以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシンの第1実施形態の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであり、その外周面に複数種類の図柄(入賞役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。1つのリール31には、例えば21図柄が等間隔で設けられる。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
また、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、遊技者が遊技時に操作するスタートスイッチ41及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
図2は、本実施形態における各リール31の外周面の21個の図柄配列を示す平面図である。なお、図2では、実際の図柄とは異なり、文字によって図柄を表現している。例えば「赤7」とは、赤色に着色された「7」の図柄を意味する。
リール31に表示された図柄は、「赤7」、「青7」、「BAR」、「ベル」、「チェリー」、「スイカ」及び「プラム」の7種類から構成されている。そして、リール31の図柄の組合せに対応する各種の役が予め定められている。
図3は、本実施形態における役と、その役に対応するリール31の図柄の組合せとを示す図である。通常遊技中の役は、特別役であるBB(ビックボーナス)及びRB(レギュラーボーナス)、3種類の特定小役A、B及びC、一般の小役1及び2、並びにリプレイとから構成されている。全てのリール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となり、役ごとに予め定められた枚数のメダルが払い出される。
ここで、図示しないが、有効ラインとは、フロントパネルの表示窓を含む部分に表示され、例えば5本設定されたものである。有効ラインは、5本である場合には、水平方向の上段、中段及び下段の3本と、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本とから構成されている。
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
上記の役のうち、BB及びRBとは、それぞれ通常遊技から特別遊技であるBBゲーム及びRBゲーム(遊技者によって有利となる遊技)に移行させるための役である。例えば、全てのリール31の停止時に、有効ライン上の図柄の組合せが「赤7」−「赤7」−「赤7」である場合は、BBの入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるとともに、BBゲームに移行する。3つの「青7」又は「BAR」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したときも同様である。
BBゲームは、第1態様遊技と第2態様遊技とを有するものであり、通常遊技からBBゲームに移行したときは、最初に第1態様遊技に移行する。この第1態様遊技では、小役、及び第2態様遊技に移行するための移行役の抽選のみが行われる。そして、第1態様遊技において移行役が入賞したとき(「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したとき)は、所定枚数のメダルが払い出されるとともに、第1態様遊技から第2態様遊技(ボーナスゲーム)に移行する。
第2態様遊技とは、高確率で所定役が入賞する(「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せが有効ライン上に停止する)遊技を、規定入賞回数又は規定遊技回数だけ行うものである。所定役が入賞したときは、所定枚数のメダルが払い出される。この第2態様遊技において、規定入賞回数又は規定遊技回数に到達したときは、再度、第1態様遊技に戻るようにする。そして、第1態様遊技の遊技回数が規定回数に到達するか、又は第1態様遊技から第2態様遊技への移行回数が規定回数に到達するまで、第1態様遊技と第2態様遊技とを繰り返す。第1態様遊技から第2態様遊技への移行回数が規定回数目であるときは、その第2態様遊技の終了によって、BBゲームが終了する。
また、「赤7」−「赤7」−「BAR」、又は「青7」−「青7」−「BAR」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したときは、RBの入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるとともに、RBゲームに移行する。
RBゲームは、上記のBBゲームでの第2態様遊技(ボーナスゲーム)を1セット、すなわち所定役が高確率で当選する遊技を規定入賞回数又は規定遊技回数だけ行うものである。
なお、本実施形態では説明を省略するが、他の特別役として、SB(シングルボーナス)を設けても良い。SBが入賞したときは、通常遊技からSBゲームに移行する。SBゲームは、上記のBBゲームの第2態様遊技又はRBゲームでの所定役が高確率で当選する遊技を、1遊技だけ行うものである。
以上の各特別遊技の終了後は、通常遊技に戻る。
小役(特定小役及び一般の小役)とは、予め定められた所定枚数のメダルが払い出される役である。「赤7」、「青7」又は「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に停止すると、特定小役の入賞となり、所定枚数のメダルが払い出される。
ここで、図2で示したように、左リール31の特定小役を構成する図柄である「赤7」、「青7」及び「BAR」は、それぞれ2番、9番及び16番に配置されている。すなわち、これらの各図柄は、7つの図柄間隔で配置されている。このように配置したのは、どの特定小役に当選しているかが報知されれば、その特定小役が入賞するようにストップスイッチ42を操作することができるようにし、どの特定小役に当選しているかを知らない場合は、当選した特定小役が必ずしも入賞しないようにするためである。その詳細を以下に説明する。
スロットマシン10では、リール31の停止制御が行われている。これは、スロットマシン10内部での役の抽選において役が当選した場合に、ストップスイッチ42のオンを検知した位置ではその役に係る図柄が有効ライン上に停止しないときは、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ライン上にその役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選した役の入賞確率を高めるようにしている。
そして、リール31の停止制御は、通常、190ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて、5図柄以内)に設定されている。したがって、当選した役に係る図柄から数えて5図柄前までの図柄のいずれかが特定有効ライン上に位置する時にストップスイッチ42をオンすれば、当選した役に係る図柄は、特定有効ライン上に引き込み制御される。
例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せである特定小役Aが当選した場合においては、左リール31の2番の「赤7」から6番の「プラム」までが特定有効ライン上に位置している瞬間にストップスイッチ42がオンされれば、2番の「赤7」が特定有効ライン上に停止する。一方、それ以外の位置でストップスイッチ42がオンされたときは、たとえ特定小役Aが当選した場合であっても、入賞することはない。
そして、本実施形態では、一定条件下で特定小役の当選を遊技者に報知する報知態様の遊技(後述)が実行されるので、報知態様の遊技では、遊技者は、高い確率で、当選した特定小役に係る図柄が有効ライン上に停止するように操作することができる。
しかし、特定小役の当選が報知されないときは、遊技者は、報知態様の遊技時の1/3でしか特定小役を入賞させることができない。例えば、遊技者が、「青7」に係る特定小役Bが当選していると予測して、特定有効ライン上に「青7」の図柄が停止するように左リール31のストップスイッチ42を停止操作した場合において、現に特定小役Bが当選していれば、特定小役Bに係る「青7」の図柄は、特定有効ライン上に停止する。なお、このときは、左リール31の9番から13番までの図柄が特定有効ライン上に位置している瞬間に、ストップスイッチ42がオンされることが条件となる。
しかし、遊技者の予測が外れて、左リール31の図柄が「赤7」又は「BAR」である特定小役A又はCが当選しているときは、遊技者がストップスイッチ42をオンした位置からは、左リール31の2番の「赤7」や、16番の「BAR」は、特定有効ライン上に引き込むことができない。すなわち、2番の「赤7」が特定有効ライン上に停止するためには、上述の通り、2番から6番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42がオンされなければならないからである。同様に、16番の「BAR」が特定有効ライン上に停止するためには、16番から20番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42がオンされなければならないからである。
なお、図2に示すように、中リール31及び右リール31では、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、いずれかの特定小役の当選時は、中リール31及び右リール31については、どの位置でストップスイッチ42をオンしても、「ベル」の図柄を有効ライン上に引き込み制御することができる。よって、特定小役の中リール31及び右リール31の図柄である「ベル」は、100%の引き込み確率を有する。
また、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したとき、又は有効ライン上に左リール31の「チェリー」が停止したときは、それぞれ一般の小役1又は2の入賞となり、それぞれ所定枚数のメダルが払い出される。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入された枚数のメダルが自動投入されて、再遊技を行うことができるようにした役である。通常遊技中に、「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せが有効ライン上に停止すると、リプレイの入賞となり、当該遊技で投入した枚数のメダルが自動投入されて再遊技を行うことができる。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、遊技中に演出を出力するための以下の周辺機器が電気的に接続されている。
バックランプ33は、各リール31の内周側に固定して配置され、有効ライン上に位置する図柄を背後から照光するものである。バックランプ33は、図柄を見やすくするための他、特定のパターンで発光する演出を出力するものである。
また、スピーカ34は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
画像表示装置35は、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を画像表示する演出を行うものであり、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものである。
特定小役当選表示部36は、いずれかの特定小役A〜Cに当選したときに、一定条件下で、それを遊技者に報知するためのものである。本実施形態では、特定小役当選表示部36には、それぞれ独立してランプ(図示せず)により照光される3つの「7(赤色)」、「7(青色)」、及び「BAR」の各表示部分が設けられている。いずれかの特定小役A〜Cに当選したときにそれを遊技者に報知する場合において、例えば特定小役A(「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せ)が当選したときは、「7(赤色)」がランプにより照光されるように構成されている。
