JP5977161B2 - 二次電池用電極の製造装置および二次電池用電極の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送される電極箔に粉体状の電極活物質を供給して二次電池用電極を製造する二次電池用電極の製造装置および二次電池用電極の製造方法に関する。
従来から、二次電池用電極の製造においては、電極箔(正極電極箔または負極電極箔)の表面に粉体状の電極活物質(正極活物質または負極活物質)を供給した後で、電極活物質を圧縮する粉体成形により、二次電池用電極を製造する取組がなされている。
電極箔に電極活物質を供給するための装置としては、例えば、特許文献1に開示される粉体散布装置等がある。
特許文献1に開示される粉体散布装置は、図10に示すように、内部に粉体が貯溜され、下端部が外部に開口する貯溜槽、下半分が貯溜槽より露出した状態で回転可能に構成される散布ローラ、および散布ローラの下部に配置される放電線等を具備する。
散布ローラは、表面に粉体が入り込むための凹部が形成され、回転することで凹部に入り込んだ粉体を散布ローラの下部(貯溜槽の外部)まで搬送する。放電線は、交流高電圧が印加されることで、散布ローラの凹部に入り込んだ粉体を帯電させる。
これにより、特許文献1に開示される粉体散布装置は、粉体の粒子間に反発力を発生させて凹部より粉体を遊離させ、被散布体に粉体を散布する。
特開2004−58018号公報
特許文献1に開示される粉体散布装置において、粉体は、散布ローラの凹部に入り込んだときに、貯溜槽に貯溜される粉体の自重によって圧密される。
粉体成形において用いられる電極活物質は、複数の粒子をバインダ液によって複合化した造粒粒子である。
このような電極活物質を特許文献1に開示される粉体散布装置で散布する場合には、電極活物質が散布ローラの凹部に入り込んだときに、散布ローラの凹部と粒子との間、および粒子間に比較的大きな付着力が発生する。
一方、粉体を帯電させることにより発生させる粉体の粒子間の反発力は大きなものではない。
つまり、特許文献1に開示される粉体散布装置で電極活物質を散布する場合には、電極活物質の粒子間に発生させる反発力よりも、散布ローラの凹部と電極活物質の粒子との間、および電極活物質の粒子間に発生する付着力の方が大きくなってしまう可能性がある。
この場合、凹部に入り込んだ電極活物質の一部が、凹部より遊離せずに残り、散布ローラの凹部が詰まる虞がある。
すなわち、特許文献1に開示される粉体散布装置は、散布ローラの凹部に入り込んだ電極活物質を全て散布できないため、電極箔に均一な目付け量(単位面積当たりの電極活物質の重量)で電極活物質を供給できない可能性がある。
従って、特許文献1に開示される粉体散布装置によって電極活物質を電極箔に供給して二次電池用電極を製造した場合、電極活物質を圧縮して形成する合材層の厚みが均一にならない可能性がある。つまり、特許文献1に開示される粉体散布装置は、電池性能が悪化してしまう可能性があるため、粉体成形において電極箔に電極活物質を供給するための装置として用いることが困難であった。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、電極箔に均一な目付け量で電極活物質を供給できる二次電池用電極の製造装置および二次電池用電極の製造方法を提供するものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造装置は、搬送される電極箔に粉体状の電極活物質を供給して二次電池用電極を製造する二次電池用電極の製造装置であって、表面に複数のメッシュが形成され、前記電極箔の上方にて前記電極箔の搬送方向に搬送自在な搬送体と、前記電極活物質を貯溜する貯溜部、および前記貯溜部と連通する開口部が形成され、前記開口部より前記搬送体のメッシュ内に前記電極活物質を供給する供給体と、前記電極箔の搬送方向に搬送される前記搬送体の上方に配置され、前記搬送体に対して前記電極箔に向かうエアーを噴き付けるエアー噴出体と、を備える、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造装置は、前記エアー噴出体よりも前記エアーの噴出方向下流側、かつ前記搬送体および前記電極箔の間に配置され、前記電極活物質に対してコロナ放電を行う放電電極、をさらに備える、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造装置において、前記エアー噴出体と前記搬送体との間には、前記電極箔の搬送方向に沿った長さが、1.0mm以上、かつ10.0mm以下に設定されるとともに、前記エアーの噴出方向に沿って延出し、前記搬送体に接触する噴出し口が形成される、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造装置において、前記搬送体は、帯電しない素材によって構成される、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造装置は、前記電極箔の上方に配置され、少なくとも一つ以上が回転駆動する複数のロール、をさらに備え、前記搬送体は、前記複数のロールに捲回されて前記電極箔の搬送方向に搬送自在に構成される、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造方法は、搬送される電極箔に粉体状の電極活物質を供給して二次電池用電極を製造する二次電池用電極の製造方法であって、表面に複数のメッシュが形成され、前記電極箔の上方にて前記電極箔の搬送方向に搬送自在な搬送体を搬送させながら、前記搬送体のメッシュ内に前記電極活物質を供給し、前記電極箔の搬送方向に搬送される前記搬送体に対して前記電極箔に向かうエアーを噴き付けて、前記搬送体のメッシュ内に供給される前記電極活物質を前記電極箔に向けて噴き飛ばす、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造方法は、前記電極箔に向けて噴き飛ばされる前記電極活物質に対してコロナ放電を行う、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造方法は、前記電極箔の搬送方向に沿った長さが、1.0mm以上、かつ10.0mm以下に設定されるとともに、前記エアーの噴出方向に沿って延出し、前記搬送体に接触する噴出し口より、前記エアーを噴出する、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造方法は、前記搬送体を帯電しない素材によって構成する、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造方法は、前記電極箔の上方に配置され、少なくとも一つ以上が回転駆動する複数のロールに、前記搬送体を捲回する、ものである。
