JP5974201B1 - 外科用処置具 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施の形態に係わる外科用処置システム1の構成を示す構成図である。外科用処置システム1は、主として、超音波駆動装置2と、高周波駆動装置3と、ハンドピース4と、により構成される。ハンドピース4は、生体組織を電気エネルギーによって処置するための外科用処置具である。高周波駆動装置3は、ハンドピース4へ電気エネルギーを供給する電源である。
軸棒部材23の先端部23aとプローブ4cの閉じた先端部21aの内側表面21a1との間の距離は、d1である。具体的には、軸棒部材23の先端部23aの頂点23a1と、プローブ4cの先端部21aの内側表面21a1の底点21aaとの間の距離は、d1である。
距離d1は、アーク放電がプローブ4cの表面と生体組織との間で発生するが、火花放電がプローブ4cの表面と生体組織との間で発生しないような距離に設定される。
従って、軸棒部材23の位置精度が確保できる場合は、距離d2は、距離d1と同じでもよい。
よって、上述した本実施の形態によれば、電極にかかる電圧が所定値以上にならないようにした外科用処置具であるハンドピースを実現することができる。
変形例1は、プローブと軸棒部材間を絶縁部材で絶縁し、軸棒部材の先端面と、プローブ4cの先端部の内側表面との間で放電を発生させるようにした外科用処置具に関する。なお、本変形例において、上述した第1の実施の形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成について説明する。
プローブ4c1は、チタンなどの導電性を有する金属製である。プローブ4c1は、基端部から先端部へ長手方向に延出し、生体組織に電気エネルギーを付加することが可能な電極である。プローブ4c1は、先端が閉じた中空で、細長の軸部材である。プローブ4c1の外観形状は、上位したプローブ4cと同じである。
プローブ4c内の中空部内には、軸棒部材23Aが挿入され、かつ軸棒部材23Aとプローブ4cの内周面21b1の間には、絶縁部材31が配設されている。軸棒部材23Aは、チタンなどの導電性を有する金属製である。
変形例2は、軸棒部材の先端部の面積を大きくした外科用処置具に関する。本変形例2では、第1の実施の形態の軸棒部材23の先端部の面積が、第1の実施の形態の先端部の面積よりも大きくなっている。
第1の実施の形態の外科用処置具では、プローブの中空部は先端部から基端部にかけて形成されているが、本実施の形態では、中空部は、先端側部分にのみ形成されている。
棒部材41の先端部には、突出部41bが形成されており、突出部41bの先端面41b1の開口部に、軸棒部材44の先端面44aが露出している。
よって、上述した本実施の形態によれば、電極にかかる電圧が所定値以上にならないようにした外科用処置具であるハンドピースを実現することができる。
変形例は、上述した実施の形態における軸棒部材とキャップ部材の形状を変更した外科用処置具に関する。
第2の実施の形態の外科用処置具では、中空部は、先端側に形成されているが、本実施の形態では、中空部は、基端側にのみ形成されている。
棒部材41Bの先端部には、凹部41Bbが形成されており、凹部41Bbの底面部に、軸棒部材44の先端面44aが露出している。
よって、上述した本実施の形態によれば、電極にかかる電圧が所定値以上にならないようにした外科用処置具であるハンドピースを実現することができる。
第1〜第3の実施の形態の外科用処置具は、プローブの内部において上述した放電のための距離d1のギャップを有しているが、本実施の形態の外科用処置具は、単なる棒状のプロープの外周面に対して上述した放電のための距離d1のギャップを有する。
図15は、本実施の形態に係わる外科用処置具の先端部の断面図である。図16は、本実施の形態に係わる基端部のギャップ部の断面図である。
円筒状で樹脂製のアウターシース53が、絶縁部材52の基端部分を覆うように設けられている。アウターシース53の先端部及び途中には、内向フランジ部53aが形成されている。円筒状の絶縁部材52は、内向フランジ部53aの内周面が絶縁部材52の外周面に密着して固定されることによって、アウターシース53に対して固定される。
そして、リング状部55の内周面部分55aのうち最もプローブ4c6に近接する部分は、プローブ4c6の表面から距離d1だけ離れるように位置決めされる。
