JP5975757B2 - マルチメータ - Google Patents

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Description

本発明は、測定機能を選択するロータリースイッチの回転に伴い、テストプローブのコネクタが差し込まれる複数の選択端子孔が選択的に開口するマルチメータに関するものである。
電圧測定、電流測定、抵抗測定等の複数の測定機能を有する測定器であるマルチメータ(テスターとも呼ばれている)が種々の測定現場で使用されている。マルチメータは、黒色のテストプローブを差し込むための共通端子孔、及び赤色のテストプローブのコネクタを差し込むための複数の選択端子孔を有している。測定者は、ロータリースイッチを回転させて所望の測定機能を選択すると共に、選択した測定機能に対応する選択端子孔に赤色のテストプローブを差し込み、共通端子孔に黒色のテストプローブを差し込んで測定を行う。
ところが、測定者が誤った選択端子孔にテストプローブを差し込んで使用した場合、マルチメータの内部回路やヒューズを破損させてしまう場合がある。例えば、電流測定用の選択端子孔には流せる最大電流の規定があるため、他の測定機能時に、誤って電流測定用の選択端子孔を使用してしまうと、過大な電流が流れてヒューズが破損してしまう場合がある。そのため、例えば特許文献1に示されるように、ロータリースイッチの回転でシャッター板を移動させて、測定機能に対応する選択端子孔を開口させるようにした誤挿入防止機構付きマルチメータが知られている。
特許第3522030号公報
特許文献1の図1に示されたマルチメータでは、ロータリースイッチの回転を、従動車や歯車機構を介してシャッター板に伝達させているため、構造的に複雑であり、広いスペースが必要である。同文献の図12に示されたマルチメータでは、従動車等を用いておらず構造的に簡便であるが、シャッター板に形成された丸孔が選択端子孔に合うようにシャッター板を回転させるため、丸孔よりも大きなシャッター板が必要であり、構造的に広いスペースが必要である。
マルチメータの携帯性を高めるために小型化したり、高機能化による内部回路の複雑化に対応したり、デザイン性を高めたりするために、シャッター板等の誤挿入防止機構を省スペースなものにしたいという課題がある。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、省スペースで構造的に簡便なシャッター板等の誤挿入防止機構を備えるマルチメータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載されたマルチメータは、測定機能を選択するためのロータリースイッチと、テストプローブのコネクタが差し込まれる共通端子孔と、他のテストプローブのコネクタが選択的に差し込まれる複数の選択端子孔と、該ロータリースイッチの回転で駆動されて該選択端子孔を選択的に開口するシャッター板とを備えるマルチメータであって、該ロータリースイッチが、その回転軸心と同心に形成された円弧状壁と、前記円弧状壁の回転と共に移動する一つの凸部を有しており、該シャッター板が、該共通端子孔に対応する孔を有して該共通端子孔の中心を回転軸心として回転可能なベース板と、該ロータリースイッチの該凸部に係合可能に該ベース板に形成された一つの凹部と、該ベース板に設けられた第一の遮蔽腕及び第二の遮蔽腕とを備え、該ロータリースイッチの正回転及び逆回転による該凸部の移動で該凹部が移動して、該第一の遮蔽腕が少なくとも一つの該選択端子孔を開口して該第二の遮蔽腕が残りの該選択端子孔を遮蔽する第一の位置、及び、該第一の遮蔽腕が該少なくとも一つの選択端子孔を遮蔽して該第二の遮蔽腕が該残りの選択端子孔を開口する第二の位置のいずれかの位置になるように該ベース板が回転可能であり、前記凸部と前記凹部とが係合しないとき、前記シャッター板に回転する外力が作用しても、該シャッター板を前記第一の位置及び/又は前記第二の位置に保持する位置保持機構として、前記ベース板に、該円弧状壁と略同じ円弧径で形成されて、該円弧状壁に摺動可能な位置保持壁を有し、 前記円弧状壁には、前記シャッター板の回転を妨げないように、該シャッター板の回転に伴い前記位置保持壁から押圧される位置に切欠き部を有していることを特徴とする。
