JP2007190978A - 自動車用内装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】脱ウレタンが可能であり、さらに繊維の選択によっては脱ガラス繊維も可能であり、環境性に優れるとともに、軽量性・剛性・吸音性・成形性を高いバランスで満たすこともできる自動車用内装材を提供する。
【解決手段】 天井材100は、繊維の束よりなる起立状態のループパイル11を有するパイル生地10を用いた芯材1と、芯材1の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材2,3と、表面側の面材2に積層及び接合された表皮材4と、裏面側の面材3に積層及び接合された裏材5とを含んで構成される。ループパイル11は、繊維間が熱融着性繊維が溶融後固化したバインダーで結合していることにより、起立状態を強固に維持している。芯材1は、2枚のパイル生地10がループパイル11同士を向き合わせて積層及び接合されたものでもよい。
【選択図】図1
【解決手段】 天井材100は、繊維の束よりなる起立状態のループパイル11を有するパイル生地10を用いた芯材1と、芯材1の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材2,3と、表面側の面材2に積層及び接合された表皮材4と、裏面側の面材3に積層及び接合された裏材5とを含んで構成される。ループパイル11は、繊維間が熱融着性繊維が溶融後固化したバインダーで結合していることにより、起立状態を強固に維持している。芯材1は、2枚のパイル生地10がループパイル11同士を向き合わせて積層及び接合されたものでもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、天井材、ピラートリム、パッケージトリム等の自動車用内装材に関するものである。
現在、自動車用内装材には、軽量性・剛性・吸音性・成形性・リサイクル性・環境性(環境を汚染しにくいこと)等が要求されている。しかしながら、従来の自動車用内装材のほとんどは次のいずれかであり、全ての要求には必ずしも応えられなかった。
(1)ウレタン等の発泡樹脂体を芯材にして、その両面に補強用の面材を積層及び接合したもの(特許文献1等)
ウレタン等の発泡樹脂体は、環境性の点で問題となりやすいため、最近では脱ウレタンの要求がある。また、リサイクル性等においても問題となりやすい。
ウレタン等の発泡樹脂体は、環境性の点で問題となりやすいため、最近では脱ウレタンの要求がある。また、リサイクル性等においても問題となりやすい。
(2)ガラス繊維のニードルパンチマットを芯材にして、その両面に補強用の面材を積層及び接合したもの(特許文献2,3等)
ガラス繊維もリサイクル性の点で問題があるため、最近では使用を控える傾向にある。
ガラス繊維もリサイクル性の点で問題があるため、最近では使用を控える傾向にある。
(3)段ボール紙を芯材にして、その両面に補強用の面材を積層及び接合したもの(特許文献4等)
段ボール紙は、剛性・吸音性・成形性等が問題となりやすい。
段ボール紙は、剛性・吸音性・成形性等が問題となりやすい。
なお、特許文献3には、無機繊維と熱可塑性有機繊維とよりなるマット状物に、フォーク状フェルト針を突き抜いて環状体を突出させることが記載されている。しかし、その突出した環状体は、曲げ特性を高める目的で、所定方向に倒してマット状物の表面に沿って配向させるものであり、その後のマット状物の両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層しているから、本発明のように起立したパイルを利用する発想ではない。
また、特許文献5には、ニードルパンチ不織布に柄出しニードルパンチを行って立毛層(ループパイル)を形成した立毛不織布が、従来から自動車や建築物の内装材として使用されていると記載されている。また、その柄出しニードルパンチを2回行うことにより、パイル密度が高く・倒れにくく・多彩な色彩色調を有する立毛不織布を得ることが開示されている。しかし、この立毛不織布は、自動車や建築物においてループパイルそのものを見せる内装材の表面材として用いられているものであり、本発明のように芯材に使用する発想ではない。
特開平7−1636号公報
特開平6−183303号公報
特開平4−308264号公報
特開平7−164977号公報
特開平9−99505号公報
従って、本発明の課題は、脱ウレタンが可能であり、さらに繊維の選択によっては脱ガラス繊維も可能であり、環境性に優れるとともに、軽量性・剛性・吸音性・成形性を高いバランスで満たすこともできる自動車用内装材を提供することにある。
[本発明に係る自動車用内装材]
本発明に係る自動車用内装材は、繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地よりなる芯材と、前記芯材の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材とを含むものである。これらの各要素の態様について、以下に説明する。
