JP5971629B2 - マイクロ流体デバイス - Google Patents

マイクロ流体デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP5971629B2
JP5971629B2 JP2012099498A JP2012099498A JP5971629B2 JP 5971629 B2 JP5971629 B2 JP 5971629B2 JP 2012099498 A JP2012099498 A JP 2012099498A JP 2012099498 A JP2012099498 A JP 2012099498A JP 5971629 B2 JP5971629 B2 JP 5971629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
microfluidic device
reaction channel
reaction
temperature control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012099498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013226497A (ja
Inventor
宏明 橘
宏明 橘
辻 幸司
幸司 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2012099498A priority Critical patent/JP5971629B2/ja
Publication of JP2013226497A publication Critical patent/JP2013226497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5971629B2 publication Critical patent/JP5971629B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

本発明は、微小反応デバイス(マイクロリアクタ)、集積型DNAデバイス、微小電気泳動デバイスなどとして用いられるマイクロ流体デバイスに関する。
近年、微細加工技術を応用して製造された、例えば微小反応デバイス、集積型DNAデバイス、微小電気泳動デバイス等のマイクロ流体デバイスが注目を集めている。マイクロ流体デバイスは、極めて狭小な反応流路を有し、当該反応流路において化学反応等を起こさせるため、極めて効率的にかつ安価に試料の分析を行うことができる。
例えば、反応流体に所望の温度変化を与える反応デバイスにおいて、その温度変化を高速化する方法として、マイクロ流体デバイスを用いた方法が開示されている(特許文献1)。当該特許文献1では、図11に示すように、デバイス基体を異なる温度領域に分割し、それらを通過する蛇行流路を形成することにより、流路中を進行する反応流体を、各温度領域でそれぞれの温度へと変化させることが開示されている。このような構成により、流体を蛇行流路中に進行させるだけで、所望の温度変化を与えることができるため、温度変化を高速に行うことができるとされている。
特開2005−192554号公報
しかしながら、特許文献1記載の従来のマイクロ流体デバイスでは、温度領域の異なる反応流路が同一平面上に形成されているため、デバイスの面積が大きくなってしまい、反応効率を低下させることなくマクロ流体デバイスを小型化することができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、反応効率が低下することなく小型化されたマイクロ流体デバイスを提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に係るマイクロ流体デバイスは、反応流路を有する基体と、前記基体に対向して配置された2以上の温度調節装置と、を備え、前記基体は、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面を有し、前記表面における、面方向が異なる2以上の位置に対向して前記温度調節装置が配置されるとともに、前記温度調節装置と前記基体との間に反応流路が配置、又は前記温度調節装置に対向して前記基体に反応流路が形成されていることを特徴とする。
一の態様では、前記マイクロ流体デバイスにおいて、前記基体は、直方体であり、一の反応流路が、前記基体を構成する表面を周回するように螺旋状に形成されていることを特徴とする。
別の態様では、前記マイクロ流体デバイスにおいて、前記基体は、一の主面と他方の主面とを有し、前記一の主面から前記他方の主面へ貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔が前記反応流路の一部を構成することを特徴とする。
さらに別の態様では、前記マイクロ流体デバイスにおいて、前記基体は、円柱であり、一の反応流路が、前記基体の中心軸を中心として前記基体を構成する表面を周回するように螺旋状に形成されていることを特徴とする。
さらに別の態様では、前記マイクロ流体デバイスにおいて、前記基体は、一端側と他端側とが開口する中空体であり、一の反応流路が、前記中空体を構成する壁部の断面を周回する方向に螺旋状に形成されていてもよい。
