JP5971450B2 - 密封装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置に関する。
従来、オイルなどの密封対象流体の漏れを抑制するメインリップと、外部から密封領域に埃などの異物が侵入することを抑制するダストリップとを備えるオイルシールなどの密封装置が知られている。この密封装置によって、軸とハウジングとの間の環状隙間を密封することができる。
この密封装置においては、軸が密封装置内に挿入される際に、軸の先端がダストリップに突き当たることにより、ダストリップが反転してしまったり、傷ついてしまったりすることがある。この点について、図14を参照して説明する。図14は従来例に係る密封装置の模式的断面図である。図14においては、密封装置内に軸が挿入される際の様子を示している。
図示の密封装置500は、補強環510と、補強環510に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体520とを備えている。また、シール本体520は、メインリップ521と、ダストリップ522と、サイドリップ523と、外周シール部524とを一体に備えている。この密封装置500によれば、メインリップ521により密封対象流体がダストリップ522側に漏れることを抑制し、ダストリップ522により異物がメインリップ521側に侵入することを抑制することができる。この密封装置500においては、密封装置500の組み立て時において、軸200がダストリップ522側からメインリップ521側(図中、矢印A方向)に挿入される。この際に、軸200の先端がダストリップ522に突き当たることにより、ダストリップ522が反転してしまったり、傷ついてしまったりすることがある。
なお、このような不具合を解消する技術も知られている(特許文献1〜4参照)。しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、ダストリップを保護するためのプロテクターが金属製のため、軸自体が損傷を受けてしまうおそれがある。また、特許文献2に開示された技術の場合には、ガイドリングに軸が突き当たると、ガイドリングによってダストリップの根本が押されてしまうため、ダストリップが大きく変形してしまうおそれがある。ただし、特許文献2に開示されているガイドリングは、そもそも軸を挿入する際にダストリップに軸が突き当たってしまうことを抑制するために設けられている訳ではない。更に、特許文献3,4に開示されている技術の場合には、ダストリップを保護する保護部材(ガイド部材,プロテクター)の内径が、軸の外径よりも小さく、軸に対して保護部材が接触するように構成されている。そのため、軸の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、保護部材自体の変形が不具合をもたらしてしまったりするおそれがある。以上のように、未だ改善の余地がある。
実開平7−32260号公報 特開2000−39073号公報 特許第3359462号公報 実開平4−128576号公報
本発明の目的は、軸の挿入により、ダストリップが反転してしまったり、傷ついてしまったりすることを抑制可能とする密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置であって、
内向きフランジ部を有する補強環と、
該補強環に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体であって、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するメインリップと、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域とは反対側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するダストリップと、を有するシール本体と、
を備える密封装置において、
前記ダストリップよりも密封領域とは反対側に、前記軸が密封装置内に挿入される際に前記ダストリップが前記軸から受ける衝撃を緩和するゴム状弾性体製のバンパー部が設けられており、該バンパー部の内周側の先端の内径は、前記軸における前記メインリップ及びダストリップが摺動する部位の外径よりも大きく、かつ前記メインリップとダストリップとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さく設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、バンパー部が設けられているので、軸を密封装置内に挿入する際に軸の先端がダストリップに突き当たってしまうことが抑制される。また、バンパー部はゴム状弾性体製であるので、軸がバンパー部に突き当たっても、軸が損傷してしまうことは抑制される。また、メインリップ及びダストリップは、補強環における内向きフランジ部の先端付近から伸びる構成であるので、軸の先端がバンパー部に突き当たり、バンパー部が押されても、メインリップ及びダストリップが大きく変形してしまうこともない。また、バンパー部の内周側の先端の内径は、軸におけるメインリップ及びダストリップが摺動する部位の外径よりも大きいので、軸の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、バンパー部が変形してしまったりすることを抑制できる。更に、バンパー部の内周側の先端の内径は、メインリップとダストリップとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さいので、軸の先端がバンパー部に突き当たり、バンパー部が押されても、ダストリップが大きく変形してしまうことを効果的に抑制することができる。
また、本発明の他の密封装置は、
軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置であって、
内向きフランジ部を有する補強環と、
該補強環に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体であって、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するメインリップと、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域とは反対側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するダストリップと、を有するシール本体と、
を備える密封装置において、
