JP5976428B2 - ハーネス - Google Patents

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この明細書に記載した発明はハーネスの技術分野に属し、電線と、その終端に接続された電気コネクタとを備えたハーネスに関する。
特許文献1は、同軸コネクタを開示している。この同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体に接続された中心コンタクトと、中心コンタクトの外側に配置され、同軸ケーブルの外部導体に接続された外部コンタクトと、中心コンタクトと外部コンタクトとの間に介在され、中心コンタクトを保持する内部ハウジングと、外部コンタクトを保持する外部ハウジングとを備え、中心コンタクトは、ピン状の接触部と、接触部と段部を介して連続した拡径バレル部とを備え、中心コンタクトが、内部ハウジングの後端側に開口し、内周部に段状の当て止め部が形成されたコンタクト挿入孔に挿入され、段部が当て止め部に当て止めされた配置に内部ハウジングに固定されている。上記従来の同軸コネクタを組み立てる場合、上記中心コンタクトを上記中心導体に接続し、接続スリーブを上記外部導体に固定し、このように加工した同軸ケーブルを予め前端部に上記内部ハウジングを保持した内部シェル内に挿入する。このとき、上記中心コンタクトは、面取り部に誘導されて上記コンタクト挿入孔に挿入される。
特開2006−344490号公報
上記従来の同軸コネクタの場合、上記中心コンタクトを上記コンタクト挿入孔に挿入し、上記内部シェルの所定の位置をかしめることにより、上記中心コンタクトを上記内部ハウジング内に保持している。こうすることに代えて、上記中心コンタクトを上記内部ハウジングに係止することにより、上記中心コンタクトを上記内部ハウジング内に保持することが考えられる。その場合、上記係止する方策としては、上記中心コンタクト、及び上記内部ハウジングのうち一方に可撓片を設け、他方に、上記可撓片が掛かる凸部又は凹部を設けることが考えられる。また、上記中心コンタクトを上記内部ハウジングに圧入することが考えられる。しかし、上記中心コンタクトの上記内部ハウジングへの挿入時に、例えば上記中心コンタクトが本来の挿入軌道からずれたり上記本来の挿入軌道から傾いて、こじるようにして挿入されたときなどには、上記中心コンタクトが、上記内部ハウジングに設けられた例えば可撓片、凸部、凹部、圧入部、又はその他の係止部に、例えば本来の掛かり方よりも強く掛かったり、引っ掛かるなどして、上記挿入力が上記中心導体における上記中心コンタクトとの接続部分に集中的に作用して上記接続部分が折れるという不具合が起きるおそれがある。
この明細書に記載した発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、電線の絶縁被覆から露出した導体の反先端側に拡張部を設け、接触子がハウジングの奥側の内壁に設けられた係止部に接触する前に上記拡張部を上記ハウジングの手前側の収容室に収容し、上記収容室を形成する内壁によって上記接触子が本来の挿入軌道に沿って前進するように上記拡張部を案内することにより、挿入力が上記導体における上記接触子との接続部分に集中的に作用することを避けて上記接続部分が折れる不具合が起こりにくいハーネスを提供することにある。
上記目的を達成するため、第1のハーネスは、
導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を有する電線から加工され、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられた加工電線と、
上記加工電線の上記終端に接続された電気コネクタとを備え、上記電気コネクタは、
上記導体の上記露出部にかしめられたバレル、および上記導体の延びる方向に沿って上記導体の端面から離れる方向へ延びる接触部を有し、上記導体の延びる方向にみて外縁の少なくとも一部が上記拡張部の外縁の内側に入っている接触子と、
内部に、上記導体の延びる方向に向かって順に、上記拡張部に対応した形状で且つ上記接触子が通過可能な形状に形成されて上記拡張部を収容する第1収容室、上記接触子に対応した形状に形成されて上記接触子が嵌合する第2収容室、および上記第2収容室を上記第1収容室側と反対側の外部へ連通する連通孔が形成されるように筒状に設けられているハウジングとを備え、
上記ハウジングの上記第2収容室を形成する内壁、および上記接触子に、互いに係止する係止部がそれぞれ設けられており、
上記加工電線の上記拡張部の上記露出導体側の端面と上記接触子の上記係止部の接触開始点との距離よりも、上記ハウジングの上記第1収容室を形成する内壁における反第2収容室側の端部と上記ハウジングの上記係止部の接触開始点との距離の方が長いハーネスである。
上記導体に接続された上記接触子を上記ハウジングの上記第1収容室に挿入していくと、上記接触子は上記第2収容室に収まり、上記ハウジングおよび上記接触子の上記係止部同士が係止する。また、上記拡張部は上記第1収容室に収まる。その場合、上記二つの距離の関係から、上記ハウジングおよび上記接触子の上記係止部同士が係止し始める前、つまり上記接触子の上記係止部の上記接触開始点が上記ハウジングの上記係止部の上記接触開始点に接触して上記接触子が上記ハウジングの上記係止部から力を受ける前に、上記拡張部が上記ハウジングの上記第1収容室に入り始め、それ以後は上記拡張部が上記ハウジングの上記第1収容室を形成する上記内壁により案内されながら前進する。そのため、例えば上記接触子が本来の挿入軌道からずれたり上記本来の挿入軌道から傾いて、こじるようにして挿入されるなどのおそれが減り、上記第2収容室を形成する内壁に設けられた例えば可撓片、凸部又は凹部などの係止部に、例えば本来の掛かり方よりも強く掛かったり、引っ掛かるなどするおそれが減り、上記挿入力が上記導体における上記接触子との接続部分に集中的に作用して上記接続部分が折れるという不具合が起こりにくい。
第2のハーネスは、上記第1のハーネスにおいて、さらに、
上記電線が、内部導体、および上記内部導体を覆う内部絶縁被覆を有する内部電線と、この内部電線を覆う編組線よりなる外部導体と、この外部導体を覆う外部絶縁被覆とを有するシールドケーブルであり、
上記内部導体が上記導体であり、
上記内部絶縁被覆が上記絶縁被覆であり、
上記加工電線が、上記終端では、上記外部絶縁被覆が剥かれて上記外部導体が露出し、それよりも上記内部導体の端面側で上記外部導体、および上記内部絶縁被覆が剥かれて上記内部導体が露出し、上記外部導体の上記露出部に筒体がかしめられ、上記露出した上記内部導体の反先端側に上記内部絶縁被覆、上記外部導体、および上記筒体により上記拡張部が設けられた加工シールドケーブルである。