本出願は、2014年10月9日に日本国に出願された特願2014−208198号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。
Claims (15)
- 生体組織を電気エネルギーによって処置するための外科用処置具において、
基端部から先端部へ長手方向に延出し、前記生体組織に前記電気エネルギーを付加することが可能な第1電極と、
前記第1電極の内部又は外部に配置され、前記第1電極との間で火花放電が発生する電圧よりも低くかつ前記第1電極との間でアーク放電が発生する電圧よりも高い電圧で放電が発生する距離だけ、前記第1電極に最も近接する部分が離れている第2電極と、
を有することを特徴とする外科用処置具。 - 前記第1電極は、閉じた先端部を有する円筒形状を有し、
前記第2電極は、前記第1電極に触れないように、前記円筒形状の前記第1電極の内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。 - 前記距離は、前記第2電極の先端部と前記第1電極の前記閉じた先端部の内側表面との間の距離であることを特徴とする請求項2に記載の外科用処置具。
- 前記第1電極の前記閉じた先端部の前記内側表面は、第1平面部を有し、
前記第2電極の前記先端部は、第2平面部を有し、
前記距離は、互いに対向して配置された前記第1平面部と前記第2平面部間の距離であることを特徴とする請求項3に記載の外科用処置具。 - 前記第2電極は、円筒形状の絶縁部材に覆われていることを特徴とする請求項4に記載の外科用処置具。
- 前記第1電極の前記閉じた先端部の前記内側表面は、第1平面部を有し、
前記第2電極の前記先端部は、第2平面部を有する拡径部を有し、
前記距離は、互いに対向して配置された前記第1平面部と前記第2平面部間の距離であることを特徴とする請求項3に記載の外科用処置具。 - 前記第1電極は、棒部材と、前記棒部材の先端に被せられたキャップ部材とを有し、
前記第2電極は、前記第1電極に触れないように、前記第1電極の内部に配置され、
前記距離は、前記第2電極の先端部と前記キャップ部材の先端側の内側表面との間の距離であることを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。 - 前記キャップ部材は、前記棒部材と、接着、接合又は螺子止めされていることを特徴とする請求項7に記載の外科用処置具。
- 前記第1電極は、棒部材と、前記棒部材の先端に固定され、第1平面部を有する先端固定部材とを有し、
前記第2電極は、前記第1電極に触れないように、前記筒状の前記第1電極の内部に配置され、先端側に第2平面部と有し
前記距離は、前記先端固定部材の前記第1平面部と前記第2電極の前記第2平面部間の距離であることを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。 - 前記第1電極は、先端側に凹部を有する棒部材と、前記棒部材の先端に固定された先端固定部材とを有し、
前記第2電極は、前記第1電極に触れないように、前記凹部内に配置され、
前記距離は、前記第2電極の先端部と前記先端固定部材との間の距離であることを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。 - 前記先端固定部材は、前記棒部材と、接着、接合又は螺子止めされていることを特徴とする請求項10に記載の外科用処置具。
- 前記第1電極は、棒部材であり、
前記第2電極は、前記第1電極に触れないように、前記第1電極の外側に配置され、
前記距離は、前記第1電極の外周面と、前記外周面に対向する前記第2電極の表面との間の距離であることを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。 - 前記外科用処置具は、前記第1電極から前記電気エネルギーとしての高周波電流を出力し、前記高周波電流を受ける対極板を備え、
前記対極板は、前記第1電極及び前記第2電極から分離した位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。 - 前記第1電極は、超音波振動出力が可能であることを特徴とする請求項13に記載の外科用処置具。
- 前記距離は、前記第1電極の内周側面と前記第2電極の外周側面との距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具。
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