JP4587409B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、特定小役の当選可能性を報知するようにしたスロットマシンに関するものである。
従来より、ビックボーナス等の特別役の当選可能性を、遊技者に対して告知演出する機能を搭載したスロットマシンが知られている。
この告知演出は、スロットマシン内部の抽選においてビックボーナス等の特別役に当選すると、その特別役が入賞するまで高頻度で告知演出が行われるようになっている。ここで、告知演出の方法としては、例えば、全てのリールが停止したことを条件として、リールの内周側に設けたバックライトの光源を所定のパターンで点灯し、その点灯パターンによって当選可能性を告知演出するものが知られている。
そして、遊技者は、遊技中に告知演出が高頻度で行われることで、ビックボーナス等の特別役の当選可能性があることを知ることができる。
しかし、前述の従来のスロットマシンでは、全てのリールの停止後に告知演出が行われていた。したがって、例えば小役のように当選が当該遊技でのみ有効となる場合は、その遊技で当選した小役が入賞するかしないかにかかわらず、次遊技にその小役の当選を持ち越すことができない。よって、全てのリールの停止後に小役の当選可能性の告知演出を行っても当該遊技で入賞しなかった場合は、遊技者は、小役の取りこぼしを知るだけであったので、遊技者に何らの利益をももたらさず、面白みに欠けるという問題があった。
さらに、小役の当選可能性の告知演出を行うようにしたとしても、遊技者は、当選可能性のある小役の種類までを知ることはできない。よって、上級者であっても、当選した小役に係る図柄を確実に入賞させることは困難であるという問題があった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、当選した小役の種類を判別可能とし、一定条件下で、当選した小役を確実に入賞させることが可能なスロットマシンを提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、複数の図柄を表示した3つのリールと、前記リールを停止させるためのストップスイッチと、複数種類の特定小役、及び特別遊技に移行させるための複数種類の特別役を含めて役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段でいずれかの特定小役に当選したときに、どの特定小役に当選したかを遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段とを備え、前記役抽選手段で役に当選した場合に、前記ストップスイッチのオンを検知した位置から所定図柄数の範囲内で、その当選した役を構成する図柄を有効ラインに停止させるように前記リールを制御し、3つの前記リールのうち、1つの前記リールである特定リールでは、1つの特定小役を構成する図柄と他の1つの特定小役を構成する図柄とが異なり、前記1つの特定小役を構成する図柄と1つの特別役を構成する図柄とが同一であり、前記他の1つの特定小役を構成する図柄と他の1つの特別役を構成する図柄とが同一であり、かつ、前記1つの特定小役を構成する図柄に対して、前記所定図柄数を超える位置に前記他の1つの特定小役を構成する図柄を配置し、3つの前記リールのうち、前記特定リール以外の2つの前記リールでは、特定小役を構成する図柄と特別役を構成する図柄とが異なり、前記特定リールにおいて、前記1つの特定小役を構成する図柄が有効ラインに停止するように前記ストップスイッチが操作されたときは、前記他の1つの特定小役を構成する図柄を有効ラインに停止させることができないようにしたことを特徴とする。
(作用)
本発明においては、特定小役の当選時にどの特定小役に当選したかが報知されたときは、遊技者は、その当選した特定小役が入賞するように操作が可能となり、特定小役の入賞確率が高くなる。
また、特定リールでは、1つの特定小役を構成する図柄が有効ラインに停止するようにストップスイッチが操作されたときは、他の1つの特定小役を構成する図柄を有効ラインに停止させることができないようにした。
このため、当選した特定小役を推測してリールを停止操作した場合であっても、特定小役を確実に入賞させることはできない。
本発明によれば、特定小役の当選時にどの特定小役に当選したかが報知されたときは、遊技者は、その当選した特定小役が入賞するように操作が可能となり、特定小役の入賞確率を高くすることができる。
第1実施形態のスロットマシンの外観を示す正面図である。 第1実施形態における各リールの外周面に配列された図柄を示す平面図である。 第1実施形態における役と、その役に対応するリールの図柄の組合せとを示す図である。 第1実施形態のスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 第1実施形態における、通常遊技からビックボーナスゲームへの移行までの流れを示すフローチャートである。 第1実施形態での報知有のBBゲームにおける遊技の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態において、通常遊技からBBゲームに移行し、さらに通常遊技に戻るまでの流れを示すフローチャートである。 第2実施形態での報知有の通常遊技に移行したときの遊技の流れを示すフローチャートである。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のスロットマシンの外観を示す正面図である。
(スロットマシン)
図1において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられ、このフロントパネル20内には、3つの透明な表示窓21が設けられている。一方、筐体内部であって表示窓21の後方には、各表示窓21に対応して3つのリール31が配置されている。
なお、各リール31には、ステッピングモータ(図示せず)が連結されており、このステッピングモータの駆動により、リール31が回転される。
