JP5974383B2 - 研削砥石および研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、円板部材に環状の砥石部材が外嵌された研削砥石および研削装置に関する。
加工面を研削するための研削砥石としては、円板部材の外周面に環状の砥石部材を外嵌させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような研削砥石では、円板部材の円中心を回転中心として回転させ、砥石部材の外周面を加工面に接触させることで、加工面を研削することができる。また、加工面が凹形状である場合には、砥石部材の側面によって加工面を研削することもできる。
特開平5−31674号公報
前記した従来の研削砥石では、砥石部材の側面と加工面との間に研削液が浸入し難いため、加工面の温度が過度に上昇し易くなっている。そこで、高圧かつ大量の研削液を砥石部材の側面と加工面との間に吹き付けることで、砥石部材の側面と加工面との間に研削液を浸入させているが、研削液の供給量を多く必要とするとともに、ミストの発生が多くなるという問題がある。
本発明は、前記した課題を解決し、研削液の供給量およびミストの発生を低減することができる研削砥石および研削装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、円板部材と、前記円板部材の外周面に外嵌された環状の砥石部材と、を備えた研削砥石であって、前記円板部材には、前記円板部材の側面の外周縁部に開口した吐出口と、前記吐出口に対して前記円板部材の側面の前記外周縁部より径方向の内側に開口した流入口とを備えた第一給液孔および第二給液孔が形成されており、前記第一給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第一給液孔の前記吐出口は前記円板部材の他方の側面に配置され、前記第二給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第二給液孔の前記吐出口は前記円板部材の一方の側面に配置されており、前記円板部材の前記一方の側面には、円環状の研削液供給用溝が同心状で内周側と外周側の二重でそれぞれ別個に形成されており、一方の前記研削液供給用溝の底面に前記第一給液孔の前記流入口が形成され、他方の前記研削液供給用溝の底面に前記第二給液孔の前記流入口が形成されていることを特徴とする研削砥石である。
なお、一方の側面とは、側面に形成される溝の表面も含む。このような構成によれば、研削砥石に研削液を供給する供給装置は円板部材の一方の側面側に設ければ済むので、研削液の飛散量を低減でき、研削液の供給量およびミストの発生を低減することができる。さらに、供給装置の設置スペースを低減できるので、研削装置全体の小型化を図ることができる。また、研削液に遠心力や重力が作用しても研削液供給用溝の周壁で堰き止めることができるので、研削液を流入口に効率的に誘導することができる。さらに、一方の研削液供給用溝の底面に第一給液孔の流入口が形成され、他方の研削液供給用溝の底面に第二給液孔の流入口が形成されているので、研削液の供給を行う研削液供給用溝を適宜選択すれば、円板部材の両面への研削液供給と、片面への研削液供給とを選択することができる。
請求項2に係る発明は、前記第一給液孔は、前記一方の研削液供給用溝の底面から前記他方の側面の外周縁部に延在する直線状の貫通孔にて構成され、前記第二給液孔は、前記一方の外周縁部から前記円板部材の中心側に傾斜して延在する直線状の第一の穴と、前記他方の研削液供給用溝の底面から前記円板部材の外周側に傾斜して延在する直線状の第二の穴とが連通してなる屈曲貫通孔にて構成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、円板部材と、前記円板部材の外周面に外嵌された環状の砥石部材と、を備えた研削砥石と、前記研削砥石に研削液を供給する供給装置とを有する研削装置であって、前記円板部材には、前記円板部材の側面の外周縁部に開口した吐出口と、前記吐出口に対して前記円板部材の側面の前記外周縁部より径方向の内側に開口した流入口とを備えた第一給液孔および第二給液孔が形成されており、前記第一給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第一給液孔の前記吐出口は前記円板部材の他方の側面に配置され、前記第二給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第二給液孔の前記吐出口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記円板部材の前記一方の側面には、円環状の研削液供給用溝が形成されて、前記第一給液孔の前記流入口および前記第二給液孔の前記流入口は、前記研削液供給用溝内に開口しており、前記供給装置は、前記研削液供給用溝に対向する噴出口を備えた給液流路と、前記噴出口の周囲に設けられ前記研削液供給用溝の溝開口部の幅方向全体に対向する壁部とを備えていることを特徴とする研削装置である。
