JP5977574B2 - 敷設材の製造方法、及び、車両用成形内装材の製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、自動車のフロアパネルには、フロアパネルが階段状に高さが変わる段差形状がある。段差形状を有するフロアパネルからフロアカーペットが浮きすぎないようにするためには、フロアパネルとの隙間がなるべくできないように緩衝材をフロアパネルの形状に合わせて段差形状に成形する必要がある。しかし、上述した成形方法では、図11に例示するように、緩衝材をシャープな段差形状に成形することができない。成形型にシャープな段差形状が含まれている場合、緩衝材の繊維組織がシャープな段差形状に追随できず、緩衝材は成形型の段差形状よりも内側に流れる形状になる。すなわち、図11に示すように、成形型210の段差形状と緩衝材(50)との間に隙間ができる。尚、このような問題は、フロアカーペット以外の敷設材を製造する種々の方法についても同様に存在する。
前記敷設材の凸部と凹部との境界となる位置で前記繊維構造体に凹凸形成予定面から凹んだ切れ込みを形成し、該切れ込みを形成した繊維構造体を厚み方向へ圧縮成形して、前記凸部と前記凹部との境界に該凹部よりも凹んだ切れ込みを有し前記凸部と前記凹部とで段差が形成された敷設材を製造する、態様を有する。
前記緩衝材層の凸部と凹部との境界となる位置で前記繊維構造体に凹凸形成予定面から凹んだ切れ込みを形成し、該切れ込みを形成した繊維構造体と、前記意匠層となる意匠材と、を少なくとも重ねて厚み方向へプレス成形して、前記凸部と前記凹部との境界に該凹部よりも凹んだ切れ込みを有し前記凸部と前記凹部とで段差が形成された緩衝材層を有する車両用成形内装材を製造する、態様を有する。
上記繊維構造体の繊維が厚み方向へ配向されていることは、繊維の配列方向が繊維構造体の表面及び裏面に対して直交する方向へ比較的揃っていることを意味し、繊維を厚み方向へ配向させるための折り返し部分を有することを含む。繊維構造体を構成する繊維は屈曲していることがあるので、繊維構造体の繊維が厚み方向へ配向されていることは、真っ直ぐな繊維が繊維構造体の厚み方向へ平行に並んでいることを意味する訳ではない。
以上より、厚み方向へ繊維が配向された繊維構造体には、厚み方向へ繰り返しウェブが折り返された波形形状の繊維構造体、該波形形状の繊維構造体を厚み方向の途中で二分割して得られる繊維構造体、前記波形形状の繊維構造体の折り返し部分を切除した繊維構造体、といった、繰り返しウェブが積層された構造体等が含まれる。
繊維構造体を構成する繊維は、一種類の繊維でもよいし、主繊維と接着性繊維の組合せ等、二種類以上の繊維の組合せでもよい。
上記プレス成形は、圧縮成形を含む概念である。
上記緩衝材層は車両用成形内装材における車体パネル側の面の一部のみに設けられてもよく、このような車両用成形内装材も特許請求の範囲に含まれる。
車両用成形内装材には意匠層と緩衝材層との間に開孔樹脂層や吸音層といった別の層が設けられてもよく、このような車両用成形内装材も特許請求の範囲に含まれる。
さらに、意匠層と緩衝材層が形成された後にフェルト等の別部材が後貼りされた車両用成形内装材も特許請求の範囲に含まれる。
請求項2、請求項3に係る発明では、シャープな段差形状を有する好適な敷設材を提供することができる。
請求項4に係る発明では、厚み方向へ繊維が配向された繊維構造体を用いた緩衝材層にシャープな段差形状を有し敷設しやすい車両用成形内装材を提供することができる。
本発明に係る敷設材は、特に、自動車の車体パネル上に敷設されるフロア敷設材として好適に使用される。フロア敷設材は、車両のフロア面の意匠性、防音性、緩衝性、等の性能確保のために使用される。車体パネルの形状に小さな段差や大きな段差を含む凹凸があるため、フロア敷設材は、フロアパネルの凹凸に沿う形状に成形されて敷設される。図1〜10は、フロア敷設材である自動車用フロアカーペットの例を示している。図中、FRONTは前、REARは後、を表している。
図1に示すフロアカーペット11(敷設材10)は、車体の床面を構成する略平坦なフロアパネル(車体パネルの一種)、乗員室前部においてフロアパネル面から上方に立ち上がったトーボードパネル(車体パネルの一種)、等の上に載置される車両用成形内装材とされている。フロアパネルやトーボードパネルの車幅方向の中央部には、上へ膨出して前後に延びたトンネル部(隆起部)82が形成されている。フロアカーペット11は、車体パネル80の車室SP1側(車室側面80a)に敷設され、乗員室内を装飾する。フロアカーペット11は、コンソールやロッカーパネルなどの突出部を避けるとともに一部がこれらの立壁に沿うように三次元形状に成形されている。