リール31は、リング状体であり、このリング状体の外周面に、図2に示す図柄(役を構成する図柄)を印刷したリールテープを貼り付けたものである。
1つのリール31には、例えば21個の図柄が等間隔で配列され、各リール31ごとに異なった図柄配列がなされている。そして、1つの表示窓21内から、リール31の上下に連続する3図柄が見えるようになっている。したがって、3つの表示窓21から合計9個の図柄が見えるようになっている。
フロントパネル20の表示窓21を含む部分には、5本の有効ライン22(図1中、1点鎖線)が設定されている。この有効ライン22は、水平方向の上段、中段及び下段の3本と、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本とから構成されている。
そして、各表示窓21から見える上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン22上に位置している。
フロントパネル20の右下側にはメダル投入口23が設けられており、ここから遊技者によってメダルが投入されると、投入されたメダル枚数に応じて有効ライン22が有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1つの有効ライン22、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン22、3枚のときは5本の全ての有効ライン22が有効化される。
また、筐体の前面部には、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42が設けられている。スタートスイッチ41は、リール31の回転をスタートさせるときに遊技者が操作するスイッチである。ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止するときに操作するスイッチである。
フロントパネル20内において、表示窓21の図中、右側には、文字情報表示部(文字表示手段)24が設けられている。文字情報表示部24は、例えばドットディスプレイや液晶表示装置からなるものであり、後述するが、「赤」や「青」等のように、スロットマシン10内部の抽選において、特定小役が当選したときに、その当選した特定小役を文字情報によって遊技者に報知するためのものである。
さらに、表示窓21の図中、左側には、当選報知表示部25が設けられている。当選報知表示部25は、上記の文字情報表示部24と同様に、特定小役が当選したときに、それを遊技者に報知するためのものである。本実施形態では、当選報知表示部25の盤面には、図中上側からそれぞれ「7(赤色)」、「7(青色)」、及び「BAR」と表示されており、これらの各表示部分の裏側(筐体内部)には、それぞれ独立してランプ(図示せず)が設けられており、このランプの点灯により各表示部分を照光するように構成されている。
図2は、第1実施形態における各リール31の外周面に配列された図柄を示す平面図である。なお、図2では、実際の図柄とは異なり、文字によって図柄を表現している。例えば「赤7」とは、赤色に着色された「7」の図柄を意味する。
リール31に表示された図柄は、「赤7」、「青7」、「BAR」、「ベル」、「チェリー」、「スイカ」及び「プラム」の7種類から構成されている。そして、これらの図柄の組合せに対応する役が予め定められている。
図3は、第1実施形態における役と、その役に対応するリール31の図柄の組合せとを示す図である。例えば、全てのリール31の停止時に、有効ライン22上の図柄の組合せが「赤7」−「赤7」−「赤7」である場合は、特別役の1つであるビックボーナスの入賞となり、15枚のメダルが払い出されるとともに、ビックボーナスゲーム(後述)に移行する。3つの「青7」又は「BAR」が有効ライン22上に揃って停止したときも同様である。
また、「赤7」−「赤7」−「BAR」、又は「青7」−「青7」−「BAR」が有効ライン22上に停止したときは、特別役の1つであるレギュラーボーナスの入賞となり、15枚のメダルが払い出されるとともに、レギュラーボーナスゲーム(後述)に移行する。
さらに、通常遊技中及びビックボーナスゲームの一般遊技中において、「赤7」、「青7」又は「BAR」−「ベル」−「ベル」が有効ライン22上に停止すると、特定小役の入賞となり、15枚のメダルが払い出される。
さらには、3つの「スイカ」が有効ライン22上に揃って停止したとき、又は有効ライン22上に左リール31の「チェリー」が停止したときは、一般の小役の入賞となり、それぞれ8枚又は2枚のメダルが払い出される。
また、通常遊技中において、3つの「プラム」が有効ライン22上に揃って停止すると、リプレイ役の入賞となり、前遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技を行うことができる。なお、ビックボーナスゲームの一般遊技中において、3つの「プラム」が有効ライン22上に揃って停止したときについては、後述する。
次に、第1実施形態によるスロットマシン10のゲーム概要について説明する。
先ず、通常遊技においては、遊技者は、メダル投入口23からメダルを投入し、有効ライン22を有効化して、スタートスイッチ41をオンする。これにより、各リール31が始動される。そして、遊技者はストップスイッチ42を押すことでリール31の回転を停止する。ここで、有効ライン22上に停止したリール31の図柄の組合せが上述のいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するときは入賞となり、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
ビックボーナスを構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止すると、15枚のメダルの払出しを行った後、通常遊技からビックボーナスゲームに移行する。
