JP5977086B2 - 発泡洗浄剤組成物及び洗浄方法 - Google Patents
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Description
また、塩素系酸化剤を用いた場合、メタキシレンスルホン酸ナトリウムの配合量が多いと、塩素安定性が悪くなるという問題があった。
上記(D)の含有量が0.1重量%未満であると、発泡洗浄剤組成物の起泡力が充分でない場合がある。起泡力が充分でないと、洗浄対象物にはミスト状の発泡洗浄剤組成物が塗布されるため、発泡洗浄剤組成物が広範囲に渡って噴霧されない。その結果、洗浄効果が劣る場合がある。また、ミスト状の発泡洗浄剤組成物を使用者が吸い込み、人体に悪影響を与える場合がある。
上記(D)の含有量が4.0重量%を超えると、発泡洗浄剤組成物がさらに塩素系酸化剤を含有する場合に、塩素安定性が悪くなる場合がある。
上記(B)として上記2級アルカンスルホン酸ナトリウムが含有されていると、さらに滞留性を高めることができる。また、上記2級アルカンスルホン酸ナトリウムは、容易に入手することができる。
上記(B)と上記(C)との重量比が上記範囲内であると、発泡洗浄剤組成物の起泡力及び滞留性をさらに向上させることができる。
上記(B)と上記(C)との重量比が(B):(C)=1:9未満であると、発泡洗浄剤組成物の起泡力は充分であるものの、泡の滞留性が劣る場合がある。その結果、洗浄対象物から泡が垂れ落ちてしまい、洗浄効果が劣る場合がある。
上記(B)と上記(C)との重量比が(B):(C)=7:3を超えると、発泡洗浄剤組成物の起泡力が充分でない場合がある。起泡力が充分でないと、洗浄対象物にはミスト状の発泡洗浄剤組成物が塗布されるため、発泡洗浄剤組成物が広範囲に渡って噴霧されない。その結果、洗浄効果が劣る場合がある。また、ミスト状の発泡洗浄剤組成物を使用者が吸い込み、人体に悪影響を与える場合がある。
上記(E)を用いた場合、特許文献1に記載の発泡洗浄剤組成物では、アニオン界面活性剤とアルキルジメチルアミンオキサイドとを可溶化させて貯蔵安定性を向上させるために、メタキシレンスルホン酸ナトリウムを多く配合させる必要があった。しかしながら、メタキシレンスルホン酸ナトリウムを多く配合した発泡洗浄剤組成物は、塩素安定性が悪いという問題があった。本発明の発泡洗浄剤組成物では、少量の脂肪酸又はその塩を配合することでアニオン界面活性剤とアルキルジメチルアミンオキサイドとを可溶化させるため、塩素安定性を向上させることができる。
上記(E)の含有量が、有効塩素濃度として、組成物全体に対して0.1%未満であると、含まれる塩素量が少なすぎて、洗浄効果が充分でない場合がある。
上記(E)の含有量が、有効塩素濃度として、組成物全体に対して7.0%を超えると、塩素安定性が悪くなる場合がある。
上記(D)が2−エチルヘキサン酸、オクタン酸、及び、デカン酸からなる群から選択された少なくとも一種であると、発泡洗浄剤組成物の起泡力をさらに向上させることができる。また、上記(E)を用いた場合、上記(D)がアニオン界面活性剤とアルキルジメチルアミンオキサイドとを可溶化させ、その結果、塩素安定性をさらに向上させることができる。
上記(A)が水酸化ナトリウム、及び、水酸化カリウムからなる群から選択された少なくとも一種であると、洗浄効果をさらに高めることができる。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、(A)アルカリ剤を0.1〜15.0重量%と、(B)アニオン界面活性剤を0.1〜5.0重量%と、(C)炭素原子数が8〜18のアルキル基またはアルキレン基を有するアルキルジメチルアミンオキサイドを0.5〜5.0重量%と、(D)炭素原子数が6〜14の脂肪酸又はその塩を0.1〜4.0重量%とを必須成分として含有することを特徴とする。
上記(A)の含有量が0.1重量%未満であると、洗浄効果が劣る場合がある。また、上記(A)の含有量が15.0重量%を超えると、発泡洗浄剤組成物がさらに塩素系酸化剤を含有する場合に、塩素安定性が悪くなる場合がある。
上記(B)の含有量が0.1重量%未満であると、上記(B)が2級アルカンスルホン酸ナトリウムである場合に、泡の滞留性が劣る場合がある。その結果、洗浄対象物から泡が垂れ落ちてしまい、洗浄効果が劣る場合がある。また、上記(B)の含有量が5.0重量%を超えると、発泡洗浄剤組成物がさらに塩素系酸化剤を含有する場合に、塩素安定性が悪くなる場合がある。
