JP5971214B2 - データ処理装置及びデータ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、データ処理装置及びデータ処理プログラムに関する。
近年になり、内部に備える回路構成を動的に再構成できる再構成可能デバイス(動的再構成デバイス)が開発され、再構成可能デバイスを利用したデータ処理装置も提案されている。
例えば、特許文献1には、動的再構成回路を含む動的再構成デバイス107と、動的再構成回路の構成を変更するための設定情報(コンフィグ)を格納しておく外部コンフィグメモリ111と、外部コンフィグメモリ111の内容を動的再構成デバイス107へ転送するためのコンフィグ制御部105と、外部コンフィグメモリ111内のコンフィグの使用履歴や使用優先度等を管理するコンフィグ管理部103を備え、優先度や使用頻度の高いコンフィグを優先的に動的再構成デバイス107に転送しておき、外部コンフィグメモリ111からコンフィグを読み込んで使用する頻度を少なくし、動的再構成デバイス107における処理速度を向上させたデータ処理装置が記載されている。
特開2007−207136号公報
本発明は、ロード処理部に対するロード情報の設定処理中における再構成を抑えることを目的とする。
請求項1に係る発明は、回路構成を動的に再構成可能であって再構成された回路構成によりデータ処理を実行する再構成可能回路と、設定されたロード情報に基づいて再構成データを再構成メモリにロードするロード処理部と、前記再構成可能回路からの要求に応じて、再構成メモリにロードされた再構成データで前記回路構成を再構成する再構成処理部と、前記要求を無効にして再構成を禁止しつつ前記ロード処理部に対するロード情報の設定処理を実行し、当該設定処理を終了してから前記要求を有効にして再構成を許可する制御部と、を有することを特徴とするデータ処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のデータ処理装置において、前記制御部は、前記設定処理において、前記再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間を予測し、予測した当該データ処理の処理時間内に前記ロード処理部に対するロード情報の設定を完了できるか否かを判断し、完了できる場合に当該ロード情報を前記ロード処理部に設定する、ことを特徴とするデータ処理装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のデータ処理装置において、前記制御部は、前記ロード情報を設定してから、さらに、前記予測したデータ処理の処理時間内に次のロード情報の設定を完了できるか否かを判断し、完了できる場合に当該次のロード情報を前記ロード処理部に設定する、ことを特徴とするデータ処理装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ処理装置において、前記制御部は、前記設定処理において、前記再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間を予測し、予測した当該データ処理の処理時間内に前記ロード処理部に対するロード情報の設定を完了できるか否かを判断し、完了できない場合に当該ロード情報を前記ロード処理部に設定せずに前記設定処理を終了し、前記再構成可能回路からの要求を有効にして再構成を許可する、ことを特徴とするデータ処理装置である。
請求項5に係る発明は、回路構成を動的に再構成可能な再構成可能回路と、ロード情報に基づいて再構成データを再構成メモリにロードするローダと、前記再構成可能回路からの要求に応じて、再構成メモリにロードされた再構成データで前記回路構成を再構成する再構成コントローラと、を備えた動的再構成装置の制御に係るデータ処理プログラムであって、コンピュータに、前記再構成可能回路からの要求を無効にして前記再構成コントローラによる再構成を禁止しつつ前記ローダに対するロード情報の設定処理を実行し、当該設定処理を終了してから前記要求を有効にして前記再構成を許可する制御機能、を実現させる、ことを特徴とするデータ処理プログラムである。
請求項1に係る発明によれば、ロード処理部に対するロード情報の設定処理中における再構成が抑えられる。
請求項2に係る発明によれば、再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間内にロード処理部に対するロード情報の設定が完了する。
請求項3に係る発明によれば、再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間内にロード処理部に対して複数のロード情報が設定される。
請求項4に係る発明によれば、再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間内に設定を完了できないにもかかわらずロード情報を設定する場合に比べて、再構成の禁止による再構成可能回路の待機時間が短縮する。
請求項5に係る発明によれば、ローダに対するロード情報の設定処理中における再構成コントローラによる再構成を抑える制御に係るデータ処理プログラムが提供される。
本発明の実施において好適なデータ処理装置を示す図である。 図1のデータ処理装置における再構成に係る処理の概略図である。 図1のデータ処理装置による再構成のタイミングチャートである。 図1のデータ処理装置による再構成のスケジューリングを有する処理を示すタイミングチャートである。 制御プロセッサ70が実行する制御処理を示すフローチャートである。 制御プロセッサ70が実行する設定処理を示すフローチャートである。 セルフレジスタSRの設定状態の具体例を示す図である。 データ処理の処理時間に関する比較結果を示す図である。
図1は、本発明の実施において好適なデータ処理装置の構成図である。図1のデータ処理装置(本データ処理装置)は、再構成可能回路10と再構成メモリ20とDRAM30とセルフローダ40と自律再構成コントローラ50と割り込み制御部60と制御プロセッサ70を備えており、処理対象となるデータに対してそのデータに必要なデータ処理を実行する。