ビックボーナスゲームでは、最初にビックボーナスゲーム中の一般遊技がスタートし、この一般遊技中に、ボーナスゲームに移行するための図柄の組合せ(「プラム」−「プラム」−「プラム」)が有効ライン22上に停止すると、ボーナスゲームに移行する。そして、ボーナスゲームでは、高確率で所定役(「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せ)が入賞するモードとなり、この所定役が一定の入賞回数に到達するか、又はボーナスゲーム中のゲーム回数が一定回数に到達したときは、ボーナスゲームが終了し、再度、ビックボーナスゲーム中の一般遊技に戻る。
以上のようにして、ビックボーナスゲーム中は、一般遊技からボーナスゲームへの移行、及びボーナスゲームから一般遊技への移行を繰り返し、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数が所定回数(例えば30回)に到達するか、又は一般遊技からボーナスゲームへの移行回数が所定回数(例えば3回)となったときのボーナスゲーム終了時に、ビックボーナスゲームが終了するように設定されている。
また、レギュラーボーナスを構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止すると、15枚のメダルの払出しを行った後、通常遊技からレギュラーボーナスゲームに移行する。
このレギュラーボーナスゲームは、上述のビックボーナスゲーム中のボーナスゲームを1回行うゲームである。
(報知遊技態様及び非報知遊技態様)
さらに本実施形態のビックボーナスゲーム中の一般遊技では、遊技者に対して当選した特定小役を報知する報知遊技態様と、報知しない非報知遊技態様とのいずれかで遊技が行われる。
ビックボーナスゲームの一般遊技中における遊技態様を、報知遊技態様とするか、又は非報知遊技態様とするかは、抽選によって決定する。本実施形態では、通常遊技の役の抽選においてビックボーナスが当選したときに、遊技態様の抽選を行う。
ビックボーナスゲームの一般遊技中は、特定小役も含めた小役の抽選を行っている。そして、この抽選において特定小役が当選した場合であっても、非報知遊技態様が選択された場合は、特定小役の当選が遊技者に報知されることはなく、従来のビックボーナスゲームの一般遊技と何ら変わるところはない。
しかし、報知遊技態様が選択された場合は、ビックボーナスゲームの一般遊技中において、特定小役の当選時には、3種類の特定小役のうちいずれの特定小役が当選したかが遊技者に対して報知される。
当選した特定小役の報知は、図1で示した文字情報表示部24及び当選報知表示部25との双方により行われる。
ここで、3種類の特定小役の図柄の組合せは、上述の通り、「赤7」、「青7」又は「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せであり、左リール31の図柄のみが異なり、中リール31及び右リール31の図柄は、いずれの特定小役であっても「ベル」である。したがって、左リール31の図柄のみを遊技者に報知すれば、遊技者は、どの特定小役が当選したのかを知ることができる。
このため、例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役が当選したときは、文字情報表示部24に「赤」の文字を表示するとともに、当選報知表示部25の「7(赤色)」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
同様に、「青7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役が当選したときは、文字情報表示部24に「青」の文字を表示するとともに、当選報知表示部25の「7(青色)」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
さらに同様に、「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役が当選したときは、文字情報表示部24に「BAR」の文字を表示するとともに、当選報知表示部25の「BAR」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
ここで、ビックボーナスゲーム中の一般遊技における各特定小役の当選確率をそれぞれ1/4.5とすると、いずれかの特定小役が当選する確率は1/1.5になる。そして、特定小役の当選時に、その当選した特定小役の種類が報知されれば、遊技者は、左リール31の停止時に当選した特定小役を構成する図柄(「赤7」、「青7」又は「BAR」)が有効ライン22上に停止するようにストップスイッチ42を操作することができるようになる。これにより、ビックボーナスゲーム中の一般遊技では、1/1.5の確率で、特定小役を入賞させることが可能になる。
これに対し、特定小役の当選が報知されないときは、遊技者は、いずれかの特定小役が1/1.5の確率で当選することは知っていても、当該遊技で当選しているか否か、及びいずれの特定小役が当選しているのかを知ることはできない。
さらに、図2で示したように、左リール31の特定小役を構成する図柄である「赤7」、「青7」及び「BAR」は、それぞれ2番、9番及び16番に配置されている。すなわち、これらの各図柄は、7つの図柄間隔で配置されている。
このように配置したのは、以下の理由による。
スロットマシン10では、リール31の停止制御が行われている。これは、スロットマシン10内部での役の抽選において役が当選した場合に、ストップスイッチ42のオンを検知した位置ではその役に係る図柄が有効ライン22上に停止しないときは、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ライン22上にその役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選した役の入賞確率を高めるようにしている。そして、リール31の停止制御は、通常、190ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて、5図柄以内)に設定されている。したがって、当選した役に係る図柄から数えて5図柄前までの図柄のいずれかが特定有効ライン22上に位置する時にストップスイッチ42をオンすれば、当選した役に係る図柄は、特定有効ライン22上に引き込み制御される。
