JP5974789B2 - 反射スクリーン、映像表示システム - Google Patents

反射スクリーン、映像表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP5974789B2
JP5974789B2 JP2012218197A JP2012218197A JP5974789B2 JP 5974789 B2 JP5974789 B2 JP 5974789B2 JP 2012218197 A JP2012218197 A JP 2012218197A JP 2012218197 A JP2012218197 A JP 2012218197A JP 5974789 B2 JP5974789 B2 JP 5974789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
layer
light
reflective screen
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012218197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014071344A (ja
Inventor
有太 新宅
有太 新宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012218197A priority Critical patent/JP5974789B2/ja
Publication of JP2014071344A publication Critical patent/JP2014071344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5974789B2 publication Critical patent/JP5974789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、投射された映像光を反射して表示する反射スクリーン、映像表示システムに関するものである。
近年、短焦点型の映像投射装置によって投射された映像光を良好に表示するために、単位レンズが複数配列されたリニアフレネルレンズ形状やサーキュラーフレネルレンズ形状を有するレンズ層に反射層を形成した反射スクリーン等が様々に開発されている(例えば、特許文献1)。
このような反射スクリーンは、短焦点型の映像投射装置により、反射スクリーンの下方の至近距離から投射され、大きな入射角度で映像光がスクリーン表面に入射するため、映像光の一部が、反射スクリーンの映像源側表面で反射して天井等に到達し、天井に映像が映り込む場合があった。このような映像の天井への映り込みは、暗室の場合には、その映り込みの明るさが目立ってしまうという問題があった。また、投射された映像が動画である場合、天井に映り込む映像も動画として視認されるため、反射スクリーンに投射された映像を観察者が快適に視認できなくなる場合があった。
特開平08−29875号公報
本発明の課題は、良好な映像を表示でき、映像の天井への映り込みを抑制することができる反射スクリーン、映像表示システムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、映像源(LS)から投影される映像光を反射させて観察可能に表示する反射スクリーン(10)において、レンズ面(131a)及び非レンズ面(131b)を有し背面側に凸となる単位レンズ(131)が複数配列されたフレネルレンズを形成するフレネルレンズ層(13)と、少なくとも前記フレネルレンズ層のレンズ面に形成され、光を反射する反射部(12)と、前記フレネルレンズ層よりも前記映像源側に設けられ、当該反射スクリーンの画面左右方向に平行な方向に伸びる略半円柱状の凹部(151)が、画面上下方向に複数配列する表面層(15)と、を備える反射スクリーンである。
第2の発明は、第1の発明の反射スクリーン(10)において、前記凹部(151)の画面上下方向に配列する間隔(P)と、前記凹部の深さ寸法(H)との比が5:1〜7:1であること、を特徴とする反射スクリーンである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の反射スクリーン(10)において、前記フレネルレンズ層(13)のフレネルレンズは、サーキュラーフレネルレンズ形状であること、を特徴とする反射スクリーンである。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの反射スクリーン(10)と、前記反射スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示システム(1)である。
本発明によれば、反射スクリーン及び映像表示システムは、良好な映像を表示でき、映像の天井への映り込みを抑制することができる。
実施形態の反射スクリーン10を備える映像表示システム1を示す図である。 実施形態の反射スクリーン10の層構成を説明する図である。 実施形態のレンズ層13を説明する図である。 実施形態の表面層15の詳細を説明する図である。 実施形態の反射スクリーン10へ入射する映像光や外光の様子を説明する図である。 映像光の天井への映りこみの評価方法を説明する図である。 映像光の天井への映りこみの評価結果を示す図である。 比較例の反射スクリーンの表面層の表面形状を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
また、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、このような使い分けには、技術的な意味は無い。従って、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
さらに、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適用可能な範囲内で適宜選択して使用してよい。
(実施形態)
図1は、本実施形態の映像表示システム1を説明する図である。図1(a)は、映像表示システム1の斜視図であり、図1(b)は、映像表示システム1の側面図である。