本データ処理装置は、例えばDRP(Dynamic Reconfigurable Processor:動的再構成可能プロセッサ)などにより実現される。例えば、本データ処理装置をDRPで実現する場合には、図1がDRP内における機能ブロック図となる。
再構成可能回路10は、その内部の論理回路構成を動的に、すなわち当該回路の動作中に再構成が可能な回路であり、例えば多数の回路要素(PE:プロセッサエレメント)を備えた回路構成部を備えている。そして、それら回路要素間の接続構成が再構成データ(コンフィギュレーションデータ)に従って比較的高速に再構成可能(組み替え可能)となっており、再構成された回路構成部がデータ処理回路として機能する。
再構成可能回路10内の回路構成部は、再構成メモリ20に記憶された再構成データに基づいて再構成(リコンフィギュレーション)される。再構成メモリ20には、1つ以上の再構成データが記憶可能である。図1に示す具体例では、再構成メモリ20に3つの再構成データが記憶されている。
本データ処理装置において利用される多数の再構成データは、DRAM30に記憶されており、DRAM30に記憶された再構成データが、セルフローダ40により、再構成メモリ20にロードされる。
セルフローダ40は、セルフレジスタを備えており、セルフレジスタに設定されたロードに必要な情報(ロード情報)に基づいて、DRAM30に記憶された再構成データを再構成メモリ20にロードする。
自律再構成コントローラ50は、再構成可能回路10からの要求、つまり再構成を要求する割り込み信号に応じて、再構成メモリ20にロードされた再構成データで再構成可能回路10の回路構成部を再構成する。再構成可能回路10から出力される割り込み信号は割り込み制御部60を介して自律再構成コントローラ50に送られる。
制御プロセッサ70は、本データ処理装置内を集中的に制御する。制御プロセッサ70は、例えば演算機能等を実現するハードウェアとその動作を規定するソフトウェア(制御プログラム)によって構成され、ハードウェアとソフトウェアとの協働により、本データ処理装置に関する制御を実現する。
なお、制御プロセッサ70の機能がコンピュータにより実現されてもよい。その場合には、制御プロセッサ70の機能に対応したデータ処理プログラム(制御プログラム)が、例えば、ディスクやメモリなどのコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、その記憶媒体を介してコンピュータに提供される。もちろん、インターネット等の電気通信回線を介して当該プログラムがコンピュータに提供されてもよい。そして、コンピュータが備えるCPUやメモリ等のハードウェア資源と、提供された当該プログラム(ソフトウェア)との協働により、制御プロセッサ70と同じ機能が実現される。さらに、例えば、セルフローダ40と自律再構成コントローラ50と割り込み制御部60の機能の一部または全てに対応したプログラムにより、当該機能の一部または全てをコンピュータで実現してもよい。
本データ処理装置によって処理されるデータの好適な具体例は画像データであり、例えばコンピュータなどの外部の装置から本データ処理装置に画像データが提供され、図示しないデータバス等を介して再構成可能回路10に送られる。また、本データ処理装置が、画像読み取り機能(スキャン機能)等を備えた画像処理装置内に組み込まれ、その機能を介して紙などの媒体から得られた画像データを再構成可能回路10が処理してもよい。さらに、処理後の画像データに対応した画像が紙などに印刷されてもよいし、処理後の画像データが外部の装置に提供されてもよい。
なお、画像データは、本データ処理装置において処理が可能な好適な具体例の一つに過ぎず、本データ処理装置が画像データ以外のデータを処理してもよいことは言うまでもない。例えば、本データ処理装置が、情報処理装置、情報処理端末、オーディオ・ビジュアル機器やその他の家電機器、車両等に搭載され、様々なデータ処理や制御等に利用されてもよい。
本データ処理装置の概要は以上のとおりである。次に、本データ処理装置により実行される処理等について詳述する。なお、図1に示した構成(部分)については、以下の説明において図1の符号を利用する。
図2は、本データ処理装置における再構成に係る処理の概略図である。本データ処理装置は、データの処理に必要なデータ処理回路を再構成可能回路10内に再構成し、再構成されたデータ処理回路により、そのデータに対してデータ処理を実行する。図2のタイミングチャートには、本データ処理装置における再構成に係る処理の概要が示されている。
図2に示すタイミングチャートでは、まず、データ処理が開始される前の初期設定として、制御プロセッサ70がセルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定を行う。
セルフレジスタSRは、セルフローダ40が備えるレジスタであり、セルフレジスタSRには、セルフローダ40がDRAM30から再構成メモリ20へ再構成データをロードするのに必要な情報(ロード情報)が設定される。セルフローダ40は、例えば8つのセルフレジスタSR♯0〜7を備えており、各セルフレジスタSRごとにそのセルフレジスタSRに対応した再構成データのロード情報が設定される。再構成データのロード情報には、例えば、その再構成データのアドレスやその再構成データのデータサイズやその再構成データをロードする順番等の情報が含まれる。図2に示す具体例においては、8つのセルフレジスタSR♯0〜7のうち、初期設定において、3つのセルフレジスタSR♯0〜2の各々にロード情報が設定される。
なお、セルフレジスタSRの個数は8つ以外の複数個であってもよい。また、初期設定されるセルフレジスタSRの個数も3つに限定されない。但し、例えば再構成メモリ20にロードが可能な再構成データの個数と同じ個数のセルフレジスタSRを初期設定することが望ましい。