例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せの特定小役が当選した場合においては、左リール31の2番の「赤7」から6番の「プラム」までが特定有効ライン22上に位置している瞬間にストップスイッチ42がオンされれば、2番の「赤7」が特定有効ライン22上に停止する。一方、それ以外の位置でストップスイッチ42がオンされたときは、たとえ上記特定小役が当選した場合であっても、入賞することはない。
以上により、特定小役の当選が報知される報知遊技態様では、当選した特定小役が報知されれば、遊技者は、高い確率で、当選した特定小役に係る図柄を有効ライン22上に停止操作することができる。
しかし、特定小役の当選が報知されない非報知遊技態様では、遊技者は、報知遊技態様時の1/3でしか特定小役を入賞させることができない。例えば、遊技者が、「青7」に係る特定小役が当選していると予測して、特定有効ライン22上に「青7」の図柄が停止するように左リール31のストップスイッチ42を停止操作した場合において、現にその特定小役が当選していれば、その特定小役に係る「青7」の図柄は、特定有効ライン22上に停止する。なお、このときは、左リール31の9番から13番までの図柄が特定有効ライン22上に位置している瞬間に、ストップスイッチ42がオンされることが条件となる。
しかし、遊技者の予測が外れて、左リール31の図柄が「赤7」又は「BAR」である特定小役が当選しているときは、遊技者がストップスイッチ42をオンした位置からは、左リール31の2番の「赤7」や、16番の「BAR」は、特定有効ライン22上に引き込むことができない。すなわち、2番の「赤7」が特定有効ライン22上に停止するためには、上述の通り、2番から6番までの図柄が特定有効ライン22上に位置する瞬間にストップスイッチ42がオンされなければならないからである。同様に、16番の「BAR」が特定有効ライン22上に停止するためには、16番から20番までの図柄が特定有効ライン22上に位置する瞬間にストップスイッチ42がオンされなければならないからである。
よって、ビックボーナスゲームの一般遊技中において、報知遊技態様と非報知遊技態様とでは、特定小役の入賞率に3倍の差がつくことになる。
例えば、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数を30回とし、1遊技のメダル賭数を3枚として特定小役の入賞時のメダルの純増枚数を12枚とする。このとき、報知遊技態様では、
(式1)12(純増枚数)×30(遊技回数)×1/1.5(当選確率)×1/1(入賞率)=240枚
となる。
これに対し、非報知遊技態様では、
(式2)12(純増枚数)×30(遊技回数)×1/1.5(当選確率)×1/3(入賞率)=80枚
となり、両者で160枚の獲得枚数の差が生じる。
このように設定することにより、ビックボーナスが当選した場合であっても、報知遊技態様となるか非報知遊技態様となるかでメダルの獲得枚数に大きな差を設けることができる。よって、異なる態様のビックボーナスゲームを作り出すことができ、遊技内容の幅を広げることができる。
なお、図2に示すように、中リール31及び右リール31では、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、いずれかの特定小役の当選時は、中リール31及び右リール31については、どの位置でストップスイッチ42をオンしても、「ベル」の図柄を有効ライン22上に引き込み制御することができる。よって、特定小役の中リール31及び右リール31の図柄である「ベル」は、100%の引き込み確率を有する。
次に、スロットマシン10の制御について説明する。図4は、第1実施形態のスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行制御等、スロットマシン10全体の制御を司る部分であり、例えばCPU、ROM及びRAM等を有する制御基板等から構成されたものである。この遊技制御手段60の入力側には、スタートスイッチ41やストップスイッチ42等が電気的に接続されており、その出力側には、各リール31に連結されたモータ32、文字情報表示部24、及び当選報知表示部25等が電気的に接続されている。
遊技者によりスタートスイッチ41がオンされると、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41のオンの信号を検知するので、モータ32を駆動して各リール31を始動させるとともに、役の抽選等を行う。
次に、遊技者によりストップスイッチ42がオンされると、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42のオンの信号を検知するので、その信号と役の抽選結果等とに基づいて有効ライン22上に停止させるべきリール31の図柄を決定し、有効ライン22上にそれぞれ所定のリール図柄が停止するように、モータ32を停止制御する。
そして、遊技制御手段60は、有効ライン22上に停止したリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致するか否かを判別し、一致するとき(入賞時)は、成立役に応じてメダルの払出し等の処理を行う。
また、遊技制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態で示す手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役であるビックボーナス及びレギュラーボーナス、特定小役、その他の小役又はリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数値を、抽選テーブルと照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がビックボーナス当選領域に属する場合は、ビックボーナスの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