映像表示システム1は、反射スクリーン10、映像源LS等を有している。本実施形態の映像表示システム1は、映像源LSから投影された映像光Lを反射スクリーン10が反射して、その画面上に映像を表示する一般的な映像表示システムである。
なお、映像表示システム1は、例えば、フロントプロジェクションテレビシステム等として用いることができる。また、映像表示システム1は、反射スクリーン10と映像源LSと反射スクリーンの観察画面上の入力部の位置を検出する位置検出部やパーソナルコンピュータ等を備えたインタラクティブボードシステムとしてもよい。
映像源LSは、映像光Lを反射スクリーン10へ投射する装置であり、汎用の短焦点型プロジェクタ等を用いることができる。この映像源LSは、使用状態において、反射スクリーン10の画面を法線方向(スクリーン面の法線方向)から見た場合に、反射スクリーン10の画面左右方向において中央であって、反射スクリーン10の画面(表示領域)よりも下方側となる位置に配置されている。なお、スクリーン面とは、この反射スクリーン全体として見たときにおける、反射スクリーンの平面方向となる面を示すものである。
この映像源LSは、反射スクリーン10の画面に直交する方向(反射スクリーン10の厚み方向)における反射スクリーン10との距離が、従来の汎用プロジェクタに比べて大幅に近い位置から映像光Lを投射できる。即ち、この映像源LSは、従来の汎用プロジェクタに比べて、反射スクリーン10までの投射距離が短く、その映像光Lの反射スクリーン10に対する入射角度も大きい。
反射スクリーン10は、映像源LSが投射した映像光Lを観察者O側へ向けて反射し、映像を表示するスクリーンである。使用状態において、この反射スクリーン10の観察画面は微小凹形状を含む略平面状であり、観察者O側から見て、その観察画面は、長辺方向が画面左右方向となる略矩形状である。
なお、以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向、厚み方向とは、特に断りが無い場合、この反射スクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)、厚み方向(奥行き方向)であるとする。
反射スクリーン10は、その背面側に、平板状の支持板30が、粘着材等からなる不図示の接合層を介して設けられており、この支持板30により、その平面性を維持している。なお、これに限らず、反射スクリーン10は、不図示の枠部材等によって支持され、その平面性を維持する形態としてもよい。
この反射スクリーン10は、対角80インチや100インチ等の大きな画面(表示領域)を有している。
図2は、本実施形態の反射スクリーン10の層構成を説明する図である。
図2では、反射スクリーン10の観察画面(表示領域)の幾何学的中心となる点A(図1(a)、(b)参照)を通り、画面上下方向に平行であって、スクリーン面に直交(厚み方向に平行)な断面の一部を拡大して示している。
反射スクリーン10は、その映像源側(観察者側)から順に、表面層15、基材層14、異方性拡散層16、レンズ層13、反射層12、光吸収層11等を備えている。
基材層14は、映像源側(観察者側)に、表面層15が一体に形成され、背面側(裏面側)に、異方性拡散層16が一体に形成されている。
基材層14は、光拡散層141と、着色層142とを有している。本実施形態の基材層14は、光拡散層141と着色層142とは一体に積層されている。本実施形態では、図2(a)に示すように、光拡散層141が背面側であり、着色層142が映像源側に位置する例を示したが、これに限らず、光拡散層141が映像源側に位置し、着色層142が背面側に位置する形態としてもよい。
光拡散層141は、光透過性を有する樹脂を母材とし、光を拡散する拡散材を含有する層である。この光拡散層141は、視野角を広げたり、明るさの面内均一性の向上を図ったりする機能を有する。
光拡散層141の母材となる樹脂は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、アクリル系樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂等を用いることができる。この光拡散層141の厚さは、100〜200μmである。また、拡散材としては、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン系等の樹脂製の粒子や無機粒子等であり、その平均粒径が約1〜50μmであるものを使用できる。
着色層142は、所定の透過率とするための灰色や黒色等の染料や顔料等により着色が施された層である。本実施形態では、着色層142は、光拡散層141の映像源側(観察者側)に位置している。
この着色層142は、反射スクリーン10に入射する照明光等の不要な外光を吸収させて、映像のコントラストを向上させる機能を有する。
着色層142は、例えば、厚さが30〜3000μmであり、染料や顔料を含有するPET樹脂や、PC樹脂、MS樹脂、MBS樹脂、アクリル系樹脂、TAC樹脂、PEN樹脂等により形成される。
本実施形態の基材層14は、光拡散層141と着色層142とを共押し出しすることにより一体に積層されて形成されている。なお、基材層14を単層とし、拡散材と顔料や染料等の着色材とを共に含有する形態としてもよい。
異方性拡散層16は、異方性拡散フィルム161と支持基材層162とを有している。異方性拡散層16は、基材層14の光拡散層141側と不図示の接合層によって貼合されている。
この異方性拡散フィルム161は、例えば、針状や楕円状等の拡散材を含有し、その拡散材の長手方向が画面上下方向に平行となるように形成された樹脂製のフィルムである。
この異方性拡散フィルムの拡散材としては、例えば、ポリエチレンや、ウレタンアクリレート系ポリマーから形成される針状や楕円状のフィラーやビーズ等を用いることができる。
また、異方性拡散フィルムの母材としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ウレタンアクリレート系ポリマーを用いることができる。
このような異方性拡散フィルムを備えることにより、映像光は画面左右方向に拡散され、画面左右方向の視野角を十分確保することができる。