パラメータPは、再構成データによって実現されるデータ処理回路が処理対象とするデータに関する情報であり、例えば、処理対象となるデータのアドレスやそのデータのサイズなどがパラメータPとして設定される。なお、パラメータPは、セルフレジスタSRに設定される各再構成データごとに設定される。例えば、初期設定において、セルフレジスタSR♯0〜2の各々に、再構成データ♯0〜2のロード情報が設定されると、再構成データ♯0〜2の各々に対応したパラメータP♯0〜2が設定される。
割り込みレジスタIRは、割り込み制御部60が備えるレジスタであり、割り込みレジスタIRには、再構成可能回路10から出力される割り込み信号に対するマスク設定(割り込み禁止)とマスク解除(割り込み許可)が登録される。なお、割り込みレジスタIRにも、セルフレジスタSRに設定される各再構成データごとにマスクの登録が行われる。例えば、初期設定において、セルフレジスタSR♯0〜2の各々に、再構成データ♯0〜2のロード情報が設定されると、再構成データ♯0〜2の各々に対応した割り込みレジスタIR♯0〜2に対して、マスク設定(割り込み禁止)が設定される。これにより、再構成データ♯0〜2の各々に対応した回路構成から次の回路構成への再構成が一時的に禁止される。
制御プロセッサ70は、初期設定において、セルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定を完了すると、再構成可能回路10によるデータ処理の実行開始を指示する。
データ処理の実行開始が指示されると、セルフローダ40は、セルフレジスタSRに設定されたロード情報に従って、DRAM30から再構成メモリ20へ再構成データをロードする。図2に示す具体例においては、初期設定において、3つのセルフレジスタSR♯0〜2にロード情報が設定されているため、セルフローダ40は、セルフレジスタSR♯0〜2の順に各ロード情報に従ってロード♯0〜2を実行し、これにより、再構成メモリ20内に3つの再構成データ♯0〜2が次々にロードされる。なお、再構成メモリ20にロードが可能な再構成データの個数だけセルフレジスタSRにロード情報が初期設定されていれば、セルフローダ40は、初期設定された全ての再構成データを次々に再構成メモリ20にロードしてもよい。
セルフローダ40によりロード♯0が実行され、再構成メモリ20内に再構成データ♯0がロードされると、再構成可能回路10の回路構成部が再構成データ♯0のデータ処理回路♯0に再構成され、データ処理回路♯0によりデータ処理♯0が実行される。
再構成可能回路10は、データ処理回路♯0によるデータ処理♯0を終了すると、再構成を要求する割り込み信号を出力する。再構成可能回路10から出力される割り込み信号は、割り込み制御部60を介して、自律再構成コントローラ50へ送られる。但し、初期設定において、再構成データ♯0に対応した割り込みレジスタIR♯0について、マスク設定(割り込み禁止)が成されているため、再構成データ♯0に対応したデータ処理♯0の終了に伴う割り込み信号がマスク処理され、自律再構成コントローラ50へ割り込み信号が送られず、再構成が一時的に禁止される。
制御プロセッサ70は、データ処理♯0の終了に伴う割り込みが禁止された期間、つまり、図2に示す♯0割込禁止の期間において、セルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定を行う。
つまり、制御プロセッサ70は、初期設定において既に設定した再構成データ♯0〜2に続く再構成データ♯3について、再構成データ♯3のロード情報をセルフレジスタSR♯3に設定し、再構成データ♯3のパラメータP♯3を設定し、再構成データ♯3のマスク設定(割り込み禁止)を割り込みレジスタIR♯3に登録する。
そして、再構成データ♯3に関するセルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定が終了すると、制御プロセッサ70は、再構成データ♯0に関する割り込みレジスタIR♯0のマスクを解除する。これにより、再構成データ♯0に対応したデータ処理♯0の終了に伴う割り込み信号のマスクが解除される。
データ処理♯0の終了に伴う割り込み信号のマスクが解除された後に、再構成可能回路10から割り込み信号が出力されると、つまり、図2に示す♯0割込許可の期間において再構成可能回路10から再構成を要求する割り込み信号が出力されると、その割り込み信号は、割り込み制御部60を介して自律再構成コントローラ50へ送られる。
割り込み信号が送られると、自律再構成コントローラ50は、再構成可能回路10からの要求に応じて、再構成メモリ20にロードされた再構成データ♯1で、再構成可能回路10の回路構成部を再構成する。これにより、再構成可能回路10の回路構成部が再構成データ♯1に対応したデータ処理回路♯1に再構成され、データ処理回路♯1によりデータ処理♯1が実行される。
また、再構成可能回路10の回路構成部がデータ処理回路♯1に再構成されると、セルフローダ40は、再構成メモリ20の再構成データ♯0が格納されていた領域、つまりデータ処理♯0の終了に伴って設定可能となった領域に、DRAM30から再構成データ♯3をロードする。
再構成可能回路10の回路構成部がデータ処理回路♯1に再構成され、データ処理回路♯1によりデータ処理♯1が実行されるものの、初期設定において、再構成データ♯1に対応した割り込みレジスタIR♯1について、マスク設定(割り込み禁止)されているため、再構成データ♯1に対応したデータ処理♯1の終了に伴う割り込み信号がマスク処理され、自律再構成コントローラ50へ割り込み信号が送られず、再構成が一時的に禁止される。
制御プロセッサ70は、データ処理♯1の終了に伴う割り込みが禁止された期間、つまり、図2に示す♯1割込禁止の期間において、セルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定を行う。
つまり、制御プロセッサ70は、既に設定した再構成データ♯3に続く再構成データ♯4について、再構成データ♯4のロード情報をセルフレジスタSR♯4に設定し、再構成データ♯4のパラメータP♯4を設定し、再構成データ♯4のマスク設定(割り込み禁止)を割り込みレジスタIR♯4に登録する。
