JP3160335U - 研削砥石とその冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの研削面を冷却液によるウオータールーム雰囲気を形成し、研削効率を飛躍的に向上させた研削砥石とその冷却装置を提供する。【解決手段】研削砥石10は、環状基台1の外周面1Bに環状砥石2を装着した研削砥石において、環状基台は回転主軸5に嵌着される内周面2Aが設けられ、回転主軸と環状基台の外周壁5A間を貫く連絡孔Hが穿かれ、回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔(通路)Aから環状砥石の内周面への約7MPa相当の圧力の高圧冷却液を供給可能に構成させたものである。【選択図】図1

Description

本考案は、研削砥石とその冷却装置に係わり、特に、研削砥石の砥石内部又は砥石側面沿いに砥石外周面(研削面)に高圧冷却液を供給可能として、ワークの研削面を冷却液でウオータールーム雰囲気を形成し、研削効率を飛躍的に向上させた研削砥石とその冷却装置を提供するものである。
近年、例えば、航空機による国際的な物流増大に対応する事と、対地球環境向上を図るための低燃費性の要求が高まり、航空機のジェットエンジンの軽量化と燃費改善が図られている。その具体的方策として、ジェットエンジンの2基化や小型化、更には、タービンブレードの薄肉化等で対応している。特に、タービンブレードの薄肉化には、高精度な研削技術が必須になっている。この研削方法には、冷却水を研削砥石の表面に噴射して表面の水冷と切粉・塵埃除去をするもの。研削砥石内の中心側から放射状に開けた通液孔を通して砥石外周面に噴出させてワークとの研削面を冷却させるもの。研削砥石の砥石を多孔質で通気性のものとし、砥石の遠心力を利用して砥石内の中心側から砥石外周面に研削液を噴出させてワークとの研削面を冷却させるもの等が、一般的に知られている。
上記研削砥石内の中心側から放射状に開けた通液孔を通して砥石外周面に噴出させ、ワークとの研削面を冷却させるものの一つに、研削工具において、砥粒を備える砥石本体の外周側面部が使用面とされ、外周側面部には、砥石本体および軸部の内部の加工液通路に連通する複数のノズル孔が開口している。ここで、研削工具は、その軸線を回転中心線として回転しながら加工物Wに研削加工を施すが、この加工はノズル孔から加工液を供給しながら行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
更に、研削砥石の砥石を多孔質で通気性の材質で構成したものの一つに、研削部における冷却性能を向上させることができると共に、超精密仕上げ研削も行うことができる研削砥石及び研削液供給方法がある。その構成は、砥石台金の周囲に砥粒層が設けられ、回転されることにより、前記砥粒層の表面で工作物を研削する研削砥石において、前記砥石台金の側面部に、研削液ノズルから噴射された研削液(クーラント)を受ける研削液受け部を形成すると共に、前記砥石台金に、該研削液受け部から前記砥粒層まで研削液を案内する研削液管路を形成する一方、前記砥粒層は、前記研削液管路からの研削液が砥粒層表面ににじみ出るように多孔質に形成した研削砥石である。また、その研削液供給方法は、研削砥石を回転させると共に、該研削砥石の研削液受け部に研削液を噴射させ、該研削液が遠心力により、前記研削液管路を通して前記砥粒層まで導かれ、該砥粒層中から多孔質を通して該砥粒層の表面までにじみ出させて研削部に研削液を供給するものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−269669号公報 特開平10−118940号公報
上記特開平5−269669号公報の研削工具は、外周側面に加工液通路に連通する複数のノズル孔が開口しているために、ワークの研削面に対してノズル孔の開口縁部がエッヂ(角片)となって研削スジの欠陥を発生することになる。これは、砥石の摩耗とともにノズル孔の開口縁部がエッヂ(角片)拡大し、研削スジの欠陥を頻繁に発生するという問題が解決されていない。また、研削外周面の全面に均等に研削液(クーラント)が有効にまわらないまま、外部へ放出されて冷却効果が思いのほか低いという問題点もある。
また、上記特開平10−118940号公報の研削砥石及び研削液供給方法は、上記特開平5−269669号公報の研削工具の欠点を解消する作用・効果を発揮させるべく、研削砥石を多孔質とした。しかし、高速回転させてワークを高速度に研削するには多孔質を通過する研削液(クーラント)の供給量に限界があり、研削液の供給不足により研削部でのウオーターカーテン雰囲気が作られず、また、研削砥石の多孔質に目詰まり現象を来す。
即ち、▲1▼砥石の高速回転による遠心力を期待した砥石内部浸透であるために、研削液(クーラント)の浸透不足を生じて研削液の供給が不十分となる。
▲2▼多孔質砥石は、一般砥石を使ったものであり研削液の浸透効果は低く、内部に研削液(クーラント)の不純物が蓋をした形になりクーラント供給効果を妨げる傾向になる。
しかして、本考案における主たる目的である薄肉・中量生産のブレード研削には適さないという問題が解決されていない。
本考案は、上記研削砥石及びその冷却水の砥石への噴射方法、研削砥石及び研削液供給方法における問題点に鑑みてなされたもので、特に、研削砥石の砥石内部又は砥石側面沿いに砥石外周面(研削面)に高圧冷却水を供給可能として、ワークの研削面を冷却液によるウオータールーム雰囲気を形成し、研削効率を飛躍的に向上させた研削砥石の冷却装置等を提供するものである。