続いて、遊技制御手段60をより詳細に説明する。
遊技制御手段60は、図1に示すように、以下の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合は、特別役の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
(抽選テーブル)
抽選テーブル62は、それぞれ各役の当選確率を定めたものである。図1で示した抽選テーブル62は、ともに通常遊技中に使用されるものである。そして、第1抽選テーブル62aは、通常遊技中の特別役(BB又はRB)に当選していない遊技で用いられるものであり、第2抽選テーブル62bは、通常遊技中の特別役に当選している遊技で用いられるものである。
図4は、本実施形態の第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bにおける各役の当選確率を示す図である。
図4において、役は、上述したように、特別役であるBB及びRB、特定小役A〜C、小役1〜2の各小役、並びにリプレイを備え、それぞれ当選確率が定められている。なお、役の当選確率は、通常、メダルの投入枚数(1〜3枚)ごと、及び出玉率の設定値ごとに定められているが、本実施形態では、省略している。
第1抽選テーブル62aと第2抽選テーブル62bとでは、特別役及び各種の小役の当選確率は、等しく設定されており、リプレイの当選確率のみが異なる。リプレイの当選確率は、第1抽選テーブル62aでは、1/7.3(約13.7%)に設定されているのに対し、第2抽選テーブル62bでは、1/1.6(62.5%)に設定されており、第1抽選テーブル62aのリプレイの当選確率より大幅に高く設定されている。
よって、BBに当選している通常遊技では、第2抽選テーブル62bが用いられ、リプレイが頻繁に入賞する状態となる。
なお、図示を省略するが、抽選テーブル62には、これらの第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62b以外に、特別遊技用抽選テーブルが設けられている。例えば、BBゲーム用の抽選テーブルには、第1態様遊技用抽選テーブル及び第2態様遊技用抽選テーブルが設けられている。第1態様遊技用抽選テーブルは、各種の小役及び移行役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められている。また、第2態様遊技用抽選テーブルは、所定役が高い当選確率を有するように定められている。
そして、各抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられている。例えば第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bでは、抽選領域中の各役の当選領域は、それぞれ図4で示した当選確率となるように、所定の割合に設定されている。
なお、第2抽選テーブル62bは、通常遊技中の特別役に当選している遊技で用いられるものであるが、特別役に当選している遊技中においても、特別役の抽選を継続している。
本実施形態のようにした場合において、最初に当選した特別役が入賞する前に再度特別役に当選したときは、双方の特別役の当選を持ち越すようにしても良い。そして、一方の特別役が入賞したときでも、他方の特別役の当選を持ち越すようにし、その特別遊技の終了後は、特別役が当選している状態で通常遊技に移行するようにしても良い。
なお、特別役に当選した後の通常遊技中は、特別役の抽選を行わないようにしても良い。
説明を図1に戻す。
(リール停止制御手段)
リール停止制御手段63は、遊技状態(通常遊技状態、特別遊技状態等)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリール31を停止制御するものである。
リール停止制御手段63は、停止位置決定テーブル(図示せず)を参照してリール31の停止位置を決定する。そして、リール31の停止位置が決定されると、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31を停止制御する。
停止位置決定テーブルは、遊技状態と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とに基づき、リール31の停止位置を定めたものである。
なお、リール停止制御手段63は、停止位置決定テーブルを使用せずにリール31の停止位置を決定しても良い。例えば、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果等を参照して停止可能位置を検索し、その停止可能位置の範囲内で、適切な停止位置を決定する停止制御を行うことも可能である。
リール停止制御手段63は、役抽選手段61でいずれかの役に当選したときは、リール31の停止可能位置の範囲内において、その役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように、リール31を停止制御する。
また、役抽選手段61でいずれの役にも当選していないときは、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31を停止制御する。
なお、リール31の停止時における図柄の組合せとしては、ハズレ目、チャンス目、及びリーチ目が挙げられる。
ここで、「ハズレ目」とは、特別役に当選していないことを意味する図柄の組合せ、すなわち特別役の当選可能性を有さない(当選期待度が0の)図柄の組合せをである。
また、「チャンス目」とは、必ずしも特別役に当選していることを意味するものではないが、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せである。
さらにまた、「リーチ目」とは、特別役に当選していることを意味する図柄の組合せ、すなわち特別役の当選確定を意味するものである。
通常遊技中の特別役に当選していない遊技では、リール停止制御手段63は、ハズレ目又はチャンス目を出現させるとともに、リーチ目が出現しないようにリール31を停止制御する。
これに対し、通常遊技中の特別役に当選している遊技では、リール停止制御手段63は、チャンス目及びリーチ目が出現するように、リール31を停止制御する。
また、本実施形態では、BBに当選した場合において、告知制御手段67(後述)によりBBの当選を告知する前であるときは、リール停止制御手段63は、リーチ目を出現させないようにリール31を停止制御する。これにより、BBに当選しているときであっても、BBの当選を告知する前は、遊技者は、BBに当選しているか否かの判断が困難になる。
(特定図柄判別手段)
特定図柄判別手段64は、リール31の停止時における図柄の組合せが特定の図柄の組合せであるか否かを判別するものである。本実施形態では、報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別するため、特定図柄判別手段64により特定の図柄の組合せであるか否かを判別する。特定図柄判別手段64は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
本実施形態での特定図柄判別手段64は、第1に、通常遊技中のリール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せがリプレイの図柄の組合せであるか否かを判別する。
また、特定図柄判別手段64は、第2に、BBゲームの第1態様遊技中に、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。
(実行条件判別手段)
実行条件判別手段65は、遊技中、所定回数間の遊技中又は所定期間の遊技中において特定図柄判別手段64により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別するものである。
ここで、「遊技中」とは、通常遊技中や特別遊技中等、遊技状態に限定されず、任意の遊技中を意味する。
また、「所定回数間」とは、予め定められた1又は2以上の回数を意味する。
さらにまた、「所定期間」とは、通常遊技中又は特別遊技中(BBゲームの第1態様遊技中)等、所定の遊技状態での期間を意味する。さらに、特別遊技の開始後や終了後の所定期間(時間を含む)を意味する。
さらにまた、「特定の図柄の組合せ」とは、例えば特定役(特定の小役やリプレイ等)の図柄の組合せ、同一の図柄がいずれかの有効ラインに揃った場合であって払出しのない図柄の組合せ、又はいずれの役の図柄の組合せにも該当しない図柄の組合せ等である。「いずれの役の図柄の組合せにも該当しない図柄の組合せ」とは、例えば特定役の当選時にその特定役の入賞を妨げるようにストップスイッチ42が操作されたときに出現する図柄の組合せ等である。
また、「回数に基づいて予め設定された」とは、例えば1回と設定されているとき、所定回数の遊技において1又は2以上の回数と設定されているとき、又は連続する所定回数と設定されているとき等が挙げられる。
本実施形態では、実行条件判別手段65は、第1に、通常遊技中にリプレイが3遊技連続して入賞したとき、すなわち特定図柄判別手段64により、リール31の停止時における有効ライン上の図柄の組合せがリプレイの図柄の組合せであると判別された遊技が3遊技連続したときは、報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別する。
第2に、報知態様の遊技の終了直後、又はBBゲームの終了直後の4回の通常遊技において、1遊技でもリプレイが入賞したときは、実行条件を満たすと判別する。さらには、上記4回の通常遊技において、リプレイが4回連続して入賞したときは、特別な報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別する。
第3に、BBゲームの第1態様遊技中に、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、実行条件を満たすと判別する。すなわち、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せは、BBゲーム中において、報知態様遊技実行の図柄の組合せに設定されている。
ここで、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せは、BBの図柄の組合せの1つであるが、BBゲームの第1態様遊技中に、遊技者のストップスイッチ42の操作により、「赤7」−「赤7」−「赤7」が有効ライン上に停止可能にリール停止制御手段63によってリール31が停止制御される。
BBゲームの第1態様遊技中に報知態様遊技実行の図柄の組合せが有効ライン上に停止したときであっても、さらにBBの入賞になることはなく、またメダルの払出しも行われないが、報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別される。なお、この報知態様遊技実行の図柄の組合せは、複数回出現する必要はなく、1回出現すれば、報知態様の遊技の実行条件が満たされることとなる。
(報知態様遊技実行手段)
報知態様遊技実行手段66は、実行条件判別手段65により実行条件を満たすと判別されたときに、報知態様の遊技を実行するものである。本実施形態では、報知態様遊技実行手段66は、役抽選手段61で特定小役に当選したときに、その当選に関する内容を報知する遊技を実行するものである。すなわち、特定小役当選表示部36により、いずれの特定小役に当選したかを報知する。
