を表示する「報知前表示期間」と、報知前表示期間と結果報知期間との間の「タメ期間(待機期間)」とで構成されている。ここで、本実施形態では全ての変動パターンのうちのリーチ変動パターンA〜Eが特定演出態様に相当する。
また、報知前表示期間は、変動開始からリーチ状態成立まで、即ち例えば3つの演出図柄が同時に変動を開始してから左右の図柄が順次同じ図柄で停止するまでの「リーチ前変動期間」と、リーチ状態成立後の「リーチ演出期間」とで構成されており、更にリーチ演出期間における終了前の所定期間は、大当たりに対する遊技者の期待感を大きく盛り上げるための「アオリ期間」となっている。なお、このアオリ期間については、その開始時点が必ずしも明確である必要はない。また、明確なアオリ期間が存在しないリーチ変動パターンがあってもよい。
また、タメ期間(待機期間)は、例えばアオリ期間から結果報知期間への移行時にいわゆる「溜め」をつくるための期間である。アオリ期間に表示される報知前画像と、結果報知期間に表示される報知画像とは、例えば滑らかに繋がる一連の動画像で構成されているが、タメ期間中はこの動画像の変化が一時停止するようになっている。即ち、タメ期間中は、例えば報知前画像をアオリ期間の終了時点の状態で停止させた静止画像よりなる待機画像が表示される。
なお、同種類のリーチ変動パターンでも、大当たり態様になる場合と外れ態様になる場合とで、結果報知期間に表示される報知画像の内容は当然ながら異なるが、報知前表示期間に表示される報知前画像については共通である。
また、リーチ変動パターンA〜Eにおけるアオリ期間、タメ期間、結果報知期間の各長さ(時間)は、例えば図3に示すように設定されている。上述したように、同種類のリーチ変動パターンであっても大当たり態様になる場合と外れ態様になる場合とで報知画像の内容が異なるため、この報知画像を表示する結果報知期間の長さ(時間)については大当たり態様になる場合と外れ態様になる場合とで異なっていてもよい。
本実施形態の場合、図3に示すように、リーチ変動パターンA〜Eの全てにおいてタメ期間の長さが0よりも大となっている。しかも各リーチ変動パターンにおけるタメ期間の長さは、それよりも大当たり信頼度の低いリーチ変動パターンにおけるタメ期間の長さよりも長くなっており、また各リーチ変動パターンにおけるアオリ期間の長さは、それよりも大当たり信頼度の低いリーチ変動パターンにおけるアオリ期間の長さと同じかそれよりも長くなっている。
例えば最も大当たり信頼度の高いリーチ変動パターンE(第2演出態様の一例)のタメ期間の長さは7秒であり、それよりも大当たり信頼度の低い全てのリーチ変動パターンA〜D(第1演出態様の一例)のタメ期間よりも長くなっている。これはリーチ変動パターンB〜Dについても同様である。なお、タメ期間が同じ長さに設定された複数のリーチ変動パターンが存在してもよい。
図5は、各リーチ変動パターンにおいて、リーチ演出期間(アオリ期間)からタメ期間を経て結果報知期間に至る部分における各演出手段による演出(液晶表示手段27への画像表示、スピーカ18による音声出力、LED19,30の発光、可動体35aの動作)の変化の一例を示したものである。
まず、画像表示制御手段84の制御による液晶表示手段27への画像表示について説明する。リーチ演出期間中、液晶表示手段27にはリーチ演出画像(報知前画像)91が表示される。このリーチ演出画像91は、例えば図6(a)に示すように、画面の隅に小さく表示された「7・↓・7」等のリーチ状態を示す演出図柄の画像と、画面略中央に大きく表示されたキャラクタの動画像等により構成されている。
そして、リーチ演出期間終盤のアオリ期間に入ると、液晶表示手段27に表示される報知前画像が、例えばそれまでのリーチ演出画像91からアオリ期間用のアオリ演出画像92に変化する。このアオリ演出画像92は、未だ変動中の中図柄が停止する前の最終段階の演出を行うものであり、例えば図6(b)〜(c)に示すように、大当たり態様を構成することとなる第1停止図柄候補(ここでは「7」)を第1キャラクタが、外れ態様を構成することとなる第2停止図柄候補(ここでは「6」)を第2キャラクタが夫々ハンマーで繰り返し打撃し、どちらが先に停止図柄候補を破壊するかを競う内容となっている。
このアオリ演出画像92は、時間経過と共に徐々に盛り上がるように、例えば各キャラクタによる打撃ピッチが少しずつ速くなると共に各停止図柄候補のダメージが少しずつ進行し、何れかの停止図柄候補が破壊される直前の状態(図6(c))でアオリ期間が終了するように構成されている。
アオリ期間が終了すると、その時点でアオリ演出画像92は停止状態となり(図6(c))、以降のタメ期間中は、図5に示すように液晶表示手段27にその静止画像である待機画像92aが表示された状態が維持される(図6(c)〜)。