このようにすれば、上記筒体がかしめられたシールドケーブルを備えたハーネスについて上記発明が適用される。
第3のハーネスは、上記第1又は上記第2のハーネスにおいて、さらに、
上記ハウジングの上記第2収容室を形成する上記内壁、および上記接触子のうち一方に、上記導体の延びる方向に延びて可撓性を有する可撓片が設けられ、他方に、上記可撓片が掛かる凸部又は凹部が設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部が構成されている。
このようにすれば、上記係止部として可撓片、上記凸部又は上記凹部が設けられた上記電気コネクタを備えたハーネスについて上記発明が適用される。
第4のハーネスは、上記第1又は上記第2のハーネスにおいて、さらに、
上記ハウジングの上記第2収容室を形成する上記内壁、および上記接触子に、上記接触子の挿入にともない接触力を作用し合う圧入部がそれぞれ設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部が構成されている。
このようにすれば、上記係止部として圧入部が設けられた上記電気コネクタを備えたハーネスについて上記発明が適用される。
上記第1のハーネスは、上記電線の上記絶縁被覆から露出した上記導体の上記反先端側に上記拡張部を設け、上記接触子が上記ハウジングの上記第2収容室を形成する内壁に設けられた上記係止部に接触する前に上記拡張部を上記ハウジングの上記第1収容室に収容し、上記第1収容室を形成する内壁によって上記接触子が本来の挿入軌道に沿って前進するように上記拡張部を案内するので、上記挿入力が上記導体における上記接触子との上記接続部分に集中的に作用することを避けて上記接続部分が折れる不具合が起こりにくいハーネスを提供することができた。
上記第2のハーネスは、上記第1のハーネスの効果が、上記筒体がかしめられたシールドケーブルを備えたハーネスについて得ることができる。
上記第3のハーネスは、上記第1又は上記第2のハーネスの効果が、上記係止部として可撓片、上記凸部又は上記凹部が設けられた上記電気コネクタを備えたハーネスについて得ることができる。
上記第4のハーネスは、上記第1又は上記第2のハーネスの効果が、上記係止部として圧入部が設けられた上記電気コネクタを備えたハーネスについて得ることができる。
図1は、第1の実施形態のハーネスにおける加工電線、筒体、および接触子を示す側面図である。 図2は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を示す平面図である。 図3は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を示す正面図である。 図4は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記加工電線を示す斜視図である。 図5は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記接触子を示す側面図である。 図6は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記接触子を示す平面図である。 図7は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおけるハウジングを示す縦断面図である。 図8は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記ハウジングを示す正面図である。 図9は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記ハウジングを示す背面図である。 図10は、上記第1の実施形態の上記ハーネスにおける上記ハウジングを示す底面図である。 図11は、上記第1の実施形態の上記ハウジングに上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を挿入しようとした状態を示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図12は、上記図11の状態から上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに半ばまで挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図13は、上記図12における係止部の付近を拡大して示す拡大図である。 図14は、上記図12の状態から上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに完全に挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図15は、上記図14における係止部の付近を拡大して示す拡大図である。 図16は、第2の実施形態の上記ハウジングに上記加工電線、および上記接触子を挿入しようとした状態を示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図17は、上記図16の状態から上記加工電線、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに半ばまで挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図18は、上記図17の状態から上記加工電線、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに完全に挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図19は、上記第3の実施形態の上記ハウジングに上記加工電線、上記筒体、スリーブ、および上記接触子を挿入しようとした状態を示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図20は、上記図19の状態から上記加工電線、上記筒体、上記スリーブ、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに半ばまで挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図21は、上記図20の状態から上記加工電線、上記筒体、上記スリーブ、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに完全に挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図22は、上記第4の実施形態の上記ハウジングに上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を挿入しようとした状態を示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図23は、上記図22の状態から上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに半ばまで挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図24は、上記図23における係止部の付近を拡大して示す拡大図である。 