そして、再構成データ♯4に関するセルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定が終了すると、制御プロセッサ70は、再構成データ♯1に関する割り込みレジスタIR♯1のマスクを解除する。これにより、再構成データ♯1に対応したデータ処理♯1の終了に伴う割り込み信号のマスクが解除される。
データ処理♯1の終了に伴う割り込み信号のマスクが解除された後に、再構成可能回路10から割り込み信号が出力されると、つまり、図2に示す♯1割込許可の期間において再構成可能回路10から再構成を要求する割り込み信号が出力されると、その割り込み信号は、割り込み制御部60を介して自律再構成コントローラ50へ送られる。割り込み信号が送られると、自律再構成コントローラ50は、再構成可能回路10からの要求に応じて、再構成可能回路10の回路構成部を再構成する。
図示省略するものの、データ処理♯1の後には、再構成データ♯2,3,4,・・・に対応したデータ処理♯2,3,4,・・・が次々に実行される。また、各データ処理の終了に伴う割り込み信号がマスク設定され、再構成を禁止しつつ、各データ処理の実行中に制御プロセッサ70がセルフレジスタSRの設定とパラメータPの変更と割り込みレジスタIRの設定を行う。
図3は、本データ処理装置による再構成(動的自律再構成)のタイミングチャートである。まず、データ処理が開始される前の初期設定として、制御プロセッサ70が、セルフレジスタSR♯0〜2の設定と、パラメータP♯0〜2の変更と、割り込みレジスタIR♯0〜2の設定を行う。なお、割り込みレジスタIR♯0〜2の設定においては、各レジスタ(IR♯0〜2)ごとに、割り込みマスク♯0〜2の設定が行われる。初期設定を終えると、制御プロセッサ70は、データ処理の開始を指示する。
データ処理の開始が指示されると、セルフローダ40は、セルフレジスタSR♯0〜2の各々に設定されたロード情報に基づいて、DRAM30から再構成メモリ20へ、再構成データ♯0〜2を順にロードする。
再構成メモリ20内に再構成データ♯0がロードされると、再構成可能回路10の回路構成部が再構成データ♯0に対応したデータ処理回路♯0に再構成され、データ処理回路♯0によりデータ処理♯0が実行される。データ処理♯0が開始されると、再構成可能回路10は、その開始を示す処理開始信号を出力する。処理開始信号は、割り込み制御部60を介して制御プロセッサ70へ送られる。
処理開始信号を受信した制御プロセッサ70は、初期設定において既に設定した再構成データ♯0〜2に続く再構成データ♯3に関する情報を設定する。つまり、制御プロセッサ70は、再構成データ♯3のロード情報をセルフレジスタSR♯3に設定し、再構成データ♯3のパラメータP♯3を設定し、割り込みレジスタIR♯3に割り込みマスク♯3を設定する。そして、再構成データ♯3に関する情報の設定を終了すると、制御プロセッサ70は、割り込みレジスタIR♯0の割り込みマスク♯0を解除する。
再構成可能回路10は、データ処理♯0を終了すると、その終了を示す割り込み信号を割り込み制御部60へ出力する。割り込み制御部60は、データ処理♯0に対応した割り込みマスク♯0が設定されている期間において、データ処理♯0の割り込み信号が自律再構成コントローラ50へ出力されないように、その割り込み信号をマスク処理する。データ処理♯0に対応した割り込みマスク♯0が解除されていれば、割り込み制御部60は、データ処理♯0の割り込み信号を自律再構成コントローラ50へ出力する。
図3に示す具体例においては、再構成可能回路10からデータ処理♯0の割り込み信号1が出力された時点で割り込みマスク♯0が解除されているため、割り込み信号1がマスク処理されずに割り込み制御部60から自律再構成コントローラ50へ送られる。
データ処理♯0の割り込み信号1を受信した自律再構成コントローラ50は、再構成メモリ20にロードされている再構成データ♯1で、再構成可能回路10の回路構成部を再構成データ♯1に対応したデータ処理回路♯1に再構成する。そして、再構成されたデータ処理回路♯1によりデータ処理♯1が実行される。データ処理♯1が開始されると、再構成可能回路10は、その開始を示す処理開始信号を出力する。処理開始信号は、割り込み制御部60を介して制御プロセッサ70へ送られる。
処理開始信号を受信した制御プロセッサ70は、既に設定した再構成データ♯3に続く再構成データ♯4に関する情報を設定する。つまり、制御プロセッサ70は、再構成データ♯4のロード情報をセルフレジスタSR♯4に設定し、再構成データ♯4のパラメータP♯4を設定し、割り込みレジスタIR♯4に割り込みマスク♯4を設定する。そして、再構成データ♯4に関する情報の設定を終了すると、制御プロセッサ70は、割り込みレジスタIR♯1の割り込みマスク♯1を解除する。
再構成可能回路10は、データ処理♯1を終了すると、その終了を示す割り込み信号を割り込み制御部60へ出力する。割り込み制御部60は、データ処理♯1に対応した割り込みマスク♯1が設定されている期間において、データ処理♯1の割り込み信号が自律再構成コントローラ50へ出力されないように、その割り込み信号をマスク処理する。データ処理♯1に対応した割り込みマスク♯1が解除されていれば、割り込み制御部60は、データ処理♯1の割り込み信号を自律再構成コントローラ50へ出力する。
図3に示す具体例においては、再構成可能回路10からデータ処理♯1に関する1回目の割り込み信号1と2回目の割り込み信号2が出力された時点で、割り込みマスク♯1が設定されているため、割り込み信号1と割り込み信号2がマスク処理される。データ処理♯1に関する3回目の割り込み信号3が出力された時点においては、割り込みマスク♯1が解除されているため、割り込み信号3がマスク処理されずに割り込み制御部60から自律再構成コントローラ50へ送られる。
こうして、図3において図示省略するものの、再構成データ♯2以降のデータに基づく再構成とデータ処理が次々に実行される。
