JP5977205B2 - タンクの製造方法および繊維巻付装置 - Google Patents

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本発明は、タンクの製造に関する。
燃料電池システムでは、燃料ガスを貯蔵した高圧ガスタンクが用いられる。高圧ガスタンクは、一般に、フィラメントワインディング法(以下、「FW法」と呼ぶ)により製造される。FW法では、多数のボビンから、熱硬化性樹脂を含む繊維が、繊維を巻き付ける装置(以下、「繊維巻付装置」と呼ぶ)に供給され、かかる繊維巻付装置により、ヘリカル巻きおよびフープ巻きなどの巻き方によってマンドレルの外周面に繊維が巻き付けられる。マンドレルの外周面に巻き付けられた繊維は、マンドレルと繊維巻付装置との間において切断され、マンドレルは、繊維巻付装置から分離して取り外される(特許文献1および2)。
特開2013−887号公報 特開2012−152911号公報
しかしながら、マンドレルと繊維巻付装置との間で繊維を切断する技術では、切断の際における繊維の固定は、マンドレルに巻き付けられている繊維の端部と繊維巻付装置との間の張力のみに依存しているため、切断の際に繊維がずれてしまうという問題があった。切断の際に繊維がずれると、切断に長時間を要すると共に正確な位置で繊維を切断できないという問題が生じ得る。さらに、切断後の繊維の端部が広がり、周辺に位置する設備や既にマンドレルに巻き付けられている繊維に絡んで、設備の故障やタンクの品質劣化を生じるという問題があった。これらの問題は、燃料電池システム用の高圧ガスタンクに限らず、任意の用途で用いられるタンク及び任意の流体を貯蔵するタンクにおいて共通していた。そのほか、従来のタンクの製造方法においては、タンクの製造効率の向上、低コスト化、省電力化、製造の容易化、操作性の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]本発明の一形態によれば、タンクの製造方法が提供される。このタンクの製造方法は、(a)繊維巻き装置を用いて、タンク容器状のマンドレルに繊維を巻き付ける工程と;(b)前記繊維を、前記マンドレルに巻き付けられている既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する工程と;(c)前記繊維を、前記工程(b)において固定された固定部と前記既設部との間において切断する工程と;を備え;前記工程(a)は、(a1)前記繊維巻き装置を、前記マンドレルの外周を囲むように配置する工程と;(a2)前記繊維巻き装置から複数の前記繊維を繰り出して、前記マンドレルに巻き付ける工程と;を備え、前記工程(b)は、繊維固定装置を用いて、前記複数の繊維を、前記既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する工程であり、前記繊維固定装置は、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第1凹部と第1凸部とが交互に配列されている環状の内側チャック部と;前記内側チャック部よりも外径の大きな外側チャック部であって、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第2凹部と第2凸部とが交互に配列されている環状の外側チャック部と;を有し;前記工程(b)は、(b1)前記複数の繊維を、それぞれ前記内側チャック部の前記第1凹部と前記外側チャック部の前記第2凹部とに亘って配置する工程と;(b2)前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させる工程と;を含む。
この形態のタンクの製造方法によれば、繊維を、既設部と繊維巻き装置との間において固定した後に、切断することができる。このため、切断の際に繊維がずれることを抑制できるので、繊維の切断を短時間で完了できると共に正確な位置で繊維を切断できる。加えて、切断後の繊維の広がりを抑制できるので、周辺に位置する設備やマンドレルに既に巻き付けられている繊維に、切断後の繊維(繊維の端部)が絡むことを抑制できる。このため、周辺に位置する設備の故障や、タンクの品質劣化を抑制できる。加えて、環状の内側チャック部と環状の外側チャック部とを有する繊維固定装置を用いて、第1凹部と第2凹部とに亘って繊維を配置するので、繊維巻き装置から繰り出されてマンドレルに向かって延びる繊維を確実に固定できる。加えて、内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより繊維を固定するので、繊維の固定と解除との切り替えを容易に行うことができる。また、繊維を複数回巻き付けて固定する技術に比べて、固定のために利用する繊維量を低減できる。このため、固定のための利用により劣化する繊維量を低減できる。
[形態2]本発明の他の形態によれば、タンク容器状のマンドレルに繊維を巻き付けるための繊維巻付装置が提供される。この繊維巻付装置は、前記マンドレルに繊維を巻き付ける繊維巻き部と;前記繊維を、前記マンドレルに巻き付けられている既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する繊維固定部と;前記繊維を、前記繊維固定部により固定された固定部と前記既設部との間において切断する切断部と;を備え;前記繊維巻き部は、前記マンドレルの外周を囲むように配置され、複数の前記繊維を繰り出して前記マンドレルに巻き付け;前記繊維固定部は、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第1凹部と第1凸部とが交互に配列されている環状の内側チャック部と;前記内側チャック部よりも外径の大きな外側チャック部であって、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第2凹部と第2凸部とが交互に配列されている環状の外側チャック部と;を有し、前記内側チャック部の前記第1凹部と前記外側チャック部の前記第2凹部とに亘って配置されている前記複数の繊維を、前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより固定する。