本発明に係る二次電池用電極の製造装置および二次電池用電極の製造方法は、電極箔に均一な目付け量で電極活物質を供給できる、という効果を奏する。
二次電池用電極の製造装置の全体的な構成を模式的に示す図。 粉体供給機構の構成を示す側面図。 金属メッシュの形状を示す説明図。 電極活物質をメッシュ内に供給する前の状態を示す図。 電極活物質をメッシュ内に供給した後の状態を示す図。 電極活物質を電極箔に供給するときの状態を示す図。(a)粉体供給機構の全体を示す図。(b)エアーを示す拡大図。 本実施形態の二次電池用電極の製造装置および従来技術にあるような粉体を散布する装置によって電極箔に電極活物質を供給した結果を示す図。 ホッパーの変形例を示す図。 二次電池用電極の製造装置の変形例を示す図。 従来技術において被散布体に粉体を散布する装置の構成を示す図。
以下では、本実施形態の二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法について説明する。
図1に示すように、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、搬送される電極箔Wの一側面W1に粉体状の電極活物質Pを供給し、電極活物質Pを圧縮して合材層W2を形成する粉体成形によって二次電池用電極を製造するものである。
なお、本実施形態の二次電池用電極の製造装置1は、説明の便宜上、負極用の二次電池用電極を製造するものとする。この場合、電極箔Wは、例えば、銅箔等によって構成される。
ただし、本発明に係る二次電池用電極の製造装置が製造する二次電池用電極は、負極用の二次電池用電極に限定されるものでなく、正極用の二次電池用電極であっても構わない。
二次電池用電極の製造装置1は、バインダ液供給機構10、粉体供給機構20、および粉体圧縮機構30等を具備する。
バインダ液供給機構10は、電極箔Wの一側面W1にバインダ液Bを塗布するものである。バインダ液供給機構10は、グラビアロール11、液槽12、バックアップロール13、および送りロール14等を備える。
グラビアロール11は、電極箔Wの幅方向(図1における紙面上下方向および紙面左右方向に対して直交する方向)を軸方向とするとともに、表面に複数の窪み11aが形成されるロールである。
液槽12は、バインダ液Bを貯溜するための容器である。液槽12の内部には、グラビアロール11の下部が収容される。すなわち、グラビアロール11の下部は、液槽12のバインダ液Bに浸かった状態である。
バックアップロール13は、電極箔Wの幅方向を軸方向とするロールである。バックアップロール13は、電極箔Wを挟んでグラビアロール11の上方に配置される。
送りロール14は、電極箔Wの幅方向を軸方向とするロールである。送りロール14は、バックアップロール13の上方に配置される。
各ロール11・13・14は、それぞれモータからの駆動力が付与されて回転する回転軸に支持されること等により、図1の各ロール11・13・14内に実線で示す矢印の方向に回転駆動可能に構成される。
電極箔Wは、一側面W1が下を向いた状態でグラビアロール11の右方から延出し、バックアップロール13に掛け渡された後で送りロール14に掛け渡され、送りロール14の右方に向かって延出する。
このとき、グラビアロール11の頂部(上端部)には、電極箔Wの一側面W1が接触する。また、バックアップロール13の底部(下端部)には、電極箔Wの他側面が接触する。
二次電池用電極の製造装置1は、バインダ液供給機構10の各ロール11・13・14等を回転させることにより、グラビアロール11およびバックアップロール13の間に集電箔Wを搬送する(図1に黒塗りで示す矢印参照)。
このとき、グラビアロール11の底部に対応する位相に位置する窪み11aには、液槽12のバインダ液Bが入り込む。そして、バインダ液Bが入り込んだ窪み11aは、グラビアロール11の頂部に対応する位相に移動する。
バインダ液供給機構10は、グラビアロール11の底部と頂部との間で、先端部がグラビアロール11の表面に接触するブレードによって、グラビアロール11の表面に付着する余分なバインダ液Bを掻き落とす。
すなわち、バインダ液供給機構10は、窪み11aに入り込んだバインダ液Bだけをグラビアロール11の頂部に搬送する。
バインダ液供給機構10は、このようなグラビアロール11およびバックアップロール13の間で電極箔Wを挟圧することで、電極箔Wの一側面W1にバインダ液Bを塗布する(図1のグラビアロール11およびバックアップロール13に白塗りで示す上下の矢印参照)。
二次電池用電極の製造装置1は、バインダ液供給機構10の各ロール11・13・14等を回転させることにより、バインダ液Bが塗布された電極箔Wをバックアップロール13より上方向に搬送した後で、送りロール14より右方向に搬送する。
これにより、二次電池用電極の製造装置1は、一側面W1が下を向いた状態の電極箔Wを折り返し(つまり、一側面W1が上を向いた状態にして)、電極箔Wを右方向に搬送する。
粉体供給機構20は、電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを供給するものである。粉体供給機構20は、バインダ液供給機構10の送りロール14より右方向に搬送される電極箔Wの搬送経路上(つまり、バインダ液供給機構10よりも電極箔Wの搬送方向下流側)に配置される。