さらに、本発明に係るマイクロ流体デバイスは、前記中空体の内部に温度調節装置を有していてもよい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスにおいて、前記基体と前記温度調節装置との間に保護部材が配置され、前記基体に開口して形成された溝部が前記保護部材により閉じられることにより、前記反応流路が形成されていてもよい。
特に、本発明に係るマイクロ流体デバイスにおいて、二以上の温度調節装置がそれぞれ別々に温度調節可能であることが好ましい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスにおいて、前記基体が、親水性の膜を形成可能な材料を含んで成り、少なくとも、前記反応流路の最表面に親水性の膜が形成されていることが好ましい。
より具体的には、前記親水性の膜を形成可能な材料はシリコンであり、少なくとも、前記反応流路の最表面にシリコン酸化膜が形成されていることが好ましい。
本発明に係るマイクロ流体デバイスにおいて、前記反応流路が例えばチューブ状の管状体により形成されていてもよい。
本発明によれば、基体は、面方向が連続的若しくは不連続的に変化するような表面を有し、前記表面における、前記面方向が異なる2以上の位置に温度調節装置が配置されているため、基体の表面を有効に活用することができ、反応効率を低下させることなく省スペース化を図ることができる。より具体的には、基体が例えば直方体である場合、温度調節装置を直方体の上面及び下面並びに側面にも配置することができるため、基体の表面を有効に活用することができ、反応効率を低下させることなく省スペース化を図ることができる。
よって、本発明によれば、反応効率を維持しつつ小型化されたマイクロ流体デバイスを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るマイクロ流体デバイスの斜視図である。 図2(a)は本発明の実施の形態1に係るマイクロ流体デバイスに含まれる基体の上面図、図2(b)はその下面図、図2(c)はその側面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るマイクロ流体デバイスの別の態様の斜視図である。 図4(a)は当該態様に係るマイクロ流体デバイスに含まれる基体の上面図、図4(b)はその下面図、図4(c)はその側面図である。 図5は、貫通孔群を有する基体の斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係るマイクロ流体デバイスのさらに別の態様の斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態1のさらに別の態様に係るマイクロ流体デバイスの分解斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態1のさらに別の態様に係るマイクロ流体デバイスの斜視図である。 図9は、本発明の実施の形態1のさらに別の態様に係るマイクロ流体デバイスの斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態1のさらに別の態様に係るマイクロ流体デバイスの斜視図である。 図11(a)は、従来のマイクロ流体デバイスの上面図であり、図11(b)はその側面図である。
本発明を実施するための形態を、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術的思想を具体化するためのマイクロ流体デバイスを例示するものであって、本発明を限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる例示にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るマイクロ流体デバイス1は、反応流路5を有する基体2と、基体2に対向して配置された2以上の温度調節装置3と、を備え、基体2は、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面4を有し、表面4における、面方向が異なる2以上の位置に温度調節装置3が配置されるとともに、温度調節装置3と基体2との間に反応流路5が配置、又は温度調節装置3に対向して基体2に反応流路5が形成されている。
本発明において、「面方向」とは、ある表面上のある点における法線が示す方向を意味し、また、「面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面」とは、表面の法線が連続的又は不連続的に変化するような表面を意味する。具体的には、基体2が直方体である場合では、当該表面4は、面方向が異なる6つの長方形の面から構成される表面を意味する。当該6つの長方形の面の境界において面方向は90°変化する。すなわち、直方体を構成する面の境界において不連続的に変化する。また、基体2が円柱である場合では、上記表面4は、面方向が連続的に変化する筒状(円柱状)の側面と筒状の側面の両端に形成された一端面及び他端面とから構成された表面を意味する。当該側面上では面方向は連続して変化するが、側面と一端面若しくは他端面との境界において面方向は不連続的に変化する。