この形態の繊維巻付装置によれば、繊維を、既設部と繊維巻き装置との間において固定した後に、切断することができる。このため、切断の際に繊維がずれることを抑制できるので、繊維の切断を短時間で完了できると共に正確な位置で繊維を切断できる。加えて、切断後の繊維の広がりを抑制できるので、周辺に位置する設備やマンドレルに既に巻き付けられている繊維に、切断後の繊維(繊維の端部)が絡むことを抑制できる。このため、周辺に位置する設備の故障や、タンクの品質劣化を抑制できる。加えて、環状の内側チャック部と環状の外側チャック部とを有する繊維固定部により、第1凹部と第2凹部とに亘って繊維を配置するので、繊維巻き装置から繰り出されてマンドレルに向かって延びる繊維を確実に固定できる。加えて、内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより繊維を固定するので、繊維の固定と解除との切り替えを容易に行うことができる。また、繊維を複数回巻き付けて固定する技術に比べて、固定のために利用する繊維量を低減できる。このため、固定のための利用により劣化する繊維量を低減できる。
(1)本発明の一形態によれば、タンクの製造方法が提供される。このタンクの製造方法は、(a)繊維巻き装置を用いて、タンク容器状のマンドレルに繊維を巻き付ける工程と、(b)前記繊維を、前記マンドレルに巻き付けられている既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する工程と、(c)前記繊維を、前記工程(b)において固定された固定部と前記既設部との間において切断する工程と、を備える。この形態のタンクの製造方法によれば、繊維を、既設部と繊維巻き装置との間において固定した後に、切断することができる。このため、切断の際に繊維がずれることを抑制できるので、繊維の切断を短時間で完了できると共に正確な位置で繊維を切断できる。加えて、切断後の繊維の広がりを抑制できるので、周辺に位置する設備やマンドレルに既に巻き付けられている繊維に、切断後の繊維(繊維の端部)が絡むことを抑制できる。このため、周辺に位置する設備の故障や、タンクの品質劣化を抑制できる。
(2)上記タンクの製造方法において、前記工程(a)は、(a1)前記繊維巻き装置を、前記マンドレルの外周を囲むように配置する工程と、(a2)前記繊維巻き装置から複数の前記繊維を繰り出して、前記マンドレルに巻き付ける工程と、を備え、前記工程(b)は、繊維固定装置を用いて、前記複数の繊維を、前記既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する工程であり、前記繊維固定装置は、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第1凹部と第1凸部とが交互に配列されている環状の内側チャック部と、前記内側チャック部よりも外径の大きな外側チャック部であって、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第2凹部と第2凸部とが交互に配列されている環状の外側チャック部と、を有し、前記工程(b)は、(b1)前記複数の繊維を、それぞれ前記内側チャック部の前記第1凹部と前記外側チャック部の前記第2凹部とに亘って配置する工程と、(b2)前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させる工程と、を含んでもよい。この形態のタンクの製造方法によれば、環状の内側チャック部と環状の外側チャック部とを有する繊維固定装置を用いて、第1凹部と第2凹部とに亘って繊維を配置するので、繊維巻き装置から繰り出されてマンドレルに向かって延びる繊維を確実に固定できる。加えて、内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより繊維を固定するので、繊維の固定と解除との切り替えを容易に行うことができる。また、繊維を複数回巻き付けて固定する技術に比べて、固定のために利用する繊維量を低減できる。このため、固定のための利用により劣化する繊維量を低減できる。
(3)上記タンクの製造方法において、さらに、(d)前記既設部と前記繊維巻き装置との間における前記繊維の固定を解除する工程と、(e)前記繊維の切断端部と前記繊維巻き装置との間に存在する繊維であって、固定を解除された前記繊維を巻き取る工程と、を備えてもよい。この形態のタンクの製造方法によれば、切断端部と繊維巻き装置との間に存在し、固定を解除された繊維が巻き取られるので、当該部分の繊維が広がって周辺の設備やマンドレルに既に巻き付けられている繊維に絡むことを抑制できる。加えて、当該部分の繊維を巻き取るので、マンドレルに近い位置で繊維を切断した場合でも、残った繊維の広がりを抑えることができる。したがって、マンドレルに近い位置での繊維の切断が可能となるため、切断後におけるマンドレル側の繊維の端部がマンドレルに既に巻き付けられている繊維に絡むことによりタンクの品質が劣化することを抑制できる。
(4)上記タンクの製造方法において、前記工程(c)は、前記内側チャック部の内側に配置されている切断装置を、前記内側チャック部の内周に沿って回転させることにより、前記複数の繊維を、前記固定部と前記既設部との間において切断する工程であってもよい。この形態のタンクの製造方法によれば、固定部、すなわち、繊維のうち、内側チャック部と外側チャック部とにより固定された部分に近い位置で繊維を切断できるので、切断の際の繊維のずれをより抑えることができる。
(5)本発明の他の形態によれば、タンク容器状のマンドレルに繊維を巻き付けるための繊維巻付装置が提供される。この繊維巻付装置は、前記マンドレルに繊維を巻き付ける繊維巻き部と、前記繊維を、前記マンドレルに巻き付けられている既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する繊維固定部と、前記繊維を、前記繊維固定部により固定された固定部と前記既設部との間において切断する切断部と、を備える。この形態の繊維巻付装置によれば、繊維を、既設部と繊維巻き装置との間において固定した後に、切断することができる。このため、切断の際に繊維がずれることを抑制できるので、繊維の切断を短時間で完了できると共に正確な位置で繊維を切断できる。加えて、切断後の繊維の広がりを抑制できるので、周辺に位置する設備やマンドレルに既に巻き付けられている繊維に、切断後の繊維(繊維の端部)が絡むことを抑制できる。このため、周辺に位置する設備の故障や、タンクの品質劣化を抑制できる。