図3に示す処理によれば、例えば、制御プロセッサ70がセルフローダ40のセルフレジスタSRの設定やパラメータPの変更を実行している期間において、再構成可能回路10からの割り込み信号がマスク処理されているため、セルフレジスタSRの設定中やパラメータPの変更中における再構成が回避される。そのため、例えば、複数のデータ処理を実行するにあたって、各データ処理の実行中に後のデータ処理に関するセルフレジスタSRの設定やパラメータPの変更を行うことができる。これにより、例えば、複数のデータ処理を実行する前の初期設定において、全てのデータ処理に関するセルフレジスタSRの設定やパラメータPの変更を行う場合に比べて、データ処理の順序の変更やパラメータPの変更等への対応が柔軟になる。
また、図3に示す処理によれば、例えば、セルフレジスタSRに個数の制限(例えば8個)があったしても、ロード情報が利用された後に再び設定可能となったセルフレジスタSRを巡回的に利用できるため、セルフレジスタSRの個数に制限されずに、複数回に亘って(理論上は無制限に)再構成を継続することができる。
図4は、本データ処理装置による再構成のスケジューリングを有する処理を示すタイミングチャートである。図3を利用して説明したように、データ処理が開始される前の初期設定として、制御プロセッサ70が、セルフレジスタSR♯0〜2の設定と、パラメータP♯0〜2の変更と、割り込みレジスタIR♯0〜2の設定を行う。初期設定を終えると、制御プロセッサ70は、データ処理の開始を指示する。図4のタイミングチャートは、制御プロセッサ70がデータ処理の開始を指示した後の処理を示している。
データ処理の開始が指示されると、セルフローダ40は、セルフレジスタSR♯0〜2の各々に設定されたロード情報に基づいて、DRAM30から再構成メモリ20へ、再構成データ♯0〜2を順にロードする。
再構成メモリ20内に再構成データ♯0がロードされると、再構成可能回路10の回路構成部が再構成データ♯0に対応したデータ処理回路♯0に再構成され、データ処理回路♯0によりデータ処理♯0が実行される。データ処理♯0が開始されると、再構成可能回路10は、その開始を示す処理開始信号を出力する。処理開始信号は、割り込み制御部60を介して制御プロセッサ70へ送られる。
データ処理♯0に関する処理開始信号を受信した制御プロセッサ70は、データ処理♯0の処理時間を予測し、その処理時間内に再構成データ♯3に関する情報を設定完了できるか否かを判断する。制御プロセッサ70は、設定を完了できると判断すると、再構成データ♯3のロード情報をセルフレジスタSR♯3に設定し、再構成データ♯3のパラメータP♯3を設定し、割り込みレジスタIR♯3に割り込みマスク♯3を設定する。
再構成データ♯3に関する情報の設定を終了すると、制御プロセッサ70は、データ処理♯0の処理時間内に、再構成データ♯4に関する情報を設定完了できるか否かを判断する。制御プロセッサ70は、設定を完了できると判断すると、再構成データ♯4のロード情報をセルフレジスタSR♯4に設定し、再構成データ♯4のパラメータP♯4を設定し、割り込みレジスタIR♯4に割り込みマスク♯4を設定する。
再構成データ♯4に関する情報の設定を終了すると、制御プロセッサ70は、データ処理♯0の処理時間内に、再構成データ♯5に関する情報を設定完了できるか否かを判断する。制御プロセッサ70は、設定を完了できないと判断すると、再構成データ♯5に関する情報を設定せずに、設定処理を一旦終了して、割り込みレジスタIR♯0の割り込みマスク♯0を解除する。
このように、図4に示す処理においては、データ処理の処理時間内に再構成データに関する情報を設定完了できると判断した場合に、その再構成データに関する情報を設定(セルフレジスタSRの設定等)するため、データ処理の処理時間内にその設定を完了することができる。また、データ処理の処理時間内に設定できると判断した場合には、複数の再構成データに関する情報(例えばセルフレジスタSR♯3,♯4等)を設定することができる。
再構成可能回路10は、データ処理♯0を終了すると、その終了を示す割り込み信号を割り込み制御部60へ出力する。割り込み制御部60は、データ処理♯0に対応した割り込みマスク♯0が設定されている期間において、データ処理♯0の割り込み信号が自律再構成コントローラ50へ出力されないように、その割り込み信号をマスク処理する。データ処理♯0に対応した割り込みマスク♯0が解除されていれば、割り込み制御部60は、データ処理♯0の割り込み信号を自律再構成コントローラ50へ出力する。
図4に示す具体例においては、再構成可能回路10からデータ処理♯0の割り込み信号が出力された時点で割り込みマスク♯0が解除されているため、割り込み信号がマスク処理されずに割り込み制御部60から自律再構成コントローラ50へ送られる。
データ処理♯0の割り込み信号を受信した自律再構成コントローラ50は、再構成メモリ20にロードされている再構成データ♯1で、再構成可能回路10の回路構成部を再構成データ♯1に対応したデータ処理回路♯1に再構成する。そして、再構成されたデータ処理回路♯1によりデータ処理♯1が実行される。データ処理♯1が開始されると、再構成可能回路10は、その開始を示す処理開始信号を出力する。処理開始信号は、割り込み制御部60を介して制御プロセッサ70へ送られる。
データ処理♯1に関する処理開始信号を受信した制御プロセッサ70は、データ処理♯1の処理時間を予測し、その処理時間内に再構成データ♯5に関する情報を設定完了できるか否かを判断する。制御プロセッサ70は、設定完了できないと判断すると、再構成データ♯5に関する情報を設定せずに、設定処理を一旦終了して、割り込みレジスタIR♯1の割り込みマスク♯1を解除する。
データ処理♯1を終了すると、再構成可能回路10は、その終了を示す割り込み信号を割り込み制御部60へ出力する。図4に示す具体例においては、再構成可能回路10からデータ処理♯1の割り込み信号が出力された時点で割り込みマスク♯1が解除されているため、割り込み信号がマスク処理されずに割り込み制御部60から自律再構成コントローラ50へ送られ、直ちに次の再構成が実行される。
