JP5971629B2 - マイクロ流体デバイス - Google Patents
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Description
実施の形態1に係るマイクロ流体デバイス1は、反応流路5を有する基体2と、基体2に対向して配置された2以上の温度調節装置3と、を備え、基体2は、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面4を有し、表面4における、面方向が異なる2以上の位置に温度調節装置3が配置されるとともに、温度調節装置3と基体2との間に反応流路5が配置、又は温度調節装置3に対向して基体2に反応流路5が形成されている。
基体は直方体や円柱に限定されるわけではなく、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面を有するものであれば如何なるものであってもよい。
図3は、実施の形態2に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図であり、図4(a)は実施の形態2に係るマイクロ流体デバイス1に含まれる基体2の上面図、図4(b)はその下面図、図4(c)はその側面図である。実施の形態1では、基体は貫通孔を有していないのに対して実施の形態2では、基体は貫通孔群を備える点で実施の形態2は実施の形態1と異なる。すなわち、実施の形態2では、図3に示すように、基体2は、直方体であり、一の主面(上面)6と他方の主面(下面)7とを有し、一の主面6から他方の主面7へ貫通する貫通孔21が形成され、貫通孔21が反応流路5の一部を構成している。
図6は、本発明の実施の形態3に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図である。本実施の形態3では、図6に示すように、基体2は、円柱であり、一の反応流路5が基体2を構成する表面4を周回するように螺旋状に配置されている。このように構成することにより、一の反応流路5を円柱の側面に周回させれば基体2の表面4に反応流路群10を形成することができるため、反応流路群10の形成が容易となる。
図7は、本実施の形態4のマイクロ流体デバイス1の分解斜視図である。実施の形態4では、図7に示すように、基体2と温度調節装置3との間に保護部材13が配置されている。基体2と第1の温度調節装置3との間に第1の保護部材13が配置され、基体2と第2の温度調節装置3との間に第2の保護部材13が配置されている。基体2の上面6及び下面7には上部開口して複数の溝部12が平行に形成されている。上述したように、第1の貫通孔群22及び第2の貫通孔群23により基体2の上面6に設けられた溝部12が基体2の下面7に設けられた溝部12と導通している。そして、上述の第1及び第2の保護部材13が基体2の上面6及び下面7に配置され、溝部12が第1及び第2の保護部材13により閉じられることにより、反応流路5が形成されている。
図8は、本実施の形態5に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図である。実施の形態1では、2つの温度調節装置3が用いられていたのに対して、実施の形態5では、図8に示すように、4つの温度調節装置3が用いられている。各温度調節装置3が、直方体状の基体2の上面6、下面7、左側面8、右側面9に対向して配置されるとともに、一の反応流路5が、基体2を構成する6つの長方形の面のうち周方向に連続する4つの面(上面6、下面7、左側面8、右側面9)を周回するように螺旋状に形成されている。このように一の反応流路5が基体2の外周に螺旋状に設けられることにより、基体2の上面6、下面7、左側面8、右側面9に反応流路群10が形成されている。
図9は、本実施の形態6に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図である。実施の形態5では、基体2が角柱状に形成されているのに対して、実施の形態6では、図9に示すように、基体2が角柱状の中空体であり、一端側15と他端側16が開口している。さらに、実施の形態5では、反応流路5が基体2の4つの連続する外周を該連続する方向Bに螺旋状に周回するように形成されているのに対して、実施の形態6に係るマイクロ流体デバイス1では、図9に示すように、反応流路5が、所定の厚みを有する開口中空体の壁部をポロイダル方向Cに周回するように形成されている。すなわち、基体2を構成する開口中空体の壁部の断面を周回する方向に反応流路5が螺旋状に形成されている。図9においては、基体2として角柱状の中空体が用いられているが、円柱状の中空体であってもよい。また、基体2が円柱状の中空体である場合、温度調節装置3は、上記したように、円柱状の基体2の側面に沿って、基体2から温度調節装置3までの距離が一定となるような形状としてもよい。
図10は、実施の形態7に係るマイクロ流体デバイスの斜視図である。実施の形態6では、基体2を構成する開口中空体の内部には、温度調節装置3が設けられていないのに対して、実施の形態7では、図10に示すように、基体2を構成する開口中空体の内部にも、温度調節装置3が設けられている。反応流路5は上記同様所定の厚みを有する開口中空体の壁部をポロイダル方向Cに周回するように形成されている。そして、開口中空状の基体の外周4つの面にそれぞれ温度調節装置3が設けられるとともに、上述のように、開口中空体の内部にも温度調節装置3が設けられている。このように、5つの温度調節装置3が基体2の近辺に設けられている。図10においては、基体2として角柱状の中空体が用いられているが、円柱状の中空体であってもよい。また、基体が円柱状の中空体である場合、温度調節装置3は、上記したように、円柱状中空の基体の側面に沿って、基体から温度調節装置までの距離が一定となるような形状としてもよい。このように形成された温度調節装置3は複数に分離していてもよいし、一の中空円柱状体であってもよい。さらに、基体2の内部に設けられる温度調節装置3の形状は円柱状であってもよい。
実施の形態7のマイクロ流体デバイスによれば、一つの基体2に対して、5つの温度調節装置3が設けられているため、加熱を急速に行うことができるとともに、5つの異なる温度を利用することができるため、制御性が向上する。
2 基体
3 温度調節装置
4 面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面
5 反応流路
Claims (10)
- 反応流路を有する基体と、
前記基体に対向して配置された2以上の温度調節装置と、を備え、
前記基体は、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面を有し、前記表面における、面方向が異なる2以上の位置に対向して前記温度調節装置が配置されるとともに、前記温度調節装置と前記基体との間に反応流路が配置、又は前記温度調節装置に対向して前記基体に反応流路が形成されており、
前記基体は、一端側と他端側とが開口する中空体であり、一の反応流路が、該中空体の壁部の断面を周回する方向に螺旋状に形成されているマイクロ流体デバイス。 - 前記基体は、直方体であり、一の反応流路が、前記基体を構成する表面を周回するように螺旋状に形成された請求項1記載のマイクロ流体デバイス。
- 前記基体は、一の主面と他方の主面とを有し、前記一の主面から前記他方の主面へ貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔が前記反応流路の一部を構成する請求項1又は2記載のマイクロ流体デバイス。
- 前記基体は、円柱であり、一の反応流路が、前記基体を構成する表面を周回するように螺旋状に形成されている請求項1記載のマイクロ流体デバイス。
- さらに、前記中空体の内部に温度調節装置を有する請求項1記載のマイクロ流体デバイス。
- 前記基体と前記温度調節装置との間に保護部材が配置され、前記基体に開口して形成された溝部が前記保護部材により閉じられることにより、前記反応流路が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
- 二以上の温度調節装置がそれぞれ別々に温度調節可能である請求項1〜6のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
- 前記基体が、親水性の膜を形成可能な材料を含んで成り、少なくとも、前記反応流路の最表面に親水性の膜が形成されている請求項1〜7のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
- 前記親水性の膜を形成可能な材料がシリコンであり、少なくとも、前記反応流路の最表面にシリコン酸化膜が形成されている請求項8記載のマイクロ流体デバイス。
- 前記反応流路が管状体により形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
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