JP5976364B2 - 貝類付着抑制機能を持つ金属製品の製造方法 - Google Patents

貝類付着抑制機能を持つ金属製品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、貝類付着抑制機能を持つ金属製品の製造方法に関し、さらに言えば、貝類、例えばフジツボやムラサキガイ、また最近とくに問題になっているカワヒバリガイ等の貝類の付着を抑制する機能を持つ金属製品(例えば金属製の板材、管材等)の製造方法に関する。
カワヒバリガイは、中国からの外来生物で、淡水性の二枚貝である。殻長2〜3cmの小さな貝であるが、繁殖力が強いため、生態系の影響が大きいだけでなく、農業用水や水力発電所などの利水施設に被害を与えている。例えば、施設の壁面や配管などに塊となって付着し、配管を詰まらせるといった通水障害を引き起こすのである。壁面や配管内に付着したカワヒバリガイは、放水した程度では剥がすことができず、人力や重機を用いて剥がす必要があるため、多大な労力と費用が必要になる。そこで、カワヒバリガイの付着を抑制できる金属製の板材や管材等の金属製品が要望されている。
また、フジツボやムラサキガイは、海洋構造物や火力・原子力発電所の取水管に多量に付着して、取水障害を発生させることは、以前から知られている。
従来、船舶の船底に貝が付かないようにするために、銅ニッケル(Cu−Ni)合金パウダー膜で船底を覆う、「Cuprotect」と呼ばれる技術が知られている(英国Ecosea社の日本総代理店・株式会社デックのウェブサイトを参照)。この技術は、基材の表面を下処理(塗装や錆の除去)した後、にプライマー層(ウレタン樹脂)を形成し、その上にゲル状バインダー層(ウレタン樹脂)を形成してから、銅ニッケル合金パウダー層を形成し、三層構造とする、というものである。銅ニッケル合金は大気中の酸素と徐々に反応し、その結果、銅ニッケル合金パウダー層の表面には酸化皮膜が形成される。
このような三層構造を持つ船底が海水に浸されると、銅ニッケル合金パウダー層の表面にある酸化皮膜が海水と反応し、緑青を生成する。この緑青は、毒性を持たないが、その上ではほとんどの海洋生物が生存できない。このようにして、この船底に貝が付着するのを抑制することができる。銅ニッケル合金粒子層から銅が海水中に溶け出すことはほとんどないため、環境汚染は生じない。なお、緑青の生成は、海水への浸漬後、数時間から開始し、3〜4ヶ月後に終了する。
上述した「Cuprotect」という技術では、次のようにして上記三層構造が形成される。まず、(1)船底の表面(下地)の下処理が行われる。具体的には、船底に施されている塗装や付着している錆の除去が行われる。次に、(2)その下地上にモイスチャー硬化型ウレタン樹脂プライマーをコーティングし、プライマー層を形成する。この工程の目的は、次工程で形成するバインダー層の下地への確実な接着と、完全な防水バリアの形成である。その後、(3)プライマー層上にウレタン樹脂をコーティングし、バインダー層を形成する。この工程の目的は、銅ニッケル合金パウダーを強力に接着させることである。最後に、(4)バインダー層上に、銅ニッケル合金パウダーをその密度と流量を制御しながら吹き付ける。
こうして、すべてのコーティング工程が完了した後、3〜7日(気象条件により異なる)が経過すると、バインダー層が完全に硬化する。
他方、本発明に関連する他の従来技術としては、特許文献1(特公平2−41556号公報、特許第1627235号)に開示された「ポリエステル粉体塗料」、特許文献2(特公平3−58788号公報)に開示された「ポリエステル粉体塗料の塗装法」、特許文献3(特公平6−49173号公報、特許第1919254号)に開示された「金属物品の重防食処理方法」がある。
特許文献1の「ポリエステル粉体塗料」は、イソフタル酸成分8〜20モル%、固有粘度0.7〜1.0の熱可塑性ポリエチレンイソテレフタレート共重合体より構成されるものである。このポリエステル粉体塗料によれば、ホウロウ様の美しい仕上がりとその60℃〜65℃の高い転移点から固い表面を有し、耐候性、耐腐食性に富み、優れた電気特性を有しているに加えて、曲げプレスなどの後加工もできる、という高性能の塗膜が得られる。
特許文献2の「ポリエステル粉体塗料の塗装法」は、特許文献1の「ポリエステル粉体塗料」を用いる塗装法であり、イソフタル酸成分8〜20モル%、固有粘度0.7〜1.0の熱可塑性ポリエチレンイソテレフタレート共重合体の粉体塗料を260℃〜400℃の温度で焼き付ける、というものである。
特許文献3の「金属物品の重防食処理方法」は、溶融金属めっき膜上に合成樹脂膜を焼き付ける金属物品の重防食処理方法において、溶融亜鉛浴により溶融亜鉛めっきを施した直後の金属物品をその表面温度が次の工程に必要となる温度まで冷却し、飽和ポリエステル粉末の流動浸漬槽に溶融亜鉛めっきを施した前記金属物品を入れて前記飽和ポリエステル粉末と接触させ、前記亜鉛めっきが施された表面に溶融亜鉛めっき処理時の余熱で前記飽和ポリエステル粉末を焼き付けして飽和ポリエステル樹脂焼付け層を被覆・形成し、該飽和ポリエステル樹脂焼付け層を焼き付け被覆した後速やかに冷却することを特徴とするものである。この方法により重防食処理を施した製品は、強腐食環境中で使用しても充分な耐食性が得られる。