このような構成によれば、供給装置は円板部材の一方の側面側のみに設けられているので、研削液の飛散量を低減でき、研削液の供給量およびミストの発生を低減することができる。さらに、供給装置の設置スペースを低減でき、研削装置全体の小型化を図ることができる。また、供給装置は、研削液供給用溝の開口端の幅方向全体に対向する壁部を備えているので、研削液供給用溝内で反射した研削液が飛散するのを抑制でき、研削液をより一層効率的に流入口へ誘導できる。
本発明の研削砥石によれば、研削液の供給量およびミストの発生を低減することができるとともに、研削装置全体の小型化を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係る研削装置を示した側面図である。 本発明の第一実施形態に係る研削装置を示した図で、図1のA−A断面図である。 本発明の第一実施形態に係る供給装置の変形例を示した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る研削装置を示した側面図である。 本発明の第二実施形態に係る研削装置を示した図で、図4のB−B断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
(第一実施形態)
図1に示すように、第一実施形態に係る研削装置1は、研削砥石2と供給装置3とを有してなる。供給装置3は、研削砥石2に研削液を供給する装置である。研削砥石2は、円板部材10と、円板部材10の外周面10Cに外嵌された環状の砥石部材20と、を備えている。
円板部材10は、図示しない回転軸が中心部に連結されることで、円中心を回転中心として回転する部材である。この円板部材10は、鋼材などを用いた金属部品であり、十分な剛性を有している。
図1および図2に示すように、円板部材10の一方の側面10Aには、回転軸を中心とした円環状の研削液供給用溝15,15が二重に形成されている。研削液供給用溝15,15は、外側と内側に同心状で配置されている。以下、外側と内側の研削液供給用溝15,15を区別する場合は、「外側研削液供給用溝15a」、「内側研削液供給用溝15b」と称する。
図2に示すように、研削液供給用溝15は、側面10Aの法線方向(円板部材10の厚さ方向)を深さ方向として形成されている。研削液供給用溝15は、外周壁面16aと内周壁面16bと底面17とで三方を囲まれており、側面10Aの表面部に溝開口部18が形成されている。底面17は、側面10Aの表面と平行になっている。外周壁面16aは、底面17側から溝開口部18側に向かうに従って縮径された逆テーパ状の傾斜面にて形成されている。内周壁面16bは、底面17に対して直交している。つまり、研削液供給用溝15は、底面17側に向かうに連れて溝の幅が広がっている。
円板部材10には、研削液をワーク加工位置P(図1参照)に供給するための第一給液孔12aおよび第二給液孔12bが形成されている。
第一給液孔12aは、円板部材10の側面の外周縁部に開口した吐出口13aと、円板部材10の側面の外周縁部より径方向の内側に開口した流入口14aとを備えている。第一給液孔12aは、一方の側面10Aから他方の側面10Bに直線状に貫通した円形断面の貫通孔にて構成されている。第一給液孔12aは、一方の側面10A側から他方の側面10Bに向かうに従って円板部材10の径方向外側になるように、円板部材10の幅方向(図2の左右方向)に対して傾斜している。つまり、第一給液孔12aの流入口14aが一方の側面10A(研削液供給用溝15の表面を含む)に配置され、吐出口13aが他方の側面10Bに配置されている。
流入口14aは、内側研削液供給用溝15bの底面17に開口している。流入口14aは、内側研削液供給用溝15bの外周壁面16aに円板部材10の中心側から接する位置に配置されている。第一給液孔12aの傾斜角度は、内側研削液供給用溝15bの外周壁面16aの傾斜角度と一致している。吐出口13aは、他方の側面10Bの外周縁部に開口している。