(6)上記繊維巻付装置において、前記繊維巻き部は、前記マンドレルの外周を囲むように配置され、複数の前記繊維を繰り出して前記マンドレルに巻き付け、前記繊維固定部は、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第1凹部と第1凸部とが交互に配列されている環状の内側チャック部と、前記内側チャック部よりも外径の大きな外側チャック部であって、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第2凹部と第2凸部とが交互に配列されている環状の外側チャック部と、を有し、前記内側チャック部の前記第1凹部と前記外側チャック部の前記第2凹部とに亘って配置されている前記複数の繊維を、前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより固定してもよい。この形態の繊維巻付装置によれば、環状の内側チャック部と環状の外側チャック部とを有する繊維固定部により、第1凹部と第2凹部とに亘って繊維を配置するので、繊維巻き装置から繰り出されてマンドレルに向かって延びる繊維を確実に固定できる。加えて、内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより繊維を固定するので、繊維の固定と解除との切り替えを容易に行うことができる。また、繊維を複数回巻き付けて固定する技術に比べて、固定のために利用する繊維量を低減できる。このため、固定のための利用により劣化する繊維量を低減できる。
(7)上記繊維巻付装置において、さらに、繊維巻取部を備え、前記繊維固定部は、前記繊維を、前記既設部と前記繊維巻き装置との間において解除自在に固定し、前記繊維巻取部は、前記繊維の切断端部と前記繊維巻き装置との間に存在し、固定を解除された前記繊維を巻き取ってもよい。この形態の繊維巻付装置によれば、切断端部と繊維巻き装置との間に存在し、固定を解除された繊維が巻き取られるので、当該部分の繊維が広がって周辺の設備やマンドレルに既に巻き付けられている繊維に絡むことを抑制できる。加えて、当該部分の繊維を巻き取るので、マンドレルに近い位置で繊維を切断した場合でも、残った繊維の広がりを抑えることができる。したがって、マンドレルに近い位置での繊維の切断が可能となるため、切断後におけるマンドレル側の繊維の端部が、マンドレルに既に巻き付けられている繊維に絡んでタンクの品質が劣化することを抑制できる。
(8)上記繊維巻付装置において、前記切断部は、前記内側チャック部の内側に配置され、前記内側チャック部の内周に沿って回転することにより前記複数の繊維を切断してもよい。この形態の繊維巻付装置によれば、固定部、すなわち、繊維のうち、内側チャック部と外側チャック部とにより固定された部分に近い位置で繊維を切断できるので、切断の際の繊維のずれをより抑えることができる。
(9)上記繊維巻付装置において、前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方は、円周方向に沿って所定の間隔で並んでいる複数の柱状部材を有し、前記第1凹部と前記第2凹部とのうち、少なくとも一方は、隣り合う2つの前記柱状部材の間の空隙により構成されていてもよい。この形態の繊維巻付装置によれば、第1凹部と第2凹部とのうち、少なくとも一方は、隣り合う2つの柱状部材の間の空隙により構成されるので、第1凹部と第2凹部に亘って配置された繊維が外れる(抜ける)ことを抑制できる。
(10)上記繊維巻付装置において、前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方は、前記複数の柱状部材のそれぞれを支持する環状の支持部を有し、前記複数の柱状部材は、それぞれ、前記柱状部材の長手方向における一端に位置し、前記支持部と接続されている基端部と、前記基端部とは反対の端に位置する先端部と、前記基端部と前記先端部との間に位置し、前記基端部の最大径と前記先端部の最大径とに比べて小さい最小径を有する接続部と、を有してもよい。この形態の繊維巻付装置によれば、隣り合う2つの柱状部材の接続部が並んだ際に、これら2つの接続部の間に比較的大きな空隙を形成できる。このため、かかる空隙に多くの繊維を収容できるので、繊維巻き装置により多数の繊維をマンドレルに巻き付ける場合においても、ほぼ全ての繊維を繊維固定部により固定できる。加えて、先端部の最大径が接続部の最小径よりも大きいので、固定された繊維が、基端部から先端部に向けてずれた場合であっても、先端部が障壁となって繊維が繊維固定部から外れる(抜ける)ことを抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、タンクに繊維を巻き付ける方法や、タンク製造装置等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての繊維巻付装置の外観構成を示す斜視図である。 図1に示す繊維処理ユニット400の詳細構成を示す斜視図である。 図2に示すチャック部430および切断部440の詳細構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態としてのタンクの製造方法の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態におけるタンクの製造方法の一部の処理を模式的に示す説明図である。 ステップS115が実行された後においてチャック部430に配置される繊維fbを示す説明図である。 変形例におけるチャックピンの第1の構成を示す斜視図である。 変形例におけるチャックピンの第2の構成を示す斜視図である。 変形例におけるチャックピンの第3の構成を示す斜視図である。 変形例におけるチャックピンの第4の構成を示す斜視図である。 変形例におけるチャックピンの第5の構成を示す斜視図である。
A.実施形態:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての繊維巻付装置の外観構成を示す斜視図である。繊維巻付装置10は、フィラメントワインディング法によってマンドレル20に繊維を巻き付ける装置である。本実施形態では、マンドレル20に巻き付ける繊維は、直径が数マイクロメートル程度の単繊維を多数(例えば、2万本)束ねて構成され、熱硬化性樹脂が含浸されたカーボン繊維(いわゆるプリプレグ)である。本実施形態では、熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂を用いる。また、本実施形態では、カーボン繊維として、ポリアクリロニトリル(PAN)系カーボン繊維を用いる。なお、ポリアクリロニトリル(PAN)系カーボン繊維に代えて、レーヨン系カーボン繊維やピッチ系カーボン繊維など、他の任意のプリプレグを用いてもよい。