図25は、上記図23の状態から上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を前進させて上記ハウジングに完全に挿入したときを示す側面図である。上記ハウジングは縦断面している。 図26は、上記第1の実施形態の上記ハーネスの変形例における加工電線、筒体、および接触子を示す側面図である。 図27は、上記第1の実施形態の上記ハーネスの上記変形例における上記加工電線、上記筒体、および上記接触子を示す平面図である。 図28は、上記第1の実施形態の上記ハーネスの上記変形例におけるハウジングを示す縦断面図である。
以下、この明細書に記載した発明の実施の形態を説明する。図14は、この明細書に記載した発明のハーネスの第1の実施形態を示す。このハーネスHは、加工電線100と、上記加工電線100の一方の終端に接続された電気コネクタ200とを備えている。図4に示すように、上記加工電線100は、導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を備える電線から加工されている。上記電線は、上記導体、および上記絶縁被覆に加え、さらに他の要素を備えていてもよい。そして、上記加工電線100の上記一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部101が設けられている。この実施形態の場合、上記電線がシールドケーブルである。このシールドケーブルは、内部導体111、および上記内部導体111を覆う内部絶縁被覆112を有する内部電線110と、この内部電線110を覆う編組線よりなる外部導体120と、この外部導体120を覆う外部絶縁被覆130とを備えている。以下、上記内部導体111の延びる方向を奥行き方向とし、この奥行き方向に直交する方向を幅方向とし、上記奥行き方向および上記幅方向に直交する方向を厚さ方向とする。そして、上記内部導体111の延びる方向の前方を奥、その反対側を手前とする。上記外部導体のなかに上記内部電線が二本以上入ってなるシールドケーブルも上記電線としてこの明細書に記載した発明のハーネスの適用対象となる。この場合、上記内部導体111が上記導体に相当し、上記内部絶縁被覆112が上記絶縁被覆に相当する。よって、この実施形態の場合、上記導体の延びる方向は、上記内部導体111の延びる方向となる。そして、図4に示すように、上記加工電線100は、加工シールドケーブルである。この加工シールドケーブルの上記終端では、上記外部絶縁被覆130が剥かれて上記外部導体120が露出し、それよりも上記内部導体111の端面側で上記外部導体120、および上記内部絶縁被覆112が剥かれて上記内部導体111が露出し、上記外部導体120の上記露出部に筒体140が押圧力をもってかしめられ、上記露出した上記内部導体111の反先端側に上記内部絶縁被覆112、上記外部導体120、および上記筒体140により上記拡張部101が設けられている。上記筒体140は導電性材料により形成されているが、絶縁性材料により形成されていてもよい。上記筒体140は、もともと四角形の平板であり、この四角形の平板、又はこれを上記奥行き方向からみてU字状に緩く湾曲させたものを上記外部導体120の上記露出部に沿わせて配置し、上記平板を円弧状に湾曲加工することで上記露出部に巻き付けるように押圧してかしめ、これによって上記外部導体120の延びる方向、つまり上記奥行き方向に突っ切るスリット141をもつ断面C形の円筒形に形成されている。これに代えて、上記筒体を、上記スリットの無い、外周が連続する円筒形に形成してもよい。そのときには、上記筒体を上記外部導体の上記露出部に嵌めてから、押圧してかしめることになる。上記加工電線100の変形例として、例えば上記加工電線100において、さらに上記露出した上記外部導体120の先端を剥いて上記内部絶縁被覆112を露出させたものなどがあり、このような加工電線100を用いてこの明細書に記載した発明のハーネスを組むことも可能である。
上記電気コネクタ200は、接触子210と、上記接触子210が嵌まり上記拡張部101が収容されるハウジング220とを備えている。上記接触子210は導電性材料により形成されている。上記接触子210は、上記導体としての上記内部導体111の上記露出部に押圧力をもってかしめられたバレル211と、上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向に沿って上記内部導体111の端面から離れる方向へ延びる接触部212とを備えている。図5および図6に示すように、上記バレル211は、上記接触子210の一端に設けられており、上記奥行き方向にみて上記幅方向の両側から、かしめ片が立ち上がったU字形に形成されている。上記バレル211の上記内部導体111の上記露出部へのかしめは、上記かしめ片の間に上記内部導体111の上記露出部を置き、上記かしめ片を上記幅方向の内側に向かって円弧状に折り曲げて上記かしめ片を上記内部導体111の上記露出部に巻き付けるように押圧することにより行う。上記かしめ片は片側のみであってもよい。上記バレルは、一以上のかしめ片を有しておればよく、上記かしめ片は他の形状に形成されていてもよい。図1ないし図3、図5および図6に示すように、上記接触部212は上記奥行き方向に延びている。上記接触部212の内部には上記奥行き方向奥側に開口する受入穴が形成され、この受入穴に相手側の接触子の針状のポストを受け入れるようになっている。逆に、上記接触部を針状のポストに形成し、相手側の接触子の上記受入穴と同様の受入穴に挿入するようにしてもよい。