基体は直方体や円柱に限定されるわけではなく、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面を有するものであれば如何なるものであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態1に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図であり、図2(a)は本発明の実施の形態1に係るマイクロ流体デバイス1に含まれる基体2(基体2の表面4に反応流路5が形成されている)の上面図、図2(b)はその下面図、図2(c)はその側面図である。実施の形態1では、図1、図2(a)〜(c)に示すように、基体2は、直方体であり、面方向が不連続に変化する6つの長方形の面から成る表面4を有し、一の反応流路5が、基体2を構成する6つの長方形の面のうち周方向に連続する4つの面(上面6、下面7、左側面8、右側面9)を周回するように螺旋状に形成されている。このように一の反応流路5が基体2の4つの面(上面6、下面7、左側面8、右側面9)に螺旋状に設けられることにより、上面6、下面7、左側面8、右側面9のそれぞれに反応流路群10が形成されている。一の反応流路5のピッチ間隔Tは、一定であってもよいし、異なっていても良い。反応流路のピッチ間隔Tを一定とすることにより、均熱性を向上させることができる。
図1に示すように、基体2の上面6と下面7に対向して、温度調節装置3がそれぞれ配置され、温度調節装置3は、基体2の上面6及び下面7に形成された反応流路群10を加熱することが可能である。二以上の温度調節装置3はそれぞれ別々に温度調節可能であることが好ましい。二以上の温度調節装置3がそれぞれ別々に温度調節可能であることにより、反応流路中の反応流体の温度を周期的に変化させることができる。このような制御を施すことにより、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応のような昇降温の必要な反応に応用することができる。
反応流路5を基体2に螺旋状に形成すると、基体2の上面6と下面7さらには左側面8、右側面9に反応流路群10が形成されるため、基体2の体積を増加させることなく、反応流路群10が形成される面積を増加させることができ、マイクロ流体デバイス1の反応効率を向上させることができる。換言すれば、反応流路群10が形成される面積を減少させることなく、基体2の体積を減少させることができ省スペース化を図ることができる。
本実施の形態1に係るマイクロ流体デバイスにおいて、基体2は、親水性の膜を形成可能な材料を含んで成り、少なくとも、反応流路5の最表面に親水性の膜が形成されていることが好ましい。より具体的には、基体がシリコンであり、反応流路の最表面にシリコン酸化膜が形成される。親水性の膜を形成可能な材料としては、シリコンの他、ガラスなどが挙げられ、親水性の膜としては、シリコン酸化膜の他、ポリエチレングリコールのような親水性高分子膜等を例示することができる。反応流路5の最表面が親水化されることにより、反応流路を流通する被反応物質が流れやすくなる。
本実施の形態1に係るマイクロ流体デバイス1において、反応流路5が管状体(例えばチューブ等)により構成されていても良い。このように、反応流路5を管状体で構成することにより、図7に示すような、基体2に設けられた溝部を閉じるための保護部材13を排除することができ、マイクロ流体デバイス1を簡略化することができる。管状体は、図2(c)に示すように、基体2の上面6、下面7に開口して設けられた溝部12に沿って設けてもよいし、基体2の上面6、下面7に溝部12を設けることなく基体2の表面4に管状体を直接設けてもよい。
本実施の形態1に係るマイクロ流体デバイス1によれば、反応流路5が形成される領域を有効に活用することができ、反応効率を低下させることなく省スペース化を図ることが可能である。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図であり、図4(a)は実施の形態2に係るマイクロ流体デバイス1に含まれる基体2の上面図、図4(b)はその下面図、図4(c)はその側面図である。実施の形態1では、基体は貫通孔を有していないのに対して実施の形態2では、基体は貫通孔群を備える点で実施の形態2は実施の形態1と異なる。すなわち、実施の形態2では、図3に示すように、基体2は、直方体であり、一の主面(上面)6と他方の主面(下面)7とを有し、一の主面6から他方の主面7へ貫通する貫通孔21が形成され、貫通孔21が反応流路5の一部を構成している。
図5は、一の主面6から他方の主面7へ貫通する貫通孔21を有する基体2の概略図である。図5に示すように、複数の貫通孔21が、一の主面6から他方の主面7まで貫通するように基体2に形成されている。貫通孔21が2列に形成されることにより第1の貫通孔群22と第2の貫通孔群23とが形成されている。第1の貫通孔群22及び第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21同士の間隔Sは、特に限定されるものではなく、反応流路5内を流通する被反応物質の反応効率、反応時間、必要本数等に基づいて適宜決定することができる。貫通孔21同士の間隔Sは等間隔である必要はないが等間隔であることが好ましい。また、第1の貫通孔群22に含まれる貫通孔21と第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21とは互いに違いに形成されていることが好ましい。ここで、「貫通孔21が互い違いに形成されている」とは、第1の貫通孔群22に含まれる貫通孔21が第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21に対して基体長手方向Aに関してずれている状態を意味する。図5に示すように、貫通孔21が等間隔に形成された第1の貫通孔群22と第2の貫通孔群23とを一定距離ずらして互い違いに形成することにより、反応流路5を螺旋状に形成しやすくなるとともに、反応流路5を温度調節装置3に対して均等に配置することができ、均熱性を得ることができる。