前記ダストリップよりも密封領域とは反対側に、前記軸が密封装置内に挿入される際に前記ダストリップが前記軸から受ける衝撃を緩和するゴム状弾性体製のバンパー部が設けられると共に、前記バンパー部における内周側と、密封領域とは反対側とに、前記軸を密封装置内に導く樹脂製のガイドが設けられており、該ガイドの内周側の先端の内径は、前記軸における前記メインリップ及びダストリップが摺動する部位の外径よりも大きく、かつ前記メインリップとダストリップとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さく設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、バンパー部が設けられているので、軸を密封装置内に挿入する際に軸の先端がダストリップに突き当たってしまうことが抑制される。そして、バンパー部における内周側と、密封領域とは反対側とには、樹脂製のガイドが設けられているため、軸の挿入性(滑りやすさ)が改善される。これにより、軸の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、バンパー部が変形してしまったりすることを抑制できる。また、軸の挿入時に軸の位置が径方向にずれたとしても(芯ずれが生じたとしても)、軸の先端はガイドに突き当たるため、バンパー部が損傷を受けることは抑制される。更に、ガイドは樹脂製であるため、軸がガイドに突き当たっても、軸が損傷してしまうことは抑制される。また、メインリップ及びダストリップは、補強環における内向きフランジ部の先端付近から伸びる構成であるので、軸の先端がガイドに突き当たり、ガイドと共にバンパー部が押されても、メインリップ及びダストリップが大きく変形してしまうこともない。また、ガイドの内周側の先端の内径は、軸におけるメインリップ及びダストリップが摺動する部位の外径よりも大きいので、軸の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、ガイドやバンパー部が変形してしまったりすることを抑制できる。更に、ガイドの内周側の先端の内径は、メインリップとダストリップとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さいので、軸の先端がガイドに突き当たることによってガイドが押されても、ダストリップが大きく変形してしまうことを効果的に抑制することができる。
前記バンパー部は、前記シール本体の一部により構成されるとよい。
これにより、部品点数を増加させる必要がない。
前記シール本体には、前記内向きフランジ部の密封領域とは反対側に肉厚部分が設けられており、該肉厚部分の内周側がバンパー部により構成されているとよい。
これにより、軸がバンパー部に突き当たっても、バンパー部の変形を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、軸の挿入により、ダストリップが反転してしまったり、傷ついてしまったりすることを抑制することができる。
図1は本発明の実施例1に係る密封装置の一部破断断面図である。 図2は本発明の実施例1に係る密封装置の軸挿入時の様子を示す模式的断面図である。 図3は本発明の実施例1に係る密封装置の使用時の状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例2に係る密封装置の模式的断面図である。 図5は本発明の実施例3に係る密封装置の模式的断面図である。 図6は本発明の実施例4に係る密封装置の模式的断面図である。 図7は本発明の実施例5に係る密封装置の模式的断面図である。 図8は本発明の実施例6に係る密封装置の模式的断面図である。 図9は本発明の実施例7に係る密封装置の模式的断面図である。 図10は本発明の実施例8に係る密封装置の模式的断面図である。 図11は本発明の参考例1に係る密封装置の模式的断面図である。 図12は本発明の参考例2に係る密封装置の模式的断面図である。 図13は本発明の参考例3に係る密封装置の模式的断面図である。 図14は従来例に係る密封装置の模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本実施例においては、密封装置の一例として、オイルの漏れを抑制するオイルシールの場合を説明する。
(実施例1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の一部破断断面図である。なお、図1における断面部分の図は、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面の断面図である。図2は本発明の実施例1に係る密封装置の軸挿入時の様子を示す模式的断面図である。なお、図2においては、説明の便宜上、密封装置の断面図において、奥行き線を適宜省略している。図3は本発明の実施例1に係る密封装置の使用時の状態を示す模式的断面図である。図2及び図3における密封装置の断面図は、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示す図である。
<密封装置の構成>
特に、図1を参照して、本実施例に係る密封装置100の構成について説明する。なお、本実施例に係る密封装置100は、軸200とハウジング300との間の環状隙間を密封する役割を担っている(図3参照)。密封装置100は、金属製の補強環110と、補強環110に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120とから構成される。この密封装置100は、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。なお、本実施例においては、密封対象流体はオイルである。
補強環110は、円筒部111と、円筒部111における大気側(A)の端部から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部112とを有している。
シール本体120は、メインリップ121と、ダストリップ122と、サイドリップ123と、外周シール部124と、バンパー部125とを一体に有している。なお、シール本体120は、補強環110をインサート部品として、インサート成形により得ることができる。メインリップ121は、内向きフランジ部112の先端付近から密封領域側(O)に向かって伸び、軸200の外周表面に摺動自在に接触するように構成される。このメインリップ121の外周には、メインリップ121を径方向内側に向かって押圧するスプリング130が装着されている。また、メインリップ121の内周面には、軸200の回転により、密封対象流体を密封領域側(O)に戻す機能を発揮するネジ部126が設けられている。以上のように構成されるメインリップ121は、密封対象流体が、大気側(A)に漏れてしまうことを抑制する役割を担っている。
ダストリップ122は、内向きフランジ部112の先端付近から大気側(A)に向かって伸び、軸200の外周表面に摺動自在に接触するように構成される。このダストリップ122は、外部(大気側(A))から密封領域側(O)に埃などの異物が侵入することを抑制する役割を担っている。ここで、シール本体120には、内向きフランジ部112の大気側(A)に肉厚部分120Aが設けられている。サイドリップ123は、この肉厚部分120Aの外周側から大気側(A)に向かって伸びるように設けられている。外周シール部124は、円筒部111の外周面を覆うように設けられている。そして、肉厚部分120Aの内周部がバンパー部125により構成されている。このバンパー部125は、軸200が密封装置100内に挿入される際にダストリップ122が軸200から受ける衝撃を緩和する役割を担っている。
<バンパー部の詳細>