本発明に係る自動車用内装材は、繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地よりなる芯材と、前記芯材の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材とを含むものである。これらの各要素の態様について、以下に説明する。
1.芯材
1−1.パイル生地
芯材に用いるパイル生地の製法による種類としては、特に限定されないが、次の2種を例示できる。
(1)ニードルパンチ・パイル生地: 基布(特に不織布)にフォーク状ニードルを刺し込んで突き抜く(ニードルパンチ)ことにより、ループパイルを形成したものである。
(2)タフテッド・パイル生地: 基布にタフティング機でパイル糸を刺し込んでループパイルを形成し、基布の裏面で接着剤を用いてパイル糸を固定したものである。
また、基布は1枚で構成されたものでもよいが、2枚が重なって構成されたものであると剛性の点で好ましい。後者の場合、ループパイル側の基布は繊維質のものでなくても、樹脂フィルム等でもよい。
1−1.パイル生地
芯材に用いるパイル生地の製法による種類としては、特に限定されないが、次の2種を例示できる。
(1)ニードルパンチ・パイル生地: 基布(特に不織布)にフォーク状ニードルを刺し込んで突き抜く(ニードルパンチ)ことにより、ループパイルを形成したものである。
(2)タフテッド・パイル生地: 基布にタフティング機でパイル糸を刺し込んでループパイルを形成し、基布の裏面で接着剤を用いてパイル糸を固定したものである。
また、基布は1枚で構成されたものでもよいが、2枚が重なって構成されたものであると剛性の点で好ましい。後者の場合、ループパイル側の基布は繊維質のものでなくても、樹脂フィルム等でもよい。
1−2.ループパイルの主繊維
ループパイルの主繊維としては、特に限定されないが、有機繊維又は無機繊維を例示できる。
(1)有機繊維は、リサイクル性の点で有利であり、天然繊維又は合成繊維を例示できる。天然繊維の材料としては、特に限定されないが、ケナフ、ジュート、サイザル、ヤシ、亜麻等を例示できる。合成繊維の材料としては、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、アクリル等を例示できる。また、天然繊維又は合成繊維のリサイクル材を用いることもでき、環境保護に役立つ。
(2)無機繊維の材料としては、特に限定されないが、ガラス、セラミック、カーボン、ロックウール、バサルト等を例示できる。但し、脱ガラス繊維の必要な場合には、ガラス繊維あるいはその他の無機繊維を除くこととする。
ループパイルの主繊維としては、特に限定されないが、有機繊維又は無機繊維を例示できる。
(1)有機繊維は、リサイクル性の点で有利であり、天然繊維又は合成繊維を例示できる。天然繊維の材料としては、特に限定されないが、ケナフ、ジュート、サイザル、ヤシ、亜麻等を例示できる。合成繊維の材料としては、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、アクリル等を例示できる。また、天然繊維又は合成繊維のリサイクル材を用いることもでき、環境保護に役立つ。
(2)無機繊維の材料としては、特に限定されないが、ガラス、セラミック、カーボン、ロックウール、バサルト等を例示できる。但し、脱ガラス繊維の必要な場合には、ガラス繊維あるいはその他の無機繊維を除くこととする。
また、主繊維は、一種でもよいし、二種以上の混合でもよい。混合の形態は、特に限定されず、異なる有機繊維の混合(天然繊維と合成繊維との混合も含む)、異なる無機繊維の混合、有機繊維と無機繊維との混合等を例示できる。
1−3.ループパイルの熱融着性繊維
繊維には、主繊維どうしを結合し、ループパイルの起立状態及びそのループ形状を維持し、特に厚さ方向に圧縮する場合のループパイルの座屈変形を防ぐために、熱融着性繊維が混合されることが好ましい。熱融着性繊維の材料としては、特に限定されないが、主繊維に対し相対的に低融点(例えば200℃以下)のPP、PE、PET等の熱可塑性繊維を例示できる。また、熱融着性繊維は、単一型でもよいが、熱融着性繊維に難融性繊維を並列させた複合型や、高融点の芯と低融点(熱融着性)で結晶性又は非結晶性ポリマー等の鞘とで同心状の芯鞘構造にした複合型でもよい。芯鞘構造としては、PET芯/低融点PET鞘、PP芯/高密度PE鞘、PE芯/低融点共重合PE鞘、PE芯/高密度PE鞘等を例示できる。主繊維と熱融着性繊維との配合比率は、特に限定されないが、主繊維75〜45質量%/熱融着性繊維25〜55質量%が好ましい。