また、第1の貫通孔群22又は第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21の数は特に限定されるものではなく反応流路5内を流通する被反応物質の反応効率、反応時間等に基づいて適宜決定することができる。例えば、被反応物質の反応効率等を増加させる場合は、第1の貫通孔群22及び第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21の数を増やし、反応流路群10を構成する各反応流路の数を増加させる。一方、被反応物質の反応効率等を減少させる場合は、第1の貫通孔群22及び第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21の数を減らし、反応流路群10を構成する各反応流路の数を減少させる。本実施の形態2では、第1の貫通孔群22に10個の貫通孔21が形成されるとともに、第2の貫通孔群23にも10個の貫通孔21が形成されている。第1の貫通孔群22の一端側に注入口24が形成され、第2の貫通孔群23の他端側に排出口25が形成されている。図4(a)〜(c)に示すように、一の反応流路5が、注入口24から出発して基体2の上面6を伝って第2の貫通孔群23に含まれる一番目の貫通孔21Aを通り、さらに基体2の下面7を伝って第1の貫通孔群22に含まれる1番目の貫通孔21Aを通過する。その後、基体2の上面6を伝って第2の貫通孔群23に含まれる2番目の貫通孔21Bを通過する。さらにその後、基体2の下面7を伝って第1の貫通孔群22に含まれる2番目の貫通孔21Bを通過し、その後、基体2の上面6を伝って第2の貫通孔群23に含まれる3番目の貫通孔21Cを通過する。・・・さらにその後、基体2の下面7を伝って第1の貫通孔群22に含まれるn番目の貫通孔を通過し、その後、基体2の上面6を伝って第2の貫通孔群23に含まれる(n+1)番目の貫通孔を通過する(nは2〜9)。・・・さらに、基体2の下面7を伝って第1の貫通孔群22に含まれる10番目の貫通孔21Jを通過し、その後、基体2の上面6を伝って第2の貫通孔群23に含まれる10番目の貫通孔21Jから基体2の上面6を伝って排出口25へ至る。このように構成することにより、基体2の上面6及び下面7を有効に利用することが可能となり、基体2の体積を増加させることなく反応流路5が形成される面積を増加させることができる。換言すれば、反応流路5が形成される面積を減少させることなく基体2の体積を減少させること、すなわち省スペース化を図ることが可能となる。第1の貫通孔群22又は第2の貫通孔群23に含まれる貫通孔21同士の間隔Sは一定であってもよいが、異なっていても良い。貫通孔21同士の間隔Sを一定とすることにより均熱性を向上させることができる。
本実施の形態2に係るマイクロ流体デバイス1によれば、上記同様、反応流路5が形成される領域を有効に活用することができ、反応効率を低下させることなく省スペース化を図ることが可能である。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図である。本実施の形態3では、図6に示すように、基体2は、円柱であり、一の反応流路5が基体2を構成する表面4を周回するように螺旋状に配置されている。このように構成することにより、一の反応流路5を円柱の側面に周回させれば基体2の表面4に反応流路群10を形成することができるため、反応流路群10の形成が容易となる。
本実施の形態3において、温度調節装置3の形状は、特に限定されるものではないが、図6に示すように、各温度調節装置3は、円柱状の基体2の側面に沿って、基体2から温度調節装置3までの距離が一定となるような形状を有することが好ましい。このように構成することにより、円柱状の基体2表面に形成された反応流路群10を均一に加熱することが可能となる。勿論、基体2が円柱である場合であっても、図1、図3に示されるような直方体状の温度調節装置3を用いてもよく、上述のように、温度調節装置3の形状は特に限定されるものではない。
また、温度調節装置3の数は、全実施の形態を通じて2つに限定されるものではなく、3以上であってもよい。より多くの温度調節装置3を用いることにより、様々な温度で加熱することが可能となるため、制御性がさらに良好となる。
実施の形態3に係るマイクロ流体デバイス1によれば、上記同様、反応流路5が形成される領域を有効に活用することができ、反応効率を低下させることなく省スペース化を図ることが可能であるとともに、基体2が円柱であるため反応流路群10の形成が容易となる。
(実施の形態4)
図7は、本実施の形態4のマイクロ流体デバイス1の分解斜視図である。実施の形態4では、図7に示すように、基体2と温度調節装置3との間に保護部材13が配置されている。基体2と第1の温度調節装置3との間に第1の保護部材13が配置され、基体2と第2の温度調節装置3との間に第2の保護部材13が配置されている。基体2の上面6及び下面7には上部開口して複数の溝部12が平行に形成されている。上述したように、第1の貫通孔群22及び第2の貫通孔群23により基体2の上面6に設けられた溝部12が基体2の下面7に設けられた溝部12と導通している。そして、上述の第1及び第2の保護部材13が基体2の上面6及び下面7に配置され、溝部12が第1及び第2の保護部材13により閉じられることにより、反応流路5が形成されている。