なお、異方性拡散フィルムの母材や厚さによっては、その背面側に形成されるレンズ層13との密着性が低下したり、ハンドリングが低下したりする場合がある。そのため、本実施形態では、異方性拡散フィルム161の背面側に支持基材層162を貼合している。このような支持基材層162を設けることにより、異方性拡散フィルム161のハンドリングが容易になり、また、レンズ層13との密着性も向上させることができる。
支持基材層162は、異方性拡散フィルム161を支持する基材となるシート状の部材であり、異方性拡散層16の背面側に設けられている。本実施形態では、支持基材層162は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を使用する。また、支持基材層162は、その背面に位置するレンズ層13を形成する基材になる。
図3は、本実施形態のレンズ層13を説明する図である。図3(a)は、レンズ層13を背面側正面方向から観察した様子を示しており、理解を容易にするために、反射層12や光吸収層11は省略して示している。図3(b)は、図2に示す断面の一部をさらに拡大して示している。
レンズ層13は、異方性拡散層16の背面側に設けられた光透過性を有する層であり、図3(a)に示すように、点Cを中心として単位レンズ131が同心円状に複数配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状をその背面側に有している。この単位レンズ131が配列されて形成されるサーキュラーフレネルレンズは、その光学的中心であるフレネルセンターの点Cが、反射スクリーン10の画面(表示領域)の領域外であって、反射スクリーン10の下方に位置している。
なお、本実施形態では、レンズ層13がサーキュラーフレネルレンズを有する例を上げて説明するが、リニアフレネルレンズを有する形態としてもよい。
単位レンズ131は、図2、図3(b)に示すように、スクリーン面に直交する方向(反射スクリーン10の厚み方向)に平行であって、単位レンズ131の配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状である。
この単位レンズ131は、背面側に凸であり、レンズ面131aと、このレンズ面131aと対向する非レンズ面131bとを備えている。
反射スクリーン10の使用状態において、単位レンズ131は、レンズ面131aが頂点tを挟んで非レンズ面131bよりも鉛直方向上側に位置している。
単位レンズ131において、図3(b)に示すように、レンズ面131aがスクリーン面に平行な面となす角度は、αであり、非レンズ面131bがスクリーン面に平行な面となす角度は、β(β>α)である。
また、単位レンズ131の配列ピッチは、Pであり、単位レンズ131のレンズ高さ(スクリーンの厚み方向Yにおける頂点tから単位レンズ131間の谷底となる点vまでの寸法)は、hである。
理解を容易にするために、図2等では、単位レンズ131の配列ピッチP、角度α,βは、単位レンズ131の配列方向において一定であるように示している。しかし、本実施形態の単位レンズ131は、実際には、配列ピッチP等が一定であるが、角度αが単位レンズ131の配列方向においてフレネルセンターとなる点Cから離れるにつれて次第に大きくなっている。
なお、これに限らず、角度α等は、一定としてもよいし、配列ピッチPが、単位レンズ131の配列方向に沿って次第に変化する形態としてもよく、映像光を投影する映像源LSの画素(ピクセル)の大きさや、映像源LSの投射角度(反射スクリーン10のスクリーン面への映像光の入射角度)、反射スクリーン10の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜変更可能である。
このレンズ層13は、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂により形成されている。なお、レンズ層13は、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよい。
このレンズ層13は、例えば、異方性拡散層16の一方の面(本実施形態では、異方性拡散層16の支持基材層162側の面)を、紫外線硬化型樹脂が充填されたサーキュラーフレネルレンズ形状を賦形する成形型に押圧し、紫外線を照射して硬化させた後に成形型から離型する紫外線成型法等により形成することができる。なお、レンズ層13の形成方法は、適宜選択してよく、この限りではない。
反射層12は、光を反射する作用を有する層である。この反射層12は、少なくともレンズ面131aに形成される。
本実施形態の反射層12は、図2や図3(b)に示すように、レンズ面131aに形成されているが、非レンズ面131bには形成されていない。
反射層12は、白色又は銀色系の塗料や、白色又は銀色系の顔料やビーズ等を含有する紫外線硬化型樹脂又は熱硬化性樹脂、銀やアルミニウム等の金属蒸着膜や金属箔等を粉砕した粒子や微小なフレークを含む塗料等を、スプレーコートや、ダイコート、スクリーン印刷、ワイピングによる溝充填等の各種塗布方法により塗布して硬化させることにより形成できる。また、反射層12は、レンズ面131a上に、アルミニウムや銀、ニッケル等の金属を蒸着する、スパッタリングする、又は金属箔を転写する等により形成することができる。
本実施形態の反射層12は、アルミニウムをレンズ面131aに蒸着することにより形成されている。
光吸収層11は、レンズ層13及び反射層12の背面側に設けられ、光を吸収する作用を有している。本実施形態の光吸収層11は、反射層12及び非レンズ面131bを被覆しており、非レンズ面131bに光吸収層11が形成された形態となっている。
光吸収層11は、黒色等の暗色系の塗料や、黒色等の暗色系の顔料や染料及び光吸収作用を有するビーズ等を含有する熱硬化型樹脂もしくは紫外線硬化型樹脂を、反射層12をレンズ面131aに形成したレンズ層13の背面側(フレネルレンズ形状側)に塗布して硬化させることにより、形成される。
表面層15は、基材層14の映像源側(観察者側)に設けられる層であり、この反射スクリーン10の映像源側の最表面に形成されている。
図4は、表面層15の詳細を説明する図である。図4(a)は、反射スクリーン10の表面層15を観察者側から見た斜視図を示し、図4(b)は、図4(a)のb−b断面の拡大図を示す。なお、図4では、表面層15と着色層142のみを示し、他の層は省略して示している。