繊維には、主繊維どうしを結合し、ループパイルの起立状態及びそのループ形状を維持し、特に厚さ方向に圧縮する場合のループパイルの座屈変形を防ぐために、熱融着性繊維が混合されることが好ましい。熱融着性繊維の材料としては、特に限定されないが、主繊維に対し相対的に低融点(例えば200℃以下)のPP、PE、PET等の熱可塑性繊維を例示できる。また、熱融着性繊維は、単一型でもよいが、熱融着性繊維に難融性繊維を並列させた複合型や、高融点の芯と低融点(熱融着性)で結晶性又は非結晶性ポリマー等の鞘とで同心状の芯鞘構造にした複合型でもよい。芯鞘構造としては、PET芯/低融点PET鞘、PP芯/高密度PE鞘、PE芯/低融点共重合PE鞘、PE芯/高密度PE鞘等を例示できる。主繊維と熱融着性繊維との配合比率は、特に限定されないが、主繊維75〜45質量%/熱融着性繊維25〜55質量%が好ましい。
そして、製造後の自動車用内装材において、ループパイルは、その主繊維間が熱融着性繊維の溶融後固化したバインダーで結合していることにより、起立状態を強固に維持していることが好ましい。
1−4.ループパイルの高さ・密度
ループパイルのパイル高さ(製品時(後述する圧縮解除後はこれに相当する))は、特に限定されないが、2〜8mmが好ましい。これが2mm未満であると、ループパイルの起立状態が低くなりすぎ面圧剛性が弱くなる傾向となり、8mmを越えると、ループパイルの起立状態が腰高になり面圧剛性が弱くなる傾向となる。
ループパイルの密度は、ループパイルを構成する繊維の束の太さによっても異なり、特に限定されないが、36〜72個/インチ□(25.4mm□)程度が好ましい。これが36個/インチ□未満であると、ループパイルの間隔が広がり面圧が弱くなる傾向となり、72個/インチ□を越えると、パイル生地の目付が減少し剛性が低下する傾向となる。
ループパイルのパイル高さ(製品時(後述する圧縮解除後はこれに相当する))は、特に限定されないが、2〜8mmが好ましい。これが2mm未満であると、ループパイルの起立状態が低くなりすぎ面圧剛性が弱くなる傾向となり、8mmを越えると、ループパイルの起立状態が腰高になり面圧剛性が弱くなる傾向となる。
ループパイルの密度は、ループパイルを構成する繊維の束の太さによっても異なり、特に限定されないが、36〜72個/インチ□(25.4mm□)程度が好ましい。これが36個/インチ□未満であると、ループパイルの間隔が広がり面圧が弱くなる傾向となり、72個/インチ□を越えると、パイル生地の目付が減少し剛性が低下する傾向となる。
1−4.パイル生地の目付
パイル生地の目付としては、特に限定されないが、1枚で芯材を構成する場合は300〜1000g/m2 が好ましく、400〜600g/m2 がより好ましい。300g/m2 未満になると剛性・吸音性・断熱性が低下し、また1000g/m2を超えると軽量性・成形性が低下する傾向となる。2枚を積層して芯材を構成する場合は、その2枚の合計で300〜1000g/m2 が好ましく、400〜600g/m2 がより好ましい。
パイル生地の目付としては、特に限定されないが、1枚で芯材を構成する場合は300〜1000g/m2 が好ましく、400〜600g/m2 がより好ましい。300g/m2 未満になると剛性・吸音性・断熱性が低下し、また1000g/m2を超えると軽量性・成形性が低下する傾向となる。2枚を積層して芯材を構成する場合は、その2枚の合計で300〜1000g/m2 が好ましく、400〜600g/m2 がより好ましい。
1−5.パイル生地の積層
芯材は、上記のとおり1枚のパイル生地で構成されたものでもよいが、2枚のパイル生地が積層及び接合されたものであることが好ましい。剛性・吸音性・断熱性が高くなるからである。2枚のパイル生地は、ループパイル同士を向き合わせて積層してもよいし、基布同士を向き合わせて積層してもよいし、一方のループパイルと他方の基布とを向き合わせて積層してもよい。パイル生地のループパイルに一定の方向性がある場合、2枚のパイル生地は、ループパイルの方向が平行になるように積層してもよいし、パイルの方向が交差するように積層してもよい。
芯材は、上記のとおり1枚のパイル生地で構成されたものでもよいが、2枚のパイル生地が積層及び接合されたものであることが好ましい。剛性・吸音性・断熱性が高くなるからである。2枚のパイル生地は、ループパイル同士を向き合わせて積層してもよいし、基布同士を向き合わせて積層してもよいし、一方のループパイルと他方の基布とを向き合わせて積層してもよい。パイル生地のループパイルに一定の方向性がある場合、2枚のパイル生地は、ループパイルの方向が平行になるように積層してもよいし、パイルの方向が交差するように積層してもよい。
2.面材
2−1.面材の材料
面材の材料としては、特に限定されないが、樹脂フィルム、不織布マット、織布、発泡樹脂体等を例示できる。