ここで、3種類の特定小役の図柄の組合せは、上述の通り、「赤7」、「青7」又は「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せであり、左リール31の図柄のみが異なり、中リール31及び右リール31の図柄は、いずれの特定小役であっても「ベル」である。したがって、左リール31の図柄のみを遊技者に報知すれば、遊技者は、どの特定小役が当選したのかを知ることができる。
このため、例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役Aが当選したときは、特定小役当選表示部36の「7(赤色)」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
同様に、「青7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役Bが当選したときは、特定小役当選表示部36の「7(青色)」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
さらに同様に、「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役Cが当選したときは、特定小役当選表示部36の「BAR」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
さらに、報知態様遊技実行手段66は、報知態様の遊技中に特定小役に当選したときは、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。これは、以下の理由による。
特定小役に当選したときは、その当選は当該遊技でのみ有効であり、その当選を次遊技に持ち越すことはできないように設定されている。いいかえると、特定小役に当選した遊技でその特定小役が入賞しなかったときは、当選により発生した入賞の権利も消滅する。このため、特定小役の当選時には、遊技者がその特定小役を入賞させることができるように、ストップスイッチ42がオンされる前に報知するようにしている。
また、本実施形態において、報知態様遊技実行手段66は、原則として50ゲームだけ報知態様の遊技を実行する。ただし、報知態様の遊技の終了直後、又はBBゲームの終了直後の4回の通常遊技においてリプレイが4回連続で入賞したときは、次にBBが入賞するまで、すなわち、次にBBゲームに移行するまで、回数に関係なく報知態様の遊技を実行し続ける。
このため、報知態様遊技実行手段66は、報知態様の遊技における遊技回数をカウントする手段を有している。そして、報知態様の遊技の遊技回数が50ゲームに到達したと判別したときは、報知態様の遊技を終了するように制御する。
さらに、本実施形態において、報知態様遊技実行手段66は、BBゲーム中に報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別されたときは、BBゲームの次遊技以降の第1態様遊技を、報知態様の遊技にする。
このように、報知態様の遊技と、非報知態様の遊技とでは、特定小役の入賞率に3倍の差がつくことになる。よって、異なる態様の遊技を設けることで、遊技内容の幅を広げることができる。
なお、実行条件判別手段65により実行条件を満たすと判別された場合であっても、それ以前に役抽選手段61による役の抽選でBBに当選しているときは、BBの当選が優先される。すなわち、例えば通常遊技中にリプレイが3回連続入賞した場合であっても、それ以前にBBに当選している場合には、報知態様の遊技を実行することなく、通常遊技を維持して、BBの入賞を待つようにする。
(告知制御手段)
告知制御手段67は、通常遊技中に3遊技連続でリプレイが入賞した場合に、報知態様遊技実行手段66による報知態様の遊技を実行するか、又は役抽選手段61でBBに当選しているのかを告知するように制御するものである。告知方法としては、例えば画像表示装置35を用いて、報知態様の遊技が実行されるのか、又はBBに当選しているのかを表示する。
上述のように、BBに当選したときであってBBの入賞前は、第2抽選テーブル62bを用いて役の抽選が行われる。よって、リプレイの入賞確率が高くなり、3遊技連続でリプレイが入賞する場合が生じ得る。このため、BBに当選していない状態でリプレイが3遊技連続で入賞し、報知態様の遊技が実行されるのか、あるいはBBに当選しているためにリプレイの入賞確率が高くなったのかを、遊技者に告知する。
(特別遊技実行手段)
特別遊技実行手段68は、役抽選手段61で特別役(BB又はRB)に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したことを条件として、それぞれ特別遊技(BBゲーム又はRBゲーム)を実行するものである。
特別遊技実行手段68は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、各種の演出を行うように制御する。
また、特別遊技中は、特別遊技実行手段68は、特別遊技中の遊技の進行等を制御する。例えば、BBゲームでは、第2態様遊技での所定役の入賞回数や、第1態様遊技及び第2態様遊技の遊技回数をカウントする手段、第1態様遊技から第2態様遊技への移行回数をカウントする手段を備える。
また、RBゲームでは、所定役の入賞回数や遊技回数をカウントする手段を備える。
さらに、特別遊技実行手段68は、特別遊技の終了条件を満たしたか否かを判別する手段、特別遊技の終了条件を満たしたと判別したときは特別遊技を終了するように制御する手段等、各種の手段を備える。
次に、本実施形態におけるスロットマシン10でのゲーム概要を説明する。
先ず、通常遊技では、遊技者は、メダル投入口(図示せず)からメダルを投入するか、又は貯留されているメダルを投入するためのベットスイッチ(図示せず)を操作して有効ラインを有効化し、スタートスイッチ41をオンする。これにより、全リール31が始動される。そして、遊技者は各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められたいずれかの役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となり、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
また、通常遊技中にリプレイが3遊技連続して入賞したときは、BBに当選していないことを条件として報知態様の遊技が50ゲーム実行される。報知態様の遊技の終了直後、又はBBゲームの終了直後の4回の通常遊技において、1遊技でもリプレイが入賞したときも同様である。さらに、上記の4回の通常遊技において、リプレイが4回連続して入賞したときは、次のBBゲームに移行するまでの通常遊技中は、遊技回数に関係なく報知態様の遊技が実行される。
さらにまた、BBゲームの最初の第1態様遊技は、非報知態様の遊技であるが、この第1態様遊技中に、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せ(報知態様遊技実行の図柄の組合せ)が有効ラインに停止したときは、それ以降のBBゲームの第1態様遊技は、報知態様の遊技となる。
報知態様の遊技中は、特定小役の当選時に、特定小役当選表示部36によってその特定小役の当選が遊技者に報知される。したがって、遊技者は、特定小役当選表示部36により表示された内容を見て、当選した特定小役を知ることができる。これにより、当選した特定小役を容易に入賞させつつ、遊技を行うことができる。
なお、報知態様の遊技中にBBに入賞したときは、報知態様の遊技は、その時点で終了する。また、報知態様の遊技中にRBに入賞したときは、報知態様の遊技を中断し、RBゲームに移行させる。そして、そのRBゲームが終了したときは、再度、報知態様の遊技の続きを行わせるようにする。
続いて、報知態様の遊技と非報知態様の遊技とでのメダルの増減率について説明する。
図5は、通常遊技中の第1抽選テーブル62aが用いられたときの報知態様の遊技と非報知態様の遊技とのそれぞれの傾斜値を示す図である。
図5において、横軸に遊技回数をとり、縦軸にメダルの払出し枚数と投入枚数との差枚数(差枚数=払出し枚数−投入枚数)をとったとき、遊技回数の増加に伴う差枚数の増減率を示すものが傾斜値である。なお、この傾斜値は、メダル投入枚数が3枚のときの値であって、リプレイの当選確率を含む値である。また、報知態様の遊技では、当選した特定小役の入賞率が100%の場合、すなわち、遊技者は、特定小役の当選時に、ストップスイッチ42の操作によって、その当選した特定小役を確実に入賞させた場合を示す。
非報知態様の遊技では、特定小役に当選した場合であっても、特定小役の当選が遊技者に報知されることはない。したがって、この場合には、遊技者は、特定小役の当選を知り得ないので、当選した特定小役が入賞するとは限らない。よって、非報知態様の通常遊技では、一定の比率でメダルが減少していく。
これに対し、報知態様の通常遊技では、役抽選手段61により特定小役A〜Cのいずれかが当選したときに、その当選が遊技者に報知されるようになる。したがって、遊技者は、当選した特定小役が入賞するようにストップスイッチ42を操作することができる。
ここで、図4で示したように、特定小役A〜Cのいずれかが当選する確率は、1/3(3×1/9)である。この場合において、例えば3枚のメダルが投入されて遊技が行われ、特定小役A〜Cの入賞時のメダル払出し枚数を10枚としたとき、報知態様の遊技における、特定小役に基づく1遊技での増減率は、
10(払出し枚数)×1/3(特定小役の当選確率)×1/1(入賞率)−3枚(投入枚数)=約+0.33
となり、正の値となる。すなわち、遊技回数の増加に従い、メダル獲得枚数も増加することとなる。
よって、遊技者は、報知された特定小役を確実に入賞させれば、報知態様の遊技ではメダル所有枚数を遊技回数とともに増加させることができる。なお、以上の例に限らず、特定小役の当選確率と入賞時のメダル払出し枚数とを種々設定することにより、増減率を所定の値に設定することができる。例えば、増減率を0に近い値に設定すれば、報知態様の遊技時には、メダル所有枚数を減らさないで遊技を行うことができるようになる。
次に、フローチャートに基づき、本実施形態における遊技の流れを説明する。
図6は、通常遊技において、リプレイが3遊技連続で入賞して、報知態様の遊技が実行されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、ステップS1において通常遊技が開始されると、次のステップS2では、リプレイの連続入賞回数を示す値nが初期化(n=0)される。
ステップS3では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。遊技者によりメダルが投入されると有効ラインが有効化され、スタートスイッチ41がオンされると、各リール31が始動する。これにより、スタートスイッチ41のオンが検知され、次のステップS4に進む。ステップS4では、役抽選手段61による役の抽選を行う。
次に、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かをストップスイッチ42からの出力信号により検知し続ける。オンが検知されると、リール停止制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとからリール31の停止位置を決定し、その決定した位置にリール31を停止制御する。
ステップS5では、遊技制御手段60は、全リール31が停止したか否かを判別し続ける。そして、停止したと判別されたときはステップS6に進む。ステップS6では、特定図柄判別手段64は、リプレイが入賞したか否か、すなわちリプレイの図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否かを判別する。リプレイが入賞したと判別されたときはステップS8に進み、入賞していないと判別されたときはステップS7に進む。
ステップS7では、実行条件判別手段65は、nの値を初期化する。そしてステップS3に戻る。
これに対し、ステップS8では、実行条件判別手段65は、nの値に1を加算する(n=n+1)。そして、次のステップS9では、実行条件判別手段65は、nの値が3であるか否か、すなわちリプレイの連続入賞回数が3回になったか否かを判別する。nの値が3でないと判別されたときはステップS3に戻り、nの値が3であると判別されたときはステップS10に進む。
ステップS10では、告知制御手段67は、BBに当選しているのか、あるいは報知態様の遊技が実行されるのかを遊技者に告知するように制御する。そしてステップS11に進み、遊技制御手段60は、BBの当選を告知したか否かを判別し、BBの当選を告知したと判別されたときはステップS3に戻る。すなわち、この場合は報知態様の遊技を実行することなく、次遊技以降の遊技で、BBの入賞を待つため、通常遊技を維持する。
一方、ステップS11でBBの当選を告知していないと判別されたときはステップS12に進み、報知態様遊技実行手段66は、報知態様の遊技を実行する。
図7及び図8は、報知態様の遊技又はBBゲームの終了後の通常遊技において、リプレイが入賞し、報知態様の遊技が実行されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。図8は、図7に続くフローチャートである。
先ず、ステップS21において、報知態様の遊技又はBBゲームが終了すると、ステップS22に進み、通常遊技が開始される。
次のステップS23では、報知態様の遊技、又はBBゲームの終了直後における4回の通常遊技での遊技回数を示す値Gと、その遊技回数でのリプレイの入賞回数を示す値nが初期化(G=0、n=0)される。
次のステップS24では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。遊技者によりメダルが投入されると有効ラインが有効化され、スタートスイッチ41がオンされると、各リール31が始動する。これにより、スタートスイッチ41のオンが検知され、次のステップS25に進み、実行条件判別手段65は、Gの値に1を加算する(G=G+1)。次のステップS26では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次に、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かをストップスイッチ42からの出力信号により検知し続ける。オンが検知されると、リール停止制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとからリール31の停止位置を決定し、その決定した位置にリール31を停止制御する。
ステップS27では、遊技制御手段60は、全リール31が停止したか否かを判別し続ける。そして、停止したと判別されたときはステップS28に進む。ステップS28では、特定図柄判別手段64は、リプレイが入賞したか否か、すなわちリプレイの図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否かを判別する。リプレイが入賞したと判別されたときはステップS29に進み、入賞していないと判別されたときは図8のステップS30に進む。
ステップS29では、実行条件判別手段65は、nの値に1を加算し(n=n+1)、ステップS30に進む。
ステップS30では、実行条件判別手段65は、Gの値が4であるか否か、すなわち、報知態様の遊技又はBBゲームの終了後の通常遊技の遊技回数が4回に達したか否かを判別する。Gの値が4でないと判別されたときはステップS24に戻り、4であると判別されたときはステップS31に進む。
ステップS31では、実行条件判別手段65は、nの値が0であるか否かを判別する。nの値が0であるとき、すなわち4回の通常遊技中に1回もリプレイが入賞しなかったときは、ステップS32に進み、通常遊技を継続する。
一方、ステップS31でnの値が0でないと判別されたときはステップS33に進む。ステップS33では、nの値が4であるか否かを判別する。nの値が4であるとき、すなわち報知態様の遊技又はBBゲームの終了後の4回の通常遊技において、4回連続でリプレイが入賞したときはステップS35に進む。そして、ステップS35では、報知態様遊技実行手段66は、次にBBゲームに移行する時まで、報知態様の遊技を実行する。
また、ステップS33でnの値が4でないとき、すなわち報知態様の遊技又はBBゲームの終了後の4回の通常遊技において、リプレイが1〜3回入賞したときは、ステップS34に進む。そして、ステップS34では、報知態様遊技実行手段66は、50回の報知態様の遊技を実行する。
図9は、報知態様の遊技における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図9では、報知態様の遊技が50ゲーム実行されるときの例を示す。
先ず、ステップS41で報知態様の遊技が開始されると、ステップS42に進み、報知態様遊技実行手段66は、報知態様の遊技回数を示すGの値を初期化(G=0)する。
次のステップS43では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。遊技者によりメダルが投入されると有効ラインが有効化され、スタートスイッチ41がオンされると、各リール31が始動する。
これにより、スタートスイッチ41のオンが検知され、次のステップS44に進む。ステップS44では、報知態様遊技実行手段66は、Gの値に1を加算する(G=G+1)。次のステップS45では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次のステップS46では、遊技制御手段60は、ステップS45での役の抽選において特定小役に当選したか否かを判別する。そして、特定小役に当選したと判別されたときは、ステップS47に進み、報知態様遊技実行手段66は、特定小役の当選を報知する。本実施形態では、上述したように、特定小役当選表示部36の「7(赤色)」、「7(青色)」又は「BAR」のいずれかの図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。そして、ステップS48に進む。
一方、ステップS46で特定小役に当選していないと判別されたときは、ステップS47の処理をとばしてステップS48に進む。
遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かをストップスイッチ42からの出力信号により検知し続ける。オンが検知されると、リール停止制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとからリール31の停止位置を決定し、その決定した位置にリール31を停止制御する。
ステップS48では、遊技制御手段60は、全リール31が停止したか否かを判別し続ける。そして、停止したと判別されたときはステップS49に進む。ステップS49では、報知態様遊技実行手段66は、Gの値が50に達したか否かを判別し、Gの値が50に達していないと判別されたときは、ステップS43に戻って報知態様の遊技を継続する。一方、ステップS49でGの値が50に達したと判別されたときは、ステップS50に進んで、報知態様の遊技を終了する。
図10及び図11は、BBゲーム中において報知態様の遊技を実行するときの処理の流れを示すフローチャートである。図11は、図10に続くフローチャートである。
先ず、図10のステップS61においてBBゲームが開始されると、ステップS62に進み、特別遊技実行手段68は、BBゲームの第1態様遊技を開始させる。
ステップS63では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。遊技者によりメダルが投入されると有効ラインが有効化され、スタートスイッチ41がオンされると、各リール31が始動する。これにより、スタートスイッチ41のオンが検知され、次のステップS64に進む。ステップS64では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
さらに次のステップS65では、遊技制御手段60は、ステップS64の役の抽選において特定小役に当選したか否かを判別する。そして、特定小役に当選したと判別されたときはステップS66に進み、遊技制御手段60は、第1態様遊技が報知態様の遊技であるか否かを判別する。報知態様の遊技であると判別されたときは、ステップS67に進む。
ステップS67では、報知態様遊技実行手段66は、特定小役の当選を報知する。そしてステップS68に進む。
一方、ステップS65で特定小役に当選していないと判別されたとき、又はステップS66で報知態様の遊技でないと判別されたときは、ステップS68に進む。
遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かをストップスイッチ42からの出力信号により検知し続ける。オンが検知されると、リール停止制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとからリール31の停止位置を決定し、その決定した位置にリール31を停止制御する。
ステップS68では、遊技制御手段60は、全リール31が停止したか否かを判別し続ける。そして、停止したと判別されたときは図11のステップS69に進む。ステップS69では、第2態様遊技に移行するための移行役が入賞したか否か、すなわち「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否かが判別される。移行役が入賞したと判別されたときは、ステップS70に進んで、特別遊技実行手段68は、第2態様遊技を開始させる。
そして、ステップS71では、特別遊技実行手段68は、第2態様遊技の終了条件を満たしたか否か、すなわち第2態様遊技での遊技回数が規定回数に到達したか否か、又は所定役(「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せ)の入賞回数が規定回数に到達したか否かを判別する。そして、第2態様遊技の終了条件を満たしたと判別したときはステップS72に進む。
これに対し、ステップS69で移行役が入賞していないと判別されたときはステップS73に進み、実行条件判別手段65は、報知態様遊技実行の図柄の組合せである「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かが判別される。そして、報知態様遊技実行の図柄の組合せが有効ラインに停止したと判別されたときは、実行条件判別手段65は、報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別し、ステップS74に進み、次遊技以降の第1態様遊技で、報知態様の遊技を実行する。
すなわち、第1態様遊技中に、報知態様遊技実行の図柄の組合せが有効ラインに1回でも停止すれば、報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別される。よって、それ以降の第1態様遊技では、ステップS66からステップS67に進むようになる。ステップS74の決定の後は、ステップS72に進む。
一方、ステップS73で報知態様遊技実行の図柄の組合せが有効ラインに停止していないと判別されたときはステップS72に進む。
ステップS72では、特別遊技実行手段68は、BBゲームの終了条件を満たしたか否かを判別する。すなわち、第1態様遊技の遊技回数が規定回数に到達したか否か、又は第2態様遊技への移行回数が規定回数に到達したか否かを判別する。そして、BBゲームの終了条件を満たしていないと判別されたときはステップS62に進み、第1態様遊技を開始する。一方、ステップS72でBBゲームの終了条件を満たしたと判別されたときは、ステップS75に進み、特別遊技実行手段68は、BBゲームを終了して通常遊技に移行するように制御する。