特公平2−41556号公報 特公平3−58788号公報 特公平6−49173号公報
しかし、本発明者の研究によると、上述した「Cuprotect」と呼ばれる従来技術は、船底の保護を目的として開発された技術であり、当該三層構造を持つ板材、管材のような金属製品を量産するには適していないことが判明した。例えば、この技術では、プライマー層、バインダー層、銅ニッケル合金パウダー層からなる三層構造が、基材上に形成されるが、すべての工程が完了してから3〜7日が経過しないと、バインダー層が完全に硬化しない。このため、使用開始時期は、これらの工程の終了後、3〜7日してからになる。換言すれば、当該三層構造を形成する工程が終了しても、すぐには使用できないのである。このように、この技術では、多数の船底に前記三層構造を形成することは困難である。
他方、海水や淡水に浸漬される部材への貝類の付着に起因する上述した問題は、近年ますます深刻さを増しているため、貝類の付着を抑制できる金属製品に対しては強いニーズがある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、海水中または淡水中での長期使用(例えば10年)に耐えうる耐候性と耐腐食性を持つと共に、フジツボやムラサキガイ、カワヒバリガイ等の貝類の付着を抑制する機能を持つ金属製品(金属製の板材や管材等)を量産することができる、金属製品の製造方法を提供することにある。
ここに明記しない本発明の他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかである。
(1) 本発明の金属製品の製造方法は、
金属製の基材を加熱する工程と、
加熱された前記基材の表面を飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜で覆う工程と、
前記未硬化塗膜に銅または銅合金のパウダーを付着させる工程と、
前記基材を冷却して前記未硬化塗膜を硬化させ、もって前記パウダーが表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜を形成する工程と
を備えてなることを特徴とするものである。
本発明の金属製品の製造方法では、金属製の前記基材の表面が、当該基材との接着強度が大きい前記飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜で覆われるので、海水または淡水中での長期使用に耐えうる耐候性と耐腐食性を持つ金属製品が得られる。
また、前記基材の表面には、銅または銅合金の前記パウダーが表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜が形成されているので、当該金属製品を海水または淡水に浸漬させると、前記パウダーが海水または淡水と接触して緑青が生じる。このため、当該金属製品の表面への貝類の付着が抑制される。なお、銅または銅合金の前記パウダーから銅が海水または淡水中に溶け出す量は微量であるため、環境汚染は生じない。
さらに、前記基材を加熱する工程は、公知の炉を用いて容易かつ効率的に実施できる。加熱された前記基材の表面を飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜で覆う工程は、流動浸漬法、溶射法、静電塗装法等で、耐候性と耐腐食性に優れた公知の飽和ポリエステル粉体塗料を前記基材の表面に膜状に付着させることで、容易かつ効率的に実施できる。前記未硬化塗膜に銅または銅合金のパウダーを付着させる工程は、前記未硬化塗膜に銅または銅合金のパウダーを吹き付けたり、容器内に収容した同パウダーに前記未硬化塗膜を接触させたりすることで、容易かつ効率的に実施できる。前記基材を冷却して前記未硬化塗膜を硬化させ、もって前記パウダーが表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜を形成する工程は、前記基材を水に浸漬させることで、容易かつ効率的に実施できる。
このように、本発明の金属製品の製造方法に含まれる前記工程は、いずれも、公知の機械や設備と公知の方法を用いて容易かつ効率的に実行可能であるから、上述した「Cuprotect」と呼ばれる従来技術のように、すべての工程が完了してから3〜7日が経過しないと使用できないといった難点がない。よって、本発明の金属製品の製造方法によれば、海水または淡水中での長期使用に耐えうる耐候性と耐腐食性を持つと共に、フジツボやムラサキガイ、カワヒバリガイ等の貝類の付着を抑制する機能を持つ金属製品を量産することができる。
(2) 本発明の金属製品の製造方法の好ましい例では、銅または銅合金の前記パウダーとして、銅ニッケル合金または銅亜鉛合金のパウダーが使用される。
(3) 本発明の金属製品の製造方法の他の好ましい例では、加熱された前記基材の表面を飽和ポリエステルの未硬化塗膜で覆う前記工程が、流動浸漬法を用いて飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜を加熱された前記基材の表面に形成する工程と、その塗膜上に、溶射法または静電塗装法を用いて前記飽和ポリエステル粉体塗料を吹き付ける工程とを含む。この例では、厚い塗膜を作りやすい流動浸漬法で飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜を形成した後、その上に溶射法または静電塗装法で同塗膜を追加形成するので、流動浸漬法で作られた塗膜の表面の凹凸をなくすことができ、したがって、銅または銅合金のパウダーが均一に分散して付着しやすい、という利点がある。