即ち、本考案の特徴は、▲1▼多孔質又は穴あき台金+砥石により、目詰まり現象が解決される。▲2▼フランジセンタースルーにより、砥石内部浸透クーラントを両側のフランジから放射状に噴出するクーラントが壁となる水室効果が発揮される。また、フランジスルークーラントも加工点を直噴するため冷却効果が高くなる。▲4▼加工点の水蒸気爆発効果加工点で発生する摩擦熱と砥石内部浸透クーラントが砥石表面で熱反応し爆発的な体積膨張(1000倍以上)となり、砥石目詰まりを劇的に改善する。砥石は常に切れ刃を自生する理想を獲得する。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1による研削砥石は、環状基台の外周面に環状砥石を装着した研削砥石において、上記環状記基台は回転主軸に嵌着される内周面が設けられ、上記回転主軸と上記環状基台の外周壁間を貫く連絡孔が穿かれ、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から環状砥石の内周面への約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給することを特徴とする。
また、本考案の請求項2の研削砥石は、両縁にフランジを備えた環状基台の外周面に環状砥石を装着した研削砥石において、上記環状記基台は回転主軸に嵌着される内周面が設けられ、上記環状基台の両縁フランジが環状砥石の両側面と接する部位に凹状断面の通路が放射状に設けられ、上記通路は上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から外周面に繋がる冷却液供給通路と連絡されるとともにフランジ外周端で環状砥石の両側面に開口され、約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給することを特徴とする。
また、本考案の請求項3の研削砥石は、両縁にフランジを備えた環状基台の外周面に環状砥石を装着した研削砥石において、上記環状記基台は回転主軸に嵌着される内周面が設けられるとともに該回転主軸の外周面に設けた冷却液供給通路と繋がる冷却液受給口と外周面に装着された環状砥石内の通口と繋がる冷却液放出口とを設け、上記環状砥石内に冷却液を通過させる通孔を設け、更に、上記環状基台の両縁フランジが環状砥石の両側面と接する部位に凹状断面の通路を放射状に設け、上記通路は上記回転主軸の内部から外周に繋がる冷却液供給通路と連絡されるとともにフランジ外周端で環状砥石の両側面に開口され、約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給することを特徴とする。
また、本考案の請求項4の研削砥石の冷却装置は、請求項1の研削砥石において、被研削面をウオータールーム雰囲気とすべく、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から高圧冷却液を環状砥石の内周面に供給して砥石外周面へ噴出させ、上記環状砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却流体を噴射させる高圧噴射ノズルと、環状砥石の外周空間及び研削面の周辺にウオータールーム雰囲気を形成させる研削ホイールの包囲体と、を具備したことを特徴とする。
また、本考案の請求項5の研削砥石の冷却装置は、請求項2の研削砥石において、被研削面をウオータールーム雰囲気とすべく、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から高圧冷却液を環状砥石の内周面に供給して砥石外周面へ噴出させ、上記環状砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却流体を噴射させる高圧噴射ノズルと、環状砥石の外周空間及び研削面の周辺にウオータールーム雰囲気を形成させる研削ホイールの包囲体と、を具備したことを特徴とする。
また、本考案の請求項6の研削砥石の冷却装置は、請求項3の研削砥石において、被研削面をウオータールーム雰囲気とすべく、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から高圧冷却液を環状砥石の内周面に供給して砥石外周面へ噴出させ、上記環状砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却流体を噴射させる高圧噴射ノズルと、環状砥石の外周空間及び研削面の周辺にウオータールーム雰囲気を形成させる研削ホイールの包囲体と、を具備したことを特徴とする。
本考案の各研削砥石によると、環状砥石内又は環状砥石内を放射方向に貫通する通孔又は側面沿いに内径側から外径側へ放射状に冷却液を高圧噴出できる。更に、冷却液の高圧噴出は、直接にワークとの研削面に停滞・付着する研削塵の高能率な排除効果と砥石・ワーク研削面の高能率な冷却効果が期待でき、砥石の目詰まり防止やワークの研削焼け防止効果が期待できる。即ち、高圧噴出する冷却液は、ワークとの研削面との加工点に噴射して発生する加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させる。これで、砥石内に堆積する研削塵を吹き飛ばして砥石目詰まりを防止するとともに、砥石がフィルターとなり砥石内を通過する冷却液に対する除塵効果(冷却液に対するフィルター効果)も得られる。