第二給液孔12bは、円板部材10の側面の外周縁部に開口した吐出口13bと、円板部材10の側面の外周縁部より径方向の内側に開口した流入口14bとを備えている。第二給液孔12bは、一方の側面10Aの外周縁部から円板部材10の中心側に傾斜して直線状に穿設された第一の穴12baと、一方の側面10Aの径方向内側から外周側に傾斜して直線状に穿設された第二の穴12bbとを、円板部材10の内部で連通させた円形断面の屈曲貫通孔にて構成されている。つまり、第二給液孔12bの流入口14bが一方の側面10A(研削液供給用溝15の表面を含む)に配置され、吐出口13bが一方の側面10Aに配置されており、流入口14bと吐出口13bが同じ側面10Aに配置されている。
流入口14bは、外側研削液供給用溝15aの底面17に開口している。流入口14bは、外側研削液供給用溝15aの外周壁面16aに円板部材10の中心側から接する位置に配置されている。第二給液孔12bの第二の穴12bbの傾斜角度は、外側研削液供給用溝15aの外周壁面16aの傾斜角度と一致している。吐出口13aは、一方の側面10Aの外周縁部に開口している。
第一給液孔12aと第二給液孔12bは、同じ位相(角度位置)で、一対ずつセットで配置されており、複数対が周方向に所定角度ピッチで形成されている(図1参照)。第一給液孔12aと第二給液孔12bとは、互いに干渉しないように断面位置が決定されている(図2参照)。
砥石部材20は、図1に示すように、環状の砥石である。本実施形態では、CBN(立方晶窒化ホウ素)砥石を用いているが、その素材は限定されるものではなく、各種公知の砥石を用いることができる。
砥石部材20の内周面20Cは、円板部材10の外周面10Cに固着されている。また、図2に示すように、砥石部材20の幅は、円板部材10の外周面10Cの幅よりも大きく形成されている。砥石部材20の両側面20A,20Bは、円板部材10の両側面10A,10Bよりも、両側面10A,10Bの法線方向(図2の左右方向)にそれぞれ突出している。
図1に示すように、砥石部材20の両側面20A,20B(図2参照)において、吐出口13に対応する位置(吐出口13の径方向外側位置)には、内周面20Cから外周面20Dに亘って矩形断面の凹溝21が形成されている。
供給装置3は、研削砥石2とワークとの接触位置(ワーク加工位置P)よりも回転方向の上流側で研削液を一方の側面10Aに噴き付けるように構成されている。図2に示すように、供給装置3は、研削液供給用溝15に対向する噴出口31を備えた給液流路30と、噴出口31の周囲に設けられ研削液供給用溝15の溝開口部18の幅方向全体に対向する壁部32とを備えている。供給装置3は、ブロック状に形成されており、その内部に給液流路30が貫通して形成されている。供給装置3は、回転軸などを支持するケーシング4から円板部材10の径方向に延在しており、外側研削液供給用溝15aと内側研削液供給用溝15bに交差して、外側研削液供給用溝15aの溝開口部18と内側研削液供給用溝15bの溝開口部18とを覆っている。なお、供給装置3は、回転軸を支持するベアリングを押えるベアリング押さえ(図示せず)に固定してもよい。
給液流路30は円形断面に形成されている、給液流路30の一端は、噴出口31を構成し、給液流路30の他端は、研削液の供給源(図示せず)に接続されている。給液流路30は、研削液を外側研削液供給用溝15aに供給するものと、内側研削液供給用溝15bに供給するものの二系統形成されており、これらを区別する場合は、「外側給液流路30a」、「内側給液流路30b」と称する。
外側給液流路30aの噴出口31は、外側研削液供給用溝15aの溝開口部18の近傍に位置し、側面10Aに対向する供給装置3の側面3Aに開口している。噴出口31の直径寸法は、溝開口部18の幅寸法より小さくなっている。噴出口31の軸中心は、外側研削液供給用溝15aの溝開口部18の幅方向中間部に位置している。噴出口31は、外側研削液供給用溝15aの底面17に対向している。
内側給液流路30bの噴出口31は、外側給液流路30aの噴出口31よりも円板部材10の径方向内側で、内側研削液供給用溝15bの溝開口部18の近傍に位置している。噴出口31は、側面10Aに対向する供給装置3の側面3Aに開口している。噴出口31の直径寸法は、溝開口部18の幅寸法より小さくなっている。噴出口31の軸中心は、内側研削液供給用溝15bの溝開口部18の幅方向中間部に位置している。噴出口31は、内側研削液供給用溝15bの底面17に対向している。
壁部32は、供給装置3の側面3Aのうち、噴出口31の周囲に位置し、溝開口部18に対向する部分にて構成されている。壁部32は、円板部材10の側面10Aに対して接触しない範囲で接近しており、噴出口31から噴き出されて底面17で反射した研削液が飛散するのを防止する役目を果たす。