(実施の形態5)
図8は、本実施の形態5に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図である。実施の形態1では、2つの温度調節装置3が用いられていたのに対して、実施の形態5では、図8に示すように、4つの温度調節装置3が用いられている。各温度調節装置3が、直方体状の基体2の上面6、下面7、左側面8、右側面9に対向して配置されるとともに、一の反応流路5が、基体2を構成する6つの長方形の面のうち周方向に連続する4つの面(上面6、下面7、左側面8、右側面9)を周回するように螺旋状に形成されている。このように一の反応流路5が基体2の外周に螺旋状に設けられることにより、基体2の上面6、下面7、左側面8、右側面9に反応流路群10が形成されている。
実施の形態5によれば、一つの基体2に対して、4つの温度調節装置3が設けられているため、加熱を急速に行うことができるとともに、4つの異なる温度を利用することができるため、制御性が向上する。
(実施の形態6)
図9は、本実施の形態6に係るマイクロ流体デバイス1の斜視図である。実施の形態5では、基体2が角柱状に形成されているのに対して、実施の形態6では、図9に示すように、基体2が角柱状の中空体であり、一端側15と他端側16が開口している。さらに、実施の形態5では、反応流路5が基体2の4つの連続する外周を該連続する方向Bに螺旋状に周回するように形成されているのに対して、実施の形態6に係るマイクロ流体デバイス1では、図9に示すように、反応流路5が、所定の厚みを有する開口中空体の壁部をポロイダル方向Cに周回するように形成されている。すなわち、基体2を構成する開口中空体の壁部の断面を周回する方向に反応流路5が螺旋状に形成されている。図9においては、基体2として角柱状の中空体が用いられているが、円柱状の中空体であってもよい。また、基体2が円柱状の中空体である場合、温度調節装置3は、上記したように、円柱状の基体2の側面に沿って、基体2から温度調節装置3までの距離が一定となるような形状としてもよい。
上記構成によれば、反応流路5が開口中空体の壁部の断面を周回するように形成されているため、反応流路5が基体2から離脱しにくく、信頼性の高いマイクロ流体デバイス1を提供することができる。
(実施の形態7)
図10は、実施の形態7に係るマイクロ流体デバイスの斜視図である。実施の形態6では、基体2を構成する開口中空体の内部には、温度調節装置3が設けられていないのに対して、実施の形態7では、図10に示すように、基体2を構成する開口中空体の内部にも、温度調節装置3が設けられている。反応流路5は上記同様所定の厚みを有する開口中空体の壁部をポロイダル方向Cに周回するように形成されている。そして、開口中空状の基体の外周4つの面にそれぞれ温度調節装置3が設けられるとともに、上述のように、開口中空体の内部にも温度調節装置3が設けられている。このように、5つの温度調節装置3が基体2の近辺に設けられている。図10においては、基体2として角柱状の中空体が用いられているが、円柱状の中空体であってもよい。また、基体が円柱状の中空体である場合、温度調節装置3は、上記したように、円柱状中空の基体の側面に沿って、基体から温度調節装置までの距離が一定となるような形状としてもよい。このように形成された温度調節装置3は複数に分離していてもよいし、一の中空円柱状体であってもよい。さらに、基体2の内部に設けられる温度調節装置3の形状は円柱状であってもよい。
実施の形態7のマイクロ流体デバイスによれば、一つの基体2に対して、5つの温度調節装置3が設けられているため、加熱を急速に行うことができるとともに、5つの異なる温度を利用することができるため、制御性が向上する。
1 マイクロ流体デバイス
2 基体
3 温度調節装置
4 面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面
5 反応流路

Claims (10)

  1. 反応流路を有する基体と、
    前記基体に対向して配置された2以上の温度調節装置と、を備え、
    前記基体は、面方向が連続的若しくは不連続的に変化する表面を有し、前記表面における、面方向が異なる2以上の位置に対向して前記温度調節装置が配置されるとともに、前記温度調節装置と前記基体との間に反応流路が配置、又は前記温度調節装置に対向して前記基体に反応流路が形成されており、
    前記基体は、一端側と他端側とが開口する中空体であり、一の反応流路が、該中空体の壁部の断面を周回する方向に螺旋状に形成されているマイクロ流体デバイス。
  2. 前記基体は、直方体であり、一の反応流路が、前記基体を構成する表面を周回するように螺旋状に形成された請求項1記載のマイクロ流体デバイス。
  3. 前記基体は、一の主面と他方の主面とを有し、前記一の主面から前記他方の主面へ貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔が前記反応流路の一部を構成する請求項1又は2記載のマイクロ流体デバイス。
  4. 前記基体は、円柱であり、一の反応流路が、前記基体を構成する表面を周回するように螺旋状に形成されている請求項1記載のマイクロ流体デバイス。
  5. さらに、前記中空体の内部に温度調節装置を有する請求項記載のマイクロ流体デバイス。