(4) 本発明の金属製品の製造方法の他の好ましい例では、前記未硬化塗膜に銅または銅合金のパウダーを付着させる工程の後に、前記未硬化塗膜に前記パウダーが埋もれないように前記飽和ポリエステル粉体塗料を再度吹き付ける工程を含む。この例では、前記未硬化塗膜に付着せしめられた銅または銅合金のパウダーを、より強固に定着させることができる、という利点がある。
本発明の金属製品の製造方法によれば、海水中または淡水中での長期使用に耐えうる耐候性と耐腐食性を持つと共に、フジツボやムラサキガイ、カワヒバリガイ等の貝類の付着を抑制する機能を持つ金属製品(金属製の板材や管材等)を量産することができる、という効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係る金属製品の製造方法の全工程を、その工程順に示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る金属製品の製造方法において、基材としての鋼板の表面に、銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜が形成される状況を、その工程順に示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る金属製品の製造方法において、基材としての鋼板の表面に、銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜が形成される状況を、その工程順に示す断面図で、図2Aの続きである。 本発明の一実施形態に係る金属製品の製造方法において、基材としての鋼板の表面に、銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜が形成される状況を、その工程順に示す断面図で、図2Bの続きである。 基材としての鋼板の表面に、銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜が形成された状態を示す部分拡大断面図である。 基材としての鋼板の表面に、銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜が形成された状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る金属製品の製造方法により、基材としての鋼管の内表面と外表面に、銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜がそれぞれ形成された状態を示す断面図である。 流動浸漬法を用いて、基材としての鋼板の表面に飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜を形成する工程の一例を示す断面説明図である。 溶射法を用いて、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜上に、飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜を追加形成する工程の一例を示す断面説明図である。 静電塗装法を用いて、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜上に、飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜を追加形成する工程の一例を示す断面説明図である。 吹き付け法を用いて、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜上に銅ニッケル合金パウダーを付着する工程の一例を示す断面説明図である。 接触法を用いて、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜上に銅ニッケル合金パウダーを付着する工程の一例を示す断面説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る金属製品の製造方法の全工程を図1に示す。
図1に示すように、本第1実施形態の金属製品の製造方法は、前処理工程S1、加熱工程S2、流動浸漬法による飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S3、溶射法による飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S4、吹き付け法による銅ニッケル合金(Cu−Ni)パウダー付着工程S5、溶射法による飽和ポリエステル粉体塗料付着工程S6、加熱工程S7、そして冷却工程S8を備えている。
最初の前処理工程S1では、金属製の基材としての鋼板10に対して、脱脂のためのブラスト処理や、化成処理等の必要な下地処理を行なう。