マンドレル20は、本実施形態では、樹脂成形品により構成されている。なお、かかる樹脂成形品に代えて、高強度のアルミニウム材やステンレス材等の金属材により構成してもよい。マンドレル20は、カプセル状の外観形状を有する。具体的には、マンドレル20は、マンドレル20の軸AX方向の中央部分に形成された胴体部と、胴体部の両端からそれぞれ連続して形成されているドーム状の外観形状を有するドーム部とを有する。マンドレル20の両端に位置する2つのドーム部のうち、少なくとも一方のドーム部の円頂部分には、図示しない口金部が形成されている。本実施形態では、カーボン繊維(以下、単に「繊維」と呼ぶ)が巻き付けられたマンドレル20を利用して、高圧ガスタンクが製造される。この高圧ガスタンクは、例えば、燃料電池車両において、燃料ガスである水素ガスの収容タンクとして用いられる。前述の口金部は、タンクへの水素ガスの貯蔵およびタンクからの水素ガスの排出に用いられる。なお、図1には、X軸とY軸とZ軸とを明示している。X軸は、マンドレル20の軸AX方向と平行である。Y軸は鉛直方向と平行である。なお、−Y方向は、鉛直下方に相当する。Z軸は、水平方向と平行である。
繊維巻付装置10は、クリール装置210と、基台300と、フープ巻き装置100と、ヘリカル巻き装置200と、繊維処理ユニット400とを備えている。
クリール装置210は、繊維が巻かれた多数のボビン211と、給糸ガイド212とを備えており、各ボビン211から給糸ガイド212を介してヘリカル巻き装置200に繊維を供給する。図1に示すように、クリール装置210は、基台300と平行して配置されている。
基台300は、X軸に沿って延設されており、第1のレール302と、第2のレール304と、第1の支持台310と、第2の支持台311とを備えている。第1のレール302及び第2のレール304は、いずれも基台300の上面において互いに平行となるように形成された一対の溝であり、基台300の長手方向(X軸に沿った方向)に延設されている。第2のレール304は、第1のレール302を挟むように配置されている。
第1の支持台310は、繊維処理ユニット400を支持し、かつ、第2の支持台311と共にマンドレル20を支持する。第1の支持台310は、基台300の上面において、ヘリカル巻き装置200に対して+X方向側に配置されている。第1の支持台310は、図示しない駆動機構により駆動されて、第1のレール302上を往復動できる。第1の支持台310は、ベース312と、支持腕314とを備えている。ベース312は、板状の部材であり、第1のレール302に対して、スライド可能に配置されている。支持腕314は、Y軸方向を長手方向とする四角柱状の外観形状を有し、一端はベース312に接続され、他端は繊維処理ユニット400に接続されている。
第2の支持台311は、取り付け治具315を支持し、かつ、第1の支持台310と共にマンドレル20を支持する。第2の支持台311は、フープ巻き装置100に対して−X方向側に配置されている点と、繊維処理ユニット400に代えて取り付け治具315を支持している点とにおいて、第1の支持台310と異なり、他の構成は第1の支持台310と同じであるため、詳細な説明を省略する。取り付け治具315は、棒状の部材であって、X軸と平行に配置されている。取り付け治具315の中心軸は、マンドレル20の軸AXと一致している。取り付け治具315の一端は第2の支持台311の支持腕314に固定されており、他端はマンドレル20を支持する。取り付け治具315は、図示しない駆動機構により、軸を中心として回転される。このため、取り付け治具315により支持されるマンドレル20も、取り付け治具315と共に軸AXを中心として回転する。
フープ巻き装置100は、基台300の上面に配置されており、マンドレル20に繊維をフープ巻きする。フープ巻き装置100は、フレーム102と、巻掛テーブル104と、5個のホルダー106と、5個のボビン107とを備えている。フレーム102は、フープ巻き装置100の各部材を収容する筐体である。フレーム102は、図示しない駆動機構により駆動されて、第2のレール304上を往復動できる。
巻掛テーブル104は、円盤状の外観形状を有し、厚さ方向がX軸と平行となるように、フレーム102に固定されている。巻掛テーブル104の中央には、厚さ方向に貫通する中央孔105が形成されている。中央孔105の中心は軸AX上に位置し、中央孔105には、取り付け治具315が貫通されている。巻掛テーブル104は、中央孔105の近傍に、第1のガイド給糸部108と、第2のガイド給糸部109とを備えている。第1のガイド給糸部108および第2のガイド給糸部109は、それぞれ巻掛テーブル104から+X方向に突出して配置されている。第1のガイド給糸部108は、マンドレル20に対して上方(+Y方向)に位置している。第2のガイド給糸部109は、マンドレル20に対して下方(−Y方向)に位置している。第1のガイド給糸部108と第2のガイド給糸部109とは、マンドレル20に向かって繊維を繰り出す。
5個のホルダー106は、巻掛テーブル104において、中央孔105を囲むように環状に並んで配置されている。各ホルダー106は、それぞれ1つのボビン107を収容する。ボビン107には、ボビン211と同様に予め繊維が巻かれている。各ホルダー106は、図示しない駆動機構により回転駆動され、ボビン107から第1のガイド給糸部108および第2のガイド給糸部109に繊維を繰り出す。
ヘリカル巻き装置200は、基台300の上面に配置されており、マンドレル20に繊維をヘリカル巻きする。ヘリカル巻き装置200は、フレーム202と、給糸リング204とを備えている。フレーム202は、給糸リング204を収容する筐体である。マンドレル20は、図示しない駆動機構により駆動されて、給糸リング204の中を往復動できる。
給糸リング204は、クリール装置210から供給される繊維を、マンドレル20に向けて繰り出す。給糸リング204は、厚み方向がX軸と平行となる略円柱状の外観形状を有する。給糸リング204の軸は、マンドレル20の軸AXと一致する。給糸リング204の中央には、厚み方向に貫通する中央孔206が形成されている。中央孔206内には、マンドレル20又は繊維処理ユニット400の先端側(支持腕314と接続された側とは反対側)が配置され得る。中央孔206を形成する給糸リング204の内壁には、繊維を排出するための図示しない繊維供給口が多数設けられており、かかる繊維供給口からマンドレル20に向かって多数の繊維(繊維束)が繰り出される。
ヘリカル巻き装置200は、軸AXを中心として回転しているマンドレル20に、繊維を軸AXに対して低角度で交差させつつ巻き付ける。また、ヘリカル巻き装置200は、繊維をマンドレル20の両端のドーム部に掛け渡すように螺旋状に繰り返し巻き付ける。
図2は、図1に示す繊維処理ユニット400の詳細構成を示す斜視図である。繊維処理ユニット400は、軸AXと一致する軸を有する略円筒形の外観形状を有する。繊維処理ユニット400は、取付部480と、チャック部430と、切断部440と、繊維巻取部450と、支持部460と、駆動部470とを備えている。
取付部480は、棒状(円柱状)の部材であって、中心軸が軸AXと一致するように配置されている。取付部480の一端は、マンドレル20を支持する。取付部480は、取り付け治具315と同様に、図示しない駆動機構により軸を中心として回転される。