(遊技態様選択手段)
遊技態様選択手段62は、役抽選手段61でビックボーナスが当選したときに、ビックボーナスゲーム中の一般遊技を、報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを、抽選により決定するものである。
また、役抽選手段61と同様に乱数発生手段や所定の抽選テーブル等を用いて報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを決定する。なお、この抽選は、役抽選手段61でビックボーナスが当選した時以降で、ビックボーナスゲームに移行する前までであれば、いつ行っても良い。
例えば、役抽選手段61による抽選とともに、遊技態様選択手段62による遊技態様の選択を行うことも可能である。例えば役抽選手段61の上記抽選テーブルにおいて、ビックボーナス当選領域を2つに区分し、一方の領域を報知遊技態様の当選領域とし、他方を非報知遊技態様の当選領域とすれば良い。
(特別遊技移行手段)
特別遊技移行手段63は、役抽選手段61で特別役(ビックボーナス又はレギュラーボーナス)が当選し、かつ特別役を構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止して入賞となったときに、通常遊技から特別遊技(ビックボーナスゲーム又はレギュラーボーナスゲーム)に移行させるものである。
(特別遊技中遊技制御手段)
特別遊技中遊技制御手段64は、特別遊技中の遊技の進行等を制御するものである。例えば、特別遊技中におけるボーナスゲームの入賞回数や遊技回数をカウントする手段、ビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームへの移行回数をカウントする手段、特別遊技の終了条件を満たしたか否かを判別する手段、特別遊技の終了条件を満たしたと判別したときは特別遊技を終了するように制御する手段等、各種の手段を備える。
(特定小役当選報知手段)
特定小役当選報知手段65は、遊技態様選択手段62で報知遊技態様が選択された場合において、ビックボーナスゲームの一般遊技中に特定小役が当選したときは、当選した特定小役を遊技者に対して報知するように制御するものである。報知方法としては、上述のように文字情報表示部24及び当選報知表示部25を用いる。
ここで本実施形態では、特定小役当選報知手段65は、スタートスイッチ41がオンされた後、全てのストップスイッチ42がオンされるまでの間、例えばスタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。これは、以下の理由による。
特定小役が当選したときは、その当選は当該遊技でのみ有効であり、その当選を次遊技に持ち越すことはできない。いいかえると、特定小役が当選した遊技でその特定小役が入賞しなかったときは、当選により発生した権利も消滅する。このため、特定小役の当選時には、その特定小役を入賞させるようなリール31の停止操作を可能とするため、少なくとも全てのストップスイッチ42がオンされるまでの間に報知するようにしている。
そして、報知遊技態様が選択された場合に、ビックボーナスゲームの一般遊技中に、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役が当選したときは、特定小役当選報知手段65は、文字情報表示部24に「赤」の文字を表示するように制御する。さらに、特定小役当選報知手段65は、当選報知表示部25の「7(赤色)」の図柄部分が照光するようにランプの点灯を制御する。
このように、当選した特定小役ごとに異なる態様で遊技者に報知すれば、遊技者は、当選した特定小役の種類を判別することができるようになる。
続いて、スロットマシン10の遊技の流れについて、フローチャートに基づいて説明する。
図5は、第1実施形態における、通常遊技からビックボーナスゲームへの移行までの流れを示すフローチャートである。
先ず、ステップS1において、遊技者は、メダル投入口23からメダルを投入し、有効ライン22を有効化して、スタートスイッチ41をオンし、各リール31を始動する。遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、次のステップS2に進み、役抽選手段61による役の抽選を行う。
次のステップS3では、特別役であるビックボーナス(BB)が当選したか否かが判別され、当選したときは、ステップS4で、遊技態様選択手段62により、BBゲーム(ビックボーナスゲーム)での一般遊技を報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかの選択(抽選)を行う。一方、ステップS3でビックボーナスに当選しなかったときは、この抽選を行うことなくステップS5に進む。
次に、遊技者がストップスイッチ42を押すことでリール31の回転を停止する。ステップS5では、全リール31が停止したか否かをストップスイッチ42からの出力又はモータ32からの駆動信号等により検知し続け、全リール31が停止したことを検知したときは、ステップS6に進んで、ビックボーナスを構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止したか否かの判別を行う。ビックボーナスを構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止したときは、ビックボーナスの入賞となり、ステップS7に進む。