(1)樹脂フィルムの場合、その樹脂としては、塩化ビニル等の環境性で問題となりやすい樹脂は除くこととし、問題となりにくいPET、PP、PE、ナイロン、ポリスチレン、エチレンビニルアルコール重合体等の樹脂を採用することが好ましい。樹脂フィルムは、1層のフィルムでもよいが、主層の片面又は両面に次項で述べる接合用の接着層を備えた2層又は3層のフィルムでもよい。後者の接着層は、主層の樹脂に対し相対的に低融点の樹脂よりなる熱融着性フィルムでもよいし、接着剤又は粘着剤でもよい。樹脂フィルムの厚さは、特に限定されないが、20〜100μmが好ましい。
2−1.面材の材料
面材の材料としては、特に限定されないが、樹脂フィルム、不織布マット、織布、発泡樹脂体等を例示できる。
(1)樹脂フィルムの場合、その樹脂としては、塩化ビニル等の環境性で問題となりやすい樹脂は除くこととし、問題となりにくいPET、PP、PE、ナイロン、ポリスチレン、エチレンビニルアルコール重合体等の樹脂を採用することが好ましい。樹脂フィルムは、1層のフィルムでもよいが、主層の片面又は両面に次項で述べる接合用の接着層を備えた2層又は3層のフィルムでもよい。後者の接着層は、主層の樹脂に対し相対的に低融点の樹脂よりなる熱融着性フィルムでもよいし、接着剤又は粘着剤でもよい。樹脂フィルムの厚さは、特に限定されないが、20〜100μmが好ましい。
(2)不織布マット又は織布の場合、その構成繊維としては、特に限定されないが、前記芯材の主繊維で例示した有機繊維又は無機繊維を同様に例示でき、具体的にはケナフ不織布マット、チョップドストランドガラスマット等を好ましく例示できる。また、不織布マット又は織布の場合、樹脂等を含浸させて(次に述べる液状接着剤の含浸も含む)、さらに強化することが好ましい。不織布マットの目付は、特に限定されないが、50〜200g/m2 が好ましい。また、不織布マット又は織布の片面又は両面に熱融着性フィルムを貼ったものでもよい。
(3)発泡樹脂体の場合、その樹脂としては、ウレタン等の環境性に問題となりやすい樹脂は除くこととし、問題となりにくいPP、PE、ポリスチレン等の樹脂を採用することが好ましい。発泡樹脂体の発泡倍率は5〜20倍が好ましく、厚さは2〜5mmが好ましい。また、発泡樹脂体の片面又は両面に熱融着性フィルムを貼ったものでもよい。
2−2.面材と芯材との接合手段
面材と芯材との接合手段としては、特に限定されないが、面材及び芯材に対し相対的に低融点の樹脂よりなる熱融着性フィルム、熱融着性不織布、熱融着性粉体、無発泡又は発泡性の接着剤又は粘着剤を例示できる。
面材と芯材との接合手段としては、特に限定されないが、面材及び芯材に対し相対的に低融点の樹脂よりなる熱融着性フィルム、熱融着性不織布、熱融着性粉体、無発泡又は発泡性の接着剤又は粘着剤を例示できる。
3.表皮材及び裏材
さらに、表面側の面材に表皮材を積層及び接合することもできる。また、裏面側の面材に裏材を積層及び接合することもできる。表皮材又は裏材の目的は、特に限定されず、装飾用、繊維のほつれや毛羽立ちの防止等を例示できる。従って、表皮材又は裏材の材料は、目的に応じて適宜選択されるものであるので特に限定されないが、不織布、織布、樹脂フィルム等を例示できる。接合手段は、特に限定されないが、上記2−2項で挙げたものを同様に例示できる。
さらに、表面側の面材に表皮材を積層及び接合することもできる。また、裏面側の面材に裏材を積層及び接合することもできる。表皮材又は裏材の目的は、特に限定されず、装飾用、繊維のほつれや毛羽立ちの防止等を例示できる。従って、表皮材又は裏材の材料は、目的に応じて適宜選択されるものであるので特に限定されないが、不織布、織布、樹脂フィルム等を例示できる。接合手段は、特に限定されないが、上記2−2項で挙げたものを同様に例示できる。
[本発明に係る自動車用内装材の製造方法]
前記自動車用内装材の製造方法としては、特に限定されないが、次の方法を好ましく例示できる。
主繊維と熱融着性繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地を用いた芯材の表面側及び裏面側に補強用の面材を積層し、前記芯材及び面材を加熱及び圧縮して前記熱融着性繊維を溶融し、前記芯材及び面材を冷却して前記熱融着性繊維が固化したバインダーにより前記主繊維間を結合する自動車用内装材の製造方法。これらの各要素の態様について、以下に説明する。
前記自動車用内装材の製造方法としては、特に限定されないが、次の方法を好ましく例示できる。
主繊維と熱融着性繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地を用いた芯材の表面側及び裏面側に補強用の面材を積層し、前記芯材及び面材を加熱及び圧縮して前記熱融着性繊維を溶融し、前記芯材及び面材を冷却して前記熱融着性繊維が固化したバインダーにより前記主繊維間を結合する自動車用内装材の製造方法。これらの各要素の態様について、以下に説明する。
1.芯材と面材との接合
面材として前記主層の片面又は両面に熱融着性フィルムを備えた2層又は3層のフィルムを用いることにより、あるいは、前記積層時に芯材と面材との間に熱融着性フィルムを積層(介装)することにより、前記加熱及び圧縮時に熱融着性フィルムが溶融して芯材と面材とを容易に接合することができる。