パイル26を構成するパイル糸には、PP(ポリプロピレン)繊維等のポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維、PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維等のポリエステル系の繊維、アクリル系の繊維、等の合成繊維等を用いることができる。基層25を構成する基布には、スパンボンド不織布といった不織布、各種繊維の編織物、等を用いることができる。基布の裏面(緩衝材層50側の面)には、裏打ちが施されてもよい。この裏打ちには、樹脂材料(エラストマーを含む)、繊維材料、等を用いることができる。前記樹脂材料及び前記繊維材料は、樹脂のみからなる材料でもよいし、フィラーといった添加剤を樹脂に添加した材料でもよい。前記樹脂材料及び前記繊維材料を構成する樹脂には、低融点(100〜150℃)の熱可塑性樹脂といった合成樹脂を用いることができる。前記熱可塑性樹脂は、低密度ポリエチレンといったオレフィン系樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー、酢酸ビニル、等を用いることができる。
成形前のカーペット本体20の単位面積あたりの重量は、例えば、200〜600g/m2程度とすることができる。
ウェブM1の折返し前の厚みは、例えば、5〜10mm程度等、繊維構造体40Aの厚みの3〜30%程度とすることができる。また、ウェブM1の折返し数(折り返した山の数)は例えば1〜10回/20mm程度とすることができ、単位長さ当たりの折返し数が少ないほど低密度で成形しやすい一方、単位長さ当たりの折返し数を多くすると高密度化し形状維持性や嵩上げ材としての耐荷重性が高まる。尚、ウェブの折返し数を山の数で定義しているので、ウェブの単位長さ当たりの枚数は折返し数の2倍になる。
上記緩衝材製造装置としては、例えば、特表2008-538130号公報に記載のテキスタイルラップ装置や、歯車によって連続したウェブを繰り返し波形に折り返す装置が知られている。
また、接着性繊維に使用可能な繊維を鞘部とし、該鞘部よりも融点の高い芯部の外周を該鞘部で囲んだ芯鞘構造の繊維を接着性繊維46として用いてもよい。この場合、芯部には、主繊維45に使用可能な繊維を用いることができる。
尚、接着性繊維の代わりに繊維状でないバインダーを用いて繊維構造体40を形成してもよい。
繊維構造体40の圧縮強度を実測したところ、密度が0.01〜0.15g/m3のときに1.5〜40kPaとなり、0.02〜0.08g/m3のときに2〜15kPaとなった。この圧縮強度は、島津製作所製の精密万能試験機AG-500Aを使用して25%ひずみ時の圧縮応力を測定して得られる値である。この測定の試験条件は、試験片サイズが50mm×50mm×厚さ20mmであり、圧縮速度が10mm/minであり、圧縮部位が全面、予備圧縮無しである。
図5は、繊維構造体40を厚み方向D3へ圧縮成形して凹凸を形成する敷設材10の製造方法を例示している。本製造方法は、まず、敷設材10の凸部52と凹部54との境界となる位置L1で繊維構造体40に凹凸形成予定面48から凹んだ初期スリット(切れ込み)49を形成する(切れ込み形成工程S1)。予め初期スリット49を形成することにより、後の圧縮成形でシャープな段差56が形成される。図5は、原反である厚みd0(d0>0)の繊維構造体40に凹凸形成予定面48からの深さs0(0<s0≦d0)の初期スリット49を切断手段CU1で形成した様子を示している。切断手段CU1は、ナイフ刃といった刃物が好ましく、熱刃やレーザー等でもよい。切断手段CU1で凹凸形成予定面48から深さs0の繊維構造をカットすると、厚み方向D3に直交する向きの繊維の連続性を断つことができる。初期スリット49は、長手方向へ直線状に形成してもよいし、曲線状に形成してもよい。初期スリット49の向きは、厚み方向D3が好ましいが、例えば、厚み方向D3から60°以内(好ましくは45°以内、より好ましくは30°以内)の範囲で厚み方向D3からずれた向きでもよい。初期スリット49の向きを厚み方向D3からずらすのは、例えば、繊維構造体40が曲面的に成形される部位に初期スリット49を形成する場合に適する。
以上により、凸部52の圧縮度が比較的小さく、凹部54の圧縮度が比較的大きくなる。
0<d2<d1<d0 …(1)
d1は、0.8×d0以下としてもよい。d2を0.9×d1以下にすると、十分にシャープな段差を敷設材に形成することができる。
さらに、凸部52と凹部54との境界L2に凹部54よりも凹んだスリット58を有する敷設材10は、このスリット58の位置で折り曲げることができるので、自動車内への敷設の際に車内へ搬入し易くなり、車体パネル等に敷設する作業が容易になる。加えて、折り曲げる位置が一定となるので、折れ皺の発生も抑制される。