図2に示すように、粉体供給機構20は、回転軸21、一対の搬送ロール22、金属メッシュ23、ホッパー24、カバー25、エアー噴出体26、介在部材27、およびコロナバー28等を備える。
回転軸21は、電極箔Wの幅方向を軸方向とする略円柱状の部材である。回転軸21は、電極箔Wの上方に配置される。回転軸21は、モータに連結され、前記モータからの駆動力が付与されて回転駆動可能に構成される。
一対の搬送ロール22は、電極箔Wの幅方向を軸方向とするロールである。一対の搬送ロール22は、左右方向(電極箔Wの搬送方向)に離間した状態で電極箔Wの上方に配置される。
右側の搬送ロール22は、回転軸21に支持されて、回転軸21の回転に伴って一体的に回転駆動する。左側の搬送ロール22は、金属メッシュ23を介して、右側の搬送ロール22の回転に伴って従動回転する。
なお、一対の搬送ロール22は、それぞれがモータから駆動力が伝達されて回転駆動する構成であっても構わない。すなわち、一対の搬送ロール22は、少なくとも一つ以上が回転駆動可能であればよい。
図2および図3に示すように、搬送体としての金属メッシュ23は、表面に複数のメッシュ23aが形成される略板状の金属部材である。本実施形態の金属メッシュ23は、ステンレス鋼によって構成される金属線材を編みこむことによって構成される。
金属メッシュ23は、一対の搬送ロール22に捲回される。
複数のメッシュ23aは、金属メッシュ23を厚み方向外側から見たときに略正方形状となるような形状に形成される。すなわち、複数のメッシュ23aは、目開きX・Y(金属線材間の距離)がともに同じ長さ寸法となる。
このような金属メッシュ23には、図2に示すように、上下の直線部23bおよび左右の捲回部23cが形成される。
上下の直線部23bは、一対の搬送ロール22の間を左右方向に沿って延出する部分である。
左右の捲回部23cは、上下の直線部23bの左右両端部を一対の搬送ロール22の形状に沿って繋ぐ部分である。
すなわち、金属メッシュ23は無端体に構成され、側面視略クローラ状に形成される。
粉体供給機構20は、回転軸21を回転させることによって右側の搬送ロール22を回転させ、右側の搬送ロール22の駆動力を金属メッシュ23を介して左側の搬送ロール22に伝達させる。
これにより、粉体供給機構20は、図2の一対の搬送ロール22に示す矢印の方向に沿って、一対の搬送ロール22を回転させる。
一対の搬送ロール22の回転によって、金属メッシュ23は、一対の搬送ロール22の間を周回する(図2の上側の直線部23b近傍に示す矢印参照)。
このとき、上側の直線部23bに位置するメッシュ23aは、上側の直線部23bを左方向に移動した後で左側の捲回部23cを折り返し、下側の直線部23bを右方向に移動した後で右側の捲回部23cを折り返す。
このように、金属メッシュ23は、電極箔Wの上方にて電極箔Wの搬送方向(左右方向)に搬送自在に構成される。
供給体としてのホッパー24は、電極箔Wの幅方向を長手方向とするとともに、右下端部および上端部が開口する容器である。ホッパー24には、貯溜部24aおよび排出口24bが形成される。
貯溜部24aは、ホッパー24の内側に形成される空間である。貯溜部24aには、電極活物質P(本実施形態では負極用の電極活物質)が貯溜される。
排出口24bは、ホッパー24の右下端部に形成され、貯溜部24aと連通する開口部である。排出口24bは、ホッパー24の上端部に形成される開口部よりも小さい。排出口24bは、左側の捲回部23c、より詳細には、左側の搬送ロール22の頂部と左端部との間に対応する部分おいて、金属メッシュ23に接触する。
ホッパー24の右下端部における外側面には、電極箔Wの幅方向を長手方向とするブレード24cが取り付けられる。
ブレード24cは、ホッパー24の排出口24bの形状に沿った形状に形成される。ブレード24cの右下端部は、金属メッシュ23の左側の捲回部23cにおける外側面と接触する。
カバー25は、電極箔Wの幅方向を長手方向とする略板状の部材であり、樹脂によって構成される。カバー25には、曲線部25aおよび直線部25bが形成される。
曲線部25aは、ホッパー24のブレード24cから左側の搬送ロール22の底部までの間において、金属メッシュ23の左側の捲回部23cの形状に沿って側面視略円弧状に曲がっている部分である。
曲線部25aの内側面は、金属メッシュ23の左側の捲回部23cにおける外側面と接触する。
直線部25bは、左側の搬送ロール22の底部から金属メッシュ23の下側の直線部23bの左右中途部の間までの間において、左右方向に沿って直線状に延出している部分である。
直線部25bの上面は、金属メッシュ23の下側の直線部23bにおける外側面、つまり、下面と接触する。
エアー噴出体26は、電極箔Wの幅方向を長手方向として下面が開口する略四角柱状の部材である。エアー噴出体26は、金属メッシュ23の内側、より詳細には、下側の直線部23bの左右中途部において、下側の直線部23bの上方に配置される。つまり、エアー噴出体26は、電極箔Wの搬送方向に搬送される金属メッシュ23の上方に配置される。
エアー噴出体26は、ダクト等を介して所定のエアー供給源に接続され、下方向に向けてエアーA(図6(b)参照)を噴出可能に構成される。
なお、本実施形態の金属メッシュ23のように、電極箔Wの搬送方向に搬送される上下の直線部23bが形成される場合、エアー噴出体26は、電極箔Wに近い側、つまり、下側の直線部23bの上方に配置される。
カバー25の直線部25bは、左右方向において、このようなエアー噴出体26に対応する位置よりもやや左方まで延出する。
介在部材27は、電極箔Wの幅方向を長手方向とする略板状の部材であり、樹脂によって構成される。介在部材27は、金属メッシュ23の内側に配置される。介在部材27は、左右両端部が一対の搬送ロール22の近傍まで延出し、左右両端部が一対の搬送ロール22の形状に沿った側面視略円弧状に形成される。
介在部材27の下面は、金属メッシュ23の下側の直線部23bにおける内側面、つまり、上面に接触する。介在部材27の上面は、エアー噴出体26の下面に接触する。