次の加熱工程S2では、図2A(a)に示すように、鋼板10を所定温度に加熱する。加熱温度は、鋼板10の種類、用途等に応じて設定されるが、280℃〜350℃の範囲で設定するのが好ましい。この範囲であれば、以降の工程における飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜の形成が容易かつ確実になるからである。
流動浸漬法による飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S3では、図2A(b)に示すように、加熱された鋼板10の表面に、公知の流動浸漬法によって、飽和ポリエステル粉体塗料(飽和ポリエステルパウダー)を付着させ、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11を形成する。これにより、鋼板10の全表面が未硬化塗膜11で覆われる。
この工程S3では、図6に示したような、飽和ポリエステル粉体塗料11aaを入れる収容容器50が使用される。収容容器50の底部付近には、多孔板53が配置されており、それによって収容容器50の内部が下部空間51と上部空間52に分割されている。飽和ポリエステル粉体塗料11aaは、上部空間52に収容される。下部空間51には、外部から圧縮空気が供給されており、多孔板53の多数の孔から圧縮空気が上部空間52に向かって吹き出るようになっている。このため、こうして吹き出た圧縮空気により、飽和ポリエステル粉体塗料11aaが上部空間52内で攪拌される。
加熱された鋼板10は、保持部材54によって吊り下げられて、上部空間52内の適当な位置(高さ)に保持される。飽和ポリエステル粉体塗料11aaは、加熱された鋼板10の表面に接触し、部分的に溶融してその表面に付着する。この現象が鋼板10の全表面で発生するので、図2A(b)に示すように、鋼板10の全表面に飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11が形成される。
この工程S3では、鋼板10の温度は、加熱工程S2での加熱温度より少し低下するが、形成された未硬化塗膜11は半流動状態にある。
次の溶射法による飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S4では、鋼板10の表面に形成された飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11の上に、流動浸漬法による飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S3で用いたのと同じ飽和ポリエステル粉体塗料を、公知の溶射法によって付着させる。こうして、図2A(c)に示すように、鋼板10の表面に、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11aが形成される。未硬化塗膜11の上に、溶射法による飽和ポリエステル粉体塗料が重ねられるため、結果として生じる未硬化塗膜11aは、未硬化塗膜11よりも厚くなっている。
この工程S4では、図7に示すようなノズル60が使用される。このノズル60には、最も内側に飽和ポリエステル粉体塗料の流路が形成され、その外側に空気の流路が形成され、さらにその外側(最も外側)に燃焼ガス(例えばプロパン)の流路が形成されていて、ノズル60の先端に炎が生じるようになっている。飽和ポリエステル粉体塗料は、その炎の中を通って放射されるので、溶融状態でノズル60の先端から放出される。
流動浸漬法で鋼板10の表面に形成された飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11は、図7に示すように、膜厚にムラがあり、表面に凹凸がある。しかし、その表面に、溶射法で、飽和ポリエステル粉体塗料11aaを吹き付けて付着させること(塗膜の追加形成)により、表面に凹凸がほとんどない(ほぼ平坦な)未硬化塗膜11aを得ることができる。このため、後の工程における銅ニッケル合金パウダーの付着が容易且つ確実になる利点がある。しかし、溶射法による飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S4を省略しても、本実施形態の方法は実施可能である。
この工程S4では、溶融した飽和ポリエステル粉体塗料11aaが未硬化塗膜11上に付着するが、それによる鋼板10の温度上昇はほとんどないため、鋼板10の温度は、工程S3での温度とほぼ同等である。このため、ここで形成された未硬化塗膜11aも、同様の半流動状態にある。
この工程S4では、溶射法を用いているが、公知の静電塗装法を用いてもよい。静電塗装法では、図8に示すように、正または負に帯電させた飽和ポリエステル粉体塗料と空気をノズル70から同時に吹き出させる。吹き出した飽和ポリエステル粉体塗料11aaは、接地させた鋼板10上の飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11に付着し、表面に凹凸がほとんどない(ほぼ平坦な)未硬化塗膜11aとなる。
次の銅ニッケル合金パウダー付着工程S5では、二つの飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S3及びS4で形成された飽和ポリエステルの未硬化塗膜11aの上に、吹き付け法により、銅ニッケル(Cu−Ni)合金のパウダー(粉末)12をほぼ均一に分散・付着させる。その結果、図2B(d)に示すように、未硬化塗膜11aの全面に銅ニッケル合金パウダー12が分散して付着する。
