JP5978550B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、カップ部を有する衣類に関する。
従来、ブラジャー等のカップ部を有する衣類については、スポーツ等の激しい動きをともなう場合に限られず、日常の動きの中で、ずり上がり等の着くずれが生じるという問題があった。そこで、着くずれを防止するための技術として、例えば、バック布の少なくとも左右の肩甲骨の下方部分を長さ方向に分割してスリットを設けることで、バック布を肩甲骨下方部分の動きに追従可能にする技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−328207号公報
しかし、前記技術では、バック布にスリットを設けるとバック布自体の幅が狭くなるため、バック布による締めつけ力が十分に得られず、バストの造形力が低下しやすかった。また、肩ストラップを設け、肩ストラップでカップ部を引き上げてバストの造形性を向上させる構成の場合には、肩ストラップの引き上げ力によってバック布に設けたスリットが広がってしまうため、肩ストラップでカップ部を引き上げることができず、造形力を保つことが困難であった。
そこで、本発明は、ずり上がりの防止と造形力の保持との両立を可能にする、カップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のカップ部を有する衣類は、
カップ部を有する衣類であって、
一対のカップ部、カップ支持部およびバック部を含み、
前記カップ支持部は、前記一対のカップ部の下縁部に配置され、
前記バック部は、バック部上辺を形成する上側部材と、バック部下辺を形成する下側部材とを有し、
前記上側部材および前記下側部材は、それぞれが前記カップ支持部の脇側に取り付けられ、
前記上側部材と前記下側部材とは、少なくとも前記上側部材の下辺縁部と前記下側部材の上辺縁部とが摺接しつつ変位可能に重なり合う重なり部を有し、
前記重なり部の上側および下側に、前記上側部材と前記下側部材とが互いに重なり合わない非重なり部がそれぞれ配置(形成)されていることを特徴とする。
本発明によれば、バック部が上側部材および下側部材の2つの部材で構成され、前記上側部材および前記下側部材がそれぞれ着用者の動きに追随するため、ずり上がりを防止することができる。また、本発明によれば、バック部による締めつけ力を十分に得ることができるため、バストの造形力を保つことができる。
図1は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第1の実施形態に係るブラジャーの斜視図である。 図2は、前記第1の実施形態に係るブラジャーのバック部を構成する部材の図である。 図3は、前記第1の実施形態に係るブラジャーのバック部付近の背面図である。 図4は、前記第1の実施形態に係るブラジャーの変形例を示す図である。 図5は、前記第1の実施形態に係るブラジャーの変形例を示す図である。 図6は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第2の実施形態に係るブラジャーを示す図である。図6(a)は、バック部の拡大図、図6(b)は、上側部材の図、図6(c)は、下側部材の図である。 図7は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第3の実施形態に係るブラジャーの斜視図である。 図8は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第4の実施形態に係るブラジャーの背面図である。 図9(a)(b)は、伸び運動およびねじり運動をした際の皮膚の伸びに関する人体情報を示す図である。 図10(a)(b)は、前記第1の実施形態に係るブラジャーの着用状態を示す図である。
本発明者は、ブラジャー等のずり上がりの原因を解明するため、鋭意研究を行った。その結果、脇の下付近の皮膚が、非常に伸び易いことが判明した。図9は、皮膚の伸びに関する人体情報を示す図である。図9に示す格子状のラインは、皮膚の伸びを説明するために表わしたものである。例えば、図9(a)に示すように、伸び運動をした場合、脇の下付近の皮膚が上方向に大きく伸びる。また、例えば、図9(b)に示すように、ねじり運動をした場合、脇の下付近の皮膚は横方向に伸び、脇に近い箇所ほど伸びる率が大きくなる。このような、上方向および横方向への皮膚の伸びにバック部が追随できないことが、着くずれの原因であることがわかった。そして、バック部において着くずれが生じると、肩ストラップなどその他の箇所もずれるため、バック部をしっかりと安定させることが着くずれを防止する上で重要であることがわかった。そこで、本発明者は、バック部を2つの部材で構成し、上側部材と下側部材とが、それぞれの箇所の皮膚の伸びに応じて追随可能にすることで、着くずれを効果的に防止できることを確認し、本発明を完成するに至った。
本発明のカップ部を有する衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