チャック部430は、マンドレル20に巻き付けられた繊維を固定する。チャック部430は、内側チャック部431と、外側チャック部432とを備えている。内側チャック部431は、軸AX上に中心を有する環状の外観形状を有する。外側チャック部432は、内側チャック部431よりも大きな外径を有し、軸AX上に中心を有する環状の外観形状を有する。
図3は、図2に示すチャック部430および切断部440の詳細構成を示す斜視図である。図3に示すように、内側チャック部431は、環状の支持部45と、支持部45上において円周方向に所定の間隔で並んで配置された複数のチャックピン441とを備えている。各チャックピン441は、柱状の外観形状を有し、長手方向が軸AXと平行となるように配置されている。チャックピン441の先端部(−X方向の端部)は、−X方向に向かうにつれて径が細くなるテーパード形状を有する。
図3に示すように、内側チャック部431において、互いに隣り合う2つのチャックピン441の間には、空隙47が設けられている。このため、内側チャック部431は、円周方向に沿って凹部(空隙47)と、凸部(チャックピン441)とが交互に配列されている環状の外観形状を有する。内側チャック部431は、中心を軸として、円周方向に沿って回転可能に構成されている。
図2および図3に示すように、外側チャック部432は、内側チャック部431と同様な構成を有する。すなわち、外側チャック部432は、環状の支持部(後述する支持部46)と、支持部上において円周方向に所定の間隔で並んで配置された複数のチャックピン442とを備えている。各チャックピン442の形状は、前述の内側チャック部431のチャックピン441の形状と同じであるので、説明を省略する。
図3に示すように、外側チャック部432において、互いに隣り合う2つのチャックピン442の間には、空隙48が設けられている。このため、外側チャック部432は、円周方向に沿って凹部(空隙48)と、凸部(チャックピン442)とが交互に配列されている環状の外観形状を有する。
図3に示すように、切断部440は、内側チャック部431の内側に配置されており、マンドレル20に巻き付けられた繊維の端部を切断する。切断部440は、図示しない駆動部により、内側チャック部431の内周に沿って回転駆動される。
図2に示すように、繊維巻取部450は、環状の外観形状を有し、支持部460の外周を囲むように配置されている。繊維巻取部450は、繊維が切断された後に、繊維を巻き取る。支持部460は、X軸方向に沿って延設された多数の柱状部材と、これら柱状部材を支持する環状の部材とを有し、チャック部430、取付部480および駆動部470を支持する。
駆動部470は、繊維処理ユニット400の構成部材のうち、一部の構成部材を駆動する。例えば、駆動部470は、内側チャック部431を円周方向に沿って移動(回転)させる。また、駆動部470は、チャック部430および支持部460を、X軸方向に沿って移動させる。また、駆動部470は、切断部440を、内側チャック部431の内周に沿って回転させる。また、駆動部470は、取付部480を、軸を中心として回転させる。
上記構成を備える繊維巻付装置10を用いて、後述するタンクの製造方法が実行されると、マンドレル20に繊維が巻き付けられた後において繊維を切断する際に、繊維のずれを抑制できると共に切断後における繊維の広がりを抑制できる。
前述のヘリカル巻き装置200は、請求項における繊維巻き装置および繊維巻き部に相当する。また、チャック部430は請求項における繊維固定部に、内側チャック部431におけるチャックピン441は請求項における柱状部材および第1凸部に、内側チャック部431における空隙47は請求項における第1凹部に、外側チャック部432におけるチャックピン442は請求項における柱状部材および第2凸部に、外側チャック部432における空隙48は請求項における第2凹部に、それぞれ相当する。
A2.タンクの製造:
図4は、本発明の一実施形態としてのタンクの製造方法の処理手順を示すフローチャートである。
マンドレル20が繊維巻付装置10に取り付けられる(ステップS105)。このステップS105の処理では、マンドレル20が、繊維処理ユニット400(取付部480)と取り付け治具315とにより支持される。このとき、マンドレル20の口金部には、取付部480が挿入される。
フープ巻き装置100およびヘリカル巻き装置200により、マンドレル20に繊維が巻き付けられる(ステップS110)。本実施形態では、先ずフープ巻き装置100によりマンドレル20に繊維がフープ巻きされ、次に、マンドレル20にフープ巻きされた繊維の上に、ヘリカル巻き装置200により繊維がヘリカル巻きされる。
図5は、実施形態におけるタンクの製造方法の一部の処理を模式的に示す説明図である。図5において最上段は、ステップS110の処理を模式的に示している。図5において、上から2段目は後述するステップS115とS120とS125の処理を、上から3段目は後述するステップS130の処理を、最下段は後述するステップS140およびS145の処理を、それぞれ模式的に示している。なお、図5では、図示の便宜上、マンドレル20が有する2つのドーム部のうち、一方のドーム部22のみ明示し、他方のドーム部は省略している。また、図5では、図示の便宜上、繊維処理ユニット400が備える取付部480は省略している。
図5の最上段に示すように、ステップS110が実行された後には、マンドレル20に繊維が巻き付けられている。
図4に示すように、チャック部430は、−X方向に移動(前進)する(ステップS115)。このステップS115が実行されると、ヘリカル巻き装置200からマンドレル20に向けて放射状に延びる繊維束に対して各チャックピン441,442が突き刺さり、各繊維は、チャック部430における空隙47および空隙48に入り込む。
図6は、ステップS115が実行された後において、チャック部430に配置される繊維fbを示す説明図である。図6では、チャック部430およびマンドレル20を、第2の支持台311から第1の支持台310に向かう方向(+X方向)に見たときの様子を示している。なお、図6では、ヘリカル巻き装置200は省略している。
図6に示すように、外側チャック部432のチャックピン442は、環状の支持部46において、円周方向に沿って所定の間隔で並んで配置されている。
各チャックピン441,442が繊維束に突き刺さることにより、図6に示すように、ヘリカル巻き装置200から繰り出された各繊維fbは、内側チャック部431の空隙47と、外側チャック部432の空隙48とに亘って配置されることとなる。