未硬化塗膜11aは半溶融状態にあるので、銅ニッケル合金パウダー12は容易に未硬化塗膜11aの表面に分散して付着する。この時、銅ニッケル合金パウダー12を吹き出す開口部やノズルを適宜移動させることで、未硬化塗膜11aの全面に均一に銅ニッケル合金パウダー12を付着させることができる。図2B(d)に示すように、銅ニッケル合金パウダー12は、未硬化塗膜11aの表面に密着してその一部が未硬化塗膜11aの内部に埋め込まれた状態にあるが、他の部分は外部に露出している。
銅ニッケル合金パウダー付着工程S5は、図9に示すように、ノズル80を用いて、半溶融状態にある未硬化塗膜11aに向けて、例えば圧縮空気と共に銅ニッケル合金パウダー12を吹き付けることで実行される。が、図10に示すように、適当な収容容器19内に多量の銅ニッケル合金パウダー12を収容(貯留)しておき、その銅ニッケルパウダーに未硬化塗膜11aを接触させることで、付着させてもよい。なお、未硬化塗膜11aに銅ニッケルパウダーを均一に分散して付着できるものであれば、これら以外の任意の方法も使用可能である。
銅ニッケル合金パウダー12は、鋼板10の一つの主面上にある未硬化塗膜11a上に付着され、他の主面や側面には付着されない。使用時には、鋼板10の片面のみが海水や淡水に接触するからである。
次の溶射法による飽和ポリエステル粉体塗料付着工程S6では、さらに、銅ニッケルパウダー12が分散・付着せしめられた未硬化塗膜11aの上に、溶射法で、飽和ポリエステル粉体塗料コーティング工程S3及びS4で用いたのと同じ飽和ポリエステル粉体塗料11aaを追加付着させる。その結果、図2B(e)及び図3に示すように、付着している銅ニッケルパウダー12の間の隙間において、未硬化の飽和ポリエステル粉体塗料13が未硬化塗膜11aに付着する。これは、銅ニッケルパウダー12の露出部の一部を未硬化の飽和ポリエステル粉体塗料13で覆うことで、銅ニッケルパウダー12をいっそう強く未硬化塗膜11aに付着させるため、換言すれば、銅ニッケルパウダー12と未硬化塗膜11aとの接着強度を増すためである。
このような理由から、この工程S6で追加付着させる飽和ポリエステル粉体塗料13の量は、十分少なくし、銅ニッケル合金パウダー12が飽和ポリエステル粉体塗料13の被膜下に埋もれてしまわないようにする。飽和ポリエステル粉体塗料13の量が多すぎて、銅ニッケル合金パウダー12の全体が、追加した飽和ポリエステル粉体塗料13の被膜下に埋もれてしまうと、使用時に銅ニッケル合金パウダー12が海水または淡水と接触しなくなり、所望の貝類付着抑制機能が発揮されなくなるからである。
この工程S6は、上記のような理由から設けられているものであるから、銅ニッケルパウダー12と未硬化塗膜11aとの接着強度の問題がなければ、工程S6は省略可能である。また、この工程S6では、溶射法を用いているが、公知の静電塗装法を用いてもよい。
次の加熱工程S7では、図2B(f)に示すように、表面に銅ニッケル合金パウダー12が付着された飽和ポリエステルの未硬化塗膜11aを有する鋼板10を再度加熱する。加熱温度は、加熱工程S2と同様に、280℃〜350℃の範囲で設定するのが好ましい。この加熱により、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11aと未硬化の飽和ポリエステル粉体塗料13は、再度、溶融して流動状態になるため、相互に一体化し、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11bとなる。その際に、未硬化塗膜11bの厚みの不均一は、いっそう減少する。
飽和ポリエステル粉体塗料付着工程S6を省略した場合は、加熱工程S7は省略可能である。
最後の冷却工程S8では、図2C(g)に示すように、表面に銅ニッケル合金パウダー12が分散・付着された飽和ポリエステルの未硬化塗膜11bを有する鋼板10が、水槽18に溜められた冷却水17の中に浸漬され、室温まで冷却される。これにより、未硬化塗膜11bが硬化して、表面に銅ニッケル合金パウダー12が付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜11cが得られる。なお、表面に銅ニッケル合金パウダー12が付着していない飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜11aは、飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜11dとなる。
こうして冷却した鋼板10を乾燥させると、図2C(h)及び図4に示すように、基材としての鋼板10の一表面が、表面に銅ニッケル合金パウダー12が付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜11cで覆われ、鋼板10の他の表面が表面に銅ニッケル合金パウダー12が付着しない飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜11dで覆われた金属製品1(金属製板材)が完成する。
