JP5979080B2 - 内燃機関のブローバイガス処理装置 - Google Patents
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吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側に負圧が生じる状況下であって機関回転速度が高いときには、スロットルバルブよりも下流側だけでなく、吸気通路における過給機よりも上流側にも負圧が生じる。この場合には第1分岐通路と第2分岐通路の双方に負圧が作用する。仮に、ブローバイガス通路における分岐部よりも上流側の部位に上記のように排出通路が形成されるオイルセパレータを設けた場合には、そのオイルセパレータに第1分岐通路からの負圧と第2分岐通路からの負圧とが集中して作用するようになるため、同オイルセパレータ内の圧力が急激に低下する。こうしてオイルセパレータ内の圧力が急激に低下すると、同オイルセパレータ内には、ブローバイガス通路におけるオイルセパレータよりも上流側の部位やオイルセパレータの排出通路から、多量のブローバイガスや気体が噴出するおそれがある。そして、こうしてオイルセパレータ内に噴出したブローバイガスや気体は、同オイルセパレータから第1分岐通路内や第2分岐通路内に過剰に流入するようになってしまう。
図1に示すように、内燃機関10の吸気通路19には、上流から順に、吸気を濾過するエアクリーナ21、排気駆動式の過給機30(厳密にはコンプレッサ33)、吸気を冷却水との熱交換を通じて冷却するインタークーラ22、スロットルモータによりその開度が調節されるスロットルバルブ23が設けられている。過給機30は、吸気通路19に設けられるコンプレッサ33と排気通路20に設けられるタービン31とを備えている。コンプレッサ33の内部にはコンプレッサインペラ34が収容されており、タービン31の内部にはタービンホイール32が収容されている。そして、これらコンプレッサインペラ34とタービンホイール32とはシャフト35を介して一体回転可能に連結されている。こうした過給機30において、タービンホイール32に排気が吹き付けられると、同タービンホイール32及びコンプレッサインペラ34が一体回転し、これにより吸気通路19を流れる吸気が圧送されて内燃機関10の燃焼室18に強制的に送り込まれるようになる。内燃機関10では、燃料噴射弁から噴射された燃料が燃焼室18に供給され、吸気と燃料との混合気が燃焼される。
過給機30による過給がなされているときには、同過給機30よりも下流側の吸気通路19内の圧力が高くなり、過給機30の上流と下流との間で吸気通路19の内部に圧力差が生じることとなる。そして、こうした圧力差が大きくなると、流入通路56、エゼクタ57、流出通路59を介して過給機30よりも下流側の吸気が過給機30よりも上流側の吸気通路19に還流されるようになる。こうしてエゼクタ57を介して各通路56,59を吸気が流通すると、その際にエゼクタ57の内部空間に負圧が生じることとなる。そして、このときエゼクタ57の内部空間に生じた負圧によって、クランクケース14内のブローバイガスが、連通路41、第1オイルセパレータ50、容積室42、連通路42a、第2オイルセパレータ51、及び第2通路55を通じてエゼクタ57の内部に吸引される。そして、こうしてエゼクタ57の内部に吸引されたブローバイガスが、吸気と併せて流出通路59を介して吸気通路19に排出される。すなわち、このときには第2分岐通路58を通じてブローバイガスが排出されるようになる。
(1)吸気通路19におけるコンプレッサ33よりも上流側の部位に接続される第2分岐通路58に、第1オイルセパレータ50よりも圧力損失の大きな第2オイルセパレータ51が設けられている。したがって、吸気通路19におけるスロットルバルブ23よりも下流側に負圧が生じる際に、第1分岐通路46を介して第1オイルセパレータ50及び第2オイルセパレータ51に負圧が作用するようになる。これによって、第2オイルセパレータ51が設けられた第2分岐通路58を通じて吸気が吸気通路19に還流されるのではなく、圧力損失の小さな第1オイルセパレータ50が設けられた連通路41を通じてクランクケース14内のブローバイガスが吸気通路19に排出されるようになる。したがって、一方の分岐通路から負圧を作用させたときに、他方の分岐通路を介して吸気が導入されてしまい、ブローバイガスの排出が滞ってしまうことを抑制することができる。