請求項2に記載されたマルチメータは、請求項1に記載のもので、前記位置保持壁を、前記ベース板の前記凹部の両側に有し、前記シャッター板の回転を妨げないように、前記凸部の両側に前記切欠き部を有することを特徴とする。
請求項3に記載されたマルチメータは、請求項に記載のもので、前記位置保持機構として、前記シャッター板に設けられた弾性腕と、前記ロータリースイッチ及び該シャッター板が取り付けられた筐体箱に設けられ、該シャッター板の回転とともに該弾性腕の先端が摺動して移動する位置決め壁とを有していることを特徴とする。
請求項4に記載されたマルチメータは、請求項3に記載のもので、前記位置決め壁には、前記シャッター板が前記第一の位置にあるとき、前記弾性腕の先端が嵌る第一の窪み部と、前記シャッター板が前記第二の位置にあるとき、前記弾性腕の先端が嵌る第二の窪み部とを有していることを特徴とする。
本発明のマルチメータは、構造的に簡便であり、省スペースである。シャッター板は前記の第一の位置と第二の位置との2つの位置に移動するが、例えば電流測定機能と他の測定機能とで選択端子孔を選択的に開口させることで、他の測定機能時に誤って電流測定機能用の選択端子孔を使用してしまうことが防止できる。
シャッター板を第一の位置及び/又は第二の位置に保持する位置保持機構を備える場合、振動等でシャッター板が動くことを防止できる。ロータリースイッチに円弧状壁を設けると共に、ベース板に円弧状壁と略同じ円弧径で円弧状壁に摺動可能な位置保持壁を設ける場合、位置保持機構を簡便で省スペースな構造で実現することができる。この場合、円弧状壁に切欠き部を設けることで、シャッター板がスムーズに回転する。
本発明を適用するマルチメータの一部を切り欠いて構造の概要を示す正面図である。 図1のシャッター板の動きを説明するために要部を示す正面図である。 シャッター板の位置保持機構の他の例の要部を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明を適用するマルチメータ1を図1に示す。マルチメータ1は、一例として携帯型のデジタルマルチメータであり、筐体箱2、ロータリースイッチ3、シャッター板4、化粧パネル5、共通端子孔30、複数の選択端子孔31,32,33、及び測定結果を表示する表示パネル6を備えている。
筐体箱2の正面側(図の観察面側)に、ロータリースイッチ3、及びシャッター板4が取り付けられていて、ロータリースイッチ3の基部(鍔部14、外周の凸部15、切欠き部16)やシャッター板4が化粧パネル5によって覆われて隠されている。同図では、誤挿入防止機構となるロータリースイッチ3やシャッター板4の構造が判るように、その部分の化粧パネル5を切り欠いて図示している。
筐体箱2は、測定者が片手で持ちやすい大きさに形成された絶縁樹脂製の中空ケースである。同図では、筐体箱2の両側に、衝撃保護用のクッション部材41が取り付けられている例を示している。筐体箱2は、図示しないが例えば上箱と下箱の2つに分割可能になっており、その内部に測定用の電気回路基板や電池が配置されている。
この筐体箱2には、テストプローブのコネクタ(図示せず)を差し込むための共通端子孔30、及び、他のテストプローブのコネクタ(図示せず)を選択的に差し込むための複数の選択端子孔31,32,33が形成されている。共通端子孔30や選択端子孔31,32,33の奥には、テストプローブとの接続用の円筒状のコネクタCが配置されている。
筐体箱2には、共通端子孔30の穴縁に正面側に突出するように、シャッター板4を回転可能に嵌めるための円筒壁35が形成されている。円筒壁35は、共通端子孔30の中心と同心に形成されており、その内壁が共通端子孔30になっている。又、筐体箱2には、円筒状のストッパー36が形成されている。これら円筒壁35及びストッパー36は、樹脂製であり、筐体箱2と一体的に成形することが好ましい。