そして、タメ期間が終了して結果報知期間に入ると、図5に示すように停止していた液晶表示手段27の画像が再び動き出す(報知画像93)。この報知画像93は、例えば図6(d)〜(e)に示すように、例えば大当たり態様となる場合には第2停止図柄候補である「6」が破壊され、残った第1停止図柄候補である「7」で中図柄が停止する内容となっている。
また、以上のような液晶表示手段27による画像表示と同期して、音声制御手段74aの制御によるスピーカ18からの音声出力、発光制御手段74bの制御によるLED(発光手段)19,30の発光、可動体制御手段74cの制御による可動体35aの動作等が行われる。
スピーカ18からの音声出力は、図5に示すように、アオリ期間中はアオリ演出画像92と同期して例えば徐々にその音量が大きくなり、タメ期間に入るとその音声出力が停止する、即ちタメ期間中は無音状態に維持されるようになっている。タメ期間が終了して結果報知期間に入ると、報知画像93に応じて任意の音量で音声出力を再開させればよい。なお、アオリ期間中はアオリ演出画像92に合わせて例えばハンマーの打撃音を出力するようにしてもよい。この場合、アオリ演出画像92でハンマーの打撃ピッチが速くなるとそれに合わせて打撃音の出力ピッチも徐々に速くなる。このように、アオリ期間中は音量を徐々に上げるだけでなく、或いは音量は略一定として、音声出力のピッチを徐々に上げるようにしてもよい。
また、LED19,30の発光は、図5に示すように、アオリ期間中はアオリ演出画像92におけるハンマーの打撃ピッチ等に合わせて徐々に点滅速度が速くなり(発光態様が順次変化)、タメ期間に入るとその発光が停止する、即ちタメ期間中はLED(特定発光手段)19,30は消灯状態に維持される(発光態様が変化しない)ようになっている。タメ期間が終了して結果報知期間に入ると、報知画像93に応じて任意のパターンでLED19,30の発光を再開させればよい。なお、アオリ期間中は点滅速度を徐々に上げるだけでなく、或いは点滅速度は略一定として、点滅するLEDの範囲を徐々に広げる、或いは移動させるようにしてもよい。
また、可動体35aの動作(例えば揺れ動作)は、図5に示すように、アオリ期間中はアオリ演出画像におけるハンマーの打撃ピッチ等に合わせて徐々にその動作速度が速くなり、タメ期間に入るとその動作が停止する、即ちタメ期間中は可動体35aは停止状態に維持されるようになっている。タメ期間が終了して結果報知期間に入ると、報知画像に応じて任意の速度で可動体35aの動作を再開させればよい。
なお、全てのリーチ変動パターンにおいて音声を出力し、LED19,30を発光させ、可動体35aを動作させる必要はなく、例えば可動体35aについては一部のリーチ変動パターンにおいてのみ動作させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、複数の変動パターン(演出態様)のうちのリーチ変動パターンA〜E(特定演出態様)が、その開始から終了までの演出期間が、大当たり判定結果(抽選結果)に対応する報知画像93を液晶表示手段(画像表示手段)27により表示する結果報知期間と、その結果報知期間よりも前に設けられ且つ報知画像93へと続く動画像よりなるアオリ演出画像(報知前画像)92を液晶表示手段27により表示するアオリ期間(報知前表示期間)と、アオリ期間と結果報知期間との間のタメ期間(待機期間)とを備え、タメ期間中は、アオリ期間中に表示されるアオリ演出画像92の変化が略停止する待機画像92aを液晶表示手段27に表示するようになっているため、大当たり判定結果(利益を付与するか否かの抽選結果)に関する演出で遊技者の期待感をより大きく喚起することが可能である。
また、リーチ変動パターンA〜E(特定演出態様)のうちの例えばリーチ変動パターンA(第1演出態様)が選択された場合よりも例えばリーチ変動パターンB(第2演出態様)が選択された場合の方が大当たり信頼度(利益が付与される可能性)が高くなるように構成すると共に、リーチ変動パターンA(第1演出態様)におけるタメ期間(待機期間)よりもリーチ変動パターンB(第2演出態様)におけるタメ期間を長い時間に設定しており、これによってタメ期間が長くなるほど、即ち結果報知までの待ち時間が長くなるほど遊技者の期待感をより大きく喚起することができ、演出効果がより高まる利点がある。
図7は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、リーチ変動パターンA〜Eのうちの一部のリーチ変動パターンB〜E(特定演出態様)についてはタメ期間(待機期間)を有するが、それよりも大当たり信頼度の低いリーチ変動パターンA(通常演出態様)についてはタメ期間を有しないように構成した例を示している。
即ち本実施形態では、図7に示すように、リーチ変動パターンB〜E(特定演出態様)についてはタメ期間の長さが0よりも大であるのに対し、それよりも大当たり信頼度の低いリーチ変動パターンA(通常演出態様)についてはタメ期間の長さが0、即ちタメ期間が設けられていない。