面材として前記主層の片面又は両面に熱融着性フィルムを備えた2層又は3層のフィルムを用いることにより、あるいは、前記積層時に芯材と面材との間に熱融着性フィルムを積層(介装)することにより、前記加熱及び圧縮時に熱融着性フィルムが溶融して芯材と面材とを容易に接合することができる。
2.加熱温度
加熱温度は、主繊維及び面材は溶融せず、熱融着性繊維は溶融する温度とする。また、前項のように熱融着性フィルムがある場合には、加熱温度を、主繊維及び面材の主層は溶融せず、熱融着性繊維及び面材の熱融着性フィルムは溶融する温度とする。
加熱温度は、主繊維及び面材は溶融せず、熱融着性繊維は溶融する温度とする。また、前項のように熱融着性フィルムがある場合には、加熱温度を、主繊維及び面材の主層は溶融せず、熱融着性繊維及び面材の熱融着性フィルムは溶融する温度とする。
3.圧縮
圧縮時の面圧及び時間は、ループパイルによっても異なるが、圧縮前のパイル高さが、圧縮時に減少し、圧縮解除時に一部復元したときの最終圧縮率(圧縮解除後のパイル高さ/圧縮前のパイル高さ)が80/100〜100/100となるように行うことが好ましい。ループパイルの潰れを抑制して起立状態を保つためである。
圧縮時の面圧及び時間は、ループパイルによっても異なるが、圧縮前のパイル高さが、圧縮時に減少し、圧縮解除時に一部復元したときの最終圧縮率(圧縮解除後のパイル高さ/圧縮前のパイル高さ)が80/100〜100/100となるように行うことが好ましい。ループパイルの潰れを抑制して起立状態を保つためである。
圧縮方法としては、特に限定されないが、ロールプレス、平板プレス等を例示できる。
[自動車用内装材について]
[自動車用内装材について]
自動車用内装材の使用対象となる自動車は、特に限定されず、乗用車・バス・トラック等を例示できる。
また、自動車における内装材の使用箇所も、特に限定されず、車室の天井材・ピラートリム・コンソールボックス・パッケージトリム等の成形材や、トランクルームの内張り等の成形材を例示できる。
また、自動車における内装材の使用箇所も、特に限定されず、車室の天井材・ピラートリム・コンソールボックス・パッケージトリム等の成形材や、トランクルームの内張り等の成形材を例示できる。
本発明に係る自動車用内装材によれば、脱ウレタンが可能であり、さらに繊維の選択によっては脱ガラス繊維も可能であり、環境性に優れるとともに、軽量性・剛性・吸音性・成形性を高いバランスで満たすこともできる。
自動車用内装材は、繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地を用いた芯材と、前記芯材の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材と、表面側の面材に積層及び接合された表皮材と、裏面側の面材に積層及び接合された裏材とを含んで構成される。ループパイルは、繊維間が熱融着性繊維が溶融後固化したバインダーで結合していることにより、前記起立状態を強固に維持していることが好ましい。芯材は、2枚のパイル生地がループパイル同士を向き合わせて積層及び接合されたものでもよい。
この自動車用内装材は、主繊維と熱融着性繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地を用いた芯材の表面側及び裏面側に補強用の面材を積層し、前記表面側の面材に表皮材を積層し、前記裏面側の面材に裏材を積層し、前記芯材、面材、表皮材及び裏材を加熱及び圧縮して前記熱融着性繊維を溶融し、前記芯材、面材、表皮材及び裏材を冷却して前記熱融着性繊維が固化したバインダーにより前記主繊維間を結合することにより、前記ループパイルの起立状態を強固に維持して製造される。
図1〜図3に、本発明を自動車用内装材としての天井材100に具体化した実施例を示す。この天井材100は、繊維の束よりなる起立状態のループパイル11を有するパイル生地10を用いた芯材1と、芯材1の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材2,3と、表面側の面材2に積層及び接合された表皮材4と、裏面側の面材3に積層及び接合された裏材5とを含んで構成される。なお、以下で挙げる材料、数値等は例示であってそれに限定されるものではなく、例えば前記解決手段の項で挙げた態様等に適宜変更できる。
芯材1は、1枚のニードルパンチ・パイル生地10を用いたものであり、該パイル生地10の構成繊維としては次の2種類を例示できる。
(1)主繊維としてのPET繊維(14〜90デニール、融点220〜260℃)と、熱融着性繊維としてのPET繊維(4〜8デニール、融点160〜200℃)との混合よりなる基布12としての不織布から形成されたニードルパンチ・パイル生地である。混合比率は、主繊維75〜45質量%/熱融着性繊維25〜55質量%である。