本考案の研削砥石の冷却装置によると、研削熱で冷却液が気化膨張(3000倍)し、砥石目詰まりを飛散させ冷却される作用が実施できる。項目別にその詳細作用効果を記載すれば、▲1▼例えば、ブレード研削加工は、高圧噴射ノズルからの高圧冷却液の噴出で超高能率重研削と連続無人加工ができる。▲2▼砥石は、多孔質の他電着砥石等の全ての砥石に適用できる。▲3▼加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させ、砥石内に堆積する研削塵を吹き飛ばして砥石の目詰まり防止効果と砥石による冷却液のフィルター効果、ワークの研削焼け防止効果が相乗的に発揮できる。▲4▼高圧噴射ノズルに併設して窒素ガス噴射ノズルを設けているから、ワークの研削焼け防止効果を更に高められる。▲5▼研削砥石の包囲体を設けたから、研削面の周辺に高圧冷却液によるウオータールーム雰囲気を形成でき、更なるワークの研削焼け防止効果が相乗的に発揮できる。
本考案の第1の実施の形態で、研削砥石の側面図と断面図である。 本考案の第1の実施の形態で、研削砥石の作用側面図と作用断面図である。 本考案の第2の実施の形態で、研削砥石の側面図と断面図である。 本考案の第2の実施の形態で、研削砥石の作用側面図と作用断面図である。 本考案の第3の実施の形態で、研削砥石の側面図と断面図である。 本考案の第3の実施の形態で、研削砥石の作用側面図と作用断面図である。 本考案の第4の実施の形態で、研削砥石の作用断面図である。 本考案の第5の実施の形態で、研削砥石の作用断面図である。 本考案の第6の実施の形態で、研削砥石の作用断面図である。 本考案の第7の実施の形態で、研削砥石の作用断面図である。 本考案の第8の実施の形態で、研削砥石の冷却装置の作用断面図である。 本考案の第9の実施の形態で、研削砥石の冷却装置の作用断面図である。
以下、図1乃至図12を参照して本考案の各実施の形態を順次に説明する。
本考案の第1の実施の形態となる研削砥石は、図1に示す。研削砥石10は、両縁にフランジ1F,1Fを備えた環状基台1と、上記環状基台1の外周面1Bに内周面2Aを装着させた環状砥石2と、環状基台1はこの内周面1Aを回転主軸5に嵌着させている。そして、上記環状基台1と回転主軸5の外周壁5Aとに連絡孔Hが穿かれ、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔(通路)Aから高圧冷却液Kを環状砥石2の内周面2Aに供給可能とした構成になっている。上記環状砥石2は、高圧冷却液Kが容易に通過できる多孔質の砥石粉を焼結又は接着させたもので、環状砥石2の内周面2Aに供給された高圧冷却液Kを容易に通過させるとともに、高圧冷却液K内に混入する僅かな塵・埃等を濾過するフィルター効果を発揮するものである。上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から環状砥石の内周面への約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給している。
続いて、上記研削砥石10による作用及び冷却方法を説明する。図2に示すように、研削砥石10は、環状基台1の外周面に環状砥石2が嵌着され、両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記環状基台1の内周面1Aは回転主軸5に嵌着されている。これにより、回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔(通路)Aから高圧冷却液Kを環状砥石2の内周面2Aに供給されると、上記環状砥石2は、高圧冷却液Kが容易に通過できる多孔質の砥石粉を焼結又は接着させたものであるから、環状砥石2の内周面2Aに供給された高圧冷却液Kを容易に通過させるとともに、約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液K内に混入する僅かな塵・埃等を濾過するフィルター効果が得られる。
更に、上記研削砥石10による作用・効果として、環状砥石の高速回転による遠心力で回転主軸5から加圧供給される高圧冷却液Kは、環状砥石2内を濾過されながら効率良く外周面2Bから外部へ噴出され、被研削面ワークWの被研削面W1を効果的に冷却する。更に、冷却液Kの高圧噴出は、直接にワークとの研削面に停滞・付着する研削塵の高能率な排除効果と砥石・ワーク研削面の高能率な冷却効果が期待でき、砥石の目詰まり防止やワークの研削焼け防止効果が期待できる。
即ち、約7メガパスカル相当の圧力の高圧噴出する冷却液Kは、ワークとの研削面との加工点に噴射して発生する加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させる。これで、砥石内に堆積する研削塵を吹き飛ばして砥石目詰まりを防止するとともに、砥石がフィルターとなり砥石内を通過する冷却液Kに対する除塵効果(冷却液に対するフィルター効果)も得られる。