図4に示すように、チャック部430が前進した後、チャック部430により、ヘリカル巻き装置200とマンドレル20との間に位置する繊維が固定される(ステップS120)。本実施形態では、図6の黒矢印に示すように、駆動部470により内側チャック部431が所定の角度d1だけ回転移動することにより、内側チャック部431と外側チャック部432とで各繊維fbを挟んで固定する。前述の「固定する」とは、繊維fbの位置が全くずれないことに加えて、ステップS115が実行される前に比べて繊維fbの位置ずれが抑制されていることも含む広い意味を有する。
図4に示すように、ヘリカル巻き装置200により、支持部460に繊維が巻き付けられる(ステップS125)。図5の上から2段目に示すように、ヘリカル巻き装置200は、図4の最上段の状態よりも+X方向に移動し、支持部460には、繊維fbが巻かれている。なお、図5の上から2段目では、支持部460への繊維の巻き付き量は、およそ6周であるが、2〜3周にすることもできる。
切断部440により、各繊維が切断される(ステップS130)。上述したように、切断部440は、内側チャック部431の内周に沿って回転移動することにより各繊維を切断するので、各繊維の切断箇所は、チャック部430により固定された部分と、マンドレル20に既に巻き付けられている部分との間となる。
図5の上から3段目に示すように、切断後の各繊維fbは、チャック部430により固定されているので、切断後の各繊維fbの端部が広がることが抑制される。このため、各fbが広がって周辺の設備やマンドレル20に巻き付けられている繊維に絡むことが抑制される。
図4に示すように、各繊維が切断された後、マンドレル20が繊維巻付装置10から取り外される(ステップS135)。内側チャック部431が回転駆動され、チャック部430により固定されていた各繊維が開放される(ステップS140)。このステップS140では、内側チャック部431は、ステップS120とは逆向きに、ステップS120における移動量と同じ量(角度)だけ回転駆動される。繊維巻取部450により、チャック部430とヘリカル巻き装置200との間に巻き付いていた繊維が巻き取られる(ステップS145)。
図5の最下段に示すように、チャック部430により固定されていた各繊維fbが開放され、繊維巻取部450により、支持部460に巻き付けられていた繊維が巻き取られる。したがって、固定が解除された後において、ヘリカル巻き装置200からチャック部430までの間に配置されていた繊維が、周辺に位置する設備やマンドレル20に既に巻き付けられている繊維に絡むことが抑制される。
繊維巻付装置10から取り外されたマンドレル20が加熱される(ステップS150)。この加熱により、繊維に含浸されていた熱硬化性樹脂が硬化し、タンクが完成する。なお、ステップS140とステップS150との間において、口金部21より先(+X方向)に存在する余分な繊維を切断してもよい。
以上説明したように、実施形態のタンクの製造方法によると、各繊維fbは、マンドレル20に既に巻き付けられている部分とヘリカル巻き装置200との間において固定され、その後、チャック部430により固定された部分とマンドレル20に既に巻き付けられている部分との間において切断される。したがって、各繊維fbの切断の際に、繊維fbがずれることを抑制できるので、各繊維fbの切断を短時間で完了できると共に正確な位置で繊維を切断できる。加えて、切断直後の各繊維fbは、チャック部430によって固定されたままであるので、切断後の各繊維fbが広がり、周辺に位置する設備やマンドレル20に巻き付けられている繊維に絡むことを抑制できる。このため、周辺に位置する設備の故障や、タンクの品質劣化を抑制できる。
また、実施例の繊維巻付装置10によると、チャック部430は、円周方向に所定の間隔で並んで配置された複数のチャックピン441を有する内側チャック部431と、円周方向に所定の間隔で並んで配置された複数のチャックピン442を有する外側チャック部432と、を有するので、ヘリカル巻き装置200から繰り出され、マンドレル20に向かって放射状に配置されている繊維を確実に固定できる。
また、チャック部430は、内側チャック部431を所定の角度だけ移動(回転)させることにより、各繊維fbの固定および開放を行うことができるので、各繊維fbの固定または解除(開放)の切り替えを容易に行うことができる。加えて、繊維を複数回巻き付けて固定する技術に比べて、固定のために利用する繊維量を低減できる。このため、固定のための利用により劣化するおそれのある繊維量を低減できる。
また、繊維巻取部450により、固定を解除された繊維が巻き取られるので、支持部460に巻き付けられた繊維が緩んで周辺の設備やマンドレル20に巻き付けられている繊維に絡むことを抑制できる。加えて、繊維巻取部450により繊維が巻き取られるので、マンドレル20に近い位置において繊維を切断した場合でも、残った繊維の広がりを抑えることができる。したがって、マンドレル20に近い位置での繊維の切断が可能となるため、切断後の繊維がマンドレル20に巻き付けられている繊維に絡んでタンクの品質が劣化することを抑制できる。
また、切断部440は、内側チャック部431の内側に配置され、内側チャック部431の内周に沿って回転することにより繊維fbを切断するので、固定されている部分に近い位置で繊維fbを切断することができる。このため、切断時における繊維fbのずれをより抑えることができる。
また、チャックピン441は柱状の外観形状を有し、かつ、隣り合う2つのチャックピン441の間の空隙47に繊維fbが配置されるので、繊維fbがチャック部430から外れる(抜ける)ことを抑制できる。なお、チャックピン442についても同様な効果を有する。
B.変形例:
B1.変形例1:
上述した実施形態におけるチャックピン441,442の外観形状は、先端部がテーパードした柱状の形状であったが、本発明は、かかる形状に限定されるものではない。
図7は、変形例におけるチャックピンの第1の構成を示す斜視図である。図7に示すチャックピン44aは、基端部41aと、接続部42aと、先端部43aとを備えている。基端部41aは、円筒状の外観形状を有し、支持部45または支持部46に接続される。接続部42aは、基端部41aと先端部43aとの間に位置する。接続部42aは、長手方向に沿って両端からそれぞれ中央に向かうにつれて外径が小さくなる(細くなる)外観形状を有する。先端部43aは、基端部41aとは反対側の端に位置し、略円錐形の外観形状を有する。かかる外観形状を有するチャックピン44aによると、隣り合う2つのチャックピン44aにおいて、隣り合う2つの接続部42a間に比較的大きな空隙を形成できるので、かかる空隙に複数本の繊維を収容できる。このため、ヘリカル巻き装置200から繰り出される繊維の数が多い場合においても、各繊維を確実に固定できる。また、先端部43aの最大径は接続部42aにおける最小径よりも大きいので、先端部43aが障壁となり、隣り合う2つの接続部42a間に収容された繊維がチャック部430から外れる(抜ける)ことを抑制できる。