(2)主繊維としてのガラス繊維(平均繊維径5〜15μm)と、熱融着性繊維としてのPP繊維(4〜9デニール、融点160〜165℃)との混合よりなる基布12としての不織布から形成されたニードルパンチ・パイル生地である。混合比率は、主繊維75〜45質量%/熱融着性繊維25〜55質量%である。
(1)主繊維としてのPET繊維(14〜90デニール、融点220〜260℃)と、熱融着性繊維としてのPET繊維(4〜8デニール、融点160〜200℃)との混合よりなる基布12としての不織布から形成されたニードルパンチ・パイル生地である。混合比率は、主繊維75〜45質量%/熱融着性繊維25〜55質量%である。
(2)主繊維としてのガラス繊維(平均繊維径5〜15μm)と、熱融着性繊維としてのPP繊維(4〜9デニール、融点160〜165℃)との混合よりなる基布12としての不織布から形成されたニードルパンチ・パイル生地である。混合比率は、主繊維75〜45質量%/熱融着性繊維25〜55質量%である。
パイル生地10の目付は250〜600g/m2である。ループパイル11の後述する圧縮前のパイル高さは2〜8mm、圧縮解除後のパイル高さは[1.6〜2]〜[6.4〜8]mmであり、従って最終圧縮率は80/100〜100/100程度である。ループパイル11の密度は36〜72個/インチ□である。
ループパイル11を構成する繊維の束の太さは、♯19〜♯36のフォーク状ニードルで形成された太さである。ループパイル11は、その主繊維間が熱融着性繊維の溶融後固化したバインダーで結合していることにより、前記起立状態を強固に維持している。
表面側及び裏面側の面材2,3には、共に3層樹脂フィルムが用いられている。3層樹脂フィルムは、例えば、ナイロン樹脂(融点198〜225℃)よりなる主フィルム層21,31と、その両面に添着された低融点PE樹脂(融点110〜120℃)よりなる接合用の熱融着性フィルム層22,23,32,33よりなるものであり、厚さは30〜80μmである。そして、表面側の面材2は、一方の熱融着性フィルム層22の溶融後固化によりパイル生地10のループパイル11の頂部に接合されている。また、裏面側の面材3は、一方の熱融着性フィルム層32の溶融後固化によりパイル生地10の基布12の裏面に接合されている。
表皮材4には、例えば、PET繊維、PE繊維又はこれらの混合よりなる不織布が用いられている。不織布の目付は100〜300g/m2である。表皮材4は表面側の面材2に対し、3層樹脂フィルムの他方の熱融着性フィルム層23の溶融後固化により接合されている。
裏材5には、例えば、PET繊維、PE繊維又はこれらの混合よりなる不織布が用いられている。不織布の目付は20〜80g/m2である。裏材5は裏面側の面材3に対し、3層樹脂フィルムの他方の熱融着性フィルム層33の溶融後固化により接合されている。
本実施例の天井材100の製造方法を、工程順に説明する。
(1)パイル生地の形成
図2の(a)に示すように、前記主繊維と熱融着性繊維とを混綿し、薄いウェブをレイヤー方式又はエアーレイ方式により重ねて綿状体13を形成する。
次に(b)に示すように、綿状体13に鉤付きニードル14を刺し込む第1回のニードルパンチを行い、繊維を厚さ方向に絡ませて、安定した一定厚さのマット15を形成する。
次に(c)に示すように、マット15にフォーク状ニードル16を刺し込んで突き抜く第2回のニードルパンチを行い、主繊維と熱融着性繊維の束よりなる起立状態のループパイル11を形成すれば、パイル生地10の形成が形成される。
(1)パイル生地の形成
図2の(a)に示すように、前記主繊維と熱融着性繊維とを混綿し、薄いウェブをレイヤー方式又はエアーレイ方式により重ねて綿状体13を形成する。
次に(b)に示すように、綿状体13に鉤付きニードル14を刺し込む第1回のニードルパンチを行い、繊維を厚さ方向に絡ませて、安定した一定厚さのマット15を形成する。
次に(c)に示すように、マット15にフォーク状ニードル16を刺し込んで突き抜く第2回のニードルパンチを行い、主繊維と熱融着性繊維の束よりなる起立状態のループパイル11を形成すれば、パイル生地10の形成が形成される。
(2)積層
次に、図2の(d)に示すように、パイル生地10を用いた芯材1の表面側及び裏面側に面材2,3を積層し、表面側の面材2に表皮材4を積層し、裏面側の面材3に裏材5を積層する。ここでは、これらを重ね合わせてセットすることを意味する。
次に、図2の(d)に示すように、パイル生地10を用いた芯材1の表面側及び裏面側に面材2,3を積層し、表面側の面材2に表皮材4を積層し、裏面側の面材3に裏材5を積層する。ここでは、これらを重ね合わせてセットすることを意味する。
(3)加熱及び圧縮
次に、図2の(e)に示すように、上記の積層物を加熱及び圧縮する。本例では、熱盤を用いた平板プレス(図示略)により加熱と圧縮とを同時に行う。詳しくは、例えば110〜210℃に加熱した上熱盤と下熱盤との間に上記の積層物を挟み、該積層物をその厚さより例えば0.5〜2mm(好ましくは1mm)減じた厚さにまで圧縮する。保持時間は0.8〜3分程度である。これにより、熱融着性繊維及び熱融着性フィルム層22,23,32,33が溶融する。