以上のように構成された研削装置1および研削砥石2では、図1に示すように、円板部材10の円中心を回転中心として回転させながら、側面10Aに対して、供給装置3から垂直に研削液を噴き付けると、研削液は研削液供給用溝15,15内で円板部材10の周方向に広がりながら、遠心力によって流入口14へ向かって流れる。
外側給液流路30aから外側研削液供給用溝15aに供給された研削液は、第二給液孔12bを通過して、一方の側面10Aの外周縁部に供給される。なお、第二給液孔12bは途中で屈曲しているが、第一給液孔12aよりも外周側に位置しているため、大きい遠心力が作用する。したがって、研削液は、第二給液孔12b内を円滑に流れる
内側給液流路30bから内側研削液供給用溝15bに供給された研削液は、第一給液孔12aを通過して、他方の側面10Bの外周縁部に供給される。なお、第一給液孔12aは直線状に形成されているので、研削液は、第一給液孔12aの内部を円滑に流れる。
以下に、研削液供給用溝15内での研削液の流れを説明する。
研削液供給用溝15内に噴き付けられた研削液は、底面17で反射してその一部が溝開口部18から外部に飛散しようとするが、溝開口部18に対向する供給装置3の壁部32によってカバーしているので、飛散を抑制することができる。これによって、研削液を研削液供給用溝15内に留めることができるとともにミストの発生を抑制できる。
研削液供給用溝15内においては、底面17噴き付けられた研削液の一部(内周部寄りに吹き付けられた研削液)は、重力によって円板部材10の中心側に流れようとするが、内周壁面16bによって堰き止められて、研削液供給用溝15内に溜められる。これによって、研削液が、円板部材10の中心側に流出してしまうのを防止できる。なお、外周部寄りに噴き付けられた研削液の一部は、円板部材10の遠心力によって直接外周壁面16a側に流れる。
内周壁部16に一旦堰き止められた研削液と、外周部寄りに噴き付けられた研削液は、回転する円板部材10の遠心力によって径方向外方に流れようとする。ワーク加工位置の近傍では、遠心力が作用した研削液は、外周壁面16aによって堰き止められて、流入口14a(14b)に導かれ、第一給液孔12a(第二給液孔12b)内に流入する。このとき、外周壁面16aの傾斜角度と、第一給液孔12a(第二給液孔12b)の傾斜角度は同じであるので、研削液は、第一給液孔12a(第二給液孔12b)内に円滑に流入する。
そして、研削液は、第一給液孔12aおよび第二給液孔12b内を通過して、吐出口13a,13bから円板部材10の両側面10A,10Bに吐出され、砥石部材20の側面20A,20Bに供給される。吐出口13から吐出された研削液の一部は、砥石部材20の側面20A(20B)に形成された凹溝21内に流入し、凹溝21を通過して砥石部材20の外周面20Dにも供給される。
以上のような研削砥石2によれば、円板部材の一方の側面10A側に設けた供給装置3によって、両側面10A,10Bに研削液を供給することができるので、供給装置3の設置スペースを低減でき、研削装置1全体の小型化を図ることができる。さらに、供給装置3は、従来の供給ノズルと比較して小型であり、取り回しのスペースも小さくて済むので、研削装置1全体のより一層の小型化が達成できる。
また、円板部材10には、研削液供給用溝15が形成されているので、遠心力が作用した研削液は外周壁面16aで堰き止めることができ、重力が作用した研削液は内周壁面16bで堰き止めることができるので、研削液が流出されるのを抑制でき、流入口14a,14bに効率的に誘導することができる。
さらに、研削液供給用溝15,15は、同一の側面10Aに形成されているので、円板部材10の肉厚の減少を最小限に抑制できるので、円板部材10の強度低下を抑えることができる。したがって、研削幅が小さいワークの加工にも対応することが可能である。
また、研削液供給用溝15,15を二重に形成して、それぞれに研削液を供給する給液流路30,30を別系統で設けたことによって、研削液の供給をオンオフすることで、円板部材10の両側面10A,10Bへの研削液両面供給と、側面10Aまたは10Bへの研削液片面供給とを選択することができる。
さらに、前記構成の供給装置3によれば、研削液供給用溝15内で反射した研削液を壁部32で押えて、飛散するのを抑制できる。したがって、研削液をより一層効率的に流入口へ誘導できる。