すなわち、介在部材27は、金属メッシュ23およびエアー噴出体26の間に介在する。また、介在部材27は、エアー噴出体26のエアーA(図6(b)参照)がエアー噴出体26および介在部材27の間から漏れないように、エアー噴出体26に対して密着する。
介在部材27の左右中途部には、噴出し口27aが形成される。
噴出し口27aは、左右方向を短手方向とするとともに、電極箔Wの幅方向を長手方向とする平面視略長方形状に形成される孔である。噴出し口27aは、エアー噴出体26の下方に形成される。噴出し口27aは、エアー噴出体26のエアーAが通過可能に介在部材27を上下方向に沿って貫通する(図6(b)参照)。
このように、金属メッシュ23とエアー噴出体26との間には、下方向(エアーAの噴出方向)に沿って延出し、金属メッシュ23に接触する噴出し口27aが形成される。
コロナバー28は、電極箔Wの幅方向を軸方向とする略円柱状の放電電極である。コロナバー28は、噴出し口27aの下方(つまり、エアー噴出体26よりもエアーAの噴出方向下流側)、かつ、金属メッシュ23の下側の直線部23bおよび電極箔Wの間に配置される。本実施形態のコロナバー28は、金属メッシュ23および電極箔Wの間における、金属メッシュ23に接近する側に配置される。
コロナバー28は、所定の電源に電気的に接続される。コロナバー28は、前記電源装置より電圧が印加されることで、周囲を通過する電極活物質Pに対してコロナ放電を行う。
このように構成される粉体供給機構20は、金属メッシュ23を搬送させて電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを連続して供給する。
粉体供給機構20の動作については、後で詳述する。
図1に示すように、粉体圧縮機構30は、電極箔Wの一側面W1に供給される電極活物質Pを圧縮するためのものである。粉体圧縮機構30は、粉体供給機構20の右方、つまり、粉体供給機構20よりも電極箔Wの搬送方向下流側に配置される。粉体圧縮機構30は、回転軸31および一対の挟圧ロール32等を備える。
一対の回転軸31は、電極箔Wの幅方向を軸方向とする略円柱状の部材である。一対の回転軸31は、電極箔Wを挟んで上下方向に離間した状態で配置される。一対の回転軸31は、モータに連結され、モータからの駆動力が付与されて回転駆動可能に構成される。
一対の挟圧ロール32は、電極箔Wの幅方向を軸方向とするロールである。一対の挟圧ロール32は、電極箔Wを挟んで上下方向に離間した状態で配置される。
一対の挟圧ロール32は、一対の回転軸31に回転可能に支持される。一対の挟圧ロール32は、一対の回転軸31の回転に伴って、図1の一対の挟圧ロール32に実線で示す矢印の方向に沿って一体的に回転駆動する。
上側の挟圧ロール32の底部は、電極箔Wの一側面W1に供給される電極活物質Pに接触する。下側の挟圧ロール32の頂部は、電極箔Wの他側面に接触する。
すなわち、粉体圧縮機構30は、電極箔Wを一対の挟圧ロール32の間で挟圧し、電極活物質Pを圧縮する(図1の一対の挟圧ロール32に白塗りで示す上下の矢印参照)。
次に、二次電池用電極の製造方法において用いられる粉体供給機構20の動作について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図4に示すメッシュ23aAより、電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを供給する動作を説明する。
図4に示すメッシュ23aAは、金属メッシュ23の上側の直線部23bに位置している。
まず、図4に示すように、粉体供給機構20は、回転軸21を回転させて金属メッシュ23を搬送させる。メッシュ23aAは、金属メッシュ23の上側の直線部23bを左方向に移動する。
このとき、メッシュ23aAには、電極活物質Pが供給されていない状態、つまり、メッシュ23aA内が空の状態である(図4に示すメッシュ23aA参照)。
図5に示すように、粉体供給機構20は、回転軸21を回転させて金属メッシュ23をさらに搬送させる。メッシュ23aAは、金属メッシュ23の左側の捲回部23cを移動する。すなわち、メッシュ23aAは、ホッパー24の排出口24bを通過する。
このとき、ホッパー24は、貯溜部24aに貯溜される電極活物質Pの自重により、排出口24bより電極活物質Pを排出する。このとき、電極活物質Pは、メッシュ23aA内に圧密される。
これにより、ホッパー24は、排出口24bより金属メッシュ23のメッシュ23aA内に電極活物質Pを供給する(図5に示すメッシュ23aA参照)。
メッシュ23aAは、排出口24bを通過した後で、ブレード24cを通過する。このとき、ホッパー24のブレード24cは、金属メッシュ23の左側の捲回部23cにおける外側面に付着する電極活物質P、およびメッシュ23a(メッシュ23aA)より溢れた電極活物質Pを掻き取る。
これにより、粉体供給機構20は、金属メッシュ23のメッシュ23a内(メッシュ23aA)にのみ電極活物質Pを供給する。
このように、二次電池用電極の製造方法は、金属メッシュ23を搬送させながら、金属メッシュ23のメッシュ23aA内に電極活物質Pを供給する。
二次電池用電極の製造装置1は、ホッパー24の貯溜部24aに電極活物質Pを補給可能な所定の補給機構を、ホッパー24の貯溜部24aの上方に設置している。
二次電池用電極の製造装置1は、貯溜部24aに貯溜される電極活物質Pの量が減ったときに、前記補給機構より貯溜部24aに電極活物質Pを補給する。
メッシュ23aA内に電極活物質Pを供給した後で、図6(a)に示すように、粉体供給機構20は、回転軸21を回転させて金属メッシュ23をさらに搬送させる。メッシュ23aAは、金属メッシュ23の左側の捲回部23cを折り返し、下側の直線部23bを右方向に移動する。
そして、メッシュ23aAは、エアー噴出体26の下方まで移動する。
メッシュ23aA内に供給される電極活物質Pは、金属メッシュ23を搬送させるときに発生する振動等によって、メッシュ23aAから落下してしまう可能性がある。