図4に示すように、表面層15の映像源側の表面には、画面左右方向に平行な方向に伸びる略半円柱状の微小凹部151が、画面上下方向に複数配列して構成される表面形状が形成されている。表面層15に、この表面形状を設けることによって、映像源LSから投射される映像光の一部が、反射スクリーン10の映像源側表面(表面層15の表面)で反射して天井等に到達し、天井に映像が映り込むのを抑制することができる。
ここで、微小凹部151(凹部)は、隣り合う微小凹部151との境界を通り、スクリーン面に平行な面に対して、背面側に凹んだ形状をいう。
本実施形態の微小凹部151は、図4(b)に示すように、その断面の形状が略半円状からなる凹形状であるが、略半円柱状の凹部には、断面が半円だけでなく円弧の一部となる形状や、楕円、長円の一部となる形状等も含まれる。
この表面層15の表面形状は、微小凹部151が画面上下方向に等間隔に形成されており、その間隔Wと、微小凹部151の深さDとの比が、5:1〜7:1の範囲内で形成されている。なお、微小凹部151は、隣り合う微小凹部151と所定の間隔だけ離れた位置に配置されていてもよく、また、隣接していてもよい。
また、この表面層15は、反射スクリーン10の映像源側表面の傷つきを低減するハードコート機能と、上方への映像光の正反射を抑制して天井への映像の映りこみを低減する機能とを有している。
この表面層15は、その厚さが20〜100μm程度である。
この表面層15は、基材層14の一方の面に、ウレタンアクリレート等の紫外線硬化型樹脂を、微小凹部151を賦形可能な成形型に充填し、基材層14の一方の面に押圧して紫外線を照射して硬化させ、離型する等により、微小凹部151が賦形可能である。なお、紫外線硬化型樹脂に限らず、他の電離放射線硬化型樹脂等を用いてもよい。
次に、本実施形態の反射スクリーン10へ入射する映像光及び外光の様子を説明する。
図5は、反射スクリーン10へ入射する映像光や外光の様子を説明する図である。図5(a)では、反射スクリーン10の画面上下方向に平行であり、厚み方向に平行な断面の一部を拡大して示し、理解を容易にするために、反射スクリーン10の各層の屈折率差や光拡散層141の拡散作用等は省略して示している。また、図5(b)、(c)では、反射スクリーン10、10Bの画面上下方向に平行であり、厚み方向に平行な断面を大幅に簡略化して示している。
図5(a)に示すように、映像源LSから投影された大部分の映像光L1は、反射スクリーン10の下方から入射し、表面層15、基材層14、異方性拡散層16を透過してレンズ層13の単位レンズ131へ入射する。
そして、映像光L1は、レンズ面131aへ入射して反射層12によって反射され、観察者O側へ向かって反射スクリーン10から出射する。なお、角度β(図3(b)参照)は、映像光L1が反射スクリーン10の下方から投射され、反射スクリーン10の画面上下方向の各点における映像光L1の入射角度よりも大きいので、映像光L1が非レンズ面131bに直接入射することはなく、非レンズ面131bは、映像光L1の反射には影響しない。
一方、照明光等の不要な外光G1,G2は、図5(a)に示すように、主として反射スクリーン10の上方から入射し、表面層15、基材層14、異方性拡散層16を透過してレンズ層13の単位レンズ131へ入射する。
そして、一部の外光G1は、非レンズ面131bへ入射して、光吸収層11によって吸収される。また、一部の外光G2は、レンズ面131aの反射層12で反射して、主として反射スクリーン10の下方側へ向かうので、観察者O側には直接届かず、また、届いた場合にもその光量は、映像光L1に比べて大幅に少ない。従って、反射スクリーン10では、外光G1,G2による映像のコントラスト低下を抑制できる。
さらに、反射スクリーンに下方から投影された映像光の一部には、反射スクリーンの映像源側の表面で反射したり、反射スクリーンの内部に取り込まれて光L1とは異なる向きに進んで迷光となったりする光L2が存在する。図5(b)に示すように、微小凹部151を有する表面層15を備えていない反射スクリーン10Bの場合、特に、反射スクリーン10Bの上方に到達する光L2は、光L3のように反射スクリーン10Bの上方へ略正反射して天井等に到達する。この光L3は、天井に映像が映り込こむ要因となり、映像の快適な視認の妨げとなる。反射スクリーン10Bが暗室環境下に配置されている場合や、投射された映像が動画である場合には、天井への映り込み部分の明るさが目立ったり、天井部分にぼんやりとした動画が視認されたりするため、観察者Oにとって、反射スクリーン10Bに表示される映像を視認する際に、快適な視認の大きな妨げとなる。
また、図5(c)に示すように、表面層の表面に、画面左右方向に伸びる微小凸部が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーン10Cの場合、光L2の一部の光L2aは、微小凸部の下側に入射して反射スクリーン10Cの内部に取り込まれて光L1とは異なる向きに進んで迷光となる。他の一部の光L2bは、微小凸部の頂部近傍に入射して、図中に示す光L5のように拡散反射する。また、それ以外の光L2cは、微小凸部の頂部近傍で反射して、隣接する微小凸部に入射し、光L6のように天井側に反射する光となる。この光L6は、天井に映像が映り込こむ要因となり、上述の反射スクリーン10Bに比べ映り込む量が低減されるが、映像の快適な視認の妨げとなる。
これに対して、本実施形態の反射スクリーン10によれば、図5(d)に示すように、微小凹部151を有する表面層15を備えているので、光L2の一部の光L2aは、微小凹部151の内側面に入射して反射スクリーン10の内部に取り込まれて光L1とは異なる向きに進んで迷光となる。また、他の光L2bは、隣接する微小凹部151の境目に入射し、図中に示す光L4のように拡散反射することができる。従って、天井への映像の映り込みの要因となる光を大幅に低減して映り込みを改善することができる。また、この際に、観察者O側へ拡散反射される光量は少ないので、映像がボケたりコントラストが低下したりすることを大幅に低減でき、良好な映像を表示することができる。