一方、ビックボーナスが入賞しなかったときは、図中「A」に進む。図中「A」に進んだ後は、非入賞時は何ら入賞処理をすることなく処理を終了する。また、小役の入賞時はメダルの払出し等の所定の処理を行った後で処理を終了し、リプレイの入賞時は処理を終了するとともに前遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技処理を行う。さらに、レギュラーボーナスの入賞時は、レギュラーボーナスゲームに移行するが、ここでは説明を省略する。
ステップS7では、特別遊技移行手段63は、ステップS4で選択した遊技態様が報知遊技態様であるか否かを判別する。そして、報知遊技態様であるときは、ステップS8に進み、報知有のBBゲームに移行する。一方、ステップS7で報知遊技態様でないとき(非報知遊技態様のとき)はステップS9に進み、報知無のBBゲームに移行する。
図6は、第1実施形態での報知有のBBゲームにおける遊技の流れを示すフローチャートである。すなわち、図5のステップS8に進んだときは、図6のステップS21以降の処理に進む。
先ず、特別遊技中遊技制御手段64は、BBゲームの一般遊技を開始する。ステップS21において、遊技者は、メダル投入口23からメダルを投入し、有効ライン22を有効化して、スタートスイッチ41をオンし、各リール31を始動する。特別遊技中遊技制御手段64は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、次のステップS22に進み、役抽選手段61による役の抽選を行う。
なお、ここで用いられる抽選テーブルは、通常遊技での役抽選(図5のステップS2)の抽選テーブルとは異なるものを使用する。抽選テーブルは、ビックボーナスやレギュラーボーナスのような特別役の当選はないが、3種類の特定小役やその他の小役等がそれぞれ所定の当選確率を有するものである。上述のように、当選確率としては、例えば各特定小役の当選確率がそれぞれ1/4.5であり、いずれかの特定小役が当選する確率が1/1.5である。
ステップS23では、特別遊技中遊技制御手段64は、いずれかの特定小役が当選したか否かを判別し、当選したときはステップS24に進む。そして、ステップS24では、特定小役当選報知手段65は、当選した特定小役を遊技者に報知するため、文字情報表示部24及び当選報知表示部25を制御する。具体的には、文字情報表示部24に、当選した特定小役を構成する図柄の組合せのうち左リール31の図柄が「赤7」であるときは、「赤」のように表示する。また、当選報知表示部25の「7(赤色)」の図柄部分が照光するようにランプを点灯させる。
一方、ステップS23で特定小役に当選していないと判別されたときは、ステップS24をとばしてステップS25に進む。
次のステップS25では、全リール31が停止したか否かをストップスイッチ42からの出力又はモータ32からの駆動信号等により検知し続け、全リール31が停止したことを検知したときは、ステップS26に進んで、特別遊技中遊技制御手段64は、有効ライン22上に停止した図柄の組合せから、入賞の有無を判別する。そして、入賞があるときは、その入賞した役に応じた払出し等の処理を行う。具体的には、特定小役や他の小役が入賞したときは、その役に応じた枚数のメダルの払出し処理を行う。また、ボーナスゲームに移行するための図柄(シフト図柄)の組合せ(本実施形態では、「プラム」−「プラム」−「プラム」)が有効ライン22上に停止すると、特別遊技中遊技制御手段64は、ボーナスゲームを開始する。
そして、ステップS26でのメダルの払出し処理や、移行したボーナスゲームが終了すると、ステップS27に進み、特別遊技中遊技制御手段64は、BBゲームの終了条件を満たしたか否かを判別する。例えば、BBゲーム中の一般遊技回数が規定回数に到達したときや、一般遊技からボーナスゲームへの移行回数が規定回数に到達したときのボーナスゲーム終了時は、BBゲームの終了条件を満たしたと判別する。
そして、BBゲームの終了条件を満たしたときは、ステップS28に進んでBBゲームを終了する。一方、BBゲームの終了条件を未だ満たしていないときは、ステップS21に戻ってBBゲームを継続する。
以上のBBゲームの流れにおいて、本実施形態ではBBゲームの一般遊技中に、特定小役に当選したときは、報知遊技態様が選択されているときは遊技者にいずれの特定小役が当選したかを報知する。したがって、遊技者は、この報知内容を見て、特定小役を構成する図柄の組合せが有効ライン22上に停止するようにストップスイッチ42を停止操作し、当選した特定小役を確実に入賞させることが可能となる。これに対し、非報知遊技態様が選択されているときは、特定小役が当選した場合であっても、遊技者は、当該遊技で特定小役が当選しているか否か、及び当選しているとしたらどの特定小役が当選しているのかを知ることができない。したがって、この場合は、当選した特定小役を推測してストップスイッチ42をオンしても、報知されている場合と比較して、特定小役の入賞は、1/3になる。
(第2実施形態)
続いて、本発明によるスロットマシンの第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、報知遊技態様と非報知遊技態様とを有するものである。しかし、第1実施形態のようにBBゲームの一般遊技中にこれらのいずれかの遊技態様で遊技を行うのではなく、第2実施形態では、BBゲームの終了後の通常遊技で、これらのいずれかの遊技態様で遊技を行うものである。
第2実施形態では、図4において、遊技態様選択手段62は、役抽選手段61でビックボーナスが当選したときに、BBゲームの終了後の所定回数の通常遊技を、報知遊技態様とするか否かを抽選により決定する。また、この抽選による決定は、役抽選手段61でビックボーナスが当選した後であれば、BBゲーム中やその終了時に行っても良い。さらに、BBゲームの終了時に、報知遊技態様の通常遊技に移行するときは、遊技者に対して何らかの告知を行っても良い。
さらにまた、第2実施形態では、遊技制御手段60は、BBゲーム終了後の通常遊技において、遊技回数をカウントする手段や、いずれかの特定小役が当選したか否かを判別する手段等を備える。
次に、第2実施形態のスロットマシン10の遊技の流れについて、フローチャートに基づいて説明する。
図7は、第2実施形態において、通常遊技からBBゲームに移行し、さらに通常遊技に戻るまでの流れを示すフローチャートである。
図7において、ステップS41からステップS46までは、図5のステップS1からステップS6までと同様の処理を行う。ここで、ステップS44では、遊技態様選択手段62は、BBゲームの終了後の所定回数の通常遊技を、報知遊技態様とするか否かを抽選により決定する。また、ステップS46で、BBに入賞しなかったときは、図中、「B」に進むが、この「B」以降の処理は、図5のステップS6から「A」に進んだときの処理と同一である。
そして、ステップS46でBBが入賞すると、ステップS47に進み、特別遊技移行手段63により通常遊技からBBゲームに移行される。このステップS47ではBBゲームが開始され、特別遊技中遊技制御手段64は、BBゲーム中の遊技を制御する。BBゲーム中は、基本的には図6で示した処理の流れと同様であるが、第2実施形態ではBBゲームの一般遊技中に特定小役の当選時の報知を行うことはない。よって、図6中、ステップS23及びステップS24の処理は、第2実施形態では行わない。また、BBゲームの一般遊技では、特定小役の当選確率は、第1実施形態で示した当選確率よりも低く設定されている。
そして、ステップS48では、特別遊技中遊技制御手段64は、BBゲームの終了条件を満たしたか否かを判別し続け、満たしたときはステップS49に進む。ステップS49では、遊技制御手段60は、ステップS44で報知遊技態様を選択したか否かを判別し、選択したと判別したときは、ステップS50に進んで報知有の通常遊技に移行するように制御する。一方、ステップS49で報知遊技態様を選択していない(非報知遊技態様を選択した)と判別したときは、ステップS51に進んで、報知無の通常遊技に移行する。
なお、第2実施形態では、BBゲームの終了後の規定回数の通常遊技では、報知遊技態様であるか非報知遊技態様であるかを問わず、特定小役の当選確率がそれぞれ1/4.5に設定された遊技を行う。
図8は、第2実施形態での報知有の通常遊技に移行したときの遊技の流れを示すフローチャートである。すなわち、図7のステップS50に進んだときは、図8のステップS61以降の処理に進む。
先ず図8において報知有の通常遊技が開始されると、ステップS61において、遊技制御手段60は、遊技回数を初期化(G=0)する。
そして、次のステップS62において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、次のステップS63に進み、役抽選手段61による役の抽選を行う。ここでは、上述のように、特定小役を含む役の抽選を行う。
次のステップS64では、遊技制御手段60は、BBが当選したか否かを判別し、当選したときは、ステップS71に進んで報知有の通常遊技を終了する。すなわち、BBの当選は、報知有の通常遊技の終了条件の1つに設定されている。
ステップS64でBBに当選していないと判別されたときは、次のステップS65に進み、いずれかの特定小役が当選したか否かが判別され、当選と判別されたときはステップS66に進む。そして、ステップS66では、特定小役当選報知手段65は、文字情報表示部24及び当選報知表示部25を用いて、当選した特定小役を遊技者に報知する。一方、ステップS65で特定小役に当選していないと判別されたときは、ステップS67に進む。
次のステップS67では、全リール31が停止したか否かをストップスイッチ42からの出力又はモータ32からの駆動信号等により検知し続け、全リール31が停止したことを検知したときは、ステップS68に進んで、遊技制御手段60は、有効ライン22上に停止した図柄の組合せから、入賞した役の有無を判別する。そして、入賞があるときは、その入賞した役に応じた払出し等の処理を行った後、ステップS69に進む。具体的には、特定小役や他の小役が入賞したときは、その役に応じた枚数のメダルの払出し処理を行う。また、リプレイの当選時は、リプレイが入賞するように引き込み処理を行い、リプレイが入賞したら、前遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技を行えるように制御する。なお、何らの役も入賞していないときは、これらの払出し等の処理を行うことなくステップS69に進む。
次のステップS69では、遊技制御手段60は、遊技回数Gに1を加算する。そして、次のステップS70で、遊技制御手段60は、遊技回数Gが規定回数に到達したか否か(図8の例では50回を越えたか否か)を判別する。規定回数に到達したと判別されたときは、ステップS71に進んで、報知有の通常遊技を終了する。すなわち、報知有の通常遊技の終了条件の1つとして、遊技回数Gが規定回数に到達した場合が設定されている。なお、報知有の通常遊技が終了したら、一般の通常遊技に移行する。この一般の通常遊技に移行した後は、特定小役の当選確率は、上記の規定回数の通常遊技時より低くなる。
一方、ステップS70で遊技回数Gが規定回数に到達していないと判別されたときは、ステップS62に戻って、報知有の通常遊技を継続する。
以上のような遊技を行う場合であっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、当選した特定小役を遊技者が判別可能となるように報知したが、このような報知に限られるものではない。いずれかの特定小役が当選した旨のみを報知する態様としても良い。さらには、非報知遊技態様と、特定小役が当選した旨のみを報知する第1報知遊技態様と、当選した特定小役の種類までを報知する第2報知遊技態様との3種類の遊技態様を設けても良い。また、これらの遊技態様は、第1実施形態のようにBBゲーム中でも良く、あるいはレギュラーボーナスゲーム中や、一定条件下における通常遊技中であっても良い。
また、報知方法としては、本実施形態では、文字情報表示部24及び当選報知表示部25を用いたが、これに限られることなく、例えばリール31の内側に配置されたバックライトの特定パターンによる図柄の照光、スピーカからの特定サウンドの出力、又は液晶表示装置を設けて画像表示により報知しても良い。