上記(C)が、炭素原子数が14のアルキルジメチルアミンオキサイドであると、溶液の粘度が高くなり、より滞留性を向上させることができる。
上記(C)の含有量が0.5重量%未満であると、発泡洗浄剤組成物の起泡力が充分でない場合がある。起泡力が充分でないと、洗浄対象物にはミスト状の発泡洗浄剤組成物が塗布されるため、発泡洗浄剤組成物が広範囲に渡って噴霧されない。その結果、洗浄効果が劣る場合がある。また、ミスト状の発泡洗浄剤組成物を使用者が吸い込み、人体に悪影響を与える場合がある。
上記(C)の含有量が5.0重量%を超えると、発泡洗浄剤組成物がさらに塩素系酸化剤を含有する場合に、塩素安定性が悪くなる場合がある。
上記(D)としては、2−エチルヘキサン酸、オクタン酸(カプリル酸)、デカン酸(カプリン酸)、ヘキサン酸、2−メチルペンタン酸、3−メチルペンタン酸、4−メチルペンタン酸、2,2−ジメチルブタン酸、2,3−ジメチルブタン酸、3,3−ジメチルブタン酸、2−エチルブタン酸、ヘプタン酸、ノナン酸、ドデカン酸、又は、テトラデカン酸等又はこれらの塩が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。特に、2−エチルヘキサン酸、オクタン酸、及び、デカン酸からなる群から選択された少なくとも一種であることが望ましく、2−エチルヘキサン酸であることがより望ましい。2−エチルヘキサン酸は、水への溶解性が高いため、容易に取り扱うことができる。
上記(E)としては、亜塩素酸ナトリウム等の亜塩素酸塩、次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩、塩素酸ナトリウム等の塩素酸塩、過塩素酸ナトリウム等の過塩素酸塩、又は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム等の塩素化シアヌル酸塩が挙げられる。特に、経済性及び取扱い性の点から次亜塩素酸ナトリウムであることが望ましい。
上記(F)としては、メタキシレンスルホン酸ナトリウム、メタキシレンスルホン酸カリウム、パラトルエンスルホン酸ナトリウム及びパラトルエンスルホン酸カリウム、又は、クメンスルホン酸ナトリウム及びクメンスルホン酸カリウム等が挙げられる。
しかしながら、発泡洗浄剤組成物が上記(E)を含有する場合は、上記(F)を含有しないことが望ましい。上記(F)を含有すると、塩素安定性が悪くなる場合があるからである。
上記(G)としては、水道水、蒸留水、純水又はイオン交換水等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。特に、不純物の少なさ及び経済性の点からイオン交換水であることが望ましい。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、(A)アルカリ剤と、(B)アニオン界面活性剤と、(C)炭素原子数が8〜18のアルキル基またはアルキレン基を有するアルキルジメチルアミンオキサイドと、(D)炭素原子数が6〜14の脂肪酸又はその塩と、必要に応じて水等の補助成分とを添加し、ミキサーを用いて攪拌することにより製造することができる。
本発明の洗浄方法は、本発明の発泡洗浄剤組成物を希釈して洗浄剤希釈液を調製する工程と、上記洗浄剤希釈液を泡洗浄機を用いて洗浄対象物に吹き付ける工程と、上記洗浄剤希釈液を吹き付けた洗浄対象物を水ですすぐ工程とを含むことを特徴とする。
まず、本発明の発泡洗浄剤組成物を水で2〜20重量%の濃度に希釈して洗浄剤希釈液を調製する。
上記洗浄剤希釈液の濃度が2重量%未満であると、洗浄性及び起泡力に乏しくなる場合がある。また、上記洗浄剤希釈液の濃度が20重量%を超えると、洗浄性が飽和となり、経済性に乏しくなるばかりでなく、すすぎ性が低下する場合がある。
洗浄対象物表面1m2当たりの泡容積が300mL未満であると、洗浄性に乏しい場合がある。また、洗浄対象物表面1m2当たりの泡容積が1500mLを超えると、経済性の点で好ましくない場合がある。
1〜20分間放置すると、泡状に塗布された上記洗浄剤希釈液が、洗浄対象物に付着した食品汚れと密着し易くなる。
水ですすぐ工程は、固定又は可動の噴射ノズルからすすぎ水を噴射して行われる。上記すすぎ水としては、水道水又は軟水等が挙げられるが、通常、水道水が用いられる。また、上記すすぎ水の温度は特に限定されるものではないが、すすぎ効率の点から、25〜40℃程度であることが望ましい。
上記乾燥工程は、特に限定されるものではないが、通常、10〜50℃の空気を洗浄対象物に30〜60分間当てることにより行う。