このように、図4に示す処理においては、データ処理の処理時間内に再構成データに関するロード情報等の設定を完了できない判断した場合に、その再構成データに関する設定せずに設定処理を一旦終了し、割り込みマスクが解除されて再構成が許可される。そのため、データ処理の処理時間内にロード情報等の設定を完了できないにもかかわらずロード情報等を設定する場合に比べて、再構成の禁止による再構成可能回路10の待機時間が短縮する。
図5は、制御プロセッサ70が実行する制御処理(制御プログラムによって実現される処理)を示すフローチャートである。制御プロセッサ70は、例えば演算機能等を実現するハードウェアとその動作を規定するソフトウェア(制御プログラム)によって構成され、ハードウェアとソフトウェアとの協働により、図5のフローチャートに示す制御処理を実行する。以下、図5のフローチャートの各ステップにおける処理について説明する。
制御プロセッサ70は、初期設定として、セルフレジスタSR♯0〜2の設定と、パラメータP♯0〜2の変更と、割り込みマスク♯0〜2の設定を行う(S501)。初期設定を終えると、制御プロセッサ70は、データ処理の開始を指示する(S502)。
データ処理の開始が指示されると、セルフローダ40が再構成データをロードし、再構成可能回路10の回路構成部が再構成されてデータ処理が開始される。データ処理が開始されると、再構成可能回路10はその開始を示す処理開始信号を出力する(図3,図4参照)。
制御プロセッサ70は、処理開始信号が出力されたことを確認すると(S503)、再構成データに関する設定処理を実行する(S504)。
図6は、制御プロセッサ70が実行する設定処理(図5のS504における処理)を示すフローチャートである。
設定処理において、制御プロセッサ70は、まず、セルフレジスタSRの設定状態を確認する(S601)。つまり、制御プロセッサ70は、設定を完了したセルフレジスタSRの番号(♯X)と、現在実行中のセルフレジスタSRの番号(♯Y)を確認し、さらに変数iを1に初期化する。
図7は、セルフレジスタSRの設定状態の具体例を示す図である。図7に示す具体例において、セルフレジスタSRの個数は8(SR♯0〜7)であり、再構成メモリ20にロードが可能な再構成データの個数は3である。
図7に示す具体例では、セルフレジスタSR♯3が現在実行中である。つまり、セルフレジスタSR♯3に設定されたロード情報に対応した再構成データが再構成メモリ20にロードされており、その再構成データによって再構成可能回路10が再構成されている。
また、セルフレジスタSR♯4,5は設定完了している。つまり、セルフレジスタSR♯4,5の各々にはロード情報が既に設定されており、そのロード情報に対応した再構成データが再構成メモリ20にロード中(ロード途中またはロード完了)である。
そして、その他のセルフレジスタSR♯0〜2,6,7は設定可能となっている。つまり、セルフレジスタSR♯0〜2,6,7の各々には、ロード情報が設定されていない又は既に利用されたロード情報が設定されており、新たなロード情報を設定することができる状態となっている。
図7に示す設定状態であれば、設定を完了したセルフレジスタSRの番号(♯X)は♯5(X=5)であり、現在実行中のセルフレジスタSRの番号(♯Y)は♯3(Y=3)となる。
ちなみに、セルフレジスタSR♯3に対応した再構成データに係るデータ処理が終了すると、次に、セルフレジスタSR♯4に対応した再構成データにより再構成可能回路10が再構成され、セルフレジスタSR♯4が現在実行中となり、セルフレジスタSR♯3が設定可能となる。さらに、セルフレジスタSR♯4に対応した再構成データに係るデータ処理が終了すると、次に、セルフレジスタSR♯5に対応した再構成データにより再構成可能回路10が再構成され、セルフレジスタSR♯5が現在実行中となり、セルフレジスタSR♯4が設定可能となる。また、設定可能なセルフレジスタSRには、次々に新たなロード情報が設定される。したがって、セルフレジスタSRに個数の制限(例えば8個)があるものの、ロード情報が利用された後に再び設定可能となったセルフレジスタSRを巡回的に利用できるため、セルフレジスタSRの個数に制限されずに、複数回に亘って(理論上は無制限に)再構成を継続することができる。
図6に戻り、セルフレジスタSRの設定状態を確認すると、制御プロセッサ70は、設定マージンの有無を確認する(S602)。設定マージンは、後に予測処理時間Aを算出する際に利用される安全係数Cを決定する数値であり、例えば、設定完了しているセルフレジスタSRの個数が設定マージンとされる。例えば、図7に示す設定状態であれば、設定完了しているセルフレジスタSRの個数が2であり、設定マージンが2となる。
図6のS602において設定マージンが確認され、設定マージンが無い(設定マージンが0)場合には、制御プロセッサ70は、セルフレジスタSRに対して、再構成データ♯X+1に関する設定処理を実行する(S603)。設定マージンが無ければ、設定完了しているセルフレジスタSR♯Xが無いため、例えば、現在実行中のセルフレジスタSRの番号♯Yを♯Xとし、次のセルフレジスタSR♯X+1(X=Y)に再構成データ♯X+1に関する設定処理を実行する。再構成データ♯X+1に関する設定処理とは、再構成データ♯X+1のロード情報をセルフレジスタSR♯X+1に設定し、再構成データ♯X+1のパラメータP♯X+1を設定し、割り込みレジスタIR♯X+1に割り込みマスク♯X+1を設定することである。
再構成データ♯X+1に関する設定処理を実行すると、制御プロセッサ70は、再構成可能回路10から割り込み信号が出力されているか否かを確認する(S604)。割り込み信号が出力されていれば、つまり、再構成可能回路10が再構成を要求していれば、図6に示す設定処理が終了し、図5のS505に進んで、その割り込み信号に関するマスクが解除される。これにより、再構成可能回路10の再構成が許可される。
図6のS604において、割り込み信号が出力されていなければ、制御プロセッサ70は、再構成可能回路10が現在実行しているデータ処理の処理時間を予測する(S605)。つまり、制御プロセッサ70は、次式に基づいて、予測処理時間Aを算出する。