ロータリースイッチ3は、測定機能を選択するためのものである。ロータリースイッチ3のノブ11の先端の位置で、測定機能が選択される。又、この例では、ロータリースイッチ3は電源スイッチも兼ねている。同図に示すように、ロータリースイッチ3は、一例として、電源オフの位置12aから時計回りの順で、交流電圧測定機能(位置12b)、直流電圧測定機能、導通測定機能、ダイオード極性測定機能、抵抗測定機能、容量測定機能(位置12c)、μAレベルの電流測定機能(位置12d)、mAレベルの電流測定機能(位置12e)、Aレベルの電流測定機能(位置12f)を選択できるようになっている。ロータリースイッチ3は、電源オフの位置12a〜Aレベルの電流測定機能の位置12fの範囲内で回転可能なように、回転範囲を規制する回転範囲規制機構(図示せず)を備えている。
ロータリースイッチ3で選択された測定機能により、交流電圧測定機能(位置12b)〜容量測定機能(位置12c)では、選択端子孔31を使用する。μAレベルの電流測定機能(位置12d)及びmAレベルの電流測定機能(位置12e)では、選択端子孔32を使用する。Aレベルの電流測定機能(位置12f)では、選択端子孔33を使用する。図示しないが、化粧パネル5にも選択端子孔31〜33や共通端子孔30が形成されていて、選択端子孔31〜33の近くには、対応する測定機能を示す文字、記号、マーク等が表示されており、共通端子孔30の近くには、共通端子であることを示す文字等(例えば「COM」)が表示されている。
このようにマルチメータ1では、一つの選択端子孔31を共通して使用する電流測定機能以外の測定機能(交流電圧測定機能〜容量測定機能)のグループを、ロータリースイッチ3の回転範囲の開始端側(位置12a(b)側)から順に選択できるように、測定機能の選択位置を順に配置する。そして、選択端子孔31を共通端子孔30の一方側(図では一例として右側)に配置する。さらに、電流測定機能(μAレベルの電流測定機能、mAレベルの電流測定機能、Aレベルの電流測定機能)のグループを、ロータリースイッチ3の回転範囲の終端側で選択できるように、回転範囲の最後に順に選択位置を配置する。そして、電流測定機能に使用する選択端子孔32,33を、共通端子孔30の他方側(図では一例として左側)に並べて配置する。
ロータリースイッチ3は、その基部に円盤状の鍔部14を有している。この鍔部14は、ロータリースイッチ3の回転軸心と同心の円形となるように、ロータリースイッチ3と一体的に形成されている。この鍔部14の円盤の板厚は、後述するシャッター板4の板厚と同じかそれよりも厚い板厚で形成されている。この鍔部14の側面が、本発明における円弧状壁になり、後述するようにシャッター板4と摺動する。
さらに、鍔部14には、その円盤の半径方向外側に突出するように一つの凸部15が一体的に形成されている。凸部15は、電流測定機能以外の測定機能(位置12c)から電流測定機能(位置12d)に切り替わるとき、及び、電流測定機能(位置12d)から電流測定機能以外の測定機能(位置12c)に切り替わるときに、後述するシャッター板4の凹部25と係合する位置関係で鍔部14(ロータリースイッチ3)に形成されている。又、鍔部14には、後述する位置保持壁26aが摺動する側の凸部15のすぐ横に切欠き部16が形成されている。この切欠き部16は、シャッター板4の回転を妨げないようにクリアランスを確保するために設けている。切欠き部16は、シャッター板4の回転時に位置保持壁26aから鍔部14が押圧される範囲を切り欠いた形状で形成する。
シャッター板4は、ベース板24に、第一の遮蔽腕22及び第二の遮蔽腕23が一体的に設けられて、全体的に平らな一枚の板体に形成されている。ベース板24は、共通端子孔30に対応する孔21を有している。この孔21は、筐体箱2の円筒壁35にちょうど嵌って、円筒壁35に摺動する大きさに形成されている。円筒壁35に孔21が嵌まることで、ベース板24が共通端子孔30の中心を回転軸心として回転可能になっている。