上記乾燥工程は、自然乾燥、所定温度の空気を送風乾燥してもよく、また、必要に応じて加熱乾燥するなどして行ってもよい。
(発泡洗浄剤組成物の調製)
イオン交換水に、(A)成分として水酸化カリウム(純度:48%)を10.0重量%(含有量:4.8重量%)、(B)成分として2級アルカンスルホン酸ナトリウム(純度:30%)を1.3重量%(含有量:0.4重量%)、(C)成分としてミリスチルジメチルアミンオキサイド(純度:23%)を6.9重量%(含有量:1.6重量%)、(D)成分としてカプリル酸(純度:98%)を0.5重量%(含有量:0.5重量%)、及び、(E)成分として次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素:12%)を41.6重量%混合して発泡洗浄剤組成物を調製した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、並びに、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比を表1に示す。
調製した発泡洗浄剤組成物の有効塩素濃度を、以下の方法により測定した。
有効塩素濃度[%]=チオ硫酸ナトリウム水溶液の滴下量[mL]×0.3546/洗浄剤組成物の重量[g] ・・・(2)
発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に(E)成分が含まれず、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物が、さらに(F)芳香族スルホン酸塩としてメタキシレンスルホン酸ナトリウム(純度:40%)を7.5重量%(含有量:3.0重量%)配合し、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に(D)成分が含まれず、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例8と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に含まれる(B)アニオン界面活性剤として2級アルカンスルホン酸ナトリウム(純度:30%)の配合比率が0.3重量%(含有量:0.09重量%)であり、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に含まれる(A)アルカリ剤として水酸化カリウム(純度:48%)の配合比率が16.5重量%(含有量:8.0重量%)、水酸化ナトリウム(純度:48%)の配合比率が16.5重量%(含有量:8.0重量%)であり、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に含まれる(C)アルキルジメチルアミンオキサイドとしてミリスチルジメチルアミンオキサイド(純度:23%)の配合比率が1.3重量%(含有量:0.3重量%)であり、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に含まれる(D)脂肪酸として2−エチルヘキサン酸(純度:98%)の配合比率が0.05重量%(含有量:0.05重量%)であり、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
発泡洗浄剤組成物に含まれる(D)脂肪酸として2−エチルヘキサン酸(純度:98%)の配合比率が4.6重量%(含有量:4.5重量%)、カプリル酸(純度:98%)の配合比率が0.5重量%(含有量:0.5重量%)であり、また、発泡洗浄剤組成物に含まれるその他の各成分の配合比率(重量%)を表1に記載したように変更した以外は、実施例1と同様にして発泡洗浄剤組成物を調製し、有効塩素濃度を測定した。
調製した発泡洗浄剤組成物に含まれる各成分の配合比率(重量%)及び含有量(重量%)、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比、並びに、有効塩素濃度を表1に示す。
(B)成分
・2級アルカンスルホン酸ナトリウム(炭素原子数13〜17)
製品名「HOSTAPUR SAS 30」(クラリアントジャパン株式会社製)
・アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
製品名「テイカパワー L124」(テイカ株式会社製)を水酸化ナトリウムで中和して用いた。