次に、本考案の第2の実施の形態となる研削砥石20は、図3と図4に示す。研削砥石20は、両縁にフランジ1F,1Fを備えた環状基台1と、上記環状基台1の外周面1Bに装着された環状砥石2とで構成されている。上記環状基台1の内周面1Aは回転主軸5に嵌着され、上記環状基台1の両縁フランジ1F,1Fが環状砥石2の両側面2F,2Fと接する部位に凹状断面の通路1Gを放射状に設け、上記通路1Gは上記回転主軸5の内部から外周5Aに繋がる冷却液Kの供給通路Aと連絡させるとともにフランジ外周端で環状砥石2の両側面2F,2Fに開口されている。上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から環状砥石の凹状断面の通路1Gへの約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給している。
続いて、上記研削砥石20による作用及び冷却方法を説明する。図4に示すように、研削砥石20は、環状基台1の外周面に環状砥石2が嵌着され、両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記フランジ円板1F,1Fは、環状砥石2の両側面2F,2Fに接合する内面側に放射状の溝1G,1Gを形成している。これにより、回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔(通路)Aから高圧冷却液Kを環状砥石の両側面2F,2Fに接合する内面側の溝1G,1Gに供給される。これで、上記環状砥石2に供給された約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液Kが環状砥石の両側面2F,2Fから外周面2Bの外部へ噴出され、被研削面ワークWの被研削面W1を効果的に冷却する。
更に、高圧冷却液Kの約7メガパスカル相当の高圧噴出は、直接にワークとの研削面に停滞・付着する研削塵の高能率な排除効果と砥石・ワーク研削面の高能率な冷却効果が期待でき、ワークの研削焼け防止効果が期待できる。即ち、高圧噴出する約7メガパスカル相当の圧力の冷却液Kは、ワークとの研削面との加工点に噴射して発生する加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させる。
更に、第2の実施の形態となる研削砥石20の作用・効果は、高圧冷却液Kが環状砥石2の両側面2F,2F沿いに通過し易く、この冷却液Kを使用した時は、被研削面W1をウオータールーム雰囲気にして外気との遮蔽が行われて効率良く冷却する。また、空気等の気体を使用した時は、被研削面W1を気流雰囲気に包み込み、外部空気を遮断する。更に、高圧冷却液が環状砥石2の両側面2F,2F沿いに通過し易く、砥石の目詰まり防止やワークの研削焼け防止効果が期待できる。
本考案の第3の実施の形態となる研削砥石30は、図5と図6に示す。研削砥石30は、環状基台1と、上記基台1の外周面1Bに装着された環状砥石2とで構成されたものである。上記基台1の内周面1Aには回転主軸5に嵌着されるとともに該回転主軸の外周5Aに設けた冷却液供給通路Aと繋がる複数の冷却液受給口H1を設けている。上記基台は内周面の冷却液受給口と外周面1Bの冷却液放出口H2とを繋ぐ複数の通路H0が設けられている。上記環状砥石内に開けた通路2Gは、内周面2Aから外周面2Bへ貫通されている。更に、上記環状基台1は両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記基台の両縁フランジが環状砥石2の両側面2F,2Fと接する部位に凹状断面の通路1Gを放射状に設けている。上記通路1Gは、上記回転主軸5の内部から外周5Aに繋がる冷却液供給通路Aと連絡させるとともにフランジ外周端で環状砥石2の両側面2F,2Fに開口されている。上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から環状砥石の内周面への約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給している。
上記第3の実施の形態となる研削砥石30による作用及び冷却方法を説明する。図6に示すように、上記基台1の内周1A面には、回転主軸5に嵌着されるとともに該回転主軸5の外周5Aに設けた冷却液供給通路Aと繋がる複数の冷却液受給口H1があるから、環状砥石の高速回転による遠心力で回転主軸5から加圧供給される冷却液Kは、上記基台1の通路H0を介して外周面1Bの冷却液放出口H2に送られ、ここから環状砥石内に開けた通路2Gを通過して砥石外周面から被研削面ワークWの被研削面W1に向けて噴射され、被研削面W1を冷却する。更に、上記環状基台1は両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記基台の両縁フランジが環状砥石の両側面2F,2Fと接する部位に凹状断面の通路1Gを放射状に設けている。これで、環状砥石の高速回転による遠心力で回転主軸5から加圧供給される冷却液Kは、上記回転主軸5の内部から外周5Aに繋がる冷却液供給通路Aから基台1の通路1Gに送り込まれる。更に、約7メガパスカル相当の圧力の冷却液Kは、フランジ外周端の開口から環状砥石2の両側面2F,2Fに沿って砥石の外周面及び、被研削面ワークWの被研削面W1に噴出され、この部分を冷却する。
上記第3の実施の形態となる研削砥石30の効果について、約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液Kは、環状砥石2の両側面2F,2F沿いに通過し易く、被研削面ワークWの被研削面W1に向けて効率良く噴射される。更に、高圧冷却液Kは、環状砥石内に開けた通路2Gを通過して砥石外周面から被研削面ワークWの被研削面W1に向けて効率良く噴射される。