そこで、粉体供給機構20は、金属メッシュ23の外側を覆うカバー25を配置して、電極活物質Pがメッシュ23aAから落下することを防止している。従って、粉体供給機構20は、メッシュ23aA内の全ての電極活物質Pをエアー噴出体26の下方まで搬送できる。
図6(b)に示すように、金属メッシュ23を搬送させるとき、粉体供給機構20は、エアー供給源よりエアー噴出体26にエアーAを供給し、エアー噴出体26よりエアーAを噴出させている。エアーAは、介在部材27の噴出し口27aにガイドされて下方向に噴出される。
すなわち、粉体供給機構20は、エアー噴出体26の下方まで移動したメッシュ23aAに対して、下方向、つまり、電極箔Wに向かうエアーAを噴き付ける。
ここで、電極活物質Pは、複数の粒子をバインダ液で合体させた(つまり、バインダ液で複合化した)造粒粒子である。
従って、電極活物質Pは、メッシュ23aA内に圧密されたときに、メッシュ23aAと粒子との間、および粒子間の間に比較的大きな付着力が発生する。つまり、二次電池用電極の製造において用いられる電極活物質Pは、メッシュ23aAより分離しにくい状態である。
そこで、粉体供給機構20は、メッシュ23aAより電極活物質Pを噴き飛ばすことができる程度に大きい風速のエアーAを、エアー噴出体26より噴出させる。
これによれば、粉体供給機構20は、従来技術にあるような電極活物質Pを帯電させることによる反発力よりも充分に大きな力を、電極活物質Pに対して作用させることができる。
従って、粉体供給機構20は、メッシュ23aAと電極活物質Pの粒子との間、および電極活物質Pの粒子間の間に発生する付着力に負けることなく、メッシュ23aA内に圧密される電極活物質Pをエアー圧で強制的に噴き飛ばすことができる(図6(a)に点線で示す矢印参照)。
これによれば、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、バインダ液で複合化した電極活物質Pがメッシュ23aAに詰まることなく、メッシュ23aA内に圧密される電極活物質Pを電極箔Wの一側面W1に供給できる。
なお、粉体供給機構20は、電極箔Wの一側面W1に供給される電極活物質Pが荒れない(つまり、エアー圧で電極箔Wの一側面W1に供給された電極活物質Pがさらに噴き飛ばされない)程度に小さい風速で、金属メッシュ23に対してエアーAを噴き付けている。
また、このとき、電極箔Wは、バインダ液供給機構10によって一側面W1にバインダ液Bが塗布されて、一側面W1が上を向いた状態で粉体供給機構20の下方に搬送されている(図6(a)に黒塗りで示す矢印参照)。
前述のように、ホッパー24は、ブレード24cによってメッシュ23aA以外の部分に供給される電極活物質Pを掻き取って、メッシュ23aA内にのみ電極活物質Pを供給している。
すなわち、粉体供給機構20は、エアーAによってメッシュ23aA内にのみ供給される電極活物質Pだけを噴き飛ばしている。つまり、粉体供給機構20は、メッシュ23aAの体積に対応する量だけ、電極活物質Pを電極箔Wの一側面W1に供給できる。
このようなメッシュ23aAの体積は、図3に示すように、メッシュ23aAの目開きX・Yおよびメッシュ径R(金属メッシュ23を構成する金属線材の直径)に基づいて算出される。
これによれば、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、メッシュ23aAの体積によって電極活物質Pの供給量、つまり、電極箔Wの一側面W1に供給する電極活物質Pの目付け量(単位面積当たりの電極活物質Pの重量)を定量できる。
以上のように、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、電極活物質Pがメッシュ23aAに詰まることを防止できるとともに、メッシュ23aAの体積によって目付け量を定量できるため、電極箔Wに均一な目付け量で電極活物質Pを供給できる。
メッシュ23aAをエアー噴出体26まで搬送した後で、図4に示すように、粉体供給機構20は、金属メッシュ23をさらに搬送させる。メッシュ23aAは、金属メッシュ23の右側の捲回部23cを折り返し、上側の直線部23bまで移動する。つまり、メッシュ23aAは、一対の搬送ロール22を一周する。
粉体供給機構20は、このような金属メッシュ23の搬送動作を継続して行うことで、電極箔Wに連続的に電極活物質Pを供給する。
ここで、複数の粒子をバインダ液で複合化した電極活物質P(造粒粒子)がメッシュ23a内に圧密されるため、電極活物質Pが噴き飛ばされたメッシュ23aの表面には、バインダ液が付着してしまう。
従って、電極活物質Pの供給を長時間続けた場合には、金属メッシュ23の表面状態が経時変化して(金属メッシュ23の表面に付着するバインダ液の量が増えて)付着粘性が高くなり、メッシュ23aと電極活物質Pの粒子との間の付着力が大きくなってしまう。
すなわち、電極活物質Pの供給を長時間続けた場合には、電極活物質Pがメッシュ23aに詰まりやすくなってしまう。
このような場合においても、粉体供給機構20は、エアーAの風速を調整することで、付着粘性が高くなった金属メッシュ23のメッシュ23a内に圧密される電極活物質Pを、エアーAで強制的に噴き飛ばすことができる。
つまり、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、電極活物質Pの継続供給により金属メッシュ23の表面が経時変化した場合でも、電極活物質Pがメッシュ23aに詰まることを防止できる。
従って、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、電極活物質Pの供給を長時間続けた場合でも、電極箔Wの一側面W1に常に均一な目付け量で電極活物質Pを供給できる。
このように、エアー噴出体26は、金属メッシュ23に対して下方向に向かうエアーAを噴き付ける。
また、二次電池用電極の製造方法は、電極箔Wの搬送方向に搬送される金属メッシュ23に対して下方向に向かうエアーAを噴き付けて、メッシュ23a内に供給される電極活物質Pを電極箔Wに向けて噴き飛ばす。