このベース板24には、ロータリースイッチ3の凸部15に係合可能な一つの凹部25が形成されている。ロータリースイッチ3の正回転及び逆回転による凸部15の移動で、凹部25に凸部15が係合してベース板24が往復するように回転可能になっている。このベース板24の往復的な回転で、シャッター板4はシーソーのように動き、図1に示すように、第一の遮蔽腕22が選択端子孔31を開口して第二の遮蔽腕23が残りの選択端子孔32,33を遮蔽する第一の位置、及び、図2に示すように、第一の遮蔽腕22が選択端子孔31を遮蔽して第二の遮蔽腕23が残りの選択端子孔32,33を開口する第二の位置のいずれかの位置になる位置関係で、凸部15、ベース板24、凹部25、第一及び第二の遮蔽腕22,23が形成されている。
さらに、シャッター板4は、凹部25よりも第二の遮蔽腕23側のベース板24に、鍔部14と略同じ円弧径で形成されて、鍔部14に摺動可能な位置保持壁26aを有することが好ましい。この位置保持壁26aは、図1に示す第一の位置のときに、ロータリースイッチ3(鍔部14)と同心になるようにベース板24に形成されている。さらに位置保持壁26aは、図1に示す第一の位置のときに、ロータリースイッチ3の回転中心と共通端子孔30の中心とを結ぶ仮想直線(図示せず)を僅かでも横切る位置になるようにベース板24に形成されている。
又、シャッター板4は、凹部25よりも第一の遮蔽腕22側のベース板24に、図2に示す第二の位置のときに、鍔部14に摺動可能な摺動壁26bを有している。同図では、摺動壁26bは、なだらかに盛り上がる曲線状の形状に形成された例を示している。
筐体箱2、ロータリースイッチ3やシャッター板4は、互いに摺動し合うため、摺動性や耐久性の良い、例えば、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)で成形することが好ましい。
以下、マルチメータ1の動作について、図1、図2を参照しつつ具体的に説明する。
測定者が、ノブ11を抓んでロータリースイッチ3を回転させると、凸部15も共にロータリースイッチ3の外周を周回するように移動する。
ロータリースイッチ3(ノブ11)が電源オフ(位置12a)から容量測定機能(位置12c)の範囲を回転するときには、凸部15が凹部25に係合しないため、シャッター板4は動かない。そのため、シャッター板4は、図1に示すように、第一の遮蔽腕22が選択端子孔31を開口して、第二の遮蔽腕23が残りの選択端子孔32,33を遮蔽する第一の位置を維持する。
シャッター板4に、振動等で図2に示す第二の位置に回転させようとする外力が作用したとしても、円弧状の位置保持壁26aの凹部25側の端部が鍔部14に押し当たるため、シャッター板4の回転が阻止されて、第一の位置の状態が保持される。
ロータリースイッチ3を、図1に示す容量測定機能(位置12c)に位置している状態から、時計回りに回転させてμAレベルの電流測定機能(位置12d)に切り替えるときに、凸部15が凹部25に係合する。凸部15は、ロータリースイッチ3の回転と共に移動して、係合した凹部25の内壁を回転方向に押すため、シャッター板4が円筒壁35(共通端子孔30)を軸として回転する。このシャッター板4の回転で、ロータリースイッチ3がμAレベルの電流測定機能(位置12d)になった時には、図2に示すように、第一の遮蔽腕22が選択端子孔31を遮蔽して第二の遮蔽腕23が残りの選択端子孔32,33を開口する第二の位置になる。シャッター板4は、ベース板の摺動壁26bがロータリースイッチ3の鍔部14の側壁に当たると共に、筐体箱2のストッパー36に当たって止まる。
このシャッター板4の回転時に、位置保持壁26aの凹部25側の端部は、鍔部14に押し当たらずに切欠き部16を通るため、シャッター板4の回転は阻止されず、シャッター板4はスムーズに回転する。