特に、図2を参照して、バンパー部125について、より詳しく説明する。本実施例に係る軸200は、使用時に回転するスプライン軸である。この軸200は、複数の溝が形成されている小径部210と、小径部210よりも外径が大きな大径部220とを備える段付きの軸である。なお、使用時においては、メインリップ121及びダストリップ122は、大径部220に対して摺動する。このように構成される軸200は、小径部210側から密封装置100内に挿入される。また、軸200は、大気側(A)から密封領域側(O)、つまりダストリップ122側からメインリップ121側(図中、矢印A方向)に向かって挿入される。
そして、本実施例に係るバンパー部125の内周側の先端の内径Xは、軸200におけるメインリップ121及びダストリップ122が摺動する部位(つまり大径部220)の外径Y1よりも大きく設定されている。また、内径Xは、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径Y2よりも小さく設定されている。つまり、内径X、外径Y1、内径Y2は、Y1<X<Y2を満たすように設定されている。なお、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位は、メインリップ121の根本の部分に相当し、かつダストリップ122の根本の部分にも相当する。また、より具体的な例として、バンパー部125の内周側の先端の内径Xは、大径部220の外径Y1に対して、0.2mm以上2.0mm以下分だけ大きく設定することができる。
<密封装置の使用状態>
特に、図3を参照して、本実施例に係る密封装置100の使用状態について説明する。本実施例に係る密封装置100は、上記の通り、軸200とハウジング300との間の環状隙間を密封する役割を担っている。すなわち、密封装置100における外周シール部124がハウジング300の軸孔内周面に密着することで、密封装置100とハウジング300との間の隙間が封止される。また、密封装置100におけるメインリップ121とダストリップ122が軸200の大径部220の外周表面に摺動自在に接触することで、密封装置100と軸200との間の隙間が封止される。
また、本実施例においては、軸200に金属製のスリンガー400が取り付けられている。このスリンガー400は、軸200に嵌合される円筒部410と、円筒部410における密封領域側(O)の端部から径方向外側に向かって伸びる外向きフランジ部420とを備えている。そして、このスリンガー400における外向きフランジ部420に対して、密封装置100におけるサイドリップ123が摺動自在に接触するよう構成されている。これにより、泥水などが飛び散るような環境下においても、異物が密封領域側(O)に侵入することを抑制することができる。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
以上のように構成された本実施例に係る密封装置100によれば、バンパー部125が設けられているので、軸200を密封装置100内に挿入する際に軸200の先端がダストリップ122に突き当たってしまうことが抑制される。また、バンパー部125はゴム状弾性体製であるので、軸200がバンパー部125に突き当たっても、軸200が損傷してしまうことは抑制される。また、メインリップ121及びダストリップ122は、補強環110における内向きフランジ部112の先端付近から伸びる構成である。従って、軸200の先端がバンパー部125に突き当たり、バンパー部125が押されても、内向きフランジ部112は殆ど変形しないので、メインリップ121及びダストリップ122が大きく変形してしまうこともない。
また、バンパー部125の内周側の先端の内径Xは、軸200におけるメインリップ121及びダストリップ122が摺動する部位(つまり大径部220)の外径Y1よりも大きい。従って、軸200の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、バンパー部125が変形してしまったりすることを抑制できる。更に、バンパー部125の内周側の先端の内径Xは、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径Y2よりも小さい。従って、軸200の先端がバンパー部125に突き当たり、バンパー部125が押されても、ダストリップ122が大きく変形してしまうことを効果的に抑制することができる。つまり、仮に、軸200の先端がダストリップ122の根本の部分よりも径方向外側に突き当たってしまった場合には、ダストリップ122は撓むような変形ができずに、永久変形してしまうおそれがある。これに対して、本実施例に係る密封装置100によれば、上記のような寸法関係を満たすため、軸200の先端が、ダストリップ122に対して、ダストリップ122の根本の部分よりも径方向外側に突き当たってしまうことが抑制される。
また、本実施例においては、バンパー部125は、シール本体120の一部により構成される。これにより、バンパー部125を設けるために、部品点数を増加させる必要がない。
更に、本実施例においては、シール本体120には、補強環110における内向きフランジ部112の大気側(A)に肉厚部分120Aが設けられており、この肉厚部分120Aの内周側がバンパー部125により構成されている。これにより、軸200がバンパー部125に突き当たっても、バンパー部125の変形を抑制することができる。
(実施例2)
図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、バンパー部の形状が、上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図4は本発明の実施例2に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図4は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。本実施例に係る密封装置100aも、上記実施例1の場合と同様に、金属製の補強環110と、補強環110に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120とから構成される。そして、この密封装置100aも、実施例1の場合と同様に、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。
補強環110の構成については、上記実施例1の場合と同一の構成であるので、その説明は省略する。シール本体120の構成については、バンパー部125aに関する構成以外の構成については、上記実施例1の場合と同一である。従って、以下、バンパー部125aに関する構成についてのみ説明する。
本実施例に係る密封装置100aにおいては、上記実施例1で示す密封装置100の場合とは異なり、シール本体120における内向きフランジ部112の大気側(A)には、実施例1の場合のような肉厚部分120Aは設けられていない。本実施例の場合には、ダストリップ122とサイドリップ123の中間部分から大気側(A)かつ径方向内側に向かって伸びるように、リップ形状のバンパー部125aが設けられている。このバンパー部125aの内周側の先端の内径と、上記実施例1で示した軸200の大径部220の外径と、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径との寸法関係については、上記実施例1の場合と同一である。