(第2実施形態)
図12は、第2実施形態のスロットマシン10Aの概略を示すブロック図である。図12において、図1(第1実施形態)と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、第1実施形態に相当する手段であって、類似の機能を有する手段には、第1実施形態と同一の符号の後に「A」を付した符号を用いている。
第2実施形態の遊技制御手段60Aは、第1実施形態の遊技制御手段60と比較すると、実行条件判別手段65A、並びに継続条件判別手段69及び報知態様遊技継続手段70が異なる。その他は、第1実施形態と同様である。
実行条件判別手段65Aは、第1実施形態の実行条件判別手段65に相当するものである。実行条件判別手段65Aは、報知態様の遊技の終了直後、又はBBゲームの終了直後の4回の通常遊技において、実行条件を満たすか否かの判別を行わない点で実行条件判別手段65と異なる。それ以外は、実行条件判別手段65Aは、実行条件判別手段65と同一の判別を行う。
(継続条件判別手段)
継続条件判別手段69は、報知態様遊技実行手段66による報知態様での遊技中、報知態様での所定回数間の遊技中又は報知態様での所定期間の遊技中において特定図柄判別手段64により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の継続条件を満たすか否かを判別するものである。
ここで、「報知態様での遊技中」とは、通常遊技中や特別遊技中等、遊技状態に限定されず、任意の報知態様での遊技中を意味する。
また、「所定回数間」とは、予め定められた1又は2以上の回数を意味する。
さらにまた、「所定期間」とは、通常遊技中又は特別遊技中(BBゲームの第1態様遊技中)等、所定の遊技状態での期間を意味する。さらに、特別遊技の開始後や終了後の所定期間(時間を含む)を意味する。
さらに、「特定の図柄の組合せ」とは、例えば特定役(特定の小役やリプレイ等)の図柄の組合せ、同一の図柄がいずれかの有効ラインに揃った場合であって払出しのない図柄の組合せ、又はいずれの役の図柄の組合せにも該当しない図柄の組合せ等である。「いずれの役の図柄の組合せにも該当しない図柄の組合せ」とは、例えば特定役の当選時にその特定役の入賞を妨げるようにストップスイッチ42が操作されたときに出現する図柄の組合せ等である。
また、「回数に基づいて予め設定された」とは、例えば1回と設定されているとき、所定回数の遊技において1又は2以上の回数と設定されているとき、又は連続する所定回数と設定されているとき等が挙げられる。
本実施形態では、継続条件判別手段69は、報知態様の遊技の残り4ゲーム間において、報知態様の遊技の継続条件を満たすか否かを判別する。さらに、この4ゲーム間に、1回でもリプレイが入賞したときは、報知態様の遊技の継続条件を満たすと判別する。
(報知態様遊技継続手段)
報知態様遊技継続手段70は、継続条件判別手段69により継続条件を満たすと判別されたときは、報知態様遊技実行手段66による報知態様の遊技を継続し、継続条件を満たさないと判別されたときは、報知態様遊技実行手段66による報知態様の遊技を終了するものである。
本実施形態では、最初に50ゲームの報知態様の遊技が実行された場合において、残り4ゲーム以降の遊技、すなわち47〜50ゲーム目までの間の遊技中に、1回でもリプレイが入賞したときは、さらに50ゲームの報知態様の遊技が継続される。よって、47〜50ゲーム目までの間の遊技中に、全くリプレイが入賞しなかったときは、50ゲーム目で報知態様の遊技が終了する。
図13及び図14は、報知態様の遊技中に、報知態様の遊技を継続するか否かを判別するときの処理の流れを示すフローチャートである。図14は、図13に続くフローチャートである。
図13のステップS81からステップS88までは、図9のステップS41からステップS48までと同一であるので、説明を省略する。
ステップS88で全リール31が停止したと判別されたときは、図14のステップS89に進む。ステップS89では、継続条件判別手段69は、Gの値が47以上であるか否か、すなわち報知態様の遊技のゲーム回数が47回以上(残り4ゲーム以内)に達したか否かが判別される。Gの値が47以上であると判別されたときはステップS90に進み、47以上でないと判別されたときはステップS92に進む。
ステップS90では、特定図柄判別手段64は、リプレイが入賞したか否か、すなわちリプレイの図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否かを判別する。リプレイが入賞したと判別されたときはステップS91に進み、入賞していないと判別されたときはステップS92に進む。
ステップS91では、継続条件判別手段69は、報知態様の遊技の継続条件を満たすと判別し、報知態様遊技継続手段70は、報知態様の遊技を継続することに決定する。
ステップS92では、Gの値が50に達したか否かを判別し、Gの値が50に達していないと判別されたときは、ステップS83に戻って報知態様の遊技を継続する。一方、ステップS92でGの値が50に達したと判別されたときは、ステップS93に進む。ステップS93では、報知態様の遊技を継続するか否かを判別する。報知態様の遊技を継続すると判別されたときはステップS82に戻り、再度、Gの値を初期化(G=0)して、報知態様の遊技を継続する。これにより、さらに報知態様の遊技がさらに50ゲーム実行される。
これに対し、ステップS93で、報知態様の遊技を継続しないと判別されたときは、ステップS94に進んで報知態様の遊技を終了する。
(第3実施形態)
図15は、第3実施形態のスロットマシン10Bの概略を示すブロック図である。図15において、図1(第1実施形態)と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、第1実施形態に相当する手段であって、類似の機能を有する手段には、第1実施形態と同一の符号の後に「B」を付した符号を用いている。
第3実施形態では、特定小役の図柄の組合せは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の1種類であり、第1実施形態のように3種類設けられていない。
よって、抽選テーブル62Bでは、第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bともに、1つの特定小役が1/3の当選確率を有するように定められている。
また、役抽選手段61で特定小役に当選したときであっても、定められた所定のストップスイッチ42の操作順番で操作したときに限って、その特定小役が入賞する。それ以外の操作順番でストップスイッチ42を操作したときは、たとえ特定小役に当選していても、その特定小役は入賞しない。
第3実施形態では、各リール31の図柄配列が第1実施形態と異なる。図16は、第3実施形態における各リール31の図柄配列を示す平面図であり、図2に相当するものである。第3実施形態では、「ベル」の図柄配列のみを示しており、図中、空欄になっている部分にも、所定の図柄が表示されているが、ここでは説明を省略する。
図16において、各リール31には、それぞれ4図柄又は5図柄間隔で「ベル」が配置されている。
ここで、各リール31の停止可能位置の範囲は、第1実施形態等と同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間から5図柄以内であるとする。よって、図16のように「ベル」の図柄を配置すれば、リール停止制御手段63は、常に、所望の有効ラインに、「ベル」の図柄を停止させることができる。
さらに第3実施形態では、リール停止制御パターン選択手段71を備える。
リール停止制御パターン選択手段71は、報知態様の遊技において特定小役に当選したときに、リール停止制御パターンを選択するものである。選択方法としては、役抽選手段61による役の抽選と同様の手法により、乱数を用いる方法が挙げられる。
図17は、本実施形態における3つのリール停止制御パターンを示す図である。各リール停止制御パターンは、ストップスイッチ42の操作順番によって、異なるリール停止制御テーブルが選択されるようにように定めたものである。
図17において、リール停止制御パターンには、パターン1〜パターン3が設けられている。そして、各リール停止制御パターンは、第1(最初の)ストップスイッチ42が左、中又は右のいずれであるかによって選択されるリール停止制御テーブルが異なるものである。
リール停止制御テーブルは、第1実施形態で説明した停止位置決定テーブルと同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に基づき、リール31の停止位置を定めたものであり、停止可テーブルと停止不可テーブルとを備える。
停止可テーブルは、各リール31の「ベル」の図柄が有効ライン上に停止し、いずれかの有効ライン上に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが停止するように、リール31の停止位置を定めたものである。
これに対し、停止不可テーブルは、いずれの有効ライン上にも、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが停止しないように、リール31の停止位置を定めたものである。
なお、停止不可テーブルは、全てのリール31について「ベル」の図柄が有効ライン上に停止しないように停止位置を定めたものであっても良いが、第3リール31についてのみ「ベル」の図柄が有効ライン上に停止しないように停止位置を定めたものでも良い。例えば、第1、第2リール31については、ストップスイッチ42のオンが検出された時点で、リール31を最小移動となる停止可能位置で停止するようにリール31の停止位置を定めておく。そして、最後の第3リール31についてのみ、その第3リール31を最小移動となる停止可能位置で停止させてしまうといずれかの有効ライン上に「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが停止してしまうときに限って、その位置に「ベル」の図柄が停止しないように停止位置を定めたものでも良い。
なお、第1実施形態で説明したのと同様に、リール停止制御テーブルを用いることなくリール31を停止制御しても良い。例えばストップスイッチ42が操作されたときに、停止可能位置を検索し、その停止可能位置の範囲内で、適切な停止位置を決定する停止制御を行うことも可能である。
このように、停止可テーブルが用いられてリール31が停止制御されると、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に必ず停止するが、停止不可テーブルが用いられてリール31が停止制御されると、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に停止しないようになる。
例えば、パターン1が選択された場合において、左リール31に対応するストップスイッチ42が最初にオンされたときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に停止するが、中又は右リール31に対応するストップスイッチ42が最初にオンされたときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せは有効ライン上に停止しない。
同様に、パターン2が選択された場合において、中リール31に対応するストップスイッチ42が最初にオンされたときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に停止するが、左又は右リール31に対応するストップスイッチ42が最初にオンされたときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せは有効ライン上に停止しない。