なお、エアーAの噴出方向は、必ずしも下方向である必要はなく、電極箔Wに向かう方向、つまり、下方向に対して左右方向にやや傾斜する方向であっても構わない。
図6に示すように、メッシュ23aより噴き飛ばされた電極活物質Pは、コロナバー28の周辺を通過して電極箔Wの一側面W1に供給される。
金属メッシュ23を搬送させるとき、粉体供給機構20は、コロナバー28に電気的に接続される電源よりコロナバー28に対して高電圧を印加している。すなわち、二次電池用電極の製造装置1は、コロナバー28の周辺を通過する電極活物質Pに対してコロナ放電を行って、コロナバー28の周辺を通過する電極活物質Pを帯電させている。
これにより、粉体供給機構20は、コロナバー28の周辺を通過する電極活物質Pの粒子間に反発力を発生させる。
これによれば、粉体供給機構20は、メッシュ23aより電極活物質Pが塊となって噴き飛ばされた場合でも、前記電極活物質Pの粒子間に発生させる反発力で、電極活物質Pをばらすことができる。
つまり、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、電極箔Wの一側面W1に単粒子状の電極活物質Pを供給できる。すなわち、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、電極活物質Pが電極箔Wの一側面W1に塊となって落ちること(ボタ落ち)を防止できる。
このように、二次電池用電極の製造方法は、電極箔Wに向けて噴き飛ばされる電極活物質Pに対してコロナ放電を行う。
本実施形態の粉体供給機構20のように、噴出し口27aの下方にコロナバー28を配置した場合には、メッシュ23aからのボタ落ちを防止できる一方で、メッシュ23aより噴き飛ばされる電極活物質Pの一部がコロナバー28に乗ってしまう。
仮に、このような電極活物質Pの一部をコロナバー28から落とすことができない(つまり、電極活物質Pがコロナバー28に堆積する)場合、電極箔Wの一側面W1にメッシュ23a内の全ての電極活物質Pを供給できない。
また、ある程度の量の電極活物質Pがコロナバー28に堆積したとき、電極活物質Pは、コロナバー28から電極箔Wの一側面W1に塊となって落ちてしまう。
本実施形態の粉体供給機構20は、エアーAを金属メッシュ23に噴き付けることにより、メッシュ23a内に圧密される電極活物質Pを噴き飛ばすだけでなく、コロナバー28に乗った一部の電極活物質Pも噴き飛ばしている。
これによれば、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、エアーAによりコロナバー28に電極活物質Pが堆積することに起因するボタ落ちおよび目付け精度の悪化を防止した上で、コロナバー28によりメッシュ23aからの電極活物質Pのボタ落ちを防止できる。
なお、コロナバー28の配置位置は、金属メッシュ23および電極箔Wの間であればよいが、本実施形態のように、金属メッシュ23および電極箔Wの間における、金属メッシュ23に接近する側であることが好ましい。
これによれば、コロナバー28は、メッシュ23aより噴き飛ばされた電極活物質Pの塊をより早い段階でばらすことができる。また、粉体供給機構20は、コロナバー28に乗った電極活物質Pをより確実にエアーAで噴き飛ばすことができる。
このため、二次電池用電極の製造装置1は、電極活物質Pのボタ落ちをより確実に防止できるとともに、電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pをより均等に供給できる。
本実施形態の粉体供給機構20は、介在部材27の噴出し口27aによって、エアーAの噴出方向をガイドしている。
これによれば、二次電池用電極の製造装置1は、エアーAが下方向に対して大きく傾斜する方向に噴出してしまうことを防止できるため、より確実に電極箔Wに向かうエアーAを噴出できる。つまり、二次電池用電極の製造装置1は、メッシュ23a内に圧密される電極活物質Pをより確実に噴き飛ばすことができる。
図2に示すように、本実施形態では、このような介在部材27の噴出し口27aの左右方向に沿った長さDを5.0mmに設定している。
これによれば、粉体供給機構20は、既に電極活物質Pを噴き飛ばしたメッシュ23a(例えば、図6(b)に示すメッシュ23aAの右側のメッシュ23a)に対してエアーAを噴き付けない程度に、エアーAの左右方向における噴出範囲を狭くできる。
従って、粉体供給機構20は、既に電極活物質Pを噴き飛ばしたメッシュ23aから、エアーAが抜けてしまうことを防止できる。
このため、本実施形態の二次電池用電極の製造装置1は、既に電極活物質Pを噴き飛ばしたメッシュ23aから抜けたエアーAによって気流が発生し、当該気流の影響で電極活物質Pが電極箔Wの外側等に供給されてしまうことを防止できる。
また、粉体供給機構20は、噴出し口27aの左右方向に沿った長さDを5.0mmに設定することで、メッシュ23a内に圧密される電極活物質Pに対して充分にエアーAを噴き付けることができる程度に、エアーAの左右方向における噴出範囲を広くできる。
従って、本実施形態の二次電池用電極の製造装置1は、メッシュ23a内に圧密される電極活物質Pをより確実に噴き飛ばすことができる。
つまり、本実施形態の二次電池用電極の製造装置1は、左右方向に沿った長さDが5.0mmの噴出し口27aを形成することによって、電極活物質Pを確実に電極箔Wの一側面W1に供給できるため、電極箔Wの一側面W1により均一な目付け量で電極活物質Pを供給できる。
なお、噴出し口27aの左右方向に沿った長さDは、既に電極活物質Pを噴き飛ばしたメッシュ23aから、エアーAが抜けてしまうことを防止できる程度に短い寸法であればよい。具体的には、噴出し口27aの左右方向に沿った長さDは、10.0mm以下であればよい。
また、噴出し口27aの左右方向に沿った長さDは、メッシュ23a内に圧密される電極活物質Pに対して充分にエアーAを噴き付けることができる程度に長い寸法であればよい。具体的には、噴出し口27aの左右方向に沿った長さDは、1.0mm以上であればよい。