以上のように、本実施例に係る密封装置100aは、上記実施例1では肉厚部分120Aの内周部がバンパー部125により構成されているのに対して、本実施例ではリップ形状のバンパー部125aにより構成されている点のみが実施例1に係る密封装置100と異なっている。以上のように構成される密封装置100aにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例の場合には、バンパー部125aがリップ形状であることから、軸200がバンパー部125aに突き当たった場合には、上記実施例1の場合に比べると変形してしまい易い。しかしながら、肉厚部分120Aがない分だけ、ゴム状弾性体の材料を減らすことができ、軽量化を図ることができる。
(実施例3)
図5には、本発明の実施例3が示されている。図5は本発明の実施例3に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図5は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。
本実施例に係る密封装置100bにおいても、軸とハウジング300bとの間の環状隙間を密封する役割を担っている。この密封装置100bも、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。なお、図5においては、軸については示しておらず、ハウジング300bについては点線にて示している。
そして、本実施例に係る密封装置100bは、金属製の補強環110aと、補強環110aに一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120aとを備えている。
補強環110aは、ハウジング300bの軸孔内周面に嵌合される円筒部111aと、円筒部111aの密封領域側(O)の端部で略U字状に折れ曲がった先の大気側(A)の端部から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部112aとを有している。
シール本体120aは、メインリップ121aと、ダストリップ122aと、外周シール部124aとを一体に有している。なお、シール本体120aは、補強環110aをインサート部品として、インサート成形により得ることができる。メインリップ121aは、内向きフランジ部112aの先端付近から密封領域側(O)に向かって伸び、軸の外周表面に摺動自在に接触するように構成される。このメインリップ121aの外周には、メインリップ121aを径方向内側に向かって押圧するスプリング130が装着されている。また、メインリップ121aの内周面には、軸の回転により、密封対象流体を密封領域側(O)に戻す機能を発揮するネジ部126aが設けられている。以上のように構成されるメインリップ121aは、密封対象流体が、大気側(A)に漏れてしまうことを抑制する役割を担っている。
ダストリップ122aは、内向きフランジ部112aの先端付近から大気側(A)に向かって伸び、軸の外周表面に摺動自在に接触するように構成される。このダストリップ122aは、外部(大気側(A))から密封領域側(O)に埃などの異物が侵入することを抑制する役割を担っている。外周シール部124aは、円筒部111aの密封領域側(O)の端部における略U字状に折れ曲がった部位の外周部分を覆うように設けられている。
そして、本実施例に係る密封装置100bは、補強環110aに対して嵌合により固定される補助補強環110bが設けられている。この補助補強環110bは、円筒部111bと、円筒部111bの密封領域側(O)の端部から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部112bとを有している。そして、補強環110aにおける径方向外側に設けられた円筒状の嵌合部113aの内周面に対して、補助補強環110bの円筒部111bが嵌合するように構成されている。
そして、補助補強環110bには、ゴム状弾性体部120bが一体的に設けられている。このゴム状弾性体部120bは、補助補強環110bをインサート部品として、インサート成形により得ることができる。また、このゴム状弾性体部120bは、サイドリップ123bと、バンパー部125bとを一体に有している。サイドリップ123bは、補助補強環110bの内向きフランジ部112bの大気側(A)に、大気側(A)に向かって伸びるように設けられている。そして、この内向きフランジ部112bの先端付近に、バンパー部125bが設けられている。このバンパー部125bは、軸が密封装置100b内に挿入される際にダストリップ122aが軸から受ける衝撃を緩和する役割を担っている。本実施例に係るバンパー部125bは、内向きフランジ部112bの先端よりも径方向内側の位置から大気側(A)かつ径方向外側に向かって伸びるリップ形状の部位により構成されている。
本実施例に係る密封装置100bは、上記の通り、軸とハウジング300bとの間の環状隙間を密封する役割を担っている。本実施例においては、密封装置100bにおける補強環110aの円筒部111aと外周シール部124aがハウジング300bの軸孔内周面に密着することで、密封装置100bとハウジング300bとの間の隙間が封止される。また、密封装置100bにおけるメインリップ121aとダストリップ122aが軸の大径部の外周表面に摺動自在に接触することで、密封装置100bと軸との間の隙間が封止される。
また、本実施例においても、特に図には示さないが、実施例1の場合と同様に、軸に金属製のスリンガーが取り付けられており、スリンガーにおける外向きフランジ部に対して、密封装置100bにおけるサイドリップ123bが摺動自在に接触するよう構成されている。これにより、泥水などが飛び散るような環境下においても、異物が密封領域側(O)に侵入することを抑制することができる。
そして、本実施例においても、バンパー部125bの内周側の先端の内径と、上記実施例1で示した軸200の大径部220の外径と、メインリップ121aとダストリップ122aとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径との寸法関係については、上記実施例1の場合と同一である。
以上のように構成される密封装置100bにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。ただし、本実施例の場合には、補助補強環110bを備え、この補助補強環110bに、サイドリップ123bとバンパー部125bが設けられている。従って、実施例1の場合に比べて部品点数が多くなる。なお、本実施例に係る密封装置100bの場合には、バンパー部125bが、内向きフランジ部112bの先端よりも径方向内側の位置から大気側(A)かつ径方向外側に向かって伸びるリップ形状の部位により構成されている。これにより、軸を密封装置100b内に挿入する際に、軸がバンパー部125bに突き当たると、軸の中心軸線が密封装置100bの中心軸線に一致する方向に軸を導く機能が発揮される。
(実施例4)