・第1オイルセパレータ50としてラビリンス式のオイルセパレータを採用するとともに、第2オイルセパレータ51としてサイクロン式のオイルセパレータを採用していたが、第1オイルセパレータ50及び第2オイルセパレータ51の双方にラビリンス式のオイルセパレータを採用してもよい。第1オイルセパレータ50及び第2オイルセパレータ51の双方にサイクロン式のオイルセパレータを採用してもよい。また、第1オイルセパレータ50や第2オイルセパレータ51として、ラビリンス式のオイルセパレータやサイクロン式のオイルセパレータ以外のオイルセパレータを採用してもよい。要するに、第2オイルセパレータ51が第1オイルセパレータ50よりも圧力損失が大きければ、これら第1オイルセパレータ50及び第2オイルセパレータ51の種類は自由に選択可能である。その場合であっても、上述の実施形態で得ることのできる効果(1)、(2)、(4)と同様の効果を奏することができる。
・第2オイルセパレータ51の排出通路54は、その内部に油筒が形成されるものに限らず、第2オイルセパレータ51からオイルを排出する通路として機能するものであればよい。尚、上述のように吸気通路19におけるスロットルバルブ23の下流側とコンプレッサ33の上流側との双方に負圧が生じる状況下では、仮に、本形態の第2オイルセパレータ51をブローバイガス通路60における容積室42よりも上流側(クランクケース14側)の部位に設けても、第2オイルセパレータ51に過剰な負圧が集中して作用する。そして、本形態の第2オイルセパレータ51内の圧力が急激に低下すると、同第2オイルセパレータ51内に、連通路41や第2オイルセパレータ51の排出通路から多量のブローバイガスや気体が噴出するおそれがある。そして、こうして本形態の第2オイルセパレータ51内に噴出したブローバイガスや気体は、同第2オイルセパレータ51から第1分岐通路46内や第2分岐通路58内に過剰に流入するようになってしまう。しかしながら、本形態においても、連通路41に第1オイルセパレータ50を設け、第2分岐通路58に第2オイルセパレータ51を設けるようにすれば、上記のように過剰な負圧が第2オイルセパレータ51に集中して作用することがない。これにより、多量のブローバイガスや気体が第2オイルセパレータ51内に噴出してしまうことを抑制することができる。
Claims (4)
- ブローバイガス通路を介してクランクケース内のブローバイガスを吸気通路に排出する内燃機関のブローバイガス処理装置において、
前記吸気通路のスロットルバルブよりも上流側に過給機が設けられており、
前記ブローバイガス通路の一端はクランクケースに接続されており、
前記ブローバイガス通路は分岐部にて第1分岐通路と第2分岐通路とに分岐しており、
前記第1分岐通路は前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の部位に接続されており、
前記第2分岐通路は前記吸気通路における前記過給機よりも上流側の部位に接続されており、
前記ブローバイガス通路における前記分岐部よりも前記クランクケース側の部位に第1オイルセパレータが設けられ、
前記第2分岐通路に前記第1オイルセパレータよりも圧力損失の大きな第2オイルセパレータが設けられている
ことを特徴とする内燃機関のブローバイガス処理装置。 - 前記第2オイルセパレータには、下方に延びて開口するオイルの排出通路が設けられている
請求項1に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。 - 前記排出通路は、前記内燃機関のカム室内に開口して設けられており、
ブローバイガスから分離されたオイルが、前記第2オイルセパレータ内の圧力が前記カム室内の圧力よりも小さいことによって前記排出通路内に貯留されて油筒を形成する
請求項2に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。 - 前記第1オイルセパレータはラビリンス式のオイルセパレータであり、
前記第2オイルセパレータはサイクロン式のオイルセパレータである
請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。
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JP2013112148A JP5979080B2 (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 内燃機関のブローバイガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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JP2013112148A Expired - Fee Related JP5979080B2 (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 内燃機関のブローバイガス処理装置 |
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