ロータリースイッチ3を、μAレベルの電流測定機能(位置12d)からmAレベルの電流測定機能(位置12e)、Aレベルの電流測定機能(位置12f)に回転させても、凸部15は、凹部25に係合しないので、シャッター板4は動かない。そのため、シャッター板4は、図2に示す第二の位置を維持する。
ロータリースイッチ3を、図2に示すμAレベルの電流測定機能(位置12d)から容量測定機能(位置12c)に回転させたときには、凸部15が凹部25に係合し、シャッター板4が回転して図1に示す第一の位置になる。
このように、本発明を適用するマルチメータ1では、電流測定機能時に、電流測定用の全ての選択端子孔32,33が開口し、他の測定機能時に、電流測定用の全ての選択端子孔32,33が閉口する。このため、他の測定機能時に誤って電流測定機能用の選択端子孔32,33を使用してしまうことが防止できる。
スペース等の制約で、シャッター板4の回転角度を大きく取れない場合には、図1、図2に示すように、第一の遮蔽腕22が選択端子孔31を完全に開口するように、第一の遮蔽腕22に円弧状の逃げ部27を形成し、第二の遮蔽腕23が選択端子孔32を完全に開口するように、第二の遮蔽腕23に円弧状の逃げ部28を形成する。このように逃げ部27や逃げ部28を形成した場合、選択端子孔31や選択端子孔32が完全に遮蔽されず部分的な遮蔽になるが、そうであってもテストプローブのコネクタを挿入することができなくなるので、誤挿入防止機能としての機能が果たされ問題ない。
なお、このマルチメータ1の例の場合、シャッター板4が第二の位置にあるときはその位置が保持されないので、振動等の外力の作用で、シャッター板4が動いてしまう可能性がある。そのため、シャッター板4を振動等で動き難くするために、ベース板24、第一及び第二の遮蔽腕22,23の重量バランスを配分して、共通端子孔30が重心となるようにしたり、第二の遮蔽腕23側を重くして動き難くしたりしてもよい。
又、摺動壁26bを、位置保持壁26aのように鍔部14と略同じ円弧径で形成して、図2に示す第二の位置のときに、ロータリースイッチ3の回転軸心と共通端子孔30の中心とを結ぶ仮想直線(図示せず)を横切る位置に形成してもよい。この場合、摺動壁26bの摺動する側の凸部15のすぐ横にも切欠き部を形成する。
又、図3に示すように、シャッター板4の位置保持機構として、シャッター板4に弾性腕51を設け、筐体箱2に位置決め壁52を設けてもよい。弾性腕51は、シャッター板4の回転とともに位置決め壁52に摺動しつつ移動する。シャッター板4は、図3に示すように第二の位置で弾性腕51が第二の窪み部54に嵌り位置が保持される。又、図示しないが、図1のようにシャッター板4が第一の位置のときに、弾性腕51が第一の窪み部53に嵌り位置が保持される。シャッター板の位置保持機構は、これら例に限られず、爪や突起などで保持するようにしてもよいし、公知の種々の位置保持用の機構を備えてもよい。又、位置の切り替えを歯切れ良くする構造を追加してもよい。このように位置保持機構を別に備えた場合には、位置保持壁26aや切欠き部16は設けなくてもよい。
又、切欠き部16を設けずに、シャッター板4の位置保持壁26aを、弾性や撓み性を有するように形成して、位置保持壁26aの変形でシャッター板4が第一の位置から第二の位置に回転するようにしてもよい。
又、共通端子孔30の右側に電圧測定機能等で使用する選択端子孔31を配置し、共通端子孔30の左側に電流測定機能で使用する選択端子孔32,33を配置した例について説明したが、逆の配置として、共通端子孔30の左側に選択端子孔31を配置し、共通端子孔30の右側に選択端子孔32,33を配置してもよい。この場合、各端子孔30〜33の位置や開閉状態に対応させて、凸部15の位置やベース板24の形状、凹部25の位置、並びに第一及び第二の遮蔽腕22,23の形状や角度等を適宜変更する。