図6には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、バンパー部の形状が、上記実施例3とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例3と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6は本発明の実施例4に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図6は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。本実施例に係る密封装置100cも、上記各実施例の場合と同様に、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。そして、本実施例に係る密封装置100cも、上記実施例3の場合と同様に、金属製の補強環110aと、補強環110aに一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120aとを備えている。これらの補強環110aとシール本体120aの構成については、上記実施例3の場合と同一であるので、その説明は省略する。
また、本実施例に係る密封装置100cも、上記実施例3の場合と同様に、補助補強環110bと、補助補強環110bに一体的に設けられるゴム状弾性体部120cとを備えている。補助補強環110bの構成については、上記実施例3の場合と同一の構成であるので、その説明は省略する。ゴム状弾性体部120cの構成については、バンパー部125cに関する構成以外の構成については、上記実施例3の場合と同一である。従って、以下、バンパー部125cに関する構成についてのみ説明する。
本実施例に係る密封装置100cのゴム状弾性体部120cにおいては、補助補強環110bの内向きフランジ部112bの大気側(A)に肉厚部分120cAが設けられている。そして、肉厚部分120cAの内周部がバンパー部125cにより構成されている。
そして、本実施例においても、バンパー部125cの内周側の先端の内径と、上記実施例1で示した軸200の大径部220の外径と、メインリップ121aとダストリップ122aとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径との寸法関係については、上記各実施例の場合と同一である。
以上のように構成される密封装置100cにおいても、上記実施例3の場合と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例においては、肉厚部分120cAの内周部がバンパー部125cにより構成されているので、軸がバンパー部125cに突き当たっても、実施例3の場合に比べて、バンパー部125cが変形し難い利点がある。
(実施例5)
図7には、本発明の実施例5が示されている。本実施例に係る密封装置の構成は、上記実施例1に係る密封装置100と同様であるが、シール本体120の肉厚部分に設けられたバンパー部に樹脂製のガイドが設けられている点で実施例1の場合と異なる。従って、以下、実施例1の場合と異なる構成についてのみ説明する。なお、実施例1に係る密封装置100と同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図7は本発明の実施例5に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図7は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。本実施例に係る密封装置100dも、上記各実施例の場合と同様に、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。そして、本実施例に係る密封装置100dは、上記実施例1の場合と同様に、金属製の補強環110と、補強環110に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120とから構成される。補強環110の構成は、上記実施例1の場合と同一である。また、シール本体120の構成は、基本的には上記実施例1の場合と同一であるが、バンパー部に関する構成が実施例1の場合と異なる。
本実施例に係る密封装置100dのシール本体120においては、補強環110の内向きフランジ部112の大気側(A)に肉厚部分120dAが設けられており、肉厚部分120dAの内周部がバンパー部125dにより構成されている。そして、バンパー部125dの内周側と、大気側(A)とに、フッ素樹脂であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製のガイド127が設けられている。
環状のガイド127は、肉厚部分120dA及びバンパー部125dに対して接着されており、バンパー部125dの内周側を覆う内周部127Aと、バンパー部125dの大気側(A)を覆う径方向部127Bとから構成される。なお、径方向部127Bは、肉厚部分120dAの大気側(A)も覆っている。そして、本実施例に係るガイド127の内周側の先端の内径は、軸200におけるメインリップ121及びダストリップ122が摺動する部位(図2に示される大径部220の外径Y1)よりも大きく設定されている。また、当該内径は、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径(図2に示されるY2)よりも小さく設定されている。
以上のように構成される密封装置100dによれば、バンパー部125dが設けられているので、軸200を密封装置100d内に挿入する際に軸200の先端がダストリップ122に突き当たってしまうことが抑制される。そして、本実施例においては、バンパー部125dの内周側には、ガイド127の内周部127Aが設けられている。軸200の挿入時には、軸200が内周部127Aに対して摺動し得るが、ガイド127は摩擦抵抗の低いPTFEから構成されている。従って、軸200の挿入性(滑りやすさ)が改善されるため、軸200の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、バンパー部125dが変形してしまったりすることを抑制できる。また、本実施例においては、バンパー部125dの大気側(A)には、ガイド127の径方向部127Bが設けられている。従って、軸200の挿入時に軸200の位置が径方向にずれたとしても(芯ずれが生じたとしても)、軸200の先端は径方向部127Bに突き当たるため、バンパー部125dや肉厚部分120dAが損傷を受けることは抑制される。更に、ガイド127はPTFE製であるため、軸200がガイド127に突き当たっても、軸200が損傷してしまうことは抑制される。また、メインリップ121及びダストリップ122は、補強環110における内向きフランジ部112の先端付近から伸びる構成である。従って、軸200の先端がガイド127に突き当たり、ガイド127と共にバンパー部125dが押されても、内向きフランジ部112は殆ど変形しないので、メインリップ121及びダストリップ122が大きく変形してしまうこともない。