次に、図2の(e)に示すように、上記の積層物を加熱及び圧縮する。本例では、熱盤を用いた平板プレス(図示略)により加熱と圧縮とを同時に行う。詳しくは、例えば110〜210℃に加熱した上熱盤と下熱盤との間に上記の積層物を挟み、該積層物をその厚さより例えば0.5〜2mm(好ましくは1mm)減じた厚さにまで圧縮する。保持時間は0.8〜3分程度である。これにより、熱融着性繊維及び熱融着性フィルム層22,23,32,33が溶融する。
(4)冷却
次に、上記の積層物を冷却する。本例では、冷却盤を用いた平板プレス(図示略)により冷却と圧縮とを同時に行う。詳しくは、例えば常温〜−30℃に冷却した上冷却盤と下冷却盤との間に、上記の積層物を挟み、該積層物を製品(天井材100)の厚さ及び形状に圧縮した状態で保持する。保持時間は0.8〜3分程度である。これにより、熱融着性繊維及び熱融着性フィルム層22,23,32,33が固化し、前記のとおり各層を接合するバインダー(接合剤)として働く。
次に、上記の積層物を冷却する。本例では、冷却盤を用いた平板プレス(図示略)により冷却と圧縮とを同時に行う。詳しくは、例えば常温〜−30℃に冷却した上冷却盤と下冷却盤との間に、上記の積層物を挟み、該積層物を製品(天井材100)の厚さ及び形状に圧縮した状態で保持する。保持時間は0.8〜3分程度である。これにより、熱融着性繊維及び熱融着性フィルム層22,23,32,33が固化し、前記のとおり各層を接合するバインダー(接合剤)として働く。
(5)製品カット
以上により、積層物が製品厚さ・製品形状に成形されるので、製品寸法どおりにその周縁不要部をカットすれば、天井材100が完成する。
以上により、積層物が製品厚さ・製品形状に成形されるので、製品寸法どおりにその周縁不要部をカットすれば、天井材100が完成する。
本実施例の天井材100によれば、脱ウレタンが可能であり、さらに繊維の選択によっては脱ガラス繊維も可能であり、環境性に優れるとともに、軽量性・剛性・吸音性・成形性を高いバランスで満たすこともできる。特に、ループパイル11によりハニカムと同様の構造をもたせることで、軽量でありながら、面圧力と弾性勾配に強い性能を持たせて剛性を挙げることができる。また、パイル生地よりなる芯材の表裏両面が面材で挟まれて、芯材の内部にループパイルによる空隙が多くできるので吸音性にも効く。さらに、主繊維間が熱融着性繊維が溶融後固化したバインダーで結合していることにより、ループパイル11は起立状態を強固に維持しているため、剛性はさらに高められている。
続いて、前記実施例の変更例について説明する。まず、図3及び図4は芯材1の変更例を示している。
図3(a)はパイル生地10として基布12が2枚で構成されたものを用いた例であり、剛性の点で好ましい。ループパイル11側の基布12aは繊維質のものでなくてもよく、例えば樹脂製のフィルム、ネット、メッシュ等でもよい。
図3(a)はパイル生地10として基布12が2枚で構成されたものを用いた例であり、剛性の点で好ましい。ループパイル11側の基布12aは繊維質のものでなくてもよく、例えば樹脂製のフィルム、ネット、メッシュ等でもよい。
図3(b)は芯材1として2枚のパイル生地10,10がループパイル11同士を向き合わせて積層及び接合されたものを用いた例である。図3(c)は芯材1として2枚のパイル生地10,10が基布12同士を向き合わせて積層及び接合されたものを用いた例である。これらの例において、ループパイル11に一定の方向性がある場合、2枚のパイル生地10,10は、ループパイル11の方向が平行になるように積層してもよいし、ループパイル11の方向が交差するように積層してもよい。2枚のパイル生地10,10は、それらに含まれる前記熱融着性繊維が溶融後固化したバインダーでループパイル11同士又は基布12同士が接合されるが、熱融着性フィルム、熱融着性粉体等による接着でもよい。この構造により、前記の剛性・吸音性がさらに高められる。
図4(a)は図3(a)と図3(b)とを組み合わせた例である。
図4(b)は図3(b)の2枚のパイル生地10,10の間にさらに面材6を追加した例である。面材6には、前記解決手段に例示したもの等を使用できるが、ここでは前記3層樹脂フィルム、すなわち主フィルム層61と、その両面に添着された低融点樹脂よりなる熱融着性フィルム層62,63とからなるものを図示している。この構造によっても、前記の剛性がさらに高められる。また、3層樹脂フィルムによれば、熱融着性フィルム層62,63の溶融後固化により2枚のパイル生地10,10間をより強力に接合することもできる。
図4(c)は図4(a)と図4(b)とを組み合わせた例である。