図8は、変形例におけるチャックピンの第2の構成を示す斜視図である。図8に示すチャックピン44bは、基端部41bと、接続部42bと、先端部43bとを備えている。基端部41aは、図7に示すチャックピン44aの基端部41aと同じ構成であるので、説明を省略する。同様に、先端部43bは、図7に示すチャックピン44aの先端部43aと同じ構成であるので、説明を省略する。図8に示すように、接続部42bは、基端部41b側の端部から、先端部43b側の端部に向かうにつれて径が小さくなる(細くなる)円錐状の外観形状を有する。接続部42bの最小径(先端部43b側の端部の直径)は、先端部43bの最大径(接続部42b側の端部の直径)および基端部41bの最大径よりも小さい。このようなチャックピン44bによると、図7に示すチャックピン44aと同様な効果を奏する。
図9は、変形例におけるチャックピンの第3の構成を示す斜視図である。図9に示すチャックピン44cは、基端部41cと、接続部42cと、先端部43cとを備えている。基端部41cは、図7に示すチャックピン44aの基端部41aと同様の構成であるので、説明を省略する。同様に、接続部42cは、図8に示すチャックピン44bの接続部42bと同様である。但し、接続部42cは、面取り加工がなされている点において、図8に示すチャックピン44bの接続部42bと異なる。図9に示すように、先端部43cは、釣り針状の外観形状を有する。このようなチャックピン44cによると、先端部43cと接続部42cとの境界部分において、繊維fbを確実に保持できるので、チャック部430から繊維fbが外れてしまうことをより抑えることができる。なお、チャックピン44cにおいても、接続部42cの最小径は、先端部43bの最大径および基端部41bの最大径よりも小さい。
図10は、変形例におけるチャックピンの第4の構成を示す斜視図である。図10に示すチャックピン44dは、基端部41dと、接続部42dと、先端部43dとを備えている。基端部41dは、図7に示すチャックピン44aの基端部41aと同様の構成であるので、説明を省略する。同様に、先端部43dは、図7に示す43aと同様の構成であるので、説明を省略する。図10に示すように、接続部42dは、円筒表面の一部が削られた外観形状を有する。この外観形状は、先端部43dに向かうにつれてより深く削られた形状であるため、接続部42dにおける径は、先端部43dに向かうにつれてより小さくなる。このようなチャックピン44dによると、チャックピン44a〜44cと同様な効果を奏する。なお、チャックピン44dにおいても、接続部42dの最小径は、先端部43dの最大径および基端部41bの最大径よりも小さい。
図11は、変形例におけるチャックピンの第5の構成を示す斜視図である。図11に示すチャックピン44eは、基端部42eと、先端部43eとを備えている。チャックピン44eは、変形例における他のチャックピン44a〜44dとは異なり、厚みが一定の薄板状の外観形状を有する。基端部42eは、平面視が矩形の外観形状を有する。先端部43eは、基端部42eと接する端部から長手方向において反対側の端部に向かうにつれて幅が小さくなる外観形状を有する。換言すると、先端部43eは、平面視が台形の外観形状を有する。このようなチャックピン44eによると、上述した実施形態におけるチャックピン441,442と同様な効果を奏する。
上述した変形例における第1ないし第5の構成を有するチャックピンを、上記実施形態におけるチャックピン441とチャックピン442とのうち、少なくとも一方に代えて採用してもよい。
B2.変形例2:
上述した実施形態では、繊維に含浸される樹脂は、エポキシ樹脂であったが、エポキシ樹脂に限らず任意の樹脂を採用してもよい。例えば、フェノール樹脂や、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを用いてもよい。また、上述した実施形態では、マンドレル20に巻き付けられる繊維は、熱硬化性樹脂が含浸されたカーボン繊維であったが、かかるカーボン繊維に代えて、または、カーボン繊維に加えて、ガラス繊維やアラミド繊維などの任意の繊維を用いてもよい。このような構成においても、マンドレル20に巻き付けられている繊維の切断後において、繊維の端部の広がりを抑制し、かつ、マンドレル20に巻き付いた繊維の緩みを抑制できる。
B3.変形例3:
上述した実施形態では、ステップS130において、繊維巻付装置10(繊維処理ユニット400)が備える切断部440により繊維が切断されていたが、かかる切断部440とは異なる切断手段により、繊維を切断してもよい。具体的には、例えば、繊維巻付装置10とは別体として用意された切断装置(カッター)を用いて繊維を切断する構成を採用してもよい。この構成によれば、繊維巻付装置10(繊維処理ユニット400)は切断部を省略できる。
B4.変形例4:
上述した実施形態では、チャック部430は、内側チャック部431と外側チャック部432とのうち、内側チャック部431のみが所定の角度だけ回転移動することにより繊維fbを固定していたが、内側チャック部431に代えて、または、内側チャック部431に加えて外側チャック部432が回転移動することにより、繊維fbを固定してもよい。すなわち、一般には、内側チャック部431と外側チャック部432とのうち、少なくとも一方を回転移動させることにより、繊維fbを固定する構成を採用してもよい。
B5.変形例5:
上述した実施形態では、チャック部430は、内側チャック部431と外側チャック部432とにより構成されていたが、かかる構成に代えて、繊維を固定可能な任意の構成を採用してもよい。このような構成においても、各繊維fbを切断する前に、各繊維fbは、マンドレル20に既に巻き付けられている部分とヘリカル巻き装置200との間において固定されるため、各繊維fbを切断する際に各繊維fbがずれることを抑制できる。
B6.変形例6:
上述した実施形態では、燃料電池システムで用いられる高圧ガスタンクが製造されたが、かかる高圧ガスタンクに代えて、他の任意の用途で用いられる高圧ガスタンクを製造してもよい。また、高圧ガスタンクに限らず、液体等の他の任意の流体を貯蔵可能なタンクを製造してもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…繊維巻付装置
20…マンドレル
21…口金部
22…ドーム部
41a,41b,41c,41d,42e…基端部
42a,42b,42c,42d…接続部
43a,43b,43c,43d,43e…先端部