なお、前記実施形態では、供給装置3の噴出口31は、側面3Aに面一で開口しているがこれに限定されるものではない。図3に示すように、供給装置3の側面3Aに、研削液供給用溝15内に突出する突出部35を形成し、その先端に噴出口31aを設けるようにしてもよい。この場合、突出部35の基端部の周囲の側面3Aが壁部32を構成する。このような構成の供給装置103によれば、底面17で反射した研削液は、突出部35の先端面で押さえられて、溝開口部18へ飛散する研削液を大幅に削減できる。一部の研削液が、突出部35の周囲の溝開口部18から研削液供給用溝15の外部に飛び出しても、壁部32によって押えられ、外部への飛散を防止できる。したがって、より多くの研削液を研削液供給用溝15内に溜めることができ、研削液の供給効率を高めることができる。
(第二実施形態)
図4に示すように、第二実施形態に係る研削装置201は、研削砥石202の構成が第一実施形態と異なる。図5にも示すように、かかる研削砥石202は、一方の側面10Aの内側から他方の側面10Bの外周縁部に連通する第一給液孔212aが外側研削液供給用溝15aに開口し、一方の側面10Aの内側から外周縁部に連通する第二給液孔212bが内側研削液供給用溝15bに開口している。
第一給液孔212aは、円板部材210の側面の外周縁部に開口した吐出口13aと、円板部材210の径方向の内側に開口した流入口14aとを備えている。第一給液孔212aは、一方の側面10Aから他方の側面10Bに直線状に貫通した円形断面の貫通孔にて構成されている。第一給液孔212aは、一方の側面10A側から他方の側面10Bに向かうに従って円板部材210の径方向外側になるように、円板部材210の幅方向(図2の左右方向)に対して傾斜している。つまり、第一給液孔212aの流入口14aが一方の側面10A(研削液供給用溝15の表面を含む)に配置され、吐出口13aが他方の側面10Bに配置されている。
流入口14aは、外側研削液供給用溝15aの底面17に開口している。流入口14aは、外側研削液供給用溝15aの外周壁面16aに円板部材210の中心側から接する位置に配置されている。第一給液孔212aの傾斜角度は、外側研削液供給用溝15aの外周壁面16aの傾斜角度と一致している。吐出口13aは、他方の側面10Bの外周縁部に開口している。第二実施形態の第一給液孔212aは、第一実施形態の第一給液孔12a(図2参照)と比較して、円板部材210の幅方向に対する傾斜角度が小さくなっているが、第二実施形態の第一給液孔212aは第一実施形態の第一給液孔12aよりも外周側に形成されているので、大きい遠心力が作用することとなり、第二実施形態の第一給液孔212aであってもその内部を研削液が円滑に流れる。
第二給液孔212bは、円板部材210の側面の外周縁部に開口した吐出口13bと、円板部材210の径方向の内側に開口した流入口14bとを備えている。第二給液孔212bは、一方の側面10Aの外周縁部から円板部材210の中心側に傾斜して直線状に穿設された第一の穴12baと、一方の側面10Aの径方向内側から外周側に傾斜して直線状に穿設された第二の穴12bbとを、円板部材210の内部で連通させた円形断面の屈曲貫通孔にて構成されている。つまり、第二給液孔212bの流入口14bが一方の側面10A(研削液供給用溝15の表面を含む)に配置され、吐出口13bが一方の側面10Aに配置されており、流入口14bと吐出口13bが同じ側面10Aに配置されている。
流入口14bは、内側研削液供給用溝15bの底面17に開口している。流入口14bは、内側研削液供給用溝15bの外周壁面16aに円板部材210の中心側から接する位置に配置されている。第二給液孔212bの第二の穴12bbの傾斜角度は、内側研削液供給用溝15bの外周壁面16aの傾斜角度と一致している。吐出口13aは、一方の側面10Aの外周縁部に開口している。第二実施形態の第二給液孔212bは、第一実施形態の第二給液孔12b(図2参照)と比較して、作用する遠心力は小さくなるものの、第二実施形態の第二給液孔212bは第一実施形態の第二給液孔12bと比較して、第一の穴12baと第二の穴12bbとの屈曲角度が小さくなるので、第二実施形態の第二給液孔212bであってもその内部を研削液が円滑に流れる。
第一給液孔212aと第二給液孔212bは、異なる位相(角度位置)で配置されており、周方向に所定角度ピッチで交互に複数形成されている(図4参照)。
なお、その他の構成については、第一実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。第二実施形態においても、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。例えば、図1および図4に示す第一給液孔12a,212aおよび第二給液孔12b,212bの個数や孔径は限定されるものではない。