以上説明したように、本第1実施形態の金属製品の製造方法では、金属製の基材としての鋼板10の表面全体が、鋼板10との接着強度が大きい飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜11c及び11dで覆われるので、海水または淡水中での長期使用に耐えうる耐候性と耐腐食性を持つ金属製品1が得られる。
また、鋼板10の一つの表面には、銅ニッケル合金パウダー12が表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜11cが形成されているので、金属製品1を海水または淡水に浸漬させると、硬化塗膜11c上の銅ニッケル合金パウダー12が海水または淡水と接触して緑青が生じる。このため、金属製品1の銅ニッケル合金パウダー12が付着した表面への貝類の付着が抑制される。なお、銅ニッケル合金パウダー12から銅が海水または淡水中に溶け出す量は微量であるため、環境汚染は生じない。
さらに、本第1実施形態の金属製品の製造方法に含まれる前記工程S1〜S8は、いずれも、公知の機械や設備と公知の方法を用いて容易かつ効率的に実行可能であるから、上述した「Cuprotect」と呼ばれる従来技術のように、すべての工程が完了してから3〜7日が経過しないと使用できないといった難点がない。よって、この金属製品の製造方法によれば、海水または淡水中での長期使用に耐えうる耐候性と耐腐食性を持つと共に、フジツボやムラサキガイ、カワヒバリガイ等の貝類の付着を抑制する機能を持つ金属製品を量産することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る金属製品の製造方法により製造された金属製品(鋼管)2の断面図である。
本第2実施形態で実行される工程は、基材として鋼管20が使用される他は、上述した第1実施形態に係る金属製品の製造方法と同じであるから、その説明は省略する。
本第2実施形態に係る金属製品の製造方法により製造された金属製品2は、図5に示すように、基材としての鋼管20の内表面に、銅ニッケル合金パウダー22が表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜21cが形成され、鋼管20の外表面に、銅ニッケル合金パウダー22が付着しない飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜21dが形成されている。なお、符号20aは、鋼管20の内部の中空部を示す。
金属製品2は、その内表面の全体が銅ニッケル合金パウダー22が表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜21cで覆われ、鋼管20の外表面の全体が、銅ニッケル合金パウダー22が付着しない飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜21dで覆われているので、上述した第1実施形態の金属製品1と同じ効果が得られることが明らかである。
(変形例)
上述した第1及び第2実施形態では、銅ニッケル合金パウダーを使用しているが、本発明はこれに限定されない。銅亜鉛合金パウダーや銅パウダーを使用してもよいし、これ以外の銅合金のパウダーを使用してもよい。
次に、実施例によって、本発明をより具体的に説明する。
本実施例では、金属製の基材として、1200mm×2400mm、厚さ3.2mmのSS400鋼板を使用する。
まず、前記鋼板を、1600mm×1600mm×4000mmの大きさの加熱炉を用いて、300℃に加熱する。次に、テリー工業株式会社製の飽和ポリエステル粉体塗料(飽和ポリエステルパウダー)(商品名:テリーパウダー)を収容した直径1600mm、高さ4000mmの流動浸漬槽中に、加熱された前記鋼板を約2〜10秒間浸漬し、飽和ポリエステル粉体塗料を焼き付けることで、飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜を形成する。
次に、こうして形成された飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜上に、熱源としてプラズマを用いた溶射法により、同じ飽和ポリエステル粉体塗料を吹き付ける。こうして、表面がほぼ平坦な飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜を得る。
次に、こうして形成された飽和ポリエステル粉体塗料塗膜の未硬化塗膜の上に、公知の粉体吹付装置を用いて銅ニッケル合金パウダーを吹き付け、同塗膜上に銅ニッケル合金パウダーを均一に分散・付着させる。銅ニッケル合金パウダーの付着は、鋼板の一方の主面のみとする。こうして形成される銅ニッケル合金パウダー層の厚さは、150μm〜300μm程度でよい。この時、付着した銅ニッケル合金パウダーの間に隙間が存在し、下地の飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜が見えるように、銅ニッケル合金パウダーの付着量を調整する。
次に、銅ニッケルパウダーが表面に分散・付着せしめられた飽和ポリエステルの未硬化塗膜上に、溶射法で、上記と同じ飽和ポリエステル粉体塗料を付着させる。この時に形成される飽和ポリエステル粉体塗料の厚さは、付着している銅ニッケル合金パウダーの一部を覆い、被膜となって銅ニッケル合金パウダーの全体を覆ってしまわない程度とする。例えば、5μm〜10μm程度でよい。