ここで、本実施形態の表面層15に関して、その表面形状を構成する微小凹部151の配置間隔Wや、深さ寸法Dを変化させた実施例1〜3の表面層15を作成し、これらの表面層15を備える反射スクリーン10をそれぞれ作成して、天井への映像の映りこみや、映像のコントラスト等を評価した。また、表面層の表面に、画面左右方向に伸びる微小凸部が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーン(図8参照)と、表面が平滑な反射スクリーンとを作成して、各実施例に対する比較例として比較評価を行った。
図6は、天井への映像の映りこみを評価する評価方法を模式的に示した図である。
評価に用いる反射スクリーンは、対角100インチ(2214×1245mm)であり、表面層の映像源側の表面に形成された形状以外は、同一の形状である。
また、評価に用いる反射スクリーンは、図2に示す反射スクリーン10の層構成と同様に、背面側から光吸収層、反射層、レンズ層、異方性拡散層、基材層、表面層の順で構成されている。
この評価に用いる各反射スクリーンを室内の壁面に配置した。各反射スクリーンは、図6に示すように、その上端辺が天井からd3=625mmの位置に配置され、また、その下端辺が床からd4=630mmの位置に配置されている。
また、各反射スクリーンの上方の天井部分であって、各反射スクリーンの画面左右方向の中央部には、天井に反射する映像光の照度を測定する照度計(コニカミノルタ製デジタル照度計T−1)が配置されている。照度計は、壁面に設置された反射スクリーンのスクリーン面からd5=203mm離れた位置に配置され、反射スクリーンの上端辺から下方に100mmの位置に向けられ、主としてこの位置から反射して天井に到達した映像光の照度を暗室環境下において測定する。
映像源LSは、映像光を投射する投射口が、各反射スクリーンの画面左右方向の中央部から観察者側にd1=410mm、スクリーンの下端からd2=220mmの位置に配置され、各反射スクリーンの画面中央の点Aへ映像光が画面上下方向において入射角度が61°で入射する。この映像源LSは、暗室環境下において、反射スクリーン10の画面中央となる点Aでの照度が650luxとなる白色光を各測定例の反射スクリーンに投射する。
また、実施例1〜3及び比較例1〜3の反射スクリーンの画面左右方向の中央部から映像源側にd7=3000mm、床面からd6=1250mmの位置には、輝度計(コニカミノルタセンシング株式会社製(LS−110))が配置されている。この輝度計によって、暗室環境下における反射スクリーンの黒輝度と白輝度の測定を行う。ここで、黒輝度とは、暗室環境下において、反射スクリーンに黒色画像を表示したときの輝度をいい、白輝度とは、暗室環境下において、反射スクリーンに白色画像を表示したときの輝度をいう。
次に、実施例の反射スクリーンと、比較例の反射スクリーンの評価結果について説明する。
図7は、映像光の天井への映りこみの評価結果を示す図である。
図8は、図4(b)に対応する比較例の反射スクリーンの表面層の表面形状を示す図である。図8(a)は、比較例1〜3の表面層の表面形状を示し、図8(b)、(c)は、比較例4、5の表面層の表面形状をそれぞれ示す。
比較例1〜3の反射スクリーンは、図8(a)に示すように、表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凸部が、画面上下方向に複数形成されている。
比較例4の反射スクリーンは、図8(b)に示すように、表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる断面が略正弦波状となる微小凸部を形成しており、その微小凸部が画面上下方向に複数形成されている。この微小凸部は、凸となる部分が略正弦波状に形成されており、凸部と隣り合う凸部との間は、なだらかな曲面でつながるように形成されている。また、凹部と、隣り合う凸部との間隔は、凸部の幅寸法よりも短くなるように形成されている。
比較例5の反射スクリーンは、図8(c)に示すように、表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる断面が略正弦波状となる微小凹部を形成しており、その微小凹部が画面上下方向に複数形成されている。この微小凹部は、凹となる部分が略正弦波状に形成されており、凹部と隣り合う凹部との間は、なだらかな曲面でつながるように形成されている。また、凹部と、隣り合う凹部との間隔は、凹部の幅寸法よりも短くなるように形成されている。
ここで、微小凸部とは、隣り合う微小凸部との境界を通り、スクリーン面に平行な面に対して、映像源側に凸となる形状をいう。
比較例1は、表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凸部が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーンであり、図7に示すように、その微小凸部の配置間隔Wと、微小凸部の高さ寸法Dとの比が5.2である。この場合、天井の照度計によって測定された照度は、32.1luxであり、輝度計によって測定された白輝度と黒輝度から算出される映像のコントラスト(白輝度/黒輝度)は、12であった。
これに対して、実施例1は、表面層15の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凹部151が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーン10であり、その微小凹部151の配置間隔Wと、微小凹部151の深さ寸法Dとの比が5.2である。この場合、天井の照度計によって測定された照度は、29.7luxであり、比較例1に比べ、天井照度が2.4lux低減される結果を得た。また、輝度計によって測定された白輝度と黒輝度から算出される映像のコントラストは11であり、比較例1とはほぼ同等であった。
比較例2は、表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凸部が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーンであり、その微小凸部の配置間隔Wと、微小凸部の高さ寸法Dとの比が5.0である。この場合、天井の照度計によって測定された照度は、32.0luxであり、輝度計によって測定された白輝度と黒輝度から算出される映像のコントラスト(白輝度/黒輝度)は、11であった。