そして、上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向にみて上記接触子210は、外縁の少なくとも一部が上記拡張部101の外縁の内側に入っている。この実施形態の場合、図3に示すように、上記接触子210は、上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向にみて上記外縁の全部が上記拡張部101の上記外縁の内側に入っている。したがって上記接触子210は、上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向にみて上記拡張部101に完全に含まれている。しかし、上記内部導体の延びる方向にみて上記接触子の上記外縁の少なくとも一部が上記拡張部の上記外縁の内側に入っておればよい。上記内部導体の延びる方向にみて上記接触子の上記外縁の一部が上記拡張部の上記外縁の内側に入っている上記接触子210の一例を図26および図27に変形例として示す。この変形例では、上記接触子210の上記接触部212における上記厚さ方向の中程の部位から上記幅方向の両方の外側へ上記幅方向において上記拡張部101の上記外縁を越えるまでそれぞれ突出する横片212aが設けられている。この場合、上記内部導体111の延びる方向にみて、上記接触子210の上記外縁の一部である、上記横片212aを除いた部分の上記外縁が上記拡張部101の上記外縁の内側に入っており、上記接触子210の上記外縁の残部である、上記横片212aの先端が上記拡張部101の上記外縁の外側へ出ている。他の例として、上記横片が上記厚さ方向又はその他の方向へ突出する別の変形例もあり、そのときは上記横片はその方向において上記拡張部の上記外縁を越えるまで突出することになる。
上記ハウジング220は絶縁性材料により形成されている。図7ないし図10に示すように、上記ハウジング220は、内部に、上記内部導体の延びる方向に向かって順に、つまり上記奥行き方向の手前から奥へ順に、第1収容室221、第2収容室222、および連通孔223が形成されるように筒状に設けられている。上記第1収容室221は、上記拡張部101に対応した形状で且つ上記接触子が通過可能な形状に形成されており、上記拡張部101が挿入されたときに上記拡張部101を収容するように構成されている。この実施形態の場合、上記内部導体111の延びる方向にみて上記接触子210の上記外縁の全部が上記拡張部101の上記外縁の内側に入っているので、上記第1収容室221は、上記拡張部101に対応した形状に形成されていることで、自動的に上記接触子210が通過可能な形状に形成されていることになる。これに対して、上記内部導体の延びる方向にみて上記接触子の上記外縁の一部が上記拡張部の上記外縁の内側に入っているときは、逆にいえば上記内部導体の延びる方向にみて上記接触子の上記外縁の残部が上記拡張部の上記外縁の外側に出ている。そのため、上記第1収容室は、上記拡張部に対応した形状に形成され、さらに上記内部導体の延びる方向にみて上記残部に対応した形状を含むように広げられており、こうすることによって上記接触子が通過可能な形状に形成される。上記横片212aを備えた上記接触子210の変形例に対応する上記ハウジング220の一例を図28に変形例として示す。この変形例では、上記ハウジング220における上記第1収容室221および上記第2収容室222の上記厚さ方向の中程の部位から上記幅方向の両方の外側へ凹む横溝221aが、上記ハウジング220の上記奥行き方向の手前側の端部から奥へ向かって連続して設けられている。この横溝221aは上記内部導体111の延びる方向にみて上記接触部212の上記横片212aに対応した形状に設けられているが、上記横片212aよりも上記厚さ方向および上記幅方向に十分に余裕をもった大きめの形状に設けることが好ましい。この場合、上記第1収容室221は、上記拡張部101に対応した形状に形成され、さらに上記内部導体111の延びる方向にみて上記残部である上記横片212aに対応した形状を含むように広げられており、こうすることによって上記接触子が通過可能な形状に形成されている。上記横片が上記厚さ方向又はその他の方向へ突出する上記別の変形例の場合は、上記横溝もそれに対応する方向に凹ませる。また、この実施形態の場合、上記第1収容室221は、上記拡張部101に一致する形状に対して余裕をもって形成されており、上記拡張部101が上記第1収容室221に挿入されたときに上記拡張部101の外周面と上記第1収容室221を形成する内壁との間に隙間ができている。しかし、上記第1収容室221を、上記拡張部101に一致する形状に対して殆ど余裕なく形成して、上記拡張部101が上記第1収容室221に挿入されたときの上記隙間をさらに詰めて上記拡張部101が上記第1収容室221に嵌合するように構成してもよい。上記第2収容室222は、上記接触子210に対応した形状に形成されており、上記接触子210が挿入されたときに上記接触子210が嵌合するように構成されている。上記連通孔223は、上記第2収容室222を上記第1収容室221の側と反対側、つまり上記奥行き方向の奥側の外部へ連通するように形成されている。
上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する内壁に係止部224が設けられていると共に、上記接触子210に係止部213が設けられており、これらが互いに係止するように構成されている。この実施形態の場合、図7、図10、および図11ないし図15に示すように、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する上記内壁に、上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向に延びて可撓性を有する可撓片が設けられ、この可撓片により上記係止部224が構成されている。上記可撓片の先端には上記厚さ方向に沿って上記第2収容室222に向かって突き出すように突起224aが設けられている。図1、図3、図5、および図11ないし図15に示すように、上記接触子210において、上記厚さ方向の一方側であって上記第2収容室222に上記接触子210が挿入されたときに上記ハウジング220の上記係止部224に対向する部位に、上記可撓片よりなる上記係止部224が掛かる凸部が設けられ、この凸部により上記係止部213が構成されている。よって、上記接触子210が上記第2収容室222に挿入されると、上記接触子210の上記係止部213が上記ハウジング220の上記係止部224の上記突起224aを上記奥行き方向の手前から奥へ乗り越えて、上記ハウジング220の上記係止部224の上記突起224aが、上記接触子210の上記係止部213における上記奥行き方向手前側に掛かると上記係止部224、213が互いに係止するように構成されている。上記凸部に代えて凹部を設けてもよく、そうしたときには上記ハウジング220の上記係止部224の上記突起224aが、上記接触子210の上記係止部213に嵌まることで上記係止部224、213が互いに係止するように構成される。また、変形例として、上記接触子に、上記内部導体の延びる方向、つまり上記奥行き方向に延びて可撓性を有する可撓片を設けて上記接触子の上記係止部とすると共に、上記ハウジングの上記第2収容室を形成する上記内壁に上記可撓片が掛かる凸部又は凹部を設けて上記ハウジングの上記係止部としてもよい。