次に、銅ニッケル合金パウダーが付着された飽和ポリエステルの未硬化塗膜を有する前記鋼板を再度加熱する。加熱温度は、最初の加熱工程と同じ温度(300℃に)とする。この加熱により、鋼板の一主面において、飽和ポリエステル粉体塗料塗膜(未硬化)とその上にある飽和ポリエステル粉体塗料が相互に一体化し、表面に銅ニッケル合金パウダーが分散・付着した飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜が形成される。鋼板の他の主面と側面は、表面に銅ニッケル合金パウダーが分散・付着していない飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜により覆われている。
次に、こうして銅ニッケル合金パウダーの分散・付着が完了した前記鋼板を、3000mm×3000mm×3000mmの水槽に満たされた水の中に浸漬し、室温まで冷却する。これにより、銅ニッケル合金パウダーが分散・付着した飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜と、銅ニッケル合金パウダーが分散・付着していない飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜とが硬化する。
最後に、前記鋼板を水槽から取り出して乾燥させる。
以上のようにして、鋼板の一表面が、表面に銅ニッケル合金パウダーが付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜で覆われ、鋼板の他の表面が表面に銅ニッケル合金パウダーが付着しない飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜で覆われた金属製品(金属製板材)が得られる。
こうして製造された金属製品(金属製板材)を海水または淡水に浸漬させると、飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜の表面に分散して付着されている銅ニッケル合金パウダーが海水または淡水と接触し、緑青が生じるため、当該金属製品のその面への貝類の付着が抑制される。
本実施例は、金属製の基材として、内径1000mm、厚さ4.0mmのSS400鋼管を使用した点以外は、実施例1と同様である。その結果、内表面の全体が、銅ニッケル合金パウダーが表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜で覆われ、外表面の全体が、銅ニッケル合金パウダーが付着しない飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜で覆われた金属製品(鋼管)が得られる。
こうして製造された金属製品(鋼管)の中空部に海水または淡水を通過させると、内表面に分散して付着されている銅ニッケル合金パウダーが海水または淡水と接触し、緑青が生じるため、当該金属製品の内表面への貝類の付着が抑制される。
1、2 金属製品
10 鋼板
11、11a 飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜
11aa 飽和ポリエステル粉体塗料
11b 未硬化の飽和ポリエステル粉体塗料
11c、11d 飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜
12 銅ニッケル合金パウダー
13 未硬化の飽和ポリエステル粉体塗料
17 冷却水
18 水槽
19 収容容器
20 鋼管
20a 鋼管の中空部
21c、21d 飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜
22 銅ニッケル合金パウダー
50 収容容器
51 下部空間
52 上部空間
53 多孔板
54 保持部材
60、70、80 ノズル

Claims (3)

  1. 金属製の基材を加熱する工程と、
    加熱された前記基材の表面を飽和ポリエステル粉体塗料の未硬化塗膜で覆う工程と、
    前記未硬化塗膜に銅または銅合金のパウダーを付着させる工程と、
    前記基材を冷却して前記未硬化塗膜を硬化させ、もって前記パウダーが表面に付着した飽和ポリエステル粉体塗料の硬化塗膜を形成する工程とを備え、
    加熱された前記基材の表面を飽和ポリエステルの未硬化塗膜で覆う前記工程が、流動浸漬法を用いて飽和ポリエステル粉体塗料の塗膜を加熱された前記基材の表面に形成する工程と、その塗膜上に、溶射法または静電塗装法を用いて前記飽和ポリエステル粉体塗料を吹き付ける工程とを含むことを特徴とする金属製品の製造方法。
  2. 前記パウダーとして、銅ニッケル合金または銅亜鉛合金のパウダーが使用される請求項1に記載の金属製品の製造方法。
  3. 前記未硬化塗膜に銅または銅合金のパウダーを付着させる工程の後に、前記未硬化塗膜に前記パウダーが埋もれないように前記飽和ポリエステル粉体塗料を再度吹き付ける工程を含む請求項1または2に記載の金属製品の製造方法。
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