しかして、約7メガパスカル相当の圧力の冷却液Kを使用した時は、被研削面W1をウオータールーム雰囲気にして外気との遮蔽が行われて効率良く冷却する。また、空気等の気体を使用した時は、被研削面W1を気流雰囲気に包み込み、外部空気を遮断する。更に、高圧冷却液が環状砥石2の両側面2F,2F沿いに通過し易く、砥石の目詰まり防止やワークの研削焼け防止効果が期待できる。
続いて、本考案の研削砥石の冷却装置100Aについて、図7により説明する。加工機の回転主軸5には、研削砥石10〜30が嵌着されている。上記回転主軸5は、中心部に冷却液供給通路Aが開けられたセンタースルー方式であり、図11に示す高圧液供給機200から約7メガパスカル相当に加圧された高圧冷却液Kが研削砥石10〜30に供給されている。また、高圧冷却液Kは、研削砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却液を噴射させる高圧噴射ノズルHNにも供給されている。また、研削砥石の外周面に向けて外径測定センサDSが配置されており、環状砥石2の摩耗を検出するとともにその検出値は、外径変位値hとして高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節する調節手段300に繋がれている。上記調節手段300は、外径変位値hに基づき、駆動ユニットDUを作動して高圧噴射ノズルHNを最適位置に位置制御する。また、被研削面ワークWの被研削面W1の周辺にウオータールーム雰囲気WBを形成させるべく、研削砥石の約半分をカバーする包囲体70を具備している。更に、上記高圧噴射ノズルHNに併設して窒素ガス噴射ノズルNNを上記包囲体70内に向けて配置され、包囲体70内の空間雰囲気を無酸素と高圧冷却液Kの噴霧状態とする。
尚、図12に示すように、本考案の実施の形態となる研削砥石の冷却装置100´Aとしても良い。この冷却装置100A´は、上記図11に示す第5の実施の形態となる上記研削砥石の冷却装置100Aにおいて、外径測定センサDSと窒素ガス噴射ノズルNNとを省略させたものである。その他の構成は、上記研削ホイ−ルの冷却装置100Aと同一につき、説明を省略する。
上記研削砥石の冷却装置100Aに研削砥石10を使用した図1と図11と図7に示す冷却装置100Aは、以下のように作用する。先ず、マシニングセンター・旋盤・研削盤等の加工機における主軸に研削砥石10が装着される。上記研削砥石10は、環状基台1の外周面に環状砥石2が嵌着され、両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記環状基台1の内周面1Aは回転主軸5に嵌着されている。これにより、回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔(通路)Aから高圧冷却液Kを環状砥石2の内周面2Aに供給されると、上記環状砥石2は、多孔質の砥石粉を焼結又は接着させたものであるから、環状砥石2の内周面2Aに供給された高圧冷却液Kを容易に通過させるとともに、高圧冷却液K内に混入する僅かな塵・埃等を濾過するフィルター効果が得られる。即ち、高圧噴出する冷却液Kは、ワークとの研削面との加工点に噴射して発生する加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させる。これで、砥石内に堆積する研削塵を吹き飛ばして砥石目詰まりを防止するとともに、砥石がフィルターとなり砥石内を通過する冷却液Kに対する除塵効果(冷却液に対するフィルター効果)も得られる。
更に、高圧冷却液Kは、研削砥石10の外周面の噴射位置に高圧冷却液を噴射させる高圧噴射ノズルHNにも供給され、研削砥石10の外周面の冷却作用を確保する。また、被研削面ワークWの被研削面W1の周辺に形成されるウオータールーム雰囲気WBを更に確保すべく、包囲体70が研削ホイールの約半分をカバーしている。これにより、上記高圧噴射ノズルHNに併設して窒素ガス噴射ノズルNNを上記包囲体70内に向けて配置され、包囲体70内の空間雰囲気を窒素ガスで満たされた無酸素と高圧冷却液Kによるウオータールーム雰囲気WBの噴霧状態とする。しかして、ウオータールーム雰囲気WB内は、この中に閉じ込められた噴霧状態の高圧冷却液Kと、窒素ガスて満たされた無酸素状態となり、より一層強力に砥石2の目詰まり除去による被研削面ワークWの被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が図られる。
また、研削砥石10の外周面に向けて配置した外径測定センサDSは、環状砥石2の摩耗を検出している。その検出値は、外径変位値hとして高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節する調節手段300により演算される。これにより、上記調節手段300は、外径変位値hに基づき、駆動ユニットDUを作動して高圧噴射ノズルHNを最適位置に位置制御することができるから、環状砥石2の摩耗に係わりなく高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節できる。これにより、高圧冷却液Kを環状砥石2の最適位置に噴出でき、被研削面ワークWの被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が常時確保できる。