さらに同様に、パターン3が選択された場合において、右リール31に対応するストップスイッチ42が最初にオンされたときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に停止するが、左又は中リール31に対応するストップスイッチ42が最初にオンされたときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せは有効ライン上に停止しない。
そして、報知態様の遊技中に特定小役に当選したときに、リール停止制御パターン選択手段71によりリール停止制御パターンが選択されると、報知態様遊技実行手段66Bは、選択されたリール停止制御パターンに対応するストップスイッチ42の操作順番に関する内容を報知する。
第3実施形態における特定小役当選表示部36Bは、第1実施形態の特定小役当選表示部36の「7(赤色)」、「7(青色)」、及び「BAR」の各表示部分の代わりに、「左」、「中」、及び「右」の各表示部分を有するものである。
例えば、パターン1が選択されたときは、特定小役当選表示部36Bの「左」の表示部分がランプによって照光される。これは、左リール31に対応するストップスイッチ42を最初にオンすれば、特定小役を構成する「ベル」の図柄が有効ライン上に停止し、特定小役を入賞させることができることを示すものである。
なお、ストップスイッチ42の操作順番を示唆する等、間接的にストップスイッチ42の操作順番を報知する内容を表示しても良い。
特定小役に当選したときに、特定小役当選表示部36Bによって、「左」、「中」又は「右」のいずれかが表示されれば、遊技者は、この表示によって特定小役の当選を知ることができる。さらに、表示された内容に従って、最初にオンすべきストップスイッチ42を決定すれば、いいかえればスロットマシン10で指示された順番でストップスイッチ42をオンすれば、確実に特定小役を入賞させることができる。
また、第3実施形態では、操作順番検出手段72を備える。
操作順番検出手段72は、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものであり、本実施形態では、最初にオンされたストップスイッチ42を検出する。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとにそれぞれ設けられているが、最初にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段72に送信されるように構成されている。
リール停止制御手段63Bは、報知態様の遊技中において特定小役に当選したときに、リール停止制御パターン選択手段71により選択されたリール停止制御パターン、及び操作順番検出手段72により検出された第1ストップスイッチ42に基づいて、図17に示すように、使用するリール停止制御テーブルを停止可テーブル又は停止不可テーブルに決定する。そして、決定されたリール停止制御テーブルに基づき、各リール31を停止制御する。
図18及び図19は、第3実施形態において、報知態様の遊技における処理の流れを示すフローチャートである。図19は、図18に続くフローチャートである。なお、図18及び図19では、報知態様の遊技が50ゲーム実行されるときの例を示す。
先ず、ステップS101で報知態様の遊技が開始されると、ステップS102に進み、報知態様の遊技回数を示すGの値が初期化(G=0)される。
次のステップS103では、遊技制御手段60Bは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。遊技者によりメダルが投入されると有効ラインが有効化され、スタートスイッチ41がオンされると、各リール31が始動する。これにより、スタートスイッチ41のオンが検知され、次のステップS104に進む。ステップS104では、報知態様遊技実行手段66Bは、Gの値に1を加算する(G=G+1)。次のステップS105では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次のステップS106では、遊技制御手段60Bは、ステップS105での役の抽選において特定小役に当選したか否かを判別する。そして、特定小役に当選したと判別されたときは、ステップS107に進み、当選していないと判別されたときは、図中「G」に進む。
図中「G」に進んだ後は、図示しないが、特定小役以外の役が当選しているときは、リール停止制御手段63Bは、ストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、その当選した役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するようにリール31を停止制御する。また、いずれの役にも当選していないときは、リール停止制御手段63Bは、ストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにリール31を停止制御する。
ステップS107では、リール停止制御パターン選択手段71は、リール停止制御パターンのうち、パターン1〜3のいずれか1つを抽選によって選択する。そして、次のステップS108で、報知態様遊技実行手段66Bは、選択されたリール停止制御パターンに対応するストップスイッチ42の操作順番を報知する。例えばパターン1のリール停止制御パターンが選択されたときは、特定小役当選表示部36Bの「左」の図柄部分を照光する。
次にステップS109に進み、遊技制御手段60Bは、第1(最初の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されると図19のステップS110に進む。ステップS110では、操作順番検出手段72は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出する。そして、ステップS111に進む。
ステップS111では、リール停止制御手段63Bは、ステップS107においてリール停止制御パターン選択手段71により選択されたリール停止制御パターン、及びステップS110において操作順番検出手段72により検出された第1ストップスイッチ42に基づいて、使用するリール停止制御テーブルを停止可テーブル又は停止不可テーブルに決定する。そして、次のステップS112で、決定されたリール停止制御テーブルに基づいて、第1ストップスイッチ42に対応する第1リール31を停止制御する。
次にステップS113に進み、遊技制御手段60Bは、第2(2番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS114に進む。
ステップS114では、リール停止制御手段63Bは、ステップS111で決定されたリール停止制御テーブルに基づいて、第2ストップスイッチ42に対応する第2リール31を停止制御する。
次にステップS115に進み、遊技制御手段60Bは、第3(最後の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS116に進む。
ステップS116では、リール停止制御手段63Bは、ステップS111で決定されたリール停止制御テーブルに基づいて、第3ストップスイッチ42に対応する第3リール31を停止制御する。
次にステップS117に進み、報知態様遊技実行手段66Bは、Gの値が50に達したか否かを判別し、Gの値が50に達していないと判別されたときは、ステップS103に戻って報知態様の遊技を継続する。一方、ステップS117でGの値が50に達したと判別されたときは、ステップS118に進んで、報知態様の遊技を終了する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)第1実施形態では、リプレイが3回連続して入賞したときに報知態様の遊技を実行するようにした。しかし、どのような図柄の組合せが何回出現したかによって報知態様の遊技を実行するかは、任意に定めることができる。例えば、通常遊技中に1回でも特定の図柄の組合せが出現したときは、報知態様の遊技を実行するようにしても良い。
ここで、特定の図柄の組合せとしては、例えば、当選確率の低い小役の図柄の組合せであって、リール31の図柄配列により、その小役の当選時に必ずしもその小役が入賞するとは限らない図柄の組合せが挙げられる。
また、いずれの役の図柄の組合せにも該当せず、リール31の停止制御上出現しにくい図柄の組合せ、例えば小役の当選時に、その小役の入賞を妨げるようにストップスイッチ42が正確に操作され、その小役が入賞しなかった場合にのみ出現する図柄の組合せが挙げられる。
(2)報知態様の遊技の遊技回数として、本実施形態では、原則として50ゲームとしたが、これに限られるものではなく、複数種類設けても良い。例えば、報知態様の遊技の遊技回数として10ゲームと50ゲームとを設けておき、報知態様の遊技を実行するときに、抽選等によって遊技回数を決定しても良い。さらに、10ゲームと50ゲームとの選択確率を同一としても良く、いずれか一方を高い確率に設定しても良い。
(3)本実施形態では、所定の遊技回数の中で特定の図柄の組合せが出現したときに報知態様の遊技を実行するようにした。しかし、例えば所定期間(時間)内の遊技中に特定の図柄の組合せが出現したときに、報知態様の遊技を実行するようにしても良い。例えば、BBゲームの終了後、20秒以内に1回でもリプレイが入賞したときに報知態様の遊技を実行するようにしても良い。
(4)第2実施形態では、実行条件判別手段65Aを設け、実行条件判別手段65Aにより実行条件を満たすと判別されたときに報知態様の遊技が実行されるようにした。そして、継続条件判別手段69及び報知態様遊技継続手段70により、継続条件を満たすと判別されたときに報知態様の遊技を継続するようにした。しかし、これに限らず、例えば特別遊技中や通常遊技中に、乱数を用いて抽選によって報知態様の遊技を実行するようにしたり、あるいは、特別遊技の終了後の通常遊技で一律に報知態様の遊技を実行するようにしても良い。
すなわち、第2実施形態のように、特定図柄判別手段64により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の継続条件を満たすか否かを判別し、継続条件を満たす場合において報知態様の遊技を継続するようにしたときは、報知態様の遊技の実行(開始)条件は、どのようなものであっても良い。
(5)また、第1実施形態及び第3実施形態では、特定図柄判別手段64により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを実行条件判別手段65により判別し、実行条件を満たすと判別されたときに報知態様の遊技を実行するようにした。そして、50ゲームに達するまで又は次回のBBゲーム移行時まで報知態様の遊技を実行するようにした。しかし、これに限らず、乱数を用いて抽選によって報知態様の遊技を継続するか否かを決定するようにしたり、特定条件(例えば、特別役の当選や入賞)を満たさない限り、報知態様の遊技を継続するようにしても良い。
すなわち、第1実施形態及び第3実施形態のように、特定図柄判別手段64により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別し、実行条件を満たすときは報知態様の遊技を実行するようにしたときは、報知態様の遊技の継続条件は、どのようなものであっても良い。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(a)当初発明が解決しようとする課題
前述の従来の技術では、報知態様の遊技を実行するか否かは、専ら抽選のみによって決定されていた。そして、報知態様の遊技を実行するときは、上述の演出出力装置によってその旨を遊技者に告知していた。
このため、遊技者は、報知態様の遊技を実行する旨の告知が行われることを期待するしかなかった。
また、報知態様の遊技は、予め設定されている所定遊技回数だけ行われるか、又は報知態様の遊技がさらに継続されるか否かが抽選によって決定される。そして、報知態様の遊技を継続するときは、その旨を遊技者に告知していた。
したがって、報知態様の遊技の継続においても、遊技者は、報知態様の遊技を継続する旨の告知が行われることを期待するしかなかった。
このため、1遊技での遊技途中や、複数遊技回数間での遊技中に、報知態様の遊技が実行されるか否かや、継続されるか否かの期待感を遊技者に持たせつつ遊技を進行していくことができなかった。
したがって、当初発明が解決しようとする課題は、報知態様の遊技を実行するスロットマシンにおいて、1遊技での遊技途中や、複数遊技回数間での遊技中に、報知態様の遊技が実行されるか否かや、継続されるか否かの期待感を遊技者に持たせつつ遊技を進行していくことができるようにすることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
当初発明は、以下の解決手段によって、上述の当初課題を解決する。
第1の解決手段は、遊技者にとって有利となる内容を報知する報知態様の遊技を実行するスロットマシンであって、リールの停止時における図柄の組合せが特定の図柄の組合せであるか否かを判別する特定図柄判別手段と、遊技中、所定回数間の遊技中又は所定期間の遊技中において前記特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別する実行条件判別手段と、前記実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別されたときに、報知態様の遊技を実行する報知態様遊技実行手段とを備えることを特徴とする。
第1の解決手段においては、特定図柄判別手段は、リールの停止時における図柄の組合せが特定の図柄の組合せであるか否かを判別する。そして、実行条件判別手段は、遊技中、所定回数間の遊技中又は所定期間の遊技中において特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別する。
報知態様の遊技の実行条件は、例えば、通常遊技中や特別遊技中等の任意の又は所定の条件下での遊技中、これらの所定回数間の遊技中や所定期間の遊技中において、特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数が1又は2以上の所定回数であるとき(複数遊技で連続して特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別されたとき等)、のように予め設定されている。
そして、実行条件判別手段は、報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別する。
このように、任意又は一定条件の下での遊技中に出現する図柄の組合せやその回数等によって、報知態様の遊技が実行されるか否かが決定される。よって、遊技者は、1遊技での遊技途中や、複数遊技回数間での遊技中に、報知態様の遊技が実行されるか否かの期待感を持ちつつ遊技を進行していくことができる。
例えば、特定の図柄の組合せが所定回数連続して出現したときに報知態様の遊技が実行されるように設定されている場合において、特定の図柄の組合せが連続して出現し、あと1遊技で所定回数に到達することになったときは、遊技者は、期待を持って次遊技を開始することができる。
また、特定の図柄の組合せが1回でも出現すれば、報知態様の遊技が実行されるように設定されている場合において、1つのリールが回転中であり、残りの他のリールが停止したときに、回転中の最後のリールが特定位置に停止すれば特定の図柄の組合せとなる状態になったときは、遊技者は、期待を持って最後のリールを停止させることができる。
報知態様遊技実行手段は、実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別されたときに、報知態様の遊技を実行する。報知態様の遊技では、遊技者にとって有利となる内容が報知される。したがって、遊技者は、報知された内容を見て、さらに報知された内容に従って操作を行うこと等で、メダル獲得枚数の増加等を期待することができる。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、役の抽選を行う役抽選手段を備え、前記報知態様遊技実行手段は、前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、その当選に関する内容を報知する遊技を実行することを特徴とする。
第2の解決手段においては、報知態様遊技実行手段により、特定小役の当選時に、その当選に関する内容を報知する報知態様の遊技が実行される。
したがって、報知態様の遊技では、遊技者は、当選した特定小役が入賞するように操作することが可能となるので、当選した特定小役の入賞率が高くなる。よって、遊技者は、特定小役の当選が報知されない遊技のときより、多くのメダルを獲得することができる。
第3の解決手段は、第1の解決手段において、役の抽選を行う役抽選手段と、各リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、前記役抽選手段の抽選結果に基づいてリールを停止制御するとともに、前記役抽選手段で特定小役に当選した場合において、前記ストップスイッチが特定の操作順番で操作されたときはリールの停止可能位置の範囲内においてその特定小役の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチが特定の操作順番以外の操作順番で操作されたときはその特定小役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うリール停止制御手段とを備え、前記報知態様遊技実行手段は、前記役抽選手段で特定小役が当選したときに、前記リール停止制御手段によりその特定小役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるための前記ストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、その特定小役の当選に関する内容を報知する遊技を実行することを特徴とする。
第3の解決手段においては、報知態様遊技実行手段により報知態様の遊技が実行されると、特定小役の当選時に、その特定小役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、その特定小役の当選に関する内容が報知される。
特定小役の当選時に、その報知された順番でストップスイッチが操作されたときは、リール停止制御手段により、リールの停止可能位置の範囲内においてその特定小役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われる。これに対し、その報知された順番以外の順番でストップスイッチが操作されたときは、リール停止制御手段により、その特定小役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御が行われる。
したがって、報知態様の遊技では、報知された操作順番に従ってストップスイッチを操作すれば、当選した特定小役を入賞させることができる。これに対し、報知態様でない遊技(以下、非報知態様の遊技という。)では、特定小役が当選した場合であっても、その特定小役を入賞させる操作順番が報知されないので、特定小役が入賞するとは限らない。
これにより、報知態様の遊技では、遊技者は、当選した特定小役が入賞するように操作することが可能となるので、当選した特定小役の入賞率が高くなる。よって、遊技者は、非報知態様の遊技のときより、多くのメダルを獲得することができる。
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、前記特定図柄判別手段は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かを判別し、前記実行条件判別手段は、所定回数連続して、前記特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別されたときに、実行条件を満たすと判別することを特徴とする。
第4の解決手段においては、特定図柄判別手段により、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かが判別される。そして、所定回数連続して、特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別されたときに、実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別される。
したがって、複数遊技にまたがって、報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かが判別される。よって、遊技者は、複数遊技間で、報知態様の遊技が実行される期待感を持つことができる。
第5の解決手段は、第4の解決手段において、役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段における役の当選確率を定めたものであって、特別役に当選していない遊技で用いられる第1抽選テーブル、及び特別役に当選している遊技で用いられるとともに特定役の当選確率が前記第1抽選テーブルより高く設定された第2抽選テーブルとを有する抽選テーブルと、前記実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別されたときに、前記報知態様遊技実行手段による報知態様の遊技を実行するか、又は前記役抽選手段で特別役に当選しているかを告知するように制御する告知制御手段とを備えることを特徴とする。
第5の解決手段においては、特別役に当選していない遊技では第1抽選テーブルによって役の抽選が行われる。また、特別役に当選している遊技では第2抽選テーブルによって役の抽選が行われる。第2抽選テーブルによって役の抽選が行われたときは、特定役の当選確率が高くなる。
したがって、所定回数連続して、特定役の図柄の組合せが出現したときは、報知態様の遊技が実行されるか、又は特別役に当選していることを意味することとなる。
そして、所定回数連続して特定役の図柄の組合せであると判別されたときは、実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別される。この場合には、告知制御手段により、報知態様の遊技が実行されるのか、又は特別役に当選しているかが告知される。
したがって、特定役の図柄の組合せが連続して出現したときは、遊技者は、報知態様の遊技の実行、又は特別役の当選を期待することができる。さらに、特定役の図柄の組合せが所定回数連続して出現したときは、報知態様の遊技の実行、又は特別役の当選が確定し、遊技者は、告知制御手段により、いずれであるかを知ることができる。
第6の解決手段は、第1〜第5の解決手段において、前記特定図柄判別手段は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かを判別し、前記実行条件判別手段は、前記報知態様遊技実行手段による報知態様の遊技が終了した直後の所定回数の通常遊技において、前記特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別された回数が所定回数以上であるときに、実行条件を満たすと判別することを特徴とする。
第6の解決手段においては、特定図柄判別手段により、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かが判別される。そして、報知態様の遊技が終了した直後の所定回数の通常遊技において、特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別された回数が所定回数以上であるときに、実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別される。
したがって、遊技者は、報知態様の遊技が終了した場合であっても、その直後の所定回数の遊技において特定役の図柄の組合せが出現したときは、再度、報知態様の遊技が実行されることを期待することができる。
第7の解決手段は、第1〜第6の解決手段において、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したことを条件として、遊技者にとって有利となる特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備え、前記実行条件判別手段は、前記特別遊技実行手段による特別遊技が終了した直後の所定回数の遊技において、前記特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別された回数が所定回数以上であるときに、実行条件を満たすと判別することを特徴とする。
第7の解決手段においては、特定図柄判別手段により、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かが判別される。そして、特別遊技が終了した直後の所定回数の遊技において、特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別された回数が所定回数以上であるときに、実行条件判別手段により実行条件を満たすと判別される。
したがって、遊技者は、特別遊技が終了した直後の所定回数の遊技において特定役の図柄の組合せが出現したときは、報知態様の遊技が実行されることを期待することができる。
第8の解決手段は、第1〜第7の解決手段において、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したことを条件として、遊技者にとって有利となる特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備え、前記実行条件判別手段は、前記特別遊技実行手段による特別遊技中に、前記特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かを判別することを特徴とする。
第8の解決手段においては、特別遊技実行手段により特別遊技が実行されているときに、特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かが判別される。
したがって、特別遊技中であっても、遊技者は、報知態様の遊技が行われるか否かの期待を持ちつつ遊技を行うことができる。そして、特別遊技中に報知態様の遊技が実行されたときは、特別遊技でさらに多くのメダルの獲得を期待することができる。
第9の解決手段は、第8の解決手段において、リールの停止時における図柄の組合せには、報知態様の遊技が実行されるための報知態様遊技実行の図柄の組合せが予め設けられており、前記実行条件判別手段は、前記特別遊技実行手段による特別遊技中に、前記特定図柄判別手段により報知態様遊技実行の図柄の組合せであると判別されたときに、実行条件を満たすと判別することを特徴とする。
第9の解決手段においては、特別遊技中に報知態様の遊技が実行されるための報知態様遊技実行の図柄の組合せが予め設けられている。そして、この図柄の組合せが出現したときは、報知態様の遊技の実行条件を満たすと判別される。
したがって、遊技者は、報知態様遊技実行の図柄の組合せが出現するか否かの期待を持ちつつ特別遊技を行うことができる。
第10の解決手段は、第1〜第9の解決手段において、前記報知態様遊技実行手段による報知態様での遊技中、報知態様での所定回数間の遊技中又は報知態様での所定期間の遊技中において前記特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の継続条件を満たすか否かを判別する継続条件判別手段と、前記継続条件判別手段により継続条件を満たすと判別されたときは、前記報知態様遊技実行手段による報知態様の遊技を継続し、継続条件を満たさないと判別されたときは、前記報知態様遊技実行手段による報知態様の遊技を終了する報知態様遊技継続手段とを備えることを特徴とする。
第10の解決手段においては、報知態様の遊技の実行中に、特定図柄判別手段は、リールの停止時における図柄の組合せが特定の図柄の組合せであるか否かを判別する。そして、継続条件判別手段は、報知態様での遊技中、報知態様での所定回数間の遊技中又は報知態様での所定期間の遊技中において特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数に基づいて予め設定された報知態様の遊技の継続条件を満たすか否かを判別する。
報知態様の遊技の継続条件は、例えば、報知態様の任意の又は所定の条件下での遊技中、これらの所定回数間の遊技中や所定期間の遊技中において、特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別された回数が1又は2以上の所定回数であるとき(複数遊技で連続して特定図柄判別手段により特定の図柄の組合せであると判別されたとき等)、のように予め設定されている。
そして、継続条件判別手段は、報知態様の遊技の継続条件を満たすか否かを判別する。また、報知態様遊技継続手段は、継続条件判別手段により継続条件を満たすと判別されたときは、報知態様の遊技を継続して実行する。これに対し、継続条件判別手段により継続条件を満たさないと判別されたときは、報知態様の遊技を終了する。
このように、任意又は一定条件の下での報知態様の遊技中に出現する図柄の組合せやその回数等によって、報知態様の遊技が継続されるか否かが決定される。よって、遊技者は、報知態様の遊技中のうち、1遊技での遊技途中や、複数遊技回数間での遊技中に、報知態様の遊技が継続されるか否かの期待感を持ちつつ報知態様の遊技を進行していくことができる。
例えば、特定の図柄の組合せが所定回数連続して出現したときに報知態様の遊技が継続されるように設定されている場合において、特定の図柄の組合せが連続して出現し、あと1遊技で所定回数に到達することになったときは、遊技者は、期待を持って次遊技を開始することができる。
また、特定の図柄の組合せが1回でも出現すれば、報知態様の遊技が継続されるように設定されている場合において、1つのリールが回転中であり、残りの他のリールが停止したときに、回転中の最後のリールが特定位置に停止すれば特定の図柄の組合せとなる状態になったときは、遊技者は、期待を持って最後のリールを停止させることができる。
第11の解決手段は、第10の解決手段において、前記特定図柄判別手段は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かを判別し、前記継続条件判別手段は、前記報知態様遊技実行手段による報知態様の遊技が終了する直前の所定回数の遊技において、前記特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別された回数が所定回数以上であるときに、継続条件を満たすと判別することを特徴とする。
第11の解決手段においては、特定図柄判別手段により、有効ラインに停止した図柄の組合せが特定役の図柄の組合せであるか否かが判別される。そして、報知態様の遊技が終了する直前の所定回数の遊技において、特定図柄判別手段により特定役の図柄の組合せであると判別された回数が所定回数以上であるときに、継続条件判別手段により継続条件を満たすと判別される。
したがって、遊技者は、報知態様の遊技が終了する直前の所定回数の遊技において、特定役の図柄の組合せが出現し、報知態様の遊技が継続されることへの期待を持ちつつ遊技を行うことができる。
(c)当初発明の効果
当初発明(第1の解決手段)によれば、遊技者は、1遊技での遊技途中や、複数遊技回数間での遊技中に、報知態様の遊技が実行されるか否かの期待感を持ちつつ遊技を進行していくことができる。
例えば、特定の図柄の組合せが所定回数連続して出現したときに報知態様の遊技が実行されるように設定されている場合において、特定の図柄の組合せが連続して出現し、あと1遊技で所定回数に到達することになったときは、遊技者は、期待を持って次遊技を開始することができる。
また、特定の図柄の組合せが1回でも出現すれば、報知態様の遊技が実行されるように設定されている場合において、1つのリールが回転中であり、残りの他のリールが停止したときに、回転中の最後のリールが特定位置に停止すれば特定図柄の組合せとなる状態になったときは、遊技者は、期待を持って最後のリールを停止させることができる。
さらにまた、遊技者は、報知態様の遊技中は、報知された内容を見て、さらに報知された内容に従って操作を行うこと等で、メダル獲得枚数の増加等を期待することができる。
第2の解決手段によれば、報知態様の遊技では、遊技者は、当選した特定小役が入賞するように操作することが可能となるので、当選した特定小役の入賞率が高くなる。よって、遊技者は、特定小役の当選が報知されない遊技のときより、多くのメダルを獲得することができる。
第3の解決手段によれば、報知態様の遊技では、報知された操作順番に従ってストップスイッチを操作すれば、当選した特定小役を入賞させることができる。
これにより、報知態様の遊技では、遊技者は、当選した特定小役が入賞するように操作することが可能となるので、当選した特定小役の入賞率が高くなる。よって、遊技者は、非報知態様の遊技のときより、多くのメダルを獲得することができる。
第4の解決手段によれば、複数遊技にまたがって、報知態様の遊技の実行条件を満たすか否かが判別される。よって、遊技者は、複数遊技間で、報知態様の遊技が実行される期待感を持つことができる。
第5の解決手段によれば、特定役の図柄の組合せが連続して出現したときは、遊技者は、報知態様の遊技の実行、又は特別役の当選を期待することができる。さらに、特定役の図柄の組合せが所定回数連続して出現したときは、報知態様の遊技の実行、又は特別役の当選が確定し、遊技者は、告知制御手段により、いずれであるかを知ることができる。
第6の解決手段によれば、遊技者は、報知態様の遊技が終了した場合であっても、その直後の所定回数の遊技において特定役の図柄の組合せが出現したときは、再度、報知態様の遊技が実行されることを期待することができる。
第7の解決手段によれば、遊技者は、特別遊技が終了した直後の所定回数の遊技において特定役の図柄の組合せが出現したときは、報知態様の遊技が実行されることを期待することができる。
第8の解決手段によれば、特別遊技中であっても、遊技者は、報知態様の遊技が行われるか否かの期待を持ちつつ遊技を行うことができる。そして、特別遊技中に報知態様の遊技が実行されたときは、特別遊技でさらに多くのメダルの獲得を期待することができる。
第9の解決手段によれば、遊技者は、報知態様遊技実行の図柄の組合せが出現するか否かの期待を持ちつつ特別遊技を行うことができる。
第10の解決手段によれば、遊技者は、報知態様の遊技中のうち、1遊技での遊技途中や、複数遊技回数間での遊技中に、報知態様の遊技が継続されるか否かの期待感を持ちつつ報知態様の遊技を進行していくことができる。
例えば、特定の図柄の組合せが所定回数連続して出現したときに報知態様の遊技が継続されるように設定されている場合において、特定の図柄の組合せが連続して出現し、あと1遊技で所定回数に到達することになったときは、遊技者は、期待を持って次遊技を開始することができる。
また、特定の図柄の組合せが1回でも出現すれば、報知態様の遊技が継続されるように設定されている場合において、1つのリールが回転中であり、残りの他のリールが停止したときに、回転中の最後のリールが特定位置に停止すれば特定図柄の組合せとなる状態になったときは、遊技者は、期待を持って最後のリールを停止させることができる。
第11の解決手段によれば、遊技者は、報知態様の遊技が終了する直前の所定回数の遊技において、特定役の図柄の組合せが出現し、報知態様の遊技が継続されることへの期待を持ちつつ遊技を行うことができる。