そして、図11および図13に示すように、上記加工電線100の上記拡張部101の上記露出導体側、つまり上記奥行き方向奥側の端面102と上記接触子210の上記係止部213の接触開始点との距離L1よりも、上記ハウジング220の上記第1収容室221を形成する上記内壁における反第2収容室側、つまり上記奥行き方向手前側の端部225と上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点との距離L2の方が長い。ここで、上記接触子210の上記係止部213の接触開始点、および上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点は、上記接触子210が上記ハウジング220の上記第1収容室221および上記第2収容室222に挿入されたときに上記二つの係止部213、224における最初に接触する部位である。この実施形態の場合、上記接触子210の上記係止部213の接触開始点は、上記係止部213を構成する上記凸部における上記奥行き方向奥側に形成され、上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点は、上記係止部224の上記突起224aにおける上記奥行き方向手前側に形成される。
したがって、上記第1実施形態の場合、図11、図12、図14に順に示すように、上記内部導体111に接続された上記接触子210を上記ハウジング220の上記第1収容室221に挿入していくと、上記接触子210は上記第2収容室222に収まり、上記ハウジング220および上記接触子210の上記係止部同士224、213が係止する。また、上記拡張部101は上記第1収容室221に収まる。その場合、上記距離L1よりも上記距離L2の方が長いので、上記ハウジング220および上記接触子210の上記係止部同士224、213が係止し始める前、つまり上記接触子210の上記係止部213の上記接触開始点が上記ハウジング220の上記係止部224の上記接触開始点に接触して上記接触子210が上記ハウジング220の上記係止部224から力を受ける前に、上記拡張部101が上記ハウジング220の上記第1収容室221に入り始め、それ以後は上記拡張部101が上記ハウジング220の上記第1収容室221を形成する上記内壁により案内されながら前進する。そのため、例えば上記接触子210が本来の挿入軌道からずれたり上記本来の挿入軌道から傾いて、こじるようにして挿入されるなどのおそれが減り、上記第2収容室222を形成する内壁に設けられた例えば可撓片、凸部又は凹部などの係止部224に、例えば本来の掛かり方よりも強く掛かったり、引っ掛かるなどするおそれが減り、上記挿入力が上記内部導体111における上記接触子210との接続部分111aに集中的に作用して上記接続部分111aが折れるという不具合が起こりにくい。
上記第1の実施形態のハーネスHは、上記電線を、上記内部導体111、および上記内部導体111を覆う上記内部絶縁被覆112を有する上記内部電線110と、この内部電線110を覆う編組線よりなる上記外部導体120と、この外部導体120を覆う上記外部絶縁被覆130とを有する上記シールドケーブルとし、上記内部導体111が上記導体であり、上記内部絶縁被覆112が上記絶縁被覆であり、上記加工電線100を、上記終端では、上記外部絶縁被覆130が剥かれて上記外部導体120が露出し、それよりも上記内部導体111の端面側で上記外部導体120、および上記内部絶縁被覆112が剥かれて上記内部導体111が露出し、上記外部導体120の上記露出部に上記筒体140がかしめられ、上記露出した上記内部導体111の反先端側に上記内部絶縁被覆112、上記外部導体120、および上記筒体140により上記拡張部101が設けられた加工シールドケーブルとした。このようにすれば、上記筒体140がかしめられたシールドケーブルを備えたハーネスについてこの明細書に記載した発明を適用することができる。
この明細書に記載した発明のハーネスの上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部には、係止機能が発揮される機構が全て含まれる。そのような種々の実施形態のなかで、上記第1の実施形態のハーネスHは、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する上記内壁、および上記接触子210のうち一方に、上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向に延びて可撓性を有する上記可撓片を設け、他方に、上記可撓片が掛かる凸部又は凹部を設け、これらによってそれぞれ上記ハウジング220の上記係止部224、および上記接触子210の上記係止部213を構成した。このようにすれば、上記係止部224、213として可撓片、上記凸部又は上記凹部が設けられた上記電気コネクタを備えたハーネスについてこの明細書に記載した発明を適用することができる。
以下、この明細書に記載した発明のハーネスの他の実施形態を説明する。これらの他の実施形態のハーネスには上記第1の実施形態、及びその変形例のハーネスの構成をそのまま引用し、第1の実施形態、及びその変形例の構成と異なる構成について追加的に説明する。そして、これらの他の実施形態では上記第1の実施形態のハーネスで用いた符号をそのまま用いて説明する。