なお、リーチ変動パターンB〜Eについては、アオリ期間、タメ期間共にその長さは第1の実施形態と同じである。例えば最も大当たり信頼度の高いリーチ変動パターンE(第2演出態様の一例)のタメ期間の長さは7秒であり、それよりも大当たり信頼度の低いリーチ変動パターンB〜D(第1演出態様の一例)のタメ期間よりも長くなっている。これはリーチ変動パターンB〜Dについても同様である。
以上のように、第1演出態様(例えばリーチ変動パターンB)よりも更に大当たり信頼度が低い通常演出態様(ここではリーチ変動パターンA)についてはタメ期間(待機期間)を設けないようにしてもよい。
なお、通常演出態様におけるタメ期間(待機期間)は、その長さを厳密に0(タメ期間を設けない)とする必要はなく、人間が認識不可能又は認識困難な程度の微少時間に設定してもよい。一方の特定演出態様におけるタメ期間(待機期間)の長さは、人間が認識可能な最低限の時間(所定時間)以上であればよい。
図8は本発明の第3の実施形態を例示し、待機画像92aを主画像94とエフェクト画像95とで構成すると共にタメ期間(待機期間)中は主画像94の変化を略停止させるように構成した例を示している。
図8に示すように、本実施形態の待機画像92aでは、第1,第2停止図柄候補(ここでは「7」及び「6」)とそれをハンマーで打撃する第1,第2キャラクタの画像等が主画像94を構成し、その主画像94の背景となっている放射状に広がる画像がエフェクト画像95を構成しており、タメ期間中は、待機画像92aのうち、主画像94の変化は停止させるがエフェクト画像95の変化(例えば形状変化、色彩変化等)は停止させないようになっている。
このように、タメ期間(待機期間)中は待機画像92aの全体ではなくその一部、例えばエフェクト画像95を除く主画像94の変化を停止させてもよい。なお、エフェクト画像95の種類等は任意である。
図9は本発明の第4の実施形態を例示し、特定のリーチ変動パターンにおけるタメ期間(待機期間)の少なくとも一部を操作有効期間とし、その操作有効期間中に演出用操作ボタン(操作手段)17が操作されることに基づいて、結果報知期間中に報知画像を表示するように構成した例を示している。
本実施形態では、図9に示すように、例えばリーチ変動パターンE(操作演出態様)における7秒の待機期間のうち、その終了前の所定時間(例えば3秒)が、演出用操作ボタン(操作手段)17の操作が有効となる操作有効期間に設定されている。この操作有効期間中は、待機画像92aの他、遊技者に演出用操作ボタン17の操作を促すための操作誘導画像、例えば「ボタンを押せ!」等の文言その他の画像が液晶表示手段27により表示される。
そして、操作有効期間中に演出用操作ボタン17が操作された場合には例えばその時点で結果報知期間が開始され、操作有効期間中に演出用操作ボタン17が操作されなかった場合には例えば操作有効期間の経過後に結果報知期間が開始される。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、待機画像92aは、その少なくとも一部分であってその前のアオリ期間(報知前表示期間)中には変化していた部分の変化が略停止していればよく、必ずしも完全に停止している必要はない。例えば、第3の実施形態(図8)における主画像94は若干の揺れ動作等を伴っていてもよい。
実施形態では、タメ期間(待機期間)中は音声出力を停止させて無音状態とするように構成したが、タメ期間中はその前のアオリ期間(報知前表示期間)中よりも音声出力を抑制すればよく、必ずしも無音状態とする必要はない。例えば、アオリ期間中に出力される音声が、アオリ演出画像92の動作に対応する例えば打撃音とBGM等、複数種類の音声を合成したものである場合、タメ期間中はその一部の音声、例えば打撃音の出力を停止し、それ以外の例えばBGMについてはそのまま出力を継続してもよい。
LED19,30については、タメ期間(待機期間)中はその発光態様の変化を停止すればよく、必ずしも消灯させる必要はない。例えば、アオリ期間中にLED19,30を点滅させる場合、アオリ期間の終了時点でLED19,30を点灯状態としてタメ期間中はその点灯状態のまま維持するようにしてもよい。もちろん、アオリ期間中におけるLED19,30の発光態様は点滅に限られるものではなく、任意の発光態様(発光パターン)で発光させればよい。
また、タメ期間(待機期間)中は、その前のアオリ期間中に発光態様が変化していた全ての部分について発光態様の変化を停止させる必要はなく、それらの一部、例えば遊技盤5上のLED(特定発光手段)30について発光態様の変化を停止させてもよい。
実施形態では、音声出力の音量等、LED19,30の点滅速度、可動体35aの動作速度がアオリ期間の終了時にピークに達するように構成したが、アオリ期間の終了前所定時点でピークに達するようにしてもよい。この場合、ピークに達した後は例えばアオリ期間の終了までその状態を維持することが望ましい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施することが可能である。