一方、カットフェルト置き場の繊維構造体40は、まず、敷設材10の凸部52と凹部54との境界となる位置L1で繊維構造体40に凹凸形成予定面48から凹んだ初期スリット49を切断手段CU1で形成する(工程S15)。初期スリット49を形成した繊維構造体40は、サクションヒーター(熱風循環ヒーター)等の加熱機に搬入され(工程S16)、熱風加熱等により例えば接着性繊維46の融点よりも少し高い温度まで加熱されて、接着性繊維46が軟化する(工程S17)。加熱された繊維構造体40は、プレス成形機に搬入される(工程S18)。カーペット本体20に重ねられる繊維構造体40の向きは、積層方向D1が車幅方向となるようにしてもよいし、幅方向D2が車幅方向となるようにしてもよいし、積層方向D1及び幅方向D2が車幅方向からずれた方向となるようにしてもよい。
繊維構造体40に接着性繊維46等のバインダーが含まれている場合、このバインダーにより両層30,50が接着する。
むろん、特開2011-173446号公報に記載されるように、フロアカーペット11の製造方法は上記方法に限定されない。
s0>d0−d2である場合、得られるフロアカーペット11は、形成された凸部52と凹部54の境界L2に凹部54よりも凹んだスリット58が形成される。このスリット58が残るように初期スリット49を繊維構造体40に形成すると、凸部52の弾性による凹部54の厚みの復元が抑制され、よりシャープな段差56が形成される。また、スリット58を有するフロアカーペット11は、スリット58の位置で折り曲げて運ぶことができるので、車体パネル等に敷設する作業が容易となり、折れ皺の発生も抑制される。
尚、本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本発明を適用可能な車両用成形内装材は、ドアトリム、ラゲージサイドトリム、ピラーガーニッシュ内装材といった側壁トリム、ダッシュサイレンサ、ルーフライナ内装材、等でもよい。従って、意匠層を形成するための意匠材は、不織布、織物、編物、レザー、等でもよい。これらの意匠材から、不織布層、織物層、編物層、レザー層、等の意匠層が形成される。
車両用成形内装材には、意匠層と緩衝材層との間に、開孔樹脂層、吸音層、非通気性樹脂層といった遮音層、等の別の層が設けられてもよい。また、車両用緩衝材となる緩衝材層を有する車両用成形内装材の車体パネル側の面にフェルト等を後貼りしてもよい。
上述した車両用成形内装材は、意匠層と緩衝材層とが分離可能とされてもよい。
上述した敷設材は、分離可能に意匠材と分離可能に重ねられて車体パネル等に敷設されてもよいし、接着剤等の介在物で意匠材と接着されて車体パネル等に敷設されてもよい。
初期スリット49を形成した繊維構造体40を厚み方向D3へ圧縮成形すると(成形工程S2)、凸部52と凹部54とで段差56が形成された敷設材10Bが得られる。この敷設材10Bは、凸部52と凹部54との境界L2にスリットが残されていないが、シャープな段差形状を有する。
本変形例は、シャープな段差形状を有し敷設しやすい敷設材10Dを効率良く製造可能な製造方法を提供することができる。
以下、実施例を示して具体的に本発明を説明するが、本発明は以下の例により限定されるものではない。
カーペット本体には、ニードルパンチカーペット(ディロアニーパン、目付250g/m2)に、熱可塑性樹脂の裏打ち(低密度ポリエチレン樹脂、比重0.9、目付150g/m2)、及び、嵩高ニーパン層(ポリエチレンテレフタレート繊維ベース、比重1.3、目付300g/m2)を順に積層したものを用いた。
カーペット本体の面方向サイズは、車両前後方向に約1800mm、車幅方向に約1500mmとした。
縦波フェルトの面方向サイズは、車両前後方向に約1800mm、車幅方向に約1500mmとした。
繊維構造体の厚みd0=40mm
緩衝材層の凸部の厚みd1=35mm(d0の87.5%)
緩衝材層の凹部の厚みd2=5mm(d0の12.5%)
初期スリットの深さs0=39mm(d0の97.5%)
スリットの深さs1=4mm(d2の80%)
比較例として、初期スリットを形成していない繊維構造体を用いたフロアカーペットサンプルを上述した作製方法に従って作成した。
初期スリットを形成しなかった比較例は、図11に示すように、緩衝材層50において凸部52と凹部54との間に高さが徐々に変わる隙間領域R8が生じ、凹凸形成予定面48が成形面213のシャープな段差形状に応じたシャープな段差形状とならなかった。この理由は、繊維構造体に特異な繊維組織の連続性により高い段とされる凸部の繊維と低い段とされる凹部の繊維が引き合って相互に強い張力を及ぼすためと考えられる。