また、ガイド127の内周側の先端の内径は、軸200の大径部220の外径よりも大きい。従って、軸200の挿入に必要な挿入力が徒に大きくなってしまったり、ガイド127やバンパー部125dが変形してしまったりすることを抑制できる。更に、ガイド127の内周側の先端の内径は、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さい。従って、軸200の先端がガイド127に突き当たることによってガイド127が押されても、ダストリップ122が大きく変形してしまうことを効果的に抑制することができる。
(実施例6)
図8には、本発明の実施例6が示されている。本実施例に係る密封装置の構成は、上記実施例2に係る密封装置100aと同様であるが、シール本体120に設けられたバンパー部に樹脂製のガイドが設けられている点で実施例2の場合と異なる。従って、以下、実施例2の場合と異なる構成についてのみ説明する。なお、実施例2に係る密封装置100aと同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図8は本発明の実施例6に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図8は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。この密封装置100eも、実施例2の場合と同様に、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。また、本実施例に係る密封装置100eも、上記実施例2に係る密封装置100aと同様に、金属製の補強環110と、補強環110に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120とから構成される。補強環110の構成は、上記実施例2の場合と同一である。また、シール本体120の構成は、基本的には上記実施例2の場合と同一であるが、バンパー部に関する構成が実施例2の場合と異なる。従って、以下、バンパー部125eに関する構成についてのみ説明する。
本実施例に係る密封装置100eのシール本体120においては、上記実施例2で示す密封装置100aと同様に、ダストリップ122とサイドリップ123の中間部分から大気側(A)かつ径方向内側に向かって伸びるように、リップ形状のバンパー部125eが設けられている。そして、バンパー部125eの内周側と、大気側(A)とに、PTFE製のガイド127が設けられている。ガイド127は、バンパー部125eに対して接着されており、バンパー部125eの内周側を覆う内周部127Aと、バンパー部125eの大気側(A)を覆う径方向部127Bとから構成される。そして、ガイド127の内周側の先端の内径と、軸200の大径部220の外径と、メインリップ121とダストリップ122とを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径との寸法関係については、上記実施例5の場合と同一である。
以上のように構成される密封装置100eにおいても、上記実施例5の場合と同様の効果を得ることができる。なお、密封装置100eの場合には、上記実施例2と同様に、ゴム状弾性体の材料を減らすことができるため、軽量化を図ることができる。
(実施例7)
図9には、本発明の実施例7が示されている。本実施例に係る密封装置の構成は、上記実施例3に係る密封装置100bと同様であるが、ゴム状弾性体部120bに設けられたバンパー部に樹脂製のガイドが設けられている点で実施例3の場合と異なる。従って、以下、実施例3の場合と異なる構成についてのみ説明する。なお、実施例3に係る密封装置100bと同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9は本発明の実施例7に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図9は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。本実施例に係る密封装置100fにおいても、軸とハウジング300bとの間の環状隙間を密封する役割を担っている。この密封装置100fも、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。なお、図9においては、軸については示しておらず、ハウジング300bについては点線にて示している。
そして、本実施例に係る密封装置100fは、上記実施例3に係る密封装置100bと同様に、金属製の補強環110aと、補強環110aに一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120aと、補強環110aに対して嵌合により固定される補助補強環110bとを備えている。補強環110aとシール本体120aの構成は、上記実施例3の場合と同一である。また、補助補強環110bの構成は、基本的には上記実施例3の場合と同一であるが、ゴム状弾性体部120bが有するバンパー部に関する構成が実施例3の場合と異なる。従って、以下、実施例3の場合と異なる構成についてのみ説明する。
ゴム状弾性体部120bは、サイドリップ123bと、バンパー部125fとを一体に有している。バンパー部125fは、実施例3に係る密封装置100bのバンパー部125bと同様に、内向きフランジ部112bの先端付近に設けられており、軸が密封装置100f内に挿入される際にダストリップ122aが軸から受ける衝撃を緩和する役割を担っている。バンパー部125fは、実施例3に係るバンパー部125bと同様に、内向きフランジ部112bの先端よりも径方向内側の位置から大気側(A)かつ径方向外側に向かって伸びるリップ形状の部位により構成されている。そして、バンパー部125fの内周側と、大気側(A)とに、PTFE製のガイド127が設けられている。ガイド127は、バンパー部125fに対して接着されており、バンパー部125fの内周側を覆う内周部127Aと、バンパー部125fの大気側(A)(リップ形状の部位における大気側(A))を覆う径方向部127Bとから構成される。そして、ガイド127の内周側の先端の内径と、軸200の大径部220の外径と、メインリップ121aとダストリップ122aとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径との寸法関係については、上記実施例5や6の場合と同一である。
以上のように構成される密封装置100fにおいても、上記実施例5の場合と同様の効果を得ることができる。なお、密封装置100fの場合には、バンパー部125fにおける大気側(A)かつ径方向外側に向かって伸びるリップ形状の部位の内周側が、ガイド127の内周部127Aによって覆われていると共に、当該リップ形状の部位の大気側(A)が、ガイド127の径方向部127Bによって覆われている。これにより、軸を密封装置100f内に挿入する際に、軸がガイド127に突き当たると、軸の中心軸線が密封装置100fの中心軸線に一致する方向に軸を導く機能がより効果的に発揮される。
(実施例8)