これに対して、実施例2は、表面層15の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凹部151が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーン10であり、その微小凹部151の配置間隔Wと、微小凹部151の深さ寸法Dとの比が5.0である。この場合、天井の照度計によって測定された照度は、29.4luxであり、比較例2に比べ、天井照度が2.6lux低減される結果を得た。また、輝度計によって測定された白輝度と黒輝度から算出される映像のコントラストは11であり、比較例2とは同等であった。
比較例3は、表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凸部が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーンであり、その微小凸部の配置間隔Wと、微小凸部の高さ寸法Dとの比が7.0である。この場合、天井の照度計によって測定された照度は、34.0luxであり、輝度計によって測定された白輝度と黒輝度から算出される映像のコントラスト(白輝度/黒輝度)は、16であった。
これに対して、実施例3は、表面層15の映像源側に、画面左右方向に伸びる半円柱状の微小凹部151が、画面上下方向に複数形成された反射スクリーン10であり、その微小凹部151の配置間隔Wと、微小凹部151の深さ寸法Dとの比が7.0である。この場合、天井の照度計によって測定された照度は、31.5luxであり、比較例3に比べ、天井照度が2.5lux低減される結果を得た。また、輝度計によって測定された白輝度と黒輝度から算出される映像のコントラストは16であり、比較例3とは同等であった。
比較例4及び比較例5の反射スクリーンは、それぞれの表面層の映像源側に、画面左右方向に伸びる断面が略正弦波状となる微小凸部又は微小凹部を形成しており、その微小凸部又は微小凹部が画面上下方向に複数形成される。
比較例4は、反射スクリーンの微小凸部の配置間隔Wと、微小凸部の高さ寸法Dとの比が5.4であり、この場合、図7に示すように、天井の照度計によって測定された照度は、46.1luxであった。
一方、比較例5は、反射スクリーンの微小凹部の配置間隔Wと、微小凹部の深さ寸法Dとの比が5.4であり、この場合、天井の照度計によって測定された照度は、45.1luxであり、比較例4とほぼ同程度であった。
比較例6は、表面層に凹凸形状を形成していない反射スクリーンの場合の天井の照度や、映像のコントラスト等を評価した結果であり、この場合、天井照度は、140luxであり、映像のコントラストは、160であった。
以上より、表面層15の表面に微小凹部151が形成された反射スクリーン10の場合(実施例1〜3)と、微小凸部が形成された反射スクリーンの場合(比較例1〜3)とを比較すると、いずれの場合も、天井照度の照度は、実施例の方が比較例に比べ低減しており、各実施例において、映像光の天井への映りこみの低減の効果が確認された。また、微小凹部151の配列間隔と、深さ寸法との比は、5:1〜7:1にすることが望ましいことが確認された。
更に、実施例1〜3と比較例1〜3の比較により、反射スクリーンに表示される映像のコントラストについては、値が同等又はほぼ同等であったことより、両者の形状の違いによっては、映像のコントラストに影響がないことが確認された。
また、比較例4は、表面層に断面が略正弦波状の微小凹部が形成されているが、断面が略正弦波状の微小凸部が形成された比較例5と比べても、天井照度の結果に大きな差異は見られなかった。これにより、上記略正弦波状の微小凹部のような、略半円柱状以外の凹部を形成した反射スクリーンは、略半円柱状以外の凸部を形成した反射スクリーンに対して映像光の天井への映りこみ抑制の効果に大きな差異を出せなかったが、本発明による略半円柱状の微小凹部151を形成した反射スクリーン10では、略半円柱状の微小凸部を形成した反射スクリーンよりも効果的に映像光の天井への映りこみ抑制の効果を奏することができることが確認された。
更に、比較例6は、表面層に凹凸形状を形成していない反射スクリーンであるが、上記各実施例と比較すると、各実施例の反射スクリーンの方が、比較例6に比べ、効果的に天井の照度を低減させていることが確認された。
以上より、本発明の反射スクリーンは、映像源側の面に画面左右方向に平行な方向に伸びる略半円柱状の微小凹部151が、画面上下方向に複数配列して構成された表面形状が形成された表面層15を備えているので、表面層15の表面で反射する映像光の天井への映りこみを低減することができる。
また、微小凹部151の配列間隔Wと、深さ寸法Dとの比を5:1〜7:1にすることによって、より効果的に上記効果を奏することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態において、表面層15は、ハードコート機能、天井への映像光の映り込み低減機能、防眩機能を備える例を示したが、これに限らず、反射防止機能や紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能等を適宜選択してさらに付与してもよい。これらの層は、上述の表面層15と基材層14との間に別層として設けてもよいし、表面層15を形成する樹脂に、上述の機能を有するものを選択して形成してもよい。
(2)本実施形態において、単位レンズ131は、図2等に示す断面形状が略三角形形状である例を示したが、これに限らず、例えば、略台形形状であり、レンズ面と非レンズ面とが、スクリーン面に平行な頂面を挟んで対向する形態としてもよい。このとき、頂面は、映像光の反射に寄与しない領域に形成されることが好ましい。頂面上には、光吸収層を形成してもよいし、反射層を形成してもよい。
(3)本実施形態において、反射スクリーン10は、光吸収層11を備え、非レンズ面131bが、光吸収層11で被覆される例を示したが、これに限らず、光吸収層11を備えず、非レンズ面131b上にも反射層12が形成される形態としてもよい。
この場合、反射層12は、単位レンズ131間の谷部を充填しその背面側の面が略平面状としてもよいし、単位レンズ131の凹凸形状に沿って所定の厚さで形成される形態としてもよいし、十分な反射特性を有しているならば、その厚さが均一でなくともよい。