[数1]
予測処理時間A(clk)=出力データ(byte)×回路性能(clk/byte)×安全係数C
出力データとは、現在実行しているデータ処理の対象となっているデータの大きさ(byte)であり、回路性能とは、データ処理を現在実行している回路が1バイト(byte)のデータを処理する時間(clk)である。
安全係数Cは、設定マージンに応じて、つまり、設定完了しているセルフレジスタSRの個数に応じて設定される係数であり、設定マージンが多いほど、安全係数Cを小さくして、予測処理時間Aを短く見積もる。具体的には、例えば、設定マージンが4であれば安全係数Cを0.6とし、設定マージンが3であれば安全係数Cを0.7とし、設定マージンが2であれば安全係数Cを0.8とし、設定マージンが1であれば安全係数Cを0.9とし、設定マージンが0であれば安全係数Cを1.0とする。
安全係数Cを利用することにより、例えば、設定マージンが比較的大きく、設定完了しているセルフレジスタSRの個数が比較的多い場合に、安全係数Cが小さくなり予測処理時間Aが比較的短く見積もられ、後に説明する再構成データ♯X+iに関する設定処理(S610)が無理に行われない。一方、例えば、設定マージンが比較的小さく、設定完了しているセルフレジスタSRの個数が比較的少ない場合には、安全係数Cが大きくなり予測処理時間Aが比較的長く見積もられ、再構成データ♯X+iに関する設定処理(S610)が、再構成可能回路10によるデータ処理の処理時間内において、可能な限り多く行われる。
予測処理時間Aを算出すると、制御プロセッサ70は、算出した予測処理時間Aに基づいて、残り処理時間を予測する(S606)。つまり、制御プロセッサ70は、予測処理時間Aから設定時間B(X+1)を減算して、予測処理時間Aを残り処理時間Aに修正する。設定時間(X+1)は、S603において再構成データ♯X+1に関する設定に要した時間である。
続いて、制御プロセッサ70は、変数iを1だけ増加させてから、さらに、残り処理時間を予測する(S608)。つまり、制御プロセッサ70は、S606で得られた残り処理時間Aから設定時間B(X+i)を減算して、つまり設定時間B(X+2)を減算して残り処理時間Aを修正する。設定時間B(X+i)は、次に設定を予定している再構成データ♯X+iに関する設定に要する時間である。
そして、制御プロセッサ70は、S608で得られた残り処理時間Aに基づいて、設定処理を続行するか否かを判断する(S609)。制御プロセッサ70は、S608で得られた残り処理時間Aが負であれば(A<0)設定処理を続行しないと判断し、S608で得られた残り処理時間Aが負でなければ(A≧0)設定処理を続行すると判断する。
なお、制御プロセッサ70は、S608で得られた残り処理時間Aの値にかかわらず、再構成可能回路10から割り込み信号が出力されている場合には設定処理を続行しないと判断し、設定可能なセルフレジスタSRが無くなった場合(つまりX+i=Yの場合)にも設定処理を続行しないと判断する。設定処理を続行しない場合には、図6に示す設定処理が終了し、図5のS505に進む。
一方、設定処理を続行する場合には、制御プロセッサ70は、セルフレジスタSRに対して、再構成データ♯X+iに関する設定処理を実行する(S610)。再構成データ♯X+iに関する設定処理とは、再構成データ♯X+iのロード情報をセルフレジスタSR♯X+iに設定し、再構成データ♯X+iのパラメータP♯X+iを設定し、割り込みレジスタIR♯X+iに割り込みマスク♯X+iを設定することである。
続いて、制御プロセッサ70は、変数iを1だけ増加させてから、S608に戻り、さらに、残り処理時間を予測する。つまり、制御プロセッサ70は、前回のS608で得られた残り処理時間Aから設定時間B(X+i)を減算して残り処理時間Aを修正する。設定時間B(X+i)は、次に設定を予定している再構成データ♯X+iに関する設定に要する時間である。さらに、制御プロセッサ70は、S609において、設定処理を続行するか否かを判断する。こうして、S609において、設定処理を続行しないと判断するまで、制御プロセッサ70は、S610の再構成データ♯X+iに関する設定を繰り返し実行し再構成可能回路10が現在実行しているデータ処理の処理時間内に可能な限り、複数の再構成データに関する複数の設定を行う。
S602に戻り、設定マージンが確認され、設定マージンがある(設定マージンが1以上)場合には、制御プロセッサ70は、再構成可能回路10が現在実行しているデータ処理の処理時間を予測する(S607)。つまり、制御プロセッサ70は、S605でも利用した数1式に基づいて、予測処理時間Aを算出する。
さらに、制御プロセッサ70は、算出した予測処理時間Aに基づいて、残り処理時間を予測する(S608)。つまり、制御プロセッサ70は、予測処理時間Aから設定時間B(X+i)を減算して予測処理時間Aを残り処理時間Aに修正する。設定時間B(X+i)は、次に設定を予定している再構成データ♯X+iに関する設定に要する時間である。
そして、制御プロセッサ70は、既に説明したS609以降の処理を実行する。つまりS609において、設定処理を続行しないと判断するまで、制御プロセッサ70は、S610の再構成データ♯X+iに関する設定を繰り返し実行し再構成可能回路10が現在実行しているデータ処理の処理時間内に可能な限り、複数の再構成データに関する複数の設定を行う。
図5に戻り、S504における設定処理(図6参照)が終了すると、制御プロセッサ70は、再構成可能回路10が現在実行しているデータ処理に関する割り込みマスクを解除する(S505)。これにより、再構成可能回路10の再構成が許可され、再構成可能回路10から割り込み信号が出力されると、自律再構成コントローラ50により再構成可能回路10の回路構成部が再構成され、次のデータ処理が実行可能な状態となる。
そして、制御プロセッサ70は、処理対象となるデータの最終データまでデータ処理が完了したか否かを確認し(S506)、完了していなければ、S503以降の処理を再び実行する。一方、処理対象となるデータの最終データまでデータ処理が完了していれば、図5に示す制御処理が終了する。