(2)本実施形態では、3種類の特定小役を設けたが、2種類又は4種類以上設けても良い。そして、2種類の特定小役を設ける場合は、両者の特定図柄を構成する図柄を、リール31上で5図柄分以上離した位置に設ければ良い。
また、特定小役を複数種類設ける場合は、異なる特定小役を構成する2つの図柄が5図柄以内の間隔で配置される場合がある。この場合は、非報知遊技態様時に遊技者が推測した特定小役の図柄でストップスイッチ42をオンした場合において、その特定小役は当選していないがその5図柄先以内に当選に係る特定小役の図柄が存在するときは、リール31の停止制御により、当選した特定小役が偶然に入賞してしまう場合があり得る。例えば、特定小役を5〜7種類設けたときは、特定小役を構成する図柄の配列によっては、2〜3個の特定小役を構成する図柄のいずれも引き込み可能になる場合も考えられる。
しかし、報知遊技態様のときは、当選した特定小役を取りこぼすことなく入賞させることが可能であるが、非報知遊技態様のときは、少なくとも報知遊技態様のときよりは特定小役当選時の入賞確率が低くなる。したがって、報知遊技態様と非報知遊技態様とで、メダルの獲得枚数に差を設けることができるので、特に問題はない。
本発明では、少なくとも1つのリール31が、特定小役の当選時にその当選した特定小役を構成する図柄をリール31の停止制御によって引き込むことができない位置に、他の特定小役を構成する図柄の少なくとも1つが配置されるように、複数種類の特定小役を構成する図柄を配列したものであれば良い。
(3)本実施形態では、特定小役の入賞時に払い出されるメダル枚数は全て15枚としたが、それ以下の枚数としても良く、あるいは特定小役ごとに異なるメダル枚数としても良い。
(4)また、本実施形態では、特定小役を構成する図柄のうち、中リール31及び右リール31の引き込み確率は、100%としたが、これに限定されるものではない。どのリール31に、本実施形態の左リール31の図柄が配列されていても良い。さらには、全てのリール31について、特定小役を構成する図柄の引き込み確率が100%とならないように、図柄を配列しても良い。
(5)本実施形態では、特定小役の当選を報知するときは、スタートスイッチ41がオンされた時から全てのストップスイッチ42がオンされるまでの間に行うようにした。しかし、当選した特定小役の次遊技への持ち越しが可能であれば、全てのストップスイッチ42がオンされた後に報知することも可能である。
(6)報知遊技態様が選択された場合において特定小役が当選したときは、第1実施形態ではBBゲームの一般遊技中に一律に報知するようにし、また、第2実施形態ではBBゲームの終了後の規定回数の通常遊技で一律に報知するようにした。しかし、これに限られることなく、例えば第1の方法として、1遊技ごと、あるいは複数回の遊技ごとに、遊技態様選択手段62により報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかの抽選を行い、報知遊技態様と非報知遊技態様とを切り替えるようにしても良い。また、第2の方法として、特殊な図柄の組合せが停止表示されたときに、報知遊技態様と非報知遊技態様とを切り替えるようにしても良い。
(7)本実施形態では、報知遊技態様が選択されている場合において特定小役が当選したときに限り、報知するようにした。しかし、特定小役の当選確率が100%ではないが、特定小役の当選可能性があることを報知するようにしても良い。
また例えば、特定小役が当選したときに限り報知する(報知の信頼度が100%の)報知遊技態様と、非当選時も含めて特定小役の当選可能性があることを報知する(報知の信頼度が100%未満の)報知遊技態様とを設けることも可能である。
10 スロットマシン
20 フロントパネル
21 表示窓
22 有効ライン
23 メダル投入口
24 文字情報表示部(文字表示手段)
25 当選報知表示部
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 遊技態様選択手段
63 特別遊技移行手段
64 特別遊技中遊技制御手段
65 特定小役当選報知手段

Claims (1)

  1. 複数の図柄を表示した3つのリールと、
    前記リールを停止させるためのストップスイッチと、
    複数種類の特定小役、及び特別遊技に移行させるための複数種類の特別役を含めて役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段でいずれかの特定小役に当選したときに、どの特定小役に当選したかを遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段と
    を備え、
    前記役抽選手段で役に当選した場合に、前記ストップスイッチのオンを検知した位置から所定図柄数の範囲内で、その当選した役を構成する図柄を有効ラインに停止させるように前記リールを制御し、
    3つの前記リールのうち、1つの前記リールである特定リールでは、1つの特定小役を構成する図柄と他の1つの特定小役を構成する図柄とが異なり、前記1つの特定小役を構成する図柄と1つの特別役を構成する図柄とが同一であり、前記他の1つの特定小役を構成する図柄と他の1つの特別役を構成する図柄とが同一であり、かつ、前記1つの特定小役を構成する図柄に対して、前記所定図柄数を超える位置に前記他の1つの特定小役を構成する図柄を配置し、
    3つの前記リールのうち、前記特定リール以外の2つの前記リールでは、特定小役を構成する図柄と特別役を構成する図柄とが異なり、
    前記特定リールにおいて、前記1つの特定小役を構成する図柄が有効ラインに停止するように前記ストップスイッチが操作されたときは、前記他の1つの特定小役を構成する図柄を有効ラインに停止させることができないようにした
    ことを特徴とするスロットマシン。
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