図2(a)に例示するように、車体パネル80の凹条部82bに合わせる凹条部14をフロアカーペット11に形成してもよい。このフロアカーペット11の緩衝材層50の凹凸形成面50bには、凹条部14を挟むように2本のスリット58が形成されている。これら2本のスリット58の間が比較的低い凹部54とされ、2本のスリット58の外側が凸部52とされている。このようなフロアカーペット11を得るためには、2本のスリット58の位置で繊維構造体40に凹凸形成予定面48から凹んだ初期スリット49を形成し、該初期スリット49を形成した繊維構造体40とカーペット本体20とを少なくとも重ねて厚み方向D3へプレス成形し、2本のスリット58を形成するとともに凸部52及び凹部54を形成すればよい。
一方、図2(a)に示した応用例は、凸部52と凹部54とでシャープな段差56が形成され、2本のスリット58で挟まれる隙間領域R1が比較例の隙間領域R9よりも狭くなる。従って、応用例は、段差形状を有する車体パネルから敷設材が浮きすぎないようにすることができる。
一方、図2(b)に示した応用例は、凸部52と凹部54とでシャープな段差56が形成され、2本のスリット58で挟まれる隙間領域R1が比較例の隙間領域R9よりも狭くなる。従って、応用例は、段差形状を有する車体パネルから敷設材が浮きすぎないようにすることができる。
尚、繊維構造体は、厚み方向へ繊維が配向されていればよく、厚み方向へ繰り返しウェブが折り返されて積層された構造体に限定されない。例えば、ウェブを幅方向に沿って短冊状に切断し、厚み方向へ繊維が配向するように各短冊状ウェブを積層することによっても、厚み方向へ繊維が配向した繊維構造体を形成することができる。
むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる製造方法や敷設材等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
12…凸条部、14…凹条部、
20…カーペット本体(意匠材)、30…カーペット層(意匠層)、
40,40A,40B…繊維構造体、40a…表面、40b…裏面、
44…繊維、45…主繊維、46…接着性繊維(バインダー)、47…折り返し部分、
48…凹凸形成予定面、49…初期スリット(切れ込み)、
50…緩衝材層、50a…意匠層側面、50b…凹凸形成面、51…凹凸形状、
52…凸部、54…凹部、56…段差、58…スリット(切れ込み)、
80…車体パネル、82…トンネル部、82a…凸条部、82b…凹条部、
210…成形型、212…第一の型、214…第二の型、213,215…成形面、
213a…段差、213b…凹部、213c…凸部、213d…凸条、
CU1…切断手段、
D1…積層方向、D2…幅方向、D3…厚み方向、
D11…繊維構造体の押出方向(積層方向の一方の向き)、
D12…押出方向の反対方向(積層方向の他方の向き)、
L1…凸部と凹部との境界となる位置、L2…凸部と凹部との境界、
M1…ウェブ、M2…ひだ、
S1…切れ込み形成工程、S2…成形工程、S3…後工程、
SP1…車室。
Claims (4)
- 厚み方向へ繊維が配向された繊維構造体を厚み方向へ圧縮成形して凹凸を形成する敷設材の製造方法において、
前記敷設材の凸部と凹部との境界となる位置で前記繊維構造体に凹凸形成予定面から凹んだ切れ込みを形成し、該切れ込みを形成した繊維構造体を厚み方向へ圧縮成形して、前記凸部と前記凹部との境界に該凹部よりも凹んだ切れ込みを有し前記凸部と前記凹部とで段差が形成された敷設材を製造することを特徴とする、敷設材の製造方法。 - 前記繊維構造体の厚みをd0、前記敷設材の凹部の厚みをd2(d2<d0)とするとき、前記凹凸形成予定面からの切れ込みの深さをd0−d2よりも大きくすることを特徴とする、請求項1に記載の敷設材の製造方法。
- 前記敷設材の凹部の厚みをd2とするとき、前記凹部よりも凹んだ切れ込みの深さを0.1×d2以上にすることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の敷設材の製造方法。
- 厚み方向へ繊維が配向された繊維構造体を圧縮成形することにより意匠層とは反対側の面に凹凸が形成された緩衝材層を有する車両用成形内装材の製造方法において、
前記緩衝材層の凸部と凹部との境界となる位置で前記繊維構造体に凹凸形成予定面から凹んだ切れ込みを形成し、該切れ込みを形成した繊維構造体と、前記意匠層となる意匠材と、を少なくとも重ねて厚み方向へプレス成形して、前記凸部と前記凹部との境界に該凹部よりも凹んだ切れ込みを有し前記凸部と前記凹部とで段差が形成された緩衝材層を有する車両用成形内装材を製造することを特徴とする、車両用成形内装材の製造方法。
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