尚、上記実施の態様においては、高圧冷却液Kを使用したが、空気を利用したドライ冷却方式として良い。更には、空気中の窒素ガスを回収した窒素ガスや窒素ボンベからの窒素ガス等を砥石の冷却に使用したドライ冷却方式として良い。この方式の最大のメリットは、被研削面ワークWの被研削面W1の無酸素効果での研磨焼けを積極的に防止でき、被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が常時確保できる。
上記研削砥石の冷却装置100Aと研削砥石20を使用した図4と図11と図9に示す実施の形態となる上記研削砥石の冷却装置100Aは、以下のように作用する。研削砥石20は、環状基台1の外周面に環状砥石2が嵌着され、両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記環状基台1の内周面1Aは回転主軸5に嵌着されている。これにより、回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔(通路)Aから高圧冷却液Kを環状砥石2の放射方向に貫通する通孔2Cに供給されると、上記環状砥石2に供給された高圧冷却液Kが容易に通過して外周面2Bから外部へ噴出され、被研削面ワークWの被研削面W1を効果的に冷却する。
更に、上記研削砥石20による作用・効果として、冷却液Kの高圧噴出は、直接にワークとの研削面に停滞・付着する研削塵の高能率な排除効果と砥石・ワーク研削面の高能率な冷却効果が期待でき、ワークの研削焼け防止効果が期待できる。即ち、高圧噴出する冷却液Kは、ワークとの研削面との加工点に噴射して発生する加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させる。
更に、高圧冷却液Kは、研削砥石20の外周面の噴射位置に高圧冷却液を噴射させる高圧噴射ノズルHNにも供給され、研削砥石20の外周面の冷却作用を確保する。また、被研削面ワークWの被研削面W1の周辺に形成されるウオータールーム雰囲気WBを更に確保すべく、包囲体70が研削ホイールの約半分をカバーしている。これにより、上記高圧噴射ノズルHNに併設して窒素ガス噴射ノズルNNを上記包囲体70内に向けて配置され、包囲体70内の空間雰囲気を窒素ガスで満たされた無酸素と高圧冷却液Kによるウオータールーム雰囲気WBの噴霧状態とする。しかして、ウオータールーム雰囲気WB内は、この中に閉じ込められた噴霧状態の高圧冷却液Kと、窒素ガスで満たされた無酸素状態となり、より一層強力に砥石2の目詰まり除去による被研削面ワークWの被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が図られる。
また、研削砥石20の外周面に向けて配置した外径測定センサDSは、環状砥石2の摩耗を検出している。その検出値は、外径変位値hとして高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節する調節手段300により演算される。これにより、上記調節手段300は、外径変位値hに基づき、駆動ユニットDUを作動して高圧噴射ノズルHNを最適位置に位置制御することができるから、環状砥石2の摩耗に係わりなく高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節できる。これにより、高圧冷却液Kを環状砥石2の最適位置に噴出でき、被研削面ワークWの被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が常時確保できる。
尚、上記実施の態様においては、高圧冷却液Kを使用したが、空気を利用したドライ冷却方式として良い。更には、空気中の窒素ガスを回収した窒素ガスや窒素ボンベからの窒素ガス等を砥石の冷却に使用したドライ冷却方式として良い。この方式の最大のメリットは、被研削面ワークWの被研削面W1の無酸素効果での研磨焼けを積極的に防止でき、被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が常時確保できる。
上記研削砥石の冷却装置100Aと研削砥石30を使用した図5と図11と図10に示す実施の形態において、上記実施の形態となる上記研削砥石の冷却装置100Aは、以下のように作用する。先ず、上記研削砥石30を使用時には、図11と図9に示すように、マシニングセンター・旋盤・研削盤等の加工機における主軸に研削砥石30が装着される。上記研削砥石30は、回転主軸5にこの環状基台1の内面1Aが嵌着されるとともに、基台1の両縁フランジ1F,1Fが環状砥石2の両側面2F,2Fと接する部位に凹状断面の通路1Gが放射状に設けられ、この通路1Gは回転主軸5の内部から外周に繋がる冷却液供給通路Aと連絡され、これがフランジ外周端で環状砥石2の両側面2F,2Fに開口されている。これにより、環状砥石の高速回転による遠心力で回転主軸5から加圧供給される冷却液Kは、環状砥石2の両側面2F,2Fに沿って効率良く噴出され、被研削面ワークWの被研削面W1の周辺にウオータールーム雰囲気WBを形成する。これで、被研削面ワークWの被研削面W1に噴出された冷却液Kが周辺に飛散することなく浸漬保持され、効果的に環状砥石2の目詰まりを除去して冷却することが出来て、摩擦熱(研磨焼け)を積極的に除去する。
即ち、環状砥石の高速回転による加工熱(摩擦熱)で冷却液Kは体積比率3000倍前後に膨張する。これで、蒸気爆発し、この効果で気化圧力を発生させ、砥石内に堆積する研削塵を吹き飛ばして砥石の目詰まり防止効果と砥石による冷却液のフィルター効果、ワークの研削焼け防止効果が相乗的に発揮される。