また、前記実施形態では、研削液供給用溝15の内周壁面16bは底面17に対して直交しているがこれに限定されるものではない。内周壁面16bは、底面17側から溝開口部18側に向かうに従って拡径されたテーパー状の傾斜面にて形成してもよい。このようにすれば、内周壁面16bと底面17との間に研削液の貯溜スペースが確保される。さらに、前記実施形態では、研削液供給用溝15の外周壁面16aは、逆テーパ状の傾斜面にて形成されているが、外周壁面16aは、底面17に対して直交して形成されていてもよく、その傾斜角度は限定されるものではない。
また、前記実施形態では、流入口14a,14bは、研削液供給用溝15の底面17に開口しているが、これに限定されるものではない。流入口14a,14bは、研削液供給用溝15内の外周側に開口していればよく、外周壁面16aに開口してもよいし、底面17と外周壁面16aとの境界部分を跨ぐように開口してもよい。
1 研削装置
2 研削砥石
3 供給装置
10 円板部材
10A (一方の)側面
10B (他方の)側面
12a 第一給液孔
12b 第二給液孔
13a 吐出口
13b 吐出口
14a 流入口
14b 流入口
15 研削液供給用溝
15a 外側研削液供給用溝
15b 内側研削液供給用溝
16a 外周壁面
16b 内周壁面
17 底面
18 溝開口部
20 砥石部材
30 給液流路
30a 外側給液流路
30b 内側給液流路
31 噴出口
32 壁部

Claims (3)

  1. 円板部材と、前記円板部材の外周面に外嵌された環状の砥石部材と、を備えた研削砥石であって、
    前記円板部材には、前記円板部材の側面の外周縁部に開口した吐出口と、前記吐出口に対して前記円板部材の側面の前記外周縁部より径方向の内側に開口した流入口とを備えた第一給液孔および第二給液孔が形成されており、
    前記第一給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第一給液孔の前記吐出口は前記円板部材の他方の側面に配置され、
    前記第二給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第二給液孔の前記吐出口は前記円板部材の一方の側面に配置されており、
    前記円板部材の前記一方の側面には、円環状の研削液供給用溝が同心状で内周側と外周側の二重でそれぞれ別個に形成されており、
    一方の前記研削液供給用溝の底面に前記第一給液孔の前記流入口が形成され、他方の前記研削液供給用溝の底面に前記第二給液孔の前記流入口が形成されている
    ことを特徴とする研削砥石。
  2. 前記第一給液孔は、前記一方の研削液供給用溝の底面から前記他方の側面の外周縁部に延在する直線状の貫通孔にて構成され、
    前記第二給液孔は、前記一方の外周縁部から前記円板部材の中心側に傾斜して延在する直線状の第一の穴と、前記他方の研削液供給用溝の底面から前記円板部材の外周側に傾斜して延在する直線状の第二の穴とが連通してなる屈曲貫通孔にて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の研削砥石。
  3. 円板部材と、前記円板部材の外周面に外嵌された環状の砥石部材と、を備えた研削砥石と、前記研削砥石に研削液を供給する供給装置とを有する研削装置であって、
    前記円板部材には、前記円板部材の側面の外周縁部に開口した吐出口と、前記吐出口に対して前記円板部材の側面の前記外周縁部より径方向の内側に開口した流入口とを備えた第一給液孔および第二給液孔が形成されており、
    前記第一給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第一給液孔の前記吐出口は前記円板部材の他方の側面に配置され、
    前記第二給液孔の前記流入口は前記円板部材の一方の側面に配置され、前記第二給液孔の前記吐出口は前記円板部材の一方の側面に配置され、
    前記円板部材の前記一方の側面には、円環状の研削液供給用溝が形成されて、
    前記第一給液孔の前記流入口および前記第二給液孔の前記流入口は、前記研削液供給用溝内に開口しており、
    前記供給装置は、前記研削液供給用溝に対向する噴出口を備えた給液流路と、前記噴出口の周囲に設けられ前記研削液供給用溝の溝開口部の幅方向全体に対向する壁部とを備えている
    ことを特徴とする研削装置。
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