つまり、エアー噴出体26と金属メッシュ23との間には、左右方向(電極箔Wの搬送方向)に沿った長さDが、1.0mm以上、かつ10.0mm以下に設定される噴出し口27aが形成されていればよい。
また、二次電池用電極の製造方法は、左右方向に沿った長さDが1.0mm以上、かつ10.0mm以下に設定される噴出し口27aより、エアーAを噴出すればよい。
本実施形態の金属メッシュ23は、帯電しない金属であるステンレス鋼によって構成されている。
これによれば、粉体供給機構20は、金属メッシュ23を搬送させることで金属メッシュ23が帯電して静電気が発生し、当該静電気によって金属メッシュ23に電極活物質Pが付着してしまうことを防止できる。
つまり、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、エアーAによって確実に電極活物質Pをメッシュ23aから噴き飛ばすことができるため、電極箔Wの一側面W1により均一な目付け量で電極活物質Pを供給できる。
なお、本発明に係る搬送体は、帯電しない素材によって構成されていればよく、本実施形態のような金属に限定されるものでない。
金属メッシュ23は、電極箔Wの搬送方向に搬送自在であればよい。例えば、金属メッシュ23は、電極箔Wの搬送方向に離間する二つのロール、および前記二つのロールの電極箔Wの搬送方向中途部において前記二つのロールよりも上方に配置されるロールに捲回される構成であっても構わない。
また、金属メッシュ23は、一方の巻芯に巻かれた状態から、電極箔Wの搬送方向に離間する位置に配置される他方の巻芯に向けて繰り出され、他方の巻芯に巻き取られるような構成であっても構わない。
ただし、簡素な構成で電極箔Wの搬送方向に搬送自在に構成できるという観点から、金属メッシュ23は、本実施形態のように、二次電池用電極の製造装置1に備えられる複数のロール(搬送ロール22)に捲回されることが好ましい。
また、二次電池用電極の製造方法は、複数のロールに金属メッシュ23を捲回することが好ましい。
図1に示すように、二次電池用電極の製造装置1は、バインダ液供給機構10の各ロール11・13・14等を回転させることにより、粉体供給機構20によって電極活物質Pを供給した電極箔Wを右方向に搬送する。
そして、二次電池用電極の製造装置1は、粉体圧縮機構30の一対の挟圧ロール32によって電極活物質Pを電極箔Wごとプレスして電極活物質Pを圧縮し、電極箔Wに合材層W2を形成する。
これにより、二次電池用電極の製造装置1は、二次電池用電極を製造する。
電極箔Wの一側面W1には、粉体供給機構20によって均一な目付け量で電極活物質Pが供給されている。このため、二次電池用電極の製造装置1は、厚みが均一な合材層W2を形成できる。
これによれば、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、合材層W2の厚みが部分的に薄くなることによる反応の悪化や、合材層W2の厚みが部分的に厚くなることによる過剰な反応が発生することを防止できる。
つまり、二次電池用電極の製造装置1は、電池性能の悪化を抑制できる。
以下では、図7を参照して、電極活物質Pの目付け精度の測定結果について説明する。
目付け精度の測定では、図6に示すような粉体供給機構20によって、5.0m/minの搬送速度で搬送される電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを供給した。
目付け精度の測定では、メッシュ径Rが100.0μmの金属線材を編みこんで、目開きX・Yが2.0mmのメッシュ23aを形成した金属メッシュ23を、5.0m/minの搬送速度で搬送させて電極活物質Pを供給した(図3参照)。
目付け精度の測定では、左右方向に沿った長さDが5.0mmの噴出し口27aより、風速5.0m/secのエアーAを噴出した。
目付け精度の測定では、コロナバー28に7.0kVの電圧を印加して、電極活物質Pに対してコロナ放電を行った。
目付け精度の測定では、図10に示すような散布ローラの凹部内に粉体を圧密し、放電線によって粉体を帯電させ、凹部より粉体を分離させる粉体散布装置により、5.0m/minの搬送速度で搬送される電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを供給した。
目付け精度の測定では、各電極箔Wに電極活物質Pを供給した後で、各電極箔Wの長さ方向における所定の位置において、電極箔Wの幅方向における位置が異なる五箇所の重量を測定し、前記測定結果に基づいて目付け量を測定した。
図7においては、図2に示すような粉体供給機構20によって電極活物質Pを供給したときの目付け量の測定結果を本実施形態の測定結果、図10に示すような粉体散布装置によって電極活物質Pを供給したときの目付け量の測定結果を従来技術の測定結果としている。
図7に示すように、従来技術の測定結果は、幅方向における位置ごとに目付け量が大きくばらついてしまい、多くの箇所において狙いの目付け量の範囲、例えば、二次電池用電極の製造において許容できる目付け量の範囲(図7に示す網掛け部分参照)を超えてしまった。
これは、電極活物質Pを帯電させることによる電極活物質Pの粒子間の反発力が、散布ローラの凹部と電極活物質Pの粒子との間、および電極活物質Pの粒子間に発生する付着力に負けてしまい、散布ローラの凹部の多くの箇所において、電極活物質Pの一部が詰まってしまったことによるものである。
一方、本実施形態の測定結果は、従来技術の測定結果と比較して、幅方向における位置ごとに目付け量がばらつかず、全ての箇所において狙いの目付け量の範囲内に収まった。
これは、本実施形態のように金属メッシュ23にエアーAを噴き付けることにより、メッシュ23aに電極活物質Pが詰まることなく、電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを供給できることによるものである。
以上より、本実施形態の二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、均一な目付け量で電極箔Wの一側面W1に電極活物質Pを供給できることがわかる。
なお、二次電池用電極の製造装置1は、一対の搬送ロール22を図2に示す矢印方向と反対の方向に回転させても構わない。この場合、ホッパー24およびカバー25は、一対の搬送ロール22の左右中心部を基準として左右対称となるように、右側の捲回部23bに配置される。
メッシュ23aの形状は、本実施形態に限定されるものでない。すなわち、メッシュ23aの形状は、金属メッシュ23を厚み方向外側から見たときに略円状となるような形状等であっても構わない。
ホッパー24の構成は、本実施形態に限定されるものでない。すなわち、ホッパー24は、図8に示す変形例のホッパー124のように、下端部に形成される排出口124bが金属メッシュ23の上側の直線部23bに接触するような構成であっても構わない。
この場合、カバー125は、金属メッシュ23の上側の直線部23bの下面に接触する略板状の部材125aと、左側の捲回部23cにおける外側面と接触するとともに、下側の直線部23bの下面に接触する略板状の部材125bとによって構成される。
つまり、カバー25・125は、金属メッシュ23の搬送方向に沿って、ホッパー24からエアー噴出体26までの間における、金属メッシュ23の電極活物質Pがメッシュ23aより落下する側の一側面を覆っていればよい。
これによれば、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、メッシュ23aから電極活物質Pが落下することなく、全ての電極活物質Pをエアー噴出体26まで搬送できる。
従って、二次電池用電極の製造装置1および二次電池用電極の製造方法は、電極活物質Pを供給するタイミングで、メッシュ23aの体積に対応する量の電極活物質Pを供給できるため、電極箔Wの一側面W1により均一な目付け量で電極活物質Pを供給できる。
カバー25および介在部材27は、必ずしも樹脂によって構成される必要はない。
粉体供給機構20の設置個数は、本実施形態に限定されるものでない。すなわち、粉体供給機構20の設置個数は、図9に示す変形例の二次電池用電極の製造装置101のように、複数であっても構わない。これによれば、変形例の二次電池用電極の製造装置101は、より均一な目付け量で電極活物質Pを供給できる。
1 二次電池用電極の製造装置
23 金属メッシュ(搬送体)
23a メッシュ
24 ホッパー(供給体)
24a 貯溜部
24b 排出口
26 エアー噴出体
A エアー
P 電極活物質
W 電極箔

Claims (10)

  1. 搬送される電極箔に粉体状の電極活物質を供給して二次電池用電極を製造する二次電池用電極の製造装置であって、
    表面に複数のメッシュが形成され、前記電極箔の上方にて前記電極箔の搬送方向に搬送自在な搬送体と、
    前記電極活物質を貯溜する貯溜部、および前記貯溜部と連通する開口部が形成され、前記開口部より前記搬送体のメッシュ内に前記電極活物質を供給する供給体と、
    前記電極箔の搬送方向に搬送される前記搬送体の上方に配置され、前記搬送体に対して前記電極箔に向かうエアーを噴き付けるエアー噴出体と、
    を備える、
    二次電池用電極の製造装置。
  2. 前記エアー噴出体よりも前記エアーの噴出方向下流側、かつ前記搬送体および前記電極箔の間に配置され、前記電極活物質に対してコロナ放電を行う放電電極、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の二次電池用電極の製造装置。
  3. 前記エアー噴出体と前記搬送体との間には、
    前記電極箔の搬送方向に沿った長さが、1.0mm以上、かつ10.0mm以下に設定されるとともに、前記エアーの噴出方向に沿って延出し、前記搬送体に接触する噴出し口が形成される、
    請求項1または請求項2に記載の二次電池用電極の製造装置。
  4. 前記搬送体は、
    帯電しない素材によって構成される、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の二次電池用電極の製造装置。
  5. 前記電極箔の上方に配置され、少なくとも一つ以上が回転駆動する複数のロール、
    をさらに備え、
    前記搬送体は、
    前記複数のロールに捲回されて前記電極箔の搬送方向に搬送自在に構成される、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の二次電池用電極の製造装置。
  6. 搬送される電極箔に粉体状の電極活物質を供給して二次電池用電極を製造する二次電池用電極の製造方法であって、
    表面に複数のメッシュが形成され、前記電極箔の上方にて前記電極箔の搬送方向に搬送自在な搬送体を搬送させながら、前記電極活物質を貯留する貯留部と連通する開口部より前記搬送体のメッシュ内に前記電極活物質を供給し、
    前記電極箔の搬送方向に搬送される前記搬送体に対して前記電極箔に向かうエアーを噴き付けて、前記搬送体のメッシュ内に供給される前記電極活物質を前記電極箔に向けて噴き飛ばす、
    二次電池用電極の製造方法。
  7. 前記電極箔に向けて噴き飛ばされる前記電極活物質に対してコロナ放電を行う、
    請求項6に記載の二次電池用電極の製造方法。
  8. 前記電極箔の搬送方向に沿った長さが、1.0mm以上、かつ10.0mm以下に設定されるとともに、前記エアーの噴出方向に沿って延出し、前記搬送体に接触する噴出し口より、前記エアーを噴出する、
    請求項6または請求項7に記載の二次電池用電極の製造方法。
  9. 前記搬送体を帯電しない素材によって構成する、
    請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の二次電池用電極の製造方法。
  10. 前記電極箔の上方に配置され、少なくとも一つ以上が回転駆動する複数のロールに、前記搬送体を捲回する、
    請求項6から請求項9までのいずれか一項に記載の二次電池用電極の製造方法。
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