図16ないし図18は、この明細書に記載した発明のハーネスの第2の実施形態を示す。第1の実施形態のハーネスHの場合、上記加工電線100における上記外部導体120の上記露出部121に上記筒体140がかしめられていた。これに対し、第2の実施形態のハーネスHの場合、上記筒体は設けられていない。すなわち、上記加工電線100は、加工シールドケーブルであり、この加工シールドケーブルの上記終端では、上記外部絶縁被覆130が剥かれて上記外部導体120が露出し、それよりも上記内部導体111の端面側で上記外部導体120、および上記内部絶縁被覆112が剥かれて上記内部導体111が露出し、上記露出した上記内部導体111の反先端側に上記内部絶縁被覆112、および上記外部導体120により上記拡張部101が設けられている。上記加工電線100の変形例として、例えば上記加工電線100において、さらに上記露出した上記外部導体120の先端を剥いて上記内部絶縁被覆112を露出させたものなどがあり、このような加工電線100を用いてこの明細書に記載した発明のハーネスを組むことも可能である。そのため、上記ハウジング220の上記第1収容室221は、上記内部絶縁被覆112、および上記外部導体120により形成された上記拡張部101に対応した形状で且つ上記接触子210が通過可能な形状に形成されており、上記拡張部101が挿入されたときに上記拡張部101を収容するように構成されている。したがって、上記第2実施形態のハーネスHの主要な構成は次のとおりである。すなわち、導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を有する電線から加工され、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられた加工電線100と、上記加工電線100の上記終端に接続された電気コネクタ200とを備え、上記電気コネクタ200は、上記導体の上記露出部にかしめられた上記バレル211、および上記導体の延びる方向に沿って上記導体の端面から離れる方向へ延びる接触部212を有し、上記導体の延びる方向にみて外縁の少なくとも一部が上記拡張部101の外縁の内側に入っている上記接触子210と、内部に、上記導体の延びる方向に向かって順に、上記拡張部101に対応した形状で且つ上記接触子210が通過可能な形状に形成されて上記拡張部101を収容する第1収容室221、上記接触子210に対応した形状に形成されて上記接触子210が嵌合する第2収容室222、および上記第2収容室222を上記第1収容室側と反対側の外部へ連通する連通孔223が形成されるように筒状に設けられているハウジング220とを備え、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する内壁、および上記接触子210に、互いに係止する係止部224、213がそれぞれ設けられており、上記加工電線100の上記拡張部101の上記露出導体側の端面と上記接触子210の上記係止部213の接触開始点との距離L1よりも、上記ハウジング220の上記第1収容室221を形成する内壁における反第2収容室側の端部と上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点との距離L2の方が長いハーネスHである。また、上記ハーネスHにおいて、上記電線が、上記内部導体111、および上記内部導体111を覆う上記内部絶縁被覆112を有する上記内部電線110と、この内部電線110を覆う編組線よりなる上記外部導体120と、この外部導体120を覆う上記外部絶縁被覆130とを有する上記シールドケーブルであり、上記内部導体111が上記導体であり、上記内部絶縁被覆112が上記絶縁被覆であり、上記加工電線100が、上記終端では、上記外部絶縁被覆130が剥かれて上記外部導体120が露出し、それよりも上記内部導体111の端面側で上記外部導体120、および上記内部絶縁被覆112が剥かれて上記内部導体111が露出し、上記露出した上記内部導体111の反先端側に上記内部絶縁被覆112、および上記外部導体120により上記拡張部101が設けられた加工シールドケーブルであるハーネスHである。さらに、上記いずれかのハーネスHにおいて、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する上記内壁、および上記接触子210のうち一方に、上記導体の延びる方向に延びて可撓性を有する上記可撓片が設けられ、他方に、上記可撓片が掛かる上記凸部又は上記凹部が設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジング220の上記係止部224、および上記接触子210の上記係止部213が構成されているハーネスHである。上記第2の実施形態のハーネスHにおけるその他の詳細な構成は上記第1の実施形態、および変形例のハーネスHのものと同様である。上記第2の実施形態のハーネスHの作用、及び効果は、上記第1の実施形態、および変形例のハーネスHで得られる作用、及び効果と同様である。
図19ないし図21は、この明細書に記載した発明のハーネスの第3の実施形態を示す。第1の実施形態のハーネスHの場合、上記接触子210の上記バレル211を上記内部導体111の上記露出部にかしめていた。これに対し、第3の実施形態のハーネスHの場合、上記内部導体111の上記露出部にかしめられた上記バレル211の外側に筒状のスリーブ150を所定の接触力をもって嵌めている。上記スリーブ150は、外周が連続する円筒形に形成されている。しかし、上記スリーブを、四角形の平板を湾曲加工することで上記バレル211に巻き付けるように押圧してかしめ、これによって上記内部導体111の延びる方向、つまり上記奥行き方向に突っ切るスリットをもつ断面C形の円筒形に形成してもよい。このようにスリーブを設けることにより、上記バレル211の強度、および上記バレル211から上記奥行き方向手前側へ引き出された上記内部導体111の折れ曲がりに対する強度を向上させることができる。上記スリーブ150は上記接触子210を構成する部材の一つである。したがって、上記第2収容室222は、上記スリーブ150を含む上記接触子210に対応した形状に形成されている。したがって、上記第3実施形態のハーネスHの主要な構成は次のとおりである。