図8は、データ処理の処理時間に関する比較結果を示す図である。図8には、本データ処理装置において動的自律再構成(図3参照)を行った場合の処理時間に関するシミュレーション結果のグラフ、スケジューリングを伴う動的自律再構成(図4〜6参照)を行った場合の処理時間に関するシミュレーション結果のグラフが図示されている。
なお、比較例は、動的自律再構成を行わずに、制御プロセッサによる再構成制御を行った場合の処理時間に関する実測値のグラフである。制御プロセッサによる再構成制御とは、セルフローダ40と自律再構成コントローラ50を利用せずに、制御プロセッサ70が、再構成データのロードと再構成可能回路10の再構成を行う制御である。
各グラフにおいて、「再構成可能回路」は、再構成可能回路10の処理時間であり、「制御プロセッサ」は、制御プロセッサ70の処理時間であり、「その他」は、再構成可能回路10と制御プロセッサ70による処理以外の処理時間である。各グラフにおいて「再構成可能回路」と「制御プロセッサ」と「その他」の加算が合計の処理時間となる。
比較例、動的自律再構成、スケジューリングを伴う動的自律再構成の3つのグラフの全てにおいて、処理対象データとデータ処理は共通である。したがって、再構成可能回路10の処理時間(実働時間)は、3つのグラフで同じ値となっている。
これに対し、制御プロセッサ70の処理時間については、3つのグラフにおいて顕著な相違が見られる。つまり、制御プロセッサによる再構成制御では、再構成可能回路10の回路構成を変更する度に、制御プロセッサ70が再構成の処理を行うため、制御プロセッサ70の処理時間が比較的大きくなる。
一方、動的自律再構成では、自律再構成コントローラ50が再構成の処理を行うため、制御プロセッサによる再構成制御に比べて、制御プロセッサ70の処理時間が大幅に(図8の例ではほぼ半分に)減少する。
動的自律再構成においては、セルフレジスタSRの設定と、パラメータPの変更と、割り込みレジスタIRの設定を行う必要があるものの、セルフレジスタSRの設定と割り込みレジスタIRの設定を合わせても1μs(マイクロ秒)以下と僅かであり、パラメータPの変更も10μs程度であり、合計の処理時間(例えば数十秒)との比較においては極めて小さいものとなる。特に、スケジューリングを伴う動的自律再構成であれば、再構成可能回路10の処理時間内に、セルフレジスタ等の設定(セルフレジスタSRの設定と、パラメータPの変更と、割り込みレジスタIRの設定)を行うため、セルフレジスタ等の設定に伴う処理時間の増大が抑制され、合計の処理時間がさらに短縮される。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
10 再構成可能回路、20 再構成メモリ、30 DRAM、40 セルフローダ、50 自律再構成コントローラ、60 割り込み制御部、70 制御プロセッサ。

Claims (5)

  1. 回路構成を動的に再構成可能であって再構成された回路構成によりデータ処理を実行する再構成可能回路と、
    設定されたロード情報に基づいて再構成データを再構成メモリにロードするロード処理部と、
    前記再構成可能回路からの要求に応じて、再構成メモリにロードされた再構成データで前記回路構成を再構成する再構成処理部と、
    前記要求を無効にして再構成を禁止しつつ前記ロード処理部に対するロード情報の設定処理を実行し、当該設定処理を終了してから前記要求を有効にして再構成を許可する制御部と、
    を有する、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 請求項1に記載のデータ処理装置において、
    前記制御部は、前記設定処理において、前記再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間を予測し、予測した当該データ処理の処理時間内に前記ロード処理部に対するロード情報の設定を完了できるか否かを判断し、完了できる場合に当該ロード情報を前記ロード処理部に設定する、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 請求項2に記載のデータ処理装置において、
    前記制御部は、前記ロード情報を設定してから、さらに、前記予測したデータ処理の処理時間内に次のロード情報の設定を完了できるか否かを判断し、完了できる場合に当該次のロード情報を前記ロード処理部に設定する、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ処理装置において、
    前記制御部は、前記設定処理において、前記再構成可能回路が実行しているデータ処理の処理時間を予測し、予測した当該データ処理の処理時間内に前記ロード処理部に対するロード情報の設定を完了できるか否かを判断し、完了できない場合に当該ロード情報を前記ロード処理部に設定せずに前記設定処理を終了し、前記再構成可能回路からの要求を有効にして再構成を許可する、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 回路構成を動的に再構成可能な再構成可能回路と、
    ロード情報に基づいて再構成データを再構成メモリにロードするローダと、
    前記再構成可能回路からの要求に応じて、再構成メモリにロードされた再構成データで前記回路構成を再構成する再構成コントローラと、
    を備えた動的再構成装置の制御に係るデータ処理プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記再構成可能回路からの要求を無効にして前記再構成コントローラによる再構成を禁止しつつ前記ローダに対するロード情報の設定処理を実行し、当該設定処理を終了してから前記要求を有効にして前記再構成を許可する制御機能、
    を実現させる、
    ことを特徴とするデータ処理プログラム。
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