44a,44b,44c,44d,44e…チャックピン
45…支持部
46…支持部
47…空隙
48…空隙
100…フープ巻き装置
102…フレーム
104…巻掛テーブル
105…中央孔
106…ホルダー
107…ボビン
108…第1のガイド給糸部
109…第2のガイド給糸部
200…ヘリカル巻き装置
202…フレーム
204…給糸リング
206…中央孔
210…クリール装置
211…ボビン
212…給糸ガイド
300…基台
302…第1のレール
304…第2のレール
310…第1の支持台
311…第2の支持台
312…ベース
314…支持腕
315…取り付け治具
400…繊維処理ユニット
430…チャック部
431…内側チャック部
432…外側チャック部
440…切断部
441…チャックピン
442…チャックピン
450…繊維巻取部
460…支持部
470…駆動部
480…取付部
AX…軸
fb…繊維

Claims (8)

  1. タンクの製造方法であって、
    (a)繊維巻き装置を用いて、タンク容器状のマンドレルに繊維を巻き付ける工程と、
    (b)前記繊維を、前記マンドレルに巻き付けられている既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する工程と、
    (c)前記繊維を、前記工程(b)において固定された固定部と前記既設部との間において切断する工程と、
    を備え
    前記工程(a)は、
    (a1)前記繊維巻き装置を、前記マンドレルの外周を囲むように配置する工程と、
    (a2)前記繊維巻き装置から複数の前記繊維を繰り出して、前記マンドレルに巻き付ける工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、繊維固定装置を用いて、前記複数の繊維を、前記既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する工程であり、
    前記繊維固定装置は、
    前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第1凹部と第1凸部とが交互に配列されている環状の内側チャック部と、
    前記内側チャック部よりも外径の大きな外側チャック部であって、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第2凹部と第2凸部とが交互に配列されている環状の外側チャック部と、
    を有し、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記複数の繊維を、それぞれ前記内側チャック部の前記第1凹部と前記外側チャック部の前記第2凹部とに亘って配置する工程と、
    (b2)前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させる工程と、
    を含む、タンクの製造方法。
  2. 請求項1に記載のタンクの製造方法において、さらに、
    (d)前記既設部と前記繊維巻き装置との間における前記繊維の固定を解除する工程と、
    (e)前記繊維の切断端部と前記繊維巻き装置との間に存在する繊維であって、固定を解除された前記繊維を巻き取る工程と、
    を備える、タンクの製造方法。
  3. 請求項に記載のタンクの製造方法において、
    前記工程(c)は、前記内側チャック部の内側に配置されている切断装置を、前記内側チャック部の内周に沿って回転させることにより、前記複数の繊維を、前記固定部と前記既設部との間において切断する工程である、タンクの製造方法。
  4. タンク容器状のマンドレルに繊維を巻き付けるための繊維巻付装置であって、
    前記マンドレルに繊維を巻き付ける繊維巻き部と、
    前記繊維を、前記マンドレルに巻き付けられている既設部と前記繊維巻き装置との間において固定する繊維固定部と、
    前記繊維を、前記繊維固定部により固定された固定部と前記既設部との間において切断する切断部と、
    を備え
    前記繊維巻き部は、前記マンドレルの外周を囲むように配置され、複数の前記繊維を繰り出して前記マンドレルに巻き付け、
    前記繊維固定部は、
    前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第1凹部と第1凸部とが交互に配列されている環状の内側チャック部と、
    前記内側チャック部よりも外径の大きな外側チャック部であって、前記マンドレルの中心軸上に中心を有し、円周方向に沿って第2凹部と第2凸部とが交互に配列されている環状の外側チャック部と、
    を有し、前記内側チャック部の前記第1凹部と前記外側チャック部の前記第2凹部とに亘って配置されている前記複数の繊維を、前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方を、中心を軸として円周方向に沿って回転させることにより固定する、繊維巻付装置。
  5. 請求項に記載の繊維巻付装置において、
    さらに、繊維巻取部を備え、
    前記繊維固定部は、前記繊維を、前記既設部と前記繊維巻き装置との間において解除自在に固定し、
    前記繊維巻取部は、前記繊維の切断端部と前記繊維巻き装置との間に存在し、固定を解除された前記繊維を巻き取る、繊維巻付装置。
  6. 請求項に記載の繊維巻付装置において、
    前記切断部は、前記内側チャック部の内側に配置され、前記内側チャック部の内周に沿って回転することにより前記複数の繊維を切断する、繊維巻付装置。
  7. 請求項に記載の繊維巻付装置において、
    前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方は、円周方向に沿って所定の間隔で並んでいる複数の柱状部材を有し、
    前記第1凹部と前記第2凹部とのうち、少なくとも一方は、隣り合う2つの前記柱状部材の間の空隙により構成されている、繊維巻付装置。
  8. 請求項に記載の繊維巻付装置において、
    前記内側チャック部と前記外側チャック部とのうち、少なくとも一方は、前記複数の柱状部材のそれぞれを支持する環状の支持部を有し、
    前記複数の柱状部材は、それぞれ、
    前記柱状部材の長手方向における一端に位置し、前記支持部と接続されている基端部と、
    前記基端部とは反対の端に位置する先端部と、
    前記基端部と前記先端部との間に位置し、前記基端部の最大径と前記先端部の最大径とに比べて小さい最小径を有する接続部と、
    を有する、繊維巻付装置。
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