更に、高圧冷却液Kは、研削砥石30の外周面の噴射位置に高圧冷却液を噴射させる高圧噴射ノズルHNにも供給され、研削砥石30の外周面の冷却作用を確保する。また、被研削面ワークWの被研削面W1の周辺に形成されるウオータールーム雰囲気WBを更に確保すべく、包囲体70が研削ホイールの約半分をカバーしている。これにより、上記高圧噴射ノズルHNに併設して窒素ガス噴射ノズルNNを上記包囲体70内に向けて配置され、包囲体70内の空間雰囲気を窒素ガスで満たされた無酸素と高圧冷却液Kによるウオータールーム雰囲気WBの噴霧状態とする。しかして、ウオータールーム雰囲気WB内は、この中に閉じ込められた噴霧状態の高圧冷却液Kと、窒素ガスで満たされた無酸素状態となり、より一層強力に砥石2の目詰まり除去による被研削面ワークWの被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が図られる。
また、研削砥石30の外周面に向けて配置した外径測定センサDSは、環状砥石2の摩耗を検出している。その検出値は、外径変位値hとして高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節する調節手段300により演算される。これにより、上記調節手段300は、外径変位値hに基づき、駆動ユニットDUを作動して高圧噴射ノズルHNを最適位置に位置制御することができるから、環状砥石2の摩耗に係わりなく高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節できる。これにより、高圧冷却液Kを環状砥石2の最適位置に噴出でき、被研削面ワークWの被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が常時確保できる。
尚、上記実施の態様においては、高圧冷却液Kを使用したが、空気を利用したドライ冷却方式として良い。更には、空気中の窒素ガスを回収した窒素ガスや窒素ボンベからの窒素ガス等を砥石の冷却に使用したドライ冷却方式として良い。この方式の最大のメリットは、被研削面ワークWの被研削面W1の無酸素効果での研磨焼けを積極的に防止でき、被研削面W1の発熱抑制効果の増大と酸化抑制効果の増大が常時確保できる。
更に、上記研削砥石の冷却装置100Aと研削砥石30を使用した図11と図10に示す実施の形態において、上記研削砥石30を使用した作用を示す。先ず、マシニングセンター・旋盤・研削盤等の加工機における主軸に上記研削砥石40を装着時について説明する。上記研削砥石30は、基台1の内周1A面が回転主軸5に嵌着され該回転主軸5の外周5Aに設けた冷却液供給通路Aと繋がる冷却液受給口H1から通路H0を介して外周面1Bの冷却液放出口H2に冷却液Kが送られる。ここから環状砥石内に開けた通路2Gを通過して砥石外周面から被研削面ワークWの被研削面W1に向けて噴射され被研削面W1を冷却する。更に、上記環状基台1は両縁にフランジ1F,1Fを備え、上記基台の両縁フランジが環状砥石の両側面2F,2Fと接する部位に凹状断面の通路1Gを放射状に設けている。これで、環状砥石の高速回転による遠心力で回転主軸5から加圧供給される冷却液Kは、上記回転主軸5の内部から外周5Aに繋がる冷却液供給通路Aから基台1の通路1Gに送り込まれる。更に、冷却液Kは、フランジ外周端の開口から環状砥石2の両側面2F,2Fに沿って砥石の外周面及び被研削面ワークWの被研削面W1に噴出される。これで、被研削面ワークWの被研削面W1の周辺にウオータールーム雰囲気WBを形成する。しかして、ウオータールーム雰囲気WB内において、冷却液Kは、環状砥石の中央通路2Gから被研削面W1に向けて噴射冷却されるとともに、冷却液Kは、環状砥石2の両側面2F,2Fに沿って効率良く噴出されるも、冷却液Kが周辺に飛散することなく浸漬保持され、効果的に砥石2の目詰まりを除去して冷却することが出来て、摩擦熱(研磨焼け)を積極的に除去する。
特に、ウオータールーム雰囲気WB内において、環状砥石の中央通路2Gから被研削面W1に向けて噴射冷却されるとともに、環状砥石2の両側面2F,2Fに沿って砥石の外周面及び被研削面ワークWの被研削面W1に噴出されるから、被研削面W1での冷却・目詰まり除去・研削焼け防止効果が相乗的に格段に高くなる。その他の作用・効果は、上記研削砥石10〜30を使用時と同様に付き、説明を省略する。
上記各実施の形態となる上記研削砥石の冷却装置100Aによると、下記の効果が発揮される。▲1▼例えば、ブレード研削加工は、高圧噴射ノズルからの高圧冷却液の噴出で超高能率重研削と連続無人加工ができる。▲2▼砥石は、多孔質の他電着砥石等の全ての砥石に適用できる。▲3▼高圧噴出する冷却液Kは、ワークとの研削面との加工点に噴射して発生する加工熱(摩擦熱)で体積比率3000倍前後に膨張することで、蒸気爆発効果で気化圧力を発生させる。これで、砥石内に堆積する研削塵を吹き飛ばして砥石目詰まり防止効果とワークの研削焼け防止効果が相乗的に発揮できる即ち、砥石がフィルターとなり砥石内を通過する冷却液Kに対する除塵効果(冷却液に対するフィルター効果)も得られる。▲4▼高圧噴射ノズルに併設して窒素ガス噴射ノズルを設けているから、ワークの研削焼け防止効果を更に高められる。▲5▼環状砥石の摩耗を検出する外径測定センサにより、砥石の外径変位により高圧噴射ノズルの噴射位置を微調節できるから、高圧噴射ノズルを常に最適位置に調節できる。▲6▼研削砥石の包囲体を設けたから、研削面の周辺に高圧冷却液によるウオータールーム雰囲気を形成でき、更なるワークの研削焼け防止効果が相乗的に発揮できる。