図4(b)は図3(b)の2枚のパイル生地10,10の間にさらに面材6を追加した例である。面材6には、前記解決手段に例示したもの等を使用できるが、ここでは前記3層樹脂フィルム、すなわち主フィルム層61と、その両面に添着された低融点樹脂よりなる熱融着性フィルム層62,63とからなるものを図示している。この構造によっても、前記の剛性がさらに高められる。また、3層樹脂フィルムによれば、熱融着性フィルム層62,63の溶融後固化により2枚のパイル生地10,10間をより強力に接合することもできる。
図4(c)は図4(a)と図4(b)とを組み合わせた例である。
次に、図5は面材2(3)の変更例を示している。
(a)は不織布マット25(ケナフ不織布マット、チョップドストランドガラスマット、合成繊維マット等)の両面(又は片面)に熱融着性フィルム層26,27を接合したものである。
(b)は発泡樹脂体35(PP、PE、ポリスチレン等の発泡体)の両面(又は片面)に熱融着性フィルム層36,37を接合したものである。
これらの面材は、前記実施例又はその変更例のいずれにも用いることができる。また、表面側の面材と裏面側の面材とで異なるものを用いることもできる。
(a)は不織布マット25(ケナフ不織布マット、チョップドストランドガラスマット、合成繊維マット等)の両面(又は片面)に熱融着性フィルム層26,27を接合したものである。
(b)は発泡樹脂体35(PP、PE、ポリスチレン等の発泡体)の両面(又は片面)に熱融着性フィルム層36,37を接合したものである。
これらの面材は、前記実施例又はその変更例のいずれにも用いることができる。また、表面側の面材と裏面側の面材とで異なるものを用いることもできる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)天井材以外にも、ピラートリム、コンソールボックス、パッケージトリム、トランクルームの内張り等の自動車用内装材に具体化すること。
(1)天井材以外にも、ピラートリム、コンソールボックス、パッケージトリム、トランクルームの内張り等の自動車用内装材に具体化すること。
1 芯材
2 表面側の面材
3 裏面側の面材
4 表皮材
5 裏材
6 面材
10 パイル生地
11 ループパイル
12 基布
12a 基布
100 天井材
2 表面側の面材
3 裏面側の面材
4 表皮材
5 裏材
6 面材
10 パイル生地
11 ループパイル
12 基布
12a 基布
100 天井材
Claims (6)
- 繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地を用いた芯材と、前記芯材の表面側及び裏面側に積層及び接合された補強用の面材とを含む自動車用内装材。
- 前記ループパイルは、繊維間が熱融着性繊維が溶融後固化したバインダーで結合していることにより、前記起立状態を強固に維持している請求項1記載の自動車用内装材。
- 前記芯材は、2枚の前記パイル生地が積層及び接合されたものである請求項1又は2記載の自動車用内装材。
- 前記表面側の面材に表皮材が積層及び接合された請求項1、2又は3記載の自動車用内装材。
- 前記裏面側の面材に裏材が積層及び接合された請求項1、2、3又は4記載の自動車用内装材。
- 主繊維と熱融着性繊維の束よりなる起立状態のループパイルを有するパイル生地を用いた芯材の表面側及び裏面側に補強用の面材を積層し、前記芯材及び面材を加熱及び圧縮して前記熱融着性繊維を溶融し、前記芯材及び面材を冷却して前記熱融着性繊維が固化したバインダーにより前記主繊維間を結合する自動車用内装材の製造方法。
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JP2006009333A JP2007190978A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 自動車用内装材 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013007138A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Kureha Ltd | 吸音材用不織布及びその製造方法 |
Citations (4)
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JPH0554737U (ja) * | 1991-12-25 | 1993-07-23 | 東亜紡織株式会社 | 防音床材 |
JP2001129843A (ja) * | 1999-11-04 | 2001-05-15 | Toyoda Spinning & Weaving Co Ltd | 内装材の製造方法 |
-
2006
- 2006-01-17 JP JP2006009333A patent/JP2007190978A/ja active Pending
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