すなわち、導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を有する電線から加工され、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられた加工電線100と、上記加工電線100の上記終端に接続された電気コネクタ200とを備え、上記電気コネクタ200は、上記導体の上記露出部にかしめられた上記バレル211、および上記導体の延びる方向に沿って上記導体の端面から離れる方向へ延びる接触部212を有し、上記導体の延びる方向にみて外縁の少なくとも一部が上記拡張部101の外縁の内側に入っている上記接触子210と、内部に、上記導体の延びる方向に向かって順に、上記拡張部101に対応した形状で且つ上記接触子210が通過可能な形状に形成されて上記拡張部101を収容する第1収容室221、上記接触子210に対応した形状に形成されて上記接触子210が嵌合する第2収容室222、および上記第2収容室222を上記第1収容室側と反対側の外部へ連通する連通孔223が形成されるように筒状に設けられているハウジング220とを備え、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する内壁、および上記接触子210に、互いに係止する係止部224、213がそれぞれ設けられており、上記加工電線100の上記拡張部101の上記露出導体側の端面と上記接触子210の上記係止部213の接触開始点との距離L1よりも、上記ハウジング220の上記第1収容室221を形成する内壁における反第2収容室側の端部と上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点との距離L2の方が長いハーネスHである。また、上記ハーネスHにおいて、上記電線が、上記内部導体111、および上記内部導体111を覆う上記内部絶縁被覆112を有する上記内部電線110と、この内部電線110を覆う編組線よりなる上記外部導体120と、この外部導体120を覆う上記外部絶縁被覆130とを有する上記シールドケーブルであり、上記内部導体111が上記導体であり、上記内部絶縁被覆112が上記絶縁被覆であり、上記加工電線100が、上記終端では、上記外部絶縁被覆130が剥かれて上記外部導体120が露出し、それよりも上記内部導体111の端面側で上記外部導体120、および上記内部絶縁被覆112が剥かれて上記内部導体111が露出し、上記露出した上記内部導体111の反先端側に上記内部絶縁被覆112、および上記外部導体120により上記拡張部101が設けられた加工シールドケーブルであるハーネスHである。さらに、上記いずれかのハーネスHにおいて、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する上記内壁、および上記接触子210のうち一方に、上記導体の延びる方向に延びて可撓性を有する上記可撓片が設けられ、他方に、上記可撓片が掛かる上記凸部又は上記凹部が設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジング220の上記係止部224、および上記接触子210の上記係止部213が構成されているハーネスHである。そして、上記内部導体111の上記露出部にかしめられた上記バレル211の外側に筒状のスリーブ150が嵌められている。上記第3の実施形態のハーネスHにおけるその他の詳細な構成は上記第1の実施形態、および変形例のハーネスHのものと同様である。上記第3の実施形態のハーネスHの作用、及び効果は、上記第1の実施形態、および変形例のハーネスHで得られる作用、及び効果と同様である。
図22ないし図25は、この明細書に記載した発明のハーネスの第4の実施形態を示す。第1の実施形態のハーネスHの場合、上記ハウジング、および上記接触子のうち一方に上記可撓片を設け、他方に上記可撓片が掛かる上記凸部又は上記凹部を設け、これらによってそれぞれ上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部を構成した。これに対し、第4の実施形態のハーネスHの場合、上記可撓片、上記凸部又は上記凹部を設けていない。そして、上記ハウジングの上記第2収容室を形成する上記内壁、および上記接触子に、上記接触子の挿入にともない接触力を作用し合う圧入部をそれぞれ設け、これらによってそれぞれ上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部を構成している。すなわち、上記接触子210の上記厚さ方向の一方側には凸部が形成されており、この凸部が上記第2収容室222に入るときに上記第2収容室222を形成する内壁に上記厚さ方向に押圧されることで上記接触子210の上記ハウジング220への圧入が行われる。よって、上記接触子210の上記凸部が上記係止部213を構成し、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する上記内壁が上記係止部224を構成している。この実施形態の場合、上記接触子210の上記係止部213の接触開始点は、上記係止部213を構成する上記凸部における上記奥行き方向奥側に形成され、上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点は、上記係止部224における上記奥行き方向手前側の端部に形成される。したがって、上記第4実施形態のハーネスHの主要な構成は次のとおりである。すなわち、導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を有する電線から加工され、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられた加工電線100と、上記加工電線100の上記終端に接続された電気コネクタ200とを備え、上記電気コネクタ200は、上記導体の上記露出部にかしめられた上記バレル211、および上記導体の延びる方向に沿って上記導体の端面から離れる方向へ延びる接触部212を有し、上記導体の延びる方向にみて外縁の少なくとも一部が上記拡張部101の外縁の内側に入っている上記接触子210と、内部に、上記導体の延びる方向に向かって順に、上記拡張部101に対応した形状で且つ上記接触子210が通過可能な形状に形成されて上記拡張部101を収容する第1収容室221、上記接触子210に対応した形状に形成されて上記接触子210が嵌合する第2収容室222、および上記第2収容室222を上記第1収容室側と反対側の外部へ連通する連通孔223が形成されるように筒状に設けられているハウジング220とを備え、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する内壁、および上記接触子210に、互いに係止する係止部224、213がそれぞれ設けられており、上記加工電線100の上記拡張部101の上記露出導体側の端面と上記接触子210の上記係止部213の接触開始点との距離L1よりも、上記ハウジング220の上記第1収容室221を形成する内壁における反第2収容室側の端部と上記ハウジング220の上記係止部224の接触開始点との距離L2の方が長いハーネスHである。