  6. 前記基体と前記温度調節装置との間に保護部材が配置され、前記基体に開口して形成された溝部が前記保護部材により閉じられることにより、前記反応流路が形成されている請求項1〜のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
  7. 二以上の温度調節装置がそれぞれ別々に温度調節可能である請求項1〜のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
  8. 前記基体が、親水性の膜を形成可能な材料を含んで成り、少なくとも、前記反応流路の最表面に親水性の膜が形成されている請求項1〜のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
  9. 前記親水性の膜を形成可能な材料がシリコンであり、少なくとも、前記反応流路の最表面にシリコン酸化膜が形成されている請求項記載のマイクロ流体デバイス。
  10. 前記反応流路が管状体により形成されている請求項1〜のいずれかに記載のマイクロ流体デバイス。
JP2012099498A 2012-04-25 2012-04-25 マイクロ流体デバイス Expired - Fee Related JP5971629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099498A JP5971629B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 マイクロ流体デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099498A JP5971629B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 マイクロ流体デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013226497A JP2013226497A (ja) 2013-11-07
JP5971629B2 true JP5971629B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=49674764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099498A Expired - Fee Related JP5971629B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 マイクロ流体デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5971629B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015019522A1 (ja) 2013-08-08 2015-02-12 パナソニック株式会社 核酸増幅デバイス、核酸増幅装置及び核酸増幅方法
JP6881474B2 (ja) * 2017-02-15 2021-06-02 株式会社島津製作所 分析装置用の配管デバイス及びその配管デバイスを用いた分析装置
JP7447154B2 (ja) * 2020-01-31 2024-03-11 京セラ株式会社 セラミック構造体の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0891481A (ja) * 1994-09-28 1996-04-09 Sunstar Eng Inc 高粘性流体のための加熱タンク
JP4423150B2 (ja) * 2004-09-24 2010-03-03 有限責任中間法人 オンチップ・セロミクス・コンソーシアム 液滴サイズの制御装置ならびに制御方法
JP5004444B2 (ja) * 2005-07-28 2012-08-22 東レエンジニアリング株式会社 マイクロリアクタ
JP2007190505A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Kao Corp マイクロ流体デバイス
JP5211426B2 (ja) * 2006-01-23 2013-06-12 株式会社日立プラントテクノロジー マイクロリアクタシステム
JP2008238090A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Kyocera Corp マイクロ流路体
JP2009183244A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Kri Inc 簡易な遺伝子増幅定量装置
JP5475988B2 (ja) * 2008-09-18 2014-04-16 東レエンジニアリング株式会社 マイクロリアクタ
JP2010172850A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Nokodai Tlo Kk マクロチップデバイス
JP2010203823A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Shimadzu Corp 温度制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013226497A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5942209B2 (ja) マイクロ流体デバイス