(第1の実施形態)
図1から図3に、本発明のカップ部を有する衣類の第1の実施形態に係るブラジャー100を示す。図1は、ブラジャー100の斜視図、図2は、バック部を構成する部材の図、図3は、バック部付近を背面側から見た図である。
図1に示すように、本実施形態のブラジャー100は、一対のカップ部101、カップ支持部102、バック部103および一対の肩ストラップ104を備えたいわゆる3/4カップタイプのブラジャーである。カップ支持部102は、一対のカップ部101の下縁部に配置されている。本実施形態において、バック部103は、バック部103の上辺を形成する上側部材103Aと、バック部103の下辺を形成する下側部材103Bとを有する。ここで、「上」「下」とは、着用時における上下方向を意味する。上側部材103Aおよび下側部材103Bは、それぞれがカップ支持部102の脇側に取り付けられている。本実施形態では、上側部材103Aおよび下側部材103Bは、カップ支持部102に直接取り付けられているが、本発明はこれに限られず、土台部の脇側に取り付けられていてもよい。
図2に、本実施形態においてバック部103を構成する、上側部材103Aおよび下側部材103Bの拡大図を示す。本実施形態において、上側部材103Aは、バック部103の上辺を形成し、下側部材103Bは、バック部103の下辺を形成する。
本実施形態において、上側部材103Aの下辺縁部と下側部材103Bの上辺縁部とは、摺接しつつ変位可能に重なり合っている。「摺接しつつ変位可能」とは、上側部材103Aと下側部材103Bとが、互いに重なっている部分をすべるように、上下方向または左右方向に動くことが可能であることをいう。上側部材103Aと下側部材103Bとが重なり合っている重なり部105を、図1に斜線で示す。本実施形態において、上側部材103Aと下側部材103Bとは、カップ支持部102側から背中心側に向かうに従いバック部103の幅が狭くなるにつれて、重なりが大きくなっている。ここで、「背中心」とは、本例のブラジャーを着用者が着用したときに、着用者の背中の幅の中央付近となる位置をいう。重なり部105の上側および下側には、上側部材103Aと下側部材103Bとが互いに重なり合っていない、非重なり部106がそれぞれ配置されている。そして、少なくとも肩ストラップ104のバック部103との連結部の位置から連結係止部107に至るまでの領域では、上側部材103Aと下側部材103Bとは、両者の上辺縁部同士および下辺縁部同士が完全に重なっている。
本実施形態において、上側部材103Aと下側部材103Bとは、重なり部105の背中心側端部Uから、両者の上辺縁部同士および下辺縁部同士が完全に重なっている領域において、互いに固着されている(固着部109)。本実施形態では、上側部材103Aと下側部材103Bとは、それぞれの上辺縁部同士および下辺縁部同士を重ねて縫着することによって、固着されている。そして、固着部109以外では、上側部材103Aと下側部材103Bとは、互いに固着されていない。
なお、固着部109は、固着部109の全周縁部分を固着するようにしても良いし、固着部109の上辺縁及び下辺縁だけ固着するようにしてもよい。また、重なり部105の背中心側端部Uのみ固着するようにしてもよい。また、本実施形態では、上側部材103Aおよび下側部材103Bは、固着部109において完全に重なっているが、下記変形例に示すように、背中心に至るまで、上側部材の下辺縁部および下側部材の上辺縁部のみが互いに重なっている態様であってもよい。
また、本実施形態では、固着部109以外の重なり部105では、上側部材103Aと下側部材103Bとが固着されていない例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、上側部材103Aと下側部材103Bとが摺接しつつ変位可能であればよく、例えば、図4に示すように、重なり部105において部分的に上側部材103Aと下側部材103Bとを固着する、いわゆる箇所留めWを施すようにしても良い。この場合には、上側部材103Aと、下側部材103Bとを摺接しつつ変位可能としながら、上側部材103Aと下側部材103Bとの相対的な変位幅を適度に規制することができる。
本実施形態のように、肩ストラップを有する態様の場合、上側部材と下側部材との固着部は、肩ストラップのバック部との連結部よりも脇側に設けられていることが好ましい。図3に、本実施形態における肩ストラップ104のバック部103との連結部の位置をS、前記連結部の位置Sよりも脇側の領域を斜線で示す。本実施形態では、上側部材103Aと下側部材103Bとは、重なり部105の背中心側端部Uから、前記連結部の位置Sよりも脇側の領域にある位置Tまでの領域において、互いに固着されている。このように、前記連結部の位置Sよりも脇側の位置Tにおいて上側部材103Aと下側部材103Bとが固着されていることにより、肩ストラップ104の引き上げによって上側部材103Aのみが引き上げられることがないため、肩ストラップ104の引き上げ力をバック部103およびカップ部101に伝えることができ、造形性を保つことができる。ただし、本発明はこれに限られず、例えば、ストラップレスタイプのブラジャーの場合、上側部材および下側部材の重なり部の背中心側端部が背中心に該当する箇所にあり、当該端部のみで互いに固着されていてもよい。
図10に、ブラジャー100の着用状態の図を示す。図10(a)は、ブラジャー100を着用して伸び運動をした時の図、図10(b)は、ブラジャー100を着用してねじり運動をした時の図である。図10(a)に示すように、着用者が腕を上げるなどの伸び運動をした時には、上側部材103Aが、重なり部105を上方向にスライドして皮膚の伸びに追随する。また、図10(b)に示すように、着用者がねじり運動をした時には、上側部材103Aおよび下側部材103Bが、それぞれの箇所の皮膚の伸びに応じて、重なり部105を横方向にスライドして皮膚の伸びに追随する。このように、上側部材103Aおよび下側部材103Bは、摺接しつつ変位可能に重なっているため、皮膚の伸びに追随することができる。そして、重なり部105をスライドすることにより、両者が皮膚の伸びに追随する際の動きがスムーズになる。
上側部材103Aと下側部材103Bとは、着用時における体側面にあたる箇所では、容易に変位可能であることが好ましい。これにより、動きによる皮膚の伸びの大きい体側面において、上側部材103Aおよび下側部材103Bが、それぞれ、皮膚の伸びに追随することができる。容易に変位可能である態様の例としては、前記体側面にあたる箇所では、上側部材と下側部材とが固着されていない態様があげられる。また、商品の仕様によっては、変位幅が広くなりすぎるのを規制するための箇所留めが施されていてもよい。
本実施形態において、下側部材103Bは、上側部材103Aの肌側に配置されている。前述のとおり、体の側面において、脇に近い部分ほど皮膚の伸びが大きい。そのため、バック部103の上辺を形成している上側部材103Aの方が、下側部材103Bよりも動きが大きくなる。そこで、上側部材103Aが肌と反対側にある方が、皮膚に追随して動く際のすべりが良くなり、好ましい。また、着用感の観点からも、皮膚に追随して大きく動く上側部材101Aの下辺縁部が、肌と直接触れない方が好ましい。ただし、本発明はこれに限られず、上側部材が、下側部材の肌側に配置されてもよい。
重なり部105および非重なり部106の面積は、特に制限されないが、カップ支持部102への取り付け位置付近において、上側部材103Aの下辺縁部は、下側部材103Bの下辺縁部と重ならないことが好ましい。カップ部支持部102への取り付け位置付近において、上側部材103Aの下辺縁部と下側部材103Bの下辺縁部とが近付き過ぎると、上側部材103Aの動きが小さくなり、上側部材103Aの皮膚の伸びへの追随性が低くなってしまう。また、重なり部105は、カップ支持部102から着用時における体側面にあたる領域までを覆うように設けられていることが好ましい。
上側部材103Aおよび下側部材103Bに使用される素材は、特に制限されない。上側部材103Aと下側部材103Bとで、異なる素材を使用してもよい。例えば、バック部103の下辺を形成する下側部材103Bには、着用安定感を高めるため、上側部材103Aよりも伸縮性が高い素材を使用することが好ましい。上側部材103Aに使用される素材は、例えば、パワーネット、トリコット、ダブルラッセル等の経編地、フリーカット素材、レース編地(ストレッチレースを含む)の編地などがあげられる。また、下側部材103Bに使用される素材は、例えば、パワーネット、トリコット、ダブルラッセル等の経編地、フリーカット素材、レース編地(ストレッチレースを含む)の編地などがあげられる。また、上側部材103Aおよび下側部材103Bを同じ素材で形成し、例えば、上側部材103Aをたるませることで、上側部材103Aの方が皮膚への追随性が高くなるよう形成することもできる。
本実施形態のブラジャーでは、連結係止部107として、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))を使用することができるが、他の種類の係止具を使用してもよい。また、バック部103が連結係止部107を有していなくてもよい。例えば、連結係止部を前中心に設けてフロントホックタイプとしてもよい。また、バック部を結んで係止するタイプであってもよい。
連結係止部107としては、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))、グリッパー、ボタン、紐、面ファスナーなどを、デザインや用途に応じて適宜選択して使用することができる。なお、上記のフック・アンド・アイやグリッパー、ボタンを用いる場合には、複数の留め位置を予め設けておくことにより、締め付け具合を微調整できるようにしておくことも好ましい。なお、上記以外の他の種類の係止具を使用してもよい。
本実施形態においては、肩ストラップ104の一端はカップ部101に取り付けられ、他端はバック部103の上辺部に取り付けられた円環、Z環、エイト環などの係止具108Aを通って反転し、エイト環からなる長さ調節具108Bに導入されることによって、肩ストラップ104の長さ調整が可能な状態で、肩ストラップ104の他端側が、バック部103の上辺部に取り付けられている。また、肩ストラップ104の一端は、バック部103の上辺部に直接固着されても良い。肩ストラップ104の態様はこれに限定されず、例えば、前記一対のカップ部101の上部同士を互いに繋ぐように取り付けられている、いわゆる「ホルターネック」タイプであってもよい。肩ストラップ104の取り付け位置は、カップ部101の形状やブラジャーのデザインによって決定することができる。
肩ストラップ104は、カップ部101を肩から吊り下げるものであればよい。紐や布テープであってもよいし、タンクトップのような幅の広い、いわゆるラウンドタイプのストラップであってもよいが、バストを引き上げる力を大きくするためには、幅の広いタイプのものであることが好ましい。肩ストラップ104の態様は、一対のカップ部101に対応して一対の肩ストラップ104をそれぞれカップ部101上部とバック部103に取り付ける態様に限定されず、例えば、スポーツタイプのブラジャーの肩ストラップのように、背中側で2本の肩ストラップ104が一体となりバック部103に取り付けられる態様であってもよい。
本実施形態のブラジャーは、カップ支持部102にワイヤー部が設けられているワイヤータイプのブラジャーであってもよいし、ノンワイヤータイプであってもよい。
本実施形態では、上側部材103Aおよび下側部材103Bが、完全に重なっている部分を有するが、前述のように、本発明はこれに限られない。図5に、本実施形態に係るブラジャー100の変形例を示す。図5は、前記変形例のバック部103の拡大図である。本例では、背中心に至るまで、上側部材103Aと下側部材103Bとは完全には重ならず、上側部材103Aの下辺縁部および下側部材103Bの上辺縁部のみが互いに重なっている。また、本例では、バック部103は、カップ支持部102には直接固着されておらず、土台部110の脇側に取り付けられている。本例において、上側部材103Aおよび下側部材103Bは、図5中に太線で示す、脇側端部L、背中心側端部U、および、背中心側端部Uに隣接する上辺部U1で固着されている。前記上辺部U1は、肩ストラップ104との連結部の位置Sに近くにある方が、肩ストラップ104の引き上げ力を保持できるため、好ましい。
このように、本実施形態では、上側部材103Aと下側部材103Bとは摺接しつつ、互いに動くことができるため、皮膚の伸びに従ってバック部103が追随して動くことができる。その結果、ブラジャーのずり上がりを防止することができ、着崩れしない。また、上側部材103Aと下側部材103Bとの重なり部105の背中心側端部Uから、肩ストラップ104との連結位置よりも脇側の領域にかけて、上側部材103Aおよび下側部材103Bが互いに固着されているため、肩ストラップ104の引き上げ力も確保することができ、造形力を保つことができる。さらに、上側部材103Aおよび下側部材103Bは、重なり部105を有するため、脇側の肉を押さえる効果が高くなり、バック部103による締めつけ力を十分に得ることができる。
以上、第1の実施形態としては、3/4カップのブラジャーを例示して説明したが、本発明は、フルカップや1/2カップのブラジャー等にも適用することができる。
(第2の実施形態)
図6に、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第2の実施形態に係るブラジャー200のバック部203の拡大図を示す。図6(a)は、バック部203を示す図、図6(b)は、上側部材203Aの図、図6(c)は、下側部材203Bの図である。
図6(a)および図6(c)に示すとおり、本実施形態において、下側部材203Bは、連結係止部107まで延在していない。そして、図6(a)に示すとおり、上側部材203Aと下側部材203Bとは、両者の重なり部205の背中心側端部Uで、互いに固着されている(固着部209)。本実施形態において、重なり部205の背中心側端部Uは、肩ストラップ104とバック部203との連結部の位置Sよりも脇側に設けられている。その他は、前記第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、下側部材203Bが連結係止部107まで延在していないため、上側部材203Aと下側部材203Bとの固着は、重なり部205の背中心側端部Uのみで行えばよく、固着工程を短縮することができる。また、前記位置Sよりも背中心側の領域において、バック部203は生地が重なり合っていないため、より軽い着用感を実現することができる。そして、本実施形態では、背中心側端部Uまでしか下側部材203Bが延在していないため、ゴミが上側部材203Aと下側部材203Bとの間に溜まり難いという利点もある。なお、背中心側端部Uに加えて、隣接する上辺部U1で上側部材203Aと下側部材203Bとを固着して固着部209を形成してもよい。さらに、下辺部においても、上側部材203Aと下側部材203Bとが互いに重なる部分を有する場合、上辺部分と下辺部分のみを固着し、固着部209が筒状となるように形成するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
図7に、本発明のカップ部を有する衣類の第3の実施形態に係るブラジャー300の斜視図を示す。図7に示すように、本実施形態のブラジャー300は、土台部310を有する。本実施形態では、ブラジャー300は、土台部310を介して、カップ支持部102と上側部材303Aおよび下側部材303B(バック部303)とが連結されているとともに、土台部310を介して、左右のカップ支持部102が連結されている。その他は、第1の実施形態と同様である。このように、本発明は、土台部を有するタイプのブラジャーにも適用可能である。
(第4の実施形態)
図8に、本発明のカップ部を有する衣類の第4の実施形態に係るブラジャー400の背面図を示す。図8に示すように、本実施形態のブラジャー400は、左右の肩ストラップ404、および、左右の肩ストラップ404の間のバック部403の上辺が、略U字型を形成している。本実施形態においても、バック部403は、上側部材403Aおよび下側部材403Bを有する。その他は、第1の実施形態と同様である。このように、本発明は、デザインまたは着用感に応じて、様々なバックスタイルを有するブラジャーに適用可能である。
以上、実施の形態の具体例として、ブラジャーをあげて本発明を説明したが、本発明のカップ部を有する衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、ボディスーツ、ブラスリップ、水着、レオタード、その他各種のカップ部を有する衣類に適用できる。また、本発明は、例えば、ストラップのバックスタイルがY字形状であるスポーツタイプのブラジャー、ストラップレスタイプのブラジャー、ブラキャミソールなどにも適用できる。
本発明のカップ部を有する衣類は、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、スポーツ衣類、アウターなど、各種のカップ部を有する衣類に適用できる。
100、200、300、400 ブラジャー
101 カップ部
102 カップ支持部
103、203、303、403 バック部
103A、203A、303A、403A 上側部材
103B、203B、303B、403B 下側部材
104、404 肩ストラップ
105、205 重なり部
106 非重なり部
107 連結係止部
108A 係止具
108B 長さ調節具
109、209 固着部
110、310 土台部
S 連結部位置
T 上側部材および下側部材の固着位置
U 重なり部の背中心側端部
U1 上辺部
L 重なり部の脇側端部
W 箇所留め

Claims (6)

  1. カップ部を有する衣類であって、
    一対のカップ部、カップ支持部およびバック部を含み、
    前記カップ支持部は、前記一対のカップ部の下縁部に配置され、
    前記バック部は、バック部上辺を形成する上側部材と、バック部下辺を形成する下側部材とを有し、
    前記上側部材および前記下側部材は、それぞれが前記カップ支持部の脇側に取り付けられ、
    前記上側部材と前記下側部材とは、
    少なくとも前記上側部材の下辺縁部と前記下側部材の上辺縁部とが摺接しつつ変位可能に重なり合う重なり部を有し、且つ、
    少なくとも前記カップ支持部への取り付け位置付近において、前記重なり部の上側および下側に、前記上側部材と前記下側部材とが互いに重なり合わない非重なり部がそれぞれ配置され
    前記カップ支持部への取り付け位置において、前記上側部材の下辺縁部は、前記下側部材の下辺縁部と重ならないことを特徴とする、カップ部を有する衣類。
  2. 前記下側部材は、前記上側部材の肌側に配置されていることを特徴とする、請求項1記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記下側部材は、前記上側部材よりも伸縮性が高いことを特徴とする、請求項1または2記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記上側部材と前記下側部材とは、少なくとも前記重なり部の背中心側端部で互いに固着されている固着部を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  5. さらに、肩ストラップを有し、
    前記肩ストラップは、前記一対のカップ部のそれぞれの上辺と前記バック部とを連結しており、
    前記上側部材と前記下側部材との固着部は、前記肩ストラップのバック部との連結部よりも脇側に設けられていることを特徴とする、請求項4記載のカップ部を有する衣類。
  6. 前記衣類が、ブラジャーである、請求項1から5のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。

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