図10には、本発明の実施例8が示されている。本実施例に係る密封装置の構成は、上記実施例4に係る密封装置100cと同様であるが、ゴム状弾性体部120cに設けられたバンパー部に樹脂製のガイドが設けられている点で実施例4の場合と異なる。従って、以下、実施例4の場合と異なる構成についてのみ説明する。なお、実施例4に係る密封装置100cと同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図10は本発明の実施例8に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図10は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。本実施例に係る密封装置100gにおいても、軸とハウジング300bとの間の環状隙間を密封する役割を担っている。この密封装置100gも、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。なお、図10においては、軸については示しておらず、ハウジング300bについては点線にて示している。
そして、本実施例に係る密封装置100gは、上記実施例4に係る密封装置100cと同様に、金属製の補強環110aと、シール本体120aと、補助補強環110bと、補助補強環110bに設けられたゴム状弾性体部120gとを備えている。補強環110a、シール本体120a、補助補強環110bの構成は、上記実施例4の場合と同一である。ゴム状弾性体部120gの構成は、基本的には上記実施例4のゴム状弾性体部120cと同一であるが、バンパー部に関する構成が実施例4の場合と異なる。従って、以下、実施例4の場合と異なる構成についてのみ説明する。
本実施例に係る密封装置100gのゴム状弾性体部120gにおいては、内向きフランジ部112bの大気側(A)に肉厚部分120gAが設けられている。そして、肉厚部分120gAの内周部がバンパー部125gにより構成されており、更に、バンパー部125gの内周側と、大気側(A)とに、PTFE製のガイド127が設けられている。なお、ガイド127は、ゴム状弾性体部120gに対して接着されており、バンパー部125gの内周側を覆う内周部127Aと、バンパー部125gの大気側(A)を覆う径方向部127Bとから構成される。なお、径方向部127Bは、ゴム状弾性体部120gの肉厚部分120gAの大気側(A)も覆っている。そして、ガイド127の内周側の先端の内径と、軸200の大径部220の外径と、メインリップ121aとダストリップ122aとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径との寸法関係については、上記実施例5乃至7の場合と同一である。
以上のように構成される密封装置100gにおいても、上記実施例5の場合と同様の効果を得ることができる。なお、密封装置100gの場合には、ゴム状弾性体部120gの肉厚部分120gAの大気側(A)もガイド127の径方向部127Bによって覆われている。これにより、軸を密封装置100g内に挿入する際に、軸の位置が径方向に大きくずれたとしても(大きい芯ずれが生じたとしても)、軸の先端は径方向部127Bに突き当たるため、バンパー部125gや肉厚部分120gAが損傷を受けることは抑制される。
以上の実施例5乃至8においても、特に図には示さないが、上記実施例1の場合と同様に、軸に金属製のスリンガーを取り付け、スリンガーにおける外向きフランジ部に対して、各密封装置におけるサイドリップ123bが摺動自在に接触するよう構成してもよい。これにより、泥水などが飛び散るような環境下においても、異物が密封領域側(O)に侵入することを抑制することができる。
(参考例)
上記の各実施例においては、挿入される軸からダストリップが受ける衝撃を緩和させるためのバンパー部が設けられていた。これに対し、以下に説明する参考例においては、バンパー部に替えて、挿入される軸を、その中心軸線と密封装置の中心軸線とが一致する方向に導くためのガイドが設けられている。これにより、軸の挿入時に軸の位置が径方向にずれたとしても、軸の先端がダストリップやメインリップに突き当たることが抑制されるため、ダストリップの反転や、ダストリップやメインリップの損傷が抑制される。
図11、図12及び図13は、それぞれ本発明の参考例1、参考例2及び参考例3に係る密封装置の模式的断面図である。なお、図11〜図13は、密封装置について、密封装置における中心軸線を含む面で切断した断面を示している。図11〜図13に示されるように、各参考例に係る密封装置も、上記各実施例の場合と同様に、使用時においては、図中右側が、密封対象流体が密封されている密封領域側(O)となり、図中左側が密封領域とは反対側の大気側(A)となる。そして、各参考例に係る密封装置も、上記実施例3の場合と同様に、金属製の補強環110aと、補強環110aに一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体120aとを備えている。ただし、各参考例は、上記実施例3とは異なり、バンパー部の替わりに、挿入される軸を導くためのガイドを備えている。以下、各参考例について順に説明する。なお、上記実施例3と同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11に示されるように、参考例1に係る密封装置100hは、補強環110aに対して嵌合により固定される補助補強環110hを備えている。補助補強環110hは、補強環110aの嵌合部113aの内周面に対して嵌合する円筒部111hと、円筒部111hの密封領域側(O)の端部から径方向内側に向かって伸びるフランジ部112hとを備えている。そして、補助補強環110hには、フランジ部112hの先端から大気側(A)に向かって伸びるサイドリップ123bが一体的に設けられている。
更に、密封装置100hは、補強環110aに対して嵌合により固定されるガイド140hを備えている。環状のガイド140hは、補強環110aの円筒部111aの内周面に対して嵌合する円筒部141hと、円筒部141hの大気側(A)の端部から径方向内側に向かって伸びるフランジ部142hとを備えている。更に、ガイド140hは、フランジ部142hの内周側の先端から大気側(A)に向かって延びる円筒部143hと、円筒部143hの大気側(A)の端部から大気側(A)に向かって拡径しながら伸びる拡径部144hとを備えている。ここで、円筒部143hの内径は、軸200の大径部220の外径Y1(図2参照)よりも大きく設定されている。そして、拡径部144hの大気側(A)の端部には、大気側(A)に向かって拡径するテーパ面145hが形成されている。
以上のように構成された密封装置100hによれば、軸200を密封装置100h内に挿入する際に、軸200の位置が径方向にずれていたとしても、軸200の先端が拡径部144hの内周面に突き当たる。これにより、挿入される軸200が、その中心軸線と密封装置100hの中心軸線とが一致する方向に導かれる。その結果、軸200の先端がダストリップ122aやメインリップ121aに突き当たることが抑制されるため、ダストリップ122aの反転や、ダストリップ122aやメインリップ121aの損傷が抑制される。更に、密封装置100によれば、拡径部144hの大気側(A)の端部に、大気側(A)に向かって拡径するテーパ面145hが形成されているため、挿入される軸200が、その中心軸線と密封装置100hの中心軸線とが一致する方向によりスムーズに導かれる。