(4)本実施形態において、反射スクリーン10は、さらに、反射スクリーン10の画面の平面性を維持するために、ガラス製や樹脂製である剛性の高い基板層を備えてもよい。
(5)本実施形態において、反射スクリーン10は、その背面側に設けられた支持板30に不図示の粘着材層等を介して接合されており、略平板状である例を示したが、これに限らず、例えば、支持板30を備えず、反射スクリーン10が粘着材層等を介して壁面等に接合される形態としてもよいし、支持板30を裏面に接合した状態で壁面に固定されたり、フック等の支持部材で壁面に吊り下げられる形態等としてもよい。
また、本実施形態において、反射スクリーン10は、使用時及び不使用時には略平板状である例を示したが、これに限らず、不使用時には巻き取って保管できる巻き取り可能な形態としてもよい。このような形態の場合には、支持板30等を設けず、反射スクリーン10の背面側を、光を透過しにくい布製又は樹脂製の遮光幕や耐傷性を向上させる保護層等で被覆する形態とすれば、コントラスト向上や、レンズ層や反射層の破損の防止を図ることができる。
(6)本実施形態において、単位レンズ131は、図2等に示す断面において、レンズ面131a及び非レンズ面131bが直線状となる例を示したが、これに限らず、この断面において、例えば、レンズ面131aや非レンズ面131bの一部が曲線状となっていてもよい。
また、本実施形態において、単位レンズ131のレンズ面131a及び非レンズ面131bは、いずれも1つの面である例を示したが、これに限らず、例えば、少なくとも一方の面が、複数の面から構成される形態としてもよい。
(7)本実施形態において、反射スクリーン10は、背面側から光吸収層11、反射層12、レンズ層13、異方性拡散層16、基材層14(光拡散層141、着色層142)、表面層15の順で構成される例を説明したが、これに限定されない。例えば、異方性拡散層16を省略し、背面側から光吸収層、反射層、レンズ層、基材層、表面層を構成した反射スクリーンとしてもよい。
また、本実施形態では、反射スクリーン10に1層の異方性拡散層16を設ける例を示したが、2層設けることも可能である。
(8)本実施形態において、表面層15は、紫外線硬化型樹脂で、基材層14の着色層14側の面に紫外線形成法により一体に形成される例を示したが、これに限定されず、例えば、熱可塑性樹脂で、押し出し成形法や射出成形法等により表面層15を形成し、基材層14に貼合してもよい。
(9)本実施形態において、映像源LSは、鉛直方向において反射スクリーン10より下方に位置し、映像光Lが反射スクリーン10の下方から斜め上に投射される例を示したが、これに限らず、例えば、映像源LSが、鉛直方向において反射スクリーン10より上方に位置し、映像光Lが反射スクリーン10の上方から斜め下に投射される形態としてもよい。この場合、反射スクリーンは、表面層の表面で反射した映像光の床への映りこみを低減することができる。なお、このとき、反射スクリーン10は、図2や図3等に示すレンズ層13の上下方向を反転させ、サーキュラーフレネルレンズの光学的中心(フレネルセンター)である点Cが反射スクリーン10の上方に位置する形態とすればよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態等によって限定されることはない。
1 映像表示システム
10 反射スクリーン
11 光吸収層
12 反射層
13 レンズ層
131a レンズ面
131b 非レンズ面
14 基材層
141 光拡散層
142 着色層
15 表面層
16 異方性拡散層
161 異方性拡散フィルム
162 支持体基材
30 支持板
LS 映像源

Claims (4)

  1. 映像源から投影される映像光を反射させて観察可能に表示する反射スクリーンにおいて、
    レンズ面及び非レンズ面を有し背面側に凸となる単位レンズが複数配列されたフレネルレンズを形成するフレネルレンズ層と、
    少なくとも前記フレネルレンズ層のレンズ面に形成され、光を反射する反射部と、
    前記フレネルレンズ層よりも前記映像源側に設けられ、当該反射スクリーンの画面左右方向に平行な方向に伸びる略半円柱状の凹部が、画面上下方向に複数配列する表面層と、
    を備える反射スクリーン。
  2. 請求項1に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記凹部の画面上下方向に配列する間隔と、前記凹部の深さ寸法との比が5:1〜7:1であること、
    を特徴とする反射スクリーン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記フレネルレンズ層のフレネルレンズは、サーキュラーフレネルレンズ形状であること、
    を特徴とする反射スクリーン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射スクリーンと、
    前記反射スクリーンに映像光を投射する映像源と、
    を備える映像表示システム。
JP2012218197A 2012-09-28 2012-09-28 反射スクリーン、映像表示システム Active JP5974789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218197A JP5974789B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 反射スクリーン、映像表示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218197A JP5974789B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 反射スクリーン、映像表示システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014071344A JP2014071344A (ja) 2014-04-21