又、第一の遮蔽腕22が一つの選択端子孔31を遮蔽する例について説明したが、第一の遮蔽腕22で1つ以上の選択端子孔を遮蔽するようにしてもよい。又、各端子孔30〜33を、一直線に並べて配置した例を図示しているが、適宜形状を変形した第一及び第二の遮蔽腕22,23で遮蔽できる配置であれば、曲線状に並べて配置してもよく、その配置は任意である。
シャッター板4を平らな一枚の板体に形成した例について説明したが、ベース板24を厚い板体で形成し、第一及び第二の遮蔽腕22,23を薄い板体で形成してもよい。シャッター板4の形状、板厚等は適宜変更してもよい。又、筐体箱2に回転軸用の円筒壁35を形成した例について説明したが、ベース板24の裏面側に円筒壁を形成して、この円筒壁を共通端子孔30に嵌めてベース板24を回転可能にしてもよい。このようにベース板24の回転軸の構成は、適宜変更してもよい。
1はマルチメータ、2は筐体箱、3はロータリースイッチ、4はシャッター板、5は化粧パネル、6は表示パネル、11はノブ、12a〜12fは位置、14は鍔部、15は凸部、16は切欠き部、21は孔、22は第一の遮蔽腕、23は第二の遮蔽腕、24はベース板、25は凹部、26aは位置保持壁、26bは摺動壁、27・28は逃げ部、30は共通端子孔、31・32・33は選択端子孔、35は円筒壁、36はストッパー、41はクッション部材、51は弾性腕、52は位置決め壁、53は第一の窪み部、54は第二の窪み部、Cはコネクタである。

Claims (4)

  1. 測定機能を選択するためのロータリースイッチと、テストプローブのコネクタが差し込まれる共通端子孔と、他のテストプローブのコネクタが選択的に差し込まれる複数の選択端子孔と、該ロータリースイッチの回転で駆動されて該選択端子孔を選択的に開口するシャッター板とを備えるマルチメータであって、
    該ロータリースイッチが、その回転軸心と同心に形成された円弧状壁と、前記円弧状壁の回転と共に移動する一つの凸部を有しており、
    該シャッター板が、該共通端子孔に対応する孔を有して該共通端子孔の中心を回転軸心として回転可能なベース板と、該ロータリースイッチの該凸部に係合可能に該ベース板に形成された一つの凹部と、該ベース板に設けられた第一の遮蔽腕及び第二の遮蔽腕とを備え、
    該ロータリースイッチの正回転及び逆回転による該凸部の移動で該凹部が移動して、該第一の遮蔽腕が少なくとも一つの該選択端子孔を開口して該第二の遮蔽腕が残りの該選択端子孔を遮蔽する第一の位置、及び、該第一の遮蔽腕が該少なくとも一つの選択端子孔を遮蔽して該第二の遮蔽腕が該残りの選択端子孔を開口する第二の位置のいずれかの位置になるように該ベース板が回転可能であり、
    前記凸部と前記凹部とが係合しないとき、前記シャッター板に回転する外力が作用しても、該シャッター板を前記第一の位置及び/又は前記第二の位置に保持する位置保持機構として、前記ベース板に、該円弧状壁と略同じ円弧径で形成されて、該円弧状壁に摺動可能な位置保持壁を有し、
    前記円弧状壁には、前記シャッター板の回転を妨げないように、該シャッター板の回転に伴い前記位置保持壁から押圧される位置に切欠き部を有していることを特徴とするマルチメータ。
  2. 前記位置保持壁を、前記ベース板の前記凹部の両側に有し、前記シャッター板の回転を妨げないように、前記凸部の両側に前記切欠き部を有することを特徴とする請求項1に記載のマルチメータ。
  3. 前記位置保持機構として、前記シャッター板に設けられた弾性腕と、前記ロータリースイッチ及び該シャッター板が取り付けられた筐体箱に設けられ、該シャッター板の回転とともに該弾性腕の先端が摺動して移動する位置決め壁とを有していることを特徴とする請求項に記載のマルチメータ。
  4. 前記位置決め壁には、前記シャッター板が前記第一の位置にあるとき、前記弾性腕の先端が嵌る第一の窪み部と、前記シャッター板が前記第二の位置にあるとき、前記弾性腕の先端が嵌る第二の窪み部とを有していることを特徴とする請求項3に記載のマルチメータ。
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