図12には、本発明の参考例2に係る密封装置100iが示されている。本参考例においては、ガイドの形状が、上記参考例1とは異なっている。図12に示されるように、密封装置100iは、補強環110aに対して補助補強環110hによって固定されるガイド140iを備えている。環状のガイド140iは、補強環110aの嵌合部113aの内径に略等しい外径を有する径方向部141iを備えており、嵌合部113a内に収容された状態で、補強環110aと、補強環110aに対して嵌合する補助補強環110hとによって挟まれることで、軸方向と径方向に位置決めされた状態で固定されている。そして、ガイド140iは、径方向部141iの内周側の先端から大気側(A)に向かって湾曲する湾曲部142iと、湾曲部142iの大気側(A)の端部から径方向内側に向かって伸びる径方向部143iとを備えている。ここで、径方向部143iの内径は、軸200の大径部220の外径Y1(図2参照)よりも大きく設定されている。従って、軸200を密封装置100i内に挿入する際に、軸200の位置が径方向にずれていたとしても、軸200の先端が径方向部143iに接触する。これにより、挿入される軸200が、その中心軸線と密封装置100iの中心軸線とが一致する方向に導かれる。その結果、密封装置100iにおいても、上記参考例1の場合と同様の効果を得ることができる。なお、径方向部143iの内周側の端部には、大気側(A)に向かって拡径するテーパ面が形成されていてもよい。
図13には、本発明の参考例3に係る密封装置100jが示されている。本参考例においては、ガイドの形状が、上記の各参考例とは異なると共に、補助補強環が設けられていない。図13に示されるように、密封装置100jは、補強環110aに対して嵌合により固定されるガイド140jを備えている。環状のガイド140jは、補強環110aの嵌合部113aの内周面に対して嵌合する外周面141jを備えている。そして、ガイド140jは、軸200の大径部220の外径Y1(図2参照)よりも内径が大きい内周面142jを備えており、内周面142jの大気側(A)には、大気側(A)に向かって拡径するテーパ面143jが形成されている。従って、軸200を密封装置100j内に挿入する際に、軸200の位置が径方向にずれていたとしても、軸200の先端がガイド140jのテーパ面143jに接触する。これにより、挿入される軸200が、その中心軸線と密封装置100jの中心軸線とが一致する方向に導かれる。その結果、密封装置100jにおいても、上記の各参考例の場合と同様の効果を得ることができる。なお、ガイド140jの大気側(A)の端面には、大気側(A)に向かって伸びるサイドリップ123bが一体的に設けられている。
以上の各参考例においても、特に図には示さないが、上記実施例1の場合と同様に、軸に金属製のスリンガーを取り付け、スリンガーにおける外向きフランジ部に対して、各密封装置におけるサイドリップ123bが摺動自在に接触するよう構成してもよい。これにより、泥水などが飛び散るような環境下においても、異物が密封領域側(O)に侵入することを抑制することができる。
100,100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100i,100j 密封装置
110,110a 補強環
110b 補助補強環
111,111a,111b 円筒部
112,112a,112b 内向きフランジ部
113a 嵌合部
120,120a シール本体
120A 肉厚部分
120b,120c,120d ゴム状弾性体部
120cA,120dA 肉厚部分
121,121a メインリップ
122,122a ダストリップ
123,123b サイドリップ
124,124a 外周シール部
125,125a,125b,125c,125d バンパー部
126,126a ネジ部
127 ガイド
130 スプリング
140h,140i,140j ガイド
200 軸
210 小径部
220 大径部
300,300b ハウジング
400 スリンガー
410 円筒部
420 フランジ部

Claims (4)

  1. 軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置であって、
    内向きフランジ部を有する補強環と、
    該補強環に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体であって、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するメインリップと、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域とは反対側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するダストリップと、を有するシール本体と、
    を備える密封装置において、
    前記ダストリップよりも密封領域とは反対側に、前記軸が密封装置内に挿入される際に前記ダストリップが前記軸から受ける衝撃を緩和するゴム状弾性体製のバンパー部が設けられており、該バンパー部の内周側の先端の内径は、前記軸における前記メインリップ及びダストリップが摺動する部位の外径よりも大きく、かつ前記メインリップとダストリップとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さく設定されていることを特徴とする密封装置。
  2. 軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置であって、
    内向きフランジ部を有する補強環と、
    該補強環に一体的に設けられるゴム状弾性体製のシール本体であって、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するメインリップと、前記内向きフランジ部の先端付近から密封領域とは反対側に向かって伸び、前記軸の外周表面に摺動自在に接触するダストリップと、を有するシール本体と、
    を備える密封装置において、
    前記ダストリップよりも密封領域とは反対側に、前記軸が密封装置内に挿入される際に前記ダストリップが前記軸から受ける衝撃を緩和するゴム状弾性体製のバンパー部が設けられると共に、前記バンパー部における内周側と、密封領域とは反対側とに、前記軸を密封装置内に導く樹脂製のガイドが設けられており、該ガイドの内周側の先端の内径は、前記軸における前記メインリップ及びダストリップが摺動する部位の外径よりも大きく、かつ前記メインリップとダストリップとを繋ぐ部分における最も内径の大きな部位の内径よりも小さく設定されていることを特徴とする密封装置。
  3. 前記バンパー部は、前記シール本体の一部により構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 前記シール本体には、前記内向きフランジ部の密封領域とは反対側に肉厚部分が設けられており、該肉厚部分の内周側がバンパー部により構成されていることを特徴とする請求項3に記載の密封装置。
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