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(炭素原子数12)
製品名「テイカポール NE1230」(テイカ株式会社製)
(C)成分
・ミリスチルジメチルアミンオキサイド(炭素原子数14)
製品名「GENAMINOX MY」(クラリアントジャパン株式会社製)
なお、実施例7の発泡洗浄剤組成物では、(E)成分を含有しないため、塩素安定性の評価は行っていない。また、比較例5及び7の発泡洗浄剤組成物では、調製した発泡洗浄剤組成物が分離するため、起泡力、滞留性及び塩素安定性の評価は行っていない。
まず、発泡洗浄剤組成物を水道水で5重量%に希釈して、洗浄剤希釈液を調製した。次に、泡洗浄機(製品名「サニプランフォーマー」、株式会社ニイタカ製)を用いて、以下の発泡条件にて、垂直なステンレス表面に1m2当たり350mLの洗浄剤希釈液を塗布した。
エアー圧力:5kg/cm2
フォーム調製バルブ回転数:5回転
洗浄希釈液温度:25℃
◎:厚みが均一で、きめ細かい泡が形成されている。
○:厚みのある泡が形成されているが、泡の一部が消失している。
△:厚みが薄い泡、又は、形が均一でない泡が形成され、泡の一部が消失している。
×:液状又はミスト状であり、泡が形成されない。
洗浄剤希釈液の調製及び塗布は、起泡力の評価と同様にして行った。
そして、3分間放置した後の洗浄剤希釈液の状態を、以下の評価基準に従って判定した。
◎:塗布した面積の90%以上に洗浄剤希釈液が残っている。
○:塗布した面積の75%以上90%未満に洗浄剤希釈液が残っている。
△:塗布した面積の25%以上75%未満に洗浄剤希釈液が残っている。
×:塗布した面積の25%未満に洗浄剤希釈液が残っている。
各実施例及び各比較例で調製した発泡洗浄剤組成物を密閉容器に入れ、25℃の恒温槽に入れた。そして、30日間保管した後の有効塩素濃度を測定し、次式(3)により有効塩素濃度の残存率を算出した。
残存率[%]=(30日後有効塩素濃度[%]/初期有効塩素濃度[%])×100 ・・・(3)
さらに、算出した有効塩素濃度の残存率を以下の評価基準に従って判定した。
◎:残存率が90%以上である。
○:残存率が80%以上90%未満である。
×:残存率が80%未満である。
また、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比が(B):(C)=1:9〜7:3である実施例1〜8では、より優れた起泡力及び滞留性を有し、特に、(B)成分としての2級アルカンスルホン酸ナトリウムと(C)成分との重量比が(B):(C)=2:8〜4:6である実施例1〜3、及び、6〜8では、さらに優れた起泡力及び滞留性を有する。
一方、(E)成分の含有量が、有効塩素濃度として、組成物全体に対して7.5%である実施例5では、塩素安定性が劣ることがわかる。また、(F)成分を含有した実施例8でも、塩素安定性が劣ることがわかる。
Claims (8)
- 前記(B)としての前記2級アルカンスルホン酸ナトリウムと前記(C)との重量比は、(B):(C)=1:9〜7:3である請求項1に記載の発泡洗浄剤組成物。
- さらに、(E)塩素系酸化剤を有効塩素濃度として、組成物全体に対して0.1〜7.0%含有する請求項1又は2に記載の発泡洗浄剤組成物。
- 前記(D)は、少なくとも2−エチルヘキサン酸又はその塩を含む請求項1〜3のいずれかに記載の発泡洗浄剤組成物。
- 前記(D)は、さらにオクタン酸又はその塩を含む請求項4に記載の発泡洗浄剤組成物。
- 前記(D)の平均炭素数は8であり、少なくともオクタン酸又はその塩を含む請求項1〜3のいずれかに記載の発泡洗浄剤組成物。
- 前記(A)は、水酸化ナトリウム、及び、水酸化カリウムからなる群から選択された少なくとも一種である請求項1〜6のいずれかに記載の発泡洗浄剤組成物。
- (A)アルカリ剤を0.1〜15.0重量%と、(B)アニオン界面活性剤を0.1〜5.0重量%と、(C)炭素原子数が8〜18のアルキル基またはアルキレン基を有するアルキルジメチルアミンオキサイドを0.5〜5.0重量%と、(D)炭素原子数が6〜14の脂肪酸又はその塩を0.1〜4.0重量%とを必須成分として含有する発泡洗浄剤組成物を希釈して洗浄剤希釈液を調製する工程と、
前記洗浄剤希釈液を泡洗浄機を用いて洗浄対象物に吹き付ける工程と、
前記洗浄剤希釈液を吹き付けた洗浄対象物を水ですすぐ工程とを含むことを特徴とする洗浄方法。
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