また、上記ハーネスHにおいて、上記電線が、上記内部導体111、および上記内部導体111を覆う上記内部絶縁被覆112を有する上記内部電線110と、この内部電線110を覆う編組線よりなる上記外部導体120と、この外部導体120を覆う上記外部絶縁被覆130とを有する上記シールドケーブルであり、上記内部導体111が上記導体であり、上記内部絶縁被覆112が上記絶縁被覆であり、上記加工電線100が、上記終端では、上記外部絶縁被覆130が剥かれて上記外部導体120が露出し、それよりも上記内部導体111の端面側で上記外部導体120、および上記内部絶縁被覆112が剥かれて上記内部導体111が露出し、上記露出した上記内部導体111の反先端側に上記内部絶縁被覆112、および上記外部導体120により上記拡張部101が設けられた加工シールドケーブルであるハーネスHである。さらに、上記いずれかのハーネスHにおいて、上記ハウジング220の上記第2収容室222を形成する上記内壁、および上記接触子210に、上記接触子210の挿入にともない接触力を作用し合う圧入部がそれぞれ設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジング220の上記係止部、および上記接触子210の上記係止部が構成されているハーネスHである。上記第4の実施形態のハーネスHにおけるその他の詳細な構成は上記第1の実施形態、および変形例のハーネスHのものと同様である。上記第4の実施形態のハーネスHの作用、及び効果は、上記第1の実施形態、および変形例のハーネスHで得られる作用、及び効果と同様である。
以上説明した各実施形態、およびそれらの変形例のハーネスの上記加工電線には、導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を有する電線から加工され、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられた加工電線が全て含まれ、上記電線は、上記導体、および上記絶縁被覆に加え、さらに他の要素を備えていてもよい。したがって、比較的簡単な構成の上記加工電線として、例えば、導体と、この導体を覆う絶縁被覆とを備えた電線から加工された加工電線であって、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆によって外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられているものがあり、このような加工電線も上記各実施形態、およびそれらの変形例のハーネスの上記加工電線で用いることができ、いずれもこの明細書に記載した発明の加工電線に含まれる。また、上記各実施形態、およびそれらの変形例の上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部には、係止機能が発揮される機構が全て含まれる。
この明細書に記載した発明のハーネスは、以上で説明した各実施形態、及びそれらの変形例の特徴を組み合わせた実施形態を含んでいる。さらに、以上で説明した実施形態、及び変形例はこの明細書に記載した発明のハーネスのいくつかの例を示したに過ぎない。したがって、これらの実施形態、及び変形例の記載によってこの明細書に記載した発明のハーネスが限定解釈されることはない。
H ハーネス
100 加工電線
101 拡張部
102 端面
110 内部電線
111 内部導体
111a 接続部分
112 内部絶縁被覆
120 外部導体
130 外部絶縁被覆
140 筒体
200 電気コネクタ
210 接触子
211 バレル
212 接触部
213 係止部
220 ハウジング
221 第1収容室
222 第2収容室
223 連通孔
224 係止部
224a 突起
225 端部

Claims (3)

  1. 導体、および上記導体を覆う絶縁被覆を有する電線から加工され、一方の終端では、上記絶縁被覆が剥かれて上記導体が露出しており、この露出した上記導体の反先端側に、上記絶縁被覆を含めて、外周が上記導体よりも太い拡張部が設けられた加工電線と、
    上記加工電線の上記終端に接続された電気コネクタとを備え、上記電気コネクタは、
    上記導体の上記露出部にかしめられたバレル、および上記導体の延びる方向に沿って上記導体の端面から離れる方向へ延びる接触部を有し、上記導体の延びる方向にみて外縁の少なくとも一部が上記拡張部の外縁の内側に入っている接触子と、
    内部に、上記導体の延びる方向に向かって順に、上記拡張部に対応した形状で且つ上記接触子が通過可能な形状に形成されて上記拡張部を収容する第1収容室、上記接触子に対応した形状に形成されて上記接触子が嵌合する第2収容室、および上記第2収容室を上記第1収容室側と反対側の外部へ連通する連通孔が形成されるように筒状に設けられているハウジングとを備え、
    上記ハウジングの上記第2収容室を形成する内壁、および上記接触子に、互いに係止する係止部がそれぞれ設けられており、
    上記加工電線の上記拡張部の上記露出導体側の端面と上記接触子の上記係止部の接触開始点との距離よりも、上記ハウジングの上記第1収容室を形成する内壁における反第2収容室側の端部と上記ハウジングの上記係止部の接触開始点との距離の方が長く設けられ、
    上記電線が、内部導体、および上記内部導体を覆う内部絶縁被覆を有する内部電線と、この内部電線を覆う編組線よりなる外部導体と、この外部導体を覆う外部絶縁被覆とを有するシールドケーブルであり、
    上記内部導体が上記導体であり、
    上記内部絶縁被覆が上記絶縁被覆であり、
    上記加工電線が、上記終端では、上記外部絶縁被覆が剥かれて上記外部導体が露出し、それよりも上記内部導体の端面側で上記外部導体、および上記内部絶縁被覆が剥かれて上記内部導体が露出し、上記外部導体の上記露出部に筒体がかしめられ、上記露出した上記内部導体の反先端側に上記内部絶縁被覆、上記外部導体、および上記筒体により上記拡張部が設けられた加工シールドケーブルであるハーネス。
  2. 上記ハウジングの上記第2収容室を形成する上記内壁、および上記接触子のうち一方に、上記導体の延びる方向に延びて可撓性を有する可撓片が設けられ、他方に、上記可撓片が掛かる凸部又は凹部が設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部が構成されている請求項1のハーネス。
  3. 上記ハウジングの上記第2収容室を形成する上記内壁、および上記接触子に、上記接触子の挿入にともない接触力を作用し合う圧入部がそれぞれ設けられ、これらによってそれぞれ上記ハウジングの上記係止部、および上記接触子の上記係止部が構成されている請求項1のハーネス。
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