JP5974789B2 true JP5974789B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=50746589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012218197A Active JP5974789B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 反射スクリーン、映像表示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5974789B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102005482B1 (ko) * 2017-10-20 2019-10-08 에스케이텔레콤 주식회사 홀로그램 영상 표시 장치
WO2019201012A1 (zh) 2018-04-16 2019-10-24 青岛海信激光显示股份有限公司 菲涅尔投影屏幕以及投影系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57192940A (en) * 1981-05-25 1982-11-27 Nikko Eng Kk Screen and its production
JPH0784215A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Hiroshi Inoue 立体視拡大投影鏡
JPH09114002A (ja) * 1995-10-19 1997-05-02 Toppan Printing Co Ltd 反射型映写スクリーン
JPH10260475A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Dainippon Printing Co Ltd 反射型映写スクリーン
JP4289122B2 (ja) * 2003-10-28 2009-07-01 ソニー株式会社 反射型スクリーン及び表示装置
JP2007293171A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Toppan Printing Co Ltd 反射型プロジェクションスクリーンおよび映像表示装置
JP2008076523A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Toppan Printing Co Ltd 反射型スクリーン
KR101816580B1 (ko) * 2011-04-29 2018-01-09 엘지전자 주식회사 영상 표시 시스템의 디스플레이 스크린 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014071344A (ja) 2014-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013152288A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP6028829B1 (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JP2012252057A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2013218073A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2013171114A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP6492597B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2012226047A (ja) 反射スクリーン及び反射スクリーンの製造方法
JP2014199375A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP5939116B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP5790168B2 (ja) 反射型スクリーン、及び反射型投射システム
JP2012226103A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2013152305A (ja) 反射スクリーンの製造方法、反射スクリーン、映像表示システム
JP2016062031A (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JP2013130837A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP6272013B2 (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JP5949355B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2014077883A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP5974789B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP6476812B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP5862149B2 (ja) 反射スクリーンの製造方法
JP2015014649A (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JP2015069110A (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JP5780112B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2015055855A (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JP2016200845A (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5974789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04