本考案の研削砥石の冷却装置は、上記各実施の形態例に限定されず、その考案の要旨内における設計変更が自由に行える。例えば、通路の個数やその放射形状、環状砥石も多孔質や電着やセラミックス等々の任意な物が使用できる。また、冷却液Kは、水・クーラント液・特殊成分入りの物が使用できるほか、空気・窒素ガス・その他の気流を使用できる。更には、研削砥石の冷却装置100Aにおいて、その詳細な構成変更や機能の増減も自由にできる。そして、上記各研削砥石10〜30において、各研削を複合構成させた第5の研削砥石としても良い。即ち、環状砥石の外周面2Bや両縁2Fや外周面2Bに明けた通孔2Cから総合的に多量の冷却液Kを被研削面ワークWの被研削面W1に均等に噴出させても良い。
本考案は、その対象物を航空機のジェットエンジンや発電機に使用されているブレードの薄板状の被加工物を対象の実施例で説明したものであるが、様々な製品装置における板状の被加工物を対象としての適用が可能である。
1 環状基台
1A 内周面
1B 外周面
1F 両縁フランジ
1G 通路
2 環状砥石
2A 内周面
2B 外周面
2C 通孔
2F 両側面
2G 通路
5 回転主軸
5A 外周
10〜30 研削砥石
70 包囲体
100A 研削砥石の冷却装置
200 高圧液供給機
300 調節手段
A 冷却液供給通路
DS 外径測定センサ
DU 駆動ユニット
H0 通路
H1 冷却液受給口
H2 冷却液放出口
HN 高圧噴射ノズル
h 外径変位値
NN 窒素ガス噴射ノズル
K 冷却液(高圧冷却液)
W 被研削面ワーク
W1 被研削面
WB ウオータールーム雰囲気

Claims (6)

  1. 環状基台の外周面に環状砥石を装着した研削砥石において、上記環状記基台は回転主軸に嵌着される内周面が設けられ、上記回転主軸と上記環状基台の外周壁間を貫く連絡孔が穿かれ、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から環状砥石の内周面へ約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給することを特徴とする研削砥石。
  2. 両縁にフランジを備えた環状基台の外周面に環状砥石を装着した研削砥石において、上記環状記基台は回転主軸に嵌着される内周面が設けられ、上記環状基台の両縁フランジが環状砥石の両側面と接する部位に凹状断面の通路が放射状に設けられ、上記通路は上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から外周面に繋がる冷却液供給通路と連絡されるとともにフランジ外周端で環状砥石の両側面に開口され、約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給することを特徴とする研削砥石。
  3. 両縁にフランジを備えた環状基台の外周面に環状砥石を装着した研削砥石において、上記環状記基台は回転主軸に嵌着される内周面が設けられるとともに該回転主軸の外周面に設けた冷却液供給通路と繋がる冷却液受給口と外周面に装着された環状砥石内の通口と繋がる冷却液放出口とを設け、上記環状砥石内に冷却液を通過させる通孔を設け、更に、上記環状基台の両縁フランジが環状砥石の両側面と接する部位に凹状断面の通路を放射状に設け、上記通路は上記回転主軸の内部から外周に繋がる冷却液供給通路と連絡されるとともにフランジ外周端で環状砥石の両側面に開口され、約7メガパスカル相当の圧力の高圧冷却液を供給することを特徴とする研削砥石。
  4. 請求項1の研削砥石において、被研削面をウオータールーム雰囲気とすべく、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から高圧冷却液を環状砥石の内周面に供給して砥石外周面へ噴出させ、上記環状砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却流体を噴射させる高圧噴射ノズルと、環状砥石の外周空間及び研削面の周辺にウオータールーム雰囲気を形成させる研削ホイールの包囲体と、を具備したことを特徴とする研削砥石の冷却装置。
  5. 請求項2の研削砥石において、被研削面をウオータールーム雰囲気とすべく、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から高圧冷却液を環状砥石の内周面に供給して砥石外周面へ噴出させ、上記環状砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却流体を噴射させる高圧噴射ノズルと、環状砥石の外周空間及び研削面の周辺にウオータールーム雰囲気を形成させる研削ホイールの包囲体と、を具備したことを特徴とする研削砥石の冷却装置。
  6. 請求項3の研削砥石において、被研削面をウオータールーム雰囲気とすべく、上記回転主軸の軸芯に穿かれた通路孔から高圧冷却液を環状砥石の内周面に供給して砥石外周面へ噴出させ、上記環状砥石の外周面の噴射位置に高圧冷却流体を噴射させる高圧噴射ノズルと、環状砥石の外周空間及び研削面の周辺にウオータールーム雰囲気を形成させる研削ホイールの包囲体と、を具備したことを特徴とする研削砥石の冷却装置。
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