Cheri et al. Simulation and experimental investigation of planar micromixers with short-mixing-length
JP5965908B2 (ja) マイクロ流体デバイス
US9023639B2 (en) Apparatus for amplifying nucleic acids
Park et al. Cylindrical compact thermal-cycling device for continuous-flow polymerase chain reaction
JP5196126B2 (ja) 生体試料反応装置および生体試料反応方法
Li et al. The development of a portable buoyancy-driven PCR system and its evaluation by capillary electrophoresis
JP5971629B2 (ja) マイクロ流体デバイス
CN110603344B (zh) 用于cvd反应器的基座及其应用以及基板支架装置
US10618050B2 (en) Microfluidic device for reducing fluctuation in the solution feeding rate of a reaction solution
JP5717235B2 (ja) 核酸増幅方法
Akgönül et al. The effect of asymmetry on micromixing in curvilinear microchannels
JP2018007640A (ja) 流体取扱装置
KR20150105856A (ko) 테일러 괴틀러 와류를 이용한 마이크로 믹서 및 그 제작방법
JP6195211B2 (ja) マイクロ流体デバイス
Wu et al. Rapid manufacture of modifiable 2.5-dimensional (2.5 D) microstructures for capillary force-driven fluidic velocity control
Vijayanandh et al. Design and simulation of passive micromixers with ridges for enhanced efficiency
Taheri et al. Numerical investigation of mixing improvement in a novel spiral microchannel with baffles
Chung et al. Mixing behavior of the rhombic micromixers over a wide Reynolds number range using Taguchi method and 3D numerical simulations
Hsieh et al. A two-dimensional, self-compensated, microthermal cycler for one-step reverse transcription polymerase chain reaction applications
Das et al. Effect of electrode geometry on voltage reduction in EWOD based devices
Xu et al. An extrusion fluidic driving method for continuous-flow polymerase chain reaction on a microfluidic chip
Karczemska et al. Diamond electrophoretic microchips—Joule heating effects
CN213012781U (zh) 一种dna扩增装置
Jamshaid et al. Numerical simulations to analyze the effect of various heater configurations on heat transfer in polymerase chain reaction devices

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150212

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150312

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150319

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20150320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160127

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5971629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees